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JP6680147B2 - アクティブデバイス作動装置 - Google Patents

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JP6680147B2
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Description

本発明は、歩行者保護用アクティブデバイスを作動させるアクティブデバイス作動装置に関する。
従来より、車両と歩行者との衝突の際に、歩行者を保護するエアバッグ装置等のアクティブデバイスが知られている。
例えば、車両に変形センサを設けて、衝突時における荷重の強さと、衝突直前に検出した車両と対象物との相対速度とに基づいて、歩行者を保護するエアバッグ装置等のアクティブデバイスを作動を判定する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この技術では、変形センサの出力信号により衝突発生時にフロントバンパに作用した荷重を求め、求めた荷重と、変形センサの出力信号により衝突時におけるフロントバンパの変形で生じた歪エネルギの時間変化とに基づき、車両と対象物との相対速度を求めている。そして、これら荷重及び相対速度が閾値を超えたか否かを判別して、歩行者を保護するアクティブデバイスの作動を判定する。
特開2006−248508号公報
しかしながら、車両に設けられた変形センサの出力信号は、瞬間的に中断(瞬断)する場合がある。変形センサの出力信号が瞬断した場合、一時的に荷重及び相対速度を求めることができず、アクティブデバイス作動の判定が不安定になる場合がある。従って、簡単な構成でかつ簡単な処理で、圧力センサで検出した圧力に基づき歩行者を保護するアクティブデバイスを作動させるのには改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、簡単な構成でかつ簡単な処理でアクティブデバイスの作動性能を向上できるアクティブデバイス作動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のアクティブデバイス作動装置は、車両の車速を検出する車速検出部と、対象物が車両用バンパに衝突したときの前記車両用バンパに発生した圧力を検出し圧力信号を出力する圧力検出部と、前記車速検出部で検出された車速が所定範囲内で、かつ前記圧力検出部から出力された圧力信号のレベルが歩行者検出用の第1閾値以上の状態で、前記圧力検出部が正常の場合には、前記圧力信号の変化量が第2閾値以上の場合に歩行者保護用アクティブデバイスを作動させ、前記圧力検出部の異常が発生した場合には、異常が発生した時点で前記歩行者保護用アクティブデバイスを作動させる制御を行う制御部と、を備えている。
本発明によれば、車速検出部は車両の車速を検出し、圧力検出部は歩行者が車両用バンパに衝突したときの前記車両用バンパに発生した圧力を検出し圧力信号を出力する。
ところで、車両(例えば車両用バンパ)に対象物が衝突した際には、車両用バンパに生じる圧力の時間変化は、車両と対象物との相対速度によって異なる。例えば、歩行者に比べて、相対速度が小さい対象物と車両との衝突では、圧力がピークに到達する迄に時間を要し、歩行者を保護するアクティブデバイスを作動させることを要求しない程度の衝突である場合がある。
そこで、制御部は、車速検出部で検出された車速が、歩行者を保護するアクティブデバイスを作動させる車速として定めた所定範囲内であり、圧力検出部で検出された圧力が歩行者検出用の第1閾値以上の状態で、圧力の変化量が第2閾値以上の場合に、歩行者保護用アクティブデバイスを作動させる制御を行う。
このように、衝突時における車速、圧力及び相対速度に対応する圧力の変化量に基づいてアクティブデバイスを作動させる制御を行う。これにより、歩行者との衝突をより高精度に検出でき、衝突検出性能を向上させることができる。従って、簡単な構成でかつ簡単な処理で衝突検出性能を向上することができる。
ところが、圧量検出部の異常が発生する場合がある。例えば、圧力の検出が瞬断されたり、圧力検出部で検出された圧力を示す信号の出力信号が瞬断されたりする等の異常が発生する場合がある。そこで、本発明のアクティブデバイス作動装置の制御部は、車速が所定範囲内で、かつ圧力信号のレベルが歩行者検出用の第1閾値以上の状態で、圧力検出部が正常の場合には、圧力信号の変化量が第2閾値以上の場合に歩行者保護用アクティブデバイスを作動させ、圧力検出部の異常が発生した場合には、異常が発生した時点で歩行者保護用アクティブデバイスを作動させる制御を行う。
このように、圧力検出部の出力が瞬間的に中断(瞬断)する等の異常が発生した場合、相対速度に対応する圧力の変化量を考慮せずにアクティブデバイスを作動させる。これにより、圧力検出部に異常が生じた場合であっても、アクティブデバイス作動の判定が不安定になることがないので、歩行者との衝突をより高精度に検出でき、衝突検出性能を向上させることができる。
以上説明したように本発明によれば、簡単な構成でかつ簡単な処理でアクティブデバイスの作動性能を向上させることができる、という効果がある。
本実施形態に係るアクティブデバイス作動装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る車両用バンパ周辺の概略構成を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る車両用バンパ周辺の概略構成を示す一部拡大断面図である。 本実施形態に係るアクティブデバイスを作動させる際の車両用バンパに発生する圧力と車速との関係を示す特性の一例を示す線図である。 本実施形態に係る衝突時に発生する圧力特性の一例を示す線図である。 本実施形態に係る衝突時に発生する圧力特性の一例を示す線図である。 本実施形態に係る圧力特性に対する圧力勾配を示す特性の一例を示す。 本実施形態に係るアクティブデバイス作動装置の制御装置で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るアクティブデバイス作動装置をハードウェアで実現する衝突検出モジュールの一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る衝突速度判定部の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1に、本実施形態に係るアクティブデバイス作動装置の概略構成を示す。アクティブデバイス作動装置10は、車両と対象物との衝突を検出するための各種制御を行う制御装置12を備えている。
制御装置12は、CPU14、ROM16、RAM18、及びI/O20を含むマイクロコンピュータで構成され、CPU14、ROM16、RAM18、及びI/O20は各々コマンド及びデータを授受可能にバス21を介して接続されている。
ROM16には、車両と対象物との衝突を検出するためのプログラム、および衝突を検出するための閾値等が記憶され、ROM16に記憶されたプログラムをCPU14が実行することによって車両と対象物との衝突を検出する制御が行われる。なお、RAM18は、プログラムを実行する際のキャッシュメモリ等として使用される。
I/O20には、車載カメラ22、接触センサ24、車速センサ26、およびアクティブデバイス28が接続されている。車載カメラ22、接触センサ24、および車速センサ26は、車両の状態を検出するための検出器である。車載カメラ22は、車両前方を撮像することにより、車両に衝突する可能性を有する車両前方の対象物を検出する予防センサとして機能する非接触の検出器である。予防センサとして機能する検出器の他例には、車両前方を走査する車載レーダが挙げられる。接触センサ24は、車両用バンパの予め定めた位置において対象物の衝突などによって発生する圧力に関係した物理量を検出する検出器である(詳細は後述)。接触センサ24は、圧力チャンバまたは圧力チューブ等を車両用バンパに設けて圧力チャンバまたは圧力チューブ内の圧力fを検出する。車速センサ26は、車両の速度(車速Va)を検出する検出器である。
アクティブデバイス28は、車両と対象物とが衝突したとき、対象物が歩行者である場合に、歩行者を保護するための保護装置を作動するためのデバイスである。アクティブデバイス28としては、例えば、フードを上昇させて歩行者への衝撃を吸収するポップアップフードを作動するガスジェネレータや、フード上に展開するエアバッグ装置を作動するインフレータ等のデバイスを適用することができる。
制御装置12は、車載カメラ22、接触センサ24、および車速センサ26の検出値に基づいて、車両と対象物との衝突を検出して、対象物が歩行者である場合にアクティブデバイス28を作動するように制御する。
なお、本実施形態では、アクティブデバイス28が本発明の歩行者保護用アクティブデバイスの一例である。また、接触センサ24が本発明の圧力検出部の一例であり、車速センサ26が本発明の車速検出部の一例である。また、制御装置12が本発明の制御部の一例である。
図2に、車両用バンパ周辺の概略構成を分解斜視図で示す。なお、図2では、矢印UP、矢印FR、矢印OUTは、車両上下方向上側、車両前後方向前側、車両幅方向外側(左側)を示す。
車両用バンパ30は、例えば、乗用車等の車両の前部に備えられる。車両用バンパ30は、フロントバンパカバー32と、バンパリインフォースメント34と、アブソーバ38と、を備えている。また、アブソーバ38の車両後側には、圧力チューブ46および圧力センサ48を含む接触センサ24が配置される(詳細は後述)。
フロントバンパカバー32は、バンパリインフォースメント34を車両前側から覆っており、このバンパリインフォースメント34等の車体に取り付けられている。フロントバンパカバー32の下部には、バンパリインフォースメント34の車両後側に配置されたラジエータ42に風を導入するための開口部32Aが形成されている。バンパリインフォースメント34は、車両幅方向に延びる長尺状に形成されて車両に配置されている。アブソーバ38は、車両幅方向を長手方向として配置されている。アブソーバ38は、フロントバンパカバー32の車両後側に配置されている。
なお、車両用バンパ30の上方、例えば、車両内部のリアビューミラーのステイ等の位置には、予防センサとして機能する車載カメラ22を取り付けることができる。本実施形態にかかるアクティブデバイス作動装置10では、予防センサを備えることを要求しない。予防センサは、車両に衝突する可能性を有する対象物(例えば車両前方の対象物)を検出するための検出器である。例えば、車載カメラ22の撮像画像から、歩行者を含む、車両に衝突する可能性を有する車両前方の対象物の種類を判別することが可能になる。車載カメラ22を備えることで、車両に衝突する可能性を有する車両前方の対象物が歩行者であることを高精度に判定することができる。
図3に、車両用バンパ周辺の概略構成の一部拡大断面を示す。バンパリインフォースメント34は、アルミ系等の金属材料により構成された中空の略矩形柱状に形成されて、車幅方向を長手方向としてフロントバンパカバー32の車両後側に配置されている。
アブソーバ38は、発泡樹脂材すなわちウレタンフォーム等によって構成されており、フロントバンパカバー32とバンパリインフォースメント34との間に設けられると共に、車幅方向を長手方向とした長尺状に形成されている。また、アブソーバ38は、長手方向から見た断面視で略矩形状に形成されている。また、アブソーバ38は、バンパリインフォースメント34の所定部位(例えば上部)の車両前側に隣接して配置されて、バンパリインフォースメント34の前面34Aに固定されている。また、アブソーバ38の後面38Aには、後述する圧力チューブ46を保持する保持溝部44が形成されている。この保持溝部44は、側断面視で車両後側へ開放された略C字形状(詳しくは、車両後側へ一部開放された円形状)に形成されて、アブソーバ38の長手方向に貫通されている。
圧力チューブ46は、車幅方向両端に設けられた圧力センサ48に接続され(図2参照)、圧力チューブ46および圧力チューブ46により、接触センサ24を構成する。すなわち、接触センサ24は、長尺状に形成された圧力チューブ46と、圧力チューブ46の圧力変化に応じた信号を出力する圧力センサ48と、を含んで構成される。また、圧力チューブ46は、断面略円環状の中空構造体として構成される。圧力チューブ46の外径寸法は、アブソーバ38の保持溝部44の内径寸法に比して僅かに小さく設定されており、圧力チューブ46の長手方向の長さは、アブソーバ38の長手方向の長さに比して長く設定される。圧力チューブ46は、保持溝部44内に組付けられる(嵌め込まれる)ことにより、圧力チューブ46がアブソーバ38の長手方向に沿って配置される。
アブソーバ38の保持溝部44内に圧力チューブ46が組付けられた状態では、アブソーバ38の長手方向から見た断面視で、圧力チューブ46の外周面がアブソーバ38の後面50Aと接する、又は僅かに隙間を空けて配置される。これにより、圧力チューブ46が、バンパリインフォースメント34の前面34Aに隣接して配置され、車両後側への荷重がアブソーバ38に作用してアブソーバ38が圧力チューブ46を押圧するときに、バンパリインフォースメント34によって圧力チューブ46に対して反力が生じるようになっている。圧力チューブ46の車幅方向両端に設けられた圧力センサ48は、制御装置12に電気的に接続され、圧力チューブ46が変形することで、圧力チューブ46内の圧力fに応じた信号が圧力センサ48から制御装置12へ出力されるようになっている。
なお、図2では、圧力センサ48を、圧力チューブ46の両端に設けた一例を示すが、圧力チューブ46の両端に圧力センサ48を設けることに限定されない。例えば、圧力チューブ46の何れか一方の端部に設けてもよく、また圧力チューブ46の中腹部に設けてもよく、さらにこれらを組み合わせて3つ以上設けてもよい。さらに、圧力チューブ46および圧力センサ48により構成される接触センサ24を、車両用バンパ30の上下方向に複数配設してもよい。
次に、車両と対象物との衝突に関係する閾値について説明する。
車両用バンパ30に歩行者が衝突した際、車両用バンパ30が変形し、車両用バンパ30には所定の圧力fが発生する。従って、車両用バンパ30に歩行者が衝突した場合における圧力fを予め求めておき、車両と対象物との衝突を検出するための閾値として第1閾値th1として設定する。これにより、車両用バンパ30に発生する圧力fが第1閾値th1以上の場合、歩行者に衝突したと判別し、歩行者を保護するアクティブデバイス28を作動させることができる。
車両と歩行者との衝突時にアクティブデバイス28の作動により歩行者を保護する場合、歩行者の歩行速度は車速Vaに比べて低いため、衝突時の速度は、車速Vaを近似的に用いることができる。また、車両と歩行者との衝突時には、アクティブデバイス28の作動により歩行者を保護するのに適した車速Vaがある。つまり、フード等の車両前方で歩行者を保護する場合、車両の停止中や車速Vaが低速のときは軽度の衝突と考えられ、アクティブデバイス28を作動しても保護効果が低い場合がある。また、車速Vaが高速のときは、アクティブデバイス28を作動させても歩行者がフードを飛び越えてしまい、保護効果が低い場合がある。そこで、本実施形態では、一例として、予め定めた低速V1から予め定めた高速V2までの予め定めた所定範囲(例えば、25〜55[km/h])の車速Vaを、アクティブデバイス28を作動する速度範囲に定める。アクティブデバイス28を作動する速度範囲は、一例であり、アクティブデバイス28により歩行者を保護する機能に応じて定めてもよい。
図4に、アクティブデバイス28を作動させる際の車両用バンパ30に発生する圧力と車速Vaとの関係を示す。図4では、アクティブデバイス28を作動可能な衝突時の状態を示す領域ARを示している。つまり、車両用バンパ30に発生する圧力fが第1閾値th1以上であると共に、車速Vaが低速V1から高速V2までの車速Vaの範囲(速度範囲)である領域ARに衝突時の状態が含まれる場合に、歩行者を保護するアクティブデバイス28を作動させることができる。
ところが、車両用バンパ30に発生する圧力fが第1閾値th1以上で、車速Vaが低速V1から高速V2に含まれる(領域AR)衝突時の状態では、対象物が歩行者以外であってもアクティブデバイス28が作動される。そこで、本実施形態では、車両と歩行者との衝突時にアクティブデバイス28を作動させるために、車両と対象物との相対速度に対応する物理量を衝突判定に用いる。
図5に、相対速度が相違する対象物が車両に衝突した場合における圧力特性の一例を示す。車両と歩行者とが衝突した場合、車両と対象物との相対速度は車速Vaに近似可能であり、比較的短時間で圧力fのピーク(時間t1)に到達する特性曲線50に示す圧力特性となる。一方、歩行者と比べて小さな相対速度による対象物が車両に衝突した場合、歩行者との衝突時における圧力fのピーク(時間t1)より長い時間を経過して圧力fのピーク(時間t2)に到達する特性曲線51に示す圧力特性となる。図5に示しように、特性曲線50に示す圧力特性と、特性曲線51に示す圧力特性とは、圧力勾配k(単位時間当たりの圧力fの変化量)が相違する。図5に示す例では、歩行者との衝突時における圧力特性の圧力勾配kに比べて、相対速度が小さい対象物との衝突時における圧力特性の圧力勾配kは小さくなる。
本実施形態では、歩行者と考えられる特性曲線50に示す圧力特性で対象物との衝突された場合には、歩行者を保護するアクティブデバイス28を作動させる。一方、車両と対象物との相対速度が、対象物が歩行者である場合より小さい特性曲線51に示す圧力特性で対象物との衝突された場合には、歩行者を保護するアクティブデバイス28を作動させないようにする。
詳細には、車両と対象物との衝突時、車両用バンパ30に生じる圧力fの変化特性は、車両と対象物との相対速度に対応する。車両用バンパ30に発生する圧力fは、車両用バンパ30に対する対象物の侵入量に比例する。車速Vaより小さい相対速度で対象物が車両に衝突した場合、車両用バンパ30への対象物の一定の侵入量まで到達する時間は、歩行者との衝突と比較して、長い時間を要することになる。従って、車両用バンパ30に対する単位時間当たりの対象物の侵入量は、相対速度が小さくなるに従って小さくなり、相対速度は対象物の侵入量の時間微分に対応する。また、対象物の侵入量の時間微分は、車両用バンパ30に発生する圧力fに関する時間特性(圧力特性)における傾向を示す圧力勾配k(単位時間当たりの圧力fの変化量)に比例する。従って、本実施形態では、車両と対象物との相対速度に対応する物理量として圧力勾配kを衝突判定に用いる。
図6には、相対速度が相違する対象物が車両に衝突した場合における圧力特性の一例を示し、図7には、圧力特性に対する圧力勾配kを示す特性の一例を示す。図6では、車両と歩行者とが衝突した際の圧力特性(特性曲線52)を実線で示し、歩行者と比べて小さな相対速度による対象物が車両に衝突した際の圧力特性(特性曲線53)を点線で示す。また、図7では、図6に示す圧力特性(特性曲線52)における圧力勾配kを示す特性曲線54を実線で示し、図6に示す圧力特性(特性曲線53)における圧力勾配kを示す特性曲線55を点線で示す。
図6に示すように、相対速度が相違する対象物が車両に衝突した場合、それぞれの圧力特性で車両用バンパ30に発生する圧力fが第1閾値th1以上になり、圧力判定のみでは、両者に対してアクティブデバイス28が作動される。一方、図7に示すように、歩行者との衝突時の圧力特性(特性曲線50)に対する圧力勾配kを示す特性と、相対速度が小さい対象物(歩行者以外)との衝突時の圧力特性(特性曲線51)に対する圧力勾配kを示す特性とは、圧力勾配kの最大値が相違する。図5に示す例では、歩行者との衝突時における圧力特性の圧力勾配kに比べて、相対速度が小さい対象物との衝突時における圧力特性の圧力勾配kは小さくなる。従って、歩行者との衝突時の圧力勾配kと、相対速度が小さい対象物(歩行者以外)との衝突時の圧力勾配kとを判別可能な圧力勾配kの値を第2閾値th2に定める。この圧力勾配kに関する第2閾値を定めることで、歩行者との衝突時には圧力勾配kの示す値が第2閾値th2以上となり、相対速度が小さい対象物との衝突時には圧力勾配kの示す値が、第2閾値th2に到達しない。このように、歩行者を判別できる。
このように、車両と歩行者との衝突時にアクティブデバイス28を作動させるために、車両と対象物との相対速度に対応する物理量を衝突判定に用いる。つまり、本実施形態では、歩行者との衝突した場合における車両用バンパ30に発生する圧力fの圧力勾配kについて予め求めておき、車両と歩行者との衝突を検出するための閾値として第2閾値th2を設定する。これにより、圧力勾配kが第2閾値th2以上の場合、歩行者に衝突したことを検出することができる。
ところで、歩行者との衝突を検出するために、車両用バンパ30に生じる圧力fの圧力勾配kを用いた場合、接触センサ24から常時、出力信号が出力されることが要求される。ところが、接触センサ24の出力信号が瞬間的に中断(瞬断)した場合、例えば、圧力センサ48のセンサ出力が瞬断されたり、圧力センサ48で検出された圧力fを示す出力信号が瞬断されたりする等の異常が発生した場合、車両用バンパ30に生じる圧力fの圧力勾配kを求めることができず、車両と対象物との衝突判定が不安定になる。
そこで、本実施形態では、例えば、圧力センサ48のセンサ出力が瞬断されたり、圧力センサ48で検出された圧力fを示す出力信号が瞬断されたりする等の異常を検出する。そして、異常が検出された場合、圧力勾配kが第2閾値th2以上であることとしてアクティブデバイスを作動させることを判定する。つまり、圧力勾配kを求めるための信号が瞬断された状況等の異常が検出された場合には、車両と対象物との相対速度に対応する物理量として用いた車両用バンパ30に発生する圧力fの圧力勾配kによる判定を、歩行者との衝突であるものとして判定する。言い換えれば、圧力勾配kを用いた相対速度による判定を考慮せずに、衝突判定する。これにより、車両と対象物との衝突判定が不安定になることなく、瞬断された状態以外の状態で車両用バンパ30に発生した圧力fと、車速Vaとに基づいて、衝突判定でき、高精度に歩行者を保護するアクティブデバイス28を作動させることができる。
次に、本実施形態に係るアクティブデバイス作動装置10の制御装置12で実行される処理の一例について説明する。
図8に、本実施形態に係るアクティブデバイス作動装置10の制御装置12で実行される処理の流れの一例を示す。なお、本実施形態では、図8に示す処理の流れの一例を具現化した、ROM16に予め記憶されたプログラムを、制御装置12が実行する。図8の処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンされた場合に開始される。
まず、イグニッションスイッチがオンされると、ステップS100へ進み、車速センサ26の出力信号を読み取ることにより、車速Vaが検出される。次のステップS102では、接触センサ24の出力信号に基づいて衝突状態が検出される。具体的には、制御装置12が、接触センサ24の出力値を読み取ることにより、車両用バンパ30に発生した圧力fを検出する。
次に、ステップS104では、車速Vaが所定範囲に含まれる(V2≧Va≧V1)か否かが判断される。所定範囲は、前記のように、アクティブデバイス28の作動により歩行者を保護するのに適した車速Vaの範囲が予め定められている。ステップ104否定判断された場合(V1>Va、Va>V2)はステップS116へ進む。ステップS116では、アクティブデバイス28の作動指示を行うことなく、ステップS118へ進む。つまり、制御装置12は、アクティブデバイス28に対して作動する指示を示す作動信号を出力せずに処理を進める。
一方、ステップS104で肯定判断された場合(V2≧Va≧V1)はステップS106へ進む。ステップS106では、圧力fが第1閾値以上(f≧th1)か否かが判断される。第1閾値th1は、前記のように、車両用バンパ30に歩行者が衝突した際に、車両用バンパ30に発生する所定の圧力fが予め定められている。ステップS106で肯定判断された場合(f≧th1)はステップS108へ進み、否定判断された場合(f<th1)はステップS116へ進む。
ステップS108では、接触センサ28が「異常なし」か否かを判断する。つまり、制御装置12は、例えば、接触センサ28(圧力センサ48)の出力信号をモニタリングし、接触センサ28から常時出力信号が出力されている場合には「異常なし」と判断し、圧力センサ48のセンサ出力が瞬断されたり、圧力センサ48で検出された圧力fを示す出力信号が瞬断されたりする等の異常ありと判断する。
ステップS108で肯定判断された場合(異常なし)、ステップS110で、圧力fの圧力勾配kを導出し、ステップS112へ進む。ステップS112では、圧力勾配kが第2閾値以上(k≧th2)か否かが判断される。第2閾値th2は、前記のように、歩行者との衝突時の圧力勾配kと、相対速度が小さい対象物(歩行者以外)との衝突時の圧力勾配kとを判別可能な圧力勾配kの値が第2閾値th2として予め定められている。ステップS112で否定判断された場合(k<th2)はステップS116へ進む。
ステップS112で肯定判断された場合(k≧th2)はステップS114へ進み、アクティブデバイス28の作動指示が行われる。すなわち、制御装置12は、アクティブデバイス28に対して作動する指示を示す作動信号を出力する。これにより、歩行者を保護すべくアクティブデバイス28が作動される。ステップS114に示す作動信号の出力後には、ステップ118へ処理が移行される。ステップ118では、イグニッションスイッチがオフされたことを判別することにより、本処理を終了させるか否かが判断され、肯定判断された場合、本処理ルーチンが終了され、否定判断された場合、ステップ100へ処理を戻す。
一方、ステップS108で否定判断された場合(異常あり)、ステップS114へ処理が移行される。つまり、接触センサ28(圧力センサ48)に異常が検出された場合、圧力勾配kを導出して判定することなく、ステップS114で、アクティブデバイスを作動させる。接触センサ28(圧力センサ48)に異常が検出された場合にステップS114へ処理を移行することは、圧力勾配kが第2閾値th2以上であることとしてアクティブデバイスを作動させることに対応する。つまり、圧力勾配kを求めるための信号が瞬断された状況等の異常が検出された場合に、圧力fの圧力勾配kによる判定を、歩行者との衝突であるものとして処理を進めることに相当する。これにより、車両と対象物との衝突判定が不安定になることなく、高精度に歩行者を保護するアクティブデバイス28を作動させることができる。
なお、アクティブデバイス28に対する作動信号の出力後に、本処理ルーチンの継続実行が不要の場合は、ステップ114の処理後、本処理ルーチンを終了させてもよい。
本実施形態では、図5に示す処理の流れを示すプログラムを実行することにより行われる処理を説明したが、プログラムの処理をハードウエアで実現してもよい。
図9に、車両と対象物との衝突を検出してアクティブデバイス28を作動させるハードウェアとして、衝突検出モジュール13の一例を示す。
図9に示すように、衝突検出モジュール13は、車速判定部60、衝突圧力判定部62、衝突速度判定部64、及びAND素子66を備えている。衝突検出モジュール13には、車速センサ26の出力信号(車速Va)及び接触センサ24の出力信号(圧力f)が入力される。また、衝突検出モジュール13は、アクティブデバイス28へ作動信号を出力する。
なお、接触センサ24の出力信号(圧力f)は、圧力チューブ46の両端に設けられた圧力センサ48の各々から入力されるが、図9では圧力チューブ46の両端に設けられた圧力センサ48の各々が纏めて入力された場合を示している。また、衝突検出モジュール13には、接触センサ28(圧力センサ48)の異常を示す信号が入力される。本実施形態では、詳細を後述する衝突速度判定部64で異常を検出するため、衝突検出モジュール13の外部から、異常を示す信号が入力されることを要求しない。しかし、接触センサ28(圧力センサ48)の異常を検出する装置が別途装備されている場合は、衝突検出モジュール13の外部から、異常を示す信号が入力されるようにしてもよい。
車速判定部60は、衝突時の車速Vaがアクティブデバイス28の作動により歩行者を保護するのに適した車速Vaであることを判定する機能部である。例えば、車速判定部60には、車両停止中や車両の走行中にアクティブデバイス28の作動を抑制する車速Vaの所定範囲が予め定められている。なお、車速Vaの所定範囲は、アクティブデバイス28の作動させる速度範囲でもよい。車速判定部60は、予め定められた車速Vaの所定範囲と、車速センサ26で検出された車速Vaとを比較し、車速Vaがアクティブデバイス28の作動させるのに適した場合にハイレベル信号を出力する。
衝突圧力判定部62は、接触センサ24の出力信号により、衝突時に車両用バンパ30に発生する圧力fが歩行者が衝突した際に発生する所定の圧力fに対応することを判定する機能部である。衝突圧力判定部62は、歩行者検出用の第1閾値th1に相当する信号を出力する第1閾値信号出力部を含み、接触センサ24により検出した圧力fが第1閾値th1以上の場合にハイレベル信号を出力する。
衝突速度判定部64は、接触センサ24の時系列な出力信号により導出した圧力fの圧力勾配k(車両と対象物との相対速度に対応する物理量)が車両と歩行者との衝突時における圧力勾配kに対応することを判定する機能部である(詳細は後述)。衝突速度判定部64は、歩行者検出用の第2閾値th2に相当する信号を出力する第2閾値信号出力部を含み、接触センサ24により導出した圧力fの圧力勾配kが第2閾値th2以上の場合にハイレベル信号を出力する。
AND素子66は、車速判定部60、衝突圧力判定部62、及び衝突速度判定部64の各々の出力の論理積(AND)を出力する。つまり、車速判定部60、衝突圧力判定部62、及び衝突速度判定部64の各々がハイレベルの信号を出力した際にハイレベルの信号を、アクティブデバイス28に対して作動する指示を示す作動信号として出力する。
このように、車両と対象物との衝突時に、接触センサ24の出力信号(圧力f)が歩行者との衝突に対応する圧力fでかつ、アクティブデバイス28の作動により歩行者を保護するのに適した車速Vaであり、相対速度に対応する圧力勾配kが車両と歩行者との衝突に相当する相対速度である場合に、アクティブデバイス28に対して作動する指示を示す作動信号として出力する。これにより、衝突時の車速Vaによる判定及び衝突時の圧力fによる判定により歩行者との衝突を判定によってアクティブデバイス28を作動させる場合と比較して、圧力勾配kを導出する簡単な構成でアクティブデバイスの作動性能を向上できる。また、圧力勾配kは圧力fの変化から導出できるので、簡単な処理でアクティブデバイスの作動性能を向上できる。
図10に、衝突検出モジュール13の一部を構成する衝突速度判定部64の一例として圧力勾配kにより歩行者との衝突を判定する機能部を示す。なお、図10では、圧力チューブ46の両端に設けられた圧力センサ48から入力される信号の各々を、圧力センサ(R)及び圧力センサ(L)として示した。また、圧力チューブ46の両端に設けられた圧力センサ48に対応して、入力可能な異常を示す信号の各々もセンサ異常(R)及びセンサ異常(L)として示した。
図10に示すように、衝突速度判定部64は、前処理部70、第2閾値th2を設定する閾値設定部73が接続された勾配判定部72、異常検出部74、75、OR素子76及びOR素子78を備えている。衝突速度判定部64には、接触センサ24の出力信号(圧力f)として、圧力チューブ46の両端に設けられた圧力センサ48の各々から入力される信号を示す圧力センサ(R)及び圧力センサ(L)が入力される。また、衝突速度判定部64は、勾配判定信号を出力する。なお、圧力チューブ46の両端に設けられた圧力センサ48に対応して、入力可能な異常を示す信号を示すセンサ異常(R)及びセンサ異常(L)を入力することができる。
前処理部70は、接触センサ24の出力信号、つまり圧力チューブ46の両端に設けられた圧力センサ48の各々から入力される信号を例えば平均して位相差をクリアする機能部である。従って、前処理部70は、入力された圧力センサ(R)及び圧力センサ(L)を合成して接触センサ24の出力信号(圧力f)として出力する。
勾配判定部72は、衝突時に車両用バンパ30に発生する圧力fの圧力勾配kが歩行者が衝突した際の所定の圧力勾配kに対応することを判定する機能部である。勾配判定部72は、歩行者検出用の第2閾値th2に相当する信号を出力する第2閾値信号出力部として閾値設定部73が接続され、前処理部70から入力された接触センサ24の出力信号(圧力f)に基づいて圧力fの圧力勾配kを導出し、導出した圧力勾配kが第2閾値th2以上の場合にハイレベル信号を出力する。
異常検出部74、75は、接触センサ28(圧力センサ48)の出力信号を監視し、圧力センサ48のセンサ出力が瞬断される等の状態の場合に、センサ異常として検出され、ハイレベルの信号を出力する。なお、接触センサ28から常時出力信号が出力されている場合には異常検出部74、75は、ローレベルの信号を出力する。
OR素子76は、異常検出部74、75の各出力の論理和(OR)をOR素子78へ出力する。従って、圧力センサ48の少なくとも一方のセンサ出力が瞬断される等の状態の場合に、センサ異常が検出され、ハイレベルの信号がOR素子78へ出力される。
そして、OR素子78は、勾配判定部72の出力とOR素子76の出力との論理和(OR)を勾配判定信号として出力する。従って、圧力センサ48の少なくとも一方のセンサ出力が瞬断される等の状態の場合に、センサ異常が検出され、ハイレベルの信号がOR素子78へ出力される。
従って、衝突速度判定部64は、相対速度に対応する圧力勾配kが車両と歩行者との衝突に相当する相対速度である場合に、アクティブデバイス28に対して作動する指示を示す作動信号を出力するためのハイレベルの勾配判定信号を出力する。また、衝突速度判定部64は、接触センサ28(圧力センサ48)の出力が瞬間的に中断(瞬断)する等の異常が発生した場合、アクティブデバイス28に対して作動する指示を示す作動信号を出力するためのハイレベルの勾配判定信号を出力する。これにより、接触センサ28(圧力センサ48)に異常が生じた場合であっても、アクティブデバイス作動の判定が不安定になることがないので、歩行者との衝突をより高精度に検出でき、衝突検出性能を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態では、車両と対象物との衝突時に、接触センサ24により検出された圧力fが歩行者との衝突に対応する圧力fでかつ、車速Vaがアクティブデバイス28の作動により歩行者を保護するのに適した車速Vaであり、相対速度に対応する圧力勾配kが車両と歩行者との衝突に相当する相対速度である場合に、アクティブデバイス28に対して作動する指示を示す作動信号として出力する。これにより、衝突時の車速Vaによる判定及び衝突時の圧力fによる判定により歩行者との衝突を判定によってアクティブデバイス28を作動させる場合と比較して、圧力勾配kを導出する簡単な構成でアクティブデバイスの作動性能を向上できる。また、圧力勾配kは圧力fの変化から導出できるので、簡単な処理でアクティブデバイスの作動性能を向上できる。
また、本実施形態では、接触センサ28(圧力センサ48)の出力が瞬間的に中断(瞬断)する等の異常が発生した場合、アクティブデバイス28に対して作動する指示を示す作動信号を出力するための勾配判定信号を出力する。これにより、接触センサ28(圧力センサ48)に異常が生じた場合であっても、アクティブデバイス作動の判定が不安定になることがないので、歩行者との衝突をより高精度に検出でき、衝突検出性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、車両用バンパに生じる圧力を用いた場合を説明したが、圧力に代えて車両と対象物との衝突の際の変形量により算出される有効質量を用いてもよい。
また、本実施形態では、車両用バンパ30に圧力センサを設けて車両用バンパに生じる圧力を用いた場合を説明したが、例えば、圧力チャンバを車両用バンパ30に設けて圧力を検出してもよい。
さらに、本実施形態では、車両用バンパ30に圧力センサを設けた場合を説明したが、例えば、加速度センサを用いて車両用バンパ30の変形量を検出して圧力を推定してもよい。
さらにまた、本実施形態では、車両の前方側を例に挙げて説明したが、車両後方側等の車両周囲に適用するようにしてもよい。
また、本実施形態における制御装置12で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体等に記憶して流通するようにしてもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(記1)
車両の車速を検出する車速検出部と、
対象物が車両用バンパに衝突したときの前記車両用バンパに発生した圧力を検出し圧力信号を出力する圧力検出部と、
前記車速検出部で検出された車速が所定範囲内で、かつ前記圧力検出部から出力された圧力信号のレベルが歩行者検出用の第1閾値以上の状態で、前記圧力検出部が正常の場合には、前記圧力信号の変化量が第2閾値以上の場合に歩行者保護用アクティブデバイスを作動させ、前記圧力検出部の異常が発生した場合には、異常が発生した時点で前記歩行者保護用アクティブデバイスを作動させる制御を行う制御部と、
を備えたアクティブデバイス作動装置。
(記2)
前記圧力検出部の異常は、圧力信号の瞬断の状態である
記1に記載のアクティブデバイス作動装置。
(記3)
前記制御部は、前記圧力検出部から出力された圧力信号に基づいて、前記車両用バンパに発生した圧力の変化量を導出する圧力変化量導出部を含む
記1又は記2に記載のアクティブデバイス作動装置。
(記4)
前記圧力検出部は、前記車両の幅方向異なる位置に複数設けた圧力センサを含み、当該複数設けた圧力センサによって前記車両用バンパに発生した圧力を検出する
記1〜記3の何れか1つに記載のアクティブデバイス作動装置。
(記5)
前記圧力変化量導出部は、前記圧力検出部から出力された圧力信号に基づいて、前記車両用バンパに発生した圧力の時間変化を示す圧力勾配を前記圧力の変化量として導出する
記1〜記4の何れか1つに記載のアクティブデバイス作動装置。
(記6)
前記制御部は、前記車速検出部で検出された車速が所定範囲内かを判定する車速判定部と、前記圧力検出部で検出された圧力が歩行者検出用の第1閾値以上かを判定する圧力判定部と、前記車速判定部及び前記圧力判定部の判定結果と、前記圧力信号の変化量とに基づいて歩行者保護用アクティブデバイスの作動を判定する作動判定部とを含み、前記作動判定部の判定結果に基づいて、前記歩行者保護用アクティブデバイスを作動させる制御を行う制御部であって、
前記車速判定部で前記車速検出部で検出された車速が所定範囲内と判定され、かつ前記圧力判定部で前記圧力検出部から出力された圧力信号のレベルが歩行者検出用の第1閾値以上と判定された状態で、前記作動判定部は、前記圧力検出部が正常の場合に、前記圧力信号の変化量が第2閾値以上の場合に歩行者保護用アクティブデバイスを作動する判定を行い、前記圧力検出部の異常が発生した場合には、異常が発生した時点で前記歩行者保護用アクティブデバイスを作動させる判定を行う
記1〜記5の何れか1つに記載のアクティブデバイス作動装置。
10 アクティブデバイス作動装置
12 制御装置(制御部、圧力変化量導出部)
13 衝突検出モジュール(制御部、圧力変化量導出部)
24 接触センサ(圧力検出部)
26 車速センサ(車速検出部)
30 車両用バンパ
46 圧力チューブ
48 圧力センサ
60 車速判定部
62 衝突圧力判定部
64 衝突速度判定部
72 勾配判定部(圧力変化量導出部)
74 異常検出部
75 異常検出部
th1 第1閾値
th2 第2閾値

Claims (1)

  1. 車両の車速を検出する車速検出部と、
    対象物が車両用バンパに衝突したときの前記車両用バンパに発生した圧力を検出し圧力信号を出力する圧力検出部と、
    前記車速検出部で検出された車速が所定範囲内で、かつ前記圧力検出部から出力された圧力信号のレベルが歩行者検出用の第1閾値以上の状態で、前記圧力検出部が正常の場合には、前記圧力信号の変化量が第2閾値以上の場合に歩行者保護用アクティブデバイスを作動させ、前記圧力検出部の異常が発生した場合には、異常が発生した時点で前記歩行者保護用アクティブデバイスを作動させる制御を行う制御部と、
    を備えたアクティブデバイス作動装置。
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