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JP6747884B2 - 固形潤滑剤供給装置 - Google Patents

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JP6747884B2
JP6747884B2 JP2016123655A JP2016123655A JP6747884B2 JP 6747884 B2 JP6747884 B2 JP 6747884B2 JP 2016123655 A JP2016123655 A JP 2016123655A JP 2016123655 A JP2016123655 A JP 2016123655A JP 6747884 B2 JP6747884 B2 JP 6747884B2
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Description

この発明は、固形潤滑剤供給装置に関し、特に、固形潤滑剤をダイカスト成形機の射出スリーブ内に搬送する固形潤滑剤搬送管を備えた固形潤滑剤供給装置に関する。
従来、固形潤滑剤をダイカスト成形機の射出スリーブ内に搬送する固形潤滑剤搬送管を備えた固形潤滑剤供給装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ホッパに収容されたバルク状態のペレット(固形潤滑剤)を搬送時に所定量計量するペレット計量部と、ペレット計量部に接続され、計量された所定量のペレット(固形潤滑剤)を搬送エアの搬送力を利用してダイカスト成形機の射出スリーブに搬送するペレット移送管(固形潤滑剤搬送管)とを備えたペレット供給装置(固形潤滑剤供給装置)が開示されている。このペレット供給装置におけるペレット移送管は、射出スリーブ(注湯口)の上方に配置されたペレット吐出口(排出口)を有している。そして、ペレット計量部において所定量が計量されたペレットは、搬送エアとともにペレット移送管を経由してペレット吐出口まで搬送されて、ペレット吐出口から下方の射出スリーブ内に供給(投下)されるように構成されている。
特開2012−110924号公報
しかしながら、上記特許文献1では、ペレットを射出スリーブに供給する際にペレット計量部において所定量が計量されるとともに、所定量が計量されたペレットが搬送エアとともにペレット移送管を経由してペレット吐出口(排出口)まで搬送されるため、このペレットが実際に射出スリーブに到達するまでにはある程度の時間を要すると考えられる。ペレット(固形潤滑剤)の供給にある程度の時間を必要とすることは、ダイカスト成形機におけるダイカスト製品(成形品)の1回の成形サイクル(タクトタイム)を増加させることにつながる。このため、ダイカスト製品の成形サイクルをより短縮させることが望まれる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、固形潤滑剤をより迅速に射出スリーブに供給することによって、ダイカスト成形機における成形品の成形サイクルを短縮させることが可能な固形潤滑剤供給装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明による固形潤滑剤供給装置は、固形潤滑剤を搬送エアと共に搬送する固形潤滑剤搬送管と、固形潤滑剤をダイカスト成形機の射出スリーブに排出する排出口と、排出口を開閉する開閉機構と、を備え、排出口は、固形潤滑剤搬送管に設けられ、開閉機構は、排出口付近に設けられ、開閉機構は、排出口を固形潤滑剤が通過しない状態で、固形潤滑剤を排出口付近で貯留するように閉じる開閉部を有し、開閉部は、先端下がりに傾斜した状態で固形潤滑剤を貯留するように設けられている。なお、本発明における「固形潤滑剤」とは、ダイカスト成形機の射出スリーブ内を往復動するプランジャチップの摺動性を得るための潤滑剤成分のみを含む潤滑剤のみならず、この潤滑剤成分に加えて、溶湯を射出した後に金型からダイカスト製品を離型させる際に離型しやすくするために予め金型の内面に付着させておく離型剤の成分を含有するものも含む広い概念である。
この固形潤滑剤供給装置では、上記のように、固形潤滑剤搬送管の排出口の近傍に配置され、排出口を開閉可能に構成される開閉機構を設ける。これにより、開閉機構により排出口を一時的に閉じることができるので、固形潤滑剤を排出口の近傍まで予め搬送して一時的に閉じられた排出口の内側に所定量だけ貯留しておくことができる。したがって、固形潤滑剤を射出スリーブに供給する際に開閉機構を開く動作のみによって、排出口の内側に貯留されている固形潤滑剤を射出スリーブにより迅速に供給することができる。その結果、ダイカスト成形機における成形品の成形サイクルを短縮することができる。また、固形潤滑剤搬送管の排出口と射出スリーブとが離間している場合でも、開閉機構により予め固形潤滑剤搬送管の排出口近傍にひとまとまりに貯留された固形潤滑剤を、ひとまとまりのままで排出口から排出して射出スリーブの供給口に供給することができる。したがって、搬送エアにより固形潤滑剤を射出スリーブの供給口に供給する場合と異なり、射出スリーブの外に固形潤滑剤が飛散するのを抑制してこぼれにくくすることができるので、固形潤滑剤を確実に射出スリーブに供給することができる。また、開閉部により、固形潤滑剤が排出口付近で貯留されるので、開閉部を開くことにより即座に固形潤滑剤を排出して射出スリーブの供給口に供給することができる。
上記の固形潤滑剤供給装置において、好ましくは、開閉部は、先端下がりの傾斜方向に沿ってスライド移動することにより、開閉するように構成されている。
上記の固形潤滑剤供給装置において、好ましくは、開閉部は、固形潤滑剤搬送管内に進退可能に設けられている。このように構成すれば、開閉部を進行させて排出口を閉じることができるので、搬送エアとともに固形潤滑剤を排出口の近傍まで予め搬送して排出口の内側に貯留する場合であっても、固形潤滑剤が排出口の隙間から下方に落下するのを防止することができる。
上記開閉機構が開閉部を有する構成において、好ましくは、開閉部は、先端下がりに傾斜した状態で設けられ、排出口を閉じた際に先端近傍に固形潤滑剤を貯留する。このように構成すれば、開閉部が水平な状態で設けられる場合と比較して、開閉部の先端領域およびその近傍と固形潤滑剤搬送管の内面とのごく限られた部分(空間)に、局所的に固形潤滑剤を密集させた状態で貯留することができるので、開閉部を開くことにより密集した状態の固形潤滑剤を排出口から迅速に下方に排出(投下)することができる。これにより、固形潤滑剤をより射出スリーブの外にこぼれにくくすることができるので、固形潤滑剤をより確実に射出スリーブに供給することができる。
上記の固形潤滑剤供給装置において、好ましくは、固形潤滑剤搬送管は、固形潤滑剤を搬送する搬送エアを固形潤滑剤搬送管外に排出するエア抜き部を有する。このように構成すれば、排出口が開閉部により閉じられている場合であっても、エア抜き部から搬送エアを抜きつつ、固形潤滑剤を排出口の内側まで容易に搬送して排出口の内側の部分に確実に貯留することができる。
この場合、好ましくは、エア抜き部は、折れ曲がり部を有し、排出口および開閉部は、折れ曲がり部の下流側に設けられている。このように構成すれば、折れ曲がり部に配置されたエア抜き部から搬送エアを抜くとともに、エア抜き部まで搬送された固形潤滑剤を折れ曲がり部に衝突させて下流側(下方)に自由落下させて排出口の内側に貯留することができる。
上記固形潤滑剤搬送管がエア抜き部を有する構成において、好ましくは、固形潤滑剤搬送管は、エア抜き部を清掃する清掃用エアを供給し、排出口から清掃用エアが抜けないように開閉機構により排出口を閉じることによりエア抜き部の清掃を行う。このように構成すれば、清掃用エアにより、固形潤滑剤によるエア抜き部の目詰まりを抑制することができる。また、開閉機構により排出口が閉じられた状態で清掃用エアがエア抜き部に供給されるので、清掃用エアを排出口から漏らすことなく清掃用エアを効率よくエア抜き部から排出することができる。その結果、エア抜き部の清掃を確実に行うことができる。
上記開閉機構が開閉部を有する構成において、好ましくは、開閉機構は、平板形状に形成されている。このように構成すれば、開閉機構を退避させる際に固形潤滑剤が開閉機構に引っかかることを抑制することができる。したがって、排出口を閉じている状態の開閉機構を排出口から退避させた際に、貯留されている固形潤滑剤を確実に自由落下させることができる。
上記の固形潤滑剤供給装置において、好ましくは、固形潤滑剤搬送管および開閉機構は、射出スリーブに設けられた固形潤滑剤の供給口の上方かつ近傍に固形潤滑剤搬送管の排出口を配置する第1位置と、供給口から離間した位置に固形潤滑剤搬送管の排出口を配置する第2位置との間を移動可能に構成されている。このように構成すれば、開閉機構によりダイカスト成形機における成形品の成形サイクルを短縮しながら、固形潤滑剤搬送管を第1位置から第2位置に移動させることにより、ラドルなどの溶湯を注ぐ構成と、固形潤滑剤搬送管および開閉機構とが干渉するのを防止することができる。
この場合、好ましくは、固形潤滑剤搬送管は、第1位置から第2位置に移動を開始してから、再び、第1位置に移動するまでの間に、開閉機構により排出口が閉じられた状態で、固形潤滑剤を搬送エアとともに排出口まで搬送するように構成されている。このように構成すれば、固形潤滑剤搬送管が射出スリーブの供給口から退避している間に、開閉機構により固形潤滑剤を貯留することができるので、固形潤滑剤搬送管が再び第1位置に移動した際に直ちに固形潤滑剤を供給可能な状態にしておくことができる。その結果、ダイカスト成形機における成形品の成形サイクルをより短縮することができる。
上記開閉機構により排出口が閉じられた状態で固形潤滑剤を搬送エアとともに排出口まで搬送する構成において、好ましくは、開閉機構は、第1位置で排出口を開くことにより、固形潤滑剤を射出スリーブに供給するように構成されている。このように構成すれば、第1位置に開閉機構が位置する状態で排出口が開かれるので、固形潤滑剤の供給口の上方から固形潤滑剤を確実に射出スリーブ内に供給することができる。
上記開閉機構が開閉部を有する構成において、好ましくは、開閉機構は、搬送エアと共通のエア供給源からエアの供給を受けることにより、開閉部をエアの圧力により駆動させるエア駆動部を含む。このように構成すれば、開閉部を駆動させるエア駆動部に供給されるエアと、搬送エアとのエア源を共通化できるので、ダイカスト成形機の部品点数が増加するのを抑制することができる。また、固形潤滑剤供給装置が設置されるダイカスト成形機の構成を簡素化することができる。
本発明によれば、上記のように、固形潤滑剤をより迅速に射出スリーブに供給することによって、ダイカスト成形機における成形品の成形サイクルを短縮させることが可能な固形潤滑剤供給装置を提供することができる。
一実施形態によるダイカスト成形機の全体構成を示した模式図である。 一実施形態によるダイカスト成形機に設置されるペレット供給装置の構成を示した破断図である。 図2の200−200線に沿った方向からペレット供給装置の構成を示した図である。 図2の300−300線に沿った方向からペレット供給装置の構成を示した図である。 第2位置における固形潤滑剤の供給について説明するための図である。 ペレット搬送管の第2位置から第1位置への移動について説明するための図である。 シャッター部を開くことによる固形潤滑剤の供給について説明するための図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図7を参照して、一実施形態によるダイカスト成形機100およびこれに搭載されるペレット供給装置90の構成について説明する。なお、図1においては、プランジャ26の移動方向をX軸方向とし、水平面内でX軸方向に直交する方向をY軸方向とし、ダイカスト成形機100の上下方向をZ軸方向とする。また、ペレット供給装置90は、特許請求の範囲の「固形潤滑剤供給装置」の一例である。
(ダイカスト成形機の概略構成)
本実施形態によるコールドチャンバ方式のダイカスト成形機100は、図1に示すように、固定ダイプレート10と、移動ダイプレート11と、互いに平行に延びる4本のタイバー12および13(4本のうち2本を示す)と、ダイプレート駆動機構14と、溶湯供給装置15と、離型剤供給装置16と、後述するペレット供給装置90と、コントロールユニット17とを備えている。
固定ダイプレート10には、固定側となる固定金型20が取り付けられている。また、移動ダイプレート11には、可動側(移動側)となる移動金型21が取り付けられている。ダイプレート駆動機構14は、移動ダイプレート11をタイバー12および13に沿って水平方向(X軸方向)に往復移動させる機能を有している。固定金型20に対して移動金型21を接近させて型締めすると、固定金型20の内面20aと移動金型21の内面21aとの間にダイカスト製品(成形品)を成形するためのキャビティ(空洞部分)22が形成される。また、キャビティ22には、溶湯(溶融金属)の流通通路となる湯口23が射出スリーブ25側に連通している。
溶湯供給装置15は、射出スリーブ25と、プランジャ26と、プランジャ26を矢印X1方向に移動させる駆動ユニット27とを含んでいる。ここで、駆動ユニット27は、たとえば、油圧回路27aによって駆動される油圧シリンダである。また、射出スリーブ25は、湯口23を介してキャビティ22に連通している。そして、射出スリーブ25の上面(Z1側)の一部に注湯口24が形成されている。なお、注湯口24は、特許請求の範囲の「供給口」の一例である。
また、プランジャ26のX1側の先端にはプランジャチップ28が設けられている。プランジャチップ28は、厚肉構造かつ円筒形状を有する射出スリーブ25内に挿入されており、プランジャ26とともに矢印X1方向に移動される。また、射出スリーブ25の注湯口24の近傍(Z1側の領域)に、溶湯を供給するための柄杓形状を有するラドル29が配置されている。ラドル29は、軸部材29aに取付けられており、溶湯を注湯口24に注ぐ際に、図1に示す位置まで移動されるとともに軸部材29aの回動に伴って溶湯が注湯口24に注がれるように構成されている。ダイカスト製品の成形工程においては、固定金型20に対して移動金型21が閉じられるとともにプランジャチップ28が矢印X2方向に後退した状態において、ラドル29から注湯口24に溶湯が供給される。そして、プランジャチップ28が矢印X1方向に前進することにより、溶湯が湯口23を介してキャビティ22に供給されるように構成されている。なお、ダイカスト成形機100は、溶湯が注湯口24に注がれる際に、ラドル29、または、ラドル29から注湯口24に注がれる溶湯にペレット供給装置90が干渉することがないように、ペレット供給装置90を注湯口24から退避(離間)した位置である第2位置P2(図5参照)に移動させるように構成されている。
また、ダイカスト成形機100は、制御手段として機能するコントロールユニット17によって各部の動作が制御される。すなわち、コントロールユニット17は、ダイプレート駆動機構14や溶湯供給装置15、離型剤供給装置16、ペレット供給装置90などを制御する機能を有している。また、コントロールユニット17には、以下に説明する型開閉動作や成形動作、離型剤2の噴霧動作、ペレット状の固形潤滑剤1の供給動作などを制御するためのコンピュータプログラムおよびメモリなどが組み込まれている。
離型剤供給装置16は、ロボット機構30と、ロボット機構30のアーム31に取付けられたノズルユニット32と、ノズルユニット32に離型剤2を供給する離型剤供給機構33とを含んでいる。また、離型剤供給機構33には、離型剤供給源34とエア供給源35とが接続されている。離型剤供給機構33は、コントロールユニット17からの指令に基づいて、離型剤2が含有されたエアを、離型剤供給管36を介してノズルユニット32に圧送する機能を有している。なお、離型剤2は、離型剤供給管36内を矢印A方向に流通される。ノズルユニット32は、固定金型20および移動金型21に向けて離型剤2を噴霧する機能を有している。
(ペレット供給装置の構造)
次に、ペレット供給装置90について説明する。ダイカスト成形機100においては、射出スリーブ25の内周面25aとプランジャチップ28の外周面28aとの間の潤滑のために、成形サイクル毎に、予めペレット状(粒子状)に加工された固形潤滑剤1が射出スリーブ25内に供給されるように構成されている。ここで、固形潤滑剤1としては、たとえば、ワックスと黒鉛との混合物を粒状化したものが挙げられる。なお、固形潤滑剤1には、潤滑成分に加えて溶湯を射出した後に固定金型20および移動金型21からのダイカスト製品の離型を促す際に予め固定金型20および移動金型21の内面20aおよび21aに付着させておく離型剤2の成分を含有する多機能複合ペレットなども挙げられる。また、個々の固形潤滑剤1は、約1mmの粒径を有している。
そして、ペレット供給装置90は、まとまった分量(たとえば15粒程度)の固形潤滑剤1を、圧縮エアを生成するエア供給源35から供給される搬送エアにより、ペレット搬送管50を介して射出スリーブ25内に供給する役割を有している。また、射出スリーブ25内に供給された固形潤滑剤1は、約90℃以上約100℃以下で溶融する性質を有している。また、気化した固形潤滑剤1が射出スリーブ25の内周面25aに付着することによって、射出スリーブ25とプランジャチップ28との摺動性が得られるように構成されている。なお、ペレット搬送管50は、特許請求の範囲の「固形潤滑剤搬送管」の一例である。
ペレット供給装置90は、図1に示すように、ペレット計量部40と、ペレット搬送管50と、ペレット計量部40の動作を司る制御手段であるシーケンサ(図示せず)と、シャッター機構(開閉機構)60と、エアシリンダ70とを備えている。なお、シーケンサは、コントロールユニット17に組み込まれていてもよい。また、シャッター機構60は、ペレット供給装置90から固形潤滑剤1を排出する排出口52aを開閉可能に構成されている。なお、シャッター機構60は、特許請求の範囲の「開閉機構」の一例である。
ペレット計量部40は、ホッパ41に収容された固形潤滑剤1を計量するための計量機構42を有している。計量機構42によって計量された固形潤滑剤1は、エア供給源35から供給されるエアによって、ペレット搬送管50からエア抜き部56に圧送(搬送)される。ここで、ペレット搬送管50(後述する上流側搬送管51)の上流端51aが計量機構42に接続されている。そして、固形潤滑剤1は、ペレット搬送管50内を搬送される。また、ペレット計量部40は、ペレット搬送管50に送るエアの圧力を調整する圧力調整弁(図示せず)を内蔵している。
ペレット搬送管50は、図2に示すように、上流側搬送管51と、固形潤滑剤1の排出口52aを有する下流側搬送管52とを含んでいる。また、ペレット搬送管50(上流側搬送管51および下流側搬送管52)は、固形潤滑剤1を搬送エアと共に排出口52aまで搬送するように構成されている。すなわち、固形潤滑剤1は、矢印B方向に搬送される。また、ペレット搬送管50は、シャッター機構60により排出口52aが閉じられた状態で、後述するエア抜き部56にエア抜き部56を清掃する清掃用エアを供給するように構成されている。詳細には、固形潤滑剤1の供給工程が終了した後に、ペレット搬送管50から清掃用エアを一定期間(たとえば約5秒〜約10秒程度)だけエア抜き部56に供給する。清掃用エアは、搬送エアと同様に、ペレット計量部40から供給されるエアである。清掃を行うことにより、ペレット供給装置90は、エア抜き部56の固形潤滑剤1による目詰まりが抑制される。ペレット計量部40は、清掃用エアが搬送エアよりも高い圧力となるように、圧力調整弁(図示せず)により、清掃用エアおよび搬送エアの圧力を調整するように構成されている。また、図1では、ペレット搬送管50の構成が理解されるように上流側搬送管51を矢印X方向に延びるように模式的に図示しているが、実際には、図2に示すように、上流側搬送管51は、射出スリーブ25の長手方向(矢印X方向)に直交する方向(矢印Y方向)に延びるように射出スリーブ25に対して配置されている。
上流側搬送管51の上流端51aは、図1に示すように、計量機構42に接続されている。また、上流側搬送管51の下流端51bは、下流側搬送管52に接続されている。
下流側搬送管52は、図2に示すように、上流側搬送管51に接続され、内側に固形潤滑剤1を搬送するための円形状の孔部(図示せず)を有する管部53と、管部53の下流側に接続され、内側に固形潤滑剤1を搬送するための矩形状の孔部54aを有する先端部54とを有している。なお、孔部54aの最下流部分は、固形潤滑剤1の排出口52aとなっている。したがって、排出口52aは、図3に示すように、矩形状を有している。
下流側搬送管52は、図2および図4に示すように、折れ曲がり部55と、折れ曲がり部55に配置されるエア抜き部56とを有している。なお、エア抜き部56は、固形潤滑剤1を搬送する搬送エアをペレット搬送管50外に排出するように構成されている。
下流側搬送管52(ペレット搬送管50)およびシャッター機構60は、図5に示すように、エアシリンダ70により、第1位置P1(2点鎖線で示す)と第2位置P2(実線で示す)との間をD方向に沿って交互に移動可能に構成されている。
第1位置P1とは、射出スリーブ25に設けられた固形潤滑剤1の注湯口24の上方かつ近傍に下流側搬送管52(ペレット搬送管50)の排出口52aが配置される位置である。また、第1位置P1とは、固形潤滑剤1を注湯口24に供給する際の下流側搬送管52(ペレット搬送管50)およびシャッター機構60の位置である。つまり、図5において、2点鎖線で示す第1位置P1とは、下流側搬送管52(ペレット搬送管50)およびシャッター機構60が、実線で示す第2位置P2から、D2方向に移動した後の位置である。
第2位置P2とは、注湯口24から離間した位置にペレット搬送管50の排出口52aが配置される位置である。また、第2位置P2とは、溶湯を注湯口24に注ぐ際の下流側搬送管52(ペレット搬送管50)およびシャッター機構60の位置である。つまり、図5においては、実線で示す第2位置P2とは、下流側搬送管52(ペレット搬送管50)およびシャッター機構60が、2点鎖線で示す第1位置P1から、D1方向に移動した後の位置である。
下流側搬送管52(ペレット搬送管50)は、第1位置P1から第2位置P2に移動を開始してから、再び、第1位置P1に移動するまでの間に、シャッター機構60により排出口52aが閉じられた状態で、固形潤滑剤1を搬送エアとともに排出口52aまで搬送するように構成されている。すなわち、下流側搬送管52(ペレット搬送管50)は、ラドル29(図1参照)による溶湯の注湯口24への注ぎ込み動作などにより、固形潤滑剤1を注湯口24に供給することができない所定の時間間隔のうちに、固形潤滑剤1を搬送エアとともに排出口52aまで搬送しておくように構成されている。
折れ曲がり部55は、図2に示すように、固形潤滑剤1の搬送方向が横方向から下方(矢印Z2方向)に変化する部分である。なお、排出口52aは、折れ曲がり部55の下流側かつ下方(矢印Z2方向)側に配置されている。
エア抜き部56は、折れ曲がり部55に配置されている。詳細には、エア抜き部56は、側面視において(図2に示す矢印X方向から見て)、L字形状を有しており、折れ曲がり部55の矢印Z1側の面および矢印Y2側の面に跨るように配置されている。
また、エア抜き部56は、図4に示すように、エア(搬送エアおよび後述する清掃用エア)を通気(排出)する多数のスリット状の通気孔56a(通気孔群)を有している。また、エア抜き部56は、ステンレス鋼などからなる薄い金属板にプレス加工によって多数のスリット状の孔を形成したパンチングメタルである。なお、エア抜き部56として、パンチングメタル以外に、たとえば金網などのメッシュ部材や、フォトエッチングによって形成された極めて薄い多孔板などを用いてもよい。スリット状の通気孔56aは、折れ曲がり部55の矢印Y2側の面において、矢印X方向に複数並ぶように配置されている。この各通気孔56aは、上下方向(矢印Z方向)に延びるように形成され、上下方向に複数段設けられている。また、スリット状の通気孔56aは、折れ曲がり部55の矢印Z1側の面において、矢印X方向に複数並ぶように配置されている。この各通気孔56aは、矢印Y方向に延びるように形成されている。また、折れ曲がり部55上に位置するスリット状の通気孔56aは、折れ曲がり部55の矢印Z1側の面および矢印Y2側の面の両面に跨るように形成されている。通気孔56aは、固形潤滑剤1の粒径(1mm程度)よりも小さな開口寸法(開口径)を有している。したがって、エア抜き部56は、搬送エアとともに固形潤滑剤1が通気孔56aを通過してしまうことがないように構成されている。
これにより、ペレット供給装置90では、搬送エアとともに固形潤滑剤1がペレット搬送管50内を搬送されるとともに、エア抜き部56に固形潤滑剤1が衝突する。そして、搬送エアが通気孔56aから抜け出ることによってその勢いが取り除かれるとともに、固形潤滑剤1が搬送エアから分離された状態で下流側搬送管52内を矢印Z2方向に自由落下するように構成されている。また、エア抜き部56は、ネジなどの固定部材(図示せず)により、下流側搬送管52の本体部分(筺体部分)に固定されている。
エア抜き部56は、図2に示すように、固形潤滑剤1を搬送エアとともに搬送する際に、シャッター機構60(後述するシャッター部(開閉部)61)により排出口52aが閉じられた状態で、搬送エアを抜くように構成されている。すなわち、エア抜き部56は、ペレット搬送管50内において搬送エアとともに固形潤滑剤1が排出口52a側に向けて流れるように、排出口52aの近傍でペレット搬送管50の外部に搬送エアを排出している。なお、シャッター部61は、特許請求の範囲の「開閉部」の一例である。
シャッター機構60は、図2〜図4に示すように、シャッター部61と、エアシリンダ62とを含んでいる。なお、エアシリンダ62は、特許請求の範囲の「エア駆動部」の一例である。
シャッター部61は、平板形状に形成されている。また、シャッター部61は、水平に対して先端61a側に向かって斜め下方に(先端下がりに)傾斜した状態で設けられ、排出口52aを略密閉状態で閉じるように構成されている。つまり、シャッター部61は、排出口52aを固形潤滑剤1が通過しない状態で、閉じるように構成されている。これによりシャッター部61は、固形潤滑剤1を排出口52a付近で貯留するように構成されている。具体的には、シャッター部61は、水平に対して傾斜した矢印C方向に延びるように配置されている。すなわち、図3に示すように、シャッター部61の排出口52aを閉じる部分である封鎖部61b(二点鎖線で囲われた部分)は、下方から見て(矢印Z1方向視で)、排出口52aの矩形形状に対応する矩形形状を有している。このため、シャッター部61は、排出口52aを略密閉状態で閉じることが可能である。また、シャッター部61の下流側搬送管52の内面52bに接触する縁部には、ゴムなどから形成されるシール部材(図示せず)が設けられている。シャッター部61は、シール部材を閉状態で下流側搬送管52の内面52bに密着させることにより、排出口52aを略密閉状態で閉じるように構成されている。また、シャッター部61は、排出口52aに当接した状態で、下流側搬送管52の下方(矢印Z2方向)側に配置されている。また、シャッター部61は、矢印C方向に進退可能なようにペレット搬送管50(下流側搬送管52)内に配置され、矢印C方向のうち上方側に移動(退避)することにより排出口52aを開くように構成されている。また、矢印C方向のうち下方側に移動(進行)することにより排出口52aを閉じるように構成されている。この閉状態で、シャッター部61は、シャッター部61の先端61aの近傍領域とペレット搬送管50(下流側搬送管52)の内面52bとの間に固形潤滑剤1を貯留する。
シャッター部61(排出口52a)は、図5に示すように、折れ曲がり部55の下流側かつ下方(矢印Z2方向)側に配置されている。また、シャッター部61(シャッター機構60)は、第1位置P1において排出口52aを開くことにより固形潤滑剤1を射出スリーブ25に供給するように構成されている。要するに、シャッター部61(シャッター機構60)は、上記所定の時間間隔(ペレット搬送管50が第1位置P1から第2位置P2に移動を開始してから、再び、第1位置P1に移動するまでの間)の経過後に、固形潤滑剤1を射出スリーブ25に供給するように構成されている。
エアシリンダ62には、図2に示すように、固定部材62aと、エアシリンダ62により矢印C方向に進退可能に移動される可動部62bとが設けられている。また、エアシリンダ62は、図3に示すように、固定部材62aにより下流側搬送管52の側面に取り付けられている。また、可動部62bは、シャッター部61に接続されている。エアシリンダ62は、図2に示すように、可動部62bとともにシャッター部61をエアの圧力により矢印C方向に進退可能に駆動(往復動)させるように構成されている。また、エアシリンダ62は、図1に示すように、エア供給管62cによりエア供給源35に接続されている。エアシリンダ62は、ペレット搬送管50に送られる搬送エアと共通のエア供給源35から、エア供給管62cを介してエアの供給を受けるように構成されている。
エアシリンダ70は、図2に示すように、ペレット搬送管50の上流側搬送管51と、下流側搬送管52との接続箇所に設けられている。また、エアシリンダ70には、エアシリンダ70により矢印D方向に進退可能に移動される可動部70aと、可動部70aおよび下流側搬送管52を接続する接続部70bとが設けられている。エアシリンダ70は、可動部70aおよび接続部70bとともに下流側搬送管52をエアの圧力により矢印D方向に進退可能に駆動(往復動)させるように構成されている。このように、下流側搬送管52は、エアシリンダ70により第1位置P1(図5参照)および第2位置P2(図5参照)に交互に移動される。また、エアシリンダ62は、図1に示すように、エア供給管70cによりエア供給源35に接続されている。エアシリンダ70は、ペレット搬送管50に送られる搬送エアと共通のエア供給源35から、エア供給管70cを介してエアの供給を受けるように構成されている。
[ダイカスト成形機の成形動作]
次に、図1および図5〜図7を参照して、ダイカスト製品の成形工程と、離型剤2および固形潤滑剤1の供給工程などについて説明する。
コントロールユニット17は、メモリに格納されたコンピュータプログラムに基づいて、ダイカスト製品の成形プロセスを実行する。また、成形プロセスの1サイクル毎に、以下に述べる離型剤2の塗布工程と、固形潤滑剤1の供給工程とが行なわれる。なお、離型剤2の塗布は、図1に示すように、固定金型20に対して移動金型21が開いた状態で行われる。また、固形潤滑剤1の供給は、固定金型20に対して移動金型21を閉じた状態で行われる。
図1に示すように、ロボット機構30のアーム31が動作されることによって固定金型20および移動金型21間にノズルユニット32が挿入される。そして、固定金型20および移動金型21の種類や成形条件などに応じて、ノズルユニット32から固定金型20の内面20aおよび移動金型21の内面21aに向けて離型剤2を噴霧したりエアを噴出したりする。固定金型20および移動金型21にエアを吹付けることにより、鋳ばり等が除去されるとともに内面20aおよび21aの清掃がなされる。また、内面20aおよび21aに塗布された離型剤2によって、成形されたダイカスト製品が固定金型20および移動金型21に固着することが防止される。
(ペレット供給装置の供給動作)
ここで、ペレット搬送管50は、図5に示すように、第2位置P2に位置している。そして、上記離型剤2の噴霧などの動作後に、ペレット計量部40(図1参照)によって計量された所定量の固形潤滑剤1は、エア供給源35(図1参照)から供給される搬送エアによって、ペレット搬送管50内を移動し、エア抜き部56のシャッター部61の先端61aの近傍領域とペレット搬送管50の内面52bとの間に貯留される。なお、シャッター部61が傾斜しているため、貯留された固形潤滑剤1は、下方(矢印Z2方向)側に密集した状態で貯留される。
そして、ペレット搬送管50は、図6に示すように、固形潤滑剤1を射出スリーブ25に供給するためにエアシリンダ70により、第2位置P2から第1位置P1に移動される。そして、図7に示すように、シャッター部61が上方(矢印Z1方向)に移動(退避)されることにより、排出口52aが開かれる。その結果、固形潤滑剤1は、自由落下により、ひとまとまりに密集した状態で、注湯口24から射出スリーブ25に供給される。
射出スリーブ25内に供給された固形潤滑剤1は、射出スリーブ25の熱によって気化し、射出スリーブ25の内周面25aに潤滑剤成分が付着することにより、射出スリーブ25の内周面25aとプランジャチップ28の外周面28aとの間の摺動性が得られる。
固形潤滑剤1の供給工程が終了し、射出スリーブ25内に供給された固形潤滑剤1が溶融した後、図1に示すように、ダイカスト成形機100の成形サイクルの一環として、注湯工程においてラドル29によって溶湯が注湯口24から射出スリーブ25内に供給される。さらに駆動ユニット27によってプランジャ26が前進(矢印X1方向)することにより、射出スリーブ25内の溶湯が湯口23を介してキャビティ22に供給される。キャビティ22内に射出された溶湯は、射出後の圧力(内圧)が保持された状態で冷却されることにより固化し、キャビティ22に応じた形状のダイカスト製品(成形品)となる。さらに、射出スリーブ25内の溶湯が湯口23を介してキャビティ22に供給された後に、ペレット搬送管50の清掃動作が実行される。すなわち、清掃用エアがペレット搬送管50に供給されることにより、エア抜き部56の通気孔56aの清掃が行われる。
(本実施形態の効果)
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、上記のように、ペレット搬送管50の排出口52aの近傍に配置され、排出口52aを開閉可能に構成されるシャッター機構60を設ける。これにより、シャッター機構60により排出口52aを一時的に閉じることができるので、固形潤滑剤1を排出口52aの近傍まで予め搬送して一時的に閉じられた排出口52aの内側に所定量だけ貯留しておくことができる。したがって、固形潤滑剤1を射出スリーブ25に供給する際にシャッター機構60を開く動作のみによって、排出口52aの内側に貯留されている固形潤滑剤1を射出スリーブ25により迅速に供給することができる。その結果、ダイカスト成形機100における成形品の成形サイクルを短縮することができる。また、ペレット搬送管50の排出口52aと射出スリーブ25とが離間している場合でも、シャッター機構60により予めペレット搬送管50の排出口52a近傍にひとまとまりに貯留された固形潤滑剤1を、ひとまとまりのままで排出口52aから排出して射出スリーブ25の注湯口24に供給することができる。したがって、搬送エアにより固形潤滑剤1を射出スリーブ25の注湯口24に供給する場合と異なり、射出スリーブ25の外に固形潤滑剤1が飛散するのを抑制してこぼれにくくすることができるので、固形潤滑剤1を確実に射出スリーブ25に供給することができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャッター機構60に、排出口52aを固形潤滑剤1が通過しない状態で閉じるシャッター部61を設け、シャッター部61を、ペレット搬送管50内に進退可能に構成する。これにより、シャッター部61を進行させて排出口52aを閉じることができるので、搬送エアとともに固形潤滑剤1を排出口52aの近傍まで予め搬送して排出口52aの内側に貯留する場合であっても、固形潤滑剤1が排出口52aの隙間から下方に落下するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャッター部61により、固形潤滑剤1を排出口52a付近で貯留するように排出口52aを閉じる。これにより、シャッター部61によって、固形潤滑剤1が排出口52a付近で貯留されるので、シャッター部61を開くことにより即座に固形潤滑剤1を排出して射出スリーブ25の注湯口24に供給することができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャッター部61を、先端61a下がりに傾斜した状態で設け、排出口52aを閉じた際に先端61a近傍に固形潤滑剤1を貯留するように構成する。これにより、シャッター部61が水平な状態で設けられる場合と比較して、シャッター部61の先端61aの領域およびその近傍とペレット搬送管50の内面52bとのごく限られた部分(空間)に、局所的に固形潤滑剤1を密集させた状態で貯留することができるので、シャッター部61を開くことにより密集した状態の固形潤滑剤1を排出口52aから迅速に下方に排出(投下)することができる。これにより、固形潤滑剤1をより射出スリーブ25の外にこぼれにくくすることができるので、固形潤滑剤1をより確実に射出スリーブ25に供給することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ペレット搬送管50に、固形潤滑剤1を搬送する搬送エアをペレット搬送管50外に排出するエア抜き部56を設ける。これにより、排出口52aがシャッター部61により閉じられている場合であっても、エア抜き部56から搬送エアを抜きつつ、固形潤滑剤1を排出口52aの内側まで容易に搬送して排出口52aの内側の部分に確実に貯留することができる。
また、本実施形態では、上記のように、エア抜き部56に、折れ曲がり部55を設け、排出口52aおよびシャッター部61を、折れ曲がり部55の下流側に設ける。これにより、折れ曲がり部55に配置されたエア抜き部56から搬送エアを抜くとともに、エア抜き部56まで搬送された固形潤滑剤1を折れ曲がり部55に衝突させて下流側(下方)に自由落下させて排出口52aの内側に貯留することができる。
また、本実施形態では、上記のように、エア抜き部56を清掃する清掃用エアを供給し、排出口52aから清掃用エアが抜けないようにシャッター機構60により排出口52aを閉じることによりエア抜き部56の清掃を行うように、ペレット搬送管50を構成する。これにより、清掃用エアにより、固形潤滑剤1によるエア抜き部56の目詰まりを抑制することができる。また、シャッター機構60により排出口52aが閉じられた状態で清掃用エアがエア抜き部56に供給されるので、清掃用エアを排出口52aから漏らすことなく清掃用エアを効率よくエア抜き部56から排出することができる。その結果、エア抜き部56の清掃を確実に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャッター部61を、平板形状に形成する。これにより、シャッター部61を退避させる際に固形潤滑剤1がシャッター部61に引っかかることを抑制することができる。したがって、排出口52aを閉じている状態のシャッター部61を排出口52aから退避させた際に、貯留されている固形潤滑剤1を確実に自由落下させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ペレット搬送管50およびシャッター機構60を、射出スリーブ25に設けられた固形潤滑剤1の注湯口24の上方かつ近傍にペレット搬送管50の排出口52aを配置する第1位置P1と、注湯口24から離間した位置にペレット搬送管50の排出口52aを配置する第2位置P2との間を移動可能に構成する。これにより、シャッター機構60によりダイカスト成形機100における成形品の成形サイクルを短縮しながら、ペレット搬送管50を第1位置P1から第2位置P2に移動させることにより、ラドル29などの溶湯を注ぐ構成と、ペレット搬送管50およびシャッター機構60とが干渉するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ペレット搬送管50を、第1位置P1から第2位置P2に移動を開始してから、再び、第1位置P1に移動するまでの間に、シャッター機構60により排出口52aが閉じられた状態で、固形潤滑剤1を搬送エアとともに排出口52aまで搬送するように構成する。これにより、ペレット搬送管50が射出スリーブ25の注湯口24から退避している間に、シャッター機構60部により固形潤滑剤1を貯留することができるので、ペレット搬送管50が再び第1位置P1に移動した際に直ちに固形潤滑剤1を供給可能な状態にしておくことができる。その結果、ダイカスト成形機100における成形品の成形サイクルをより短縮することができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャッター機構60を、第1位置P1において排出口52aを開くことにより、固形潤滑剤1を射出スリーブ25に供給するように構成する。これにより、第1位置P1にシャッター機構60が位置する状態で排出口52aが開かれるので、固形潤滑剤1の注湯口24の上方から固形潤滑剤1を確実に射出スリーブ25内に供給することができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャッター機構60に、搬送エアと共通のエア供給源35からエアの供給を受けることにより、シャッター部61をエアの圧力により駆動させるエアシリンダ62を設ける。これにより、シャッター部61を駆動させるエアシリンダ62に供給されるエアと、搬送エアとのエア源を共通化できるので、ダイカスト成形機100の部品点数が増加するのを抑制することができる。また、ペレット供給装置90が設置されるダイカスト成形機100の構成を簡素化することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、射出スリーブに対して、固形潤滑剤搬送管とシャッター機構とを移動可能に構成したが、本発明はこれに限られない。射出スリーブに対して、固形潤滑剤搬送管とシャッター機構とを移動可能に構成しなくてもよい。この場合、ラドルなどの溶湯を供給する構成と、固形潤滑剤搬送管およびシャッター機構とが干渉しないように、固形潤滑剤搬送管およびシャッター機構を所定位置に配置すればよい。
また、上記実施形態では、シャッター部を平板形状に形成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、シャッター部を上方に突出する湾曲形状などの平板形状以外の形成としてもよい。
また、上記実施形態では、搬送エアと清掃用エアとを、共にペレット計量部から固形潤滑剤搬送管に送るように構成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、一方端がエア供給源に接続され、他方端が固形潤滑剤搬送管に接続されるエア供給管を設けて、清掃用エアを搬送用エアとは別の経路から送ってもよい。
また、上記実施形態では、固形潤滑剤搬送管を射出スリーブから離間するように構成したが、本発明はこれに限られない。固形潤滑剤搬送管を射出スリーブに直接接続してもよい。
また、上記実施形態では、エア駆動源によりシャッター部を移動させたが、本発明はこれに限られない。たとえば、ソレノイドなどのエア駆動源以外の駆動源によりシャッター部を移動させてもよい。
また、上記実施形態では、固形潤滑剤搬送管の排出口を矩形状に形成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、固形潤滑剤搬送管の排出口を円形状などの矩形状以外の形状にしてもよい。
また、上記実施形態では、パンチングメタルによりエア抜き部を構成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、金網などのメッシュ部材や、フォトエッチングによって形成された極めて薄い多孔板などを用いてエア抜き部を構成してもよい。
1 固形潤滑剤
24 注湯口(供給口)
25 射出スリーブ
35 エア供給源
50 ペレット搬送管(固形潤滑剤搬送管)
52a 排出口
52b 内面
55 折れ曲がり部
56 エア抜き部
60 シャッター機構(開閉機構)
61 シャッター部(開閉部)
61a 先端
62 エアシリンダ(エア駆動部)
90 ペレット供給装置(固形潤滑剤供給装置)
100 ダイカスト成形機
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (12)

  1. 固形潤滑剤を搬送エアと共に搬送する固形潤滑剤搬送管と、
    前記固形潤滑剤をダイカスト成形機の射出スリーブに排出する排出口と、
    前記排出口を開閉する開閉機構と、を備え、
    前記排出口は、前記固形潤滑剤搬送管に設けられ、
    前記開閉機構は、前記排出口付近に設けられ
    前記開閉機構は、前記排出口を前記固形潤滑剤が通過しない状態で、前記固形潤滑剤を前記排出口付近で貯留するように閉じる開閉部を有し、
    前記開閉部は、先端下がりに傾斜した状態で前記固形潤滑剤を貯留するように設けられている、固形潤滑剤供給装置。
  2. 前記開閉部は、先端下がりの傾斜方向に沿ってスライド移動することにより、開閉するように構成されている、請求項1に記載の固形潤滑剤供給装置。
  3. 記開閉部は、前記固形潤滑剤搬送管内に進退可能に設けられている、請求項1または2に記載の固形潤滑剤供給装置。
  4. 前記開閉部は、先端下がりに傾斜した状態で設けられ、前記排出口を閉じた際に先端近傍に前記固形潤滑剤を貯留する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固形潤滑剤供給装置。
  5. 前記固形潤滑剤搬送管は、前記固形潤滑剤を搬送する前記搬送エアを前記固形潤滑剤搬送管外に排出するエア抜き部を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の固形潤滑剤供給装置。
  6. 前記エア抜き部は、折れ曲がり部を有し、
    前記排出口および前記開閉部は、前記折れ曲がり部の下流側に設けられている、請求項5に記載の固形潤滑剤供給装置。
  7. 前記固形潤滑剤搬送管は、前記エア抜き部を清掃する清掃用エアを供給し、
    前記排出口から前記清掃用エアが抜けないように前記開閉機構により前記排出口を閉じることにより前記エア抜き部の清掃を行う、請求項5または6に記載の固形潤滑剤供給装置。
  8. 前記開閉機構は、平板形状に形成されている、請求項〜7のいずれか1項に記載の固形潤滑剤供給装置。
  9. 前記固形潤滑剤搬送管および前記開閉機構は、前記射出スリーブに設けられた前記固形潤滑剤の供給口の上方かつ近傍に前記固形潤滑剤搬送管の前記排出口を配置する第1位置と、前記供給口から離間した位置に前記固形潤滑剤搬送管の前記排出口を配置する第2位置との間を移動可能に構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の固形潤滑剤供給装置。
  10. 前記固形潤滑剤搬送管は、前記第1位置から前記第2位置に移動を開始してから、再び、前記第1位置に移動するまでの間に、前記開閉機構により前記排出口が閉じられた状態で、前記固形潤滑剤を前記搬送エアとともに前記排出口まで搬送するように構成されている、請求項9に記載の固形潤滑剤供給装置。
  11. 前記開閉機構は、前記第1位置で前記排出口を開くことにより、前記固形潤滑剤を射出スリーブに供給するように構成されている、請求項10に記載の固形潤滑剤供給装置。
  12. 前記開閉機構は、前記搬送エアと共通のエア供給源からエアの供給を受けることにより、前記開閉部をエアの圧力により駆動させるエア駆動部を含む、請求項〜10のいずれか1項に記載の固形潤滑剤供給装置。
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