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JP6598157B2 - 折曲げ開封包装体、折曲げ開封包装体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

折曲げ開封包装体、折曲げ開封包装体の製造装置及び製造方法 Download PDF

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JP6598157B2 JP2016199684A JP2016199684A JP6598157B2 JP 6598157 B2 JP6598157 B2 JP 6598157B2 JP 2016199684 A JP2016199684 A JP 2016199684A JP 2016199684 A JP2016199684 A JP 2016199684A JP 6598157 B2 JP6598157 B2 JP 6598157B2
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Description

この発明は、例えば液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物を個包装する折曲げ開封包装体、折曲げ開封包装体の製造装置及び製造方法に関する。
現在まで、上述のような内容物を必要な量だけ包装し、内容物を必要に応じて取り出すことができる包装体としては、様々なものが多数提案されており、特許文献1,2,3に開示の包装体も、このような包装体の一つである。
特許文献1,2,3の包装体は、半剛性プラスチックで形成されたシート部材と、シート部材の裏面側に形成された内容物を収容する袋状の収容部とを備え、包装体を二つ折り状態に折り曲げる動作によりシート部材に形成された開封部を開封し、収容部に収容された内容物をシート部材の開封された開封部から押し出して使用する。
上述のシート部材の肉厚を薄くすれば、包装体を二つ折り状態に折り曲げる際の折り曲げ抵抗が小さくなるため、包装体に封入された内容物をシート部材の開封された開封部から容易に取り出すことができるが、例えば輸送中や運搬中等に付与される外力によってシート部材が多少湾曲(例えば反り、捩れ、湾曲等)されるだけでも、シート部材の開封部が開封されやすく、収容部に収容された内容物が外部に漏洩するおそれがある。
そこで、シート部材の肉厚を厚くすれば、シート部材が多少湾曲されても開封部が開封されにくく、収容部に収容された内容物が外部に漏洩することを防止できるが、包装体を二つ折り状態に折り曲げる際の折り曲げ抵抗が大きくなるため、包装体を二つ折り状態に折り曲げることが難しく、収容部に収容された内容物が取り出しにくくなる。
特開2004−083120号公報 特開2010−504888号公報 特開2014−533222号公報
この発明は、多少変形されてもシート部材の開封部が開封されにくく、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを防止できる折曲げ開封包装体、折曲げ開封包装体の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、包装体本体の折曲げ動作に伴い開封される開封部を備えた折曲げ開封包装体であって、前記包装体本体を、前記開封部が一方の面に形成された二つ折り状態に折曲げ可能なシート部材と、前記シート部材の他方の面に貼り合わされたフィルム部材と、前記シート部材と前記フィルム部材の対向面間に形成された内容物を収容する収容部とで構成し、前記シート部材を、前記シート部材と前記フィルム部材とが重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に形成され、前記シート部材における前記収容部より外側に形成された外周縁部のうち少なくとも対向する縁部が、前記シート部材における張り出した部分と反対の方向に向けて突出されたことを特徴とする。
この発明によれば、多少変形されてもシート部材の開封部が開封されにくく、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを防止できる。
詳しくは、シート部材を、シート部材とフィルム部材とが重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に形成しているため、例えば輸送中や運搬中等において、多少変形されてもシート部材の開封部が開封されにくく、シート部材の折曲げ部が所定の折曲げ角度以下に折り曲げられることを防止できる。
この結果、シート部材の肉厚を薄くしても、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまではシート部材の開封部が開封されず、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを防止できる。
しかも、例えばリブや厚肉部、成形部等の補強部をシート部材に形成する必要がなく、シート部材の表面を略平滑な状態に保つことができるため、内容物に関連した表示内容(例えば文字や図柄、イラスト等)を、シート部材の表面に対して鮮明かつ明瞭な状態に印刷することができる。
さらに、開封部を備えたシート部材の肉厚を必要以上に厚くする必要がなく、肉厚の薄いシート部材で構成することができるため、シート部材とフィルム部材との対向する縁部を接合する際に、シート部材の肉厚が薄いほど接合に要する時間が短くて済むため、材料費や製造コストを低減することができる。
さらにまた、肉厚が厚いシート部材に比べて、肉厚が薄いシート部材の方がより柔軟性が高くなるため、例えばカラー印刷や多色印刷等を施すことが可能である。
上述のシート部材は、例えばアモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)、ポリプロピレン(PP)、二軸延伸ポリエステル(OPET)、生分解性プラスチック(PLA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、PETG樹脂、あるいは、厚紙、金属シート等の単体シートや複合シートで構成してもよい。
上述のフィルム部材は、例えば無延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸延伸ポリエステル(OPET)、ポリエチレン(PE)、セルロース・プロピオネート(CP)、あるいは金属(アルミニウム)等の単体材料、あるいは複合材料で形成したフィルム部材で構成してもよい。
上述の封止材は、例えばアルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔、鉄箔、樹脂フィルム等の肉厚が薄い箔体で構成してもよい。
なお、シート部材及びフィルム部材の材質、肉厚は、例えば内容物の種類、あるいは包装体本体の内部形状に応じて変更してもよい。また、例えばガスバリア性、防湿性、芳香性等を必要とする内容物を封入する場合、内容物の特性や物性に対応して材質のシート部材やフィルム部材を複合化して用いてもよい。
上述の内容物は、例えば液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等で構成してもよい。また、開封部は、例えばシート部材に形成した切込みを覆う封止材を破断して開封する封構造、あるいは、シート部材及びフィルム部材に形成した2本の切込みの間と対応する部分を剥離して開封する構造等で構成することができる。具体的には、例えば特表2010−504888号公報、特表2014−533222号公報、特開2004−83120号公報、特開2006−240747号公報、特開2014−198601号公報等に開示される構造で構成してもよい。
また、前記シート部材における前記収容部より外側の周縁部のうち少なくとも対向する縁部を、前記シート部材における張り出した部分と反対の方向に向けて突出している
上述の周縁部のうち少なくとも対向する縁部とは、例えば所望の形状に形成されたシート部材の周縁部、あるいは、平面視略矩形に形成されたシート部材の長辺側縁部や短辺側縁部、あるいは、平面視略瓢箪形や平面視略リング形(ドーナツ型を含む)に形成されたシート部材の周縁部等を含む概念である。
このため、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを確実に防止できる。
詳しくは、折曲げ開封包装体の収容部を、シート部材における収容部より外側に突出した縁部より内側に形成しているため、例えば輸送、運搬及び取り出し等において、手の指や物等が収容部より外側に突出されたシート部材の縁部に当接しやすく、収容部と対応するフィルム部材に対して強く当接されることを回避できる。
これにより、手の指や物等が収容部のフィルム部材に対して強く当接されたり、大きな衝撃が付与されることを防止できるため、フィルム部材が破れたり、穴が開いたりしにくく、収容部に収容された内容物が外部に漏洩することを確実に防止できる。
この結果、シート部材の肉厚を薄くしても、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまではシート部材の開封部が開封されず、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを確実に防止できるとともに、軽量化することができる。
しかも、折曲げ開封包装体を、例えばテーブルやトレイ等の略平坦な載置部に対して収容部が下向きとなるように置いた場合、シート部材における収容部より外側に突出した縁部が載置部に接地されるため、折曲げ開封包装体の収容部が載置部に対して所定間隔を隔てられた状態に支持できる。
これにより、収容部と対応するフィルム部材の外面が載置部に直接接触することを回避できるため、収容部と対応するフィルム部材の表面が汚れたり、傷付いたりすることを防止でき、清潔かつ衛生的な状態を保つことができる。
またこの発明の態様として、前記シート部材における張り出した部分の中央部と、該シート部材における前記収容部より外側に突出した周縁部との高低差が、該シート部材の長手方向及び短手方法のうち少なくとも一方の寸法を基準として、約3%〜約30%の範囲に含まれる高さに形成してもよい。
この発明によれば、所定量の内容物を収容することが可能な容積を確保することができる。
詳しくは、シート部材における張り出した部分の中央部の高さを、シート部材の長手方向及び短手方向のうち少なくとも一方の寸法を基準として、約3%〜約30%の範囲に含まれる高さに形成する。
これにより、二つ折り状態に折曲げ可能な構造を保ちながら、所定量の収容物を収容部に収容することができる。
またこの発明の態様として、前記シート部材における張り出した部分と、該シート部材における前記収容部より外側に突出した周縁部との高低差を、前記シート部材の肉厚を基準として約3倍〜約30倍の範囲に含まれる高低差に形成してもよい。
この発明によれば、所定量の収容物を収容することが可能な容積を確実に確保することができる。
詳しくは、シート部材とフィルム部材との対向面間に形成される収容部の容積を、シート部材の肉厚に応じて形成する。
これにより、二つ折り状態に折曲げ可能な機能な構造を保ちながら、所定量の内容物を収容部に対して確実に収容することができる。
またこの発明の態様として、前記フィルム部材における前記収容部と対応する未接合部分の面積を、前記シート部材全体の面積を基準として約10%〜約90%の範囲に含まれる面積に形成してもよい。
この発明によれば、所定量の収容物を収容することが可能な容積をより確実に確保することができる。
詳しくは、シート部材とフィルム部材との対向面間に形成される収容部の容積を、部材同士の未接合部分の面積に応じて形成する。
これにより、二つ折り状態に折曲げ可能な機能な構造を保ちながら、所定量の内容物を収容部に対してより確実に収容することができる。
またこの発明の態様として、前記シート部材における前記収容部より外側に突出された周縁部のうち少なくとも対向する縁部に、該シート部材の外周部から中央部に向けて凹状に窪んだ窪み部を形成してもよい。
この発明によれば、折曲げ開封包装体を略平坦な載置部に置かれた状態から簡単に取り上げることができる。
詳しくは、凹状に窪んだ窪み部がシート部材の縁部より内側に入り込んでいるため、折曲げ開封包装体を、例えば略平坦な載置部に対して収容部が下向きとなるように置いた場合、シート部材に形成した窪み部と、略平坦な載置部との間に隙間が形成されやすく、手の指又は爪を、窪み部から折曲げ開封包装体の下側へ挿入することができる。
これにより、折曲げ開封包装体が略平坦な載置部に対して収容部が下向きとなるように置かれていても、手の指や爪をシート部材の窪み部に引っ掛けるだけで、折曲げ開封包装体を簡単に取り上げることができる。
またこの発明の態様として、並列に配置された複数の前記包装体本体における前記シート部材の端部同士を可撓可能な連設部を介して折り畳み可能に連設してもよい。
この発明によれば、折曲げ開封包装体の収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することをより確実に防止できる。
詳しくは、隣り合う折曲げ開封包装体同士を収容部が内側となるように折り畳むことにより、折曲げ開封包装体の収容部が内側に挟み込まれる。
これにより、例えば輸送中や運搬中等において、収容部と対応するフィルム部材の表面が汚れたり、傷付いたりすることをより確実に防止できる。
しかも、収容部のフィルム部材が破れたり、穴が開いたりしにくく、収容部に収容された内容物が外部に漏洩することをより確実に防止できる。
またこの発明は、二つ折り状態に折り曲げる動作に伴い開封される開封部が一方の面に形成されたシート基材と、前記シート材の他方の面に貼り合わされるフィルム基材と、前記基材同士の対向面間に形成される内容物を充填する収容部とを備えた折曲げ開封包装体の製造装置であって、前記シート基材における他方の面に対して前記フィルム基材を重ね合わせる重ね合せ手段と、前記重ね合せ手段により重ね合わされた前記基材同士の対向する縁部を熱シールする際に、前記シート基材を前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形するシール手段と、前記基材同士の対向する縁部を前記シール手段により熱シールする際に、前記基材同士の対向面間に形成される前記収容部に対して前記内容物を充填する充填手段と、前記基材同士を熱シールして形成した帯状の包装体を、前記内容物が充填された1つの包装体に分断する分断手段とを備えたことを特徴とする。
またこの発明は、二つ折り状態に折り曲げる動作に伴い開封される開封部が一方の面に形成されたシート基材と、前記シート材の他方の面に貼り合わされるフィルム基材と、前記基材同士の対向面間に形成される内容物を充填する収容部とを備えた折曲げ開封包装体の製造方法であって、前記シート基材における他方の面に対して前記フィルム基材を重ね合わせる重ね合せ手段を備えた重ね合わせ工程と、前記重ね合せ工程において重ね合わされた前記基材同士の対向する縁部を熱シールする際に、前記シート基材を前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形するシール手段を備えたシール工程と、前記シール工程において前記基材同士の対向する縁部を熱シールする際に、前記基材同士の対向面間に形成される前記収容部に対して前記内容物を充填する充填手段を備えた充填工程と、前記基材同士を熱シールして形成した帯状の包装体を、前記内容物が充填された1つの包装体に分断する分断手段を備えた分断工程とを、この順で行うことを特徴とする。
この発明によれば、多少変形されてもシート部材の開封部が開封されにくく、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを防止できる折曲げ開封包装体を製造することができる。
詳しくは、重ね合わせ工程において、重ね合せ手段によりシート基材とフィルム基材とを貼り合わせる。シール工程において、シール手段により基材同士の対向する縁部を熱シールする際に、シート基材を基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形する。充填工程において、充填手段により基材同士の対向面間に形成された収容部に対して所定量の内容物を充填する。分断工程において、基材同士を熱シールして形成した帯状の包装体を、分断手段により内容物が充填された1つの包装体に分断する。
これにより、例えば輸送中や運搬中等において、多少変形されてもシート部材の開封部が開封されにくく、シート部材の折曲げ部が所定の折曲げ角度以下に折り曲げられることを防止できる。
この結果、シート部材の肉厚を薄くしても、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまではシート部材の開封部が開封されず、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを防止できる折曲げ開封包装体を製造することができる。
この発明の態様として、前記シール手段を、前記シート基材及び前記フィルム基材における長手方向に重ね合わされた両側の部分を熱シールする際に、前記シート基材を前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した断面略弧形状に変形する第1シール手段と、前記基材同士における短手方向に重ね合わされた部分を熱シールする際に、前記基材同士の短手方向に重ね合わされた部分を前記シート基材の張り出した部分と反対の方向に向けて突出された断面略弧形状に変形する第2シール手段とで構成してもよい。あるいは、前記シール工程を、前記第1シール手段を備えた第1シール工程と、前記第2シール手段を備えた第2シール工程とで構成してもよい。
この発明によれば、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを確実に防止できる。
詳しくは、第1シール工程の第1シール手段と第2シール工程の第2シール手段とで熱シールして製造された折曲げ開封包装体の収容部を、シート部材における収容部より外側に突出した縁部より内側に形成しているため、例えば輸送、運搬及び取り出し等において、手の指や物等が収容部より外側に突出されたシート部材の縁部に当接しやすく、収容部と対応するフィルム部材に対して強く当接されることを回避できる。
これにより、手の指や物等が収容部のフィルム部材に対して強く当接されたり、大きな衝撃が付与されることを防止できるため、フィルム部材が破れたり、穴が開いたりしにくく、収容部に収容された内容物が外部に漏洩することを確実に防止できる折曲げ開封包装体を製造することができる。
この結果、シート部材の肉厚を薄くしても、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまではシート部材の開封部が開封されず、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを確実に防止できるとともに、軽量化された折曲げ開封包装体を製造することができる。
またこの発明の態様として、前記重ね合わせ手段と前記シール手段との間、あるいは、前記重ね合わせ工程と前記シール工程との間に、前記シート基材を短手方向の中央部に向けて幅寄せするとともに、前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形する幅寄せ手段を備えてもよい。あるいは、幅寄せ手段を備えた幅寄せ工程を配置してもよい。
この発明によれば、シート基材を、基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に予備変形することができる。
詳しくは、幅寄せ工程において、シート基材を幅寄せ手段により短手方向の中央部に向けて幅寄せして、シート基材を、基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に予備変形するとともに、基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形したままシール工程へ供給する。
これにより、シート基材を、基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形したまま、基材同士の対向する縁部を確実に熱シールすることができる。
この結果、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまではシート部材の開封部が開封されず、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することをより確実に防止できる折曲げ開封包装体を製造することができる。
またこの発明の態様として、前記第1シール手段が、前記シート基材側に配置された一方の縦シールロールと、前記フィルム基材側に配置された他方の縦シールロールとで構成され、一方及び他方の前記縦シールロールにおける軸方向の両端部周面に、前記基材同士における長手方向に重ね合わされた両側の部分を熱シールする縦押圧部が周方向に連続して形成され、一方の前記縦シールロールの縦押圧部が、軸方向の両端部から中央部に向けて徐々に外径が小さくなる形状に形成され、他方の前記縦シールロールの縦押圧部が、軸方向の両端部から中央部に向けて徐々に外径が大きくなる形状に形成してもよい。
この発明によれば、基材同士における長手方向に重ね合わされた両側の部分を、シート基材の張り出した部分と反対の方向に向けて突出した形状に確実に変形することができる。
詳しくは、基材同士における長手方向に重ね合わされた両側の部分を一対の縦シールロールの縦押圧部で押圧した際に、基材同士における長手方向に重ね合わされた両側の部分を、シート基材の張り出した部分と反対の方向に向けて突出した断面略弧形状に変形する。
これにより、基材同士における長手方向に重ね合わされた両側の部分を断面略弧形状に変形したまま、基材同士の長手方向に重ね合わされた両側の部分を確実に熱シールすることができる。
この結果、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまではシート部材の開封部が開封されず、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することをより確実に防止できる折曲げ開封包装体を製造することができる。
またこの発明の態様として、前記第2シール手段を、前記シート基材側に配置された一方の横シールロールと、前記フィルム基材側に配置された他方の横シールロールとで構成し、一方の前記横シールロールの周面に、前記シート基材側を前記基材同士が重ね合わされた方向に押圧する凸状のシート押圧部を形成し、他方の前記横シールロールの周面に、前記フィルム基材側を前記基材同士が重ね合わされた方向に押圧する凹状のフィルム押圧部を形成してもよい。
この発明によれば、基材同士における短手方向に重ね合わされた部分を、シート基材の張り出した部分と反対の方向に向けて突出した形状に確実に変形することができる。
詳しくは、基材同士における短手方向に重ね合わされた部分を一対の横シールロールのシート押圧部とフィルム押圧部とで押圧した際に、基材同士の短手方向に重ね合わされた部分を、シート基材の張り出した部分と反対の方向に向けて突出した断面略弧形状に変形する。
これにより、基材同士における短手方向に重ね合わされた部分を断面略弧形状に変形したまま、基材同士の短手方向に重ね合わされた部分を確実に熱シールすることができる。
この結果、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまではシート部材の開封部が開封されず、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することをより確実に防止できる折曲げ開封包装体を製造することができる。
またこの発明の態様として、一方の前記縦シールロール及び前記横シールロールの熱シール温度より、他方の前記縦シールロール及び前記横シールロールの熱シール温度を高温に設定してもよい。
この発明によれば、シート基材とフィルム基材との対向する縁部を確実にシールすることができる。
詳しくは、例えばシート基材とフィルム基材とにおける長手方向に重ね合わされた両側の部分を一対の縦シールロールにより熱シールする際、あるいは、基材同士における短手方向に重ね合わされた部分を一対の横シールロールにより熱シールする際に、シート基材側を一方のシールロールにて約70度に加熱し、フィルム基材側を他方のシールロールにて約130度に加熱する。
なお、一方のシールロールの温度より、他方のシールロールの温度が高温であればよく、上述の温度に限定されるものではない。
これにより、シート基材に生じる熱収縮率より、フィルム基材に生じる熱収縮率の方が大きく、フィルム基材が長手方向及び短手方向に緊張される。
この結果、シート基材を、基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状により積極的に変形することができる。
しかも、収容部と対応するフィルム基材の表面に、例えば皺や波等が形成されにくく、略平滑な面に仕上げることができるため、折曲げ開封包装体を二つ折り状態に折曲げる際、あるいは手で保持した際に、良好な手触り感が得られるだけでなく、内容物が収容部内に残りにくく、略全ての内容物を収容部から取り出すことができる。
この発明によれば、多少変形されてもシート部材の開封部が開封されにくく、収容部に収容された内容物が外部へ漏洩することを防止できる折曲げ開封包装体、折曲げ開封包装体の製造装置及び製造方法を提供することができる。
実施例1の折曲げ開封包装体の説明図。 折曲げ開封包装体の開封構造の説明図。 封止材を圧着したシート部材の拡大断面図。 折曲げ開封包装体の折曲げ動作の説明図。 折曲げ開封包装体から内容物を取り出す際の部分拡大断面図。 折曲げ開封包装体を上下に積み重ねた状態の断面図。 シート部材の基材となるシート基材を製造する製造方法の説明図。 折曲げ開封包装体を製造する製造方法の説明図。 基材同士を長手方向に縦シールする縦シール装置の説明図。 基材同士を短手方向に横シールする横シール装置の説明図。 筒状包装体を個々の包装体に分離する分断装置の説明図。 実施例2の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例3の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例4の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例5の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例6の折曲げ開封包装体の断面図。 実施例7の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例8の折曲げ開封包装体の平面図。 実施例9の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例10の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例11の折曲げ開封包装体の説明図。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
図1は実施例1の折曲げ開封包装体1Aの説明図であり、詳しくは、図1(a)は折曲げ開封包装体1Aを斜め上方から見た斜視図、図1(b)は折曲げ開封包装体1Aを表面側から見た平面図である。
図2は折曲げ開封包装体1Aの開封構造の説明図であり、詳しくは、図2(a)は短手方向Wの中央部で分断した折曲げ開封包装体1Aの断面図、図2(b)は(a)に示すa部拡大断面図、図3は封止材18を圧着したシート部材2の拡大断面図である。
図4は折曲げ開封包装体1Aの折曲げ動作の説明図であり、詳しくは、図4(a)は折曲げ開封包装体1Aを折り曲げ始めた状態の側面図、図4(b)は折曲げ開封包装体1Aを二つ折りした状態の側面図、図5は折曲げ開封包装体1Aから内容物Cを取り出す際の部分拡大断面図、図6は折り曲げ開封包装体1を積み重ねた状態の断面図である。
である。
なお、以下の説明における長手方向L(長さ方向)とは、平面視略矩形を有する折曲げ開封包装体1Aの長手方向と一致する方向であり、短手方向W(幅方向)とは、平面方向において長手方向Lと直交する方向である。
実施例1の折曲げ開封包装体1Aは、1回の使用に必要な量の内容物Cを封入(充填)した小型の包装体であり、平面視略矩形の包装体本体1aを、二つ折り状態に折曲げ可能なシート部材2と、シート部材2の裏面側に貼り合わされた柔軟性を有するフィルム部材3と、部材2,3同士の対向面間に形成された所定量の内容物Cを収容する袋状の収容部4とで構成している(図1(a)(b)、図2(a)(b)参照)。
シート部材2は、肉厚0.3mmに形成したアモルファスポリエチレンテレフタレート製(A−PET)のシート基部2aと、肉厚0.03mmに形成したポリエチレン製(PE)のフィルムシール材2bとで構成している。フィルムシール材2bは、シート基部2aの表裏両面(あるいは、表裏両面のうち少なくとも一方の面)を覆うように貼着している(図2(b)参照)。
シート部材2は、シート部材2とフィルム部材3とが厚み方向Tに重ね合わされた方向と反対の方向に向けて亀の甲羅状に張り出した形状に形成している。シート部材2における張り出した部分の中央部の高さhは、シート部材2の長手方向L及び短手方向Wのうち少なくとも一方の寸法を基準として、約3%〜約30%の範囲に含まれる高さに形成するとともに、シート部材2の肉厚を基準として、約3倍〜約30倍の範囲に含まれる高さに形成している(図2(a)参照)。
シート部材2の裏面側に貼り合わされたフィルム部材3は、肉厚0.3mmに形成した二軸延伸ポリエステル製(OPET)の図示しないフィルム基部と、肉厚0.03mmに形成したポリエチレン製(PE)の図示しないフィルムシール材とで構成している。フィルムシール材は、フィルム基部の表裏両面(又は一方の面)を覆うように貼着している。
フィルム部材3における収容部4の内面と対応する外周縁部は、シート部材2における裏面側の外周縁部に対して接合している。シート部材2とフィルム部材3との対向する外周縁部を接合して形成したシール部415,416より内側の対向面間に、袋状の収容部4を形成している(図2(a)参照)。
収容部4は、シート部材2とフィルム部材3との対向する外周縁部を接合して形成した長辺側両縁部のシール部415及び短辺側両縁部のシール部416より内側に形成している(図2(a)参照)。
なお、シール部415,416の幅はシート部材2の端部より最低で約2mm必要である。
収容部4に対応するフィルム部材3の未接合部分は、包装体本体1aのシール部415,416より内側に形成している。フィルム部材3の未接合部分の面積は、シート部材2全体の面積を基準として約10%〜約90%の範囲に含まれる面積に形成している(図2(a)参照)。
亀の甲羅状に張り出したシート部材2における長手方向Lの中央部には、長手方向Lに対して二つ折り状態に折曲げ可能な折曲げ部15を、シート部材2の長手方向Lと直交して短手方向Wに形成している(図1、図2参照)。
折曲げ部15における短手方向Wの中央部には、図1中の二点鎖線で示す開封領域16を設定している。シート部材2における開封領域16内の中央部表面には、シート部材2の折曲げ動作に伴い厚み方向Tに貫通可能なスリット状の切込み17を形成している(図1、図2参照)。
切込み17は、シート部材2の長手方向Lと交差して短手方向Wに形成するとともに、シート部材2の表面を厚み方向Tから見て、シート部材2における長手方向Lの一端側に向けて弧状に突出する平面視略弧形状に形成している。切込み17の幅Wiは、シート部材2の短手方向Wの幅以下(望ましくは約70%以下)に形成している(図1(b)参照)。
切込み17を付設した開封領域16内の表面には、折曲げ動作に伴い破断し開封される封止材18を、シート部材2における開封領域16内の表面に対して切込み17を覆うように圧着している。
封止材18は、肉厚0.02mmに形成したアルミニウム箔と、アルミニウム箔の表裏両面にコーティングしたヒートシール可能なアクリル・コポリマーとで構成している(図2(b)参照)。
封止材18におけるシート部材2の表面に対して圧着される裏面側には、ホットメルト剤などの接着剤からなる接着層18aを略均一にコーティング(又は塗布)している。封止材18の周縁部18bより内側の表面には、凹部19と凸部20とを表面全体に対して略均一となるように多数付設している(図1〜図3参照)。
封止材18は折曲げ部15の開封領域16より一回り小さく、開封領域16の切込み17を覆う大きさ及び形状に形成されており、シート部材2の折曲げ部15を二つ折り状態に折り曲げた際に山側となる開封領域16内の表面に対して、開封領域16の切込み17を覆うように圧着している。封止材18の破断強度は、シート部材2の折曲げ部15を所定の折曲げ角度θ1以下に折曲げた際に破断される強度に設定している(図4参照)。
封止材18の周縁部18bは、シート部材2の表面に対して厚み方向T内側に向けて所定の深さD1を食い込ませている。周縁部18bの食い込み深さD1は約0.1mmに設定している。凹部19と凸部20との高低差D2は、封止材18の肉厚を基準として、約0.1倍〜約10倍の範囲に含まれる差に設定しているが、好ましくは5倍以内に設定している(図3参照)。
シート部材2における短手方向Wの両端部と、切込み17における短手方向Wの両端部との間には、シート部材2の折り曲げを補助する折曲げ罫線21を、シート部材2の長手方向Lと直交して短手方向Wに付設している(図1参照)。
実施例1の折曲げ開封包装体1Aは、亀の甲羅状に形成したシート部材2の外周縁部に形成したシール部415,416を収容部4より外側斜め下方に向けて突出しているため、折曲げ開封包装体1Aを、例えばテーブルやトレイ等の略平坦な載置部(図示せず)に対して収容部4が下向きとなるように置いた場合、収容部4より外側斜め下方に向けて突出したシール部415,416が載置部に接地される(図2(a)参照)。
これにより、折曲げ開封包装体1Aの収容部4が載置部に対して所定間隔を隔てられた状態に支持されるため、収容部4と対応するフィルム部材3の外面が載置部に接触することを回避できる。
この結果、収容部4と対応するフィルム部材3の表面が汚れたり、傷付いたりすることを防止でき、清潔かつ衛生的な状態を保つことができる。
しかも、折曲げ開封包装体1Aの収容部4を、シート部材2における収容部4より外側に突出したシール部415,416より内側に形成しているため、例えば輸送、運搬及び取り出し等において、手の指や物等が収容部4より外側に突出されたシール部415,416に当接しやすく、収容部4と対応するフィルム部材3に対して強く当接されることを回避できる。
これにより、手の指や物等が収容部4のフィルム部材3に対して強く当接されたり、大きな衝撃が付与されることを確実に防止できるため、収容部4のフィルム部材3が破れたり、穴が開いたりしにくく、収容部4に収容された内容物Cが外部に漏洩することを確実に防止できる。
さらに、シート部材2とフィルム部材3との対向する外周縁部を熱溶着したシールした際に、溶着時の熱によりフィルム部材3が長手方向L及び短手方向Wに熱収縮するため、フィルム部材3が長手方向L及び短手方向Wに緊張される。
これにより、収容部4と対応するフィルム部材3の表面に、例えば皺や波等が形成されにくく、略平滑な面に仕上げることができるため、折曲げ開封包装体1Aを二つ折り状態に折曲げる際、あるいは手で保持した際に、良好な手触り感が得られるだけでなく、内容物Cが収容部4内に残りにくく、略全ての内容物Cを収容部4から確実に取り出すことができる。
上述の折曲げ開封包装体1Aから内容物Cを取り出す際の取り出し方法について説明する。
先ず、手の指を、包装体本体1aにおけるシート部材2の収容部4より外側に突出された短辺側両縁部に掛けて、包装体本体1aをシート部材2の切込み17が下向きとなる状態に保持した後、包装体本体1aを折曲げ方向Gに向けて二つ折り状態に折り曲げ開始する(図4(a)参照)。
シート部材2の折曲げ部15を所定の折曲げ角度θ1以下に折曲げた際に、折曲げ部15の開封領域16に圧着した封止材18が破断し開封されるとともに、折曲げ部15の切込み17が厚み方向Tに貫通され、シート部材2の切込み17が包装体本体1aの収容部4と連通される(図4(a)参照)。
これにより、折曲げ開封包装体1Aを二つ折り状態に折り曲げる動作に伴い収容部4が徐々に押し潰されるため、収容部4に収容された内容物Cを切込み17から押し出すようにして取り出すことができる(図4(b)、図5参照)。
シート部材2の折曲げ部15を二つ折りした際に、切込み17の舌片17aが下側斜め下方に向けて突出し、内容物Cが舌片17aに接触しながら押し出されるため、収容部4に封入された内容物Cが一挙に押し出されにくく、内容物Cが周囲に飛び散ることを防止できる(図4(b)、図5参照)。
この結果、折曲げ開封包装体1Aにおける収容部4と対応するフィルム部材3に触れることなく、収容部4に収容された内容物Cを、シート部材2の切込み17からスムーズに取り出すことができる。
しかも、折曲げ開封包装体1Aを所定の折曲げ角度θ1以下に折曲げるまでは、封止材18による封止が解除されず、収容部4に収容された内容物Cが外部に漏洩することを防止できるとともに、封止材18により封止された状態を確実に維持できる。
さらに、未開封の折曲げ開封包装体1Aを収容部4が下向きとなるようにして上下に積み重ねた際に、折曲げ開封包装体1Aの積み重ね位置が短手方向Wにずれにくく、複数の折曲げ開封包装体1Aを積み重ねたまま一括して輸送又は運搬することができる。
これにより、折曲げ開封包装体1Aを図示しないケースに収容したり、運搬又は輸送する際の作業性が向上するとともに、折曲げ開封包装体1Aを保管する際の保管スペースが小さくて済む(図6参照)。
上述のように構成された折曲げ開封包装体1Aを製造する製造装置40について説明する。
図7はシート部材2の基材となるシート基材222を製造するシート基材製造装置401及び製造方法の説明図、図8はシート基材222とフィルム基材333とを貼り合わせて折曲げ開封包装体1Aを製造する製造装置402及び製造方法の説明図である。
図9は基材222,333同士を長手方向Lに縦シールする縦シール装置45の説明図、図10は基材222,333同士を短手方向Wに横シールする横シール装置47の説明図、図11は筒状包装体414を個々の折曲げ開封包装体1Aに分離する分断装置48の説明図である。
本発明の製造装置40は、封止材18が圧着されたシート基材222を製造するシート基材製造装置401と、シート基材222とフィルム基材333とを貼り合わせて折曲げ開封包装体1Aを製造する包装体製造装置402とを備えている(図7、図8参照)。
シート基材製造装置401は、スリット状の切込み17をシート基材222に付設する切込み付設工程aの切込み付設装置411と、封止材18を封止基材180から押切り分離するとともに、切込み17を覆うようにシート基材222に圧着する押切り圧着工程bの押切り圧着装置412とを備えている(図7参照)。
なお、封止基材180は、シート基材222の短手方向Wの幅より幅狭に形成され、切込み17を覆う幅に形成している。
上述のシート基材製造装置401を用いて、シート基材222を製造する製造方法について説明する。
シート基材222を製造する製造方法は、平面視略弧形状の切込み17を帯状に形成された合成樹脂製のシート基材222に対して切込み付設装置411により付設する切込み付設工程aと、帯状に形成されたアルミニウム箔製の封止基材180をシート基材222の切込み17を覆う大きさ及び形状に押切り分離し、封止基材180から押切り分離した封止材18をシート基材222の表面に対して切込み17を覆うように押切り圧着装置412により圧着する押切り圧着工程bと、封止材18が分離された残りの廃棄基材180aをロール状に巻回して回収する廃棄材回収工程cと、封止材18が圧着されたシート基材222をロール状に巻回する基材巻回工程dとを、この順で行なう(図7参照)。
切込み付設工程aにおいて、シート装填部201から繰り出される帯状のシート基材222を、送り方向F(長手方向L)に向けて一定速度で搬送しながら切込み付設装置411へ移送する。切込み付設装置411は、スリット状の切込み17をシート基材222の短手方向Wの中央部に付設するとともに、シート基材222の長手方向Lに所定間隔を隔てて付設する(図7参照)。
押切り圧着工程bにおいて、封止材装填部181から繰り出される帯状の封止基材180を、シート基材222の短手方向Wの中央部表面に対して切込み17が覆われるように重ね合わせるとともに、シート基材222の送り速度と同期して送り方向Fに向けて一定速度で搬送しながら押切り圧着装置412へ移送する(図7参照)。
押切り圧着装置412は、封止基材180をシート基材222の表面側に重ね合わせる際に、シート基材222の切込み17を覆う大きさ及び形状に押切り分離するとともに、封止基材180から押切り分離した封止材18をシート基材222の表面に対して切込み17を覆うように圧着する(図7参照)。
封止材18をシート基材222に圧着する際に、凹部19及び凸部20を封止材18の周縁部18bより内側の表面に対して略均一に付設するとともに、封止材18の周縁部18bをシート基材222の表面に対して所定の深さD1だけ食い込ませる(図7参照)。
これにより、折曲げ開封包装体1Aのシート部材2に用いられる、封止材18が圧着されたシート基材222を連続して製造することができる。
なお、封止材18が分離された残りの廃棄基材180aは廃棄材回収工程cにおいてロール状に巻回して回収する。封止材18が圧着されたシート基材222は基材巻回工程dにおいてロール状に巻回する(図7参照)。
包装体製造装置402は、封止材18が圧着された帯状のシート基材222を供給するシート供給装置41と、帯状のフィルム基材333を供給するフィルム供給装置42と、基材222,333同士を送り方向Fに向けて縦送りしながら互いに重ね合わせる重ね合わせ工程eの重ね合せ装置43と、基材333を送り方向Fに向けて縦送りしながら幅寄せする幅寄せ工程fの幅寄せ装置44と、基材222,333同士における長手方向Lに重ね合わされた両側の部分を縦送りしながら熱シールする縦シール工程gの縦シール装置45と、縦シールされた筒状包装体414内に対して所定量の内容物Cを上方から充填する充填工程hの充填装置46と、筒状包装体414における短手方向Wに重ね合わされた部分を熱シールする横シール工程iの横シール装置47と、所定量の内容物Cが充填された筒状包装体414を個々の折曲げ開封包装体1Aに分離する分断工程jの分断装置48と、を備えている(図8〜図11参照)。
シート供給装置41は、帯状に形成されたシート基材222をロール状に巻回して装填するロール装填部41aを備えている。フィルム供給装置42は、帯状に形成されたフィルム基材333をロール状に巻回して装填するロール装填部42aを備えている(図8、図9参照)。
重ね合せ装置43は、シート供給装置41のロール装填部41aから繰り出されるシート基材222と、フィルム供給装置42のロール装填部42aから繰り出されるフィルム基材333とを互いに重ね合せながら送り方向Fに向けて縦送りする一対の送りロール431を備えている(図8、図9参照)。
一対の送りロール431は、図示しないモータにより送り方向Fに同期して回転され、シート装填部210から繰り出されるシート基材222の封止材18が圧着された表面と反対側の裏面面と、フィルム装填部310から繰り出されるフィルム基材333の収容部4の内面と対応する方の面とを互いに重ね合わせるとともに、基材222,333同士を重ね合わせたまま送り方向Fに向けて所定の送り速度(約7m/min)で縦送りする(図8、図9参照)。
幅寄せ装置44は、基材222を短手方向Wの中央部に向けて幅寄せする幅寄せ部材441を備えている。幅寄せ部材441は、重ね合せ装置43により縦送りされる基材222の長辺側両縁部と対向して縦シール工程gの直前に配置している(図8、図9参照)。
幅寄せ部材441同士の対向面には、基材222の長辺側両縁部が当接される幅寄せ溝742を送り方向Fに向けて垂直に形成している。幅寄せ溝742同士の対向面は、上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となるように形成している(図9のb部拡大図参照)。
縦シール装置45は、基材222,333同士における短手方向Wの両端にて互いに重ね合わされた両側の部分を長手方向Lに熱シールする一対の縦シールロール451を備えている(図8、図9参照)。
一方の縦シールロール451は、基材222,333同士のうち一方の基材222と対応する側に配置している(図8、図9に示す左側)。他方の縦シールロール451は、他方の基材333と対応する側に配置している(図8、図9に示す右側)。
縦シールロール451における軸方向の中央部周面には、後述する収容部4に対して押圧が回避される凹状の溝部452を周方向に連続して形成している。縦シールロール451における軸方向の両端部周面には、基材222,333同士における長手方向Lに重ね合わされた両側の部分を熱シールする縦押圧部453,454を周方向に連続して形成している。(図8、図9参照)。
一方の縦シールロール451の縦押圧部453は、軸方向の両端部から中央部に向けて徐々に外径が小さくなる斜面又は曲面に形成している。他方の縦シールロール451の縦押圧部454は、軸方向の両端部から中央部に向けて徐々に外径が大きくなる斜面又は曲面に形成している(図9のc部拡大図参照)。
充填装置46は、縦シール装置45により筒状に縦シールされた筒状包装体414内に対して内容物Cを充填するための充填管461を備えている。充填装置46の装置本体は一対の送りロール431より上方に配置している(図8、図9参照)。
充填装置46に垂設された充填管461の上端は、図示しない収容物供給源に接続されている。充填管461の下端は、縦シール装置45により筒状に形成される筒状包装体414の中央部に対して垂直に挿入している(図8、図9参照)。
横シール装置47は、筒状包装体414における基材222,333同士の重ね合わされた部分を短手方向Wに熱シールする一対の横シールロール471を備えている。一方の横シールロール471は、基材222,333同士のうち一方の基材222と対応する側に配置している(図8、図10に示す左側)。他方の横シールロール471は、他方の基材333と対応する側に配置している(図8、図10に示す右側)。
横シールロール471の周面には、基材222,333同士の重ね合わされた部分を短手方向Wに熱シールする横押圧部472を径外方向に向けて突出するとともに、1個分の折曲げ開封包装体1Aの全長と対応する間隔を隔てて周方向に複数配置している(図8、図10参照)。
横シールロール471における横押圧部472間の周面には、後述する収容部4に対して押圧が回避される凹状の溝部473を形成している。一方及び他方の横シールロール471の横押圧部472には、基材222の横シールされた部分を押圧する凸状のシート押圧部474と、基材333の横シールされた部分を押圧する凹状のフィルム押圧部475とを形成している(図8、図10参照)。
シート押圧部474は、基材222,333同士が重ね合わされた方向に向けて凸状に突出した断面略弧形状に形成している。フィルム押圧部475は、基材222,333同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて凹状に窪んだ断面略弧形状に形成している(図10のd部拡大図参照)。
分断装置48は、上述のシール装置45,47により縦シール及び横シールされた筒状包装体414を、個々の折曲げ開封包装体1Aに分断するロータリー式の回転刃481と、回転刃481と対峙する受けロール484とを備えている(図8、図11参照)。
回転刃481における軸方向の両端部周面には、筒状包装体414のシール部415を長手方向Lに分断する円板状の縦刃482を周方向に連続して形成している。軸方向の中央部周面には、筒状包装体414のシール部416を長手方向Lに直交して短手方向Wに分断する横刃483を、筒状包装体414のシール部416と対応して周方向に所定間隔を隔てて複数配置している(図8、図11参照)。
分断装置48の下方には、分断装置48により筒状包装体414から折曲げ開封包装体1Aを分離した後の切残り片417をロール状に巻回して回収する切残り片回収部486を配置している(図8、図11参照)。
上述の包装体製造装置402を用いて、折曲げ開封包装体1Aを製造する製造方法について説明する。
折曲げ開封包装体1Aを製造する製造方法は、供給装置41,42から供給されるシート基材222とフィルム基材333とを、重ね合せ装置43により送り方向Fに向けて縦送りしながら互いに重ね合わせる重ね合わせ工程eと、基材222を幅寄せ装置44により短手方向Wの中央部に向けて幅寄せする幅寄せ工程fと、基材222,333同士における長手方向Lに重ね合わされた両側の部分を縦シール装置45にて縦送りしながら長手方向Lに熱シールする縦シール工程gと、縦シールされた筒状包装体414内に対して所定量の内容物Cを充填装置46にて充填する充填工程hと、筒状包装体414における短手方向Wに重ね合わされた部分を横シール装置47にて短手方向Wに熱シールする横シール工程iと、縦シール及び横シールされた筒状包装体414を分断装置48にて個々の折曲げ開封包装体1Aに分離する分断工程jとを、この順で行う(図8〜図11参照)。
重ね合わせ工程eにおいて、供給装置41,42から供給されるシート基材222とフィルム基材333を、シート基材222における封止材18が貼着された表面と反対側の裏面と、フィルム基材333における収容部4の内面と対応する方の面とを重ね合わせて、重ね合せ装置43における一対の送りロール431の間に上方から挟み込むとともに、基材222,333同士を重ね合わせたまま一対の送りロール431の回転により送り方向Fに向けて縦送りし、幅寄せ工程fの幅寄せ装置44へ供給する(図8、図9参照)。
幅寄せ工程fにおいて、基材333が重ね合わされた基材222の長辺側両縁部を、幅寄せ装置44における幅寄せ部材441の対向する幅寄せ溝742間に対して上方から差し込むとともに、基材222,333同士を送り方向Fに向けて縦送りしながら、基材222の長辺側両縁部を短手方向Wの中央部に向けて徐々に幅寄せする(図8、図9参照)。
これにより、基材222を、基材222,333同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した断面略弧形状に変形するとともに、基材222,333同士を重ね合わせたまま縦シール工程gの縦シール装置45へ供給する(図8、図9参照)。
縦シール工程gにおいて、幅寄せ工程fから供給される基材222,333同士の長辺側両縁部を、縦シール装置45における一対の縦シールロール451の間に対して上方から挟み込む(図8、図9参照)。
基材222,333同士を重ね合わせたまま、一対の縦シールロール451の回転により送り方向Fに向けて縦送りするとともに、基材222,333同士の長手方向Lに重ね合わされた両側の部分を、一対の縦シールロール451の縦押圧部453,454により押圧する(図8、図9参照)。
一方の基材222の長辺側両縁部を、一方の縦シールロール451の縦押圧部453により約70℃に加熱し、他方の基材333の長辺側両縁部を、他方の縦シールロール451の縦押圧部454により約130℃に加熱して、基材222,333同士の長手方向Lに重ね合わされた両側の部分を長手方向L(送り方向F)に溶着して縦シールする(図8、図9参照)。
これにより、シール部415を、基材222,333同士における両側の重ね合わせ部分に対して長手方向Lに連続して形成するとともに、基材222,333同士における両側の重ね合わせ部分が縦シールされた筒状の筒状包装体414を長手方向Lに連続して形成しながら横シール工程iの横シール装置47へ供給する(図8、図9参照)。
充填工程hにおいて、充填装置46の充填管461から供給される収容物Cを、縦シール工程gにおいて筒状に形成された筒状包装体414内に上方から充填しながら、収容物Cが充填された筒状包装体414を横シール工程cの横シール装置47へ供給する(図8、図9参照)。
横シール工程iにおいて、縦シール工程bから供給される縦シールされた筒状包装体414を、横シール装置47における一対の横シールロール471の間に対して上方から挟み込むとともに、一対の横シールロール471の回転により送り方向Fに向けて縦送りする(図8、図10参照)。
筒状包装体414における基材222,333同士の短手方向Wに重ね合わされた部分を、一方の横シールロール471のシート押圧部474と、他方の横シールロール471のフィルム押圧部475とで押圧し、押圧部474,475で押圧された基材222,333同士の短手方向Wに重ね合わされた部分を、基材222の張り出した部分と反対の方向に向けて突出された断面略弧形状に変形する(図8、図10参照)。
一方の基材222を、一方の横シールロール471の横押圧部472により約70℃に加熱し、他方の基材333を、他方の横シールロール471の横押圧部472により約130℃に加熱して、基材222,333同士の重ね合わされた部分を断面略弧形状に変形したまま短手方向Wに溶着して横シールする(図8、図10参照)。
筒状包装体414を、一対の横シールロール471の回転により1個分の折曲げ開封包装体1Aと対応する移送量だけ送り方向Fに向けて順次縦送りするとともに、断面略弧形状に変形されたシール部416を、基材222,333同士の重ね合わされた部分に対して短手方向Wに形成する(図8、図10参照)。
シール部416にて隔離された袋状の収容部4を、筒状包装体414の長手方向Lに所定間隔を隔てて多数形成するとともに、収容部4が形成された筒状包装体414を分断工程eの分断装置48へ供給する(図8、図10参照)。
分断工程eにおいて、横シール工程cから供給される縦シール及び横シールされた筒状包装体414を、分断装置48における回転刃481と受けロール484との間に対して上方から挟み込むとともに、回転刃481及び受けロール484の回転により送り方向Fへ縦送りしながら、筒状包装体414のシール部415,416を、回転刃481の縦刃482と横刃483とでそれぞれ分断する(図8、図11参照)。
すなわち、筒状包装体414におけるシール部415を、回転刃481の縦刃482により長手方向Lに連続して分断するとともに、筒状包装体414におけるシール部416を、回転刃481の横刃483により下から順に短手方向Wに分断する(図8、図11参照)。
筒状包装体414における両側の重ね合わせ部分に形成されたシール部415の短手方向Wの中央部を、回転刃481の縦刃482により長手方向Lに連続して分断するとともに、筒状包装体414における収容部4の上下に形成されたシール部416の長手方向Lの中央部を、回転刃481の横刃483により長手方向Lと直交する方向に順次分断する。
これにより、筒状包装体414を、所定量の収容物Cが充填された個々の折曲げ開封包装体1Aに分離する(図8、図11参照)。
上述の製造方法を用いて製造することにより、多数の折曲げ開封包装体1Aを連続して製造することができる。
なお、折曲げ開封包装体1Aが分離された筒状包装体414の廃棄包装体417は、ロール状に巻回して回収する。
以下、上述の折曲げ開封包装体1Aにおけるその他の例について説明する。この説明において、前記構成と同一または同等の部位については同一の符号を記してその詳しい説明を省略する。
(実施例2)
実施例1ではシート部材2の長辺側両縁部を略直線状に形成した折曲げ開封包装体1Aについて説明したが、実施例2では、図12に示すように、シート部材2の長辺側両縁部に凹状に窪んだ窪み部22を形成した折曲げ開封包装体1Aについて説明する。
図12は実施例2の折曲げ開封包装体1Aの説明図であり、詳しくは、図12(a)は折曲げ開封包装体1Aを斜め上方から見た斜視図、図12(b)は折曲げ開封包装体1Aを表面側から見た平面図である。
実施例2の折曲げ開封包装体1Aは、窪み部22を、シート部材2における折曲げ部15と対応する長辺側両縁部の中央部に対して、短手方向Wの両端部から中央部に向けて凹状に窪んだ形状に形成している。
シート部材2の長辺側両縁部に形成した窪み部22の谷部が、シート部材2の長辺側両縁部より短手方向Wの内側に入り込んでいるため、折曲げ開封包装体1Aを略平坦な載置部に対して収容部4が下向きとなるように置いた場合、シート部材2の長辺側両縁部に形成した窪み部22と載置部との間に隙間が形成されやすく、手の指又は爪を窪み部22から折曲げ開封包装体1Aの下側へ挿入することができる。
これにより、手の指や爪をシート部材2の窪み部22に引っ掛けるだけで、略平坦な載置部に置かれた折曲げ開封包装体1Aを簡単に取り上げることができる。
しかも、シート部材2における窪み部22を形成した部分の横幅が、窪み部22が形成されてない部分より幅狭となるため、折曲げ部15の剛性が他の部分に比べて弱く、折曲げ開封包装体1Aの折り曲げが容易に行える。
また、窪み部22を、シート部材2における短辺側両縁部の中央部に形成してもよく、実施例1に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例3)
実施例1,2では収容部4をシール部415,416より高くなるように形成した折曲げ開封包装体1Aについて説明したが、実施例3では、図13に示すように、収容部4をシール部415,416と同一高さに形成した折曲げ開封包装体1Aについて説明する。
図13は実施例3の折曲げ開封包装体1Aの説明図であり、詳しくは、図13(a)はフィルム部材3における収容部4と対応する外面をシール部415,416と同一高さに形成した断面図、図13(b)はシール部415,416をシート部材2の外周縁部より外側に突出した断面図である。
実施例3の折曲げ開封包装体1Aは、フィルム部材3における収容部4と対応する外面を、シール部415,416と同一高さとなるように形成している(図13(a)参照)。また、シール部415,416をシート部材2の外周縁部より外側に向けて突出してもよい(図13(b)参照)。
これにより、二つ折り状態に折曲げ可能な構造を保ちながら、所定量の内容物Cを収容部4に収容することが可能な容積を確保することができるため、実施例1,2に加えた作用及び効果を奏することができる。
なお、図13(b)の折曲げ開封包装体1Aは、シート部材2を、1枚のフィルム部材3を二つ折りして形成するか、あるいは、2枚のフィルム部材3を貼り合わせて形成した包装体本体1aの片面に貼り合わせている。
(実施例4)
実施例1〜3では1個の折曲げ開封包装体1Aについて説明したが、実施例4では、図14に示すように、複数の折曲げ開封包装体1Aを折り畳み可能に連設した例について説明する。
図14は実施例4の折曲げ開封包装体1Aの説明図であり、詳しくは、図14(a)は連設型の折曲げ開封包装体1Aの平面図、図14(b)は二つ折り状態に折り畳まれた折曲げ開封包装体1Aを短手方向Wの中央部で分断した断面図である。
実施例4の折曲げ開封包装体1Aは、並列に配置された隣り合う折曲げ開封包装体1Aの長辺側縁部同士を可撓可能な連設部23で連設している。連設部23を可撓して、隣り合う折曲げ開封包装体1Aを収容部4が内側となるように折り畳む(図14(a)(b)参照)。
これにより、折曲げ開封包装体1Aの収容部4が内側に挟み込まれるため、例えば輸送中や運搬中等において、収容部4と対応するフィルム部材3の表面が汚れたり、傷付いたりすることをより確実に防止でき、清潔かつ衛生的な状態を保つことができる。
しかも、収容部4のフィルム部材3が破れたり、穴が開いたりしにくく、収容部4に収容された内容物Cが外部に漏洩することを防止できるため、実施例1〜3に加えた作用及び効果を奏することができる。
なお、折曲げ開封包装体1Aを1つの包装体に分離すれば、内容物Cを容易に取り出すことができる。
実施例4では2個の折曲げ開封包装体1Aを折り畳み可能に連設した例について説明したが、2個以上の折曲げ開封包装体1Aを折り畳み可能に連設してもよい。また、2個の折曲げ開封包装体1Aの隣り合う短辺側縁部同士を折り畳み可能に連設してもよい。
(実施例5)
実施例1〜4では平面視略矩形に形成した折曲げ開封包装体1Aについて説明したが、実施例5では、図15に示すように、実施例1の折曲げ開封包装体1Aより幅狭で縦長に形成した折曲げ開封包装体1Bについて説明する。
図15は実施例5の折曲げ開封包装体1Bの説明図であり、詳しくは、図15(a)は折曲げ開封包装体1Bの平面図、図15(b)は折曲げ開封包装体1Bを短手方向Wの中央部で分断した断面図である。
実施例5の折曲げ開封包装体1Bを略平坦な載置部(図示せず)に対して収容部4が下向きとなるように置いた場合、収容部4と対応するフィルム部材3の外面が載置部に接触することを回避できる。
しかも、所定の折曲げ角度θ1以下に折曲げられるまでは、封止材18による封止が解除されず、収容部4に収容された内容物Cが外部に漏洩することを防止できるため、実施例1〜4に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例6)
実施例1〜5ではシート部材2の曲率半径が大きい折曲げ開封包装体1Aについて説明したが、実施例6では、図16に示すように、シート部材2の曲率半径が小さい折曲げ開封包装体1Aについて説明する。
図16は実施例5の折曲げ開封包装体1Aを短手方向Wの中央部で分断した断面図である。
実施例6の折曲げ開封包装体1Aは、シート部材2を、実施例1〜4のシート部材2に比べて曲率半径が小径となる形状に形成しているため、折曲げ開封包装体1Aを略平坦な載置部に対して収容部4が下向きとなるように置いた場合、収容部4と対応するフィルム部材3が載置部に対してより間隔を隔てた状態に支持される。
これにより、手の指や物等が収容部4のフィルム部材3に強く当接したり、大きな衝撃が付与されることをより確実に防止できるとともに、フィルム部材3が破れたり、穴が開いたりしにくくなるため、実施例1〜5に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例7)
実施例1〜6では切込み17を幅Wiに形成した折曲げ開封包装体1Aについて説明したが、実施例7では、図17に示すように、切込み17を幅Wiより幅広に形成した折曲げ開封包装体1Aについて説明する。
図17は実施例7の折曲げ開封包装体1Aの説明図であり、詳しくは、図17(a)は折曲げ開封包装体1Aを表面側から見た平面図、図17(b)は折曲げ開封包装体1Aを二つ折りした状態の側面図、図17(c)は切込み17を開口した状態の概略拡大図である。
実施例7の折曲げ開封包装体1Aは、切込み17を、実施例1〜6の切込み17より幅広に形成しているため、折曲げ開封包装体1Aを二つ折り状態に折り曲げた際に、シート部材2の切込み17がより大きく開口される(図17(b)(c)参照)。
これにより、収容部4に収容された顆粒状や錠剤状の内容物Cが取り出しやすく、所定量の内容物Cをスムーズに取り出すことができるため、実施例1〜6に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例8)
実施例1〜7では平面視略矩形に形成した折曲げ開封包装体1Aについて説明したが、実施例8では、図18に示すように、平面視略瓢箪形に形成した折曲げ開封包装体1Cについて説明する。図18は実施例8の折曲げ開封包装体1Cの平面図である。
実施例8の折曲げ開封包装体1Cは、窪み部22Cを、シート部材2における折曲げ部15と対応する長辺側両縁部の中央部に対して、短手方向Wの両端部から中央部に向けて窪んだ形状に形成しているため、折曲げ開封包装体1Cを略平坦な載置部に対して収容部4が下向きとなるように置いた場合、手の指又は爪を、窪み部22Cから折曲げ開封包装体1Cの下側へ挿入することができる。
これにより、手の指や爪を折曲げ開封包装体1Cの長辺側両縁部に形成した窪み部22Cに引っ掛けるだけで、略平坦な載置部に置かれた折曲げ開封包装体1Cを簡単に取り上げることができる。この結果、実施例2に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例9)
実施例1〜7では平面視略矩形に形成した折曲げ開封包装体1A,1Bについて説明したが、実施例9では、図19に示すように、平面視略ドーナツ形状に形成した折曲げ開封包装体1Dについて説明する。
図19は実施例9の折曲げ開封包装体1Dの説明図であり、詳しくは、図19(a)は折曲げ開封包装体1Dの平面図、図19(b)は折曲げ開封包装体1Dを径方向の中央部で分断した断面図である。
実施例9の折曲げ開封包装体1Dは、平面視略ドーナツ形状に形成したシート部材2とフィルム部材3とを重ね合わせるとともに、部材2,3同士の対向する内周縁部と外周縁部とを接合して、内周縁部に形成したシール部415aと、外周縁部に形成したシール部416aとの間に、環状の収容部4を周方向に連続して形成している。
折曲げ部15と、開封領域16と、切込み17と、封止材18とを、シート部材2におけるシール部415aとシール部416aとの間の表面に設けている(図15(a)(b)参照)。
折曲げ開封包装体1Dの収容部4を、シート部材2における収容部4より外側斜め下方に向けて突出したシール部416aより内側に形成しているため、手の指や物等がシール部416aに当接しやすく、収容部4と対応するフィルム部材3に対して強く当接されることを回避できる。
しかも、折曲げ開封包装体1Dを略平坦な載置部に対して収容部4が下向きとなるように置いた場合、収容部4より外側斜め下方に向けて突出したシール部416aが設置部に接地され、収容部4が載置部に対して所定間隔を隔てられた状態に支持されるため、収容部4と対応するフィルム部材3の外面が載置部に接触することを回避できる。
さらに、手の指を、平面視略ドーナツ形状に形成されたシート部材2のシール部415aに引っ掛けるだけで、略平坦な載置部に置かれた折曲げ開封包装体1Aを簡単に取り上げることができるため、実施例1〜7に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例10)
実施例1〜9では液状やペースト状の内容物Cを取り出すことが可能な大きさに切込み17を開口する折曲げ開封包装体1A〜1Dについて説明したが、実施例10では、図20に示すように、顆粒状や錠剤状の内容物Cを取り出すことが可能な大きさに切込み17をより大きく開口する折曲げ開封包装体1Eについて説明する。
図20は実施例10の折曲げ開封包装体1Eの説明図であり、詳しくは、図20(a)は折曲げ罫線21に加えて4本の折曲げ罫線211を対角線に付設した概略平面図、図20(b)は折曲げ罫線21に直交して2本の折曲げ罫線212を短手方向Wの中央部に付設した概略平面図、図20(c)は折曲げ罫線211,212を組み合わせて付設した概略平面図、図20(d)は折曲げ罫線212を短手方向Wに所定間隔を隔てて複数本付設した概略平面図である。
実施例1〜9の折曲げ開封包装体1A〜1Dは、二つ折り状態に折り曲げて切込み17を開口するため、液状やペースト状の内容物Cは押し出すようにして取り出すことができるが、顆粒状や錠剤状の内容物Cは取り出しにくい。
これに対して、実施例10の折曲げ開封包装体1Eは、図20(a)(b)(c)(d)に示すように、シート部材2に付設した折曲げ罫線21に加えて複数本の折曲げ罫線211,212を付設しているため、折曲げ開封包装体1Eを二つ折り状態に折り曲げてシート部材2の切込み17を開口した際に、折曲げ開封包装体1Eを短手方向Wの両端部から中央部に向けて押圧し変形すれば、シート部材2の切込み17を長手方向L及び短手方向Wの両方向に開口することができる。
これにより、シート部材2の切込み17をより大きく開口することができるため、収容部4に収容された顆粒状や錠剤状の内容物Cが取り出しやすく、所定量の内容物Cをスムーズに取り出すことができる。この結果、実施例1〜9に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例11)
実施例1〜10では、切込み17を二つ折り状態に折り曲げて開口する折曲げ開封包装体1A〜1Eについて説明したが、実施例11では、図21に示すように、切込み17をテコの原理により大きく開口する折曲げ開封包装体1Aについて説明する。
図21は実施例11の折曲げ開封包装体1Aの説明図であり、詳しくは、図21(a)は凸部2c同士を当接した折曲げ開封包装体1Aの側面図、図21(b)は切込み17をより大きく開口した状態の折曲げ開封包装体1Aの側面図、図21(c)は凸部2c同士を当接した折曲げ開封包装体1Aの他の例の側面図である。
実施例11の折曲げ開封包装体1Aは、二つ折り状態に折り曲げた際に当接される側面視略半円形状の凸部2cを、シート部材2における折曲げ方向Gに対向する裏面側に2箇所設けている(図21(a)参照)。
折曲げ開封包装体1Aを二つ折り状態に折り曲げた際に、シート部材2の凸部2c同士が互いに当接された部分を支点とし、シート部材2の遊端側を力点として、テコの原理によって、作用点に相当する折曲げ部15に対して大きな引っ張り力が付与されるため、力点に付与する折曲げ力が小さくても、シート部材2の切込み17をより大きく開口することができる(図21(b)参照)。
これにより、収容部4に収容された顆粒状や錠剤状の内容物Cが取り出しやすく、所定量の内容物Cをスムーズに取り出すことができるため、実施例1〜10に加えた作用及び効果を奏することができる。
また、凸部2cを、シート部材2における折曲げ部15寄りの一部を裏面側に突出するとともに、シート部材2における折曲げ部15寄りの裏面側に2箇所設けてもよい(図21(c)参照)。
なお、実施例11では凸部2cを2箇所設けた例を説明したが、いずれか一方の面に1箇所設けてもよい。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の開封部は、実施形態の切込み17に対応し、
以下同様に、
重ね合せ手段は、重ね合せ装置43に対応し、
シール手段は、第1シール手段の縦シール装置45と、第2シール手段の横シール装置47に対応し、
シール工程は、第1シール工程の縦シール工程gと、第2シール工程の横シール工程iに対応し、
幅寄せ手段は、幅寄せ装置44に対応し、
充填手段は、充填装置46に対応し、
分断手段は、分断装置48に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
実施例1〜10の折曲げ開封包装体1A〜1Eでは、シート部材2全体の肉厚を、0.15mm〜0.7mmの範囲に含まれる肉厚に形成しているが、内容物Cを収容する収容部4の容量、収容部4に収容される内容物Cの重量、折曲げ開封包装体1A〜1Eの大きさや形状に応じてシート部材2の肉厚を選定してもよい。
また、フィルム部材3全体の肉厚を、実施例において0.05mm〜0.15mmの範囲に含まれる肉厚に形成しているが、実施例1〜10の折曲げ開封包装体1A〜1Eより容量が大きい包装体に用いる場合、上述の肉厚に限定されるものではない。
また、1つの収容部4を折曲げ開封包装体1A〜1Eに設けた例について説明したが、例えば複数の収容部4を1つの折曲げ開封包装体1A〜1Eに設けてもよい。
なお、例えばガスバリア性、防湿性、芳香性等を必要とする内容物Cを封入する場合、内容物Cの特性や物性に対応した材質のフィルムを複合化して用いる。
また、内容物Cに関連した表示内容(例えば文字や図柄、イラスト等)を、シート部材2に印刷する場合、シート部材2を覆う図示しないフィルムに印刷した後、シート部材2にラミネート加工してもよい。
a…切込み付設工程
b…押切り圧着工程
c…廃棄材巻回工程
d…基材巻回工程
e…重ね合せ工程
f…幅寄せ工程
g…縦シール工程
h…充填工程
i…横シール工程
j…分断工程
L…長手方向
W…短手方向
T…厚み方向
G…折曲げ方向
F…送り方向
C…収容物
1A,1B,1C,1D,1E…折曲げ開封包装体
1a…包装体本体
2…シート部材
3…フィルム部材
4…収容部
15…折曲げ部
16…剥離領域
17…切込み
18…封止材
19…凹部
20…凸部
21,211,212…折曲げ罫線
22,22C…窪み部
180…封止基材
222…シート基材
333…フィルム基材
40…製造装置
401…シート基材製造装置
402…包装体製造装置
411…切込み付設装置
412…押切り圧着装置
414…筒状包装体
415,416…シール部
43…重ね合せ装置
431…送りロール
44…幅寄せ装置
441…幅寄せ部材
442…幅寄せ溝
45…縦シール装置
451…縦シールロール
452…溝部
453,454…縦押圧部
46…充填装置
461…充填管
47…横シール装置
471…横シールロール
472…横押圧部
474…シート押圧部
475…フィルム押圧部
48…分断装置
481…回転刃
482…縦刃
483…横刃

Claims (18)

  1. 包装体本体の折曲げ動作に伴い開封される開封部を備えた折曲げ開封包装体であって、
    前記包装体本体が、
    前記開封部が一方の面に形成された二つ折り状態に折曲げ可能なシート部材と、
    前記シート部材の他方の面に貼り合わされたフィルム部材と、
    前記シート部材と前記フィルム部材の対向面間に形成された内容物を収容する収容部とで構成され、
    前記シート部材が、
    前記シート部材と前記フィルム部材とが重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に形成され、
    前記シート部材における前記収容部より外側に形成された外周縁部のうち少なくとも対向する縁部が、前記シート部材における張り出した部分と反対の方向に向けて突出された
    折曲げ開封包装体。
  2. 前記シート部材における張り出した部分の中央部と、該シート部材における前記収容部より外側に突出した外周縁部との高低差が、
    前記シート部材の長手方向及び短手方法のうちいずれか一方の寸法を基準として約3%〜約30%の範囲に含まれる高低差に形成された
    請求項1に記載の折曲げ開封包装体。
  3. 前記シート部材における張り出した部分と、該シート部材における前記収容部より外側に突出した外周縁部との高低差が、
    前記シート部材の肉厚を基準として約3倍〜約30倍の範囲に含まれる突出寸法に形成された
    請求項1又は2に記載の折曲げ開封包装体。
  4. 前記フィルム部材における前記収容部と対応する未接合部分の面積が、
    前記シート部材全体の面積を基準として約10%〜約90%の範囲に含まれる面積に形成された
    請求項1〜のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体。
  5. 前記シート部材における前記収容部より外側に突出された外周縁部のうち少なくとも対向する縁部に、
    該シート部材の外周部から中央部に向けて凹状に窪んだ窪み部が形成された
    請求項1〜のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体。
  6. 並列に配置された複数の前記包装体本体における前記シート部材の端部同士が可撓可能な連設部を介して折り畳み可能に連設された
    請求項1〜のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体。
  7. 二つ折り状態に折り曲げる動作に伴い開封される開封部が一方の面に形成されたシート基材と、前記シート基材の他方の面に貼り合わされるフィルム基材と、前記基材同士の対向面間に形成される内容物を充填する収容部とを備えた折曲げ開封包装体の製造装置であって、
    前記シート基材における他方の面に対して前記フィルム基材を重ね合わせる重ね合せ手段と、
    前記重ね合せ手段により重ね合わされた前記基材同士の対向する周縁部を熱シールする際に、前記シート基材を前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形するシール手段と、
    前記基材同士の対向する周縁部を前記シール手段により熱シールする際に、前記基材同士の対向面間に形成される前記収容部に対して前記内容物を充填する充填手段と、
    前記基材同士を熱シールして形成した帯状の包装体を、前記内容物が充填された1つの包装体に分断する分断手段と、を備えた
    折曲げ開封包装体の製造装置。
  8. 前記シール手段が、
    前記シート基材及び前記フィルム基材における長手方向に重ね合わされた両側の部分を熱シールする際に、前記シート基材を前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した断面略弧形状に変形する第1シール手段と、
    前記基材同士における短手方向に重ね合わされた部分を熱シールする際に、前記基材同士の短手方向に重ね合わされた部分を前記シート基材の張り出した部分と反対の方向に向けて突出された断面略弧形状に変形する第2シール手段とで構成された
    請求項に記載の折曲げ開封包装体の製造装置。
  9. 前記重ね合わせ手段と前記シール手段との間に、
    前記シート基材を短手方向の中央部に向けて幅寄せするとともに、前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形する幅寄せ手段を備えた
    請求項又はに記載の折曲げ開封包装体の製造装置。
  10. 前記第1シール手段が、
    前記シート基材側に配置された一方の縦シールロールと、前記フィルム基材側に配置された他方の縦シールロールとで構成され、
    一方及び他方の前記縦シールロールにおける軸方向の両端部周面に、
    前記基材同士における長手方向に重ね合わされた両側の部分を熱シールする縦押圧部が周方向に連続して形成され、
    一方の前記縦シールロールの縦押圧部が、軸方向の両端部から中央部に向けて徐々に外径が小さくなる形状に形成され、
    他方の前記縦シールロールの縦押圧部が、軸方向の両端部から中央部に向けて徐々に外径が大きくなる形状に形成された
    請求項のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造装置。
  11. 前記第2シール手段が、
    前記シート基材側に配置された一方の横シールロールと、前記フィルム基材側に配置された他方の横シールロールとで構成され、
    一方の前記横シールロールの周面に、前記シート基材側を前記基材同士が重ね合わされた方向に押圧する凸状のシート押圧部が形成され、
    他方の前記横シールロールの周面に、前記フィルム基材側を前記基材同士が重ね合わされた方向に押圧する凹状のフィルム押圧部が形成された
    請求項10のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造装置。
  12. 一方の前記縦シールロール及び前記横シールロールの熱シール温度より、他方の前記縦シールロール及び前記横シールロールの熱シール温度が高温に設定された
    請求項11のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造装置。
  13. 二つ折り状態に折り曲げる動作に伴い開封される開封部が一方の面に形成されたシート基材と、前記シート基材の他方の面に貼り合わされるフィルム基材と、前記基材同士の対向面間に形成される内容物を充填する収容部とを備えた折曲げ開封包装体の製造方法であって、
    前記シート基材における他方の面に対して前記フィルム基材を重ね合わせる重ね合せ手段を備えた重ね合わせ工程と、
    前記重ね合せ工程において重ね合わされた前記基材同士の対向する周縁部を熱シールする際に、前記シート基材を前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形するシール手段を備えたシール工程と、
    前記シール工程において前記基材同士の対向する周縁部を熱シールする際に、前記基材同士の対向面間に形成される前記収容部に対して前記内容物を充填する充填手段を備えた充填工程と、
    前記基材同士を熱シールして形成した帯状の包装体を、前記内容物が充填された1つの包装体に分断する分断手段を備えた分断工程とを、この順で行う
    折曲げ開封包装体の製造方法。
  14. 前記シール工程が、
    前記シート基材及び前記フィルム基材における長手方向に重ね合わされた両側の部分を熱シールする際に、前記シート基材を前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した断面略弧形状に変形する第1シール手段を備えた第1シール工程と、
    前記第1シール工程にて形成された筒状包装体における短手方向に重ね合わされた部分を熱シールする際に、前記基材同士の短手方向に重ね合わされた部分を前記シート基材の張り出した部分と反対の方向に向けて突出された断面略弧形状に変形する第2シール手段を備えた第2シール工程とで構成された
    請求項13に記載の折曲げ開封包装体の製造方法。
  15. 前記重ね合わせ工程と前記シール工程との間に、
    前記シート基材を短手方向の中央部に向けて幅寄せするとともに、前記基材同士が重ね合わされた方向と反対の方向に向けて張り出した形状に変形する幅寄せ手段を備えた幅寄せ工程が配置された
    請求項13又は14に記載の折曲げ開封包装体の製造方法。
  16. 前記第1シール手段が、
    前記シート基材側に配置された一方の縦シールロールと、前記フィルム基材側に配置された他方の縦シールロールとで構成され、
    一方及び他方の前記縦シールロールにおける軸方向の両端部周面に、
    前記基材同士における長手方向に重ね合わされた両側の部分を熱シールする縦押圧部が周方向に連続して形成され、
    一方の前記縦シールロールの縦押圧部が、軸方向の両端部から中央部に向けて徐々に外径が小さくなる形状に形成され、
    他方の前記縦シールロールの縦押圧部が、軸方向の両端部から中央部に向けて徐々に外径が大きくなる形状に形成された
    請求項1315のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造方法。
  17. 前記第2シール手段が、
    前記シート基材側に配置された一方の横シールロールと、前記フィルム基材側に配置された他方の横シールロールとで構成され、
    一方の前記横シールロールの周面に、前記シート基材側を前記基材同士が重ね合わされた方向に押圧する凸状のシート押圧部が形成され、
    他方の前記横シールロールの周面に、前記フィルム基材側を前記基材同士が重ね合わされた方向に押圧する凹状のフィルム押圧部が形成された
    請求項1316のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造方法。
  18. 一方の前記縦シールロール及び前記横シールロールの熱シール温度より、他方の前記縦シールロール及び前記横シールロールの熱シール温度が高温に設定された
    請求項1317のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造方法。
JP2016199684A 2016-10-11 2016-10-11 折曲げ開封包装体、折曲げ開封包装体の製造装置及び製造方法 Active JP6598157B2 (ja)

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