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JP6667473B2 - 回転電機の固定子およびその製造方法 - Google Patents

回転電機の固定子およびその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、プリント配線板を備えた回転電機の固定子およびその製造方法に関する。
従来、電線がボビンに巻き回されることによって形成されたコイルに上方からワニスを滴下して、刷毛を用いてコイル表面の全体に均一にワニスを分散させて、コイルの全体にワニスを含浸させるコイルのワニス滴下含浸方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭58−95808号公報
しかしながら、固定子ティースの軸方向端面に絶縁材を配置し、絶縁材を介して固定子ティースに電線を巻き回してコイルを形成し、電線に接続されたプリント配線板を絶縁材に配置した状態で、ワニスをコイルエンド部に滴下する場合には、プリント配線板が配置されたコイルエンド部とは反対側のコイルエンド部にワニスを滴下する必要がある。この場合、ワニスを滴下する前に、回転電機の固定子を上下方向について反転させる工程が必要となり、作業性効率および生産性効率が悪いという課題があった。
この発明は、作業性効率および生産性効率を向上させ、絶縁材に巻き回された電線の内層および全体をワニスにより固着することができる回転電機の固定子およびその製造方法を提供するものである。
この発明に係る回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティースと、固定子ティースにおける軸方向端面に設けられた絶縁材と、固定子ティースにおける径方向の内側から外側にかけて絶縁材を介して固定子ティースに巻き回された電線と、軸方向において絶縁材よりも上方に配置され、電線に接続されるプリント配線板とを備え、軸方向について絶縁材とプリント配線板との間には、電線から構成されるコイルエンド部が配置され、プリント配線板におけるコイルエンド部に対向する部分であってプリント配線板における径方向外側部分には、プリント配線板の周方向に配列された複数の第1貫通孔が形成されており、第1貫通孔は、固定子ティースにおける径方向の最も外側に位置する電線と対向しており、コイルエンド部における電線の軸方向の高さは、固定子ティースの径方向の最も内側に位置する電線から最も外側に位置する電線に向かうにつれて高くなることを特徴とするものである
この発明に係る回転電機の固定子によれば、プリント配線板が絶縁材よりも上方に配置されており、プリント配線板におけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向外側部分には、周方向に配列された複数の第1貫通孔が形成されているので、第1貫通孔に上方からワニスを滴下することによって、コイルにワニスが含浸する。これにより、プリント配線板を備えた固定子において、上下方向について反転させることなく、コイルにワニスを含浸させることができる。その結果、回転電機の固定子の作業性効率および生産性効率を向上させ、絶縁材に巻き回された電線の内層および全体をワニスにより固着することができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。 図1のプリント配線板を示す平面図である。 図1の回転電機の固定子からプリント配線板が取り除かれた状態を示す平面図である。 図1の回転電機の固定子を示す縦断面図である。 図4の回転電機の固定子の要部を示す拡大図である。 図1の回転電機の回転子の製造方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。 図7のプリント配線板を示す平面図である。 図7の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。 図10のプリント配線板を示す平面図である。 図10の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。 図13のプリント配線板を示す平面図である。 図13の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。 図16のプリント配線板を示す平面図である。 図16の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態6に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。 図19のプリント配線板を示す平面図である。 図19の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子およびその製造方法について、図面を用いて説明する。なお、各図において、同一または相当する部分については、同一符号を付している。
回転電機において、鉄心に絶縁材が取り付けられた後に巻線処理を施した固定子の巻線の保護および固着のために、樹脂含浸処理が行われる。鉄心に取り付けられる絶縁材としては、インシュレータ、絶縁紙またはこれらの組み合わせが挙げられる。絶縁材は、回転電機の種類および用途に応じて使い分けられる。
固定子の巻線の保護および固着の方法としては、電線の自己融着化、モールド樹脂成型、ワニス処理などが挙げられる。固定子の巻線の保護および固着の方法は、用途、工程、電線の種類などに応じて使い分けられる。
固定子の樹脂含浸処理としてのワニス処理としては、滴下含浸処理、半浸漬回転処理、全含浸処理、真空含浸処理、刷塗り、流塗りなどが挙げられる。ワニス処理は、回転電機の要求特性により使い分けられる。
固定子の樹脂含浸処理の一例であるワニス滴下含浸処理は、固定子の巻線の必要部分にワニスを滴下するものである。ワニス滴下含浸処理では、必要に応じて、予備加熱処理を実施する場合があり、また、固定子を回転させる場合もあり、また、固定子を水平面に対して傾斜させる場合もある。
固定子に滴下したワニスは、毛細管現象に加えて自重によって電線間を軸方向下方へと浸透した後に、硬化するものである。滴下処理後には、一般的には、加熱処理によりワニスの硬化処理を行う。この方法は、コイルエンド部に液状ワニスを塗布することで、液状ワニスを電線間に浸透させ、電線を固着するものである。また、この方法は、液状ワニスが鉄心などに付着せずに固着させることができるため、幅広く利用されている。
しかしながら、近年の回転電機では、電線占積率の向上が求められており、コイルにおけるワニス充填密度が低下し、全ての電線を完全に固着することが困難となっている。この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子およびその製造方法は、ワニス充填密度を高めるものである。
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1と、固定子ティース1の軸方向端面に設けられた絶縁材2と、絶縁材2の上部に設けられたプリント配線板3Aとを備えている。プリント配線板3Aは、絶縁材2に対して接着されている。プリント配線板3Aには、厚さ方向に貫通した複数の第1貫通孔である貫通孔31Aが形成されている。
図2は図1のプリント配線板3Aを示す平面図である。プリント配線板3Aは、円板形状に形成されている。複数の貫通孔31Aは、プリント配線板3Aの周方向に並べて配置されている。それぞれの貫通孔31Aは、周方向に延びるように配置されている。なお、貫通孔31Aの形状は、周方向に延びた形状でなくてもよい。
図3は図1の回転電機の固定子からプリント配線板3Aが取り除かれた状態を示す平面図である。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1のそれぞれに絶縁材2を介して巻き回された電線4をさらに備えている。
図4は図1の回転電機の固定子を示す縦断面図である。電線4は、プリント配線板3Aに接続されている。軸方向について絶縁材2とプリント配線板3Aとの間には、電線4から構成されるコイルエンド部が配置されている。貫通孔31Aは、プリント配線板3Aにおけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向外側部分に配置されている。言い換えれば、貫通孔31Aは、コイルエンド部における径方向外側部分に対向するように配置されている。この例で、径方向とは、回転電機における径方向である。
図5は図4の回転電機の固定子の要部を示す拡大図である。図5では、回転電機の固定子におけるコイルエンド部を示している。コイルエンド部を構成する電線4は、コイルエンド部における径方向内側部分から径方向外側部分に向かうにつれて多く巻き回されている。したがって、コイルエンド部における軸方向に切った場合の断面形状は、径方向外側部分の軸方向高さが、径方向内側部分の軸方向高さよりも高くなるようになっている。これにより、貫通孔31Aの上方から滴下されたワニス5は、コイルエンド部において径方向に移動しやすくなっている。また、図3に示すように、コイルエンド部を上方から視た場合の平面形状は、径方向外側部分の周方向寸法が、径方向内側部分の周方向寸法よりも大きくなっている。貫通孔31Aの周方向寸法は、コイルエンド部における径方向外側部分の周方向寸法に対応するように形成されている。
次に、この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子の製造方法について説明する。図6は図1の回転電機の回転子の製造方法を示すフローチャートである。回転電機の固定子の製造方法は、ステップS101において、絶縁材取付工程を行う。絶縁材取付工程では、絶縁材2を固定子ティース1の軸方向端面に取り付ける。
ステップS101の後、ステップS102において、巻線工程を行う。巻線工程では、絶縁材2が取り付けられた固定子ティース1に対して電線4を巻き回す。これにより、コイルが形成される。
ステップS102の後、ステップS103において、プリント配線板配置工程を行う。プリント配線板配置工程では、プリント配線板3Aにおけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向外側部分に貫通孔31Aが配置されるように、プリント配線板3Aを絶縁材2よりも上方に配置する。
ステップS103の後、ステップS104において、ワニス滴下処理工程を行う。ワニス滴下処理工程では、貫通孔31Aに上方からワニスを滴下して、コイルエンド部における貫通孔31Aに対向する部分の上部から、ワニスが流れ落ちる。ワニス滴下処理工程では、貫通孔31Aに溜まったワニスは、電線4の径方向および周方向に拡散される。その結果、電線4が固着される。
図5に示すように、プリント配線板3Aに形成された貫通孔31Aに滴下されたワニスは、貫通孔31Aを通過して、貫通孔31Aの直下にある電線4に滴下される。電線4に滴下されたワニスの一部は、自重によって電線4を下方に向かって浸透する。
また、電線4に滴下されたワニスの一部は、径方向および周方向に広がりながら、ワニスの自重によって電線4を下方に向かって浸透する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子によれば、プリント配線板3Aの貫通孔31Aからのワニス滴下処理が可能となるので、電線4全体、コイル全体のワニスの含浸性を向上させるとともに、ワニス滴下処理のために、製造途中の工程で、固定子を上下方向に反転させることが不要となる。これにより、回転電機の固定子の作業性効率および生産性効率を向上させ、絶縁材に巻き回された電線の内層および全体をワニスにより固着すことができる。
また、この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子の製造方法によれば、ワニス滴下処理のために、製造途中の工程で、回転電機の固定子を上下方向に反転させる必要がなくなるので、回転電機の固定子の作業性効率および生産性効率を向上させ、絶縁材に巻き回された電線の内層および全体をワニスにより固着することができる。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1と、固定子ティース1の軸方向端面に設けられた絶縁材2と、絶縁材2の上部に設けられたプリント配線板3Bとを備えている。プリント配線板3Bは、絶縁材2に対して固着されている。プリント配線板3Bには、厚さ方向に貫通した複数の第1貫通孔である貫通孔31Bおよび複数の第2貫通孔である貫通孔31Cが形成されている。
図8は図7のプリント配線板3Bを示す平面図である。プリント配線板3Bは、円板形状に形成されている。複数の貫通孔31Bは、プリント配線板3Bの周方向に並べて配置されている。複数の貫通孔31Cは、貫通孔31Bよりも径方向内側において、プリント配線板3Bの周方向に並べて配置されている。貫通孔31Bおよび貫通孔31Cは、径方向に隣り合うように配置されている。貫通孔31Bおよび貫通孔31Cは、周方向に延びるように配置されている。なお、貫通孔31Bの形状は、周方向に延びた形状でなくてもよく、また、貫通孔31Cの形状は、周方向に延びた形状でなくてもよい。
図9は図7の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。図9では、回転電機の固定子におけるコイルエンド部を示している。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1のそれぞれに絶縁材2を介して巻き回された電線4をさらに備えている。
貫通孔31Bは、プリント配線板3Bにおけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向外側部分に配置されている。言い換えれば、貫通孔31Bは、コイルエンド部における径方向外側部分に対向するように配置されている。
貫通孔31Cは、プリント配線板3Bにおけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向内側部分に配置されている。言い換えれば、貫通孔31Cは、コイルエンド部における径方向内側部分に対向するように配置されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
プリント配線板3Bに形成された貫通孔31Bおよび貫通孔31Cに滴下されたワニスは、貫通孔31Bおよび貫通孔31Cを通過して、貫通孔31Bの直下にある電線4および貫通孔31Cの直下にある電線4に滴下される。電線4に滴下されたワニスの一部は、自重によって電線4を下方に向かって浸透する。
また、電線4に滴下されたワニスの一部は、径方向および周方向に広がりながら、ワニスの自重によって電線4を下方に向かって浸透する。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子によれば、プリント配線板3Bの貫通孔31Bおよび貫通孔31Cからのワニス滴下処理が可能となるので、電線4全体、コイル全体のワニスの含浸性をより向上させることができる。また、貫通孔31Bおよび貫通孔31Cが径方向に隣り合うように配置されているので、貫通孔31Bおよび貫通孔31Cにワニスを滴下することによって、電線4全体にワニスを素早く含浸させることができる。また、貫通孔31Bおよび貫通孔31Cにワニスを滴下させることができるので、ワニス含浸処理の作業性効率をより向上させることができる。
なお、上記実施の形態2においては、複数の第1貫通孔である貫通孔31Bと、複数の第2貫通孔である貫通孔31Cとがプリント配線板3Bに形成された構成を例に説明したが、貫通孔31Bおよび貫通孔31Cと同心円状の位置に配置された第3貫通孔である貫通孔がプリント配線板3Bにさらに形成された構成であってもよい。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1と、固定子ティース1の軸方向端面に設けられた絶縁材2と、絶縁材2の上部に設けられたプリント配線板3Cとを備えている。プリント配線板3Cには、厚さ方向に貫通した複数の第1貫通孔である貫通孔31Dおよび第2貫通孔である貫通孔31Eが形成されている。
図11は図10のプリント配線板3Cを示す平面図である。プリント配線板3Cは、円板形状に形成されている。複数の貫通孔31Dは、プリント配線板3Cの周方向に並べて配置されている。複数の貫通孔31Eは、貫通孔31Dよりも径方向内側において、プリント配線板3Cの周方向に並べて配置されている。貫通孔31Dおよび貫通孔31Eは、径方向に隣り合うように配置されている。貫通孔31Dおよび貫通孔31Eは、周方向に延びるように配置されている。
図12は図10の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。図12では、回転電機の固定子におけるコイルエンド部を示している。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1のそれぞれに絶縁材2を介して巻き回された電線4をさらに備えている。
貫通孔31Dは、プリント配線板3Cにおけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向外側部分に配置されている。言い換えれば、貫通孔31Dは、コイルエンド部における径方向外側部分に対向するように配置されている。
貫通孔31Eは、プリント配線板3Cにおけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向内側部分に配置されている。言い換えれば、貫通孔31Eは、コイルエンド部における径方向内側部分に対向するように配置されている。
図11に示すように、貫通孔31Dの周方向寸法は、貫通孔31Eの周方向寸法よりも大きくなっている。貫通孔31Dの周方向寸法および貫通孔31Eの周方向寸法は、コイルエンド部における径方向外側部分および径方向内側部分のそれぞれの周方向寸法に対応するように形成されている。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
プリント配線板3Cに形成された貫通孔31Dおよび貫通孔31Eに滴下されたワニスは、貫通孔31Dおよび貫通孔31Eを通過して、貫通孔31Dの直下にある電線4および貫通孔31Eの直下にある電線4に滴下される。電線4に滴下されたワニスの一部は、自重によって電線4を下方に向かって浸透する。
また、電線4に滴下されたワニスの一部は、径方向および周方向に広がりながら、ワニスの自重によって電線4を下方に向かって浸透する。
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子によれば、プリント配線板3Cの貫通孔31Dおよび貫通孔31Eからのワニス滴下処理が可能となるので、電線4全体、コイル全体のワニスの含浸性をより向上させることができる。また、貫通孔31Dおよび貫通孔31Eが径方向に隣り合うように配置されているので、貫通孔31Dおよび貫通孔31Eにワニスを滴下することによって、電線4全体にワニスを素早く含浸させることができる。また、貫通孔31Dの周方向寸法は、貫通孔31Eの周方向寸法よりも大きくなっており、貫通孔31Dの周方向寸法および貫通孔31Eの周方向寸法は、コイルエンド部における径方向外側部分および径方向内側部分のそれぞれの周方向寸法に対応するように形成されているので、ワニスを貫通孔31Dおよび貫通孔31Eに滴下することによって、周方向へのワニスの広がりをより素早く行うことができる。その結果、電線4全体にワニスを素早く含浸させることができる。これにより、ワニス含浸処理の作業性効率をより向上させることができる。
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1と、固定子ティース1の軸方向端面に設けられた絶縁材2と、絶縁材2の上部に設けられたプリント配線板3Dとを備えている。プリント配線板3Dには、厚さ方向に貫通した複数の第1貫通孔である貫通孔31Fが形成されている。
図14は図13のプリント配線板3Dを示す平面図である。プリント配線板3Dは、円板形状に形成されている。複数の貫通孔31Fは、プリント配線板3Dの周方向に並べて配置されている。それぞれの貫通孔31Fは、周方向に延びるように配置されている。
図15は図13の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。図15では、回転電機の固定子におけるコイルエンド部を示している。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1のそれぞれに絶縁材2を介して巻き回された電線4をさらに備えている。
貫通孔31Fは、プリント配線板3Dにおけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向外側部分に配置されている。言い換えれば、貫通孔31Fは、コイルエンド部における径方向外側部分に対向するように配置されている。
図14に示すように、貫通孔31Fの径方向寸法は、周方向中央部に比べて周方向端部の方が大きく形成されている。言い換えれば、貫通孔31Fの周方向端部における径方向寸法は、貫通孔31Fの周方向中央部における径方向寸法よりも大きい。
図15に示すように、プリント配線板3Dに形成された貫通孔31Fに滴下されたワニスは、貫通孔31Fの周方向中央部から電線4に滴下されるとともに、貫通孔31Fを周方向に広がりつつ電線4に滴下される。貫通孔31Fの周方向端部における径方向寸法は、貫通孔31Fの周方向中央部における径方向寸法よりも大きいため、貫通孔31Fの周方向中央部から周方向端部へ広がってきたワニスは、貫通孔31Fの周方向中央部に滴下されたワニスとほぼ同時に電線4に滴下することが可能となる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。なお、実施の形態2または実施の形態3と同様にしてもよい。
以上説明したように、この発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子によれば、貫通孔31Fの径方向寸法は、周方向中央部に比べて周方向端部の方が大きく形成されているので、周方向へのワニスの広がりおよびワニスの滴下をより素早く行うことができ、生産性効率を向上させることができる。
実施の形態5.
図16はこの発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1と、固定子ティース1の軸方向端面に設けられた絶縁材2と、絶縁材2の上部に設けられたプリント配線板3Eとを備えている。プリント配線板3Eには、厚さ方向に貫通した複数の第1貫通孔である貫通孔31Gが形成されている。
図17は図16のプリント配線板3Eを示す平面図である。プリント配線板3Eは、円板形状に形成されている。複数の貫通孔31Gは、プリント配線板3Eの周方向に並べて配置されている。それぞれの貫通孔31Gは、周方向に延びるように配置されている。
図18は図16の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。図18では、回転電機の固定子におけるコイルエンド部を示している。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1のそれぞれに絶縁材2を介して巻き回された電線4をさらに備えている。
貫通孔31Gは、プリント配線板3Eにおけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向外側部分に配置されている。言い換えれば、貫通孔31Gは、コイルエンド部における径方向外側部分に対向するように配置されている。
図17に示すように、貫通孔31Gは、周方向に延びる貫通孔である周方向貫通孔部と、径方向に延びる貫通孔である一対の径方向貫通孔部とを有している。一対の径方向貫通孔部は、周方向に離れて配置されている。径方向貫通孔部は、周方向貫通孔部の一部から径方向に延びるように配置されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。なお、実施の形態2、実施の形態3または実施の形態4と同様にしてもよい。
図18に示すように、プリント配線板3Eに形成された貫通孔31Gの周方向中央部に滴下されたワニスは、貫通孔31Gの周方向中央部から自重によって電線4に滴下する。また、プリント配線板3Eに形成された貫通孔31Gの周方向中央部に滴下されたワニスは、貫通孔31Gの周方向貫通孔部に沿って周方向に広がり、また、貫通孔31Gの径方向貫通孔部に沿って径方向に広がり、自重によって電線4に滴下する。
以上説明したように、この発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子によれば、ワニスの周方向および径方向への広がりをより素早く行うことができるため、コイル全体への含浸時間を短縮させることが可能となり、生産性効率を向上させることができる。
実施の形態6.
図19はこの発明の実施の形態6に係る回転電機の固定子を示す斜視図である。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1と、固定子ティース1の軸方向端面に設けられた絶縁材2と、絶縁材2の上部に設けられたプリント配線板3Fとを備えている。プリント配線板3Fには、厚さ方向に貫通した複数の第1貫通孔である貫通孔31Hが形成されている。
図20は図19のプリント配線板3Fを示す平面図である。プリント配線板3Fは、円板形状に形成されている。複数の貫通孔31Hは、プリント配線板3Fの周方向に並べて配置されている。それぞれの貫通孔31Hは、周方向に延びるように配置されている。
図21は図19の回転電機の固定子の要部を示す縦断面図である。図21では、回転電機の固定子におけるコイルエンド部を示している。回転電機の固定子は、環状に配列された複数の固定子ティース1のそれぞれに絶縁材2を介して巻き回された電線4をさらに備えている。
貫通孔31Hは、プリント配線板3Fにおけるコイルエンド部に対向する部分であって径方向外側部分に配置されている。言い換えれば、貫通孔31Hは、コイルエンド部における径方向外側部分に対向するように配置されている。
図20に示すように、貫通孔31Hは、周方向に延びる貫通孔である周方向貫通孔部と、放射状に延びる貫通孔である一対の放射状貫通孔部とを有している。一対の放射状貫通孔部は、周方向に離れて配置されている。放射状貫通孔部は、周方向貫通孔部の一部から放射状に延びるように配置されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。なお、実施の形態2、実施の形態3、または実施の形態4と同様にしてもよい。
図21に示すように、プリント配線板3Fに形成された貫通孔31Hの周方向中央部に滴下されたワニスは、貫通孔31Hの周方向中央部から自重によって電線4に滴下する。また、プリント配線板3Fに形成された貫通孔31Hの周方向中央部に滴下されたワニスは、貫通孔31Hの周方向貫通孔部に沿って周方向に広がり、また、貫通孔31Hの放射状貫通孔部に沿って放射状に広がり、自重によって電線4に滴下する。
以上説明したように、この発明の実施の形態6に係る回転電機の固定子によれば、ワニスの周方向および径方向への広がりをより素早く行うことができるため、コイル全体への含浸時間を短縮させることが可能となり、生産性効率をより向上させることができる。
なお、各上記実施の形態では、ワニス滴下処理に用いられるワニスの種類は、ポリエステル系ワニス、エポキシ系ワニス、エポキシポリエステル系ワニスなどが挙げられる。ワニスの粘度は、必要とされる作業性に応じて、適宜希釈して用いる場合もある。
また、各上記実施の形態では、プリント配線板へのワニスの滴下量、滴下回数は、固定子の大きさから自由に設定することができる。
また、各上記実施の形態では、貫通孔に対するワニスの滴下としては、貫通孔の近傍への滴下、貫通孔全体への滴下であってもよく、また、貫通孔の周方向中央部への滴下であってもよい。
また、各上記実施の形態では、貫通孔の形状、貫通孔の本数は、限定されるものではない。
1 固定子ティース、2 絶縁材、3A、3B、3C、3D、3E、3F プリント配線板、4 電線、31A、31B、31C、31D、31E、31F、31G、31H 貫通孔。

Claims (7)

  1. 環状に配列された複数の固定子ティースと、
    前記固定子ティースにおける軸方向端面に設けられた絶縁材と、
    前記固定子ティースにおける径方向の内側から外側にかけて前記絶縁材を介して前記固定子ティースに巻き回された電線と、
    前記軸方向において前記絶縁材よりも上方に配置され、前記電線に接続されるプリント配線板と
    を備え、
    前記軸方向について前記絶縁材と前記プリント配線板との間には、前記電線から構成されるコイルエンド部が配置され、
    前記プリント配線板における前記コイルエンド部に対向する部分であって前記プリント配線板における径方向外側部分には、前記プリント配線板の周方向に配列された複数の第1貫通孔が形成されており、
    前記第1貫通孔は、前記固定子ティースにおける径方向の最も外側に位置する前記電線と対向しており、
    前記コイルエンド部における前記電線の前記軸方向の高さは、前記固定子ティースの径方向の最も内側に位置する前記電線から最も外側に位置する前記電線に向かうにつれて高くなる
    ことを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 前記プリント配線板における前記コイルエンド部に対向する部分であって前記プリント配線板の径方向内側部分には、前記周方向に配列された複数の第2貫通孔が形成されている請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記第1貫通孔の前記周方向寸法は、前記第2貫通孔の前記周方向寸法よりも大きい請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記第1貫通孔の前記周方向端部における前記プリント配線板の径方向における寸法は、前記第1貫通孔の前記周方向中央部における前記プリント配線板の径方向における寸法よりも大きい請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記第1貫通孔は、前記周方向に延びる周方向貫通孔部と、前記周方向貫通孔部の一部から前記プリント配線板の径方向に延びる径方向貫通孔部とを有している請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記第1貫通孔は、前記周方向に延びる周方向貫通孔部と、前記周方向貫通孔部の一部から放射状に延びる放射状貫通孔部とを有している請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  7. 環状に配列された複数の固定子ティースと、前記固定子ティースにおける軸方向端面に設けられた絶縁材と、前記絶縁材を介して前記固定子ティースに巻き回された電線と、前記軸方向において前記絶縁材よりも上方に配置され、前記電線に接続されるプリント配線板とを備え、前記軸方向について前記絶縁材と前記プリント配線板との間には、前記電線から構成されるコイルエンド部が配置され、前記プリント配線板における前記コイルエンド部に対向する部分であって前記プリント配線板における径方向外側部分には、前記プリント配線板の周方向に配列された複数の第1貫通孔が形成されている回転電機の固定子の製造方法であって、
    前記絶縁材を前記固定子ティースにおける前記軸方向端面に取り付ける絶縁材取付工程と、
    前記絶縁材取付工程の後、前記固定子ティースにおける径方向の内側から外側にかけて前記絶縁材を介して前記電線を前記固定子ティースに巻き回す巻線工程と、
    前記巻線工程の後、前記プリント配線板における前記コイルエンド部に対向する部分であって前記プリント配線板における径方向外側部分に前記第1貫通孔が配置されるように、前記軸方向において前記プリント配線板を前記絶縁材よりも上方に配置するプリント配線板配置工程と、
    前記プリント配線板配置工程の後、前記第1貫通孔に上方からワニスを滴下するワニス滴下処理工程と
    を備え
    前記プリント配線板配置工程では、前記第1貫通孔が前記固定子ティースにおける径方向の最も外側に位置する前記電線と対向するように前記プリント配線板を配置し、
    前記巻線工程では、前記コイルエンド部における前記電線の前記軸方向の高さが、前記固定子ティースの径方向の最も内側に位置する前記電線から最も外側に位置する前記電線に向かうにつれて高くなるように前記電線を巻き回す
    ことを特徴とする回転電機の固定子の製造方法。
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