JP6663636B2 - Vehicle seat members - Google Patents
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Description
本発明は、車両用座席部材に関し、更に詳しくは、剛性部材がシート芯材から脱離しにくく、剛性部材をシート芯材に簡単に装着することのできる車両用座席部材に関する。 The present invention relates to a vehicle seat member, and more particularly, to a vehicle seat member in which a rigid member is not easily detached from a seat core, and the rigid member can be easily attached to the seat core.
従来、車両用座席部材(以下、単に「座席部材」と称することがある。)は、軽量性に優れたクッション材とシート芯材とを積層することによって形成される。また、座席部材の強度を高めること、及び座席部材を他の部材に取り付けることを目的として、シート芯材には金属などによって形成される剛性部材が設けられることが一般的である。 2. Description of the Related Art Conventionally, a vehicle seat member (hereinafter, sometimes simply referred to as a “seat member”) is formed by laminating a cushion material having excellent lightness and a seat core material. Further, for the purpose of increasing the strength of the seat member and attaching the seat member to another member, a rigid member formed of metal or the like is generally provided on the seat core material.
剛性部材をシート芯材に設ける技術を開示した文献として、特許文献1が挙げられる。特許文献1の請求項1には、「嵩上げ部材は、クッション材よりも圧縮強度が高い発泡成形体から形成されると共に、厚み方向における一方の面側には、フレーム部材が部分的に埋め込まれるように該一方の面に沿って形成されたフレーム部材埋込部を備えていることを特徴とする車両用シート」が開示されている。さらに具体的には、「フレーム部材3は、ワイヤ状の素材(以下、ワイヤ素材と記す)を用いて形成され、クッション材2、又は、クッション材2を嵩上げする嵩上げ部材4の裏側面の外周に沿うように環状に形成されている」(特許文献1、段落番号0026欄)ことが開示されている。
Patent Literature 1 discloses a technique that discloses a technique of providing a rigid member on a sheet core material. Claim 1 of Patent Literature 1 states that “the raising member is formed of a foam molded body having higher compressive strength than the cushion material, and the frame member is partially embedded on one surface side in the thickness direction. Thus, a vehicle seat having a frame member embedded portion formed along the one surface is disclosed. More specifically, “the
特許文献1におけるフレーム部材3は、外周部露出部4a’(特許文献1の図3参照)及び溝部41a(特許文献1の図6参照)で示されるように、シート芯材の裏面側において、下方に向かって露出している。
The
しかし、実際に座席部材が車両などに設置された状態で、座席部材に強い衝撃力がかかった場合には、特許文献1のような構造となっていると、フレーム部材がシート芯材から脱落しやすいという問題がある。 However, when a strong impact force is applied to the seat member in a state where the seat member is actually installed in a vehicle or the like, the frame member falls off from the seat core if the structure is as shown in Patent Document 1. There is a problem that it is easy to do.
本発明が解決しようとする課題は、座席部材に強い衝撃力が加わっても剛性部材がシート芯材から脱離するのを防ぐことができるとともに、剛性部材の取付作業が簡単である座席部材を提供することである。 The problem to be solved by the present invention is to provide a seat member that can prevent the rigid member from detaching from the seat core even when a strong impact force is applied to the seat member, and that can be easily attached to the rigid member. To provide.
前記課題を解決するための手段は、
(1)クッション材と前記クッション材を支持するシート芯材とが積層されてなる座席部
材であって、前記シート芯材は圧縮弾性率が1MPa以上20MPa以下である発泡成形体からなり、前記シート芯材におけるクッション材との積層面側に溝が形成されており、前記溝には剛性部材が収納されて前記剛性部材はシート芯材に係止されており、前記剛性部材の一部が、クッション材と接しないシート芯材の裏面側に露出してなることを特徴とする車両用座席部材であり、
(2)前記発泡成形体の引張強さが0.1MPa以上4MPa以下であることを特徴とする前記(1)に記載の車両用座席部材であり、
(3)前記溝は、前記溝内に収納された前記剛性部材を係止する凸部を備えていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の車両用座席部材であり、
(4)前記剛性部材は、前記シート芯材の裏面から露出する係合部を有していることを特徴とする前記(1)から(3)までのいずれか一項に記載の車両用座席部であり、
(5)前記剛性部材は、シート芯材の周縁に沿って形成された溝に収容されてなることを特徴とする前記(1)から(4)までのいずれか一項に記載の車両用座席部材であり、
(6)前記シート芯材を形成する発泡成形体は、ポリオレフィン系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂とポリスチレン系樹脂との複合樹脂からなる発泡成形体からなることを特徴とする前記(1)から(5)までのいずれか一項に記載の車両用座席部材である。
Means for solving the above-mentioned problems include:
(1) A seat member in which a cushion material and a sheet core material supporting the cushion material are laminated, wherein the sheet core material is formed of a foamed molded product having a compression modulus of 1 MPa or more and 20 MPa or less, and A groove is formed on the core material on the side of the laminated surface with the cushion material, a rigid member is housed in the groove, the rigid member is locked to a sheet core material, and a part of the rigid member is A vehicle seat member characterized by being exposed on the back side of a seat core material not in contact with a cushion material,
(2) The vehicle seat member according to (1), wherein the foamed molded product has a tensile strength of 0.1 MPa or more and 4 MPa or less,
(3) The vehicle seat member according to (1) or (2), wherein the groove includes a protrusion that locks the rigid member housed in the groove.
(4) The vehicle seat according to any one of (1) to (3), wherein the rigid member has an engagement portion exposed from a back surface of the seat core material. Department
(5) The vehicle seat according to any one of (1) to (4), wherein the rigid member is housed in a groove formed along a peripheral edge of a seat core material. Member
(6) The foam molded article forming the sheet core material is made of a foam molded article made of a polyolefin-based resin or a composite resin of a polyolefin-based resin and a polystyrene-based resin. The vehicle seat member according to any one of the preceding items.
本発明によると、座席部材に強い衝撃力がかかった場合であっても、シート芯材におけるクッション材との積層面(以下、単に「積層面」と称することがある。)側に溝が形成されており、該溝に剛性部材が収納されてシート芯材に係止されていることにより、シート芯材から剛性部材が脱離することが確実に防止される。また、剛性部材はシート芯材に係止されているので、剛性部材がシート芯材から脱離するのを防ぐための固定用部材等を別途用いる必要がない。よって、本発明によると、剛性部材の取付作業が簡単である座席部材を提供することができる。 According to the present invention, even when a strong impact force is applied to the seat member, a groove is formed on the side of the seat core material on which the cushion material is laminated (hereinafter, may be simply referred to as “laminated surface”). Since the rigid member is housed in the groove and locked to the sheet core, the rigid member is reliably prevented from being detached from the sheet core. Further, since the rigid member is locked to the sheet core, it is not necessary to separately use a fixing member or the like for preventing the rigid member from detaching from the sheet core. Therefore, according to the present invention, it is possible to provide a seat member in which the mounting operation of the rigid member is simple.
本発明について図面を参照しつつ具体的に説明する。 The present invention will be specifically described with reference to the drawings.
図1は、背もたれ付座席1を示す。背もたれ付座席1は、使用者が座った際に使用者の背中と接する背もたれ部2と、使用者が座った際に使用者の臀部と接する座面部3とからなる。背もたれ部2及び座面部3を形成する部材として、本発明の車両用座席部材を使用することができ、特に座面部3を形成する部材として本発明の車両用座席部材を好適に使用することができる。
FIG. 1 shows a seat 1 with a backrest. The seat 1 with a backrest includes a
図2は、座面部3を形成する部材として使用された本発明の座席部材11の一例を示す。図2に示されるように、座席部材11は、シート芯材12とクッション材13と表皮材14とがこの順に積層されてなる。座席部材11が使用される際には、シート芯材12が最も下側に位置し、表皮材14が最も上側に位置し、使用者の臀部は表皮材14と接する。シート芯材12の外周面は、クッション材13と接する曲面状の積層面15と、下側に位置してクッション材と接することなく、車両の載置面に合わせた形状に形成された裏面16とからなる。シート芯材12は、積層面15の背もたれ部2に近い側、言い換えると、積層面15の後方側つまり車両に搭載した際における後方側に臀部収容凹部17aを備え、積層面15の背もたれ部2から遠い側、言い換えると、積層面15の前方側つまり車両に搭載した際における前方側に隆起部17bを備えることができる。このように臀部収容凹部17aと隆起部17bとを形成することにより、本発明の座席部材11を車両に用いると、車両の衝突時に座席から乗員の臀部が沈み込んで前方に移動しようとする際に、前方の隆起部17bが抵抗となって乗員の前方への移動を効果的に抑制することができる。また、隆起部17bを有することによりシート芯材12の厚みが増すので、該シート芯材12の上側に積層されるクッション材13の厚みを減らすこともできる。
FIG. 2 shows an example of the
クッション材13は、シート芯材12の積層面15を覆うように、シート芯材12の外側に位置する。クッション材13は、荷重がかかった際、例えば使用者が背もたれ付座席1に座った際に、弾性変形することにより、荷重を吸収する機能を有する。クッション材13を構成する素材は、熱硬化性樹脂の発泡成形体であることが好ましく、シート芯材12よりも圧縮強度の低い素材であることが好ましい。熱硬化性樹脂の発泡成形体としては、例えば、ポリウレタン樹脂からなるポリウレタンフォームの成形体である、軟質ウレタン発泡体が挙げられる。より具体的には、ポリオールとジイソシアネートとを混合した液体状の原料に発泡剤を添加し、この原料を成形金型に充填して発泡成形することによって、ポリウレタンフォームからなるクッション材13が得られる。なお、本発明においては、クッション材13とシート芯材12とを組み合わせて使用することによって、クッション材13の厚みを薄くしてクッション材の使用量を減少させることができ、座席部材11の重量を軽量化することができる。座席部材11が車両用座席部材として使用される場合には、クッション材13の厚みは概ね50mm〜150mm程度であればよい。
The
クッション材13は、シート芯材12との表面の一部において、シート芯材12の一部が嵌り込むように形成されてなることが好ましい。例えば、シート芯材12と接触するクッション材13の接触面と、シート芯材12の積層面15とにおいて、それぞれ対応する凸凹形状を設け、これらの凸凹形状を嵌合させるように、クッション材13とシート芯材12とを積層させると、クッション材13とシート芯材12との位置ズレが防止される。
It is preferable that the
表皮材14は、クッション材13の外表面を覆うように形成される。表皮材14は、クッション材13又はシート芯材12の外表面を保護し、これらの外表面に汚れ等が付着することを防止する機能を有する。表皮材14の材質は、特に制限されないが、例えば布、ニット、モケット、織物等であればよい。
The
クッション材13及び表皮材14は、シート芯材12の積層面15を、均等な厚さに被覆する形状であることが好ましい。このような形状であると、シート芯材12の積層面15に形成された形状が、使用者の臀部と接する表皮材14の表面においても再現されることになる。言い換えると、実際に使用者が接する表皮材14の表面にも、臀部収容凹部17aと隆起部17bとに対応する形状が形成される。
It is preferable that the
なお、座席部材11は、少なくともクッション材13とシート芯材12とが積層されてなるものであるが、表皮材14等のその他の部材を備えていてもよい。
The
シート芯材12の構成材料として、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ブタジエン変性ポリスチレン(耐衝撃性ポリスチレンを含む。)、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及びスチレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、並びにポリオレフィン系樹脂とポリスチレン系樹脂との複合樹脂等を挙げることができる。シート芯材12の構成材料は、これらの樹脂のいずれか1種類のみで構成することができ、また2種類以上の樹脂で構成することもできる。
シート芯材12は、発泡成形体からなる。発泡成形体は、例えば、シート芯材12の構成材料である上記の樹脂に発泡剤を添加し、発泡成形することによって得られる。シート芯材12を形成する発泡成形体には、上記の各種樹脂以外に、着色剤等の各種添加剤が含まれていてもよい。
As a constituent material of the
The
これらの樹脂の中でも、強度や耐衝撃性の観点から、ポリオレフィン系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂とポリスチレン系樹脂との複合樹脂を用いることが好ましい。さらに、ポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂が好ましく、特にポリプロピレン系樹脂が好ましい。また、ポリオレフィン系樹脂を用いた場合には、特定の圧縮弾性率を有する発泡成形体を作製することが容易となる。 Among these resins, it is preferable to use a polyolefin-based resin or a composite resin of a polyolefin-based resin and a polystyrene-based resin from the viewpoint of strength and impact resistance. Further, as the polyolefin resin, a polypropylene resin and a polyethylene resin are preferable, and a polypropylene resin is particularly preferable. When a polyolefin-based resin is used, it becomes easy to produce a foam molded article having a specific compression modulus.
なお、上記ポリプロピレン系樹脂としては、例えば、プロピレン単独重合体、プロピレンと他のコモノマーとの共重合体、又はこれらの混合物が挙げられる。プロピレンと他のコモノマーとの共重合体としては、例えば、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体等が挙げられる。 In addition, as said polypropylene resin, a propylene homopolymer, the copolymer of propylene and another comonomer, or a mixture thereof is mentioned, for example. Examples of the copolymer of propylene and another comonomer include a propylene-ethylene copolymer and a propylene-ethylene-butene copolymer.
シート芯材12を形成する発泡成形体の見かけ密度は、発泡成形体がポリオレフィン系樹脂からなる場合には、20g/L〜200g/Lであることが好ましい。なお、ポリオレフィン系樹脂からなる発泡粒子成形体は、見かけ密度が上記範囲内であれば、シート芯材としての強度や耐衝撃性に優れると共に、適度な弾性を有するので剛性部材の係止性にも優れたものとなる。上記観点から、発泡成形体の見かけ密度は25〜100g/Lであることが好ましく、30〜80g/Lであることがさらに好ましい。なお、異なる見掛け密度を有する発泡成形体を複数組み合わせて、一つの発泡成形体とすることもできる。この場合には、発泡成形体全体の平均の見掛け密度が上記の数値範囲内にあればよい。なおここで、見かけ密度は、発泡成形体を水没させた際における水の容積増加分を用いる水没法により求めることができる。
When the foamed molded body is formed of a polyolefin resin, the apparent density of the foamed molded body forming the
シート芯材12を形成する発泡成形体は、圧縮弾性率が1MPa以上20MPa以下である。圧縮弾性率が前記の数値範囲にあると、剛性部材20をシート芯材12における溝に収納した際に、シート芯材12が適度に弾性変形して剛性部材を係止させることができるとともに、衝撃に対して破壊されない強度を有するので好ましい。
また、上記観点から、シート芯材12を形成する発泡成形体の圧縮弾性率は、2MPa以上15MPa以下であることがより好ましく、3MPa以上10MPa以下であることが更に好ましい。
The foamed molded body forming the
In addition, from the above viewpoint, the compression elastic modulus of the foamed molded body forming the
シート芯材12を形成する発泡成形体の圧縮弾性率は、発泡成形体から縦50mm、横50mm、厚み50mmの試験片を切出し、該試験片を用いてJIS K 7220(2006年)に準じて圧縮試験を行うことによって得られる。
The compression elastic modulus of the foam molded body forming the
また、前記発泡成形体の引張強さは、0.1MPa以上4MPa以下であることが好ましい。前記引張強さは、JIS K6767(1999)により規格化された試験に基づいて、測定された値を採用することができる。前記引張強さが前記範囲にあると、剛性部材の脱離が起こりにくくなるという技術的効果を奏する。 Further, it is preferable that the tensile strength of the foamed molded body is 0.1 MPa or more and 4 MPa or less. As the tensile strength, a value measured based on a test standardized by JIS K6767 (1999) can be adopted. When the tensile strength is within the above range, a technical effect is obtained in that detachment of the rigid member is less likely to occur.
具体的には、ダンベル様の形状を備えた発泡成形体の試験片を、クランプ間距離が90mmとなるように引張試験機に取付け、引張速度毎分約51mmで荷重を加え、試験片が破断した時の荷重を測定し、得られた測定値から引張強さを算出することができる。 Specifically, a test piece of a foam molded article having a dumbbell-like shape was attached to a tensile tester so that the distance between the clamps was 90 mm, and a load was applied at a tensile speed of about 51 mm per minute, and the test piece was broken. The load at the time of performing is measured, and the tensile strength can be calculated from the obtained measured value.
なお、クッション材13と接するシート芯材12の積層面15側には溝21が形成されており、該溝21には剛性部材20が収納されて、シート芯材12に係止されている。
In addition, a
座席部材11が車両用座席部材として使用される場合には、剛性部材20がシート芯材12の積層面15側から溝21に収納される一方で、シート芯材12の裏面16側の剛性部材20の一部である露出部が車両との係合部として機能することにより、座席部材11と車両とが接続され固定される。なお、車両用座席部材においては、車両と接続された剛性部材20の露出部に局部的に衝撃力が集中する。したがって、シート芯材12の裏面16側に溝21を形成して剛性部材20を固定した場合には、車両との接続部分に衝撃が加えられると、剛性部材20がシート芯材12から脱離してしまうおそれがあった。本発明においては、シート芯材12の積層面15側に溝21が形成され、該溝21に剛性部材20が収納されるので、剛性部材20の露出部にかかる衝撃力を、剛性部材20が収納された溝21部分の底部全体で吸収することができる。したがって、剛性部材20がシート芯材12から脱落することを確実に防止できる。
When the
なお、シート芯材12の溝21に収納された剛性部材20は、シート芯材12の強度を補強する補強部材としての機能を有するフレーム部材として用いられてもよい。また、1つの剛性部材20が、フレーム部材としての機能と、座席部材と車両とを接続、固定する係合部材としての機能との両方を有していてもよい。
剛性部材20としては、金属又は樹脂等によって形成されたワイヤ、パイプ、板状部材、及び線状部材などが用いられるが、十分な強度を有するものであればこれらの形態に限定されず、従来公知の部品を用いることができる。また、剛性部材20の断面形状は、円形に限定されず、例えば多角形であってもよい。
The
As the
本発明の座席部材11において、剛性部材20はシート芯材12の強度を補強するフレーム部材として用いられることが好ましい。剛性部材20をフレーム部材として機能させるには、剛性部材20をシート芯材12の少なくとも1辺の縁に配置可能な形状とすることが好ましい。さらに具体的には、剛性部材20を、シート芯材の周縁辺全体に配置できるように、例えば矩形に形成することが好ましい。シート芯材の周縁辺に沿った形状に形成された剛性部材20は、シート芯材12の周縁に沿って前記剛性部材20の形状と略同一形状に形成された溝21に、収納される。
溝21がシート芯材12の積層面15における周縁辺の少なくとも1辺に形成され、該溝21に剛性部材20が収納、係止されていると、座席部材11全体の強度を向上させることができる。さらに、シート芯材12の積層面15における周縁辺全体にわたって矩形状に形成された溝21に、シート芯材12の周縁辺に沿った形状に形成された剛性部材20が収納されていると、座席部材11全体の強度をより向上させることができる。
In the
When the
溝21の深さは特に制限されないが、溝21に剛性部材20を挿入する際に、少なくとも剛性部材20が積層面15から突出しない程度の深さであればよい。言い換えると、溝21に剛性部材20が挿入された状態において、剛性部材20の断面形状の全体が溝21に埋め込まれるような深さであればよい。また、溝21の長さ、形状についても特に制限はないが、収納される剛性部材20の長さ、形状に合わせて形成されることが好ましい。
Although the depth of the
具体的なシート芯材12への剛性部材20の係止態様について、以下に説明する。ただし、剛性部材20の係止態様は、以下の具体例に限定されるものではない。
A specific mode of locking the
具体的には、図3に示すように、クッション材13と接するシート芯材12の積層面15(以下、「上面」と称することがある。)には、溝21の具体例として、溝21a、21b,21c、及び21dが設けられる。溝21は、剛性部材20が内部に収納され得るように形成される。溝21に収納された剛性部材20は、溝21の内部においてシート芯材12に係止される。
Specifically, as shown in FIG. 3, a
また、溝21は、クッション材13と接するシート芯材12の積層面15側に、言い換えると上面側に形成されていることを要する。溝21が上面側に形成され、剛性部材20が上面側から挿入されることによって、裏面16(以下、「下面」と称することがある。)側における剛性部材20の露出部に衝撃が加えられても、剛性部材20がシート芯材12から脱離し難くなる。なお、積層面15全体に対する溝21が占める面積の比率、溝21が形成される位置、及び積層面15に形成される溝21の数等は特に制限されない。
Further, the
なお、シート芯材12は、図3に示すように、乗員の大腿部が接する部分は厚みが厚く、臀部が接する部分は厚みが薄い形状であることが好ましい。図3に示される例では、溝21cと溝21dとが設けられる縁辺近傍が乗員の大腿部が接する部分に対応し、溝21aと21bとが設けられる縁辺近傍が乗員の臀部が接する部分に対応する。臀部が接する部分のシート芯材12の厚みは、0〜100mmであることが好ましく、5〜70mmであることがより好ましい。厚みが0mmであることは、シート芯材12の一部に穴部が設けられていることを示す。シート芯材の一部に穴部を設けるには、溝21の少なくとも一部を、裏面16側においても開口させればよい。また、臀部が接する部分のシート芯材12の厚みと大腿部が接する部分の厚みの差は、乗員の滑り出し防止のためには20〜200mmであることが好ましく、30〜170mmであることがより好ましい。また、穴部を除いて求められるシート芯材12の平均厚みは、30〜200mmであることが好ましく、50〜180mmであることがより好ましい。
As shown in FIG. 3, it is preferable that the
図4(a)に示されるように、溝21の一例である溝21aは、操作部23aと係止部23bとを有する。図4(b)で示されるA1−A1断面図において、操作部23aは、積層面15に設けられた開口部25aを一辺として略長方形状に形成されてなる。操作部23aの下面と接するように剛性部材20が位置する。また、図4(a)において、操作部23aの一部には剛性部材20が観察され、その他の部分には溝の底部が観察される。操作部23aの大きさは特に制限されないが、使用者が剛性部材20を脱着する際に、使用者の指が操作部23aに入る程度に大きければよい。上記の操作部23aが設けられることにより、剛性部材の取付作業が簡単であり、かつ製造コストの小さい座席部材を提供することができる。なお、本発明においては、剛性部材20をシート芯材12の上面から挿入することができるように、シート芯材12の積層面側に開口部が形成されていればよい。
As shown in FIG. 4A, the
図4(c)におけるB1−B1断面図に示すように、係止部23bにおいては、剛性部材20の保持部24bへの挿入、及び保持部24bからの脱離を妨げるように、突出する凸部24aが設けられる。凸部24aは、溝21aの内壁面の少なくとも一面側に形成されていればよく、剛性部材を挟むように対向して設けられていてもよい。また、凸部24aは、剛性部材を保持できるのであれば溝21aの一部に形成されていてもよいし、溝21aの軸線方向に沿って、言い換えると溝幅方向と直交する方向に沿って、溝21aの壁面全体に形成されていてもよい。なお、図4(c)においては、溝の側壁から横方向、つまり溝幅方向へと突出するような凸部24が設けられている。凸部24aの上面側の端部には、積層面15と同一平面上に開口部25bが設けられ、凸部24aの下面側の端部には、保持部24bが設けられる。保持部24bの形状及び大きさは、剛性部材20が収納されることのできる大きさであれば特に制限されない。図4(c)において左右に2つ設けられた凸部24aのそれぞれの頂点の間における空間が、図4(a)の係止部23bにおいて剛性部材20が観察される部分と対応する。なお、凸部の形状としては特に制限がなく、剛性部材20を係止できる形状であればよい。例えば、凸部の断面形状は、半円形状又は多角形状であればよく、多角形状として矩形形状、三角形状、台形形状等が挙げられる。図4(c)の例では、凸部の断面形状は略半円形状である。
As shown in the B1-B1 cross-sectional view in FIG. 4C, the protrusion protrudes at the locking
溝21aに剛性部材20を収納する際には、凸部24aが弾性変形した後に、剛性部材20が保持部24bへと達する。そして、剛性部材20が保持部24bへと達した後には、凸部24aが弾性変形した状態から元の形状に戻ることによって、シート芯材12に剛性部材20が係止される。保持部24bに収納された剛性部材20は、凸部24aによって開口部25b側に脱離することが防止され、剛性部材20はシート芯材12に係止される。上記のような効果を奏するためには、圧縮弾性率が1MPa以上20MPa以下である発泡粒子成形体によってシート芯材12が形成されていればよい。
When storing the
シート芯材12において剛性部材20が係止される他の態様として、図5(a)に示される態様が挙げられ、溝21bは案内部33aと操作部35aとを有する。図5(b)に示すように、案内部33aは、積層面15と同一面上に設けられた開口部35から垂直下向きに延びる溝である。案内部33aは、剛性部材20を溝21bに挿入する際に、剛性部材20を保持部34bまで案内する機能を有する。操作部35aは、案内部33aの下面と同一平面上に下面を有し、案内部33aと垂直な方向に延在する。操作部35aの上面の一部は図5(c)のように積層面15と同一平面上に開口している。
As another mode in which the
図5(b)に示すように、溝21bの一部には、凸部34aが形成されている。剛性部材20が溝21bに挿入されると、剛性部材20は、案内部33aを下方向に移動し、その後溝21bの底面に到達すると少なくとも横方向に位置がずれるように移動し、凸部34aを超えて、奥に設けられた保持部34bに配される。保持部34bに剛性部材20が配されると、剛性部材20は凸部34aによって係止されるので、剛性部材20が開口部35から脱離することが防止される。
As shown in FIG. 5B, a
シート芯材12において剛性部材20が係止される他の態様として、図6(a)に示される態様が挙げられ、溝21cは貫通部42と操作部43bとを有する。貫通部42は積層面15から裏面16まで貫通してなり、操作部43bは積層面15において開口するが裏面16においては開口しない。図6(c)に示されるように、操作部43bは、開口部45から下方に延在し、途中で開口部45よりも内径の小さい第2開口部46を有する。第2開口部46より下方の内側面には凸部44aが設けられ、さらに下方に保持部44bが設けられる。図6(c)における2つの凸部44aの頂点の間に形成される空間が、図6(b)の操作部43bにおいて剛性部材20が観察される部分に対応する。図6(b)の操作部43bにおいて、剛性部材20が観察される部分以外の部分は、第2開口部46と同一平面上における溝の底部と凸部44aとが観察される。溝21cに挿入された剛性部材20は、凸部44a及び保持部44bによって係止されるので、剛性部材20がシート芯材12から脱離することが防止される。
As another mode in which the
図6における例では、剛性部材20は、2つの水平部47と、2つの水平部47から垂直下向きに延びる2つの垂直部48と、2つの垂直部48の間に設けられ、U字形状に折り曲げられた湾曲部49とを有する。図6(a)に示すように、剛性部材20が溝21cに挿入されると、2つの水平部47はそれぞれ係止部43bに配され、2つの垂直部48と湾曲部49とは貫通部42に配される。また、貫通部42の裏面16側に設けられた開口部から、2つの垂直部48の一部と湾曲部49とが突出するように、露出部を形成する。裏面16から露出する剛性部材20は、係合部として機能する。例えば、剛性部材20の露出部である該係合部が、車両側に設けられた係合金具と接続されることによって、本発明の座席部材11が車両に固定される。
In the example in FIG. 6, the
さらに、シート芯材12において剛性部材20が係止される他の態様として、図7(a)に示される態様が挙げられ、溝21dは、シート芯材12の裏面16まで貫通する第1貫通部51a、2つの第2貫通部51b、及び保持部52bを有する。また、図7における例では、剛性部材20は、2つの水平部57と、2つの水平部57の一方の端部から垂直下向きに延びる2つの垂直部58aと、2つの垂直部58aの間に設けられU字形状に折り曲げられた湾曲部59との他に、2つの水平部57の他方の端部から垂直下向きに延びる2つの第2垂直部58bとを有する。溝21dに剛性部材20が挿入されると、2つの垂直部58aの一部と湾曲部59とが第1貫通部51aより裏面16側に突出して露出部を形成する。また、2つの水平部57は保持部52bの下面を押圧するように配される。さらに、2つの第2垂直部58bは第2貫通部51bに位置し、図7(c)に示されるように、第2垂直部58bの端部がシート芯材12の裏面側に設けられた裏面開口部より露出する。図7における例では、第2貫通部51bの裏面16側における裏面開口部は、シート芯材12の裏面16から底上げして設けられているが、シート芯材12の裏面16と同一平面上に設けられていてもよい。
Further, as another embodiment in which the
なお、図7における例では、第2貫通部51bにおいて剛性部材20を係止させる一例として、剛性部材20を保持部52bに収納すると共に、第2貫通部51bから裏面16側へと露出する第2垂直部58bの端面側の外周面にネジ溝を設けておき、裏面16側へと露出した第2垂直部58bの端面近傍にネジ止めを装着させることによって、裏面16とネジ止めとが引っ掛かり、線状剛性部材20を開口部55から脱離させずにシート芯材12に係止させる例が挙げられる。
In the example in FIG. 7, as an example of locking the
本発明の剛性部材20が車両用のシート芯材12に設けられる場合には、剛性部材20の少なくとも一部がシート芯材12の裏面16側に露出している。シート芯材12の裏面16側に露出する剛性部材20が係合部として機能することによって、該係合部と車両本体等とを接続して、座席部材11を固定することができる。例えば、図6及び図7における湾曲部49及び59の例のように、剛性部材20の一部が裏面16から突出していればよい。
When the
さらに、図4及び図5に示される剛性部材20はフレーム部材の一部として用いられることができる。例えば、図4及び図5に示される剛性部材20をさらに延長し、そのいずれかの箇所において、剛性部材20の一部がシート芯材12の裏面16から露出していればよい。さらに具体的には、図4及び図5に示される剛性部材20が図6に示される水平部47に繋がっている形態とすることにより、図4及び図5に示される剛性部材をフレーム部材として機能させ、さらに水平部47に繋がっている湾曲部49を形成させて、シート部材12に形成された貫通孔を通して、剛性部材20が裏面16から突出するようにすればよい。
例えば、剛性部材20をフレーム部材として使用する場合、シート芯材12の周縁に沿った形状に形成された剛性部材20を、図8に示されるように、該剛性部材20の形状に合わせてシート芯材12の周縁に沿って形成された溝21に収納すればよい。
Further, the
For example, when the
剛性部材20は、シート芯材12の積層面15側に設けられた溝21に収納され、係止されている。剛性部材20がシート芯材12に係止されてなる態様は、上記の図4〜図7における例に限定されず、例えば、溝21内に剛性部材20の形状と略一致する凹部を設け、剛性部材20がこの凹部に嵌入して保持されることによって、剛性部材20が溝21から脱離しないようにしてもよい。
The
次に、本発明の座席部材11の製造方法について説明する。
Next, a method for manufacturing the
シート芯材12を構成する発泡成形体としては、形状の自由度の観点から、発泡粒子型内成形体を用いることが好ましい。なお、発泡粒子型内成形体は、公知の方法によって得られた発泡粒子を金型に充填して型内成形することによって得られる。また、発泡成形体の形状は、金型の形状に応じて適宜変更することができる。
From the viewpoint of the degree of freedom of the shape, it is preferable to use a foamed particle in-mold molded body as the foamed molded body constituting the
なお、シート芯材12の積層面側に形成される溝21としては、予め溝21が形成されるように設計された金型を用いて型内成形してもよいし、溝21の形成されていない発泡成形体を成型し、発泡成形体における積層面15を切削加工等することにより、溝21を設けてもよい。
In addition, as the
次に、シート芯材12の溝21に剛性部材20を挿入することによって、シート芯材12に剛性部材20を係止させる。例えば、図4における例では、積層面15と略垂直方向に、剛性部材20を溝21aに挿入する。開口部25bから剛性部材20を押し込んでいくと、係止部23bの凸部24aによって抵抗があるものの、さらに強く剛性部材20を押し込むことによって、保持部24bに剛性部材20が達する。保持部24bに剛性部材20が達すると、剛性部材20は凸部24aによって係止されるので、剛性部材20がシート芯材12から脱離することが防止される。
Next, the
また、図5における例では、積層面15と略垂直方向に、剛性部材20を溝21bへと挿入する。剛性部材20を、まず案内部33aに沿って下方向に移動させた後、溝21bの底面に沿って水平方向に剛性部材20を移動させる。剛性部材20を水平方向に移動させる際に、途中で凸部34aによる反発を受けるが、さらに強く剛性部材20を押し込むと、凸部34aを越えて剛性部材20は保持部34bに配される。保持部34bに達した剛性部材20は、凸部34aによって開口部35から脱離することが防止されるので、剛性部材20はシート芯材12に係止されることとなる。
In the example in FIG. 5, the
図6における例では、積層面15と略垂直方向に、剛性部材20を溝21cへと挿入する。剛性部材20を挿入する際には、貫通部42の真上に湾曲部49が位置するようにすれば、湾曲部49が貫通部42の裏面16側における開口部をスムーズに貫通することができる。剛性部材20を挿入すると、水平部47が第2開口部46から下方へと移行し、溝の内側面に設けられた凸部44aによって水平部47が反発を受ける。この反発に逆らってさらに力を加えて剛性部材20を押し込むと、水平部47が凸部44aを超えて保持部44bに配される。水平部47が保持部44bに配されると、剛性部材20が開口部45から脱離することが凸部44a及び保持部44bによって防止されるので、シート芯材12に剛性部材20が係止されることとなる。
In the example in FIG. 6, the
図7における例では、積層面15と略垂直方向に、剛性部材20を溝21dへと挿入する。剛性部材20を挿入する際には、第1貫通部51aの真上に湾曲部59が位置し、第2貫通部51bの真上に第2垂直部58bの端面が位置するようにすると、剛性部材20がスムーズに溝21dに挿入される。
In the example in FIG. 7, the
溝21に剛性部材20を挿入させた後に、シート芯材12の表面にクッション材13及び表皮材14をこの順に積層させることによって、座席部材11を得ることができる。クッション材13及び表皮材14を積層、固定させる方法は特に制限されず、従来公知の方法を用いることができる。
After the
本発明の座席部材11を自動車の車体等に取り付ける際には、裏面16より露出した剛性部材20の湾曲部と、自動車の車体本体に設けられた固定金具等とを係合させることによって、座席部材11を車体に固定させればよい。例えば、剛性部材20の湾曲部49及び59の内側に、車体本体に設けられたフック等の固定金具を係合させることによって、座席部材11を車体に固定させることができる。
When attaching the
なお、上述の固定方法を採用し、溝の長さや形状等を変更することによって、フレーム部材として使用される剛性部材もシート芯材に固定することが可能である。 The rigid member used as the frame member can be fixed to the sheet core material by adopting the above-described fixing method and changing the length and shape of the groove.
以下に、実施例により本発明の座席部材についてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。 Hereinafter, the seat member of the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
(実施例1)
ポリプロピレン系樹脂の発泡粒子(発泡倍率:30倍、発泡粒子径:4mm)を、金型に充填するとともに、スチーム加熱による型内成形を行った。加熱方法は両面の型のドレン弁を開放した状態でスチームを5秒間供給して予備加熱(排気工程)を行った後、0.22MPa(G)の圧力によって一方加熱を行い、さらに0.26MPa(G)の圧力によって逆方向から一方加熱を行った後、0.30MPa(G)の圧力によって両面から本加熱を行った。加熱終了後、放圧し、30秒間空冷し、240秒間水冷して、ポリプロピレン系樹脂からなる発泡成形体(以下、「発泡成形体A」と称することがある。)を得た。得られた発泡成形体Aは、図3に示す形状であり、長さが1300mm、幅が450mm、厚みが150mmであった。
(Example 1)
A mold was filled with foamed particles of a polypropylene resin (expansion ratio: 30 times, foamed particle diameter: 4 mm), and in-mold molding was performed by steam heating. In the heating method, steam is supplied for 5 seconds in a state in which the drain valves of both sides are opened, preheating (exhausting step) is performed, and then one side is heated at a pressure of 0.22 MPa (G), and then 0.26 MPa. After one-side heating was performed from the opposite direction by the pressure of (G), main heating was performed from both sides by a pressure of 0.30 MPa (G). After the heating, the pressure was released, air-cooled for 30 seconds, and water-cooled for 240 seconds to obtain a foamed molded article made of a polypropylene resin (hereinafter, sometimes referred to as “foamed molded article A”). The obtained foamed molded article A had the shape shown in FIG. 3, and had a length of 1300 mm, a width of 450 mm, and a thickness of 150 mm.
なお、発泡成形体Aの積層面側、言い換えると上面側に切削加工を行うことによって、図6に示される形状の溝21cを設けた。溝21cを設けた発泡成形体Aを、シート芯材として以下の実験に用いた。
In addition, the
シート芯材の溝21cに、剛性部材である直径5mmの金属製ワイヤを挿入し、シート芯材に剛性部材を係止させた。このようなシート芯材に、厚み80mmの軟質ウレタン樹脂発泡体からなるクッション材を接着し、表皮材としてファブリック素材のシートカバーで被覆して座席部材を得た。
A metal wire having a diameter of 5 mm, which is a rigid member, was inserted into the
(実施例2)
ポリエチレンとポリスチレンとの混合樹脂からなる発泡粒子を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体に溝21cを設けたシート芯材において、溝21cに剛性部材を係止させた。
(Example 2)
A foam molded article was obtained in the same manner as in Example 1, except that foam particles made of a mixed resin of polyethylene and polystyrene were used. In the sheet core material provided with the
(実施例3)
図7で示される形状の剛性部材を用いて、図7で示される形状の溝21dを発泡成形体に設けたこと以外は、実施例1と同様にしてシート芯材を得た。シート芯材の溝21dに剛性部材を係止させた。
(Example 3)
A sheet core material was obtained in the same manner as in Example 1 except that a
(比較例1)
溝を発泡成形体の裏面側、言い換えると下面側に形成させたこと以外は、実施例1と同様にして、シート芯材を得た。得られたシート芯材の溝に剛性部材を係止させた。
(Comparative Example 1)
A sheet core material was obtained in the same manner as in Example 1 except that the grooves were formed on the back surface side of the foam molded body, in other words, on the lower surface side. The rigid member was locked in the groove of the obtained sheet core material.
(圧縮弾性率の測定)
発泡成形体から縦50mm、横50mm、厚み50mmの試験片を切出し、該試験片を用いてJIS K 7220(2006年)に準じて圧縮試験を行い、圧縮弾性率を求めた。
(Measurement of compression modulus)
A test piece having a length of 50 mm, a width of 50 mm, and a thickness of 50 mm was cut out from the foamed molded article, and a compression test was performed using the test piece according to JIS K 7220 (2006) to determine a compression modulus.
(引張強さの測定)
JIS K6767(1999)に基づいて、発泡粒子成形体から切り出したダンベル形状の試験片をクランプ間距離が90mmとなるように引張試験機に取付け、引張速度を毎分約50mmとして荷重を加え、試験片が破断した時の荷重値から引張強さを算出した。
(Measurement of tensile strength)
According to JIS K6767 (1999), a dumbbell-shaped test piece cut out from a foamed particle molded article was attached to a tensile tester so that the distance between clamps was 90 mm, and a load was applied at a tensile speed of about 50 mm / min. The tensile strength was calculated from the load value when the piece broke.
(耐荷重性試験)
各座席部材において、剛性部材を溝部分に収納した後、図6、図7で示された剛性部材の湾曲部に車両側の係合金具を想定した金具を接続した。該金具に対して、各座席部材とは逆方向に向けて、シート部分の質量の20倍に等しい荷重を水平に加えた。結果を前述の表1に示す。衝撃を与えた後に、発泡粒子成形体の溝部分が破壊されていなかった例を○とし、発泡粒子成形体の溝部分が破壊されていた例を×とした。
(Load resistance test)
In each seat member, after the rigid member was housed in the groove portion, a fitting assuming an engagement fitting on the vehicle side was connected to the curved portion of the rigid member shown in FIGS. A load equal to 20 times the mass of the seat portion was horizontally applied to the fitting in a direction opposite to each seat member. The results are shown in Table 1 above. After the impact was given, the case where the groove portion of the foamed particle molded body was not broken was evaluated as O, and the case where the groove portion of the foamed particle molded product was broken was evaluated as x.
1 背もたれ付座席
2 背もたれ部
11 座席部材
12 シート芯材
13 クッション材
14 表皮材
15 積層面
16 裏面
17a 臀部収容凹部
17b 隆起部
20 剛性部材
21、21a、21b、21c、21d 溝
23a、35a、43b、45a 操作部
23b 係止部
24a、34a、44a 凸部
24b、34b、44b、52b 保持部
25a、25b、35、45、55 開口部
33a 案内部
42 貫通部
46 第2開口部
47、57 水平部
48、58a 垂直部
49、59 湾曲部
51a 第1貫通部
51b 第2貫通部
58b 第2垂直部
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Seat with a
Claims (3)
The foamed molded to form a sheet core material, polyolefin resin, or a vehicle seat element according to claim 1 or 2, characterized in that a composite resin of polyolefin resin and polystyrene resin.
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