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JP6709998B2 - クラスプ - Google Patents

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JP6709998B2
JP6709998B2 JP2015546739A JP2015546739A JP6709998B2 JP 6709998 B2 JP6709998 B2 JP 6709998B2 JP 2015546739 A JP2015546739 A JP 2015546739A JP 2015546739 A JP2015546739 A JP 2015546739A JP 6709998 B2 JP6709998 B2 JP 6709998B2
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    • A44C5/18Fasteners for straps, chains or the like
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    • A44C5/2057Fasteners locked by sliding or rotating of the male element of the fastener; Turn-button fasteners
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Description

本発明は、アクセサリなどに用いることができるクラスプに関する。
ネックレスやブレスレットなどの環状アクセサリに用いることができるクラスプとしては、様々な接続構造を有するものが提供されているが、一般的なものとしては、係止凹部が形成された挿し込み部材と、係止凹部に係脱可能な係止部が形成された受け入れ部材とから構成されるものが知られている(例えば特許文献1及び特許文献2)。この構成のクラスプでは、挿し込み部材と受け入れ部材とを接続する場合には、ユーザは挿し込み部材を受け入れ部材に挿入する。すると、係止部が挿入方向に対して直交する方向から係止凹部に入り込んで係止し、挿し込み部材と受け入れ部材とが互いに接続される。一方、互いの接続を解除させる場合には、係止部を係止凹部から挿入方向に対して直交する方向(係止方向と逆の方向)に離間させて係止部を係止凹部から離脱させる。その際、ユーザは、例えば、受け入れ部材の表面に設けられかつ係止部に接続された釦を押圧したり(特許文献1参照)、受け入れ部材を構成する2つのフレーム間に形成されたスリット(隙間)を閉じるように操作する(特許文献2参照)。そして、ユーザは、受け入れ部材から挿し込み部材を引き離し、互いの接続の解除が完了する。
その他、一般的なクラスプとしては、連結部分を回動することで接続および接続の解除を行うものが知られている(例えば特許文献3)。この構成のクラスプでは、ユーザは挿し込み部材を受け入れ部材に挿入し、その状態で挿し込み部材を受け入れ部材に対して予め決められた方向に回動させて接続を固定する。一方、この接続を解除する場合には、ユーザは挿し込み部材を受け入れ部材に対して上記予め決められた方向と逆の方向に回動させる。
特許第3250091号公報 特開2011−235008号公報 特開平7−177917号公報
クラスプは、アクセサリに用いられると、アクセサリのデザインの一部を構成する場合が多い。そのため、アクセサリのデザインの自由度を確保するために、外形の形状や大きさの制約が少ないクラスプが求められている。しかしながら、上記した係止凹部が形成された挿し込み部材と係止部が形成された受け入れ部材とから構成されるクラスプでは、受け入れ部材は、係止凹部に係止部を係止させる構成及び係止部を係止凹部から係止方向と逆の方向に離間させるための構成(例えば釦やスリット)を備える必要がある。そのため、受け入れ部材は、上記構成を備えるために形状が制約されるとともに、係止方向の幅を小さく形成することが難しい。
一方、連結部分を回動することで接続および接続の解除を行う構成のクラスプでは、クラスプの表面の形状及び大きさについての制約は、例えば釦やスリットを備えるクラスプに比べて少ないが、受け入れ部材の内部は、挿入された挿し込み部材の先端部を回動かつ係止可能なスペースを要するので、クラスプ全体の大きさを小さく形成することが難しく、クラスプの大きさに制約が生じる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、形状及び大きさに係る制約が少なく外形の設計自由度を確保することができるクラスプ、当該クラスプを構成する挿し込み部材、及び当該クラスプを有するアクセサリを提供することを目的とする。
また、上記した一般的なクラスプによれば、挿し込み部材と受け入れ部材とを互いに接続及び接続を解除する際に、ユーザは、挿し込み部材を挿入方向あるいは挿入方向と逆の方向に向けて操作することに加えて、釦の押圧や、スリットを閉じる操作、受け入れ部材に対して挿し込み部材を回動させるといった操作などがさらに必要となる。そのため、クラスプの接続及び接続の解除の際に行われるユーザの操作が煩雑になるという課題を有している。そこで、クラスプの接続及び接続解除の際のユーザの操作が容易なクラスプ、当該クラスプを構成する挿し込み部材、及び当該クラスプを有するアクセサリを提供することも本発明の目的に含まれる。
上記課題を解決するために創案された第1の発明は、受け入れ部材と、受け入れ部材に先端から挿入される挿し込み部材と、を備えるクラスプであって、受け入れ部材は、その内側に設けられた、第1突起部及び第2突起部を含む複数の突起部を有し、挿し込み部材は、その表面に形成された溝部を有し、溝部は、突起部が入り込み、突起部を溝部に沿って誘導して突起部の進行方向を規制し、その挿入方向の先端部に設けられかつそれぞれ突起部の溝部への進入及び溝部からの離脱のいずれも可能に形成された複数の解放部と、突起部の挿入方向への進行を防止して突起部を係止する複数の係止部と、を有し、複数の解放部は、第1突起部が溝部に進入する際に通る第1解放部と、第1解放部とは異なる解放部であってこの第1突起部が係止部による係止の解除後に溝部から離脱する際に通る第2解放部と、を有し、複数の係止部は、第1突起部を係止する第1係止部と、第2突起部を係止する第2係止部と、を有し、第1解放部は第1係止部及び第2係止部の双方に連通する溝であり、第1突起部が第1開放部を介して溝部に進入するとき第2突起部は第2開放部を介して溝部に進入し、第1突起部が第2解放部を介して溝部から離脱するとき第2突起部は第1解放部を介して溝部から離脱るように形成される、ことを特徴とする。
第1の発明によれば、受け入れ部材と挿し込み部材とは、受け入れ部材に挿し込み部材が挿入されて、突起部が溝部に入り込むことで接続され、溝部から突起部が離脱することにより接続が解除される。そのため、受け入れ部材と挿し込み部材とを接続させあるいは接続を解除させるための部材を受け入れ部材の表面側に設ける必要がない。従って、受け入れ部材の外形の形状及び大きさについての制約が少なくなるので、クラスプの外形のデザインの自由度を確保することができる。また、突起部は溝部に沿って進行することにより、受け入れ部材と挿入された挿し込み部材とが相対的に移動する方向及び距離が規制されるので、溝部を所定の形状に形成することにより、受け入れ部材と挿し込み部材とを所定の位置で接続することができる。さらに、挿し込み部材において、受け入れ部材の突起部が入り込む溝部が形成されるので、溝部が受け入れ部材に設けられかつ溝部に入り込む突起部が挿し込み部材に形成される構成と比較して、挿し込み部材の外形は小さくなるので、クラスプを細く形成することが可能となる。
また、第1の発明によれば、突起部は、溝部に沿って係止部まで誘導されて係止部に係止されるので、突起部を係止部に容易に係止させることができる。また、突起部は、係止部に係止されると、係止部が障壁となって挿入方向への進行が防止されるので、互いに接続された受け入れ部材と挿し込み部材とをそれぞれ離間させる方向に外力が作用しても、突起部と係止部の壁面とがより強く当接した状態となるだけで、互いの係止は解除されない。そのため、クラスプの接続状態をより確実に維持し、接続が不用意に解除されることを防止することができる。
さらに、第1の発明によれば、挿し込み部材を受け入れ部材に挿入することにより突起部は解放部を介して溝部に入り込み、挿し込み部材を受け入れ部材から挿入方向と反対の方向に離間させることにより突起部は解放部を介して溝部から離脱する。そのため、挿し込み部材を挿入方向あるいは挿入方向と反対の方向に操作するのみでクラスプの接続又は接続の解除の操作を行うことができる。
上記課題を解決するために創案された第2の発明は、挿し込み部材の先端部分から基端側に向けて溝部にかけて形成され、突起部を挿し込み部材の先端部分から解放部まで摺動させて案内する案内部を有し、案内部は、すべての解放部に対してそれぞれ形成される、ことを特徴とする。
第2の発明によれば、受け入れ部材に挿し込み部材を挿入すると、突起部は、案内部によって挿し込み部材の先端から解放部まで案内される。そのため、挿し込み部材を受け入れ部材に挿入する際に、解放部と突起部との位置合わせを行うことなく挿入することができる。
上記課題を解決するために創案された第3の発明は、案内部が、上記した第2の発明に係る挿し込み部材において、解放部ごとに一対が設けられかつ一対の案内部のそれぞれは突起部が摺動する距離が互いに異なるように形成されることを特徴とする。
第3の発明によれば、一対の案内部のうち一方は、他方に対して摺動距離が短く形成されるとともに、挿入方向に直交する平面に対する傾斜角度が大きく形成されて急斜面状となる。そのため、突起部が上記一方の案内部に沿って摺動することにより、突起部が挿入方向に向けて進行する際に摺動面から受ける抵抗が低減されるので、突起部を挿入方向に向けてスムーズに進行させることができる。特に、案内部の挿入方向の長さを十分に確保することができない場合であっても、上記した一方の案内部の構成によれば、摺動距離が短くかつ急斜面状の案内部を設けることができる。従って、このような構成によれば、挿し込み部材を挿入方向に向けて押圧することにより挿し込み部材をスムーズに受け入れ部材に挿入させることができる。
上記課題を解決するために創案された第4の発明は、受け入れ部材と、受け入れ部材に先端から挿入される挿し込み部材と、を備えるクラスプであって、受け入れ部材は、その内側に設けられた突起部を有し、挿し込み部材は、その表面に形成された複数の溝部を有し、溝部は、受け入れ部材の内側に設けられた突起部が入り込み、突起部を溝部に沿って誘導して突起部の進行方向を規制し、突起部の挿入方向への進行を防止して突起部を係止する係止部と、その挿入方向の先端部に形成されかつ突起部の溝部への進入及び溝部からの離脱のいずれも可能に形成された解放部と、突起部の挿入方向と反対の方向への進行を防止するとともに突起部を進入方向と異なる方向に進出させる複数の折返部と、を有し、複数の折返部は、突起部を係止部へ向けて進出させる第1折返部と、第1折返部とは異なる折返部であって第1折返部及び係止部を経て進入した突起部を解放部へ向けて進出させる第2折返部と、を有し、第1折返部及び第2折返部は、係止部に対して、挿し込み部材の基端側に設けられ、第1折返部と第2折返部とは、それぞれ、溝部において同一の解放部と同一の係止部とを結ぶ互いに異なる溝の途中に設けられ、溝部は、解放部より進入した突起部を、第1折返部、係止部、第2折返部の順に誘導して、溝部に進入する際に通った解放部を介して溝部から離脱させ、突起部が溝部に進入する際に通る解放部とこの突起部が溝部から離脱する際に通る解放部とが同一となるように形成される、ことを特徴とする。
第4の発明によれば、突起部は、同一の解放部を介して溝部へ進入及び溝部から離脱する。そのため、受け入れ部材と挿し込み部材との相対的な位置は、突起部が溝部に入り込む際と突起部が溝部から離脱する際とで同一の位置となる。すなわち、挿し込み部材が、突起部が溝部に案内されることにより受け入れ部材に対して挿入方向に進退する場合や相対的に回転する構成であっても、突起部が溝部から離脱するまでの突起部の進行過程において、受け入れ部材に対する挿し込み部材の位置はもとの位置に戻る。従って、受け入れ部材と挿し込み部材との相対的な位置が、互いの接続の際と分離の際とで異なることに起因して、互いがねじれることを回避することができる。
上記課題を解決するために創案された第5の発明は、上記第4の発明のクラスプであって、突起部は複数設けられることを特徴とする。
上記課題を解決するために創案された第の発明は、上記した第1〜の発明のいずれか一つの発明に係るクラスプにおいて、挿し込み部材は、挿し込み部材の本体部に対して相対的に回転自在に支持されかつ挿入方向に対して平行な回転軸を有する回転部を備え、
溝部は、回転部の外周面に形成される、ことを特徴とする。
の発明によれば、突起部が溝部に沿って進行することにより、回転部が受け入れ部材に対して相対的に回転する場合であっても、挿し込み部材の本体部は回転部とともに回転しない構成とすることができる。そのため、クラスプの接続及び接続の解除の際に、ユーザが本体部及び受け入れ部材のそれぞれを把持して操作することにより、回転部が回転する場合であっても、本体部及び受け入れ部材の互いが相対的に回転することが抑制されるので、クラスプを接続及び接続を解除する際の操作を容易かつ確実に行うことができる。
上記課題を解決するために創案された第の発明は、アクセサリであって、上記した第1〜6の発明のいずれか一つの発明に係るクラスプを有することを特徴とする。
の発明によれば、上記した挿し込み部材と上記した受け入れ部材とを備えるクラスプを、アクセサリの形態で提供することができる。
なお、参考として、上記した第1〜6の発明に係るクラスプにおいて、受け入れ部材は、挿入された挿し込み部材を挿入方向とは反対の方向に付勢する付勢部材を有し、付勢部材は、挿入方向とは反対の方向の端部において、挿入方向に対して直交する方向に平行な平面部を有し、挿し込み部材は、挿入方向の先端部分に形成され平面部に当接する当接部を有し、当接部は、頂点部を挿入方向側に向けた円錐状に形成され、挿入された挿し込み部材が受け入れ部材に対して相対的に回転する際の回転軸上に頂点部が形成される、との構成が適用されてもよい。かかる構成のクラスプによれば、次のような効果を奏する。
すなわち、付勢部材を有するので、挿し込み部材を受け入れ部材から離脱させる際の操作を、付勢部材の付勢力を利用して容易に行うことができる。また、溝部において係止部が設けられる場合においても、上記付勢力を利用して容易に突起部を係止部に誘導することができるとともに、係止部における突起部の係止が容易に解除されることを防止することができる。また、互いに当接する平面部と当接部とを有することにより、付勢部材による付勢力を、挿し込み部材に対して、平面部及び当接部を介して確実に伝えることができる。さらに、クラスプの接続又は接続の解除の際に、挿し込み部材の挿入方向の先端部分が、付勢部材に対して相対的に回転する場合であっても、挿し込み部材と付勢部材との互いの当接面の面積が縮小するので回転により生じる摩擦の発生が抑制される。そのため、クラスプの接続又は接続の解除の操作を容易に行うことができる。
本発明によれば、形状及び大きさに係る制約が少なく外形の設計自由度を確保することができるクラスプ並びにこのようなクラスプを有するアクセサリを提供することができる。
第1実施形態に係るクラスプの一例を示す概略側面図である。 図1のクラスプの挿し込み部材を示し、(a)は図1のB−B線に沿った断面図、(b)図1のC−C線に沿った断面図である。 図1のクラスプの挿し込み部材を示す要部の斜視図である。 図1のクラスプの挿し込み部材を示す要部の展開図である。 図1のクラスプの受け入れ部材を示し、(a)は図1のD−D線に沿った断面図、(b)は挿入方向に見た正面図である。 図1のクラスプの接続動作を示す概略部分断面図である。 第2実施形態に係るクラスプの一例を示す要部の展開図である。 第3実施形態に係るクラスプの一例を示す要部側面図である。 第4実施形態に係るクラスプの一例を示す要部展開図である。 第5実施形態に係るアクセサリの一例を示す要部の側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、以下の実施形態を説明するため、図面においては一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。なお、図中においては、受け入れ部材に対して挿し込み部材が挿入する挿入方向をA方向と表記し、図中の矢印の方向が+方向であり、矢印の方向とは反対の方向が−方向であるものとして説明する。
<第1実施形態>
本発明に係る第1実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係るクラスプの一例を示す概略側面図である。図1に示すように、クラスプ100は、挿し込み部材10と受け入れ部材20とを有する。挿し込み部材10は、受け入れ部材20に対して挿入可能となっている。また、挿し込み部材10と受け入れ部材20とは、互いに接続及び接続の解除が可能となっている。クラスプ100は、例えば、ネックレスやブレスレットなどの環状アクセサリの連結具として用いられる。
図2は、挿し込み部材10を示し、(a)は図1のB−B線に沿った断面図、(b)図1のC−C線に沿った断面図である。挿し込み部材10は、挿入方向Aに延びる棒形状の部材である。挿し込み部材10は、本体部11と回転部12とを有している。
本体部11は、挿入方向Aの先端側(+A側)から基端側(−A側)にかけて、当接部13と、支持部14と、把持部15と、押圧部16とを有する。これらは、挿し込み部材10において一体に形成される。
当接部13は、挿し込み部材10の挿入方向側(+A側)の先端に配設される。当接部13は、挿し込み部材10が受け入れ部材20に挿入されると、受け入れ部材20の平面部27aに当接する(図6参照)。なお、平面部27aについては後述する。当接部13は、挿入方向Aに直交する方向の断面形状が円形状となるように形成されている。また、当接部13は、支持部14の+A側に配設されている。当接部13の挿入方向Aに直交する方向の断面積は、例えば、支持部14の断面積よりも大きく、かつ後述する回転部12の貫通穴12aの挿入方向Aに直交する方向の断面を含むように形成されている。これにより、支持部14が貫通して支持された回転部12が支持部14から抜けることが防止される。
支持部14は、当接部13の基端側(−A側)かつ把持部15の先端側(+A側)に配設される。支持部14は、回転部12を本体部11に対して相対的に回転可能に支持する部位である。支持部14は、挿入方向Aに沿って延びる円柱形状に形成され、回転部12の貫通穴12aを貫通して配設されている。
把持部15は、支持部14の基端側(−A側)かつ押圧部16の先端側(+A側)に配設される。把持部15は、挿し込み部材10を受け入れ部材20の挿入口21に誘導する際に、ユーザが把持可能な部位である。把持部15は、回転部12と略同一の外径を有しかつ挿入方向Aに延びる円柱形状に形成されており、受け入れ部材20の内部壁面22に対して摺動しながら挿入方向Aに沿って進退するように形成される。従って、挿し込み部材10は、受け入れ部材20に挿入されると、把持部15が受け入れ部材20の内部壁面22にガイドされながら進退する。そのため、受け入れ部材20に対する挿し込み部材10の挿入方向Aに直交する方向への移動が抑制され、受け入れ部材20に対する挿し込み部材10の挿脱操作を容易に行うことができる。
押圧部16は、把持部15の基端側(−A側)に配設される。押圧部16は、挿し込み部材10と受け入れ部材20とを接続の際及び接続の解除の際に、ユーザにより挿入方向に向けて(+A方向に)押圧可能な部位である。押圧部16は、挿し込み部材10が受け入れ部材20に挿入された場合であっても、常に一部あるいは全部が受け入れ部材20の外部に露出した状態となるように形成される。押圧部16は、押圧容易とするために、表面が平面状や曲面状に形成されることが好ましい。
押圧部16は、取り付け穴16aを有している。取り付け穴16aは、挿入方向Aに対して直交する方向に押圧部16を貫通するように形成されている。取り付け穴16aは、真珠やチェーンなどが連接された構成の装飾部2(図10参照)を挿し込み部材10に接続させるための部位である。取り付け穴16aには、例えば、装飾部2の端部と接続された円環部材3(図10参照)が接続される。
回転部12は、本体部11に対して相対的に回転自在に保持されている。回転部12は、挿入方向Aに対して平行な回転軸Rを有している。回転部12は、挿入方向Aに対して直交する方向の断面が略円環状となっており、支持部14が貫通可能でありかつ挿入方向Aに延びるように形成された貫通穴12aを有している。貫通穴12aには、支持部14が嵌入される。これにより、回転部12が支持部14に対して相対的に回転する際に生じる、回転部12の回転軸Rが挿入方向Aに直交する方向への動き(回転軸Rの径方向の振れ)が抑制される。
図3は、回転部12を示す斜視図である。図4は、図3に示す回転部12の外周面を平面状に伸ばした展開図である。図4においては、図中の符号の向きに見た場合の上方向が挿入方向Aである。図3及び図4に示すように、回転部12は、案内部30と溝部40とを有している。案内部30及び溝部40は、回転部12の外周面に形成されている。
案内部30は、回転部12の挿入方向の先端部(+A側の端部)から溝部40にかけて形成されている。案内部30は、回転部12の表面に対して凹形状に形成され、受け入れ部材20の内側に設けられた突起部23,24(図1及び図5参照)が入り込むように形成されている。なお、突起部23,24については後述する。案内部30は、挿し込み部材10の先端側(+A側)から後述する解放部31,32にかけて突起部23,24が摺動可能に形成されている。案内部30は、突起部23,24を摺動させることにより、突起部23,24の進行方向を規制して突起部23,24を解放部31,32へ案内する。
案内部30は、スロープ状に形成され、挿入方向Aとは反対の方向に略V字状に収束して解放部31、32に到達する形状となっている。案内部30は、解放部31,32ごとにそれぞれ一対が設けられており、一対の案内部30のそれぞれ30a,30bは、対称形状となっている。従って、一対の案内部30のそれぞれ30a,30bは、突起部23,24が摺動する距離L1,L2、すなわち挿入方向Aの先端部(+A側の端部)から解放部31,32に至る距離L1,L2が同一となるように形成されている。案内部30の形状は、略V字状に代えて略U字状などであってもよい。
溝部40は、溝状に形成されており、案内部30と同様に、受け入れ部材20の内側に設けられた突起部23,24が入り込むように形成されている。溝部40は、突起部23,24が入り込むと突起部23,24を溝部40に沿って摺動させて誘導する誘導路の構成となっている。このような溝部40の構成により、突起部23,24の進行方向が規制される。図4に示すように、溝部40は、解放部31,32、係止部33,34、及び折返部35,36,37,38を有している。溝部40は、解放部31,32と係止部33,34とを接続するように形成され、突起部23,24を解放部31,32から係止部33,34まであるいは係止部33,34から解放部31,32まで誘導する。溝部40は、突起部23,24が摺動する第1〜第4案内面S1〜S4を有している。
溝部40の経路は、解放部31,32、折返部35〜38、及び係止部33,34を接続する略W字状に形成されている。溝部40の解放部31,32から係止部33,34に至る経路は、解放部31,32から挿入方向Aの反対方向に延びて、さらに折れ曲がり、挿入方向Aの反対方向側(−A側)に向けてかつ挿入方向Aに対して傾斜する方向(矢印Gの方向)に延びて折返部35,37まで形成され、折返部35,37からは、挿入方向側(+A側)に向けてかつ挿入方向Aに対して傾斜する方向(矢印Iの方向)に延びて係止部33,34まで形成されている。一方、係止部33,34から解放部31,32に至る経路は、係止部33,34から挿入方向Aの反対方向側(−A側)に向けてかつ挿入方向Aに対して傾斜する方向(矢印Kの方向)に延びて折返部36,38まで形成され、折返部36,38からは、挿入方向側(+A側)に向けてかつ挿入方向Aに対して傾斜する方向(矢印Mの方向)に延びて、さらに折れ曲がり、挿入方向Aに延びて解放部31,32まで形成されている。突起部23,24は、溝部40を上記順序でのみ進行するように形成されている。すなわち、溝部40を移動する突起部23,24の進行方向は一方通行となっており、上記とは逆方向には進行できないように形成されている。なお、溝部40が突起部23,24を誘導する作用及び溝部40の構成の詳細については後述する。
解放部31,32は、溝部40の挿入方向側(+A側)の端部に形成されている。解放部31,32は、挿入方向Aの反対方向の壁面が開いた形状となっており、突起部23,24が挿入方向Aに沿って進行することにより溝部40に対して進入及び離脱が可能に形成される。解放部31,32は、突起部23,24の位置に対応する位置に配設され、解放部31,32は溝部40において2つが形成されている。2つの解放部31,32のそれぞれは、回転部12の回転軸Rを中心とする円周上に180度の相対位置関係で配設されている。また、2つの解放部31,32のそれぞれは、クラスプ100が接続する際に、2つの突起部23,24のうち一方の突起部(例えば突起部23)を溝部40に進入させ、クラスプの接続が解除される際には他方の突起部(例えば突起部24)を溝部40から離脱させる構成となっている。すなわち、突起部23,24が進入する際に通過する解放部31,32と、当該突起部23,24が溝部40から離脱する際に通過する解放部31,32とが異なるように形成されている。例えば、突起部23は、溝部40に対して進入する際に解放部31を通過し、溝部40から離脱する際には解放部31ではなく解放部32を通過する。
係止部33,34は、溝部40に対して突起部23,24を係止するために設けられる。係止部33,34は、挿入方向側(+A側)に、突起部23,24が当接する係止面33a,34aを有している。このような突起部23,24が係止面に当接する構成により、受け入れ部材20に挿入された挿し込み部材10に対して、挿入方向Aとは反対の方向、すなわち互いを離脱させる方向に力が作用すると、係止部33,34に係止された状態の突起部23,24は、係止面33a,34aに当接する。このように、接続が外れる方向への突起部23,24の移動に対して係止面33a,34aが障壁となることにより、接続されたクラスプ100に対して互いに離脱する方向に力が加わっても、突起部23,24が溝部40から脱落し、クラスプ100の接続が解除されることが防止される。係止部33,34は、突起部23,24の位置に対応する位置に配設され、係止部33,34は溝部40において2つが形成されている。
折返部35〜38は、溝部40において、挿入方向Aとは反対の方向に突起部23,24が進行することを防止するとともに、突起部23,24を進入方向と異なる方向に進出させる部位である。折返部35〜38は、側面視で(挿入方向Aに対して直交する方向から見て)挿入方向Aとは反対の方向を頂点側とする略V字形状に形成されている。折返部35〜38は、溝部40において4つが形成されており、それぞれ解放部31,32と係止部33,34との間に設けられている。
以上、挿し込み部材10の構成について説明したが、挿し込み部材10は上記した構成に限定されない。例えば、挿し込み部材10は、挿入方向Aに延びる棒形状以外の形状であってもよい。また、挿し込み部材10の本体部11は一体で形成されることに限定されず、例えば複数の部材を組み合わせることにより形成されてもよい。また、回転部12、当接部13、支持部14、把持部15、及び押圧部16のそれぞれは、挿し込み部材10において設けられなくてもよい。挿し込み部材10において回転部12が設けられない場合、溝部40及び案内部30は、回転部12に代えて本体部11の表面に形成してもよい。また、この場合、回転部12を回転可能に支持する支持部14の機能を、把持部15や押圧部16などが備えるように構成してもよい。また、挿し込み部材10において押圧部16が設けられない場合であって、かつ挿し込み部材10が例えば後述する装飾部2(図10参照)などの他の部材に固着又は当接されて当該他の部材と一体的に構成される場合には、当該他の部材を押圧部として機能させて、クラスプの接続時のユーザの操作において当該他の部材を押圧する構成としてもよい。また、この場合、挿し込み部材10の−A側の端部が装飾部2に対して挿し込まれる構成であってもよい。
当接部13、支持部14、及び把持部15のそれぞれの挿入方向Aに対して直交する方向の断面は、円形状に限定されず、多角形状や、円弧部分及び直線部分を有する形状などであってもよく、挿入方向Aに沿って断面形状あるいは断面積が変化する構成であってもよい。回転部12についても同様に、断面形状が略円環状以外の形状であってもよい。
当接部13については、本体部11に代えて例えば回転部12に設けられてもよい。また、支持部14は、回転部12を本体部11に対して相対的に回転可能に支持する構成であれば上記以外の構成としてもよい。また、把持部15は、挿入方向Aに沿って進退する際に、受け入れ部材20の内部壁面22に対して摺動することに代えて、内部壁面22から離間する構成としてもよい。
取り付け穴16aについては、挿し込み部材10において設けるか否かは任意である。また、取り付け穴16aは、押圧部16に設けられることに代えて例えば把持部15に設けられてもよい。また、本体部11に取り付け穴16aが設けられる構成に代えて、本体部11の外部に設けられる環状の取り付け環の構成としてもよい。この場合、取り付け環は、例えば、押圧部16の基端側(−A側)の端面の中央部分に突設される構成としてもよい。
また、溝部40は上記した形状に限定されない。また、挿し込み部材10において、案内部30、係止部33,34、解放部31,32、及び折返部35〜38のそれぞれは設けられなくてもよい。また、解放部31,32及び係止部33,34の形成数は、2つに限定されず1つあるいは3つ以上であってもよい。また、折返部35〜38の形成数についても、4つに限定されず、解放部31,32あるいは係止部33,34の数あるいは形状に応じて、適宜増減が可能である。また、溝部40については、係止部33,34が設けられない構成であってもよい。
以上説明した挿し込み部材10の構成に関する変形事項については、後述する他の実施形態の挿し込み部材210,310,410についても同様に適用が可能である。
図5は、受け入れ部材20を示し、(a)は図1のD−D線に沿った断面図、(b)は挿入方向に見た正面図である。図5(a)に示すように、受け入れ部材20は、筒部25と、底部26と、突起部23,24と、付勢部材27とを有している。
筒部25は、挿し込み部材10が挿入方向Aに挿脱可能に形成される。筒部25は、挿入方向Aに延びる円筒状に形成され、挿入方向Aとは反対の方向(−A方向)の端部には挿入口21が設けられている。ただし、筒部25は、円筒以外の筒状としてもよい。また、挿入口21の形状及び大きさについては、特に限定はないが、挿し込み部材10の外径寸法に比べ若干大きい寸法に形成されることが望ましい。
底部26は、筒部25の挿入方向側(+A側)の端部に設けられ、端部を閉じるように形成されている。底部26の+A側には、取り付け環28が設けられている。取り付け環28は、受け入れ部材20を、真珠やチェーンなどが連接して構成される装飾部2(図10参照)に接続させるために設けられる。取り付け環28には、例えば装飾部2の端部と繋がれた円環部材4(図10参照)が接続される。なお、受け入れ部材20と装飾部2などの他の部材との接続は、取り付け環28を介して行うことに限定されず、受け入れ部材20に取り付け環28を設けるか否かは任意である。受け入れ部材20は、例えば、装飾部2の端部の表面に固着あるいは当接されるように配設されてもよい。この場合、受け入れ部材20の挿入方向側(+A側)の端部が装飾部2に対して挿し込まれる構成であってもよい。
突起部23,24は、筒部25の内部に設けられ、筒部25の内部壁面22から内部方向に向けて突出して形成される。突起部23,24は、それぞれ同一大きさの円柱形状であり、筒部25の内部壁面22に固着されている。ただし、突起部23,24は、上記構成に限定されず、例えば、それぞれ異なる形状又は大きさであってもよく、円錐形状や角柱形状などであってもよく、内部壁面22から内部方向に出没可能に形成されてもよい。図5(b)に示すように、突起部23,24は、受け入れ部材20において2つが設けられており、2つの突起部23,24のそれぞれは、挿入方向Aに見て、内部壁面22上の円周上に180度の相対位置関係で配設されている。また、突起部23,24は、例えば、それぞれを結ぶ直線が挿入方向Aに直交する平面に対して平行となるように配設される。
付勢部材27は、受け入れ部材20に挿入された挿し込み部材10を挿入方向Aとは反対の方向(−A方向)に付勢する部材である。付勢部材27は、図5(a)に示すように、筒部25に収容されかつ底部26と突起部23,24との間に配設される。付勢部材27は、挿入方向Aとは反対の方向(−A方向)の端部において、挿入方向Aに直交する方向に対して平行な平面部27aを有している。平面部27aは、例えば円板状に形成される。受け入れ部材20に対して挿し込み部材10が離脱している状態では、突起部23,24の挿入方向側(+A側)の面と当接した状態となっている。一方、平面部27aは、受け入れ部材20に対して挿し込み部材10が挿入されると、当接部13に当接してさらに押されて、筒部25の内部を挿入方向Aに移動する(図6参照)。なお、受け入れ部材20に対して挿し込み部材10が離脱している状態の平面部27aは、突起部23,24に対して当接せずに離間した状態となるように形成されてもよい。
なお、受け入れ部材20は、上記した構成に限定されない。例えば、筒部25及び底部26の一方又は双方は、受け入れ部材20において設けられなくてもよい。この場合、例えば、筒部25及び底部26に代えて、挿し込み部材10が挿入可能でありかつ内部に突起部23,24が設けられた筐体の構成が採用されてもよい。また、突起部23,24は、上記構成に限定されず、例えば、1つまたは3つ以上が設けられてもよい。また、突起部23,24は、筒部25の内部に設けられるが、筒部25の挿入方向Aとは反対方向の先端部(−A側の端部)に設けられてもよい。また、付勢部材27についても、受け入れ部材20において設けられなくてもよい。また、付勢部材27は、付勢手段として機能するコイルバネと平面部27aとして機能する円板とを有する構成に限定されない。付勢部材27としては、例えば、付勢手段としてコイルばね以外の弾性体が用いられてもよく、平面部27aとして円形状以外の板状部材が用いられてもよく、コイルバネと円板とが一体となった部材が採用されてもよい。
次に、クラスプ100の接続の動作について、図4及び図6を用いて説明する。図4では、溝部40を進行する際の突起部23の動きを示している。図6は、クラスプ100の接続動作を示す概略部分断面図である。なお、図6においては、受け入れ部材20は断面図、挿し込み部材10は側面図で示し、両部材を区別して表している。
挿し込み部材10と受け入れ部材20とを互いに接続させる際には、ユーザは、例えば挿し込み部材10の把持部15と受け入れ部材20とをそれぞれ把持した状態で、挿し込み部材10を受け入れ部材20に接近させ、挿し込み部材10を先端側から、挿入口21を介して受け入れ部材20に挿入し、当接部13を平面部27aに当接させる。さらに、ユーザは、付勢部材27の付勢力に抗して挿し込み部材10の押圧部16を挿入方向Aに向けて押圧すことにより、図6に示すように、付勢部材27が挿入方向Aに収縮して挿し込み部材10が挿入方向Aに進行し、突起部23,24が回転部12の挿入方向側(+A側)の端部から案内部30に入り込む。そして、突起部23,24は、案内部30により解放部31,32へそれぞれ案内される。その際、突起部23,24は案内部30に対してカム動作のように摺動し、回転部12は本体部11及び受け入れ部材20に対して相対的に回転する。この場合、当接部13は、回転部12とともに回転しない。そのため、回転部12が回転しても、平面部27aと当接部13との間に摩擦が発生しないので、回転部12をスムーズに回転させることができる。
次いで、図4に示すように、突起部23は、案内部30に案内されて(矢印E参照)、解放部31に到達する。続いて、突起部23は、解放部31を介して溝部40に入り込み、溝部40により進行方向が規制されて、溝部40に沿って誘導される。
溝部40に進入した突起部23は、挿入方向Aとは反対の方向(−A方向)に進行する(矢印F参照)。そして、突起部23は、第1案内面S1に当接すると進行の向きを変えて、第1案内面S1に沿って摺動しながら矢印Gの方向に移動する。第1案内面S1は、挿入方向Aに対して傾斜して形成され、突起部23を摺動させて折返部35へ案内するために設けられる。ここで、挿入方向Aに見て、第1案内面S1の幅(挿入方向Aに対して直交する方向の距離)W1は、解放部31の幅(挿入方向Aに対して直交する方向の解放部分の距離)W2を含むように形成されている。そのため、図4の矢印Fの方向(−A方向)に沿って進行する突起部23を第1案内面S1に確実に当接させて、第1案内面S1により突起部23を折返部35に誘導することができる。
突起部23が折返部35に到達した後、ユーザが挿し込み部材10に対する押圧を緩めると、付勢部材27の付勢力により突起部23は挿入方向側(+A側)に押されて、第2案内面S2に当接する(矢印H参照)。第2案内面S2は、挿入方向Aに対して傾斜して形成され、突起部23を摺動させて係止部33へ案内するために設けられている。ここで、第2案内面S2は、挿入方向Aに見て、幅W3が折返部35の外周頂点T1を含むように形成されている。そのため、図4の矢印Hの方向(+A方向)に進行する突起部23を第2案内面S2に確実に当接させて、第2案内面S2により突起部23を係止部33に誘導することができる。
突起部23は、付勢部材27の付勢力により第2案内面S2に摺動しながら係止部33に到達し(矢印I参照)、係止部33に係止される。突起部23は、係止されると+A方向の壁面が障壁となって挿入方向Aへの進行が防止される。そのため、互いに接続された挿し込み部材10と受け入れ部材20とをそれぞれ離間させる方向に外力が作用しても互いの接続は解除されない。以上により、クラスプ100の接続が完了する。
続いて、クラスプ100の接続を解除する場合の動作について説明する。クラスプ100の接続を解除する場合、ユーザは、挿入方向に向けて(+A方向に)挿し込み部材10を押圧する。これにより、図4に示すように、溝部40において突起部23は、係止部33から離脱して−A方向に移動する(矢印J参照)。
そして、突起部23は、第3案内面S3に当接すると進行の向きを変えて、第3案内面S3に沿って摺動しながら矢印Kの方向に移動する。第3案内面S3は、挿入方向Aに対して傾斜して形成され、突起部23を摺動させて折返部36へ案内するために設けられる。ここで、第3案内面S3は、挿入方向Aに見て、幅W4が係止部33の外周頂点T2を含むように形成されている。そのため、係止部33から図4の矢印Jの方向(−A方向)に進行する突起部23を第3案内面S3に確実に当接させて、第3案内面S3により突起部23を折返部36に誘導することができる。
突起部23が折返部36に到達した後、ユーザが挿し込み部材10に対する押圧を緩めると、付勢部材27の付勢力により突起部23は挿入方向に向けて(+A方向に)押されて、第4案内面S4に当接する(矢印M参照)。第4案内面S4は、挿入方向Aに対して傾斜して形成され、突起部23を摺動させて解放部32へ案内するために設けられる。ここで、第4案内面S4は、挿入方向Aに見て、幅W5が折返部36の外周頂点T3を含むように形成されている。そのため、+A方向に進行する突起部23を確実に第4案内面S4に当接させて、第4案内面S4により突起部23を解放部32に誘導することができる。
突起部23は、付勢部材27の付勢力を受けて第4案内面S4に沿って解放部32の手前(−A側)の位置に到達する(矢印N参照)。さらに、突起部23は、+A方向に進行し、解放部32を介して溝部40から離脱し案内部30に進入する(矢印O参照)。その後、突起部23は、付勢部材27の付勢力により+A方向に進行して案内部30から離脱する。そして、挿し込み部材10を受け入れ部材20から引き抜くことにより、互いの接続が解除される。
以上、溝部40における一方の突起部23の動作及び溝部40が突起部23を案内する作用について説明したが、他方の突起部24の動作及び溝部40が突起部24を案内する作用についても上記と同様である。クラスプ100が接続される場合は、一方の突起部(例えば突起部23)が解放部31を介して溝部40に進入するともに、他方の突起部(例えば突起部24)は解放部32を介して溝部40に進入する。そして、クラスプ100の接続が解除される場合は、上記一方の突起部(例えば突起部23)が解放部32を介して溝部40から離脱するともに、上記他方の突起部(例えば突起部24)は解放部31を介して溝部40から離脱する。
このような本実施形態のクラスプ100によれば、挿し込み部材10を受け入れ部材20に対して、周方向の位置合わせを行うことなく挿入し、さらに挿入方向Aに向けて押圧するだけで、クラスプ100の接続が可能となる。また、挿し込み部材10を受け入れ部材20に対して挿入方向Aに向けて押圧し、さらに引き抜くだけで、クラスプ100の接続の解除が可能となる。すなわち、ユーザは、このような簡単な操作により、クラスプ100の接続及び接続の解除を行うことができる。また、案内部30及び溝部40は回転部12に設けられているので、案内部30及び溝部40に対して突起部23,24が摺動することにより回転部12が回転しても、挿し込み部材10の本体部11は回転しないため、ユーザの挿し込み部材10をつまんで持った手の指がねじられることがない。そのため、ユーザは、クラスプ100の接続及び接続の解除を容易に行うことができる。さらに、挿し込み部材10と受け入れ部材20とを接続させあるいは接続を解除させるための部材を受け入れ部材20の表面側に設ける必要がないので、受け入れ部材20の外形の形状及び大きさについての制約が少なくなり、その結果、クラスプ100の外形のデザインの自由度を確保することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態に係るクラスプの一例を示し、回転部212の外周面を平面状に伸ばした展開図である。図7は、溝部240を示すとともに、2つの突起部23,24のうち一方の突起部23の動きを示している。なお、以下の説明においては、主として第1実施形態と異なる部分について説明し、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。本実施形態に係るクラスプ200は、挿し込み部材210と受け入れ部材20とを有する。挿し込み部材210は、回転部212を有している。回転部212は、図7に示すように、案内部230と溝部240とを有している。案内部230及び溝部240は、回転部212の表面に形成されている。案内部230a,230bは、第1実施形態に係る案内部30a,30bと同様の構成である。
溝部240の経路は、上記した溝部40と同様に、解放部231,232と、折返部235,236,237,238と、係止部233,234とを接続する。ただし、溝部240は、上記した溝部40とは異なり、突起部23,24が進入する解放部231,232と、当該突起部23,24が溝部240から離脱する際に通過する解放部231,232とは同一となっている。すなわち、例えば、突起部23は、解放部231を介して溝部240に進入しかつ同一の解放部231を介して溝部240から離脱する。溝部40は、突起部23,24が摺動する第5〜第8案内面S5〜S8を有している。
次に、本実施形態のクラスプ200の接続の動作について説明する。案内部230を介して溝部240に進入した(矢印P参照)突起部23は、挿入方向Aとは反対の方向(−A方向)に進行する(矢印Q参照)。そして、突起部23は第5案内面S5に当接して進行方向を変える。第5案内面S5は、突起部23を摺動させて折返部235まで誘導するために設けられ、突起部23の進行方向に対して直交する方向から突起部23を挟むように一対が配置される。一対の第5案内面S5の+A方向の端部は、挿入方向Aから見た場合に解放部231を挟むように形成されている。すなわち、図7において、一対の第5案内面S5の+A方向の端部の間隔W6は、解放部231の幅W7よりも大きく、かつ挿入方向Aに見て、間隔W6が幅W7を含むように形成されている。そのため、突起部23は、解放部231を介して−A方向に進行すると、そのまま第5案内面S5までスムーズに誘導される。そして、突起部23は、第5案内面S5に対して摺動しながら折返部235まで案内される(矢印S参照)。
突起部23が折返部235に到達した後、ユーザが挿し込み部材10に対する押圧を緩めると、付勢部材27の付勢力により突起部23は挿入方向に向けて(+A方向に)押されて、第6案内面S6に当接する(矢印T参照)。第6案内面S6は、挿入方向Aに対して傾斜して形成され、突起部23を摺動させて係止部233へ案内するために設けられている。ここで、第6案内面S6は、挿入方向Aに見て、幅W8が折返部235の外周頂点T4を含むように形成されている。そのため、+A方向に進行する突起部23を確実に第6案内面S6に当接させて、第6案内面S6により突起部23を係止部233に誘導することができる。
突起部23は、付勢部材27の付勢力により第6案内面S6に摺動しながら係止部233に到達し(矢印U参照)、係止部233に係止される。突起部23は、係止されると、+A方向の壁面が障壁となって挿入方向Aへの進行が防止される。そのため、互いに接続された本実施形態に係る挿し込み部材210と受け入れ部材20とをそれぞれ離間させる方向に外力が作用しても互いの接続は解除されない。以上により、クラスプ100の接続が完了する。
続いて、本実施形態のクラスプの接続を解除する場合の動作について説明する。まず、ユーザは、挿入方向に向けて(+A方向に)挿し込み部材210を押圧する。これにより、溝部240において突起部23は、係止部233から離脱して−A方向に移動する(矢印V参照)。
そして、突起部23は、第7案内面S7に当接すると進行の向きを変えて、第7案内面S7に沿って摺動しながら折返部236まで移動する(矢印W参照)。第7案内面S7は、突起部23を摺動させて折返部236へ案内するために設けられる。ここで、第7案内面S7は、挿入方向Aに見て、幅W9が係止部233の外周頂点T5を含むように形成されている。そのため、係止部233から−A方向に進行する突起部23を第7案内面S7に確実に当接させて、第7案内面S7により突起部23を折返部236に誘導することができる。
突起部23が折返部236に到達した後、ユーザが挿し込み部材10に対する押圧を緩めると、付勢部材27の付勢力により突起部23は挿入方向に向けて(+A方向に)押されて、突起部23は、第8案内面S8に当接する。第8案内面S8は、突起部23を摺動させて解放部231へ誘導するために設けられ、突起部23を進行方向に対して直交する方向から挟むように一対が配置される。一対の第8案内面S8の−A側の端部の幅W10は、挿入方向(A方向)から見た場合に折返部236の外周頂点T6を含むように形成されている。そのため、突起部23は、折返部236から+A方向に離脱するとそのまま第8案内面S8に誘導される。そして、突起部23は、第8案内面S8に対して摺動しながら解放部231の手前(−A側)まで案内される(矢印X参照)。
次いで、突起部23は、+A方向に進行して解放部231を介して溝部240から離脱し(矢印Y参照)、案内部230に進入する(矢印Z参照)。その後、突起部23は、さらに+A方向に進行して案内部230から離脱する。突起部23に対しては、付勢部材27の付勢力が作用しているので、ユーザがクラスプ200に対して引っ張るなどの操作を行わなくとも、突起部23は、図7中の矢印X、矢印Y、及び矢印Zに沿ってスムーズに移動する。そして、挿し込み部材210を受け入れ部材20から引き抜くことにより、互いの接続が解除される。
以上、本実施形態に係るクラスプ200の接続及び接続を解除する場合における突起部23の動作並びに溝部240の解放部231、係止部233、及び折返部235,236の作用効果について説明したが、他方の突起部24の動作並びに解放部232、係止部234、及び折返部237,238の作用効果についても同様である。
<第3実施形態>
続いて、第3実施形態について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係るクラスプ300の一例を示す要部側面図である。なお、以下の説明においては、主として第1実施形態と異なる部分について説明し、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
本実施形態に係るクラスプ300は、挿し込み部材310と受け入れ部材20とを有する。図8に示すように、挿し込み部材310は、本体部311と回転部312とを有している。回転部312は当接部313を有している。当接部313は、頂点を挿入方向側(+A側)に向けた尖形状に形成され、頂点部313aを有している。頂点部313aは、挿入された挿し込み部材310が受け入れ部材20に対して相対的に回転する際の回転軸R上に配置される。なお、当接部313の形状は、円錐状であるが、これに限定されず、多角錐状や細い棒状などであってもよい。
本実施形態によれば、クラスプ300を接続する際及び接続を解除する際に、回転部312が受け入れ部材20に対して相対的に回転する場合であっても、挿し込み部材310と平面部27a(図5(b)参照)との互いの当接面の面積を最小としかつ回転により生じる当接部313の位置のぶれが防止されるので、回転により生じる摩擦の発生を低減させることができる。従って、クラスプ300の接続の操作及び接続の解除の操作をより容易に行うことができる。
<第4実施形態>
続いて、第4実施形態について、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態に係るクラスプの一例を示す要部展開図であり、図4及び図7と同様に、回転部12の外周面を平面状に伸ばした展開図である。なお、図9では、案内部430と案内部30との比較を容易にするために、案内部30をあわせて図示している。以下の説明においては、主として第1実施形態と異なる部分について説明し、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
本実施形態に係るクラスプ400は、挿し込み部材410と受け入れ部材20とを有する。図9に示すように、挿し込み部材の回転部412は、案内部430と溝部40とを有している。案内部430は、2つの解放部31,32のそれぞれに対して、一対が設けられている。また、一対の案内部430のそれぞれは、突起部23,24が摺動する距離が互いに異なるように形成されている。すなわち、一対の案内部430のうち一方の案内部430aの摺動距離L3と他方の案内部430bの摺動距離L4とは異なっており、摺動距離L3は、摺動距離L4よりも短く形成されている。このような構成により、上記一方の案内部430aの挿入方向Aに直交する平面に対する傾斜角度が大きく形成されている。そして、上記一方の案内部430aは、そのスロープ形状に着目すると、第1実施形態に係る案内部30a,30bに比べて、突起部23,24が摺動する距離が短く、かつ挿入方向Aに直交する方向に平行な平面に対する傾斜角度が大きく形成され、急斜面状となっている。
このような急斜面状の案内部430の構成によれば、突起部23,24は、上記した一方の案内部430aに沿って摺動することにより、摺動面から受ける抵抗が低減される。そのため、突起部23,24を案内しつつ、挿入方向に向けて(+A方向に)スムーズに進行させることができる。
<第5実施形態>
続いて、第5実施形態について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態のアクセサリ1の一例を示す要部側面図である。なお、以下の説明においては、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図10に示すように、アクセサリ1は、例えば円環状の装身具であり、クラスプ100と、装飾部2と、円環部材3,4とを有している。
装飾部2は、複数の真珠が連設されて形成される。ただし、装飾部2は、上記構成に限定されず、例えばチェーンや紐状部材から構成されてもよい。円環部材3は、挿し込み部材10の取り付け穴16aに接続されている。円環部材4は、クラスプ本体30の取り付け環28に接続されている。クラスプ10は、円環部材3,4を介して装飾部2に接続されている。
クラスプ100(受け入れ部材20)は、表面に装飾が施されてもよく、この場合、上述したように、クラスプ100は外形のデザインの自由度が確保されるので、クラスプ100の接続機能を阻害しない範囲で、種々のデザインを採用することができる。例えば、クラスプ100の外形を鍵形状としてもよく、オニキスやアメジストなどの宝石から形成された筒状の装飾部材をクラスプ100の表面に配置してもよい。
なお、アクセサリ1は、上記した構成に限定されない。例えば、アクセサリ1は、環状以外の形状であってもよい。また、アクセサリ1は、クラスプ100及び装飾部2の一方又は双方を複数有してもよい。また、アクセサリ1は、挿し込み部材10及び受け入れ部材20の一方又は双方を複数有してもよく、この場合、アクサセリ1を構成するクラスプ100は、例えば2つの挿入口21を備えかつ2つの挿し込み部材10どうしを接続可能に形成された受け入れ部材20を有するものでもよい。また、アクセサリ1において、クラスプ100と装飾部2とは、円環部材3,4の一方又は双方を介さずに接続される構成としてもよく、この場合、挿し込み部材10及び受け入れ部材20の一方または双方は、装飾部2の端部に固着又は当接されて装飾部2と一体的に形成されてもよい。
以上、本発明の挿し込み部材、クラスプ、及びアクセサリについて説明したが、本発明は、上記した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上記した実施形態の一部の構成を他の実施形態の構成と置き換えてもよく、上記した実施形態の構成を組み合わせてもよい。
また、本発明のクラスプの用途は、チェーンや連接された珠玉などを有する装飾部を接続するための接続手段に限定されるものではなく、代替的に、真珠やチェーンと、ペンダントヘッドとを接続するための接続手段に適用してもよい。この場合、予め種々の形状及び大きさのペンダントヘッドを用意して、ユーザのファッションや趣向に合ったペンダントヘッドを適宜選択して用いることが可能となる。また、本発明のアクセサリにおいては、クラスプの外形のデザインとして上記ペンダントヘッドのデザインを採用してもよい。また、本発明のクラスプの用途は主としてアクセサリであるが、この用途に限定されるものではない。例えば、本発明の挿し込み部材及びクラスプは、携帯電話の本体とストラップとを接続するための接続手段として使用してもよい。また、本発明のクラスプは、挿し込み部材側及び受け入れ部材側において、それぞれ複数の挿し込み部材及び複数の受け入れ部材20を一体に接合して、多連式のクラスプとしてもよい。
A…挿入方向
R…回転軸
1…アクセサリ
10,210,310,410…挿し込み部材
11,311…本体部
12,212,312…回転部
13,313…当接部
20…受入れ部材
23,24…突起部
27…付勢部材
27a…平面部
30,230,430…案内部
31,32,231,232…解放部
33,34,233,234…係止部
35,36,37,38,235,236,237,238…折返部
40,240…溝部
100,200,300,400…クラスプ
313a…頂点部

Claims (7)

  1. 受け入れ部材と、前記受け入れ部材に先端から挿入される挿し込み部材と、を備えるクラスプであって、
    前記受け入れ部材は、その内側に設けられた、第1突起部及び第2突起部を含む複数の突起部を有し、
    前記挿し込み部材は、その表面に形成された溝部を有し、
    前記溝部は、
    前記突起部が入り込み、前記突起部を前記溝部に沿って誘導して前記突起部の進行方向を規制し、
    その挿入方向の先端部に設けられかつそれぞれ前記突起部の前記溝部への進入及び前記溝部からの離脱のいずれも可能に形成された複数の解放部と、前記突起部の挿入方向への進行を防止して前記突起部を係止する複数の係止部と、を有し、
    前記複数の解放部は、前記第1突起部が前記溝部に進入する際に通る第1解放部と、前記第1解放部とは異なる解放部であって該第1突起部が前記係止部による係止の解除後に前記溝部から離脱する際に通る第2解放部と、を有し、
    前記複数の係止部は、前記第1突起部を係止する第1係止部と、前記第2突起部を係止する第2係止部と、を有し、
    前記第1解放部は、前記第1係止部及び前記第2係止部の双方に連通する溝であり、
    前記第1突起部が前記第1開放部を介して前記溝部に進入するとき前記第2突起部は前記第2開放部を介して前記溝部に進入し、前記第1突起部が前記第2解放部を介して前記溝部から離脱するとき前記第2突起部は前記第1解放部を介して前記溝部から離脱るように形成される、ことを特徴とするクラスプ。
  2. 前記挿し込み部材の先端部分から基端側に向けて前記溝部にかけて形成され、前記突起部を前記挿し込み部材の先端部分から前記解放部まで摺動させて案内する案内部を有し、
    前記案内部は、すべての前記解放部に対してそれぞれ形成される、ことを特徴とする請求項1記載のクラスプ。
  3. 前記案内部は、前記解放部ごとに一対が設けられかつ前記一対の案内部のそれぞれは前記突起部が摺動する距離が互いに異なるように形成されることを特徴とする請求項2記載のクラスプ。
  4. 受け入れ部材と、前記受け入れ部材に先端から挿入される挿し込み部材と、を備えるクラスプであって、
    前記受け入れ部材は、その内側に設けられた突起部を有し、
    前記挿し込み部材は、その表面に形成された複数の溝部を有し、
    前記溝部は、
    前記受け入れ部材の内側に設けられた前記突起部が入り込み、前記突起部を前記溝部に沿って誘導して前記突起部の進行方向を規制し、
    前記突起部の挿入方向への進行を防止して前記突起部を係止する係止部と、その挿入方向の先端部に形成されかつ前記突起部の前記溝部への進入及び前記溝部からの離脱のいずれも可能に形成された解放部と、前記突起部の挿入方向と反対の方向への進行を防止するとともに前記突起部を進入方向と異なる方向に進出させる複数の折返部と、を有し
    前記複数の折返部は、前記突起部を前記係止部へ向けて進出させる第1折返部と、前記第1折返部とは異なる折返部であって前記第1折返部及び前記係止部を経て進入した前記突起部を前記解放部へ向けて進出させる第2折返部と、を有し、
    前記第1折返部及び前記第2折返部は、前記係止部に対して、前記挿し込み部材の基端側に設けられ、
    前記第1折返部と前記第2折返部とは、それぞれ、前記溝部において同一の前記解放部と同一の前記係止部とを結ぶ互いに異なる溝の途中に設けられ、
    前記溝部は、前記解放部より進入した前記突起部を、前記第1折返部、前記係止部、前記第2折返部の順に誘導して、前記溝部に進入する際に通った該解放部を介して前記溝部から離脱させ、前記突起部が前記溝部に進入する際に通る解放部と該突起部が前記溝部から離脱する際に通る解放部とが同一となるように形成される、ことを特徴とするクラスプ。
  5. 前記突起部は複数設けられることを特徴とする請求項4記載のクラスプ。
  6. 前記挿し込み部材は、前記挿し込み部材の本体部に対して相対的に回転自在に支持されかつ挿入方向に対して平行な回転軸を有する回転部を備え、
    前記溝部は、前記回転部の外周面に形成される、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のクラスプ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のクラスプを有することを特徴とするアクセサリ。
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