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JP6707378B2 - 自己位置推定装置および自己位置推定方法 - Google Patents

自己位置推定装置および自己位置推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、自己位置推定装置および自己位置推定方法に関する。
現在、移動体の位置を知るための手段として、3つの基地局から通知された位置の情報と測定した基地局間の位相差とから、移動局と各基地局間の距離の差を計算し、移動体の位置を計測することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)では、移動体への情報の送信手段として電波ビーコン、光ビーコン、およびFM多重放送が使用されている。移動体である車両が、光ビーコンを受信する場合、道路の環境等に応じて受信できる送信信号の数が変動する場合がある。
特許第3590744号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、光通信において受光できる送信信号の数が変動した場合に自己位置を求めることができない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、光通信において自己位置算出に利用できる送信信号の数が変動した場合であっても、自己位置を適度に求めることができる自己位置推定装置および自己位置推定方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る自己位置推定装置は、送信装置からの発光信号を画素によって受光する受光部と、前記受光部が取得した前記発光信号のうち自己位置の算出に用いる数に応じて、前記自己位置を推定する複数のアルゴリズムの中から少なくとも1つを選択し、選択した前記アルゴリズムを用いて前記自己位置を算出する位置算出部と、を備え、前記位置算出部は、前記受光部が4つ以上の前記発光信号を取得した場合、4つ以上の前記発光信号の中から3つ以下の前記発光信号を選択し、選択した前記発光信号を用いて前記複数のアルゴリズムの中から2つ以上の前記アルゴリズムを選択し、予め定められている優先度に基づいて前記2つ以上の前記アルゴリズムの中から少なくとも1つの前記アルゴリズムを選択、または予め定められている優先度に基づいて前記2つ以上の前記アルゴリズムによって算出される前記自己位置の中から少なくとも1つを選択する処理、算出した前記自己位置の平均値を算出する処理、算出した前記自己位置に対して予め定められている重み付けした後に平均を算出する処理、算出した前記自己位置に対してクラスタリングを行い、クラスタに基づいて前記自己位置を算出する処理のうち少なくとも1つの処理によって前記自己位置を算出する
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る自己位置推定装置は、送信装置からの発光信号を画素によって受光する受光部と、前記受光部が取得した前記発光信号のうち自己位置の算出に用いる数に応じて、前記自己位置を推定する複数のアルゴリズムの中から少なくとも1つを選択し、選択した前記アルゴリズムを用いて前記自己位置を算出する位置算出部と、を備え、前記位置算出部は、前記発光信号のうち自己位置算出に利用できる数が3つの場合に、つの前記送信装置の位置と、自己位置推定装置の姿勢とが既知のとき第1アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置と、前記自己位置推定装置の姿勢に基づいて前記自己位置を推定し、つの前記送信装置の位置と、3つの前記送信装置それぞれと前記自己位置推定装置との距離それぞれが既知のとき第2アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置と、3つの前記送信装置それぞれと前記自己位置推定装置との距離それぞれに基づいて前記自己位置を推定し、つの前記送信装置の位置のみが既知のとき第3アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置に基づいて前記自己位置を推定する。
(3)上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る自己位置推定方法は、受光部が、送信装置からの発光信号を画素によって受光する受光手順と、位置算出部が、前記受光部が4つ以上の前記発光信号を取得した場合、4つ以上の前記発光信号の中から3つ以下の前記発光信号を選択し、選択した前記発光信号を用いて複数のアルゴリズムの中から2つ以上の前記アルゴリズムを選択し、予め定められている優先度に基づいて前記2つ以上の前記アルゴリズムの中から少なくとも1つの前記アルゴリズムを選択、または予め定められている優先度に基づいて前記2つ以上の前記アルゴリズムによって算出される自己位置の中から少なくとも1つを選択する処理、算出した前記自己位置の平均値を算出する処理、算出した前記自己位置に対して予め定められている重み付けした後に平均を算出する処理、算出した前記自己位置に対してクラスタリングを行い、クラスタに基づいて前記自己位置を算出する処理のうち少なくとも1つの処理によって前記自己位置を算出する手順と、を含む。
(4)上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る自己位置推定方法は、受光部が、送信装置からの発光信号を画素によって受光する受光手順と、位置算出部が、前記発光信号のうち自己位置算出に利用できる数が3つの場合に、3つの前記送信装置の位置と、自己位置推定装置の姿勢とが既知のとき第1アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置と、前記自己位置推定装置の姿勢に基づいて自己位置を推定し、3つの前記送信装置の位置と、3つの前記送信装置それぞれと前記自己位置推定装置との距離それぞれが既知のとき第2アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置と、3つの前記送信装置それぞれと前記自己位置推定装置との距離それぞれに基づいて前記自己位置を推定し、3つの前記送信装置の位置のみが既知のとき第3アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置に基づいて前記自己位置を算出する手順と、を含む。
上述した(1)または()の構成によれば、光通信において自己位置算出に利用できる送信信号の数が変動した場合であっても、自己位置を適度に求めることができる
た、上述した(1)または)の構成によれば、4つ以上の送信信号を自己位置算出に利用できる場合であっても、4つ以上の送信信号から3つ以下の送信信号を選択して、選択した送信信号に基づくアルゴリズムを選択することができる。これにより、上述した(1)または)によれば、4つ以上の送信信号が受信できた場合であっても、適度な精度にて自己位置を推定することができる。
また、上述した(または(4)の構成によれば、自己位置算出に利用できる送信信号の数が3つの場合、受信できた3つの送信信号に基づいて、高精度に自己位置を推定することができる。
本実施形態に係る通信システムの構成を表すシステム構成図である。 本実施形態に係る通信システムの処理のフローチャートである。 本実施形態に係るアルゴリズムの選択のフローチャートである。 本実施形態に係るアルゴリズムの選択のフローチャートである。 本実施形態に係る送信装置と自己位置推定装置を搭載する車両との間の相互通信を示す図である。 本実施形態に係る第1アルゴリズムの説明に用いる図である。 本実施形態に係る第2アルゴリズムの説明に用いる図である。 本実施形態に係る第3アルゴリズムの説明に用いる図である。 本実施形態に係る第4アルゴリズムの説明に用いる図である。 本実施形態に係る第5アルゴリズムの説明に用いる図である。 本実施形態に係る第6アルゴリズムの説明に用いる図である。 本実施形態に係る第7アルゴリズムの説明に用いる図である。 本実施形態に係る第8アルゴリズムの説明に用いる図である。 本実施形態に係る第9アルゴリズムの説明に用いる図である。 本実施形態に係る第10アルゴリズムの説明に用いる図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システム1の構成を表すシステム構成図である。図1に示すように、通信システム1は、自己位置推定装置10および第1の送信装置20−1、第2の送信装置20−2、第3の送信装置20−3、・・・を備えている。以下の例では、車両が自己位置推定装置10を搭載しているとして説明する。また、以下の説明では、第1の送信装置20−1、第2の送信装置20−2、第3の送信装置20−3、・・・のうちの1つを特定しない場合、単に送信装置20という。
図1に示すように、自己位置推定装置10は、レンズ101、受光部102、GNSS103、発振器104、復調器105、復号器106、制御部107、符号器108、変調器109、投光器110、記憶部111、座標DB112、第1座標探索部113、センサー部114、姿勢推定部115、相対変位推定部116、撮像部117、車線位置計測部118、座標DB119、第2座標探索部120、位置算出部121を備える。また、センサー部114は、加速度センサー131、レートセンサー132、および距離計133を備える。なお、自己位置推定装置10のレンズ101および受光部102それぞれは、車両の進行方向に対して前後に搭載されている。
また、送信装置20は、レンズ201、受光部202、GNSS203、発振器204、復調器205、復号器206、制御部207、符号器208、変調器209、投光器210、および記憶部211を備える。
送信装置20は、例えば、信号機、ガードレール、陸橋、歩道橋、他の車両に取り付けられている。送信装置20は、自装置を識別する識別子(ID)とタイムコードと同期クラスと情報を含む信号を符号化し、符号化した送信信号である光ビーコンを予め定められているときに互いに送信する。なお、同期クラスとは、自己位置推定装置10の発振器104または送信装置20の発振器204の周波数精度を示す情報である。本実施形態では、例えば、GNSS103またはGNSS203に同期しているレベルの周波数精度を0、10−10以下の周波数精度を1、10−10より大きく10−9以下の周波数精度を2、10−6以上の周波数精度を3とする。
自己位置推定装置10は、送信装置20が送信した送信信号を光通信によって受信する。自己位置推定装置10は、受信した送信信号から情報を抽出する。自己位置推定装置10は、受信した送信信号に基づいて、送信装置20と自己位置推定装置10を搭載する車両との間の距離を算出する。
まず、送信装置20について説明する。
レンズ201は、自己位置推定装置10が発光した送信信号である位相変調光および環境光を含む光束を通過し、通過した光束を受光部202に結像する。なお、送信装置20は、レンズ201と受光部202との間に、光学的なフィルタを備えるようにしてもよい。
受光部202は、複数の画素が二次元に配列された構造を有する。受光部202は、画素によって受光した光に応じた電荷を発生させて蓄積し、制御部207の制御に応じて所定のタイミングで蓄積した電荷を受信信号として復調器205へ出力する。
GNSS(Global Navigation Satellite System(s);全地球航法衛星システムまたは汎地球航法衛星システム)203は、衛星(不図示)を用いた測位システムである。GNSS203は、衛星から受信した信号から基準信号を抽出し、抽出した基準信号を発振器204に出力する。
発振器204は、GNSS203から入力された基準信号に応じて、生成した同期信号を補正し、補正した同期信号を変調器209に出力する。または、発振器204は、GNSS203が出力した基準信号を用いて同期信号を生成し、生成した同期信号を変調器209に出力する。なお、発振器204は、GNSS203の代わりに他の送信装置20から同期信号を有線や無線にて受け取って発振するようにしてもよい。
復調器205は、受光部202が出力する受信信号に対して、変調器209が用いる変調方式に応じた復調を行い、復調した受信信号を復号器206に出力する。変調器209で行う変調方式は、例えば、2π/3−DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)等の方式である。なお、画素の制御は、復調器205が行うようにしてもよい。
復号器206は、復調器205が復調した受信信号を、符号器208が用いる符号化に応じて復号し、復号した受信信号を制御部207に出力する。
記憶部211は、送信装置20のIDと、変調や符号化に用いる情報等を記憶する。
制御部207は、受光部202が有する画素を制御する。また、制御部207は、投光器210を制御する。制御部207は、記憶部211が記憶する情報を用いて送信情報を生成し、生成した送信情報を符号器208に出力する。制御部207は、復号器206が出力する自己位置推定装置10からの送信情報を受信し、受信した送信情報から、ID、タイムコード、同期クラス、および搬送波の位相情報を抽出する。制御部207は、復号器206が出力する自己位置推定装置10のIDと遅れ時間を取得する。制御部207は、自己位置推定装置10のIDとタイムコードと同期クラスと遅れ時間を符号器208へ出力する。
符号器208は、制御部207が出力する送信情報を符号化してビット列を生成する。符号器208は、生成したビット列を変調器209に出力する。
変調器209は、符号器208が出力するビット列を、例えばDBPSK方式に従って、発振器204が出力する同期信号を用いて変調して搬送波を生成する。変調器209は、生成した搬送波を投光器210に出力する。なお、変調器209で行う変調方式は、例えば、2π/3−DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)等の方式である。なお、変調器209が行う変調方式は、2π/3−DBPSK変調方式に限られない。
投光器210は、変調器209が生成した搬送波に基づいて位相変調し、位相変調した送信信号である位相変調光を制御部207の制御に応じて自己位置推定装置10へ送信する。投光器210は、例えば高レート(繰り返し周波数)の例えば可視光パルスを送信することのできる発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)またはレーザダイオードを備える。また、投光器210は、高レートの赤外線パルスを送信する発光ダイオードまたはレーザダイオードを備えていてもよい。
次に、自己位置推定装置10について説明する。
レンズ101は、送信装置20が発光した送信信号である位相変調光および環境光を含む光束を通過し、通過した光束を受光部102に結像する。なお、自己位置推定装置10は、レンズ101と受光部102との間に、光学的なフィルタを備えるようにしてもよい。
受光部102は、複数の画素が二次元に配列された構造を有する。複数の画素の数は、例えば1024×768画素である。受光部102は、画素によって受光した光に応じた電荷を発生させて、制御部107の制御に応じた所定のタイミングで蓄積する。受光部102は、蓄積した電荷に基づく信号を制御部107に出力する。なお、信号には、送信装置20のIDとタイムコードと同期クラスが、少なくとも含まれている。
GNSS103は、衛星から受信した信号から基準信号を抽出し、抽出した基準信号を発振器104に出力する。また、GNSS103は、受信した信号に基づいて位置(緯度、経度、高度)を計測し、計測した位置情報を位置算出部121に出力する。
発振器104は、GNSS103から入力された基準信号に応じて、生成した同期信号を補正し、補正した同期信号を復調器105に出力する。または、発振器104は、GNSS103が出力した基準信号を用いて同期信号を生成し、生成した同期信号を復調器105に出力する。
復調器105は、受光部102が出力する受信信号に対して、送信装置20の変調器209が用いる変調方式に応じた復調を行い、復調した受信信号を復号器106に出力する。なお、画素の制御は、復調器105が行うようにしてもよい。
復号器106は、復調器105が復調した受信信号を、送信装置20の符号器208が用いる符号化に応じて復号し、復号した受信信号を制御部107と第1座標探索部113に出力する。
制御部107は、受光部102が有する画素を制御する。また、制御部107は、投光器110を制御する。制御部107は、記憶部111が記憶する情報を用いて送信情報を生成し、生成した送信情報を符号器108に出力する。制御部107は、復号器106が出力する送信装置20からの送信情報を受信し、受信した送信情報から、ID、タイムコード、同期クラス、情報、および搬送波の位相情報を抽出する。制御部107は、抽出したこれらの情報を記憶部111に逐次記憶する。制御部107は、送信装置20から送信情報を受信したことに応じて、受信した搬送波の周波数と同じ周波数の変調光に、受信したときの位相情報、自端末のIDとタイムコードと同期クラスを含む信号を生成し、生成した信号を符号器108に出力する。制御部107は、復号器106が出力する送信装置20のIDとタイムコードと同期クラスと遅れ時間と情報を取得する。制御部107は、2次元の面である受光部の位置情報を角度情報に変換してから、距離情報も利用して3次元の位置情報に変換して、車両間の3次元の相対位置情報を求める。
符号器108は、制御部107が出力する信号を送信情報とし、送信情報を符号化してビット列を生成する。符号器108は、生成したビット列を変調器109に出力する。
変調器109は、符号器108が出力するビット列を、例えばDBPSK方式に従って、発振器104が出力する同期信号を用いて変調して搬送波を生成する。変調器109は、生成した搬送波を投光器110に出力する。
投光器110は、変調器109が生成した搬送波に基づいて位相変調し、位相変調した送信信号である位相変調光を制御部107の制御に応じて送信装置20へ送信する。投光器110は、例えば高レート(繰り返し周波数)の例えば可視光パルスを送信することのできる発光ダイオードまたはレーザダイオードを備える。また、投光器110は、高レートの赤外線パルスを送信する発光ダイオードまたはレーザダイオードを備えていてもよい。
記憶部111は、自己位置推定装置10のIDと遅れ時間とタイムコード、送信装置20のIDと遅れ時間とタイムコードと同期誤差、符号化、変調、復号化、復調に必要な情報を記憶する。また、記憶部111は、受光部102を介して撮像したキャリブレーションの結果を記憶する。なお、キャリブレーションについては、後述する。
座標DB112は、送信装置20のIDに、送信装置20が設置されている位置情報(緯度、経度、高度)を対応付けて格納するデータベースである。以下、本実施形態では、緯度方向をx軸方向、経度方向をy軸方向、高度方向をz軸方向とする。なお、自己位置推定装置10は、座標DB112を備えていなくてもよい。この場合、座標DB112をサーバー装置(不図示)が備え、自己位置推定装置10とサーバー装置とがネットワークを介して接続されていてもよい。
第1座標探索部113は、復号器106が出力する受信信号から送信装置20のIDを抽出する。第1座標探索部113は、抽出した送信装置20のIDに対応する位置情報を、座標DB112を探索し、探索した位置情報に送信装置20のIDに対応付けて位置算出部121へ出力する。
センサー部114は、自己位置推定装置10の状態を検出し、検出した検出結果を姿勢推定部115と相対変位推定部116へ出力する。ここで、自己位置推定装置10の状態とは、自己位置推定装置10における加速度、角速度、および移動距離を示す情報である。
加速度センサー131は、例えば3軸のセンサーであり、自己位置推定装置10におけるXYZ方向の加速度を検出し、検出した加速度を示す情報を姿勢推定部115へ出力する。
レートセンサー132は、ジャイロセンサーであり、自己位置推定装置10の角速度を検出し、検出した角速度を示す情報を姿勢推定部115へ出力する。
距離計133は、自己位置推定装置10を搭載する車両の移動距離を計測し、計測した移動距離を示す情報を相対変位推定部116に出力する。
姿勢推定部115は、加速度センサー131が出力する加速度を示す情報と、レートセンサー132が出力する角速度を示す情報を用いてピッチ角、ロール角、ヨー角を検出し、検出したピッチ角、ロール角、ヨー角それぞれを示す情報を相対変位推定部116へ出力する。
相対変位推定部116は、姿勢推定部115が出力するピッチ角、ロール角、ヨー角それぞれを示す情報、距離計133が出力する移動距離を示す情報を取得する。相対変位推定部116は、姿勢推定部115が出力する角度と、距離計133が出力する移動距離を積分していくことで、慣性航法を行う。相対変位推定部116は、前回検出した自己位置と姿勢から現在の位置と姿勢を推定し、推定した位置と姿勢それぞれを示す情報を位置算出部121に出力する。なお、姿勢を示す情報は、少なくともピッチ角とロール角を含む。
撮像部117は、例えば車両の前方に取り付けられている。撮像部117は、車両の前方の画像を撮像し、撮像した撮像画像を車線位置計測部118に出力する。撮像画像は、例えば、送信装置20、車道の車線等を含む。
車線位置計測部118は、撮像部117が出力する撮像画像の中から、例えば特開平11−219435号公報に記載の手法によって白線検出と、白線に対応する画素上の座標を算出する。車線位置計測部118は、算出した白線に対応する画素上の座標を第2座標探索部120に出力する。
座標DB119は、道路の構造や位置を、所定の形式でデータ化して格納している。例えば、座標DB119は、道路の中心線が1mごとに緯度と経度と高度で計測されたデータを格納する。なお、自己位置推定装置10は、座標DB119を備えていなくてもよい。この場合、座標DB119をサーバー装置(不図示)が備え、自己位置推定装置10とサーバー装置とがネットワークを介して接続されていてもよい。
第2座標探索部120は、第2座標探索部120が出力する白線に対応する画素上の座標を用いて、座標DB119が格納するデータを探索して車線(白線)の座標(緯度と経度と高度)を求める。第2座標探索部120は、求めた車線の座標を位置算出部121に出力する。
位置算出部121は、GNSS103が出力する位置情報、相対変位推定部116が出力する位置と姿勢それぞれを示す情報、第1座標探索部113が出力する位置情報に送信装置20のIDに対応付けた情報、第2座標探索部120が出力する車線の座標を取得する。位置算出部121は、取得した情報に基づいて、現在位置の算出に用いるアルゴリズムを選択する。位置算出部121は、選択したアルゴリズムを用いて、現在位置を算出する。なお、アルゴリズムの選択と現在位置の算出方法については、後述する。
<通信システム1の処理>
次に、通信システム1の処理手順の一例を説明する。
図2は、本実施形態に係る通信システム1の処理のフローチャートである。
(ステップS1)送信装置20は、送信信号を送信する。続けて、自己位置推定装置10の制御部107は、露光することで送信信号を含む画像を取得しつつ、撮像部117を制御して車両12の前方の画像を撮像する。
(ステップS2)制御部107は、復号器106が出力する信号を取得し、取得した信号を解読する。なお、信号の解読は、復号器106が行うようにしてもよい。
(ステップS3)制御部107は、取得した画像、撮像した画像に基づいて、現在位置の座標が計算可能であるか否か判別する。制御部107は、現在位置の座標が計算可能であると判別した場合(ステップS3;YES)、ステップS4の処理に進み、現在位置の座標が計算可能ではないと判別した場合(ステップS3;NO)、ステップS1に処理を戻す。
(ステップS4)位置算出部121は、受光部102によって取得した情報と画像、撮像部117が撮像した画像に基づいて、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムの選択処理を行う。
(ステップS5)位置算出部121は、ステップS4で選択したアルゴリズムを用いて、現在位置の座標の計算を行う。
<アルゴリズムの選択>
次に、位置算出部121が図2のステップS4で行うアルゴリズムの選択手順の一例を説明する。
図3および図4は本実施形態に係るアルゴリズムの選択のフローチャートである。
(ステップS101)位置算出部121は、現在位位置の計算に座標が既知の光源を3つ用いるか否かを判別する。なお、位置算出部121は、例えば、ステップS1(図2)で取得できた光源の画像数、取得できた光源の信号出力レベル、および取得できた信号の輝度レベルのうち少なくとも1つを用いて、現在位位置の計算に座標が既知の光源を3つ用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位位置の計算に座標が既知の光源を3つ用いると判別した場合(ステップS101;YES)、ステップS102に処理を進め、現在位位置の計算に座標が既知の光源を3つ用いないと判別した場合(ステップS101;NO)、ステップS108に処理を進める。
(ステップS102)位置算出部121は、現在位置の計算に自己の姿勢情報を用いるか否かを判別する。なお、自己の姿勢とは、車両の姿勢である。また、位置算出部121は、姿勢推定部115が出力する角度のうちピッチ角とロール角を用いる。位置算出部121は、現在位置の計算に自己の姿勢情報を用いると判別した場合(ステップS102;YES)、ステップS103に処理を進め、現在位置の計算に自己の姿勢情報を用いないと判別した場合(ステップS102;NO)、ステップS104に処理を進める。
(ステップS103)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第1アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第1アルゴリズムについては、後述する。
(ステップS104)位置算出部121は、現在位置の計算に光源との距離情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に光源との距離情報を用いると判別した場合(ステップS104;YES)、ステップS105に処理を進め、現在位置の計算に光源との距離情報を用いないと判別した場合(ステップS104;NO)、ステップS106に処理を進める。
(ステップS105)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第2アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第2アルゴリズムについては、後述する。
(ステップS106)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第3アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第3アルゴリズムについては、後述する。
(ステップS108)位置算出部121は、現在位位置の計算に座標が既知の光源を2つ用いるか否かを判別する。なお、位置算出部121は、例えば、ステップS1(図2)で取得できた光源の画像数、取得できた光源の信号出力レベル、および取得できた信号の輝度レベルのうち少なくとも1つを用いて、現在位位置の計算に座標が既知の光源を2つ用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位位置の計算に座標が既知の光源を2つ用いると判別した場合(ステップS108;YES)、ステップS109に処理を進め、現在位位置の計算に座標が既知の光源を2つ用いないと判別した場合(ステップS108;NO)、ステップS121(図4)に処理を進める。
(ステップS109)位置算出部121は、現在位置の計算に自己の姿勢情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に自己の姿勢情報を用いると判別した場合(ステップS109;YES)、ステップS110に処理を進め、現在位置の計算に自己の姿勢情報を用いないと判別した場合(ステップS109;NO)、処理を終了する。
(ステップS110)位置算出部121は、現在位置の計算に自己の高度情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に自己の高度情報を用いると判別した場合(ステップS110;YES)、ステップS111に処理を進め、現在位置の計算に自己の高度情報を用いないと判別した場合(ステップS111;NO)、ステップS112に処理を進める。なお、位置算出部121は、GNSS103が出力する位置情報の中から高度を抽出する。
(ステップS111)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第4アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第4アルゴリズムについては、後述する。
(ステップS112)位置算出部121は、現在位置の計算に光源である送信装置20との距離情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に光源との距離情報を用いると判別した場合(ステップS112;YES)、ステップS113に処理を進め、現在位置の計算に光源との距離情報を用いないと判別した場合(ステップS112;NO)、ステップS114に処理を進める。
(ステップS113)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第5アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第5アルゴリズムについては、後述する。
(ステップS114)位置算出部121は、現在位置の計算に光源である送信装置20の方位情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に光源の方位情報を用いると判別した場合(ステップS114;YES)、ステップS115に処理を進め、現在位置の計算に光源の方位情報を用いないと判別した場合(ステップS114;NO)、処理を終了する。
(ステップS115)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第6アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第6アルゴリズムについては、後述する。
図4を用いて説明を続ける。
(ステップS121)位置算出部121は、現在位位置の計算に座標が既知の光源を1つ用いるか否かを判別する。なお、位置算出部121は、例えば、ステップS1(図2)で取得できた光源の画像数、取得できた光源の信号出力レベル、および取得できた信号の輝度レベルのうち少なくとも1つを用いて、現在位位置の計算に座標が既知の光源を1つ用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位位置の計算に座標が既知の光源を1つ用いると判別した場合(ステップS121;YES)、ステップS122に処理を進め、現在位位置の計算に座標が既知の光源を1つ用いないと判別した場合(ステップS121;NO)、処理を終了する。
(ステップS122)位置算出部121は、現在位置の計算に自己の姿勢情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に自己の姿勢情報を用いると判別した場合(ステップS122;YES)、ステップS123に処理を進め、現在位置の計算に自己の姿勢情報を用いないと判別した場合(ステップS123;NO)、処理を終了する。
(ステップS123)位置算出部121は、現在位置の計算に車線内位置の情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に車線内位置の情報を用いると判別した場合(ステップS123;YES)、ステップS124に処理を進め、現在位置の計算に車線内位置の情報を用いないと判別した場合(ステップS123;NO)、ステップS128に処理を進める。
(ステップS124)位置算出部121は、現在位置の計算に光源である送信装置20との仰俯角(上下角ともいう)情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に光源との仰俯角情報を用いると判別した場合(ステップS124;YES)、ステップS125に処理を進め、現在位置の計算に光源との仰俯角情報を用いないと判別した場合(ステップS124;NO)、ステップS126に処理を進める。なお、本実施形態において、仰俯角とは、車両のが走行している面に対する垂直方向の光源からの入射角である。
(ステップS125)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第7アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第7アルゴリズムについては、後述する。
(ステップS126)位置算出部121は、現在位置の計算に光源である送信装置20との距離情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に光源との距離情報を用いると判別した場合(ステップS126;YES)、ステップS127に処理を進め、現在位置の計算に光源との距離情報を用いないと判別した場合(ステップS126;NO)、処理を終了する。
(ステップS127)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第8アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第8アルゴリズムについては、後述する。
(ステップS128)位置算出部121は、現在位置の計算に自己の方位情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に自己の方位情報を用いると判別した場合(ステップS128;YES)、ステップS129に処理を進め、現在位置の計算に自己の方位情報を用いないと判別した場合(ステップS128;NO)、処理を終了する。
(ステップS129)位置算出部121は、現在位置の計算に自己の高度情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に自己の高度情報を用いると判別した場合(ステップS129;YES)、ステップS130に処理を進め、現在位置の計算に自己の高度情報を用いないと判別した場合(ステップS129;NO)、ステップS131に処理を進める。
(ステップS130)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第9アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第9アルゴリズムについては、後述する。
(ステップS131)位置算出部121は、現在位置の計算に光源である送信装置20との距離情報を用いるか否かを判別する。位置算出部121は、現在位置の計算に光源との距離情報を用いると判別した場合(ステップS131;YES)、ステップS132に処理を進め、現在位置の計算に光源との距離情報を用いないと判別した場合(ステップS132;NO)、処理を終了する。
(ステップS132)位置算出部121は、現在位置の座標の計算に用いるアルゴリズムに第10アルゴリズムを適用することを決定する。なお、第10アルゴリズムについては、後述する。
以上で、位置算出部121は、アルゴリズムの選択処理を終了する。
なお、位置算出部121は、相対変位推定部116が出力する現在の位置と姿勢を示す情報を初期値とし、上述したアルゴリズムの選択処理を行うことで、収束時間を短縮したり、複数のアルゴリズムが選択され、各アルゴリズムから算出された解である車両の現在位置Pの中から1つを選択するようにしてもよい。または、位置算出部121は、複数の解が得られた場合、予め設定されている優先順位に応じて1つを選択するようにしてもよい。または、位置算出部121は、複数の解が得られた場合、複数の解の平均値を算出するようにしてもよい。または、位置算出部121は、複数のアルゴリズムを選択し、得られた解に対して、予め定めてある重み付け値を用いて平均値を算出するようにしてもよい。
または、位置算出部121は、複数のアルゴリズムを選択し、得られた解に対して、例えばk−平均アルゴリズムを用いてクラスタリングを行う。位置算出部121は、クラスタリングを行った結果に基づいて、クラスタから外れるデータをノイズが多く、妥当では無いとして除外するようにしてもよい。
なお、上述した例において、位置算出部121は、どの情報を用いるか否かを、得られた情報を用いて判別するようにしてもよく、得られた情報のうち、予め定められている基準(例えば、輝度、信号のSN比、信号が連続して得られている時間)以上の情報を選択して用いるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、自己位置推定装置10が取得した情報(受光部102を解して撮像した画像、センサー部114が検出した検出値、撮像部117が撮像した画像、GNSS103が取得した情報)を用いて、現在位置を算出可能なアルゴリズムを選択するようにした。これにより、従来技術では光源の数が3つないと位置を算出できなかったが、本実施形態によれば、光源の数が2つまたは1つであっても位置を算出することができる。すなわち、本実施形態によれば、光通信において自己位置算出に利用できる送信信号の数が変動した場合であっても、自己位置を適度に求めることができる。
なお、上述した例では、光源である送信装置20からの送信信号が1〜3つ得られた場合を説明したが、これに限られない。取得する光源からの送信信号の数は、4つ以上であってもよい。この場合、位置算出部121は、例えば、4つ以上の送信信号の中から、距離の近い順に3つの送信信号を選択して用いるようにしてもよい。または、4つ以上の送信信号の中から、1〜3つの送信信号を選択し、選択した送信信号を用いて各アルゴリズムで現在位置を算出し、前述したように、算出した複数の値を用いて、予め定められている優先度に基づいて選択、平均値、重み付けした後の平均値、クラスタリング処理等を行うようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、複数のアルゴリズムによって算出された複数の自己位置に基づいて、適度な精度にて自己位置を推定することができる。
また、本実施形態によれば、4つ以上の送信信号を自己位置算出に利用できる場合であっても、4つ以上の送信信号から3つ以下の送信信号を選択して、選択した送信信号に基づくアルゴリズムを選択することができる。これにより、本実施形態によれば、4つ以上の送信信号が受信できた場合であっても、適度な精度にて自己位置を推定することができる。
<送信装置20と自己位置推定装置10を搭載する車両12との間の距離の算出>
次に、送信装置20と自己位置推定装置10を搭載する車両12との間の距離の算出方法について説明する。
図5は、本実施形態に係る送信装置20と自己位置推定装置10を搭載する車両12との間の相互通信を示す図である。図5において、縦軸は信号がH(ハイ)レベルであるかL(ロー)レベルであるかを表し、横軸は時刻を表す。また、図5に示す例は、車両12の進行方向に対して車両12の前方に、送信装置20が設置されているとする。
波形g1は、送信装置20が発光した送信信号を表す。波形g2は、送信装置20が発光した送信信号を、車両12の自己位置推定装置10が受信した受信信号を表す。波形g3は、車両12の自己位置推定装置10が発光した送信信号を表す。波形g4は、車両12の自己位置推定装置10が発光した送信信号を、送信装置20が受信した受信信号を表す。
時刻tは、送信装置20が光を発光したタイミングを表す。時刻tは、送信装置20が発光した光を、車両12の自己位置推定装置10が受光したタイミングを表す。時刻tは、車両12の自己位置推定装置10が光を発光したタイミングを表す。時刻tは、車両12の自己位置推定装置10が発光した光を、送信装置20が受光したタイミングを表す。
また、tは、真の遅れ時間を表す。bは、車両12の自己位置推定装置10の基準時刻を用いて測定した遅れ時間を表す。dは、同期誤差を表す。なお、本実施形態では、同期誤差を位相誤差ともいう。aは、送信装置20の基準時刻を用いて測定した遅れ時間を表す。なお、本実施形態では、aとbを見かけの遅れ時間ともいう。
図5に示すように、真の遅れ時間tは、次式(1)、次式(2)のように表される。
b+d=t …(1)
a−d=t …(2)
式(1)、式(2)より、a+b=2tとなり、真の遅れ時間tは、次式(3)のように表される。また、同期誤差dは、式(1)、式(2)より、次式(4)のように表される。
t=(a+b)/2 …(3)
d=(a−b)/2 …(4)
なお、送信信号は光信号であるため、送信装置20と車両12の自己位置推定装置10との車間距離Lは、次式(5)を用いて、変換することができる。なお、式(5)において、cは光速(299,792,458[m/s])である。
L=t・c …(5)
このように、送信装置20と自己位置推定装置10との間で、見かけの遅れ時間(a、b)を互いに送信することで、自己位置推定装置10は、送信装置20と車両12の間の距離を算出することができる。そして、自己位置推定装置10は、算出した同期誤差dと、光通信毎に求めた見かけの遅れ時間とを用いて、式(1)または式(2)によって、真の遅れ時間tを算出することができる。なお、自己位置推定装置10は、見かけの遅れ時間と同期誤差を、投光器110と受光部102を介して光通信によって送受信する。なお、自己位置推定装置10および送信装置20は、無線通信部(不図示)を備える場合、見かけの遅れ時間と同期誤差を無線通信によって送受信するようにしてもよい。
なお、以下の説明では、第1の送信装置20−1の位置Aを(X,Y,Z)とし、第2の送信装置20−2の位置Bを(X,Y,Z)とし、第3の送信装置20−3の位置Cを(X,Y,Z)とし、車両12の位置Pを(X,Y,Z)とする。また、本実施形態では、自己位置推定装置10を搭載する車両12の自己位置を原点とし、北方向をx軸方向、東方向をy軸方向、高度方向をz軸方向とする。
<光源からの光線の入射角度>
ここで、光源である送信装置20からの光線の入射角度の算出方法について説明する。
図6は、本実施形態に係る第1アルゴリズムの説明に用いる図である。
本実施形態では、例えば、予め自己位置推定装置10が、光源の位置と入射光線の角度が既知の光源からの送信信号を、受光部102を用いて露光することで撮像する。ここで、角度は、極座標におけるパン角とチルト角である。制御部107は、撮像した結果、光源が撮像された全画素中における座標に、撮像時の角度を対応付けて記憶部111に記憶する。なお、本実施形態では、このような処理を、カメラキャリブレーションともいう。なお、カメラキャリブレーションは、例えば、特許第3906123号公報に記載の手法や、特許第4077755号公報に記載の手法を用いる。
制御部107は、車両の走行時または停車時に撮像した画像から、光源から送信された送信信号の座標(位置)を抽出する。例えば,光源が画像上の座標の(100,200)に映っていた場合、その画像位置となる入射光線の位置や方向は事前にカメラキャリブレーションによって既知である。制御部107は、座標(100,200)に対応する記憶部111が記憶する情報を参照して、対応する角度情報として極座標(パン角,チルト角)で(−20°,+10°)のように光源の向きを得る。制御部107は、同様にして別の光源である送信装置20の向きを得ることで相対角であるθ12およびθ23を算出し、算出した角度を示す情報を位置算出部121に出力する。
<第1アルゴリズム>
次に、第1アルゴリズムについて、図6を用いて説明する。第1アルゴリズムでは、後方交会法を用いる。
第1アルゴリズムにおいては、3つの光源である第1の送信装置20−1〜第3の送信装置20−3それぞれの位置が既知である。また、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置Pは未知である。
まず、制御部107は、受光部102が撮像した画像から各光源の座標を抽出し、抽出知った座標を用いて、記憶部111が記憶する情報を参照して、θ12(=∠APB)と、θ23(=∠BPC)を算出する。
ここで、ABPを頂点とする三角形ΔABPの外接円の方程式は、X,Y,X,Y,θ12を用いて、次式(6)のように表される。なお、円の半径Rとする。
Figure 0006707378
式(6)において、φは線分ABの傾きである。
また、BCPを頂点とする三角形ΔBCPの外接円の方程式は、X,Y,X,Y,θ23を用いて、次式(7)のように表される。なお、円の半径Rとする。
Figure 0006707378
式(7)において、φは線分BCの傾きである。
位置算出部121は、三角形ΔABPの外接円と三角形ΔBCPの外接円との交点を求め、Bでない交点をPに決定することで、位置P(X,Y)の座標を求める。
<第2アルゴリズム>
次に、第2アルゴリズムについて説明する。図7は、本実施形態に係る第2アルゴリズムの説明に用いる図である。
第2アルゴリズムにおいては、第1の送信装置20−1〜第3の送信装置20−3それぞれの位置が既知である。また、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置Pは未知である。また、第1の送信装置20−1〜第3の送信装置20−3それぞれの位置A,B,Cと、位置Aと位置Pとの距離Lと、位置Bと位置Pとの距離Lと、位置Cと位置Pとの距離Lが既知である。なお、制御部107は、距離L〜Lそれぞれを、前述したように光通信を行うことで計測する。
位置算出部121は、次式(8)を解いて、位置P(X,Y,Z)の座標を求める。
Figure 0006707378
<第3アルゴリズム>
次に、第3アルゴリズムについて説明する。図8は、本実施形態に係る第3アルゴリズムの説明に用いる図である。
第3アルゴリズムにおいては、第1の送信装置20−1〜第3の送信装置20−3それぞれの位置が既知である。また、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置Pは未知である。
位置算出部121は、例えば、参考文献1または参考文献2に記載の手法を用いて、位置P(X,Y,Z)の座標を求める。この場合、4つの位置候補が算出される。このため、位置算出部121は、拘束条件(今までの位置、位置が既知の道路上にいる等)を用いて、4つの候補から1つに絞ることで、位置P(X,Y,Z)の座標を求める。
参考文献1;”Analysis and Solutions of The Three Point erspective Pose Estimation Problem”, Robert M. Haralick ,Chung-nan Lee, Karsten 0ttenberg, Michael Nolle, Computer Vision and Pattern Recognition, 1991. Proceedings CVPR '91. IEEE Computer Society Conference on, IEEE, 1991
参考文献2;”Systems and Replication Review and Analysis of Solutions of the Three Point PerspectivePose Estimation Problem”, ROBERT M. HARALICK, CHUNG-NAN LEE, KARSTEN OTTENBERG, MICHAEL NOLLE, International Journal of Computer Vision, 13, 3, 331-356 , Kluwer Academic Publishers, 1994
<第4アルゴリズム>
次に、第4アルゴリズムについて説明する。図9は、本実施形態に係る第4アルゴリズムの説明に用いる図である。
第4アルゴリズムにおいては、第1の送信装置20−1〜第2の送信装置20−2それぞれの位置が既知である。また、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置Pは未知である。また、位置Pの高度Zと、位置Aと位置PとのZ軸方向の角度Aと、位置Bと位置PとのZ軸方向の角度Aが既知である。以下、本実施形態では、角度A、角度Aを仰俯角ともいう。なお、位置算出部121は、車両12の姿勢と受光部102によって撮像した画像から得られる光源の方向(パン角、チルト角)から、仰俯角A〜Aそれぞれを算出する。
位置算出部121は、次式(9)を解いて、位置P(X,Y)の座標を求める。
Figure 0006707378
<第5アルゴリズム>
次に、第5アルゴリズムについて説明する。図10は、本実施形態に係る第5アルゴリズムの説明に用いる図である。
第5アルゴリズムにおいては、第1の送信装置20−1〜第2の送信装置20−2それぞれの位置が既知である。また、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置Pは未知である。また、位置Aと位置Pとの距離Lと、仰俯角Aと、仰俯角Aが既知である。なお、制御部107は、距離Lを光通信によって計測する。また、位置算出部121は、仰俯角A〜Aそれぞれを前述したように算出する。
位置算出部121は、次式(10)を解いて、位置P(X,Y,Z)の座標を求める。
Figure 0006707378
<光源と車両との方位角>
ここで、光源である送信装置20と、自己位置推定装置10を搭載する車両12との方位角の算出方法について説明する。
図11は、本実施形態に係る第6アルゴリズムの説明に用いる図である。
自己位置推定装置10を搭載する車両12のおおよその位置P’(X’p,Y’p,Z’p)が既知であり,位置P’から速度(Vx,Vy)で移動することで時間Δtが経過し現在の位置が不明な状況であると仮定する。また、図11において、第3の送信装置20−3が、第1の送信装置20−1〜第2の送信装置20−2より遠方に位置しているとする。
この場合、位置算出部121は、太陽、月、星などの天体が見える(撮像される)べき方位を、自己の緯度と経度と時刻から算出することができる。光源が所定の距離より遠い場合、位置算出部121は、光源の方位dを次式(11)から算出する。
Figure 0006707378
また、光源の見かけの方向(パン角,チルト角)が位置A、B、Cについてそれぞれ(a,b)、(a,b)、(a,b)であるとする。この場合、位置算出部121は、車両12の方位α(=a−d)を算出する。
<第6アルゴリズム>
次に、第6アルゴリズムについて、図11を用いて説明する。
第6アルゴリズムにおいては、第1の送信装置20−1〜第2の送信装置20−2それぞれの位置が既知である。また、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置Pは未知である。また、位置Aと位置Pとの方位角dと、位置Bと位置Pとの方位角dが既知である。
ここで、受光部102によって撮像した画像から検出した光源(送信装置20が送信した光信号)の方向(パン、チルト)が(α,δ)である場合、法線ベクトルの座標(x,y,z)は、(cosδcosα,cosδsinα,sinδ)で表すことができる。
位置算出部121は、法線ベクトルの座標(x,y,z)を自己位置推定装置10の傾斜している角度のピッチとロール(p、r)を用いて、次式(12)のように変換する。
Figure 0006707378
位置算出部121は、式(12)によって算出した座標を、次式(13)を用いて、受光部102によって撮像した画像から検出した光源の方向(α,δ)を補正する。
Figure 0006707378
位置算出部121は、光源毎に上記の補正を行って、方位角dと方位角dを算出する。
そして、位置算出部121は、次式(14)を解いて、位置P(X,Y,Z)の座標を求める。
Figure 0006707378
<第7アルゴリズム>
次に、第7アルゴリズムについて説明する。図12は、本実施形態に係る第7アルゴリズムの説明に用いる図である。
第7アルゴリズムにおいては、第1の送信装置20−1の位置が既知である。また、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置は未知であるが車線14内である。また、仰俯角Aが既知である。なお、位置算出部121は、仰俯角Aを前述したように算出する。なお、ここで、車両12が走行している道路における車線(白線)が既知であるとする。なお、第2座標探索部120は、車線の座標を前述したように求める。
位置算出部121は、次式(15)を解いて、位置P(X,Y,Z)の座標を求める。
Figure 0006707378
<第8アルゴリズム>
次に、第8アルゴリズムについて説明する。図13は、本実施形態に係る第8アルゴリズムの説明に用いる図である。
第8アルゴリズムにおいては、第1の送信装置20−1の位置が既知である。また、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置は未知であるが車線14内である。また、位置Aと位置Pとの距離Lが既知である。なお、制御部107は、距離Lを光通信によって計測する。
位置算出部121は、次式(16)を解いて、位置P(X,Y,Z)の座標を求める。
Figure 0006707378
<第9アルゴリズム>
次に、第9アルゴリズムについて説明する。図15は、本実施形態に係る第9アルゴリズムの説明に用いる図である。
第9アルゴリズムにおいては、第1の送信装置20−1の位置が既知である。また、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置は未知である。また、位置Pの高度Z、位置Aと位置Pとの方位角dが既知である。なお、位置算出部121は、方位角dを前述したように算出する。
位置算出部121は、次式(17)を解いて、位置P(X,Y)の座標を求める。
Figure 0006707378
<第10アルゴリズム>
次に、第10アルゴリズムについて説明する。図16は、本実施形態に係る第10アルゴリズムの説明に用いる図である。
第10アルゴリズムにおいては、第1の送信装置20−1の位置と、自己位置推定装置10を搭載する車両12の位置が未知である。また、位置Aと位置Pとの方位角dと、位置Aと位置PとのZ軸方向の角度Aが既知である。なお、位置算出部121は、角度Aを前述したように算出し、方位角dを前述したように算出する。
位置算出部121は、次式(18)を解いて、位置P(X,Y,Z)の座標を求める。
Figure 0006707378
以上のように、本実施形態によれば、自己位置算出に利用できる送信信号の数が3つの場合、受信できた3つの送信信号に基づいて、高精度に自己位置を推定することができる。
また、本実施形態によれば、自己位置算出に利用できる送信信号の数が2つの場合、2つの送信装置20の位置(位置A(X,Y,Z)、位置B(X,Y,Z))と、自己位置推定装置10の姿勢(仰俯角A、仰俯角A)と、自己位置推定装置10の高度(Z)に基づいて、高精度に自己位置を推定することができる。
また、本実施形態によれば、自己位置算出に利用できる送信信号の数が2つの場合、2つの送信装置20の位置(位置A(X,Y,Z)、位置B(X,Y,Z))と、自己位置推定装置10の姿勢(仰俯角A、仰俯角A)と、2つの送信装置20それぞれと自己位置推定装置10との距離(L、L)それぞれに基づいて、高精度に自己位置を推定することができる。
また、本実施形態によれば、自己位置算出に利用できる送信信号の数が2つの場合、2つの送信装置20の位置(位置A(X,Y,Z)、位置B(X,Y,Z))と、自己位置推定装置10の姿勢と、2つの送信装置20それぞれと自己位置推定装置10との間の方位角(d、d)それぞれに基づいて、高精度に自己位置を推定することができる。
また、本実施形態によれば、自己位置算出に利用できる送信信号の数が1つの場合、1つの送信装置20の位置(位置A(X,Y,Z)と、自己位置推定装置10の姿勢(A)と、自己位置推定装置10を搭載する車両12が走行している道路の位置情報(拘束条件)と、送信装置20と自己位置推定装置10との仰俯角(A)に基づいて、高精度に自己位置を推定することができる。
また、本実施形態によれば、自己位置算出に利用できる送信信号の数が1つの場合、1つの送信装置20の位置(位置A(X,Y,Z)と、自己位置推定装置10の姿勢と、自己位置推定装置10を搭載する車両12が走行している道路の位置情報(拘束条件)と、1つの送信装置20と自己位置推定装置10との距離(L)に基づいて、高精度に自己位置を推定することができる。
また、本実施形態によれば、自己位置算出に利用できる送信信号の数が1つの場合、1つの送信装置20の位置(位置A(X,Y,Z)と、自己位置推定装置10の姿勢(A)と、自己位置推定装置10の方位角(d)と、自己位置推定装置10の高度(Z)に基づいて、高精度に自己位置を推定することができる。
また、本実施形態によれば、自己位置算出に利用できる送信信号の数が1つの場合、1つの送信装置20の位置(位置A(X,Y,Z)と、自己位置推定装置10の姿勢(A)と、自己位置推定装置10の方位角(d)と、1つの送信装置20と自己位置推定装置10との距離(L)に基づいて、高精度に自己位置を推定することができる。
なお、上述した各アルゴリズムにおける算出例は、一例であり、位置算出部121は、他の算出手法、例えば数値計算による手法等を用いて算出するようにしてもよい。
また、自己位置推定装置10を搭載する車両は、鞍乗り型車両(自動二輪車)、自動三輪車、四輪車等であってもよい。
なお、本発明における自己位置推定装置10または送信装置20が備える機能のうち少なくとも1つを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…通信システム、10…自己位置推定装置、20、20−1〜20−3…送信装置、101…レンズ、102…受光部、103…GNSS、104…発振器、105…復調器、106…復号器、107…制御部、108…符号器、109…変調器、110…投光器、111…記憶部、112…座標DB、113…第1座標探索部、114…センサー部、115…姿勢推定部、116…相対変位推定部、117…撮像部、118…車線位置計測部、119…座標DB、120…第2座標探索部、121…位置算出部、131…加速度センサー、132…レートセンサー、133…距離計、201…レンズ、202…受光部、203…GNSS、204…発振器、205…復調器、206…復号器、207…制御部、208…符号器、209…変調器、210…投光器、211…記憶部

Claims (4)

  1. 送信装置からの発光信号を画素によって受光する受光部と、
    前記受光部が取得した前記発光信号のうち自己位置の算出に用いる数に応じて、前記自己位置を推定する複数のアルゴリズムの中から少なくとも1つを選択し、選択した前記アルゴリズムを用いて前記自己位置を算出する位置算出部と、
    を備え
    前記位置算出部は、
    前記受光部が4つ以上の前記発光信号を取得した場合、4つ以上の前記発光信号の中から3つ以下の前記発光信号を選択し、選択した前記発光信号を用いて前記複数のアルゴリズムの中から2つ以上の前記アルゴリズムを選択し、予め定められている優先度に基づいて前記2つ以上の前記アルゴリズムの中から少なくとも1つの前記アルゴリズムを選択、または予め定められている優先度に基づいて前記2つ以上の前記アルゴリズムによって算出される前記自己位置の中から少なくとも1つを選択する処理、算出した前記自己位置の平均値を算出する処理、算出した前記自己位置に対して予め定められている重み付けした後に平均を算出する処理、算出した前記自己位置に対してクラスタリングを行い、クラスタに基づいて前記自己位置を算出する処理のうち少なくとも1つの処理によって前記自己位置を算出する、
    己位置推定装置。
  2. 送信装置からの発光信号を画素によって受光する受光部と、
    前記受光部が取得した前記発光信号のうち自己位置の算出に用いる数に応じて、前記自己位置を推定する複数のアルゴリズムの中から少なくとも1つを選択し、選択した前記アルゴリズムを用いて前記自己位置を算出する位置算出部と、
    を備え、
    前記位置算出部は、
    前記発光信号のうち自己位置算出に利用できる数が3つの場合に、
    つの前記送信装置の位置と、自己位置推定装置の姿勢とが既知のとき第1アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置と、前記自己位置推定装置の姿勢に基づいて前記自己位置を推定し、
    つの前記送信装置の位置と、3つの前記送信装置それぞれと前記自己位置推定装置との距離それぞれが既知のとき第2アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置と、3つの前記送信装置それぞれと前記自己位置推定装置との距離それぞれに基づいて前記自己位置を推定し、
    つの前記送信装置の位置のみが既知のとき第3アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置に基づいて前記自己位置を推定する、
    己位置推定装置。
  3. 受光部が、送信装置からの発光信号を画素によって受光する受光手順と、
    位置算出部が、前記受光部が4つ以上の前記発光信号を取得した場合、4つ以上の前記発光信号の中から3つ以下の前記発光信号を選択し、選択した前記発光信号を用いて複数のアルゴリズムの中から2つ以上の前記アルゴリズムを選択し、予め定められている優先度に基づいて前記2つ以上の前記アルゴリズムの中から少なくとも1つの前記アルゴリズムを選択、または予め定められている優先度に基づいて前記2つ以上の前記アルゴリズムによって算出される自己位置の中から少なくとも1つを選択する処理、算出した前記自己位置の平均値を算出する処理、算出した前記自己位置に対して予め定められている重み付けした後に平均を算出する処理、算出した前記自己位置に対してクラスタリングを行い、クラスタに基づいて前記自己位置を算出する処理のうち少なくとも1つの処理によって前記自己位置を算出する手順と、
    を含む自己位置推定方法。
  4. 受光部が、送信装置からの発光信号を画素によって受光する受光手順と、
    位置算出部が、前記発光信号のうち自己位置算出に利用できる数が3つの場合に、3つの前記送信装置の位置と、自己位置推定装置の姿勢とが既知のとき第1アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置と、前記自己位置推定装置の姿勢に基づいて自己位置を推定し、3つの前記送信装置の位置と、3つの前記送信装置それぞれと前記自己位置推定装置との距離それぞれが既知のとき第2アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置と、3つの前記送信装置それぞれと前記自己位置推定装置との距離それぞれに基づいて前記自己位置を推定し、3つの前記送信装置の位置のみが既知のとき第3アルゴリズムを選択し、3つの前記送信装置の位置に基づいて前記自己位置を算出する手順と、
    を含む自己位置推定方法。
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