[go: up one dir, main page]

JP6628373B1 - マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム - Google Patents

マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP6628373B1
JP6628373B1 JP2018136804A JP2018136804A JP6628373B1 JP 6628373 B1 JP6628373 B1 JP 6628373B1 JP 2018136804 A JP2018136804 A JP 2018136804A JP 2018136804 A JP2018136804 A JP 2018136804A JP 6628373 B1 JP6628373 B1 JP 6628373B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall surface
wall
distance
multicopter
flight control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018136804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020013465A (ja
Inventor
史章 竹田
史章 竹田
尊俊 向田
尊俊 向田
Original Assignee
テクノス三原株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テクノス三原株式会社 filed Critical テクノス三原株式会社
Priority to JP2018136804A priority Critical patent/JP6628373B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6628373B1 publication Critical patent/JP6628373B1/ja
Publication of JP2020013465A publication Critical patent/JP2020013465A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

【課題】船倉などの鉄板で囲まれた環境下でも安定して飛行することができるマルチコプター等の壁面トレース型飛行制御システムを提供する。【解決手段】マルチコプター1を、壁面から一定距離を保持するように、壁面に沿って飛行させるマルチコプター1を対象とする壁面トレース型飛行制御システムである。マルチコプター1は、局所域で壁面までの距離を測定するレーザービームセンサ3Aと、広域で壁面までの距離を検知する超音波センサ3Bと、レーザービームセンサ3Aと超音波センサ3Bとからの信号を受け、マルチコプター1が壁面に衝突しないようにマルチコプター1の飛行を制御するコントローラ11とを備える。コントローラ11は、レーザービームセンサ3Aからの信号に基づき前記壁面からの一定距離を維持する一方、超音波センサ3Bからの信号に基づき前記壁面に近づき、衝突するのを回避する。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチコプターを壁面に衝突させることなく、前記壁面に沿って飛行させる、マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システムに関する。
近年、マルチコプター(ドローン)は個人の利用のみならず多くのビジネスに利用されている。一般に、既存のマルチコプターは、その飛行制御の容易さを実現するため、地磁気センサによる姿勢制御と、GPSによる位置確認とを行っている。
ところで、船舶業界において、船倉の不具合箇所を確認する船倉点検作業は、船倉の壁面(鉄板)に沿ってやぐらを組み立て、その船倉内での仮設足場及び高所作業車上を点検する人が移動しながら、不具合のある箇所を直接に目視で確認し、その後に不具合箇所の修理を行うという方法が主流となっている。このような人手による点検作業では、船倉内での仮設足場及び高所作業車を組んで行う必要があるので、不具合のある箇所を確認するまでに多くの時間を要するし、点検作業は船倉内での仮設足場及び高所作業車上を移動しながら行うので、リスクが伴う。
そこで、このような不具合箇所の確認を、検査者が直接目視で行うのではなく、マルチコプターに搭載した撮像カメラにより取得した画像で行うようにすれば、時間やリスクを大幅に削減できることに着想し、マルチコプターに搭載した撮像カメラを用いて船倉の壁面を撮像し、その後、撮像画像による目視検査を行うことが試みられている。
また、マルチコプターに、飛行制御に必要な各種センサを設けることは知られている(例えば、特許文献1参照)。つまり、現在位置情報を取得する位置決めセンサとして、GPS,IMU(Inertial measurement Unit 慣性測定ユニット)及び高度計の少なくとも一種を含み、高度センサとして、気圧高度計、赤外線測距センサ、超音波測距センサ、視覚測距センサ、レーザー測距センサ、及びレーダー測距センサの少なくとも一種を含む。
また、壁面の情報を取得する壁面識別センサとして、壁面距離センサ、壁面累型センサ、及び禁止標識識別センサの少なくとも1種を含み、壁面との距離を測定する壁面距離センサとして、超音波測距センサ、視覚測距センサ、レーザー測距センサ、赤外線測距センサ及びレーダー測距センサの少なくとも一種を含み、壁面の類型を識別する壁面類型センサとして、超音波センサ、レーザービームセンサ、及び視覚センサの少なくとも1種を含む、とされている。
特表2017−529903号公報
しかしながら、従来のマルチコプターを用いて船倉の不具合箇所を確認する作業を行おうとしても、安定して飛行することは困難である。つまり、船倉などの鉄板で囲まれた環境下では、地磁気センサ(姿勢制御)やGPS(現在位置把握)を利用する従来のマルチコプターでは安定した飛行を行うことが困難である。
本発明は、レーザービームセンサと超音波センサとを組み合わせて用いることで、船倉などの鉄板による壁面で囲まれた環境下でも安定して飛行することができるマルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システムを提供することを目的とする。
本発明に係る一の態様のマルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システムは、船倉などの鉄板による壁面で囲まれた環境下で、飛行手段を有するマルチコプターを壁面から一定距離を保持し、前記壁面に沿って飛行させる、マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システムであって、前記マルチコプターは、局所域で前記壁面までの距離を測定するレーザービームセンサと、広域で前記壁面までの距離を測定する超音波センサと、前記レーザービームセンサ及び超音波センサからの信号を受けて、前記飛行手段を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記レーザービームセンサからの信号を受けて、前記壁面までの距離が第1の設定距離以上であるか否かを判定する第1判定手段と、前記超音波センサからの信号を受けて、前記壁面までの距離が前記第1の設定距離より小さい第2の設定距離以下であるか否かを判定する第2判定手段と、前記第1及び第2判定手段よりの信号を受けて、前記壁面までの距離が前記第1の設定距離以上である場合は前記マルチコプターが壁面に近づく方向に移動させ、前記壁面までの距離が前記第2の設定距離以下である場合は前記マルチコプターが前記壁面から離れる方向に移動させるように、前記飛行手段を制御する飛行制御手段と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、レーザービームセンサと超音波センサとを組み合わせて用いることで、地磁気センサ(姿勢制御)やGPS(現在位置把握)を利用する従来のマルチコプターでは自律的に安定した姿勢制御ができず飛行を行うことが困難である船倉などの鉄板による壁面で囲まれた環境下(地磁気の利用ができない)でも、周囲の壁面と衝突することなく、安定して飛行することができる。
ここで、レーザービームセンサは、壁面や対地距離を局所的に計測可能である。このレーザービームセンサを壁面までの距離検知センサとして用いることで、マルチコプターが壁面から一定の距離を維持して飛行するよう制御することが可能となる。また、超音波センサは検知距離は短いが広域検知が可能であり、入り組んだ壁面から一定の距離を計測し、マルチコプターの壁面への衝突防止を担う。この2つを使うことで、地磁気による姿勢制御を行わなくても、安定飛行が可能となる。
また、このマルチコプターの飛行制御システムは、前記飛行制御手段が、前記マルチコプターを前記壁面に近づく方向に、あるいは、前記壁面から離れる方向に移動させる場合、前記マルチコプターを一定距離ずつ移動させることが望ましい。
このようにすれば、マルチコプターを一定距離ずつ、例えば小刻みに移動させることで、移動のための飛行が安定する。
また、このマルチコプターの飛行制御システムは、前記第2判定手段或いは操作者が、測定している前記壁面の隣の壁面に近づいたことも判定するものであり、前記飛行制御手段が、前記第2判定手段が前記隣の壁面に近づいたことを判定した場合或いは操作者が判定した場合、前記レーザービームセンサと前記超音波センサとが前記隣の壁面までの距離を測定するように、前記飛行手段を制御して、前記マルチコプターを旋回させるものである。
このようにすれば、現在測定している壁面から隣の壁面への切り替えがスムーズに行われる。
また、このマルチコプターの飛行制御システムは、前記第2判定手段が、測定している前記壁面の隣の壁面に近づいたことも判定するものであり、前記マルチコプターが、前記レーザービームセンサと前記超音波センサとが2つ1組で複数組が搭載され、前記飛行制御手段が、前記第2判定手段が前記隣の壁面に近づいたことを判定した場合には、前記複数組のうち、前記隣の壁面に対向している組の前記レーザービームセンサと前記超音波センサとによる制御に切り替えるものである。
このようにすれば、レーザービームセンサと超音波センサとの切り替えがスムーズに行われ、壁面への衝突が回避される。
また、このマルチコプターの飛行制御システムは、前記壁面が船倉の壁面であり、前記マルチコプターが、前記壁面を撮像し、撮像した前記壁面の画像を送信する送信部を有する撮像手段が搭載され、さらに、前記撮像手段の送信部からの信号を受信する受信部と、前記受信部に連係され前記撮像手段によって撮像した壁面の画像を表示する表示手段とを有する。
このようにすれば、マルチコプターに搭載される撮像手段によって撮像された画像を、表示手段を通じて見ることで、船倉内での仮設足場を組んだり高所作業車を利用したりすることなく、船倉の壁面の点検を目視により行うことができる。
また、このマルチコプターの飛行制御システムは、前記第2判定手段は、測定している前記壁面の上下の壁面までの距離を判定するものであり、前記飛行制御手段は、前記第2判定手段からの信号に基づき、前記上の壁面或いは下の壁面から一定距離となるように前記飛行手段を制御するものである。
このようにすれば、上の壁面或いは下の壁面から一定距離を維持するように飛行制御することで、マルチコプターを、壁面との衝突を気にすることなく、壁面に沿って飛行させることができる。よって、闇中でも、壁面に沿ってある程度の自立飛行ができる。
本発明は、レーザービームセンサと超音波センサとを組み合わせて用いることで、船倉などの鉄板による壁面で囲まれた環境下でも、周囲の壁面と衝突することなく、マルチコプターを安定して飛行させることができる。
本発明に係るマルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システムの全体構成を示す説明図である。 壁面までの距離、下面までの距離を測定する原理を示す説明図である。 制御系のブロック図である。 制御の流れを示すフローチャート図である。 (a)(b)はそれぞれマルチコプターの動きの説明図である。 1つの壁面から隣の壁面に、壁面までの距離を測定するセンサの切り替えの説明図である。 自動旋回の場合における制御の流れを示すフローチャート図である。 マニュアル旋回の場合における制御の流れを示すフローチャート図である。 複数の測距ユニットを有する場合における、壁面までの距離を測定するセンサの切り替えの説明図である。 センサユニット切り替えの制御の流れを示すフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1は、本発明に係るマルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システムの全体構成を示す説明図である。
図1に示すように、マルチコプター1は、ブロック状の本体1Aから四方にアーム部1Bが延び、これらアーム1B部の先端に、飛行するためにプロペラ1Caを回転させる駆動部1C(飛行手段)が設けられている。また、着陸したときに、着地するための脚部1Dも備える。
本体1Aの下側には、センサユニット2が設けられ、センサユニット2は、局所域で壁面Sまでの距離を測定するレーザービームセンサ3A及びレーザービームセンサ3Aと検知方向が同一で広域で壁面Sまでの距離を測定する超音波センサ3Bを備える壁面トレースセンサユニット3、対地距離を測定する気圧センサ4とを備える。本体1Aの上側には、壁面Sの性状を撮像するためのオートフォーカス式の撮像カメラ5も設けられている。
マルチコプター1(本体1A)は、レーザービームセンサ3A及び超音波センサ3Bからの信号に基づき、壁面に沿って飛行する壁面トレース飛行を行うために、対壁面方向の制御を行うコントローラ11も備えている。
そして、図2に示すように、壁面トレースセンサユニット3は、レーザービームセンサ3Aにて局所域で壁面までの距離(測定範囲:2m〜40m)を検知するとともに、超音波センサ3Bにて広域で壁面までの距離(測定範囲:近距離50cm程度)を検知するようになっている。これにより、超音波センサ3Bからの信号に基づき壁面Fに凹部Faがないかどうかを検知することができるので、凹部Faがあることによってマルチコプター1が壁面Fに接近しすぎるおそれがあると判断して、壁面Fとの衝突を事前に回避することができる。
対壁面方向以外の飛行は、送信部6Aを備える操縦器6の手動操作にて実施される。操縦器6には、上下方向の移動(飛行)のための操作レバー6Aと、左右方向の移動のための操作レバー6Bとを有し、これらレバー6A,6Bの操作により、送信部6Cを通じて、マルチコプター1の受信器7に信号を送り、コントローラ11を通じてマルチコプター1の上下方向及び左右方向についての飛行制御を行うようになっている。
マルチコプター1に搭載されるコントローラ11は、図3に示すように、レーザービームセンサ3Aからの信号を受け、対向する壁面F(検査対象となっている壁面)までの距離が第1設定距離L1(例えば2.5m)以上であるか否かを判定する第1判定手段11Aと、超音波センサ3Bからの信号を受け壁面Fまでの距離が前記第1設定距離L1より小さい第2設定距離L2(例えば50cm)以下であるか否かを判定する第2判定手段11Bとを備える。
さらに、コントローラ11は、第1及び第2判定手段11A,11Bよりの信号を受け、第1判定手段11Aによって壁面Fまでの距離が第1設定距離L1以上であると判定された場合にはマルチコプター1が壁面Fに近づく方向に、また、第2判定手段11Bによって壁面Fまでの距離が第2設置距離L2以下であると判定された場合にはマルチコプター1が壁面Fから離れる方向に、マルチコプター1が移動するように4つの駆動部1C(飛行手段)を駆動制御する飛行制御手段11Cを備える。なお、飛行制御手段11Cは、回転速度制御回路12を介して各駆動部1Cのプロペラ1Caの回転速度や回転方向を制御する。
第1判定手段11Aによって、マルチコプター1が壁面から第1設定距離L1以上離れていると判定される場合には、飛行制御手段11Cは、例えば、第1設定距離L1と現在の壁面までの距離との差分を線形補間して、壁面までの距離が徐々に2.5mに近づくようにマルチコプター1を、壁面Fに近づく方向に小刻みに移動(飛行)させ、壁面までの距離が第1設定距離L1以下になるように制御する。つまり、マルチコプター1が、第1設定距離L1以上壁面から離れないように監視する。
ここで、第1設定距離L1は、撮像カメラ5の撮像距離に対応する距離で、撮像できるようにするためにマルチコプター1が壁面から離れないように監視する。レーザ−ビームセンサ3Aは、測定距離は最大で40mで、センチ単位での計測が可能である。
一方、第2判定手段11Bは、壁面までの距離が第2設定距離L2以下になるまで接近していると判定される場合には、飛行制御手段11Cは、壁面までの距離が第2設定距離L2以上になるように制御する。これにより、壁面との衝突が回避される。超音波センサ4は、広域で壁面Fの凹部Faを検知することができるので、凹部Faの存在でマルチコプター1が壁面Fに接近して、壁面Fに衝突するのを防止することができる。測定距離は最大で50cmで、センチ単位での計測可能である。
また、対地距離を測定する気圧センサ4を備えるので、図2に示すように、目標高さを維持して飛行する気圧モードで飛行することで、マルチコプター1が目標高さを維持するように安定飛行させながら、壁面トレース飛行を実現することができる。
また、撮像カメラ5によって撮像された壁面Fの画像は、送信部5aを通じて、表示手段13の受信器14に送信され、表示手段13の表示部にリアルタイムで表示される。この表示される壁面Fの画像を観察することで、壁面Fの性状を検査することができる。
対象となる壁面Fがある前方(X軸方向)には、レーザービームセンサ3Aからの信号に基づき壁面Fからの第1設定距離L1を維持するように、離れないように、壁面トレースセンサユニット3のセンサ3A,3Bからの信号に基づき、4つの駆動部1Cが駆動制御される(自動制御)。
そして、壁面Fに凹部Faがあると、レーザービームセンサ3Aからの信号に基づく制御であれば、レーザービームセンサ3Aは局所域での測定であるので、マルチコプター1が壁面Fに近づき、衝突するおそれがある。超音波センサ3Bは広域での測定であるので、壁面Fの凹部Faを検知する。
壁面Fの凹部Faまでの距離が第2設定距離L2以下となる場合には、レーザービームセンサ3Aからの信号に基づく制御ではなく、超音波センサ3Bからの信号に基づく制御に移行し、それ以上マルチコプター1が壁面Fに近づかないように、壁面Fまでの距離が第2設定距離L2を超えるように駆動部1Cを自動制御する。つまり、レーザービームセンサ3Aだけでなく、超音波センサ3Bを利用することで、壁面との衝突が回避される。
続いて、図4及び図5に基づいて、マルチコプター1の壁面トレース飛行制御について説明する。
図4に示すように、スタートすると、まず、壁面トレースセンサユニット3の超音波センサ3Bの信号から壁面Fまでの距離C2が取得される(ステップS1)。
それから、その壁面Fまでの距離C1が、第2設定距離L2(例えば50cm)以下であるか否かが、第2判定手段11Bにおいて判定される(ステップS2)。
第2設定距離L2以下である場合には、衝突の可能性があるので、それを回避するために、壁面までの距離が第2設定距離L2を超えるまで、壁面から離れる方向に小刻み移動するように飛行制御手段11Cから駆動部1Cに駆動信号を送る(ステップS3)。
一方、第2設定距離L2以下でない場合には、衝突のおそれがないので、そのままステップS1に戻り、ステップS1,S2の処理が繰り返される。つまり、図5(a)に示すように、マルチコプター1と壁面Fとの距離が、第2設定距離L2以下のA1(例えば30cm)になると、衝突するおそれがあるので、マルチコプター1は壁面Fから離れる方向に小刻みに移動するように制御され、その制御が、マルチコプター1と壁面Fとの距離が第2設定距離L2を超えるまで継続される。
ステップS3の処理で第2設定距離L2を超えると、続いて、レーザービームセンサ3Aの信号から壁面Fまでの距離C1が取得される(ステップS4)。
それから、その壁面Fまでの距離C1が、第1設定距離L1(例えば2.5m)以上であるか否かが第1判定手段11Aにおいて判定される(ステップS5)。
第1設定距離L1以上である場合には、第1設定距離L1以下とするために、第1設定距離L1と現在の壁面Fまでの距離Lとの差分を線形補間し、小刻みに移動するように、飛行制御手段11Cから駆動部1Cに駆動信号を送り(ステップS6)、ステップS1に戻る。
つまり、図5(b)に示すように、マルチコプター1と壁面Fとの距離A1が、例えば4mになると、第1設定距離L1よりも離れているので、マルチコプター1は壁面Fに近づく方向に移動するように制御され、その制御が、マルチコプター1と壁面Fとの距離が第1設定距離L1となるまで継続される。
一方、第1設定距離L1以上でない場合には、そのままステップS4に戻り、第1設定距離L1となるまでこれらの処理が繰り返される。
このようにして、壁面との衝突を回避しつつ、壁面までの距離が、第1設定距離L1が維持されるように壁面に沿って飛行するように飛行制御される。
また、上方の面に対しては超音波センサ3Bからの信号に基づき、衝突防止が図られ、下方の面に対しては気圧センサ4からの信号に基づき、対地距離が所定距離となるように制御される。下方の面に対してはマルチコプター1の上下方向の移動履歴(飛行経歴)からも制御は可能である。
また、超音波センサ3Bは、広域で前記壁面までの距離を測定するので、超音波センサ3Bからの信号に基づき、第2判定手段11Bによって、測定している壁面F1に直交する方向に広がる隣の壁面F2(壁面トレース飛行を妨げる障害物)に接近したことも検知される。もちろん、隣の壁面F2(壁面トレース飛行を妨げる障害物)に接近したことを、操作者も視覚にて検知できるので、それを利用してもよいのはもちろんである。
そして、それが検知された場合には、例えば図6に示すように、壁面トレースセンサユニット3(センサ3A,3B)による距離検知方向U(斜線が施された矢印で示す)を、隣の壁面F2に垂直になるようにするため、駆動部1Cを制御して、マルチコプター1を、(図6においては、右方向に)旋回させ、測定対象となる壁面が隣の壁面F2とされる。
また、上方の壁面に接近したことが検知された場合には、壁面トレースセンサユニット3により距離検知方向Uを上方の壁面に垂直になるようにするため、駆動部1Cを制御して、マルチコプター1を上方向に旋回させる。下方の壁面(床面)の場合も同様である。
その場合には、例えば図7に示すように、スタートすると、まず、壁面トレースセンサユニット3のレーザービームセンサ3Aと超音波センサ3Bのどちらかが壁面を検知している状態となる(ステップS11)。それから、超音波センサ3Bが左端或いは右端の障害物(壁面)を検知したか否かを判定し(ステップS12)は、検知しなければ、ステップS11に戻る一方、検知すれば、検知した方向にマルチコプター1の正面を90°旋回させるトリム情報をマルチコプター1の飛行制御手段11C(コントローラ11)に与える(ステップS13)。ここで、障害物との距離Lは、50cm未満である(L<50cm)。
それから、マルチコプターは、障害物となる壁面の方向に自動で90°旋回し(ステップS14)、レーザービームセンサ3Aと超音波センサ3Bは新たな壁面を検知したか否かを判定し(ステップS15)、検知していれば、そのまま終了する一方、検知しなければ、ステップS14に戻り、そのまま旋回を継続する。
また、隣の壁面(壁面トレース飛行を妨げる障害物)に接近したことは、操作者が判定するようにしてもよい。その場合には、図8に示すように、自動旋回によらず、マニュアル旋回となるので、操作者が目視で別の壁面を確認し(ステップS16)、操作者が操縦器6にてトリム操作により、マルチコプター1を旋回させて(ステップS17)、終了する。
前記実施の形態では、壁面トレースセンサユニット3(センサ3A,3B)が1つで、一方向についてのみ壁面Fまでの距離を測定可能であるが、複数個設け、それぞれが特定の方向(左右前後方向や左右前後上下方向)について測距可能であるようにすることもできる。例えば図9に示すように、4つの壁面トレースセンサユニット3(センサ3A,3B)が、それぞれ、互いに直交する4つの距離検知方向U1〜U4(左右前後方向)について測距可能になるマルチコプター1’とすることも可能である。
この場合、周囲の4壁面F1〜F4に対し4つの壁面トレースセンサユニットによる距離検知方向U1〜U4がそれぞれ対応し、壁面F1に対して壁面までの距離を測定しているときに隣の壁面F2に接近したことが検知されると、その壁面F2に対して距離検知方向U2が直交している壁面トレースセンサユニットを利用する飛行に即時切替え、その壁面F2を測定の対象とし、撮像カメラ5が回転して、撮像カメラ5の撮像方向が変更され、撮影が継続して行われることになる。なお、図9において、起動することになる壁面トレースセンサユニット3の距離検知方向U1〜U4は、斜線を施した矢印で示している。
その場合の制御は、例えば図10に示すように、スタートすると、まず、現在の壁面トレースセンサユニット3のレーザービームセンサ3Aと超音波センサ3Bのどちらかが壁面を検知している状態となる(ステップS21)。
それから、他の方向に向けた壁面トレースセンサユニット3のレーザービームセンサAと超音波センサ3Bのどちらかが壁面を検知したか否かが判定される(ステップS22)。検知すれば、現在の壁面トレースセンサユニット3のレーザービームセンサ3Aと超音波センサ3Bのセンサ情報の使用を停止する(ステップS23)一方、検知しなければ、ステップS21,S22の処理を繰り返す。
それから、新たに検知した他の方向の壁面トレースセンサユニット3の、最初に検知した情報を新たに壁面トレース情報として、飛行制御手段11C(コントローラ11)に与える(ステップS24)。
また、前記実施の形態では、気圧センサ4を利用して対地距離が一定になるように飛行制御しているが、第2判定手段11Bが、測定している壁面の上下の壁面までの距離を判定するようにし、コントローラ11の飛行制御手段11Cが、第2判定手段11Bからの信号に基づき、上の壁面或いは下の壁面から一定距離となるように駆動部1C(飛行手段)を制御するようにすることも可能である。これにより、マルチコプター1を、壁面との衝突を気にすることなく、壁面に沿って飛行させることができ、闇中でも、壁面に沿ってある程度の自立飛行ができる。
1 マルチコプター
1A 本体
1B アーム部
1C 駆動部
1Ca プロペラ
1D 脚部
2 センサユニット
3 壁面トレースセンサユニット
3A レーザービームセンサ
3B 超音波センサ
4 気圧センサ
5 撮像カメラ
5a 送信部
6 操縦器
6A,6B 操作レバー
6C 送信部
7 受信器
11 コントローラ
11A 第1判定手段
11B 第2判定手段
11C 飛行制御手段
12 回転速度制御回路
13 ディスプレイ
14 受信器
F,F1〜F4 壁面
Fa 凹部
U,U1〜U4 距離検知方向

Claims (6)

  1. 船倉などの鉄板による壁面で囲まれた環境下で、飛行手段を有するマルチコプターを壁面から一定距離を保持し、前記壁面に沿って飛行させる、マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システムであって、
    前記マルチコプターは、
    局所域で前記壁面までの距離を測定するレーザービームセンサと、
    広域で前記壁面までの距離を測定する超音波センサと、
    前記レーザービームセンサ及び超音波センサからの信号を受けて、前記飛行手段を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記レーザービームセンサからの信号を受けて、前記壁面までの距離が第1の設定距離以上であるか否かを判定する第1判定手段と、
    前記超音波センサからの信号を受けて、前記壁面までの距離が前記第1の設定距離より小さい第2の設定距離以下であるか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第1及び第2判定手段よりの信号を受けて、前記壁面までの距離が前記第1の設定距離以上である場合は前記マルチコプターが壁面に近づく方向に移動させ、前記壁面までの距離が前記第2の設定距離以下である場合は前記マルチコプターが前記壁面から離れる方向に移動させるように、前記飛行手段を制御する飛行制御手段と、
    を備えることを特徴とする、マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム。
  2. 前記飛行制御手段は、
    前記マルチコプターを前記壁面に近づく方向に、あるいは、前記壁面から離れる方向に移動させる場合、前記マルチコプターを一定距離ずつ移動させる、
    請求項1記載のマルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム。
  3. 前記第2判定手段或いは操作者が、
    測定している前記壁面の隣の壁面に近づいたことも判定するものであり、
    前記飛行制御手段は、
    前記第2判定手段が前記隣の壁面に近づいたことを判定した場合あるいは操作者が判定した場合、前記レーザービームセンサと前記超音波センサとが前記隣の壁面までの距離を測定するように、前記飛行手段を制御して、前記マルチコプターを旋回させるものである、
    請求項1又は2記載のマルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム。
  4. 前記第2判定手段は、
    測定している前記壁面の隣の壁面に近づいたことも判定するものであり、
    前記マルチコプターは、
    前記レーザービームセンサと前記超音波センサとが2つ1組で複数組が搭載され、
    前記飛行制御手段は、
    前記第2判定手段が前記隣の壁面に近づいたことを判定した場合には、前記複数組のうち、前記隣の壁面に対向している組の前記レーザービームセンサと前記超音波センサとによる制御に切り替えるものである、
    請求項1又は2に記載のマルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム。
  5. 前記マルチコプターは、前記壁面を撮像し、撮像した前記壁面の画像を送信する送信部を有する撮像手段が搭載され、
    さらに、前記撮像手段の送信部からの信号を受信する受信部と、前記受信部に連係され前記撮像手段によって撮像した壁面の画像を表示する表示手段とを有する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム。
  6. 前記第2判定手段は、測定している前記壁面の上下の壁面までの距離を判定するものであり、
    前記飛行制御手段は、前記第2判定手段からの信号に基づき、前記上の壁面或いは下の壁面から一定距離となるように前記飛行手段を制御するものである、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム。
JP2018136804A 2018-07-20 2018-07-20 マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム Active JP6628373B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018136804A JP6628373B1 (ja) 2018-07-20 2018-07-20 マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018136804A JP6628373B1 (ja) 2018-07-20 2018-07-20 マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6628373B1 true JP6628373B1 (ja) 2020-01-08
JP2020013465A JP2020013465A (ja) 2020-01-23

Family

ID=69101148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018136804A Active JP6628373B1 (ja) 2018-07-20 2018-07-20 マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6628373B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114604392A (zh) * 2022-02-25 2022-06-10 江苏科技大学 用于船体健康诊断修复的无人机装置及方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7450431B2 (ja) * 2020-03-27 2024-03-15 株式会社Nttデータ 自律飛行体及び飛行制御方法
JP2022007683A (ja) * 2020-06-26 2022-01-13 株式会社Soken 飛行装置
JP7557195B2 (ja) 2020-09-11 2024-09-27 テクノス三原株式会社 船舶の壁面検査用高度知能化検査システム
WO2022219722A1 (ja) * 2021-04-13 2022-10-20 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベーターの昇降路の内部を点検する飛翔体、飛翔体の制御装置および飛翔体の飛行方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4241651B2 (ja) * 2005-03-16 2009-03-18 パナソニック電工株式会社 移動装置
KR100772912B1 (ko) * 2006-05-16 2007-11-05 삼성전자주식회사 절대 방위각을 이용한 로봇 및 이를 이용한 맵 작성 방법
JP2017059955A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 ツネイシホールディングス株式会社 撮像システム及びコンピュータプログラム
JP2017090146A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 株式会社プロドローン 表面検査装置およびこれを用いた表面検査方法
JP2017128440A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 株式会社日立ビルシステム エレベーター用点検装置及びエレベーター用点検システム
JP6710114B2 (ja) * 2016-06-21 2020-06-17 株式会社日立製作所 管路施設点検飛行体と、それを用いた管路施設点検システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114604392A (zh) * 2022-02-25 2022-06-10 江苏科技大学 用于船体健康诊断修复的无人机装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020013465A (ja) 2020-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6628373B1 (ja) マルチコプターを対象とする壁面トレース型飛行制御システム
EP3600965B1 (en) Systems and methods for calibrating vehicular sensors
US20250191221A1 (en) Information processing device, information processing method, and computer program
JP4475632B2 (ja) 無人飛行体を用いた送電線点検システム
US9151637B2 (en) Method of approaching a platform
KR101925094B1 (ko) 무인비행체 조종면허시험 시스템
KR102022773B1 (ko) 자율주행차량의 정밀위치감지 장치, 감지방법, 그 정밀위치감지장치를 통한 정차지원 시스템 및 정차지원방법
KR100873976B1 (ko) 교량 안전성 탐사용 로봇
AU2016102409A4 (en) Local Positioning System for an Unmanned Aerial Vehicle
US20200372814A1 (en) On-board command unit for a drone system, drone and drone system including the on-board command unit
JP2019192024A (ja) 作業車
KR102333350B1 (ko) 무인비행체 수직이착륙 시스템 및 그의 작동방법
JP2005242409A (ja) 自律移動ロボットシステム
KR20170088124A (ko) 무인 선박의 통신 시스템 및 이를 이용한 통신 방법
US20220099442A1 (en) Surveying System
CN109375629A (zh) 一种巡逻车及其导航避障方法
JP2021049843A (ja) 遠隔駐車システム
NO169988B (no) Helikopter-navigasjonssystem og fremgangsmaate for aa soeke over vann ved hjelp av helikopter etter et objekt i vannet
JP2023551948A (ja) シャフトに沿ってドローンを制御するための方法
US20230343212A1 (en) Method for calibrating a traffic management system, and traffic management system
KR20170123801A (ko) 무인비행체의 이착륙용 수평위치 정확도 유지방법 및 그 장치
JP7243317B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理装置の制御方法
JP7401192B2 (ja) 車両位置提示システム、これに利用する車載器、車両位置提示方法、および車両位置提示用プログラム
JP2022076354A (ja) 飛行体制御システム
EP3331758B1 (en) An autonomous vehicle control system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190405

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190405

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6628373

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250