図1は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関する例示的なゴルフクラブヘッドの上面斜視図である。
図2は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの底面斜視図である。
図3は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの平面図である。
図4は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの底面図である。
図5は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの正面図である。
図6は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの背面図である。
図7は、図1に例示したゴルフクラブヘッドのトウ側から見た図である。
図8は、図1に例示したゴルフクラブヘッドのヒール側から見た図である。
図9は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの例示的なボディ部の底面図である。
図10は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの例示的なボディ部の断面図である。
図11は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの2つのウェイトポートを示す図である。
図12は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの例示的なウェイト部の平面図である。
図13は、図10に例示したウェイト部の側面図である。
図14は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの例示的な打ち出し軌道プロファイルを示す図である。
図15は、例示的なウェイト部の第1のウェイト配置を示す図である。
図16は、例示的なウェイト部の第2のウェイト配置を示す図である。
図17は、例示的なウェイト部の第3のウェイト配置を示す図である。
図18は、例示的なウェイト部の第4のウェイト配置を示す図である。
図19は、図18に例示したゴルフクラブヘッドの例示的な打ち出し軌道プロファイルを示す図である。
図20は、本明細書で例示したゴルフクラブヘッドを製造する1つの方法を示す図である。
図21は、別の例示的なゴルフクラブヘッドの底面図である。
図22は、更に別の例示的なゴルフクラブヘッドの底面図である。
図23は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関する例示的なゴルフクラブヘッドの上面斜視図である。
図24は、図23に例示したゴルフクラブヘッドの底面斜視図である。
図25は、図23に例示したゴルフクラブヘッドの正面図である。
図26は、図23に例示したゴルフクラブヘッドの背面図である。
図27は、図23に例示したゴルフクラブヘッドの平面図である。
図28は、図23に例示したゴルフクラブヘッドの底面図である。
図29は、図23に例示したゴルフクラブヘッドのトウ側から見た図である。
図30は、図23に例示したゴルフクラブヘッドのヒール側から見た図である。
図31は、図23に例示したゴルフクラブヘッドの図29に示す31−31線に沿った断面図である。
図32は、図23に例示したゴルフクラブヘッドの図25に示す32−32線に沿った断面図である。
図33は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関し、図23のゴルフクラブヘッドの図29に示す31−31線に沿った例示的な断面図である。
図34は、図33のゴルフクラブヘッドの図25に示す32−32線に沿った断面図である。
図35は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関し、図23のゴルフクラブヘッドの図29に示す31−31線に沿った例示的な断面図である。
図36は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関し、図23のゴルフクラブヘッドの図29に示す31−31線に沿った例示的な断面図である。
図37は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関し、図23のゴルフクラブヘッドの図29に示す31−31線に沿った例示的な断面図である。
図38は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関し、図23のゴルフクラブヘッドの図29に示す31−31線に沿った例示的な断面図である。
図39は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関し、図23のゴルフクラブヘッドの図29に示す31−31線に沿った例示的な断面図である。
図40は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関する弾性ポリマー挿入物の斜視図である。
図41は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関する例示的なゴルフクラブヘッドの上面斜視図である。
図42は、図41に例示したゴルフクラブヘッドの底面図である。
図43は、図41に例示したゴルフクラブヘッドのトウ側から見た図である。
図44は、図41のゴルフクラブヘッドの図43に示す44−44線に沿った上面透視断面図である。
図45は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関し、図41のゴルフクラブヘッドの図43に示す44−44線に沿った例示的な上面透視断面図である。
図46は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関し、図41のゴルフクラブヘッドの図43に示す44−44線に沿った例示的な上面透視断面図である。
図47は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関する弾性ポリマー挿入物の斜視図である。
図48は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関する弾性ポリマー挿入物の斜視図である。
図49は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関する例示的なゴルフクラブヘッドの上面斜視図である。
図50は、図49に例示したゴルフクラブヘッドの背面斜視図である。
図51は、図49に例示したゴルフクラブヘッドのトウ側斜視図である。
図52は、図49に例示したゴルフクラブヘッドのヒール側斜視図である。
図53は、図49に例示したゴルフクラブヘッドの底面斜視図である。
図54は、図48のゴルフクラブヘッドの図51に示す54−54線に沿った断面図である。
図55は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関する例示的なゴルフクラブヘッドの上面斜視図である。
図56は、図55に例示したゴルフクラブヘッドの平面図である。
図57は、図55に例示したゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。
図58は、図55の別の例示的なゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。
図59は、図55の別の例示的なゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。
図60は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の一実施形態に関する例示的なゴルフクラブヘッドの側面透視断面図である。
図61は、図60のゴルフクラブヘッドの別の側面透視断面図である。
説明の簡素化及び明確化のために、図面は構造を一般的な方法で示し、周知の機能及び技術の説明及び詳細は本開示を不必要に不明瞭にすることを避けるために省略される。また、図面中の要素は必ずしも一定の縮尺では描かれない。例えば、図面中の一部の要素の寸法は、本開示の実施例の理解の改善を助けるために他の要素に対して誇張され得る。
一般に、ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法が本明細書に記載される。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。図1〜13の例では、ゴルフクラブヘッド100は、ボディ部110と、概して第1セットのウェイト部210(図2)及び第2セットのウェイト部220(図2)として示される、複数のウェイト部120とを含んでもよい。ボディ部110は、トップ130と、ボトム部140と、トウ部150と、ヒール部160と、フロント部170と、リア部180とを含んでもよい。ボトム部140は、トップ部130とボトム部140との間に、フロント部170を除き、トウ部150からリア部170を回ってヒール部160に至るゴルフクラブヘッド100の周囲を横断して設けられる、ゴルフクラブヘッド100のサイド部として規定されたスカート部190を含んでもよい。ボトム部140は、推移領域230とウェイトポート領域240とを含んでもよい。例えば、ウェイトポート領域240は、D字状の領域であってもよい。ウェイトポート領域240は、複数のウェイト部120を受ける複数のウェイトポート900(図9)を含んでもよい。フロント部170は、ゴルフボール(不図示)に対するフェース部175を含んでもよい。ボディ部110は、シャフト(不図示)を受けるホーゼル部165を含んでもよい。あるいは、ボディ部110は、ホーゼル部165に代えてボアを含んでもよい。例えば、ボディ部110は、部分的に又は完全に、アルミニウム系材料、マグネシウム系材料、鋼系材料、チタン系材料、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切なタイプの材料で作製されてもよい。別の例では、ボディ部110は、部分的に又は完全に、セラミック材料、複合材料、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切なタイプの材料のような非金属材料で作製されてもよい。
ゴルフクラブヘッド100は、300立方センチメートル(cm3 又はcc)以上のクラブヘッド体積を有してもよい。一例では、ゴルフクラブヘッド100は、約460ccであってもよい。あるいは、ゴルフクラブヘッド100は、300cc以下のクラブヘッド体積を有してもよい。具体的には、ゴルフクラブヘッド100は、100ccから200ccの間のクラブヘッド体積を有してもよい。ゴルフクラブヘッド100のクラブヘッド体積は、加重水置換法(すなわち、アルキメデスの原理)を用いて測ることができる。例えば、ゴルフ標準団体、及び/又は、全米ゴルフ協会(USGA)及び/又は全英ゴルフ協会(R&A)等のような運営組織によって規定された手順を、ゴルフクラブヘッド100のクラブヘッド体積を測定するために使用することができる。図1は特定のタイプのクラブヘッド(例えば、ドライバー型クラブヘッド)を示すが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他のタイプのクラブヘッド(例えば、フェアウェイウッド型クラブヘッド、ハイブリッド型クラブヘッド、アイアン型クラブヘッド、パター型クラブヘッド、等)に適用されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
概して405、410、415、420、425、430、435(図4)として示される、第1セットのウェイト部210の各々は、第1質量と関連付けられてもよい。概して440、445、450、455、460、465、470、475、480(図4)として示される、第2セットのウェイト部220の各々は、第2質量と関連付けられてもよい。第1質量は、第2質量より大きくてもよく、又はその逆でもよい。一例では、第1セットのウェイト部210は、タングステン系材料で作製され得る一方で、第2セットのウェイト部220は、アルミニウム系材料で作製され得る。以下に詳細に説明するように、第1セット及び第2セットのウェイト部210、220は、それぞれ、種々のウェイト配置を提供することができる(例えば、図15〜18)。
図9〜11を参照すると、例えば、ボディ部110のボトム部140は、複数のウェイトポート900を含んでもよい。概して905、910、915、920、925、930、935、940、945、950、955、960、965、970、975、980として示される、複数のウェイトポート900は、ボトム部140のウェイトポート領域240の周縁に沿って配置される。複数のウェイトポート900は、ボトム部140を横断して設けられてもよい。具体的には、複数のウェイトポート900は、ボトム部140を横断して、トウ部150とヒール部160のそれぞれの間に設けられてもよい。複数のウェイトポート900はまた、ボトム部140を横断して、フロント部170とリア部180のそれぞれの間に設けられてもよい。複数のウェイトポート900は、概ねD字状のループを画定する経路に沿ってボトム部140を横断して配置されてもよい。一例では、複数のウェイトポート900は、ボトム部140を横断して、トウ部150とヒール部160のそれぞれの間の最大トウ−ヒール間距離500の50%以上に設けてもよい。ゴルフクラブヘッド100の最大トウ−ヒール間距離500は、トウ部150とヒール部160のそれぞれの間で、トップ部130とボトム部140のそれぞれの間の推移領域から測定されてもよい。あるいは、最大トウ−ヒール間距離500は、トウ部150とヒール部160のそれぞれの最外点の垂直投影間の水平距離であってもよい。例えば、最大トウ−ヒール間距離500は、ゴルフクラブヘッド100が約60度のライ角510である場合に測定されてもよい。ヒール部160の最外点を容易に規定できない場合には、ヒール部160の最外点は、接地面530(例えば、ゴルフクラブヘッド100が置かれる水平面)の上側の約0.875インチ(22.23ミリメートル)の高さ520に決めてもよい。複数のウェイトポート900は、ゴルフクラブヘッド100の最大トウ−ヒール間クラブヘッド距離500の50%以上に設けられてもよい。具体的には、複数のウェイトポート900は、ゴルフクラブヘッド100の最大トウ−ヒール間クラブヘッド距離500の50%以上である最大トウ−ヒール間ウェイトポート距離995でトウ部150とヒール部の間に設けられてもよい。一例では、ゴルフクラブヘッド100の最大トウ−ヒール間クラブヘッド距離500は、5インチ(127ミリメートル)以上でなくともよい。従って、複数のウェイトポート900は、トウ部150とヒール部160のそれぞれの間の少なくとも2.5インチのウェイトポート最大トウ−ヒール間ウェイトポート距離に設けられてもよい。最大トウ−ヒール間ウェイトポート距離995は、トウ部150から最も遠いウェイトポートのヒール側の境界とヒール部160から最も遠いウェイトポートのトウ側の境界との間の最大距離であってもよい。図9の例では、ウェイトポート最大トウ−ヒール間ウェイトポート距離995は、ウェイトポート940のヒール側の境界とウェイトポート980のトウ側の境界との間の最大距離であってもよい。例えば、最大トウ−ヒール間ウェイトポート距離995は、約3.7インチであってもよい。ゴルフのルールが時々変更される(例えば、ゴルフ標準団体及び/又は運営組織によって、新たな規則が採用され、又は古い規定が撤廃又は修正される)ように、最大トウ−ヒール間クラブヘッド距離500を測定するためのライ角510及び/又は高さ520も変更されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
複数のウェイトポート900の各々は、ポート径(Dport)(例えば、図11に1105、1110として示される)と関連付けられてもよい。例えば、複数のウェイトポート900の各ウェイトポートのポート径は、約0.3インチ(7.65ミリメートル)であってもよい。あるいは、隣接するウェイトポートのポート径は、異なってもよい。一例では、ウェイトポート905は、ポート径1105と関連付けられてもよく、ウェイトポート910は、ポート径1110と関連付けられてもよい。具体的には、ウェイトポート905のポート径1105は、ウェイトポート910のポート径1110より大きくてもよく、又はその逆でもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボトム部140はまた、外側面990を含んでもよい。図10に示すように、例えば、複数のウェイトポート900は、外側面990によって形成された外側面カーブ1090に関してボトム部140に形成されてもよい。具体的には、複数のウェイトポート900の各々は、概して1105、1010、1015として示されるポート軸と関連付けられてもよい。ウェイトポートの中心は、ウェイトポートのポート軸を規定してもよい。各ポート軸は、ポート軸と外側面カーブ1090との交点で外側面カーブ1090に接する面に対して垂直又は実質的に垂直であってもよい。一例では、実質的に垂直とは、垂直から±5°のずれを指すものでもよい。他の例では、実質的に垂直とは、垂直から±3°のずれを指すものでもよい。垂直からのずれは、製造上の公差に依存してもよい。
一例では、ポート軸1010は、外側面カーブ1090の接平面1012に対して垂直又は実質的に垂直(すなわち、法線)であってもよい。複数の固定具を、種々の位置でのゴルフクラブヘッド100の位置調整によって複数のウェイトポート900を作製するために使用されてもよい。あるいは、ウェイトポートは、複数のウェイトポート900を形成するために余分な材料を(例えば、水ジェット切断及び/又はレーザー切断による)フライス加工で取り除くよう複数の軸の周りにゴルフクラブヘッドを回転させることができる、多軸加工プロセスによって作製されてもよい。更に、多軸加工プロセスは、フライス工具を表面の周囲に接線方向に移動できるので、適切な表面仕上げを提供することができる。従って、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、ボトム部140に複数のウェイトポート900の各々を形成するために多軸加工プロセスを使用してもよい。例えば、5軸フライス盤は、複数のウェイトポート900の各々のポート軸1000を外側面カーブ1090に対して垂直又は実質的に垂直となるように、複数のウェイトポート900を形成することができる。5軸フライス盤の工具は、外側面990の外側面カーブ1090について接線方向に移動されてもよい。
図11を参照すると、例えば、隣接する2つのウェイトポートは、外側面カーブ1090上の隣接する2つのウェイトポート間の最短距離であるポート距離1100で離されてもよい。具体的には、ポート距離1100は、隣接する2つのウェイトポートのうちのいずれかのポート径以下であってもよい。一例では、ウェイトポート905、910間のポート距離1100は、ポート径1105又はポート径1110のいずれか以下であってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
複数のウェイト部120は、類似又は異なる物理的特性(例えば、密度、形状、質量、体積、サイズ、色、等)を有してもよい。一例では、第1セットのウェイト部210は、黒色であり得る一方で、第2セットのウェイト部220は、灰色又は鋼色であり得る。複数のウェイト部120の一部又は全部は、部分的に又は完全に、鋼系材料、タングステン系材料、アルミニウム系材料のような金属材料、それらの任意の組み合わせ又は適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、複数のウェイト部120の一部又は全部は、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。
図12、13に例を図示するように、複数のウェイト部120の各ウェイト部は、円筒形状(例えば、円形の断面)を有してもよい。上記の例は特定の形状を持つウェイト部を記載しているが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他の適切な形状(例えば、球体の一部又は全部、立方体、円錐、円柱、角錐、円錐台、立方体状、角柱、錐台、又は他の適切な幾何学的形状)のウェイト部を含んでもよい。複数のウェイト部120の各ウェイト部は、径1200及び高さ1300と関連付けられてもよい。一例では、複数のウェイト部120の各ウェイト部は、約0.3インチ(7.62ミリメートル)の径及び約0.2インチ(5.08ミリメートル)の高さを有してもよい。あるいは、第1及び第2セットのウェイト部210、220は、それぞれ、幅及び/又は高さが異なってもよい。
他のゴルフクラブヘッドとしてリアからフロントに向かう方向に代えて、複数のウェイト部120の各ウェイト部は、ボトムからトップに向かう方向の複数のウェイトポート400の1つに係合してもよい。複数のウェイト部120は、ウェイトポートに固定するためのネジ山を含んでもよい。例えば、複数のウェイト部120の各ウェイト部は、ネジであってもよい。複数のウェイト部120は、工具有り又は無しで、ボディ部110から容易に取り外し可能でなくともよい。あるいは、複数のウェイト部120は、1以上のウェイト部120を相対的に重い又は軽いウェイト部にそれぞれ付け替えることができるように、(例えば、工具有りで)容易に取り外し可能であってもよい。別の例では、複数のウェイト部120は、複数のウェイト部120を容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂又は接着剤でボディ部110のウェイトポートに固定されてもよい。更に別の例では、複数のウェイト部120は、複数のウェイト部120を容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂及びネジ山の両方でボディ部110のウェイトポートに固定されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
他のゴルフクラブヘッドとは対照的に、ゴルフクラブヘッド100は、少なくとも4つの異なるタイプのゴルフスイングに対応することができる。図14に示すように、例えば、各ウェイト配置は、概して1410、1420、1430として示される、複数の打ち出し軌道プロファイル1400の1つと関連付けられてもよい。図15を参照すると、例えば、第1のウェイト配置1500では、ウェイト部405、410、415、120、425、430、435によって画定され得る第1セットのウェイト部は、フロント部170に向かって配置され得る一方で、ウェイト部440、445、450、455、460、465、470、475によって画定され得る第2セットのウェイト部は、第1セットのウェイトポート1510の配置に従ってリア部180に向かって配置され得る。第1のウェイト配置1500は、第1の打ち出し軌道プロファイル1410(図14)と関連付けられてもよい。具体的には、第1のウェイト配置1500は、ゴルフボールのスピンレートを減少させることができる。第1セットのウェイトポート1510の配置に従ってゴルフクラブヘッド100のフロント部170に向かって比較的重いウェイト部(すなわち、第1セットのウェイト部)を配置することで、ゴルフクラブヘッド100の重心(GC)を、比較的低い打ち出し及びスピン軌道を提供するように比較的前方及び下方に移動させることができる。その結果、第1の打ち出し軌道プロファイル1410は、比較的大きいロール距離(すなわち、地面に衝突した後の距離)と関連付けることができる。上記の例は、特定のウェイトポートにウェイト部を配置する記述であるが、第1セットのウェイト部210の任意のウェイト部は、第1セットのウェイトポート1510の任意のウェイトポートに配置されてもよい。
図16を参照すると、例えば、第2のウェイト配置1600では、ウェイト部405、410、415、120、425、430、435によって画定され得る第1セットのウェイト部は、リア部180に向かって配置され得る一方で、ウェイト部440、445、450、455、460、465、470、475によって画定され得る第2セットのウェイト部は、第2セットのウェイトポート1610の配置に従ってフロント部170に向かって配置され得る。第2のウェイト配置1600は、第2の打ち出し軌道プロファイル1420(図14)と関連付けられてもよい。具体的には、第2のウェイト配置1600は、ゴルフボールの打ち出し角を増加させ、寛容性を最大にすることができる。第2セットのウェイトポート1610の配置に従ってゴルフクラブヘッド100のリア部180に向かって比較的重いウェイト部(すなわち、第1セットのウェイト部)を配置することで、ゴルフクラブヘッド100の重心(GC)を、比較的高い打ち出し及びスピン軌道を提供するように比較的後方及び上方に移動させることができる。更に、ゴルフクラブヘッド100の慣性モーメント(MOI)を、水平軸(フロント−バック軸)と垂直軸(トップ−ボトム軸)の両方で増加させることができ、中心を外れた打撃のより高い寛容性を提供することができる。その結果、第2の打ち出し軌道プロファイル1420は、比較的大きいキャリー距離(すなわち、空中の距離)と関連付けることができる。
図17を参照すると、例えば、第3のウェイト配置では、ウェイト部405、410、415、120、425、430、435によって画定され得る第1セットのウェイト部は、ヒール部160に向かって配置され得る一方で、ウェイト部440、445、450、455、460、465、470、475によって画定され得る第2セットのウェイト部は、第3セットのウェイトポート1710の配置に従ってトウ部150に向かって配置され得る。第3のウェイト配置1700は、第3の打ち出し軌道プロファイル1430(図14)と関連付けられてもよい。具体的には、第3のウェイト配置1700は、各人がゴルフクラブヘッド100を比較的容易にターンオーバーすることを可能にすることができる(すなわち、ゴルフボールのインパクトに対してフェース部175を整える)。ゴルフクラブヘッド100のヒール部160に向かって比較的重いウェイト部(すなわち、第1セットのウェイト部)を配置することで、ゴルフクラブヘッド100の重心(GC)をシャフトの軸の比較的近くに移動させることができる。
図18を参照すると、例えば、第4のウェイト配置1800では、ウェイト部405、410、415、120、425、430、435によって画定され得る第1セットのウェイト部は、トウ部150に向かって配置され得る一方で、ウェイト部440、445、450、455、460、465、470、475によって画定され得る第2セットのウェイト部は、第4セットのウェイトポート1810の配置に従ってヒール部160に向かって配置され得る。第4のウェイト配置1800は、第3の打ち出し軌道プロファイル1430(図14)と関連付けられてもよい。具体的には、第4のウェイト配置1800は、各人がゴルフクラブヘッド100をターンオーバーすることを妨げるようにしてもよい(すなわち、フェース部175をゴルフボールのインパクトに対してよりオープンにする)。ゴルフクラブヘッド100のトウ部150に向かって比較的重いウェイト部(すなわち、第1セットのウェイト部)を配置することで、ゴルフクラブヘッド100の重心(GC)をシャフトの軸から比較的遠くに移動させることができる。第4のウェイト配置1800は、フェードのゴルフショット(図19に示すように、例えば、右利きの人にとって、ゴルフボールがターゲット1910の左に向かって進み、ターゲットの右に向かって戻るように曲がる軌道又はボールの飛行)になることがある。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図20は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッド100を製造する1つの方法を示す図である。図20の例では、プロセス2000は、複数のウェイト部を供給することで開始され得る(ブロック2010)。複数のウェイト部は、第1セットのウェイト部及び第2セットのウェイト部を含んでもよい。第1セットのウェイト部の各ウェイト部は、第1質量と関連付けられ得る一方で、第2セットのウェイト部の各ウェイト部は、第2質量と関連付けられ得る。第1質量は、第2質量より大きくてもよい。一例では、第1セットのウェイト部の各ウェイト部は、2.6グラムの質量のタングステン系材料で作製され得る一方で、第2セットのウェイト部の各ウェイト部は、0.4グラムの質量のアルミニウム系材料で作製され得る。第1セットのウェイト部は、灰色又は鋼色であり得る一方で、第2セットのウェイト部は、黒色であり得る。プロセス2000は、ゴルフクラブヘッドのボディ部を供給してもよい(ブロック2020)。ボディ部は、フロント部、リア部、トウ部、ヒール部、トップ部、外側面カーブと関連付けられた外側面を持つボトム部、及びトップ部とボトム部の間のスカート部を含んでもよい。プロセス2000は、ボトム部及びスカート部又はそれらの近傍に位置するウェイトポート領域を形成してもよい(ブロック2030)。推移領域は、ウェイトポート領域の周りを取り囲んでもよい。プロセス2000は、ウェイトポート領域の周縁に沿って複数のウェイトポートを形成してもよい(ブロック2040)。複数のウェイトポートの各ウェイトポートは、ポート径と関連付けられて、複数のウェイト部の少なくとも1つのウェイト部を受けるよう構成されてもよい。隣接する2つのウェイトポートは、ポート径以下で離されてもよい。更に、複数のウェイトポートの各ウェイトポートは、ポート軸と関連付けられてもよい。ポート軸は、ゴルフクラブヘッドのボトム部の外側面カーブの接平面に対して垂直又は実質的に垂直であってもよい。図20のプロセス2000の例は、単に、ゴルフクラブヘッド100を製造する1つの方法の例を図1〜19と共に提供し、説明している。アクションの特定の順序を図20に示しているが、これらのアクションは、他の経時的な順番で実行されてもよい。例えば、図20に示す2以上のアクションは、連続して、同時に、又は一斉に実行されてもよい。図20は特定の数のブロックを示すが、プロセスは、1以上のブロックを実行しなくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
上記の例に示すように、複数のウェイト部120及び複数のウェイトポート900は、概して図4に490、995として示すように、2つの弧で形成された概ねD字状のループを画定する経路に沿ってウェイトポート領域240の周縁に配置されてもよい。例えば、ウェイト部405、410、415、420、425、430、435(図4)、及び、ウェイトポート905、910、915、920、925、930、935(図9)は、第1の弧490を形成してもよい。具体的には、第1の弧490は、頭部150とヒール部160のそれぞれの間に、ボトム部140を横断して設けられてもよい。ウェイト部440、445、450、455、460、465、470、475、480(図4)、及び、ウェイトポート940、945、950、955、960、965、970、980(図9)は、第2の弧495を形成してもよい。第2の弧495は、概ねボディ部110のリア部180の輪郭に従ってもよい。あるいは、第1及び第2の弧490、495は、ボトム部140を横断して設けられる他の形状のループを画定してもよい(例えば、概ねO字状のループ)。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
上記の例は、特定の幾何学的形状に形成された複数のウェイト部120及び複数のウェイトポート900を記載するが、本明細書に記載の装置、方法、および製造物は、他の幾何学的形状に形成されたウェイト部領域の周縁に沿って設けられたウェイト部及びウェイトポートを有してもよい。図21を参照すると、例えば、ゴルフクラブヘッド2100は、ボトム部2110と、複数のウェイトポート2130に配置された複数のウェイト部2120とを含んでもよい。複数のウェイトポート2130は、ボトム部2110のウェイトポート領域2140の周縁に沿って配置されてもよい(すなわち、複数のウェイトポート2130は、トウ部2112とヒール部2114のそれぞれの間にボトム部2110を横断して設けられてもよい)。複数のウェイト部120及び複数のウェイトポート900(例えば、図4、9)とは対照的に、複数のウェイトポート2130は、ボトム部2110を横断して設けられる、概して2150、2155として示される、2つの別々の弧を形成してもよい。
第1の弧2150は、トウ部2112とヒール部2114との間に設けられてもよい。第1の弧2150は、ゴルフクラブヘッド2100のフロント部2170に向かってカーブしてもよい(すなわち、フロント部2170に関連して凹状である)。図21の例によれば、第1の弧2150は、トウ部2112の近傍の領域からフロント部2170の近傍の領域、及び、フロント部2170の近傍の領域からヒール部2114の近傍の領域に設けられてもよい(すなわち、フロント部2170に関連して凹状である)。従って、第1の弧2150は、トウ部2112とヒール部2114との間に延びる、ゴルフクラブヘッド2100のリア部2180に向くC字状の弧のように見えてもよい。第2の弧2155もまた、トウ部2112とヒール部2114との間に設けられてもよい。第2の弧2155は、ゴルフクラブヘッド2100のリア部2180に向かってカーブしてもよい(すなわち、リア部2180に関連して凹状である)。従って、第2の弧2155は、トウ部2112とヒール部2114との間に延びる、ゴルフクラブヘッド2100のフロント部2170に向くC字状の弧のように見えてもよい。更に、第1の弧2150は、第2の弧2155よりフロント部2170に近くてもよい。第1の弧2150と第2の弧2155は、第1の弧2150と第2の弧2155のそれぞれがボトム部2110の周縁に沿って離れて設けられるように、別々であってもよい。従って、ボトム部2110は、第1の弧2150のウェイトポート2130と第2の弧2155のウェイトポート2130との間でボトム部2110の周縁に沿ったギャップ2190、2192を含んでもよい。ギャップ2190及び/又は2192は、ギャップ2190及び/又は2192に隣接するウェイトポート2130のようなウェイトポート2130のいずれかのポート径以上であってもよい。図21に示す一例によれば、ギャップ2190、2192は、ギャップ2190、2192に隣接するウェイトポート2130の直径より桁違いに大きくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図21を参照すると、例えば、第1の弧2150は、特定のゴルフクラブヘッド(例えば、フェアウェイウッド型ゴルフクラブヘッド及び/又はハイブリッド型ゴルフクラブヘッド)に適するように、第2の弧2155より多くのウェイトポート2130を含んでもよい。あるいは、第2の弧2155は、第1の弧2150と同じ又はより多くのウェイトポート2130を含んでもよい。第1の弧2150及び第2の弧2155内の各々のウェイトポート2130の数、各ウェイトポート2130と関連付けられたウェイト部2120、隣接するウェイトポート2130間の間隔は、ゴルフクラブのタイプ、ゴルフクラブヘッド2100の好ましい重量分布、及び/又はゴルフクラブヘッド2100の重心位置に基づいて決定されてもよい。
第1の弧2150及び/又は第2の弧2155のウェイトポート2130は、第1の弧2150及び/又は第2の弧2155のそれぞれに沿って同じ又は略同じ距離で互いに離されてもよい。第1の弧2150や第2の弧2155のウェイトポート2130間、又は、本明細書に記載された任意のウェイトポート間の間隔の変化は、製造精度に関連する製造公差及び/又は費用対効果などの、異なる製造上の検討事項に起因してもよい。例えば、第1の弧2150及び/又は第2の弧2155のウェイトポート2130間の間隔の変化は、1/16インチから0.001インチの間であってもよい。本明細書で説明するように、隣接するウェイトポート2130間の距離(すなわち、ポート距離)は、隣接する2つのウェイトポートのいずれかのポート径以下であってもよい。複数のウェイトポート2130は、ゴルフクラブヘッド2100の最大トウ−ヒール間クラブヘッド距離2195の50%以上である最大トウ−ヒール間ウェイトポート距離でトウ部2112とヒール部2114との間に設けられてもよい。最大トウ−ヒール間ウェイトポート距離は、トウ部2112から最も遠いウェイトポートのヒール側の境界とヒール部2114から最も遠いウェイトポートのトウ側の境界との間の最大距離であってもよい。
具体的には、ゴルフクラブヘッド2100は、430cc未満の体積を有してもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド2100は、100ccから400ccの範囲の体積を有してもよい。別の例では、ゴルフクラブヘッド2100は、150ccから350ccの範囲の体積を有してもよい。更に別の例では、ゴルフクラブヘッド2100は、200ccから300ccの範囲の体積を有してもよい。ゴルフクラブヘッド2100は、100グラムから350グラムの範囲の質量を有してもよい。別の例では、ゴルフクラブヘッド2100は、150グラムから300グラムの範囲の質量を有してもよい。更に別の例では、ゴルフクラブヘッド2100は、200グラムから250グラムの範囲の質量を有してもよい。ゴルフクラブヘッド2100は、10°から30°の範囲のロフト角を有してもよい。別の例では、ゴルフクラブヘッド2100は、13°から27°の範囲のロフト角を有してもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド2100は、フェアウェイウッド型ゴルフクラブヘッドであってもよい。あるいは、ゴルフクラブヘッド2100は、小さめのドライバー型ゴルフクラブヘッドであってもよい(例えば、フェアウェイウッド型ゴルフクラブヘッドより大きいがドライバー型ゴルフクラブヘッドより小さい)。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図22に示すように、例えば、ゴルフクラブヘッド2200は、ボトム部2210と、複数のウェイトポート2230に配置された複数のウェイト部2220とを含んでもよい。ウェイトポート領域2240の周縁に沿って配置された複数のウェイトポート2230は、ボトム部2210を横断して延びる、概して2250として示される、弧を画定する経路に沿って配置されてもよい(すなわち、複数のウェイトポート2230は、ボトム部2210を横断してトウ部2212とヒール部2214のそれぞれの間に設けられてもよい)。弧2250は、ゴルフクラブヘッド2200のリア部2280に向かってカーブしてもよい(すなわち、リア部2280に関連して凹状である)。図22の例によれば、弧2250は、トウ部2212の近傍の領域からリア部2280の近傍の領域、及び、リア部2280の近傍の領域からヒール部2214の近傍の領域に設けられてもよい(すなわち、リア部2280に関連して凹状である)。従って、弧2250は、ヒール部2214の近くからトウ部2212の近くに延びる、ゴルフクラブヘッド2200のフロント部2270に向くC字状の弧のように見えてもよい。更に、弧2250の曲率は、ゴルフクラブヘッド2200のリア部2280の輪郭と実質的に同様であってもよく、又は概ね従ってもよい。弧2250内のウェイトポート2230の数、各ウェイトポート2230と関連付けられたウェイト部2220、隣接するウェイトポート2230間の間隔は、ゴルフクラブのタイプ、ゴルフクラブヘッド2200の好ましい重量分布、及び/又はゴルフクラブヘッド2200の重心位置に基づいて決定されてもよい。
弧2250のウェイトポート2230は、弧2250に沿って同じ又は略同じ距離で互いに離されてもよい(例えば、ウェイトポート2230は、実質的に同様な間隔で互いに離されてもよい)。弧2250のウェイトポート2230間、又は、本明細書に記載された任意のウェイトポート間の間隔の変化は、製造精度に関連する製造公差及び/又は費用対効果などの、異なる製造上の検討事項に起因してもよい。例えば、弧2250のウェイトポート2230間の間隔の変化は、1/16インチから0.001インチの間であってもよい。本明細書で説明するように、隣接するウェイトポート2230間の距離(すなわち、ポート距離)は、隣接する2つのウェイトポートのいずれかのポート径以下であってもよい。複数のウェイトポート2230は、ゴルフクラブヘッド2200の最大トウ−ヒール間クラブヘッド距離2290の50%以上である最大トウ−ヒール間ウェイトポート距離でトウ部2212とヒール部2214との間に設けられてもよい。最大トウ−ヒール間ウェイトポート距離は、トウ部2212から最も遠いウェイトポートのヒール側の境界とヒール部2214から最も遠いウェイトポートのトウ側の境界との間の最大距離であってもよい。
具体的には、ゴルフクラブヘッド2200は、200cc未満の体積を有してもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド2200は、50ccから150ccの範囲の体積を有してよい。別の例では、ゴルフクラブヘッド2200は、60ccから120ccの範囲の体積を有してもよい。更に別の例では、ゴルフクラブヘッド2200は、70ccから100ccの範囲の体積を有してもよい。ゴルフクラブヘッド2200は、180グラムから275グラムの範囲の質量を有してもよい。別の例では、ゴルフクラブヘッド2200は、200グラムから250グラムの範囲の質量を有してもよい。ゴルフクラブヘッド2200は、15°から35°の範囲のロフト角を有してもよい。別の例では、ゴルフクラブヘッド2200は、17°から33°の範囲のロフト角を有してもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド2200は、ハイブリッド型ゴルフクラブヘッドであってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図23〜32の例では、ゴルフクラブヘッド2300は、ボディ部2310と、概して第1セットのウェイト部2410及び第2セットのウェイト部2420(図24)として示される、複数のウェイト部2320とを含んでもよい。ボディ部2310は、トップ部2330と、ボトム部2340と、トウ部2350と、ヒール部2360と、フェース部2375を持つフロント部2370と、リア部2380とを含んでもよい。ボトム部2340は、トップ部2330とボトム部2340との間に、フロント部2370を除き、トウ部2350からリア部2380を回ってヒール部2360に至るゴルフクラブヘッド2300の周囲を横断して設けられる、ゴルフクラブヘッド2300のサイド部として規定されたスカート部2390を含んでもよい。ボトム部2340は、推移領域2430とウェイトポート領域2440とを含んでもよい。例えば、ウェイトポート領域2440は、D字状の領域であってもよい。ウェイトポート領域2440は、複数のウェイト部2320を受ける複数のウェイトポート2800(図28)を含んでもよい。ボディ部2310は、シャフト(不図示)を受けるホーゼル部2365を含んでもよい。ホーゼル部2365は、ボディ部2310と一体的な部分でもよく、別体の部分でもよい。例えば、ホーゼル部2365は、一方の端部がシャフトを受けると共に他方の端部がボディ部2310に挿入されるホーゼルスリーブを含んでもよい。あるいは、ボディ部2310は、ホーゼル部2365に代えてボアを含んでもよい。ゴルフクラブヘッド2300は、ゴルフクラブヘッド100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドと同様な材料から構成されてもよく、同様な体積を有してもよく、同じタイプのゴルフクラブヘッドであってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
概して2605、2610、2615、2620として示される、第1セットのウェイト部2410の各々は、第1質量と関連付けられてもよい。概して2640、2645、2650、2655、2660、2665、2670として示される、第2セットのウェイト部2420の各々は、第2質量と関連付けられてもよい。第1質量は、第2質量より大きくてもよく、又はその逆でもよい。第1セット及び第2セットのウェイト部2410、2420は、それぞれ、ゴルフクラブヘッド100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドに対する種々のウェイト配置と同様な、種々のウェイト配置をゴルフクラブヘッド2300に対して提供することができる。あるいは、第1セット及び第2セットのウェイト部2410、2420の全てのウェイト部は、それぞれ、同じ質量を有してもよい。すなわち、第1質量と第2質量は互いに等しくてもよい。複数のウェイト部2320は、類似又は異なる物理的特性(例えば、密度、形状、質量、体積、サイズ、色、等)を有してもよい。ウェイト部2320は、ゴルフクラブヘッド100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのウェイト部120と多くの点で類似してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図28を参照し、例えば、ボディ部2310のボトム部2340は、複数のウェイトポート2800を含んでもよい。概して2805、2810、2815、2820、2840、2845、2850、2855、2860、2865、2870として示される、複数のウェイトポート2800は、ボトム部2340のウェイトポート領域2440の周縁に、及び/又はそれに沿って配置されてもよい。複数のウェイトポート2800の各々は、ゴルフクラブヘッド100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの任意のウェイトポートと多くの点(例えば、ポート径)で類似してもよい。更に、複数のウェイトポート2800の各々は、ゴルフクラブヘッド100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのウェイトポート900の構成と同様にボトム部2340に形成されてもよい。また更に、複数のウェイトポート2800は、ゴルフクラブヘッド100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのウェイトポート900の配置と同様にボトム部2340を横断して設けられてもよい。しかしながら、ボトム部2340のウェイトポート2800の配置は、ゴルフクラブヘッド100又は本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのウェイトポート900の配置と異なってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図23〜32に示す一例では、ボトム部2340は、外側面2342及び内側面2344を含んでもよい。外側面2342及び内側面2344の各々は、概して3110、3120、3140として示される、1つ又は複数の支持部を含んでもよい。外側面2342は、少なくとも1つの外側支持部3110を含んでもよく、内側面2344は、第1セットの内側支持部3120(概して、内側支持部3121、3122、3123、3124、3125、3126、3127、3128、3129、3130、3131、3132、3133として示される)及び第2セットの内側支持部3140(概して、内側支持部3141、3142、3143、3144、3145、3146として示される)を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
外側支持部3110は、ボトム部2340及び/又はスカート部2390の、任意のウェイトポート2800の間に及び/又はトウ部2350とヒール部2360とフロント部2370とリア部2380とで画定されるボディ部2310の周縁に、配置されてもよい。しかしながら、外側支持部3110は、ゴルフクラブヘッド2300の構造的支持のために、ゴルフクラブヘッド2300の任意の位置に配置されてもよい。図23〜32の例では、外側支持部3110は、ボトム部2340及び/又はスカート部2390の、ボディ部2310の周縁に近接してリア部2380からトウ部2350に向かって、及び/又はトウ部2350まで延びる、溝又は刻み目によって画定されてもよい。外側支持部3110は、任意の構造を有してもよい。図31に示すように、外側支持部311の幅は、リア部2380からトウ部2350に向かって増大してもよく、更に、外側支持部311は、リア部2380とトウ部2350の間のボディ部2310の周縁の輪郭に沿ってもよい。従って、外側支持部3110は、ボトム部2340にある湾曲した三角形の溝に似ていてもよい。外側支持部3110の深さも、変化してもよい。あるいは、外側支持部3110の深さは、一定であってもよい。更に、外側支持部3110の深さは、ボトム部2340の厚さとボトム部2340を形成する材料に基づいて決定されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットの内側支持部3120の各内側支持部は、壁、リブ、及び/又はボトム部2340の内側面2344からの任意の突出部を含んでもよい。第1セットの内側支持部3120の各内側支持部は、各ウェイトポート2800から延びて、隣接するウェイトポート2800又は隣接しない他の1以上のウェイトポート2800と接続してもよい。図31に示すように、例えば、内側支持部3121は、ボトム部2340の内側面2344から突出してウェイトポート2805と2810を接続する壁を含んでもよい。同様に、図31に示すように、隣接するウェイトポート2810と2815、2815と2820、2820と2840、2840と2845、2845と2850、2850と2855、2855と2860、2860と2865、2865と2870、2870と2805の各ペアは、それぞれ、内側支持部3122、3123、3124、3125、3126、3127、3128、3129、3130、3131によって接続されてもよい。従って、第1セットの内側支持部3120の内側支持部3121〜3131は、ボトム部2340の内側面2344にループ状支持領域3150を画定することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
更に、内側支持部3132は、ボトム部2340の内側面2344から突出してウェイトポート2805と2855のような隣接しない2つのウェイトポートを接続する壁を含んでもよい。内側支持部3133は、ボトム部2340の内側面2344から突出してウェイトポート2820と2855のような隣接しない2つのウェイトポートを接続する壁を含んでもよい。従って、内側支持部3121、3122、3123、3132、3133は、ボトム部2340の内側面2344に、ループ状支持領域3150に部分的に含まれると共にループ状支持領域3150に部分的に重なる三角形支持領域3160を画定することができる。ウェイトポート2805、2820、2855は、三角形支持領域3160の頂点を画定してもよい。第1セットの内側支持部3120は、任意の構造を有してもよく、任意の2以上のウェイトポートを接続してもよく、及び/又は任意の形状を画定してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2セットの内側支持部3140の各内側支持部は、壁、リブ、及び/又はボトム部2340の内側面2344の任意の突出部を含んでもよい。第2セットの内側支持部3140の各内側支持部(概して内側支持部3141、3142、3143、3144、3145、3146として示される)は、1以上のウェイトポート2800から周縁に向かって、及び/又はボディ部2310のスカート部2390に向かって延びてもよい。図31に示す一例では、第2セットの内側支持部3140の各内側支持部は、ウェイトポート2800の対応するウェイトポートから、トウ部、トウ部とヒール部、リア部、ヒール部とリア部、ヒール部のそれぞれに延びるように示されている。内側支持部3141、3142、3143、3144、3145、及び/又は3146が、ボトム部2340、スカート部2390、トウ部2350、ヒール部2380、フロント部2370、及び/又はリア部2380の構造的支持を提供するように、又は実質的に提供するように、内側支持部3141、3142、3143、3144、3145、及び/又は3146の各々の長さ、高さ、厚さ、配向角度、及び/又は断面構造を構成することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットの内側支持部3120は、ゴルフクラブヘッド2300がゴルフボール(不図示)を打つときに、ボトム部2340に与えられる衝撃荷重をボトム部2340に分散させることによって、ボトム部2340を構造的に支持することができる。第2セットの内側支持部3140は、加重衝撃をボトム部2340、スカート部2390、トウ部2350、ヒール部2360、フロント部2370、及び/又はリア部2380に更に分散させることができる。一例では、第2セットの内側支持部3140は、加重衝撃をボディ部2310に更に分散するように、ウェイトポート2840、2850、2860などの任意のウェイトポートに接続される追加の壁、リブ、及び/又は突出部(不図示)を含んでもよい。上記の例は、特定の数の内側支持部を示しているが、ボトム部2340は、追加の内側支持部(不図示)を含んでもよい。例えば、ボトム部2340は、隣接しないウェイトポート2800(例えば、ウェイトポート2815と2860)及び/又は第2セットの内側支持部3140を接続する複数の内側支持部(不図示)を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットの内側支持部3120及び/又は第2セットの内側支持部3140の内側支持部の幅(すなわち、厚さ)、長さ、高さ、配向角度、及び/又は断面構造は、同様でもよく、変化してもよく、ゴルフクラブヘッド2300の構造的支持を提供するように構成されてもよい。例えば、ボトム部2340及び/又はボディ部2310を構成する材料は、第1セットの内側支持部3120及び/又は第2セットの内側支持部3140の内側支持部の幅、長さ、高さ、配向角度、及び/又は断面構造を決定し得る。例えば、第1セットの内側支持部3120及び/又は第2セットの内側支持部3140の内側支持部は、ウェイトポート2800の深さと同様の高さを持つ矩形断面の壁によって画定されてもよい。第2セットの内側支持部3140の各内側支持部の長さは、第2セットの内側支持部の1以上の内側支持部がボトム部2340からスカート部2390まで延びるように構成されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドの任意の部分及び/又は部品のサイズ、厚さ、構成材料、及び/又は他の特性に応じてゴルフボールとの衝突中にゴルフクラブヘッドに構造的支持を提供するように、外側支持部及び/又は内側支持部は異なる構成を有してもよい。外側支持部及び/又は内側支持部の異なる構成は、ゴルフボールを打つときのゴルフクラブヘッドの振動、減衰、及び/又はノイズ特性に影響し得る。更に、外側支持部及び/又は内側支持部の異なる構成は、追加の構造的支持を必要とするゴルフクラブヘッドの部分に構造的支持を提供し得る。例えば、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドは、本明細書に記載の第1セットの内側支持部及び第2セットの内側支持部に追加してより多くの内側支持部を含んでもよい。例えば、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドは、本明細書に記載の第1セットの内側支持部及び第2セットの内側支持部より少ない内側支持部を含んでもよい。
図33、34は、内側支持部の構成が異なる別のゴルフクラブヘッド2300の例を示してある。ボトム部2340の内側面2344は、第1セットの内側支持部3320(概して内側支持部3323、3324、3325、3326、3327として示される)及び第2セットの内側支持部3340(概して内側支持部3344、3345、3346、3347、3348として示される)を含んでもよい。第1セットの内側支持部3320及び第2セットの内側支持部3340は、トウ部2350よりもヒール部2360に近い。例えば、第1セットの内側支持部3320及び第2セットの内側支持部3340は、ボディ部2310の中間点(不図示)とヒール部2360との間のボトム部2340に配置されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットの内側支持部3320は、図31に示す第1セットの内側支持部3120の内側支持部のような本明細書に記載の任意の内側支持部と多くの点で類似してもよい。第1セットの内側支持部3320の内側支持部3323〜3327は、ボトム部2340の内側面2344にループ状支持領域3350を画定することができる。ループ状支持領域3350は、トウ部2350よりもヒール部2360に近くてもよい。ループ状支持領域3350は、ボディ部2310の中間点(不図示)とヒール部2360との間に配置されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2セットの内側支持部3340は、図31に示す第2セットの内側支持部3140のような本明細書に記載の任意の内側支持部と多くの点で類似してもよい。図33、34に示すように、例えば、内側支持部3344、3345、3346、3347、3348は、ウェイトポート2850、2845、2840、2820、2815のそれぞれと接続され、対応するウェイトポートからボトム部2340の周縁に向かって、及び/又は周縁まで外側へ延びる壁部を含んでもよい。内側支持部3344、3345、3346、3347、3348が、ボトム部2340、スカート部2390、ヒール部2360、フロント部2370、及び/又はリア部2380の構造的支持を提供するように、又は実質的に提供するように、内側支持部3344、3345、3346、3347、3348の各々の長さ、高さ、厚さ、配向角度、及び/又は断面構造を構成することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図35は、内側支持部の構成が異なる別のゴルフクラブヘッド2300の例を示してある。内側面2344は、第1セットの内側支持部3120(概して内側支持部3121、3122、3123、3124、3125、3126、3127、3128、3129、3130、3131として示される)及び第2セットの内側支持部3140(概して内側支持部3141、3142、3143、3144、3145、3146として示される)を含んでもよい。従って、図43のゴルフクラブヘッド2300は、図43のゴルフクラブヘッド2300が内側支持部3132、3133を含まないことを除いて、図31のゴルフクラブヘッド2300と類似してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドは、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの外側支持部及び/又は内側支持部の構成の相違に加えて、外側支持部及び/又は内側支持部の構成の相違と組み合わせてウェイト部の構成を異ならせてもよい。ウェイトポートの構成の相違は、ゴルフクラブヘッドの重量分布に影響を及ぼし得る。外側支持部及び/又は内側支持部の構成の相違は、ゴルフボールを打つときのゴルフクラブヘッドの剛性、振動、減衰、及び/又はノイズ特性に影響を及ぼし得る。更に、外側支持部及び/又は内側支持部の構成の相違は、追加の構造的支持を必要とするゴルフクラブヘッドの部分に構造的支持を提供することができる。例えば、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドは、本明細書に記載した幾つかの例示的なゴルフクラブヘッドより多い又は少ないウェイトポートを含んでもよい。例えば、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドは、本明細書に記載の第1セットの内側支持部及び第2セットの内側支持部に追加してより多くの内側支持部を含んでもよい。例えば、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドは、本明細書に記載の第1セットの内側支持部及び第2セットの内側支持部より少ない内側支持部を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図36は、ウェイトポートの配置が異なると共に内側支持部の構成が異なる別のゴルフクラブヘッド2300の例を示してある。ボトム部2340は、概して2805、2810、2815、2820、2845、2850、2855、2860、2865として示される、複数のウェイトポート2800を含んでもよい。従って、図36のゴルフクラブヘッド2300は、図36のゴルフクラブヘッド2300がウェイトポート2840、2870を含まないことを除いて、図31のゴルフクラブヘッド2300と類似してもよい。また、図36の例では、ボトム部2340の内側面2344は、第1セットの内側支持部3120(概して内側支持部3121、3122、3123、3126、3127、3128、3129として示される)及び第2セットの内側支持部3140(概して内側支持部3141、3143、3144、3145、3146として示される)を含んでもよい。従って、図36のゴルフクラブヘッド2300は、図36のゴルフクラブヘッド2300が内側支持部3124、3125、3130、3131、3132、3133、3142を含まないことを除いて、図31のゴルフクラブヘッド2300と類似してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図37に示す一例では、ゴルフクラブヘッド2300のボディ部2310の内部の特定領域は、本明細書において充填材料と称される、弾性ポリマー材料又はエラストマー材料を含んでもよい。充填材料は、ゴルフボール(不図示)を打つときのゴルフクラブヘッド2300の振動を減衰し、ノイズを減衰し、重心を下げ、及び/又は良好な感触及び音を提供し得る。一例によれば、三角形支持領域3160は、充填材料で充填されてもよい。別の例によれば、内側支持部3128、3129、3130、3131、3132によって画定される支持領域3161と、内側支持部3124、3125、3136、3137、3133によって画定される支持領域3162は、充填材料で充填されてもよい。充填材料は、ボトム部2340の内側面2344から支持領域3160、3161及び/又は3162を画定し得るいずれかの内側支持部の高さまで設けられてもよい。また一方、充填材料は、いずれかの内側支持部の高さより下側または上側まで設けられてもよい。更に、充填材料がボトム部2340の内側面2344から延在する距離として定義される、充填材料の厚さは、変化してもよく、支持領域3160、3161及び/又は3162によって変化してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図33に示すゴルフクラブヘッド2300と多くの点で類似する図38に示す一例では、支持領域3350は、充填材料を含んでもよい。上述した弾性ポリマー材料又はエラストマー材料であり得る充填材料は、ボトム部2340の内側面2344から内側支持部3323、3324、3325、3326及び/又は3347のいずれかの高さまで設けられてもよい。充填材料は、ゴルフボール(不図示)を打つときのゴルフクラブヘッド2300の振動を減衰し、ノイズを減衰し、重心を下げ、及び/又は良好な感触及び音を提供し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドは、上述した充填材料を含み得る1以上の内部領域を有してもよい。一例では、ゴルフクラブヘッドの領域をカバー又は充填するように、ゴルフクラブヘッドの1以上のポートから該領域に注入されてもよい。充填材料の注入に使用される1以上のポートは、本明細書に記載のウェイトポートの1以上であってもよい。従って、充填材料は、充填材料を注入してカバー又は充填される領域の形状に成形されてもよい。あるいは、1つ以上の挿入物を弾性ポリマー材料又はエラストマー材料(すなわち、充填材料)から形成して、ゴルフクラブヘッドの内部の1以上の領域に配置してもよい。図39は、弾性ポリマー材料又はエラストマー材料から構成され得る挿入物3950を有する図36のゴルフクラブヘッド2300の例を示している。挿入物3950は、ボトム部2340の内側面2344の領域3954の形状と同様の形状を有するように製造されてもよい。従って、挿入物3950は、概ね平坦になってボトム部2340の内側面2344に接触するように、領域3954でのボトム部2340の曲率と同様の曲率であってもよく、領域3954に挿入されて領域3954内に概ねフィットするように、領域3954の形状と同様の形状であってもよく、及び/又は、ウェイトポート2800の各々の側壁部の形状及び/又は輪郭に概ねマッチするように、複数の切欠き部3956を有してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
挿入物3950は、いずれかのウェイトポート2800の高さと同様な厚さを有してもよい。従って、挿入物3950を領域3954に入れた場合に、ウェイトポート2800又はその近傍の挿入物3950のトップ部は、ウェイトポート2800と同じ高さ、又は実質的に同じ高さとなり得る。また一方で、挿入物3950の厚さは、一定でもよく、挿入物3950の任意の位置での挿入物3950の厚さが任意のウェイトポート2800の高さより大きく又は小さくなるように変化してもよい。挿入物3950は、ゴルフボール(不図示)を打つときの図39のゴルフクラブヘッド2300の振動を減衰し、ノイズを減衰し、重心を下げ、及び/又は良好な感触及び音を提供し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
挿入物3950は、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドで使用するために製造されてもよい。図39に示すように、挿入物3950は、ウェイトポート2800の外側壁部の形状に概ねマッチする複数の切欠き部3956を含んでもよい。図39に示す挿入物3950は、切欠き部3958、3959を更に含んでいる。図35を再び参照すると、図35のゴルフクラブヘッド2300に挿入物3950を使用する場合に、切欠き部3958、3959は、それぞれ、ウェイトポート2870、2840の外側壁部の形状と概ねマッチし得る。従って、挿入物3950は、図35のゴルフクラブヘッド2300と図36のゴルフクラブヘッド2300の両方に使用することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図31を再び参照すると、挿入物3950は、内側支持部3231、3133をその中に受け入れる大きさ及び形状のチャネル、溝又はスロット(不図示)を含んでもよい。従って、挿入物3950は、図31、33、35、36のゴルフクラブヘッド2300に使用するために、上述したチャネル、溝又はスロットを設けて製造されてもよい。あるいは、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドの1つのみにフィットする1以上の挿入物が製造されてもよい。例えば、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドの各々は、ゴルフクラブヘッド内の1以上の領域にのみフィットする特定形状を持つ1以上の挿入物を含んでもよい。図31を再び参照すると、例えば、ゴルフクラブヘッド2300は、支持領域3161にフィットする第1の挿入物(不図示)と、三角形支持領域3160にフィットする第2の挿入物(不図示)と、支持領域3162にフィットする第3の挿入物(不図示)とを含んでもよい。図33を再び参照すると、例えば、ゴルフクラブヘッド3300は、支持領域3350にフィットする挿入物(不図示)を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意の挿入物は、一体的な連続部品として弾性ポリマー材料から製造することができる。図39の例では、挿入物3950は、任意の凹部及び/又は穴部がない一体的な連続部品であってもよい。図40は、挿入物3950と多くの点で類似し得る挿入物4050を示している。従って、一例では、挿入物4050は、図39のゴルフクラブヘッド2300のボトム部2340の内側面2344の領域3954の形状と同様の形状を有するように製造されてもよく、本明細書に記載の切欠き部3956、3958、3959と同様な複数の切欠き部4056を更に含んでもよい。挿入物4050は、挿入物4050の重量及び/又は挿入物4050の構造に使用される材料の量を減らす複数の穴部4062を更に含んでもよい。挿入物4050は、挿入物4050に任意の構成で配置された任意の数の穴部4062を含んでもよい。図40の例では、挿入物4050は、挿入物4050の厚さを貫通すると共にハニカムパターンと同様なパターンを画定するように挿入物4050に配置された複数の六角形穴部4062を含んでもよい。穴部4062は、任意の形状又は間隔を有してもよい。上記の例は、特定の形状を有する穴部を説明したが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他の適切な形状(例えば、円形、三角形、八角形、又は他の適切な幾何学形状)の穴部を含んでもよい。更に、穴部4062は、形状、サイズ及び/又は挿入物4050上の配置が類似してもよく、異なってもよい。一例では、挿入物4050は、複数の丸穴部(不図示)を含んでもよい。別の例では、挿入物4050は、複数のスロット、溝及び/又はスリット(不図示)を含んでもよい。更に別の例では、挿入物4050は、挿入物4050を貫通しない凹部(不図示)を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意の充填材料及び/又は挿入物は、衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰するように、ポリマー材料、弾性ポリマー又はエラストマー材料(例えば、オハイオ州、ケント、Sorbothane社製のSorbothane(登録商標)のような粘弾性ウレタンポリマー材料)、熱可塑性エラストマー材料(TPE)、熱可塑性ポリウレタン材料(TPU)、及び/又は他の適切なタイプの材料であってもよい。別の例では、充填材料は、高密度エチレン共重合体アイオノマー、脂肪酸変成エチレン共重合体アイオノマー、高非晶質エチレン共重合体アイオノマー、エチレン酸アクリレート三元共重合体のアイオノマー、マグネシウムアイオノマーを含むエチレン共重合体、様々な形状を作り出す従来の射出成形装置で使用される射出成型可能なエチレン共重合体、様々な形状を作り出す従来の押出し装置で使用できるエチレン共重合体、及び/又は熱硬化性ポリブタジエンゴムに類似した高圧縮性及び低反発性のエチレン共重合体であってもよい。例えば、エチレン共重合体は、デラウェア州、ウィルミントンのE.I.du Pont de Nemours and Company社製の、DuPont(商標)高性能樹脂(HPF)ファミリーの材料(例えば、DuPont(商標)HPF AD1172、DuPont(商標) HPF AD1035、DuPont(登録商標) HPF 1000、及びDuPont(商標) HPF 2000)に関連するエチレン共重合体のいずれかを含んでもよい。エチレン共重合体のDuPont(商標)ファミリーは、射出成型可能であり、低圧縮性及び高反発力を提供する従来の射出成形装置及び型を使用することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の充填材料から製造され得る任意の挿入物を含む充填材料は、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのボディ部と充填材料との間の接着力の改善及び/又は層間剥離の軽減のために、結合部(不図示)によって本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドに結合、連結及び/又は接続されてもよい。結合部は、結合剤、エポキシ樹脂、結合剤の組み合わせ、結合構造又は連結具、結合構造及び/又は連結具の組み合わせ、及び/又は、1以上の結合剤と1以上の結合構造及び/又は1以上の連結具との組み合わせであってもよい。一例では、結合部は、ミシガン州、オーバーンヒルズ、Dow Chemical Company社製の材料であるMEGUM(商標)、ROBOND(商標)、及び/又はTHIXON(商標)のような、低粘度有機溶剤型の溶液及び/又はポリマーと他の反応性化学物質の分散液であってもよい。別の例では、結合部は、コネチカット州、ロッキーヒル、Henkel Corporation社製のLOCTITE(登録商標)であってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図41〜47の例では、ゴルフクラブヘッド4100は、トップ部4130と、ボトム部4140と、トウ部4150と、ヒール部4160と、フロント部4170と、リア部4180とを持つボディ部4110を含んでもよい。ボトム部4140は、トップ部4130とボトム部4140との間に、フロント部4170を除き、トウ部4150からリア部4180を回ってヒール部4160に至るゴルフクラブヘッド4100の周囲を横断して設けられる、ゴルフクラブヘッド4100のサイド部として規定されたスカート部(不図示)を含んでもよい。ボトム部4140は、推移領域4230とウェイトポート領域4240とを含んでもよい。推移領域4230は、ボトム部4140の溝又はチャネルによって画定されてもよい。更に、推移領域4230は、ウェイトポート領域4240の境界を画定してもよい。フロント部4170は、ゴルフボール(不図示)に対するフェース部4175を含んでもよい。ボディ部4110はまた、本明細書に記載の任意のホーゼル部と多くの点で類似し得るホーゼル部4165を含んでもよい。あるいは、ボディ部4110は、ホーゼル部4165に代えてボア(不図示)を含んでもよい。ボディ部4110は、本明細書に記載の任意の材料から、部分的に又は完全に作製されてもよい。更に、ゴルフクラブヘッド4100は、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのクラブヘッド体積と同様なクラブヘッド体積を有する任意のタイプのゴルフクラブヘッドであってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部4110は、概して第1セットのウェイト部4210(概してウェイト部4405、4410、4415、4420、4425として示される)及び第2セットのウェイト部4220(概してウェイト部4445、4450、4455、4460、4465として示される)として示される、複数のウェイト部4120(図42)を含んでもよい。ウェイトポート領域4240は、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのウェイトポート領域と同様の形状を有してもよい。ウェイトポート領域4240は、複数のウェイト部4120を受けるように、複数のウェイトポート4600(概して、ウェイトポート4605、4610、4615、4620、4625、4645、4650、4655、4660、4665として示される)を含んでもよい。複数のウェイト部4120の各ウェイト部及び複数のウェイトポート4600の各ウェイトポートの特性(例えば、密度、形状、体積、サイズ、色、寸法、深さ、直径、構成材料、質量、形成方法など)、ゴルフクラブヘッド上の位置(例えば、ゴルフクラブヘッドの周縁部に対する位置、及び/又は、ウェイト部及び/又はウェイトポートに対する位置)、及び/又は任意の他の特性は、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの各ウェイト部及びウェイトポートのそれぞれと多くの点で類似してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボトム部4140の外側面4142及び/又は内側面4144は、本明細書に記載に任意の外側部又は内側部と同様な1つ又は複数の支持部を含んでもよい。外側面4142は、少なくとも1つの外側支持部4310を含んでもよい。外側支持部4310は、その機能を含めて、ゴルフクラブヘッド2300の外側支持部3310と多くの点で類似してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内側面4144は、本明細書では内側壁部4320とも称される、内側支持部4320を含んでもよい。内側支持部4320は、壁、リブ、及び/又はボトム部4140の内側面4144からの任意の突出部を含んでもよい。内側支持部4320は、ウェイトポート4600を部分的に又は完全に囲むように、ウェイトポート4600の幾つか又は全ての周囲に設けられてもよい。図41〜46の例では、内側支持部4320は、ウェイトポート4600を完全に取り囲んでいる。従って、内側支持部4320は、ボトム部4140の内側面4144の内側ポート領域4325を画定してもよい。内側支持部4320は、ゴルフクラブヘッド4100がゴルフボール(不図示)を打つときに、ボトム部4140に与えられる衝撃荷重をボトム部4140に分散させることによって、ボトム部4140を構造的に支持することができる。上記の例は特定の内側支持部を示しているが、ボトム部4140は、追加の内側支持部及び/又は任意のタイプの支持部(不図示)を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内側支持部4320の幅(すなわち、厚さ)、長さ、高さ、配向角度、及び/又は断面構造は、同様でもよく、内側支持部4320の長さに沿って変化してもよく、ゴルフクラブヘッド4100の構造的支持を提供するように構成されてもよい。例えば、ボディ部4110及び/又はボトム部4140を構成する材料を含むボディ部4110及び/又はボトム部4140の特性は、内側支持部4320の長さに沿って内側支持部4320の幅、長さ、高さ、配向角度、及び/又は断面形状を決定し得る。一例では、内側支持部4320は、ウェイト部4600の深さと同様の高さを持つ壁によって画定されてもよい。別の例では、内側支持部4320は、ウェイトポート4600の深さより大きい高さを持つ壁によって画定されてもよい。更に別の例では、内側支持部4320は、ウェイトポート4600の深さより小さい高さを持つ壁によって画定されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図45に示す一例では、ゴルフクラブヘッド4100のボディ部4110の内部の特定領域は、本明細書では充填材料4510とも称される、ポリマー材料、弾性ポリマー材料又はエラストマー材料を含んでもよい。充填材料4510は、ゴルフボール(不図示)を打つときのゴルフクラブヘッド4100の振動を減衰し、ノイズを減衰し、重心を下げ、及び/又は良好な感触及び音を提供し得る。一例によれば、ボトム部4140の内側面4144と内側支持部4320によって画定される内側ポート領域4325は、充填材料4510を部分的に又は完全に含んでもよい。充填材料4510は、内側支持部4320の任意の位置でボトム部4140の内側面4144から内側支持部4320の高さまで設けられてもよい。また一方、充填材料4510は、内側支持部4320の任意の位置で内側支持部4320より下側または上側まで設けられてもよい。従って、内側支持部4320の高さがウェイトポート4600の深さ以上の場合、ウェイトポート4600は、それぞれ、ゴルフボール(不図示)を打つときのゴルフクラブヘッド4100の振動を減衰し、ノイズを減衰し、及び/又は良好な感触及び音を提供する充填材料4510によって、取り囲まれ及び/又はカバーされる。内側ポート領域4325内の充填材料4510の高さ又は厚さは、一定でもよく、変化してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド4100を含む、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドは、本明細書に記載の充填材料を含み得る1以上の内部領域を有してもよい。一例では、充填材料4510は、ウェイトポート4600の1以上からボディ部4110の内部ポート領域4325に注入されてもよい。図41〜46の例では、ウェイトポート4615、4655の各々は、内部ポート領域4325又はボディ部4110の内部に、それぞれ、開口部4616、4656を含んでもよい。従って、開口部4616、4656は、内部ポート領域4325に充填材料4510を注入するために使用されてもよい。一例では、開口部4616又は4656の1つが、内部ポート領域4325に充填材料4510を注入するために使用される一方で、開口部4616、4656の他方が、ボディ部4110に注入された充填材料によって置換された空気を排出するために使用されてもよい。内側支持部4320は、ボディ部4110に充填材料4510が注入されたときに、充填材料4510の境界又は外周保持を提供してもよい。充填材料4510は、充填材料4510の高さが内側支持部4320の高さと同様か、実質的に同様か、又はそれ以上になるまで、内側ポート領域4320に注入されてもよい。従って、充填材料は、内側ポート領域4325の形状に成形されてもよい。あるいは、内側ポート領域4320は、充填材料4510で部分的に充填されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
あるいは、1以上の挿入物は、弾性ポリマー材料又はエラストマー材料(例えば、充填材料)から形成されて、ゴルフクラブヘッドの内部の1以上の領域に配置されてもよい。図46は、弾性ポリマー材料又はエラストマー材料から構成され得る挿入物4750を有する図41のゴルフクラブヘッド4100の例を示している。挿入物4750は、内部ポート領域4325の形状と同様な形状を有するように製造されてもよい。従って、挿入物4750は、概ね平坦になってボトム部4140の内側面4144に接触するように、内部ポート領域4325でのボトム部4140の曲率と同様の曲率であってもよい。挿入物4750は、内部ポート領域4325に挿入されて内部ポート領域4325内に概ねフィットするように、内部ポート領域4325の形状と同様の形状であってもよい。更に、挿入物4750は、内側支持部4320に取り囲まれ及び/又は接触してもよい。内側支持部4320は、内部ポート領域4325に挿入物を維持することを支援するように、又は内部ポート領域4325に挿入物を維持するように、挿入物4750の外周の全部又は一部と係合してもよい。挿入物4750は、ウェイトポート4600の各々の側壁部の形状及び/又は輪郭に概ねマッチするように、複数の切欠き部4756を有してもよい。従って、挿入物4750を内部ポート領域4325に配置した場合に、複数のウェイトポート4600の各ポートは、対応する切欠き部4756に受け入れられる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
挿入物4750は、任意のウェイトポート4600の高さと同様、又は実質的に同様な厚さを有してもよい。従って、挿入物4750が内部ポート領域4325に入れた場合に、ウェイトポート4600又はその近傍の挿入物4750のトップ部は、ウェイトポート4600と同じ高さ、又は実質的に同じ高さとなり得る。また一方で、挿入物4750の厚さは、挿入物4750の任意の位置での挿入物4750の厚さが任意のウェイトポート4600の高さより大きく又は小さくなるように変化してもよい。挿入物4750は、ゴルフボール(不図示)を打つときのゴルフクラブヘッド4100の振動を減衰し、ノイズを減衰し、重心を下げ、及び/又は良好な感触及び音を提供し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載の任意の挿入物は、一体的な連続部品として弾性ポリマー材料から製造することができる。挿入物4750は、任意の凹部及び/又は穴部がない一体的な連続部品であってもよい。図47に示す例によれば、挿入物4750は、挿入物4750の重量を減らす複数の穴部4762を含んでもよい。挿入物4750は、挿入物4750に任意の構成で配置された任意の数の穴部を含んでもよい。図47の例では、挿入物4750は、挿入物4750の厚さを貫通すると共にハニカムパターンと同様なパターンを画定するように挿入物4750に配置された複数の六角形穴部4762を含んでもよい。穴部4762は、任意の形状又は間隔を有してもよい。図48の例では、挿入物4750はまた、図47の例と同様な六角形穴部4762であり得る複数の穴部と、六角形穴部4762又は切欠き部4756より大きい中央穴部4862とを含んでもよい。中央穴部4862は、任意のサイズ、形状又は配置を有してもよい。図48の例では、中央穴部4862は、挿入物4750の外周形状に概ね類似する形状を有する。挿入物4750は、中央穴部4862、六角形穴部4762及び/又は切欠き部4756より大きい又は小さい任意の数の穴部を含んでもよい。上記の例は、特定の形状を有する穴部を説明したが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他の適切な形状(例えば、円形、三角形、八角形、又は他の適切な幾何学形状)の穴部を含んでもよい。更に、開口部は、形状、サイズ及び/又は挿入物4750上の配置が類似してもよく、異なってもよい。一例では、挿入物4750は、複数の丸穴部(不図示)を含んでもよい。別の例では、挿入物4750は、複数のスロット、溝及び/又はスリット(不図示)を含んでもよい。更に別の例では、挿入物4750は、挿入物4750を貫通しない凹部(不図示)を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
充填材料4510及び/又は挿入物4750は、本明細書に記載の任意の材料で製造されてもよい。充填材料4510又は挿入物4750は、ゴルフクラブヘッド4100のボディ部4110と充填材料4510又は挿入物4750との間の接着力の改善及び/又は層間剥離の軽減のために、結合部(不図示)によってボディ部4110に結合、連結及び/又は接続されてもよい。更に、本明細書に記載のように、内側支持部4320は、内側ポート領域4325に挿入物4750を部分的に又は完全に維持するように、挿入物4750と係合してもよい。一例では、挿入物4750は、挿入物4750は、内側支持部4320の摩擦係合により、及び/又は挿入物4750を内側支持部4320及び/又はボトム部4140の内側面4144に結合する結合部により、内部ポート領域4325に維持されてもよい。結合部は、結合剤、エポキシ樹脂、結合剤の組み合わせ、結合構造又は連結具、結合構造及び/又は連結具の組み合わせ、及び/又は、1以上の結合剤と1以上の結合構造及び/又は1以上の連結具との組み合わせのように、本明細書に記載の任意の結合部であってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図50〜54の例では、ゴルフクラブヘッド4900は、トップ部4930と、ボトム部4940と、トウ部4950と、ヒール部4960と、フロント部4970と、リア部4980とを有するボディ部4910を含んでもよい。ボトム部4940は、トップ部4930とボトム部4940との間に、フロント部4970を除き、トウ部4950からリア部4970を回ってヒール部4960に至るゴルフクラブヘッド4900の周囲を横断して設けられる、ゴルフクラブヘッド4900のサイド部として規定されたスカート部(不図示)を含んでもよい。ボトム部4940は、1以上のウェイトポート領域を含んでもよい。例えば、ボトム部4940は、第1のウェイトポート領域5040と、第2のウェイトポート領域5050とを含んでもよい。フロント部4970は、ゴルフボール(不図示)に対するフェース部4975を含んでもよい。ボディ部4910はまた、本明細書に記載の任意のホーゼル部と多くの点で類似し得るホーゼル部4965を含んでもよい。あるいは、ボディ部4910は、ホーゼル部4965に代えてボア(不図示)を含んでもよい。ボディ部4910は、本明細書に記載の任意の材料から、部分的に又は完全に作製されてもよい。更に、ゴルフクラブヘッド4900は、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのクラブヘッド体積と同様なクラブヘッド体積を有する任意のタイプのゴルフクラブヘッドであってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部4910は、概して第1セットのウェイト部5010(概してウェイト部5205、5210、5215として示される)及び第2セットのウェイト部5020(概してウェイト部5245、5250、5255として示される)として示される、複数のウェイト部を含んでもよい。第1のウェイトポート領域5040は、複数のウェイトポート(概して、5405、5410、5415として示される)を含んでもよく、第2のウェイトポート領域5050は、複数のウェイトポート(概して5445、5450、5455として示される)を含んでもよい。第1のウェイトポート領域5040及び第2のウェイトポート領域5050の各ウェイトポートは、第1のウェイト部5010又は第2のウェイト部5020のウェイト部を受けてもよい。複数のウェイト部の各ウェイト部の特性(例えば、密度、形状、体積、サイズ、色、寸法、深さ、直径、構成材料、質量、形成方法など)及び/又は任意の他の特性は、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの各ウェイト部と多くの点で類似してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1のウェイトポート領域5040は、リア部4980又はその近傍のボトム部4940に配置されてもよい。第1のウェイトポート領域5040の全部又は一部は、図54に示すようにボディ部4910内に突出し、及び/又は図52に示すようにボトム部4940の外側面4942から突出するように、ボトム部4940の厚さよりも大きい厚さを有してもよい。従って、ボディ部4910内に延びる第1のウェイトポート領域5040の一部は、ボトム部4940の内側面4944上に第1の内側支持部5120を画定してもよい。第1の内側支持部5120は、ボトム部4940の内側面4944からボディ部4910内に突出する内側壁部5121を含んでもよい。従って、内側壁部5121は、ボディ部4910内の第1の内側支持部5120の境界を画定してもよい。第1の内側支持部5120は、ボディ部4910内に延びる第1のウェイトポート領域5040の部分の形状に対応する形状を有してもよい。一例では、図54に示すように、内側壁部5121などの第1の内側支持部5120の各部は、ウェイトポート5405、5410、5415の境界を画定してもよい。従って、第1の内側支持部5120の各部は、ウェイトポート5405、5410、5415の壁部を部分的に画定してもよい。一例では、第1のウェイトポート領域5040のウェイトポート5405、5410、5415のみが、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのウェイトポートと同様にボディ部4910内に突出してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2のウェイトポート領域5050は、ヒール部4960又はその近傍のボトム部4940に配置されてもよい。第2のウェイトポート領域5050の全部又は一部は、図54に示すようにボディ部4910内に突出し、及び/又はボトム部4940の外側面4942から突出する(不図示)ように、ボトム部4940の厚さよりも大きい厚さを有してもよい。従って、ボディ部4910内に延びる第2のウェイトポート領域5050の一部は、ボトム部の内側面4944上に第2の内側支持部5122を画定してもよい。第2の内側支持部5122は、ボトム部4940の内側面4944からボディ部4910内に突出する内側壁部5123を含んでもよい。従って、内側壁部5123は、ボディ部4910内の第2の内側支持部5122の境界を画定してもよい。第2の内側支持部5122は、ボディ部4910内に延びる第2のウェイトポート領域5050の部分の形状に対応する形状を有してもよい。一例では、図54に示すように、第2の内側支持部5122の各部は、ウェイトポート5445、5450、5455の境界を画定してもよい。従って、第2の内側支持部5122の各部は、ウェイトポート5445、5450、5455の壁部を部分的に画定してもよい。一例では、第2のウェイトポート領域5050のウェイトポート5445、5450、5455のみが、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドのウェイトポートと同様にボディ部4910内に突出してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部4910は、ヒール部4960からリア部4980とトウ部4950の間のスカート部(不図示)又はボトム部4940の領域まで延びる第3の内側支持部5124を含む。第3の内側支持部5124は、ボトム部4940の内側面4944からボディ部4910内に突出する壁部によって画定されてもよい。第3の内側支持部5124は、任意の形状を有してもよく、ボトム部4940の内側面4944上の任意の経路を有してもよい。一例では、図54に示すように、第3の内側支持部5124は、第2のウェイトポート領域5050とフェース部4975の間のヒール部4960又はその近傍の位置から、第2のウェイトポート領域5050を過ぎて、概ねトウ部4950に向かって延びる。その後、第3の内側支持部5124は、第2のウェイトポート領域5050に対して一定の距離を維持しながら、第1のウェイトポート領域5040と第2のウェイトポート領域5050の間の位置までリア部4980に向かって延びる。その後、第3の内側支持部5124は、第1のウェイトポート領域5040に対して一定の距離を維持しながら、概ねトウ部4950に向かって第1のウェイトポート領域5040を過ぎて延びる。その後、第3の内側支持部5124は、リア部4980とトウ部4950の間のボディ部4910の位置で、又はその近傍で終端してもよい。第3の内側支持部5124と、第2の内側支持部5122の内側壁部5123と、第1の内側支持部5120の内側壁部5121と、リア部4980との間の間隔は、支持領域5160を画定してもよい。図54に示すように、支持領域5160は、第1のウェイトポート領域5040と第2のウェイトポート領域5050を部分的に取り囲む。内側壁部5121、5123、5124は、本明細書に記載の任意の内側支持部の構成などの、任意の形状及び/又は構成を有してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボトム部4940は、1以上の外側支持部を含んでもよい。一例では、図53に示すように、ボトム部4940は、第1の外側支持部5170と、第2の外側支持部5180とを含んでもよい。第1の外側支持部5170及び第2の外側支持部5180の各々は、ボトム部4940の外側面4942上のチャネル又は溝によって画定されてもよい。第1の外側支持部5170は、リア部4980よりもフェース部4975により近接してもよい。第2の外側支持部5180は、フェース部4975よりもリア部4980により近接してもよい。第1の外側支持部5170は、フェース部4975と概ね同様の方向に延びるセンター部5172を含んでもよい。第1の外側支持部5170はまた、センター部5172からトウ部4950及び/又はリア部4980に向かって延びる第1のウイング部5174と、センター部5172からヒール部4960及び/又はリア部4980に向かって延びる第2のウイング部5176とを含んでもよい。第2の外側支持部5180は、フェース部4975と概ね同様の方向に延びるセンター部5182を含んでもよい。第2の外側支持部5180はまた、センター部5182からトウ部4950及び/又はリア部4980に向かって延びる第1のウイング部5184と、センター部5182からヒール部4960及び/又はリア部4980に向かって延びる第2のウイング部5186とを含んでもよい。ボディ部4910の外側支持部は、本明細書に記載の任意の外側支持部の構成などの、任意の形状及び/又は構成を有してもよい。外側支持部5170、5180は、フェース部4975がゴルフボールを打つときにボトム部4940に構造的支持を提供するように、本明細書に記載の構成などの任意の構成を有してもよい。更に、外側支持部5170、5180は、ゴルフクラブヘッド4900の振動及びノイズの減衰、良好な感触及び音を提供し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内側壁部5121、5123を含む内側支持部5120、5122及び/又は5124の幅(すなわち、厚さ)、長さ、高さ、配向角度、及び/又は断面構造は、同様でもよく、それらの寸法に従って変化してもよく、及び/又はゴルフクラブヘッド4900の構造的支持を提供するように構成されてもよい。例えば、ボトム部4940及び/又はボディ部4910を構成し得る材料を含むボディ部4910及び/又はボトム部4940の特性は、内側壁部5121、5123を含む内側支持部5120、5122及び/又は5124の幅、長さ、高さ、配向角度、及び/又は断面構造をそれらの任意の寸法に従って決定し得る。一例では、内側支持部5120、5122、5124のいずれか1つ又は複数は、ウェイト部5405、5410、5415、5445、5450及び/又は5455の深さと同様、より大きい、又はより小さい高さを有する壁部によって画定されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド4900のボディ部4910の内部の特定領域は、本明細書では充填材料と称される、ポリマー材料、弾性ポリマー材料又はエラストマー材料を含んでもよい。充填材料は、ゴルフボール(不図示)を打つときのゴルフクラブヘッド4900の振動を減衰し、ノイズを減衰し、重心を下げ、及び/又は良好な感触及び音を提供し得る。一例によれば、支持領域5160は、充填材料を部分的に又は完全に含んでもよい。充填材料は、ボトム部4940の内側面4944から内側支持部5120、5122、5124のいずれか1つ又は複数の高さまで設けられてもよい。また一方、充填材料は、内側支持部5120、5122、5124のいずれか1つ又は複数より下側または上側まで設けられてもよい。支持領域5160内の充填材料の高さ又は厚さは、一定でもよく、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドの充填材料と同様に変化してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド4900を含む本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドは、本明細書に記載の充填材料を含み得る1以上の内部領域を有してもよい。一例では、充填材料は、1以上のウェイトポートからボディ部4910の支持領域5160に注入されてもよい。図49〜54の例では、ウェイトポート5410、5450の各々は、ボディ部4910の内部への開口部5411、5451をそれぞれ含んでもよい。従って、開口部5411、5451は、支持領域5160内に充填材料を注入するために使用されてもよい。一例では、開口部5411又は5451の1つが、支持領域5160に充填材料4510を注入するために使用される一方で、開口部5411又は5451の他方が、ボディ部4910に注入された充填材料によって置換された空気を排出するために使用されてもよい。第1の内側支持領域5120、第2の内側支持領域5122、第3の内側支持領域5124は、ボディ部4910に充填材料が注入されたときに、充填材料のために支持領域5160の境界又は外周保持を提供してもよい。充填材料は、充填材料の全部又は一部の高さが内側支持部5120、5122、5124のいずれか1つ又は複数の高さと同様、より小さく又はより大きくなるまで、支持領域5160に注入されてもよい。支持領域5160は、充填材料で部分的に充填されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
あるいは、1以上の挿入物は、弾性ポリマー材料又はエラストマー材料(例えば、充填材料)から形成されて、ゴルフクラブヘッドの内部の1以上の領域に配置されてもよい。図54は、弾性ポリマー材料又はエラストマー材料から構成され得る挿入物5350を有するゴルフクラブヘッド4900の例を示している。挿入物5350は、支持領域5160の形状と同様な形状を有するように製造されてもよい。従って、挿入物5350は、概ね平坦になってボトム部4940の内側面4944に接触するように、支持領域5160でのボトム部4940の曲率と同様の曲率であってもよい。挿入物5350は、支持領域5160に挿入されて支持領域5160内に概ねフィットするように、支持領域5160の形状と同様の形状であってもよい。更に、挿入物5350は、内側支持部5120、5122及び/又は5124に取り囲まれ及び/又は接触してもよい。内側支持部5120、5122及び/又は5124は、支持領域5160に挿入物を維持することを支援するように、又は支持領域5160に挿入物を維持するように、挿入物5350の外周の全部又は一部と係合してもよい。挿入物5350は、ウェイトポート5405、5410、5415、5445、5450、5455の各々の内側壁部5121、5123及び/又は側壁部の形状及び/又は輪郭に概ねマッチするように、複数の切欠き部5356を有してもよい。従って、挿入物5350を指示領域5160に配置した場合に、複数のウェイトポートの各ポートの部分は、対応する切欠き部5356に受け入れられる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
挿入物5350は、本明細書に記載の任意の挿入物の厚さと同様の厚さを有してもよい。更に、挿入物5350は、本明細書に記載の任意の挿入物と同様の一体的な連続部品として弾性ポリマー材料から製造されてもよい。更に、挿入物5350は、本明細書に記載の任意の挿入物の穴部又は開口部などの任意のタイプの穴部又は開口部を有してもよい。例えば、図54に示すように、挿入物はハニカムパターンの六角形穴部を含んでもよい。挿入物5350は、ゴルフボール(不図示)を打つときのゴルフクラブヘッド4900の振動を減衰し、ノイズを減衰し、重心を下げ、及び/又は良好な感触及び音を提供し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
充填材料及び/又は挿入物5350は、本明細書に記載の任意の材料から製造されてもよい。充填材料又は挿入物5450は、ゴルフクラブヘッド4900のボディ部4910と充填材料又は挿入物5350との間の接着力の改善及び/又は層間剥離の軽減のために、結合部(不図示)などの本明細書に記載の任意の方法によってボディ部4910に結合、連結及び/又は接続されてもよい。更に、充填材料及び挿入物は、本明細書の記載の内側支持部5102、5122、5124によって内側支持領域5160に維持されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図55〜59の例では、ゴルフクラブヘッド5500は、トップ部5530と、ボトム部5540と、トウ部5550と、ヒール部5560と、フェース部5575を持つフロント部5570と、リア部5580と、ホーゼル部5565とを有するボディ部5510を含んでもよい。あるいは、ボディ部5510は、ホーゼル部5565に代えてボアを含んでもよい。ゴルフクラブヘッド5500は、本明細書に記載の任意のタイプのゴルフクラブヘッドであってもよい。ボディ部5510は、本明細書に記載の任意の材料から作製されてもよい。ゴルフクラブヘッド5500は、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッドと同様な複数のウェイト部と、ウェイト部を受けるように構成されたウェイトポートと、外側支持部及び/又は内側支持部と、弾性ポリマー充填材料と、及び/又は弾性ポリマー挿入物とを含んでもよく、含まなくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
トップ部5530は、ボディ部5510内に延びる1以上の開口部を持つクラウン部5630を含んでもよい。図55〜58の例では、クラウン部5630は、第1の開口部5632と、第2の開口部5634とを含む。図59の例では、クラウン部5630は、1つの開口部5832を含む。しかしながら、クラウン部は、任意の数の開口部を含んでもよい。図57、58の例では、クラウン部5630の一部は、第1の開口部5632と第2の開口部5634を分離し得る補強部5636を画定する。補強部5636は、ボディ部5510のセンター部に近接してもよく、フロント部5570又はその近傍の位置からリア部5580又はその近傍の位置まで延びてもよい。補強部5636の幅は、トウ部5550とトウ部5560の間の距離の約3%から15%の間であり得る。補強部の厚さは、補強部5636の幅の約2%から30%の間であり得る。補強部5636は、ボディ部5510と一体であってもよく、ボディ部5510と同じ材料から構成されてもよい。補強部5636は、ボディ部5510とは別体の部品であってもよく、及び/又はボディ部5520とは異なる材料で構成されてもよい。補強部5636は、クラウン部5630に補強又は引き締め効果を提供してもよい。従って、補強部5636は、ゴルフクラブヘッド5500がフェース部5575を介してゴルフボールを打つときに、フェース部5575及び/又はクラウン部5630の屈曲を低減することができる。クラウン部5630が2つより多くの開口部を含む場合、複数の補強部を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の開口部5632は、フロント部5570の近傍の位置からリア部5580の近傍の位置まで延びてもよい。第1の開口部5632はまた、補強部5636からトウ部5550の近傍の位置まで延びてもよく、トウ部5550の近傍でのボディ部5510の輪郭に従ってもよい。第2の開口部5634は、フロント部5570の近傍の位置からリア部5580の近傍の位置まで延びてもよい。第2の開口部5634はまた、補強部5636からヒール部5560の近傍の位置まで延びてもよく、ヒール部5560の近傍でのボディ部5510の輪郭に従ってもよい。図55〜57に示す一例では、第1の開口部5632と第2の開口部5634と補強部5636は、クラウン部5630の全体的な形状と類似の形状で、かつ、クラウン部5630の境界内に位置する形状を、共同で画定してもよい。従って、クラウン部5630は、第1の開口部5632と第2の開口部5634と補強部5636を取り囲むクラウン外周部5638を含んでもよい。クラウン外周部5638の周囲の任意の位置でのクラウン外周部5638の幅5640は、クラウン部5630の厚さ、サイズ、形状、構成材料、及びゴルフボール(不図示)を打つときにボディ部5510が受ける衝撃力の少なくとも1つに基づいて設定されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド5500は、クラウン部5630のいずれか1つ又は複数の開口部を覆うように1以上のカバー部を含んでもよい。図57の例では、ゴルフクラブヘッド5500は、クラウン部5630に取り付けられて第1の開口部5632を覆うように構成された第1のカバー部5650と、クラウン部5630に取り付けられて第2の開口部5634を覆うように構成された第2のカバー部5750とを含む。第1のカバー部5650及び第2のカバー部5750はまた、クラウン部5630の構造的支持を提供することができる。従って、第1のカバー部5650及び第2のカバー部5750の厚さ及び構成材料は、ゴルフクラブヘッド5500がフェース部5575を介してゴルフボールを打つときに、クラウン部5630の構造的支持を提供することができると共に、衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰することができるように設定されてもよい。第1の開口部5632は、第1の開口部5632を覆うようにクラウン部5630に第1のカバー部5650が取り付けられた場合に、第1のカバー部5650がクラウン部5630の外側面と同一平面になるように、クラウン部5630の外側面の下側に第1のカバー部5650を支持するように構成された1以上のリッジ部、ショルダー部又は突起部(不図示)を含んでもよい。第2の開口部5634は、第2の開口部5634を覆うようにクラウン部5630に第2のカバー部5750が取り付けられた場合に、第2のカバー部5750がクラウン部5630の外側面と同一平面になるように、クラウン部5630の外側面の下側に第2のカバー部5750を支持するように構成された1以上のリッジ部、ショルダー部又は突起部(不図示)を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1のカバー部5650及び/又は第2のカバー部5750は、部分的に又は完全に、アルミニウム系材料、マグネシウム系材料、鋼系材料、チタン系材料、ポリマー材料・セラミック材料・複合材料などの非金属材料、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切な材料で作成されてもよい。図55〜57の例では、第1のカバー部5650は、上部レイヤー5652と、下部レイヤー5654と、中間レイヤー5656とを含む。第2のカバー部5750は、上部レイヤー5752と、下部レイヤー5754と、中間レイヤー5756とを含む。上部レイヤー5652、上部レイヤー5752、下部レイヤー5654及び/又は下部レイヤー5754は、複合材料から構成されてもよい。一例では、上部レイヤー5652、上部レイヤー5752、下部レイヤー5654及び/又は下部レイヤー5754は、グラファイトエポキシ複合材料又は他の適切な繊維複合材料から構成されてもよい。上部レイヤー5652、上部レイヤー5752、下部レイヤー5654及び/又は下部レイヤー5754の厚さは、ゴルフクラブヘッド5500の特性及び特定の重量分布に依存してもよい。上部レイヤー5652、上部レイヤー5752、下部レイヤー5654及び/又は下部レイヤー5754は、ゴルフクラブヘッド5500がフェース部5575を介してゴルフボールを打つときに、クラウン部5630に構造的支持を提供することができる。中間レイヤー5656及び/又は中間レイヤー5756は、ゴルフクラブヘッド5500がフェース部5575を介してゴルフボールを打つときに、衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰する厚さを持つ任意のポリマー材料及び/又はエラストマー材料から構成されてもよい。従って、中間レイヤー5656及び/又は中間レイヤー5756は、上部レイヤー5652、上部レイヤー5752、下部レイヤー5654及び/又は下部レイヤー5754の材料よりも剛性が低い又は弾性が高い材料から構成されてもよい。例えば、中間レイヤー5656及び/又は中間レイヤー5756は、本明細書に記載の任意のポリマー、エラストマー及び/又は弾性ポリマー材料と同様の材料から構成されてもよい。上部レイヤー5652、下部レイヤー5654及び中間レイヤー5656は、エポキシ樹脂などの接着剤によって相互に貼り付け又は結合されてもよい。上部レイヤー5752、下部レイヤー5754及び中間レイヤー5756は、エポキシ樹脂などの接着剤によって相互に貼り付け又は結合されてもよい。第1のカバー部5650は、任意の方法又は材料によって第1の開口部5632をカバーするようにクラウン部5630に取り付けられてもよい。例えば、第1のカバー部5650は、エポキシ樹脂などの本明細書に記載の1以上の接着剤でクラウン部5630に取り付けられてもよい。第2のカバー部5750は、任意の方法又は材料によって第2の開口部5634をカバーするようにクラウン部5630に取り付けられてもよい。例えば、第2のカバー部5750は、エポキシ樹脂などの本明細書に記載の1以上の接着剤でクラウン部5630に取り付けられてもよい。本明細書に記載の任意のカバー部は、本明細書に記載の1以上のカバー部がクラウン部5630と連続的な一体部品を画定するように、ボディ部5510と共製造されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1のカバー部5660及び第2のカバー部5750は、第1の開口部5632及び第2の開口部5634の両方を覆うように構成され得る単一のカバー部であってもよい。例えば、図58に示すように、ゴルフクラブヘッド5500は、クラウン部5630に取り付けられて第1の開口部5632及び第2の開口部5634の両方を覆うように構成された単一のカバー部5850を含んでもよい。従って、カバー部5850がクラウン部5630に取り付けられた場合に、カバー部5850がクラウン部5630の外側面と同一平面に留まるように、補強部5636は凹んでいてもよい。ゴルフクラブヘッド5500は、補強部を含まなくてもよい。例えば、図59に示すように、ゴルフクラブヘッド5500は、クラウン部5630に単一の開口部5832を含んでもよい。従って、カバー部5850は、クラウン部5630に取り付けられて開口部5832を覆うように構成されてもよい。開口部5832は、開口部5832を覆うようにクラウン部5630にカバー部5850が取り付けられた場合に、カバー部5850がクラウン部5630の外側面と同一平面になるように、クラウン部5630の外側面の下側にカバー部5850を支持するように構成された1以上のリッジ部、ショルダー部又は突起部(不図示)を含んでもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図58の例では、カバー部5850は、上部レイヤー5852と、下部レイヤー5854と、中間レイヤー5856とを含んでもよい。上部レイヤー5852と下部レイヤー5854と中間レイヤー5856を含むカバー部5850は、構成方法及び構成材料を含む多くの点で本明細書に記載のカバー部5650(レイヤー5652、5654、5656を含む)及び/又はカバー部5750(レイヤー5752、5754、5756を含む)と類似してもよい。カバー部5850は、本明細書に記載の任意の方法又は材料で、図58に示すように第1の開口部5632及び第2の開口部5634を覆うように、又は図59に示すように開口部5832を覆うようにクラウン部5630に取り付けられてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図57の例の第1のカバー部5660及び第2のカバー部5750、及び図58、59の例のカバー部5850は、クラウン部4430の構造強度を維持又は増加させながら、クラウン部5630の重量の低減に寄与することができる。従って、ゴルフクラブヘッド5500は、ボディ部5510と同じ材料から構成され且つボディ部5510と一体部品であり得るクラウン部を持つゴルフクラブヘッドよりも低い重心を有することができる。低い重心は、ボールの弾道をより高くする。更に、カバー部5650、5750、5850の中間レイヤー5656、5756、5856は、それぞれ、ゴルフクラブヘッド5500がフェース部5575を介してゴルフボールを打つときに、衝撃を吸収及び分散し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
クラウン部5630は、本明細書に記載の1以上のカバー部を受けるように構成され得る1以上の開口部に代えて、1以上の凹部(不図示)を含んでもよい。従って、1以上の凹部は、ボディ部5510の内部に通じていなくてもよい。1以上の凹部(不図示)の深さは、1以上のカバー部がクラウン部5630の上面と同一平面に留まるように、1以上の凹部を覆うように構成された1以上のカバー部のそれぞれの厚さと同様、又は実質的に同様であってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図60、61を参照すると、例えば、ゴルフクラブヘッド5500は、ホーゼル6002、ホーゼルスリーブ6004、締結具6008を有するホーゼル組立体6000を含んでもよい。一例では、ホーゼル6002は、トップ部5530から外方に延びてもよく、ボディ部5510内に延びなくてもよい。ホーゼル6002は、図60に示すようにホーゼルスリーブ6004の一部がボディ部5510の内部に位置するように、ホーゼルスリーブ6004を受け入れるように構成されてもよい。ホーゼルスリーブ6004は、外側壁部6005及びフェルール部6006を含んでもよい。ボディ部5510の内部にあるホーゼルスリーブ6004の部分の外側壁部6005は、ボディ部5510の内部空間又は中空空間に露出されてもよい。言い換えれば、図61に示すように、ホーゼル6002はボディ部5510の中に設けられず、ボディ部5510はホーゼルスリーブ6004を取り囲む又はカバーする任意の構造を含まない。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ホーゼルスリーブ6004は、1以上の締結具、1以上の接着剤、溶接、1以上の機械的ロック機構、及び/又はそれらの組み合わせによって、ホーゼル6002及び/又はボディ部5510に連結されてもよい。図60に示す一例では、ホーゼルスリーブ6004は、ボルトのようなネジ山付き締結具であり得る締結具6008によって、ボディ部に固定されてもよい。ホーゼルスリーブ6004は、シャフト(不図示)を受け入れるように構成された第1の端部と、ネジ山付きボア6014を有する第2の端部6012とを含んでもよい。ボトム部5540は、締結具6008を受け入れるように構成された開口部6016を含んでもよい。開口部6016は、図60に示すようにホーゼル6002を通じて中空ボディ部5510にホーゼルスリーブ6004が挿入されたときに、ホーゼルスリーブ6004の第2の端部6012がネジ山付きボア6014と概ね軸方向に揃えられてもよい。締結具6008は、ホーゼルスリーブ6004をホーゼル6002及び/又はボディ部5510に固定するように、開口部6016に挿入されてホーゼルスリーブ6004のネジ山付きボア6014に螺入されてもよい。シャフト(不図示)は、その後、ホーゼルスリーブ6004に挿入して固定されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
「and(及び)」と「or(又は)」の用語は、論理積及び論理和の意味の両方を有し得る。「a」と「an」の用語は、本開示で別段示さない限り、1又は複数のものとして定義される。「coupled(結合)」及びその任意の変形は、2以上の要素を化学的、機械的、及び/又は他の方法で直接又は間接に接続することを指す。「removably connected(取り外し可能に接続された)」という語句は、取り外し可能に接続された2つの要素が、いずれかの要素の有用性を破壊又は損なうことなしに互いに分離できるように定義される。
「substantially(実質的に,略、など)」の用語は、要素の特徴、パラメータ、特性、又は値の説明に使用される場合、要素が提供しようとする特徴、パラメータ、特性、又は値を損なわない偏差又は変動を表し得る。要素の特徴、パラメータ、特性、又は値の偏差又は変動は、例えば、許容誤差、測定誤差、測定精度限界及び他の要因に基づき得る。「proximate(近接する)」の用語は、「adjacent(隣接する)」、「close(近い)」、「immediate(接近した)」、「nearby(近隣の)」等の用語と同義であり、このような用語は、本開示に現れるように交換可能に使用され得る。
本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、種々の実施形態で実現することができ、これらの実施形態の幾つかの上記説明は、必ずしも全ての可能な実施形態の完全な説明を表すものではない。代わりに、図面の説明、及び図面自体は、少なくとも1つの実施形態を開示し、及び代替の実施形態を開示してもよい。
ゴルフのルールが時々変更され得る(例えば、USGA、R&Aなどのゴルフ標準団体及び/又は運営組織によって、新しい規則が採択され得る又は古い規則が撤廃又は変更され得る)ので、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、任意の特定の時点のゴルフのルールに準拠してもよく、準拠しなくてもよい。従って、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、準拠又は非準拠のゴルフ用品として宣伝され、売り出され、及び/又は販売されてもよい。更に、上記の例はゴルフクラブヘッドについて説明され得るが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、釣り竿、ホッケーのスティック、スキーのポール、テニスのラケット、等の他の適切なタイプのスポーツ用品に適用することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本開示の対象範囲は、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物の例に限定されない。それどころか、本開示は、文言通り又は均等論の下で、添付の特許請求の範囲内に適正に収まる全ての装置、方法、及び製造物をカバーする。