JP6651752B2 - ポリカーボネート樹脂組成物及び成形体 - Google Patents
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Description
このような要求に対し、例えば、特許文献1〜3には、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン骨格を有する芳香族ポリカーボネート樹脂が表面硬度に優れていることが記載されている。
[1] 少なくとも下記式(1)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂(a−1)と、該ポリカーボネート樹脂(a−1)とは異なる構造単位を有するポリカーボネート樹脂(a−2)とを含み、且つ該ポリカーボネート樹脂(a−1)と該ポリカーボネート樹脂(a−2)との質量比が70:30〜100:0の範囲であるポリカーボネート樹脂(A)及び該ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0.01〜10質量部の紫外線吸収剤(B)を含むポリカーボネート樹脂組成物であって、以下の(i)〜(iii)の条件を満たすことを特徴とするポリカーボネ
ート樹脂組成物。
(i)該ポリカーボネート樹脂(a−1)の粘度平均分子量が10000以上30000未満であること。
(ii)該ポリカーボネート樹脂組成物を射出成形して得られる成形体 のISO 151
84(2012年度版)に準拠して測定した鉛筆硬度がH以上であること。
(iii)該ポリカーボネート樹脂(A)の末端水酸基量が、10〜700ppmであるこ
と。
[4] 前記紫外線吸収剤(B)が、ベンゾトリアゾール 化合物及び/またはトリアジ
ン化合物である[1]〜[3]のいずれか1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
[5] [1]〜[4]のいずれか1に記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してな
る成形体。
[6] [1]〜[5]のいずれか1に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなるシート。
[7] [1]〜[5]のいずれか1に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなるフィルム。
このようなポリカーボネート樹脂組成物は、シート、フィルムに加工した際に、ゲルや
ヤケ由来の欠点が低減されるため、歩留まりの向上が達成でき、また良外観、高透過率等の高品質の製品を得ることができる。また、射出成形した際にも、ゲルやヤケの他、シルバーストリークや表面ブツの低減された良外観の成形体を提供することができる。
なお、本明細書において、「〜」とは、特に断りのない限り、その前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。また、「部」とは、特に断りのない限り、質量基準に基づく質量部を表す。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂(A)と紫外線吸収剤(B)を含む。最初に本発明のポリカーボネート樹脂組成物に含まれるポリカーボネート樹脂(A)について詳細に説明する。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物に含まれるポリカーボネート樹脂(A)は、少なくとも下記式(1)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂(a−1)と、該ポリカーボネート樹脂(a−1)とは異なる構造単位を有するポリカーボネート樹脂(a−2)とを含むことを特徴とする。
フェニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−フェニルシクロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類;9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン等のカルド構造含有ビスフェノール類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィド等のジヒドロキシジアリールスルフィド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリールスルホキシド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン類;等が挙げられる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物に含まれるポリカーボネート樹脂(A)を構成するポリカーボネート樹脂(a−1)及びポリカーボネート樹脂(a−2)などのポリカーボネート樹脂を得るには、市販されているポリカーボネート樹脂を購入してもよいし、上述の式(1)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物及び/又は任意で選択されるその他のジヒドロキシ化合物を含むジヒドロキシ化合物とを、カーボネート形成性化合物とを重縮合することによって製造してもよい。
カルボニルハライドとしては、具体的には例えば、ホスゲン;ジヒドロキシ化合物のビスクロロホルメート体、ジヒドロキシ化合物のモノクロロホルメート体等のハロホルメート等が挙げられる。
このようなカーボネートエステルとしては、具体的にはジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−t−ブチルカーボネート等のジアルキルカーボネート、ジフェニルカーボネート(以下、「DPC」と称する場合がある。)、ビス(4−メチルフェニル)カーボネート、ビス(4−クロロフェニル)カーボネート、ビス(4−フルオロフェニル)カーボネート、ビス(2−クロロフェニル)カーボネート、ビス(2,4−ジフルオロフェニル)カーボネート、ビス(4−ニトロフェニル)カーボネート、ビス(2−ニトロフェニル)カーボネート、ビス(メチルサリチルフェニル)カーボネート、ジトリルカーボネート等の(置換)ジアリールカーボネートが挙げられるが、なかでもジフェニルカーボネートが好ましい。なお、これらのカーボネートエステルは、単独で又は2種以上を混合して用いてもよい。
生産が困難となったり、樹脂中のカーボネートエステルの残存量が多くなり、成形加工時や成形品としたときの臭気の原因となる場合がある。
界面重合法では、反応に不活性な有機溶媒及びアルカリ水溶液の存在下で、通常pHを9以上に保ち、原料のジヒドロキシ化合物とカーボネート形成性化合物(好ましくは、ホスゲン)とを反応させた後、重合触媒の存在下で界面重合を行うことによってポリカーボネート樹脂を得る。なお、反応系には、必要に応じて分子量調整剤(末端停止剤)を存在させるようにしてもよく、ジヒドロキシ化合物の酸化防止のために酸化防止剤を存在させるようにしてもよい。
反応に不活性な有機溶媒としては、特に限定されないが、例えば、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の塩素化炭化水素等;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;などが挙げられる。なお、有機溶媒は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
なお、反応温度は、特に限定されないが、通常0〜40℃であり、反応時間は、特に限定されないが、通常は数分(例えば、10分)〜数時間(例えば、6時間)である。
次に、本発明のポリカーボネート樹脂を溶融エステル交換法で製造する場合について説明する。溶融エステル交換法では、例えば、カーボネートエステルと原料のジヒドロキシ化合物とのエステル交換反応を行う。
原料のジヒドロキシ化合物、及びカーボネートエステルは、上述の通りである。
原料のジヒドロキシ化合物とカーボネートエステルとの比率は所望のポリカーボネート樹脂が得られる限り任意であるが、ジヒドロキシ化合物1モルに対して、カーボネートエステルを等モル量以上用いることが好ましく、中でも1.01モル以上用いることがより好ましい。なお、上限は通常1.30モル以下である。このような範囲にすることで、得られる芳香族ポリカーボネート樹脂の末端水酸基量を好適な範囲に調整できる。
反応形式は、バッチ式、連続式の何れの方法でも行うことができる。バッチ式で行う場合、反応基質、反応媒、触媒、添加剤等を混合する順番は、所望のポリカーボネート樹脂が得られる限り任意であり、適切な順番を任意に設定すればよい。ただし中でも、ポリカーボネート樹脂の安定性等を考慮すると、溶融重縮合反応は連続式で行うことが好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物に含まれるポリカーボネート樹脂(A)を構成するポリカーボネート樹脂(a−1)は、溶液粘度から換算した粘度平均分子量(Mv)で、10000以上30000未満であることを特徴とする。粘度平均分子量を前記範囲の下限値以上とすることにより、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の機械的強度をより向上させることができ、機械的強度の要求の高い用途に用いる場合により好ましいものとなる。一方、粘度平均分子量を前記範囲の上限値未満とすることにより、ポリカーボネート樹脂組成物の流動性が良好なものとなり、成形加工性を高めて成形加工を容易に行えるようになる。このような観点より、本ポリカーボネート樹脂(a−1)の粘度平均分子量(Mv)としては、好ましくは12000以上、より好ましくは15000以上であり、また、好ましくは29000以下、より好ましくは28000以下である。また、本発明のポリカーボネート樹脂組成物に含まれるポリカーボネート樹脂(A)を構成するポリカーボネート樹脂(a−2)などのポリカーボネート樹脂の分子量は、本発明の特徴を損なわない範囲であれば特に制限はないが、溶液粘度から換算した粘度平均分子量(Mv)で、通常10000〜30000である。粘度平均分子量を前記範囲の下限値以上とすることにより本発明のポリカーボネート樹脂、及び本発明のポリカーボネート樹脂組成物の機械的強度をより向上させることができ、機械的強度の要求の高い用途に用いる場合により好ましいものとなる。一方、粘度平均分子量を前記範囲の上限値以下とすることにより本発明のポリカーボネート樹脂、及びポリカーボネート樹脂組成物の流動性が良好なものと
なり、成形加工性を高めて成形加工を容易に行えるようになる。このような観点より、本発明のポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(Mv)としては、好ましくは12000以上、より好ましくは15000以上であり、また、好ましくは29000以下、より好ましくは28000以下である。
なお、本発明において、ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(Mv)とは、溶媒としてメチレンクロライドを使用し、ウベローデ粘度計を用いて温度20℃での極限粘度[η](単位dl/g)を求め、Schnellの粘度式、すなわち、η=1.23×10−4Mv0.83、から算出される値を意味する。また極限粘度[η]とは、各溶液濃度(C)(g/dl)での比粘度(ηsp) を測定し、下記式により算出した値である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物に含まれるポリカーボネート樹脂(A)の末端水酸基量は、10〜700ppmである。末端水酸基量が、前記範囲の下限値以上であれば、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の色相、生産性をより向上させることができ、さらには初期色相が良好なものとなる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物に含まれるポリカーボネート樹脂(A)を構成するポリカーボネート樹脂(a−1)及び(a−2)の末端水酸基量は、本発明のポリカーボネート樹脂(A)の末端水酸基量が、上述の範囲になれば特に制限はないが、それぞれ、通常10〜1500ppmの範囲であり、好ましくは、20〜1200ppmの範囲であり、より好ましくは100〜1000ppmの範囲であり、さらに好ましくは150〜
800ppmの範囲であり、特に好ましくは200〜700ppmである 。
また、本発明のポリカーボネート樹脂を界面重合法にて製造する場合には、分子量調整剤(末端停止剤)の配合量を調整することにより、末端水酸基量を任意に調整することができる。
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物は、上述のポリカーボネート樹脂(A)と、紫外線吸収剤(B)とを含有することを特徴とする。ポリカーボネート樹脂(A)と紫外線吸収剤(B)とを組み合わせることによって、高い表面硬度と、耐候性を有するポリカーボネート樹脂組成物を得ることができる。より具体的には、本発明の末端水酸基量を特定のものとしたポリカーボネート樹脂(A)と紫外線吸収剤(B)とを組み合わせることで特段高い耐候性を得ることが可能となる。
α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ−tert−ブチル−フェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール)、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テト
ラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]等が挙げ
られ、なかでも2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−
6−(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]が好ましく、特に2−(2’
−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールが好ましい。このようなベンゾトリアゾール化合物としては、具体的には例えば、シプロ化成社製「シーソーブ701」、「シーソーブ705」、「シーソーブ703」、「シーソーブ702」、「シーソーブ704」、「シーソーブ709」、共同薬品社製「バイオソーブ520」、「バイオソーブ582」、「バイオソーブ580」、「バイオソーブ583」、ケミプロ化成社製「ケミソーブ71」、「ケミソーブ72」、サイテックインダストリーズ社製
「サイアソーブUV5411」、アデカ社製「LA−32」、「LA−38」、「LA−36」、「LA−34」、「LA−31」、チバ・スペシャリティケミカルズ社製「チヌビンP」、「チヌビン234」、「チヌビン326」、「チヌビン327」、「チヌビン328」等が挙げられる。
上記、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。このようにハロゲン原子を含有することで、本発明のヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤の耐熱性が向上する傾向にあるほか、紫外線吸収特性が主に、長波長側にシフトし
、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の耐候性がより向上する傾向にある。
このようなトリアジン化合物の具体例を挙げると、以下の構造を有するものが挙げられる。
ベンゾフェノン化合物の具体例としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−n−ドデシロキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン等が挙げられ、このようなベンゾフェノン化合物としては、具体的には例えば、シプロ化成社製「シーソーブ100」、「シーソーブ101」、「シーソーブ101S」、「シーソーブ102」、「シーソーブ103」、共同薬品社製「バイオソーブ100」、「バイオソーブ110」、「バイオソーブ130」、ケミプロ化成社製「ケミソーブ10」、「ケミソーブ11」、「ケミソーブ11S」、「ケミソーブ12」、「ケミソーブ13」、「ケミソーブ111」、BASF社製「ユビヌル400」、BASF社製「ユビヌルM−40」、BASF社製「ユビヌルMS−40」、サイテックインダストリーズ社製「サイアソーブUV9」、「サイアソーブUV284」、「サイアソーブUV531」、「サイアソーブUV24」、アデカ社製「アデカスタブ1413」、「アデカスタブLA−51」等が挙げられる。
シアノアクリレート化合物の具体例としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられ、このようなシアノアクリレート化合物としては、具体的には例えば、シプロ化成社製「シーソーブ501」、共同薬品社製「バイオソーブ910」、第一化成社製「ユビソレーター300」、BASF社製「ユビヌルN−35」、「ユビヌルN−539」等が挙げられる。
マロン酸エステル化合物としては、2−(アルキリデン)マロン酸エステル類が好ましく、2−(1−アリールアルキリデン)マロン酸エステル類がより好ましい。このようなマロン酸エステル化合物としては、具体的には例えば、クラリアントジャパン社製「PR−25」、チバ・スペシャリティケミカルズ社製「B−CAP」等が挙げられる。
ピペリジン構造を有する化合物としては、中でも、分子中に2,2,6,6−テトラアルキルピペリジン骨格を有する化合物が好ましい。
ジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、
ビス[(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル]2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルアミノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N’−ビス(2,2,6,6)−テトラメチル−4−ピペリ
ジル−1、6−ヘキサメチレンジアミンとN−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物等が挙げられる。
紫外線吸収剤(B)の含有量は、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、通常0.01質量部以上、好ましくは0.05質量部以上であり、より好ましくは0.1質量部以上である。また、通常10質量部以下、好ましくは5質量部以下、より好ましくは2質量部以下である。紫外線吸収剤(B)の含有量が前記範囲の下限値未満の場合は、耐候性の改良効果が不十分となる可能性があり、紫外線吸収剤の含有量が前記範囲の上限値を超える場合は、モールドデボジット等が生じ、金型汚染を引き起こす可能性がある。なお、紫外線吸収剤は、1種が含有されていてもよく、2種以上が任意の組み合わせ及び比率で含有されていても良い。
その他の樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート樹脂などの熱可塑性ポリエステル樹脂;
ポリスチレン樹脂、高衝撃ポリスチレン樹脂(HIPS)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン−アクリルゴム共重合体(ASA樹脂)、アクリロニトリル−エチレンプロピレン系ゴム−スチレン共重合体(AES樹脂)などのスチレン系樹脂;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂;ポリアミド樹脂;ポリイミド樹脂;ポリエーテルイミド樹脂;ポリウレタン樹脂;ポリフェニレンエーテル樹脂;ポリフェニレンサルファイド樹脂;ポリスルホン樹脂;ポリメタクリレート樹脂等が挙げられる。
なお、その他の樹脂は、1種が含有されていてもよく、2種以上が任意の組み合わせ及び比率で含有されていても良い。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法に制限はなく、公知のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法を広く採用できる。
具体例を挙げると、ポリカーボネート樹脂と必要に応じて配合されるその他の成分を、例えばタンブラーやヘンシェルミキサーなどの各種混合機を用い予め混合した後、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダー、単軸混練押出機、二軸混練押出機、ニーダーなどの混合機で溶融混練する方法が挙げられる。
また、本発明のポリカーボネート樹脂を製造時に、重合終了後の溶融樹脂に直接添加剤
を添加し、混練しても良い。このように添加する際には、重合終了後、溶融樹脂を押出機に直接導入し、添加剤を配合し、溶融混練しペレット化する方法が好ましい。
また、例えば、分散し難い成分を混合する際には、その分散し難い成分を予め水や有機溶剤等の溶媒に溶解又は分散させ、その溶液又は分散液と混練するようにすることで、分散性を高めることもできる。
本発明の成形体は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物を成形して得られるものであり、中でも射出成形または押出成形して得られる成形体であることが好ましい。
また、本発明の成形体の形状、模様、色彩、寸法などに制限はなく、その成形体の用途に応じて適宜選択することができ、例えば、板状、プレート状、ロッド状、シート状、フィルム状、円筒状、環状、円形状、楕円形状、多角形形状、異形品、中空品、枠状、箱状、パネル状のもの等、また特殊な形状のもの等、各種形状のものが挙げられる。また、例えば表面に凹凸を有していたり、三次元曲面を有する立体的な形状のものであってもよい。
基材の厚みは、表層よりも厚いことが好ましく、通常50μm〜50mmの範囲であり、好ましくは100μm〜40mm、より好ましくは300μm〜30mm、さらに好ましくは400μm〜20mmである。基材の厚みが薄すぎると、十分な耐衝撃性が得られない場合があり、厚すぎると十分な表面硬度が得られない場合がある。
成形体の例を挙げると、電気電子機器、OA機器、情報端末機器、機械部品、家電製品、車輌部品、建築部材、各種容器、レジャー用品・雑貨類、照明機器等の部品が挙げられる。これらの中でも、特に電気電子機器、OA機器、情報端末機器、家電製品、照明機器等の部品へ用いて好適である。
2,2−ビス(4−ヒドロキシメチルフェニル)プロパン(以下、「BPC」と略記する場合がある)6.7kg(約26.1mol)及び、及びジフェニルカーボネート(以下、「DPC」と略記する場合がある)5.85kg(約27.31mol)に、炭酸セシウムの水溶液を、炭酸セシウムが2,2−ビス(4−ヒドロキシメチルフェニル)プロパン1mol当たり1.5μmolとなるように添加して混合物を調整した。次に該混合物を、攪拌機、熱媒ジャケット、真空ポンプ、還流冷却器を具備した内容量200Lの第1反応器に投入した。
、70Paを保持し、重縮合反応を行った。第2反応器内の最終的な内部温度は285℃とした。第2反応器の攪拌機が予め定めた所定の攪拌動力となったときに、重縮合反応を終了した。
ジフェニルカーボネートの量を5.82kg(約27.18mol)としたほかは、製造例1と同様の条件で重合、ペレット化を実施した。第2反応器での重合反応時間は200分であった。
(製造例3)芳香族ポリカーボネート樹脂(A−3)の製造
ジフェニルカーボネートの量を5.78kg(約26.92mol)としたほかは、製造例1と同様の条件で重合、ペレット化を実施した。
ジフェニルカーボネートの量を5.71kg(約26.66mol)としたほかは、製造例1と同様の条件で重合、ペレット化を実施した。
(製造例5)芳香族ポリカーボネート樹脂(A−5)の製造
炭酸セシウムが2,2−ビス(4−ヒドロキシメチルフェニル)プロパン1mol当たり2μmol,ジフェニルカーボネートの量を5.70kg(約26.30mol)としたほかは、製造例1と同様の条件で重合、ペレット化を実施した。
ジフェニルカーボネートの量を5.67kg(約26.49mol)としたほかは、製造例1と同様の条件で重合、ペレット化を実施した。
(製造例7)芳香族ポリカーボネート樹脂(A−7)の製造
ジフェニルカーボネートの量を5.65kg(約26.36mol)としたほかは、製造例1と同様の条件で重合、ペレット化を実施した。
実施例及び比較例に用いた原料を表1に示す。なお、末端水酸基濃度と粘度平均分子量の測定法は、上述に記載の方法で測定した。
上述の表1に示した成分を表2に記した割合(質量比)で配合し、タンブラーにて20分混合した後、1ベントを備えた日本製鋼所社製(TEX30α)に供給し、スクリュー回転数200rpm、吐出量15kg/時間、バレル温度280℃の条件で混練し、ストランド状に押出された溶融樹脂を水槽にて急冷し、ペレタイザーを用いてペレット化し、芳香族ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを得た。
上述の方法で得られた芳香族ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを、熱風乾燥機にて100℃で5h予備乾燥後、射出成形機(株式会社日本製鋼所製J50E2)を用い、バレル温度280℃、金型温度80℃の条件下にて、厚み3mm、縦60mm、横60mmのポリカーボネート樹脂のプレート状成形体を得た。
上述の方法で得られたプレート状成形体を試験片とし、ISO15184に準拠し、鉛筆硬度試験機(東洋精機株式会社製)を用いて、750g荷重にて測定した鉛筆硬度を求
めた。
[末端水酸基量]
上述の方法で得られた芳香族ポリカーボネート樹脂組成物の末端水酸基濃度は、上述に記載の方法で測定した。
耐候性試験は、上述の方法で得られたプレート状成形体を試験片とし、アトラス社製「Ci4000」型キセノンランプ式促進耐候試験機を用いて、インナーフィルター「ボロシリケート」、アウターフィルター「ボロシリケート」、ブラックパネル温度:83℃、雨なしの条件で、100〜200時間まで処理し評価した。
上述の方法で得られた芳香族ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを、2gアルミ容器に入れ、大気下で230℃で、6h加熱処理した。次に加熱処理したサンプルを塩化メチレンに溶解し、溶解液を濾紙で濾過し、濾紙上に残った不溶物の質量 を測定し、サン
プル量に対するゲル量の割合としてゲル化率を求めた。(単位:質量%)
上述の方法で得られた芳香族ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを、熱風乾燥機を用いて100℃で5時間予備乾燥後、東洋精機社製メルトインデクサーを用いて、ISO1133に準拠し、300℃、1.2kgfの条件でMVRの値を測定し流動性の評価をした。MVRの値が大きいほど流動性が良好で、成形性に優れることを表す。
Claims (6)
- 少なくとも下記式(1)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂(a−1)と、該ポリカーボネート樹脂(a−1)とは異なる構造単位を有するポリカーボネート樹脂(a−2)とを含み、且つ該ポリカーボネート樹脂(a−1)と該ポリカーボネート樹脂(a−2)との質量比が70:30〜98:2の範囲であるポリカーボネート樹脂(A)及び該ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0.01〜10質量部の紫外線吸収剤(B)を含むポリカーボネート樹脂組成物であって、
前記紫外線吸収剤(B)が、ベンゾトリアゾール 化合物及び/またはトリアジン化合物であり、
以下の(i)〜(iii)の条件を満たすことを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
(i)該ポリカーボネート樹脂(a−1)の粘度平均分子量が10000以上30000未満であること。
(ii)該ポリカーボネート樹脂組成物を射出成形して得られる成形体
のISO 15184(2012年度版)に準拠して測定した鉛筆硬度がH以上であること。
(iii)該ポリカーボネート樹脂(A)の末端水酸基量が、10〜700ppmであること。
- 前記ポリカーボネート樹脂(a−1)が、前記式(1)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物を含むジヒドロキシ化合物を溶融エステル交換反応により重縮合して得られるポリカーボネート樹脂である、請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形体。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなるシート。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなるフィルム。
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