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JP6746229B2 - 水中ポンプおよび水中ポンプ用羽根車 - Google Patents

水中ポンプおよび水中ポンプ用羽根車 Download PDF

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JP6746229B2 JP2016237555A JP2016237555A JP6746229B2 JP 6746229 B2 JP6746229 B2 JP 6746229B2 JP 2016237555 A JP2016237555 A JP 2016237555A JP 2016237555 A JP2016237555 A JP 2016237555A JP 6746229 B2 JP6746229 B2 JP 6746229B2
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Description

本発明は、水中ポンプおよび水中ポンプ用羽根車に関するものである。
従来、板状部および羽根部を含む羽根車を備える水中ポンプが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、モータと、回転軸と、回転軸を介してモータに接続される羽根車とを備える水中ポンプが開示されている。羽根車は、円板形状に形成される板状部と、板状部から軸方向に沿って突出する複数の羽根部とを含んでいる。複数の羽根部間には、流路が形成されている。流路は、板状部の半径方向の内側から外側に向けて幅が徐々に広がるように形成されている。
特開2014−15920号公報
しかしながら、上記特許文献1の水中ポンプでは、流路が板状部の半径方向の内側から外側(水の入口から出口)に向けて幅が徐々に広がるように形成されていることによって、大流量域における全揚程の低下を抑制するように構成されているため、全流量域を通してみると、大きな軸動力が必要となってしまう。一般的に、軸動力には制約があり、軸動力を大きくできない場合においては、全揚程を高くすることができなくなってしまうという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、(高い揚程が要求される)小水量域の全揚程を大きくすることが可能な水中ポンプおよび水中ポンプ用羽根車を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における水中ポンプは、回転駆動部と、回転駆動部の駆動力を伝える回転軸と、回転軸の軸方向と交差する方向に延びるとともに、板形状に形成される板状部と、板状部から軸方向に沿って突出する羽根部とを含み、互いに対向する羽根部間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅を有する流路が形成され、回転軸を介して回転駆動部に接続される羽根車とを備え、羽根部は、軸方向から見て、流路に沿って板状部の半径方向の外側に向かうにつれて、羽根車の半径方向の厚みが変化されることによって、羽根部間の間隔を略一定に保つように構成されている
この発明の第1の局面による水中ポンプでは、上記のように、互いに対向する羽根部間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅を有する流路が形成される。これにより、羽根車の流路への水(汚水)の入口から出口までの幅が略一定に保たれるので、従来構成(流路が板状部の半径方向の内側から外側に向けて幅が徐々に広がる構成)と比較して、流路の出口付近において、流路を絞ることができる。その結果、流量が抑制されるので、(高い揚程が要求される)小水量域の全揚程を大きくすることができる。
上記第1の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、板状部は、円板形状に形成され、羽根部は、軸方向から見て、流路に沿って板状部の半径方向の外側に向かうにつれて、羽根車の半径方向の厚みが変化されることによって、羽根部間の間隔を略一定に保ちながら、羽根部の外周面が円弧形状に近づけられている。このように構成すれば、羽根部の厚みを変化させることにより、容易に、流路の幅を略一定にすることができる。
上記第1の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、羽根車は、羽根部の軸方向の一方側に板状部が配置され、他方側が開放されるセミオープン型の羽根車である。このように構成すれば、クローズド型の羽根車と比較して、羽根車(流路)に異物が詰まりにくくすることができる。
上記第1の局面による水中ポンプにおいて、羽根車は、吸込口と吐出口とを有するポンプ室に配置され、ポンプ室と羽根部とは、好ましくは、軸方向におけるポンプ室の内壁面と羽根部の軸方向の端部との隙間が小さくなるように、互いに近接して配置されている。このように構成すれば、ポンプ室内の水が吸込口側に逆流することを抑制できるので、羽根車の駆動力を水に効率的に伝達して、水を効率的に送ることができる。
上記第1の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、板状部は、円板形状に形成され、軸方向から見て、羽根部の最外周の外周面側の端部は、端部における接線が、板状部の円板形状の外周面の接線と略重なる湾曲形状に形成されている。このように構成すれば、軸動力が大きくなる大流量域において、全揚程を小さくすることができる。これによっても、(高い揚程が要求される)小水量域の全揚程を大きくすることができる。
上記第1の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、羽根車は、羽根部を主羽根により構成し、主羽根の間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅を有する流路を形成している。このように構成すれば、羽根車を主羽根および副羽根から構成する場合と比較して、ポンプ効率を向上させることができるとともに、TH―Q曲線(全揚程-吐出し量曲線)において、より急な変化率の曲線を得ることができる。なお、羽根車を主羽根から構成することにより、ポンプ効率を向上させることができる点と、TH―Q曲線において、より急な変化率の曲線を得ることができる点については、実験により確認済である。
上記第1の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、羽根部は、2つ設けられ、2つの羽根部は、互いに対向して螺旋状に形成され、互いに対向する羽根部の間隔が略一定になるように配置されることにより、略一定の幅を有する螺旋状の流路を形成している。このように構成すれば、羽根部が1つの場合よりも、効果的に水に遠心力を付与することができる。また、羽根部が3つの場合よりも、流路に異物を容易に通すことができるとともに、羽根車の構造を簡略化することができる。
上記第1の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、流路は、流路が延びる方向に直交する断面形状が略半円形状になる半円形状部を有している。このように構成すれば、比較的小さな角R形状を有する流路と比較して、ポンプ効率を向上させることができる。なお、流路に半円形状部を設けることにより、ポンプ効率を向上させることができる点については、実験により確認済である。
上記第1の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、羽根車は、吸込口と吐出口とを有するポンプ室に配置され、回転することにより汚水をポンプ室の吐出口の方向に送るように構成されている。
上記目的を達成するために、この発明の第2の局面における水中ポンプ用羽根車は、回転軸の軸方向と交差する方向に延びるとともに、板形状に形成される板状部と、板状部から軸方向に沿って突出する羽根部とを備え、互いに対向する羽根部間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅を有する流路が形成され、回転軸を介して回転駆動部に接続され、羽根部は、軸方向から見て、流路に沿って板状部の半径方向の外側に向かうにつれて、半径方向の厚みが変化されることによって、羽根部間の間隔を略一定に保つように構成されている
この発明の第2の局面による水中ポンプ用羽根車では、上記のように、互いに対向する羽根部間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅を有する流路が形成される。これにより、羽根車の流路への水(汚水)の入口(羽根車の中心)から出口(羽根車の外周)までの幅が略一定に保たれるので、従来構成(流路が板状部の半径方向の内側から外側に向けて幅が徐々に広がる構成)と比較して、羽根車の中心から外周近傍までにおける流路の広がりを抑制することができる。その結果、(高い揚程が要求される)小水量域の全揚程を大きくすることができる。
本発明によれば、上記のように、(高い揚程が要求される)小水量域の全揚程を大きくすることが可能な水中ポンプおよび水中ポンプ用羽根車を提供することができる。
本発明の一実施形態による水中ポンプを示した概略図である。 本発明の一実施形態による水中電動ポンプの羽根車を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による水中電動ポンプの羽根車を示した底面図である。 図3の500―500線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態の第1変形例による水中電動ポンプの羽根車を示した断面図である。 本発明の一実施形態および第1変形例による水中電動ポンプの羽根車の特性曲線を示した図である。 本発明の一実施形態の第2変形例による水中電動ポンプの羽根車を示した斜視図である。 本発明の一実施形態および第2変形例による水中電動ポンプの羽根車の特性曲線を示した図である。 本発明の一実施形態の第3変形例による水中電動ポンプの羽根車を示した底面図である。 本発明の一実施形態および第3変形例による水中電動ポンプの羽根車の特性曲線を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(水中電動ポンプの構成)
図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態について説明する。一実施形態による水中電動ポンプ100は、図1に示すように、モータ1と、回転軸2と、ポンプ室3と、オイル室4と、メカニカルシール5と、オイルリフター6と、羽根車7とを備えている。また、水中電動ポンプ100は、回転軸2が上下方向(以下、軸方向とする(Z方向))に延びる縦型の水中電動ポンプである。なお、水中電動ポンプ100は、特許請求の範囲の「水中ポンプ」の一例である。また、モータ1は、特許請求の範囲の「回転駆動部」の一例である。また、羽根車7は、特許請求の範囲の「水中ポンプ用羽根車」の一例である。
モータ1は、外部からの水が浸入しないように、密閉されている。また、モータ1は、回転軸2を介して羽根車7を回転駆動させるように構成されている。また、モータ1は、固定子11と回転子12とを含んでいる。固定子11は、コイルを有しており、モータ1の外周部に配置されている。また、固定子11は、ケーブル13から電力が供給されることにより、磁界を発生させるように構成されている。回転子12は、回転軸2に取り付けられ、固定子11と対向するようにモータ1の内側に配置されている。また、回転子12は、固定子11からの磁界により回転するように構成されている。
回転軸2は、モータ1の駆動により回転するように構成されている。また、回転軸2は、モータ1の駆動力を羽根車7に伝えるように構成されている。また、回転軸2(羽根車7)は、平面視において(上方から見た場合に)、時計回り(図1に示すJ方向)に回転するように構成されている。また、回転軸2は、ベアリング21および22により回転可能に支持されている。また、回転軸2は、モータ1からオイル室4を貫通してポンプ室3まで延びるように配置されている。また、回転軸2のモータ1側の端部(Z1方向側端部)とは逆側の端部(Z2方向側端部)には、羽根車7が取り付けられている。
ポンプ室3には、羽根車7が配置されている。また、ポンプ室3には、吸込口31と吐出口32とを有している。羽根車7は、回転することにより、水中電動ポンプ100が配置されたタンクなどの排水領域(図示せず)内の汚水を吸込口31から吸い込むとともに、吸い込んだ汚水を吐出口32の方向に送るように構成されている。
オイル室4は、モータ1およびポンプ室3の間に配置されており、オイル室4は、オイルが充填されている。また、オイル室4内には、メカニカルシール5が設けられている。メカニカルシール5は、負荷側(ポンプ室3側、つまり、Z2方向側)および反負荷側(ポンプ室3に対して反対側、つまり、Z1方向側)に、それぞれ、摺動部(図示せず)を有している。負荷側の摺動部は、ポンプ室3の圧力水がオイル室4に流入するのを防止(抑制)する機能を有している。また、反負荷側の摺動部は、オイル室4のオイルを含む流体がモータ1側に流入するのを防止(抑制)する機能を有している。なお、摺動部は、オイル室4に充填されたオイルによって、潤滑されるとともに、焼きつかないように冷却される。メカニカルシール5の反負荷側(上端)には、シール5aが設けられている。シール5aは、たとえば、オイルシール等が用いられる。
オイルリフター6は、オイル室4の回転軸2の周りに設けられ、回転軸2の周囲を囲う筒形状を有している。また、オイルリフター6は、回転軸2の回転に伴いオイルを上方向(Z1方向)に持ち上げるように構成されている。つまり、オイルリフター6は、メカニカルシール5の反負荷側の摺動部にオイルを供給するように構成されている。また、オイルリフター6の下部には、貫通孔6aが設けられている。貫通孔6aは、オイルリフター6の内周側にオイルを導くように構成されている。また、オイルリフター6は、上方向(Z1方向)に持ち上げたオイルをオイルリフター6の上端側から外周側に戻すように構成されている。
(羽根車の構成)
羽根車7は、図1に示すように、回転軸2を介してモータ1に接続されている。また、羽根車7は、上記の通り、吸込口31と吐出口32とを有するポンプ室3に配置されている。羽根車7は、軸方向(Z方向)から見て、円形状に形成されている。また、羽根車7(および回転軸2)の中心は、吸込口31の真上(Z1方向側)に配置され、吐出口32の側方側に配置されている。また、羽根車7は、金属材料、樹脂材料またはゴム材料などにより形成されている。
羽根車7は、図2に示すように、板状部71(主板)と、羽根部72とを含んでいる。羽根車7は、羽根部72の軸方向の一方側(Z1方向側)に板状部71が配置され、他方側(Z2方向側)が開放されるセミオープン型の羽根車である。なお、図2および図3では、図面の理解を容易とするために、Z2方向側の羽根部72の後述する端面72aにハッチングを付している。また、図2では、後述する流路73の形状の理解を容易とするために、流路73上に、流路73の曲率に応じた補助線(細線)を付している。補助線は、流路73上の角部や曲率が特に大きくなる部分を示すものではない。なお、端面72aは、特許請求の範囲の「羽根部の軸方向の端部」の一例である。
板状部71は、図3および図4に示すように、回転軸2の軸方向(Z方向)と交差する方向に延びるとともに、円板形状に形成されている。板状部71は、中央に、上方(Z1方向)側から回転軸2を取り付けるための凹状の軸取付部71aと、下方(Z2方向)側から軸取付部71aに連通する貫通孔71bとが設けられている。貫通孔71bには、板状部71に対して回転軸2を固定するためのボルトなどの固定部材A(図1参照)が取り付けられている。
羽根部72は、2つ設けられている。また、羽根部72は、図4に示すように、板状部71から軸方向(Z方向)に沿って、下方(Z2方向)に突出している。また、羽根部72は、端面72aと、内周面72bと、外周面72cとを有している。
端面72a(ハッチングが付された面)は、図2に示すように、羽根車7の下方(Z2方向)側の端部に設けられ、羽根部72の延びる方向(Z方向)直交する方向に延びる平坦な面である。端面72aは、上下方向(Z方向)に対向するポンプ室3(ポンプ室3が内側に形成される筐体)と隙間D(図1参照)離間している。
羽根部72は、主羽根(1種類の羽根部)により構成されている。すなわち、羽根車7は、主羽根である羽根部72の流体を送る機能などを補助する副次的な羽根部(副羽根)を含んではいない。
羽根部72の軸方向(Z方向)の端面72aとポンプ室3の内壁面3aとは、図1に示すように、回転軸2の軸方向(Z方向)における隙間Dが小さくなるように、互いに近接して配置されている。具体的には、隙間Dは、回転軸2の軸方向(Z方向)における羽根車7の軸方向の厚みよりも小さい。より好ましくは、隙間Dは、回転軸2の軸方向(Z方向)における板状部71の厚みよりも小さい。
2つの羽根部72は、図3に示すように、互いに対向して螺旋状に形成されている。半径方向Rの羽根部72の外周面72cと、板状部71の最外周の外周面71cとは、板状部71の半径方向Rの外側に向かうにつれて、互いに徐々に近づくように構成されている。また、2つの羽根部72の間には、流路73が形成されている。流路73は、2つの羽根部72の一方側および他方側にそれぞれ設けられている(計2つ)。2つの羽根部72および2つの流路73は、それぞれ、軸方向(Z方向)から見て、回転軸2を中心とする回転対称になる。特に、点対称になる。
流路73は、図2に示すように、半円形状部73aと、接続部73bおよび73cとを有している。半円形状部73aは、流路73が延びる方向(B方向)に直交する断面が略半円形状になるように形成されている。また、接続部73bおよび73cは、概ね、軸方向(Z方向)に延びる面であり、1つの経路に対して、半円形状部73aを挟むように、半円形状部73aの両側にそれぞれ設けられている。
羽根部72は、図3および図4に示すように、接続部73bと、流路73の中心線Lに対して、半円形状部73aの半径方向Rの外側の部分とを合わせた部分が、内周面72b(回転軸2側の面)となる。また、羽根部72は、接続部73cと、流路73の中心線Lに対して、半円形状部73aの半径方向Rの内側の部分とを合わせた部分が、外周面72c(回転軸2とは逆側の面)となる。
流路73は、図3に示すように、互いに対向する羽根部72間の間隔を略一定にすることにより、略一定の幅W(WはZ2方向側の端部の幅(最大幅)を示している)を有するように形成されている。また、羽根部72は、流路73に沿って板状部71の半径方向Rの外側に向かうにつれて、羽根車7の半径方向Rの厚みが変化されることによって、羽根部72間の間隔を略一定に保ちながら、羽根部72の外周面72c(半円形状部73a)が円弧形状に近づけられている。つまり、軸方向(Z方向)から見て、羽根部72の最外周の外周面172c側の端部172bは、端部172bにおける接線が、板状部71の円形状の外周面71cの接線Tと略重なる湾曲形状に形成されている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、互いに対向する羽根部72間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅Wを有する流路73が形成される。これにより、羽根車7の流路73への水(汚水)の入口(羽根車7の中心)から出口(羽根車7の外周)までの幅Wが略一定に保たれるので、従来構成(流路73が板状部71の半径方向の内側から外側に向けて幅が徐々に広がる構成)と比較して、羽根車7の中心から外周近傍までにおける流路73の広がりを抑制することができる。その結果、(高い揚程が要求される)小水量域の全揚程を大きくすることができる。
本実施形態では、上記のように、板状部71を、円板形状に形成し、羽根部72を、軸方向から見て、流路73に沿って板状部71の半径方向の外側に向かうにつれて、半径方向の厚みが変化されることによって、羽根部72間の間隔を略一定に保ちながら、羽根部72の外周面72cが円弧形状に近づける。これにより、羽根部72の厚みを変化させることにより、容易に、流路73の幅を略一定にすることができる。
本実施形態では、上記のように、羽根車7を、羽根部72の軸方向の一方側に板状部71が配置され、他方側が開放されるセミオープン型の羽根車により構成する。これにより、クローズド型の羽根車と比較して、羽根車7(流路73)に異物が詰まりにくくすることができる。
本実施形態では、上記のように、羽根車7を、吸込口31と吐出口32とを有するポンプ室3に配置し、ポンプ室3と羽根部72とを、軸方向におけるポンプ室3の内壁面3aと羽根部72の軸方向の端面72aとの隙間Dが小さくなるように、互いに近接して配置する。これにより、ポンプ室3内の水が吸込口31側に逆流することを抑制できるので、羽根車7の駆動力を水に効率的に伝達して、水を効率的に送ることができる。
本実施形態では、上記のように、板状部71を、円板形状に形成し、軸方向から見て、羽根部72の最外周の外周面72c側の端部を、端部における接線が、板状部71の円板形状の外周面71cの接線と略重なる湾曲形状に形成する。これにより、軸動力が大きくなる大流量域において、全揚程を小さくすることができる。これによっても、(高い揚程が要求される)小水量域の全揚程を大きくすることができる。
本実施形態では、上記のように、羽根部72を主羽根により構成し、主羽根の間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅を有する流路73を形成する。これにより、羽根車7を主羽根および副羽根から構成する場合と比較して、ポンプ効率を向上させることができる。なお、羽根車7を主羽根から構成することにより、ポンプ効率を向上させることができる点については、実験により確認済である。
本実施形態では、上記のように、羽根部72を、2つ設け、2つの羽根部72を、互いに対向して螺旋状に形成し、互いに対向する羽根部72の間隔が略一定になるように配置されることにより、略一定の幅を有する螺旋状の流路73を形成する。これにより、羽根部72が1つの場合よりも、効果的に水に遠心力を付与することができる。また、羽根部72が3つの場合よりも、流路73に異物を容易に通すことができるとともに、羽根車の構造を簡略化することができる。
本実施形態では、上記のように、流路73に、流路73が延びる方向に直交する断面形状が略半円形状になる半円形状部73aを設ける。これにより、比較的小さな角R形状を有する流路73と比較して、ポンプ効率を向上させることができる。なお、流路73に半円形状部73aを設けることにより、ポンプ効率を向上させることができる点については、実験により確認済である。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記一実施形態では、流路の一部を略半円弧形状に形成した(流路に半円形状部を設けた)例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図5に示す第1変形例のように、羽根車207は、流路の一部を略半円弧形状に形成しなくてもよい。具体的には、羽根車207は、2つのR形状部273aを有する流路273を含んでいる。R形状部273aは、Z1方向側の角部分に設けられ、第1実施形態の半円形状部よりも小さい半径により形成されている。流路273は、2つのR形状部273aにより、断面形状が凹形状になる。なお、羽根車207は、特許請求の範囲の「水中ポンプ用羽根車」の一例である。
ここで、第1実施形態の羽根車7と、第1変形例の羽根車207とを所定の軸動力で回転させることにより、TH―Q曲線(全揚程-吐出し量曲線)および負荷率を測定した。なお、測定は、吐出量を変化させることにより、複数点で測定した。
結果として、図6に示すように、羽根車207は、羽根車7と略同じTH―Q曲線となった。すなわち、羽根車207は、羽根車7よりも全体的に負荷率が大きくなり、ポンプ効率が小さくなった。
また、上記一実施形態では、羽根車に、2つの羽根部を設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図7に示す第2変形例のように、羽根車307に、3つの羽根部372を設けてもよい。なお、羽根車に羽根部を1つまたは4つ以上設けてもよい。また、羽根車307は、特許請求の範囲の「水中ポンプ用羽根車」の一例である。
ここで、第1実施形態の羽根車7と、第2変形例の羽根車307とを所定の軸動力で回転させることにより、TH―Q曲線および負荷率を測定した。なお、測定は、吐出量を変化させることにより、複数点で測定した。
結果として、図8に示すように、羽根車307は、羽根車7よりも全体的に全揚程が大きくなった。すなわち、羽根車307は、羽根車7よりも負荷率が大きくなり、ポンプ効率が小さくなった。
また、上記一実施形態では、羽根部を主羽根のみにより構成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図9に示す第3変形例のように、羽根車407の羽根部472を主羽根472aおよび副羽根472bにより構成してもよい。なお、副羽根472bは、羽根部472の厚みを変えることなく流路の幅を一定に保つ機能を有している。なお、羽根車407は、特許請求の範囲の「水中ポンプ用羽根車」の一例である。
ここで、第1実施形態の羽根車7と、第3変形例の羽根車407とを所定の軸動力で回転させることにより、TH―Q曲線および負荷率を測定した。なお、測定は、吐出量を変化させることにより、複数点で測定した。
結果として、図10に示すように、羽根車407は、羽根車7よりも全体的に全揚程は大きくなったが、負荷率も大幅に大きくなり、ポンプ効率が小さくなった。
また、上記一実施形態では、回転軸が垂直方向に延びるように配置された縦型のポンプに本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、回転軸が水平方向に延びるように配置された横型のポンプに本発明を適用してもよい。
1 モータ(回転駆動部)
2 回転軸
3 ポンプ室
3a 内壁面
7、207、307、407 羽根車(水中ポンプ用羽根車)
31 吸込口
32 吐出口
71 板状部
71c 外周面
72、372、472 羽根部
72a 端面(羽根部の軸方向の端部)
72b 内周面
72c 外周面
73、273 流路
73a 半円形状部
100 水中電動ポンプ(水中ポンプ)
172b 端部
172c 羽根部の最外周の外周面

Claims (10)

  1. 回転駆動部と、
    前記回転駆動部の駆動力を伝える回転軸と、
    前記回転軸の軸方向と交差する方向に延びるとともに、板形状に形成される板状部と、前記板状部から前記軸方向に沿って突出する羽根部とを含み、互いに対向する前記羽根部間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅を有する流路が形成され、前記回転軸を介して前記回転駆動部に接続される羽根車とを備え、
    前記羽根部は、前記軸方向から見て、前記流路に沿って前記板状部の半径方向の外側に向かうにつれて、前記羽根車の半径方向の厚みが変化されることによって、前記羽根部間の間隔を略一定に保つように構成されている、水中ポンプ。
  2. 前記板状部は、円板形状に形成され、
    前記羽根部は、前記軸方向から見て、前記流路に沿って前記板状部の半径方向の外側に向かうにつれて、前記羽根車の半径方向の厚みが変化されることによって、前記羽根部間の間隔を略一定に保ちながら、前記羽根部の外周面が円弧形状に近づけられている、請求項1に記載の水中ポンプ。
  3. 前記羽根車は、前記羽根部の前記軸方向の一方側に前記板状部が配置され、他方側が開放されるセミオープン型の羽根車である、請求項1または2に記載の水中ポンプ。
  4. 前記羽根車は、吸込口と吐出口とを有するポンプ室に配置され、
    前記ポンプ室と前記羽根部とは、前記軸方向における前記ポンプ室の内壁面と前記羽根部の前記軸方向の端部との隙間が小さくなるように、互いに近接して配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
  5. 前記板状部は、円板形状に形成され、
    前記軸方向から見て、前記羽根部の最外周の外周面側の端部は、前記端部における接線が、前記板状部の円板形状の外周面の接線と略重なる湾曲形状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
  6. 前記羽根車は、前記羽根部を主羽根により構成し、前記主羽根の間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅を有する前記流路を形成している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
  7. 前記羽根部は、2つ設けられ、
    2つの前記羽根部は、互いに対向して螺旋状に形成され、互いに対向する前記羽根部の間隔が略一定になるように配置されることにより、略一定の幅を有する螺旋状の前記流路を形成している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
  8. 前記流路は、前記流路が延びる方向に直交する断面形状が略半円形になる半円形状部を有している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
  9. 前記羽根車は、吸込口と吐出口とを有するポンプ室に配置され、回転することにより汚水を前記ポンプ室の前記吐出口の方向に送るように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
  10. 回転軸の軸方向と交差する方向に延びるとともに、板形状に形成される板状部と、
    前記板状部から前記軸方向に沿って突出する羽根部とを備え、
    互いに対向する前記羽根部間の間隔を略一定にすることにより略一定の幅を有する流路が形成され、前記回転軸を介して回転駆動部に接続され
    前記羽根部は、前記軸方向から見て、前記流路に沿って前記板状部の半径方向の外側に向かうにつれて、前記半径方向の厚みが変化されることによって、前記羽根部間の間隔を略一定に保つように構成されている、水中ポンプ用羽根車。
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