JP6602198B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
この種のヒンジキャップは、容器から内容物が不正に抜き取られたり、詰め替えられないように、不正な開封を防止することが必要となっている。
そこで、ヒンジキャップのキャップ本体に封緘部材を破断可能に連設し、未開封状態時に、封緘部材を蓋体の突起と係合させて閉蓋状態を維持させ、封緘部材の有無で視覚的に開封状態を確認できるようにしたヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、上記封緘部材の摘み片を大きくしてむしり易くすることが考えられるが、封緘部材の摘み片を大きくすると、摘み片がヒンジキャップの外方に出っ張り、生産工程において、ヒンジキャップを箱詰めする際や、箱詰めされたヒンジキャップをホッパーやシュートに投入する際に、ヒンジキャップ同士が衝突して封緘部材が変形したり、破断したりするという問題があった。
さらに、ヒンジキャップの具体的実施形態として、蓋体は、鍔部に設けられる係止凹部と、側周壁外周のヒンジと反対側に設けられる爪部とを有し、封緘部材は、装着部外周上端と接続される弱化部と、未開封時に爪部と係止される切欠部と、鍔部の係止凹部に保持される係止片とを有することを特徴とする構成を採用し、また、封緘部材は、摘み片と隣接する位置に屈曲可能な縦方向の切欠き溝を設けることを特徴とする構成を採用する。
図1〜3において、Aは容器Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられる蓋体、DはヒンジCと反対側のキャップ本体Aの外縁上端に切取り可能に連設される封緘部材である。
容器Eは、口部1を有する容器であり、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
流量調整部材Fは、筒状部材の内壁から複数(3箇所)のアーム状の連結片を介して弁状部材を形成し、連結片間の微小な隙間から内容物を吐出できる構造となっている。
外周壁部9の内周下部には、容器Eの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部10が設けられている。
また、注出筒5内周の突条段部5aより下部に、流量調整部材Fの外壁が嵌合し、装着されるように形成されている。
係合突部10の外周切り込み部11に対応する位置には、内周切り込み部13が縦方向に刻設されている。
また、端面11aと終端面11bとの間には、外周壁部9に、わずかに周方向に幅を持ち、薄肉外周壁14を形成している。
スリット溝16の底面18の所定の箇所には、水抜き孔17が下方に貫通して配設されている。
水抜き孔17の下部は、外周壁部9の係合突部10を含む内周面に縦方向に凹設された連通溝13aと連通して、外周壁部9の下端に開口している。
本実施例では、水抜き孔17は、連結部19の範囲に5箇所設けられているが、その数や配置については適宜決定できる。
摘み片21は、後述する蓋体Bに設けられる鍔部34の側方から上方に延びるように設けられ、これによって、指で摘み易くなっている。
封緘部材Dは、両方の切欠部23に挟まれる中央に配設される破断可能な中央弱化部24と、切欠部23の両側にそれぞれ配設される2カ所の両端弱化部25を介して外周壁部9の外周上端に連設されている。
なお、本実施例では、摘み片21は、帯状部20の両側に設けられているが、いずれか片方だけでも構わない。この場合には、それに合わせて切欠部23および両端弱化部25も片方だけでも構わない。
なお、図2(a)に示すように、ヒンジCの左右両側には、キャップ本体Aの外周壁部9と蓋体Bの側周壁31の両方にヒンジガードが設けられ、手で容器を持った際に、指等がヒンジCに触れないようになっている。
さらに、筒壁32の下端部32aは、キャップ本体Aの上壁4の上面と近接または当接するように設定されているが、筒壁32は、栓体Gが上下動可能に装着される寸法を確保できれば、必ずしも上壁4の上面に届くまで延ばす必要はない。
側周壁31外周のヒンジC側下部には、ヒンジCの中央部から外周壁部9の外周に沿って両側に横長の円弧状に膨出されるガード部33が設けられ、ガード部33の中央部下端にヒンジCが連設されている。
ガード部33の両端部は、緩やかに内方に傾斜する傾斜面33aに形成されている。
また、下係合面31aの下端部には、閉蓋時に封緘部材Dの2カ所の切欠部23と嵌合するように配設された2個の爪部35が突設されている。
係止凹部34aは封緘部材Dの係止片22に対応する位置にあり、本実施例では係止片22が3つあり、係止凹部34aも同様に3つ形成されている。
なお、係止片22と係止凹部34aの数は3つに限らず、2つでもよく、鍔部34の大きさに応じて適宜変更可能である。
隙間βを、隙間αに比べ大きいものとすることで、ガード部33の傾斜面33aと合わせて摘み片21の端部に指を掛け易くすることができる。
また、隙間β側の摘み片21の端部を外周壁部9の外径を越えない幅で僅かに外方に向くように形成することで、さらに指を掛け易くすることができる。
封緘部材Dは、キャップ本体Aの外周壁部9と、蓋体Bの鍔部34の下部およびガード部33の側端部との間の空間に収容されるので、外周壁部9およびガード部33、鍔部34の外面に対して内方または面一にあることとなり、外方に突出することがないように形成されている。
本実施例のヒンジキャップは、最初に閉蓋する工程の前に、蓋体Bの筒壁32に栓体Gを組み付け、筒壁32に上下動可能に保持させ、さらに、キャップ本体Aの注出筒5の下部内周に流量調整部材Fを嵌合し、装着させる。
最後は、爪部35が帯状部20の切欠部23に係止され、帯状部20の変形が解かれるとともに、蓋体Bの鍔部34が帯状部20上部に当接し、帯状部20の係止片22が鍔部34の係止凹部34a内に嵌入される。
また、キャップ本体Aの蓋係合部7の係止突条6と蓋体Bの係合凹部38が係合し、未開封状態として閉蓋される。
鍔部34と隣り合う摘み片21との間に隙間αと、摘み片21と隣り合うガード部33の傾斜面33aとの間に隙間βとが形成されているが、共に僅かな隙間となるため、ヒンジキャップが箱詰めされた時でも、隙間α、βともに、他のヒンジキャップ等の一部が進入し、封緘部材Dに引っ掛かることがない。
また、摘み片21に指を掛け易くするために、摘み片21と隣り合うガード部33の傾斜面33aとの間の隙間βをある程度広く設定しても、該部分付近のガード部33の外面が摘み片21の外面に対してガードするので、他のヒンジキャップ等の一部が封緘部材Dに引っ掛かることがない。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝部に容器Eの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突部10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Eの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および蓋係合部7とによって挟持されることで装着される。
本実施例では、摘み片21は、鍔部34から上方に延びているので、摘みやすい構造となっている。
また、ガード部33の傾斜面33aと合わせて、隙間βに指が入り易くなっているので摘み片21の端部に指を掛け易くなっている。
それとともに、本実施例では、摘み片21と隣接する帯状部20との間に屈曲しやすい切欠き溝26があるため、摘み片21が折れ曲がって、両端弱化部25および中央弱化部24の破断が容易となる。
最後は、図6(b)に示すように、中央弱化部24も破断された後、封緘部材Dの帯状部20の係止片22を蓋体Bの鍔部34の係止凹部34aから外し、封緘部材Dをキャップ本体Aから完全に切り離すことができる。
また、未開封状態から開蓋する際に、キャップ本体Aの外周壁部9から中央弱化部24および両端弱化部25を破断しないと開蓋されないので、封緘部材Dの状態により、開封されたことを容易に視認することができるとともに、不正に開封されたことが外観から容易に確認できる。
閉蓋後に、閉蓋状態を維持しているのは、キャップ本体Aの蓋係合部7の係止突条6と蓋体Bの係合凹部38との係合のみとなり、簡単に開蓋することができる。
閉蓋状態では、栓体Gの外周が注出筒5の内周に嵌入することによって、栓体Gは、キャップ本体Aの注出筒5と一体化されており、容器Eの転倒時あるいは落下等の衝撃により、蓋体Bに外力が加わり、蓋体Bに上下あるいは左右方向のずれが生じた場合でも、栓体Gには、筒壁32内周および頂壁30内面に対して、それぞれ側方間隙および上下間隙が形成されることにより、蓋体Bの動きに対する影響が緩和され、容器Eの気密性を保つことができる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、蓋体Bを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部9のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、上部薄肉部15が上方から引き裂かれ、図2(a)および4に示すスリット溝16の底面18の位置まで破断される。
連結部19は極薄肉または切れ目が入れられているので、縦方向引き裂きラインが引き裂かれるとともに周方向引き裂きラインが引き裂かれ始める時、両引き裂きラインを同時に引き裂く力は大きくならず、縦方向引き裂きラインから周方向引き裂きラインへとスムーズに破断を進めることができる。
B 蓋体
C ヒンジ
D 封緘部材
E 容器
F 流量調整部材
G 栓体
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 上壁
5 注出筒
5a 突条段部
6 係止突条
7 蓋係合部
8 内筒
9 外周壁部
10 係合突部
11 外周切り込み部
11a 端面
11b 終端面
12 薄肉底壁
13 内周切り込み部
13a 連通溝
14 薄肉外周壁
15 上部薄肉部
16 スリット溝
17 水抜き孔
18 底面
19 連結部
20 帯状部
21 摘み片
22 係止片
23 切欠部
24 中央弱化部
25 両端弱化部
26 切欠き溝
30 頂壁
31 側周壁
31a 下係合面
31b 側係合面
32 筒壁
32a 下端部
33 ガード部
33a 傾斜面
34 鍔部
34a 係止凹部
35 爪部
36 指掛け部
37 凸部
38 係合凹部
Claims (4)
- 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる蓋体とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側の外周上端に沿って円弧状に接続される封緘部材とを備え、
蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、側周壁のヒンジと反対側の外周に突設される鍔部と、側周壁のヒンジ側の外周から膨出されるガード部とを備え、
封緘部材は、両端部のうち少なくとも一方に、上方に延びる摘み片を有し、
摘み片は、未開封時に蓋体の鍔部とガード部との間の空間に収容され、
ガード部は、封緘部材の摘み片との対向する側に傾斜面を有することを特徴とするヒンジキャップ。 - 蓋体は、鍔部が封緘部材の外周面よりも外方へ突出しており、ガード部が封緘部材の外周面とほぼ面一であることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 蓋体は、鍔部に設けられる係止凹部と、側周壁外周のヒンジと反対側に設けられる爪部とを有し、
封緘部材は、装着部外周上端と接続される弱化部と、未開封時に爪部と係止される切欠部と、鍔部の係止凹部に保持される係止片とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。 - 封緘部材は、摘み片と隣接する位置に屈曲可能な縦方向の切欠き溝を設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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