JP6696314B2 - 電源電圧異常判定装置 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1に開示された技術では、主電源に直列に接続される補助電源の出力電圧の単位時間あたりの低下量が、所定の時間低下量を越える場合に、電源装置の出力先、すなわち負荷側の回路に異常があると判定する異常判定を行う。
ここで、特許文献1の技術は、電動パワーステアリング装置に適用されるものであり、搭載スペースの制約が厳しい条件において、装置の小型化を図っている。
ところで、現実には、負荷回路のショート異常又は負荷回路電源ラインの断線異常が発生した場合に限らず、配線の接触不良等によるチャタリングで瞬間的に電圧が低下する場合もある。また、エンジンを備える車両において、同一のバッテリの電力を分岐して電動パワーステアリング用モータとスタータとに供給するシステムでは、エンジン始動時のクランキングにより電源電圧が瞬間的に低下する可能性がある。
また、電動パワーステアリング装置のモータ駆動装置では一般に、負荷回路に印加される電源電圧と、制御用の信号回路に印加される電源電圧とは、同一の直流電源から印加される。したがって、負荷回路の電圧が低下したとき、同時に信号回路の電圧が低下する。しかし特許文献1には、信号回路の電圧低下に関し、何ら言及されていない。
異常検出部は、負荷回路電圧の値が電圧低下判定閾値(VLCth)よりも低下したとき、「負荷回路電圧の低下状態の異常」を検出する。
異常判別部は、負荷回路電圧の低下状態の異常が検出されたとき、異常検出前の信号回路電圧値(VSC_tr_pd)と異常検出後の信号回路電圧値との差分である信号回路電圧変化量(ΔVSC)に基づき、電圧低下異常の原因を判別する。
これにより、本発明では、同一の直流電源から負荷回路及び信号回路に電源電圧が印加される負荷駆動システムにおいて、負荷回路電圧低下の異常原因が負荷回路のショート異常であるか否かを適切に判別することができる。
したがって、負荷回路のショート異常又は電源ライン断線異常の場合には負荷の駆動を停止し、瞬時電圧低下の場合は負荷の駆動を継続するというように、異常原因に応じて適切な処置を実施することができる。
(第1実施形態)
第1実施形態の電源電圧異常判定装置について、図1〜図10を参照して説明する。
最初に図1を参照し、「電源電圧異常判定装置」としてのマイコン43が適用される負荷駆動システムの全体構成を説明する。この負荷駆動システムは、例えば車両の電動パワーステアリング装置において操舵アシストモータを駆動するシステムとして用いられる。
図1の例では、マイコン43は、レギュレータ42、ドライバ回路44、負荷駆動回路54等と共に、駆動対象55を制御するECU30を構成する。例えば負荷駆動回路54は、直流電力を交流電力に変換するインバータ等であり、駆動対象55は、インバータから供給される電力によりトルクを発生するモータ等である。ここでは、負荷駆動回路54及び駆動対象55を含めて、ECU30の制御対象としての「負荷56」と考える。
以下、負荷回路50に印加される電源電圧を「負荷回路電圧VLC」といい、信号回路40に印加される電源電圧を「信号回路電圧VSC」という。「LC」は「Load Circuit」を意味し、「SC」は「Signal Circuit」を意味する。
レギュレータ42は、信号回路用電源ライン32を経由して入力された信号回路電圧VSCに基づき、マイコン用電源を生成する。
マイコン43は、レギュレータ42により生成されたマイコン用電源により駆動され、各種制御演算によりドライバ回路44への指令信号を演算する。なお、制御演算に用いる車両情報やフィードバック情報の信号入力の図示を省略する。
ドライバ回路44は、マイコン43が演算した指令信号に基づき、負荷回路用電源リレースイッチ51、52、及び、負荷駆動回路54内のスイッチを動作させる。
(a)インバータを構成するスイッチング素子のドレイン−ソース間が短絡した場合。
(b)いずれかの相のモータ巻線がインバータの電源ラインと天絡し、又は、インバータのグランドラインと地絡した場合。
(c)異なる相のモータ巻線同士が相間で短絡した場合。
全ての場合について、「ショート異常」とは、抵抗が完全に0となる状態に限らず、正常時に比べて抵抗がほぼ0に近づく「レアショート」の状態を含むものとする。ショート異常が発生すると、過電流により、又は、過電流に起因する発熱により、素子や基板部品等が破壊するおそれがある。これを「システム破壊」という。
この「断線異常」についても、抵抗が無限大となる状態に限らず、正常時に比べて抵抗が極めて大きくなる状態を含むものとする。
以下、「負荷回路のショート/断線異常」というとき、負荷回路の符号「50」の記載を省略する。
このような瞬時電圧低下の場合に毎回システムを停止すると、本来システムに要求される機能、例えば電動パワーステアリング装置における操舵アシスト機能が喪失し、ユーザの利便性が損なわれることとなる。
その他にも、従来、電源電圧の低下異常判定に関して、様々な方法が提案されている。しかし、その多くは、一つの電圧レベルを監視し、その監視電圧が低下したときに異常と判定して負荷回路の駆動を停止するものである。
そのような従来技術に対し、本実施形態のマイコン43は、負荷回路電圧VLCの低下を検出し、さらに、電圧低下の原因が負荷回路のショート異常、断線異常、又は瞬時電圧低下のいずれであるかを判別可能とするものである。
マイコン43の詳細構成を示す図2において、「VLC」は、「負荷回路電圧」又は「負荷回路電圧値」を意味し、「VSC」は、「信号回路電圧」又は「信号回路電圧値」を意味する。「値」の有無は、文脈に応じて使い分ける。例えば、「電圧が低下する」というように物理量の変化を記述する場合等には「値」を付さない。また、「電圧値が閾値より大きい」というように値同士を比較する場合等には「値」を付して記述する。
本実施形態では、負荷回路電圧VLCに関する構成と信号回路電圧VSCに関する構成とを区別するため、各部の名称が必然的に長くなる傾向にある。そこで、初出時に正式名称を記載し、以後、省略しても理解可能な部分については、適宜省略して記載する。
負荷回路電圧低下判定部61は、負荷回路電圧VLCが所定の電圧低下判定閾値よりも低下したことを判定する。低下状態異常判定部62は、電圧低下異常の判定回数をカウントするカウンタを用いて、負荷回路電圧低下状態の異常を判定する。そして、低下状態異常判定部62は、負荷回路電圧低下状態の正常/異常の情報を出力する。
つまり、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdが電源投入直後で安定していない場合や負荷回路電圧VLCの低下に伴って低下している場合等が想定される。そのような場合、異常判別部80が、その電圧値VSC_tr_pdに基づいて信号回路電圧変化量ΔVSCを算出すると、誤判定を生じるおそれがある。
そのための手段として、異常検出前電圧バッファ演算部72は、異常検出前信号回路電圧のバッファ値VSC_tr_pd_bfを演算する。電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、電圧バッファを開始してから解除するまでタイマをカウントアップする。
信号回路電圧変化量算出部81は、異常検出前電圧演算部70の異常検出前電圧値使用許可判定部71が出力した異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdと、異常検出後の信号回路電圧値VSCとの差分である「信号回路電圧変化量ΔVSC」を算出する。すなわち、「ΔVSC=VSC_tr_pd−VSC」と表される。
負荷回路断線判定部83は、負荷回路ショート判定部82が負荷回路のショート異常でないと判定したとき、断線異常の判定回数をカウントするカウンタを用いて、負荷回路の断線異常であるか否かを判別する。そして、負荷回路の断線異常であると判定した場合、負荷回路断線判定部83は、ECU電源オフ信号を出力する。
一方、負荷回路の断線異常でなく瞬時電圧低下であると判定した場合、負荷回路断線判定部83は、ECU正常信号を出力する。
図3に、異常検出部60による負荷回路電圧低下異常検出のフローチャートを示す。
S11で、負荷回路電圧低下判定部61は、負荷回路電圧値VLCを電圧低下判定閾値VLCthと比較する。
負荷回路電圧値VLCが電圧低下判定閾値VLCth未満でありS11でYESのとき、S12に移行する。負荷回路電圧値VLCが電圧低下判定閾値VLCth以上でありS11でNOのとき、S15に移行し、異常判定カウント値Ctrを0回とする。仮に前回までのルーチンで異常判定カウント値Ctrがカウントアップされていた場合、カウント値CtrはS15にてリセットされる。
異常判定カウント値Ctrが確定値Ctr_fixに達したとき、S12でYESと判断し、S13にて「負荷回路電圧低下状態の今回値」が異常であると判定する。
また、異常判定カウント値Ctrが0回から確定値Ctr_fixに達するまでの時間を「電圧低下異常確定待ち時間Ttr_fix」とする。この電圧低下異常確定待ち時間Ttr_fixは、後述の図6、図8〜図10のタイミングチャートで参照される。
図4〜図6に、異常検出前電圧演算部70による異常検出前信号回路電圧演算処理のフローチャート及びタイミングチャートを示す。図4では、後出の図5とステップ番号を対応させるため、S23、S24を欠番とする。
図4〜図6に示す例では、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdの更新処理が1[ms]毎に実行され、負荷回路電圧VLCの低下が検出された場合に、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdを更新する。なお、1[ms]の更新周期は、システムに応じて変更してよい。
<条件1> 電圧バッファ使用許可タイマ値Tapが判定時間X[ms]以上
<条件2> 負荷回路電圧低下状態の今回値が異常
<条件3> 負荷回路電圧低下状態の前回値が正常
なお、電圧バッファ使用許可タイマ値Tapの「ap」は「approval」を意味する。
異常検出前電圧バッファ演算部72は、S25で、電圧バッファ値VSC_tr_pd_bfを更新する
S26では、取得された最新の信号回路電圧値VSCが電圧バッファ値VSC_tr_pd_bf(0[ms]前)として更新される。
負荷回路電圧低下状態の今回値が異常でありS27でYESの場合、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、S29にて、電圧バッファ使用許可タイマ値Tapを0[ms]とする。つまり、負荷回路電圧低下状態の異常発生により電圧バッファは解除される。
電圧バッファ使用許可タイマ値Tapが判定時間Xに達しておらず、S28でYESの場合、S30にてタイマ値Tapがインクリメントされる。すなわち、前回のタイマ値Tapに1[ms]を加えた時間が新たなタイマ値Tapとして更新される。
電圧バッファ使用許可タイマ値Tapが判定時間Xに達しており、S28でNOの場合、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、タイマ動作を終了する。
図5の処理では、S22の後にS23が実行される。S23で、異常検出前電圧バッファ演算部72は、システム電源オン後継続時間Tsys_onがシステム電圧安定待ち時間Tsys_thに達したか否か判断する。
一方、システム電源オン後継続時間Tsys_onが安定待ち時間Tsys_thに達しており、S23でNOの場合、S25に移行する。以下、図4と同様である。
時刻t0から時刻t2までの部分は、「システム電源投入後の異常検出前信号回路電圧演算処理」の説明のため参照される。また、時刻t5以後の部分は、後述の図10に関連する「瞬時電圧低下からの正常復帰後の異常検出前信号回路電圧演算処理」に関する。
なお、時刻t3から時刻t5まで、負荷回路電圧値VLCが電圧低下判定閾値VLCthよりも一時的に低下した後、正常復帰する動作について、ここでの説明を省略する。
また、説明中のS番号は、図4、図5のフローチャートのステップを示す。
時刻t0から、システム電源オン後継続時間Tsys_onがシステム電圧安定待ち時間Tsys_thに達する時刻t1まで、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdとしてデフォルト電圧値VSC_defが用いられる。
このとき同時に、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、S29にて、電圧バッファ使用許可タイマ値Tapを初期化する。
その後、負荷回路電圧値VLCが正常復帰した時刻t5に、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、再び電圧バッファ使用許可タイマ値Tapのカウントアップを開始する。
図7に、異常判別部80による負荷回路電圧低下異常時における原因判別及び異常処置のフローチャートを示す。
S41での「負荷回路電圧低下状態今回値が異常?」に対する判断結果がYESであることは、異常判別部80による処理を実行する前提となる。S41でNOの場合、図7のルーチンを終了する。
S42で、信号回路電圧変化量算出部81は、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdから、現在、すなわち異常検出後の信号回路電圧値VSCを差し引いた信号回路電圧変化量ΔVSCを算出する。異常検出前に比べ異常検出後の信号回路電圧値VSCがいくらかでも低下していれば、信号回路電圧変化量ΔVSCは正の値となる。
<条件1> 信号回路電圧変化量ΔVSCがショート判定変化量閾値ΔVSC_th以上
<条件2> 信号回路電圧値VSCが正常値範囲外
<条件3> 負荷回路電圧値VLCがショート判定電圧閾値VLCsh_th未満
S44では、ECU電源をオフする。
負荷回路電圧値VLCが正常復帰判定電圧閾値VLCre_th未満でありS45でYESのとき、S46に移行し、負荷回路断線判定部83は、負荷回路断線カウント値Copをインクリメントする。なお、「op」は「open」を意味する。
続いてS47で、負荷回路断線判定部83は、負荷回路断線カウント値Copが所定の確定値Cop_fixに達したか否か判断する。
負荷回路電圧値VLCが正常復帰判定電圧閾値VLCre_th以上でありS45でNOのとき、負荷回路断線判定部83は、電圧低下異常が検出された原因がチャタリング等の瞬時電圧低下であると判断し、S49に移行する。
S49では、ECU30の動作を継続する。
時刻t4以後の動作については、異常原因毎に説明する。
さらに、時刻t4での負荷回路電圧値VLCは正常復帰判定電圧閾値VLCre_th未満であるため、S45にてYESと判断され、負荷回路断線カウント値Copのインクリメントが開始される。
第1実施形態の効果について説明する。効果説明の部分では、特許請求の範囲の記載と対応させるため、「負荷回路の電源ライン断線異常」を省略せずに記載する。
(1)異常判別部80は、信号回路電圧変化量ΔVSCが変化量閾値ΔVSC_th以上の場合に「負荷回路のショート異常」であると判定する。一方、信号回路電圧変化量ΔVSCが変化量閾値ΔVSC_th未満の場合に「負荷回路の電源ライン断線異常又は瞬時電圧低下」であると判定する。
これにより、同一のバッテリ10から負荷回路50及び信号回路40に電源電圧が印加される負荷駆動システムにおいて、負荷回路電圧低下の異常原因が負荷回路のショート異常であるか否かを適切に判別することができる。
これにより、電圧低下異常の原因が負荷回路のショート異常でない場合、さらに、負荷回路の電源ライン断線異常であるか、瞬時電圧低下であるかを判別することができる。
負荷回路のショート異常又は電源ライン断線異常の場合には、システム停止することにより、システム破壊を防止することができる。一方、瞬時電圧低下の場合には、不要なシステム停止を回避し、システム動作を維持することができる。
これにより、負荷回路の電源ライン断線異常確定待ち時間中にショート異常が発生した場合にショート異常を判定し、システム破壊を防止することができる。
これにより、異常判別部80は、適切な異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdを用いて異常判定することができる。
これにより、負荷回路電圧VLCの低下に追随して低下しているときの信号回路電圧値VSC_tr_pdの使用を回避し、誤判定を防止することができる。
これにより、システム電圧が安定していない段階での信号回路電圧値VSCの使用を回避し、誤判定を防止することができる。
異常判別部80において負荷回路のショート異常であると判定されるように設定されたデフォルト値VSC_defを用い、安全側に判定することで、負荷回路のショート異常の検出漏れを回避し、システム破壊を防止することができる。
第2実施形態の電源電圧異常判定装置について、図11〜図13を参照して説明する。図11において、第1実施形態の図2と実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、負荷回路電圧VLC又は信号回路電圧VSCの少なくとも一方について、複数の電圧値がマイコン43に入力される。図11の例では、複数の負荷回路電圧値VLC[0]、VLC[1]、・・・、VLC[N‐1]、及び、複数の信号回路電圧値VSC[0]、VSC[1]、・・・、VSC[N‐1]がマイコン43に入力される。
或いは、一つの負荷回路に接続される負荷回路用電源ラインが複数存在するシステムや、一つの信号回路に接続される信号回路用電源ラインが複数存在するシステムにおいて、各電源ラインの電圧値をマイコンが監視するシステムにも適用可能である。
図11に示した以外のマイコン43の構成は図2と同様であるため、図示を省略する。また、各電圧選択値が入力された後のマイコン43の処理は第1実施形態と同様である。
「選択」には、複数の入力電圧値のうちいずれか一つの値、例えば最大値や最小値を代表値として抽出することを含む。また、「選択」には、複数の入力電圧値に基づき、単純平均や加重平均による平均値、その他の関数値やマップ参照値等を算出することを含む。さらに「選択」には、複数の入力電圧値の分布に基づく多数決処理等を行うことを含む。
以下、選択の具体例の説明において、負荷回路電圧VLCと信号回路電圧VSCとを区別せず、まとめて「入力電圧値VIN」と表す。また、入力電圧値VINの入力インターフェイス数を「N(≧2)」とし、1からNまでの整数値を取る変数を「n」と表す。
S61〜S65では、N個の入力電圧値VINを順に電圧閾値Vthと比較し、電圧閾値Vth以上である入力電圧値VINの数をカウントする。
S61で、変数nの初期値を0とする。変数nが0から(N−1)までのとき、S62でYESと判断し、S63の判断ステップに進む。n番目の入力電圧値VIN[n]が電圧閾値Vth以上の場合、S63でYESと判断し、S64で多数決カウント値Cmvをインクリメントする。次に、S65で変数nを次の値に移す。変数nが入力数Nに達し、S62でNOと判定されるまで、このループを繰り返す。
多数決カウント値Cmvが過半数の場合、S66でYESと判断し、S67で多数決電圧値Vmvを電圧閾値Vthとする。一方、多数決カウント値Cmvが半数以下の場合、S66でNOと判断し、S68で多数決電圧値Vmvを0とする。
この方式では、選択値として電圧閾値Vth又は0の二値が択一的に選択される。また、S66の判定を「Cmv=N?」のように変更すれば、全数一致判断が可能となる。
各記号の意味は、以下のとおりである。
VMIN:最小電圧値、 MIN( ):最小値選択関数
VMAX:最大電圧値、 MAX( ):最大値選択関数
VAVE:平均電圧値、 AVE( ):平均値選択関数
図13(b)のS7Bでは、N個の入力電圧値VIN[0]、VIN[1]、VIN[2]、・・・、VIN[N−1]の最大値VMAXが選択値として算出される。
図13(c)のS7Cでは、N個の入力電圧値VIN[0]、VIN[1]、VIN[2]、・・・、VIN[N−1]の平均値VAVEが選択値として算出される。
(a)図1の構成では、バッテリ10の電圧がそのまま信号回路コネクタ31及び負荷回路コネクタ36に入力されている。しかし、バッテリ10とコネクタ31、36との間にDCDCコンバータ等を設け、変圧された電圧がコネクタ31、36に入力されるようにしてもよい。同一の直流電源の電源電圧を負荷回路電圧VLC及び信号回路電圧VSCとして共通に用いるシステムであれば、本発明の構成として成立する。
(c)異常検出前の信号回路電圧値VSCが、異常判別部80の判定に使用可能な程度に常に安定しているシステムでは、異常検出前電圧演算部70を設けなくてもよい。
(e)図3の異常判定確定値Ctr_fixや、図7の断線異常確定値Cop_fixとして「1回」を設定してもよい。その場合、最初の異常判定の段階で異常を確定することができる。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
40・・・信号回路、
43・・・マイコン(電源電圧異常判定装置)、
50・・・負荷回路、
60・・・(負荷回路電圧低下)異常検出部、
70・・・異常検出前(信号回路)電圧演算部、
80・・・(負荷回路電圧低下)異常判別部。
Claims (9)
- 同一の直流電源(10)から負荷回路(50)及び信号回路(40)に電源電圧が印加される負荷駆動システムにおいて、前記負荷回路に印加される電源電圧である負荷回路電圧(VLC)、及び、前記信号回路に印加される電源電圧である信号回路電圧(VSC)を監視する電源電圧異常判定装置であって、
前記負荷回路電圧の値が電圧低下判定閾値(VLCth)よりも低下したとき、前記負荷回路電圧の低下状態の異常を検出する異常検出部(60)と、
前記負荷回路電圧の低下状態の異常が検出されたとき、異常検出前の前記信号回路電圧値(VSC_tr_pd)と異常検出後の前記信号回路電圧値との差分である信号回路電圧変化量(ΔVSC)に基づき、前記信号回路電圧変化量が変化量閾値(ΔVSC_th)以上の場合に前記負荷回路のショート異常であると判定し、前記信号回路電圧変化量が前記変化量閾値未満の場合に前記負荷回路の電源ライン断線異常、又は瞬時電圧低下であると判定する異常判別部(80)と、
を備える電源電圧異常判定装置。 - 前記異常判別部は、
前記信号回路電圧変化量が前記変化量閾値未満の場合、さらに前記負荷回路電圧値と正常復帰判定閾値(VLCre_th)とを比較し、前記負荷回路電圧の更新値が前記正常復帰判定閾値未満であると判断された回数(Cop)が所定の確定値(Cop_fix)以上となったとき、前記負荷回路の電源ライン断線異常であると判定する請求項1に記載の電源電圧異常判定装置。 - 前記異常判別部は、
前記負荷回路のショート異常又は電源ライン断線異常であると判定したとき、前記負荷回路の駆動を停止し、
前記信号回路電圧変化量が前記変化量閾値未満であり、且つ、前記負荷回路の電源ライン断線異常判定が確定する前に前記負荷回路電圧の更新値が前記正常復帰判定閾値以上に復帰したとき、前記負荷回路の駆動を継続する請求項2に記載の電源電圧異常判定装置。 - 前記異常判別部は、
前記負荷回路の電源ライン断線異常の判定が確定するまで前記負荷回路電圧の更新値を繰り返し取得している間、さらに前記信号回路電圧の更新値を取得し、当該信号回路電圧の更新値に基づく前記信号回路電圧変化量と前記変化量閾値との比較により前記負荷回路のショート異常判定を実施する請求項2または3に記載の電源電圧異常判定装置。 - 前記異常判別部が異常判定に使用可能な前記異常検出前の信号回路電圧値を演算する異常検出前電圧演算部(70)をさらに備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の電源電圧異常判定装置。
- 前記異常検出前電圧演算部は、
前記信号回路電圧のバッファを開始してから所定の電圧バッファ使用許可判定時間(X[ms])が経過した後、現在から前記電圧バッファ使用許可判定時間前の前記信号回路電圧のバッファ値(VSC_tr_pd_bf(X[ms]前))を前記異常検出前の信号回路電圧値として用いる請求項5に記載の電源電圧異常判定装置。 - 前記異常検出前電圧演算部は、
前記直流電源による電力供給開始からの電源オン後継続時間(Tsys_on)が電圧安定待ち時間(Tsys_th)に達した後、前記信号回路電圧のバッファを開始する請求項6に記載の電源電圧異常判定装置。 - 前記異常検出前電圧演算部は、
前記異常検出前の信号回路電圧値として前記信号回路電圧のバッファ値を使用可能であるときを除き、前記異常判別部において前記負荷回路のショート異常であると判定されるように設定されたデフォルト値(VSC_def)を前記異常検出前の信号回路電圧値として用いる請求項6または7に記載の電源電圧異常判定装置。 - 前記負荷回路電圧又は前記信号回路電圧の少なくとも一方について、複数の電圧値が入力される電源電圧異常判定装置であって、
複数の入力電圧値(VIN[0]、VIN[1]、・・・、VIN[N−1])に基づいて、前記負荷回路電圧又は前記信号回路電圧の選択値を算出する複数入力電圧処理部(90)をさらに備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の電源電圧異常判定装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016120911A JP6696314B2 (ja) | 2016-06-17 | 2016-06-17 | 電源電圧異常判定装置 |
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