JP6661996B2 - 樹脂基板の製造方法、樹脂積層基板の製造方法および表示装置の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)ガラス基板の裏面に部分的に遮光膜を形成する工程;
(2)前記ガラス基板の表面に樹脂膜を形成する工程;
(3)前記ガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記ガラス基板から前記樹脂膜を剥離する工程。
(1)第一のガラス基板の裏面に遮光膜のパターンを形成する工程;
(2)前記第一のガラス基板の表面の、少なくとも、前記遮光膜のパターンが形成される位置とは異なる位置に対応する部分に樹脂膜のパターンを形成する工程;
(3)第二のガラス基板の表面に樹脂膜を形成する工程;
(4)前記第一のガラス基板の表面の樹脂膜の側と前記第二のガラス基板の表面の樹脂膜の側とを対向させて貼り合わせる工程;
(5)前記第一のガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記第一のガラス基板から前記樹脂膜のパターンを剥離する工程;
(6)前記第二のガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記第二のガラス基板から前記樹脂膜を剥離する工程。
本発明の第一の実施形態は、少なくとも下記の工程を含むことを特徴とする樹脂膜の製造方法である。
(1)ガラス基板の裏面に部分的に遮光膜を形成する工程;
(2)前記ガラス基板の表面に樹脂膜を形成する工程;
(3)前記ガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記ガラス基板から前記樹脂膜を剥離する工程。
この工程では、公知のパターニング方法を用いて、図1(a)に示すようにガラス基板1の裏面に遮光膜2を部分的に形成する。
遮光膜が有機膜の場合は、樹脂が好ましく用いられる。樹脂の遮光膜は、樹脂組成物を塗布、加熱硬化することで形成することができる。
この工程では、まず、塗布法や印刷法などの公知の方法を用いて、樹脂を含む溶液をガラス基板1の表面に塗工し乾燥させて、図1(b)に示すように樹脂膜4を形成する。
ガラス基板上に形成する樹脂膜の膜厚は、ガラス基板から樹脂膜を剥離した後に、自立膜となる機械的強度が必要となるため、1μm以上が好ましく、3μm以上がさらに好ましい。
ポリイミド樹脂膜は、ポリアミック酸等のポリイミド前駆体樹脂の溶液を基板上に塗布した後、乾燥し、加熱することにより作製することができる。ポリアミック酸は、酸無水物とジアミンを反応させることで合成することができる。また、ポリイミド樹脂膜は、溶剤に溶解するポリイミド樹脂を合成してから、そのポリイミド樹脂溶液を基板上に塗布することでも作製することができる。
本発明の第二の実施形態は、少なくとも下記の工程を含むことを特徴とする樹脂膜の製造方法である。
(1)ガラス基板の裏面に遮光膜のパターンを形成する工程;
(2)前記ガラス基板の表面の、少なくとも、前記遮光膜のパターンが形成される位置とは異なる位置に対応する部分に樹脂膜のパターンを形成する工程;
(3)前記ガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記ガラス基板から前記樹脂膜のパターンを剥離する工程。
この工程では、公知のパターニング方法を用いて、図2(a)に示すようにガラス基板10の裏面に遮光膜12のパターンを形成する。
この工程では、まず、塗布法や印刷法などの公知の方法を用いて、樹脂を含む溶液をガラス基板10の表面に塗工し乾燥させて、図2(b)に示すように樹脂膜14を形成する。次に、公知のパターニング方法を用いて、ガラス基板10の表面の樹脂膜14をパターン加工し、図2(c)に示すように樹脂膜14のパターンを形成する。
この工程では、図2(d)に示すように遮光膜12が形成されたガラス基板10の裏面側からレーザー100を照射して、図2(e)に示すようにガラス基板10から樹脂膜14のパターンを剥離する。以下、樹脂膜のパターンを剥離することも含めて「樹脂膜を剥離する」という。
本発明の第三の実施形態は、少なくとも下記の工程を含むことを特徴とする樹脂積層膜の製造方法である。
(1)第一のガラス基板の裏面に遮光膜のパターンを形成する工程;
(2)前記第一のガラス基板の表面の、少なくとも、前記遮光膜のパターンが形成される位置とは異なる位置に対応する部分に樹脂膜のパターンを形成する工程;
(3)第二のガラス基板の表面に樹脂膜を形成する工程;
(4)前記第一のガラス基板の表面の樹脂膜の側と前記第二のガラス基板の表面の樹脂膜の側とを対向させて貼り合わせる工程;
(5)前記第一のガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記第一のガラス基板から前記樹脂膜のパターンを剥離する工程;
(6)前記第二のガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記第二のガラス基板から前記樹脂膜を剥離する工程。
この工程では、公知のパターニング方法を用いて、図4(a)に示すようにガラス基板20の裏面に遮光膜22のパターンを形成する。この工程は、第二の実施形態における工程(1)と同様にして行うことができる。
この工程では、まず、塗布法や印刷法などの公知の方法を用いて、樹脂を含む溶液をガラス基板20の表面に塗工し乾燥させて、図4(b)に示すように樹脂膜24を形成する。次に、公知のパターニング方法を用いて、ガラス基板20の表面の樹脂膜24をパターン加工し、図4(c)に示すように樹脂膜24のパターンを形成する。この工程は、第二の実施形態における工程(2)と同様にして行うことができる。
この工程では、公知の塗布法や印刷法を用いて、樹脂を含む溶液をガラス基板30の表面に塗布し乾燥させ、図4(d)に示すように別のガラス基板30の表面に樹脂膜34のパターンを形成する。この工程は、第二の実施形態における工程(2)における樹脂膜14の形成工程と同様にして行うことができる。樹脂膜34に対してさらにパターン加工を行ってもよい。
この工程では、図4(e)に示すように、第一のガラス基板20の表面の樹脂膜の側と第二のガラス基板30の表面の樹脂膜の側とを対向させ、それらを貼り合わせる。
この工程では、図4(f)に示すように遮光膜22が形成された第一のガラス基板20の裏面側からレーザー100を照射して、第一のガラス基板20から樹脂膜24のパターンを剥離する。この工程は、第二の実施形態における工程(3)と同様にして行うことができる。
この工程では、図4(g)に示すように第二のガラス基板30の裏面側からレーザー100を照射して、第二のガラス基板30から樹脂膜24のパターンを剥離する。この工程も、第一の実施形態における工程(3)と同様にして行うことができる。
カラーフィルターはブラックマトリックスおよび/または赤、緑、青の着色画素を有するものが一般的である。
酸無水物、ジアミンおよび溶剤の例としては、前述のポリイミド樹脂で挙げたものを用いることができる。
有機エレクトロルミネッセンス素子は、アモルファスシリコン、ポリシリコンや酸化物半導体をスイッチング素子としてパターン形成し、さらに有機化合物からなる発光層を形成することによって製造することができる。
本発明の第四の実施形態は、上述の樹脂積層膜の製造方法を利用してフレキシブル電子デバイスの一つである表示装置を製造する方法である。この方法は、第一のガラス基板の表面の樹脂膜の側と第二のガラス基板の表面の樹脂膜の側とを対向させて貼り合わせる工程の前に、第一のガラス基板の表面に形成した樹脂膜の上に、ブラックマトリックスおよび/または着色画素を有するカラーフィルターを形成する工程を含み、第二のガラス基板の表面に形成した樹脂膜の上に、有機エレクトロルミネッセンス素子を形成する工程を含む。
まず、図5(a)〜(c)に示すように、前述の方法で第一のガラス基板40の裏面に遮光膜42を、表面に樹脂膜44のパターンを形成する。
図5(e)に示すように、第二のガラス基板50の表面に形成された樹脂膜54の上に、必要に応じてバリア膜51を形成し、その上に配線56、スイッチング素子57および有機エレクトロルミネッセンス素子58を形成する。
図5(f)に示すように、カラーフィルター基板400における樹脂膜またはバリア膜か、有機エレクトロルミネッセンス素子基板500における樹脂膜またはバリア膜のいずれかもしくは両方の外周に接着剤60を塗布して、カラーフィルター基板400と有機エレクトロルミネッセンス素子基板500とを対向させて貼り合わせる。次いで、接着剤60を硬化させる。
乾燥窒素気流下、200mL4つ口フラスコに3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物15.8137g(53.7mmol)、trans−1,4−ジアミノシクロへキサン6.1375g(53.7mmol)、N−メチル−2−ピロリドン100gを入れて65℃で加熱撹拌した。6時間後、冷却してワニスとした。
4,4’−ジアミノフェニルエーテル(0.30モル当量)、パラフェニレンジアミン(0.65モル当量)およびビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン(0.05モル当量)を、850gのγ−ブチロラクトンおよび850gのN−メチル−2−ピロリドンと共に仕込み、3,3’,4,4’−オキシジフタルカルボン酸二無水物(0.9975モル当量)を添加し、80℃で3時間反応させた。無水マレイン酸(0.02モル当量)を添加し、更に80℃で1時間反応させ、ポリアミック酸樹脂(樹脂の濃度20質量%)溶液を得た。
調製例2のポリアミック酸樹脂溶液(B)250gに、50gのカーボンブラック(MA100;三菱化学(株)製)および200gのN−メチル−2−ピロリドンを混合し、ダイノーミルKDL−Aを用いて、直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpmで3時間の分散処理を行い、遮光剤分散液1を得た。
着色剤として、50gのPR177(クロモファイン(登録商標)レッド6125EC;大日精化製)および50gのPR254(イルガフォア(登録商標)レッドBK−CF;チバ・スペシャルティケミカルズ(株)製)を混合した。この着色剤中に、100gの高分子分散剤(BYK2000;樹脂濃度40質量%;ビックミージャパン(株)製)、67gのアルカリ可溶性樹脂(サイクロマー(登録商標)ACA250;樹脂濃度45質量%;ダイセル化学製)、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび650gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合して、スラリーを作製した。スラリーを入れたビーカーを循環式ビーズミル分散機(ダイノーミルKDL−A;ウイリー・エ・バッコーフェン社製)とチューブでつなぎ、メディアとして直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、4時間の分散処理を行い、着色剤分散液を得た。
着色剤として、65gのPG7(ホスタパーム(登録商標)グリーンGNX;クラリアントジャパン社製)および35gのPY150(E4GNGT;ランクセス(株)製)を混合した。この着色剤に、100gのBYK2000、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび650gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合し、ダイノーミルKDL−Aを用いて、直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、6時間の分散処理を行い、着色剤分散液を得た。
着色剤として、100gのPB15:6(リオノール(登録商標)ブルー7602;東洋インキ社製)を使用し、この着色剤中に100gのBYK2000、67gのサイクロマーACA250、83gのプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび650gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合して、スラリーを作製した。スラリーを分散機ダイノーミルKDL−Aを用いて、直径0.3mmのジルコニアビーズを使用して、3200rpm、3時間の分散処理を行い、着色剤分散液を得た。
(1)遮光膜の形成
300×350mmの無アルカリガラス基板上(AN100;旭硝子(株)製)に、酸化スズ5%含有の酸化インジウムターゲットを用いて、1%酸素を含むアルゴン雰囲気下でスパッタリングを行い、膜厚200nmのITOの遮光膜を得た。このときガラス上に330×380mmで厚さ0.1mmのステンレスのメタルマスクを重ねた。メタルマスクには、3mm×355mmの開口部のスリットが5本入ったメタルマスクを用い、スリットの間隔は50mmとした。スパッタの条件としては、圧力は5×10−1Pa、基板温度は100℃で3kWの直流電源を用いてスパッタリングを行った。
遮光膜を形成したガラス基板の反対の面上に、調製例1で得られたポリアミック酸樹脂溶液(A)をキュア後の膜厚が10μmになるようにスリットコーターにより塗布した。次にチャンバー内壁温度60℃にした減圧乾燥機にて、60Paまで減圧して溶媒を乾燥させた。その後熱風オーブン中140℃で20分加熱処理してポリアミック酸樹脂組成物を得た。酸素濃度0.1%の熱風オーブン中300℃で30分加熱処理して、ポリイミド樹脂膜を得た。
ガラス基板の樹脂膜を形成した反対の面から波長308nmのXeClレーザーを400mJ/cm2照射して樹脂膜をガラス基板から剥離し、幅50mm、長さ350mmの樹脂パターン4枚を得た。このときのレーザービームは、幅1mm、長さ20mmとした。
(1)遮光膜の形成
300×350mmの無アルカリガラス基板上(AN100;旭硝子(株)製)に、酸化スズ5%含有の酸化インジウムターゲットを用いて、1%酸素を含むアルゴン雰囲気下でスパッタリングを行い、膜厚200nmのITOの遮光膜を得た。このときの圧力は5×10−1Pa、基板温度は100℃で3kWの直流電源を用いてスパッタリングを行った。
遮光膜を形成したガラス基板の反対の面上に、調製例1で得られたポリアミック酸樹脂溶液(A)をキュア後の膜厚が10μmになるようにスリットコーターにより塗布した。次にチャンバー内壁温度60℃にした減圧乾燥機にて、60Paまで減圧して溶媒を乾燥させた。その後熱風オーブン中140℃で20分加熱処理してポリアミック酸樹脂組成物を得た。その上にポジ型レジストをプリベーク後の膜厚が1.2μmになるようにスリットコーターで塗布後、80Paまで減圧乾燥を行い、100℃の熱風オーブンでプリベークを行なってレジスト膜を形成した。その後、プロキシミティ露光機によりフォトマスクを介して露光を行った。
ガラス基板の樹脂膜を形成した反対の面から波長308nmのXeClレーザーを400mJ/cm2照射して樹脂膜をガラス基板から剥離し、対角5インチのディスプレイサイズのパターンの樹脂膜6枚を得た。このときのレーザービームは、幅1mm、長さ20mmとした。
(1)遮光膜の形成
300×350mmの無アルカリガラス基板上(AN100;旭硝子(株)製)に、モリブデン金属ターゲットを用いて、アルゴン雰囲気下でスパッタリングを行い、膜厚200nmのモリブデン遮光膜を得た。このときの圧力は3×10−1Pa、基板温度は200℃で3kWの直流電源を用いてスパッタリングを行った。
遮光膜としてアルミ膜を形成したこと、アルミ膜のエッチングに、リン酸80重量%、硝酸10重量%、水10重量%のエッチング液を50℃に加熱して、遮光膜を形成したガラス基板を5分浸漬させて、アルミ膜をエッチングしたこと以外は実施例3と同様に遮光膜を得た。樹脂膜を形成した後に、レーザーを照射して樹脂膜をガラス基板から剥離した。
実施例2と同様に、裏面に遮光膜を形成した樹脂膜付きのガラス基板を得た。
次に、二酸化ケイ素のターゲットを用いて、アルゴン雰囲気下でスパッタリングを行い、膜厚150nmのガスバリア層を得た。このときの圧力は3×10−1Pa、基板温度は120度で13.56MHzの交流電源を用いてスパッタリングを行い、バリア膜を形成したこと以外は実施例2と同様にして、ガラス基板から剥離した樹脂膜を得た。得られた樹脂膜は表面に欠陥がなく、水蒸気透過率は0.2g/(m2・24時間)であり、バリア膜を形成していない樹脂膜の100分の1の水蒸気透過率であり、良好な結果を示した。
実施例2と同様に、裏面に遮光膜を形成した樹脂膜付きの第二のガラス基板を得た。
(1)第二のガラス基板の遮光膜の形成
300×350mmの無アルカリガラス基板上(AN100;旭硝子(株)製)に、酸化スズ5%含有の酸化インジウムターゲットを用いて、1%酸素を含むアルゴン雰囲気下でスパッタリングを行い、膜厚200nmのITOの遮光膜を得た。このときの圧力は5×10−1Pa、基板温度は100℃で3kWの直流電源を用いてスパッタリングを行った。
遮光膜を形成したガラス基板の反対の面上に、調製例1で得られたポリアミック酸樹脂溶液(A)をキュア後の膜厚が10μmになるようにスリットコーターにより塗布した。次にチャンバー内壁温度60℃にした減圧乾燥機にて、60Paまで減圧して溶媒を乾燥させた。その後熱風オーブン中140℃で20分加熱処理してポリアミック酸樹脂組成物を得た。その上にポジ型レジストをプリベーク後の膜厚が1.2μmになるようにスリットコーターで塗布後、80Paまで減圧乾燥を行い、100℃の熱風オーブンでプリベークを行なってレジスト膜を形成した。その後、プロキシミティ露光機によりフォトマスクを介して露光を行った。
300×350mmの無アルカリガラス基板上(AN100;旭硝子(株)製)に、調製例2で得られたポリアミック酸樹脂溶液(A)をキュア後の膜厚が10μmになるようにスリットコーターにより塗布した。次にチャンバー内壁温度60℃にした減圧乾燥機にて、40Paまで減圧して溶媒を乾燥させた。その後熱風オーブン中140℃で20分加熱処理してポリアミック酸樹脂組成物を得た。さらに酸素濃度0.1%の熱風オーブン中500℃で30分加熱処理して、ポリイミド樹脂膜を得た。
ランガス雰囲気下でプラズマCVDにより膜厚0.6μmのアモルファスシリコンを形成した。このときの圧力は600Pa、基板温度は250度で13.56MHzの交流電源を用いた。シランガスにボロンガスを添加することでP型半導体が、シランガスにホスフィンガスを添加することでP型半導体ができるので、トランジスタのスイッチング素子を作ることができる。
第二のガラス基板に形成した5インチの樹脂膜上に接着剤を塗布し、第一のガラス基板と貼り合わせた後に、120℃で20分加熱して接着剤を硬化させた。その後、第二のガラス基板の樹脂膜を形成した反対の面から波長308nmのXeClレーザーを400mJ/cm2照射して樹脂膜を剥離した。このときのレーザービームは、幅1mm、長さ20mmとした。
遮光膜を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして樹脂膜を作製した。得られた樹脂膜は、樹脂膜端部が黒色に変色して、樹脂膜の端部が部分的に破れていた。さらに樹脂膜の端部の一部が1〜20μmの粒状になっていた。
遮光膜を形成しなかったこと以外は、実施例2と同様にして樹脂膜を作製した。得られた樹脂膜は、表面に大きさ1〜10μmの欠陥が見られた。また、樹脂膜端部が黒色に変色して一部が1〜20μmの粒状になっていた。
実施例2と同様に遮光膜を形成した後に、図6(a)に示すように、ガラス基板90上の、遮光膜92を形成した面と同一の面上に、調製例1で得られたポリアミック酸樹脂溶液(A)をキュア後の膜厚が10μmになるようにスリットコーターにより塗布した。次にチャンバー内壁温度60℃にした減圧乾燥機にて、60Paまで減圧して溶媒を乾燥させた。その後熱風オーブン中140℃で20分加熱処理してポリアミック酸樹脂組成物膜94を得た。
2 遮光膜
4 樹脂膜
5 剥離した樹脂膜
6 基板上に残った樹脂膜
10 ガラス基板
12 遮光膜
14 樹脂膜
15 重なり
18 位置合わせマーク
20 ガラス基板
22 遮光膜
24 樹脂膜
30 ガラス基板
34 樹脂膜
40 ガラス基板
41 バリア膜
42 遮光膜
43 ブラックマトリックス
44 樹脂膜
45R 赤の着色画素
45G 緑の着色画素
45B 青の着色画素
50 ガラス基板
51 バリア膜
54 樹脂膜
56 配線
57 スイッチング素子
58 有機エレクトロルミネッセンス素子
60 接着剤
70 表示用回路
90 ガラス基板
92 遮光膜
94 ポリアミック酸樹脂組成物膜
96 ポリイミド樹脂膜
98 付着欠陥
100 レーザー
400 カラーフィルター基板
500 有機エレクトロルミネッセンス素子基板
Claims (12)
- 少なくとも下記の工程を含むことを特徴とする樹脂基板の製造方法
(1)ガラス基板の裏面に部分的に遮光膜を形成する工程;
(2)前記ガラス基板の表面に樹脂膜を形成する工程;
(3)前記ガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記ガラス基板から前記樹脂膜を剥離する工程。 - 少なくとも下記の工程を含むことを特徴とする樹脂基板の製造方法
(1)ガラス基板の裏面に遮光膜のパターンを形成する工程;
(2)前記ガラス基板の表面の、少なくとも、前記遮光膜のパターンが形成される位置とは異なる位置に対応する部分に樹脂膜のパターンを形成する工程;
(3)前記ガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記ガラス基板から前記樹脂膜のパターンを剥離する工程。 - 前記遮光膜が金属または金属酸化物を含む請求項1または2に記載の樹脂基板の製造方法。
- 前記樹脂膜がポリイミド樹脂膜である請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂基板の製造方法。
- 前記遮光膜の、波長308nmのレーザー光の透過率が10%以下である請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂基板の製造方法。
- 少なくとも下記の工程を含むことを特徴とする樹脂積層基板の製造方法
(1)第一のガラス基板の裏面に遮光膜のパターンを形成する工程;
(2)前記第一のガラス基板の表面の、少なくとも、前記遮光膜のパターンが形成される位置とは異なる位置に対応する部分に樹脂膜のパターンを形成する工程;
(3)第二のガラス基板の表面に樹脂膜を形成する工程;
(4)前記第一のガラス基板の表面の樹脂膜の側と前記第二のガラス基板の表面の樹脂膜の側とを対向させて貼り合わせる工程;
(5)前記第一のガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記第一のガラス基板から前記樹脂膜のパターンを剥離する工程;
(6)前記第二のガラス基板の裏面側からレーザーを照射して前記第二のガラス基板から前記樹脂膜を剥離する工程。 - 前記遮光膜が金属または金属酸化物を含む請求項6に記載の樹脂積層基板の製造方法。
- 前記樹脂膜がポリイミド樹脂膜である請求項6または7に記載の樹脂積層基板の製造方法。
- 前記遮光膜の、波長308nmのレーザー光の透過率が10%以下である請求項6〜8のいずれかに記載の樹脂積層基板の製造方法。
- 請求項6〜9のいずれかに記載の樹脂積層基板の製造方法を用いた表示装置の製造方法であって、
前記第一のガラス基板の表面の樹脂膜の側と第二のガラス基板の表面の樹脂膜の側とを対向させて貼り合わせる工程の前に、
前記第一のガラス基板の表面に形成した樹脂膜の上、または前記第二のガラス基板の表面に形成した樹脂膜の上に有機エレクトロルミネッセンス素子を形成する工程を含む
表示装置の製造方法。 - 請求項6〜9のいずれかに記載の樹脂積層基板の製造方法を用いた表示装置の製造方法であって、
前記第一のガラス基板の表面の樹脂膜の側と第二のガラス基板の表面の樹脂膜の側とを対向させて貼り合わせる工程の前に、
前記第一のガラス基板の表面に形成した樹脂膜の上、または前記第二のガラス基板の表面に形成した樹脂膜の上に、ブラックマトリックスおよび/または着色画素を有するカラーフィルターを形成する工程を含む
表示装置の製造方法。 - 請求項6〜9のいずれかに記載の樹脂積層基板の製造方法を用いた表示装置の製造方法であって、
前記第一のガラス基板の表面の樹脂膜の側と第二のガラス基板の表面の樹脂膜の側とを対向させて貼り合わせる工程の前に、
前記第一のガラス基板の表面に形成した樹脂膜の上に、ブラックマトリックスおよび/または着色画素を有するカラーフィルターを形成する工程を含み、
前記第二のガラス基板の表面に形成した樹脂膜の上に、有機エレクトロルミネッセンス素子を形成する工程を含む
表示装置の製造方法。
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