JP6624391B2 - 真空断熱二重管構造体 - Google Patents
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Description
本発明は、外管の内部に内管が配置されており、外管と内管との間の空間が真空状態とされる真空断熱二重管構造体に関する。
真空断熱二重管構造体に関連する従来の技術として、特許文献1に開示された二重管式断熱配管が知られている。特許文献1には、二重管用接続継手のそれぞれのフランジに内管及び外管を溶接固定し、内管と外管との両端をそれぞれフランジで封鎖して、内管と外管との間に密閉空間を形成し、外管に設けられた真空引き口から密閉空間の空気を吸引して減圧し、ほぼ真空にして断熱効果の向上を図ること、さらに、外管に伸縮ベローズを設けて、金属製の二重管用接続継手にそれぞれ溶接固定された内管及び外管の温度変化による伸縮差を吸収し、二重管の温度変化による応力を緩和することが開示されている(0011等)。
上記特許文献1にあっては、金属製の二重管用接続継手のフランジに内管と外管の端部をそれぞれ溶接固定するため、二重管用接続継手を介して外管と内管とが熱伝導率の高い金属体として一体化し、内管と外管との間で熱が伝導することとなり、二重管式断熱配管の断熱性が低下するという問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、内管と外管との間の熱伝導を効果的に低減させることができる真空断熱二重管構造体を提供することを目的とする。
本発明の真空断熱二重管構造体は、上記目的を達成するため、外管の内部に内管が配置されており、外管と内管との間の空間が真空状態とされる真空断熱二重管構造体であって、前記外管の、軸方向に間隔をおいた位置に設けられた一対のフランジ部と、前記内管の、前記外管の各フランジ部の軸方向における内側位置に、前記外管の各フランジ部とそれぞれ互いに対向するよう設けられた一対のフランジ部と、前記外管と前記内管の互いに対向するフランジ部の間に配置されて前記空間を密閉する、断熱性を有するシール体と、前記外管に設けられ、前記互いに対向する外管のフランジ部と前記内管のフランジ部とを前記シール体に押圧させるよう、前記外管の軸方向長さの変化を許容する伸縮許容部とを備えたことを特徴とする。
本発明では、外管と内管にそれぞれ一対で設けられ互いに対向するフランジ部の間に配置されたシール体により、外管と内管との間に密閉された空間が形成されている。しかも、密閉された空間が真空状態とされていることにより、外気との圧力差を伸縮許容部の収縮により受けて、外管の軸方向長さが収縮するのを許容する。そのため、外管の一対のフランジが内管の一対のフランジ部に対してそれぞれ近付くように変位し、外管と内管の互いに対向する一対のフランジの間でそれぞれシール体が押圧される。また、内管が熱膨張しその軸方向長さが伸長した場合には、外管の各フランジ部に対して、内管の各フランジ部がそれぞれ近付くように変位し、両フランジの間で挟まれたシール体がそれぞれ軸方向に押圧され圧縮される。そのため、外管と内管との接続部にシール体を介した状態において、外管と内管の間に形成された空間の必要な密閉度が確保され、密閉された空間の真空度が向上し、その結果、外管と内管との間に形成された空間における断熱性が向上する。また、外管と内管のフランジ部の間に配置されたシール体が断熱性を有しているため、外管と内管のフランジ部の間の、すなわち外管と内管との接続部における熱伝導率の低減が図られる。したがって、真空断熱二重管構造体の全体としての断熱性が向上する。なお、外管の伸縮許容部は、熱膨張による内管の軸方向長さの伸長に伴って、外管の軸方向の伸長も許容し得るものである。
本発明によれば、内管と外管との間で熱伝導を効果的に低減させることが可能な真空断熱二重管構造体を提供することができる。
[第1の実施形態]
図1および図2に基づいて本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。図1に示した実施の形態における真空断熱二重管構造体は、熱風発生器Hなどにより熱せられた空気やガスなどの気体や、加熱された水や油などの液体を他の設備へ流通させるためのものである場合を示したものである。以下の説明では、真空断熱二重管構造体により流通させる気体または液体を流通流体ということとする。
図1および図2に基づいて本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。図1に示した実施の形態における真空断熱二重管構造体は、熱風発生器Hなどにより熱せられた空気やガスなどの気体や、加熱された水や油などの液体を他の設備へ流通させるためのものである場合を示したものである。以下の説明では、真空断熱二重管構造体により流通させる気体または液体を流通流体ということとする。
真空断熱二重管構造体は、内部を流通流体が流通する内管1と、内管1を覆うように配設される外管2と、内管1と外管2との間に密閉された空間Sを形成するシール体3とを備えている。
本実施の形態における内管1は、その軸方向の両端に、径方向外側に延びるフランジ部10がそれぞれ形成されている。したがって、この実施の形態における内管1の一対のフランジ部10の間隔は、内管1の軸方向長さとなっている。内管1の素材は、その内部に流通させる流通流体の温度に耐え得る耐熱性を有し、また、流通流体の温度に応じて熱膨張するものを選択することができ、たとえばステンレスなどの金属などにより構成することができる。
本実施の形態における外管2は、その内径が内管1の外形よりも大径で、内管1の軸方向の長さよりも長く成形されており、その両端に、径方向内側に延びるフランジ部20を有している。外管2のフランジ部20は、内管1のフランジ部10から所定の間隔をおいて軸方向(図1および図2においては左右の方向)外側に位置している。外管2の少なくとも一方のフランジ部20は、外管2とは別体に成形して、外管2に対して溶接またはネジ留めなどにより気密に結合することができる。なお、外管2のフランジ部20をネジ留めする場合には、かかるフランジ部20と外管2との間にパッキンを介装することができる。また外管2は、内管1と同じまたは異なる金属などの素材を選択することができる。
外管2と内管1のフランジ部20、10は、外管2のフランジ部20の内径が内管1のフランジ部10の外径よりも小さく、これを言い換えれば、内管1のフランジ部10の外径が外管2のフランジ部20の内径よりも大きくなるように設定されており、互いに対向する部分が形成される。なお、内管1の一方または両方の端部をフランジ部10から軸方向外側に延長して図1の熱風発生器Hに参照されるように他の設備と接続可能に構成することができる。また、外管2の一方または両方端部も、フランジ部20から軸方向外側に延長して、他の設備や外管2を支持するための支柱あるいは梁などと接続可能に構成することができる。
外管2の軸方向中間部には、外管2の軸方向長さの変化を許容する伸縮許容部として、この実施の形態ではベローズ21が形成されている。さらに、外管2には、密閉された空間S内を真空状態とするための減圧手段と接続される真空バルブ22が設けられている。なお、伸縮許容部は、ベローズ21に限定されることはなく、内管1と外管2との間に形成される空間Sの気密性を担保しつつ外管2の軸方の長さが変化することを許容することができるものであれば、例えば外管2を軸方向に分割すると共にその径を僅かに異ならせて摺動可能に嵌挿するなど、他の構成とすることもできる。
シール体3は、内管1と外管2のフランジ部10、20の互いに対向する部分の間に配設されている。シール体3は、円環状に成形されており、その内径と外形は、内管1と外管2のフランジ部10、20の互いに対向する部分に応じた大きさで、厚みは、内管1と外管2のフランジ部10、20の互いに対向する部分の軸方向の間隔に応じて設定されている。シール体3の素材は、断熱性を有するもので、さらに、外管2と内管1のフランジ部20、10の間に挟まれて厚さ方向に圧縮されるよう押圧されることにより両フランジ部20、10に密着するよう弾性を有し、内管1を流通する流通流体に応じた耐熱性を有する素材、たとえばシリコーン樹脂などのけい素系樹脂やポリ四フッ化エチレンなどのふっ素系樹脂などから選択することができる。
真空バルブ22は、真空ポンプなどの減圧手段の管路が接続されるカプラを備えることができる。
上述したように構成された真空断熱二重管構造体を組み立るに際して、最初に、内管1の両端部に径方向外側に延びるフランジ部10をそれぞれ成形するとともに、外管2の一方の端部にフランジ部20を設ける。また、これと前後して外管2の中間部にベローズ21を形成すると共に、真空バルブ22を取り付ける。外管2の一方の端部に設けるフランジ部20は、一体に成形してもよく、また、外管2とは別体でフランジ部20を成形して、外管2の端部に上述したように溶接またはネジ留めなどにより気密に結合することもできる。また、ベローズ21は、外管2の中間部を凸状(大径)と凹状(小径)に全周にわたって交互に成形して、外管2と一体に構成してもよく、また、円筒状の外管2本体に予め成形されたベローズ21を気密に接合してもよい。
その後、外管2のフランジ部20が形成されていない状態の他端から内管1を挿入し、外管2の一方の端部に設けられたフランジ部20とこれに対向する内管1のフランジ部10との間にシール体3を介装し、内管1の他方の端部のフランジ部10の軸方向外側にシール体3を配置して、外管2の他方の端部にフランジ部20を上述したように溶接またはネジ留めなどにより取り付ける。各シール体3は、一対でそれぞれ対向するフランジ部10、20の間に挟まれて密着し、内管1と外管2の端部の間を閉塞して、内管1と外管2との間に密閉された空間Sを形成する。なお、たとえばアルミ箔などからなり、内管1からの放射熱または光を遮断するための反射膜を、必要に応じて内管1の周囲に巻回したり、外管2と内管1との間の空間S内に配設することができる。
その後、真空ポンプなどの減圧手段の管路を真空バルブ22に接続して、図1および図2に矢印Vで示すように、密閉された空間S内を減圧(真空引き)することにより、この空間S内を真空状態にする。このとき、空間S内が真空状態とされることにより、外気との圧力差を受けて、ベローズ21によって外管2の軸方向の収縮が許容される。その結果、図2の中心線から上方において矢印aで示したように、外管2のフランジ部20が内管1のフランジ部10に対してそれぞれ近付くような応力が作用し、外管2のフランジ部20をシール体3に押圧させる。そのため、外管2と内管1のフランジ部20、10の間に挟まれたシール体3が厚さ方向に圧縮されるように押圧されることとなる。したがって、空間Sの密閉度が向上し、密閉された空間Sの必要な真空度を確保する。
このように構成された真空断熱二重管構造体を用いて、比較的高温の流通流体を流通させる場合、かかる流通流体と接触する内管1が熱膨張し、図2の中心線から下方において矢印bで示すように、その軸方向の長さが伸長し、その結果、内管1の両端のフランジ部10が軸方向の間隔を拡大するように軸方向外側に移動しようとする応力が作用する。一方、外管2は、密閉された空間S内が真空状態とされた状態に維持されていることから、両端のフランジ部20が互いに近づくよう軸方向に収縮しようとする応力(図2の矢印a)が作用している。そのため、密閉された空間S内が真空状態とされることに加えて、内管1の熱膨張により軸方向に伸長することで、外管2と内管1のフランジ部20、10をシール体3に押圧させて、外管2と内管1のフランジ部20、10の間に挟まれたシール体3が厚さ方向にさらに圧縮されるように押圧され、空間Sの密閉度がさらに向上して、密閉された真空状態を確保することができる。その結果、内管1と外管2との間に形成された空間Sの熱伝導率を低減させることができる。ここで、真空状態の空間Sにおける内管1の外周面と外管2の内周面との間の熱伝導率は、上述した反射膜を導入した場合で、およそ0.005W/(m・k)程度となる。なお、図2の中心線から下方では、内管1の熱膨張による軸方向の伸長に伴って、外管2もベローズ21により軸方向に伸長し状態を示したが、内管1の熱膨張率や流通流体の温度、シール体3の硬度あるいは弾性変形率などの要因によって、外管2が図2の中心線から上方に示した軸方向長さから伸長する長さが異なる。
ここで、第1の実施形態の対する比較例として、内管1と外管2のフランジ部10、20の間にシール体3を配設せず、内管1と外管2のフランジ部10、20を当接させて、シール体3の接触する面積と同じ面積を直接溶接して、溶接部を形成すると仮定した場合に、その熱伝導率は、およそ16W/(m・k)程度となることとする。なお、溶接部を形成した場合のその熱伝導率は、上述したように真空状態の空間Sにおける内管1の外周面と外管2の内周面との間の熱伝導率の3000倍以上となる。したがって、真空状態の空間Sにおける内管1の外周面と外管2の内周面との間の熱伝導率が低くても、フランジ部10、20を直接溶接したのでは、真空断熱二重管構造体の断熱性を充分に向上させることができない。
これに対して、本発明の真空断熱二重管構造体は、シール体3が断熱性を有している。第1の実施形態におけるシール体3の熱伝導率が0.2W/(m・k)である場合には、上述した溶接部の熱伝導率は、シール体3の熱伝導率の80倍となり、真空断熱二重管構造体の断熱性を大きく低下させる。つまり、内管1と外管2のフランジ部10、20の間における熱伝導率は、シール体3が断熱性を有していることにより、溶接部を形成した場合の1.25%に抑制することができる。したがって、内管1と外管2の間に形成された空間Sの熱伝導率を低減させることができることに加えて、内管1と外管2の端部における熱伝導率を大幅に低減させることができ、もって、真空断熱二重管構造体の断熱性を大幅に向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を図3に基づいて詳細に説明する。なお、第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と同様または相当する部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明することとする。なお、図3においては、図1および図2に示した真空バルブ21の図示を省略したが、第1および第2の実施形態と同様に、外管2に真空バルブ21が設けられている。
次に、本発明の第2の実施形態を図3に基づいて詳細に説明する。なお、第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と同様または相当する部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明することとする。なお、図3においては、図1および図2に示した真空バルブ21の図示を省略したが、第1および第2の実施形態と同様に、外管2に真空バルブ21が設けられている。
上述した第1の実施形態では、真空断熱二重管構造体が比較的短くストレート状に構成されていたのに対して、第2の実施形態は、真空断熱二重管構造体が比較的長く、また、中間部で屈曲した構成とされている。ここで、真空断熱二重管構造体が振動を受けるような場所に設置される場合などでは、その振動による衝撃を吸収するために、外管2のほぼ全体をベローズ21により構成することが望ましいことがある。そのため、第2の実施形態では、ベローズ21が、複数で、しかも軸方向に比較的長い範囲で設けられており、外管2のほぼ全体を構成している。
しかしながら、真空断熱二重管構造体全体の軸方向の長さ、あるいは、ベローズ21の軸方向の長さが長い場合や、外管2の強度が不足している場合に、密閉された空間S内を減圧すると、外管2あるいはベローズ21が径方向内側に引き込まれて、内管2に接触する可能性がある。特に、真空断熱二重管構造体が屈曲している場合には、密閉された空間S内の減圧により外管2あるいはベローズ21が径方向内側に引き込まれ、その結果、ベローズ21を含む外管2が内管1に対して偏位すると、内管1の屈曲した部分とベローズ21を含む外管2の屈曲した部分との接触する可能性が高くなる。このようにベローズ21を含む外管2と内管1とが接触すると、その接触した部分から熱が伝導し、真空断熱二重管構造体の断熱性が低下することとなる。
そこで、この実施形態では、ベローズ21を含む外管2の比較的長い部分において、ストレート状の外管2またはベローズ21の内周壁面に、径方向内側に変形することによる内管1への接触を阻止する接触阻止部材5Aが設けられている。また、ベローズ21を含む外管2の屈曲した部分における内周壁面に、内管1への接触を阻止する接触阻止部材5Bが設けられている。接触阻止部材5A、5Bは、例えば円筒状のリング、あるいは、径方向外側に開こうとして収縮部の内面を外側に押圧するような張力を有する所謂C字型のリングなどを用いることができる。接触阻止部材5A、5Bは、金属または樹脂など、適切な素材を採用することができる。また、接触阻止部材5A、5Bは、ベローズ21を含む外管2の外周面に設けることもできる。さらに、接触阻止部材5A、5Bは、内管1に対してベローズ21を含む外管2が偏位しないように、真空断熱二重管構造体を設置する個所の天井などに吊設した支持杆や床などに設けた架台に支持することもできる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態を図4に基づいて説明する。なお、第1および第2の実施形態と同様または相当する部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明することとする。
次に、本発明の第3の実施形態を図4に基づいて説明する。なお、第1および第2の実施形態と同様または相当する部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明することとする。
上述した第1および第2の実施形態における真空断熱二重管構造体が流通流体を流通させるためのものであったのに対し、第3の実施形態における真空断熱二重管構造体は、ワークWを内部で移動させながら乾燥させたり、硬化させるなどの熱処理をする連続炉を構成するものである。そのため、内管1とベローズ21を含む外管2は、上述した第1および第2の実施形態と比較して大径となっている。
真空断熱二重管構造体は、架台6に支持されている。内筒1の内部における底部には、ワークWを一方の端部(図4では右方端)から他方の端部(図4では左方端)に向かって軸方向に順次搬送するベルトコンベアまたはプッシャMが設けられている。また、内筒1の内部における天井部には、ワークWを加熱するためのヒータユニットHが設けられている。
このように構成された連続炉では、空間S内が減圧され、また、ヒータユニットHの加熱により内管1が熱膨張することにより、外管2と内管1のフランジ部20、10がシール体3に押し付けられて空間Sの真空度が向上し、さらにシール体3が断熱性を有しているため、外管2と内管1との間の熱伝導率を低く抑えることができ、したがって、内管1と外管2との間の断熱性を向上させることができる。
1:内管、 2:外管、 3:シール体、 10:内管のフランジ部、 20:外管のフランジ部、 21:ベローズ(伸縮許容部)、 22:真空バルブ、 S:空間
Claims (1)
- 外管の内部に内管が配置されており、外管と内管との間の空間が真空状態とされる真空断熱二重管構造体であって、
前記外管の、軸方向に間隔をおいた位置に設けられた一対のフランジ部と、
前記内管の、前記外管の各フランジ部の軸方向における内側位置に、前記外管の各フランジ部とそれぞれ互いに対向するよう設けられた一対のフランジ部と、
前記外管と前記内管の互いに対向するフランジ部の間に配置されて前記空間を密閉する、断熱性を有するシール体と、
前記外管に設けられ、前記互いに対向する外管のフランジ部と前記内管のフランジ部とを前記シール体に押圧させるよう、前記外管の軸方向長さの変化を許容する伸縮許容部と
を備えたことを特徴とする真空断熱二重管構造体。
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