JP6650262B2 - 水硬性組成物用表面美観向上剤組成物 - Google Patents
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Description
特許文献2には、特定のポリアルキレンオキサイド誘導体からなる水溶性高分子、高性能減水剤、消泡剤及び水硬性粉体を含有する水硬性組成物が開示されている。
特許文献3には、水不溶性脱泡剤、該水不溶性脱泡剤を酸性媒体内で可溶化することのできるアミン可溶化剤、および任意選択でセメント組成物用分散剤を含む、セメント組成物用の混和剤組成物が開示されている。
(B)水に0.1質量%添加した場合の混合液が20℃で白濁又は分離する化合物と、
(C)セメント分散剤と、
を含有する水硬性組成物用表面美観向上剤組成物に関する。
AOは、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基であり、
Yは、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基であり、
pは、AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数であり、
q、及びrは、同一又は異なって、それぞれ、AOの平均付加モル数であり、0以上の数であり、q+rは1以上100以下の数であり、
M、M1、及びM2は、同一又は異なって、それぞれ、対イオンであり、
X1、及びX2は、同一又は異なって、それぞれ、水素原子、又は炭素数1以上4以下の炭化水素基である。〕
水硬性粉体と、
水と、
(A)前記一般式(A1)で表される化合物、前記一般式(A2)で表される化合物、前記一般式(A3)で表される化合物、及び前記一般式(A4)で表される化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物と、
(B)水に0.1質量%添加した場合の混合液が20℃で白濁又は分離する化合物と、
(C)セメント分散剤と、
を含有する水硬性組成物に関する。
調製された前記水硬性組成物を型枠に充填し、硬化させる工程、及び、
硬化した前記水硬性組成物を脱型する工程、
を有する硬化体の製造方法に関する。
(B)水に0.1質量%添加した場合の混合液が20℃で白濁又は分離する化合物と、
(C)セメント分散剤とを、セメント及び水と添加混練して得た水硬性組成物を硬化させる、水硬性組成物の硬化物の美観の向上方法に関する。
また、以下、(B)水に0.1質量%添加した場合の混合液が20℃で白濁又は分離する化合物を、(B)成分として説明する。
また、以下、(C)セメント分散剤を、(C)成分として説明する。
本発明の水硬性組成物用美観向上剤組成物を含有する水硬性組成物の硬化体は、建造物等として装飾処理を施す必要もないほど(いわゆる「打ちっぱなし」工法等)の美観を備えることから、強度が要求される構造体の用途以外への多様な用途への展開が可能である。
<(A)成分>
(A)成分は、前記一般式(A1)で表される化合物、前記一般式(A2)で表される化合物、前記一般式(A3)で表される化合物、及び前記一般式(A4)で表される化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物である。
(A)成分は、炭素原子を含む疎水基と(ポリ)アルキレンオキシ基とを酸素原子又は窒素原子で連結した構造であって、酸素原子で連結した場合は(ポリ)アルキレンオキシ基の末端が硫酸エステル基又は水素原子若しくは炭素数1以上4以下のアルキルである化合物であり、窒素原子で連結した場合は(ポリ)アルキレンオキシ基の末端が硫酸エステル基又は水酸基もしくはエーテル基である化合物である。
Rは、一価の基である。
言い換えれば、炭素原子を含み、R−Hで表され、HLBが2.25以下である化合物から、一つの水素原子を除いた基がRである。
R−HのHLBは、黒点形成の抑制の点から、好ましくは2.25以下、より好ましくは1.30以下、更に好ましくは−1.55以下、そして、好ましくは−5.83以上、より好ましくは−4.40以上、更に好ましくは−3.45以上である。
また、R−HのHLBは、表面気泡形成の抑制の点から、好ましくは2.25以下、より好ましくは1.30以下、更に好ましくは0.35以下、そして、好ましくは−3.45以上、より好ましくは−2.50以上、更に好ましくは−1.55以上である。
例えば界面活性剤は、水中で安定に存在するために、親水基を水側に、疎水基を内側にしてミセル等を形成することで、できる限り疎水基が水と接触する面積を小さくしようとする。(B)成分の化合物、及び(C)成分であるセメント分散剤中の例えばナフタレン環等の芳香環は、非常に疎水性の高い構造であり、(A)成分に含まれる基Rも、R−HのHLBが2.25以下であることで、非常に疎水性の高い構造となる。そのため水中では、水との接触面積を小さくするために(B)成分、(C)成分、及び(A)成分の基Rはそれぞれが疎水基同士で複雑に集まっており、その結果、本発明の効果を発現するのに適した会合体を形成しているものと考えられる。本発明では、R−HのHLBが2.25以下である基Rが(A)成分に含まれていることで、(B)成分及び(C)成分それぞれが、(A)成分と会合体を作り、その結果、(B)成分、(C)成分、または(A)成分のみでは得られなかった、「コンクリートと型枠間の界面における潤滑油として働いて表面美観を向上する性質」と、「黒色粒子等の粒子を分散させる性質」が発現するため、黒点、表面気泡の跡、型枠への剥離残渣を抑制することができると推察される。
炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、炭化水素の水素原子の1つ、2つ又は3つが置換されたアリール基などが挙げられる。炭化水素基は、アルキル基及びアルケニル基から選ばれる基が好ましい。
Rのアルケニル基は、好ましくは脂肪族アルケニル基、より好ましくは直鎖脂肪族アルケニル基、更に好ましくは直鎖第1級脂肪族アルケニル基である。
Rは、水への溶解し易さの観点から、好ましくはアルケニル基である。
アルキル基又はアルケニル基は、例えば、デシル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、ベヘニル基、イソステアリル基、オレイル基が挙げられ、表面美観向上の観点から、好ましくはラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、ベヘニル基、イソステアリル基、オレイル基、より好ましくは、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基である。
Rの他の具体例を挙げると、好ましくは炭素数10以上、より好ましくは12以上、そして、好ましくは27以下、より好ましくは26以下、更に好ましくは24以下のアルキル基又はアルケニル基、及び該アルキル基又は該アルケニル基の水素原子が置換基で置換された基から選ばれる基が挙げられる。
中でも、好ましくは脂肪族アルキル基、より好ましくは直鎖脂肪族アルキル基、更に好ましくは直鎖第1級脂肪族アルキル基、及び、好ましくは炭素数10以上、より好ましくは12以上、そして、好ましくは27以下、より好ましくは26以下、更に好ましくは24以下のアルケニル基、好ましくは脂肪族アルケニル基、より好ましくは直鎖脂肪族アルケニル基、更に好ましくは直鎖第1級脂肪族アルケニル基から選ばれる基が挙げられる。
一般式(A3)及び(A4)中、q、及びrは、同一又は異なって、それぞれ、AOの平均付加モル数であり、0以上の数である。表面美観向上の観点から、q+rは、1以上、好ましくは2以上、より好ましくは5以上、より更に好ましくは10以上、より更に好ましくは20以上、より更に好ましくは50以上、そして、経済的な観点から、100以下、好ましくは90以下、より好ましくは80以下の数である。
一般式(A2)及び(A4)中、M、M1、及びM2は、同一又は異なって、それぞれ、対イオンであり、水素イオン、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン(1/2原子)、アンモニウムイオンなどが挙げられる。
M、M1、及びM2は、化合物の製造し易さの観点から、好ましくは、アンモニウムイオンである。M、M1、及びM2は、化合物の臭気の観点から、好ましくはアルカリ金属イオン、より好ましくはナトリウムイオン及びカリウムイオンから選ばれるアルカリ金属イオンである。
なお、水硬性組成物用表面美観向上剤組成物について、固形分とは、水以外の成分をいう。
(B)成分は、(B)水に0.1質量%添加した場合の混合液(0.1質量%水混合液)が20℃で白濁又は分離する化合物である。
(B)成分は、少量でも水混合液が白濁又は分離することから、水とは非親和性であるが、このことにより(A)成分の働きにより(C)成分との相互作用を高め黒色に認識される物等(例えば、フライアッシュ中に含まれる粒子、凹凸のある凝集物)の分散を促進するものと考えられる。
ポリシロキサンとして、SAGTEX DSA(商標)、
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、又はポリオキシアルキレンアルキルアミドとして、SNデフォーマー260(商標)、SNデフォーマー265(商標)、SNデフォーマー466(商標)(いずれもサンノプコ株式会社)、消泡剤 NO.21(商標)、消泡剤 NO.8(商標)(いずれも花王株式会社)、
アセチレングリコールとして、DYNOL(商標)604、SURFYNOL(登録商標)440、
リン酸トリアルキルとして、リン酸トリブチル、リン酸トリイソブチル、
アルコールとして、2−エチルヘキサノール
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンとして、ニューポールPE−61(商標)、ニューポールPE−71(商標)(いずれも三洋化成株式会社)、及び
ポリオキシプロピレンとして、分子量が2000以上100000以下のポリプロピレングリコールが含まれる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、又はポリオキシアルキレンアルキルアミドとして、SNデフォーマー260(商標)、SNデフォーマー265(商標)、SNデフォーマー466(商標)、消泡剤 NO.21(商標)、消泡剤 NO.8(商標)、
アセチレングリコールとして、DYNOL(商標)604、SURFYNOL(登録商標)440、
リン酸トリアルキルとして、リン酸トリブチル、リン酸トリイソブチル、
アルコールとして、2−エチルヘキサノール、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンとして、ニューポールPE−61(商標)、ニューポールPE−71(商標)、及び
ポリオキシプロピレンとして、分子量が2000以上100000以下のポリプロピレングリコールから選ばれる1種以上の化合物である。
ポリシロキサンとして、DK Q1−1183(商標)、
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、又はポリオキシアルキレンアルキルアミドとして、SNデフォーマー260(商標)、SNデフォーマー265(商標)、SNデフォーマー466(商標)、消泡剤 NO.21(商標)、消泡剤 NO.8(商標)、
リン酸トリアルキルとして、リン酸トリブチル、リン酸トリイソブチル、
アルコールとして、2−エチルヘキサノール
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンとしてニューポールPE−61(商標)、ニューポールPE−71(商標)、及び
ポリオキシプロピレンとして、分子量が2000以上100000以下のポリプロピレングリコール
から選ばれる1種以上の化合物である。
(C)成分は、セメント分散剤である。用いることができる分散剤としては、ナフタレン系重合体、メラミン系重合体、フェノール系重合体、リグニン系重合体等が挙げられる。水硬性組成物の硬化体が必要な強度に達するまでの時間を短縮する観点から、芳香族環を有する重合体からなるセメント分散剤が好ましい。
[GPC条件]
カラム:G4000SWXL+G2000SWXL(東ソー株式会社)
溶離液:30mM CH3COONa/CH3CN=6/4
流量:0.7ml/min
検出:UV280nm
サンプルサイズ:0.2mg/ml
標準物質:西尾工業(株)製 ポリスチレンスルホン酸ソーダ換算(単分散ポリスチレンスルホン酸ナトリウム:分子量、206、1,800、4,000、8,000、18,000、35,000、88,000、780,000)
検出器:東ソー株式会社 UV−8020
モル比(%)=[〔(A)成分の総量(モル)〕/〔(C’)成分中のナフタレン環を含むモノマー単位の総量(モル)〕]×100
NSF中のナフタレン環を含むモノマー単位の総量(モル)=〔NSF中のナフタレン環を含むモノマー単位の質量の総量〕/〔NSF中のナフタレン環を含むモノマー単位の分子量〕
また、(C’)成分中のナフタレン環を含むモノマー単位の質量の総量は、(C’)成分がナフタレンスルホン酸又はその塩と、ホルムアルデヒドと、ナフタレン環を含まない他のモノマーとの縮合物の場合、当該化合物の全質量から、前記ナフタレン環を含まない他のモノマー及びホルムアルデヒドに由来するモノマー単位の質量を除いた質量である。
前記ナフタレン環を含まない他のモノマーに由来するモノマー単位の質量は、核磁気共鳴スペクトル装置などの共重合質量比を求めることができる一般的な解析装置を用いて算出しても良いし、合成時の仕込み量から算出しても良い。。
また、水硬性組成物用表面美観向上剤組成物中の(A)成分及び(C’)成分の構造は、再沈殿法や分液法などの一般的な方法で(A)成分及び(C’)成分を分離し、核磁気共鳴スペクトル測定装置や液体クロマトグラフィーなどの一般的な解析装置を用いて解析することができる。
本発明の水硬性組成物用表面美観向上剤組成物は、硬化体の表面美観向上の観点から、(A)成分と(C’)成分の質量比が、(C’)/(A)で、好ましくは0.08以上、より好ましくは0.50以上、更に好ましくは0.70以上、より更に好ましくは0.90以上であり、そして、好ましくは70以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは30以下、より更に好ましくは15以下、より更に好ましくは8.0以下、より更に好ましくは5.0以下、より更に好ましくは3.0以下である。
本発明の水硬性組成物用表面美観向上剤組成物は、従来のセメント分散剤、水溶性高分子化合物、空気連行剤、セメント湿潤剤、膨張材、遅延剤、急結剤、増粘剤、凝集剤、強度増進剤、硬化促進剤、防腐剤などの成分を含有することができる。
本発明は、水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分とを含有する水硬性組成物を提供する。
水/水硬性粉体比は、水が少ない配合でも流動性を発現できる点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上であり、そして、地盤改良用セメントミルクなどの高い強度が求められない用途に対応できる点から、好ましくは500質量%以下、より好ましくは400質量%以下、更に好ましくは200質量%以下、より更に好ましくは100質量%以下である。
水/水硬性粉体比は、水が少ない配合でも流動性を発現できる点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上であり、そして、コンクリート製品などの比較的高い強度が求められる用途に対応できる点から、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。
また、水硬性組成物がコンクリートの場合、細骨材の使用量は、型枠等への充填性を向上する観点から、好ましくは500kg/m3以上、より好ましくは600kg/m3以上、更に好ましくは700kg/m3以上であり、そして、好ましくは1000kg/m3以下、より好ましくは900kg/m3以下である。
水硬性組成物がモルタルの場合、細骨材の使用量は、好ましくは800kg/m3以上、より好ましくは900kg/m3以上、更に好ましくは1000kg/m3以上であり、そして、好ましくは2000kg/m3以下、より好ましくは1800kg/m3以下、更に好ましくは1700kg/m3以下である。
本発明は、水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分とを混合する水硬性組成物の製造方法を提供する。本発明では、(A)成分と(B)成分とを別々に水硬性粉体と混合して水硬性組成物を製造しても良いが、予め(A)成分と(B)成分と(C)成分とを混合して、水硬性粉体と混合するのが好ましい。水硬性組成物の製造では、本発明の水硬性組成物用表面美観向上剤組成物を用いることがより好ましい。
また、本発明の水硬性組成物の製造方法に用いられる水硬性粉体の具体例及び好ましい態様は、本発明の水硬性組成物で述べたものと同じである。
また、本発明の水硬性組成物用表面美観向上剤組成物、及び水硬性組成物で述べた事項は、本発明の水硬性組成物の製造方法に適宜適用することができる。
本発明により、
水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分とを混合して水硬性組成物を調製する工程
調製された前記水硬性組成物を型枠に充填、養生、硬化させる工程、及び、
硬化した前記水硬性組成物を脱型する工程、
を有する硬化体の製造方法が提供される。
本発明の水硬性組成物用表面美観向上剤組成物、水硬性組成物、及び水硬性組成物の製造方法で述べた事項は、この硬化体の製造方法にも適用することができる。
本発明は、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分とを、セメント及び水と添加混練して得た水硬性組成物を硬化させる、水硬性組成物の硬化物の美観の向上方法を提供する。
本発明の表面美観の向上方法に用いられる(A)成分、(B)成分及び(C)成分の具体例及び好ましい態様は、それぞれ、本発明の水硬性組成物用美観向上剤組成物で述べたものと同じである。
また、本発明の表面美観の向上方法に用いられる水硬性粉体の具体例及び好ましい態様は、本発明の水硬性組成物で述べたものと同じである。
また、本発明の水硬性組成物用美観向上剤組成物、水硬性組成物、及び水硬性組成物の製造方法で述べた事項は、本発明の表面美観の向上方法に適宜適用することができる。
(1)モルタルの調製
モルタルミキサー(株式会社ダルトン製 万能混合撹拌機 型式:5DM−03−γ)を用いて、セメント(C)、フライアッシュ(FA)、細骨材(S)を投入し空練りをモルタルミキサーの低速回転(63rpm)にて10秒行い、(A)成分、及び(B)成分を含む練り水(W)を加えた。そして、モルタルミキサーの低速回転(63rpm)にて120秒間本混練りしてモルタルを調製した。
モルタルの配合条件は、下記表1の通りとした。
また、表中、W/Pは、水の配合量と、水硬性粉体(セメント及びフライアッシュ)の配合量との質量比であり、〔水の配合量/(セメントの配合量+フライアッシュの配合量)〕×100(質量%)で求められる(以下同様)。
・水(W):上水道水(水温20℃)
・セメント(C):普通ポルトランドセメント(二種混合:太平洋セメント(株)製普通ポルトランドセメント/住友大阪セメント(株)製普通ポルトランドセメント=1/1、質量比) 密度3.16g/cm3
・フライアッシュ(FA):中部電力(株)製
・細骨材(S):城陽産山砂 密度2.55g/cm3
・(A)成分:ポリオキシエチレン(30)オレイルエーテル硫酸アンモニウム(かっこ内の数字はエチレンオキサイド平均付加モル数である。)、一般式(A2)中のRがオレイル基、pが30、Mがアンモニウムイオンである化合物
・(B)成分:SNデフォーマー466、サンノプコ株式会社、有効分100質量%、ポリエーテル系消泡剤(水に0.1質量%添加した場合の混合液は20℃で白濁する)
・(C)成分
・NSF:ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物のナトリウム塩、重量平均分子量15,000
・PCE:以下の製造例1で合成したポリカルボン酸系分散剤
攪拌機付きガラス製反応容器(四つ口フラスコ)に水114gを仕込み、撹拌しながら窒素置換をし、窒素雰囲気中で80℃まで昇温した。60質量%のω−メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数120:エステル純度100%)水溶液300g、メタクリル酸(試薬:和光純薬工業株式会社製)11.5g、及び3−メルカプトプロピオン酸1.2gを混合溶解した水溶液と、過硫酸アンモニウム1.9gを水45gに溶解した水溶液の2者を、それぞれ1.5時間かけて上記反応容器中に滴下した。その後、80℃で1時間熟成し、更に過硫酸アンモニウム0.8gを水15gに溶解した水溶液を30分かけて滴下し、引き続き80℃で1.5時間熟成した。熟成終了後に40℃以下に冷却した後、48%水酸化ナトリウム水溶液9.6gで中和し、重量平均分子量54000の共重合体(ポリカルボン酸系分散剤)を得た(中和度0.7)。その後、水を用いて固形分40質量%に調整し、ポリカルボン酸系分散剤の40質量%水溶液を得た。ω−メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート/メタクリル酸のモル比は20/80である。
JIS A 1132に基づき、円柱型プラモールド(底面の直径:5cm、高さ10cm)の型枠3個に、それぞれ二層詰め方式によりモルタルを充填し、25℃の室内にて気中(25℃)養生を行い硬化させた。モルタル調製から24時間後に硬化した供試体を型枠から脱型し供試体を得た。これらの内3個の供試体を24時間後の圧縮強度の測定に用いた。
供試体の24時間強度をJIS A1108に基づいて測定し、供試体3個の平均値を求めた。
また、供試体の1つを任意に取り出し、以下の基準で、黒点、表面気泡、剥離性を評価した。
*黒点
ランクC:黒点が9cm2中に4つ以上存在した。
ランクB:黒点が9cm2中に1つ〜3つ存在した。
ランクA:黒点が9cm2中に1つも存在しなかった。
*表面気泡
ランクC:直径2mm以上の穴が9cm2中に4つ以上存在した。
ランクB:直径2mm以上の穴が9cm2中に1つ〜3つ存在した。
ランクA:直径2mm以上の穴が9cm2中に1つも存在しなかった。
*剥離性
1:1つあたり5cm2以上の大きさの剥離物が型枠に付着した。
2:1つあたり1cm2以上5cm2未満の大きさの剥離物が型枠に付着した。
3:1つあたり1cm2未満の大きさの剥離物が型枠に付着した。
これらの結果を表2に示した。
*2 添加量:セメント100質量部に対する(A)成分、(B)成分又は(C)成分の有効分換算の添加量(質量部)(以下の実施例、比較例でも同様)
モルタルの配合を表3の通りとし、表4の(A)成分を表4の量で用いて、実施例1及び比較例1と同様にモルタルを調製し、同様の評価を行った。結果を表4に示す。なお、表中の(A)成分について、化合物のかっこ内の数字はエチレンオキサイド平均付加モル数であり、一般式(A1)若しくは一般式(A2)のp、又は、一般式(A3)若しくは一般式(A4)のq+rを示す。なお、表4では、(A)成分に該当しない化合物も便宜的に(A)成分の欄に示した。
モルタルの配合を表5の通りとし、表6の(B)成分を表6の量で用いて、実施例1及び比較例1と同様にモルタルを調製し、同様の評価を行った。結果を表6に示す。なお、表6中、(A)成分のPOEはポリオキシエチレンの略である。また、表6では、(B)成分に該当しない化合物も便宜的に(B)成分の欄に示した。
*2 分離:油滴状の分離が生じていた。
Claims (8)
- (A)下記一般式(A1)で表される化合物、下記一般式(A2)で表される化合物、下記一般式(A3)で表される化合物、及び下記一般式(A4)で表される化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物と、
(B)水に0.1質量%添加した場合の混合液が20℃で白濁又は分離する化合物と、
(C)ナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物からなるセメント分散剤と、
を含有する水硬性組成物用表面美観向上剤組成物であって、
(B)が、ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシプロピレン、アセチレングリコール、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、リン酸トリアルキル、及びこれらの誘導体から選ばれる1種又は2種以上の化合物であり、
(A)の化合物と(C)のナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物からなるセメント分散剤との質量比が、(C)/(A)で、1以上、7以下、である、水硬性組成物用表面美観向上剤組成物。
〔式中、Rは、炭素原子を含む疎水基であり、
AOは、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基であり、
Yは、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基であり、
pは、AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数であり、
q、及びrは、同一又は異なって、それぞれ、AOの平均付加モル数であり、0以上の数であり、q+rは1以上100以下の数であり、 M、M1、及びM2は、同一又は異なって、それぞれ、対イオンであり、
X1、及びX2は、同一又は異なって、それぞれ、水素原子、又は炭素数1以上4以下の炭化水素基である。〕 - (B)が、ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシプロピレン、アセチレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、リン酸トリアルキル、及びこれらの誘導体から選ばれる1種又は2種以上の化合物である、請求項1記載の水硬性組成物用表面美観向上剤組成物。
- 水硬性粉体と、
水と、
(A)下記一般式(A1)で表される化合物、下記一般式(A2)で表される化合物、下記一般式(A3)で表される化合物、及び下記一般式(A4)で表される化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物と、
(B)水に0.1質量%添加した場合の混合液が20℃で白濁又は分離する化合物と、
(C)ナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物からなるセメント分散剤と、
を含有する水硬性組成物であって、
(B)が、ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシプロピレン、アセチレングリコール、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、リン酸トリアルキル、及びこれらの誘導体から選ばれる1種又は2種以上の化合物であり、
(A)の化合物と(C)のナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物からなるセメント分散剤との質量比が、(C)/(A)で、1以上、7以下、である、水硬性組成物。
〔式中、Rは、炭素原子を含む疎水基であり、
AOは、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基であり、
Yは、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基であり、
pは、AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数であり、
q、及びrは、同一又は異なって、それぞれ、AOの平均付加モル数であり、0以上の数であり、q+rは1以上100以下の数であり、
M、M1、及びM2は、同一又は異なって、それぞれ、対イオンであり、
X1、及びX2は、同一又は異なって、それぞれ、水素原子、又は炭素数1以上4以下の炭化水素基である。〕 - (B)が、ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシプロピレン、アセチレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、リン酸トリアルキル、及びこれらの誘導体から選ばれる1種又は2種以上の化合物である、請求項3記載の水硬性組成物。
- 水硬性粉体と、水と、(A)下記一般式(A1)で表される化合物、下記一般式(A2)で表される化合物、下記一般式(A3)で表される化合物、及び下記一般式(A4)で表される化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物と、(B)水に0.1質量%添加した場合の混合液が20℃で白濁又は分離する化合物と、(C)ナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物からなるセメント分散剤と、を混合して水硬性組成物を調製する工程、
調製された前記水硬性組成物を型枠に充填し、硬化させる工程、及び、
硬化した前記水硬性組成物を脱型する工程、
を有する硬化体の製造方法であって、
(B)が、ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシプロピレン、アセチレングリコール、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、リン酸トリアルキル、及びこれらの誘導体から選ばれる1種又は2種以上の化合物であり、
(A)の化合物と(C)のナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物からなるセメント分散剤との質量比が、(C)/(A)で、1以上、7以下、である、硬化体の製造方法。
〔式中、Rは、炭素原子を含む疎水基であり、
AOは、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基であり、
Yは、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基であり、
pは、AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数であり、
q、及びrは、同一又は異なって、それぞれ、AOの平均付加モル数であり、0以上の数であり、q+rは1以上100以下の数であり、
M、M1、及びM2は、同一又は異なって、それぞれ、対イオンであり、
X1、及びX2は、同一又は異なって、それぞれ、水素原子、又は炭素数1以上4以下の炭化水素基である。〕 - (B)が、ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシプロピレン、アセチレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、リン酸トリアルキル、及びこれらの誘導体から選ばれる1種又は2種以上の化合物である、請求項5記載の硬化体の製造方法。
- (A)下記一般式(A1)で表される化合物、下記一般式(A2)で表される化合物、下記一般式(A3)で表される化合物、及び下記一般式(A4)で表される化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物と、
(B)水に0.1質量%添加した場合の混合液が20℃で白濁又は分離する化合物と、
(C)ナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物からなるセメント分散剤とを、セメント及び水と添加混練して得た水硬性組成物を硬化させる、水硬性組成物の硬化物の美観の向上方法であって、
(B)が、ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシプロピレン、アセチレングリコール、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、リン酸トリアルキル、及びこれらの誘導体から選ばれる1種又は2種以上の化合物であり、
(A)の化合物と(C)のナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物からなるセメント分散剤との質量比が、(C)/(A)で、1以上、7以下、である、水硬性組成物の硬化物の美観の向上方法。
〔式中、Rは、炭素原子を含む疎水基であり、
AOは、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基であり、
Yは、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基であり、
pは、AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数であり、
q、及びrは、同一又は異なって、それぞれ、AOの平均付加モル数であり、0以上の数であり、q+rは1以上100以下の数であり、
M、M1、及びM2は、同一又は異なって、それぞれ、対イオンであり、
X1、及びX2は、同一又は異なって、それぞれ、水素原子、又は炭素数1以上4以下の炭化水素基である。〕 - (B)が、ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシプロピレン、アセチレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、リン酸トリアルキル、及びこれらの誘導体から選ばれる1種又は2種以上の化合物である、請求項7記載の水硬性組成物の硬化物の美観の向上方法。
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