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JP6753487B1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、低温路面での操縦安定性を有する空気入りタイヤを提供する。【解決手段】−20℃における硬度が90以下、30℃における硬度が60以上で、かつ最大厚みが8.5mm以下であるトレッドと、1枚のカーカスプライからなるカーカスとを備える空気入りタイヤ。【選択図】なし

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
近年、環境性能の重要性が増してきており、タイヤに対しては軽量化のニーズが高まっている。タイヤの軽量化の手法の1つとして、カーカスのカーカスプライの枚数を減らす方法が考えられるが、一般に、耐久性、耐摩耗性等のタイヤ物性が低下するという問題がある。
一方、季節や気温に関係なく使用可能なオールシーズンタイヤの需要も高まっており、例えば、極低温の路面での操縦安定性も確保しつつ、良好なタイヤ物性を付与することが望まれている。
特許文献1には、所定のビードを備えることで、質量の増加が抑えつつ、良好な耐久性、耐摩耗性を実現したタイヤが提案されているが、他の技術の提供や更なる改善が望まれている。
特開2018−83475号公報
本発明は、前記課題を解決し、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、低温路面での操縦安定性を有する空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、−20℃における硬度が90以下、30℃における硬度が60以上で、かつ最大厚みが8.5mm以下であるトレッドと、1枚のカーカスプライからなるカーカスとを備える空気入りタイヤに関する。
前記トレッドは、スチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、フィラーとを含むトレッド用ゴム組成物から得られることが好ましい。
本発明によれば、−20℃における硬度が90以下、30℃における硬度が60以上で、かつ最大厚みが8.5mm以下であるトレッドと、1枚のカーカスプライからなるカーカスとを備える空気入りタイヤであるので、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、極低温路面での操縦安定性を有する空気入りタイヤを提供できる。
図1は、空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤ2のトレッド4の近辺が示された拡大断面図である。
本発明は、−20℃における硬度が90以下、30℃における硬度が60以上で、かつ最大厚みが8.5mm以下であるトレッドと、1枚のカーカスプライからなるカーカスとを備える空気入りタイヤである。これにより、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、極低温路面での操縦安定性を付与できる。
このような作用効果が得られる理由は明らかではないが、以下のように推察される。
極低温の路面に接したときにトレッドが硬くなると、コーナリングフォースが大きくなり、また、カーカス(ケース)が1枚で、かつトレッド厚みが薄いタイヤ全体の剛性が低い構造の場合、操縦安定性が低下してしまう。本発明は、トレッドの低温硬度(−20℃)が90以下で比較的柔らかいため、極低温領域において操縦安定性を確保できる。加えて、30℃でのトレッド硬度は60以上で比較的硬いため、トレッド最大厚みが8.5mmという薄いタイヤにも関わらず、耐摩耗性等の耐久性も確保され、タイヤライフを維持できる。従って、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、極低温路面での操縦安定性を付与できると推察される。
ここで、−20℃の硬度90以下、30℃の硬度60以上を満たす手法、すなわち、極低温(−20℃)と通常の温度(30℃)の硬度差を比較的小さくする手法としては、(a)分子量分布の広いスチレンブタジエンゴムを用いる方法、(b)オイル量を減少させる方法、(c)ブタジエンゴム量を調整する方法、(d)スチレンブタジエンゴムとブタジエンゴムとの配合比を調整する方法、(e)液状レジンを用いる方法、等を単独又は適宜組み合わせる手法が挙げられる。
以下、適宜図面が参照しつつ、好ましい実施形態の一例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のウィング8、一対のクリンチ10、一対のビード12、カーカス14、ベルト16、バンド18、インナーライナー20及び一対のチェーファー22を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面24を形成する。トレッド4には、溝26が刻まれている。この溝26により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、ベース層28とキャップ層30とを有している。キャップ層30は、ベース層28の半径方向外側に位置している。キャップ層30は、ベース層28に積層されている。ベース層28は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層28の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層30は、耐摩耗性、低温路面での操縦安定性等に優れた架橋ゴムからなる。
キャップ層30(架橋済)は、極低温路面での操縦安定性の観点から、−20℃における硬度(Hs)が90以下であり、好ましくは83以下、より好ましくは81以下、更に好ましくは78以下である。下限は特に限定されないが、低音路面での操縦安定性確保の観点から、70以上が好ましく、72以上がより好ましく、74以上が更に好ましい。
キャップ層30(架橋済)は、極低温路面での操縦安定性の観点から、30℃における硬度(Hs)が60以上であり、好ましくは62以上、より好ましくは64以上、更に好ましくは65以上である。上限は特に限定されないが、ドライ及びウエットグリップ性能の観点から、75以下が好ましく、73以下がより好ましく、71以下が更に好ましい。
なお、図1では、キャップ層30及びベース層28からなる2層構造トレッド4の例が示されているが、単層構造トレッド4の場合は、その単層構造のトレッド4が前記硬度満たし、3層以上の構造を有するトレッド4の場合は、キャップ層30(最表面層)が前記硬度満たす。
物性測定のための試験片は、原則、タイヤ2から切り出される。ただし、タイヤ2から試験片を切り出すことができない場合には、タイヤ2における部材の状態を再現したシートを作製し、このシートから切り出された試験片が用いられる。硬度は、JIS K6253−3(2012)の「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部:デュロメータ硬さ」に準拠し、タイプAデュロメータにより測定できる。
キャップ層30(単層構造の場合は単層構造トレッド、3層以上の構造を有するトレッド4の場合はキャップ層(最表面層))は、例えば、スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分と、フィラーとを含むトレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)から得られる。
キャップ層30に使用可能なSBRとしては特に限定されず、例えば、乳化重合SBR(E−SBR)、溶液重合SBR(S−SBR)等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)では、ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは50質量%以上であり、上限は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは75質量%以下である。上記範囲内であると、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、極低温路面での操縦安定性を付与できる傾向がある。
SBRの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは30万以上、より好ましくは60万以上、更に好ましくは80万以上であり、また、好ましくは150万以下、より好ましくは130万以下、更に好ましくは110万以下である。上記範囲内であると、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、極低温路面での操縦安定性を付与できる傾向がある。
SBRの重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)(Mw/Mn)は、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上、更に好ましくは2.2以上であり、また、好ましくは6.0以下、より好ましくは4.0以下、更に好ましくは3.0以下である。上記範囲内であると、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、極低温路面での操縦安定性を付与できる傾向がある。
SBRのスチレン量は、好ましくは25質量%以上、より好ましくは28質量%以上、更に好ましくは30質量%以上であり、また、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。上記範囲内であると、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、極低温路面での操縦安定性を付与できる傾向がある。
SBRのビニル量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上、更に好ましくは30質量%以上であり、また、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは45質量%以下である。上記範囲内であると、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、極低温路面での操縦安定性を付与できる傾向がある。
なお、本明細書において、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMULTIPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めることができる。シス量(シス−1,4−結合ブタジエン単位量)、ビニル量(1,2−結合ブタジエン単位量)は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定でき、スチレン量は、H−NMR測定によって測定できる。
SBRは、非変性SBRでもよいし、変性SBRでもよい。
変性SBRとしては、シリカ等の充填剤と相互作用する官能基を有するSBRであればよく、例えば、SBRの少なくとも一方の末端を、上記官能基を有する化合物(変性剤)で変性された末端変性SBR(末端に上記官能基を有する末端変性SBR)や、主鎖に上記官能基を有する主鎖変性SBRや、主鎖及び末端に上記官能基を有する主鎖末端変性SBR(例えば、主鎖に上記官能基を有し、少なくとも一方の末端を上記変性剤で変性された主鎖末端変性SBR)や、分子中に2個以上のエポキシ基を有する多官能化合物により変性(カップリング)され、水酸基やエポキシ基が導入された末端変性SBR等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記官能基としては、例えば、アミノ基、アミド基、シリル基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、メルカプト基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基等が挙げられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。なかでも、アミノ基(好ましくはアミノ基が有する水素原子が炭素数1〜6のアルキル基に置換されたアミノ基)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基)、アルコキシシリル基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシシリル基)、アミド基が好ましい。
SBRとしては、例えば、住友化学(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)等により製造・販売されているSBRを使用することができる。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)において、SBR以外に使用可能なゴム成分としては、イソプレン系ゴム、ブタジエンゴム(BR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴム(SIBR)等のジエン系ゴムが挙げられる。イソプレン系ゴムとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、改質NR、変性NR、変性IR等が挙げられる。なかでも、耐摩耗性等の観点から、BRが好ましい。なお、SBR等のゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)では、ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは25質量%以上である。下限以上にすることで、良好な耐摩耗性等が得られる傾向がある。該含有量の上限は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは50量%以下である。上限以下にすることで、SBR量が確保され、良好な極低温路面での操縦安定性等が得られる傾向がある。
BRとしては特に限定されず、高シス含量のBR、シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR等を使用できる。BRは、非変性BR、変性BRのいずれでもよく、変性BRとしては、前述の官能基が導入された変性BRが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、耐摩耗性が向上するという理由から、BRのシス含量は90質量%以上(好ましくは95質量%以上)であることが好適である。なお、シス含量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定できる。
BRとしては、例えば、宇部興産(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)等の製品を使用できる。
フィラーとしては、シリカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、タルク、アルミナ、クレー、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、マイカなどのゴム分野で公知のものが挙げられる。なかでも、シリカ、カーボンブラックが好ましい。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)に用いるシリカとしては、例えば、乾式法シリカ(無水シリカ)、湿式法シリカ(含水シリカ)などが挙げられる。なかでも、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)では、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは50質量部以上、より好ましくは60質量部以上、更に好ましくは70質量部以上である。下限以上にすることで、良好な耐摩耗性等が得られる傾向がある。該含有量の上限は、好ましくは170質量部以下、より好ましくは150質量部以下、更に好ましくは140質量部以下である。上限以下にすることで、良好な分散性が得られる傾向がある。
シリカの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは50m/g以上、より好ましくは80m/g以上、更に好ましくは90m/g以上である。下限以上にすることで、良好な耐摩耗性等が得られる傾向がある。また、シリカのNSAは、好ましくは200m/g以下、より好ましくは150m/g以下、更に好ましくは130m/g以下である。上限以下にすることで、良好な分散性が得られる傾向がある。
なお、シリカのNSAは、ASTM D3037−93に準じてBET法で測定される値である。
シリカとしては、例えば、デグッサ社、ローディア社、東ソー・シリカ(株)、ソルベイジャパン(株)、(株)トクヤマ等の製品を使用できる。
センターゴム組成物は、シリカと共にシランカップリング剤を含むことが好ましい。
シランカップリング剤としては、特に限定されず、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、Momentive社製のNXT、NXT−Zなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシランなどのクロロ系などが挙げられる。なかでも、スルフィド系、メルカプト系が好ましい。
シランカップリング剤としては、例えば、デグッサ社、Momentive社、信越シリコーン(株)、東京化成工業(株)、アヅマックス(株)、東レ・ダウコーニング(株)等の製品を使用できる。なお、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、3〜25質量部程度が好ましい。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)に使用できるカーボンブラックとしては、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAF等が挙げられるが、特に限定されない。市販品としては、旭カーボン(株)、キャボットジャパン(株)、東海カーボン(株)、三菱化学(株)、ライオン(株)、新日化カーボン(株)、コロンビアカーボン社等の製品を使用できる。カーボンブラックを配合することにより、補強性が得られ、耐摩耗性等が顕著に改善される。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)では、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。下限以上にすることで、カーボンブラックを配合した効果が得られる傾向がある。また、該カーボンブラックの含有量は、好ましくは15質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。上限以下にすることで、良好な分散性が得られる傾向がある。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)では、カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは50m/g以上、より好ましくは70m/g以上、更に好ましくは85m/g以上である。下限以上であると、良好な補強性が得られる傾向がある。カーボンブラックのNSAの上限は特に限定されないが、好ましくは150m/g以下、より好ましくは120m/g以下、更に好ましくは110m/g以下である。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)は、レジンを含むことが好ましい。使用可能なレジンとしては、液状レジン(常温(25℃)で液体状態の樹脂)、固体レジン(常温(25℃)で固体状態の樹脂)等が挙げられる。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)では、レジンの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは2質量部以上、より好ましくは4質量部以上である。下限以上にすることで、良好な極低温路面での操縦安定性等が得られる傾向がある。また、レジンの含有量の上限は特に限定されないが、耐摩耗性の観点から、好ましくは30質量部以下、より好ましくは20質量部以下である。なお、液状レジンの含有量も同様の範囲が好適である。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)では、レジンとしては、極低温路面での操縦安定性等の観点から、液状レジンを用いることが好ましい。液状レジンは、通常、重量平均分子量が数百から数千の熱可塑性樹脂であり、天然ゴムや合成ゴムなどに配合することにより、粘着性を付与することができる樹脂である。液状レジンとしては、例えば、クマロンインデン樹脂、インデン樹脂、α−メチルスチレン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ポリイソペンタン樹脂などの石油系又は石炭系樹脂の液状体などが挙げられる。その他、液状レジンとしては、クマロン樹脂、ナフテン樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂、ロジン、ロジンエステル、水素添加ロジン誘導体、水素添加テルペン樹脂といった天然樹脂の液状体や、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、脂肪族系石油樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド系樹脂、フェノール変性C9系石油樹脂、カルボン酸変性C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン変性C9系石油樹脂等の合成樹脂の液状体も使用できる。なかでも、液状レジンとしては、液状クマロンインデン樹脂、液状インデン樹脂、液状α−メチルスチレン樹脂からなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、液状クマロンインデン樹脂がより好ましい。
クマロンインデン樹脂は、樹脂の骨格(主鎖)を構成するモノマー成分として、クマロン及びインデンを含む樹脂であり、クマロン、インデン以外に骨格に含まれるモノマー成分としては、スチレン、α−メチルスチレン、メチルインデン、ビニルトルエンなどが挙げられる。インデン樹脂、α−メチルスチレン樹脂は、樹脂の骨格(主鎖)を構成する主なモノマー成分として、それぞれインデン、α−メチルスチレンを含む樹脂である。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)では、液状レジンの軟化点は、好ましくは−30℃以上、より好ましくは−25℃以上である。下限以上であると、良好なゴム成分との混練性が得られる傾向がある。また、上記液状レジンの軟化点は、好ましくは15℃以下、より好ましくは5℃以下である。
なお、本明細書において、軟化点とは、JIS K 6220に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)には、オイルを配合してもよいが、オイルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、耐摩耗性の観点から、好ましくは40質量部以下、より好ましくは35質量部以下である。下限は特に限定されないが、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上である。
なお、オイルの含有量には、ゴム(油展ゴム)に含まれるオイルの量も含まれる。
オイルとしては、例えば、プロセスオイル、植物油脂、又はその混合物が挙げられる。プロセスオイルとしては、例えば、パラフィン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイルなどを用いることができる。植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生油、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、べに花油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、桐油等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、本発明の効果がより良好に得られるという理由から、ナフテン系プロセスオイルが好ましい。
オイルとしては、例えば、出光興産(株)、三共油化工業(株)、(株)ジャパンエナジー、オリソイ社、H&R社、豊国製油(株)、昭和シェル石油(株)、富士興産(株)等の製品を使用できる。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)は、硫黄を含むことが好ましい。
硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5〜5.0質量部、より好ましくは0.7〜3.0質量部である。
硫黄としては、ゴム工業において一般的に用いられる粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄、可溶性硫黄などが挙げられる。市販品としては、鶴見化学工業(株)、軽井沢硫黄(株)、四国化成工業(株)、フレクシス社、日本乾溜工業(株)、細井化学工業(株)等の製品を使用できる。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)は、加硫促進剤を含むことが好ましい。加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1.0〜5.0質量部、より好ましくは1.5〜4.5質量部である。
加硫促進剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド等のチアゾール系加硫促進剤;テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(TOT−N)等のチウラム系加硫促進剤;N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤が好ましい。
トレッド用ゴム組成物(キャップ層用ゴム組成物)には、ワックス、老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、有機架橋剤を配合してもよい。
図1のタイヤ2において、トレッド4は、最大厚みが8.5mm以下である。
図2は、図1のタイヤ2のトレッド4の近辺が示された拡大断面図である。図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
図2において、符号Pは、トレッド面24上の点である。点Pは、最も軸方向内側に位置する溝26よりも外側に位置する。両矢印Tは、点Pにおけるトレッド4の厚みである。厚みTは、点Pにおけるキャップ層30及びベース層28の厚みの合計である。この厚みTは、点Pにおけるトレッド面24の法線に沿って計測される。なお、図1、2では、キャップ層30及びベース層28からなる2層構造トレッド4の例が示されているが、単層構造トレッド4の場合、トレッドの厚みTはその点Pにおける単層構造トレッドの厚み、3層以上の構造を有するトレッドの場合、トレッドの厚みTはその点Pにおける3層以上の層の厚みの合計であり、その場合の点Pにおける厚みTもその点Pにおけるトレッド面24の法線に沿って計測される。
そして、図1において、トレッド4の最大厚みは、トレッド面24上の各点における各トレッドの厚み(図1では、キャップ層30及びベース層28の厚みの合計)のうち、最大寸法であり、これが8.5mm以下である。これにより軽量化が可能であり、また軽量にも関わらず、耐摩耗性、極低温路面での操縦安定性等のタイヤ物性が良好である。トレッド4の最大厚みは、好ましくは8.0mm以下、より好ましくは7.5mm以下である。下限は、タイヤ物性の観点から、5.5mm以上が好ましく、6.0mm以上がより好ましい。
図1のタイヤ2において、それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側部分は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側部分は、クリンチ10と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカス14の損傷を防止する。
それぞれのウィング8は、トレッド4とサイドウォール6との間に位置している。ウィング8は、トレッド4及びサイドウォール6のそれぞれと接合している。ウィング8は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのクリンチ10は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。クリンチ10は、軸方向において、ビード12及びカーカス14よりも外側に位置している。クリンチ10は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのビード12は、クリンチ10の軸方向内側に位置している。ビード12は、コア32と、このコア32から半径方向外向きに延びるエイペックス34とを備えている。コア32はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス34は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス34は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス14は、カーカスプライ36を備えている。このタイヤ2では、カーカス14は1枚のカーカスプライ36からなる。これにより、軽量化を実現できる。
このタイヤ2では、カーカスプライ36は、両側のビード12の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。カーカスプライ36は、それぞれのコア32の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ36には、主部36aと一対の折り返し部36bとが形成されている。すなわち、カーカスプライ36は、主部36aと一対の折り返し部36bとを備えている。
図示されていないが、カーカスプライ36は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°が好適である。換言すれば、このカーカス14はラジアル構造を有することが好ましい。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト16は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト16は、カーカス14と積層されている。ベルト16は、カーカス14を補強する。ベルト16は、内側層38及び外側層40からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層38の幅は外側層40の幅よりも若干大きい。このタイヤ2では、ベルト16の軸方向幅はタイヤ2の断面幅(JATMA参照)の0.6倍以上が好ましく、0.9倍以下が好ましい。
図示されていないが、内側層38及び外側層40のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。言い換えれば、ベルト16は並列された多数のコードを含んでいる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層38のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層40のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。この場合、この有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
バンド18は、ベルト16の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド18はベルト16の幅と同等の幅を有している。このバンド18が、このベルト16の幅よりも大きな幅を有していてもよい。
図示されていないが、バンド18は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド18は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト16が拘束されるので、ベルト16のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト16及びバンド18は、補強層を構成している。ベルト16のみから、補強層が構成されてもよい。
インナーライナー20は、カーカス14の内側に位置している。インナーライナー20は、カーカス14の内面に接合されている。インナーライナー20は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー20の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー20は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー22は、ビード12の近傍に位置している。この実施形態では、チェーファー22は布とこの布に含浸したゴムとからなる。このチェーファー22が、クリンチ10と一体とされてもよい。この場合、チェーファー22の材質はクリンチ10の材質と同じとされる。
このタイヤ2では、トレッド4は溝26として主溝42を備えている。図1に示されているように、このトレッド4には、複数本、詳細には、3本の主溝42が刻まれている。これらの主溝42は、軸方向に間隔をあけて配置されている。このトレッド4には、3本の主溝42が刻まれることにより、周方向に延在する4本のリブ44が形成されている。つまり、リブ44とリブ44との間が主溝42である。
それぞれの主溝42は、周方向に延在している。主溝42は、周方向に途切れることなく連続している。主溝42は、例えば雨天時において、路面とタイヤ2との間に存在する水の排水を促す。このため、路面が濡れていても、タイヤ2は路面と十分に接触することができる。この主溝42は、タイヤ2のウエットグリップに寄与する。
このタイヤ2の製造では、複数のゴム部材がアッセンブリーされて、ローカバー(未加硫タイヤ2)が得られる。このローカバーが、モールドに投入される。ローカバーの外面は、モールドのキャビティ面と当接する。ローカバーの内面は、ブラダー又は中子に当接する。ローカバーは、モールド内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤ2が得られる。そのキャビティ面に凸凹模様を有するモールドが用いられることにより、タイヤ2に凹凸模様が形成される。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車用タイヤ、大型乗用車用、大型SUV用タイヤ、トラック、バスなどの重荷重用タイヤ、ライトトラック用タイヤ、二輪自動車用タイヤ、レース用タイヤ(高性能タイヤ)などに使用可能である。また、オールシーズンタイヤ、サマータイヤ、スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)等に使用できるが、なかでも、オールシーズンタイヤに好適に使用できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
SBR1:旭化成(株)製のタフデン3830(溶液重合SBR、スチレン含量33質量%、ビニル含量34質量%、Mw95万、Mn37万、Mw/Mn2.6、ゴム固形分100質量部に対してオイル分37.5質量部含有)
SBR2:JSR製のSL563(スチレン含量20質量%、ビニル含量55.5質量%)
SBR3:旭化成製のタフデン4850(溶液重合SBR、スチレン含量40質量%、ビニル含量45質量%、Mw90万、Mn30万、Mw/Mn3.0、ゴム固形分100質量部に対してオイル分50質量部含有)
SBR4:下記製造例1
BR:宇部興産(株)製のBR150B(シス含量98質量%)
カーボンブラック:三菱化学製ダイアブラックN339(NSA96m/g)
シリカ:ソルベイジャパン(株)製ゼオシール115GR(NSA115m/g)
シランカップリング剤:エボニックデグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
液状レジン:日塗化学(株)製のニットレジンクマロンL−20(クマロン、インデン及びスチレンの共重合体(液状)、軟化点−20〜−10℃、粘度20Pa・s)
固体レジン:Arizona chemical社製のSYLVARES SA85(α−メチルスチレンとスチレンとの共重合体、Tg43℃、軟化点85℃、Mw1000)
老化防止剤:住友化学(株)製アンチゲン3C(N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日油(株)製のつばき
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
加工助剤:ストラクトール社製のWB16(脂肪酸金属塩(脂肪酸カルシウム、構成脂肪酸:炭素数14〜20の飽和脂肪酸)と脂肪酸アミドとの混合物)
硫黄(鶴見化学(株)製の粉末硫黄)
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(1,3−ジフェニルグアニジン)
(製造例1)
十分に窒素置換された、攪拌機及びジャケットの付いた内容積20Lのオートクレーブ反応容器に、温度を70℃でコントロールしつつ、スチレンを10.5g/分の速度で、1,2−ブタジエンを100ppm含む1,3−ブタジエンを19.5g/分の速度で、シクロヘキサンを150g/分の速度で、テトラヒドロフランを1.5g/分の速度で、n−ブチルリチウムを0.117mmol/分の速度で連続的にチャージした。1基目の反応容器の頂部出口にて、四塩化ケイ素を0.04mmol/分の速度で連続的に添加し、これを1基目の反応容器に連結した2基目の反応容器に導入して変性反応を行った。変性反応終了後の重合体溶液に、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールを添加した。次いで、商品名「VIVATEC500」(H&R社製)を37.5phr(ゴム成分100部当たり37.5質量部)加える事によって油展し、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温された熱ロールにより乾燥し、油展スチレン−ブタジエン共重合体(SBR4)を得た。SBR4は、スチレン含量35質量%、ビニル含量42質量%、Mw85万、Mw/Mn2.2であった。
(実施例及び比較例)
表1に示す配合処方にしたがい、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をキャップトレッドの形状に成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを作製し、170℃の条件下で10分間プレス加硫して、図1〜2に示される試験用オールシーズンタイヤ(サイズ:235/60R18)を得た。
作製された試験用オールシーズンタイヤを以下の方法で評価した。結果を表1に示す。
<トレッドゴム硬度(Hs)>
試験用オールシーズンタイヤのキャップ層から採取したサンプルについて、JIS K6253−3(2012)の「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部:デュロメータ硬さ」に従って、タイプAデュロメータにより硬度を測定した(JIS−A硬度)。測定は、30℃及び−20℃で行った。
<トレッド最大厚み>
試験用オールシーズンタイヤのトレッドの最大厚み(キャップ層とベース層の合計厚みの最大値)を測定した。
<極低温操縦安定性指数>
試験用オールシーズンタイヤを国産2000ccのFR車に装着した。氷上気温−18〜−22℃、路面温度−20〜−25℃の条件下で、ハンドリング性能(フィーリング評価)を行った。具体的には、上記車両を用いて発進、加速及び停止についてフィーリングによる評価を行った。フィーリング評価は、比較例1を100とした基準とし、明らかに性能が向上したとテストドライバーが判断したものを110、これまでで全く見られなかった良いレベルであるものを120、逆に明らかに性能が低下したと判断したものを90とするような評点付けを行った。
<タイヤライフ指数>
試験用オールシーズンタイヤを国産2000ccの)FR車の4輪に装着し、走行距離8000km後のタイヤトレッド部の溝探さを測定して、その結果により推定ライフを計算し、下記式により指数化した。指数が大きいほど、耐摩耗性が良好であることを示す。なお、指数が95以上であれば、実用上問題ない。
(タイヤライフ指数)=(各実施例、比較例の推定ライフ)/(比較例1の推定ライフ)×100
Figure 0006753487
表1から、−20℃における硬度が90以下、30℃における硬度が60以上で、かつ最大厚みが8.5mm以下であるトレッドと、1枚のカーカスプライからなるカーカスとを備える実施例のタイヤは、軽量化しつつ、優れた耐摩耗性、低温路面での操縦安定性を有するものであった。実施例18、19は、トレッド最大厚みが6.5mm、6.0mmと薄いにもかかわらず、実用上問題ないレベルの耐摩耗性が得られた。
2 空気入りタイヤ
4 トレッド
6 サイドウォール
8 ウィング
10 クリンチ
12 ビード
14 カーカス
16 ベルト
18 バンド
20 インナーライナー
22 チェーファー
24 トレッド面
26 溝
28 ベース層
30 キャップ層
32 コア
34 エイペックス
36 カーカスプライ
36a 主部
36b 折り返し部
38 内側層
40 外側層
42 主溝
44 リブ
CL タイヤ2の赤道面
P トレッド面24上の点
T トレッド4の厚み

Claims (2)

  1. −20℃における硬度が90以下、30℃における硬度が60以上で、かつ最大厚みが8.5mm以下であるトレッドと、
    1枚のカーカスプライからなるカーカスとを備える空気入りタイヤ。
  2. トレッドは、スチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、フィラーとを含むトレッド用ゴム組成物から得られる請求項1記載の空気入りタイヤ。
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