以下、実施の形態について図面を参照して説明する。本発明に係るカレンダーに関する情報処理装置は、スタンドアローンで構成されても良いし、或いはセットトップボックスに内蔵、或いはTV装置、レコーダ、携帯端末等に内蔵されてもよい。一例として、実施形態の情報処理装置及び情報処理方法がTV装置に適用された場合を説明する。
一実施形態による情報処理装置は、コンテンツ視聴中に、クラウドサービスを起動する指示があった場合に、視聴コンテンツと共に、このコンテンツに関連するサービスメニューを一覧表示させる手段と、表示ステートに応じて、関連するサービスメニューを切り替え表示する手段を有する。
また他の実施形態によれば、情報処理装置は、ネットワークに接続可能な統括コントローラ、ビュー制御部を含む。ビュー制御部は、前記統括コントローラが前記ネットワークへの非通信状態において、前記統括コントローラが前記ネットワークへ通信状態となった場合に得られるであろうメニュー画像をデモンストレーションすることができる。
前記統括コントローラは、ログインデータ管理部、コミュニケーションデータ管理部、を含む。前記ログイン管理部は、複数人の共通ログイン識別子、個人の専用ログイン識別子を管理し、前記コミュニケーションデータ管理部は前記共通ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータ、前記専用ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータを区別して表示出力の選別を行う。
前記コミュニケーションデータ管理部は、前記共通ログイン識別子がログイン状態にあるときは、前記専用ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータを非公開制御する。
前記サーバは、多数の情報処理装置(クライアント)のログイン状態とログアウト状態をテーブルで管理してもよい。また前記ログイン管理部は、現在ログイン状態にあるログイン識別子を定期的に前記サーバへ送信してもよい。これにより前記サーバは、多数の情報処理装置(クライアント)のログイン状態をより正確に把握することができる。
図1と図2にはデモンストレーション状態のメニュー画像の一例を示している。画面100の左側の表示領域101には、放送されている番組の映像、或いは記録装置から再生されている番組の映像を表示する。画面100の右側の表示領域102には、複数の小サイズのガイド画像が1個、2個、3個・・・と増加して表示される。表示領域102のガイド画像が、例えば6個のガイド画像(図1)になった後は、表示領域102には、図2に示すように、例えば「ネット接続すると、テレビ番組のシーン頭だしサービス、ショッピングサービス、友人とのメッセージ交換などができます」というメッセージが表示される。また、中央の表示領域103には、カレンダーが表示され、当日の各種イベントの情報の要約が表示される(図1)。そして一定時間経過毎に、中央の表示領域103には、図2に示すように「ネット接続すると、カレンダーや番組予約と連動したスケジュールが表示できます」と言うメッセージが表示される。
図3には、情報処理装置が、ネット接続され、ファミリーIDによりログインしたときの画面100の表示状態を示している。表示領域102には、家族や友達からの通知、及びレコメンドデータを受け取るための、各種送受信箱用のガイド画像が表示される。送受信箱としては、アウトルック、メール、メッセージ、レコメンドデータ用などがある。各送受信箱を表す画面枠に対しては、固有名を付加することが可能であり、また画像ファイルの中から好きな画像を選択してガイド画像として付加することも可能である。メッセージやレコメンドデータが、送受信箱に到着している場合、対応するガイド画像には、例えば丸印が付加されるか、フレーム枠の色が変化、或いはフレーム枠の輝度が繰り返し変化するなどして表示される。複数のレコメンドデータが送受信箱に到着している場合、複数の丸印が対応するガイド画像に付加されて表示されてもよい。
上記の送受信箱(図3の表示領域102の状態)は、例えば家族間の通信、家族の構成員と友達との間の通信などに利用可能である。友人や遠隔に住む兄弟からアルバム集が送信されてくる場合もある。また、友人からレコマンドデータが送信されてくる場合もある。レコメンドデータとしては、例えばお勧め番組情報、お勧めショッピング情報などがある。またお勧めシーン、お勧め出演者などの情報もある。このガイド画像の利用例は後で説明する。
さらに機能系の複数のガイド画像が、領域101の下側の領域104に表示される。機能系のガイド画像は、領域101に表示されている再生画像に関連してユーザが情報処理装置を操作する場合に利用される。このガイド画像の利用例の詳細は後で説明するが、領域101に表示されている再生画像に関連したコミュニケーションが、ユーザと外部サーバ(他のユーザ)との間で行われる場合に、このガイド画像が利用されることができる。
<表示領域102のガイド画像の利用例>
ユーザは例えばリモートコントローラ(携帯端末がリモートコントローラ機能を有する場合もある)を操作し、所望のガイド画像(例えば母親から子供へのメッセージ用のガイド画像)にカーソルを合わせることができる。ガイド画像は操作ボタンと称されても良い。カーソルは例えばガイド画像を囲むフレームとして表示される。カーソルが所望のガイド画像上に位置しているとき、リモートコントローラの決定ボタンが押される(クリックされる)と、ガイド画像に対応した送受信箱が開かれ、例えばメッセージが表示される。メッセージは、例えば領域102の全体或いは半分が利用されることができる。
また、ユーザはリモートコントローラを操作し、レコメンドデータの送受信箱を開くこともできる。レコメンドデータは、例えば友人から送られてきたお勧め番組を示すお勧め番組情報、或いはお勧めショッピング情報である場合がある。このとき、ユーザがお勧め番組に興味を持ち、当該番組を視聴したいと思ったとする。このときユーザは、表示されているお勧め番組情報の選択ボタンにカーソルを合わせて決定ボタンを押すと、TV装置は、自動的に当該番組の再生を開始することができる。この場合、当該番組の再生画像は、小さい画面で表示されて、次にユーザが決定ボタンを押したときに、大画面で表示されてもよい。
送受信箱は、通信相手の送受信箱や携帯端末へメッセージを送る場合にも利用できる。お勧め番組情報は、例えば、タイトル名、或いは番組内の一部のシーン、或いは出演者名、或いは出演者の画像として表示される。お勧め番組情報には、放送チャンネル番号、放送日時、出演者プロローグなどの情報、コンテンツサーバアドレスなども含まれる。
このときのTV装置が番組コンテンツを取得する方法は、TV装置に接続されている記録装置を駆動して取得する第1の方法とインターネットを介してコンテンツサーバからダウンロードして取得する第2の方法がある。第1の方法においては、記録装置に記録されている番組の番組リスト検索機能が動作する。また第2の方法においては、先のお勧め番組情報に含まれるコンテンツサーバのアドレスが利用される。
また前記お勧め番組情報には、ユーザが前記番組コンテンツを取得しやすいように加工されたデータが含まれている場合がある。即ち、友達が推薦した勧め番組情報は、前記友達の装置からサーバにアップロードされるが、このサーバにおいて、前記ユーザが利用できる番組情報へと加工されている。この加工が行われるのは以下の理由によるものであり、即ち、放送番組は地域に応じて、放送チャンネル番号、放送時間帯などが異なる場合があるからである。したがって、友人が推薦した番組と同じ番組をユーザがサーチして取得しやすいように、番組情報がサーバにて加工(例えば放送チャンネル番号、放送時間帯等が加工)されて当該ユーザに提供される。お勧め番組情報を取得する方法は、その他、カレンダー情報から取得する方法もあるが、後で説明する。
また、表示領域102のガイド画像を利用して、家族の構成員、或いはこのガイド画像を管理する管理器に登録されている友人に対して、メール、ショートメッセージなどを送信することも可能である。この場合の友人は家族構成員に共通の友人である。家族構成員に共通の他の家族、友人などの情報は、家族用のガイド画像を格納し、管理する家族用の管理器で認識され登録されている。
<表示領域104のガイド画像の利用例>
例えば、現在視聴している番組(領域101に表示されている)のドラマにおいて、ユーザが気に入ったシーン、或いは好きな出演者が現れたシーンがあったとする。このような場合、ユーザは、リモートコントローラを操作して、レコメンドのガイド画像を選択し決定ボタンを押す。すると、ユーザが視聴している番組の番組情報がアテンション(或いはノーティス)番組情報としてサーバにアップロードされる。サーバは、このアテンション番組情報をレコメンド番組情報の作成材料、及び又は当該番組のタグリスト作成情報として利用することができる。また、サーバには多くの視聴者から種々の番組に関するアテンション番組情報が送られてくるので、サーバは、アテンション番組情報を利用して統計処理を行うことができる。統計処理を行い、人気度の高い番組順の番組情報リストを作成することができる。
またユーザは、リモートコントローラを操作して、コメント用のガイド画像を選択し決定ボタンを押すことができる。すると、ユーザが視聴している番組(領域101に表示されている番組画像)に関してショートメッセージを入力する画面が現れ、メッセージを入力することができる。メッセージは例えば、リモートコントローラ或いは携帯端末のキーボードディスプレイから入力することができる。
図4には、情報処理装置が、ネット接続され、個人IDによりログインしたときの画面100の表示状態を示している。この画面100では、領域101と領域103との間に友達とのコミュニケーションを図るためのガイド画像の表示領域106が得られる。この表示領域106には例えば3つのタイプのガイド画像が存在する。上段のガイド画像(Check-in to Program)には、現在ユーザが視聴している番組を同時に視聴している他人(友達)のリストが、表示される。中段のガイド画像(Currently friends online)には、情報処理装置がネットワークに接続されているが、ユーザが視聴している番組とは異なる番組を視聴している他人(友達)のリストが表示される。下段のガイド画像(Friends)には、情報処理装置が接続されていない他人(友達)のリストが表示される。情報処理装置におけるログイン状態は、定期的にサーバへ送信される。従って、サーバは、ネットワークに非接続状態にあるユーザと、接続状態にあるユーザと、接続状態にありかつ同じ番組を視聴しているユーザとを識別することができる。サーバは、複数のユーザのステイタスを監視している。このために情報処理装置は、表示領域106に示すような3つのタイプのガイド画像を提示することができる。
<表示領域106のガイド画像の利用例>
例えば、現在視聴している番組のドラマにおいて、友達Aの息子Bが出演している場合、ユーザは、このことを友達A或いはその家族に知らせたい場合がある。また友達Aが迷子の犬Cを捜しているとき、ユーザが迷子の犬Cのニュースを視聴したとき、このことを友達Aやその家族に知らせたい場合がある。このような場合、ユーザは領域106に表示されているガイド画像を利用することができる。
ユーザはリモートコントローラを操作し、カーソルにより所望の友達が表示されているガイド画像を選択し、決定ボタンを押すことができる。すると、選択された友達にメッセージを送ることができる画面に移行することができる。
上記のコミュニケーションは、表示領域102に表示されているレコメンドやメッセージが記載されているガイド画像を利用することもできる。ユーザはリモートコントローラを操作し、カーソルにより所望の画像が表示されているガイド画像を選択し、決定ボタンを押すことができる。すると、選択した画像の送受信箱に登録されている家族或いは人物に当てたメッセージを送信することもできる。表示領域106のガイド画像は主としてプライベートなコミュニケーション用として利用できる。
<表示領域103のガイド画像の利用例>
このガイド画像には、カレンダーが表示されると共に、当日のイベントやスケジュールのタイトルが簡単に表示される。ユーザが、イベントやスケジュールの詳しい情報を知りたい場合は、イベントやスケジュールのタイトルをカーソルで選択しクリックすることにより、詳しい情報がさらに表示される。詳しい情報は、例えばURLのアドレスでブラウジングすることが可能である。
上記のカレンダーには、ユーザのスケジュールなども記入されることができる。カレンダーの表示領域がカーソルで選択されると、カレンダーの利用項目が表示される。スケジュール書込み項目を選択すると、リモートコントローラ或いは携帯端末からスケジュールを入力することが可能である。
<操作画面の移動>
上記した図2、図3及び図4に示したガイド画像は、領域101の視聴画像を除いて、タッチ式の入力操作部であってかつ表示部を有する携帯端末で表示することも可能である。つまり、情報処理装置は、TV装置の通信機能を介して、上記のガイド画像とガイド画像に対応する操作信号を、携帯端末に移動させることができる。これにより、携帯端末は、TV装置と通信状態を維持することができ、上記したようにガイド画像を利用して情報処理装置を操作することが可能となる。
<クラウドサービスボタン>
画面100には、例えば「タイムクラウドサービス(Time cloud Service)」と称されるボタン108(名称や表示位置はこの実施形態に限定されるものではない)が表示されている。
今、ユーザが領域101に表示されているコンテンツを視聴している中で、クラウドサービスのボタン108をカーソルで選択しクリックし、クラウドサービスの指示をしたとする。すると本装置のクラウドサービスのアプリケーションを起動することができる。クラウドサービスがスタートされた場合、視聴コンテンツと共に、このコンテンツに関連するサービスメニューがタイムクラウドサーバーから提供され、当該サービスメニューを一覧表示させることができる。そして表示ステートに応じて、関連するサービスメニューを切り替え表示することができる。クラウドサービスについては様々なサービスがあり、また各種の発展性がある。クラウドサービスにつては、この後、幾つかの代表的な例が説明される。図2、図3及び図4に示したガイド画像は、ボタン108がオンされ、本装置がタイムクラウドサービスサーバに接続されたときに起動されるようにしてもよい。
クラウドサービスサーバへの接続は、リモートコントローラ及び又は端末の特定のボタンを操作することにより、実行されてもよい。
<情報処理装置のブロック構成例>
図5には一実施例に係る情報処理装置及び方法が適用されたTV装置300の全体構成を示している。図5では、デジタルテレビジョン受信機(以下DTVと略する)の基本機能(テレビジョン号受信、復調、制御信号処理、3D関連信号処理、記録、オーディオ処理、ビデオ処理及び表示機能など)は、まとめてDTV機能ブロック(又はモジュール)14として示している。DTV機能ブロック14は、DTVインタフェース15を介して、情報処理装置222と接続される。情報処理装置222は、ブラウザセクションと称してもよい。
この例では、情報処理装置222は、クラウドアプリケーション部231、アプリケーション共通部232、ソケット部234を含む。この分類は、限定されるものではなく、クラウドアプリケーション部231が情報処理装置222と定義されてもよい。
ソケット部234は、DTVインタフェース15から見たサーバーウエブソケット、ブラウザからみたクライアントウエブサーバを含む。
クラウドアプリケーション部231は、統括コントローラ241、ビュー制御部242、モデル243を含む。統括コントローラ241は、コマンド、インストラクションに呼応して各種のイベント処理を行う。統括コントローラ241はビュー制御部242を制御して、各種の描画処理を実現する。ビュー制御部242は、先に説明した画面100内の各種画像及び制御信号を得ることができる。ビュー制御部242の動作に基づく前記画像及び制御信号は、例えばモデル243、ソケット234を介してTV装置の表示部に画像及び制御ボタンなどとして反映される。
モデル243は、サーバへのアクセス、サーバからの情報取得、サーバへの情報送信、DTV操作、DTVからのデータ受け取りなどを行う。したがって、DTVからのメッセージを受け取り、サーバへ送信することができる。またサーバから受け取ったメッセージをビュー制御部242と共同してDTVの表示部の画面に表示させることができる。サーバとしては、アプリケーションサービス用のサーバ410、タイムクラウドサービス用のサーバ411、ログコレクタ用のサーバ412などが存在する。さらに他の各種サーバ(図示せず)が存在する。
ユーザはリモートコントローラ11を操作して、DTV,及び情報処理装置222を制御することができる。リモートコントローラ11からの操作信号は、モデレータ12で分配される。クラウドアプリケーション部231用として分配されたキーイベントは、統括コントローラ241に入力される。またアプリケーション共通部323用として分配されたキーイベントは、ブラウザユーザインタフェース13を介してアプリケーション共通部232に入力される。アプリケーション共通部232は、アプリケーション要求コマンドに応じてアプリケーションサーバ410に対して指定されたアプリケーションを要求することができる。アプリケーションサーバ410から送られたアプリケーションは、モデル243を介してクラウドアプリケーション部231に取り込まれる。ログコレクタ用のサーバ412は、情報処理装置300及び他の接続装置で使用されるログを収集することができる。
タイムクラウドサービスサーバ411は、他の各種のサーバ及び他の情報処理装置ともネットワークを通じ接続されることができる。タイムクラウドサービスサーバ411は、情報処理装置に対して各種のサービスデータを送ることができる。タイムクラウドサービスサーバ411は、映像コンテンツと、メタデータ作成会社やユーザなどが作成したシーン情報やタグリストとを関連付けることができる。関連付けられたデータは例えばテーブル上に配置されている。
上記した図5に示す各ブロック及びその動作(上記した動作及び以下説明する動作を含む)は、ソフトウエアを形成するインストラクションの集合(プログラムと称しても良い)で実現されてもよいことは勿論のことである。また図5の各ブロック内にソフトウエアによるデータ処理を実現するためのプロセッサ或いは中央演算処理装置(CPU)などが組み込まれていてもよいことは勿論のことである。また、上記のソフトウエアはメモリ(記憶媒体)に格納されており、バージョンアップが可能であり、前記メモリ内のデータ(ソフトエア)はコンピュータにより読み取り可能である。
上記のDTVは、複数のデジタルチューナを有し、同時に複数チャンネルを受信することができる。複数チャンネルの信号が復調されると、複数のストリームが得られる。各ストリームは、テレビジョン番組、制御信号などのパケットを含む。複数チャンネルの複数の番組のストリームは、USB接続された例えばハードディスクドライブ(HDD)に記録される。HDDは、記録番組の番組情報を管理する管理情報を記録することもできる。
<タイムクラウドサービスサーバと情報処理装置との関係>
図6には、図5の総括コントローラ241、ビュー制御部242、モデル243などで構成されるモジュール(ソフトウエア、或はハードウエアでもよい)の一構成例を示している。コンテンツ出力モジュール244aは、表示部に視聴用のコンテンツを出力する。ここで、サービスメニュー一覧表示モジュール244bは、コンテンツが表示部に出力されている状態で、所定のサーバからのサービスを要求する指示入力があった場合、表示部に対して前記コンテンツに関連するサービスメニューを一覧表示させることができる。そして切り替え表示モジュール244cは、サービスメニューの表示ステートに応じて、次の指定入力に対して、更なる関連するサービスメニューを切り替え表示することができる。以下この機能に関連する各種のサービス機能が説明される。
<シーン情報機能(Scenefoと記載してもよい)>
図7にはシーン情報機能(Scenefo)が利用される際のTV装置300とタイムクラウドサービスサーバ411との関係を簡単に示している。この実施形態では、映像コンテンツとシーン情報が結びつけられたサービスをシーンインフォメーションとし、これを略して例えば「シーンフォ:Scenefo」と称する。
ユーザが番組を視聴している間に、気になるシーンがあった場合、例えばリモートコントローラの「シーン情報キー」(図4のタイムクラウドサービスボタン108がオンされている状態が好ましい)を押す。或いは領域104に気になるボタン(気になるキー)が表示されている場合もあるので、このキーをクリックする。すると、シーン情報サービスアプリケーションが起動する。また同時にブラウザも起動される。次に、気になるシーンに関連するシーンを複数のタグとして収集したタグリスト、或いはシーンリストをユーザはブラウジングすることができる。タグリストやシーンリストは複数の場合がある。通常タグリストは同一番組内で複数のタグが作成されている。シーンリストは、同一番組のシーンと他の番組のシーンとが一体となって作成されている場合がある。このタグリストやシーンリストもシーン情報に含まれる。その他、シーン情報は後で説明するように各種の情報を含む。
タグリストやシーンリストは、メタデータ作成会社や一般のユーザが作成して、タイムクラウドサービスサーバ411にアップロードしているものである。
なおタグリスト或いはシーンリストは、例えばある番組において、同一の出演者が現れるシーンを数秒、或いは数十秒単位で区分することができる区間情報である。区間情報には、番組の開始位置からの再生経過時間(相対時間と称される)が利用され、シーンの開始時間と当該シーンの終了時間のペアで、1単位のシーンを特定している。
タイムクラウドサービスサーバ411は、「シーン情報キー」操作に基づいて発生したシーン情報(番組名、チャンネル番号、気になるシーンの番組上のタイムロケーション(開始位置からの相対時間とも称される))を参照して、対応するタグ或いはシーンを決定する。タグは、タグリストを構成している1単位のタグである。タグリストは、通常は同一番組内で作成される。シーンはシーンリストを構成する1単位のシーンである。シーンリストは、ユーザが視聴している番組のリストのみならず複数の番組に跨って作成されることができる。複数の番組を通じて作成されるシーンリストは、例えば同一或いは類似のジャンルの複数の番組から作成されることができる。
シーンリストには、番組を代表するような例えば名称或いはコメントが付されている。1つの番組の1つのシーンに対応して複数種のシーンが作成されている場合もある。これは1つのシーンにおいて、ユーザが気になるシーンは背景である風景、或いはシーンに登場している車、或いは車を運転している役者の場合があるからである。従ってシーンリストとしては、風景に関するシーンリスト、車に関するシーンリスト、役者に関するシーンリストなどが作成される場合がある。
上記したように、ユーザが番組のあるシーンで、「シーン情報キー」を操作すると、対応するシーンに関するシーン情報がタイムクラウドサービスサーバ411から情報処理装置へ送られてくる。即ち、本装置は、コンテンツ視聴中に、クラウドサービスを起動する指示があった場合に、視聴コンテンツと共に、このコンテンツに関連するサービスメニューを一覧表示させる手段を有する。
上記シーン情報に関する複数のシーンが、画面100の例えば右側に表示される。ユーザは、シーンとともに表示されるコメントや名称を参照し、リモートコントローラ操作により所望のシーンを選択し、決定ボタンを押すことができる。すると、画面100では、選択したシーンに関する各種のシーンが例えば「商品情報」「店舗情報」「地域情報」「人物情報」、「タグ再生」などのカテゴリー選択ボタンが表示される。
このときの画面100の表示状態は、気になるシーンに現れた商品、店舗、地域、人物、「タグ再生」などに関してさらに詳細な情報をユーザに提供できることを意味する。また「タグ再生」が選択された場合は、タグを再生できることを意味する。即ち、本装置は、表示ステートに応じて、関連するサービスメニューを切り替え表示する手段を有する。
ユーザにより例えば「商品情報」のボタンが選択された場合、画面100は、商品の販売サイトのブラウジング状態に移行する。これは、タイムクラウドサービスサーバ411から送られて来たシーン情報に、シーンリスト或いはタグリストのデータとともに、販売サイトのホームページアドレスなどが、拡張連鎖情報として含まれているからである。
ユーザにより「店舗情報」のボタンが選択された場合、画面100は、気になるシーンに現れた店舗の案内サイトに移行することができる。ユーザにより「地域情報」のボタンが選択された場合、画面100は、当該地域の観光局、役所などの案内サイトに移行することができる。この場合、タイムクラウドサービスサーバ411から送られてくる情報には、GPS情報に基づいて作成された地図情報が含まれていてもよい。これによりユーザは、地図を見ることで店舗等が自宅から近いか否かを確認することもできる。
さらにまた、ユーザにより「人物情報」のボタンが選択された場合、画面100は、当該役者のプロフィール、当該役者が出演している他の番組、劇場などの案内、後援会情報などの案内サイトに移行することができる。なお「シーン情報キー」は、他のキーで兼用されていてもよい。
<シーンリスト機能(SceneListと記載してもよい)>
図8は、シーンリスト機能(SceneList)が利用される際のTV装置300とタイムクラウドサービスサーバ411との関係を簡単に示している。このシーンリスト機能も上記したシーン情報機能(Scenefo)と同様な手段を有する。
例えばサッカーの番組において、ゴールシュートのシーンを見たい場合、或いは特定の選手が現れたシーンを見たい場合がある。また相撲番組において、特定のレスラー(力士)が現れるシーンを見たい場合がある。
このような場合、番組を視聴中のユーザは、特に視聴したいシーンがあった場合、リモートコントローラの例えば「シーンリストキー」(図4のタイムクラウドサービスボタン108がオンされている状態が好ましい)を操作する。すると、シーンリスト機能が起動し、視聴したいシーンと同等或いは類似するシーンのシーンリスト或いはタグリストを視聴することができる。
タグリストは、通常は同一番組内で作成される。シーンリストは、ユーザが視聴している番組のリストのみならず複数の番組に跨っているシーンリストが存在する。例えば相撲番組で、特定の力士が登場する試合は、1日1回であり、複数日分の番組が収録されている。このために、シーンリストは、複数番組のシーンリストが存在する。シーンリストには、番組を代表するような例えば名称或いはコメントが付されている。1つの番組の1つのシーンに対応して複数種のシーンリスト或いはタグリストが作成されている場合もある。このシーンリスト或いはタグリストも、タイムクラウドサービスサーバ411から提供される。即ち、本装置は、コンテンツ視聴中に、クラウドサービスを起動する指示があった場合に、視聴コンテンツと共に、このコンテンツに関連するサービスメニューを一覧表示させる手段を有する。
ユーザは、所望のシーンリスト名を選択し、再生ボタンを押すと、選択したシーンリスト或いはタグリストに従ったシーン再生が行われる。ユーザは、所望のシーンリスト名を選択し、例えば決定ボタンを押すことができる。この決定ボタンを押すと、シーンリストを形成しているシーンセルが配列表示される。この配列は時間経過順である。ここでユーザは、所望のシーンセルの位置にカーソルを合わせて再生ボタンを押すと、カーソルで指定されたシーンからシーンの配列順に再生が開始される。即ち、本装置は、表示ステートに応じて、関連するサービスメニューを切り替え表示する手段を有する。
<シーンプレイ機能(ScenePlayと記載してもよい)>
図9は、シーンプレイ機能(ScenePlay)が利用される際のTV装置300とタイムクラウドサービスサーバ411との関係を簡単に示している。このシーンプレイ機能も上記したシーン情報機能(Scenefo)と同様な手段を有する。
長時間番組や或いは途中まで視聴した番組に関しては、ユーザは番組の途中から再生して視聴したい場合ある。又気に入ったシーンから再生したい場合がある。このような場合ユーザは、画面100の例えば領域104に表示される「シーンプレイ」の操作ボタン(ガイド画像)をクリックする(図4のタイムクラウドサービスボタン108がオンされている状態が好ましい)。すると、画像配置が変更され、現在視聴している番組に関して、代表お勧めシーンの小画像が複数個表示される。例えば図3の右側に示したガイド画像のように、複数の代表お勧めシーンの小画像が表示される。即ち、本装置は、コンテンツ視聴中に、クラウドサービスを起動する指示があった場合に、視聴コンテンツと共に、このコンテンツに関連するサービスメニューを一覧表示させる手段を有する。
ところで、図1−図3の画面100には「シーンプレイ」のガイド画像が表示されていない。しかし、領域104の何れかのガイド画像にカーソルを合わせて、リモートコントローラのスクロールキーが操作されることにより、種々のガイド画像を表示することができる。ガイド画像の中には、「シーンプレイ」のガイド画像があるので、このガイド画像をクリックする。すると、現在視聴している番組に関して、代表お勧めシーンの小画像が複数個表示される。
ユーザは、リモートコントローラ操作により、カーソルで所望の小画面を選択し、再生ボタンを押すことにより、当該小画面のシーンから番組再生を開始させることができる。即ち、本装置は、表示ステートに応じて、関連するサービスメニューを切り替え表示する手段を有する。
お勧めシーンは、例えばタイムクラウドサービスサーバ411で作成され、準備されている。お勧めシーンの作成方法は各種の方法が可能である。タイムクラウドサービスサーバ411は、多くのクライアント(ユーザ)から、例えば気になるシーン情報を収集及び又はレコメンドデータを収集する。そして気になるシーン情報の番組情報及び又はレコメンドデータに含まれる番組情報の統計をとる。この統計処理により、番組毎に番組情報により何回も指定されている複数のシーンの順位を決める。そして1つの番組内で前記順位の高い複数のシーンを代表シーンとし、代表シーンに対応する代表シーン情報を作成する。これにより各番組において、複数の代表シーンが決められる。代表シーン情報は、番組の名称、番組の放送日時、番組を最初から再生した場合に代表シーンの再生に移行するまでの相対時間などを含む。
またタイムクラウドサービスサーバ421は、ユーザの情報処理装置から番組の記録先(ハードディスクドライブ,DVD,BDなど)情報及び記録した番組情報などを受け取り、どの番組がどの記録媒体に記録されているかを把握できるようになっている。このために、TV装置は、代表シーンを作成する場合、この代表シーンを含むコンテンツを記録媒体から高速で読み取り、複数の代表シーンを提示することができる。
<シーン情報機能(Scenefo)、シーンリスト機能(SceneList)、シーンプレイ機能(ScenePlay)の選択・切換・移行>
ユーザは、(a) シーン情報機能(Scenefo)にエンターした後、シーンリスト機能(SceneList)或いはシーンプレイ機能(ScenePlay)に移行したい場合がある。またユーザは、(b) シーンリスト機能(SceneList)にエンターした後、シーンプレイ機能(ScenePlay)或いはシーン情報機能(Scenefo)に移行したい場合がある。またユーザは、(c)シーンプレイ機能(ScenePlay)にエンターした後、シーンリスト機能(SceneList)或いはシーン情報機能(Scenefo)に移行したい場合がある。
本情報処理装置は、このような場合、機能切換機能を有する。機能切換方法は各種の方法が可能である。例えば、シーンリスト或いはタグリストが現れた後に、シーン情報キー、シーンリストキー、シーンプレイキーが表示され、何れかを選択できるようにしてもよい。または、シーン情報キー、シーンリストキー、シーンプレイキーは、リモートコントローラに設けられても良いし、或いは携帯端末の表示部に表示されても良い。
或いは、シーン関連機能切換キーを用意し、いずれの機能が動作中であってもこの切換キーを繰り返し操作することにより、シーン情報機能(Scenefo)、シーンリスト機能(SceneList)、シーンプレイ機能(ScenePlay)がサイクリックに切換わるようにすることができる。
<シーン情報機能(Scenefo)、シーンリスト機能(SceneList)、シーンプレイ機能(ScenePlay)の動作時に利用される制御情報>
タイムクラウドサービスサーバ411は、情報処理装置に対してTV機能を制御するための制御情報を送信することもできる。タイムクラウドサービスサーバ411は、情報の拡張連鎖機能を有し、メタデータのデータベースサーバや多くのユーザから送信されてきたデータの関連付けを行い、拡張連鎖データを作成することができる。タイムクラウドサービスサーバ411は、データを関連付けるための関連付けテーブルを有する。データを関連付ける方法は各種の方法が可能である。例えば種々のデータを共通の識別子で関連つける方法がある。さらに前記識別子に対して、サブ識別子を追加して、データの関連付けの程度や、関連付けられたデータの種類を前記サブ識別子で分類しても良い。
上記したように番組情報と店舗、或いは商品などを関連付けたシーン情報を作成することができる。
拡張連鎖データには、TV機能を自動制御する制御信号が含まれていてもよい。例えば、TV装置のDTV機能ブロック14が3D信号処理部を有する場合、コンテンツ処理を3D処理モードに切り換えるための制御信号を送信することもできる。TV装置のDTV機能ブロック14は、該制御信号に応答することができる。3D処理としては、2D信号を3D信号に変換する処理がある。また3D処理としては、3D信号を、3D用ディスプレイに供給する処理もある。3D用ディスプレイとしては、ユーザが、裸眼で3D像を見ることが可能なディスプレイ、或いはユーザが眼鏡を使用して3D像を見ることが可能なディスプレイがある。そこで、タイムクラウドサービスサーバ411は、これからユーザが視聴するシーン或いは映像が3D視聴することが好ましく、かつTV装置が3D機能を有すると判断した場合は、自動的にTV装置を3D処理状態に切り換える制御信号を送信することができる。
さらには、シーンに応じたオーディオ制御信号及び又はオーディオ信号がタイムクラウドサービスサーバ411から送られ、TV装置のDTV機能ブロック14は、該オーディオ制御信号及び又はオーディオ信号にも応答することができる。特に、シーン情報機能、シーンリスト機能が動作する場合は、TV装置は、通常の番組が連続再生される状況とは異なる再生状況となる。このために、TV装置のオーディオ系により、シーンに適した音楽(BGM等)あるいは音声が出力されるようになる。
さらにまた、ユーザが視聴するシーンによって、画像の輝度調整、色調整を行った場合がよい場合もある。このような場合もユーザやシーンに応じて、タイムクラウドサービスサーバ411は、画像の調整データを拡張連鎖データに含めて送信することができる。例えば情報処理装置が家族用ログインIDでログインされている状況の中で、シーンリストが要求されたとする。そしてシーンリストにより指定される複数のシーンの中に特定のシーン(過激な暴力シーンなど)が、存在したとする。このような場合、タイムクラウドサービスサーバ411は、特定のシーンの再生をジャンプさせる制御信号を拡張連鎖データに含ませてクライアントに送信してもよい。
タイムクラウドサービスサーバ411は、情報処理装置からそのログイン識別子とともに、例えばTV装置、或いは携帯端末などの製造メーカ情報、表示能力などを含む仕様情報、を受け取り保存することができる。メーカにより、TV装置の表示能力、制御方法などが異なる場合があるからである。タイムクラウドサービスサーバ411は、シーン情報機能(Scenefo)、シーンリスト機能(SceneList)、シーンプレイ機能(ScenePlay)の動作時に、情報処理装置(クライアント)に対して制御信号を送信する場合、クライアントに適合する制御信号を送信することができる。またタイムクラウドサービスサーバ411が作成したメッセージなどの表示用データを送信する場合、情報処理装置(クライアント)の設定に応じて、日本語、英語、フランス語、韓国語、中国語、ドイツ語、スペイン語、など異なる言語及び又は音声を送信するようにしてもよい。
さらにまたタイムクラウドサービスサーバ411は、情報処理装置(クライアント)を含むTV装置が節電機能を有する場合、節電指令或いは節電協力要請信号を送信するように構成されている。タイムクラウドサービスサーバ411は、電力需要状況、電力予報情報を例えば電力プラント会社から受け取ることができる。電力の消費が電力供給量に対して逼迫している場合、タイムクラウドサービスサーバ411は、各情報処理装置へ、節電協力を行うように節電協力のための通知を行うことができる。
図10には、タイムクラウドサービスサーバ411を形成している各サーバの組織例を示している。
421はメタデータサーバであり、外部のデータ作成会社のデータ作成サーバ514から各種のメタデータを受け取ることができる。メタデータは、番組情報であり、放送チャンネル、放送時間、出演者、など番組に関する多くの情報が含まれる。メタデータは、メタデータサーバ421において、シーン情報、タグリスト、シーンリスト、などを作成するのに利用される。またタグリスト、シーンリスト、及びシーン情報に付随する制御情報も存在する。
さらにメタデータサーバ421は、タグリスト作成用のサーバ422に対して、タグリスト及び又はシーンリストを登録することができる。また、メタデータサーバ421はクライアント(情報処理装置)からの要求に応じてタグリスト作成用のサーバ422からタグリスト及び又はシーンリストを取得し、クライアント(情報処理装置)へ提供することができる。メタデータサーバ421は、メタデータを用いて、シーン情報を作成し、クライアント(情報処理装置)へ送信することができる。
メタデータサーバ421は、多くのクライアント(ユーザ)から、例えば気になるシーン情報、レコメンドデータを収集し、履歴収集サーバ423に転送する。履歴収集サーバ423は、気になるシーン情報の番組情報及び又はレコメンドデータに含まれる番組情報の統計をとる。この統計処理により、番組毎に番組情報により何回も指定されている複数のシーンの順位を決める。そして1つの番組内で前記順位の高い複数のシーンを代表シーンとし、代表シーンに対応する代表シーン情報を作成する。これにより各番組において、複数の代表シーンが決められる。代表シーン情報は、番組の名称、番組の放送日時、番組を最初から再生した場合に代表シーンの再生に移行するまでの相対時間などを含む。
メタデータサーバ421は、クライアントからシーンプレイの要求があったときは、サーバ423から、要求のあった番組に関する代表シーン情報を当該クライアントへ返信することができる。
図11は、メタデータサーバ421の内部構成例を示している。メタデータ取得処理部4211は、データ作成サーバ514から各種のメタデータを受け取り、このメタデータをデータベースユニット4212に格納する。タグリスト生成・登録処理部4220は、メタデータを用いて、タグリストを生成し、生成したタグリストをサーバ422に登録する。タグリスト取得処理部4221は、クライアント(情報処理装置)からの要求に応じてタグリスト作成用のサーバ422からタグリストを取得し、クライアント(情報処理装置)へ提供することができる。シーン情報生成処理部4213は、メタデータを用いて、シーン情報を作成し、作成したシーン情報をシーン情報データベースユニット4215に格納する。情報送信処理部4311は、クライアントからの要求に応じて、シーン情報及び又はタグリスト及び又はシーンリストを当該クライアントに送信する。
コマンド処理部4310は、クライアントからの指令及び又は情報を受け取り、メタデータサーバ421の動作に反映させる。また
上記したブロックは代表的なブロックを示しているだけである。またデータベースユニット4212には、上記以外の各種のデータが格納される。さらに、制御ブロックとしても、各種のブロックが存在し後述する動作を達成するものである。
上記したメタデータサーバ421は、情報の拡張連鎖処理を実施している。例えば、上記したように、クライアント(ユーザ又は情報処理装置)から気になるシーンのシーン情報がこのメタデータサーバ421に送信されてくると、メタデータサーバ421は、当該クライアントの要求に対応したデータとともに、さきに説明した拡張連鎖データを送信することができる。このためユーザは、拡張連鎖データを有効に使うことができるという利便性を得られる。
図12は、情報処理装置222とDTV機能ブロック14の構成例を相互関係と共に示している。総括コントローラ241は、DTV制御モジュール2411、ログイン識別子管理モジュール2412、コミュニケーションデータ管理モジュール2413、ログイン識別子送信モジュール2414を含む。DTV制御モジュール2411は、ユーザ操作に基づいてDTV機能ブロック14を制御する場合と、クラウドサービスサーバ411からの制御データに基づいてTV各種機能ブロック14を制御する場合とがある。ログイン識別子管理モジュール2412は、図3、図4で説明したログイン識別子が入力されたときに、ログイン識別子の保存を制御し、家族用、個人用のログイン識別子をテーブルデータとして管理している。コミュニケーションデータ管理モジュール2413は、各ログイン識別子に対応して、通信データを管理する。例えば、ログインしたユーザが外部サーバをアクセスした場合、その履歴データを管理している。履歴データにはアクセス先アドレス、取引データなども含まれる。またコミュニケーションデータ管理モジュール2413は、クラウドサービスサーバ412から送られて来たデータに関して、分類・保存処理を実行し、また表示用データとして用いることもできる。
ログイン識別子送信モジュール2414は、ログインしたログイン識別子をクラウドサービスサーバ412に送信する。クラウドサービスサーバ412は、多くのユーザからのログイン識別子を管理し、図4で説明したようなガイド画像を提供する際に利用する。
ビュー制御部242は、デモンストレーション画像制御部2421、ガイド画像制御部2422を含む。これにより、図1−図4で説明したようなデモンストレーション画像、ガイド画像をDTV側に提供できる。
DTV機能ブロック14は、アンテナからの信号を受信するワンセグ受信・処理部141、衛星放送、地上デジタル放送を受信する受信部142及び復調部143を有する。受信部142及び復調部143は、複数のチューナを含み同時に複数のチャンネルの放送番組を受信し復調することができる。復調された複数の番組信号は、DVD機器14AにおいてDVDフォーマットに変換されデジタルバーサタイルディスクに記録されることができ、或いはBD機器14BにおいてBDフォーマットに変換されてブルーレイディスクに記録されることができる。また任意のストリームにより、ハードディスクドライブ14Cにてハードディスクに記録されることができる。DVD機器14A、BD機器14B及びハードディスクドライブ14Cは、ホーム・ネットワーク接続部148を介してDTV機能ブロック14に接続されている。ハードディスクドライブ14Cは、USBケーブルを介して接続されるタイプであってもよい。ハードディスクドライブ14Cは、複数のチャンネル(例えば設定した6チャンネル)の全番組を例えば、同時録画し、例えば1週間乃至3週間程度、録画できる方式のものであってもよい。この種の機能はタイムシフト機能と称される場合もある。またハードディスクドライブが増設されるように構成されてもよい。
このネットワーク接続機器及び記録番組情報は、TVコントローラ140にて把握され、情報処理装置を介してクラウドサービスサーバ412に送信されることもできる。この場合、クラウドサービスサーバ412は、ユーザの家庭内のネットワーク接続機器及び記録番組情報を把握できる。したがって、シーンリスト情報に基づいて、各種のシーンが再生される場合、クラウドサービスサーバ412は、前記各種のシーンが記録されている家庭内の接続機器まで指定することも可能である。
DTV機能ブロック14内において、復調された番組信号、或いはDVD,BD或いはHD(ハードディスク)などの記録媒体から再生された番組信号は、信号処理部144にて各種調整(輝度調整、色調整など)が行われ出力部145を介して表示部の画面100に表示される。
DTV機能ブロック14は、電源回路146を含み、電源回路146は商用電源使用状態、バッテリー147の使用状態のいずれにも任意に切換ることができる。この電源使用状態の切換は、利用者がリモートコントローラ操作により強制的に行う場合と、外部情報に基づいて、自動的に実施される場合とを含む。
クラウドサービスサーバ411は、自動的にTV装置を3D処理状態に切り換える制御信号を送信することができる。さらには、クラウドサービスサーバ411は、シーンに応じたオーディオ制御信号及び又はオーディオ信号をTV装置に送信することができる。さらにまた、シーンに応じて、クラウドサービスサーバ411は、画像の調整データを拡張連鎖データに含めて送信することができる。
DTV機能ブロック14は、近距離無線送受信部149を含む。近距離無線送受信部149を介して、携帯端末とのデータ送受信が可能である。携帯端末は、DTV機能ブロック14に操作画像を要求することができる。DTV機能ブロック14は、操作画像が要求された場合、図3、図4で示したようなガイド画像を携帯端末に送信することができる。ユーザは、携帯端末のガイド画像を利用して上記情報処理装置を制御することができる。
DTV機能ブロック14は、上記したクラウドサービスサーバ412から送られてきた制御データをチェックし、自動的に動作状態として反映することができる。
したがって、上記のシステムによると、基本的には、情報処理装置は、ユーザの第1の操作信号に応答してネットワーク接続部を介してサーバにトリガとなるデータ(シーン情報キー、シーンリストキー、シーンプレイキーに対応した制御信号)を送信する。次に前記トリガデータに基づいて返信された拡張連鎖データを取得し、前記拡張連鎖データに含まれる自動制御用の第1の制御信号(インストラクション)と、ユーザの第2の操作信号に応答する第2の制御信号(インストラクション)を分類保存する。保存は統括コントローラ或いはモデルで保存される。そして前記第1の制御信号(インストラクション)に基づき自律動作し、及びまたは、第2の制御信号(インストラクション)に基づき他律動作することができる。自律動作とは、自動的に動作することであり、例えば図4で示したように領域106の表示画像を得ること、及びDTV機能ブロック14を制御することである。他律動作とは、ユーザの操作を待ち、ユーザからの第2の操作信号が入力したときに、当該第2の操作信号に応答することである。この動作は、図6、図7、図8で説明したように商品選択に応答する動作、タグリスト選択に応答する動作、シーンリスト選択に応答する動作などである。さらに前記拡張連鎖データには表示するための表示用データも含まれている。この表示用データは、各種のメッセージや、アルバムなどが含まれる。またタイムクラウドサービスサーバ411から節電指令が送られてきたとき、本DTV機能ブロック14は、節電動作を実行することができる。節電動作とは、例えばフルセグ受信状態からワンセグ受信状態への切換、あるいは表示部の表示領域の縮小、商用電源使用からバッテリー使用への切換が可能である。
またDTV機能ブロック14は、図1−図4で示した画面において、領域101の動画像の領域の輝度が他の領域の輝度より高い状態に制御することができる。つまり領域102−104のガイド画像の輝度を領域101の動画像よりも低くし、動画像を見やすくすることができる。ただし、何らかの操作のために、カーソルがポイントしたガイド画像は、その輝度を明るく制御することができる。
図13には、本実施形態がデジタルテレビジョン受信装置に適用された際の用語の定義の一例を示す。なお用語はここで定義されるものに限定されるものではない。
図14A,図14B,及び図14Cは、すでに説明したが、Scenefo、SceneListの機能の一例をまとめて示している。
図15には、既に説明したが、主にタイムクラウドサービスサーバ411側で使用される用語の意味をまとめて示している。
図16には、Scenefo/SceneListの画面遷移の一例を示す。DTVにおいて、映像コンテンツが再生された時点(再生初期画面)ではScenefo/SceneListアプリケーションは未起動状態であり、ユーザ操作によってScenefo/SceneListアプリケーションが起動される。このときアプリケーションの起動と同時にブラウザも起動される。
例えばリモートコントローラの「シーン情報キー、([Scenefo]キーと称しても良い)」が操作される。或いは「気になるキー」が操作されてもよい。またはクラウドサービスサーバ411のサービスモードに移行しているときは、シーン情報ボタンの小画面を選択することができる。すると、再生中の番組に関するタグリストが画面に表示される。ここでユーザが、所望のタグリストを選択し、決定すると、タグリストに基づく番組再生が実行される。またリモートコントローラ或いは画面上の「シーンリストキー或いはクイックキー」或いは「シーンリストボタン」が操作されると、シーリストの選択画面に移行する。
図17は、上記のアプリケーション起動の動作遷移を示す。タグリストの表示を行う場合、或いはシーンリストの表示を行う場合に、リストが存在するか否か、存在する場合は複数存在するかどうかも判定される。ユーザはタグリスト或いはシーンリストの中から所望のリストを選択し、決定ボタンを操作する。これによりタグリスト或いはシーンリストに基づく画像再生が開始される。さらには、クラウドサービスサーバから送られてくるシーン情報に基づき、商品販売サイト、店舗サイトなどのブラウジング状態に移行することもできる。なお画面遷移図において、[黄]、 [赤]、[緑]など色が記載されているが、これは、リモートコントローラのキーの色を意味する。また[左]、[右]が記載されているが、これはカーソル移動用のキーであり、画面の状態によって、ジャンプ指令にも利用できることを示している。
図18に示すように、この実施形態では、ポータルからサービスを起動し、気になるシーンの情報を表示することもできるし、ショッピングサイトで気になる商品をすぐに購入することもできる。
上記したように、実施形態に係るシステムでは、細かなシーン毎に、そのシーンにあった関連情報をタイムリーに提示させることができる。
次に、本実施形態の一動作例を説明することにする。動作形態としては種々の展開が可能であり、ここで説明する例に限定されるものではない。
DTVが、PVR又はタイムシフトマシンのコンテンツ再生中に、[Scenefo]キー押下を検出すると、再生位置の最近傍前のScenefoにフォーカスを当てた状態でScenefoのリスト(Scenefo一覧)を表示する。なお、[Scenefo]キーに替わる、他の入力をトリガとして、上記一覧表示を実現するようにしてもよい。タイムシフトマシンとは、現在から遡って一定期間分(例えば過去15日分)の複数チャンネル(例えば6チャンネル)の放送コンテンツを記録(全記録)するもので、タイムシフトマシンによる全記録が実行されている場合、ユーザは、過去に放送された番組(例えば過去15日分)をいつでも視聴することができる。
例えば、Scenefo一覧(シーン情報リスト)では、Scenefoの一部(2行くらい)がリスト表示される。
Scenefoが存在しないケースでは、「Scenefoがありません。SceneListを表示しますか?」のダイアログを表示し、Yesの場合、SceneList選択画面に遷移する。
DTVは、Scenefo一覧表示中に[上] 又は [下] キー押下を検出すると、Scenefoカーソルを移動する。
DTVは、任意のScenefoにカーソルが当たった状態で [決定] キー押下を検出すると、カーソルが当たったScenefoに対応するシーンを再生する(再生ジャンプ)。
DTVは、Scenefo一覧の表示中に[戻る] 又は [終了] キー押下を検出すると、Scenefo一覧を閉じる。
DTVは、Scenefo一覧の表示中に任意のScenefoにカーソルが当たった状態で [右] キー押下を検出すると、Scenefoの詳細情報を表示する。Scenefoの詳細情報は、Scenefo全てを含む。Scenefoの詳細情報は、Scenefoの内容に応じたアクションボタンを含む。
例えば、以下の機能に対応するアクションボタンを含む。
「このシーンをお気に入り登録する」
「いいね!」/「いいね!を取り消す」/「いいね!カウント付き」
「テレビでショッピングサイトを開く」
「アプリケーションでショッピングサイトを開く」
「このScenefoをメールで送信する」
DTVは、「このシーンをお気に入り登録する」ボタンの押下を検出すると、対応するシーンをお気に入り登録する(後で纏め買いしたり、再度このシーンを観たいなどのユースケースに利用できる)。
クラウドサービスサーバは、TV/アプリケーション等で共通利用するために、お気に入りScenefoを管理することができる。
DTVは、「いいね!」ボタン押下により、Scenefoに対応付けて、いいね!を示すログをサーバにアップロードする。これにより、Scenefo対応付けられた、いいね!のカウントが増える。
DTVは、「テレビでショッピングサイトを開く」ボタン押下を検出すると、ブラウザでショッピングサイトを開く。
DTVは、「アプリケーションでショッピングサイトを開く」ボタン押下を検出すると、アプリケーションにショッピングサイトのURLを渡す。アプリケーションは、URLに基づきショッピングサイトを開く。
DTVは、「このScenefoをメールで送信する」ボタン押下を検出すると、送信先メールアドレス選択画面を表示する。送信先メールアドレス選択画面は、メール予約用などで設定されているメールアドレスを候補として提示し、メールアドレスの選択を受け付けることができる。また、送信先メールアドレス選択画面は、メールアドレスの入力を受け付けることもできる。ユーザが、メールアドレスを選択して [送信] ボタンを押下すると、DTVは、メールアドレスの選択及び[送信] ボタンの押下を検出して、メールを送信する。
DTVは、Scenefo一覧の表示中あるいはScenefo詳細の表示中に切換ボタンの押下を検出すると、「フル映像+オーバーレイScenefo」表示と「映像とScenefoの分割」表示を切り換えることができる。
DTVは、コンテンツ再生中に [左] [右] キー押下を検出すると、Scenefo又はSceneListの「前へ」「次へ」再生ジャンプすることができる。
DTVは、最後に利用したもの(Scenefo又はSceneListの特定のリスト)をベースに動作し、デフォルトの設定ではScenefoをベースに動作し、Scenefoが無いかつ当該コンテンツ再生中に一度もSceneListを使っていない場合は何も動作しない
DTVは、Scenefo一覧の表示中に [SceneList利用] ボタン押下を検出すると、SceneListの選択画面に遷移することができる。
例えば、DTVは、既存の「タグリスト利用」からScenefoもタグリストの1つとして利用できるようにする。
また、DTVは、1つのScenefoから、CMのみ、商品情報のみ、のようにいくつかのタグリストとして表示することもできる。
DTVは、[Scenefo] ボタンの押下を検出すると、現在再生位置の最近傍前のScenefoの詳細情報を表示することができる。
DTVは、常に、現在再生位置の最近傍のScenefoを表示する。
DTVは、「アプリケーションでショッピングサイトを開く」ボタンの押下を検出すると、ショッピングサイトのURLを受けて、ショッピングサイトをアプリケーション内ブラウザで開く。
DTVは、[お気に入りScenefo] ボタンの押下を検出すると、お気に入り一覧を表示し、さらに「ショッピングサイトを開く」等のアクションに対応し、ショッピングサイトを開く。
<関連ログアップロード要件>
DTVについて:
DTVは、通常モードで[Scenefo] キー押下を検出すると、Scenefo一覧を表示した(Scenefoモード開始)再生位置、Scenefoをアップロードすることができる、
DTVは、Scenefo一覧から [決定] キー押下の検出に対応して、シーンジャンプに利用されたScenefoをアップロードすることができる、
DTVは、Scenefo一覧から [右] キー押下の検出に対応して、Scenefoの詳細表示に利用されたScenefoをアップロードすることができる、
DTVは、Scenefo詳細から得られた購入サイト、商品サイト、店舗サイト、又は地図サイトのURL等をアップロードすることができる、
DTVは、Scenefo詳細をアプリケーションに転送した場合、Scenefo詳細に対応するScenefoをアップロードすることができる、
DTVは、Scenefo詳細をメール送信した場合、Scenefo詳細に対応するScenefoをアップロードすることができる、
DTVは、「いいね!」が指定されたScenefoをアップロードすることができる、
DTVは、お気に入り登録されたScenefoをアップロードすることができる。
端末について:
端末は、[Scenefo] キー押下によりScenefoを表示した場合、Scenefoの再生位置、Scenefoをアップロードすることができる、
端末は、Scenefo詳細から得られた購入サイト、商品サイト、店舗サイト、又は地図サイトのURL等をアップロードすることができる、
端末は、Scenefo詳細をメール送信した場合、Scenefo詳細に対応するScenefoをアップロードすることができる、
端末は、「いいね!」が指定されたScenefoをアップロードすることができる、
端末は、お気に入り登録されたScenefoをアップロードすることができる、
なお、Scenefoもタグリストのひとつとして、タグリスト利用ログもアップロードすることができる。
次に、画面遷移の一例について説明する。図19A、図19B、図19C、図19Dは、画面遷移の一例を示す図である。図20〜図24は、画面遷移の詳細の一例を示す図である。図25〜図28は、各画面の一例を示す図である。
例えば、DTVが、再生初期状態又はブラウザ初期状態で、例えば記録コンテンツ(録画番組)の再生画面を表示している状況で(図19AのSF-000/SF-999)、「気になる!」キー押下を検出すると、再生中のシーン情報、再生後のシーン情報、及び再生前のシーン情報を一覧表示する。
図25は、シーン情報の一覧表示の一例を示す図である。DTVは、記録コンテンツ(録画番組)の再生中に、「気になる!」キー押下を検出すると、例えば、再生中のシーン(再生位置)をお気に入りへ登録し、また、クラウドざんまいの気になる!シーン一覧へ登録し、クラウドメニューのInboxにメッセージを通知する。さらに、DTVは、複数のシーン情報を一覧表示する(再生中のシーン情報、再生後のシーン情報、及び再生前のシーン情報を表示する)。また、シーン情報は、商品情報アイコン等を含み、ユーザは、商品情報アイコンを選択するだけで、シーンに応じた商品情報サイト、商品購入サイトを見ることができる。
また、DTVが、再生初期状態又はブラウザ初期状態で、例えば放送コンテンツ(OA番組)の再生画面(リアルタイム再生画面)を表示している状況で(図19AのSF-000/SF-999)、「気になる!」キー押下を検出すると、図26に示すように、DTV1は、再生中のシーン(放送位置)をクラウドざんまいの気になる!シーン一覧へ登録し、クラウドメニューのInboxにメッセージを通知する。さらに、DTV1は、再生中のシーンから記録を開始する。
上記の通り、再生状況に応じて、「気になる!」キー押下に基づく処理が切り換わる。つまり、記録コンテンツの再生中に「気になる!」キー押下が検出されると、シーン情報が表示され、放送コンテンツの再生中に「気になる!」キー押下が検出されると、記録が開始される。
図27は、DTVにより表示されるクラウドメニューの一例を示す図である。上記メッセージの通知は、メッセージアイコン上に反映される。また、シーンリストアイコンを選択し、図28のシーン一覧画面を表示することもできる。つまり、上記登録されたシーン情報をシーン一覧画面から選択することができる。例えば、ユーザが所望の登録シーン情報を選択すれば、DTVは、選択された所望の登録シーン情報に対応するシーンを再生する。また、ユーザが、複数の登録シーン情報に基づく連続再生を選択すれば、DTVは、複数の登録シーン情報に対応する複数のシーンを繋げて連続再生する。また、ユーザが、登録シーン情報に含まれた商品アイコン、ショップアイコン等を選択すれば、DTVは、商品情報サイト、商品購入サイト、ショップサイト等を表示する。
以下、タイムクラウドのレコメンド仕様の一例を示す。
<おすすめシーン>・イチオシシーン
視聴ログから高視聴率な時間帯を算出し、対応するデータのシーンを高視聴率シーンとする。そのうちユーザが録画している番組のシーンをおすすめする。
・人気シーン
タイムクラウドでのタグジャンプのログからタグジャンプの多かったタグ・シーンを算出し、そのうちユーザが録画している番組のシーン・タグをおすすめする。
・みんなの気になるシーン
タイムクラウド利用者が「お気に入り」に入れたシーン・タグから、お気に入り登録の多いシーン・タグを算出し、そのうちユーザが録画している番組のシーン・タグをおすすめする。
・Twitter(登録商標)盛り上がりシーン
放送局ハッシュタグに対するツイートから、ツイート数の多い時間帯を算出し、対応するメタデータ作成サーバで管理されたシーンを盛り上がりシーンとしておすすめする。
・フレンドおすすめシーン
フレンドが「フレンドにメッセージ送信」したシーンをおすすめする。
・ユーザおすすめシーンリスト
ユーザが自分の好きなタグ・シーンを集めて作成したシーンリストを提示する。
・フレンド視聴シーン
フレンドのタグジャンプのログからタグジャンプの多かったタグ・シーンを算出し、そのタグ・シーンをおすすめする。
・人気商品・店舗シーン
購入サイト(商品)へのジャンプ数を集計し、ジャンプ数の多い購入サイトをおすすめする。店舗サイト(店舗)へのジャンプ数を集計し、ジャンプ数の多い店舗サイトをおすすめする。
・あなたへのおすすめシーン
パーソナライズしたおすすめ。他ユーザのプロフィール・視聴シーンログから、ユーザの嗜好にあったシーンを算出する。そのうちユーザが録画している番組のシーンをおすすめする。
なお、上記の処理の手順は全てソフトウェア(シーン情報出力プログラム)によって実行することが可能である。このため、処理手順を実行するプログラム(アプリケーション)をクライアント端末又はモバイル端末へインストールして実行するだけで、上記処理を実現することができる。
例えば、クライアント端末又はモバイル端末は、上記プログラムをサーバからダウンロードし、ダウンロードしたプログラムを記憶し、プログラムのインストールを完了することができる。或いは、クライアント端末又はモバイル端末は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から上記プログラムを読み取り、読み取ったプログラムを記憶し、プログラムのインストールを完了することができる。
メタデータの一覧を図29A、図29B、図29C、図29Dに示す。このデータは、シーン情報の生成に関連付けられる。即ち、メタデータサーバ内のデータベースに格納された放送履歴データ、商品データ、店舗データ、CM放送履歴データを関連付けることでシーン情報が生成される。
なお、1シーン情報内に商品情報、店舗情報が存在しない場合もある。また1シーン情報内に複数の商品データ(商品名など)、店舗データ(企業名、取扱店名など)が関連付けられる場合もある。
上記した情報処理装置では、以下のような構成を実現することができる。
(1)ネットワークに接続されているサーバと通信を行う統括コントローラと、表示画像を制御するビュー制御部とを含み、
前記ビュー制御部は、前記統括コントローラが前記ネットワークとは非通信状態のときは前記統括コントローラが前記ネットワークと通信状態となった場合に得られるメニュー画像をデモンストレーション画像として表示部に向けて出力し、
前記統括コントローラは、ログインデータ管理部とコミュニケーションデータ管理部を含み、
前記ログイン管理部は、複数人用の共通ログイン識別子、個人用の専用ログイン識別子を区別して管理し、
前記コミュニケーションデータ管理部は、前記共通ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータと、前記専用ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータとを区別した表示制御を行う情報処理装置。である。
(2)前記ログイン管理部は、現在ログインしている識別子を前記サーバへ定期的に送信することができる(1)記載の情報処理装置である。
(3)前記統括コントローラと前記ビュー制御部は、前記サーバに現在ログインしている他人の情報を該サーバから受け取り、前記サーバに対する前記他人のログイン状態を示す画像を前記表示部に出力する(1)記載の情報処理装置である。
(4)前記他人のログイン状態を示す前記画像は、前記表示部にて表示されている番組と同一番組を前記他人が視聴しているか否かを区別している(3)記載の情報処理装置である。
(5)前記コミュニケーションデータ管理部は、前記共通ログイン識別子がログインしているときは、前記専用ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータを表示部に対して非公開制御する(1)記載の情報処理装置である。
(6)ネットワークに接続されているサーバと通信を行う統括コントローラと、表示画像を制御するビュー制御部とを含む装置の情報処理方法において、前記統括コントローラが前記ネットワークとは非通信状態のときは前記統括コントローラが前記ネットワークと通信状態となった場合に得られるメニュー画像をデモンストレーション画像として表示部に向けて出力し、ログイン管理部は、複数人のための共通ログイン識別子、個人専用の専用ログイン識別子を区別して管理し、コミュニケーションデータ管理部は、前記共通ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータと、前記専用ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータとを区別した表示制御を行う情報処理方法でもある。
(7)現在ログインしている識別子を前記サーバへ定期的に送信する(6)記載の情報処理方法である。
(8)前記サーバに現在ログインしている他人の情報を該サーバから受け取り、前記サーバに対する前記他人のログイン状態を示す画像を前記表示部に出力する(6)記載の情報処理方法である。
(9)前記他人のログイン状態を示す前記画像は、前記表示部にて表示されている番組と同一番組を前記他人が視聴しているか否かを区別している(8)記載の情報処理方法である。
(10)前記共通ログイン識別子がログイン状態にあるときは、前記専用ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータを表示部に対して非公開制御する。
(11)情報処理装置が組み込まれており、前記情報処理装置は、ネットワークに接続されているサーバと通信を行う統括コントローラと、表示画像を制御するビュー制御部とを含み、
前記ビュー制御部は、前記統括コントローラが前記ネットワークとは非通信状態のときは前記統括コントローラが前記ネットワークと通信状態となった場合に得られるメニュー画像をデモンストレーション画像として表示部に向けて出力し、
前記統括コントローラは、ログインデータ管理部とコミュニケーションデータ管理部を含み、前記ログイン管理部は、複数人用の共通ログイン識別子、個人用の専用ログイン識別子を区別して管理し、
前記コミュニケーションデータ管理部は、前記共通ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータと、前記専用ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータとを区別した表示制御を行うことができる、デジタルテレビジョン受信装置でもある。
(12)前記ログイン管理部は、現在ログインしている識別子を前記サーバへ定期的に送信することができる(11)記載のデジタルテレビジョン受信装置である。
(13)前記統括コントローラと前記ビュー制御部は、前記サーバに現在ログインしている他人の情報を該サーバから受け取り、前記サーバに対する前記他人のログイン状態を示す画像を前記表示部に出力する(11)記載のデジタルテレビジョン受信装置である。
(14)前記他人のログイン状態を示す前記画像は、前記表示部にて表示されている番組と同一番組を前記他人が視聴しているか否かを区別している(13)記載のデジタルテレビジョン受信装置である。
(15)インストラクションの集合であるコンピュータで読み取り可能なプログラムが、
ネットワークに接続されているサーバと通信を行う統括コントローラと、表示画像を制御するビュー制御部とを含む装置を制御するように構成され、
前記統括コントローラが前記ネットワークとは非通信状態のときは前記統括コントローラが前記ネットワークと通信状態となった場合に得られるメニュー画像をデモンストレーション画像として表示部に向けて出力するように制御し、
ログイン管理部が複数人のための共通ログイン識別子、個人専用の専用ログイン識別子を区別して管理するように制御し、
コミュニケーションデータ管理部が前記共通ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータと、前記専用ログイン識別子に対応したコミュニケーションデータとを区別した表示制御を行うように制御するプログラムであり、
前記プログラムを格納した記憶媒体であもる。
(16)前記プログラムは、現在ログインしている識別子を前記サーバへ定期的に送信するように制御する(15)記載の記憶媒体である。
(17)前記プログラムは、前記統括コントローラと前記ビュー制御部の制御に関して、
前記サーバに現在ログインしている他人の情報を該サーバから受け取り、前記サーバに対する前記他人のログイン状態を示す画像を前記表示部に出力するように制御する(15)記載の記憶媒体である。
(18)前記プログラムは、前記他人のログイン状態を示す前記画像が、前記表示部にて表示されている番組と同一番組を前記他人が視聴しているか否かを区別するように制御する(17)記載の記憶媒体である。
上記した説明において、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また請求項を方法として表現した場合であっても本発明の装置を適用したものである。さらにまた、各部の名称はこれに限定されるものではなく、モジュール、ブロック、ユニット、回路、手段、部、装置など各種の置き換えが可能であることは勿論である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 放送波を受信するデジタルテレビジョン受信機の機能ブロックと、
前記機能ブロックに接続された表示部と、
ネットワークへの接続手段を有すると共に、前記表示部の画面に表示される画像の表示状態を制御するビュー制御部を含む情報処理装置と、を有し、
前記ビュー制御部は、
前記画面の第1の表示領域には、放送されている番組の映像を表示させ、
前記画面の第2の表示領域には、複数の小サイズのガイド画像を表示させるとともに、
一部のガイド画像に、お気に入り番組に対するレコメンドのためのガイド画像を表示する手段と、
前記ネットワークを介して取得した情報であってお勧め番組情報の表示を行う手段と、を備え、
前記機能ブロック及び前記情報処理装置は、
番組が視聴されている途中に、前記レコメンドの前記ガイド画像がカーソルで指定されて決定ボタンが押された場合、前記視聴されている前記番組の番組情報を特定のサーバに、アップロードする手段と、
前記お勧め番組情報の表示を行っている前記ガイド画像の選択ボタンが操作入力に基づくカーソルで指定されて決定ボタンが押された場合自動的に当該お勧め番組情報の番組再生画像を小画面で表示し、次に該決定ボタンが押された場合前記番組再生画像を大画面で表示する手段と、を備えることを特徴とする受信装置。
[2] 前記アップロードされた前記番組情報は、前記特定のサーバにおいて、レコメンド番組情報の作成材料及び又は対応する前記番組のタグリスト作成情報として寄与するものである、[1]記載の受信装置。
[3] 放送波を受信するデジタルテレビジョン受信機の機能ブロックと、前記放送波を受信する前記機能ブロックに接続された表示部と、ネットワークへの接続手段を有すると共に、前記表示部の画面に表示される画像の表示状態を制御するビュー制御部を含む装置の制御方法において、
前記画面の第1の表示領域には、放送されている番組の映像を表示させ、
前記画面の第2の表示領域には、複数の小サイズのガイド画像を表示させるとともに、
一部のガイド画像に、お気に入り番組に対するレコメンドのためのガイド画像を表示させ、
前記ネットワークを介して取得した情報であってお勧め番組情報の表示を行い、
番組が視聴されている途中に、前記レコメンドの前記ガイド画像がカーソルで指定されて決定ボタンが押された場合、前記視聴されている前記番組の番組情報を特定のサーバに、アップロードすること、
前記お勧め番組情報の表示を行っている前記ガイド画像の選択ボタンが操作入力に基づくカーソルで指定されて決定ボタンが押された場合自動的に当該お勧め番組情報の番組再生画像を小画面で表示し、次に該決定ボタンが押された場合前記番組再生画像を大画面で表示すること、を含むことを特徴とする受信装置の制御方法。