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JP6757709B2 - 水溶液中で多量化できるシリル単量体、およびその使用法 - Google Patents

水溶液中で多量化できるシリル単量体、およびその使用法 Download PDF

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JP6757709B2 JP2017212453A JP2017212453A JP6757709B2 JP 6757709 B2 JP6757709 B2 JP 6757709B2 JP 2017212453 A JP2017212453 A JP 2017212453A JP 2017212453 A JP2017212453 A JP 2017212453A JP 6757709 B2 JP6757709 B2 JP 6757709B2
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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2011年4月7日出願された米国仮特許出願第61/473,091号に対する優先権を主張するものであり、この仮特許出願はその全体において参照により本明細書に組み込まれる。
現在の薬物設計および薬物療法は、タンパク質等の生体分子の広範な領域または複数のドメインと相互作用する治療の、差し迫った必要に対応していない。例えば、単一タンパク質上の複数のドメイン、またはあるタンパク質上のドメインおよび別のタンパク質上のドメインと、同時に相互作用することによって、例えば、タンパク質間相互作用を調節することができる治療が、差し迫って必要とされている。融合タンパク質、例えばがんにおいて生じる融合タンパク質を調節する治療も、また同様に必要とされている。
例えば、細胞は、シグナル経路を利用することで、外的刺激または内的刺激に対する生物学的反応を引き起こす。数千の遺伝子産物によって、高等生物の個体発生/発生、およびそれら多くの異なる細胞型による高度に複雑な振る舞いの両方が制御される。これらの遺伝子産物は、様々な組み合わせで機能してそれらの目的を果たすことができ、それはしばしば、タンパク質間相互作用を介して為される。そのようなタンパク質は、あるモチーフを認識する、それと結合する、および/またはそれを調節する、調節タンパク質ドメインを有する。タンパク質-タンパク質認識およびタンパク質-核酸認識はしばしば、例えばSH2ドメイン、SH3ドメイン、およびPDZドメイン等のタンパク質相互作用ドメインを介して機能する。これらのタンパク質-相互作用ドメインは、標的治療を発展させるのに重要な領域であり得る。有効な治療の標的候補としての機能を果たし得る他の巨大分子間相互作用としては、タンパク質-核酸相互作用、タンパク質-炭水化物相互作用、およびタンパク質-脂質相互作用が挙げられる。
現在の薬物設計および薬物療法は、細胞内のタンパク質間相互作用またはタンパク質シグナル伝達に干渉する薬剤を発見するという、この差し迫った必要に対応していない。抗体および他の生物学的治療薬は近縁タンパク質の表面を区別するだけの十分な特異性を有し得るが、それらが高分子量であること等の要因によって、抗体の経口投与および取り込みは妨げられる。逆に、経口で有効な医薬品は、その経口で有効な医薬品よりさらに巨大であり得る、タンパク質-タンパク質間の表面相互作用を阻害するには、概して小さ過ぎる。さらに、各々が例えば異なるタンパク質ドメインと相互作用する、例えば2つのファルマコフォアを連結させようという以前の試みでは、有機溶剤中で構築される巨大な共有結合化合物に焦点が当てられた。これらの集合体が通常有する分子量は、経口投与または効率的な細胞浸透および組織浸透には大き過ぎる。
水媒体中で1、2、3個またはそれより多くの他の単量体と接触した際に、生物学的に有用な多量体を形成することができる単量体を、本明細書に記載する。 一つの態様では、そのような単量体は、水媒体中(例えばin vivo)で別の単量体に結合して、多量体(例えば二量体)を形成することができ得る。企図される単量体には、リガンド部分(例えば標的生体分子に対するリガンドまたはファルマコフォア)、リンカーエレメント、並びにリガンド部分およびリンカーエレメントを連結するコネクターエレメントが含まれ得る。水媒体中では、そのような企図される単量体はそれぞれのリンカーエレメントを介して結合することができ、それによって、1つまたは複数の生体分子を実質的に同時に調節することでき、例えば、1つのタンパク質上または異なるタンパク質上の2つ以上の結合ドメインを調節することができる。
一態様では、1、2、3個またはそれより多くの第2シリル単量体と接触した際に生物学的に有用な多量体を水媒体中で形成することができる第1シリル単量体が提供される。第1および第2シリル単量体は、式:
−Y−Z(式III)
並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表され、式中、
は、第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;
は、存在しないかまたはXとZに共有結合しているコネクター部分であり;
は、
a)[A群]
Figure 0006757709
(式中、
は、結合、−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、R、R、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、RおよびRからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルおよびNH−C1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRは、これらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでRは、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族(例えば−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル)、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、RaおよびRbはここで定義され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合(fused)5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する);および
b)
Figure 0006757709
(式中、
2Aは、結合、−O−C1−6アルキル−、−N(R')−C1−6アルキル−およびS−C1−6アルキル−からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR'−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
1Aは、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−、−C1−4アルキル−N(R)−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−C(O)−NR'−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
およびQ1Aは、各出現で独立して、−NHR'、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され、
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRは、これらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
2AはCRW2Aである。
W2Aは、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり;ここでシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換されていてもよく;ここでRは、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族(例えば−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル)、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、RaおよびRbはここで定義され;または2つのRBBが、これらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する)からなる群より独立して選択される。
別の態様では、第1単量体X−Y−Zと第2単量体X−Y−Zの水媒体中での多量化から形成される治療用多量化合物が提供される。
さらに別の態様では、それを必要とする患者における標的タンパク質または標的タンパク質−タンパク質相互作用に関連の疾患を治療する方法が提供される。該方法は、X−Y−Z(式IV)から選択される単量体を患者に投与することを含み、投与すると、シリル単量体は、前記標的タンパク質の1、2、3個またはそれより多くのタンパク質ドメインまたはタンパク質−タンパク質相互作用に関与する各タンパク質の少なくとも1のタンパク質ドメインにin vivoで結合するホモ多量体を形成する。
さらに別の態様では、1、2、3個またはそれより多くの第2単量体と接触した際に生物学的に有用な多量体を水媒体中で形成することができる第1単量体が提供される。第1単量体は式:
−Y−Z(式I)並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表され、式中
は、第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;
は、存在しないかまたはXとZに共有結合しているコネクター部分であり;
は、1、2、3またはそれより多くのシリル部分を含み;
第2単量体は、式IのZ部分と結合して多量体を形成することができる1、2、3またはそれより多くのシリル部分を含む。
別の態様では、薬学的有効量の多量化合物を、それを必要とする患者に投与する方法が提供される。前記方法は、前記患者に、ある量の第1単量体およびある量の第2単量体を、薬学的有効量の多量体生成物がin vivoで形成されるのに有効な量で、投与することを含む。
さらに別の態様では、第1単量体と第2単量体の水媒体中での多量化から形成される治療用多量体化合物が提供される。第1単量体は:
−Y−Z(式I)並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表され、
第2単量体は:
−Y−Z(式II)並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される。
さらに別の態様では、2つ以上の標的生体分子ドメインを実質的に同時に調節する方法が提供される。前記方法は、前記標的生体分子ドメインを含む水性組成物を、
が第1標的生体分子ドメインに結合して調節することができる第1リガンド部分である、X−Y−Z(式I)で表される第1単量体、並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝産物および水和物;並びに
が第2標的生体分子ドメインに結合し調節することができるリガンド部分である、X−Y−Z(式II)で表される第2単量体
と接触させることを含み、
水性組成物と接触すると、前記第1単量体および前記第2単量体は、第1標的生体分子ドメインおよび第2標的生体分子ドメインに結合する多量体を形成する。
さらに別の態様では、治療を必要とする患者における、2つ以上の標的生体分子ドメインと関連する疾患を治療する方法が提供される。前記方法は、
が第1標的生体分子ドメインに結合して調節することができる第1リガンド部分である、X−Y−Z(式I)で表される第1単量体、並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝産物および水和物を、前記患者に投与すること;並びに
が第2標的生体分子ドメインに結合することができる第2リガンド部分である、X−Y−Z(式II)で表される第2単量体を、前記患者に投与すること、
を含み、
投与されると、前記第1単量体および前記第2単量体は、第1標的生体分子ドメインおよび第2標的生体分子ドメインに結合する多量体をin vivoで形成する。
さらに別の態様では、化合物は、(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−イル)(4−((ヒドロキシジメチルシリル)メトキシ)−フェニル)メタノン;N−(4−(4−(3−(アミノメチル)フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル)−2−クロロフェニル)−2−(ヒドロキシジメチルシリル)アセトアミド;N−(3−(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル)−2−(ヒドロキシジメチルシリル)アセトアミド;(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−イル)(3−クロロ−4−((ヒドロキシジメチルシリル)メトキシ)−フェニル)メタノン;(4−(3−(アミノメチル)フェニル)−ピペリジン−1−イル)(3−((ヒドロキシジメチルシリル)−メトキシ)フェニル)メタノン;(4−(3−(アミノメチル)−フェニル)ピペリジン−1−イル)(3−クロロ−5−((ヒドロキシジメチルシリル)メトキシ)フェニル)メタノン;N−(4−(4−(3−(アミノメチル)フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−2−(ヒドロキシジメチルシリル)アセトアミドからなる群;およびその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物より選択される。
[本発明1001]
1−Y1−Z1(式I)
並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第1単量体と、
2−Y2−Z2(式II)
並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第2単量体との、水媒体中での多量化から形成される、治療用多量体化合物。
[本発明1002]
1が、第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;
1が、存在しないかまたはX1とZ1に共有結合しているコネクター部分であり;
2が、第2標的生体分子に結合し調節することができる第2リガンド部分であり;
2が、存在しないかまたはX2とZ2に共有結合しているコネクター部分であり;
1とZ2が、以下からなる群より各出現で独立して選択される、本発明1001の治療用多量体化合物:
a)
Figure 0006757709
式中、
は、結合、−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、R、R、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、RおよびRからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルおよび−NH−C1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2はこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する;および
b)
Figure 0006757709
式中、
2Aは、結合、−O−C1−6アルキル−、−N(R')−C1−6アルキル−、および−S−C1−6アルキル−からなる群より選択されてもよく;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR'−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
1Aは、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−、−C1−4アルキル−N(R)−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−C(O)−NR'−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1およびQ1Aは、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRはこれらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加の1個または複数のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2はこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
2AはCRW2Aであり;
W2Aは、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり;ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBが、これらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素環二環式関係を形成する。
[本発明1003]
1が、第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;
1が、存在しないかまたはX1とZ1に共有結合しているコネクター部分であり;
1が、以下からなる群より選択され:
a)
Figure 0006757709
式中
1は、(a)存在しない;または(b)アシル、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
2は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−N−、アシル、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され、ただし、A1およびA2の少なくとも1つが存在することを条件とし;または
1とA2は、これらが結合している原子と共に4〜8員シクロアルキルまたは複素環を形成し;
3は、−NHR'、−SH、およびOHからなる群より選択され;
2は、CR'またはNからなる群より選択され;
mは1〜6であり;
Figure 0006757709
は、単結合または二重結合を表し;および
は、(a)存在しない;または(b)水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
2は、(a)存在しない;または(b)置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族部分からなる群より選択され;または
とQ2は、これらが結合している原子と共に4、5、6、7または8員シクロアルキルまたは複素環を形成し;
3は、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族部分からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
およびRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、5または6員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBが、これらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する;および
b)
Figure 0006757709
式中
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)アシル、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
3は、各出現で独立して、−NHR'、−SH、および−OHからなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
およびRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、5または6員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBが、これらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する;および
c)
Figure 0006757709
式中
3は、各出現で独立して−NHR'、−SH、および−OHからなる群より選択され;
3およびR4は、H、C1−4アルキルおよびフェニルからなる群より独立して選択され;またはR3とR4は共に3〜6員環を形成し;
5およびR6は、H、C1−4アルキルからなる群より独立して選択され;ここでC1−4アルキルは、各出現で独立して、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオ、C1−4アルコキシ、ハロゲン、−OH、−CN、−COOH、および−C(O)−NHR''からなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;またはR5とR6は共にフェニルまたは4〜6員複素環を形成し;
R''は、HおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
ARは縮合フェニルまたは4〜7員芳香族性もしくは部分芳香族性複素環であり、ここでARは、オキソ、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、またはチオで所望により置換されるC1−4アルキル;C1−4アルコキシ;−S−C1−4アルキル;ハロゲン;−OH;−CN;−COOH;−CONHR'で所望により置換され;ここで2つのヒドロキシル部分は互いにオルト位にあり;
フェニル環の炭素は、各出現で独立して、1または2つの窒素で所望により置換され得る;および
d)
Figure 0006757709
式中
3は、各出現で独立して、NおよびCRW3からなる群より選択され;
W3は、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
3は、結合、−C1−4アルキル−、−C2−6アルケニル−、−C1−6シクロアルキル−、5〜6員複素環、およびフェニルからなる群より選択され;
2は、各出現で独立して、H、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C1−6シクロアルキル、5〜6員複素環、フェニル、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群より選択され;
3は、各出現で独立して、−NH2、−SH、および−OHからなる群より選択され;
4は、各出現で独立して、−NH2、−NH−NH2;−NHOH、−NH−OR''、−SH、および−OHからなる群より選択され;
R''は、HおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、5または6員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBが、これらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する;
2が、第2標的生体分子に結合し調節することができる第2リガンド部分であり;
2が、存在しないかまたはX2とZ2に共有結合しているコネクター部分であり;
2が、以下からなる群より選択される:
Figure 0006757709
式中
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
8は、各出現で独立して、H、ハロゲン、オキソおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオ.C2−4アルケニル、C1−4アルコキシ、−S−C1−4アルキル、−CN、−COOHおよび−C(O)−NHR''からなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換され;
AAは、各出現で独立して、1、2、もしくは3つのヘテロ原子を有する5〜7員複素環またはフェニルであり;ここでAAは、ハロおよびC1−4アルキルからなる群より選択される1、2、または3個の置換基で所望により置換され;ここでC1−4アルキルは、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオ.C2−4アルケニル、C1−4アルコキシ、−S−C1−4アルキル、−CN、−COOHおよび−C(O)−NHR''からなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換され;または2つの置換基が、これらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成し;および
R''は、各出現で独立して、HおよびC1−4アルキルからなる群より選択される、
本発明1001の治療用多量体化合物。
[本発明1004]
1とX2が同一である、本発明1001〜1003のいずれかの治療用多量体化合物。
[本発明1005]
1とX2が異なる、本発明1001〜1003のいずれかの治療用多量体化合物。
[本発明1006]
水媒体中で1、2、3個またはそれより多くの第2シリル単量体と接触した際に生物学的に有用な多量体を形成することができる第1シリル単量体であって、前記第1および第2シリル単量体は、式:
3−Y3−Z3(式III)
およびその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表され、式中
3は、第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;
3は、存在しないかまたはX3とZ3に共有結合しているコネクター部分であり;
3は、以下からなる群より独立して選択される:
a)
Figure 0006757709
式中
は、結合、−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および−複素環−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、R、R、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、RおよびRからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C16アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C16アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルおよび−NH−C1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBが、これらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成し;
は、結合、−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および−複素環−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、R、R、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、RおよびRからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換される;および
b)
Figure 0006757709
式中
2Aは、結合、−O−C1−6アルキル−、−N(R')−C1−6アルキル−、および−S−C1−6アルキル−からなる群より選択されてもよく;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR'−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、および−ヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
1Aは、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−、−C1−4アルキル−N(R)−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−C(O)−NR'−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、および−ヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1およびQ1Aは、各出現で独立して、−NH(R')2、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C16アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C16アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
2AはCRW2Aであり、
W2Aは、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり;ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBが、これらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する。
[本発明1007]
3が、a)
Figure 0006757709
からなる群より独立して選択される、本発明1006の第1シリル単量体。
[本発明1008]
1が存在しない、本発明1007の第1シリル単量体。
[本発明1009]
1が−C1−4アルキル−である、本発明1007の第1シリル単量体。
[本発明1010]
1が−フェニル−である、本発明1007の第1シリル単量体。
[本発明1011]
BBがフェニルまたはヘテロアリールである、本発明1007〜1010のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1012]
1およびR2がメチルである、本発明1007〜1011のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1013]
1が−OHである、本発明1007〜1012のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1014]
1およびR2が−OHである、本発明1007〜1011のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1015]
3が、以下からなる群より選択される、本発明1006の第1シリル単量体:
Figure 0006757709
式中
BBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
各出現で独立して選択されるW1は、(a)存在しないかまたは(b)−C1−4アルキル−であり;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
各出現で独立して選択されるR1およびR2は、C1−6アルキルである。
[本発明1016]
3が、以下からなる群より選択される、本発明1006の第1シリル単量体:
Figure 0006757709
式中
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく、ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;および
mは0、1、2、3または4である。
[本発明1017]
3が、以下からなる群より選択される、本発明1006の第1シリル単量体:
Figure 0006757709
式中
1およびR2は、各出現で独立して、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシからなる群より選択され;
mは、0、1、2、3または4であり;
R''は、−C1−2アルキル−、−O−C1−2アルキル−、および−NH(C=O)C1−2アルキルからなる群より選択され;ここでC1−2アルキルは、各出現で独立して、1、2、3個またはそれより多くのフッ素で所望により置換されている。
[本発明1018]
3が、b)
Figure 0006757709
からなる群より独立して選択される、本発明1006の第1シリル単量体。
[本発明1019]
1が−C1−4アルキル−であり、かつW1Aが存在しない、本発明1018の第1シリル単量体。
[本発明1020]
1およびW1Aが−C1−4アルキル−である、本発明1018の第1シリル単量体。
[本発明1021]
1およびW1Aが存在しない、本発明1018の第1シリル単量体。
[本発明1022]
BBがフェニルまたはヘテロアリールである、本発明1018〜1021のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1023]
BBが
Figure 0006757709
からなる群より選択される、本発明1018〜1022のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1024]
3が、以下からなる群より独立して選択される、本発明1006の第1シリル単量体:
Figure 0006757709
式中、
各出現で独立して選択されるW1およびW1Aは、(a)存在しないかまたは(b)−C1−4アルキル−であり;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;および
mは、0、1、2、3または4である。
[本発明1025]
3が、以下からなる群より独立して選択される、本発明1006の第1シリル単量体:
Figure 0006757709
式中
各出現で独立して選択されるW1およびW1Aは、(a)存在しないかまたは(b)−C1−4アルキル−であり;
各出現で独立して選択されるR1およびR2は、C1−6アルキルおよび−O−C1−6アルキルからなる群より選択される。
[本発明1026]
第1単量体がin vivoで1、2、3個またはそれより多くの第2シリル単量体と接触した際に生物学的に有用な多量体を形成する、本発明1006の第1シリル単量体。
[本発明1027]
リガンド部分がファルマコフォアである、本発明1006の第1シリル単量体。
[本発明1028]
標的生体分子がタンパク質標的である、本発明1006の第1シリル単量体。
[本発明1029]
第1シリル単量体が第2シリル単量体と接触した際に生物学的に有用な二量体を形成する、本発明1006の第1シリル単量体。
[本発明1030]
第1シリル単量体が2つの第2シリル単量体と接触した際に生物学的に有用な三量体を形成する、本発明1006の第1シリル単量体。
[本発明1031]
第1シリル単量体が3つの第2シリル単量体と接触した際に生物学的に有用な環状四量体を形成する、本発明1006の第1シリル単量体。
[本発明1032]
3が非ペプチジルリガンド部分である、本発明1006の第1シリル単量体。
[本発明1033]
第1標的生体分子がリボソームである、本発明1006〜1032のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1034]
第1標的生体分子がトリプターゼである、本発明1006〜1032のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1035]
シリル単量体から形成された多量体の効果が、個々の単量体の効果の和よりも大きい、本発明1006〜1034のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1036]
水媒体が生理学的に許容可能なpHを有する、本発明1006〜1035のいずれかの第1シリル単量体。
[本発明1037]
第1単量体X3−Y3−Z3と第2単量体X3−Y3−Z3の水媒体中での多量化から形成される、治療用多量体化合物。
[本発明1038]
それを必要とする患者における標的タンパク質または標的タンパク質−タンパク質相互作用に関する疾患を治療する方法であって、前記患者にX3−Y3−Z3(式IV)から選択される単量体を投与する段階を含み、投与すると、シリル単量体は、前記標的タンパク質の1、2、3個またはそれより多くのタンパク質ドメインに結合するかまたはタンパク質−タンパク質相互作用に関与する各タンパク質の少なくとも1のタンパク質ドメインに結合するホモ多量体をin vivoで形成する、前記方法。
[本発明1039]
水媒体中で1、2、3個またはそれより多くの第2単量体と接触した際に生物学的に有用な多量体を形成することができる第1単量体であって、ここで第1単量体は、式:
1−Y1−Z1(式I)
およびその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表され、式中
1は第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;
1は存在しないかまたはX1およびZ1に共有結合しているコネクター部分であり;
1は1、2、3またはそれより多くのシリル部分を含み;
第2単量体は、式IのZ1部分に結合して多量体を形成することができる1、2、3またはそれより多くのシリル部分を含む、前記第1単量体。
[本発明1040]
1がジオール部分をさらに含む、本発明1039の第1単量体。
[本発明1041]
第2単量体が、Z1部分と結合することができるボロン酸またはオキサボレール(oxaborale)部分をさらに含む、本発明1039〜1040の第1単量体。
[本発明1042]
1が、以下からなる群より独立して選択される、本発明1039の第1単量体:
a)
Figure 0006757709
式中
は、結合、−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および−複素環−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、R、R、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、RおよびRからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR',−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルおよび−NH−C1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する;および
b)
Figure 0006757709
式中
2Aは、結合、−O−C1−6アルキル−、−N(R')−C1−6アルキル−、および−S−C1−6アルキル−からなる群より選択されてもよく;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR'−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
1Aは、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−、−C1−4アルキル−N(R)−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−C(O)−NR'−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、および−ヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1およびQ1Aは、各出現で独立して、−N(R')2、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
2AはCRW2Aであり、
W2Aは、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBは、これらが結合している原子と共に、縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する。
[本発明1043]
1が、a)
Figure 0006757709
からなる群より独立して選択される、本発明1042の第1単量体。
[本発明1044]
1が存在しない、本発明1043の第1単量体。
[本発明1045]
1が−C1−4アルキル−である、本発明1043の第1単量体。
[本発明1046]
1が−フェニル−である、本発明1043の第1単量体。
[本発明1047]
BBがフェニルまたはヘテロアリールである、本発明1043〜1046のいずれかの第1単量体。
[本発明1048]
1が、以下からなる群より選択される、本発明1042の第1単量体:
Figure 0006757709
式中
BBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
各出現で独立して選択されるW1は、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−であり;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
各出現で独立して選択されるR1およびR2は、C1−6アルキルである。
[本発明1049]
1が、以下からなる群より選択される、本発明1042の第1シラン単量体:
Figure 0006757709
式中
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで、各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;および
mは0、1、2、3または4である。
[本発明1050]
1が、以下からなる群より選択される、本発明1042の第1単量体:
Figure 0006757709
式中、
1およびR2は、各出現で独立して、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシからなる群より選択され;
mは0、1、2、3または4であり;および
R''は、−C1−2アルキル−、−O−C1−2アルキル−、および−NH(C=O)C1−2アルキルからなる群より選択され;ここでC1−2アルキルは、各出現で独立して、1、2、3個またはそれより多くのフッ素で所望により置換されている。
[本発明1051]
1が、b)
Figure 0006757709
からなる群より独立して選択される、本発明1042の第1単量体。
[本発明1052]
1が−C1−4アルキル−であり、かつW1Aが存在しない、本発明1051の第1単量体。
[本発明1053]
1およびW1Aが−C1−4アルキル−である、本発明1051の第1単量体。
[本発明1054]
1およびW1Aが存在しない、本発明1051の第1単量体。
[本発明1055]
BBがフェニルまたはヘテロアリールである、本発明1051〜1054のいずれかの第1単量体。
[本発明1056]
BBが、
Figure 0006757709
からなる群より独立して選択される、本発明1051〜1055のいずれかの第1単量体。
[本発明1057]
1が、以下からなる群より独立して選択される、本発明1042の第1単量体:
Figure 0006757709
式中
各出現で独立して選択されるW1およびW1Aは、(a)存在しないかまたは(b)−C1−4アルキル−であり;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;および
mは0、1、2、3または4である。
[本発明1058]
1が、以下からなる群より独立して選択される、本発明1042の第1単量体:
Figure 0006757709
式中
各出現で独立して選択されるW1およびW1Aは、(a)存在しないかまたは(b)−C1−4アルキル−であり;
各出現で独立して選択されるR1およびR2は、C1−6アルキルおよび−O−C1−6アルキルからなる群より選択される。
[本発明1059]
1が、以下からなる群より独立して選択される、本発明1039の第1単量体:
a)
Figure 0006757709
式中
1は、(a)存在しない;または(b)アシル、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
2は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−N−、アシル、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され、ただし、A1およびA2の少なくとも1つが存在することを条件とし;または
1とA2は、これらが結合している原子と共に、4〜8員シクロアルキルまたは複素環を形成し;
3は、−NHR'、−SH、および−OHからなる群より選択され;
2は、CR'またはNからなる群より選択され;
mは、1〜6であり;
Figure 0006757709
は、単結合または二重結合を表し;および
は、(a)存在しない;または(b)水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
2は、(a)存在しない;または(b)置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族部分からなる群より選択され;または
とQ2は、これらが結合している原子と共に、4、5、6、7または8員シクロアルキルまたは複素環を形成し;
3は、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族部分からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、5または6員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する;および
b)
Figure 0006757709
式中
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)アシル、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
3は、各出現で独立して、−NHR'、−SH、および−OHからなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、5または6員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する;および
c)
Figure 0006757709
式中
3は、各出現で独立して、−NHR'、−SH、および−OHからなる群より選択され;
3およびR4は、各出現で独立して、H、C1−4アルキルおよびフェニルからなる群より選択され;またはR3とR4は共に3〜6員環を形成し;
5およびR6は、H、C1−4アルキルからなる群より独立して選択され;ここでC1−4アルキルは、各出現で独立して、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオ、C1−4アルコキシ、ハロゲン、−OH、−CN、−COOH、および−C(O)−NHR''からなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;またはR5とR6は共にフェニルまたは4〜6員複素環を形成し;
R''はHおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1とR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
ARは、縮合フェニルまたは4〜7員芳香族性もしくは部分芳香族性複素環であり;ここでARは、オキソ、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、またはチオで所望により置換されたC1−4アルキル;C1−4アルコキシ;−S−C1−4アルキル;ハロゲン;−OH;−CN;−COOH;−CONHR'で所望により置換され;ここで2つのヒドロキシル部分は互いにオルト位にあり;かつ、
フェニル環の炭素は、各出現で独立して、1または2つの窒素で所望により置換されていてもよい;
d)
Figure 0006757709
式中
3は、各出現で独立して、NおよびCRW3からなる群より選択され、
W3は、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
3は、結合、−C1−4アルキル−、−C2−6アルケニル−、−C1−6シクロアルキル−、5〜6員複素環、およびフェニルからなる群より選択され;
2は、各出現で独立して、H、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C1−6シクロアルキル、5〜6員複素環、フェニル、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールからなる群より選択され;
3は、各出現で独立して、−NH2、−SH、および−OHからなる群より選択され;
4は、各出現で独立して、−NH2、−NH−NH2;−NHOH、−NH−OR''、−SH、および−OHからなる群より選択され;
R''は、HおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、5または6員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する。
[本発明1060]
in vivoで1、2、3個またはそれより多くの第2単量体と接触した際に生物学的に有用な多量体を形成する、本発明1039〜1059のいずれかの第1単量体。
[本発明1061]
第2単量体と生物学的に有用な二量体をin vivoで形成する、本発明1039〜1059のいずれかの第1単量体。
[本発明1062]
2つの第2単量体と接触した際に生物学的に有用な三量体を形成する、本発明1039〜1059のいずれかの第1単量体。
[本発明1063]
3つの第2単量体と接触した際に生物学的に有用な環状四量体を形成する、本発明1039〜1059のいずれかの第1単量体。
[本発明1064]
1が非ペプチジルリガンド部分である、本発明1039〜1063のいずれかの第1単量体。
[本発明1065]
リガンド部分がファルマコフォアである、本発明1039〜1064のいずれかの第1単量体。
[本発明1066]
第2単量体が、式:
2−Y2−Z2(式II)
およびその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表され、式中
2は、第2標的生体分子に結合し調節することができる第2リガンド部分であり;
2は、存在しないかまたはX2とZ2に共有結合するコネクター部分であり;
2は、1、2、3またはそれより多くのシリル部分を含む、本発明1039〜1065のいずれかの第1単量体。
[本発明1067]
2がボロン酸またはオキサボレール部分をさらに含む、本発明1066の第1単量体。
[本発明1068]
1とX2が同一である、本発明1066〜1067のいずれかの第1単量体。
[本発明1069]
1とX2が異なる、本発明1066〜1067のいずれかの第1単量体。
[本発明1070]
第1標的生体分子と第2標的生体分子が異なる、本発明1066〜1067のいずれかの第1単量体。
[本発明1071]
第1標的生体分子と第2標的生体分子が同一である、本発明1066〜1067のいずれかの第1単量体。
[本発明1072]
標的生体分子がタンパク質標的である、本発明1039〜1071のいずれかの第1単量体。
[本発明1073]
第1標的生体分子がリボソームである、本発明1039〜1071のいずれかの第1単量体。
[本発明1074]
第1標的生体分子がトリプターゼである、本発明1039〜1071のいずれかの第1単量体。
[本発明1075]
単量体から形成された多量体の効果が、個々の単量体の効果の和よりも大きい、本発明1066〜1074のいずれかの第1単量体。
[本発明1076]
第1単量体および第2単量体の見かけIC50の小さい方の、多量体の見かけIC50に対する比率が、少なくとも3.0であり得る、本発明1039〜1075のいずれかの第1単量体。
[本発明1077]
第1単量体および第2単量体の見かけIC50の小さい方の、多量体の見かけIC50に対する比率が、少なくとも10.0であり得る、本発明1039〜1076のいずれかの第1単量体。
[本発明1078]
第1単量体および第2単量体の見かけIC50の小さい方の、多量体の見かけIC50に対する比率が、少なくとも30.0であり得る、本発明1039〜1077のいずれかの第1単量体。
[本発明1079]
水媒体が生理学的に許容可能なpHを有する、本発明1039〜1078のいずれかの第1単量体。
[本発明1080]
2が、以下からなる群より各出現で独立して選択され得る、本発明1066および1068〜1079のいずれかの第1単量体:
a)
Figure 0006757709
式中
は、結合、−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および−複素環−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、R、R、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、RおよびRからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルおよび−NH−C1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1およびR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する;および
b)
Figure 0006757709
式中
2Aは、結合、−O−C1−6アルキル−、−N(R')−C1−6アルキル−、および−S−C1−6アルキル−からなる群より選択されてもよく;
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR'−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
1Aは、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−、−C1−4アルキル−N(R)−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−C(O)−NR'−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1およびQ1Aは、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
2AはCRW2Aであり;
W2Aは、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでR1は、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に、縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する。
[本発明1081]
2が、以下からなる群より各出現で独立して選択され得る、本発明1066〜1079のいずれかの第1単量体:
Figure 0006757709
式中
1は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族、および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
1は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')2、−NR、−O−Si(R')3、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよび−O−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、S、またはNから選択される追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
1およびR2は、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリール、およびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはR1とR2は、これらが結合しているケイ素と共に、O、S、またはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
8は、各出現で独立して、H、ハロゲン、オキソおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオ.C2−4アルケニル、C1−4アルコキシ、−S−C1−4アルキル、−CN、−COOHおよび−C(O)−NHR''からなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換され;
AAは、各出現で独立して、1、2または3個のヘテロ原子を有する5〜7員複素環またはフェニルであり;ここでAAは、ハロおよびC1−4アルキルからなる群より選択される1、2または3個の置換基で所望により置換され;ここでC1−4アルキルは、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオ.C2−4アルケニル、C1−4アルコキシ、−S−C1−4アルキル、−CN、−COOHおよび−C(O)−NHR''からなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換され、または2つの置換基がこれらが結合している原子と共に、縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成し;
R''は、各出現で独立して、HおよびC1−4アルキルからなる群より選択される。
[本発明1082]
第1単量体と第2単量体が可逆的に会合して多量体を形成する、本発明1039〜1081のいずれかの第1単量体。
[本発明1083]
第1単量体と第2単量体が二量体を形成する、本発明1039〜1082のいずれかの第1単量体。
[本発明1084]
第1単量体と2つの第2単量体が三量体を形成する、本発明1039〜1082のいずれかの第1単量体。
[本発明1085]
結果として得られる多量体の薬学的有効量がin vivoで形成される有効量で、ある量の第1単量体とある量の第2単量体を患者に投与する段階を含む、それを必要とする患者に薬学的有効量の多量体化合物を投与する方法。
[本発明1086]
多量体が二量体である、本発明1085の方法。
[本発明1087]
多量体が三量体である、本発明1085の方法。
[本発明1088]
以下の段階を含む、2以上の標的生体分子ドメインを実質的に同時に調節する方法:
前記生体分子標的を含む水性組成物を、式中、X1は、第1標的生体分子ドメインに結合し調節することができる第1リガンド部分である、
1−Y1−Z1(式I)
およびその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第1単量体;ならびに
式中、X2は、第2標的生体分子ドメインに結合し調節することができるリガンド部分である、
2−Y2−Z2(式II)
およびその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第2単量体と接触させる段階であって、水性組成物と接触すると、前記第1単量体と前記第2単量体は、第1標的生体分子ドメインおよび第2標的生体分子ドメインに結合する多量体を形成する、段階。
[本発明1089]
以下の段階を含む、治療を必要とする患者において2以上の標的生体分子ドメインに関する疾患を治療する方法:
式中、X1は、第1標的生体分子ドメインと結合し調節することができる第1リガンド部分である、
1−Y1−Z1(式I)
およびその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第1単量体を患者に投与する段階;ならびに
式中、X2は、第2標的生体分子ドメインと結合し調節することができる第2リガンド部分である、
2−Y2−Z2(式II)
で表される第2単量体を前記患者に投与する段階であって、投与すると、前記第1単量体と前記第2単量体は、第1標的生体分子ドメインおよび第2標的生体分子ドメインに結合する多量体をin vivoで形成する、段階。
[本発明1090]
リガンド部分がファルマコフォアである、本発明1088および1089のいずれかの方法。
[本発明1091]
標的生体分子がタンパク質である、本発明1088〜1090のいずれかの方法。
[本発明1092]
標的生体分子がタンパク質ドメインである、本発明1088〜1091のいずれかの方法。
[本発明1093]
第1単量体と第2単量体が実質的に順次投与される、本発明1089の方法。
[本発明1094]
第1単量体と第2単量体が実質的に同時に投与される、本発明1089の方法。
[本発明1095]
治療を必要とする患者が慢性閉塞性肺疾患(COPD)を有している、本発明1089の方法。
[本発明1096]
疾患が慢性閉塞性肺疾患(COPD)である、本発明1089および1095のいずれかの方法。
[本発明1097]
(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−イル)(4−((ヒドロキシジメチルシリル)メトキシ)フェニル)メタノン;N−(4−(4−(3−(アミノメチル)フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル)−2−クロロフェニル)−2−(ヒドロキシジメチルシリル)アセトアミド;N−(3−(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−2−(ヒドロキシジメチルシリル)アセトアミド;(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−イル)(3−クロロ−4−((ヒドロキシジメチルシリル)メトキシ)−フェニル)メタノン;(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−イル)(3−((ヒドロキシジメチルシリル)−メトキシ)フェニル)メタノン;(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−イル)(3−クロロ−5−((ヒドロキシジメチルシリル)メトキシ)フェニル)メタノン;N−(4−(4−(3−(アミノメチル)フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−2−(ヒドロキシジメチルシリル)アセトアミド;並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物からなる群より選択される化合物。
図1Aは、一実施形態に係る、マスト細胞β−トリプターゼ−IIの隣接サブユニットに結合しているシリル多量体のX線共結晶構造を示す。前記多量体の陽イオン性アミノメチル−フェニル−ピペリジン部分は、トリプターゼサブユニットのファルマコフォアポケット(pharmacophoric pocket)中で結合しており、コフェロン単量体はジシロキサン共有結合により連結している。図1Bは、一実施形態に係る、図1Aのトリプターゼに結合している多量体の化学構造を示す。 一実施形態に係る、2つのT46単量体からの1:1多量体、T46ホモ二量体(図1Aと図1Bを参照)形成の反応スキームを示す。 図3Aは、一実施形態に係る、マスト細胞β−トリプターゼ−IIの隣接サブユニットに結合しているT148ホモ二量体のX線共結晶構造を示す。前記多量体の陽イオン性アミノメチル−フェニル−ピペリジン部分は、トリプターゼサブユニットのファルマコフォアポケット中で結合しており、コフェロン単量体はジシロキサン共有結合により連結している。図3Bは、一実施形態に係る、図3Aのトリプターゼに結合しているホモ二量体のT148の化学構造を示す。 一実施形態に係る、2つのT148シラノール単量体(左)からの1:1多量体、T148ホモ二量体(右;図3Aと図3B参照)の形成の反応スキームを示す。
水媒体中で1、2、3個またはそれより多い他の単量体と接触した際に、生物学的に有用な多量体を形成することができる単量体が本明細書に記載される。一つの態様では、そのような単量体は、水媒体中(例えばin vivo)で別の単量体に結合して、多量体(例えば二量体)を形成することができる。企図される単量体には、リガンド部分(例えば、リガンドまたはファルマコフォア部分)、リンカーエレメント、並びにリガンド部分とリンカーエレメントを連結するコネクターエレメントが含まれ得る。水媒体中で、そのような企図される単量体は、それぞれのリンカーエレメントを介して結合することができ、それによって、1つまたは複数の生体分子を実質的に同時に調節することができ、例えば、1つのタンパク質上または異なるタンパク質上の2つ以上の結合ドメインを調節することができる。例えば、企図される単量体は、ある一連の条件下で、固体中または水媒体中で分離し得、または分離可能であり得、もう一方と一緒に(例えば、別のある一連の条件下で)、1つまたは複数の生体分子を有する水媒体中に置かれた際に、1)各単量体上のリンカーを介して多量体を形成し;2a)各単量体の各リガンド部分を介して、2つ以上の部位(例えばタンパク質ドメイン)において、生体分子に結合するか、または、2b)各単量体の各リガンド部分を介して、2つ以上の生体分子に結合することができる。例となる一実施形態では、開示される単量体は、水媒体中(例えば、in vivo)で、別の適切な単量体(すなわち単量体対)と相互作用して、2つの別々の標的生体分子ドメイン(例えばタンパク質ドメイン)に結合することができる多量体(例えば二量体)を形成することができる。
企図される単量体のリガンド部分は、いくつかの場合、例えばタンパク質(例えば特異的タンパク質ドメイン)、リボソーム等の生体細胞の成分(タンパク質と核酸から成る)、または酵素活性部位(例えば、トリプターゼ等のプロテアーゼ)等の生体分子に結合することができる、ファルマコフォアまたはリガンド部分であり得る。いくつかの実施形態では、リンカーエレメントは、別のリンカーエレメントとの化学結合を形成することができる官能基を含む。いくつかの実施形態では、リンカー部分はシグナル伝達体つまり「レポーター」として機能することもでき、いくつかの場合、2つ以上のリンカーの集合によって、個々のリンカー部分とは明確に異なる特性を有する蛍光体つまりフルオロフォアが生じ得る。別の態様では、リンカーエレメントを各々含む複数の単量体は、反応することにより、リンカーエレメントによって連結された多量体を形成することができる。いくつかの実施形態では、多量体はin vivoで形成され得る。いくつかの場合、多量体は、多量体を形成する単量体と比較して強化された特性を有し得る。例えば、ある実施形態では、多量体は、多量体を形成するいずれの単量体よりも大きな親和性で、標的に結合することができる。組成物の作製法および組成物の投与法も記載される。
いくつかの実施形態では、複数の単量体は、集合して多量体を形成し得る。多量体は様々な目的に使用され得る。例えば、いくつかの場合、多量体は生命システムを乱すために使用され得る。以下でより詳細に記述されるように、いくつかの実施形態では、多量体はタンパク質、核酸、または多糖類等の標的生体分子に結合し得る。ある実施形態では、多量体は医薬品として使用され得る。
都合の良いことに、いくつかの実施形態では、適切な単量体を対象に投与した際、多量体がin vivoで形成され得る。また都合の良いことに、前記多量体は、多量体を形成する個々の単量体と比較した場合に、比較的大きな標的部位と相互作用することができ得る。例えば、標的は、いくつかの実施形態では、多量体は両方のドメインに本質的に同時に結合することができるが、単量体にはそれができないような距離だけ離れている、2つのタンパク質ドメインを含み得る。いくつかの実施形態では、企図される多量体は、単量体単独の結合親和性と比較してより大きな親和性を以て標的に結合し得る。
いくつかの実施形態では、企図される多量体は、多量体を形成する単量体と比較して増強された特性を有利に示し得る。上述の通り、多量体は単量体単独と比較して向上した結合特性を有し得る。いくつかの実施形態では、多量体は向上したシグナル伝達特性を有し得る。例えば、いくつかの場合、多量体の蛍光特性は単量体と比較して異なり得る。以下でより詳細に論じられるように、いくつかの実施形態では、特定波長での多量体の蛍光輝度は、多量体を形成する単量体の同一波長での蛍光輝度よりも大きくなり得る。都合の良いことに、いくつかの実施形態では、多量体と多量体を形成する単量体間のシグナル伝達特性の違いは、多量体の形成を検出するのに利用され得る。以下でより詳細に論じられるように、いくつかの実施形態では、多量体形成の検出は、単量体のスクリーニングに利用され得る。これもまた以下でより詳細に論じられるように、いくつかの実施形態では、多量体はイメージングに、または診断用薬として、利用され得る。
多量体は、本明細書で使用される場合、ホモ多量体(すなわち、2つ以上の本質的に同一の単量体から形成される多量体)であっても、またはヘテロ多量体(すなわち、2つ以上の実質的に異なる単量体から形成される多量体)であってもよいことは理解されよう。いくつかの実施形態では、企図される多量体は2〜約10個の単量体を含む場合があり、例えば、多量体は二量体、三量体、四量体、または五量体であり得る。
いくつかの実施形態では、単量体はリガンド部分、リンカーエレメント、およびリガンド部分をリンカーエレメントと結び付けるコネクターエレメントを含み得る。いくつかの実施形態では、第1単量体のリンカーエレメントは、第2単量体のリンカーエレメントと組み合わせられ得る。いくつかの場合、リンカーエレメントは、別のリンカーエレメントの官能基と反応して単量体を連結する結合を形成することができる官能基を含み得る。いくつかの実施形態では、第1単量体のリンカーエレメントは、第2単量体のリンカーエレメントと実質的に同一であってもよい。いくつかの実施形態では、第1単量体のリンカーエレメントは、第2単量体のリンカーエレメントと実質的に異なっていてもよい。
いくつかの場合、リガンド部分はファルマコフォアであり得る。いくつかの実施形態では、リガンド部分(例えば、ファルマコフォア)は、1mM未満の解離定数で、いくつかの実施形態では500μM未満、いくつかの実施形態では300μM未満、いくつかの実施形態では100μM未満、いくつかの実施形態では10μM未満、いくつかの実施形態では1μM未満、いくつかの実施形態では100nM未満、いくつかの実施形態では10nM未満、およびいくつかの実施形態では1nM未満の解離定数で、標的分子に結合し得る。
いくつかの実施形態では、第1標的生体分子に対する第1単量体のIC50および第2標的生体分子(または第1生体分子上の第2結合部位)に対する第2単量体のIC50は、第1標的生体分子および第2標的生体分子(または第1生体分子上の第2結合部位)に対する、これらの単量体の組み合わせの、見かけのIC50よりも大きくなり得る。つまり、第1標的生体分子および第2標的生体分子に対する、これらの単量体の組み合わせの見かけのIC50は、有利なことに、第1標的生体分子に対する第1単量体のIC50および第2標的生体分子に対する第2単量体のIC50よりも、より小さくなり得る。単量体の組み合わせは任意の適切な比であり得る。例えば、第1単量体対第2単量体の比は、10:1〜1:10、いくつかの実施形態では5:1〜1:5、いくつかの実施形態では2:1〜1:2であり得る。いくつかの場合、第1単量体対第2単量体の比は、本質的に1:1であり得る。いくつかの場合、第1単量体および第2単量体のIC50のより小さな方の、多量体の見かけのIC50に対する比は、少なくとも3.0であり得る。他の場合では、第1単量体または第2単量体のより小さな方のIC50の、多量体の見かけのIC50に対する比は、少なくとも10.0であり得る。いくつかの実施形態では、第1単量体または第2単量体のより小さな方のIC50の、多量体の見かけのIC50に対する比は、少なくとも30.0であり得る。
例えば、ヘテロ多量体を形成している開示される単量体に関して、第1標的生体分子に対する単量体および第2標的生体分子に対する単量体の本質的に等モルの組み合わせにより得られる見かけのIC50は、第2標的生体分子に対する第2単量体のIC50または第1標的生体分子に対する第1単量体のIC50のうちの一番低いものよりも、少なくとも約3〜10倍低いか、少なくとも約10〜30倍低いか、少なくとも約30倍低いか、または少なくとも約40〜50倍低い。
水溶液中でホモ二量体(または、以下に記載される、ホモ-オリゴマーまたはホモ多量体)を形成している単量体に関して、単量体状態と二量体(またはオリゴマー)状態との間には平衡状態が存在し得るが、より高い濃度では二量体形成により大きく片寄ることが理解されよう。単量体の標的生体分子への結合は、それらの近接を増進し、標的上のそれらの局所濃度を効率的に増加させるため、形状が好ましい場合、二量体化(オリゴマー化)の割合および程度が促進される。結果として、好ましい単量体による標的の占有は、ほぼ完全にホモ二量体(またはオリゴマー)状態にあり得る。このように、標的は、例えば、単量体が二量体化するための鋳型として機能し、二量体化の程度および割合を有意に増強し得る。
標的生体分子に対するヘテロ二量体化単量体(heterodimerizing monomer)の親和性は、各単量体を、適切なアッセイで、標的の活性または生物学(biology)について試験することを通して、評価することができるが、それは、ホモ二量体を形成するためのそれらの自己会合が、標的への結合によって促進され得ないためである。対照的に、ホモ二量体化単量体(homodimerizing monomer)の試験は、いくつかの実施形態において、単に単量体状態または二量体状態に対する親和性を与え得るのではなく、むしろ、観察される効果(例えばIC50)は、単量体−二量体動態および平衡状態の結果であり、見かけの結合親和性(またはIC50)は、例えば、標的に対する単量体および二量体の阻害効果の加重測定値(weighted measure)である。いくつかの実施形態では、二量体種は溶液中で検出可能な濃度で形成され得ないが、標的生体分子はその二量体種により主に結合され得、このことは、二量体種が実際には形成されていることを示している。従って、溶液中で二量体種を検出する能力の有無は、二量体種が形成されているか否かの示唆と解釈されるべきではない。
いくつかの場合、多量体が形成される水性液体のpHは、pH1〜9、いくつかの実施形態ではpH1〜3、いくつかの実施形態ではpH3〜5、いくつかの実施形態ではpH5〜7、いくつかの実施形態ではpH7〜9であり得る。いくつかの実施形態では、多量体は、pH1〜9、いくつかの実施形態ではpH1〜3、いくつかの実施形態ではpH3〜5、いくつかの実施形態ではpH5〜7、いくつかの実施形態ではpH7〜9のpHを有する水溶液中で安定であり得る。いくつかの実施形態では、水溶液は生理学的に許容されるpHを有し得る。
いくつかの実施形態では、リガンド部分は標的に結合し、生体分子−生体分子相互作用(例えば、タンパク質間相互作用)を少なくとも部分的に乱すことができる。いくつかの実施形態では、リガンド部分は標的に結合し、タンパク質−核酸相互作用を少なくとも部分的に乱すことができる。いくつかの場合、リガンド部分は標的に結合し、タンパク質−脂質相互作用を少なくとも部分的に乱すことができる。いくつかの場合、リガンド部分は標的に結合し、タンパク質−多糖類相互作用を少なくとも部分的に乱すことができる。いくつかの実施形態では、リガンド部分は生体分子−生体分子相互作用を少なくとも部分的に安定化させることができ得る。ある実施形態では、リガンド部分は標的生体分子における立体構造変化を少なくとも部分的に阻害することができ得る。
いくつかの場合、リンカーエレメントはシグナルを生じることができ得る。例えば、いくつかの実施形態では、リンカーエレメントは蛍光を発することができ得る。いくつかの場合、リンカーエレメントは、それが結合している単量体が多量体の一部である場合に、それが結合している単量体が多量体の一部でない場合と比較して、より大きな蛍光性を有し得る。いくつかの実施形態では、多量体形成時、リンカーエレメントの蛍光輝度は、少なくとも2倍、いくつかの実施形態では少なくとも5倍、いくつかの実施形態では少なくとも10倍、いくつかの実施形態では少なくとも50倍、いくつかの実施形態では少なくとも100倍、いくつかの実施形態では少なくとも1000倍、いくつかの実施形態では少なくとも10000倍に増加し得る。いくつかの実施形態では、多量体におけるリンカーエレメントは、単量体におけるリンカーエレメントの蛍光ピークと比較して赤方偏移した蛍光ピークを有し得る。他の実施形態では、リンカーエレメントは、単量体におけるリンカーエレメントの蛍光ピークと比較して青方偏移した蛍光ピークを有し得る。
単量体
特定の形態では、第1シリル単量体は、1、2、3個またはそれより多くの第2シリル単量体と接触した際に生物学的に有用な多量体を形成することができうる。第1および第2シリル単量体は、式:
−Y−Z(式III)
およびその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表され、式中
は、第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;
は存在しないかまたはXとZに共有結合しているコネクター部分であり;
は、
a)[A群]
Figure 0006757709
(式中、
は、結合、−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、R、R、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、RおよびRからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノより選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノより選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択されてもよく;
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択されてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルおよびNH−C1−4アルキルからなる群より選択されてもよく;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基により所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRは、これらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり得、ここでシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分はRBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され、ここでRは、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族(例えば−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル)、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、RaおよびRbはここで定義され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する);および
b)[B群]
Figure 0006757709
(式中
2Aは、結合、−O−C1−6アルキル−、−N(R')−C1−6アルキル−およびS−C1−6アルキル−からなる群より選択されてもよく;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR'−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
1Aは、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−、−C1−4アルキル−N(R)−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−C(O)−NR'−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択されてもよく;
およびQ1Aは、各出現で独立して、−NHR'、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択されてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択されてもよく;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRは、これらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
2Aは、CRW2Aであり得る。
W2Aは、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択されてもよく;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり得;ここでシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換されていてもよく;ここでRは、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族(例えば−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル)、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、RaおよびRbはここで定義され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成し;
は、結合、−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、R、R、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、RおよびRからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換される)からなる群より独立して選択される。
置換基R、Q2A、WおよびW1Aは、Si−ヘテロ原子結合(例えばSi−O結合、Si−N結合またはSi−S結合)が生じないように配向されることに注意すべきである。例えば、Rが−O−C1−4アルキル−の場合、−O−C1−4アルキル−置換基は、Siが、O原子ではなくC1−4アルキル基に結合するように(例えば−O−C1−4アルキル−Si−)配向されよう。
いくつかの場合、第1シリル単量体は、1、2、3個またはそれより多くの第2シリル単量体と接触した際、生物学的に有用な多量体をin vivoで形成し得る。例えば、多量体は、第1シリル単量体が第2シリル単量体と接触した際、生物学的に有用な二量体であり得る。代わりに、多量体は、第1シリル単量体が2つの第2シリル単量体と接触した際、生物学的に有用な三量体であり得る。他の例では、多量体は、第1シリル単量体が3つの第2シリル単量体と接触した際、生物学的に有用な環式四量体であり得る。
いくつかの実施形態では、リガンド部分はファルマコフォアでもよく、標的生体分子はタンパク質標的でもよい。例えば、第1標的生体分子はリボソームのタンパク質成分であり得る。別の実施形態では、第1標的生体分子はトリプターゼのサブユニットであり得る。他の場合には、Xは非ペプチジルリガンド部分であり得る。
別の実施形態では、シリル単量体から形成された多量体の調節効果は、個々の単量体の調節効果の和よりも大きい。
ある実施形態では、第1単量体は、1、2、3個またはそれより多くの第2単量体と接触した際に、生物学的に有用な多量体を水媒体中で形成することができ得、ここで第1単量体は式:
−Y−Z(式I)
並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表され、式中
は第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;
は存在しないかまたはXとZに共有結合しているコネクター部分であり;
は1、2、3またはそれより多くのシリル部分を含み;
第2単量体は1、2、3またはそれより多くのシリル部分を含み、式IのZ部分と結合して多量体を形成することができる。
いくつかの例では、Zはさらにジオール部分を含みうる。加えて、第2単量体は、Z部分と結合することができうるボロン酸またはオキサボレール(oxaborale)部分をさらに含みうる。
いくつかの実施形態では、Z
a)[C6群]
Figure 0006757709
(式中
は、(a)存在しない;または(b)アシル、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−N−、アシル、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択されるが、AおよびAの少なくとも1つが存在することを条件とし;または
とAは、これらが結合している原子と共に、4〜8員シクロアルキルまたは複素環を形成し;
は、−NHR'、−SHおよびOHからなる群より選択され;
は、CR'またはNからなる群より選択され;
mは、1〜6であり;
Figure 0006757709
は、単結合または二重結合を表し;および
は、(a)存在しない;または(b)水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
は、(a)存在しない;または(b)置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族部分からなる群より選択され;または
とQは、これらが結合している原子と共に4、5、6、7または8員シクロアルキルまたは複素環を形成し;
は、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族部分からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルはハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRはこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、5〜6員シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分はRBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでRは、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族(例えば−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル)、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、RaおよびRbはここで定義され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5〜6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する);および
b)[C9群]
Figure 0006757709
(式中
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)アシル、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−SHおよびOHからなる群より選択され;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRは、これらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRはこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、5または6員シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでRは、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族(例えば−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル)、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、RaおよびRbはここで定義され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する);および
c)[C11群]
Figure 0006757709
(式中
は、各出現で独立して、−NHR'、−SHおよびOHからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、H、C1−4アルキルおよびフェニルからなる群より選択され;またはRとRは共に3〜6員環を形成し;
およびRは、H、C1−4アルキルからなる群より独立して選択され;ここでC1−4アルキルは、各出現で独立して、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオ、C1−4アルコキシ、ハロゲン、−OH、−CN、−COOHおよびC(O)−NHR''からなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;またはRとRは共にフェニルまたは4〜6員複素環を形成し;
R''は、HおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRはこれらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRはこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
ARは縮合フェニルまたは4〜7員芳香族性もしくは部分芳香族性複素環であり;ここでARは、オキソ、ヒドロキシル、アミノ、ハロまたはチオで所望により置換されるC1−4アルキル;C1−4アルコキシ;−S−C1−4アルキル;ハロゲン;−OH;−CN;−COOH;−CONHR'で所望により置換され;ここで2つのヒドロキシル部分は互いにオルト位にあり;
フェニル環の炭素は、各出現で独立して、1または2つの窒素で所望により置換されていてもよい)
d)[C16群]
Figure 0006757709
(式中
は、各出現で独立して、NおよびCRW3からなる群より選択され
W3は、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
は、結合、−C1−4アルキル−、−C2−6アルケニル−、−C1−6シクロアルキル−、5〜6員複素環およびフェニルからなる群より選択され;
は、各出現で独立して、H、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C1−6シクロアルキル、5〜6員複素環、フェニル、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アリールおよび置換または非置換ヘテロアリールからなる群より選択され;
は、各出現で独立して、−NH、−SHおよびOHからなる群より選択され;
は、各出現で独立して、−NH、−NH−NH;−NHOH、−NH−OR''、−SHおよびOHからなる群より選択され;
R''は、HおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−、および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール、およびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRはこれらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRはこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、5または6員シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり、ここでシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され、ここでRは、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族(例えば−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル)、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、RaおよびRbはここで定義され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する)からなる群より各出現で独立して選択され得る。
ある実施形態では、第2単量体は
−Y−Z(式II)並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表されてもよく、式中
は、第2標的生体分子に結合し調節することができる第2リガンド部分であり;
は、存在しないかまたはXとZに共有結合しているコネクター部分であり;
は、1、2、3またはそれより多くのシリル部分を含む。
別の実施形態では、Zは、ボロン酸またはオキサボレール部分をさらに含みうる。
ある実施形態では、ZおよびZ
a)[A群]
Figure 0006757709
(式中
は、結合、−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、R、R、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、RおよびRからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択されてもよく;
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択されてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルおよびNH−C1−4アルキルからなる群より選択されてもよく;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRはこれらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRはこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員のシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり得、ここでシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換され;ここでRは、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族(例えば−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル)、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、RaおよびRbはここで定義され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する);および
b)[B群]
Figure 0006757709
(式中
2Aは、結合、−O−C1−6アルキル−、−N(R')−C1−6アルキル−およびS−C1−6アルキル−からなる群より選択されてもよく;
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR'−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
1Aは、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−、−C1−4アルキル−N(R)−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−C(O)−NR'−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−およびヘテロアリール−からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、R、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルバメート、カルボネートおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択されてもよく;
およびQ1Aは、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択されてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択されてもよく;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRはこれらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRはこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
2AはCRW2Aであり得る。
W2Aは、水素、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択されてもよく;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、各出現で独立して、ハロゲン、ヒドロキシルおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく;
BBは、各出現で独立して、4〜7員のシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり得;ここでシクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で所望により置換されていてもよく、ここでRは、各出現で独立して、BBに所望により結合されていてもよく;
各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族(例えば−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−6シクロアルキル)、複素環、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−フェニル、−C1−4アルキレン−ヘテロアリール、−C1−4アルキレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルケニレン−フェニル、−C2−6アルケニレン−ヘテロアリール、−C2−6アルケニレン−ヘテロシクリル、−C2−6アルキニル−フェニル、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−ヘテロシクリルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、−C(O)−NR、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、シクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリールからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換されていてもよく、RaおよびRbはここで定義され;または2つのRBBがこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成する)からなる群より各出現で独立して選択され得る。
いくつかの実施形態では、Z、ZおよびZは、各出現で独立して、A群から選択されてもよく;ここでWは、各出現で独立して、存在しないかまたはC1−4アルキルまたはフェニルからなる群より選択されてもよく;ここでBBは、各出現で独立して、フェニルまたはヘテロアリールから選択されてもよく;ここでRおよびRは、各出現で独立して、メチルまたはOHから選択されてもよく;ここでQは−OHであり得る。例えば、RおよびQは−OHであり得る。
他の実施形態では、Z、ZおよびZ
Figure 0006757709
(式中
BBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
各出現で独立して選択されるWは、(a)存在しないかまたは(b)−C1−4アルキル−であり:
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、C1−6アルキルであり得る)からなる群より各出現で独立して選択され得る。
ある実施形態では、Z、ZおよびZ
Figure 0006757709
(式中
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRはこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRはこれらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
mは0、1、2、3または4である)からなる群より各出現で独立して選択され得る。
別の実施形態では、Z、ZおよびZ
Figure 0006757709
(式中
およびRは、各出現で独立して、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシからなる群より選択され;
mは0、1、2、3または4であり;
R''は、−C1−2アルキル−.−O−C1−2アルキル−およびNH(C=O)C1−2アルキルからなる群より選択され;ここでC1−2アルキルは、各出現で独立して、1、2、3個またはそれより多くのフッ素で所望により置換される)からなる群より各出現で独立して選択され得る。
いくつかの実施形態では、Z、ZおよびZは、各出現で独立して、B群から選択されてもよく;ここでWおよびW1Aは、各出現で独立して、存在しないかまたはC1−4アルキルであり得;ここでBBは、各出現で独立して、フェニルまたはヘテロアリールから選択され得る。例えばWは−C1−4アルキル−でもよく、W1Aは存在しなくてもよい。代わりに、WおよびW1Aは−C1−4アルキル−であり得る。ある実施形態では、WおよびW1Aは存在しなくてもよい。例えばBBは
Figure 0006757709
からなる群より選択され得る。
ある実施形態では、Z、ZおよびZ
Figure 0006757709
(式中
各出現で独立して選択されるWおよびW1Aは、(a)存在しないかまたは(b)−C1−4アルキル−であり;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRはこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRはこれらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;および
mは0、1、2、3または4である。)からなる群より各出現で独立して選択され得る。
別の実施形態では、Z、ZおよびZ
Figure 0006757709
(式中
各出現で独立して選択されるWおよびW1Aは、(a)存在しないかまたは(b)−C1−4アルキル−であり;
各出現で独立して選択されるRおよびRは、C1−6アルキルおよびO−C1−6アルキルからなる群より選択される)からなる群より各出現で独立して選択され得る。
ある実施形態では、Z
Figure 0006757709
(式中
は、各出現で独立して、(a)存在しない;または(b)−C1−4アルキル−、−O−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−C(O)−、−C(O)−C1−4アルキル−、−N(R)−C1−4アルキル−、−C1−4アルキル−O−C(O)−、−C(O)−O−C1−4アルキル−、−NR−C(O)−、−C2−6アルケニル−、−C2−6アルキニル−、−C3−6シクロアルキル−、−フェニル−、−ヘテロアリール−および複素環からなる群より選択され;ここでC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、R'、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、各出現で独立して、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロスルホキシド、スルホン、スルホンアミドおよびシアノからなる群より選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され、ここでシクロアルキル、複素環、フェニルまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリールおよびアミノから選択される1、2、3個またはそれより多くの置換基で所望により置換され;
R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
は、各出現で独立して、−NHR'、−N(R')、−NR、−O−Si(R')、−O−SiRR'、−SH、−OH、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−O−アリール、−S−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、ハロゲンおよびO−C1−6アルキル−NRからなる群より選択され;
およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;または
とRはこれらが結合している窒素と共に、O、SまたはNから選択される追加の1個のヘテロ原子を有し得る4〜7員複素環を形成してもよく;ここで4〜7員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、各出現で独立して、−OH、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−NR、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より選択され;ここで各出現で独立して選択されるC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、R、R、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルキル、ヘテロアリールおよびフェニルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;またはRとRはこれらが結合しているケイ素と共に、O、SまたはNから選択される1個以上の追加のヘテロ原子を有し得る5〜8員複素環を形成してもよく;ここで5〜8員複素環は、ハロゲン、シアノ、オキソ、アミノおよびヒドロキシルからなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換されていてもよく;
は、各出現で独立して、H、ハロゲン、オキソおよびC1−4アルキルからなる群より選択され;ここでC1−4アルキルは、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオ.C2−4アルケニル、C1−4アルコキシ、−S−C1−4アルキル、−CN、−COOHおよび−C(O)−NHR''からなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換され;
AAは、各出現で独立して、1、2または3のヘテロ原子を有する5〜7員複素環またはフェニルであり;ここでAAは、ハロおよびC1−4アルキルからなる群より選択される1、2または3の置換基で所望により置換され;ここでC1−4アルキルは、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオ.C2−4アルケニル、C1−4アルコキシ、−S−C1−4アルキル、−CN、−COOHおよびC(O)−NHR''からなる群より選択される1個以上の置換基で所望により置換され、または2つの置換基がこれらが結合している原子と共に縮合5または6員シクロアルキルまたは複素二環系を形成し;
R''は、各出現で独立して、HおよびC1−4アルキルからなる群より選択される)からなる群より各出現で独立して選択され得る。
いくつかの場合、第1単量体は、1、2、3個またはそれより多くの第2単量体と接触した際に生物学的に有用な多量体をin vivoで形成し得る。例えば、多量体は、第1単量体が第2単量体と接触した際に生物学的に有用な二量体であり得る。代わりに、多量体は、第1単量体が2つの第2単量体と接触した際、生物学的に有用な三量体であり得る。他の例では、多量体は、第1単量体が3つの第2単量体と接触した際、生物学的に有用な環式四量体であり得る。
上述のように、リガンド部分はファルマコフォアであり得、標的生体分子はタンパク質標的であり得る。いくつかの場合、第1標的生体分子と第2標的生体分子は同一であり得る。他の場合、第1標的生体分子と第2標的生体分子は異なり得る。例えば、第1標的生体分子はリボソームであり得る。別の実施形態では、 第1標的生体分子はトリプターゼであり得る。代わりに、第2標的生体分子はリボソームであり得る。別の実施形態では、第2標的生体分子はトリプターゼであり得る。
他の場合、Xは非ペプチジルリガンド部分であり得る。いくつかの例では、Xは非ペプチジルリガンド部分であり得る。一実施形態では、XとXは同一であり得る。別の実施形態では、XとXは異なり得る。
いくつかの実施形態では、単量体から形成された多量体の効果は、個々の単量体の効果の和よりも大きくなり得る。例えば、第1単量体または第2単量体の見かけIC50が小さい方の、多量体の見かけIC50に対する比率は、少なくとも3.0、10.0または30.0であり得る。
ある実施形態では、第1単量体と第2単量体は、可逆的に会合して多量体を形成し得る。
上述の通り、単量体は、水性組成物中(例えばin vivo)で、1つまたは複数の他の単量体と反応して多量体を形成することができ得る。いくつかの実施形態では、第1単量体は、第2単量体と反応して二量体を形成し得る。他の実施形態では、第1単量体は、2つの第2単量体と反応して三量体を形成し得る。さらに他の実施形態では、第1単量体は、3つの第2単量体と反応して環状四量体を形成し得る。いくつかの実施形態では、多量体を形成する各単量体は、本質的に同一であり得る。いくつかの実施形態では、多量体を形成する各単量体は、本質的に異なり得る。ある実施形態では、多量体を形成する単量体のうちの少なくともいくつかは、本質的に同一であってもよいし、実質的に異なり得る。
いくつかの実施形態では、第1単量体のリンカーエレメントおよび第2単量体のリンカーエレメントは、実質的に異なり得る。他の実施形態では、第1単量体のコネクターエレメントおよび第2単量体のコネクターエレメントは、実質的に異なっていてもよい。さらに他の実施形態では、第1単量体のリガンド部分(例えば、ファルマコフォア)および第2単量体のリガンド部分(例えば、ファルマコフォア)は、実質的に異なっていてもよい。
いくつかの場合、複数の単量体からの多量体形成は、不可逆的であり得る。いくつかの実施形態では、複数の単量体からの多量体形成は、可逆的であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、多量体は、10mM〜1nMの、いくつかの実施形態では1mM〜100nM、いくつかの実施形態では1mM〜1μM、いくつかの実施形態では500mM〜1μMのオリゴマーまたは二量体解離定数を有し得る。ある実施形態では、多量体は、10mM未満の、いくつかの実施形態では1mM未満、いくつかの実施形態では500μM未満、いくつかの実施形態では100μM未満、いくつかの実施形態では50μM未満、いくつかの実施形態では1μM未満、いくつかの実施形態では100nM未満、いくつかの実施形態では1nM未満の解離定数を有し得る。
多量体の標的生体分子に対する親和性は、その単量体との動的可逆的平衡のため水性または生物学的環境において直接測定できないことが多いが、一連の実験測定からの見かけ多量体−標的解離定数の抽出ができ得る。標的生体分子における濃度変化に伴う単量体濃度、単量体比率のマトリックスの効果を、多量体−単量体解離定数の決定および場合によっては追加の結合競合、動態学的および生物理学的方法と組み合わせて調査することで、標的に対する多量体集合の親和性の推測値を抽出できる。このようなアプローチを通じて、標的生体分子に対する多量体の親和性は、いくつかの実施形態では1μM未満であり、いくつかの実施形態では1nM未満であり、いくつかの実施形態では1pM未満であり、いくつかの実施形態では1fM未満であり、いくつかの実施形態では1aM未満であり、いくつかの実施形態では1zM未満であることが実証され得る。
多量体
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、分子自己集合は、非共有相互作用、例えば、水素結合、金属配位、疎水性力、ファンデルワールス力、π−π相互作用、静電相互作用、および/または電磁相互作用を通じて誘導され得ると考えられている。
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、π−π相互作用およびπ−陽イオン相互作用は、多量化を促進するのに使用することができる。さらに、ファンデルワールスおよび電磁気力は、多量化の促進を補助し得る他の相互作用である。あるいは、酸/塩基対およびドナー‐アクセプター対(例えば、アミドおよび/またはスルホンアミド対)は、直接的な自己集合を誘導するのに利用され得る。他の場合では、疎水性相互作用の利用は、膜結合型タンパク質を標的とする多量化のために使用され得る。さらに、金属配位は、標的それ自体が金属を組み込む場合に使用され得るが、他の状況でも使用され得る。
いくつかの実施形態では、第1単量体および第2単量体は、水溶液中で二量体を形成し得る。例えば、いくつかの例では、第1単量体は生物学的に有用な二量体を第2単量体とin vivoで形成し得る。
別の実施形態では、治療用多量体化合物は、第1単量体X−Y−Zと第2単量体X−Y−Zの水媒体中での多量化から形成し得る。
ある実施形態では、治療用多量体化合物は、
−Y−Z(式I)並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第1単量体と
−Y−Z(式II)並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第2単量体との水媒体中での多量化から形成し得る。
例えば、Xは第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;Yは存在しないかまたはXとZに共有結合しているコネクター部分であり;Zは上述の群より独立して選択され;Xは第2標的生体分子に結合し調節することができる第2リガンド部分であり;Yは存在しないかまたはXとZに共有結合しているコネクター部分であり;Zは上述の群より独立して選択される。
いくつかの実施形態では、XとXは同一であり得る。他の場合は、XとXは異なり得る。
ジシロキサン
いずれの理論により制約されるものではないが、ここに記述されるジシロキサンの加水分解:
Figure 0006757709
の推定半減期は、NMR実験に基づき室温90%DMSO/10%水中pH5で、15日である。アルキル基のサイズがシリルエーテル加水分解に及ぼす影響に基づき、対応するジフェニルテトラエチルジシロキサンの加水分解の半減期は、その10倍よりも長いと予想される。従って、ある特定の水条件では、二量体ジシロキサンの単量体シラノールへの加水分解はこれらが調節している生物学的機能に関連するタイムスケール上では本質的に不可逆であり得る。
別の実施形態では、ケイ素を攻撃するジシロキサン結合の安定性は立体障害の影響を受けうる。ケイ素上のサイズが増大するアルキル基(例えばMe<Et<iPr<tBu)は一旦形成するとジシロキサン安定性を促進することができる一方で、2つの単量体が近接して保持されていなければ、同時にシラノールの二量体化の確率と速度を減ずる。
ケイ素の周りの立体障害を増加させる代替アプローチをここに記述する:
Figure 0006757709
ケイ素の周りの立体障害を増加させることは、YとXがそれぞれコネクターおよびリガンド/ファルマコフォア部分であるホモまたはヘテロ二量体設計と関連し得る。代わりに、−Y−XはそれぞれのR−基を通じて連結され得る。かかる基の性質はジシロキシ二量体の安定性と二量体化速度にも影響し得るので、特性の調整が可能であることは重要である。
いくつかの例では、ケイ素を環系に組み込むことにより、Siに直接ではなく隣接する置換基による立体障害が可能になる。2つのジシロキサンの例をここに記述する:
Figure 0006757709
かかる例では、ヘテロ二量体対の個々のRが電子に富んだおよび電子が不足した芳香族またはヘテロ芳香族の環であり得る下のもののように、設計において選択性と相補性がさらに増加できるので、結果として四極子の相互作用が単量体の配置と会合を安定化し、阻害されたシラノールがジシロキサンに二量体化するのを促進する(例えばR置換基が電子吸引性であってCのような基を生成する場合、Rは単純なフェニルに電子を供与する、すなわちHであり得る)。同様に、カチオン(例えばアミニウム)/芳香族系などの他の供与体−受容体相互作用を使用して会合、配置および二量体化を促進してもよい。
コネクター
いくつかの実施形態では、単量体は、リガンド部分をリンカーエレメントと連結するコネクターを含み得る。いくつかの場合、そのようなコネクターは、目的の標的に対する、有意な結合性または他の親和性を有していない。しかしある実施形態では、コネクターは、標的に対するリガンド部分の親和性に寄与し得る。
いくつかの実施形態では、コネクターエレメントは、リンカーエレメントをリガンド部分に連結するのに使用され得る。いくつかの場合、コネクターエレメントは、リンカーエレメントとリガンド部分の間隔を調整するために使用され得る。いくつかの場合、コネクターエレメントは、リンカーエレメントおよびリガンド部分の配向を調整するために使用され得る。ある実施形態では、間隔および/または配向、リガンド部分に対するリンカーエレメントは、標的に対するリガンド部分(例えば、ファルマコフォア)の結合親和性に影響を与え得る。いくつかの場合、自由度が限定されたコネクターは、多量体がその標的生体分子へ結合する際に受けるエントロピー損失を減少させるのに好ましい。いくつかの実施形態では、自由度が限定されたコネクターは、単量体の細胞透過性を促進するのに好ましい。
いくつかの実施形態では、コネクターエレメントは、単量体のモジュラー組立に使用され得る。例えばいくつかの場合、コネクターエレメントは、第1分子および第2分子の反応から形成される官能基を含み得る。いくつかの場合、各リガンド部分がリンカーエレメント上の適合する官能基との反応に関与し得る共通の官能基を含む、一連のリガンド部分が提供され得る。いくつかの実施形態では、コネクターエレメントは、リガンド部分との結合を形成する第1官能基およびリンカーエレメントとの結合を形成する第2官能基を有するスペーサーを含み得る。
企図されるコネクターは、例えば、開示される単量体の多量化に干渉しない、いかなる許容できる(例えば薬学的におよび/または化学的に許容できる)二価のリンカーでもあり得る。例えば、そのようなリンカーは、置換もしくは非置換のC−C10アルキレン、置換もしくは非置換のシクロアルキレン、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、アシル、スルホン、スルホンアミド、リン酸塩、エステル、カルボネート、カルバメート、またはアミドであり得る。企図されるコネクターは、ポリエチレングリコールまたは他の薬学的に許容可能な重合体等の重合体コネクターを含み得る。例えば、企図されるコネクターは、共有結合、または二価の飽和もしくは不飽和の、直鎖もしくは分岐状の、C1−10炭化水素鎖を含んでいてもよく、2価C1−10の1つ、2つ、または3つ、または4つのメチレン単位が、シクロプロピレン、−NR−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−S−、−SO−、−SO−、−C(=S)−、−C(=NR)−、フェニル、または単環式もしくは二環式複素環で、所望により、独立して置換されている。いくつかの実施形態では、コネクターは、約7原子〜約13原子の長さ、または約8原子〜約12原子、もしくは約9原子〜約11原子の長さであり得る。環がコネクター基中に存在する場合にコネクター長をカウントする目的のために、環は、一方の端から他方の端までを3原子としてカウントする。別の実施形態では、コネクター基は、約6Å〜約15Åの長さである。
方法
いくつかの実施形態では、薬学的有効量の多量体化合物を、それを必要とする患者に投与する方法が提供される。いくつかの場合、前記方法は、その患者に、ある量の第1単量体およびある量の第2単量体を、薬学的有効量の多量体生成物がin vivoで形成されるのに有効な量で、投与することを含む。例えば、前記多量体は二量体であり得る。あるいは、前記多量体は三量体であり得る。
いくつかの実施形態では、第1単量体および第2単量体は、実質的に順次に投与され得る。他の実施形態では、第1単量体および第2単量体は、実質的に同時に投与される。いくつかの実施形態では、単量体は、種々の投与経路で、順次または同時に投与され得る。さらに別の実施形態では、第1単量体および第2単量体は、多量体形成後に投与され得る。
いくつかの例では、2以上の標的生体分子ドメインを実質的に同時に調節する方法が提供される。該方法は、前記生体分子標的ドメインを含む水性組成物を、X−Y−Z(式I)並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第1単量体(ここでXは第1標的生体分子ドメインに結合し調節することができる第1リガンド部分である)と、X−Y−Z(式II)並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第2単量体(ここでXは第2標的生体分子ドメインに結合し調節することができる第2リガンド部分である)と接触させることを含み;水性組成物と接触すると、前記第1単量体と前記第2単量体は、第1標的生体分子ドメインおよび第2標的生体分子ドメインに結合する多量体を形成する。
ある実施形態では、治療を必要とする患者における2以上の標的生体分子に関連する疾患を治療する方法が提供される。該方法は、前記患者にX−Y−Z(式I)並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物で表される第1単量体(ここでXは第1標的生体分子ドメインに結合し調節することができる第1リガンド部分である)を投与することと;前記患者にX−Y−Z(式II)で表される第2単量体(ここでXは第2標的生体分子ドメインに結合し調節することができる第2リガンド部分である)を投与することを含み、投与すると、前記第1単量体および前記第2単量体は、第1標的生体分子ドメインおよび第2標的生体分子ドメインに結合する多量体をin vivoで形成する。
いくつかの実施形態では、標的生体分子はタンパク質であり得る。あるいは、標的生体分子はタンパク質ドメインであり得る。他の実施形態では、標的生体分子は核酸であり得る。いくつかの場合、リガンド部分(たとえばリガンド部分)はファルマコフォアであり得る。
いくつかの実施形態では、多量体は、タンパク質間相互作用を阻害または促進するために使用され得る。例えばいくつかの場合、多量体は、シグナル経路を活性化または不活性化することができ得る。いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、多量体は、標的タンパク質に結合して、多量体が標的タンパク質と結合していない場合と比較して標的タンパク質が生物学的により活性となるように、標的タンパク質の高次構造に影響を及ぼし得る。いくつかの実施形態では、単量体は、その単量体から形成された多量体が標的分子の少なくとも2つの領域に結合するように、選択され得る。
ある実施形態では、化合物は、(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−イル)(4−((ヒドロキシジメチルシリル)メトキシ)−フェニル)メタノン;N−(4−(4−(3−(アミノメチル)フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル)−2−クロロフェニル)−2−(ヒドロキシジメチルシリル)アセトアミド;N−(3−(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル)−2−(ヒドロキシジメチルシリル)アセトアミド;(4−(3−(アミノメチル)フェニル)ピペリジン−1−イル)(3−クロロ−4−((ヒドロキシジメチルシリル)メトキシ)−フェニル)メタノン;(4−(3−(アミノメチル)フェニル)−ピペリジン−1−イル)(3−((ヒドロキシジメチルシリル)−メトキシ)フェニル)メタノン;(4−(3−(アミノメチル)−フェニル)ピペリジン−1−イル)(3−クロロ−5−((ヒドロキシジメチルシリル)メトキシ)フェニル)メタノン;N−(4−(4−(3−(アミノメチル)フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−2−(ヒドロキシジメチルシリル)アセトアミドからなる群;並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、代謝物および水和物から選択され得る。
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、タンパク質−タンパク質認識およびタンパク質−核酸認識は、しばしば、SH2ドメイン、SH3ドメイン、およびPDZドメイン等のタンパク質相互作用ドメインを介して機能する。現在、75を超えるそのようなモチーフが、文献(Hunter, et al., Cell 100:113-127 (2000); Pawson et al., Genes & Development 14:1027-1047 (2000))に報告されている。例えば、SH2ドメインは、リン酸化チロシンを含有するタンパク質領域に対する微小受容体である。SH2ドメインは、例えば、アダプター、足場、キナーゼ、ホスファターゼ、rasシグナル伝達、転写、ユビキチン化、細胞骨格調節、シグナル調節、およびリン脂質二次メッセンジャーシグナル伝達として作用する、またはそれらに関与する、タンパク質中に存在し得る。別の非限定例として、SH3ドメインは、RXXKモチーフまたはPXXPモチーフを有するペプチドループと結合する。多くのタンパク質はSH2ドメインおよびSH3ドメインの両方を有し、それらは、「受容体」として作用して1つまたは複数のタンパク質パートナーと結合する。コフェロンは、ホスホチロシンタンパク質の、その同族のSH2ドメインへの結合を阻害するように設計され得る。あるいは、単量体および多量体は、1つのリガンドが1つのモチーフ(すなわちSH2)と結合し、同一タンパク質上または異なるタンパク質上のいずれかで、第2リガンド部分が第2モチーフ(すなわちSH3)と結合するように設計され得る。
多くの巨大タンパク質または巨大分子複合体(例えば、リボソーム)は、既知の阻害薬との複数の結合部位を有する。いくつかの実施形態では、リンカーエレメントは、同一標的上の2つのファルマコフォアをまとめるために使用され、それによって、(i)より高い親和性での標的との結合;(ii)いずれの単独のファルマコフォアよりも強い阻害性の提示;(iii)いずれの単独のファルマコフォアよりも大きな活性化の提示;または(iv)標的のより広い表面積をカバーする結合体の生成が引き起こされ、それによって、生物/細胞/ウイルスが点変異を介して薬剤耐性を発達させるのをより困難にし得る。
いくつかの実施形態では、多量体はトリプターゼを標的とし得る。例えば多量体は、マスト細胞仲介性炎症性疾患(例えば喘息)等の、トリプターゼによって活性化される状態を治療するために使用され得る。喘息はしばしば、免疫特異的アレルゲンおよび全身性の化学または物理刺激の両方に対する、気管および気管支の応答性亢進の前進的発達によって特徴付けられ、それが慢性炎症の発症につながる。IgE受容体を含有する白血球、特にマスト細胞および好塩基球は、気管支の上皮および下層の平滑筋組織に存在する。これらの白血球は、IgE受容体に対する特定の吸入抗原の結合によって最初に活性化し、その後、いくらかの化学的介在物質を放出する。例えば、マスト細胞の脱顆粒は、プロテオグリカン、ペルオキシダーゼ、アリールスルファターゼB、キマーゼ、およびトリプターゼの放出を引き起こし、その結果、細気管支狭窄が生じる。
ヒトマスト細胞β−トリプターゼ−IIは、マスト細胞の分泌顆粒中に濃縮されている、四量体のセリンプロテアーゼである。前記酵素は、アレルギー反応における、IgEにより誘導されるマスト細胞の脱顆粒に関与しており、アレルギー性喘息、鼻炎、結膜炎および皮膚炎の治療の標的となり得る。トリプターゼは、腎臓、肺、肝臓、精巣の線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、並びに潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、関節リウマチ、および種々の他のマスト細胞関連疾患等の炎症性疾患の進行とも関連付けられている。いくつかの実施形態では、多量体は、そのような疾患を治療するために使用され得る。
トリプターゼはマスト細胞の分泌顆粒中に蓄えられており、ヒトマスト細胞の主要なプロテアーゼである。トリプターゼは、種々の生物学的プロセス、例えば、血管拡張性および気管支拡張性の神経ペプチドの分解、並びにヒスタミンに対する気管支の応答性の調節と関連付けられている。結果として、トリプターゼ阻害剤は、炎症性疾患を治療するための抗炎症剤として有用であり、アレルギー性鼻炎、炎症性腸疾患、乾癬、眼球結膜炎または春季結膜炎または潰瘍性結膜炎、皮膚病変(例えば、乾癬、湿疹、またはアトピー性皮膚炎)、関節炎(例えば、関節リウマチ、変形性関節症、血液様関節炎(hematoid arthritis)、外傷性関節炎、風疹性関節炎、乾癬性関節炎、または痛風関節炎)、リウマチ性脊椎炎、間質性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患、および間接軟骨破壊疾患の治療または予防にも有用であり得る。
さらに、トリプターゼは、線維芽細胞に対する強力な分裂促進因子であることが示されており、このことは、トリプターゼが喘息における肺線維症および間質性肺疾患に関与することを示唆している。従って、いくつかの実施形態では、トリプターゼ阻害剤は、線維性状態、例えば、線維症、強皮症(sceleroderma)、肺線維症、肝硬変、心筋線維症、神経線維腫、肝線維症、腎線維症、精巣の、および肥厚性の瘢痕の治療または予防に有用であり得る。
さらに、トリプターゼ阻害剤は、心筋梗塞、脳卒中、狭心症および動脈硬化巣破裂の他の結果の治療または予防に有用であり得る。
トリプターゼは、プロストロメリシン(prostromelysin)を活性化し、次いでプロストロメリシンがコラゲナーゼを活性化し、結果、軟骨および歯周結合組織の破壊がそれぞれ惹起されることも発見されている。いくつかの実施形態では、トリプターゼ阻害剤は、関節炎、歯周病、糖尿病性網膜症、動脈硬化巣破裂に関連する状態、アナフィラキシー性(anaphylatis)潰瘍性大腸炎、および腫瘍増殖の治療または予防に有用であり得る。また、トリプターゼ阻害剤は、アナフィラキシー、多発性硬化症、消化性潰瘍、および合胞体ウイルス感染の治療に有用であり得る。
種々の抗菌剤は、細菌リボソームへの結合およびタンパク質合成の阻害によって、その抗菌活性を発現する。これらの抗菌剤の多くは、リボソームのペプチジルトランスフェラーゼ活性中心(P部位)と結合する。いくつかの実施形態では、多量体は、リボソーム上の2つ以上の部位に結合し得る。例えば、多量体の第1ファルマコフォアは、リボソームのペプチジルトランスフェラーゼ活性中心(すなわち、P部位)に結合し、第2多量体は該P部位に隣接する部位に結合し得る。説明のための非限定例として、オキサゾリジノン抗菌剤であるリネゾリドは、スパルソマイシンに対する結合部位の近傍に結合すると考えられている。リネゾリド結合部位とスパルソマイシン結合部位が極めて近位であることは、リボソームに結合した直後に二量体化できるリネゾリドおよびスパルソマイシンに基づいて、単量体を開発することへの有望な筋書きを提供し、これにより、細菌によるタンパク質合成の高親和性および抗特異性の阻害剤が作製される。
標的タンパク質ファミリーの他の非限定例は、下記の表1に提供される。前記タンパク質ファミリーに結合する内因性リガンド、作動薬、および拮抗薬も表1に提供される。標的タンパク質の活性化および/または阻害を検出するためのスクリーニング検査に使用され得る、検出アッセイの例も表1に提供される。
リガンドと結合することができるドメイン、それらのドメインを含有するタンパク質、既知の阻害剤、および結合パートナー(すなわち、リガンド)のK値の非限定例が表2に提供される。ドメインに対するリガンドを発見するためのスクリーニング検査で使用され得る、検出アッセイの例も表2に提供される。
(表1)タンパク質ファミリーおよびそれらの薬理学的標的の例
Figure 0006757709
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(表2)タンパク質ドメインの例
Figure 0006757709
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ファルマコフォアは、典型的には、生化学的または薬理学的な作用を与える部分の置換基の配置である。いくつかの実施形態では、標的生体分子と関連してリガンドの構造を知ることによって、ファルマコフォアの同定が促され得る。いくつかの場合、ファルマコフォアは、標的生体分子(例えば、タンパク質)に結合することが以前から知られている分子、例えばNMRまたは結晶学的スクリーニング(crystallographic screening)の試みを通して同定された断片、天然物ライブラリー、以前に合成された市販または非市販のコンビナトリアル化合物ライブラリーのハイスループットスクリーニングを実行後に標的タンパク質に結合することが発見された分子、または新規に合成されたコンビナトリアルライブラリーのスクリーニングにより標的タンパク質に結合することが発見された分子に由来する部分であり得る。ほとんどの既存のコンビナトリアルライブラリーは、それらが包含する構造空間および多様性が限定されているため、新規に合成されたコンビナトリアルライブラリーは、種々の足場に基づく分子を含み得る。
さらに、ファルマコフォアは、断片に基づく薬物設計および構造に基づく薬物設計等の従来のアプローチから得られ得る。当業者は、承認薬等の既存のファルマコフォアを含むあらゆるファルマコフォアが、適切なリンカーエレメントおよびコネクターエレメントの組み入れによる、単量体としての設計に適していることを認識するであろう。例えば、第1高分子標的に対する低い親和性のために低い効能しか有さない既存の承認薬は、第1高分子標的または第1高分子標的と相互作用する第2高分子標的とも結合する第2単量体のファルマコフォアと組み合わされた場合に、増強された結合能、および場合によってはより高い効能がもたらされる、第1単量体のファルマコフォア成分として利用され得る。同様に、薬剤の細胞への取り込みを減少させる大きさ、分子量または他の物理化学的特性の結果として効能が低い既存の承認薬は、各単量体が細胞取り込みを増加させる物理化学的特性を有するように、適切なファルマコフォアエレメントを有する1つまたは複数の単量体に変換されるのに適し得る。
いくつかの実施形態では、リガンド部分(例えば、ファルマコフォア)は、50Da〜2000Daの分子量、いくつかの実施形態では50Da〜1500Da、いくつかの実施形態では50Da〜1000Da、いくつかの実施形態では50Da〜500Daの分子量を有し得る。ある実施形態では、リガンド部分は、2000Da未満の分子量、いくつかの実施形態では1000Da未満、いくつかの実施形態では500Da未満の分子量を有し得る。
ある実施形態では、上記方法のうちの一つまたは複数で利用される化合物は、本明細書に記載の属の、亜属の、または特定の化合物のうちの1つである。
開示される組成物は、そのような治療を必要としている患者(動物およびヒト)に、最適な治療効能を与える投与量で、投与され得る。任意の特定用途での使用に必要とされる用量は、患者によって異なり、選択された特定の化合物または組成物によって異なるだけでなく、投与経路、治療されている状態の性質、患者の年齢および状態、患者が従う併用投薬または特別食、および当業者が認識する他の要因によっても異なり、最終的には、適切な用量は主治医の自由裁量であることが理解されよう。上記の臨床状態および疾患を治療するために、化合物は、経口的に、皮下に、局所的に、非経口的に、吸入噴霧によって、または経直腸的に、従来の無毒の薬学的に許容可能な担体、アジュバント、およびビヒクルを含有する投薬単位製剤の形態で、投与され得る。非経口投与には、皮下注射、静脈内注射もしくは筋肉内注射、または点滴法が含まれ得る。
治療は、所望の通りに長期間または短期間、継続することができる。組成物は、例えば1日あたり1〜4回またはそれ以上の回数の投与計画で投与されてもよい。適切な治療期間は、例えば、少なくとも約1週間、少なくとも約2週間、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約1年、または無期であり得る。治療期間は、所望の結果、例えば症状の部分的または完全な緩和が達成されたときに終了し得る。
別の態様では、薬学的に許容可能な担体と一緒に製剤化された、本明細書に記載されるような単量体、二量体、および/または多量体を含む医薬組成物が提供される。具体的には、本開示は、1つまたは複数の薬学的に許容可能な担体と一緒に製剤化された、本明細書に記載されるような単量体、二量体、および/または多量体を含む医薬組成物を提供する。いかなる場合も、最適な投与形態は治療されている状態の程度および重症度、並びに使用されている特定の化合物の性質に依存するが、これらの製剤には、経口投与、直腸投与、局所投与、頬側投与、非経口投与(例えば、皮下投与、筋肉内投与、皮内投与、または静脈内投与)直腸投与、膣内投与、またはエアロゾル投与に適切な製剤が含まれる。例えば、開示される組成物は、単位用量として製剤化され得、および/または、経口投与または皮下投与用に製剤化され得る。
例となる医薬組成物は、外用、経腸用、または非経口用に適切な有機または無機の担体または賦形剤との混合で、本化合物のうちの一つまたは複数を活性成分として含有する、例えば、固体、半固体、または液体状の製剤形態で使用され得る。活性成分は、例えば、錠剤、ペレット剤、カプセル剤、坐剤、水剤、乳剤、懸濁剤、および使用に適する他の任意の形態のための、通常無毒の薬学的に許容可能な担体と共に、配合され得る。目的の活性化合物は、疾患の過程または状態に対して所望の効果を生むのに十分な量で医薬組成物中に含まれる。
錠剤等の固体組成物の調製のために、主要活性成分は、医薬担体(例えば、コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、滑石、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムまたはガム質等の従来の錠剤化成分)、および他の医薬品希釈剤(例えば、水)と混合されて、化合物またはその無毒の薬学的に許容可能な塩の均一混合物を含有する固体の予備処方組成物(preformulation composition)を形成し得る。これらの予備処方組成物が均一であると言及する場合、活性成分が組成物全体に均等に分散しており、その結果、その組成物が、等しく有効な、錠剤、丸剤およびカプセル剤等の単位剤形に容易に細分化が可能であることを意味する。
経口投与用の固体剤形(カプセル剤、錠剤、丸剤、糖剤、散剤、粒剤等)では、主題の組成物は、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム等の1つまたは複数の薬学的に許容可能な担体、並びに/または以下のいずれかと混合される:(1)充填剤もしくは増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、および/もしくはケイ酸;(2)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/もしくはアカシア;(3)保湿剤、例えばグリセロール;(4)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩、および炭酸ナトリウム;(5)溶解遅延剤(solution retarding agent)、例えばパラフィン;(6)吸収促進剤、例えば第4級アンモニウム化合物;(7)湿潤剤、例えば、アセチルアルコールおよびグリセロールモノステアレート;(8)吸収剤、例えばカオリンおよびベントナイト粘土;(9)滑沢剤、例えば滑石、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物;並びに(10)着色料。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、組成物は緩衝剤も含み得る。同様のタイプの固体組成物は、ラクトース(lactose)または乳糖(milk sugar)、並びに高分子量のポリエチレングリコール等の賦形剤を用いるゼラチンの軟カプセル剤および硬カプセル剤において、充填剤としても使用され得る。
錠剤は、所望により1つまたは複数の副成分と一緒に、圧縮または成形によって製造され得る。圧縮錠剤は、結合剤(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウムまたは架橋カルボキシルメチルセルロースナトリウム)、界面活性剤または分散剤を用いて調製され得る。すりこみ錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた主題の組成物の混合物を、適切な機械において成形することよって製造され得る。錠剤、および他の固体剤形、例えば糖剤、カプセル剤、丸剤および粒剤は、所望により割線を入れるか、コーティングおよびシェル、例えば腸溶コーティングおよび医薬品製剤分野において周知の他のコーティングで調製され得る。
吸入またはガス注入用の組成物としては、薬学的に許容可能な、水性溶媒もしくは有機溶剤、またはその混合物中の水剤および懸濁剤、並びに散剤が挙げられる。経口投与用の液体剤形としては、薬学的に許容可能な乳剤、マイクロエマルション、水剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤が挙げられる。主題の組成物に加えて、液体剤形は、当該技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤、例えば、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油剤(具体的には、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ソルビタン脂肪酸エステルポリエチレングリコールエーテル、シクロデキストリンおよびそれらの混合物を含有し得る。
懸濁剤は、主題の組成物に加えて、懸濁化剤、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル(polyoxyethylene sorbitol and sorbitan ester)、微結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天およびトラガント、並びにそれらの混合物を含有し得る。
直腸投与または膣内投与用の製剤は、坐剤として提示され得、主題の組成物を、例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、座薬ワックスまたはサリチレートを含む1つまたは複数の適切な非刺激性の賦形剤または担体と混合することによって調製され得、室温で固体であるが、体温と同じくらいの温度では液体であり、そのため、体腔内で溶解し、活性薬剤を放出する。
主題の組成物の経皮投与用の剤形には、散剤、噴霧剤、軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、水剤、貼付剤および吸入剤が含まれる。有効成分は、無菌条件下で、薬学的に許容可能な担体と、さらに、必要な場合は、いかなる保存剤、緩衝液、または噴射剤とも、混合され得る。
軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤およびゲル剤は、主題の組成物に加えて、動物性脂肪および植物性脂肪、油剤、ろう、パラフィン、デンプン、トラガント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、ケイ酸、滑石および酸化亜鉛、またはそれらの混合物等の賦形剤を含有し得る。
散剤および噴霧剤は、主題の組成物に加えて、ラクトース、滑石、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはそれら物質の混合物等の賦形剤を含有し得る。噴霧剤は、追加で、通例の噴射剤、例えばクロロフルオロ炭化水素、並びにブタンおよびプロパン等の揮発性非置換炭化水素を含有し得る。
組成物および化合物は、あるいは、エアロゾルにより投与されてもよい。これは、化合物を含有する水性エアロゾル、リポソーム製剤または固体粒子を調製することにより達成される。非水性の(例えば、フルオロカーボン噴霧剤)懸濁剤を使用することができる。音波噴霧器は、主題の組成物に含有される化合物の分解を引き起こし得るせん断への薬剤の暴露を最小限にするという理由で、使用されてもよい。通常、水性エアロゾルは、従来の薬学的に許容可能な担体および安定剤と一緒にして、主題の組成物の水溶液または懸濁液を製剤化することにより製造される。担体および安定剤は、特定の主題の組成物の必要性に応じて異なるが、典型的には、非イオン性界面活性剤(トウィーン、プルロニック、またはポリエチレングリコール)、血清アルブミンの様な無害なタンパク質、ソルビタンエステル、オレイン酸、レシチン、グリシン等のアミノ酸、緩衝液、塩、糖類、または糖アルコールが含まれる。エアロゾルは通常、等張液から調製される。
非経口投与に適した医薬組成物は、1つもしくは複数の薬学的に許容可能な、無菌の、等張の、水性もしくは非水性の溶液、分散液、懸濁液もしくは乳剤、または使用の直前に無菌の注射液もしくは分散液に再構成することができる無菌の散剤と組み合わせた、主題の組成物を含んで成り、これらは、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、対象とする受容者の血液と製剤を等張にする溶質、または懸濁化剤もしくは粘稠化剤を含有し得る。
医薬組成物に使用され得る適切な水性および非水性の担体の例としては、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)、およびそれらの適切な混合物、オリーブ油等の植物油、並びにオレイン酸エチルおよびシクロデキストリン等の注射可能な有機酸エステルが挙げられる。適切な流動性は、例えば、レシチン等のコーティング材料を使用することにより、分散剤の場合は必要な粒径を維持することにより、そして界面活性剤を使用することにより、維持され得る。
別の態様では、単量体、二量体、および/または多量体、腸溶性物質、並びにその薬学的に許容可能な担体または賦形剤を含む経腸医薬製剤が提供される。腸溶性物質とは、胃の酸性環境では実質的に不溶性であり、腸液において特定のpHで主に可溶性である重合体を指す。小腸は、胃と大腸の間にある胃腸管(腸)の一部であり、十二指腸、空腸、および回腸が含まれる。 十二指腸のpHは約5.5であり、空腸のpHは約6.5であり、回腸末端部のpHは約7.5である。従って、腸溶性物質は、例えばpHが約5.0、約5.2、約5.4、約5.6、約5.8、約6.0、約6.2、約6.4、約6.6、約6.8、約7.0、約7.2、約7.4、約7.6、約7.8、約8.0、約8.2、約8.4、約8.6、約8.8、約9.0、約9.2、約9.4、約9.6、約9.8、または約10.0まで、可溶性ではない。腸溶性物質の例としては、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート(HPMCAS)、セルロースアセテートトリメリテート、ヒドロキシプロピルメチルセルローススクシネート、セルロースアセテートスクシネート、セルロースアセテートヘキサヒドロフタレート、セルロースプロピオネートフタレート、セルロースアセテートマレアート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、メチルメタクリル酸およびメチルメタクリレートのコポリマー、メチルアクリレート、メチルメタクリレートおよびメタクリル酸のコポリマー、メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸(Gantrez ESシリーズ)のコポリマー、エチルメチルアクリレート−メチルメタクリレート−クロロトリメチルアンモニウムエチルアクリレートコポリマー、ゼイン、シェラックおよびコーパルコロホニウム(copal collophorium)等の天然樹脂、並びにいくつかの市販の腸溶性分散系(例えば、Eudragit L30D55、Eudragit FS30D、Eudragit L100、Eudragit S100、Kollicoat EMM30D、Estacryl 30D、Coateric、およびAquateric)が挙げられる。上記物質それぞれの溶解性は、知られているか、またはin vitroで容易に決定される。上記は可能な物質の列挙であるが、本開示の恩恵を受ける当業者であれば、網羅的ではなく、使用することができる他の腸溶性物質が存在することを認識するであろう。
有利なことに、同一のまたは異なる単量体をそれぞれ含む1つまたは複数の組成物を含有するキットが提供される。そのようなキットは、上記に記載されるもの等の適切な剤形、および疾患または状態を治療するためにそのような剤形を使用する方法を記述している説明書を含む。説明書は、消費者または医療関係者に、当業者に既知の投与方法に従って剤形を投与するように指示するであろう。そのようなキットは、有利に、包装され、単一または複数のキット単位で販売され得る。そのようなキットの例は、いわゆるブリスター包装である。ブリスター包装は包装産業において周知であり、調剤のユニット投薬形態(錠剤、カプセル剤等)の包装に広く使用されている。ブリスター包装は、一般的に、好ましくは透明なプラスチック材料のホイルで覆われた比較的堅い素材のシートから成る。包装工程の間に、陥凹がプラスチックホイルに形成される。陥凹は、包装される錠剤またはカプセル剤の大きさおよび形状を有する。次に、錠剤またはカプセル剤がその陥凹に配置され、比較的堅い素材のシートは、陥凹が形成された方向とは反対であるホイルの面で、プラスチックホイルに対して密封される。結果として、錠剤またはカプセル剤は、プラスチックホイルとシートの間の陥凹中に密封される。錠剤またはカプセル剤は、手で陥凹に対し圧力を加えて、開口部を陥凹の場所のシートに形成することにより、ブリスター包装から取り出すことができるようなシートの強度が好ましい。錠剤またはカプセル剤は、前記開口部から取り出すことができる。
キットに、例えば、錠剤またはカプセル剤に隣接した数字の形態で、記憶補助を提供することが望ましい場合があり、その数字は、そのように特定された錠剤またはカプセル剤を経口摂取すべき投与計画の日にちに対応している。そのような記憶補助の別の例は、カードに印刷されたカレンダーである(例えば、以下の通り:「第1週目、月曜日、火曜日、...等....第2週目、月曜日、火曜日、...」等)。記憶補助の他の変形形態は容易に明らかなものである。「一日量」は、特定の日に摂取されるべき、単一の錠剤もしくはカプセル剤またはいくつかの丸剤またはカプセル剤であり得る。また、第1化合物の一日量は1個の錠剤またはカプセル剤から成る場合があり、一方、第2化合物の一日量はいくつかの錠剤またはカプセル剤から成る場合があり、逆の場合も同じである。記憶補助はこのことを反映するべきである。
方法、および追加の活性薬剤を含む組成物、または追加の活性薬剤を投与することもまた本明細書が意図するものである。
方法および追加の活性薬剤を含む組成物、または追加の活性薬剤を投与することもまた本明細書が意図するものである。
本明細書、実施例、および添付の請求の範囲で使用されるある用語がここに集められる。これらの定義は、本開示の全体に照らし合わせて読まれるべきであり、当業者により理解されるものと同様に理解されるべきである。別段の定義が無い限り、本明細書で使用される全ての専門用語および科学用語は、当業者により共通に理解されるものと同じ意味を有する。
定義
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の本化合物は、任意の数の置換基または官能基部分で置換されていてもよい。一般的に、「所望により」という用語が前に付いているかいないかにかかわらず、「置換された」という用語、および式に含まれる置換基は、所与の構造における水素遊離基が特定の置換基の遊離基で置換されることを意味する。
いくつかの場合、任意の所与の構造における2つ以上の位置が特定の基から選択される2つ以上の置換基で置換されていてもよい場合、その置換基は、全ての位置において同じであっても異なっていてもよい。
本明細書で使用される場合、「置換された」という用語は、有機化合物の全ての許容できる置換基を含むことが企図されている。広範な局面において、許容できる置換基には、非環式および環式、分岐および非分岐、炭素環式および複素環式、芳香族および非芳香族の、有機化合物の置換基が含まれる。いくつかの実施形態では、窒素等のヘテロ原子は、水素置換基、および/またはそのヘテロ原子の原子価を満たす、本明細書に記載の有機化合物のあらゆる許容できる置換基を有していてもよい。非限定の置換基の例としては、アシル;脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;アルコキシ;シクロアルコキシ;ヘテロシクリルアルコキシ;ヘテロシクリルオキシ;ヘテロシクリルオキシアルキル;アルケニルオキシ;アルキニルオキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;オキソ;−F;−Cl;−Br;−I;−OH;−NO;−CN;−SCN;−SR;−CF;−CHCF;−CHCl;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−OR、−C(O)R;−CO(R);−C(O)N(R;−OC(O)R;−OCO;−OC(O)N(R;−N(R;−SOR;−S(O);−NRC(O)R;または−C(Rが挙げられ;式中、Rの各出現は、独立して、限定はされないが、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルを含み、ここで、上記および本明細書に記載の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキル置換基はいずれも、置換または非置換、分岐または非分岐の、環式または非環式であってもよく、上記および本明細書に記載のアリールまたはヘテロアリール置換基はいずれも、置換または非置換であってもよい。さらに、本明細書に記載の化合物は、いかなる形であっても、有機化合物の許容できる置換基によって限定されることは意図されていない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の置換基および可変部の組み合わせは、好ましくは、安定な化合物の形成をもたらすものであり得る。「安定な」という用語は、本明細書で使用される場合、製造を可能にするのに十分な安定性を有し、且つ検出されるのに十分な期間、好ましくは、化合物の完全性を、本明細書に詳細に記述される目的のために有用であるのに十分な期間維持する、化合物を指す。
「アシル」という用語は、本明細書で使用される場合、カルボニル基を含む部分を指す。いくつかの実施形態では、アシル基は、−C(O)R;−CO(R);−C(O)N(R;−OC(O)R;−OCO;および−OC(O)N(Rから選択される一般式を有し得;式中、Rの各出現は、独立して、限定はされないが、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルを含み、ここで上記および本明細に記載の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキル置換基はいずれも、置換または非置換、分岐または非分岐、環式または非環式であってもよく、上記および本明細に記載のアリールまたはヘテロアリール置換基はいずれも、置換または非置換であってもよい。
「脂肪族」という用語は、本明細書で使用される場合、1つまたは複数の官能基で所望により置換されている、飽和型および不飽和型の、直鎖(すなわち、非分岐)、分岐、非環式、環式、または多環式の脂肪族炭化水素を含む。当業者には明らかなように、本明細書では、「脂肪族」が、限定はされないが、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、およびシクロアルキニル部分を含むことが意図されている。「ヘテロ脂肪族」という用語は、本明細書で使用される場合、例えば炭素原子の代わりに、1つまたは複数の酸素、硫黄、窒素、リン、またはケイ素原子を含有する脂肪族部分を指す。ヘテロ脂肪族部分は、分岐、非分岐、環式または非環式であってよく、モルホリノ、ピロリジニル等の飽和複素環および不飽和複素環を含む。ある実施形態では、ヘテロ脂肪族部分は、その水素原子のうちの一つまたは複数の、1つまたは複数の部分、例えば、限定はされないがアシル;脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;アルコキシ;シクロアルコキシ;ヘテロシクリルアルコキシ;ヘテロシクリルオキシ;ヘテロシクリルオキシアルキル;アルケニルオキシ;アルキニルオキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;オキソ;−F;−Cl;−Br;−I;−OH;−NO;−CN;−SCN;−SR;−CF;−CHCF;−CHCl;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−OR、−C(O)R;−CO(R);−C(O)N(R;−OC(O)R;−OCO;−OC(O)N(R;−N(R;−SOR;−S(O);−NRC(O)R;または−C(Rとの、独立した置換によって置換されており;式中、Rの各出現は、独立して、限定はされないが、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルを含み、ここで上記および本明細に記載の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキル置換基はいずれも、置換または非置換、分岐または非分岐、環式または非環式であってもよく、上記および本明細に記載のアリールまたはヘテロアリール置換基はいずれも、置換または非置換であってもよい。
一般的に、「アリール」および「ヘテロアリール」という用語は、本明細書で使用される場合、好ましくは3〜14個の炭素原子を有し、そのそれぞれが置換型もしくは非置換型であってよい、安定な、単環式または多環式、複素環式、多環式、および複素多環式の、不飽和の部分を指す。置換基には、限定はされないが、先に記述された置換基のすべて、すなわち、安定な化合物の形成をもたらす、本明細書に記載される、脂肪族部分または他の部分に関して記載された置換基が含まれる。ある特定の実施形態では、アリールは、限定はされないが、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、インデニル等を含む、1つまたは2つの芳香環を有する、単環式または二環式の炭素環系を意味する。ある特定の実施形態では、ヘテロアリールという用語は、本明細書で使用される場合、5〜10個の環原子を有し、そのうち1個の環原子はS、O、およびNからなる群から選択され;0、1、または2個の環原子はS、O、およびNからなる群から独立して選択される追加のヘテロ原子であり;残りの環原子は炭素である、環式芳香族遊離基を意味し、該遊離基は、環原子のいずれかを介して分子の残りに連結しており、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル等である。
アリール基およびヘテロアリール基は、非置換または置換であってよく、ここで、置換は、その水素原子のうちの1個、2個、3個、またはそれより多くが、以下の部分、例えば、限定はされないが:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;アルコキシ;シクロアルコキシ;ヘテロシクリルアルコキシ;ヘテロシクリルオキシ;ヘテロシクリルオキシアルキル;アルケニルオキシ;アルキニルオキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;オキソ;−F;−Cl;−Br;−I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHCl;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;−CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rのうちのいずれか一つまたは複数と、独立して置換されることを含み、式中、Rの出現は、独立して、限定はされないが、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルを含み、ここで上記および本明細に記載の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキル置換基はいずれも、置換または非置換、分岐または非分岐、環式または非環式であってもよく、上記および本明細に記載のアリールまたはヘテロアリール置換基はいずれも、置換または非置換であってもよいことが理解されよう。一般的に適用可能な置換基のさらなる例は、本明細書に記載の実施例において示される特定の実施形態によって説明される。
「複素環式」という用語は、本明細書で使用される場合、芳香族または非芳香族の、部分不飽和または完全飽和の、3〜10員の環系を指し、大きさが3〜8個の原子の単一環、並びに5または6員の芳香族アリールまたは非芳香環に縮合した芳香族複素環式基を含み得る二環系および三環系を含む。これらの複素環には、酸素、硫黄、および窒素からなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するものが含まれ、そこで、窒素および硫黄のヘテロ原子は所望により酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は所望により四級化されていてもよい。ある実施形態では、複素環式という用語は、少なくとも1つの環原子が、O、S、およびN(ここで、該窒素および硫黄ヘテロ原子は所望により酸化されていてもよい)からなる群から選択されるヘテロ原子である、非芳香族の5、6、または7員の環または多環式基を指し、例えば、限定はされないが、酸素、硫黄、および窒素からなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する融合型6員環を含む二環式または三環式基を含み、(i)各5員環は0〜2個の二重結合を有し、各6員環は0〜2個の二重結合を有し、各7員環は0〜3個の二重結合を有し、(ii)窒素および硫黄ヘテロ原子は所望により酸化されていてもよく、(iii)窒素ヘテロ原子は所望により四級化されていてもよく、(iv)上記複素環はいずれも、アリールまたはヘテロアリール環に融合されていてもよい。
「アルケニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つの炭素炭素二重結合を有する、不飽和の、直鎖または分岐状の、炭化水素を指し、例えば、2〜6個または3〜4個の炭素原子から成る直鎖または分岐状の基等が挙げられ、本明細書ではそれぞれC2-6アルケニルおよびC3-4アルケニルと称される。アルケニル基の例としては、限定はされないが、ビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル等が挙げられる。
本明細書で使用される「アルケニルオキシ」という用語は、酸素に結合している直鎖または分岐状のアルケニル基(アルケニル−O)を指す。アルケンオキシ(alkenoxy)基の例としては、限定はされないが、3〜6個の炭素原子から成るアルケニル基を有する基が挙げられ、本明細書ではC3-6アルケニルオキシと称される。「アルケニルオキシ」基の例としては、限定はされないが、アリルオキシ、ブテニルオキシ等が挙げられる。
「アルコキシ」という用語は、本明細書で使用される場合、酸素に結合している直鎖または分岐状のアルキル基(アルキル−O−)を指す。アルコキシ基の例としては、限定はされないが、1〜6個または2〜6個の炭素原子から成るアルキル基を有する基が挙げられ、本明細書ではそれぞれC1-6アルコキシ、およびC-Cアルコキシと称される。アルコキシ基の例としては、限定はされないが、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ等が挙げられる。
「アルコキシカルボニル」という用語は、本明細書で使用される場合、カルボニル基に結合している、酸素に結合している直鎖または分岐状のアルキル基(アルキル−O−C(O)−)を指す。アルコキシカルボニル基の例としては、限定はされないが、1〜6個の炭素原子から成るアルコキシカルボニル基が挙げられ、本明細書ではC1-6アルコキシカルボニルと称される。アルコキシカルボニル基の例としては、限定はされないが、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル等が挙げられる。
本明細書で使用される「アルキニルオキシ」という用語は、酸素に結合している、直鎖または分岐状のアルキニル(アルキニル−O)基を指す。アルキニルオキシ基の例としては、限定はされないが、プロピニルオキシが挙げられる。
「アルキル」という用語は、本明細書で使用される場合、飽和の、直鎖または分岐状の、炭化水素を指し、例えば、1〜6個、1〜4個、または1〜3個の炭素原子から成る直鎖または分岐状の基が挙げられ、本明細書では、それぞれC1-6アルキル、C1-4アルキル、およびC1-3アルキルと称される。アルキル基の例としては、限定はされないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロピル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-ブチル、3-メチル-2-ブチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、2-メチル-1-ペンチル、3-メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、2-エチル-1-ブチル、ブチル、イソブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等が挙げられる。
「アルキルカルボニル」という用語は、本明細書で使用される場合、カルボニル基に結合している直鎖または分岐状のアルキル基(アルキル−C(O)−)を指す。アルキルカルボニル基の例としては、限定はされないが、1〜6個の原子から成るアルキルカルボニル基が挙げられ、本明細書では、C1-6アルキルカルボニル基と称される。アルキルカルボニル基の例としては、限定はされないが、アセチル、プロパノイル、イソプロパノイル、ブタノイル等が挙げられる。
「アルキニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つの炭素炭素三重結合を有する、不飽和の、直鎖または分岐状の、炭化水素を指し、例えば、2〜6個または3〜6個の炭素原子から成る直鎖または分岐状の基が挙げられ、本明細書では、それぞれC2-6アルキニルおよびC3-6アルキニルと称される。アルキニル基の例としては、限定はされないが、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、メチルプロピニル等が挙げられる。
「カルボニル」という用語は、本明細書で使用される場合、−C(O)−遊離基を指す。
「カルボン酸」という用語は、本明細書で使用される場合、式−COHの基を指す。
「シアノ」という用語は、本明細書で使用される場合、−CN遊離基を指す。
「シクロアルコキシ」という用語は、本明細書で使用される場合、酸素に結合しているシクロアルキル基(シクロアルキル−O−)を指す。
「シクロアルキル」という用語は、本明細書で使用される場合、単環式の、飽和または部分不飽和の、例えば3〜6個、または4〜6個の炭素から成る炭化水素基を指し、本明細書では例えばC3−6シクロアルキルまたはC4−6シクロアルキルと称され、シクロアルカンから派生する。シクロアルキル基の例としては、限定はされないが、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロペンチル、シクロブチル、またはシクロプロピルが挙げられる。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、本明細書で使用される場合、F、Cl、Br、またはIを指す。
「ヘテロシクリルアルコキシ」という用語は、本明細書で使用される場合、ヘテロシクリル−アルキル−O−基を指す。
「ヘテロシクリルオキシアルキル」という用語は、ヘテロシクリル−O−アルキル−基を指す。
「ヘテロシクリルオキシ」という用語は、ヘテロシクリル−O−基を指す。
「ヘテロアリールオキシ」という用語は、ヘテロアリール−O−基を指す。
「ヒドロキシ」および「ヒドロキシル」という用語は、本明細書で使用される場合、−OH遊離基を指す。
「オキソ」という用語は、本明細書で使用される場合、=O遊離基を指す。
「コネクター」という用語は、本明細書で使用される場合、開示のリンカーおよびファルマコフォア等の、相互接続部分を連結するために所望により使用される、原子または原子の集合を指す。企図されるコネクターは、一般的には、加水分解に対して安定である。
「治療(treating)」には、状態、疾患、障害等の改善をもたらすあらゆる効果、例えば、緩和(lessening)、低減(reducing)、調節(modulating)、または除去(eliminating)が含まれる。
「薬学的または薬理学的に許容できる」には、必要に応じて動物またはヒトに投与された場合に、有害反応(adverse reaction)、アレルギー反応、または他の有害反応(untoward reaction)を生じない、分子的実体および組成物が含まれる。ヒトへの投与のためには、調製物は、米国食品医薬品局生物製剤標準事務所(FDA Office of Biologics standards)が要求する、無菌性、発熱原性、一般的安全性および純度の基準を満たすべきである。
「薬学的に許容可能な担体」または「薬学的に許容可能な賦形剤」という用語は、本明細書で使用される場合、医薬品投与に適合する全ての溶媒、分散媒、コーティング剤、等張剤および吸収遅延剤等を指す。薬学的に活性な物質に対するそのような媒体および薬剤の使用は、当該技術分野においては周知である。組成物は、補足の、追加の、または増強された治療的機能を提供する、他の活性化合物を含有していてもよい。
「医薬組成物」という用語は、本明細書で使用される場合、1つまたは複数の薬学的に許容可能な担体と一緒に製剤化された、本明細書で開示される少なくとも1つの化合物を含んで成る組成物を指す。
「個体」、「患者」、または「対象」は、同義的に使用され、あらゆる動物、例えば哺乳動物、好ましくはマウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、または霊長類、最も好ましくはヒトが含まれる。本化合物は、ヒト等の哺乳動物に投与することができるが、獣医学的治療を必要としている動物、例えば、飼育動物(例えば、イヌ、ネコ等)、家畜(例えば、雌ウシ、ヒツジ、ブタ、ウマ等)および実験動物(例えば、ラット、マウス、モルモット等)等の他の哺乳動物に投与することもできる。治療される哺乳動物は、肥満症の治療、または体重減少が望まれる哺乳動物であることが望ましい。「調節」には、拮抗作用(例えば、阻害)、活性化作用、部分的拮抗作用および/または部分的活性化作用が含まれる。
本明細書に置いて、「治療有効量」という用語は、研究者、獣医師、医師、または他の臨床医によって求められる、組織、系、動物、またはヒトの生物学的または医学的な反応を引き出す主題の化合物の量を意味する。本化合物は、疾患を治療するのに、治療有効量で投与される。あるいは、治療有効量の化合物は、体重減少をもたらす量等の、所望の治療効果および/または予防効果を達成するのに必要な量である。
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、本明細書で使用される場合、本組成物に使用される化合物中に存在し得る酸性基または塩基性基の塩を指す。本来塩基性である本組成物に含まれる化合物は、種々の無機酸および有機酸と共に、種々様々な塩を形成することができる。そのような塩基性化合物の薬学的に許容可能な酸付加塩を調製するために使用され得る酸は、無毒の酸付加塩、すなわち、薬理学的に受容できる陰イオンを含有する塩、例えば、限定はされないがリンゴ酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチレート、クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩(gentisinate)、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルカロン酸塩(glucaronate)、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモ酸塩(すなわち、1,1'−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート))を形成するものである。本来酸性である本組成物中に含まれる化合物は、種々の薬理学的に受容できる陽イオンと共に、塩基性塩を形成することができる。そのような塩の例としては、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩が挙げられ、具体的には、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、リチウム、亜鉛、カリウム、および鉄の塩である。塩基性または酸性の部分を含む本組成物中に含まれる化合物は、種々のアミノ酸と共に、薬学的に許容可能な塩も形成し得る。開示化合物は、酸性基および塩基性基の両方;例えば、1個のアミノ基および1個のカルボン酸基を含有し得る。そのような場合、化合物は酸付加塩、双性イオン、または塩基性塩として存在することができる。
開示の化合物は1つまたは複数のキラル中心および/または二重結合を含む場合があり、従って、幾何異性体、鏡像異性体またはジアステレオマー等の立体異性体として存在し得る。「立体異性体」という用語は、本明細書で使用される場合、全ての幾何異性体、鏡像異性体またはジアステレオマーから成る。これらの化合物は、不斉炭素原子の周囲の置換基の立体配置に応じて、「R」または「S」という記号で表され得る。これらの化合物の種々の立体異性体およびそれらの混合物は、本開示に包含される。立体異性体には鏡像異性体およびジアステレオマーが含まれる。鏡像異性体またはジアステレオマーの混合物は、命名法において「(±)」と命名とされ得るが、当業者は、構造がキラル中心暗示され得ることを認識している。
本開示の化合物は、1つまたは複数のキラル中心および/または二重結合を含む場合があり、従って、幾何異性体、鏡像異性体またはジアステレオマーとして存在し得る。鏡像異性体およびジアステレオマーは、不斉炭素原子の周りの置換基の立体配置に応じて、「(+)」、「(−)」、「R」または「S」という記号で表され得るが、当業者は、構造がキラル中心を暗に表す場合があることを認識している。炭素炭素二重結合の周囲への置換基の配置、またはシクロアルキルもしくは複素環の周囲への置換基の配置によりもたらされる幾何異性体も、本化合物に存在し得る。
Figure 0006757709
という記号は、本明細書に記載の単結合、二重結合または三重結合であり得る結合を表す。炭素炭素二重結合の周囲の置換基は、「Z」または「E」の立体配置にあることが表され、「Z」および「E」という用語はIUPAC標準に従って使用される。特に断りがない限り、二重結合を示す構造には「E」および「Z」異性体の両方が包含される。あるいは、炭素炭素二重結合の周囲の置換基は「シス」または「トランス」と称され、ここで「シス」は二重結合の同じ側に置換基があることを表し、「トランス」は二重結合の反対側に置換基があることを表す。環状炭素の周囲への置換基の配置も、「シス」または「トランス」と称され得る。「シス」という用語は、環の平面の同じ側に置換基があることを表し、「トランス」という用語は環の平面の反対側に置換基があることを表す。置換基が環の平面の同じ側および反対側の両方に配置されている化合物の混合物は、「シス/トランス」と称される。
「立体異性体」という用語は、本明細書で使用される場合、全ての幾何異性体、鏡像異性体またはジアステレオマーから成る。これらの化合物の種々の立体異性体およびそれらの混合物が、本開示に包含される。
本化合物の個々の鏡像異性体およびジアステレオマーは、不斉中心または立体中心を含む市販の出発物質からの合成によって、またはラセミ混合物の調製およびその後の当業者に周知の分割方法によって、調製することができる。これらの分割方法は、(1)鏡像異性体混合物のキラル補助基への結合、再結晶もしくはクロマトグラフィーによる得られたジアステレオマー混合物の分離、および光学的に純粋な生成物の補助基からの遊離、(2)光学活性な分割剤を使用しての塩形成、(3)キラル液体クロマトグラフカラム上の光学対掌体の混合物の直接分離、または(4)立体選択的な化学または酵素試薬を用いる速度論的分割によって、典型的に示される。ラセミ混合物は、キラル相ガスクロマトグラフィーまたはキラル溶媒中の化合物の結晶化等の周知の方法によって、それらの成分の鏡像異性体に分割することもできる。単一の反応物が、新しい立体中心の生成の間に、または既存の立体中心の変換の間に、立体異性体の不均一混合物を形成する、化学または酵素反応の立体選択的合成は、当該技術分野において周知である。立体選択的合成には、エナンチオ選択的な変換およびジアステレオ選択的な変換の両方が包含される。例えば、Carreira and Kvaerno, Classics in Stereoselective Synthesis, Wiley-VCH: Weinheim, 2009を参照されたい。
本明細書で開示される化合物は、水、エタノール等の薬学的に許容可能な溶媒と共に、溶媒和形態で、および非溶媒和形態で存在し得る。一実施形態では、本化合物は無定形である。一実施形態では、本化合物は多形である。別の実施形態では、本化合物は結晶形である。
1つまたは複数の原子が、天然に通常見出される原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子により置換されている以外は、本明細書に記載されるものと同一である、同位体標識した化合物も包含される。本化合物に組み入れることができる同位元素の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素および塩素の同位元素が挙げられ、例えば、それぞれ、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、10Bおよび36Clである。例えば、化合物は重水素と置き換えられる1つまたは複数のH原子を有し得る。
特定の、同位体標識した開示化合物(例えば、Hおよび14Cで標識されたもの)は、化合物および/または基質の組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化(すなわち、H)および炭素14(すなわち、14C)同位元素は、それらの調製の容易さおよび検出性のために、特に好ましい。さらに、重水素(すなわち、H)等のより重い同位元素との置換は、より大きな代謝的安定性(例えば、延長されたin vivo半減期または減少した必要用量)からもたらされるある治療上の利点を与える場合があり、従って、いくつかの状況においては好ましい場合がある。同位体標識した化合物は、一般的には、同位体標識した試薬を同位体標識していない試薬と置換することによる、本明細書の実施例に開示される手順に類似した手順に従うことによって、調製することができる。
「プロドラッグ」という用語は、in vivoで変換されて、開示の化合物、または該化合物の薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和化合物を生成する化合物を指す。変換は、様々な部位(腸管腔中、または腸、血液、もしくは肝臓の通過時等)で、様々な機構(エステラーゼ、アミダーゼ、ホスファターゼ、酸化的代謝および/または還元的代謝等)によって、起こり得る。プロドラッグは当該技術分野において周知である(例えば、Rautio, Kumpulainen, et al, Nature Reviews Drug Discovery 2008, 7, 255を参照されたい)。例えば、化合物またはその化合物の薬学的に許容可能な塩、水和物、もしくは溶媒和化合物がカルボン酸官能基を含有する場合、プロドラッグは、酸性基の水素原子を、(C1−8)アルキル、(C2−12)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル(4-crotonolactonyl)、γ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル(β−ジメチルアミノエチル等)、カルバモイル−(C−C)アルキル、N,N−ジ(C−C)アルキルカルバモイル−(C−C)アルキル、およびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C−C)アルキル等の基で置換することにより形成されるエステルを含み得る。
同様に、化合物がアルコール官能基を含む場合、プロドラッグは、アルコール基の水素原子を、(C1−6)アルカノイルオキシメチル、1−((C1−6)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C1−6)アルカノイルオキシ)エチル (C1−6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1−6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル(succinoyl)、(C1−6)アルカノイル、α−アミノ(C1−4)アルカノイル、アリールアシルおよびα−アミノアシル、またはα−アミノアシル−α−アミノアシル等の基で置換することによって形成することができ、ここで、各α−アミノアシル基が自然発生L−アミノ酸、P(O)(OH)、−P(O)(O(C1−C)アルキル)またはグリコシル(ヘミアセタール形の炭水化物のヒドロキシル基の除去によりもたらされる遊離基)から独立して選択される。
化合物がアミン官能基を組み込む場合、プロドラッグは、例えば、アミドもしくはカルバメート、N−アシルオキシアキル誘導体(N-acyloxyakyl derivative)、(オキソジオキソレニル)メチル誘導体、N−マンニッヒ塩基、イミン、またはエナミンの生成によって、形成することができる。さらに、二級アミンを代謝的に切断して、生理活性一級アミンを生成することができ、または三級アミンを代謝的に切断して、生理活性一級または二級アミンを生成することができる。例えば、Simplicio, et al., Molecules 2008, 13, 519およびその参考文献を参照されたい。
参照による組み込み
本明細書で言及された全ての刊行物および特許は、下記事項も含めて、各々の刊行物または特許が明確に且つ個別に参照により組み込まれた場合と同じ程度に、あらゆる目的でその全体が参照により本明細書に組み込まれる。矛盾が生じる場合には、定義も含めて、本出願に従うものとする。
本明細書に記載の化合物は、本明細書に含まれる教示に基づくいくつかの方法、および当該技術分野において周知の合成手順で調製することができる。以下に説明される合成法の記述において、溶媒、反応雰囲気、反応温度、実験期間および後処理手順の選択を含む、示される反応条件の全てが、特に明記しない限り、その反応にとって標準的な条件となるよう選択され得ることは、理解されるべきである。分子の様々な部分に存在する官能基が、示される試薬および反応に適合するべきであることは、有機合成の当業者には理解されることである。反応条件に適合しない置換基は当業者には明らかであり、そのため、代替法が示される。実施例のための出発物質は、市販品か、または既知の物質から標準方法で容易に調製されるものである。
本明細書で「中間体」と特定される化合物のうちの少なくともいくつかは、活性成分であると見なされる。
読解を容易にするため、中間体を表3に示す。本明細書で「中間体」と特定される化合物のうちの少なくともいくつかは、本発明の化合物として企図される。例となる化合物を表4に示す。
(表3)中間体インデックス
Figure 0006757709
(表4)ホモ二量体の例
Figure 0006757709
実施例1−多量体によるトリプターゼ活性の阻害の評価
肺由来の、組換えヒトトリプターゼβの原液(プロメガ社:カタログ番号G5631、またはエンゾライフサイエンス社(Enzo Life Sciences):カタログ番号BML−SE418)を、50μMのヘパリン硫酸および500mMのNaClを含む溶液中で、30μMに作製した。多量体トリプターゼ阻害剤の原液を、DMSO中で50mMに作製した。薬剤プレートは、アッセイ緩衝液(50mM HEPES、150mM NaCl、100μM EDTA、pH7.4、0.02%トウィーン20)中で、最終濃度の5倍に作製した。最終濃度が1nMであるトリプターゼを使用した。必要な場合、薬剤を、10倍連続希釈に使用する直前に、アッセイ緩衝液で希釈した。指示されたインキュベーション時間の後、5倍濃度の多量体−トリプターゼ溶液を、黒色の不透明な丸底96ウェルプレート(コーニング社、カタログ番号3792)中で、最終濃度200μMのN−tert−ブトキシカルボニル−Gln−Ala−Arg−AMC HBr[AMC=7−アミノ−4−メチルクマリン](Boc−Gln−Ala−Arg−AMC;エンゾライフサイエンス社:カタログ番号BML−P237)を含有するアッセイ緩衝液中に希釈して、50μlの最終体積にした。蛍光性AMCの放出を、即座に、30〜60分間にわたる60秒毎の367nmの励起波長で、Spectramax M5(モレキュラーデバイス社)マイクロプレートリーダーでの468nmの放出をモニタリングして、測定した。Softmax Pro(モレキュラーデバイス社)およびGraphpad prismソフトウェアを使用して、最大反応速度(Vmax)および濃度反応曲線IC50をそれぞれ決定した。
実施例2‐多量体によるリボソームタンパク質合成の阻害の評価
ヘテロ二量体を形成する可能性を有する単量体を、市販であるE. coli S30 Extract System for Circular DNAキット(プロメガ社 カタログ番号L1020)を小さな変更を加えた製造元の説明書の従って用いて、in vitro Transcription and Translationアッセイ(TnTアッセイ)で評価した。単量体は独立して試験して、個々のIC50値を決定した。ヘテロ二量体を形成する可能性を有する単量体の対は、およそ、それら個々のIC25値に達する濃度でアッセイした。各反応では、2μl(250ng/μl)のpBESTluc(商標)DNAベース環状ルシフェラーゼプラスミド(プロメガ社 カタログ番号L492A)が、4μlのcomplete amino acid mix(プロメガ社 カタログ番号L4461)、13μlのS30 Premix Without Amino Acids(プロメガ社 カタログ番号 L512A)、5μlのS30 Extract(プロメガ社 カタログ番号L464A)、適切な濃度の単量体、およびヌクレアーゼを含有しない水と共に、35μlの総体積で、使用される。アッセイは、Costar96ウェル白色丸底プレート中で行った。アッセイプレートは、S30 extractおよび水から成るマスターミックスでセットアップし、続いて化合物を添加し、最後に、プラスミド、amino acid mix、およびS30 Premixから成るマスターミックスを添加した。プレートを37℃で1時間インキュベートし、次に、35μlのBright−Glo Luciferase Reagent(プロメガ社 カタログ番号 E2620)を添加した。35μlの反応混合物を取り出した後、その発光を、Spectramax M5 plate reader(モレキュラーデバイス社)で即座に記録した。GraphPad Prismを用いて、データをプロットし、用量反応曲線を作成した。
以下に示すように、様々な例となる単量体のIC50範囲が提供される。単量体の名称については、実施例の至るところで使用される「標的」という接頭語は「T」と略されている。例えば、「標的14」は「T14」と略されている。「A」は0.1nMから1μMのIC50範囲、「B」は1μMから10μMのIC50範囲、「C」は10μMから65μMのIC50範囲を指す。
結果
A群:T52;T148;T120F;T52SPIRO;T129SPIRO;T46;T129;T138;T129Sメチル;T130;T49;T137;T47;T11シリル。
B群:T149;T47ビニル;T122;T48。
C群:T152Nメチル;T35シリル;T32シリル;T152;T61シリル。
実施例3 ジメチル(アリール)シラノールの合成
方法G
望ましいハロアリールカルボン酸を最初にtert−ブチル3−(ピペリジン−4−イル)ベンジルカルバメートとカップリングさせ、結合生成物を1,2−ジエトキシ−1,1,2,2−テトラメチルジシランと反応させてエトキシジメチル(アリール)シランを得、酢酸での処理およびそれに次いでTFAでの処理により標題の化合物を得た。かかる化合物並びにそれらのN−Boc前駆体が、HPLC/LCMS解析において単量体と二量体の混合物として見出された。
この化合物のビニル類似体を、DMF中酢酸ナトリウムを塩基として用いてPd(II)アセテートおよびトリ(O−トリル)ホスフィンの存在下でBoc脱保護B−47をジメチルエトキシビニルシランと反応させて合成した(スキーム2)。
スキーム1
Figure 0006757709
スキーム2
Figure 0006757709
ステップ1
DCM中またはDMF中のカルボン酸の撹拌溶液に、EDCI、HOBT(いくつかの場合)&DMAPまたはDIPEAを加えた。その溶液を0℃で15分間撹拌し、次に、所望のtert−ブチル3−(ピペリジン−4−イル)ベンジルカルバメートを加えた。室温で撹拌を続け、最大限の出発物質が消費されるまで、反応をLCMSでモニターした。次に反応混合物を水でクエンチし、水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、生成物を得て、それを、精製なしで次のステップに使用した。上記方法で合成された化合物の詳細は下記の通りである。
カップリングした生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン中メタノール(0〜1%)を用いて精製した。合成された化合物の詳細は以下の通りである。
(表6)反応条件および解析データ
Figure 0006757709
ステップ2および3
ステップ1の結合生成物の撹拌懸濁液をアルゴンで脱ガスし、N−メチルピロリジン、塩化パラジウム、ジ−イソプロピルエチルアミンおよび1,2,ジエトキシ−1,1,2,2,テトラメチルシランを加えた。反応塊を約60℃まで加熱し、最大限の出発物質が消費されるまでLCMSで反応モニターした。次いでアセトニトリル、1Nの酢酸水溶液および2−(ジメチル−アミノ)−エタンチオール塩酸塩を加え、反応塊を室温で2時間撹拌した。次いで反応塊を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させてから真空濃縮して得た粗生成物を部分的にカラムクロマトグラフィー(HPLCで純度約50%)で精製し、次ステップに用いた。
(表7)反応条件および解析データ
Figure 0006757709
ステップ4
ステップ3で得た生成物を、ジクロロメタン(dichoromethane)中のトリフルオロ酢酸と共に室温で撹拌し、最大限の出発物質が消費されるまで、反応をTLCおよびLCMSでモニターした。反応塊を真空濃縮して、過剰なトリフルオロ酢酸およびジクロロメタンを除去した。得られた粗生成物を相分取HPLCで精製した。移動相の純粋な画分を凍結乾燥して生成物をTFA塩として得た。
TFA塩を、2NのHClと共に、窒素雰囲気下で30分間撹拌することで塩酸塩に変換し、続いて、凍結乾燥した。
化合物は、全ての場合において、HPLC並びにNMRデータにより単量体と二量体の混合物であることが見出された。
(表8)反応条件および解析データ
Figure 0006757709
ステップ5および6
化合物B−47を前述の方法によりDCM中TFAを用いて脱保護し、脱保護生成物をジメチルビニルエトキシシランPd(II)アセテート、トリ(O−トリル)ホスフィンと共にジメチルホルムアミド−水(2:1)中、酢酸ナトリウムを塩基として用いて加熱した。反応をLCMSでモニターした。出発物質の消費後、反応塊を室温まで冷却し、水でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させた後真空濃縮して得た粗生成物を逆相分取HPLCで精製した。生成物をTFA塩として単離した。
(表9)反応条件および解析データ
Figure 0006757709
実施例4 シラノール官能基を有するトリプターゼ阻害剤の合成
シラノール官能基を有する17の最終標的を合成した。これらの化合物は以下の3種類の異なるアプローチにより合成された。
アプローチ1:望ましいハロアリールカルボン酸を、最初に保護4−(3−アミノメチルフェニル)ピペリジンまたは5−アミノメチルスピロ[ベンゾフラン−3,4'−ピペリジン]とカップリングさせた。結合生成物を1,2−ジエトキシ−1,1,2,2−テトラメチルジシランと反応させてエトキシジメチル(アリール)シランを得、酢酸での処理およびそれに次いで脱保護により標題化合物を得た。アプローチ1から11の化合物を合成した。
一般的な合成スキーム:
アプローチ1のスキーム
Figure 0006757709
アプローチ2:望ましいハロアリールカルボン酸をエステル化し、上述のようにシラノールに変換し、次いで単量体と二量体の混合物として、ジメチルシラノール官能基を有するカルボン酸に加水分解し、それを合成スキームに示される適切な保護コアとカップリングして脱保護した。シラノールのほとんどが単量体と二量体の混合物として単離された。
文献記載の方法により調達/合成された/開発され適合された方法により合成された中間体(A)の詳細を以下に述べる。アプローチ2から4つの化合物を合成した。
一般的な合成スキーム:
アプローチ2のスキーム
Figure 0006757709
アプローチ3:
適切に置換されたジメチル(アリールオキシメチル)シラノールをアリールヒドロキシルカルボキシレートのアルキル化、次いでエステルの加水分解により合成し、望ましい保護コアとカップリングさせた。アミノメチル官能基の脱保護によりO−シラノールを有する対応するカルボン酸が得られた。アプローチ3から2つの化合物を合成した。
一般的な合成スキーム:
アプローチ3のスキーム
Figure 0006757709
文献記載の方法により調達/合成された/適合された方法により合成された中間体(A)の詳細を以下に述べる。
Figure 0006757709
Figure 0006757709
4−((ヒドロキシルジメチルシリル)メトキシ)安息香酸(A1−137)の合成
Figure 0006757709
実験手順:
ステップ1
アセトン(30mL)中メチル−4−ヒドロキシベンゾエート(1g,6.58mmol)と炭酸カリウム(2.72g,19.7mmol)の撹拌溶液を室温で15分撹拌し、クロロメチルジメチルメトキシシラン(1.4mL,9.8mmol)を加え、72時間かけて60℃まで加熱した。溶媒を真空濃縮し、残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3×25mL)。有機層をまとめてブラインで洗浄し(2×20mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製して無色の油を得た。
収量:770mg、46.10%
HPLC純度:95.35%、
Figure 0006757709
ステップ2:THF/水(1:1)(20mL)中ステップ1の生成物(770mg,3.0mmol)の撹拌溶液に水酸化リチウム(109mg,4.5mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。溶媒を真空濃縮し、残渣を1NのKHSOを用いてpH=2まで酸化し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層をまとめてブラインで洗浄し(2×20mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して黄色固体を得た(量−540mg)。
収量:540mg、78.83%。
分子量:226.30
Figure 0006757709
3−((ヒドロキシルジメチルシリル)メトキシ)安息香酸(A1−138)の合成
Figure 0006757709
実験手順:
ステップ1:アセトン(30mL)と炭酸カリウム(2.72g、19.7mmol)中メチル−3−ヒドロキシベンゾエート(1g、6.578mmol)の撹拌液を室温で15分撹拌した後、クロロメチルジメチルメトキシシラン(1.4mL、9.8mmol)を加え、72時間かけて60℃まで加熱した。溶媒を真空濃縮し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3×25mL)。有機層をまとめてブラインで洗浄し(2×20mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して得た粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して無色の油を得た(量−1.03g)、
収量:1.03g、67%
HPLC純度:99.25%、
Figure 0006757709
ステップ2:THF/水(1:1)(20mL)中ステップ1の生成物(1.03g、4.5mmol)の撹拌溶液に水酸化リチウム(145mg、6.04mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。溶媒を真空濃縮し、残渣を1NのKHSOを用いてpH=2まで酸化し、酢酸エチルで抽出した(2×25mL)。有機層をまとめてブラインで洗浄し(2×20mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して黄色固体を粗生成物として得た(量:440mg)。
収量:440mg、48.83%
分子量−226.30、
MS(ES-):m/z=225.18[MH-]
3種類の異なるアプローチにより合成されたアミド中間体および最終標的の詳細を以下に述べる。
アプローチ1
ステップ1 アリールブロモカルボン酸(A1)のカップリングを、以下の表に記載の条件により合成スキームに示される適切な保護コアを用いて実施した。
Figure 0006757709
Figure 0006757709
ステップ2
N−メチルピロリジン中ステップ1の結合生成物の撹拌懸濁液をアルゴンで脱ガスし、塩化パラジウム、ジ−イソプロピルエチルアミンおよび1,2−ジエトキシ−1,1,2,2,テトラメチルシランを加えた。反応混合物を約60℃まで加熱し、出発物質のほとんどが消費されるまでLCMSで反応モニターした。次いでアセトニトリル、1Nの酢酸水溶液および2−(ジメチルアミノ)エタンチオール塩酸塩を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、セライトで濾過し、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物をまとめて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、シリル化に使用するのに十分な純度の粗生成物を得た。
化合物の詳細を以下に記載する。
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
ステップ3
ステップ2の生成物を以下の表の反応条件により脱保護し、シラノールを得た。ほとんどの場合、化合物はHPLC並びにNMRデータにより単量体と二量体の混合物として見出された。全ての反応が100〜200mgスケールで実施された。
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
アプローチ2
ステップ1 ブロモエステルを表に記載の条件により上記に詳述のブロモカルボン酸(A1)から合成した。合成した化合物の詳細は以下のとおりである。
Figure 0006757709
ステップ2
N−メチルピロリジン中アリールブロモカルボン酸の適切に置換されたエステルの撹拌懸濁液をアルゴンで脱ガスし、塩化パラジウム、ジイソプロピルエチルアミンおよび1,2−ジエトキシ−1,1,2,2,テトラメチルシランを加えた。反応混合物を約60℃まで加熱し、出発物質のほとんどが消費されるまでLCMSで反応モニターした。次いで反応混合物にアセトニトリル、1Nの酢酸水溶液および2−(ジメチルアミノ)エタンチオール塩酸塩を加え、室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を水で希釈し、セライトでろ過し、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、次のステップに使用するのに十分な純度の粗生成物を得た。
必要なブロモエステルを、対応するブロモ酸をアルコールと塩化チオニルとともに還流してのエステル化により合成した。文献記載の方法により調達/合成された/適合された方法により合成されたブロモ酸の詳細を以下に述べる。
Figure 0006757709
ステップ3
ステップ5のシラノールエステルを以下の表に記載の条件により加水分解してシラノール官能基を有するアリールカルボキシ酸を単量体と二量体の混合物として得た。合成した化合物の詳細は以下のとおりである。
Figure 0006757709
ステップ4
カルボン酸と保護4−(3−アミノメチルフェニル)ピペリジンのカップリングを以下の表に記載の条件により実施した。
Figure 0006757709
ステップ5
ステップ7の生成物を以下の表に記載の反応条件により脱保護し、シラノールを得た。ほとんどの場合、化合物はHPLC並びにNMRデータにより単量体と二量体の混合物として見出された。全ての反応が100〜200mgスケールで実施された。
Figure 0006757709
アプローチ3
ステップ1および2
以下の表に記載の条件により、アリールヒドロキシルカルボキシレートのアルキル化およびそれに次いでジメチル(アリールオキシメチル)シラノール官能基を有するアリールエステルの加水分解を実施した。加水分解後に単量体と二量体の混合物として得られたカルボン酸を分離せずに次ステップに使用した。
Figure 0006757709
ステップ3
Figure 0006757709
ステップ4
ステップ11の生成物を以下の表に記載の反応条件により脱保護し、シラノールを得た。ほとんどの場合、化合物はHPLC並びにNMRデータにより単量体と二量体の混合物として見出された。全ての反応が100〜200mgスケールで実施された。
Figure 0006757709
実施例5 ジイソプロピルシラノールの合成:
Figure 0006757709
[4−[3−(アミノメチル)フェニル]−1−ピペリジル]−[3−[ヒドロキシ(ジイソプロピル)シリル]フェニル]メタノンの合成:
Figure 0006757709
MeOH(1mL)中2,2,2−トリフルオロ−N−[[3−[1−[3−[ヒドロキシ(ジイソプロピル)シリル]ベンゾイル]−4−ピペリジル]フェニル]メチル]アセトアミド(0.014g、0.027mmol)の溶液に1MのKOH(0.081mL、0.081mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCMとHOで分配し分離した。水溶液をDCM(3×)で再抽出し、有機画分をまとめてNaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮してオフホワイトの粗発泡固体を得た。この粗固体をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し[ISCO Combiflash、4gの金カートリッジ、100%DCM→DCM中10%MeOHで溶出し、物質1mgを得た。
2,2,2−トリフルオロ−N−[[3−[1−[3−[ヒドロキシ(ジイソプロピル)シリル]ベンゾイル]−4−ピペリジル]フェニル]メチル]アセトアミドの合成
Figure 0006757709
DCM(1mL)中3−[ヒドロキシ(ジイソプロピル)シリル]安息香酸(0.020g、0.0392mmol),2,2,2−トリフルオロ−N−[[3−(4−ピペリジル)フェニル]メチル]アセトアミド(0.027g、0.0950mmol)、TEA(0.017mL、0.119mmol)の溶液にEDC(0.018g、0.0950mmol)とHOBt(0.013g、0.0950mmol)を加え、Nガス下室温で4時間撹拌した。反応混合物をDCMとHOで分配し分離した。水溶液をDCM(3×)で再抽出し、有機画分をまとめて飽和NaHCO3(1×)、10%HCl(1×)、ブライン(1×)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して得られた粗油をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し[ISCO Combiflash、4gの金カートリッジ、100%DCM→DCM中5%MeOHで溶出]14mg、収率34%の標題化合物をオフホワイトの固体として得た。
Figure 0006757709
3−[ヒドロキシ(ジイソプロピル)シリル]安息香酸の合成
Figure 0006757709
MeOH(500μL)中メチル3−ジイソプロピルシリルベンゾエート(25mg、0.099mmol)の溶液に1MのNaOH(100mL、0.099mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮してMeOHを除去し、石油エーテルとHOで分配し分離した。水溶液を10%のHClで酸化し、EtOAc(3×)で抽出した。有機画分をまとめてNaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して21mg、収率88%の標題化合物をオフホワイトの固体として得た。
Figure 0006757709
メチル3−ジイソプロピルシリルベンゾエートの合成
Figure 0006757709
無水THF(20mL)中メチル−3−ヨードベンゾエート(1.0g、3.82mmol)の溶液を5℃まで冷却し、iPrMgCl(THF中2M)(3.82mL、7.63mmol)を滴下して加え、5℃でさらに3時間撹拌した。反応混合物にクロロジイソプロピルシラン(3.26mL、19.1mmol)を加え、室温になるまで放置し、室温でさらに16時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと飽和NaHCOで分配し分離した。水溶液をEtOAc(3×)で再抽出し、有機画分をまとめてNaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して粗油を得た。該粗油をシリカゲルクロマトグラフィーでさらに精製し[ISCO Combiflash、4gの金カートリッジ、100%石油エーテル→石油エーテル中30%EtOAcで溶出]100mg、収率10%の標題化合物を無色透明の油として得た。
Figure 0006757709
実施例6 シラノール官能基を有するトリプターゼ阻害剤の合成
シラノール官能基を有する17の最終標的を合成した。これらの化合物は以下の3種類の異なるアプローチにより合成された。
アプローチ1:望ましいハロアリールカルボン酸を最初に保護4−(3−アミノメチルフェニル)ピペリジンまたは5−アミノメチルスピロ[ベンゾフラン−3,4'−ピペリジン]とカップリングさせた。カップリング生成物を1,2−ジエトキシ−1,1,2,2−テトラメチルジシランと反応させてエトキシジメチル(アリール)シランを得、酢酸での処理およびそれに次いで脱保護により標題化合物を得た。アプローチ1から11の化合物を合成した。
一般的な合成スキーム:
アプローチ1のスキーム
Figure 0006757709
アプローチ1
ステップ1 アリールブロモカルボン酸(A1)と適切な保護コアとのカップリングを以下の表に記載の条件により合成スキームに示すように実施した。
Figure 0006757709
ステップ2
N−メチルピロリジン中ステップ1のカップリング生成物の撹拌懸濁液をアルゴンで脱ガスし、塩化パラジウム、ジ−イソプロピルエチルアミンおよび1,2−ジエトキシ−1,1,2,2,テトラメチルシランを加えた。反応混合物を約60℃まで加熱し、出発物質のほとんどが消費されるまでLCMSで反応モニターした。次いでアセトニトリル、1Nの酢酸水溶液および2−(ジメチルアミノ)エタンチオール塩酸塩を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、セライトでろ過し、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物をまとめて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、脱保護に使用するのに十分な純度の粗生成物を得た。
化合物の詳細を以下に記載する。
Figure 0006757709
ステップ3
ステップ2の生成物を以下の表に記載の反応条件により脱保護し、シラノールを得た。ほとんどの場合、化合物はHPLC並びにNMRデータにより単量体と二量体の混合物として見出された。全ての反応が100〜200mgスケールで実施された。
Figure 0006757709
実施例7
以下の表(表10)に例となる化合物を記載する。当業者であれば、これらの化合物がホモ二量体またはヘテロ二量体化合物を形成するのに使用され得ることを理解しよう。
(表10)トリプターゼを標的とする例となるシリル単量体
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
Figure 0006757709
実施例8
以下の表(表11)にリボソームを標的とする例となる化合物を記載する。いくつかの実施形態では、これらの化合物はヘテロ二量体化合物を形成する。
(表11)リボソームを標的とする例となるシリル単量体
Figure 0006757709
実施例9
以下の表(表12)に例となるリガンド部分(すなわちX、XまたはXなど)を記載する。ここで
Figure 0006757709
はコネクター部分(すなわちY、YまたはYなど)またはコネクター部分が存在しない場合はシリル部分(すなわちZ、ZまたはZなど)への結合点を意味する。
(表12)トリプターゼを標的とする例となるリガンド部分
Figure 0006757709
Figure 0006757709
均等物
特定の実施形態を開示したが、上記明細書は説明のためのものであり、限定を意図したものではない。本明細書を再検討後、多くの変形が当業者には明らかである。実施形態の全範囲は、対応特許のそれらの全範囲、および明細書とともに、そのような変形形態とともに、特許請求の範囲を参照することにより決定されるべきである。
特に明記しない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される成分、反応条件等の量を表す全ての数字は、全ての場合において、「約」という用語により修飾されていると理解されるべきである。従って、特に記載のない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメーターは、獲得することが求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。

Claims (19)

  1. 第1単量体およびジシロキサン共有結合により該第1単量体に連結している第2単量体により表される、二量体化合物であって、該第1単量体は、
    −Y−Z(式I)
    並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体および水和物で表され、
    該第2単量体は、
    −Y−Z(式II)
    並びにその薬学的に許容可能な塩、立体異性体および水和物で表され、式中、
    が、第1標的生体分子に結合し調節することができる第1リガンド部分であり;
    が、XとZに共有結合しているコネクター部分であり;
    が、第2標的生体分子に結合し調節することができる第2リガンド部分であり;
    が、XとZに共有結合しているコネクター部分であり;
    およびXが、各出現で独立して:
    トリプターゼ阻害剤、リボソーム阻害剤、抗菌剤、(2S,4R)-4-メチルグルタミン酸、(VPPPVPPRRR)2K、1,25 ジヒドロキシビタミンD、17-β-エストラジオール、19S, 2',3'-ジデオキシアデノシン、2',5'-ジデオキシアデノシン、2-フェニルインドール、トランス-4-ヨード, 4′-ボラニル-カルコン、A-371191、ABT-737、ABT-751、アセチル化リジン残基、アセチルコリン、酸性リン脂質、アコニチン、Ac-SpYVNVQ-NH2、アダリムマブ、アエロプリシン-1、AG18、AG82、AG99、AG112、AG126、AG213、AG490、AG494、AG527、AG555、AG556、AG014699、ALB109564、アルブテロール、アンフィレグリン、抗-EGFR 抗体 C225、アピゲニン、Asn-Pro-X-Tyr モチーフ、ATM、ATPA、ATR、アトロピン、アキシチニブ、AZD2281、BAD、バシリキシマブ、BAY 50-4798、BAY K 8644、ベノミル、ベータセルリン、ベバシズマブ、BH3I-1、BI-78D3、ボルテゾミブ、BRCT、ブロムフェニラミン、BS-201、BS-401、ブトキサミン、カフェイン、CAK、カリクリン A、カプロクタミン、CARD、カスパーゼ、カスパーゼ 3、カスパーゼ 7、カスパーゼ 9、Cdc37、セラステロール、セチリジン、CGP 28392、Chk1、Chk2、クロロトリアニセン、 クロルフェニラミン、コレラ毒素、CNQX、クルクミン、サイクリンA、サイクリン E、 D24851、 D64131、ダクリズマブ、DD、デスロラタジン、ジアシルグリセロール、ジエネストロール、ジエチルスチルベストロール、ジヒドロピリジン、ジフェンヒドラミン、ジ-ユビキチン、 DNA、 DNA-PK、ドーモイ酸、ドキシラミン、ジフロス、 上皮増殖因子、エピネフリン、エピレグリン、ERK1-2、エストラジオール、エストラムスチン、エストリオール、エストロン、エタネルセプト、エベロリムス、ファルネシルチオサリチル酸、フェキソフェナジン、FJ9、フルオロウラシル、Fmoc-Glu-Tyr-Aib-Asn-NH2、 フォルスコリン、ホスフェストロール、FPxΦP モチーフ、FtsZ、フモニシン B、 G タンパク質、ガランタミン、グルタミン酸、グランザイム B、 GS7904L、 H-GYGRKKRRQRRR-G-MPKKKPTPIQLNP-NH2、 ヒスタミン、 HLI98、 HPV E1、 ICI 164,384、 IGFII、 IL2R、インダンジオン、インフリキシマブ、 INO-1001、インターフェロン、ヨードウィラルジイン、 IP3、イプラトロピウム、JNK、JNK1-3、カイニン酸、 ケオキシフェン、KLVFF、K-ras、L 1,10-フェナントロリン誘導体、LBH589、PpxY含有リガンド、リンコサミド、リネゾリド、ロラタジン、LSNPTX-NH2、LVFFA、LY290181、LY293558、LY294486、LY339434、LYASSNPAX-NH2、大環状分子、 マクロライド、MDL-12330A、MDM2、MEK、メモキン、メピチオスタン、メリオリン、 メトリホナート、 MI-63、 MI-219、 MIRA-1、 ml14、 ml15、 ml16、 mLST8/GβL、 モノ-ユビキチン、ナフトアミド、ネオスチグミン、ニューレグリン、ニフェジピン、 NKY80、 ノジュラリン、ノラトレキシド、ノルエピネフリン、 NSC 348900、 NSC668036、ヌトリン、 P1-30、 p38 MAPK、 p53、パゾパニブ、 PB1、 PD98059、 PD153035、 PDZ、 ペメトレキセド、ペプチダイマー-c、ペリホシン、ホルボールエステル、 ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルイノシトール 3-ホスフェート、ホスファチジルイノシトール 4-ホスフェート、 ホスファチジルイノシトール 5-ホスフェート、 ホスファチジルイノシトール (3,4)-ビスホスフェート、ホスファチジルイノシトール (3,5)- ビスホスフェート、 ホスファチジルイノシトール (4,5)- ビスホスフェート、ホスファチジルイノシトール (1,4,5)-トリホスフェート、 ホスファチジルイノシトール (3,4,5)- トリホスフェート、 ホスホ-セリン残基、 ホスホセリン/トレオニン残基、ホスホ-トレオニン残基、ホスホ-チロシン残基、フィゾスチグミン、ピフィトリン-α、ピロカルピン、PLX4720、ポドフィロトキシン、PPxxF モチーフ、PQIP、PRIMA-1、コンセンサスなPro-X-X-Pro を有するプロリンに富むペプチド、プロリンに富む配列、プロプラノロール、PyD、ピリラミン、R18、ラルチトレキセド、ラニビズマブ、ラパマイシン、Raptor、RITA、 RNA、サルブタモール、サリノスポラミド A、サルメテロール、サキシトキシン、スコポラミン、SH5、SH23、SH24、SH25、シェフェルジン、SLF-CR、SM102-SM130、SMAC/DIABLO、ソラフェニブ、SP4206、スパルソマイシン、スフィンゴミエリン、SQ22536、STATTIC、Ste-MPKKKPTPIQLNP-NH2、ストレプトグラミン、スベロイドアニリドヒドロキサム酸、置換 3-(2-インドリル)ピペリジン、スニチニブ、サバイビン、タモキシフェン、トートマイシン、テムシロリムス、テルブタリン、テトラサイクリン、テトラ-ユビキチン、テトロドトキシン、TGFa、TIJIP、TNFR、TNFα、Fas リガンドトリコスタチン A、トリ-ユビキチン、チューブリン、U0126、Val-COOH、バリオリン、VEGFR、ベラトリジン、VPPPVPPRRR、ZD9331、ゼラノール、Zn(II) ジピコリルアミンに基く人工受容体、Z-VAD(OMe)-FMK、Z-VAD-CHO、ω-アガトキシン、およびω-コノトキシンからなる群より選択され;
    およびYが、各出現で独立して:
    (a)共有結合;
    (b) (i) 置換もしくは非置換のC−C10アルキレン、置換もしくは非置換のシクロアルキレン、置換もしくは非置換のアリレン、置換もしくは非置換のヘテロアリレン、アシレン、スルホニル、スルホンアミド、リン酸塩、エステル、カルボネート、カルバメート、またはアミド;および(ii)二価の飽和もしくは不飽和の、直鎖もしくは分岐状の、C1−10炭化水素鎖であって、2価C1−10の1つ、2つ、3つ、または4つのメチレン単位が、シクロプロピレン、−NR−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−S−、−SO−、−SO−、−C(=S)−、−C(=NR)−、フェニレン、または単環式もしくは二環式複素環で、所望により、独立して置換されていてもよく、ここでRは水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルからなる群より選択される
    からなる群より選択される二価のリンカー;および
    (c)薬学的に許容可能な重合体
    からなる群より選択され;
    とZが、各出現で独立して:
    Figure 0006757709
    式中、
    は、各出現で独立して、存在しない;または−C1−4アルキレン−であり;
    は、−OHであり;
    およびRは、各出現で独立して、C1−6アルキルであり;および
    BBは、各出現で独立して、単環式もしくは二環式アリール、またはヘテロアリール部分であり、ここでアリール、またはヘテロアリール部分は、RBBで表される1、2、3個またはそれより多くの基で置換されていてもよく;
    各RBBは、各出現で独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、チオ、−COOH、−CONHR'、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−N(R)−C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)−O−C1−4アルキルおよび−C(O)−NRからなる群より選択され、
    ここで、R'は、各出現で独立して、水素、置換または非置換脂肪族および置換または非置換ヘテロ脂肪族からなる群より選択され;
    およびRは、各出現で独立して、水素およびC1−4アルキルからなる群より選択される、
    二量体化合物。
  2. およびZが、各出現で独立して
    Figure 0006757709
    である、請求項1記載の二量体化合物。
  3. とXが同一である、請求項1または2記載の二量体化合物。
  4. とXが異なる、請求項1または2記載の二量体化合物。
  5. 第1単量体と第2単量体が異なる、請求項1または2記載の二量体化合物。
  6. 第1単量体と第2単量体が同一である、請求項1または2記載の二量体化合物。
  7. とZが同一である、請求項1または2記載の二量体化合物。
  8. とZが異なる、請求項1または2記載の二量体化合物。
  9. およびYが、各出現で独立して:
    (a)共有結合;
    (b) (i) 置換もしくは非置換のC−C10アルキレン、置換もしくは非置換のシクロアルキレン、置換もしくは非置換のアリレン、置換もしくは非置換のヘテロアリレン、アシレン、スルホニル、スルホンアミド、リン酸塩、エステル、カルボネート、カルバメート、またはアミド;および(ii)二価の飽和もしくは不飽和の、直鎖もしくは分岐状の、C1−10炭化水素鎖であって、2価C1−10の1つ、2つ、3つ、または4つのメチレン単位が、シクロプロピレン、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−S−、−SO−、−SO−、−C(=S)−、フェニレン、または単環式もしくは二環式複素環で、所望により、独立して置換されていてもよい
    からなる群より選択される二価のリンカー;および
    (c)薬学的に許容可能な重合体
    からなる群より選択される、請求項1〜8のいずれか一項記載の二量体化合物。
  10. が存在しない、請求項1〜9のいずれか一項記載の二量体化合物。
  11. が−C1−4アルキレン−である、請求項1〜9のいずれか一項記載の二量体化合物。
  12. BBがフェニルまたはヘテロアリールである、請求項1および3〜11のいずれか一項記載の二量体化合物。
  13. BBが、各出現で独立して、二環式アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、ZにおけるWがY1と同じ環に結合し、ZにおけるWがYと同じ環に結合する、請求項1および3〜11のいずれか一項記載の二量体化合物。
  14. およびRがメチルである、請求項1〜13のいずれか一項記載の二量体化合物。
  15. 第1標的生体分子がリボソームである、請求項1〜14のいずれか一項記載の二量体化合物。
  16. 第1標的生体分子がトリプターゼである、請求項1〜14のいずれか一項記載の二量体化合物。
  17. 前記二量体が、該二量体を形成する個々の単量体と比較して、向上した結合特性、向上したシグナル伝達特性、および/または向上した活性を有する、請求項1〜16のいずれか一項記載の二量体化合物。
  18. 前記二量体がより大きな親和性で前記標的生体分子に結合する;前記二量体がより大きな標的部位と相互作用することができる;前記標的が、前記二量体は両方のドメインに本質的に同時に結合することができるが、前記単量体にはそれができないような距離だけ離れている、2つのタンパク質ドメインを含む;前記二量体の見かけのIC50が前記個々の単量体の見かけのIC50よりも、より小さい;前記第1単量体または前記第2単量体の見かけのIC50のより小さな方の、前記二量体の見かけのIC50に対する比は、少なくとも3.0、10.0または30.0である得る;前記二量体が前記単量体と異なる蛍光特性を有する;前記二量体が特定波長で前記単量体よりもより大きな蛍光輝度を有する;前記二量体の蛍光ピークが、前記単量体と比較して、赤方または青方偏移している;前記二量体が前記リガンド部分または単量体単独よりもより強い阻害を有する;前記二量体がリガンド部分または単量体単独よりもより大きな活性化を有する;または前記二量体が前記リガンド部分または単量体単独よりも前記標的のより広い表面積をカバーする結合体を生成する、請求項17記載の二量体化合物。
  19. 以下の式:
    Figure 0006757709
    で表される、請求項1記載の二量体化合物。
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