JP6776175B2 - 水中油型乳化組成物、皮膚外用剤及び皮膚外用剤の製造方法 - Google Patents
水中油型乳化組成物、皮膚外用剤及び皮膚外用剤の製造方法 Download PDFInfo
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Description
乳化組成物は、一般に準安定状態であり、調製直後は目視で透明であっても、保存中に乳化粒子の凝集が進行することがあり、凝集が進行すると乳化粒径の増大による濁りが発生し、透明性が低下することが懸念される。特に、乳化粒子が小さいほど、安定化は困難である。
また、機能性材料として知られるアスタキサンチンは、赤色を呈し、天然物由来の着色剤としての機能を兼ね備えている。よって、アスタキサンチンを含む乳化組成物は透明な紅色を呈し、乳化組成物及び乳化組成物を含む各種製剤に好ましい外観を与えることができる。
例えば、油相にトコフェロールとレシチンとを含有し、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びソルビタン脂肪酸エステルから選択される水溶性乳化剤を含有する、乳化粒子が小さく、保存安定性に優れたカロテノイド含有エマルジョン組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、脂溶性成分と、ショ糖脂肪酸エステルと、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、リン脂質と、ポリオールと、水とを特定量含み、水性の飲食物にも適用可能な乳化安定性と透明性に優れたエマルジョン組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、水に難溶な成分であるチオクト酸を含み、HLB(Hydrophile Lipophile Balance:親水親油バランス)が9以上の乳化剤であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含む保存安定性に優れたチオクト酸含有組成物が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
本発明の別の実施形態の課題は、長期間に亘り保存した場合においても、アスタキサンチンによる良好な外観を維持し得る保存安定性に優れた皮膚外用剤及び皮膚外用剤の製造方法を提供することである。
A:アスタキサンチン
B:ニコチン酸トコフェロール
C:ショ糖飽和脂肪酸エステル
D:不飽和脂肪酸残基を有する乳化剤から選ばれる少なくとも1種の乳化剤
E:グリセリン
F:水
<2> D成分における不飽和脂肪酸残基が、オレイン酸残基、リノール酸残基、及びリノレン酸残基から選ばれる不飽和脂肪酸残基である<1>に記載の水中油型乳化組成物。
<3> D成分を少なくとも2種含む<1>又は<2>に記載の水中油型乳化組成物。
<5> ノニオン性乳化剤が、ポリグリセリルを含む<4>に記載の水中油型乳化組成物。
<6> ポリグリセリルの平均重合度が5〜20である<5>に記載の水中油型乳化組成物。
<8> 両性乳化剤が、レシチンを含む<7>に記載の水中油型乳化組成物。
<10> <1>〜<8>のいずれか1つに記載の水中油型乳化組成物を調製する工程と、0.0001質量%〜10質量%の水中油型乳化組成物及び少なくとも1種の媒体を含む混合物を調製する工程と、を有する皮膚外用剤の製造方法。
本発明の別の実施形態の課題は、長期間に亘り保存した場合においても、アスタキサンチンによる良好な外観を維持し得る保存安定性に優れた皮膚外用剤及び皮膚外用剤の製造方法を提供することである。
本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本明細書において、組成物中の各成分の量は、各成分に該当する物質が組成物中に複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
本明細書において、「水相」との語は、溶媒の種類にかかわらず、「油相」に対する語として使用する。
本明細書において常温とは、特に断らない限り「25℃」を意味する。
本開示の水中油型乳化組成物(以下、乳化組成物と称することがある)は、A成分〜F成分を含む水中油型乳化組成物である。
A:アスタキサンチン
B:ニコチン酸トコフェロール
C:ショ糖飽和脂肪酸エステル
D:不飽和脂肪酸残基を有する乳化剤から選ばれる少なくとも1種の乳化剤
E:グリセリン
F:水
本開示の乳化組成物は、長期間に亘り保存した場合においても、耐光性が良好である、すなわち、アスタキサンチンの光分解に起因する退色が抑制されている。
さらに、乳化組成物は、透明性に優れ、良好な外観を維持し得る保存安定性に優れる。
ショ糖飽和脂肪酸エステル(C成分)は乳化剤として有用であることが知られている。さらに、不飽和脂肪酸残基を有する乳化剤から選ばれる少なくとも1種の乳化剤(D成分)をC成分と併用することで乳化安定性がより向上する。
また、グリセリン(E成分)は、多価アルコールの1種であり、水(F成分)を含む水相成分と油相成分との界面張力を低下させ、界面を広がりやすくし、微細で、かつ、安定な油相粒子を形成し易くする機能を有する。さらに、保湿機能、粘度調整機能等を有するため、E成分は製剤化に有用である。
本開示の乳化組成物では、油相粒子中で、アスタキサンチン(A成分)と、ニコチン酸トコフェロール(B成分)とが共存することで、油溶性抗酸化剤として知られるトコフェロールが共存する場合よりも、A成分を含む油性成分との親和性がより良好となり、A成分の光による退色、すなわち光によるアスタキサンチンの分解が抑制され、耐光性が改良されると考えられる。
さらに、D成分が、不飽和脂肪酸残基を有するため、飽和脂肪酸残基を有する乳化剤に比較して、既述のC成分と油相粒子との界面における相互作用が形成され難くなる。従って、油相粒子に内包された油性成分の結晶化に起因する濁りの発生が抑制され、透明な状態が維持される。さらに、既述の、A成分の退色抑制効果と相俟って、良好な外観が長期間維持されると考えられる。
なお、本開示は、上記推定機構に何ら制限されない。
本開示の乳化組成物は、アスタキサンチン及びその誘導体の少なくとも1種を含有する。本明細書におけるアスタキサンチンの誘導体には、アスタキサンキチンのエステル等が含まれる。
なお、本明細書においては、特に断らない限り、アスタキサンチン及びその誘導体を総称して「アスタキサンチン」と称する。
天然物であるアスタキサンチンとしては、例えば、赤色酵母ファフィア、ヘマトコッカス藻、海洋性細菌(例えば、パラコッカス)、オキアミ、アドニス(福寿草)等が挙げられる。また、天然物の培養物からの抽出物を挙げることができる。
アスタキサンチンは、更に、これらの天然物から分離又は抽出したものを必要に応じて適宜精製したものでもよく、合成品であってもよい。
アスタキサンチンとしては、ヘマトコッカス藻から抽出されるもの(ヘマトコッカス藻抽出物ともいう。)、及び、オキアミ由来の色素(オキアミ抽出物ともいう。)が、品質又は生産性の点から好ましい。
ヘマトコッカス藻抽出物の市販品としては、例えば、富士フイルム(株)のASTOTS(登録商標)−S、ASTOTS(登録商標)−SS、ASTOTS(登録商標)−5OS、ASTOTS(登録商標)−5 O、ASTOTS(登録商標)−5OS、ASTOTS(登録商標)−10 O等(以上、商品名)、富士化学工業(株)のアスタリール(登録商標)オイル50F、アスタリール(登録商標)オイル5F等、東洋酵素化学(株)のBioAstin(登録商標)SCE7、アルガテクノロジー社のAsta Pure(アスタキサンチン10質量%含有品、20質量%含有品)等が挙げられる。
オキアミ抽出物の市販品としては、(株)マリン大王のアスタックスST(商品名)等が挙げられる。
アスタキサンチン及び油性成分を含有するアスタキサンチン含有油において、アスタキサンチンの含有率は、0.001質量%以上50質量%以下が好ましく、0.01質量%以上25質量%以下がより好ましく、5質量%以上25質量%以下がさらに好ましく、10質量%以上25質量%以下が特に好ましい。
アスタキサンチン等のカロテノイドは酸化分解しやすい成分であるため、酸化分解をより抑制する目的で、本開示の乳化組成物がアスタキサンチンを冷蔵保存することもできる。
本開示の乳化組成物は、ニコチン酸トコフェロールを含有する。
ニコチン酸トコフェロールは、ビタミンEの油溶性エステル誘導体であり、ビタミンEとしての抗酸化作用が期待できる。
本開示の乳化組成物において、B成分は、A成分の酸化防止と退色抑制とに有用であると考えられる。
ニコチン酸トコフェロールは、化粧品用途、医薬部外品用途で用いられる原料を用いるのが好ましい。
さらに、本開示の乳化組成物がニコチン酸トコフェロールを含有することにより、例えば、乳化組成物を皮膚外用剤に適用した場合、ニコチン酸トコフェロールが本来有する機能である脂質代謝の改善、血流促進、細胞膜強化などの機能が期待される。
本開示の乳化組成物は、ショ糖飽和脂肪酸エステルを含有する。
ショ糖飽和脂肪酸エステルとしては、炭素数12〜18の飽和脂肪酸、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びステアリン酸から選ばれる飽和脂肪酸と、ショ糖と、のエステルが挙げられる。
ショ糖飽和脂肪酸エステルとしては、より具体的には、モノラウリン酸スクロース、ジラウリン酸スクロース、トリラウリン酸スクロース、テトララウリン酸スクロース、モノパルミチン酸スクロース、ジパルミチン酸スクロース、トリパルミチン酸スクロース、テトラパルミチン酸スクロース、モノミリスチン酸スクロース、ジミリスチン酸スクロース、トリミリスチン酸スクロース、テトラミリスチン酸スクロース、モノステアリン酸スクロース、ジステアリン酸スクロース、トリステアリン酸スクロース、テトラステアリン酸スクロース等が挙げられる。
なかでも、飽和脂肪酸がステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びラウリン酸から選ばれる少なくとも1種のHLB3以上のショ糖脂肪酸エステルが好ましく、脂肪酸がステアリン酸であるHLB3以上のショ糖脂肪酸エステルが特に好ましく、HLB5〜HLB15のショ糖ステアリン酸エステルがさらに好ましい。
本開示の乳化組成物は、ショ糖飽和脂肪酸エステルを、乳化組成物全量に対し、0.5質量%〜10質量%含有することが好ましく、1.0質量%〜5.0質量%含有することがより好ましく、1.5質量%〜5.0質量%含有することがさらに好ましい。
乳化組成物におけるショ糖飽和脂肪酸エステルの含有率が上記範囲において、乳化組成物の乳化安定性、なかでも、皮膚外用剤等に適用した場合における安定性及び透明性の低下抑制効果が良好となる。
本開示の乳化組成物は、不飽和脂肪酸残基を有する乳化剤の少なくとも1種を含む。
D成分は、疎水基として、不飽和脂肪酸残基を有する乳化剤である。
D成分における不飽和脂肪酸残基としては、ミリストレイン酸残基(C14)、パルミトレイン酸残基(C16)、オレイン酸残基(C18)、リノール酸残基(C18)、リノレン酸残基(C18)、アラキジン酸残基(C20)、アラキドン酸残基(C20)などが挙げられる。なお、( )内には、脂肪酸残基における脂肪酸の炭素数を併記した。
D成分における不飽和脂肪酸残基は、乳化性能が良好であるという観点からは、オレイン酸残基、リノール酸残基、及びリノレン酸残基から選ばれる不飽和脂肪酸残基であることが好ましい。
D成分における親水部としては、グリセリン誘導体(モノグリセリル、ポリグリセリル等)、糖誘導体(ショ糖モノエステル、ショ糖ポリエステル、ソルビタン誘導体等)、アミノ酸誘導体、リン脂質誘導体(グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質等)、ポリエチレングリコール誘導体、脂肪酸塩などが挙げられる。
なかでも、生体適合性の観点からは、グリセリン誘導体、ショ糖誘導体、リン脂質誘導体(グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質等)が好ましい。
ノニオン性乳化剤としては、乳化性能の観点から、グリセリン誘導体が好ましい。
グリセリン誘導体は、モノグリセリルでも、重合体であるポリグリセリルでもよい。なかでも、ポリグリセリルが好ましく、平均重合度5以上のポリグリセリルがより好ましく、平均重合度が5〜20であるポリグリセリルがさらに好ましい。
リン脂質誘導体は、大きく分けてグリセリンを骨格とするグリセロリン脂質と、スフィンゴシンを骨格とするスフィンゴリン脂質とに分類される。D成分としては、乳化性能の観点から、グリセロリン脂質がより好ましい。
グリセロリン脂質としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファジン酸などの混合物であるレシチン、リゾレシチン等が挙げられ、なかでも、レシチンが好ましく、大豆由来のレシチンがより好ましい。
グリセロリン脂質は、グリセロリン脂質としての純度と誘導体の組成とが制御された乳化剤が好ましい。具体的には、グリセロリン脂質の含量が90質量%以上である純度が高いグリセロリン脂質であることが好ましい。
グリセロリン脂質の組成としては、ホスファチジルコリンの含有率が少なく、ホスファジン酸、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトールが、それぞれ10質量%〜30質量%程度に含まれたレシチンが、分散性が良好である点で好ましい。
D成分としての両性乳化剤は、ホスファチジルコリンの含有率が、20質量%〜32質量%の範囲であることが好ましい。
なお、水添レシチンは、分子内に不飽和脂肪酸残基を有しないため、本開示のD成分であるレシチンには、水添レシチン(化粧品表示名称)は包含されない。
乳化組成物はD成分として、少なくとも1種のノニオン性乳化剤を含むことが好ましい。
乳化組成物はD成分として、少なくとも1種の両性乳化剤を含むことが好ましい。
本開示の乳化組成物は、少なくとも2種のD成分を含み、より具体的には、少なくとも1種のノニオン性乳化剤と、少なくとも1種の両性乳化剤を含むことがより好ましい。
乳化組成物が、ノニオン性乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルを含み、かつ、両性乳化剤としてレシチンを含むことで、乳化組成物の透明性がより良好となり、さらに、透明性をより長期間維持し得る。
本開示の乳化組成物は、グリセリンを含有する。
グリセリンは、多価アルコールの1種であり、油相粒子の粒径の制御、安定性、及び防腐性の観点から有用である。
また、保湿機能、粘度調整機能等を有しているため、グリセリンを含有することで、乳化剤を皮膚外用剤等に適用した場合、皮膚に対する保湿機能の発現が期待できる。
グリセリンは、水相成分と油相成分との界面張力をより効果的に低下させることができ、より微細で、かつ、安定な微粒子を形成させることができる。その結果、例えば、乳化組成物を食品用途に適用する場合は腸管吸収性を、化粧料用途に適用する場合は経皮吸収性をより高くすることが期待できる。
グリセリンの含有率は、乳化組成物の全量に対して10質量%〜60質量%が好ましく、より好ましくは20質量%〜55質量%、さらに好ましくは30質量%〜50質量%である。
グリセリンの含有率が上記範囲において、油相成分の種類、含有率等に拘わらず、十分な保存安定性が得られ易く、乳化組成物の粘度が高くなるのを抑え易い点で好ましい。
本開示の乳化組成物は、透明性を向上させる観点から水を含む。
乳化組成物に用いられる水としては、生体適合性が良好な水であれば特に制限はなく、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、ミリQ(Milli−Q)水等の超純水のいずれも使用することができる。
なお、ミリQ水とは、メルク(株)の超純水製造装置であるミリQ水製造装置による得られる超純水である。
本開示の乳化組成物における水の含有率は、乳化組成物の使用目的、求められる使用感に応じて適宜、調整することができる。
本開示の乳化組成物は、既述のA成分〜F成分に加え、本開示における効果を発現しうる限りにおいて、他の成分を含有することができる。
以下、本開示の乳化組成物が含むことができる他の成分について説明する。
〔油性成分〕
本開示の乳化組成物は、油性成分を含むことができる。分散粒子である油相粒子は、油性成分を含む。
乳化組成物に使用することができる油性成分としては、油性媒体に溶解する成分であれば、特に限定は無い。なかでも、アスタキサンチン以外のカロテノイド、ココナッツ油等の油脂等が挙げられる。
本実施形態の乳化組成物は、油性成分として、天然色素を含むカロテノイドを含有することが好ましい。なお、任意成分としてのカロテノイドには、A成分であるアスタキサンチンは含まれない。
カロテノイドは、黄色から赤のテルペノイド色素であり、植物類、藻類、及びバクテリア由来の色素を含む。
カロテノイドは、天然由来に限定されず、常法に従って得られるカロテノイドであればよい。例えば、後述するカロテノイドのカロチンの多くは合成によっても製造されており、市販のβ−カロチンの多くは合成により製造されている。
カロテノイドとしては、アクチニオエリスロール、ビキシン、カンタキサンチン、カプサンチン、カプソルビン、β−8’−アポ−カロテナール(アポカロテナール)、β−12’−アポ−カロテナール、α−カロチン、β−カロチン、”カロチン”(α−及びβ−カロチンの混合物)、γ−カロチン、β−クリプトキサンチン、ルテイン、リコピン、ビオレリトリン、ゼアキサンチン、及びそれらのうちヒドロキシル又はカルボキシルを含有するもののエステルが挙げられる。
カロテノイドは一般に植物素材から抽出することができる。これらのカロテノイドは種々の機能を有しており、例えば、マリーゴールドの花弁から抽出するルテインは家禽の餌の原料として広く使用され、家禽の皮膚及び脂肪並びに家禽が産む卵に色を付ける機能がある。
油性成分としては、油脂類が挙げられる。
油性成分としての油脂類は、25℃で、液体の油脂(脂肪油)及び固体の油脂(脂肪)が挙げられる。
液体の油脂としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アボガド油、月見草油、タートル油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、サラダ油、サフラワー油(ベニバナ油)、パーム油、ココナッツ油、ピーナッツ油、アーモンド油、ヘーゼルナッツ油、ウォルナッツ油、グレープシード油等が挙げられる。
また、固体の油脂としては、牛脂、硬化牛脂、牛脚脂、牛骨脂、ミンク油、卵黄油、豚脂、馬脂、羊脂、硬化油、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム硬化油、モクロウ、モクロウ核油、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
なかでも、乳化組成物に含まれる油相粒子の粒径の維持性、油相粒子の安定性がより良好であるという観点から、中鎖脂肪酸トリグリセライドであるココナッツ油が好ましく用いられる。
乳化組成物は、必要に応じて、その他の添加物を添加することができる。
その他の成分である添加物としては、具体的には、例えば、抗にきび剤、殺菌消毒剤、美白剤、角質軟化剤、抗炎症剤、血行促進剤、キレート剤、pH調整剤、pH緩衝剤、紫外線吸収剤、香料、着色剤、有機溶剤、防腐剤等が挙げられる。
本開示の乳化組成物の製造方法には特に制限はない。
良好な透明性と、優れた経時安定性を有する本開示の乳化組成物は、以下に示す製造方法により製造されることが好ましい。
工程(I)は、乳化組成物の調製に用いる油相組成物を得ることを含む。工程(I)では、例えば、A成分、B成分、親油性のD成分、及び、所望により含有される油性成分を混合し、60℃〜100℃にて加温し、撹拌して油相組成物を調製する。
工程(II)は、乳化組成物に用いる水相組成物を調製することを含む。工程(II)では、例えば、C成分、親水性のD成分、E成分及び所望により含有される水性成分を、F成分である水に添加し、60℃〜90℃にて加温し、撹拌して、C成分等を水(F成分)に溶解させ、水相組成物を調製する。
工程(III)は、既述の如くして得られた油相組成物と水相組成物を混合し、乳化して乳化組成物を調製することを含む。工程(III)では、既述の各工程で得られた水相組成物と油相組成物とを混合して混合物を得て、得られた混合物に対して、100MPa以上の高圧条件で乳化処理を行う。
乳化処理の際、例えば、スターラー撹拌、インペラー撹拌、ホモミキサー、連続流通式剪断装置等の剪断作用を利用する通常の乳化装置を一般的な条件で用いて乳化処理を行った場合には、剪断力が不十分であり、微細なエマルジョン粒子が得られないことがある。
したがって、乳化処理は、高圧条件で行うことが、得られる乳化組成物の透明性、及びゲルの経時安定性の観点から好ましい。
高圧条件による乳化処理とは、100MPa以上の剪断力を付与する乳化処理であることが好ましく、150MPa以上の条件であることがより好ましく、200MPa以上の条件であることがさらに好ましい。
超音波ホモジナイザーの例としては、超音波ホモジナイザーUS−600、US−1200T,RUS−1200T、MUS−1200T(以上、(株)日本精機製作所製)、超音波プロセッサーUIP2000、UIP−4000、UIP−8000、UIP−16000(以上、ヒールッシャー社製)等が挙げられる。上述の高出力超音波照射装置は25kHz以下、好ましくは15kHz〜20kHzの周波数で使用される。
均質バルブ型高圧ホモジナイザーとしては、ゴーリンタイプホモジナイザー(APV社製)、ラニエタイプホモジナイザー(ラニエ社製)、高圧ホモジナイザー(ニロ・ソアビ社製)、ホモゲナイザー(三和機械(株)製)、高圧ホモゲナイザー(イズミフードマシナリ(株)製)、超高圧ホモジナイザー(イカ社製)等が挙げられる。
高圧ホモジナイザーの操作圧力は、エマルジョン粒子の微細化の観点から、100MPa以上が好ましく、200MPa以上がより好ましい。
また、高圧処理のパス回数は1回でもよいが、得られる乳化組成物の均一性を高める観点からは、2回以上が好ましく、より好ましくは2回〜5回である。高圧分散処理前の混合物の温度は、20℃〜80℃に設定するが、より好ましくは40℃〜70℃である。
高圧分散処理直後に冷却手段を用いて迅速に乳化組成物を冷却し、所定の温度に下げることが好ましい。冷却装置としては、任意の市販の熱交換器を用いることができる。
本開示における既述の一実施形態としての製造方法では、乳化工程が予備的な乳化を含んでいてもよい。例えば、スターラーやインペラー撹拌、ホモミキサー、連続流通式剪断装置等の剪断作用を利用する通常の乳化装置を通常の条件で用いて乳化処理を行って予備乳化物を得て、その後、予備乳化物を高圧条件にて高剪断力処理によってさらに乳化することによって、所望の微細なエマルジョン粒子を有する透明なゲル状乳化組成物を得る方法をとることができる。
必要に応じて、高剪断力処理を繰り返し行なってもよい。
油相組成物が、目的とする最終乳化組成物における濃度よりも高い濃度で含まれる乳化物を製造した後、水又は水性媒体で希釈し、所望の濃度の乳化組成物を得ることもできる。
乳化組成物の製造方法では、上記の各工程を経て乳化組成物を調製した後、必要であれば、滅菌工程を行うことができる。
滅菌工程を行う場合、滅菌工程は、乳化組成物を調製する際に行なってもよく、乳化組成物の調製後に行なってもよい。
滅菌工程を、乳化組成物を調製する際に行なう場合、上記の各工程におけるいずれの段階で行なってもよい。なかでも、水相組成物と油相組成物とを撹拌混合して混合物を得る際に実施するか、又は、100MPa以上の高圧条件下での乳化処理を行った後、できるだけ速やかに実施することが好ましい。
既述の方法により、透明性が良好で、経時安定性に優れた本開示の乳化組成物が製造される。
また、乳化組成物を適用した食品、皮膚外用剤等には、既述の本開示の乳化組成物に加え、さらに必要に応じて、食品又は化粧料に添加可能な成分を適宜添加することができる。
本開示の乳化組成物は、皮膚外用剤に適用することができる。
本開示の皮膚外用剤は、既述の本開示の乳化組成物を含む。
皮膚外用剤は、既述の本開示の乳化組成物に加え、皮膚外用剤として必要な薬効成分をさらに含むことができる。
さらに、本開示の乳化組成物に、皮膚外用剤に添加可能な各種の薬効成分、香料などを適宜添加して、皮膚外用剤とすることができる。
一例を挙げれば、皮膚外用剤に対して、0.001質量%〜10質量%とすることができ、好ましくは、0.005質量%〜5質量%の範囲である。
皮膚外用剤が、本開示の乳化組成物を含むことで、皮膚外用剤に本開示の乳化組成物が有する透明感がある紅色の色相を付与することができる。このため、本開示の皮膚外用剤は良好な外観を有する。
例えば、水性媒体を用いると、透明な紅色の外観を呈するローション状の皮膚外用剤となる。
また、クリーム、軟膏などを媒体として用いた場合においても、皮膚外用剤は紅色の外観を呈する。
容器としては、外気からの雑菌の侵入を抑え、無菌状態で長時間使用可能になるとの観点から、いわゆるエアレス容器(ノーマルエアレス容器)又はシャットオフエアレス容器が好ましい。
本開示においては、乳化組成物又は皮膚外用剤にグリセリンを含有するため、例えば、シャットオフエアレス容器を用いることで、グリセリンが有する滅菌効果が持続されやすく、かつ、吐出部で発生する乾燥による析出、濁度変化等を抑制できるという利点を有することになる。
混合物の調製は、媒体の物性、含有される乳化組成物の含有率に応じて適宜選択された撹拌、混合装置を用いて行うことができる。
なお、特に断らない限り、「%」は「質量%」を示す。
表1に記載の油相組成物の成分を、70℃で加熱しながら1時間溶解して、油相組成物を得た〔工程(I)〕。
表1に記載の水相組成物の成分を、70℃で加熱しながら1時間溶解して、水相組成物を得た〔工程(II)〕。
続いて、得られた予備乳化物を、アルティマイザーHJP−25005((株)スギノマシン社製)を用いて、245MPaの圧力で高圧乳化を行った。
その後、平均孔径1μmのミクロフィルターでろ過して、実施例の乳化組成物(EM−1)を調製した。
乳化組成物(EM−1)の調製と同様にして、表1に記載の処方に従い、実施例の乳化組成物(EM−2)〜(EM−6)を調製した。
また、乳化組成物(EM−1)の調製と同様にして、表1に記載の処方に従い、比較乳化組成物(T−1)〜(T−3)を調製した。
〔A成分〕
・ヘマトコッカス藻抽出物(アスタキサンチン含有率20質量%、ASTOTS−S、富士フイルム(株)製)
〔B成分〕
・ニコチン酸トコフェロール(ニコチン酸トコフェロール、エーザイフード・ケミカル(株)製)
〔C成分〕
・ショ糖ステアリン酸エステル(モノエステル体含有率:75%、リョートー(登録商標)シュガーエステルS−1670、三菱ケミカルフーズ(株)製)
・オレイン酸ポリグリセリル−10(NIKKOL(登録商標) Decaglyn 1−O、日光ケミカルズ(株)製)
・オレイン酸ポリグリセリル−5(サンソフトA−171E−C、太陽化学(株)製)
・ステアリン酸ポリグリセリル−10(NIKKOL(登録商標) Decaglyn 1−SV、日光ケミカルズ(株)製)
・レシチンA(SLPホワイト、辻製油(株)製)
・レシチンB(SLP−PC70、辻製油(株)製)
・水添レシチン(SLP−ホワイトH、辻製油(株)製)
〔E成分〕
・グリセリン(食品添加物グリセリン、花王(株)製)
〔その他の成分〕
・ミックストコフェロール(理研Eオイル800、理研ビタミン(株)製)
・ココナッツ油(O.D.O.日清オイリオグループ(株)製)
表2に記載の組成に従い、皮膚外用剤としての化粧料1−1〜1−6、比較化粧料C1−1〜C1−3を、常法により調製した。全量は100質量%である。
(ツボクサ分散物) 〔含有率(質量%)〕
TECA(商品名)(バイエルヘルスケア(株)) 1.0
レシチン(SLPホワイト:辻製油(株)) 5.0
グリセリン 45.0
ボスウェリアセラタエキス
(ボスウェリンCG:商品名、サビンサジャパンコーポレーション(株))1.0
POE(20)フィトステロールエーテル (NIKKOL BPS−20)
3.75
1,3−ブチレングリコール 15.25
レシチン(SLPホワイト:辻製油(株)) 5.0
グリセリン(アルコール) 45.0
精製水 Upto100
リン酸−L−アスコルビルマグネシウム 2.0
グリチルリチン酸ジカリウム 1.0
ジプロピレングリコール 4.0
グリセリン 5.0
ジグリセリン 2.0
1,2−ペンタンジオール 2.0
フェノキシエタノール 0.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
アルカリネゲス レータスB−16ポリマー 0.01
ポリオキシエチレンフィトステロール(NIKKOL(登録商標)
BPS−20:日光ケミカルズ(株)製) 0.01
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
ツボクサ分散物 0.5
ボスウェリアセラタ分散物 0.5
実施例1で作製した乳化組成物又は比較乳化組成物
(EM−1〜EM−6)及び(T−1〜T−3)のいずれか1種 0.4
クエン酸 0.7
クエン酸ナトリウム 適量(pHを7.4に調整)
N−アセチル−L−ヒドロキシプロリン 0.5
リンゴ果実培養細胞エキス 0.5
水溶性コラーゲン 0.5
加水分解コラーゲン 0.5
酵母エキス(1) 0.5
水 残量
得られた各化粧料に対して下記の評価を実施した。結果を表2に記載する。
1.透明性
得られた化粧料を純水にて1質量%に希釈し、測定試料を調整した。分光光度計(V−630、日本分光(株))により、光路長1cmのセルを用いて測定試料の625nmの吸光度を測定し、透明性の指標とした。商品性の観点からは、0.20以下が許容範囲である。
得られた化粧料を50℃の環境で2週間保管したのち、純水にて1質量%に希釈し、測定試料を調整した。分光光度計(V−630、日本分光(株))により、光路長1cmのセルを用いて測定試料の625nmの吸光度を測定し、625nmの吸光度の初期値(透明性の数値)と、保存後の吸光度の値との差を保存安定性の指標とした。商品性の観点からは、初期値(透明性)との差が0.20以下であることが許容範囲である。
得られた化粧料を石英セルに充填し、白色蛍光灯にて照度30000Luxの光を144時間照射した。照射前の475nmの吸光度及び、照射後の475nmの吸光度を分光光度計(V−630、日本分光(株))により試料を測定し、下記式に基づいて残存率を算出し、耐光性(アスタキサンチンの光分解)の指標とした。
なお、試料は、照射前後の化粧料を純水にて1質量%に希釈して用意した。
商品性の観点からは、残存率70%以上が許容範囲である。
残存率(%)=〔(照射後の475nmにおける吸光度)/(照射前の475nmにおける吸光度)〕×100
一方、比較乳化組成物を用いたC1−1〜C1−3の比較化粧料は、初期の透明性に劣り、特にB成分を含まない比較例化粧料C1−2は、耐光性が不良であることから、光により退色したことがわかる。
表3の組成を有する組成物1を実施例1と同様に高圧乳化処理を行って調製した。
さらに、下記の化粧料組成2となる量にて、高圧乳化処理後の組成物1にリンゴ果実培養細胞エキス、ボスウェリアセラタ分散物、乳化組成物及び精製水を添加し、化粧料(2−1)〜(2−6)及び比較化粧料(C2−1)〜(C2−3)を調製した。
組成物1(表3に記載の組成物1) 97
リンゴ果実培養細胞エキス 0.5
ボスウェリアセラタ分散物 0.5
実施例1で作成した乳化組成物(EM(1−1)〜(1−6))及び
比較乳化組成物(T−1)〜(T−3))のいずれか1種 0.2
精製水 Upto100
得られた各化粧料を、実施例2で得られた化粧料と同様にして評価を実施した。結果を表4に示す。
一方、比較乳化組成物を用いた化粧料は、初期の透明性に劣り、特にB成分を含まない比較例化粧料C2−2は、耐光性が不良であることから、光により退色したことがわかる。
表5に記載の水相組成物の成分を、70℃で加熱しながら1時間溶解して、水相組成物を得た。
表5に記載の油相組成物の成分を、70℃で加熱しながら1時間溶解し、油相組成物を得た。
上記水相組成物を70℃に保ったままホモジナイザー(機種名HP93、(株)エスエムテー社製)で撹拌し(10000rpm)、上記で得た油相組成物を添加して撹拌を1分間継続して予備乳化を行った。
続いて、得られた予備乳化物を、アルティマイザーHJP−25005((株)スギノマシン社製)を用いて、245MPaの圧力で高圧乳化を行った。
その後、平均孔径1μmのミクロフィルターでろ過して、実施例の乳化組成物EM−7〜EM−12及び比較乳化組成物T−4〜T−6を調製した。
下記組成を有する化粧料3−1〜3−6、比較化粧料C3−1〜C3−3を、常法により調製した(全量100質量%)。
組成中のツボクサ分散物、ボスウェリアセラタ分散物は、実施例2において調製した分散物である。
〔皮膚外用剤:化粧料組成物3〕 〔含有率(質量%)〕
リン酸−L−アスコルビルマグネシウム 2.0
グリチルリチン酸ジカリウム 1.0
ジプロピレングリコール 4.0
グリセリン 5.0
ジグリセリン 2.0
1,2−ペンタンジオール 2.0
フェノキシエタノール 0.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
アルカリネゲス レータスB−16ポリマー 0.01
ポリオキシエチレンフィトステロール
(NIKKOL BPS−20:日光ケミカルズ社製) 0.01
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
ツボクサ分散物 0.5
ボスウェリアセラタ分散物 0.5
実施例4で作成した乳化組成物(EM−7)〜(EM−12)、
比較乳化組成物(T−4)〜(T−6)のいずれか1種 0.4
クエン酸 0.7
クエン酸ナトリウム 適量(pHを7.4に調整)
N−アセチル−L−ヒドロキシプロリン 0.5
リンゴ果実培養細胞エキス 0.5
水溶性コラーゲン 0.5
加水分解コラーゲン 0.5
酵母エキス(1) 0.5
水 残量
一方、比較乳化組成物を用いた化粧料は、初期の透明性に劣り、特にB成分を含まない比較例化粧料(C3−2)は、耐光性が不良であることから、光により退色したことがわかる。
Claims (10)
- A成分〜F成分を含み、B成分の含有量が、乳化組成物の全質量に対して0.05質量%以上2.0質量%以下である水中油型乳化組成物。
A:アスタキサンチン
B:ニコチン酸トコフェロール
C:ショ糖飽和脂肪酸エステル
D:不飽和脂肪酸残基を有する乳化剤から選ばれる少なくとも1種の乳化剤
E:グリセリン
F:水 - D成分における不飽和脂肪酸残基が、オレイン酸残基、リノール酸残基、及びリノレン酸残基から選ばれる不飽和脂肪酸残基である請求項1に記載の水中油型乳化組成物。
- D成分を少なくとも2種含む請求項1又は請求項2に記載の水中油型乳化組成物。
- D成分が、ノニオン性乳化剤を含む請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
- ノニオン性乳化剤が、ポリグリセリルを含む請求項4に記載の水中油型乳化組成物。
- ポリグリセリルの平均重合度が5〜20である請求項5に記載の水中油型乳化組成物。
- D成分が、両性乳化剤を含む請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
- 両性乳化剤が、レシチンを含む請求項7に記載の水中油型乳化組成物。
- 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物を含む皮膚外用剤。
- 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物を調製する工程と、
0.001質量%〜10質量%の水中油型乳化組成物及び少なくとも1種の媒体を含む混合物を調製する工程と、
を有する皮膚外用剤の製造方法。
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