JP6753167B2 - 針状体 - Google Patents
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Description
まず、原版加工工程では、針状体デバイス100の基本金型が作製される。基本金型は、金型基体400と、金型基体400の表面から窪んだ金型凹部410とを備えている。金型基体400は、作製しようとする針状体デバイス100の基板120とほぼ同じ形状を有し、金型凹部410の配置された面である形成面と形成面とは反対側の面である非形成面とを有している。金型凹部410は、図4Aに示すように、例えば、マイクロドリル500で形成することができ、その表面形状を除いて、作製しようとする針状体110とほぼ同じ形状を有する。例えば、針状体110が四角錐形状を有するとき、金型凹部410も針状体110と同様の四角錐形状を有するし、針状体110が円錐形状を有するとき、金型凹部410も針状体110と同様の円錐錐形状を有する。また、針状体110が四角柱形状を有するとき、金型凹部410も針状体110と同様の四角柱形状を有するし、針状体110が円柱形状を有するとき、金型凹部410も針状体110と同様の円錐錐形状を有する。
続いて、表面処理工程では、図4Bに示すように、金型基体400表面にサブサブマイクロオーダーレベルからサブマイクロオーダーレベルの凹部403が形成される。
続いて、第一針状体成形工程では、図4Cに示すように、ニッケルメッキを用いた転写を行う。つまり、前工程で得られた凹部403をもつ金型基体400を母型とし、転写加工により針状体デバイス100の原型である第一針状体デバイス300の成形を行うことができる。第一針状体デバイス300は、基板320と、基板320上の針状体310とを備える。基板320及び針状体310の表面には、凹部403に対応したサブサブマイクロオーダーレベルからサブマイクロオーダーレベルの高さの凸部330が形成される。
続いて、第一針状体加工工程では、図4Dに示すように、前述の転写された第一針状体デバイス300の針状体310表面上のサブサブマイクロオーダーレベルからサブマイクロオーダーレベルの凸部330の一部を除去した加工部310aを作製する。針状体310の凸部330は、図7Aに例示するようにマイクロドリル500などで除去することができる。このとき研削する深さは5μm以上が望ましい。5μm以下であると陽極酸化によって形成されたサブマイクロオーダーの凸部330が研削できない可能性がある。図7Bに凸部330を除去した針状体310の例を示す。図7Bは、円錐形状の針状体310を頂点側から見た図である。凸部330を除去した加工部310aは、図7Bに示すように円錐形状の針状体310の一部にのみ凸部330を残すように加工を施してもよいし、針状体310表面の凸部330を除去して基板320のみに凸部330を残してもよい。この場合、マイクロドリルの先端形状を変えることで、図7Bに例示するように針状体部310の一部のみに加工部310aを形成することができる。このとき、加工部310aは必ずしも針状体310の頂点を中心として対称に形成しなくとも良い。また、図8A、Bに例示するように、原版にシリコン基板を用い異方性エッチングによる角錐構造の針状体310を作成した場合でも加工部310aを形成することができる。さらに、図9A、Bに例示するように、針状体310の一部を過剰に研削加工し、中腹部が抉れた形状としてもよい。
続いて、第二複製版作成工程では、図4Eに示すように、針状体デバイス300から転写成形加工を行って複製版200を作製する。具体的には、例えば、熱硬化型シリコーン樹脂溶液の1つであるPDMS(ポリジメチルシロキサン)溶液を原版に垂らし、転写させる第一針状体デバイス300を載せる。その後、25℃で48時間静置し、PDMS溶液を硬化する。PDMS溶液を加熱して硬化を促進させてもよい。たとえば100℃10分間加熱して成形することもできる。その後、原版を剥離して完全に除去し、190℃で1時間加熱しキュア(硬化)することで、PDMSから成る複製版200を得ることができる。
続いて、第二針状体成形工程では、図4Fに示すように、前工程で製造した複製版200の凹部210に、針状体110の形成材料を充填して、成形物である針状体デバイス100を形成する。得られた複製版200を用いて針状体デバイス100を作製する場合には、熱圧縮成形を用いることができる。針状体デバイス100の材料として、融点が190℃のPLA(ポリ乳酸)を採用し、PLAを複製版200上に配置し、200℃で加熱してPLAを溶融し、金属の熱プレス機で溶融しPLAを圧縮して成形した針状体デバイス100を得ることができる。
このように製造された針状体デバイス100は、針状体110の表面の一部に、液状の薬剤850が付され固化されることにより、針状体110に薬剤850が保持される。薬剤850は、皮内に投与されることにより機能する物質であれば、その種類は特に限定されず、薬剤850としては、例えば、生理活性物質や美容効果を有する化粧品組成物等が挙げることができる。
本実施形態の効果について説明する。針状体デバイス100の基板120及び針状体110の表面の一部は、多数のサブサブマイクロオーダーレベルからサブマイクロオーダーレベルの凸型形状を有しているため、基板120及び針状体110の表面が平面である場合と比較して表面の一部に撥水性を備える。それゆえ、基板120及び針状体110の表面内において薬剤850の保持量に偏りが生じることが抑えることができる。その結果、針状体110の保持可能な薬剤850の量を制御できるため、針状体110アレイチップによって投与可能な薬剤850の量を制御できる。また、基板120の針状体110が形成された面が撥水性を供えることにより、穿刺後の基板120への体液の付着を防ぎ、針状体110の先端にのみ体液が集まりやすくなることで、薬剤850の基板120への逆流を防ぐことができる。さらに、製造工程におけるチップ間の品質管理の向上を図ることができる。
110 針状体
110a 非撥水領域
120 針状体基板
200 複製版
210 複製版凹部
300 第一針状体デバイス
310 針状体(第一針状体)
310a 加工部(第一針状体)
320 基板(第一針状体)
330 凸部
400 金型基体
402 酸化被膜
403 サブサブマイクロオーダーレベルからサブマイクロオーダーレベルの凹部
410 金型基体凹部
420 原版基体基板
500 マイクロドリル工具
600 酸化槽
610 対極
620 作用極
630 陽極酸化槽
640 電源
700 ダイシングソー
710 ダイシングステージ
720 ダイシングブレード
730 スピンドル
850 薬液もしくは薬剤
Claims (3)
- 基板と、
前記基板の第1の面に形成された針状体とを備える針状体デバイスであって、
前記針状体の表面の一部及び前記基板の第1の面に複数の微小凸部が並ぶことにより撥水性を備えた領域を有する、針状体デバイス。 - 針状体デバイスの基本金型を形成する工程と、
前記基本金型の表面にサブサブマイクロオーダーレベルからサブマイクロオーダーレベルの凹部を形成する工程と、
前記基本金型を母型とし転写加工により、サブサブマイクロオーダーレベルからサブマイクロオーダーレベルの凸部を表面に有する前記針状体デバイスの原型を成形する工程と、
前記針状体デバイスの原型表面のサブサブマイクロオーダーレベルからサブマイクロオーダーレベルの凸部の一部を除去する工程と、
前記針状体デバイスの原型から転写成形により複製版を作製する工程と、
前記複製版を用いて前記針状体デバイスを成形する工程とを含む針状体デバイスの製造方法。 - 前記基本金型がアルミニウムを用いて形成され、
前記サブサブマイクロオーダーレベルからサブマイクロオーダーレベルの凹部が陽極酸化により形成される、請求項2に記載の針状体デバイスの製造方法。
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JP2016125621A JP6753167B2 (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | 針状体 |
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