JP6627479B2 - 排気浄化装置 - Google Patents
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Description
本発明は、排気通路内に噴射された尿素水を効率よく選択還元触媒に供給可能にすることを、その目的とする。
本実施形態に係る排気浄化装置30は、車両に搭載された内燃機関である多気筒のディーゼルエンジン(以下「エンジン」と記す)1に適用される。図1には、エンジン1に設けられる複数のシリンダ2のうちの一つを示すが、他のシリンダ2も同様の構成である。エンジン1のシリンダ2内には、頂面にキャビティが形成されたピストン3が上下方向に往復摺動するように、シリンダ2内に配置されている。
尿素水噴射弁41は、還元剤(添加剤)として尿素水46を、その先端ノズルから噴射して噴霧状にして排気通路16内の排気中に供給するものである。尿素水噴射弁41には、尿素水46が貯留されている尿素水タンク45が供給ライン43を介して接続されている。尿素水タンク45には尿素水ポンプ44が設けられていて、尿素水ポンプ44の駆動により尿素水噴射弁41まで尿素水46が供給される。
このため、この液状の尿素水46を還元剤として再利用することは、排気通路16A内に噴射された尿素水46を効率よくSCR触媒42に供給することになるとともに、尿素水46の消費量の低減になる。また車両の使用地域によっては、尿素タンク45内の尿素水46の残量が少なくなると、ドライバーに警告を行うことや、エンジン再始動を禁止させなければならないため、このような観点からも尿素水46の消費量を抑制することが要望されている。さらに、液状の尿素水46が排気通路16A内に残留していると、エンジン停止時に排気通路16Aの熱(排気管の有する熱)によって気化してアンモニア(NH3)となって一部がそのまま大気中に排出されるというアンモニアスリップの要因や、デポジットの要因にもなってしまう。
尿素水再供給部材48は、ステンレスなどの耐腐食性や耐熱性に優れる金属製の板状部材であって、その一部を屈曲することで、接触部481と傾斜部482とを一体的に形成している。尿素水再供給部材48は、排気通路16A内で尿素水46が溜まり易い排気通路16Aの底部16Abに、接触部481を溶接、ビスなどによって固定することで取付けられている。
接触部481に対する傾斜部482の折り曲げ角度θは、5〜60°前後としている。これは、折り曲げ角度θが大きくなると、排気通路16A内を塞ぐ領域が大きくなって排気Gの流れを阻害するおそれがあるからである。排気Gの流れが阻害されると、尿素水46が充分にSCR触媒42に供給できないだけでなく、排気抵抗も大きくなってしまう。このため、本実施形態では、折り曲げ角度θを上記の値に規定している。
さらに、液状の尿素水46が排気通路16A内に残留し難くなるので、デポジットの発生を抑制することができるとともに、エンジン停止時におけるアンモニアスリップも抑制することができる。
図3に示した尿素水再供給部材48は一枚の板状部材で構成したが、図4(a)、図4(b)に示すように、同一形状に加工した複数の板状部材を互いに接合して尿素水再供給部材48Aとして形成したものであっても良い。複数の板状部材を互いに接合する場合、互いの対向面の間に隙間484が形成されるように接合する。この隙間484の幅は、毛細管現象で尿素水46が隙間484を上昇可能な寸法とするのが好ましい。また、複数の板状部材を互いに接合する場合、各板状部材の傾斜部482にそれぞれ形成した尿素上昇部483、483が幅方向Bにずれて配置するように接合する。このように接合すると、単位面積当たりに形成される尿素上昇部(スリット486)483の数が増えるので、溜まっている液状の尿素水46を効率よく吸い上げて上昇させて排気G中に戻すことができるので好ましい。
このように尿素水46が溜まり易い部位に位置する尿素上昇部483(スリット486)の密度を高くすると、溜まっている液状の尿素水46を効率よく吸い上げて上昇させて排気G中に戻すことができるので好ましい。
排気通路16A内の液状の尿素水46は、排気通路16Aの内面16Aaを伝わって底面16Abへと流れるが、その流れる位置や流れる量によっては底部16Abに溜まる量が少ない場合や、接触部481によって傾斜部482側へ回り込む量が少ない場合も想定される。
このように尿素水46の流れの上流側の部位に位置する尿素上昇部483(スリット486)の密度を高くすると、内面16Aaを底部16Abに向かって流れる尿素水46や、底部16Abにおいて接触部481から傾斜部482側に流れる尿素水46を、より早く尿素上昇部483に導入して上昇させることができる。このため、底部16Abに溜まっている液状の尿素水46だけでなく、排気通路16A内を流れる尿素水46をも効率よく吸い上げて上昇させて、排気G中に戻すことができるので好ましい。
しかし、排気通路16Aは傾斜して配置する場合もあり、ミキサ47も傾斜した排気通路16Aに配置する場合もある。このような配置において尿素水噴射弁41から尿素水46が排気通路16A内に噴射されると、ミキサ47によって分散されきれなかった噴霧状の尿素水46は、液状の尿素水46となって排気通路16A内をSCR触媒42に向かって流れおちる。デポジットの発生を抑制することを優先に考えると、液状で流れる尿素水46の距離は短いに越したことはない。
そこで、本実施形態では、傾斜した排気通路16A内に配置されたミキサ47の直下流の底部16Abに、尿素水再供給部材48を配置した。このような位置に尿素水再供給部材48を配置することで、傾斜した底部16Abを流れる尿素水46を効率よく吸い上げて上昇させて排気G中に戻すことができるので好ましい。
このように複数の尿素水再供給部材48を配置することで、排気通路16A内に噴射された尿素水46をより効率よくSCR触媒42に供給することが可能となるとともに、尿素水46の消費量の低減にもつながる。尿素水46の消費量の低減は、運転者が尿素水不足による、エンジン1の再始動停止や尿素水46の補充作業をすることを抑制することになり、よりドライバビリティの向上につながる。
さらに、液状の尿素水46が排気通路16A内により残留し難くなるので、デポジットの発生を抑制することができるとともに、エンジン停止時におけるアンモニアスリップもより抑制することができる。
図9(c)、図9(d)は、接触部481と傾斜部482を備え、傾斜部482に形成される尿素上昇部483を複数の溝487で構成した尿素水再供給部材48D、48Eを示す。各溝487の幅は、尿素水再供給部材48、48Aよりも幅方向Bに広く形成した。尿素水再供給部材48Dは1枚の板状部材で構成されているのに対し、尿素水再供給部材48Eは尿素水再供給部材48Aと同様に、尿素水再供給部材48Dと同一形状に加工した複数の板状部材を互いに接合したものである。つまり、ここでは尿素水再供給部材48Dを2枚重ねて尿素水再供給部材48Eを構成している。これら尿素水再供給部材48D、48Eは、便宜的に櫛歯タイプと称す。
あるいは、傾斜面482上に複数の孔488を形成し、少なくとも隣接する孔488同士を連通する様にスリットを形成して尿素上昇部483としても良い。この場合には、液状の尿素水46を毛細管現状で傾斜面482の先端482aに向かって上昇することができる。
尿素水再供給部材48Gでは、同一の板状部材である尿素水再供給部材48Fが2枚重ねて接合されているので、互いの間に毛細管現象が生じる隙間484を形成することで、液状の尿素水46を毛細管現状で傾斜面482の先端482aに向かって上昇することができる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
Claims (8)
- 内燃機関から排出される排気が流れる排気通路内に尿素水を供給する尿素水供給部と、
前記尿素水供給部よりも排気下流側に配置され、前記尿素水供給部から供給された前記尿素水を還元剤として前記排気に含まれている窒素酸化物を選択還元する選択還元触媒と、
前記尿素水供給部と前記選択還元触媒との間の排気通路に配置され、前記尿素水供給部から噴射された尿素水を分散する分散部材と、
前記分散部材と前記選択還元触媒との間の排気通路に配置され、前記排気通路内で液状の尿素水を前記排気中に再供給する尿素水再供給部材とを備え、
前記尿素水再供給部材は、
前記排気通路の内面に、該内面と空隙を有するように接触して取り付けられる接触部と、
前記接触部から前記排気通路の中心方向に向かって傾斜した傾斜部と、を有し、
前記傾斜部は、
該傾斜部に切り込み、又は孔を設けることにより尿素水を上昇させる尿素上昇部が形成されることを特徴とする排気浄化装置。 - 前記尿素上昇部は、前記傾斜部と前記接触部とに跨るように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
- 前記尿素水再供給部材は、前記分散部材よりも排気下流側の直後に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
- 前記尿素上昇部は、前記排気通路内で前記尿素水が溜まり易い部位で、該尿素上昇部の密度が高められていることを特徴とする請求項1〜3の内の何れか1項に記載の排気浄化装置。
- 前記尿素上昇部は、前記排気通路内において前記液状の尿素水の流れの上流側の部位で、該尿素上昇部の密度が高められていることを特徴とする請求項1〜3の内の何れか1項に記載の排気浄化装置。
- 前記尿素水再供給部材は、複数の板状部材が互いに接合して形成されていることを特徴とする請求項1〜5の内の何れか1項に記載の排気浄化装置。
- 前記尿素水再供給部材は、前記分散部材と前記選択還元触媒との間の排気通路に複数配置されていることを特徴とする請求項1〜6の内の何れか1項に記載の排気浄化装置。
- 内燃機関から排出される排気が流れる排気通路内に尿素水を供給する尿素水供給部と、
前記尿素水供給部よりも排気下流側に配置され、前記尿素水供給部から供給された前記尿素水を還元剤として前記排気に含まれている窒素酸化物を選択還元する選択還元触媒と、
前記尿素水供給部と前記選択還元触媒との間の排気通路に配置され、前記尿素水供給部から噴射された尿素水を分散する分散部材と、
前記分散部材と前記選択還元触媒との間の排気通路に配置され、前記排気通路内で液状の尿素水を前記排気中に再供給する尿素水再供給部材とを備え、
前記尿素水再供給部材は、
前記排気通路の内面に接触して取り付けられる接触部と、
前記接触部から前記排気通路の中心方向に向かって傾斜した傾斜部と、を有し、
前記傾斜部は、
該傾斜部に切り込み、又は孔を設けることにより尿素水を上昇させる尿素上昇部が形成され、
前記尿素上昇部は、前記傾斜部と前記接触部とに跨るように形成されていることを特徴とする排気浄化装置。
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