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JP6650379B2 - 表面検査装置、表面検査方法及びデータベース - Google Patents

表面検査装置、表面検査方法及びデータベース Download PDF

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Description

本発明は、表面検査装置、表面検査方法及びデータベースに関する。
鋳造部品の量産現場においては、鋳造プロセス終了後に欠陥の有無について判定を行い、次の機械加工プロセスへ提供する必要がある。鋳造プロセスにおいては、種々の要因により、内部・外部ともに様々な形状の欠陥が発生しうる。特に、部品表面に発生する湯境欠陥については、外部荷重がかかる環境下において疲労亀裂の起点となる可能性がある。このため、鋳造プロセス終了後の検査工程において欠陥を確実に検出し、部品の良否判定を行うことが重要である。
従来の検査工程においては、人手による目視検査が主に行われていた。しかしながら、大量にある量産品の全数検査を目視により行うことは、非効率であり、また、見落としが発生するリスクも高い。そこで、目視検査に代わる自動欠陥検査技術のニーズが高まっている。
自動検査については、電子基板などの平面的な対象物に対するインライン自動検査をはじめとして、自動車の車体パネルのように比較的大きいサイズの対象物や複雑な形状を有する対象物を効率よく検査する装置について種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、曲面を有する対象物の表面を検査する技術に関して、検査対象であるワークの断面曲率とワークの長さに基づいて光学センサの走査方向と走査速度を選定し、断面における段差面部の高さと、予め設定したワークの形状データに基づいて走査パターンを選定し、表面欠陥を検査する方法及び装置が記載されている。
特許第4670180号公報
表面形状計測の対象が量産鋳造品等の場合には、表面の検査位置によって異なる形態の欠陥が発生する。効率的な検査のためには、欠陥の形態によって表面検査部位ごとに走査を制御することが望ましい。
特許文献1に記載の技術は、ワークの表面形状に基づいて走査方向を変更し、断面形状に基づいて走査速度および走査パターンを選定するものである。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、欠陥の形態に基づいて部位ごとに走査パターンを変更する技術ではない。このため、特許文献1に記載の技術を用いた場合、ワークの表面を一様に測定することになり、測定が必要でない領域についても測定することになり、その分、時間を要することになる。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、検査対象物の表面検査を高速かつ高精度に行うことにある。
本発明の表面検査装置は、検査対象物の表面の検査を行う装置であって、測定部と、制御部と、を備え、測定部は、制御部の指令により移動可能であり、当該表面検査装置は、検査対象物の欠陥情報を用いて走査条件を設定する。
本発明によれば、検査対象物の欠陥情報を用いるため、見落としのない信頼性の高い検査が可能である。また、本発明によれば、検査対象物の欠陥情報に着目するため、欠陥でない部分の測定を省略することができ、高速で検査をすることができる。
本発明の表面検査装置の全体構成を検査対象の構造物とともに概略的に示す図である。 本発明の表面検査方法を示すフローチャートである。 記憶部に格納した欠陥情報の例を示す図である。 方向性を持つ欠陥に対する走査条件の設定方法の一例を説明するための図である。 方向性を持たない欠陥に対する走査条件の設定方法の一例を説明するための図である。 方向性を持つ欠陥に対して設定された走査条件に基づく走査制御の一例を説明するための図である。 方向性を持つ欠陥を走査する場合の測定点を示す図である。 方向性を持たない欠陥に対して設定された走査条件に基づく走査制御の一例を説明するための図である。 方向性を持たない欠陥を走査する場合の測定点を示す図である。 直線状の測定範囲を持つ測定機を用いた本発明の表面検査装置の全体構成を検査対象の構造物とともに概略的に示す図である。 ロボットアームを利用した本発明の表面検査装置の全体構成を検査対象の構造物とともに概略的に示す図である。
本発明は、複雑形状の量産鋳物部品等の表面の欠陥を検査する装置及び方法並びに検査に用いるデータベースに関する。
本発明は、検査対象物の設計情報や、形状情報と関連付けられている過去の欠陥データから得られる欠陥情報をデータベースとして利用する。このデータベースの欠陥情報に基いて、表面検査部位ごとに測定機の走査方向および複数軸方向の走査のピッチを独立に制御する。
以下、実施例について図面を用いて説明する。
図1から図11を用いて、装置を用いた検査の概要について説明する。
図1は、本実施例の表面検査装置の概要を示したものである。
本図において、表面検査装置は、検査対象である構造物1(検査対象物)の表面を測定する測定機2(測定部)と、測定機2を走査する第1軸走査部3と、測定機2を第1軸走査部と異なる方向に走査する第2軸走査部4と、第1軸走査部3および第2軸走査部4の走査方向を変更する走査軸変更部5と、設計情報や過去の検査データから得られた検査対象形状に関連付けられている欠陥情報を格納している第1記憶部6と、第1記憶部6から送られる欠陥情報から走査条件を設定する処理部7と、処理部7で設定された走査条件に基づいて測定機2、第1走査部3、第2走査部4及び走査軸変更部5を制御する制御部8と、測定機2から送られる測定データから表面形状の検査結果を算出する測定結果処理部9と、測定結果処理部9での結果を表示する表示部10と、測定結果処理部9での結果を記憶する第2記憶部11と、を備えている。
測定機2は、レーザ距離計である。測定機2は、第1軸走査部3及び第2軸走査部4により移動し、各測定点における測定機2と検査対象物との距離を測定することにより、構造物1の表面の凹凸を二次元的に検出する。欠陥は、凹部だけでなく、凸部も検出する。レーザは、本図において点線で示す平面に直交する方向に照射する。
なお、走査部による測定機2の移動を一次元的なもの(直線的なもの)とし、測定機2が移動する方向に対して例えば直交する方向に構造物1を移動することにより、構造物1の表面の凹凸を二次元的に検出してもよい。
なお、測定機2は、構造物1の表面の画像を取得するカメラであってもよい。この場合、画像における色の分布、色の濃淡、変色等により、構造物1の表面の凹凸を検出する。
本図においては、処理部7と制御部8とを別々の構成要素として記載しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、制御部8が処理部7の機能の一部又は全部を含むものとしてもよい。言い換えると、制御部8は、第1記憶部6から送られる欠陥情報から走査条件を設定する機能を有していてもよい。また、測定機2が処理部7の機能の一部又は全部を含むものとしてもよい。さらに、測定機2又は制御部8が、第1軸走査部3、第2軸走査部4及び走査軸変更部5の機能の一部又は全部を含むものとしてもよい。よって、本発明においては、測定機2又は制御部8が処理部7の機能を含む場合と、処理部7と測定機2又は制御部8とが別々の構成要素である場合と、は同一の発明思想として捉えている。
さらに、測定結果処理部9も、制御部8に含まれるものとしてよい。第2記憶部11も、第1記憶部6に含まれるものとしてよい。
まとめると、処理部7、制御部8、測定結果処理部9といった、演算を行うデバイスは、1つの電子回路であってもよい。本明細書においては、これらを「制御部」又は「演算部」と総称する。また、第1記憶部6、第2記憶部11といった、データの保存、蓄積等を行うデバイスは、本明細書においては「記憶部」と総称する。記憶部は、コンピュータ読み取り可能なデータベースを有する。記憶部は、表面検査装置に内蔵されていてもよいし、外付けのハードディスクドライブ(HDD)、DVD等の光ディスク、メモリースティック、SDメモリーカードその他の外部メモリーであってもよい。
図2は、本実施例の表面検査方法を示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、図1の表面検査装置の符号も用いている。
図2においては、1個の被検査物に対する検査プロセスを示している。
検査開始ステップS101において検査が開始されると、欠陥情報読み込みステップS102において、検査対象となる構造物1の形状に応じた形状別欠陥情報103が第1記憶部6から読み出され、処理部7に送られる。そして、走査条件設定ステップS104において、処理部7で走査条件が設定され、形状測定ステップS105において、設定された走査条件に基づいて、制御部8が測定機2、第1走査部3、第2走査部4及び走査軸変更部5を制御し、構造物1の欠陥情報に応じた形状測定が実施される。
その後、測定機2から形状測定データ106が測定結果処理部9に送られ、形状判定ステップS107において形状測定データ106から形状合否が判断される。合格と判断される場合には検査終了払い出しステップS108へ進み、不合格と判断される場合にはデータベース登録有無判定ステップS109に進む。
データベース登録有無判定ステップS109では、検出された欠陥情報が第1記憶部6に登録がされているかを判断し、登録が既にある場合には不良品搬出ステップS112に進む。登録がされていないと判断された場合には、欠陥詳細測定ステップS110に進み、検出された欠陥の詳細情報が再測定される。測定された欠陥情報は、新規欠陥情報111として第1記憶部6に送られ、形状別欠陥情報103に反映されて格納される。判定後の被検査物は、不良品搬出ステップS112に進み、不良品として搬出される。
以下、検査プロセスおよび走査設定算出の各ステップにおける詳細について個別に説明する。
図3は、記憶部に格納した検査対象物の欠陥情報の例を示す図である。
まず、図3を用いて、図1の第1記憶部6に格納される、検査対象形状に関連付けられている欠陥情報の詳細について説明する。
図3においては、検査対象物の型番、検査対象物の測定方向、欠陥発生箇所、欠陥形状及び欠陥情報番号が欠陥情報として示されている。
本装置が対象とする欠陥は、表面測定機で健全な箇所との相違を判定可能な形状変化のことを指し、傷や打痕などの凹み形状の欠陥と、バリなどの膨らみ形状の欠陥との両方を含む。検査対象となる鋳造品には、例えば鋳造の注湯方法によって溶湯が十分に流れ込まずに特定の部位に欠陥が現れるケースがある。このような特定の部位に発生する欠陥は、鋳造シミュレーション技術などによって、造形形状ごとに事前に発生箇所や形状を推定される。また、本検査装置や他の手段を用いて過去に検査された造形形状ごとの欠陥情報、すなわち、欠陥の発生箇所や形状を蓄積しておく。
図3に示す検査対象物の欠陥情報は、コンピュータ読み取り可能なデータベースに格納してもよい。欠陥情報は、欠陥形状、欠陥発生位置、欠陥サイズ及び欠陥方向性を含む。
以上の方法によって得られた情報は、図3の欠陥情報リスト12のように、検査対象形状の型番や検査対象形状データ、検査対象測定面方向、欠陥発生箇所(欠陥発生位置)、欠陥形状のデータ、欠陥情報番号等を関連付けられた状態で第1記憶部に格納される。なお、例えば本検査を機械加工品検査に適用する場合においては、加工プロセスによって特定の部位に加工痕やバリが残るケースなどに置き換えて同様に欠陥情報を格納することが可能である。また、製造プロセスにおいて発生する欠陥、例えば搬送中に発生する打痕や傷などについても同じことが言える。
次に、図4および図5を用いて、図2における走査条件設定ステップS104で示される走査条件の設定方法について説明する。ここで、図4は、方向性を有する欠陥を示したものである。一方、図5は、方向性を有しない欠陥を示したものである。本明細書においては、このような方向性を「欠陥方向性」という。
走査条件設定ステップS104では、まず検査対象形状の情報が処理部に入力される。入力方法は、例えば図1に図示しない形状読み取り部を設けて、検査装置に設置された検査対象全体形状を読み取ってもよいし、検査対象の型番刻印などの情報を読み取る方法でもよい。また、検査計画に合わせて事前に形状リストを読み込ませたり、人が個別に情報を入力したりしてもよい。入力された検査対象形状は、第1記憶部6に格納された欠陥情報リスト12と照らし合わされ、検査対象形状ごとの欠陥情報が読み出される。
図4を用いて、読み出された欠陥情報から、部位ごとの走査軸方向および走査ピッチを決定する方法の一例を説明する。
図4は、読み出された欠陥形状の一例を示している。
走査条件の設定では、まず、欠陥領域に外接する最小楕円を求める。楕円の長径をa、短径をbとし、長径方向の基準直交軸からの傾きをθとする。このときの基準直交軸は、どの軸としてもよい。図4では、x軸からの傾きをθとしている。ここで、a及びbを「欠陥サイズ」という。なお、欠陥サイズ(欠陥の寸法)の表示方法は、これに限定されるものではない。
次に、θを基に、走査軸変更部5の走査軸の方向(走査軸変更方向)を決定する。ここでは、例えば、長径a方向と第1軸走査方向が平行となるように、走査軸変更部5を基準方向からθだけ回転させる、などの設定がなされる。
次に、長径aの大きさから、第1軸走査部3の第1軸走査ピッチを決定する。ここでは、例えば、長径aに対し測定点が必ず2点以上となるよう、第1軸走査ピッチを長径aの半分のa/2未満とする、などの設定がなされる。最後に、短径bの大きさから、第2走査部4の第2軸走査ピッチを決定する。ここでは、例えば、短径bに対し測定点が必ず2点以上となるよう、第2軸走査ピッチを短径bの半分のb/2未満とする、などの設定がなされる。なお、ここで説明した方法はあくまで一例であり、欠陥の検出に足る測定点を設定できる方法であれば、これに限られない。例えば、図5に示すような方向性の小さい欠陥に対する走査ピッチの決定方法として、長径aと短径bとの比を求め、ある閾値以上の場合には、欠陥は方向性を持たないものと判定して、走査方向は制御せず、さらに2軸の走査ピッチをそれぞれ同じ値としてもよい。例えば、a/b<2の場合には、走査方向は変更せず、第1軸走査ピッチおよび第2軸走査ピッチをともにb/2未満とするように設定してもよい。
また、本実施例では、外接最小楕円の当てはめによる求め方を説明したが、欠陥を見逃さない走査軸方向および異なる2軸の走査ピッチを設定できる方法であれば、他の方法を用いてもよい。さらに、外接最小楕円の当てはめによる求め方においては、第1軸走査方向および第2軸走査方向が互いに直交するが、走査軸は直交である必要はなく、欠陥を見逃さないよう測定点を設定できる方法であればこれに限られない。
以上の方法により、処理部7で設定された走査軸変更方向、第1軸走査ピッチ及び第2軸走査ピッチは、欠陥形状ごとの欠陥発生箇所と関連付けられ、検査対象形状の全体の走査条件として設定され、制御部8に送られる。
次に、図6〜図9を用いて、図2における形状測定ステップS105で示される測定方法について説明する。
図6は、方向性を持つ欠陥に対して設定された走査条件に基づく走査制御の一例を説明するための図である。
図7は、方向性を持つ欠陥を走査する場合の測定点を示す図である。
図8は、方向性を持たない欠陥に対して設定された走査条件に基づく走査制御の一例を説明するための図である。
図9は、方向性を持たない欠陥を走査する場合の測定点を示す図である。
制御部8では、処理部7から送られた走査条件に基づき、測定機2、第1走査部3、第2走査部4及び走査軸変更部5を操作するための信号を発信する。このとき、欠陥発生箇所に対応した表面箇所の走査において、図6に示すように、走査軸変更部5の回転方向、第1走査部3の走査ピッチ及び第2走査部4の走査ピッチが変更される。この例では、走査軸変更部5をθ回転、第1走査部3の走査ピッチをa/2、第2走査部4の走査ピッチをb/2とした場合を示している。
図4に示す、方向性を有する欠陥表面に対してこの設定で走査を実施すると、例えば図7に示すように、欠陥領域のうち少なくとも2点が測定点となり、欠陥を検出することができる。また、図5に示すような方向性の小さい欠陥に対する測定においては、図8に示すように、走査軸変更部5による走査方向は制御せず、第1走査部3及び第2走査部4の走査ピッチを同じ値と設定してもよい。この例では、それぞれ2軸の走査ピッチをb/2とした場合を示している。
図5に示す欠陥に対してこの設定で走査を実施すると、例えば図9に示すように、欠陥領域のうち少なくとも2点が測定点となり、欠陥を検出することができる。以上の方法により、欠陥形状によって決められた条件で走査された測定機2によって、形状測定データ106が得られる。
形状測定ステップS105で測定した形状測定データ106は、形状判定ステップS107に送られ、測定結果処理部9にて形状の合否が判定される。形状の合否判定は、例えば、設計情報などから抽出した形状データと、形状測定データ106とを比較し、部分形状偏差が所定の値以内であれば合格、所定の値を超えれば不合格、といった判定を実施する。形状の判定方法はこれに限らず、例えば、形状測定データ106の局所変位や局所曲率などを求め、所定の値を超えれば不合格、といった判定など、目的に沿った任意の判定方法としてもよい。
形状判定ステップS107において不合格と判定された被検査物については、フローはデータベース登録有無判定ステップS109に進み、検出された欠陥情報が、既に第1記憶部6に格納されている欠陥情報リスト12に含まれているか判定される。判定は、検出された欠陥の欠陥発生箇所、欠陥形状のいずれか、または両方が、欠陥情報リスト12に含まれている欠陥情報と一致するかどうかで行われる。
判定が一致した場合には、検出された欠陥が既に記憶済の欠陥情報に類するものであると判断し、新たに欠陥情報の追加を行わずに、不良品搬出ステップS112に進む。
判定が一致しなかった場合には、検出された欠陥が記憶されていないと判断し、新たに欠陥情報の追加を行うため、欠陥詳細測定ステップS110に進む。欠陥詳細測定ステップS110では、新たに検出された欠陥の発生箇所および形状を詳細に特定するために、例えば第1軸走査部3および第2軸走査部4の走査ピッチを最小にして欠陥検出箇所の周辺を測定する。ここで、新たに検出された欠陥の発生箇所および形状が推定できている場合に、形状に合わせて第1軸走査部3の走査ピッチ、第2軸走査部4の走査ピッチ及び走査軸変更部5の走査方向を制御してもよい。また、検出された欠陥の推定形状に合わせて走査ピッチを適宜大きくしてもよい。
以上の方法によって検出された欠陥形状は、新規欠陥情報111として第1記憶部6に送られ、欠陥情報リスト12に追加される。次に送られてくる被検査対象の検査から、更新された欠陥情報リスト12を用いて検査が実施される。
以上の方法によって、部位毎に異なる欠陥が発生する構造物の表面検査において、欠陥見落としのない信頼性の高い検査を、より高速に実施することが可能となる。
なお、本実施例では、図1に示すように、測定機2の測定範囲は点であり、第1走査部3および第2走査部4によって走査し、構造物1の表面に対し二次元の領域を測定する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図10に示すように、測定機2が直線状の測定範囲を持つ。ここでは、レーザが直線状に照射される。第1走査部3によって直線状の測定範囲と異なる方向に走査し、構造物1の表面に対し二次元の領域を測定してもよい。このとき、第1の走査軸である直線状の測定範囲の走査ピッチを測定機2の内部設定、例えば測定倍率などにより変更し、第2の走査軸の走査ピッチを第1走査部3により変更する。
また、図11に示すように、測定機2を、三次元の自由度を持つロボットアーム13に持たせてもよい。ロボットアーム13は、測定機2の移動に用いる。このとき、ロボットアーム13の走査パスの設定により走査方向を決定し、ロボットアーム13の走査速度により、走査ピッチを決定する。さらに、走査軸について、三つ以上の走査部を設けてより多くの走査軸を設定してもよい。また、走査部の走査ピッチの制御について、検出欠陥対象に応じて制御する軸を全ての走査部とせず、例えば1方向のみに制限をしてもよい。
1:構造物、2:測定機、3:第1軸走査部、4:第2軸走査部、5:走査軸変更部、6:第1記憶部、7:処理部、8:制御部、9:測定結果処理部、10:表示部、11:第2記憶部、12:欠陥情報リスト、13:ロボットアーム、103:形状別欠陥情報、106:形状測定データ、111:新規欠陥情報、S101:検査開始ステップ、S102:欠陥情報読み込みステップ、S104:走査条件設定ステップ、S105:形状測定ステップ、S107:形状判定ステップ、S108:検査終了払い出しステップ、S109:データベース登録有無判定ステップ、S110:欠陥詳細測定ステップ、S112:不良品搬出ステップ。

Claims (26)

  1. 検査対象物の表面の検査を行う装置であって、
    測定部と、制御部と、を備え、
    前記測定部は、前記制御部の指令により移動可能であり、
    前記検査対象物の欠陥情報を用いて走査条件を設定するものであり、
    1つの走査軸に沿って所定の走査ピッチで測定点を設定する機能を有し、
    前記走査軸とは異なるもう1つの走査軸に沿って所定の走査ピッチで測定点を設定する機能を有する、表面検査装置。
  2. 前記走査軸の方向を変更する機能を有する、請求項記載の表面検査装置。
  3. さらに、前記欠陥情報を格納する記憶部を備えた、請求項1又は2に記載の表面検査装置。
  4. 前記欠陥情報は、欠陥形状、欠陥発生位置、欠陥サイズ及び欠陥方向性を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の表面検査装置。
  5. 前記欠陥発生位置の異なる複数の欠陥について、前記欠陥発生位置ごとに、前記欠陥情報を基に、前記走査条件を設定する、請求項記載の表面検査装置。
  6. 前記欠陥発生位置を基に、前記測定部の走査範囲を設定する、請求項又はに記載の表面検査装置。
  7. 前記欠陥サイズを基に、前記測定部の走査ピッチを設定する、請求項のいずれか一項に記載の表面検査装置。
  8. 前記欠陥方向性を基に、前記走査軸の方向を設定する、請求項のいずれか一項に記載の表面検査装置。
  9. 前記走査軸を、欠陥の長手方向に沿うように設定する、請求項記載の表面検査装置。
  10. 前記長手方向に沿う前記走査軸における走査ピッチは、もう1つの前記走査軸における走査ピッチより長い、請求項記載の表面検査装置。
  11. 前記長手方向に沿う前記走査軸における走査ピッチを、前記測定部が前記欠陥の前記長手方向の長さの範囲に少なくとも1点の測定点を持つように設定し、かつ、前記もう1つの走査軸における走査ピッチを、前記測定部が前記欠陥の前記もう1つの走査軸の方向の長さの範囲に少なくとも1点の測定点を持つように設定する、請求項10記載の表面検査装置。
  12. 前記欠陥情報に含まれない欠陥を検出した場合には、この欠陥の欠陥情報を取得する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の表面検査装置。
  13. 検査対象物の表面の検査を行う方法であって、
    前記検査対象物の欠陥情報を用いて走査条件を設定する工程と、
    前記走査条件に基いて前記欠陥情報に応じた形状測定をする工程と、
    1つの走査軸に沿って所定の走査ピッチで測定点を設定する工程と、
    前記走査軸とは異なるもう1つの走査軸に沿って所定の走査ピッチで測定点を設定する工程と、を含む、表面検査方法。
  14. さらに、前記走査軸の方向を変更する工程を含む、請求項13記載の表面検査方法。
  15. さらに、前記走査条件を設定する前に、前記欠陥情報を読み込む工程を含む、請求項13又は14に記載の表面検査方法。
  16. 前記欠陥情報は、欠陥形状、欠陥発生位置、欠陥サイズ及び欠陥方向性を含む、請求項1315のいずれか一項に記載の表面検査方法。
  17. さらに、前記欠陥発生位置の異なる複数の欠陥について、前記欠陥発生位置ごとに、前記欠陥情報を基に、前記走査条件を設定する工程を含む、請求項16記載の表面検査方法。
  18. さらに、前記欠陥発生位置を基に、前記形状定の走査範囲を設定する工程を含む、請求項16又は17に記載の表面検査方法。
  19. さらに、前記欠陥サイズを基に、前記走査ピッチを設定する工程を含む、請求項1618のいずれか一項に記載の表面検査方法。
  20. さらに、前記欠陥方向性を基に、前記走査軸の方向を設定する工程を含む、請求項1619のいずれか一項に記載の表面検査方法。
  21. さらに、前記走査軸を、欠陥の長手方向に沿うように設定する工程を含む、請求項20記載の表面検査方法。
  22. 前記長手方向に沿う前記走査軸における走査ピッチは、もう1つの前記走査軸における走査ピッチより長い、請求項21記載の表面検査方法。
  23. さらに、前記長手方向に沿う前記走査軸における走査ピッチを、前記欠陥の前記長手方向の長さの範囲に少なくとも1点の測定点を持つように設定し、かつ、前記もう1つの走査軸における走査ピッチを、前記欠陥の前記もう1つの走査軸の方向の長さの範囲に少なくとも1点の測定点を持つように設定する工程を含む、請求項22記載の表面検査方法。
  24. 前記欠陥情報に含まれない欠陥を検出した場合には、この欠陥の欠陥情報を取得する、請求項1323のいずれか一項に記載の表面検査方法。
  25. 測定部と、制御部と、を備え、前記測定部は、前記制御部の指令により移動可能であり、検査対象物の欠陥情報を用いて走査条件を設定するものであり、1つの走査軸に沿って所定の走査ピッチで測定点を設定する機能を有し、前記走査軸とは異なるもう1つの走査軸に沿って所定の走査ピッチで測定点を設定する機能を有する、表面検査装置により、前記検査対象物の表面の検査を行う際に用いる前記欠陥情報を格納する、コンピュータ読み取り可能なデータベース。
  26. 前記欠陥情報は、欠陥形状、欠陥発生位置、欠陥サイズ及び欠陥方向性を含む、請求項25記載のコンピュータ読み取り可能なデータベース。
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