JP6679986B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
トナー像を保持して回転する保持体と、
前記保持体にシート状の記録媒体を押し付けて通過させる押付部材と、
前記押付部材に前記保持体上のトナー像を前記記録媒体に転写させるための転写電流を供給する転写給電手段と、
前記記録媒体を挟んで前記保持体と前記押付部材との間の転写位置に導入するよう回転して送り出す送出ロール対と、
前記記録媒体が前記転写位置を通過しているときの、前記転写位置を通過している前記記録媒体の電気抵抗値を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出される前記通過している前記記録媒体の電気抵抗値に応じて、前記通過している前記記録媒体に対して前記転写給電手段から供給する転写電流の値を通過している間に下げる又は変更しないよう調整する調整手段であって、前記通過している記録媒体の後端が前記送出ロール対を抜け出た後に前記転写電流の値を下げる又は変更しないよう調整する調整手段と、
を備えているものである。
この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明A1又はA2の画像形成装置において、前記転写給電手段は、前記調整手段が前記転写電流の値を下げる場合、前記記録媒体の後端が前記送出ロール対を抜け出る時期よりも所定の時間だけ前の時期から当該転写電流を下げ始めて供給するものである。
前記調整手段は、前記湿度計測手段で計測された湿度の値を加味して前記転写電流の値を下げる割合を調整するものである。
この発明(A5)の画像形成装置は、上記発明A1からA4のいずれかの画像形成装置において、前記記録媒体の坪量を選定する坪量選定手段を備え、
前記調整手段は、前記坪量選定手段で選定された記録媒体の坪量の値を加味して前記転写電流の値を下げる割合を調整するものである。
この発明(A7)の画像形成装置は、上記発明A1からA5のいずれかの画像形成装置において、前記転写位置を抜け出た後の前記記録媒体のトナー像非転写面を除電する除電手段と、前記除電手段に除電電圧を供給する除電給電手段とを備え、前記検出手段は、前記除電給電手段から除電電圧を供給しているときの出力電圧値及び出力電流値の計測情報を入手して前記記録媒体の電気抵抗値を検出するよう構成されているものである。
この発明(A8)の画像形成装置は、上記発明A1からA7のいずれかの画像形成装置において、前記検出手段は、前記記録媒体の先端側のトナー像が転写されていない部分が前記転写位置を通過しているときの電気抵抗値を検出するものである。
上記発明A3の画像形成装置では、記録媒体の後端が送出ロール対を抜き出る時期に転写電流を変更して供給する場合に比べて、上記発明A1による効果を的確に得ることができる。
上記発明A5の画像形成装置では、調整手段が記録用紙の坪量の値を加味しない場合に比べて、上記発明A1による効果をより的確に得ることができる。
上記発明A7の画像形成装置では、転写工程時の記録媒体の電気抵抗値を簡便に検出して上記発明A1による効果を確実に得ることができる。
上記発明A8の画像形成装置では、転写工程時の記録媒体の電気抵抗値をトナーの介在による検出誤差の発生を回避して適正に検出したうえで上記発明A1による効果を的確に得ることができる。
図1及び図2は、実施の形態1に係る画像形成装置を示すものである。図1はその画像形成装置の内部の概要を示し、図2はその画像形成装置の要部(転写部分とその関連部分)を示している。
画像形成装置1は、図1に示されるように、装置本体である筐体10の内部に、現像剤としてのトナーからなる像を形成して最終的にシート状の記録媒体の一例としての記録用紙9に転写する作像装置2、所要の記録用紙9を収容するとともに作像装置2の転写位置に搬送して供給する給紙装置3、記録用紙9に転写されたトナー像を定着する定着装置4等を備えている。図1等における符号11は、筐体10の上面部に設けられた、画像の形成が終了した後の記録用紙9が排出されて収容される収容部である。筐体10は、構造部材、外装材等の各種部材で構成されている。
このうち給紙搬送路は、搬送ロール対34や図示しない複数の搬送案内部材で構成されている。搬送ロール対34は、回転停止した状態で給紙装置3から送り出された記録用紙9の先端9aの辺部を突き当てることにより記録用紙9全体の搬送時における傾き姿勢を矯正した後、転写タイミングに合わせて回転始動することにより記録用紙9を転写位置に導入するよう送り出す所謂レジロール(レジストロール)対として構成されている。中間搬送路は、図示しない複数の搬送案内部材で構成されている。排紙搬送路は、搬送ロール対35や図示しない複数の搬送案内部材で構成されている。搬送ロール対35は、定着後の記録用紙9を収容部11に送り出す排出ロールとして構成されている。
次に、この画像形成装置1における転写装置25を中心とする転写部分及びその関連部分の構成について説明する。
また、この電気抵抗値Rtの検出は、その検出した電気抵抗値Rtの情報の送信が調整手段6による調整動作に間に合うような時期に完了するよう構成されている。さらに、電気抵抗値Rtの検出は、記録用紙9の先端9a側のトナー像が転写されていない部分(先端余白部分)95の通過時における出力電圧値Vt及び出力電流値Itから電気抵抗値を検出するように構成するとよい。この場合は、トナーの介在による電気抵抗値Rtの検出誤差の発生を回避でき、電気抵抗値Rtをより精度よく検出することができる。
以下、画像形成装置1における転写装置25を中心とする転写部分の動作について説明する。
この際、記録用紙の後端9bが転写位置を通過することは、例えば、レジロール対34が記録用紙9の送り出しのために回転始動してから、記録用紙9が転写位置を抜け出るまでに要する所要時間が経過する時点(Te)の情報から取得することができる。
一方、記録用紙9の転写工程時における電気抵抗値Rtが閾値Rxの60MΩ以下である場合には、その記録用紙9が吸湿している用紙であるとみなし、転写電源28から供給する適正な転写電流値について、レジロール対34の抜け出し後の電流値(Ibg)を、その抜け出し前の電流値(Ibf)である「18μA」から規定の割合だけ下げた値である「13μA」に調整した。
すなわち、記録用紙9の後端9bがレジロール対34から抜け出るタイミングで記録用紙9の転写位置(感光ドラム21と転写装置25のロール250とが圧接する部位)における搬送速度の低下が起こると、図18に示されるように、転写位置から搬送方向Cの後方側にある記録用紙9の部分が本来の搬送方向Cとは逆の方向Sに微妙に変位するかのようなスリップ現象が発生する。そして、このスリップ現象の発生に伴い、転写装置25(ロール250の弾性層252)側に転写電流の供給により存在するプラス極性の電荷(+E)が、低抵抗化した記録用紙9を通じて感光ドラム21上の正規極性(マイナス極性)に帯電しているトナーT1の表面に転移して、一部のトナーT2が逆極性化されてしまう(プラス極性になる)。この結果、その逆極性化したトナーT2が、転写位置で記録用紙9側に静電的に移行して転写されず、感光ドラム21の表面に残留するよう保持されることで発生するものと考えられる。
つまり、そのレジロール対34に挟まれて送り出されているときの記録用紙9は、上記搬送速度の差により、レジロール対34から転写位置に導入されるまでの間に少し湾曲した形状になって搬送されるが、その記録用紙の後端9bがレジロール対34から抜け出た後は、レジロール対34による搬送力が無くなってその湾曲した形状が維持されず消失する。この結果、そのときの記録用紙9の転写位置よりも後方の部分(後端9bを含む部分)が、瞬間的に搬送方向Cとは逆の方向Sに変位するような挙動を示し、これが搬送速度の低下として認識される。
このうちトナー飛び散りは、記録用紙9の転写面に転写されるトナー像を構成するトナーの記録用紙9との静電的な保持力が弱く、そのトナーの一部がトナー像の周囲に飛び散って転写像が乱れる現象である。
このトナー飛び散りは、転写電源28から実際に供給される転写電流の値が本来の適正な転写電流値に比べて小さい場合に、その転写電流の供給により記録用紙9の裏面(トナー像非転写面)に転写されたトナーを保持するための電荷(本例ではプラス電荷)が十分に蓄えられないために発生するものと考えられる。ちなみに、吸湿した記録用紙9の場合は、電気抵抗値Rtの低抵抗化によりプラス電荷が感光ドラム21側に近づき吸湿していない記録用紙9に比べて転写電流による静電的な作用が相対的に強まることになるため、トナー飛び散りが発生しにくい傾向にある。
また、連鎖状白抜けは、転写位置の導入直前位置における記録用紙9と感光ドラム21との間の微小な隙間でギャップ放電により発生する、0.5mm〜1.0mm程度の長さに連なった鎖状のように視認されるトナー転写不良の現象である。この連鎖状白抜けは、転写電源28から実際に供給される転写電流の値が本来の適正な転写電流値に比べて大きい場合に発生しやすい現象である。
この場合は、記録用紙9が吸湿した記録用紙の場合(図8)のように電気抵抗値Rtが低くなって低抵抗化していないため、転写電流によるプラス極性の電荷が記録用紙9の転写面に転移して一部のトナーが逆極性化されるおそれがなくなり、記録用紙9がレジロール対34を抜け出た後の後端白抜けが発生しない。そして、転写電流が相対的に小さくなる側のトナー飛び散りの発生度合を示す点線ラインと、転写電流が相対的に大きくなる側の連鎖状白抜けの発生度合を示す実線ラインとは、図7に示されるようにレジロール対34の抜き出し前と後でほぼ同じ状態であるため、この吸湿していない記録用紙9に対しては、レジロール対34の抜け出し前の適正な転写電流範囲(その中心値Iaf)とレジロール対34の抜け出し後の適正な転写電流範囲(その中心値Iag)とが、画質の許容レベルを基準にして対比するとほぼ同じ範囲(値)になることが判明した。
このことから、吸湿していない記録用紙9の転写工程時には、その転写電流を用紙後端9bのレジロール対34の抜け出し前後において変更する必要がないことがわかる。
この場合は、記録用紙9が吸湿しているので電気抵抗値Rtが低くなって低抵抗化しているため、前述したようにその記録用紙9がレジロール対34を抜け出た後に後端白抜けが発生するようになる。このため、転写電流が相対的に大きくなる側でレジロール対34の抜き出し後における画質の状態を示す細めの実線は、その抜け出し前の連鎖状白抜けの発生度合を示す太めの実線とは異なり、後端白抜けの発生度合を示すラインとなる。このときの後端白抜けの発生度合を示す細めの点線ラインは、連鎖状白抜けの発生度合を示す太めの実線ラインよりも転写電流が小さくなる側にシフトする。またこのとき、レジロール対34の抜け出し後におけるトナー飛び散りの発生度合を示す細めの点線ラインも、その抜け出し前におけるトナー飛び散りの発生度合を示す太めの点線ラインよりも転写電流が小さくなる側に少しシフトする。これにより、吸湿した記録用紙9に対しては、レジロール対34の抜け出し後の適正な転写電流範囲(その中心値Ibg)が、レジロール対34の抜け出し前の適正な転写電流範囲(その中心値Ibf)に比べて狭くなって、全体として相対的に小さい値になる範囲に片寄った結果になることが判明した。
このことから、吸湿した記録用紙9の転写工程時には、白抜けの発生を回避する観点からすると、その転写電流値(その中心値Ibg)を用紙後端9bのレジロール対34の抜け出し後に、その抜け出し前の転写電流値(その中心値Ibf)よりも下げる方向に変更することが必要であることがわかる。
実施の形態1における転写電源28については、電気抵抗値Rtが閾値Rxよりも低い記録用紙9(吸湿した用紙)に対する転写工程時に調整手段6が転写電流の値を下げる調整を行う場合、図5に二点鎖線等で示すように、その記録用紙9の後端がレジロール対34を抜け出る時期(Tx)よりも所定の時間だけ前の時期(Tm<Tx)から転写電流を下げ始めて供給するように構成してもよい。
このときの時期Tmを決める上記所定の時間は、記録用紙9の後端がレジロール対34を抜け出る時点(Tx)において転写電流が実際に下げた値で正確に供給されるために必要な時間に設定される。例えば、数十ms(ミリ秒)程度に設定される。
このように構成した場合は、記録用紙の後端9bがレジロール対34を抜け出る時点(Tx)において転写電流が遅延要因(動作バラツキなど)に関係なく実際に下げた値で正確に供給されるようになり、特に記録用紙の後端9bでの白抜けの発生が的確に抑制される。
しかし、このとき各記録用紙9が転写位置を通過する前(通過直前)における各出力電圧値(Vs)も、各記録用紙で異なることがわかる。図示の例では、吸湿していない記録用紙9の場合における通過直前の出力電圧値の方が、吸湿した記録用紙9の場合における出力電圧値よりも大きな値になっている。例えば、吸湿していない記録用紙9の場合の出力電圧値(Vs)は800Vであるのに対し、吸湿した記録用紙9の場合の出力電圧値(Vs)は740Vになる。このことは、各記録用紙9が転写位置を通過する直前におけるシステム抵抗値(記録用紙9を除く)が異なっていることを意味する。上記例の場合、吸湿していない記録用紙9の通過直前におけるシステム抵抗値Rfは40MΩ(=800V/20μA)となり、吸湿した記録用紙9の通過直前におけるシステム抵抗値Rfは37MΩ(=740V/20μA)となる
すなわち、吸湿していない記録用紙9の場合、その記録用紙9だけの電気抵抗値は30MΩ[=(1400V/20μA)−(800V/20μA)]となる。一方、吸湿している記録用紙9の場合、その記録用紙9だけの電気抵抗値は12MΩ[=(980V/20μA)−(740V/20μA)]となる。この場合、閾値Rxについては例えば22MΩ(=60MΩ−38MΩ)と設定すればよい。このときの「38MΩ」は、閾値Rxに対応する吸湿条件での記録用紙9が転写位置を通過する直前におけるシステム抵抗値Rf(用紙通過直前の閾値に対応する抵抗値)を示している。このように記録用紙9の転写工程時における電気抵抗値の実態を、システム抵抗値を構成する記録用紙9以外の要素の影響を排除して、その記録用紙9のみの要素による結果だけで比較できるようになる。
図11は、実施の形態2に係る画像形成装置1の要部(転写部分とその関連部分)を示すものである。
また、上記坪量選定手段8としては、例えば、画像形成装置1の使用者が画像形成に使う記録用紙9の坪量に関する情報を画像形成装置1の図示しない操作パネル等から入力又は選択することができる手段が適用される。
この湿度計測手段7と坪量選定手段8は、調整手段6に直接又は間接的に接続されており、その各検出した情報が調整手段6に送信されるようになっている。
すなわち、この転写部分の動作は、基本的に実施の形態1における転写部分の動作例(図3)と同じである。このため、図12では、実施の形態1における転写部分の動作工程(ステップ)と共通する動作工程については同じステップ番号(ST10〜ST20)を付し、追加された動作工程については異なる新たなステップ番号(ST40〜ST42)を付している。
つまり、湿度の情報を加味する場合の補正係数については、図13(a)に示すように、湿度が相対的に高い場合と湿度が相対的に低い場合のいずれの場合も、記録用紙9の電気抵抗値Rtが閾値Rx未満になって低い値になるにつれて補正係数の倍率を徐々に小さくするよう設定すればよいが、その湿度が相対的に高い場合には湿度が相対的に低い場合に比べてその倍率を更に小さい値になるよう設定するとよい。これは、湿度が相対的に高くなると、転写電流によるプラス極性の電荷が高湿の環境により記録用紙9を通して感光ドラム21上のトナー像に転移しやすくなって逆極性化されるトナーが増える傾向にあるという影響を受けて用紙後端9b側での白抜けが発生しやすくなるので、転写電流の下げる割合をより増やす必要があるためである。
一方、坪量の情報を加味する場合の補正係数については、図13(b)に示すように、坪量が相対的に大きい場合と坪量が相対的に小さい場合のいずれの場合も、記録用紙9の電気抵抗値Rtが閾値Rx未満になって低い値になるにつれて補正係数の倍率を徐々に小さくするよう設定すればよいが、その坪量が相対的に大きい場合には坪量が相対的に小さい場合に比べてその倍率を更に小さい値になるよう設定するとよい。これは、坪量が相対的に大きくなると、その坪量の記録用紙9がレジロール対34を抜け出た後の転写位置での用紙搬送のための負荷が大きくなるため前述のスリップ現象が増加するという影響を受けて用紙後端9b側での白抜けが発生しやくなるので、転写電流の下げる割合をより増やす必要があるためである。
また、絶対湿度についても低、中、高の3つのレベルに分けて設定するようにした。この場合、低レベルの絶対湿度は例えば6g/m3未満である場合とし、中レベルの絶対湿度は例えば6g/m3以上で14g/m3未満である場合とし、高レベルの絶対湿度は例えば14g/m3以上である場合とした。
さらに、記録用紙9の坪量についても小、中、大の3つのレベルに分けて設定するようにした。この場合、小レベルの坪量は例えば64g/m2未満である場合とし、中レベルの坪量は例えば64g/m2以上で106g/m2未満である場合とし、大レベルの坪量は例えば106g/m2以上である場合とした。
実施の形態1,2では、転写工程時における記録用紙9の電気抵抗値Rtを検出する検出手段5として、転写電源28から転写電流を供給しているときの出力電圧値及び出力電流値の計測情報に基づいて検出する構成例を示したが、検出手段5としては他の構成からなるものを適用してもよい。
この検出手段5は、例えば除電電源29の給電動作を制御する駆動制御装置295の制御機能の一部として作動するよう構成したうえで、除電電源29に配置する電圧計291及び電流計292により計測される出力電圧値Vj及び出力電流値Ijの情報を入出した後、その出力電圧値Vj及び出力電流値Ijから電気抵抗値Rtを算出式(Rt=Vj/Ij)から算出することで検出するよう構成される。この場合、除電電源29は、定電圧制御方式が採用される。
なお、この検出手段5を適用した場合における電気抵抗値Rtの閾値Rxについては、実施の形態1における閾値Rxと同じ値にする場合、変更した値にする場合のいずれであってよい。
図16は、吸湿した記録用紙9による転写工程を実行した場合、転写電源28からレジロール対34の抜け出し前の適正な転写電流を供給したときの転写電源28での出力電圧の状態を調べた結果(特に太線で示す部分)を示すものである。図17は、吸湿していない記録用紙9による転写工程を実行した場合、レジロール対34の抜け出し前の適正な転写電流を供給したときの転写電源28での出力電圧の状態を調べた結果(特に太線で示す部分)を示すものである。図16及び図17において二点鎖線で示す曲線は、実施の形態1,2における非導電性のレジロール対34を用いた場合の結果(図9及び図10のデータ線)になる。
その一方で、このときの転写電源28における出力電圧は、吸湿した記録用紙9の後端9bがレジロール対34を抜け出した後の段階になると、非導電性のレジロール対34を適用したときの出力電圧(二点鎖線の部分)Vtの近くまで高くなる(戻る)ことがわかる。これは、吸湿した記録用紙9がレジロール対34から離れた状態になって上記転写電流の一部が漏れ出るという現象が発生しなくなるためと推測される。
また、このように構成した場合には、吸湿した記録用紙9の後端9bがレジロール対34を抜け出した後の段階での出力電圧が、非導電性のレジロール対34を適用したときの出力電圧Vtよりも大きい値になる。このため、調整手段6によりレジロール対34の抜け出し後の転写電流値を下げる割合を、非導電性のレジロール対34を適用したときの下げる割合よりも大きくするよう構成する必要がある。つまり、その下げる割合は、そのときの転写電流値が白抜けの発生を抑制することが可能な転写電流値になる割合に設定すればよい。
このため、一方又は双方のロールが導電性を有するロールで構成されたレジロール対34を適用した画像形成装置1の転写部分(駆動制御部285など)においては、吸湿していない記録用紙9の転写工程時に供給する転写電流の値について、レジロール対34を抜け出す前後に関係なく、非導電性のレジロール対34を適用したときの適切な転写電流値とほぼ同じ値に設定すればよい。
5 …検出手段
6 …調整手段
7 …湿度計測手段
8 …厚さ選定手段
9 …記録用紙(シート状の記録媒体の一例)
9b…後端
21…感光ドラム(保持体の一例)
25…転写装置
26…除電装置
28…転写電源(転写給電手段の一例)
29…除電電源(除電給電手段の一例)
34…レジロール対(送出ロール対の一例)
250…ロール(押付部材の一例)
260…電極部材(除電手段の一例)
Rt…電気抵抗値
Rx…閾値
Tx…レジロール対を抜け出る時点
Tm…Txよりも所定の時間だけ前の時点
ΔI…下げる割合
Vt,Vj…出力電圧値
It,Ij…出力電流値
Claims (8)
- トナー像を保持して回転する保持体と、
前記保持体にシート状の記録媒体を押し付けて通過させる押付部材と、
前記押付部材に前記保持体上のトナー像を前記記録媒体に転写させるための転写電流を供給する転写給電手段と、
前記記録媒体を挟んで前記保持体と前記押付部材との間の転写位置に導入するよう回転して送り出す送出ロール対と、
前記記録媒体が前記転写位置を通過しているときの、前記転写位置を通過している前記記録媒体の電気抵抗値を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出される前記通過している前記記録媒体の電気抵抗値に応じて、前記通過している前記記録媒体に対して前記転写給電手段から供給する転写電流の値を通過している間に下げる又は変更しないよう調整する調整手段であって、前記通過している記録媒体の後端が前記送出ロール対を抜け出た後に前記転写電流の値を下げる又は変更しないよう調整する調整手段と、
を備えている画像形成装置。 - 前記調整手段は、前記検出手段で検出される電気抵抗値が予め設定する閾値を超えるときに前記転写電流の値を変更せず、かつ、前記検出手段で検出される電気抵抗値が前記閾値以下のときに前記転写電流の値を下げる請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記転写給電手段は、前記調整手段が前記転写電流の値を下げる場合、前記記録媒体の後端が前記送出ロール対を抜け出る時期よりも所定の時間だけ前の時期から当該転写電流を下げ始めて供給する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置内の湿度を計測する湿度計測手段を備え、
前記調整手段は、前記湿度計測手段で計測された湿度の値を加味して前記転写電流の値を下げる割合を調整する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記記録媒体の坪量を選定する坪量選定手段を備え、
前記調整手段は、前記坪量選定手段で選定された記録媒体の坪量の値を加味して前記転写電流の値を下げる割合を調整する請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記検出手段は、前記転写給電手段から転写電流を供給しているときの出力電圧値及び出力電流値の計測情報を入手して前記記録媒体の電気抵抗値を検出するよう構成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記転写位置を抜け出た後の前記記録媒体のトナー像非転写面を除電する除電手段と、前記除電手段に除電電圧を供給する除電給電手段とを備え、
前記検出手段は、前記除電給電手段から除電電圧を供給しているときの出力電圧値及び出力電流値の計測情報を入手して前記記録媒体の電気抵抗値を検出するよう構成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記検出手段は、前記記録媒体の先端側のトナー像が転写されていない部分が前記転写位置を通過しているときの電気抵抗値を検出する請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
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