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JP6708123B2 - 受電装置、給電装置、および電子機器 - Google Patents

受電装置、給電装置、および電子機器 Download PDF

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Description

本開示は、ワイヤレスで給電装置から電力を受け取る受電装置、ワイヤレスで受電装置に対して電力を供給する給電装置、およびワイヤレスで給電装置から電力を受け取る受電装置を備えた電子機器に関する。
近年、例えば携帯電話機や携帯音楽プレーヤー等のCE機器(Consumer Electronics Device:民生用電子機器)に対し、ワイヤレス給電(Wireless Power Transfer、Contact Free、非接触給電ともいう)を行う給電システムが注目を集めている。このような給電システムでは、例えば、給電トレー(給電装置)上に携帯電話機(受電装置)を置くことにより、携帯電話機を充電することができる。このようなワイヤレス給電を行う方法としては、例えば、電磁誘導方式や、共鳴現象を利用した磁界共鳴方式(磁気共鳴方式ともいう)や、電界結合方式などがある。
このような給電システムでは、給電の際、例えば給電装置と受電装置との間に金属片などの異物があると発熱し、安全性が低下するおそれがある。よって、異物を検出して給電動作を制御することが望まれている。この異物検出方法については、様々な方法が開示されている。例えば、特許文献1には、給電中において、給電電力と受電電力との差分に基づいて、異物を検出する給電システムが開示されている。また、例えば、特許文献2には、給電前に異物検出を行うとともに、給電中にも、給電前と異なる方法で異物検出を行う給電システムが開示されている。
特開2011−30422号公報 特開2014−7838号公報
このように、給電システムでは、異物を検出することにより安全性を高めることがのぞまれており、さらなる完全性の向上が期待されている。
したがって、安全性を高めることができる受電装置、給電装置、および電子機器を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態における給電装置は、給電部と、第1の検出部と、第2の検出部と、制御部とを備えている。給電部は、給電コイルおよび容量素子を含む共振回路を有し、受電装置に対してワイヤレスで供給する電力信号を生成して給電コイルから出力可能であり、電力信号よりも電力が小さい第1の信号および第2の信号を生成して共振回路に対して第1の信号および第2の信号を印加可能であるものである。第1の検出部は、検出素子を有し、給電コイルが電力信号を出力する給電期間において、検出素子を駆動するとともに検出素子に生じた交流信号を検出するものである。第2の検出部は、給電期間の前の期間であって、給電部が共振回路に対して第1の信号を印加する期間において、少なくとも給電コイルの一端の電圧を測定し、その測定結果に基づいて給電部の近傍に物体があるか否かを検出し、給電部の近傍に物体があると検出した後であり給電期間より前の期間のうち、給電部が共振回路に対して第2の信号を印加する期間において、容量素子の両端の電圧を測定し、その測定結果に基づいて共振回路のクオリティファクタを求め、クオリティファクタに基づいて給電部の近傍に異物があるか否かを検出するものである。制御部は、第1の検出部の複数の検出結果のうちのいずれか一の検出結果に基づいて判定条件を設定し、一の検出結果以降の各検出結果が判定条件を満たすか否かに応じて給電部を制御するとともに、第2の検出部が給電部の近傍に異物がないことを検出した場合に給電部を制御して受電装置に対して電力信号を供給させるものである。
本開示の一実施の形態における給電装置では、電力信号が生成され、給電素子から出力される。その際、給電素子が電力信号を出力給電期間において、検出素子が駆動されるとともにその検出素子に生じた交流信号が検出され、この検出結果に基づいて給電部が制御される。
本開示の一実施の形態における給電装置によれば、検出素子を設け、給電期間において、検出素子を駆動するとともにその検出素子に生じた交流信号を検出し、その検出結果に基づいて給電部を制御するようにしたので、安全性を高めることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果があってもよい。
本開示の一実施の形態に係る給電システムの一構成例を表す斜視図である。 図1に示した給電装置の一構成例を表すブロック図である。 図1に示したスマートフォンの一構成例を表すブロック図である。 図3に示した受電装置の一構成例を表すブロック図である。 パルス信号の一例を表す波形図である。 受電コイルおよび検出コイルの一構成例を表す模式図である。 図1に示した給電システムの一動作例を表すフローチャートである。 変形例に係る受電装置の一構成例を表すブロック図である。 図8に示した受電装置を有する給電システムの一動作例を表すフローチャートである。 他の変形例に係るスマートフォンの一構成例を表すブロック図である。 図10に示したNFC通信部の一構成例を表すブロック図である。 図10に示した受電装置の一構成例を表すブロック図である。 他の変形例に係る給電システムの一動作例を表すフローチャートである。 他の変形例に係る給電システムの一動作例を表すフローチャートである。 他の変形例に係る給電装置の一構成例を表すブロック図である。 他の変形例に係る受電装置の一構成例を表すブロック図である。 他の変形例に係る給電システムの一構成例を表す斜視図である。 図17に示した給電システムの概略断面構造を表す断面図である。 図17に示した給電装置の一構成例を表すブロック図である。 図17に示したスマートフォンに係る受電装置の一構成例を表すブロック図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<実施の形態>
[構成例]
図1は、実施の形態に係る受電装置を備えた給電システムの一構成例を表すものである。この給電システム1は、給電前に異物検出を行うとともに、給電中にも給電前とは異なる方法で異物検出を行うものである。なお、本開示の実施の形態に係る電子機器は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。
給電システム1は、給電装置10と、スマートフォン20とを備えている。給電装置10は、この例ではトレー型の給電装置であり、この給電装置10の給電面上にスマートフォン20を置くことにより、スマートフォン20に内蔵された受電装置30(後述)に対して給電を行い、2次電池23(後述)を充電することができるものである。
この給電装置10の給電面(スマートフォン20と接する側)には、給電コイル131(後述)が配置されており、スマートフォン20の受電面(給電装置10と接する側)には、受電コイル311(後述)が配置されている。給電装置10は、これらの給電コイル131および受電コイル311を介して、電磁誘導により、スマートフォン20に対して電力を供給する。これにより、ユーザは、スマートフォン20にAC(Alternating Current)アダプタ等を直接接続することなく、2次電池23を充電することができ、ユーザの利便性を高めることができるようになっている。
また、給電装置10は、後述するように、給電コイル131を用いて、給電前において、給電装置10とスマートフォン20との間に金属片などの異物があるか否かを検出(異物検出D1)する機能も有している。
また、後述するように、このスマートフォン20の受電面には、受電コイル311に加えて検出コイル411(後述)が配置されている。スマートフォン20の受電装置30は、この検出コイル411を用いて、給電中において、給電装置10とスマートフォン20(受電装置30)との間に、異物があるか否かを検出(異物検出D2)するようになっている。
このように、給電システム1では、給電前において異物検出D1を行い、給電中において異物検出D2を行う。すなわち、給電システム1では、異物検出D1により異物がないことを確認した後に2次電池23(後述)に対する充電を開始し、その後に異物検出D2により異物が検出されると充電を停止する。これにより、給電システム1では、例えば給電前の異物検出D1のみを行う場合に比べて、より安全に給電を行うことができるようになっている。
なお、この例では、スマートフォン20に対して給電するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ビデオカメラ、スマートフォン、モバイルバッテリ、タブレット、電子書籍リーダ、オーディオプレーヤ等の様々な電子機器に対して給電を行うことができる。また、この例では、給電装置10は、1つのスマートフォン20に対して給電を行うようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、2つ以上の電子機器に対して同時もしくは時分割的(順次)に給電を行ってもよい。
図2は、給電装置10の一構成例を表すものである。給電装置10は、AC/DCコンバータ11と、送電ドライバ12と、給電コイル131と、容量素子132と、電流検出部14と、通信部15と、検出部16と、クオリティファクタ測定部17と、制御部18とを備えている。
AC/DCコンバータ11は、交流電源9から供給される交流電源信号を直流電源信号に変換し、送電ドライバ12に供給するものである。なお、この例では、給電装置10に交流電源信号を供給したが、これに限定されるものではなく、これに変えて、例えば、直流電源信号を供給してもよい。この場合には、例えば、AC/DCコンバータ11を省くことができる。
送電ドライバ12は、AC/DCコンバータ11から供給された直流電源信号に基づいて、交流の信号Sac1,Sac2および交流の電力信号Sp1を生成し、第1の出力端子および第2の出力端子の端子間信号として出力するものである。具体的には、送電ドライバ12は、後述するように、制御部18からの指示に基づいて、給電装置10上に物体が置かれているかどうかを検出する場合には信号Sac1を生成し、給電前に異物検出D1を行う場合には信号Sac2を生成し、受電装置30に対して給電する場合には電力信号Sp1を生成する。ここで、信号Sac1,Sac2の電力は、電力信号Sp1の電力よりも低いものである。また、送電ドライバ12は、受電装置30に対して給電する際、制御部18からの指示に基づいて、電力信号Sp1の給電周波数fpを変更することができるようになっている。なお、これに限定されるものではなく、制御部18からの指示に基づいて、例えば、電力信号Sp1の振幅やデューティ比などを変更するようにしてもよい。

給電コイル131は、給電装置10の給電面に配置されている。給電コイル131の一端は、容量素子132を介して送電ドライバ12の第1の出力端子に接続され、他端は電流検出部14を介して送電ドライバ12の第2の出力端子に接続されている。このように、給電コイル131および容量素子132は直列接続され、LC共振回路を構成している。この直列接続された給電コイル131および容量素子132の両端間には、送電ドライバ12により信号Sac1,Sac2および電力信号Sp1が供給される。これにより、給電コイル131は、信号Sac1,Sac2および電力信号Sp1に応じた電磁界を発生させるようになっている。
電流検出部14は、給電コイル131に流れる電流を検出するものであり、一端は、給電コイル131の他端などに接続され、他端は送電ドライバ12の第2の出力端子に接続されている。
通信部15は、スマートフォン20の受電装置30(後述)との間で通信を行い、給電制御信号CTLを受信するものである。この給電制御信号CTLは、給電装置10に対する給電電力の増大要求、低減要求など、給電動作に必要な情報を含むものである。また、この例では、給電制御信号CTLは、後述するように、スマートフォン20に含まれる導体の量や導体の配置に関する装置情報INFなどをも含んでいる。通信部15は、給電コイル131の両端間の電圧および電流検出部14により検出された電流に基づいて、給電制御信号CTLを取得する。具体的には、まず、給電装置10がスマートフォン20に対して給電を行い、その給電期間において、受電装置30の通信部36(後述)が、送信しようとする信号(給電制御信号CTL)に応じて、給電装置10からみた負荷を変化させる。この負荷の変化は、給電装置10において、給電コイル131の両端間の電圧の振幅や位相の変化、および給電コイル131に流れる電流の振幅や位相の変化として現れる。通信部15は、これらの振幅や位相の変化を検出することにより、受電装置30から送信された給電制御信号CTLを取得する。このように、給電システム1では、いわゆる負荷変調により、通信を行うようになっている。
なお、この例では、通信部15は、給電制御信号CTLを受信したが、これに限定されるものではなく、給電制御信号CTLに加え、給電動作とは関係のない信号をも受信してもよい。また、通信部15は、受電装置30に対して信号を送信する機能をさらに有していてもよい。
検出部16は、給電コイル131の両端間の電圧に基づいて、給電装置10上に物体(例えばスマートフォン20)が置かれているか否かを検出するものである。具体的には、送信ドライバ12が信号Sac1を生成する期間において、検出部16は、まず、給電コイル131の両端間の信号を検出する。このとき、給電コイル131の両端間には、信号Sac1に対応する信号が現れる。この信号の振幅や位相は、給電装置10上に物体が置かれているか否かに応じて変化する。検出部16は、この振幅の変化や位相の変化を検出することにより、物体の有無を検出する。そして、検出部16は、その検出結果を制御部18に供給するようになっている。なお、物体を検出する方法は、これに限定されるものではなく、物体の有無を検出できる様々な方法が適用可能である。
クオリティファクタ測定部17は、異物検出D1の際、容量素子132の両端の各電圧に基づいて、クオリティファクタQを求めるものである。クオリティファクタQは、給電装置10のLC共振回路のクオリティファクタに係るものであり、給電装置10から受電装置30への給電効率に関連するものである。給電装置10とスマートフォン20との間に金属片などの異物がある場合には、この異物の抵抗成分により、クオリティファクタQが低下する。給電装置10では、このクオリティファクタQに基づいて、異物があるか否かを検出するようになっている。
このクオリティファクタ測定部17は、具体的には、送電ドライバ12が交流の信号Sac2を生成する期間において、容量素子132の両端のノードのうち送電ドライバ12側のノードにおける電圧振幅V1と、給電コイル131側のノードにおける電圧振幅V2をそれぞれ求める。そして、クオリティファクタ測定部17は、以下の式に基づいて、クオリティファクタQを求める。
Q=V2/V1
そして、クオリティファクタ測定部17は、このようにして求めたクオリティファクタQを、制御部18に供給するようになっている。
制御部18は、送信ドライバ12を制御することにより、受電装置30への給電動作を制御するものである。
具体的には、制御部18は、給電装置10上に物体(スマートフォン20など)が置かれているかどうかを検出する場合には、送電ドライバ12が信号Sac1を生成するように制御するとともに、検出部16から検出結果を受け取る。そして、制御部18は、その検出結果に基づいて送信ドライバ12を制御するようになっている。
また、制御部18は、異物検出D1を行う場合には、送電ドライバ12が信号Sac2を生成するように制御するとともに、クオリティファクタ測定部17からクオリティファクタQを取得する。そして、制御部18は、通信部15から給電制御信号CTLを介して装置情報INFを受け取り、この装置情報INFに基づいてしきい値Qthを生成する。そして、制御部18は、測定したクオリティファクタQとこのしきい値Qthを比較し、その比較結果に基づいて送信ドライバ12を制御するようになっている。
また、制御部18は、受電装置30に対して給電する場合には、通信部15から給電制御信号CTLを介して給電電力の増大要求や低減要求などを受け取り、この要求に基づいて、送電ドライバ12が生成する電力信号Sp1の給電周波数fpを制御する。これにより、給電システム1では、給電装置10から受電装置30への給電効率を変化させ、給電電力を制御するようになっている。
図3は、スマートフォン20の一構成例を表すものである。スマートフォン20は、受電装置30と、充電制御部22と、2次電池23と、操作部24と、表示部25と、通信部26と、記憶部27と、制御部28を有している。受電装置30は、給電装置10から供給された電力を受け取って出力電圧Voutを生成し、充電制御部22に供給するものである。すなわち、充電制御部22以降のブロックは、受電装置30の負荷となるものである。
図4は、受電装置30の一構成例を表すものである。受電装置30は、受電コイル311と、容量素子312,313と、整流回路32と、レギュレータ33と、負荷接続部34と、通信部36と、信号生成部37と、検出コイル381と、容量素子382と、振幅測定部39と、制御部35とを有している。
受電コイル311は、スマートフォン20の受電面に配置されている。受電コイル311の一端は、容量素子312を介して整流回路32の第1の入力端子に接続され、他端は整流回路32の第2の入力端子に接続されている。そして、整流回路32の第1の入力端子と第2の入力端子との間には容量素子313が挿設されている。このように、受電コイル311および容量素子312は直列接続され、LC共振回路を構成している。そして、受電コイル311は、給電装置10の給電コイル131が生成した電磁界に基づいて、電磁誘導の法則に従って、その磁束の変化に応じた誘導電圧を発生させるようになっている。
受電コイル311および容量素子312,313からなる回路は、給電時において、受電コイル311の両端間の誘導電圧に応じた電圧を有する交流の電力信号Sp2を生成し、整流回路32に供給する。すなわち、この電力信号Sp2は、給電装置10における電力信号Sp1に基づいて生成されるものである。
整流回路32は、この例ではブリッジ型の全波整流回路であり、交流の電力信号Sp2を整流して、直流信号(受電電圧Vrect)を生成するものである。整流回路32は、ダイオード321〜324と、容量素子325とを有している。ダイオード321のアノードは、整流回路32の第1の入力端子に接続され、カソードは、整流回路32の第1の出力端子に接続されている。ダイオード322のアノードは、整流回路32の第2の出力端子に接続され、カソードは、整流回路32の第1の入力端子に接続されている。ダイオード323のアノードは、整流回路32の第2の入力端子に接続され、カソードは、整流回路32の第1の出力端子に接続されている。ダイオード324のアノードは、整流回路32の第2の出力端子に接続され、カソードは、整流回路32の第2の入力端子に接続されている。容量素子325の一端は、整流回路32の第1の出力端子に接続され、他端は、整流回路32の第2の出力端子に接続されている。整流回路32の第2の出力端子は接地されている。この構成により、整流回路32は、電力信号Sp2を整流して平滑化することにより直流信号(受電電圧Vrect)を生成し、その直流信号を第1の出力端子から出力するようになっている。
なお、この例では、ダイオード321〜324および容量素子325を用いて整流回路32を構成したが、これに限定されるものではなく、様々な整流回路を適用することができる。
レギュレータ33は、整流回路32から供給された直流信号に基づいて、電圧Vregを有する直流電力を生成するものである。そして、レギュレータ33は、受電装置30内の各ブロックにこの電圧Vregを電源電圧として供給するとともに、負荷接続部34を介して、受電制御部22以降のブロック(負荷)に対してこの電圧Vregを供給するようになっている。
負荷接続部34は、制御部35からの指示に基づいて、レギュレータ33と負荷との間の接続を行うものである。具体的には、負荷接続部34は、制御部35から、負荷を接続するべき旨の指示を受けると、接続状態になる。これにより、受電装置30は、負荷に対して直流電力の供給を行う。また、負荷接続部34は、制御部35から、負荷を切り離すべき旨の指示を受けると、非接続状態になる。これにより、受電装置30は、負荷に対する直流電力の供給を停止するようになっている。
通信部36は、給電制御信号CTLを給電装置10に対して送信するものである。具体的には、給電装置10が受電装置30に対して給電を行っている期間において、通信部36は、給電制御信号CTLに応じて、整流回路32の第1の入力端子と第2の入力端子との間のインピーダンスを変化させる。給電装置10の通信部15は、このインピーダンスの変化(負荷の変化)を検出することにより、給電制御信号CTLを受信するようになっている。
信号生成部37は、給電中に異物検出D2を行う際、制御部35からの指示に基づいて、パルス信号Spulseを生成するものである。
図5は、パルス信号Spulseの一例を表すものである。パルス信号Spulseは、高レベルと低レベルとの間で交番するパルス部分P1と、無信号部分P2とを有している。これらのパルス部分P1および無信号部分P2は、時間軸上で交互に現れる。この例では、パルス部分P1の長さは300[μsec]であり、このパルス部分P1における信号の周波数は13.56[MHz]である。この周波数は、電力信号Sp1の周波数とは互いに異なるものである。また、この例では、無信号部分P2の長さは300[μsec]である。なお、この例では、無信号部分P2において、パルス信号Spulseの電圧を低レベルにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば高レベルなどの他の電圧にしてもよい。また、無信号部分P2において、信号生成部37が信号を出力しなくてもよい。
信号生成部37は、異物検出D2を行う際に、このようなパルス信号Spulseを生成する。そして、信号生成部37は、このパルス信号Spulseを、第1の出力端子および第2の出力端子の端子間信号として出力し、検出コイル381などを駆動するようになっている。
検出コイル381は、スマートフォン20の受電面に配置されるものである。検出コイル381の一端は、信号生成部37の第1の出力端子に接続され、他端は信号生成部37の第2の出力端子に接続される。容量素子382は、この検出コイル381と並列接続されている。検出コイル381は、パルス信号Spulseに応じた電磁界を発生させるようになっている。
図6は、検出コイル381の配置例を模式的に表すものである。この例では、検出コイル381は、スマートフォン20の受電面において、受電コイル311よりも大きい半径で、受電コイル311を囲むように配置されている。これにより、スマートフォン20では、受電コイル311および検出コイル381の配置面積を抑えることができる。なお、これに限定されるものではなく、例えば、検出コイル381を、受電コイル311の隣に並べて配置してもよい。
振幅測定部39は、異物検出D2を行う際に、給電コイル381の両端間に生じる信号の振幅AMPを測定するものである。すなわち、信号生成部37がパルス信号Spulseのパルス部分P1を生成する期間において、振幅測定部39は、給電コイル381の両端間に生じる信号の振幅AMPを測定する。このとき、給電コイル381の両端間には、パルス信号Spulseのパルス部分P1に対応する信号が現れる。この信号の振幅AMPや位相は、給電装置10とスマートフォン20との間に異物があるか否かに応じて変化する。振幅測定部39は、この信号の振幅AMPを測定し、制御部35に供給するようになっている。
制御部35は、給電制御信号CTLを生成し、給電システム1における給電動作を制御するものである。具体的には、制御部35は、給電装置10が異物検出D1を行う際、スマートフォン20に含まれる導体の量や導体の配置に関する装置情報INFなどを示す給電制御信号CTLを生成する。また、制御部35は、給電を行う際、受電電圧Vrectに基づいて、給電電力の増大要求、低減要求などを示す給電制御信号CTLを生成するようになっている。
また、制御部35は、給電中に異物検出D2を行う際、信号生成部37に対してパルス信号Spulseを生成するように指示するとともに、振幅測定部39から振幅AMPを受け取り、その振幅AMPに基づいて2つのしきい値AMPth1,AMPth2を算出する。ここで、しきい値AMPth1は、しきい値AMPth2より大きいものである。そして、制御部35は、それ以降に受け取る振幅AMPが、2つのしきい値AMPth1,AMPth2で挟まれた範囲内であるか否かに基づいて、給電制御信号CTLを生成するようになっている。
また、制御部35は、負荷接続部34に対して、負荷を接続するべき旨の指示、または負荷を切り離すべき旨の指示を行う機能をも有している。
充電制御部22は、2次電池23における充電動作を制御するものである。2次電池23は、直流電力を蓄えるものであり、例えばリチウムイオン電池などの充電池を用いて構成されるものである。そして、2次電池23は、スマートフォン20の機能を実現するための様々な回路やデバイス(この例では操作部24、表示部25、通信部26、記憶部27、および制御部28)に電力を供給するようになっている。
操作部24は、スマートフォン20を操作するためのユーザインタフェースであり、各種ボタンやタッチパネルなどにより構成されるものである。表示部25は、スマートフォン20における様々な情報処理の結果を表示するものである。通信部26は、携帯電話の基地局と通信するものである。記憶部27は、スマートフォン20において実行される各種プログラムを記憶するものである。制御部28は、記憶部27に記憶されたプログラムを実行するとともに、スマートフォン20の各ブロックを制御するものである。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の給電システム1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図2〜4を参照して、給電システム1の全体動作概要を説明する。給電装置10では、AC/DCコンバータ11は、交流電源9から供給される交流電源信号を直流電源信号に変換し、送電ドライバ12に供給する。送電ドライバ12は、AC/DCコンバータ11から供給された直流電源信号に基づいて、信号Sac1,Sac2および電力信号Sp1を生成する。給電コイル131は、信号Sac1,Sac2および電力信号Sp1に基づいて電磁界を発生させる。電流検出部14は、給電コイル131に流れる電流を検出する。通信部15は、受電装置30から給電制御信号CTLを受信する。検出部16は、給電装置10上に物体(スマートフォン20など)が置かれているか否かを検出する。クオリティファクタ測定部17は、給電前の異物検出D1の際、クオリティファクタQを求める。制御部18は、送信ドライバ12を制御することにより、受電装置30への給電動作を制御する。
受電装置30では、受電コイル311は、給電コイル131が生成した電磁界に基づいて、その磁束の変化に応じた誘導電圧を発生させる。そして、受電コイル311および容量素子312,313は、電力信号Sp1に対応した電力信号Sp2を整流回路32に供給する。整流回路32は、電力信号Sp2を整流して、受電電圧Vrectを有する直流信号を生成する。レギュレータ33は、整流回路32から供給された直流信号に基づいて、電圧Vregを有する直流電力を生成する。負荷接続部34は、制御部35からの指示に基づいて、レギュレータ33と負荷との間の接続を行う。通信部36は、給電制御信号CTLを給電装置10に対して送信する。信号生成部37は、給電中の異物検出D2の際、制御部35からの指示に基づいて、パルス信号Spulseを生成する。検出コイル381は、パルス信号Spulseに基づいて電磁界を発生させる。振幅測定部39は、異物検出D2を行う際に、給電コイル381の両端間に生じる信号の振幅AMPを測定する。制御部35は、給電制御信号CTLを生成し、給電システム1における給電動作を制御する。
充電制御部22は、2次電池23における充電動作を制御する。2次電池23は、直流電力を蓄えるとともに、スマートフォン20の機能を実現するための様々な回路やデバイスに電力を供給する。
(詳細動作)
図7は、給電システム1における給電動作のフローチャートを表すものである。給電システム1では、異物検出D1を行った後に給電を開始し、給電中に異物検出D2を行う。以下に、その詳細を説明する。
ユーザが、スマートフォン20を給電装置10の給電面上に置くと、まず、給電装置10は、スマートフォン20を検出する(ステップS1)。具体的には、まず、給電装置10の送電ドライバ12が交流の信号Sac1を生成し、検出部16が給電コイル131の両端間の信号を検出する。そして、検出部16は、この振幅の変化や位相の変化を検出することにより、スマートフォン20の有無を検出し、その検出結果を制御部18に供給する。
次に、給電装置10は、クオリティファクタQを測定する(ステップS2)。具体的には、給電装置10の送電ドライバが交流の信号Sac2を生成し、クオリティファクタ測定部17が、容量素子132の両端の各電圧に基づいて、クオリティファクタQを求める。
次に、給電装置10がスマートフォン20の受電装置30に対して給電を開始する(ステップS3)。その際、給電装置10は、少ない給電電力で給電を行う。
次に、受電装置30は、給電装置10から供給された電力に基づいて起動し、給電装置10に対して装置情報INFを送信する(ステップS4)。具体的には、受電装置30では、給電装置10からの給電を受けて整流回路32が受電電圧Vrectを生成し、レギュレータ33がこの受電電圧Vrectに基づいて電圧Vregを生成する。そして、受電装置30の各ブロックが、この電圧Vregを電源電圧として動作を開始する。その後、受電装置30の制御部35は、スマートフォン20に含まれる導体の量や導体の配置に関する装置情報INFを含む給電制御信号CTLを生成し、通信部36がこの給電制御信号CTLを給電装置10に対して送信する。
次に、給電装置10は、しきい値Qthを算出し(ステップS5)、ステップS2で測定したクオリティファクタQがしきい値Qthより大きい(Q>Qth)か否かを確認する(ステップS6)。具体的には、まず、給電装置10の通信部15が、装置情報INFを含む給電制御信号CTLを受信して、給電制御信号CTLを制御部18に供給する。そして、制御部18が、この装置情報INFに基づいてしきい値Qthを算出し、クオリティファクタQとこのしきい値Qthとを比較する。すなわち、クオリティファクタQは、スマートフォン20に含まれる導体の量や導体の配置に応じて異なる値になる。そこで、制御部18は、導体の量やその配置に応じてしきい値Qthを算出し、クオリティファクタQとしきい値Qthとを比較する。
ステップS6において、クオリティファクタQがしきい値Qth以下である場合(ステップS6において“N”)には、ステップS13に進む。すなわち、この場合には、給電装置10の制御部18は、給電装置10とスマートフォン20との間に、金属片などの異物があると判断し、給電を停止すべくステップS13に進む。
ステップS6において、クオリティファクタQがしきい値Qthより大きい場合(ステップS6において“Y”)には、受電装置30の信号生成部37は、パルス信号Spulseの生成を開始する(ステップS7)。具体的には、受電装置30の制御部35が、信号生成部37に対してパルス信号Spulseを生成するように指示し、信号生成部37がパルス信号Spulseの生成を開始する。この後、信号生成部37は、2次電池23への充電が完了するまで、パルス信号Spulseを生成する。
次に、受電装置30は、振幅AMPを測定し、その振幅AMPに基づいて、しきい値AMPth1,AMPth2を算出する(ステップS8)。具体的には、まず、振幅測定部39は、信号生成部37がパルス信号Spulseのパルス部分P1を生成する期間において、給電コイル381の両端間に生じる信号の振幅AMPを測定する。そして、制御部35は、この振幅AMPに基づいてしきい値AMPth1,AMPth2を算出する。
次に、受電装置30は、2次電池23に対する充電を開始する(ステップS9)。具体的には、まず、制御部35は、給電装置10に対して、給電制御信号CTLを介して、給電電力の増大要求や低減要求などを行い、受電電圧Vrectが目標電圧に達するように制御する。そして、制御部35は、負荷接続部34に対して、負荷を接続するべき旨の指示を行い、負荷接続部34は、この指示に基づいて、レギュレータ33と充電制御部22とを接続する。これにより、受電装置30は、充電制御部22を介して2次電池23に対する充電を開始する。
次に、受電装置30は、振幅AMPを測定し(ステップS10)、この振幅AMPがしきい値AMPth1より小さく(AMP<AMPth1)、かつしきい値AMPth2より大きい(AMP>AMPth2)か否かを確認する(ステップS11)。具体的には、まず、振幅測定部39が、給電コイル381の両端間に生じる信号の振幅AMPを測定する。そして、制御部35が、この振幅AMPが、しきい値AMPth1を上限とし、しきい値AMPth2を下限とする振幅範囲に収まっているか否かを確認する。
ステップS11において、振幅AMPがしきい値AMPth1以上であるか、もしくは、振幅AMPがしきい値AMPth2以下である場合には(ステップS11において“N”)、ステップS13に進む。すなわち、この場合には、受電装置30の制御部35は、給電装置10とスマートフォン20との間に、金属片などの異物があると判断し、給電を停止すべくステップS13に進む。
ステップS11において、振幅AMPがしきい値AMPth1より小さく、かつしきい値AMPth2より大きい場合には(ステップS11において“Y”)、制御部35は、2次電池23に対する充電が完了したか否かを判断する(ステップS12)。具体的には、制御部35は、例えば、2次電池23における電圧や2次電池23への供給電流に基づいて、2次電池23に対する充電が完了したか否かを判断する。
ステップS12において、2次電池23に対する充電がまだ完了していないと判断した場合(ステップS12において“N”)には、ステップS10に戻る。そして、充電が完了するまで、ステップS10〜S12を繰り返す。
ステップS12において、2次電池23に対する充電が完了したと判断した場合(ステップS12において“Y”)には、給電装置10が給電を停止する(ステップS13)。具体的には、制御部35は、負荷接続部34に対して、負荷を切り離すべき旨の指示を行い、負荷接続部34は、この指示に基づいて、レギュレータ33と充電制御部22とを切り離す。同時に、制御部35は、給電停止要求を含む給電制御信号CTLを生成し、通信部36が給電装置10に対して給電制御信号CTLを送信する。そして、給電装置10では、通信部15が給電制御信号CTLを受信し、制御部18が、その給電制御信号CTLに基づいて、給電を停止するように送電ドライバ12を制御する。
以上で、このフローは終了する。
このように、給電システム1では、給電前に、クオリティファクタQに基づいて異物検出D1を行うようにしたので、高い精度で異物を検出することができる。特に、異物検出D1では、給電前にクオリティファクタQを測定するようにしたので、給電時に測定する場合に比べ、ノイズや負荷(受電装置30)の影響をうけるおそれを低減することができる。また、装置情報INFに基づいてしきい値Qthを求めるようにしたので、給電対象となる電子機器(この例ではスマートフォン20)に含まれる導体の量や導体の配置を考慮してしきい値Qthを決定することができる。そのため、給電システム1では、高い精度で異物を検出することができ、より安全に給電を行うことができる。
また、給電システム1では、給電前において異物検出D1を行い、給電中において異物検出D2を行うようにした。すなわち、給電システム1では、異物検出D1により異物がないことを確認した後に、2次電池23(後述)に対する充電を開始し、その後に異物検出D2により異物が検出されると充電を停止するようにした。これにより、給電システム1では、例えば、給電開始後に、金属片などの異物が給電装置10とスマートフォン20との間に挿入された場合でも、異物を検出して給電を停止することができるため、より安全に給電を行うことができる。
また、受電装置30では、検出コイル381を設け、この検出コイル381を用いて異物検出D2を行うようにしたので、シンプルな方法で異物の検出を行うことができる。すなわち、例えば、受電コイル311を用いて異物の検出を行うようにした場合には、異物を検出する度に給電を停止する必要があるため、動作が複雑になるおそれがある。一方、受電装置30では、受電コイル311とは別に、異物検出D2用の検出コイル381を設けるようにしたので、給電動作を停止することなく、異物の検出を行うことができる。
また、受電装置30では、パルス信号Spulseのパルス部分P1における周波数が、電力信号Sp1の周波数と異なるようにしたので、高い精度で異物の検出を行うことができる。すなわち、例えば、例えばパルス信号Spulseのパルス部分P1における周波数が、電力信号Sp1の周波数と同じである場合には、振幅測定部39が測定する振幅AMPは、電力信号Sp1によって影響を受けるおそれがある。一方、受電装置30では、これらの周波数が互いに異なるようにしたので、例えば、振幅測定部39にフィルタを設けることにより、電力信号Sp1の影響を抑えることができ、振幅AMPをより高い精度で測定することができる。その結果、受電装置30では、高い精度で異物の検出を行うことができる。
また、受電装置30では、振幅AMPに基づいてしきい値AMPth1,AMPth2を求めるようにしたので、高い精度で異物の検出を行うことができる。すなわち、振幅AMPは、異物の有無だけでなく使用する給電装置によっても異なる。この給電装置は、さまざまなベンダから提供される。よって、振幅AMPは、異物がない場合でも、使用する給電装置によって異なるおそれがある。例えば、しきい値を固定値にした場合には、使用する給電装置によっては、異物検出において誤りが生じるおそれがある。一方、受電装置30では、振幅AMPに基づいてしきい値AMPth1,AMPth2を求めるようにしたので、使用する給電装置によって異なるしきい値AMPth1,AMPth2を設定することができるため、高い精度で異物の検出を行うことができる。
特に、給電システム1では、まず、異物検出D1により異物がないことを確認した後に、異物検出D2用のしきい値AMPth1,AMPth2を求めるようにした。これにより、給電システム1では、異物の影響を受けることなくしきい値AMPth1,AMPth2を求めることができ、高い精度で異物の検出を行うことができる。
また、受電装置30では、振幅AMPが、しきい値AMPth1としきい値AMPth2とで挟まれた振幅範囲に収まっているか否かを確認するようにしたので、異物によって振幅AMPが大きくなる場合と、異物によって振幅AMPが小さくなる場合の両方を検出することができる。その結果、受電装置30では、高い精度で異物の検出を行うことができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、検出コイルを設け、この検出コイルを用いて異物検出を行うようにしたので、シンプルな方法で異物の検出を行うことができる。
本実施の形態では、パルス信号のパルス部分における周波数が、電力信号の周波数と異なるようにしたので、高い精度で異物の検出を行うことができる。
本実施の形態では、異物がないことを確認した後に、振幅AMPに基づいてしきい値を求めるようにしたので、高い精度で異物の検出を行うことができる。
[変形例1]
上記実施の形態では、異物検出D2において、振幅AMPが、しきい値AMPth1としきい値AMPth2とで挟まれた振幅範囲に収まっているか否かを確認するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、異物によって振幅AMPが小さくなることがあらかじめわかっている場合には、ステップS8においてしきい値を1つだけ算出し、ステップS11において振幅AMPがそのしきい値を下回った場合に給電を停止するように構成してもよい。
[変形例2]
上記実施の形態では、検出コイル381の両端間の信号の振幅AMPに基づいて異物検出D2を行ったが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、検出コイル381の両端間の信号の位相PHに基づいて異物検出D2を行ってもよい。以下に、本変形例に係る受電装置30Aについて、詳細に説明する。
図8は、受電装置30Aの一構成例を表すものである。受電装置30Aは、位相測定部39Aと、制御部35Aとを有している。位相測定部39Aは、異物検出D2を行う際に、給電コイル381の両端間に生じる信号の位相PHを測定するものである。制御部35Aは、制御部35と同様に、異物検出D2を行う際、位相測定部39Aから位相PHを受け取り、その位相PHに基づいて2つのしきい値PHth1,PHth2を算出する。ここで、しきい値PHth1は、しきい値PHth2より大きいものである。そして、制御部35Aは、それ以降に受け取る位相PHが、2つのしきい値PHth1,PHth2で挟まれた範囲内であるか否かに基づいて、異物検出D2を行うものである。
図9は、受電装置30Aを有する給電システム1Aの一動作例を表すものである。この給電システム1Aでは、ステップS7において、受電装置30Aの信号生成部37が、パルス信号Spulseの生成を開始した後、受電装置30Aが、位相PHを測定し、その位相PHに基づいて、しきい値PHth1,PHth2を算出する(ステップS38)。具体的には、まず、位相測定部39Aは、信号生成部37がパルス信号Spulseのパルス部分P1を生成する期間において、給電コイル381の両端間に生じる信号の位相PHを測定する。そして、制御部35Aは、この位相PHに基づいてしきい値PHth1,PHth2を算出する。そして、受電装置30Aは、上記実施の形態の場合と同様に、2次電池23に対する充電を開始する(ステップS9)。次に、受電装置30Aは、位相PHを測定し(ステップS40)、この位相PHがしきい値PHth1より小さく(PH<PHth1)、かつしきい値PHth2より大きい(PH>PHth2)か否かを確認する(ステップS41)。そして、位相PHがしきい値PHth1以上であるか、もしくは、位相PHがしきい値PHth2以下である場合には(ステップS41において“N”)、ステップS13に進み、給電を停止する。このように構成しても、上記実施の形態に係る受電装置30と同様の効果を得ることができる。
なお、これに限定されるものではなく、例えば、検出コイル381の両端間の信号の振幅AMPおよび位相PHの両方に基づいて異物検出D2を行うようにしてもよい。これにより、異物検出の自由度を高めることができる。
[変形例3]
上記実施の形態では、受電装置30に検出コイル381などを設けたが、これに限定されるものではない。例えば、スマートフォンのうちの受電装置以外の部分にコイルがある場合には、そのコイルを用いて異物検出D2を行ってもよい。以下に、本変形例について、詳細に説明する。
図10は、本変形例に係るスマートフォン20Bの一構成例を表すものである。スマートフォン20Bは、NFC(Near Field Communication)通信部40Bと、受電装置30Bと、制御部28Bとを有している。
図11は、NFC通信部40Bの一構成例を表すものである。NFC通信部40Bは、他の電子機器といわゆる近距離無線通信を行うものである。NFC通信部40Bは、送信部41と、通信コイル421と、容量素子422と、受信部43とを有している。送信部41は、制御部28Bからの指示に基づいて、他の電子機器に対して、通信コイル421および容量素子422を用いてデータを送信するものである。受信部43は、他の電子機器から、通信コイル421および容量素子422を用いてデータを受信し、受信データを制御部28Bに供給するものである。この受信部43は、例えば、いわゆるIQデモジュレータを含んで構成されるものである。
図12は、受電装置30Bの一構成例を表すものである。受電装置30Bは、上記実施の形態に係る受電装置30から、信号生成部37、検出コイル381、容量素子382、および振幅測定部39を省くとともに、制御部35を制御部35Bに置き換えたものである。制御部35Bは、上記実施の形態に係る制御部35と同様に、給電制御信号CTLを生成するものである。また、この制御部35Bは、制御信号M1を介して、NFC通信部40Bの送信部41がパルス信号Spulseを生成するように制御するとともに、受信部43が通信コイル421の両端間の信号の振幅AMPを測定するように制御する。そして、制御部35Bは、受信部43が測定した振幅AMPを取得するようになっている。
制御部28Bは、上記実施の形態に係る制御部28と同様に、記憶部27に記憶されたプログラムを実行するとともに、スマートフォン20の各ブロックを制御するものである。また、制御部28Bは、制御信号M1に基づいてNFC通信部40Bを制御するものである。
この構成により、スマートフォン20Bは、NFC通信部40Bを用いて、他の電子機器と近距離無線通信を行うことができる。そして、受電装置30Bは、給電時では、このNFC通信部40Bを有効に利用して、異物検出を行うことができる。これにより、部品点数を削減することができ、コストを削減することができる。また、受電部43がIQでモジュレータを含んで構成されている場合には、例えば、振幅AMPおよび位相PHの両方を検出することができるため、異物検出の自由度を高めることができる。
[変形例4]
上記実施の形態では、ステップS11において、振幅AMPがしきい値AMPth1以上であるか、もしくは、振幅AMPがしきい値AMPth2以下である場合には(ステップS11において“N”)、給電を停止して(ステップS13)、フローを終了したが、これに限定されるものではない。例えば、図13に示すように、ステップS11において“N”である場合には、ステップS13と同様に給電を停止し(ステップS21)、その後にステップS2に戻り、再度、異物検出D1からやり直すようにしてもよい。
[変形例5]
上記実施の形態では、ステップS9において充電を開始する前に、しきい値AMPth1,AMPth2を算出したが、これに限定されるものではない。例えば、図14に示すように、充電を開始した後にしきい値AMPth1,AMPth2を算出してもよい。この例では、ステップS6において、クオリティファクタQがしきい値Qthより大きい場合(ステップS6において“Y”)に、受電装置30が、ステップS9と同様に2次電池23に対する充電を開始する(ステップS27)。次に、受電装置30の信号生成部37が、ステップS7と同様にパルス信号Spulseの生成を開始し(ステップS28)、制御部35が、ステップS8と同様に、振幅AMPを測定し、その振幅AMPに基づいて、しきい値AMPth1,AMPth2を算出する(ステップS29)。このようにしても、上記実施の形態に係る受電装置30と同様の効果を得ることができる。
[変形例6]
上記実施の形態では、受電装置30に検出コイル381を設け、受電装置30が給電中の異物検出D2を行ったが、これに限定されるものではなく、これに代えて、図15に示す給電装置50のように、給電装置50に検出コイルを設け、給電装置50が異物検出D2を行うようにしてもよい。この給電装置50は、信号生成部51と、検出コイル521と、容量素子522と、振幅測定部53と、制御部58とを有している。信号生成部51、検出コイル521、容量素子522、および振幅測定部53は、第1の実施の形態に係る信号生成部37、検出コイル381、容量素子382、および振幅測定部39に対応するものである。制御部58は、第1の実施の形態に係る制御部18と同様に、送電ドライバ12を制御することにより、給電動作を制御するものである。また、制御部58は、第1の実施の形態に係る制御部35と同様に、給電中の異物検出D2を制御する機能をも有している。具体的には、制御部58は、給電中に異物検出D2を行う際、信号生成部51に対してパルス信号Spulseを生成するように指示するとともに、振幅測定部53から振幅AMPを受け取り、その振幅AMPに基づいて2つのしきい値AMPth1,AMPth2を算出する。そして、制御部58は、それ以降に受け取る振幅AMPが、2つのしきい値AMPth1,AMPth2で挟まれた範囲内であるか否かに基づいて、給送電ドライバ12を制御する。この構成により、給電装置50は、給電中の異物検出D2において異物を検出した後に、自ら給電を停止することができる。
ここで、給電コイル131は、本開示における「給電コイル」の一具体例に対応する。容量素子132は、本開示における「容量素子」の一具体例に対応する。送電ドライバ12、給電コイル131、および容量素子132は、本開示における「給電部」の一具体例に対応する。検出コイル521は、本開示における「検出素子」の一具体例に対応する。
信号生成部51、振幅測定部53、検出コイル521、および容量素子522は、本開示における「第1の検出部」の一具体例に対応する。検出部16およびクオリティファクタ測定部17は、本開示における「第2の検出部」の一具体例に対応する。制御部58は、本開示における「制御部」の一具体例に対応する。
[変形例7]
上記実施の形態では、受電装置30に検出コイル381を設け、検出コイル381が発生させる電磁界を利用して、異物検出D2を行ったが、これに限定されるものではない。例えば、図16に示す受電装置30Fのように、2つの検出電極381A,381Bを設け、これらの2つの検出電極381A,381B間の電界を利用して、異物検出D2を行ってもよい。
[変形例8]
上記実施の形態では、電磁誘導により電力を供給したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、電界結合により電力を供給してもよい。以下に、本変形例に係る給電システム2について、詳細に説明する。
図17は、給電システム2の一構成例を表すものである。給電システム2は、給電装置60と、スマートフォン70とを備えている。この給電装置60の給電面(スマートフォン70と接する側)には、2つの給電電極61A,61B(後述)が配置されており、スマートフォン70の下面(給電装置60と接する側)には、2つの受電電極71A,71B(後述)が配置されている。給電装置60は、これらの電極を用いて、電界結合により、スマートフォン70の受電装置80(後述)に対して給電するようになっている。
図18は、給電装置60およびスマートフォン70の概略断面図を表すものである。この例は、給電装置60の上にスマートフォン70を置き、給電動作を行う状態を示している。
給電装置60は、2つの給電電極61A,61Bを有している。給電電極61A,61Bは、スマートフォン70と接する面(給電面)に配置されている。これらの給電電極61A,61Bは、絶縁体8によりそれぞれ覆われている。これにより、給電電極61A,61Bは、スマートフォン70の受電電極71A,71Bとの間で、それぞれ、この絶縁体8などを介して電界結合するようになっている。
スマートフォン70は、2つの受電電極71A,71Bを有している。受電電極71A,71Bは、給電装置60と接する面(受電面)に配置されている。受電電極71Aは、給電装置60の給電電極61Aに対応した位置に配置され、受電電極71Bは、給電装置60の給電電極61Bに対応した位置に配置されている。これらの受電電極71A,71Bは、絶縁体9によりそれぞれ覆われている。これにより、受電電極71A,71Bは、給電装置60の給電電極61A,61Bとの間で、それぞれ、この絶縁体9などを介して電界結合するようになっている。
図19は、給電装置60の一構成例を表すものである。給電装置60は、AC/DCコンバータ11と、送電ドライバ12と、電流検出部14と、通信部15と、検出部16と、制御部68とを有している。制御部68は、上記実施の形態に係る制御部18と同様に、送信ドライバ12を制御することにより、受電装置70への給電動作を制御するものである。この給電装置60では、クオリティファクタQを利用した異物検出D1を行わないように構成している。なお、これに限定されるものではなく、他の方法で異物検出D1を行ってもよい。給電電極61Aは、送電ドライバ12の第1の出力端子に接続され、給電電極61Bは、電流検出部14を介して送電ドライバ12の第2の出力端子に接続されている。
図20は、スマートフォン70の受電装置80の一構成例を表すものである。受電装置80は、上記実施の形態に係る受電装置30と同様に、整流回路32と、レギュレータ33と、負荷接続部34と、制御部35と、通信部36と、信号生成部37と、検出コイル381と、容量素子382と、振幅測定部39とを有している。受電電極71Aは、整流回路32の第1の入力端子に接続され、受電電極71Bは、整流回路32の第2の入力端子に接続されている。
このように構成しても、上記実施の形態に係る給電システム1と同様の効果を得ることができる。
[その他の変形例]
また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
以上、実施の形態およびいくつかの変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施の形態等では、受電装置30等は、給電装置10に対して、負荷変調により給電制御信号CTLを送信したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えばブルートゥースなどにより給電制御信号CTLを送信してもよい。
また、例えば、上記の実施の形態等では、受電装置30等に容量素子313を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、この容量素子313を省いてもよい。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
(1)給電装置からワイヤレスで供給される電力信号を受け取る受電素子を有し、前記電力信号に基づいて直流電力を生成する電力生成部と、
検出素子を有し、前記受電素子が前記電力信号を受け取る受電期間において、前記検出素子を駆動するとともに前記検出素子に生じた交流信号を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記給電装置を制御する制御部と
を備えた受電装置。
(2)前記検出部は、間欠的に前記検出素子を駆動し、
前記制御部は、前記検出部の複数の検出結果のうちのいずれか一の検出結果に基づいて判定条件を設定し、前記一の検出結果以降の各検出結果が前記判定条件を満たすか否かに応じて前記給電装置を制御する
前記(1)に記載の受電装置。
(3)前記給電装置は、前記給電装置と前記受電装置との間に異物がないことを検出し、
前記検出部は、前記異物がないことを前記給電装置が検出した後に、前記一の検出結果を得る
前記(2)に記載の受電装置。
(4)前記制御部は、前記検出結果が前記判定条件を満たさない場合には、給電を停止するように前記給電装置を制御する
前記(2)または(3)に記載の受電装置。
(5)前記検出部は、前記交流信号の振幅および位相の一方または双方を検出する
前記(1)から(4)のいずれかに記載の受電装置。
(6)前記交流信号の周波数は、前記電力信号の周波数と互いに異なる
前記(1)から(5)のいずれかに記載の受電装置。
(7)前記検出部は、パルス信号を用いて前記検出素子を駆動する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の受電装置。
(8)前記受電素子はコイルを含む
前記(1)から(7)のいずれかに記載の受電装置。
(9)前記受電素子は電極を含む
前記(1)から(7)のいずれかに記載の受電装置。
(10)前記検出素子はコイルを含む
前記(1)から(9)のいずれかに記載の受電装置。
(11)前記検出素子は電極を含む
前記(1)から(9)のいずれかに記載の受電装置。
(12)給電素子を有し、受電装置に対してワイヤレスで供給する電力信号を生成して前記給電素子から出力する給電部と、
検出素子を有し、前記給電素子が前記電力信号を出力する給電期間において、前記検出素子を駆動するとともに前記検出素子に生じた交流信号を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記給電部を制御する制御部と
を備えた給電装置。
(13)受電装置と、
通信コイルを有し、前記通信コイルを用いて外部機器と通信を行う通信部と
を備え、
前記受電装置は、
給電装置からワイヤレスで供給される電力信号を受け取る受電素子を有し、前記電力信号に基づいて直流電力を生成する電力生成部と、
前記受電素子が前記電力信号を受け取る受電期間において、前記通信コイルを駆動するとともに前記通信コイルに生じた交流信号を検出するように前記通信部を制御し、その検出結果に基づいて、前記給電装置を制御する制御部と
を有する
電子機器。
(14)前記通信部は、近距離無線通信を行うものである
前記(13)に記載の電子機器。
本出願は、日本国特許庁において2014年7月9日に出願された日本特許出願番号2014−141505号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (1)

  1. 給電コイルおよび容量素子を含む共振回路を有し、受電装置に対してワイヤレスで供給する電力信号を生成して前記給電コイルから出力可能であり、前記電力信号よりも電力が小さい第1の信号および第2の信号を生成して前記共振回路に対して前記第1の信号および前記第2の信号を印加可能な給電部と、
    検出素子を有し、前記給電コイルが前記電力信号を出力する給電期間において、前記検出素子を駆動するとともに前記検出素子に生じた交流信号を検出する第1の検出部と、
    前記給電期間の前の期間であって、前記給電部が前記共振回路に対して前記第1の信号を印加する期間において、少なくとも前記給電コイルの一端の電圧を測定し、その測定結果に基づいて前記給電部の近傍に物体があるか否かを検出し、前記給電部の近傍に前記物体があると検出した後であり前記給電期間より前の期間のうち、前記給電部が前記共振回路に対して前記第2の信号を印加する期間において、前記容量素子の両端の電圧を測定し、その測定結果に基づいて前記共振回路のクオリティファクタを求め、前記クオリティファクタに基づいて前記給電部の近傍に異物があるか否かを検出する第2の検出部と、
    前記第1の検出部の複数の検出結果のうちのいずれか一の検出結果に基づいて判定条件を設定し、前記一の検出結果以降の各検出結果が前記判定条件を満たすか否かに応じて前記給電部を制御するとともに、前記第2の検出部が前記給電部の近傍に異物がないことを検出した場合に前記給電部を制御して前記受電装置に対して前記電力信号を供給させる制御部と
    を備えた給電装置。
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