JP6622553B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
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Description
該電荷輸送層は
(α)電荷輸送性化合物
(β)結着樹脂
(γ)キシレンおよびトルエンからなる群より選択される少なくとも1種、および、
(δ)シクロアルカノン
を含有し
該電荷輸送層中の該(β)の含有量が、該電荷輸送層中の該(α)の含有量に対して50質量%以上200質量%以下であり、
該電荷輸送層中の該(γ)の含有量が、該電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上2.00質量%以下であり、
該電荷輸送層中の該(δ)の含有量が、該電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上1.20質量%以下であり、
該(δ)は、シクロペンタノン、又は、シクロペンタノン及びシクロヘキサノンを含み、かつ、シクロペンタノンを50質量%以上100質量%以下含む、ことを特徴とする電子写真感光体である。
該電子写真感光体の電荷輸送層が、その構成成分として、上記(α)、上記(β)、上記(γ)および上記(δ)を含有することを特徴とする電子写真感光体である。以下、上記(α)を「化合物α」、上記(β)を「樹脂β」、上記(γ)を「化合物γ」、上記(δ)を「化合物δ」とも表記する。また、電子写真感光体を単に「感光体」とも表記する。
化合物αは電荷輸送物質の少なくとも1種の化合物を示す。本発明で用いられる電荷輸送物質としては、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、エナミン化合物が挙げられる。これらは、ジフェニルアミン構造を有する電荷輸送性化合物である。
樹脂βは結着樹脂であり、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルカルバゾール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、塩化ビニリデン、アクリロニトリル共重合体、ポリビニルベンザール樹脂が挙げられる。これらは、単独、混合または共重合体として、1種または2種以上用いることができる。
下記式(h−1)で示されるジオール12.0gを10%水酸化ナトリウム水溶液に溶解させた。この溶液にジクロロメタンを加え攪拌し、溶液温度を10℃以上15℃以下に保ちながら、ホスゲン15gを1時間かけて吹き込んだ。ホスゲンを約70%吹き込んだところで、式(h−2)で示されるシロキサン誘導体4.2g、式(h−3)で示されるジオール4.0gを溶液に加えた。ホスゲンの導入が終了後、激しく攪拌して反応液を乳化させ、トリエチルアミンを加え、1時間攪拌した。その後、ジクロロメタン相をリン酸で中和し、さらにpH7程度になるまで水洗を繰り返した。続いて、この液相をイソプロパノールに滴下し、沈殿物をろ過、乾燥することによって、白色の重合体(樹脂A3)を得た。
1層の電荷輸送層の膜厚は、6μm以上40μm以下であることが好ましく、8μm以上35μm以下であることがより好ましい。
化合物γはキシレンおよびトルエンからなる群より選択される少なくとも1種の化合物を示す。キシレンには、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンが存在し、また、これらの混合物(混合キシレン)も存在する。本発明では、いずれのキシレンも用いることができる。好ましくは、o−キシレンである。
本発明の効果を得るために、1層の電荷輸送層中の(δ)の含有量は電荷輸送層の全質量に対して、0.01質量%以上1.20質量%以下である。さらに、(δ)はシクロペンタノン、又は、シクロペンタノン及びシクロヘキサノンを含む。さらに、(δ)はシクロペンタノンを50質量%以上100質量%以下含む。より好ましくは電荷輸送層中の(δ)の含有量は電荷輸送層の全質量に対して、0.01質量%以上0.80質量%以下である。
上記したように、1層の電荷輸送層の全質量に対して特定の量の(γ)および(δ)を含有することで本発明の効果を得ることが可能となる。前記電荷輸送層中の(γ)の含有量が前記(δ)の含有量に対して200質量%以上9000質量%以下である場合(含有量比ともいい、((γ)の含有量)/((δ)の含有量)×100の式によって算出される)が好ましい。特に電荷輸送物質の正孔輸送性が向上し、本発明の効果がより好適に発揮されるからである。
次に本発明の電子写真感光体の構成について説明する。
〈プロセスカートリッジおよび電子写真装置の構成〉
図1に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の例を示す。
(感光体A−1の製造例)
直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウムシリンダーを支持体(円筒状支持体)とした。
上記構造式(A−1)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))7.2部、
上記構造式(A−2)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))0.8部、
樹脂B1を10部、
o−キシレン16部、
シクロペンタノン28部、および、
ジメトキシメタン(メチラール)36部
を混合し、電荷輸送層用塗布液とした。
感光体A−1の製造例においてβ,γの添加量およびδの添加量を表2に示したように変更し,表3に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表2、表3に示す。得られた電子写真感光体を「感光体A−2〜A−35」とする。
感光体A−1の製造例においてβ,γの添加量およびδの添加量を表4に示したように変更し,表5に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表4、表5に示す。得られた電子写真感光体を「感光体A−101〜A−110」とする。
感光体A−1の製造例においてαの添加量、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表6に示したように変更し,表7に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表6、表7に示す。得られた電子写真感光体を「感光体B−1〜B−30」とする。
感光体A−1の製造例においてαの添加量、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表8に示したように変更し,表9に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表8、表9に示す。得られた電子写真感光体を「感光体B−101〜B−110」とする。
感光体A−1の製造例においてαの添加量、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表10に示したように変更し,表11に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表10、表11に示す。得られた電子写真感光体を「感光体C−1〜C−30」とする。
感光体A−1の製造例においてαの添加量、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表12に示したように変更し,表13に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表12、表13に示す。得られた電子写真感光体を「感光体C−101〜C−110」とする。
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表14示したように変更し,表15に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表14、表15に示す。得られた電子写真感光体を「感光体D−1〜D−9」とする。
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表16に示したように変更し,表17に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表16、表17に示す。得られた電子写真感光体を「感光体D−101〜D−109」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして電荷発生層までを形成した。
次に、
下記構造式(Z−1)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))10部、
樹脂A1を10部、
テトラヒドロフラン100部
を混合し、電荷輸送層用塗布液とした。
次に、
アルミナ(住友化学株式会社製、AA03、平均一次粒径0.3μm)を3部、
不飽和カルボン酸ポリマー(BYK−P104、BYKケミー社製)を0.06部、
上記構造式(A−3)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))4部、
樹脂A1を10部、
キシレンを10部、
テトラヒドロフラン220部、
シクロペンタノン70部
を混合し、第二電荷輸送層用塗布液とした。
得られた電子写真感光体を「感光体D−110」とする。
第二電荷輸送層の一部をあらかじめ切り取り、バイアル瓶に入れ、ヘッドスペースサンプラー(TurboMatrix HS40(Perkin Elmer(株))の設定をOven 200℃ Loop 205℃、Transfer Line 205℃に設定し、発生したガスをガスクロマトグラフィーで測定することにより電荷輸送層中に含有する(γ)および(δ)の量を検量線から求めた。該電荷輸送層の質量は測定後のバイアル瓶と電荷輸送層の試料片の合計質量と、あらかじめ測定しておいたバイアル瓶の質量の差分から求めた。(γ)の含有量と(δ)の含有量を確認すると、(γ)の含有量は0.006%、(δ)の含有量は0.004%、(γ)の含有量は(δ)の含有量に対して150質量%であった。
感光体A−1の製造例と同様にして電荷発生層までを形成した。
次に、
下記構造式(Z−1)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))10部、
樹脂A1を10部、
テトラヒドロフラン100部
を混合し、電荷輸送層用塗布液とした。
次に、
アルミナ(住友化学株式会社製、AA03、平均一次粒径0.3μm)を3部、
不飽和カルボン酸ポリマー(BYK−P104、BYKケミー社製)を0.06部、
上記構造式(Z−2)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))4部、
樹脂A1を10部、
キシレンを10部、
テトラヒドロフラン220部、
シクロペンタノン70部
を混合し、第二電荷輸送層用塗布液とした。
得られた電子写真感光体を「感光体D−111」とする。(γ)の含有量と(δ)の含有量は感光体D−110の製造例と同様の方法で求めた。(γ)の含有量は0.006%、(δ)の含有量は0.004%、(γ)の含有量は(δ)の含有量に対して150質量%であった。
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表18に示したように変更し,表19に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表18、表19に示す。得られた電子写真感光体を「感光体E−1〜E−9」とする。
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表20に示したように変更し,表21に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表20、表21に示す。得られた電子写真感光体を「感光体E−101〜E−109」とする。
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量、δおよびδの添加量を表22に示したように変更し,表23に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表22、表23に示す。得られた電子写真感光体を「感光体F−1〜F−7」とする。
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量、δおよびδの添加量を表24に示したように変更し,表25に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表24、表25に示す。得られた電子写真感光体を「感光体F−101〜F−109」とする。
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γ、γの添加量、δおよびδの添加量を表26に示したように変更し,表27に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表26、表27に示す。得られた電子写真感光体を「感光体G−1」とする。
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γ、γの添加量、δおよびδの添加量を表28に示したように変更し,表29に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表28、表29に示す。得られた電子写真感光体を「感光体G−101」とする。以下の表中の「キシレン」は「o−キシレン」を意味する。
(実施例A−1)
感光体−1を、評価装置であるキヤノン(株)製の電子写真装置(複写機)(商品名:iR−ADV C5255)の改造機のシアンステーションに装着し、以下のように試験および評価を行った。
電子写真感光体の表面電位(暗部電位および明部電位)の測定は上記評価装置のカートリジを改造し、電子写真感光体の端部から178mm位置(およそ中央部)に電位測定用プローブが位置するように固定された冶具と現像機を交換して現像位置で行った。電子写真感光体の非露光部の暗部電位が−700Vになるように印加バイアスを設定し、レーザー光が感光体表面で0.15μJ/cm2になるように調整した後、上記条件で暗部電位から光減衰させた明部電位を測定した。明部電位は−221Vであった。感光体A−101〜感光体A−110のうちで最も明部電位の絶対値が小さいものと比較した時の差分を表30に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例A−1〜比較例A−10の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例A−1〜比較例A−10の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例A−1〜比較例A−10の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例A−1〜比較例A−10の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
23℃/50%RH環境下で、上記評価装置のシアンステーションを設置して電子写真感光体の暗部電位(Vd)が−700V、明部電位(Vl)が−200Vになるように帯電装置および画像露光装置の条件を設定し、電子写真感光体の初期電位を調整した。
実施例1において感光体A−1を感光体A−2〜感光体A−35に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表30に示す。
実施例1において感光体A−1を感光体A−101〜感光体A−110に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表30に示す。
実施例1において感光体A−1を感光体B−1〜感光体B−30に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体B−101〜感光体B−110のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表31に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例B−1〜比較例B−10の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例B−1〜比較例B−10の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例B−1〜比較例B−10の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例B−1〜比較例B−10の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
実施例1において感光体A−1を感光体B−101〜感光体B−110に変更した以外はすべて実施例B−1と同様にして評価を行った。結果を表31に示す。
実施例1において感光体A−1を感光体C−1〜感光体C−30に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体C−101〜感光体C−110のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表32に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例C−1〜比較例C−10の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例C−1〜比較例C−10の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例C−1〜比較例C−10の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例C−1〜比較例C−10の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
実施例1において感光体C−1を感光体C−101〜感光体C−110に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表32に示す。
実施例1において感光体A−1を感光体D−1〜感光体D−9に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体D−101〜感光体D−109のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表33に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
実施例1において感光体A−1を感光体D−101〜感光体D−109に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表33に示す。
実施例1において感光体A−1を感光体D−110に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。明部電位は−415Vであり、比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差は−10Vであった。
実施例1において感光体A−1を感光体D−111に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。明部電位は−413Vであり、比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差は−7Vであった。
実施例1において感光体A−1を感光体E−1〜感光体E−9に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体E−101〜感光体E−109のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表34に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例E−1〜比較例E−9の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例E−1〜比較例E−9の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例E−1〜比較例E−9の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例E−1〜比較例E−9の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
実施例1において感光体A−1を感光体E−101〜感光体E−109に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表34に示す。
実施例1において感光体A−1を感光体F−1〜感光体F−7に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体F−101〜感光体F−109のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表35に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例F−1〜比較例F−9の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例F−1〜比較例F−9の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例F−1〜比較例F−9の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例F−1〜比較例F−9の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
実施例1において感光体F−1を感光体F−101〜感光体F−109に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表35に示す。
実施例1において感光体A−1を感光体G−1に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体G−101と比較した時の差分を表36に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例G−101との差が25V以上。
B:比較例G−101との差が15V以上24V以下。
C:比較例G−101との差が5V以上14V以下。
D:比較例G−101との差が4V以下。
実施例1において感光体G−1を感光体G−101に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表36に示す。
感光体A−1の製造例においてβ,γの添加量およびδの添加量を表37に示したように変更し,表38に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表37、表38に示す。得られた電子写真感光体を「感光体H−1〜H−3、感光体H−101〜H−103」とする。
実施例1において感光体A−1を感光体H−1〜感光体H−3に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表38に示す。
感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例H−1〜比較例H−4の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例H−1〜比較例H−4の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例H−1〜比較例H−4の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例H−1〜比較例H−4の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
実施例1において感光体A−1を感光体H−101〜感光体H−104に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表39に示す。
Claims (12)
- 支持体ならびに該支持体上に形成された電荷発生層および1層の電荷輸送層を有する電子写真感光体であって、
該電荷輸送層は
(α)電荷輸送性化合物
(β)結着樹脂
(γ)キシレンおよびトルエンからなる群より選択される少なくとも1種、および、
(δ)シクロアルカノン
を含有し
該電荷輸送層中の該(β)の含有量が、該電荷輸送層中の該(α)の含有量に対して50質量%以上200質量%以下であり、
該電荷輸送層中の該(γ)の含有量が、該電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上2.00質量%以下であり、
該電荷輸送層中の該(δ)の含有量が、該電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上1.20質量%以下であり、
該(δ)は、シクロペンタノン、又は、シクロペンタノン及びシクロヘキサノンを含み、かつ、シクロペンタノンを50質量%以上100質量%以下含む、ことを特徴とする電子写真感光体。 - 前記電荷輸送性化合物がジフェニルアミン構造を有する請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記(γ)が、キシレンを50質量%以上100質量%以下含む請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送層中の前記(γ)の含有量が、前記電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上1.50質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送層中の前記(δ)の含有量が、前記電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上0.80質量%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送層中の前記(γ)の含有量が、前記電荷輸送層中の前記(δ)の含有量に対して200質量%以上9000質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷発生層が、ヒドロキシガリウムフタロシアニンを含有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送層の膜厚が6μm以上40μm以下である請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 結着樹脂がポリエステル樹脂及びポリカーボネート樹脂からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置の本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
Priority Applications (4)
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