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JP6653430B2 - 閃光放電管及びそれを用いた閃光装置 - Google Patents

閃光放電管及びそれを用いた閃光装置 Download PDF

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Description

本発明は、閃光放電管及びそれを用いた閃光装置に関する。
一般的に、閃光放電管は、所定圧のキセノンガスが内部に封入されたガラス管と、該ガラス管の外周面に形成された透明な導電性被膜からなるトリガー電極と、ガラス管の一端部及び他端部に互いに対向するよう配置されたカソード電極及びアノード電極とを備える。
閃光放電管は用途に応じて種々提供されている。例えば、図10に示すように、写真撮影用の人工光源として用いられる閃光放電管3は、ガラス管30の外周面の周方向に、幅寸法の異なる複数の直線状のトリガー電極31を備え、ガラス管30の周方向に閃光を発することを可能にしている(特許文献1参照)。
また、例えば、図11に示す閃光放電管4は、ガラス管40の外周面の周方向に180°または150°の幅寸法を有する直線状のトリガー電極41を備える。そうすることで、小光量発光時の放電光路を安定させ、光学配光特性のばらつきを低減させている。
また、例えば、図12に示すように、高速プリンターの定着用光源として使用される閃光放電管5は、発光管(前記ガラス管に相当)50の外周面に、始動性をよくするためのトリガー電極組立体51を配置している(特許文献2参照)。トリガー電極組立体51は、発光管50の外周面に、一方の電極500の近傍から他方の電極501の近傍にかけて軸方向に沿って配置されたトリガー線510と、該トリガー線510が発光管50の中央部で遊離しないよう発光管50の外周面に対し螺旋状に巻回された金属ワイヤYとを備えている。
また、例えば、図13に示す閃光放電管6は、ガラス管60の外周面に軸方向に沿って直線状に導電性を有する銀ペイントPを焼き付けることで、放電光路を安定させている。
特開2003−288861号公報 実開平04−54141号公報
ところで、光路を安定させるために、トリガー電極の幅を狭くすることが知られている。しかしながら、特許文献1の閃光放電管3において、狭い幅のトリガー電極31を使って大光量で短間隔連続発光を行うと、ガラス管30の表面が高温になり、ガラス管30が膨張収縮することにより、図14に示すように、トリガー電極31が局部的に焼き切れて亀裂Aが生じる。この亀裂Aによる対向端部B,B間(近接した導体間)の電位差が発生し、対向端部B,B間で、ガラス管30外周面において空中放電によるスパークが発生し、亀裂した部位は絶縁体となり、発光を増すごとにその範囲が拡大しつつ進行する。このため、トリガー電極31は機能しなくなり、結果として、閃光放電管3は、発光しなくなり、短寿命となる。
また、図11に示す閃光放電管において、幅寸法180°のトリガー電極41に対し大光量で短間隔連続発光を行うと、トリガー電極41に虫食いのような亀裂が部分的に生じるものの、内部電極間の外面の導電性は確保された状態にある。それを光路を安定させるために、トリガー電極41の幅寸法を180°または150°よりも狭くして、大光量で短間隔連続発光を行うと、前記と同様に、発光の発熱と蓄熱とによりトリガー電極41が焼き切れ、短寿命となる。
また、特許文献2の閃光放電管の場合、ガラス管50に対する金属ワイヤYの巻き付け加工の位置決めに時間を要する。また、ガラス管50には、巻回された金属ワイヤYによって遮光される部位が生じるため、金属ワイヤYの位置がばらつくと、閃光放電管5としての光学特性が悪化する。また、ガラス管50が軸方向に膨張収縮するので、金属ワイヤYがガラス管50から遊離する。
図13に示す閃光放電管は、銀ペイントPにより遮光されるという問題と、大光量で短間隔連続発光を行った場合、発光の発熱と蓄熱とにより銀ペイントPが焦げるという問題とがある。
そこで、本発明は、前記問題点を鑑み、小光量発光時の光学配光特性のばらつきを低減させ、大光量での短間隔連続発光時の寿命耐久性を向上させ、かつ、閃光放電管の製造工数を削減し、安価に製造できるようにした閃光放電管及びそれを用いた閃光装置を提供することを課題とする。
本発明に係る閃光放電管は、所定圧の希ガスが内部に封入されたガラス管と、該ガラス管の一端部及び他端部に互いに対向するよう配置されたカソード電極及びアノード電極と、該ガラス管の外周面に形成された透明な導電性被膜からなるトリガー電極とを備え、前記トリガー電極は、前記ガラス管の外周面に軸方向に沿って形成された電極本体部と、少なくとも前記カソード電極または前記アノード電極の一方を覆うように、前記電極本体部よりも幅広に形成された拡大部とを備えたことを特徴とする。
上記構成では、ガラス管外周面の導電性被膜(トリガー電極)に拡大部を設けたことにより、亀裂が生じにくくなる。よって、長寿命化を図ることができる。
また、本発明に係る閃光放電管では、前記電極本体部は、前記ガラス管の外周面に対し周方向に20°〜100°の幅で形成され、前記トリガー電極の軸方向における全長に対し50%以上の長さを有する構成を採用することができる。
上記構成では、小光量発光時の放電光路が安定し、光学配光のばらつきを低減できる。
また、本発明に係る閃光放電管では、前記拡大部は、前記ガラス管の外周面に対し周方向に100°〜360°の幅で形成される構成を採用することができる。また、前記拡大部は、前記ガラス管の外周面に対し周方向に100°〜270°の幅で形成されてもよい。
上記構成では、トリガー電極に対しトリガー電圧を印加するトリガー回路との電気的な接触面積を十分に確保できる。
また、本発明に係る閃光放電管では、前記カソード電極及びアノード電極は、前記ガラス管の内部に導入された管内電極部を備え、前記管内電極部に対する、前記拡大部のうち前記管内電極部の内部端よりも管中央側に位置する軸方向の長さは、前記管内電極部の全長に対し10%〜90%の長さを有する構成を採用することができる。
上記構成では、拡大部カソード電極またはアノード電極をカバーできる。
本発明に係る閃光装置は、前記いずれかの閃光放電管を備え、前記いずれかの閃光放電管の前記トリガー電極にトリガー電圧を印加するトリガー回路を備えたことを特徴とする。
上記構成では、大光量での短間隔連続発光させ、ガラス管に対し軸方向に膨張収縮が起こり、トリガー電極に亀裂が生じたとしても、例えば、トリガー電極の両端からトリガー電圧が印加されると、亀裂した対向端部間においてスパークが発生することはなく、長寿命化を図ることができる。
また、本発明に係る閃光装置では、被写体との対向面に開口部を有する反射傘であって、前記いずれかの閃光放電管から発光される光を反射させて前記開口部から前記被写体側に向かって出射させる反射傘を備え、前記いずれかの閃光放電管は、前記反射傘の開口部の上下方向中央に配置された構成を採用することができる。
上記構成では、反射傘の開口部側で閃光放電管の放電光路を安定させることにより、より光学配光のばらつきを低減できる。
本発明によれば、小光量発光時の光学配光特性のばらつきを低減させ、大光量での短間隔連続発光時の寿命耐久性を向上させ、かつ、閃光放電管の製造工数を削減し、安価に製造できる。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る閃光放電管を示した図、図1(b)は、トリガー電極を示した展開した状態を示した平面図。 図2は、 閃光装置の反射傘に配置された閃光放電管を示した図。 図3(a)は、本発明の一実施形態に係る閃光装置であって、図1の閃光放電管を備えた閃光装置を示した概略図、図3(b)は、トリガー電極に亀裂が生じた状態を示した図。 図4(a)〜(d)は、トリガー電極の形状の変形例を示した図。 図5(a),(b)は、トリガー電極に対するトリガー電圧の印加方法の事例を示した図。 図6は、トリガー接続部材の一例(巻きバネ)を示した図。 図7は、トリガー接続部材の一例(板バネ)を示した図。 図8は、トリガー接続部材の一例(略「Ω」形状のバネ)を示した図。 図9は、トリガー接続部材の一例(線状部材)を示した図。 図10は、従来の閃光放電管を示した図。 図11は、他の従来の閃光放電管を示した図。 図12は、他の従来の閃光放電管を示した図。 図13は、他の従来の閃光放電管を示した図。 図14は、従来の閃光放電管において、トリガー電極に亀裂が生じた状態を示した図。
本発明の一実施形態に係る閃光放電管及びそれを用いた閃光装置について図面を参照して説明する。
はじめに本実施形態に係る閃光放電管について図1を参照して説明する。図1(a)に示すように、閃光放電管1は、所定圧のキセノンガス(希ガス)が内部に封入されたガラス管10と、該ガラス管10の一端部及び他端部に配置されたカソード電極11及びアノード電極12と、ガラス管10の外周面に形成された透明な導電性被膜からなるトリガー電極13と、を備える。
ガラス管10は、硼珪酸ガラスまたはアルミノシリケートガラスで製造される。アルミノシリケートガラスは、石英ガラスと同様に、温度上昇時において、伝導キャリアとして機能するアルカリ成分などをほとんど含まない。そのため、例えばアルカリ成分であるナトリウムのイオンのガラス管10内での移動がなく、比誘電率や誘電損失率などの電気的特性が大きく変動することなく、短間隔の連続発光が可能で、しかも、石英ガラスに比べてガラス管10を安価に製造できる。
カソード電極11及びアノード電極12は、同一の構成であるため、一方の電極11の説明をもって他方の電極12の説明に兼用する。該一方の電極11は、ガラス管10内部に軸線に沿ってガラス管10中心に向かって導入された管内電極部110と、ガラス管10外部に軸線の延長線に沿って外方に向かって導出された外部端子111とを備える。 外部端子111は、閃光装置を発光させる発光回路に接続される(図示せず)。
トリガー電極13は、図1(b)に展開状態を示すように、電極本体部130と、カソード側拡大部131と、アノード側拡大部132とを備える。本実施形態では、トリガー電極13は、ガラス管10の外周面の図示上側に軸方向に沿って形成され、全体として例えばH形状に形成されている。トリガー電極13の両端部(本実施形態では、カソード側拡大部131及びアノード側拡大部132)には、後述のトリガー回路21によりトリガー電圧が印加される。
電極本体部130は、カソード電極11の管内電極部110の先端部と、アノード電極12の管内電極部120の先端部との間に、ガラス管10の外周面に軸線方向に沿って直線状に形成されている。電極本体部130は、周方向に20°〜100°の幅寸法で形成され、トリガー電極13の軸方向における全長に対して50%以上の長さを占めている。そうすることで、小光量発光時の放電光路が安定し、光学配光のばらつきを低減できる構成になっている。
カソード側拡大部131は、ガラス管10の周方向に沿って略半筒状に形成され、電極本体部130よりも幅広で、カソード電極11の管内電極部110の図示略上側の40%程度を覆う大きさを有する。本実施形態では、カソード側拡大部131は、例えば、ガラス管10の外周面に対し周方向に100°〜360°、好ましくは100°〜270°の幅寸法に形成されている。カソード側拡大部131は、電極本体部130の端部に連続し、周方向に沿って互いが異なる方向に延びる二つの周方向内側端縁131a,131aと、該各周方向内側端縁131a,131aの端部から軸線方向に沿ってガラス管10のカソード電極11側の端部に向かって延出される二つの軸線方向端縁131b,131bと、該各軸線方向端縁131b、131bの端部を接続する周方向外側端縁131cとを備える。本実施形態では、カソード側拡大部131において、管内電極部110に対する、カソード側拡大部131のうち管内電極部110の内部端よりも管中央側に位置する軸方向の長さは、管内電極部110の全長に対し、例えば10%〜90%(本実施形態では、10%〜50%)の長さを有する。具体的に、周方向内側端縁131aと管内電極部110の内部端との距離L1は、亀裂を防止する必要があるため、1〜3mmを有する。
アノード側拡大部132は、カソード側拡大部131と同一形状であり、電極本体部130の端部に連続する二つの周方向内側端132a,132aと、二つの軸線方向端縁132b,132bと、一つの周方向外側端縁132cとを備える。アノード側拡大部132は、ガラス管10の周方向に沿って略半筒状に形成され、電極本体部130よりも幅広で、アノード電極12の管内電極部120の図示略上側の20%程度を覆う大きさを有する。本実施形態では、アノード側拡大部132において、管内電極部120に対する、アノード側拡大部132のうち管内電極部120の内部端よりも管中央側に位置する軸方向の長さは、管内部電極120の全長に対し、例えば10%〜90%(本実施形態では、40%〜90%)の長さを有する。具体的に、周方向内側端縁132aと管内電極部120の内部端との距離L2は、亀裂を防止する必要があるため、3〜5mmを有する。
カソード側拡大部131及びアノード側拡大部132は、後述のトリガー回路21から約5kV以上のトリガー電圧が印加された時、カソード側拡大部131とカソード電極11の外部端子111、及び、アノード拡大部132とアノード電極12の外部端子121の間で外部放電が発生する。これを防止すべく、カソード側拡大部131とカソード電極11の外部端子111、及び、アノード側拡大部132とアノード電極12の外部端子121の沿面距離を確保する必要があるため、本実施形態では、例えば、ガラス管10の一端部とカソード側拡大部131の周方向外側端縁131cまでの距離K3、及び、ガラス管10の他端部とアノード側拡大部132の周方向外側端縁132cまでの距離K4を4mm以上とする。また、カソード側拡大部131の周方向外側端縁131cと管内電極部110の内部端との距離L3は、後述するトリガー接続部材22としてのトリガーバンド220(図3(a)参照)との電気的接触が必要であるため、管内電極部110の電極長に対し10%〜80%(本実施形態では、50%〜80%)の長さであり、寸法にすると、およそ2.5〜6.4mmである。これと同様に、アノード側拡大部132の周方向外側端縁132cと管内電極部120の内部端との距離L4は、後述する分岐線212(図3(a)参照)との電気的接触が必要であるため、管内電極部120の電極長に対し10%〜80%(本実施形態では、10%〜50%)の長さであり、寸法にすると、およそ0.5〜2.5mmである。
上記のように構成された閃光放電管1によれば、トリガー電極13が透明な導電性被膜であることから、図12に示す閃光放電管のようにワイヤYを使用していないので、ワイヤYにより発光する光が遮断されることがなくそれによる影も作らない。また、カソード側拡大部131及びアノード側拡大部132が電極本体部130よりも幅広に形成されているため、トリガー電圧を印加しやすく、且つ発熱で切れにくく、大光量で短間隔連続発光を繰り返し行っても、トリガー電極13が焼き切れない。
つぎに前記閃光放電管1が取付けられた閃光装置2について図2を参照して説明する。図2及び図3(a)に示すように、閃光装置2は、被写体との対向面に開口部20aを有する反射傘20と、閃光放電管1のトリガー電極13のカソード側拡大部131とアノード側拡大部132とにトリガー電圧を印加するトリガー回路21とを備える。
反射傘20は、湾曲した反射面21を有し、該反射面21の最深部21aには、前記開口20aの上下方向中央に閃光放電管1が配置される。反射傘20は、閃光放電管1から発光される光を反射させて前記開口部20aから被写体側に向かって出射させる。反射傘20に配置される閃光放電管1のトリガー電極13は、透明な導電性被膜で形成されているため、閃光装置2として、光学配光のばらつきが小さい反射傘放電光路を設計することができる。トリガー電極13の電極本体部130は、図2に示すように、最深部21a側に配置され、且つ反射傘2の上下方向中央に位置しているが、開口部20a側に配置され、且つ反射傘2の上下方向中央に位置していてもよい。
トリガー回路21には、後述のトリガー線221に接続される接続線210と、該接続線210から分岐されアノード側拡大部132に接続される分岐線212とを備える。
また、閃光装置2は、カソード電極11側のガラス管10の端部外周面(カソード側拡大部131を含む)に接続されたトリガー接続部材22と、アノード電極12側のガラス管10の端部外周面(アノード側拡大部132を含む)に接続されたトリガー接続部材23とを備える。
カソード電極11側のトリガー接続部材22は、本実施形態では、カソード電極11側のガラス管10の端部外周面に周方向に巻き付けられたトリガーバンド220と、該トリガーバンド220に接続または一体化されたトリガー線221とを備える。
アノード電極12側のトリガー接続部材23は、本実施形態では、トリガーコイルの分岐線212をアノード側拡大部132に圧接させる弾性部材(例えば、ばね)であり、接着剤などによる固定は行わない(図示せず)。固定しない理由として、アノード側拡大部132は、トリガー回路21から補助的に電圧を印加されるためである。
アノード電極12側のトリガー接続部材23は、本実施形態では、トリガーコイルの分岐線212をアノード側拡大部132に圧接させる弾性部材である。
弾性部材は例えば、図6に示す巻きバネ231が用いられる。
この巻きバネ231は、バネ材がコイル状に丸められたコイル状部分2311と、コイル状部分2311の両端が直線状に突出した突出部2312とを備える。コイル状部分2311は、閃光放電管1の外周を取り囲むように配置される。突出部2312は、反射傘20のアノード電極12側に設けられた貫通孔201を貫通することで、反射傘20に支持される。
上記のように構成された本実施形態に係る閃光装置2によれば、カソード側拡大部131に接続したトリガーコイルの接続線210を分岐してアノード側拡大部132に接続するだけなので、加工が容易であり、安価に生産できる。また、トリガー電極13の電極本体部130よりも、カソード側拡大部131及びアノード側拡大部132が幅広であることから、トリガー回路21により、カソード側拡大部131及びアノード側拡大部132にトリガー電圧を印加し、大光量で短間隔連続発光を行い、それによる発熱と蓄熱とで、ガラス管10の軸方向に対し膨張収縮が発生したとしても、ガラス管10外周面の導電性被膜(トリガー電極13)に対する亀裂は生じにくい。喩え、図3(b)に示すように、ガラス管10外表面の導電性被膜に亀裂Aが入っても、この亀裂Aによる対向端部14,14間(近接した導体間)の電位差が発生しない。このため、対向端部間14,14で、ガラス管10外周面において空中放電によるスパークは発生することがなく、導電性被膜の亀裂は拡大進行しない。
このように、本実施形態では、小光量発光時の光学配光特性のばらつきを低減させ、大光量での短間隔連続発光時の寿命耐久性を向上させ、かつ、閃光放電管1の製造工数を削減し、安価に製造できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定することなく種々変更することができる。
例えば、前記実施形態では、直線状の電極本体部130の両端部に幅広のカソード側拡大部131とアノード側端子132とを形成する例示をした。しかしながら、図4(a)に示すように、カソード側拡大部131またはアノード側端子132の一方のみを幅広く形成してもよい。
また、前記実施形態では、電極本体部130の両端部に連続し、周方向に沿って互いが異なる方向に延びる二つの周方向内側端縁131a,131a(132a,132a)を備えたカソード側拡大部131(アノード側拡大部132)を例示した。しかしながら、図4(b)に示すように、幅狭の電極本体部130Aの端部の両側から幅広のカソード側拡大部131A(アノード側拡大部132A)の各軸線方向端縁に向かって延びる斜め方向内側端縁131cA,132cAを備えたカソード側拡大部131A(アノード側拡大部132A)であってもよい。
また、前記実施形態では、H形状のトリガー電極13を例示した。しかしながら、図4(c)に示すように、幅狭の電極本体部130Bの端部の片側から、二つの幅広のカソード側拡大部131Bとアノード側端子132Bとが周方向に沿ってそれぞれ異なる方向に向かって形成されていてもよく、図4(d)に示すように、幅狭の電極本体部130Cの端部の片側から、二つの幅広の拡大部131C,132Cが周方向に沿って同一方向に向かって形成されていてもよい。
また、前記実施形態では、トリガー電極13の両拡大部131,132にトリガー電圧を印加する例を示した。しかしながら、例えば、電極本体部130と、両拡大部131,132とにそれぞれトリガー電圧を印加することも考えられる。また、例えば、図5(a)に示すように、拡大部131,132の周方向内側端縁131a,131a、132a,132aに位置する、電極本体部130の両端部130a,130bにトリガー電圧を印加してもよく、例えば、図5(b)に示すように、両拡大部131,132の周方向外側端縁131c,132cから電極本体部130の延びる方向に沿い外方に向かって延出された、電極本体部130と同一幅寸法の延出部130c,130dにトリガー電圧を印加してもよい。
また、トリガー接続部材23の弾性部材につき、図7に示すように板バネ232とすることもできる。板バネ232の一端部2321はトリガー電極13のアノード側拡大部132(図1(a)参照)に接触させ、他端部2322は、反射傘20の貫通孔201を貫通することで、反射傘20に支持される。
更に、板バネ232の前記一端部を延長した形状とし、板バネ232の両端を反射傘20で支持し、中央部をアノード側拡大部132に接触させてもよい。
また、図示はしないが、反射傘20の一部を閃光放電管1に向かって突出させ、突出部分における先端部を、前記板バネ232と同様にアノード側拡大部132に接触させてもよい。
また、図示はしないが、カソード電極11側のトリガー接続部材22におけるトリガーバンド220と同一形状のトリガーバンドをアノード電極12側のトリガー接続部材23に設けることもできる。
また、弾性部材を図8に示すように略「Ω」形状のバネ233とすることもできる。前記実施形態の巻きバネ231と同じように、略「Ω」形状における中央湾曲部分2331は、閃光放電管1の外周を取り囲むように配置される。略「Ω」形状において両側に突出した部分2332は、反射傘20の貫通孔201を貫通することで、反射傘20に支持される。
また、弾性部材を図9に示すようにワイヤ等で形成した線状部材234とし、中央部2341をトリガー電極13のアノード側拡大部132(図1(a)参照)に接触させ、端部2342を反射傘20の貫通孔201を貫通させることにより反射傘20に支持されることもできる。この場合、ワイヤ等を2本用い、反射傘20の反射面21に近い側と、反射傘20の開口部20aに近い側の両方(図2参照)でトリガー電極13のアノード側拡大部132に接触させることもできる。
また、アノード電極12側のトリガー接続部材23である弾性部材との接触抵抗を軽減するため、トリガー電極13のアノード側拡大部132に、管内電極部120の内部端よりも管中央部に入らない範囲で予め導電性塗料を塗布した閃光放電管1を使用することもできる。
なお、弾性部材として前記実施形態のように巻きバネ231が用いられる場合には、トリガー電極13のアノード側拡大部132への接触は、反射傘20の反射面21に近い側であってもよいし、反射傘20の開口部20aに近い側であってもよい。
その他、トリガー接続部材23の弾性部材については、トリガー電極13のアノード側拡大部132に対し、フレキシブルプリント基板(FPC)を当接させたり、ピンやビスを当接させたり、導電テープを巻きつけたりすることもできる。
本発明に係る閃光放電管およびそれを用いた閃光装置は、カメラなどの撮像装置や、高速プリンター等に有効に利用することができる。
1 閃光放電管
10 ガラス管
11 カソード電極
110 管内電極部
111 外部端子
12 アノード電極
120 管内電極部
121 外部端子
13 トリガー電極
130 電極本体部
131 カソード側拡大部
132 アノード側拡大部
130A〜130C 電極本体部
131A〜131C カソード側拡大部
132A〜132C アノード側拡大部
2 閃光装置
20 反射傘
20a 反射傘の開口部
21 トリガー回路

Claims (7)

  1. 所定圧の希ガスが内部に封入されたガラス管と、該ガラス管の一端部及び他端部に互いに対向するよう配置されたカソード電極及びアノード電極と、該ガラス管の外周面に形成された透明な導電性被膜からなるトリガー電極とを備え、
    前記トリガー電極は、前記ガラス管の外周面に軸方向に沿って形成された電極本体部と、少なくとも前記カソード電極または前記アノード電極の一方を覆うように、前記電極本体部よりも幅広に形成された拡大部とを備えたことを特徴とする閃光放電管。
  2. 前記電極本体部は、前記ガラス管の外周面に対し周方向に20°〜100°の幅で形成され、前記トリガー電極の軸方向における全長に対し50%以上の長さを有することを特徴とする請求項1に記載の閃光放電管。
  3. 前記拡大部は、前記ガラス管の外周面に対し周方向に100°〜360°の幅で形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の閃光放電管。
  4. 前記拡大部は、前記ガラス管の外周面に対し周方向に100°〜270°の幅で形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の閃光放電管。
  5. 前記カソード電極及びアノード電極は、前記ガラス管の内部に導入された管内電極部を備え、前記管内電極部に対する、前記拡大部のうち前記管内電極部の内部端よりも管中央側に位置する軸方向の長さは、前記管内電極部の全長に対し10%〜90%の長さである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の閃光放電管。
  6. 前記請求項1乃至請求項5のいずれかの閃光放電管を備え、前記いずれかの閃光放電管の前記トリガー電極にトリガー電圧を印加するトリガー回路を備えたことを特徴とする閃光装置。
  7. 被写体との対向面に開口部を有する反射傘であって、前記いずれかの閃光放電管から発光される光を反射させて前記開口部から前記被写体側に向かって出射させる反射傘を備え、前記いずれかの閃光放電管は、前記反射傘の開口部の上下方向中央に配置されたことを特徴とする請求項6に記載の閃光装置。
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