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JP6752680B2 - 処理装置および基板検査装置 - Google Patents

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JP6752680B2 JP2016203197A JP2016203197A JP6752680B2 JP 6752680 B2 JP6752680 B2 JP 6752680B2 JP 2016203197 A JP2016203197 A JP 2016203197A JP 2016203197 A JP2016203197 A JP 2016203197A JP 6752680 B2 JP6752680 B2 JP 6752680B2
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Description

本発明は、検査用の電流を供給して基板を検査する際の電流を供給するポイントを選定する処理装置、およびその処理装置を備えて基板を検査する基板検査装置に関するものである。
この種の基板検査装置として、下記特許文献1において出願人が開示した回路基板検査装置が知られている。この回路基板検査装置は、信号出力部、磁界検出部および制御部等を備え、集積回路が実装された電子回路基板の良否を検査可能に構成されている。この回路基板検査装置では、導体パターンに設けられているポイントにプロービングさせたプローブを介して信号出力部から出力された検査用信号を電子回路基板に供給している状態で、磁界検出部の磁界センサを集積回路に近接させ、制御部が、磁界センサによって検出された磁界に基づいて、集積回路のパッドと導体パターンとの接続状態を検査する。この場合、パッドと導体パターンとの接続状態が良好なときには導体パターンに検査用信号が流れることによって磁界が発生し、パッドと導体パターンとの接続状態が不良のときには磁界が発生しないため、検出された磁界の強度からパッドと導体パターンとの接続状態の良否を検査することが可能となっている。
特開2006−343103号公報(第3−7頁、第1−2図)
ところが、上記した従来の回路基板検査装置には、改善すべき以下の課題がある。すなわち、この回路基板検査装置では、導体パターンのポイントにプロービングさせたプローブを介して検査用信号を供給している状態で、磁界センサによって検出された磁界に基づいて集積回路のパッドと導体パターンとの接続状態を検査する。この場合、集積回路に信号を入力させる信号入力用の導体パターンに設けられているポイントの1つ、および集積回路に接続される電源用の導体パターンまたはグランド用の導体パターンに設けられているポイントの1つの合計2つのポイントを選択して検査用信号を供給する。一方、この種の電子回路基板には、数多くのポイントが設けられているため、ポイントの選択の仕方によっては、磁界センサの検出範囲内で電流が往復して流れる電流経路が形成されることがある。このようなときには、往復して流れる電流によって発生する磁界が互いに相殺されるため、集積回路のパッドと導体パターンとの接続状態が良好であるにも拘わらず、接続状態が不良と判定されるおそれがある。このように、この回路基板検査装置には、検査用信号を供給させるポイントとして適正なポイントが選択されないことに起因して、集積回路のパッドと導体パターンとの接続状態の良否が誤って判定されることがあり、この点の改善が望まれている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、基板の検査を行う際に検査用の電流を供給する適正なポイントを選定し得る処理装置および基板検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の処理装置は、電子部品が実装された基板における当該電子部品に接続される信号入出力用の第1ポイントと、前記電子部品に接続される電源用およびグランド用のうちのいずれかの第2ポイントとを選択して当該第1ポイントおよび当該第2ポイントとの間に検査用の電流を供給したときに生じる磁界を検出して当該磁界に基づいて前記基板を検査する際の予め指定された1つの前記第1ポイントである指定ポイントに対応する1つの前記第2ポイントである対応ポイントを選定する選定処理を実行する処理部を備えた処理装置であって、前記処理部は、前記選定処理において、前記第2ポイントが複数存在するときに全ての当該各第2ポイントを処理対象として、前記指定ポイントと前記電子部品の中心部とを結ぶ第1線分、および前記電子部品の前記中心部と前記各第2ポイントとをそれぞれ結ぶ第2線分を特定し、前記第1線分と前記第2線分とのなす角度が180゜に最も近い前記第2ポイントを前記対応ポイントとして選定する。
また、請求項2記載の処理装置は、電子部品が実装された基板における当該電子部品に接続される信号入出力用の第1ポイントと、前記電子部品に接続される電源用およびグランド用のうちのいずれかの第2ポイントとを選択して当該第1ポイントおよび当該第2ポイントとの間に検査用の電流を供給したときに生じる磁界を検出して当該磁界に基づいて前記基板を検査する際の予め指定された1つの前記第1ポイントである指定ポイントに対応する1つの前記第2ポイントである対応ポイントを選定する選定処理を実行する処理部を備えた処理装置であって、前記処理部は、前記選定処理において、前記第2ポイントが複数存在するときに一部の当該第2ポイントを処理対象として、前記指定ポイントと前記電子部品の中心部とを結ぶ第1線分、および前記電子部品の前記中心部と前記各第2ポイントとをそれぞれ結ぶ第2線分を特定し、前記第1線分と前記第2線分とのなす角度が180゜に最も近い前記第2ポイントを前記対応ポイントとして選定する。
また、請求項3記載の処理装置は、請求項2記載の処理装置において、前記処理部は、前記指定ポイントおよび前記各第2ポイントを含みかつ前記電子部品が中心部に位置する矩形の領域を前記基板の表面に規定すると共に当該矩形の領域を同形状の複数の分割領域に分割し、前記指定ポイントが含まれる前記分割領域である指定分割領域の中心部と前記電子部品の中心部とを結ぶ第A線分、および前記電子部品の中心部と前記指定分割領域を除く他の前記分割領域のうちの前記第2ポイントが含まれる当該分割領域の中心部とをそれぞれ結ぶ第B線分を特定し、前記第A線分と前記第B線分とのなす角度が180゜に最も近い前記分割領域を特定し、当該特定した分割領域に含まれる全ての前記第2ポイントを前記処理対象として前記選定処理を実行する。
また、請求項4記載の基板検査装置は、請求項1から3のいずれかに記載の処理装置と、当該処理装置によって選定された前記第1ポイントと前記第2ポイントとの間に前記検査用の電流を供給したときに生じる磁界を検出する検出部と、当該検出部によって検出された前記磁界に基づいて前記基板を検査する検査部とを備えている。
請求項1記載の処理装置および請求項4記載の基板検査装置では、指定ポイントと電子部品の中心部とを結ぶ第1線分、および電子部品の中心部と各第2ポイントとをそれぞれ結ぶ第2線分を特定し、第1線分と第2線分とのなす角度が180゜に最も近い第2ポイントを対応ポイントとして選定する選定処理を全ての第2ポイントを処理対象として実行する。このため、この処理装置および基板検査装置によれば、往復する電流経路が形成されない適正な第2ポイントを全ての第2ポイントの中から対応ポイントとして選定することができるため、電子部品(電子部品のパッド)と基板(基板の導体パターン)との接続状態の良否が誤って判定される事態が防止されて、基板を正確に検査することができる。
請求項2記載の処理装置および請求項4記載の基板検査装置では、指定ポイントと電子部品の中心部とを結ぶ第1線分、および電子部品の中心部と各第2ポイントとをそれぞれ結ぶ第2線分を特定し、第1線分と第2線分とのなす角度が180゜に最も近い第2ポイントを対応ポイントとして選定する選定処理を一部の第2ポイントを処理対象として実行する。このため、この処理装置および基板検査装置によれば、往復する電流経路が形成されない適正な第2ポイントを、選択した第2ポイントの中から対応ポイントとして選定することができるため、電子部品(電子部品のパッド)と基板(基板の導体パターン)との接続状態の良否が誤って判定される事態が防止されて、基板を正確に検査することができる。また、適正と想定される第2ポイントを処理対象として選択することで、全ての第2ポイントを処理対象とするのと比較して、選定処理の処理時間を短縮することができる。
また、請求項3記載の処理装置および請求項4記載の基板検査装置によれば、処理部が、指定ポイント、第2ポイントおよび電子部品が含まれる領域を複数の分割領域に分割し、指定ポイントが含まれる分割領域としての指定分割領域の中心部および電子部品の中心部を結ぶ第A線分と、指定分割領域を除く他の分割領域の中心部および電子部品の中心部を結ぶ第B線分とのなす角度が180゜に最も近い分割領域に含まれる全ての第2ポイントを処理対象として選定処理を実行することにより、適正と想定される第2ポイントだけを自動的に絞り込むことができるため、選定処理の効率を十分に向上させることができる。
基板検査装置1,1Aの構成を示す構成図である。 選定処理50のフローチャートである。 基板検査装置1による検査方法を説明する第1の説明図である。 基板検査装置1による検査方法を説明する第2の説明図である。 選定処理60のフローチャートである。 基板検査装置1Aによる検査方法を説明する第1の説明図である。 基板検査装置1Aによる検査方法を説明する第2の説明図である。
以下、処理装置および基板検査装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、基板検査装置1の構成について説明する。図1に示す基板検査装置1は、基板検査装置の一例であって、例えば、図3に示す基板100を検査可能に構成されている。この場合、基板100は、一例として、導体パターン(図示を省略する)が形成された矩形の基板本体101と、裏面に配列された複数のパッド(図示を省略する)が導体パターンに接続された状態で基板本体101に実装された集積回路102(電子部品の一例。同図では1つだけを示しているが、複数であってもよい。)とを備えて構成されている。
一方、基板検査装置1は、図1に示すように、電流出力部2、プロービング機構3、検出部4、操作部5、記憶部6、表示部7および処理部8を備えて構成されている。この場合、記憶部6および処理部8によって処理装置が構成される。
電流出力部2は、処理部8の制御に従って検査用の電流を生成して出力する。
プロービング機構3は、処理部8の制御に従ってプローブ21(図1参照)を移動させることにより、図3に示す基板100のポイントP1a〜P1hおよびポイントP2a〜P2pにプローブ21をプロービング(接触)させる。この場合、ポイントP1a〜P1hは、集積回路102に接続されて集積回路102によって処理される(または、処理された)信号を入出力させる入出力用の導体パターンに設けられたプロービング用の第1ポイント(プローブ21のプロービングが可能なポイント)に相当する。また、ポイントP2a〜P2pは、集積回路102に接続されて集積回路102に電源を供給する電源用の導体パターンおよび集積回路102に接続されるグランド用の導体パターンのいずれかに設けられたプロービング用の第2ポイント(電源用およびグランド用のうちのいずれかの第2ポイント)に相当する。なお、以下の説明において、ポイントP1a〜P1hを区別しないときにはポイントP1ともいい、ポイントP2a〜P2pを区別しないときにはポイントP2ともいう。また、ポイントP1およびポイントP2を区別しないときにはポイントPともいう。
検出部4は、基板100の導体パターンや集積回路102内の素子に流れる電流によって生じる磁界を検出して検出信号Sdを出力する。
操作部5は、各種のスイッチ、キーおよびボタン等を備え、これらが操作されたときに操作信号を出力する。
記憶部6は、基板100に設けられる各ポイントPの位置等を示すポイントデータDpを記憶する。また、記憶部6は、処理部8によって実行される選定処理50(図2参照)において選定されたポイントP(検査の際にプローブ21をプロービングさせて電流を供給するポイントP)を示す選定データDc等を記憶する。
表示部7は、処理部8の制御に従い、選定処理50において選定されたポイントPを示す画像や、処理部8によって実行される検査の結果を示す画像等を表示する。
処理部8は、基板検査装置1を構成する各部を制御する。また、処理部8は、図2に示す選定処理50を実行して、基板100を検査する際に電流を供給するポイントPを選定する。また、処理部8は、検査部として機能し、検出部4から出力された検出信号Sd(検出部4によって検出された磁界)に基づいて基板100を検査する。
次に、基板検査装置1を用いて基板100を検査する検査方法について、図面を参照して説明する。なお、上記したポイントデータDpが記憶部6に予め記憶されているものとする。
検査に先立ち、基板検査装置1を用いて、検査の際に電流を供給する基板100のポイントPの選定を行う。まず、操作部5を操作して処理部8に対して選定処理50の実行を指示する。この際に、操作部5が操作信号を出力し、処理部8が操作信号に従って図2に示す選定処理50を実行する。
この選定処理50では、処理部8は、記憶部6からポイントデータDpを読み出す(ステップ51)。次いで、処理部8は、ポイントデータDpに基づいて、基板100に設けられている全てのポイントP1を特定する(ステップ52)。続いて、処理部8は、各ポイントP1の中からの1つのポイントP1(例えば、図3に示すポイントP1a)を指定する(ステップ53:以下、指定されたポイントP1を「指定ポイントPa」ともいう)。この場合、指定ポイントPaの指定方法としては、一例として、各ポイントP1に対して予め付加された番号の昇順または降順で指定する方法を採用することができる。
次いで、処理部8は、指定ポイントPaに対応するポイントP2(以下、指定ポイントPaに対応するポイントP2を「対応ポイントPc」ともいう)を選定する(ステップ54)。この場合、図3に示すように、基板100に複数のポイントP2が設定されているときには、処理部8は、次の手順で対応ポイントPcを選定する。
まず、図4に示すように、指定ポイントPaとしてのポイントP1aと集積回路102の中心部102cとを結ぶ線分L1(第1線分)を特定する。続いて、各ポイントP2の1つとして、例えば、ポイントP2aを選択し、中心部102cとポイントP2aとを結ぶ線分L2(第2線分)を特定する。次いで、線分L1と線分L2とのなす角度(劣角:同図に示す角度θa)を特定する。
この場合、線分L1と線分L2とのなす角度(θ)は、一例として、XY座標系における指定ポイントPaの座標を(xa,ya)とし、中心部102cの座標を(xb,yb)とし、対応ポイントPcの座標を(xc,yc)としたときに、次の式(1)から算出することができる。
θ=arccos(((xb−xa)(xc−xb)+(ya−yb)(yc−yb))/√((xa−xb)+(ya−yb))×√((xc−xb)+(yc−yb)))・・・式(1)
続いて、処理部8は、図4に示すように、各ポイントP2の他の1つとして、例えばポイントP2bを選択して中心部102cとポイントP2bとを結ぶ線分L2を特定し、上記した式(1)から、線分L1と線分L2とのなす角度θbを特定する。以下、処理部8は、同様にして、線分L1と、中心部102cと他のポイントP2とを結ぶ線分L2とのなす角度を順次特定する。
次いで、処理部8は、線分L1と、全てのポイントP2についての線分L2とのなす角度を特定したときには、図4に示すように、各角度の中で、180゜に最も近い角度θiに対応するポイントP2iを特定し、そのポイントP2iを対応ポイントPcとして選定する。また、処理部8は、対応ポイントPcとしてのポイントP2iが電源用のポイントP2かグランド用のポイントP2かの種別(以下、単に「対応ポイントPcの種別」ともいう)をポイントデータDpに基づいて特定する。これにより、指定ポイントPaとしてのポイントP1aに対応する対応ポイントPcとしてのポイントP2iが選定される。
続いて、処理部8は、全てのポイントP1についての対応ポイントPcの選定が終了したか否かを判別する(ステップ55)。この場合、この時点では全てのポイントP1についての対応ポイントPcの選定が終了していないため、上記したステップ53〜55を実行する。以下、処理部8は、全てのポイントP1についての対応ポイントPcの選定が終了するまで、ステップ53〜55を繰り返して実行する。次いで、処理部8は、全てのポイントP1についての対応ポイントPcの選定が終了したときには、各ポイントP1(各指定ポイントPa)と、選定した対応ポイントPcおよび対応ポイントPcの種別とを対応付けた選定データDcを生成して記憶部6に記憶させて(ステップ56)、選定処理50を終了する。
続いて、基板100の検査を開始する。まず、基板100における集積回路102の上に検出部4を配置(載置)する。次いで、操作部5を操作して、検査の実行を指示する。続いて、処理部8は、操作部5から出力された操作信号に従って検査を開始する。この検査では、処理部8は、電流出力部2を制御して検査用の電流を出力させる。この場合、電流出力部2は、一例として、交流電流に直流電流を重畳した電流を出力する。
次いで、処理部8は、記憶部6から選定データDcを読み出す。続いて、処理部8は、最初の指定ポイントPaとしてのポイントP1a(図3参照)を指定すると共に、ポイントP1aに対応する対応ポイントPcとしてのポイントP2i(同図参照)を選定データDcに基づいて特定する。
次いで、処理部8は、プロービング機構3を制御して、ポイントP1aおよびポイントP2iにプローブ21をそれぞれプロービングさせる。この際に、電流出力部2から出力された電流がプローブ21を介してポイントP1aとポイントP2iとの間に供給される。この場合、処理部8は、ポイントP2iが電源用かグランド用かの種別を選定データDcに基づいて特定し、図外の切替え部を制御して、ポイントP2iの種別に応じて電流の向き(後述する保護ダイオードや寄生ダイオードを通過する向き)を切り替える。
この場合、基板100の集積回路102のパッドと導体パターンとの接続状態およびパッドと導体パターンとの接続状態が共に良好で、各パッドに接続されている集積回路102内の素子に保護ダイオードや寄生ダイオードが存在するときには、図3に矢印で示すように、導体パターンおよび素子を通ってポイントP1aとポイントP2iとの間に電流が流れる。また、これらを流れる電流によって磁界が生じ、検出部4が磁界を検出して検出信号Sdを出力する。
続いて、処理部8は、導体パターンおよび素子を流れる電流の電流値Imを検出信号Sdに基づいて特定し、次いで、集積回路102のパッドと導体パターンとの接続状態を電流値Imに基づいて判定する。この場合、電流値Imが予め規定された規定値以上のときには、パッドと導体パターンとの接続状態が良好であると判定する。
一方、集積回路102のパッドと導体パターンとの接続状態が不良のときには、電流が素子を流れないため、レベルが小さい検出信号Sdが検出部4から出力される(または、検出部4から検出信号Sdが出力されない)。このときには、検出信号Sdに基づいて特定される電流値Imも小さな値(規定値よりも小さな値)となるため、処理部8は、パッドと導体パターンとの接続状態が不良であると判定する。なお、電流値Imの大きさに基づいて接続状態の良否を判定する構成に代えて、検出信号Sdのレベル(つまり、磁界の強度)に基づいて接続状態の良否を判定する構成を採用することもできる。
ここで、図3に示すように、例えば、指定ポイントPaとしてのポイントP1aに対応する対応ポイントPcとして任意のポイントP2(例えば、ポイントP2a)を選定したときには、検出部4の磁気検出範囲内で電流が往復して流れる電流経路(例えば、同図に破線で示す電流経路)が形成されることがあり、この際には、往復して流れる電流によって発生する磁界が互いに相殺されるため、パッドと導体パターンとの接続状態が良好であるにも拘わらず、接続状態が不良と判定される(誤判定がされる)おそれがある。これに対して、この基板検査装置1では、指定ポイントPaおよび集積回路102の中心部102cを結ぶ線分L1と、中心部102cおよびポイントP2をそれぞれ結ぶ線分L2とのなす角度が180゜に最も近いポイントP2を対応ポイントPcとして選定する。このため、この基板検査装置1では、検出部4の磁気検出範囲内で電流が往復して流れ、これに起因してパッドと導体パターンとの接続状態が不良であるとの誤判定がされる事態を防止することが可能となっている。
続いて、処理部8は、ポイントP1b(図3参照)を次の指定ポイントPaに指定すると共に、ポイントP1bに対応する対応ポイントPcを選定データDcに基づいて特定し、プロービング機構3を制御して指定ポイントPaおよび対応ポイントPcにプローブ21をプロービングさせ、対応ポイントPcの種別(電源用かグランド用かの種別)に応じて電流の向きを切り替えて電流を供給させる。この際に、検出部4が検出信号Sdを出力し、処理部8が検出信号Sdに基づいて算出した電流値Imに基づいて基板100の集積回路102のパッドと導体パターンとの接続状態良否を判定する。以下、処理部8は、同様にして、指定ポイントPaおよび対応ポイントPcを変更してプローブ21のプロービングを行い、この際に検出部4から出力された検出信号Sdに基づいて算出した電流値Imに基づいて集積回路102のパッドと導体パターンとの接続状態の良否を判定する。
次いで、全ての指定ポイントPaおよび対応ポイントPcについての電流値Imに基づいて判定した各パッドと導体パターンとの接続状態の良否判定の結果が全て良好のときには、その基板100を良好と判定し、各パッドと導体パターンとの接続状態の良否判定の結果の一つ以上が不良のときには、その基板100を不良と判定する。次いで、処理部8は、基板100の検査結果(良否の判定結果)を示す画像を表示部7に表示させる。
このように、この処理装置および基板検査装置1では、指定ポイントPaと集積回路102の中心部102cとを結ぶ線分L1、および中心部102cと各ポイントP2とをそれぞれ結ぶ線分L2を特定し、線分L1と線分L2とのなす角度が180゜に最も近いポイントP2を対応ポイントPcとして選定する選定処理を全てのポイントP2を処理対象として実行する。このため、この処理装置および基板検査装置1によれば、往復する電流経路が形成されない適正なポイントPを全ての第2ポイントの中から対応ポイントPcとして選定することができるため、集積回路102のパッドと導体パターンとの接続状態の良否が誤って判定される事態が防止されて、基板100を正確に検査することができる。
なお、処理装置および基板検査装置1の構成は、上記の構成に限定されない。例えば、基板100に設けられている全てのポイントP2を処理対象として選定処理を実行する例について上記したが、基板100に設けられているポイントP2の一部を処理対象として選定処理を実行する構成を採用することもできる。この構成によれば、適正と想定されるポイントP2を処理対象として選択することで、全てのポイントP2を処理対象とする構成と比較して、選定処理の処理時間を短縮することができる。
また、この構成において、処理対象とするポイントP2の一部を処理部8が自動的に選択する構成を採用することもできる。具体的には、選定処理50に代えて図5に示す選定処理60を実行する基板検査装置1A(図1参照)を採用することができる。なお、以下の説明において、上記した基板検査装置1と同様の構成要素については、同じ符号を付して、重複する説明を省略する。また、この基板検査装置1Aにおいても、記憶部6および処理部8によって処理装置が構成されるものとする。
この基板検査装置1Aでは、処理部8が図5に示す選定処理60を実行する。この選定処理60では、処理部8は、上記した選定処理50におけるステップ51,52と同様のステップ61,62を実行して、基板100に設けられている全てのポイントP1を特定する。
続いて、処理部8は、図6に示すように、指定ポイントPa(各ポイントP1)および各ポイントP2を含み、かつ集積回路102が中心部に位置する矩形の領域(以下、「全体領域Fw」ともいう)を基板100の表面に規定する(ステップ63)。次いで、処理部8は、全体領域Fwを同形状(矩形)の複数(一例として、9個)の分割領域Fs1〜Fs9(以下、区別しないときには「分割領域Fs」ともいう)に分割(分割領域Fsの規定)する(ステップ64)。
続いて、処理部8は、上記した選定処理50におけるステップ53と同様のステップ65を実行して、各ポイントP1の中から1つのポイントP1(例えば、図6に示すポイントP1a)を指定ポイントPaとして指定する。
次いで、処理部8は、指定ポイントPaに対応する対応ポイントPcを各ポイントP2の中から選択する。この場合、ポイントP2の数が多いときには、上記した選定処理50のステップ54(対応ポイントPcを選択するステップ)に多くの時間を要することがある。このため、選定処理60では、対応ポイントPcを選択する対象のポイントP2を絞り込む処理(図5に示す選定処理60のステップ66)を行うことによって時間短縮を図っている。
このステップ66では、処理部8は、図7に示すように、指定ポイントPaが含まれる分割領域Fs1(以下、「指定分割領域Fa」ともいう)の中心部Caと集積回路102の中心部102cとを結ぶ線分La(第A線分)を特定する。続いて、処理部8は、指定分割領域Faを除く他の分割領域FsのうちのポイントP2が含まれる分割領域Fs(この例では、分割領域Fs2〜Fs8)の各中心部Cbと集積回路102の中心部102cとをそれぞれ結ぶ線分Lb(第B線分)を特定し、線分Laと線分Lbとのなす角度が180゜に最も近い分割領域Fs(この例では、分割領域Fs5)を特定する。
次いで、処理部8は、分割領域Fs5に含まれるポイントP2(図6に示すポイントP2h,P2i)を対象として上記した選定処理50におけるステップ54と同様のステップ67(選定処理)を実行して、分割領域Fs5に含まれるポイントP2の中から対応ポイントPcを選定する。なお、図6に示すように、分割領域Fs5には2つのポイントP2h,P2iが含まれており、処理部8は、この2つのポイントP2h,P2iだけを処理対象としてステップ67を実行して、ポイントP2iを対応ポイントPcとして選定する。このため、全てのポイントP2a〜P2pを対象としてステップ67を実行するのと比較して選定処理の処理時間が十分に短縮される。
続いて、処理部8は、上記した選定処理50におけるステップ55と同様のステップ68を実行して、全てのポイントP1についての対応ポイントPcの選定が終了したか否かを判別し、全てのポイントP1についての対応ポイントPcの選定が終了していないときは、上記したステップ65〜68を実行する。以下、処理部8は、全てのポイントP1についての対応ポイントPcの選定が終了するまで、ステップ65〜68を繰り返して実行する。次いで、処理部8は、全てのポイントP1についての対応ポイントPcの選定が終了したときには、上記した選定処理50におけるステップ56と同様のステップ69を実行して選定データDcを生成して記憶部6に記憶させて、選定処理60を終了する。
この基板検査装置1Aによれば、処理部8が、指定ポイントPa、ポイントP2および集積回路102が含まれる全体領域Fwを複数の分割領域Fsに分割し、指定ポイントPaが含まれる分割領域Fsとしての指定分割領域Faの中心部Caおよび集積回路102の中心部102cを結ぶ線分Laと、指定分割領域Faを除く分割領域Fsの中心部Cbおよび中心部102cを結ぶ線分Lbとのなす角度が180゜に最も近い分割領域Fsに含まれるポイントP2を処理対象として選定処理を実行することにより、適正と想定されるポイントP2だけを処理対象として自動的に絞り込むことができるため、選定処理の効率を十分に向上させることができる。
なお、全体領域Fwを9個の分割領域Fsに分割する例について上記したが、分割方法はこれに限定されず、縦横がそれぞれ奇数(ただし、縦および横の少なくとも一方が3以上)のマトリクス状に全体領域Fwを分割することができる。
また、線分Laと線分Lbとのなす角度が180゜に最も近い分割領域Fsに含まれるポイントP2を処理対象として選定処理を実行する例について上記したが、各分割領域Fsの中から適正と想定されるポイントP2が含まれる分割領域Fsを選択し、その分割領域Fsに含まれるポイントP2を処理対象として選定処理を実行する構成を採用することもできる。
1,1A 基板検査装置
4 検出部
6 記憶部
8 処理部
50,60 選定処理
100 基板
102 集積回路
102c 中心部
Ca 中心部
Cb 中心部
Fs 分割領域
Fw 全体領域
L1,L2,La,Lb 線分
P1a〜P1h,P2a〜P2p ポイント
Pa 指定ポイント
Pc 対応ポイント

Claims (4)

  1. 電子部品が実装された基板における当該電子部品に接続される信号入出力用の第1ポイントと、前記電子部品に接続される電源用およびグランド用のうちのいずれかの第2ポイントとを選択して当該第1ポイントおよび当該第2ポイントとの間に検査用の電流を供給したときに生じる磁界を検出して当該磁界に基づいて前記基板を検査する際の予め指定された1つの前記第1ポイントである指定ポイントに対応する1つの前記第2ポイントである対応ポイントを選定する選定処理を実行する処理部を備えた処理装置であって、
    前記処理部は、前記選定処理において、前記第2ポイントが複数存在するときに全ての当該各第2ポイントを処理対象として、前記指定ポイントと前記電子部品の中心部とを結ぶ第1線分、および前記電子部品の前記中心部と前記各第2ポイントとをそれぞれ結ぶ第2線分を特定し、前記第1線分と前記第2線分とのなす角度が180゜に最も近い前記第2ポイントを前記対応ポイントとして選定する処理装置。
  2. 電子部品が実装された基板における当該電子部品に接続される信号入出力用の第1ポイントと、前記電子部品に接続される電源用およびグランド用のうちのいずれかの第2ポイントとを選択して当該第1ポイントおよび当該第2ポイントとの間に検査用の電流を供給したときに生じる磁界を検出して当該磁界に基づいて前記基板を検査する際の予め指定された1つの前記第1ポイントである指定ポイントに対応する1つの前記第2ポイントである対応ポイントを選定する選定処理を実行する処理部を備えた処理装置であって、
    前記処理部は、前記選定処理において、前記第2ポイントが複数存在するときに一部の当該第2ポイントを処理対象として、前記指定ポイントと前記電子部品の中心部とを結ぶ第1線分、および前記電子部品の前記中心部と前記各第2ポイントとをそれぞれ結ぶ第2線分を特定し、前記第1線分と前記第2線分とのなす角度が180゜に最も近い前記第2ポイントを前記対応ポイントとして選定する処理装置。
  3. 前記処理部は、前記指定ポイントおよび前記各第2ポイントを含みかつ前記電子部品が中心部に位置する矩形の領域を前記基板の表面に規定すると共に当該矩形の領域を同形状の複数の分割領域に分割し、前記指定ポイントが含まれる前記分割領域である指定分割領域の中心部と前記電子部品の中心部とを結ぶ第A線分、および前記電子部品の中心部と前記指定分割領域を除く他の前記分割領域のうちの前記第2ポイントが含まれる当該分割領域の中心部とをそれぞれ結ぶ第B線分を特定し、前記第A線分と前記第B線分とのなす角度が180゜に最も近い前記分割領域を特定し、当該特定した分割領域に含まれる全ての前記第2ポイントを前記処理対象として前記選定処理を実行する請求項2記載の処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の処理装置と、当該処理装置によって選定された前記第1ポイントと前記第2ポイントとの間に前記検査用の電流を供給したときに生じる磁界を検出する検出部と、当該検出部によって検出された前記磁界に基づいて前記基板を検査する検査部とを備えている基板検査装置。
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