JP6763141B2 - Lpgタンク用鋼板の製造方法 - Google Patents
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(1)化学組成が、質量%で、
C:0.03〜0.08%、
Si:0.05〜0.50%、
Mn:1.00〜1.80%、
P:0.015%以下、
S:0.005%以下、
Ni:0.10〜0.80%、
Nb:0.008〜0.060%、
Ti:0.005〜0.050%、
sol.Al:0.002〜0.050%、
N:0.0070%以下、
Cu:0〜0.50%、
Cr:0〜0.50%、
Mo:0〜0.50%、
V:0〜0.060%、
B:0〜0.0050%、
Ca:0〜0.0040%、
Mg:0〜0.0020%、
REM:0〜0.0020%、
残部:Feおよび不純物であり、
金属組織が、面積分率で、65〜90%のフェライト、5〜35%のベイナイトおよび5%以下のセメンタイトからなり、フェライトの平均結晶粒径が10〜20μmであることを特徴とするLPGタンク用鋼板。
Cu:0.10〜0.50%、
Cr:0.05〜0.50%、
Mo:0.02〜0.50%、
V:0.010〜0.060%、および
B:0.0003〜0.0050%
から選択された1種以上を含有する、上記(1)のLPGタンク用鋼板。
Ca:0.0003〜0.0040%、
Mg:0.0002〜0.0020%、および
REM:0.0002〜0.0020%
から選択された1種以上を含有する、上記(1)または(2)のLPGタンク用鋼板。
C:0.03〜0.08%、
Si:0.05〜0.50%、
Mn:1.00〜1.80%、
P:0.015%以下、
S:0.005%以下、
Ni:0.10〜0.80%、
Nb:0.008〜0.060%、
Ti:0.005〜0.050%、
sol.Al:0.002〜0.050%、
N:0.0070%以下、
Cu:0〜0.50%、
Cr:0〜0.50%、
Mo:0〜0.50%、
V:0〜0.060%、
B:0〜0.0050%、
Ca:0〜0.0040%、
Mg:0〜0.0020%、
REM:0〜0.0020%、
残部:Feおよび不純物であるスラブを加熱、圧延および冷却するに際し、
前記圧延の工程では、仕上げ厚の3倍の厚さまで圧延されたときのスラブの温度が810℃以下であり、仕上げパスの2つ前のパスに圧延される際のスラブの温度が720〜770℃であり、かつ仕上げ温度が700〜750℃となるようにスラブを圧延し、
前記冷却の工程では、冷却開始温度を650〜720℃とし、冷却停止温度を350〜500℃として、20℃/s以上の平均冷却速度で水冷する、LPGタンク用鋼板の製造方法。
Cu:0.10〜0.50%、
Cr:0.05〜0.50%、
Mo:0.02〜0.50%、
V:0.010〜0.060%、および
B:0.0003〜0.0050%
から選択された1種以上を含有する、上記(4)のLPGタンク用鋼板の製造方法。
Ca:0.0003〜0.0040%、
Mg:0.0002〜0.0020%、および
REM:0.0002〜0.0020%
から選択された1種以上を含有する、上記(4)または(5)のLPGタンク用鋼板の製造方法。
まず、本発明に係るLPGタンク用鋼板の化学組成およびその製造方法において用いるスラブの化学組成について説明する。なお、「スラブ」とは、鋼塊、ブルームおよびビレット等の総称である。以下の説明において、各元素の含有量を示す「%」は「質量%」を意味する。
Cは、鋼板の強度を確保するために必要な元素である。この効果を得るためには、Cを0.03%以上含有させる必要がある。一方、C含有量が0.08%を超えると、ベイナイト変態領域において靭性の劣化が顕著になるとともに、HAZの靭性も劣化する。したがって、C含有量は0.03〜0.08%とする。強度およびアレスト特性のバランスの観点から、C含有量の好ましい下限は0.04%であり、好ましい上限は0.07%である。
Siは、精錬段階での脱酸に必要な元素であるとともに、鋼板の強度上昇に寄与する元素である。これらの効果を得るためには、Siを0.05%以上含有させる必要がある。しかしながら、Si含有量が0.50%を超えると、HAZにおける島状マルテンサイトの生成を助長して靭性に悪影響を及ぼす。したがって、Si含有量を0.05〜0.50%とする。Si含有量の好ましい下限は0.10%であり、好ましい上限は0.40%である。
Mnは、鋼板の強度を確保するために必要な元素である。この効果を得るためには、Mnを1.00%以上含有させる必要がある。一方、Mn含有量が1.80%を超えると、HAZの靭性が大幅に劣化する。したがって、Mnの含有量は1.00〜1.80%とする。Mn含有量の好ましい下限は1.20%であり、好ましい上限は1.60%である。
Pは、不純物として鋼中に存在し、HAZにおける粒界割れの原因となる。P含有量が0.015%を超えると、上記粒界割れの発生が著しくなることから、P含有量の上限を0.015%とする。P含有量は0.010%以下とするのが好ましい。なお、P含有量はできるだけ低くするのが好ましい。
Sは、不純物として鋼中に存在し、脆性破壊の起点となるMnSを形成して、アレスト特性を劣化させる元素である。S含有量が0.005%を超えるとアレスト特性が顕著に劣化するため、S含有量の上限を0.005%とする。S含有量は0.003%未満とするのが好ましい。なお、S含有量はできるだけ低くするのが好ましい。
Niは、鋼板のアレスト特性を向上させる効果を有する元素である。この効果を得るためには、Niを0.10%以上含有させる必要がある。しかしながら、Ni含有量が0.80%を超えると、上記の効果が飽和して経済性が低下する。したがって、Ni含有量は0.10〜0.80%とする。Ni含有量の好ましい下限は0.30%であり、好ましい上限は0.60%である。
Nbは、組織の微細化、焼入れ性の向上および析出硬化による強度上昇に有効な元素である。これらの効果を得るためには、Nbを0.008%以上含有させる必要がある。特に、未再結晶域の拡大効果が大きいことから、TMCP(Thermo-Mechanical Control Process:加工熱処理)法を適用する場合には重要である。しかし、Nb含有量が0.060%を超えると、析出物の増加により却って靭性の劣化をもたらす。したがって、Nb含有量を0.008〜0.060%とする。Nb含有量の好ましい下限は0.010%であり、好ましい上限は0.030%である。
Tiは、組織を微細化して靭性を高める効果を有する。この効果を得るためには、Tiを0.005%以上含有させる必要がある。Tiは、特に、オンラインでの加速冷却によって母材を製造する際の組織微細化に効果を発揮する。しかしながら、Ti含有量が0.050%を超えると、溶接継手の靭性低下が著しくなる。したがって、Tiの含有量を0.005〜0.050%とする。Ti含有量の好ましい下限は0.007%であり、好ましい上限は0.030%である。
Alは鋼の脱酸に必要な元素である。この効果を得るためには、sol.Al(酸可溶Al)を0.002%以上含有させる必要がある。しかし、sol.Al含有量が0.050%を超えると、析出物が増加してアレスト特性の劣化が顕著になる。したがって、sol.Al含有量は0.002〜0.050%とする。sol.Al含有量の好ましい下限は0.005%であり、好ましい上限は0.040%である。
Nは、不純物として鋼中に存在し、析出物を形成して靭性を劣化させる。N含有量が0.0070%を超えるとアレスト特性の劣化が顕著になるため、N含有量は0.0070%以下とする。N含有量は、好ましくは0.0060%以下である。なお、低温靭性確保のためにはN含有量ができるだけ低くするのが好ましい。
Cuは、鋼板の靭性を劣化させずに強度を向上させる効果を有する。しかしながら、Cu含有量が0.50%を超えると、析出物が増加してアレスト特性が劣化し、さらに、熱間加工の際に、表面に微小な割れを発生させる。したがって、Cu含有量の上限は0.50%とする。Cu含有量の好ましい上限は0.30%である。Cuによる上記の効果を安定的に得るためには、Cuを0.10%以上含有させることが好ましい。
Crは、鋼板の強度を上昇させる効果を有する。しかしながら、Cr含有量が0.50%を超えると、HAZに硬化した組織を形成して靭性を劣化させる。したがって、Cr含有量の上限は0.50%とする。Cr含有量の好ましい上限は0.30%である。Crによる上記の効果を安定的に得るためには、Crを0.05%以上含有させることが好ましい。
Moは、焼入れ性を高めて鋼板の強度を向上させる効果を有する。しかしながら、Moを含有させることによって製造コストが上昇する。また、Mo含有量が0.50%を超えると、却ってHAZの靭性を劣化させる。したがって、Mo含有量の上限は0.50%とする。Mo含有量の好ましい上限は0.30%である。Moによる上記の効果を安定的に得るためには、Moを0.02%以上含有させることが好ましい。
Vは、焼入れ性の向上および析出硬化によって鋼板の強度を向上させる効果を有する。しかしながら、V含有量が0.060%を超えると、却って靭性を著しく劣化させる。したがって、V含有量の上限は0.060%とする。Vによる上記の効果を安定的に得るためには、Vを0.010%以上含有させることが好ましい。
Bは、オーステナイト粒界からのフェライト変態を抑制して焼入れ性を向上させ、鋼板の強度を高めることができる。しかしながら、B含有量が0.0050%を超えると靭性が劣化する。したがって、B含有量の上限は0.0050%とする。B含有量の好ましい上限は0.0015%である。Bによる上記の効果を安定的に得るためには、Bを0.0003%以上含有させることが好ましい。なお、Bを含有させるときは、板厚中心部のフェライト量を適切に確保するために、炭素当量を考慮して、焼入れ性に与える他の元素の含有量とのバランスを十分とることが重要である。
Caは、介在物の形態を制御して、アレスト特性を向上させる効果を有する。しかしながら、Ca含有量が0.0040%を超えると、鋼板の清浄度自体を大きく低下させる。したがって、Ca含有量の上限は0.0040%とする。Ca含有量の好ましい上限は0.0020%である。Caによる上記の効果を安定的に得るためには、Caを0.0003%以上含有させるのが好ましい。
Mgは、鋼中の微細酸化物の分散密度を増すことによって、HAZの靭性を向上させる効果を有する。しかしながら、Mg含有量が0.0020%を超えると、微細酸化物が得られず、さらに、鋼の清浄度を大きく低下させる。したがって、Mg含有量の上限は0.0020%とする。Mg含有量の好ましい上限は0.0015%である。Mgによる上記の効果を安定的に得るためには、Mgを0.0002%以上含有させることが好ましい。Mgは、Alよりも先に溶鋼中に含有させることが好ましい。
REM(希土類元素)は、Mgと同様に、鋼中の微細酸化物の分散密度を増すことよって、HAZの靭性を向上させる効果を有する。さらに、REMは、過剰なSを硫化物として固定する効果も有する。しかしながら、REM含有量が0.0020%を超えると、微細酸化物が得られず、さらに、鋼の清浄度を大きく低下させる。したがって、REM含有量の上限は0.0020%とする。REM含有量の好ましい上限は0.0015%である。REMによる上記の効果を安定的に得るためには、REMを0.0002%以上含有させることが好ましい。REMは、Alよりも先に溶鋼中に含有させることが好ましい。
本発明に係るLPGタンク用鋼板の金属組織は、面積分率で、65〜90%のフェライト、5〜35%のベイナイトおよび5%以下のセメンタイトからなり、フェライトの平均結晶粒径が10〜20μmである。
スラブは、例えば、インゴット法または連続鋳造法により製造することができるが、これらの方法には限定されない。コスト低減の観点からは、連続鋳造法により製造することが好ましい。この場合、板厚中心位置での介在物を制御するために、溶鋼の温度を過度に高くしないことが好ましい。具体的には、溶鋼の化学組成から決まる凝固温度と溶鋼の実際の温度との差が50℃以内になるように管理することが好ましい。さらに、溶鋼が凝固する直前に電磁攪拌を行うことが好ましく、溶鋼の凝固時に圧下を行うことが好ましい。
以下、本発明に係るLPGタンク用鋼板の製造方法について説明する。本発明においては、上述の化学組成を有するスラブを、加熱、圧延および冷却することによってLPGタンク用鋼板を製造する。以下、具体的に説明する。
スラブの加熱温度は特に制限されず、加熱工程後の圧延工程において所定の温度域で圧延ができるようにスラブを加熱すればよい。なお、スラブの温度が高いほどスラブは軟化して圧延がしやすくなる。したがって、加熱工程におけるスラブの加熱温度は950℃以上であることが好ましい。一方、スラブの温度が高過ぎると、スラブの温度が圧延に適した温度に低下するまでの時間が長くなり、生産性が低下する。このため、加熱工程におけるスラブの加熱温度は、1100℃以下であることが好ましい。スラブの加熱温度の好ましい下限は1000℃であり、好ましい上限は1050℃である。
圧延工程では、下記の条件(i)〜(iii)を満たすように、複数のパスによってスラブを圧延する。
(i)仕上げ厚の3倍の厚さまで圧延されたときのスラブの温度:810℃以下
(ii)仕上げパスの2つ前のパスに圧延される際のスラブの温度:720〜770℃
(iii)仕上げ温度:700〜750℃
これらの条件(i)〜(iii)を満たす限り、スラブの圧延開始温度は特に制限されない。したがって、上記の条件(i)〜(iii)を満たしていれば、例えば、加熱炉から取り出したスラブを、温度低下のための待機時間を設けることなく、圧延を開始してもよい。すなわち、加熱工程後、直ちに圧延を開始してもよい。以下、条件(i)〜(iii)についてより詳しく説明する。
上述の組成を有する鋼では、810℃以下がオーステナイト未再結晶域となる。オーステナイト未再結晶域でスラブを圧延することによって、金属組織が細粒化する。これにより、鋼板の靭性を向上させることができる。そこで、本発明では、仕上げ厚の3倍の厚さまで圧延されたときのスラブの温度を810℃以下に制限する。これにより、スラブを仕上げ厚の3倍の厚さから仕上げ厚までオーステナイト未再結晶域で圧延することができる。その結果、金属組織を十分に細粒化できる。仕上げ厚の3倍の厚さまで圧延されたときのスラブの温度の下限は特に制限されないが、条件(ii)および(iii)との関係から下限は750℃であることが好ましい。なお、仕上げ厚の3倍の厚さを超える厚さのときのスラブの温度は、特に制限されない。
T=(TB−TA)/(tB−tA)×(t−tA)+TA ・・・(I)
スラブの温度が高温であるほど、スラブの変形抵抗が小さくなり、圧延は容易となる。しかし、本発明では、仕上げパス(最後のパス)、仕上げパスの1つ前のパス、および仕上げパスの2つ前のパスでの圧延を比較的低温で行うことによって、金属組織を細粒化する。これにより、鋼板の強度および靭性を向上させることができる。具体的には、仕上げパスの2つ前のパスでの圧延を720〜770℃で行い(条件ii)、仕上げパスでの圧延を圧延直前の温度(仕上げ温度)が700〜750℃となるように行う(条件iii)。このように、仕上げパスおよび仕上げパスに近いパスでの圧延温度を細かく規定することによって、鋼板の特性にばらつきが生じることを防止することができる。鋼板の特性を安定させる観点からは、条件(ii)のスラブの温度の好ましい下限は740℃であり、好ましい上限は750℃である。また、条件(iii)の仕上げ温度の好ましい下限は720℃であり、好ましい上限は740℃である。
冷却工程では、下記の条件(iv)〜(vi)を満たすように、水冷を行う。
(iv)冷却開始温度:650〜720℃
(v)冷却停止温度:350〜500℃
(vi)平均冷却速度:20℃/s以上
上記の条件(iv)〜(vi)を満たした水冷を行うことによって、圧延工程によって細粒化した金属組織を維持することができる。これにより、鋼板の金属組織を細粒化できる。また、金属組織を適切に変態させることができる。これらの結果、鋼板の強度および靭性を向上させることができる。以下、条件(iv)〜(vi)についてより詳しく説明する。
上述の化学組成を有する鋼では、水冷開始温度が720℃を超えると、水冷開始までに金属組織が粗大化する。一方、水冷開始温度が650℃未満の場合には、水冷開始前にフェライト変態が始まる。この場合も、金属組織を十分に細粒化できない。これらの場合、鋼板の特性を十分に向上させることができない。したがって、本発明では、水冷開始温度を、650〜720℃とする。水冷開始温度の好ましい下限は680℃であり、好ましい上限は710℃である。
上述の化学組成を有する鋼では、水冷停止温度が500℃を超えると、フェライト変態の途中で冷却が停止されることになる。この場合、金属組織を十分に細粒化できない。一方、水冷停止温度が350℃未満の場合、硬化組織が生成して鋼板の靭性が低下する。したがって、本発明では、水冷停止温度を、350〜500℃とする。水冷停止温度の好ましい下限は400℃であり、好ましい上限は450℃である。
上述の化学組成を有する鋼では、平均冷却速度が20℃/s未満であると、強度が十分に確保できない。平均冷却速度の好ましい下限は、25℃/sである。平均冷却速度の上限は特に規定しないが、冷却装置の冷却能力から、40℃/s程度となる。
Claims (3)
- 化学組成が、質量%で、
C:0.03〜0.08%、
Si:0.05〜0.50%、
Mn:1.00〜1.80%、
P:0.015%以下、
S:0.005%以下、
Ni:0.10〜0.80%、
Nb:0.008〜0.060%、
Ti:0.005〜0.050%、
sol.Al:0.002〜0.050%、
N:0.0070%以下、
Cu:0〜0.50%、
Cr:0〜0.50%、
Mo:0〜0.50%、
V:0〜0.060%、
B:0〜0.0050%、
Ca:0〜0.0040%、
Mg:0〜0.0020%、
REM:0〜0.0020%、
残部:Feおよび不純物であるスラブを加熱、圧延および冷却するに際し、
前記圧延の工程では、仕上げ厚の3倍の厚さまで圧延されたときのスラブの温度が810℃以下であり、仕上げパスの2つ前のパスに圧延される際のスラブの温度が720〜770℃であり、かつ仕上げ温度が700〜750℃となるようにスラブを圧延し、
前記冷却の工程では、冷却開始温度を650〜720℃とし、冷却停止温度を350〜500℃として、20℃/s以上の平均冷却速度で水冷する、
金属組織が、面積分率で、65〜90%のフェライト、5〜35%のベイナイトおよび5%以下のセメンタイトからなり、フェライトの平均結晶粒径が10〜20μmである、LPGタンク用鋼板の製造方法。 - 前記化学組成が、質量%で、
Cu:0.10〜0.50%、
Cr:0.05〜0.50%、
Mo:0.02〜0.50%、
V:0.010〜0.060%、および
B:0.0003〜0.0050%
から選択された1種以上を含有する、請求項1に記載のLPGタンク用鋼板の製造方法。 - 前記化学組成が、質量%で、
Ca:0.0003〜0.0040%、
Mg:0.0002〜0.0020%、および
REM:0.0002〜0.0020%
から選択された1種以上を含有する、請求項2または3に記載のLPGタンク用鋼板の製造方法。
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