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JP6582154B1 - 中間支保工 - Google Patents

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JP6582154B1
JP6582154B1 JP2019512018A JP2019512018A JP6582154B1 JP 6582154 B1 JP6582154 B1 JP 6582154B1 JP 2019512018 A JP2019512018 A JP 2019512018A JP 2019512018 A JP2019512018 A JP 2019512018A JP 6582154 B1 JP6582154 B1 JP 6582154B1
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Abstract

コンクリートスラブの型枠として用いられるデッキプレートが全体の長さを変更できる構造であっても支柱を用いずにデッキプレートを下方から支持することが可能な中間支保工を提供する。本発明の本発明の中間支保工(1a)は、所定の間隔を空けて互いに平行をなすように設置された一対のH型鋼(58a,58a)の間に、それらの長手方向と直交するように架け渡されたデッキプレート(51)を下方から支持する鋼製梁(2)と、一対のH型鋼(58a,58a)の両端近傍に、それらの長手方向と直交するように設置される一対のH型鋼(58b,58b)に取り付けられた状態で鋼製梁(2)の両端をそれぞれ支持する梁支持具(3a,3a)を備えている。

Description

本発明は、建築物の床や天井等にコンクリートスラブを形成する際に型枠を支持する中間支保工に係り、特に、支柱を用いずに型枠の中間部分を支持することができる中間支保工に関する。
鉄筋コンクリートや鉄骨を構造材料とする建築物では、床や天井等にコンクリートスラブを形成する際に、金属製の板材を加工したデッキプレートが型枠の一部として用いられる場合が多い。
従来のデッキプレートは、梁の上面に溶接されたり、ボルト締め等によって梁などに固定されたりしていたため、固化したコンクリートスラブから分離して回収することが困難であった。しかしながら、このようなデッキプレートは、コンクリートが固化してスラブが形成された時点で、その役割を終えるため、コンクリートスラブの施工後に効率よく回収できるように、コンクリートスラブからの分離が容易な構造であることが望ましい。
例えば、特許文献1には、全体の長さの調節を効率良く行うことができるとともに、コンクリートスラブを施工した後に回収して複数回繰り返して利用できるデッキプレートとその製造方法に関する発明が記載されている。
ここで、特許文献1に記載されているように全体の長さの調節ができるデッキプレートの一般的な構造について、図11及び図12を用いて説明する。ただし、図11(a)及び図11(b)はそれぞれ上述のデッキプレートの正面図及び平面図であり、図12(a)及び図12(b)は図11(a)に示したデッキプレートを構成する2種類の型枠部材の正面図であり、図12(c)及び図12(d)はそれらの型枠部材の平面図である。
図11及び図12に示すように、デッキプレート51は、上面54a,55aがコンクリートを打設する際に成型面となる平板54,55と、この平板54,55の下面54b,55bに溶接や接着あるいはリベットやビスによって固定される角パイプ56,57によって構成される厚さ0.8mm程度の金属製の型枠部材52,53からなる。
角パイプ56は一端が扁平状に押圧変形されており、この端部(以下、扁平端56bという。)を閉塞するように金属製の長尺部材(図示せず)がその内部に挿設されている。そして、角パイプ56の外寸は角パイプ57の内寸よりも小さく、開口端56aは開口端57aに対して挿通可能に形成されている。
角パイプ56の上面56cは平板54に対し、長手方向の中央付近と扁平端56bの近傍の2か所がスポット溶接されており、角パイプ57の上面57bは平板55に対し、長手方向の中央付近と両端近傍の3か所がスポット溶接されている。これにより、型枠部材52は、型枠部材53の角パイプ57の内部に角パイプ56を挿通するようにして、平板54の下面54bと角パイプ56の上面56cの間に、平板55を所定の長さだけ挿入可能となっている。
なお、平板54,55は厚さが0.8mm程度と薄いため、平板54の下面54bと角パイプ56の上面56cの間に平板55を挿入して平板54,55の一部を重ね合わせた後、上面54a,55aにコンクリートを打設した場合でも、平板54の下面54bと平板55の上面55aの間にコンクリートが入り込むおそれはない。
このように、デッキプレート51は、角パイプ56の開口端56aを角パイプ57の開口端57aの内部に挿入するようにして型枠部材52を型枠部材53に連結し、図11(a)に矢印Xで示すように型枠部材52,53を互いにスライドさせることにより、全長を容易に調節可能な構造となっている。
特許文献1に記載されたデッキプレートは、このような構造を備えていることから、コンクリートスラブからの分離が容易であり、回収した後の利用範囲も広いため、再利用に適している。また、全長を調節することで、再利用の際に設置場所に対する制約を受け難いというメリットもある。
国際公開第2015/029197号パンフレット
図11及び図12に示したデッキプレート51を用いたコンクリートスラブの施工方法について図13を用いて説明する。なお、図13は図11及び図12に示したデッキプレート51が一対のH型鋼の間に架け渡された状態を示した図である。
鉄骨を構造材料とする建築物の場合、図13に示すように上下のフランジが水平をなすとともに、所定の間隔を空けて互いに平行に設置された一対のH型鋼58a,58aの間に複数枚のデッキプレート51が架け渡される。ただし、H型鋼58a,58aの上部近傍には、その長手方向と平行に角材59,59が設置されており、デッキプレート51の両端は、実際には、この一対の角材59,59の上面に両端がそれぞれ載置される。
また、鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物の場合には、既に形成されている下階のスラブ等の上に組み上げられた支保工の上に梁型枠が設置される。そして、この梁型枠の側部に固定された角材の上面に端部を載置するようにして、所定の間隔を空けて互いに平行に設置された一対の梁型枠の間に複数枚のデッキプレート51が掛け渡される。
上述のいずれの場合であっても、支保工の一部を構成する支柱によってデッキプレート51の中央部が支持された状態で平板54,55の上面54a,55a(図11(a)参照)に型枠が形成され、この型枠の内部にコンクリートが打設される。
型枠内のコンクリートが固化すると、型枠や支柱あるいはデッキプレート51などが撤去されるが、このとき、全ての支柱が一度に撤去されてしまうと、支えを失ったデッキプレート51が不用意に落下してしまうおそれがある。そのため、通常、所定のデッキプレート51に対し、それまで支柱で支持されていた箇所とは別の箇所を支持するための新たな支柱が設置され、全てのデッキプレート51が撤去された後、それらの支柱が撤去される。
このように、デッキプレート51は、コンクリートスラブの施工時に、所定の間隔を空けて互いに平行をなすように設置された一対のH型鋼や梁型枠の側部に固定された角材の上面に両端がそれぞれ載置された状態で、上面にコンクリートが打設される。そのため、デッキプレート51には、その長手方向の中央部を最も大きく撓ませるような曲げモーメントが発生する。しかし、この曲げモーメントの作用によってデッキプレート51が撓んでしまうと、コンクリートスラブの平坦度が保たれなくなるなどの不具合が生じる。そこで、上述したように、特許文献1に記載された発明も含め、従来、デッキプレート51は、その中央部を支柱によって支持する必要があった。
しかしながら、このように支柱を使用した場合、材料費がかかるだけでなく、設置や撤去に時間を要し、全体の工期が長くなることから、作業コストが嵩んでしまうという課題があった。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、コンクリートスラブの型枠として用いられるデッキプレートが全体の長さを変更できる構造であっても支柱を用いずにデッキプレートを下方から支持することが可能な中間支保工を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、鉄骨を構造材料とする建築物においてコンクリートスラブを形成する際に用いられる中間支保工であって、互いに平行をなすように設置された一対の第1のH型鋼の間に、それらの長手方向と直交するように架け渡されたデッキプレートの下面に対して上面を当接させた状態で一対の第1のH型鋼と平行に設置された鋼製梁と、一対の第1のH型鋼の両端近傍に、それらの長手方向と直交するようにそれぞれ設置される一対の第2のH型鋼に取り付けられた状態で鋼製梁の両端をそれぞれ支持する一対の梁支持具と、を備え、梁支持具は、上面に角材が載置される角材受け金具を有し、角材を介して鋼製梁の端部を支持可能に形成されていることを特徴とするものである。
第1の発明においては、デッキプレートが鋼製梁によって下方から支持されるという作用を有する。このとき、鋼製梁を支持する梁支持具が第2のH型鋼に取り付けられる構造であることから、デッキプレートや鋼製梁を支持するための支柱を設置する必要がない。さらに、第1の発明では、鋼製梁の端部が梁支持具によって角材を介して支持される構造であることから、一対の梁支持具により複数本の鋼製梁が支持されるという作用を有する。
第2の発明は、第1の発明において、梁支持具は、外周面と内周面にそれぞれ第1の雄ネジ部と雌ネジ部が設けられるとともに第1の受け金具が一端に取り付けられた第1の円筒体と、第2の受け金具が一端に取り付けられた第2の円筒体と、雌ネジ部に螺合する第2の雄ネジ部が外周面に設けられるとともに第1の円筒体に一端が螺入され、他端が第2の円筒体によって、第1の円筒体の円筒軸方向への移動を規制されるとともに円筒軸を中心として回動可能に保持された第1の支柱と、この第1の支柱の他端に設けられた斜歯に螺合するように第2の受け金具の上面に設置されたウォームと、第1の円筒体を第2の円筒体に対して、円筒軸方向の移動を許容しつつ、円筒軸を中心として回動不能に連結する第1の回り止め手段と、第1の円筒体に回動可能に外挿された筒状の支持金具と、この支持金具に設置された角材受け金具と、第1の円筒体の第1の雄ネジ部に螺合した状態で第2の円筒体と支持金具の間に設置された第1のナットと、を備えており、角材受け金具は、平面視略矩形状をなし第1の円筒体の円筒軸方向に直交するように一端が支持金具に接合される平坦部と、第1の円筒体の円筒軸方向と平行に第1の受け金具へ向かって平坦部の他端から延設される第1の直立部と、からなり、平坦部は、第1の直立部と支持金具の間に角材を配置可能に形成されていることを特徴とするものである。
第2の発明において、第1の円筒体が第2の円筒体の上方に配置されるようにして第1の円筒体の円筒軸方向が鉛直方向と平行になるように梁支持具が設置された状態でウォームを回転させると、第1の支柱が回転し、これに伴い、第1の支柱の第2の雄ネジ部に雌ネジ部が螺合している第1の円筒体が上下方向へ移動する結果、梁支持具の全長が変化する。
また、この状態で第1のナットを回転させると、第1の円筒体に対してその円筒軸方向へ第1のナットが移動することにより、支持金具が第1の円筒体の円筒軸方向へ移動する。
このように、第2の発明では、第1の発明の作用に加え、ウォームを回転させるという簡単な操作によって梁支持具全体の長さが変化するという作用を有する。また、梁支持具において、第2のH型鋼の上下のフランジに第1の受け金具と第2の受け金具をそれぞれ当接させるとともに、角材受け金具に対し、側面を第1の直立部に当接させるようにして角材を平坦部の上面に設置した状態で第1のナットを回動させると、支持金具に設置された角材受け金具が上下方向へ移動することにより、角材受け金具の平坦部に載置された角材の高さが変化するという作用を有する。
第3の発明は、第2の発明において、梁支持具は、第1の円筒体とウォームと第1の支柱と第1の回り止め手段を備える代わりに、外周面に第2の雄ネジ部が設けられるとともに第1の受け金具が一端に取り付けられた第2の支柱と、この第2の支柱の第2の雄ネジ部に螺合される第2のナットと、第2の支柱を第2の円筒体に対して、その円筒軸方向の移動を許容しつつ、当該円筒軸を中心として回動不能に連結する第2の回り止め手段と、を備え、支持金具は、第1の円筒体の代わりに第2の支柱に回動可能に外挿され、第1のナットは、第1の円筒体の代わりに第2の支柱の第2の雄ネジ部に螺合した状態で第2の円筒体と支持金具の間に設置され、第2のナットは、第1のナットの下方に配されるとともに、第2の支柱の第2の雄ネジ部に螺合した状態で第2の円筒体と第1のナットの間に設置されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、第2のナットを回転させることによって、第2の発明においてウォームを回転させた場合と同様の作用が発揮される。
第4の発明は、鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物においてコンクリートスラブを形成する際に用いられる中間支保工であって、互いに平行をなすように設置された一対の第1の梁型枠の間に、それらの長手方向と直交するように架け渡されたデッキプレートの下面に対して上面を当接させた状態で一対の第1の梁型枠と平行に設置された鋼製梁と、一対の第1の梁型枠の両端近傍に、それらの長手方向と直交するようにそれぞれ設置される一対の第2の梁型枠に取り付けられた状態で鋼製梁の両端をそれぞれ支持する一対の梁支持具と、を備え、梁支持具は、上面に角材が載置される角材受け金具を有し、角材を介して鋼製梁の端部を支持可能に形成されていることを特徴とするものである。
鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物においてコンクリートスラブを形成する場合、鉄骨を構造材料とする建築物においてコンクリートスラブを形成する際に第1の発明によって発揮される作用と同様の作用が第4の発明によって発揮される。
第5の発明は、第4の発明において、梁支持具は、平面視矩形状をなすとともに一端が下方へ直角に折り曲げられるようにして直立部が形成された長尺部材と、この長尺部材の下面に上端が連結された角筒状の支柱と、この支柱の外側に遊挿された状態で支柱に対して上端が回動可能に連結された角筒状の支持金具と、この支持金具に設置された角材受け金具と、支持金具においてその回動軸と平行な2つの側面のうちの一方に設けられた第1のボルト孔に、支持金具の内部へ先端部を突出可能に螺入された傾き調整用ボルトと、を備え、角材受け金具は、平面視略矩形状をなし第1のボルト孔が設けられた支持金具の側面に対して鋭角をなすように一端が接合される平坦部と、平坦部に直交するようにその他端から上方へ延設される第1の直立部と、からなり、平坦部は、第1の直立部と支持金具の間に角材を配置可能に形成されていることを特徴とするものである。
第5の発明では、せき板と横桟木を備えた第2の梁型枠において、せき板の上部側面に直立部を係止させるようにして長尺部材を横桟木の上面に載置することにより、梁支持具が第2の梁型枠に固定される。また、コンクリートスラブの施工後には、第2の梁型枠を撤去することにより、梁支持具がコンクリートスラブから分離可能な状態になる。すなわち、第5の発明においては、第2の梁型枠に梁支持具を取り付ける作業やコンクリートスラブから梁支持具を回収する作業が容易である。
また、梁支持具が第2の梁型枠に取り付けられている場合、支持金具には、その自重によって、角材受け金具の平坦部の先端側(第1の直立部に接続されている側)を下方へ移動させようとする回転モーメントが発生する。このとき、先端部が支柱に当接した状態にある傾き調整用ボルトは、支持金具の回転を阻止して、角材受け金具の平坦部の長手方向(支持金具の側面に接合された基端側から上記先端側に向かう方向)と水平方向とのなす角度を維持するように機能する。
すなわち、第5の発明においては、傾き調整用ボルトを操作して、その先端部が支持金具の第1のボルト孔から突出する長さを調節することで、平坦部の長手方向が水平方向と所定の角度をなした状態に角材受け金具の姿勢が保たれるという作用を有する。
第6の発明は、第1の発明乃至第5の発明のいずれかの発明において、梁支持具は、角材受け金具において第1の直立部を設ける代わりに、互いに平行をなす平坦部の2つの端縁から一対の第2の直立部が上方へ延設された梁受け金具を備えていることを特徴とするものである。
第6の発明においては、第1の発明乃至第5の発明のいずれかの発明の作用に加え、H型鋼や梁型枠の端部付近のように、角材を介して鋼製梁の端部を支持する構造の梁支持具を設置できない場所であっても、鋼製梁が梁支持具によって支持されるという作用を有する。
第7の発明は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの発明において、鋼製梁は、鋼製の長尺部材と、この長尺部材の長手方向の一端から所望の間隔をあけて、第1の面に設けられる鋼製の補強部材からなる一対の固定金具と、下面に第2のボルト孔が形成された鋼製の角パイプと、この角パイプの内部へ先端部を突出可能に第2のボルト孔に螺入されたボルトと、を備え、補強部材は、長尺部材の長手方向の他端側から角パイプの内部に少なくとも一部が長尺部材とともに挿設可能に形成されていることを特徴とするものである。
第7の発明においては、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの発明の作用に加え、固定金具を角パイプの長手方向へスライドさせることにより、鋼製梁全体の長さが変化するという作用を有する。また、周知のペコビームと呼ばれる支保梁材よりも軽量であり、しかも部材が少ないため、製造コストが安いという作用を有する。さらに、角パイプの第2のボルト孔に螺入されているボルトを回転させて、第2のボルト孔から突出した先端部で角パイプの下面を押圧することによって、固定金具が角パイプに対して固定されるという作用を有する。
デッキプレートをコンクリートスラブの型枠として用いる場合、コンクリートの荷重によってデッキプレートが撓まないように、デッキプレートを下方から支持するための支柱が設置される。しかしながら、支柱を使用すると、材料費がかかるだけでなく、設置や撤去に時間を要し、全体の工期が長くなることから、作業コストが嵩んでしまう。特に、全体の長さを変更できるようにデッキプレートが複数の型枠材によって構成されている場合、それぞれの型枠材の接続部分に支柱を設置する必要があるため、支柱の設置や撤去に要する費用はさらに高額なものとなる。
これに対し、第1の発明では、全体の長さを変更できるような構造のデッキプレートをコンクリートスラブの型枠として用いる場合にも、支柱を用いずにデッキプレートを下方から支持することが可能である。この場合、支柱の設置や撤去に要する費用が発生しないため、コンクリートスラブの施工費用を安く抑えることができる。そして、このような効果は、全体の長さを変更できるように複数の型枠材によって構成されたデッキプレートをコンクリートスラブの型枠として用いる場合に、特に顕著に発揮される。
また、第1の発明では、一対の梁支持具によって複数の鋼製梁を支持することが可能であるため、第2のH型鋼1本あたりの梁支持具の設置個数を少なくして、第2のH型鋼に対する梁支持具の取り付けや取り外しに要する作業の効率化を図ることができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、梁支持具を第2のH型鋼の上側フランジと下側フランジの間に設置した後にウォームを回転させて第1の円筒体を上昇させ、上側フランジの下面と下側フランジの上面に対して第1の受け金具と第2の受け金具をそれぞれ当接させた状態で、さらにウォームを回転させて第1の円筒体を上昇させると、上側フランジの下面と下側フランジの上面が第1の受け金具と第2の受け金具によってそれぞれ押圧されるため、梁支持具を第2のH型鋼に対して確実に固定できるという効果を奏する。
また、第2の発明によれば、梁支持具全体の長さの調節が容易であるため、上側フランジから下側フランジまでの距離が異なる複数種類の第2のH型鋼に対しても、その距離に応じて梁支持具の全長を変えることで、梁支持具を支障なく設置できるという効果を奏する。
さらに、第2の発明によれば、梁支持具の角材受け金具に載置された角材の上面の高さの調節が容易であるため、フランジの厚さが異なる別の第2のH型鋼に用いる場合にも、鋼製梁の上面がデッキプレートの下面に当接するように、角材の上面にスペーサを設置するなどして鋼製梁の上面の高さを調整する作業を行う必要がない。したがって、第2の発明によれば、デッキプレートの設置作業を短時間で効率良く行うことができる。
第3の発明によれば、第2のナットを回転させることによって、第2の発明においてウォームを回転させた場合と同様の効果が発揮される。
第4の発明によれば、鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物においてコンクリートスラブを形成する場合に、鉄骨を構造材料とする建築物においてコンクリートスラブを形成する場合に第1の発明が奏する効果と同様の効果を奏する。
第5の発明によれば、梁支持具を第2の梁型枠に取り付けた後、傾き調整用ボルトを回転させることで、水平方向に対する角材受け金具の平坦部の傾きを調整することができる。したがって、コンクリートスラブが形成された段階で、傾き調整用ボルトを操作して、その先端部が支持金具のボルト孔から突出する長さを短くすると、平坦部が角材から離れる方向へ角材受け金具が回転するため、角材の撤去が可能になる。そして、角材を撤去すれば、鋼製梁も容易に撤去可能な状態になる。さらに、第2の梁型枠を撤去すると、梁支持具をコンクリートスラブから回収することができる。
このように、第5の発明によれば、第2の梁型枠に梁支持具を取り付ける作業やコンクリートスラブから梁支持具を回収する作業が容易であるため、第4の発明の効果に加えて、デッキプレートの設置作業や撤去作業を短時間で効率良く行うことができるという効果を奏する。
第6の発明によれば、第1の発明乃至第5の発明のいずれかの発明と同様の効果に加え、H型鋼や梁型枠の端部付近のように、角材を介して鋼製梁の端部を支持する構造の梁支持具を設置できない場所に対しても、鋼製梁を設置できるという効果を奏する。
第7の発明によれば、コンクリートスラブの形成後に、鋼製梁全体の長さを短くすることで、梁支持具から鋼製梁を取り外す作業が容易となる。そして、鋼製梁がこのような構造であれば、全体の長さが調節可能であるため、回収後の利用範囲が広い。すなわち、第7の発明によれば、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの発明と同様の効果に加え、鋼製梁を容易に回収して再利用することができるという効果を奏する。
(a)は一対のH型鋼の間に架け渡されたデッキプレートが本発明の実施の形態に係る中間支保工の実施例1によって支持される状態を示した斜視図であり、(b)は同図(a)におけるA方向矢視図である。 (a)は一対のH型鋼の間に架け渡されたデッキプレートが本発明の実施の形態に係る中間支保工の実施例1によって支持される状態を示した斜視図であり、(b)は同図(a)におけるB方向矢視図である。 (a)及び(b)はそれぞれ鋼製梁を構成する角パイプの正面図と固定金具の斜視図であり、(c)は固定金具を構成する補強部材の斜視図である。 (a)及び(b)は実施例1の中間支保工を構成する2種類の梁支持具がH型鋼に取り付けられた状態を示す斜視図である。 (a)は図1(b)の変形例を示した図であり、(b)は図4(a)におけるC−C線矢視断面図である。 (a)乃至(c)は一対のH型鋼の間に架け渡されたデッキプレートが本発明の実施の形態に係る実施例2の中間支保工によって支持される状態を示した正面図である。 (a)及び(b)は本実施例の中間支保工を構成する2種類の梁支持具の正面図であり、(c)及び(d)はそれぞれ同図(a)及び(b)に示した角材受け金具と梁受け金具の平面図であり、(e)は同図(a)及び(b)に示した支柱の正面図である。 (a)乃至(c)は一対の梁型枠の間に架け渡されたデッキプレートが本発明の実施の形態に係る実施例3の中間支保工によって支持される状態を示した正面図である。 (a)は図8(b)におけるD部の拡大図であり、(b)は同図(a)に示した係止金具の平面図であり、(c)は同図(a)におけるF−F線矢視断面図である。 (a)は図8(c)におけるE部の拡大図であり、(b)は同図(a)におけるG−G線矢視断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ全長を変えることができる一般的なデッキプレートの正面図及び平面図である。 (a)及び(b)は図11(a)に示したデッキプレートを構成する2種類の型枠部材の正面図であり、(c)及び(d)はそれぞれ同図(a)及び(b)に示した型枠部材の平面図である。 図11及び図12に示したデッキプレートが一対のH型鋼の間に架け渡された状態を示した図である。
本発明の中間支保工について、図1乃至図10を参照しながら具体的に説明する。なお、本発明の中間支保工は、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートを構造材料とする構築物においてコンクリートスラブを形成する際に、一対の梁型枠の間や一対のH型鋼の間に掛け渡されるデッキプレートを下方から支持するものである。
したがって、以下の説明では、デッキプレートがそのようにして実際に設置された状態を想定して、「上面」や「下面」あるいは「水平」や「鉛直」などの表現を用いている。
図1(a)及び図2(a)は一対のH型鋼の間に架け渡されたデッキプレートが本発明の中間支保工によって支持される状態を示した斜視図であり、図1(b)及び図2(b)はそれぞれ図1(a)におけるA方向矢視図及び図2(a)におけるB方向矢視図である。
なお、図2(a)は図13において本発明の中間支保工が追加された図に相当し、図1(a)は図2(a)を鉛直方向に平行な軸を中心として90度回転させた図に相当する。ただし、図1(a)では図2(a)に示したH型鋼58aの図示を省略するとともに、図2(a)では図1(a)に示したH型鋼58bの図示を省略している。また、図2(a)では図1(a)に一部を省略して示した7枚のデッキプレート51のうち、4枚のデッキプレート51について、その全体を示している。さらに、図11乃至図13に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図1及び図2に示すように、本発明の中間支保工1aは、所定の間隔を空けて互いに平行をなすように設置された一対のH型鋼58a,58aの間に、それらの長手方向と直交するように架け渡されたデッキプレート51の下面に対して上面を当接させた状態で一対のH型鋼58a,58aと平行に設置された鋼製梁2と、一対のH型鋼58a,58aの両端近傍に、それらの長手方向と直交するようにそれぞれ設置される一対のH型鋼58b,58bに取り付けられた状態で角材59を介して鋼製梁2の両端をそれぞれ支持する梁支持具3a,3aを備えている。
なお、この梁支持具3aは、図2(a)又は図2(b)に示すように、一対のH型鋼58a,58aに取り付けられた状態でデッキプレート51の両端をそれぞれ支持するデッキプレート支持具として用いることが可能な構造となっている。
図3(a)及び図3(b)はそれぞれ鋼製梁2を構成する角パイプ4の正面図と固定金具5の斜視図であり、図3(c)は固定金具5を構成する補強部材6の斜視図である。
図3(a)に示すように、鋼製の角パイプ4は、断面が高さ方向の長さよりも幅方向の長さが短いような縦長の形状をなしており、その下面4aには、ボルト8が螺入されるボルト孔(図示せず)と、ボルト8に螺合する雌ネジ部が内周面に形成されたボルト孔(図示せず)を有する台座9が上記2つのボルト孔にボルト8を連通可能に設けられている。そして、角パイプ4のボルト孔には、ボルト8が角パイプ4の内部へ突出した先端部によって、後述するように角パイプ4に内挿された固定金具5の下面を押圧可能に螺入されている。
このような構造の角パイプ4においては、ボルト孔に螺入されたボルト8を回す際に、その中心軸がぶれないように台座9によってボルト8が保持されるという作用を有する。
中心軸がぶれると、ボルト8を回し難くなるとともに、ボルト8を回す力が角パイプ4のボルト孔の縁に対して不均一に加わるため、その箇所が破損するおそれがあるが、上述のとおり、角パイプ4ではボルト8に対して台座9が設けられているため、ボルト8を操作し易いだけでなく、角パイプ4のボルト孔の破損を防ぐことができるという効果を有している。
図3(b)及び図3(c)に示すように、鋼製の固定金具5は、平面視矩形状をなすとともに一端が下方へ直角に折り曲げられるようにして直立部7aが形成された金属製の長尺部材7と、この長尺部材7の下面7bに設けられる補強部材6からなる。また、長尺部材7には、直立部7aの近傍に釘孔7cが設けられている。なお、釘孔7cは、角材59の上面に載置された長尺部材7の一端を角材59に対して釘止めする際に用いられる。
補強部材6は、側面視台形をなし、長尺部材7の幅方向の中央において下面7bに接合された補強板10に対して、長手方向の両端に立設板11と連結板12が設置されるとともに、下面に長尺板13が設置された構造となっている。
長尺部材7と補強部材6は、それらの幅(短手方向の長さ)と高さ(長尺部材7に直交する方向の長さ)が角パイプ4の開口部の幅と高さ(内側の寸法)よりもそれぞれ短くなるように形成されている。
すなわち、固定金具5は、角パイプ4に内挿可能な構造となっている。したがって、図1(a)又は図1(b)に示すように、固定金具5は角パイプ4の内部へ挿設された状態で使用される。
このような構造の固定金具5においては、長尺部材7や長尺板13に垂直な方向やそれ以外の方向について、補強板10が補強部材6の圧縮強度を高めるように作用する。また、固定金具5では、補強部材6において長尺部材7の長手方向の一端に近い側にあり、かつ、下面7bに直交する方向へ長尺部材7から最も離れている箇所(すなわち、直立部7aに近い側の長尺板13の端部)と、長尺部材7において補強部材6が設けられていない部分の下面7bを連結する連結板12及びこの連結板12に接している側の補強板10の端部によって、長尺部材7において補強部材6が設けられていない部分の曲げ強度が高められるという作用を有する。したがって、固定金具5では、鋼製梁2がH型鋼58b,58bの間に架け渡された場合に、角材59の上面に載置される部分の長尺部材7や補強部材6が破損し難い。
また、角パイプ4に挿設された固定金具5は、角パイプ4の長手方向へスライド可能となっている。この状態で、角パイプ4のボルト孔と台座9のボルト孔に螺入されているボルト8を前進させると、角パイプ4の内部に突出したボルト8の先端部によって固定金具5の補強部材6を構成する長尺板13の下面が押圧される。そして、ボルト8をさらに前進させ、長尺板13の下面に対するボルト8の押圧力を高めると、固定金具5は、最終的に角パイプ4に対して移動不能な状態となる。すなわち、ボルト8は、固定金具5を角パイプ4に対して固定するという機能を有している。
固定金具5は、角パイプ4に長尺部材7と補強部材6の一部が挿設された状態で、角パイプ4から突出している長尺部材7の一端が角材59の上面に載置される(図1(b)参照)。
このとき、固定金具5に対して角材59から引き離すような水平方向の力が加わったとしても、長尺部材7の直立部7aが角材59の側面に係止するため、固定金具5が移動して長尺部材7の一端が角材59の上面から外れてしまうことはない。
すなわち、長尺部材7の直立部7aが角材59の側面に係止することにより、角材59から水平に離れる方向に対する固定金具5の移動が制限されるため、作業者はH型鋼58b,58bに設置された角材59,59の間に鋼製梁2を架け渡す作業を安全に行うことができる。
また、角パイプ4に挿設された固定金具5は、角パイプ4のボルト孔に螺入されたボルト8を緩めることにより、角パイプ4の長手方向へスライド可能な状態となる。すなわち、角パイプ4の両端に固定金具5,5がそれぞれ挿設された鋼製梁2は、ボルト8を緩めて固定金具5,5を角パイプ4の長手方向へスライドさせることによって、全体の長さを容易に変更可能な構造となっている。
このように、中間支保工1aによれば、コンクリートスラブの形成後に、鋼製梁2の全長を短くすることで、梁支持具3a,3aから鋼製梁2を取り外す作業を容易に行うことができる。また、鋼製梁2は、全長を変更できるため、回収後の利用範囲が広い。すなわち、中間支保工1aでは、鋼製梁2の再利用が容易である。なお、鋼製梁2は、周知のペコビームと呼ばれる支保梁材よりも軽量であり、しかも部材が少ないため、安価に製造することができる。
さらに、中間支保工1aでは、鋼製梁2を支持する梁支持具3aがH型鋼58bに取り付けられる構造であることから、デッキプレート51や鋼製梁2を支持するための支柱を設置する必要がない。また、中間支保工1aでは、鋼製梁2の端部が梁支持具3aによって角材59を介して支持される構造であるため、一対の梁支持具3a,3aによって複数本の鋼製梁2を支持することが可能となっている。
したがって、鉄骨を構造材料とする建築物において、全体の長さを変更できる構造のデッキプレート51を型枠としてコンクリートスラブを形成する際に中間支保工1aを用いた場合、支柱を用いずにデッキプレート51を下方から支持できるため、支柱の設置や撤去に要する費用が発生せず、コンクリートスラブの施工費用が安く抑えられる。また、一対の梁支持具3a,3aによって複数の鋼製梁2を支持できるため、1本のH型鋼58bに対する梁支持具3aの設置個数を少なくして、梁支持具3aの取り付けや取り外しに要する作業の効率化を図ることが可能である。
図4(a)及び図4(b)はそれぞれ中間支保工1aを構成する2種類の梁支持具3a,3bがH型鋼に取り付けられた状態を示す斜視図である。そして、図5(a)は図1(b)の変形例を示した図であり、図5(b)は図4(a)におけるC−C線矢視断面図である。なお、図5(a)は図1(b)において梁支持具3aの代わりに梁支持具3bを用いた場合の図に相当する。また、図4(a)及び図4(b)並びに図5(b)ではH型鋼や角材を破線で示している。
図4(a)及び図5(b)に示すように、梁支持具3aは、外周面と内周面にそれぞれ雄ネジ部14aと雌ネジ部14bが設けられた上部円筒体14と、上部円筒体14の上端に取り付けられた上部受け金具15と、下端に下部受け金具16が取り付けられた下部円筒体17と、下部受け金具16の上面に設置されたウォーム18と、上部円筒体14に上端が螺入され、下端が下部円筒体17によって円筒軸を中心として回動可能に保持されるとともに、円筒軸に平行な方向への移動が規制された支柱19と、上部円筒体14と下部円筒体17に両端が固定された連結部材20と、上部円筒体14に回動可能に外挿された筒状の支持金具21と、この支持金具21に設置された角材受け金具22及び補強金具23と、上部円筒体14の雄ネジ部14aに螺合した状態で下部円筒体17と支持金具21の間に設置されたナット24を備えている。
なお、支柱19は、外周面の下部にウォーム18に螺合する斜歯(図示せず)が設けられるとともに、外周面の上部に雌ネジ部14bに螺合する雄ネジ部19aが設けられており、下部円筒体17に上方から回動可能に挿入されている。また、連結部材20は、側面がテーパ状をなすとともに順次径が小さくなるように形成されて、摺動自在に嵌合された3つの筒状体20a〜20cからなり、筒状体20a,20bを他の筒状体から繰り出すことで振出式の釣竿のように全体が伸縮可能に構成されている。すなわち、全体が伸縮する構造の連結部材20は、上部円筒体14を下部円筒体17に対して、円筒軸方向の移動を許容しつつ、円筒軸を中心として回動不能に連結する回り止め手段としての機能を有している。
上部受け金具15は、上面にゴム板25aが設置されるとともに上部円筒体14の円筒軸方向に直交するように配置され、平面視矩形状をなす平坦部と、この平坦部の端部から上方へ向かうように延設される直立部からなり、矩形状の平板材が一端を直角に折り曲げられたような形状をしている。なお、上部受け金具15は、上部円筒体14の上端に対して溶接されており、その平坦部の上面にはゴム板25aがネジ留めされている。
下部受け金具16は、矩形状の平板材の両端が折り曲げられて側面視「コ」の字状をなしており、下部円筒体17の円筒軸方向に直交するように配置される一対の平坦部と、この一対の平坦部の一端同士を接続するように設けられる直立部からなる。ただし、下部受け金具16は下部円筒体17の下端に溶接されており、その平坦部の下面にはゴム板25bがネジ留めされている。
なお、下部受け金具16は、H型鋼58bの下側フランジを一時的に挟持する手段が設けられた構造であっても良い。この場合、後述するように上部円筒体14を上昇若しくは下降させる際の安全性がより一層高まるという効果が期待できる。
角材受け金具22は、平面視略矩形状をなし、上部円筒体14の円筒軸方向に直交するように一端が支持金具21に溶接された平坦部22aと、この平坦部22aの他端から上方へ向かうように延設される直立部22bからなり、平板材の一端が直角に曲折されたような形状をなしている。そして、平坦部22aは、直立部22bと支持金具21の間に角材59を配置可能に形成されている。
また、補強金具23は平面視略矩形状をなす板材からなり、直角を挟む二辺の端面が上部円筒体14の外周面と角材受け金具22の下面に対してそれぞれ溶接されている。
さらに、ナット24の外周面には4本の突起部24aが円周方向へ等間隔に設けられている。
このような構造の梁支持具3aにおいては、上部円筒体14が下部円筒体17の上方に配置されるようにして上部円筒体14の円筒軸方向が鉛直方向と平行になるように設置された状態でウォーム18を回転させると、支柱19が回転する。その結果、支柱19の雄ネジ部19aに雌ネジ部14bが螺合している上部円筒体14が上下方向へ移動する。これにより、梁支持具3aの全長が変化する。すなわち、梁支持具3aでは、ウォーム18を回転させるという簡単な操作によって全体の長さが変化するため、上側フランジから下側フランジまでの距離が異なる複数種類のH型鋼58bに対しても、その距離に応じて全体の長さを調節することにより、支障なく設置することができる。
そして、梁支持具3aをH型鋼58bの上下のフランジの間に設置した後にウォーム18を回転させて上部円筒体14を上昇させ、上下のフランジに対して上部受け金具15と下部受け金具16をそれぞれ当接させた状態で、さらにウォーム18を回転させて上部円筒体14を上昇させると、上下のフランジが上部受け金具15と下部受け金具16によってそれぞれ押圧されるため、梁支持具3aをH型鋼58bに対して確実に固定することができる。
また、梁支持具3aでは、突起部24aを持ってナット24を回転させると、上部円筒体14に対して円筒軸方向へ相対的に移動することにより、支持金具21が上下方向へ移動する。すなわち、梁支持具3aにおいては、角材受け金具22に対し、側面を直立部22bに当接させるようにして角材59を平坦部22aの上面に設置した状態でナット24を回動させると、角材受け金具22に載置された角材59の上面の高さが変化するという作用を有する。
このように、梁支持具3aでは角材受け金具22に設置された角材59の上面の高さの調節が容易であるため、中間支保工1aでは、フランジの厚さが異なる別のH型鋼58bに用いる場合にも、鋼製梁2の上面がデッキプレート51の下面に当接するように、角材59の上面にスペーサを設置するなどして鋼製梁2の上面の高さを調整する作業を行う必要がない。したがって、中間支保工1aによれば、デッキプレート51の設置作業を短時間で効率良く行うことができる。
図4(b)に示すように、梁支持具3bは、梁支持具3aにおいて角材受け金具22の代わりに梁受け金具26を備えた構造となっている。そして、梁受け金具26は、上部円筒体14の円筒軸方向に直交するように一端が支持金具21に溶接され平面視矩形状をなす平坦部26aと、この平坦部26aの幅方向(補強金具23(図5(b)参照)の平坦面に直交する方向)の両端から上方へ向かうように延設される一対の直立部26b,26bからなり、平板材の両端が直角に曲折されたような形状をなしている。また、梁受け金具26は、直立部26b,26bの間隔が固定金具5の長尺部材7の幅よりも広く形成されており、平坦部26aの上面に鋼製梁2の端部を載置可能な構造となっている(図5(a)参照)。なお、この梁支持具3bによって支持される鋼製梁2については、固定金具5の長尺部材7に直立部7aを設けないものとする。
H型鋼58a,58bの端部付近では、角材59を介して鋼製梁2の端部を支持する構造の梁支持具3aを設置できない場合が多い。これに対し、梁支持具3bは、角材59を用いずに鋼製梁2の端部を直接支持する構造であるため、梁支持具3aを設置できないような場所に対しても、設置することができる。
図6(a)は一対のH型鋼58a,58aの間に架け渡されたデッキプレート51が本実施例の中間支保工1bを構成する鋼製梁2と梁支持具3cによって支持された状態を示している。また、図6(b)は上記デッキプレート51の下方に配置された鋼製梁2の両端が一対のH型鋼58b,58bにそれぞれ取り付けられた梁支持具3c,3cによって角材59を介して支持された状態を示している。さらに、図6(c)は図6(b)において鋼製梁2の両端が梁支持具3c,3cの代わりに梁支持具3d,3dによって支持された状態を示している。
なお、図6(a)及び図6(b)はそれぞれ実施例1の図2(b)及び図1(b)に相当し、図6(c)は図6(b)において梁支持具3cの代わりに梁支持具3dを用いた場合の図に相当する。
図7(a)及び図7(b)は中間支保工1bを構成する2種類の梁支持具3c,3dの正面図であり、図7(c)及び図7(d)はそれぞれ図7(a)及び図7(b)に示した角材受け金具22と梁受け金具26の平面図であり、図7(e)は図7(a)及び図7(b)に示した支柱27の正面図である。
なお、図7(a)及び図7(b)ではH型鋼58を破線で示し、図7(c)及び図7(d)では支柱27の外形を破線で示している。また、図7(c)及び図7(d)はそれぞれ図7(a)及び図7(b)において、ゴム板25aと上部受け金具15を支柱27から取り外した状態で梁支持具3c,3dを上方から見た図に相当する。さらに、図4及び図5に示した構成要素については、図6及び図7においても同一の符号を付することによりその説明を省略する。
図6及び図7に示すように、梁支持具3cは、外周面に雄ネジ部27aが設けられ、上端に上部受け金具15が取り付けられた支柱27と、下端に下部受け金具16が取り付けられ、上方から挿入された支柱27を回動可能に保持する筒状の脚部28と、支柱27へ回動可能に外挿される筒状の支持金具21と、支持金具21に設置される角材受け金具22及び補強金具23と、支持金具22と脚部28の間において支柱27の雄ネジ部27aに螺合される上部ナット29及び下部ナット30と、を備えている。なお、脚部28は、請求の範囲に記載された請求項3における第2の円筒体に相当する。
上部受け金具15は、支柱27の軸方向に直交するように配置されており、溶接によって支柱27の上端に接合されている。また、支柱27の外周面には、軸方向と平行に、上端から所定の長さのガイド溝27bが設けられるとともに、中央から下端よりの箇所に両端が閉じられたガイド溝27cが設けられている(図7(e)参照)。
下部受け金具16は、支柱27の軸方向に直交するように配置されるとともに、溶接により脚部28の下端に溶接されている。また、下部受け金具16の下面には、ボルト32が螺入されるボルト孔(図示せず)と、ボルト32に螺合する雌ネジ部が内周面に形成されたボルト孔(図示せず)を有する台座33が上記2つのボルト孔にボルト32を連通可能に設けられている。そして、下部受け金具16のボルト孔には、ボルト32が下部受け金具16の内部へ突出した先端部によって、H型鋼58bの下側フランジの下面を押圧可能に螺入されている。
脚部28は、外周面にネジ孔(図示せず)が半径方向へ設けられており、このネジ孔に螺合する下部ガイド部材31bが先端を支柱27のガイド溝27cの内部に対して配置可能に螺挿されている。この場合、ガイド溝27cは下部ガイド部材31bとともに支柱27の移動方向を脚部28の円筒軸方向のみに限定し、脚部28に対する支柱27の回動を防ぐという作用を有する。すなわち、ガイド溝27cと下部ガイド部材31bは、支柱27を脚部28に対して、その円筒軸方向の移動を許容しつつ、円筒軸を中心として回動不能に連結する回り止め手段としての機能を有している。
支持金具21は、外周面にネジ孔(図示せず)が半径方向へ設けられており、このネジ孔に螺合する上部ガイド部材31aが先端を支柱27のガイド溝27bの内部に対して配置可能に螺挿されている(図7(c)参照)。これにより、上部ガイド部材31aはガイド溝27bの長手方向に対してのみ移動可能となっている。この場合、ガイド溝27bは上部ガイド部材31aとともに支持金具21の移動方向を支柱27の軸方向のみに限定し、支柱27に対する支持金具21の回動を防ぐという作用を有する。
角材受け金具22は、支柱27の軸方向に直交するように一端が支持金具21に溶接されている。また、補強金具23は平面視略矩形状をなす板材からなり、直角を挟む二辺の端面が支持金具21の外周面と角材受け金具22の下面に対してそれぞれ溶接されている。
また、上部ナット29は下部ナット30の上方に設置されており、上部ナット29及び下部ナット30の外周面には一対の突起部29a,29a及び突起部30a,30aが半径方向と平行にそれぞれ設けられている。
このような構造の梁支持具3cにおいては、支柱27が脚部28の上方に配置されるようにして支柱27の軸方向が鉛直方向と平行になるように設置された状態で下部ナット30を回転させると、支柱27が上下方向へ移動する。すなわち、梁支持具3cにおいては、下部ナット30を回転させるという簡単な操作によって全体の長さが容易に変化するため、上側フランジから下側フランジまでの距離が異なる複数種類のH型鋼58bに対しても、その距離に応じて全体の長さを調節することにより、支障なく設置することができる。
そして、梁支持具3cをH型鋼58bの上下のフランジの間に設置した後に下部ナット30を回転させて支柱27を上昇させ、上下のフランジに対して上部受け金具15と下部受け金具16をそれぞれ当接させた状態で、さらに下部ナット30を回転させて支柱27を上昇させると、上下のフランジが上部受け金具15と下部受け金具16によってそれぞれ押圧されるため、梁支持具3cをH型鋼58bに対して確実に固定することができる。
また、梁支持具3cでは、突起部29aを持って上部ナット29を回転させると、支柱27に対して軸方向へ相対的に移動することにより、支持金具21が上下方向へ移動する。すなわち、梁支持具3cにおいては、角材受け金具22に対し、側面を直立部22bに当接させるようにして角材59を平坦部22aの上面に設置した状態で上部ナット29を回動させると、角材受け金具22に設置された角材59の上面の高さが変化するという作用を有する。
このように、梁支持具3cでは角材受け金具22に設置された角材59の上面の高さの調節が容易であるため、中間支保工1bでは、フランジの厚さが異なる別のH型鋼58bに用いる場合にも、鋼製梁2の上面がデッキプレート51の下面に当接するように、角材59の上面にスペーサを設置するなどして鋼製梁2の上面の高さを調整する作業を行う必要がない。したがって、中間支保工1bにおいても、中間支保工1aと同様にデッキプレート51の設置作業を短時間で効率良く行うことができるという効果が発揮される。
図7(b)及び図7(d)に示すように、梁支持具3dは、梁支持具3cにおいて角材受け金具22の代わりに梁受け金具26を備えた構造となっている。そして、梁受け金具26は、支柱27の軸方向に直交するように一端が支持金具21に溶接されている。また、補強金具23は平面視略矩形状をなす板材からなり、直角を挟む二辺の端面が支持金具21の外周面と梁受け金具26の下面に対してそれぞれ溶接されている。そして、梁受け金具26は、直立部26b,26bの間隔が固定金具5の長尺部材7の幅よりも広く形成されており、平坦部26aの上面に鋼製梁2の端部を載置可能な構造となっている(図6(c)参照)。なお、この梁支持具3dによって支持される鋼製梁2については、固定金具5の長尺部材7に直立部7aを設けないものとする。
梁支持具3dは、このような構造を有していることから、H型鋼58a,58bの端部付近のように、角材59を介して鋼製梁2の端部を支持する構造の梁支持具3cを設置できない場所に対しても設置することができる。
次に、鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物に対してコンクリートスラブを施工する場合に用いられる中間支保工について、図8乃至図10を用いて説明する。
図8(a)乃至図8(c)は一対の梁型枠60a,60aの間に架け渡されたデッキプレート51が本実施例の中間支保工1cによって支持された状態を示している。
図9(a)は図8(b)におけるD部の拡大図であり、図9(b)は係止金具32の平面図であり、図9(c)は図9(a)におけるF−F線矢視断面図である。図10(a)は図8(c)におけるE部の拡大図であり、図10(b)は図10(a)におけるG−G線矢視断面図である。
なお、図8(a)及び図8(b)はそれぞれ実施例1の図2(b)及び図1(b)に相当し、図8(c)は図8(b)において梁支持具3eの代わりに梁支持具3fを用いた場合の図に相当する。また、図4乃至図7に示した構成要素については、図8乃至図10においても同一の符号を付することによりその説明を省略する。
図8(a)に示すように、梁型枠60aは、せき板61と縦桟木62に端太材63が締付け金物64を用いて固定された構造となっており、縦桟木62の上端に水平に設置された横桟木65の上面にデッキプレート51の端部が載置される。
図9(a)乃至図9(c)に示すように、梁支持具3eは、平面視矩形状をなすとともに一端が下方へ直角に折り曲げられるようにして直立部34aが形成された金属製の長尺部材34と、この長尺部材34の下面34bが上端に取り付けられた角筒状の連結具35と、この連結具35に下方から外挿されるとともに下端にフランジ36bが設けられた角筒状の支柱36と、この支柱36の外側に遊挿された角筒状の支持金具37と、この支持金具37に設置された角材受け金具38及び補強金具39と、平面視台形をなす板材からなり、直角を挟む二辺の端面のうちの一方が支柱36の側面に対して当接するように、上記端面の他方が長尺部材34の下面34bに溶接された補強金具40と、を備えている。また、長尺部材34には、直立部34aの近傍に釘孔34c(図9(b)参照)が設けられている。なお、釘孔34cは、横桟木65の上面に載置された長尺部材34を横桟木65に対して釘止めする際に用いられる。
連結具35の平行な2つの側面には、抜け止めピン41を連通可能に一対のピン挿通孔(図示せず)が設けられており、支柱36の平行な2つの側面には、連結具35の上述の一対のピン挿通孔に挿通された状態の抜け止めピン41を連通可能に一対のピン挿通孔36a,36aが設けられている。
支柱36において一対のピン挿通孔36a,36aが設けられた2つの側面には、抜け止めボルト42(図9(c)参照)を連通可能に一対のボルト挿通孔(図示せず)が一対のピン挿通孔36a,36aの下方に設けられており、支持金具37の上部には、支柱36の上述の一対のボルト挿通孔に挿通された状態の抜け止めボルト42を連通可能に一対のボルト挿通孔が平行な2つの側面に設けられている。
角材受け金具38は、支持金具37においてボルト挿通孔が設けられていない2つの側面のうちの一方の側面37aに対して鋭角をなすように立設されるとともに、上面に角材59が載置される平坦部38aと、平坦部38aに直交するように、その一端から延設される直立部38bからなる。また、支持金具37の幅方向(抜け止めボルト42が挿通される方向)の中央には、平面視四角形状をなす補強板39が支持金具37の側面37aと角材受け金具38の平坦部38aに対してそれぞれ直交し、かつ、それらを互いに接続するように設けられている。
支持金具37には、その上端から等距離の箇所において、補強板39を間に挟むようにして、その両側に、傾き調整用ボルト43と螺合する雌ネジが内周面に形成された一対のボルト孔(図示せず)が平坦部38aの長手方向と平行に設けられている。支持金具37の上述の一対のボルト孔には、傾き調整用ボルト43の頭部に対する当接面が角材受け金具38の平坦部38aと直交するように、台座部44が設けられている。すなわち、傾き調整用ボルト43の頭部に対する台座部44の当接面は、支持金具37の上記ボルト孔の深さ方向に対して直交した状態となっている。
角材受け金具38の平坦部38aには、高さ調整用ボルト45が螺入されるボルト孔(図示せず)と、高さ調整用ボルト45に螺合する雌ネジ部が内周面に形成されたボルト孔(図示せず)を有する台座部46が上記2つのボルト孔に高さ調整用ボルト45を連通可能に設けられている。そして、角材受け金具38の平坦部38aの上記ボルト孔には、高さ調整用ボルト45が平坦部38aの上方へ突出した先端部によって、角材受け金具38に載置された角材59の下面を押圧可能に螺入されている。なお、補強金具39には、高さ調整用ボルト45と干渉しないように、その一部に切り欠きが設けられている。
梁支持具3eにおいて、図9(a)に示すように、一対の傾き調整用ボルト43,43を支持金具37のボルト孔に螺入すると、支持金具37が支柱36に対して、所定の角度範囲内において回動可能に固定される。なお、支持金具37と支柱36のなす角度は支持金具37のボルト孔から傾き調整用ボルト43を突出させる長さに応じて変化する。
上述の場合、支持金具37には、その自重によって、抜け止めボルト42を中心として、角材受け金具38の平坦部38aの先端側(直立部38bに接続されている側)を下方へ移動させようとする回転モーメントが発生する。このとき、先端部が支柱36に当接した状態にある傾き調整用ボルト43は、支持金具37の回転を阻止して、角材受け金具38の平坦部38aの長手方向(支持金具37の側面37aに接合された基端から先端に向かう方向)と水平方向とのなす角度を維持するという機能を有する。
したがって、梁支持具3eによれば、傾き調整用ボルト43を操作して、支持金具37のボルト孔から先端部が突出する長さを調整することで、例えば、図9(a)に示すように、角材受け金具38の平坦部38aを水平な状態に保つことが可能である。
また、図9(a)に示した状態において、傾き調整用ボルト43を操作して、その先端部が支持金具37のボルト孔から突出しない状態にするか、あるいは、傾き調整用ボルト43そのものを上記ボルト孔から抜出した場合、支持金具37が自重によって、抜け止めボルト42を中心として、角材受け金具38の平坦部38aの先端側が下方へ移動する方向へ回転する。
すなわち、中間支保工1cでは、梁支持具3eを梁型枠60bに取り付けた後、傾き調整用ボルト43を回転させることで、水平方向に対する角材受け金具38の平坦部38aの傾きを調整することができる。
したがって、鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物においてコンクリートスラブを形成する際に中間支保工1cを用いた場合、コンクリートスラブが形成された段階で、傾き調整用ボルト43を操作して、その先端部が支持金具37のボルト孔から突出する長さを短くすると、平坦部38aが角材59から離れる方向へ角材受け金具38が回転するため、角材59の撤去が可能になる。そして、角材59を撤去すると、鋼製梁2を容易に撤去可能な状態になる。さらに、梁型枠60bを撤去すると、梁支持具3eをコンクリートスラブから回収することができる。
そして、中間支保工1cでは、せき板61の上部側面に直立部34aを係止させるようにして長尺部材34を横桟木65の上面に載置することにより、梁支持具3eが梁型枠60bに対して簡単に固定される。
このように、中間支保工1cでは、梁型枠60bに梁支持具3eを取り付ける作業やコンクリートスラブから梁支持具3eを回収する作業が容易であるため、鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物において、デッキプレートの設置作業や撤去作業を短時間で効率良く行うことができる。
図10(a)に示すように、梁支持具3fは、梁支持具3eにおいて角材受け金具38の代わりに梁受け金具47を備えた構造となっている。そして、梁受け金具47は、支持金具37の側面37aに対して鋭角をなすように立設されるとともに、上面に鋼製梁2の端部が載置される平坦部47aと、この平坦部47aの幅方向(抜け止めボルト42が挿通される方向)の両端から上方へ向かうように延設される一対の直立部47b,47bからなり、平板材の両端が直角に曲折されたような形状をなしている。また、梁受け金具47は、直立部47b,47bの間隔が固定金具5の長尺部材7の幅よりも広く形成されており、平坦部47aの上面に鋼製梁2の端部を載置可能な構造となっている(図8(c)参照)。
なお、この梁支持具3fによって支持される鋼製梁2については、固定金具5の長尺部材7に直立部7aを設けないものとする。
梁支持具3fは、このような構造を有していることから、梁型枠60a,60bの端部付近のように、角材59を介して鋼製梁2の端部を支持する構造の梁支持具3eを設置できない場所に対しても設置することができる。
本発明は、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートを構造材料とする多層建築物において、床や天井等にコンクリートスラブを施工する際に適用可能である。
1a 中間支保工
1b 中間支保工
1c 中間支保工
2 鋼製梁
3a 梁支持具
3b 梁支持具
3c 梁支持具
3d 梁支持具
3e 梁支持具
3f 梁支持具
4 角パイプ
4a 下面
5 固定金具
6 補強部材
7 長尺部材
7a 直立部
7b 下面
7c 釘孔
8 ボルト
9 台座
10 補強板
11 立設板
12 連結板
13 長尺板
14 上部円筒体
14a 雄ネジ部
14b 雌ネジ部
15 上部受け金具
16 下部受け金具
17 下部円筒体
18 ウォーム
19 支柱
19a 雄ネジ部
20 連結部材
20a 筒状体
20b 筒状体
20c 筒状体
21 支持金具
22 角材受け金具
22a 平坦部
22b 直立部
23 補強金具
24 ナット
24a 突起部
25a ゴム板
25b ゴム板
26 梁受け金具
26a 平坦部
26b 直立部
27 支柱
27a 雄ネジ部
27b ガイド溝
27c ガイド溝
28 脚部
29 上部ナット
29a 突起部
30 下部ナット
30a 突起部
31a 上部ガイド部材
31b 下部ガイド部材
32 ボルト
33 台座
34 長尺部材
34a 直立部
34b 下面
34c 釘孔
35 連結具
36 支柱
36a ピン挿通孔
36b フランジ
37 支持金具
37a 側面
38 角材受け金具
38a 平坦部
38b 直立部
39 補強金具
40 補強金具
41 抜け止めピン
42 抜け止めボルト
43 傾き調整用ボルト
44 台座部
45 高さ調整用ボルト
46 台座部
47 梁受け金具
47a 平坦部
47b 直立部
51 デッキプレート
52 型枠部材
53 型枠部材
54 平板
55 平板
54a 上面
55a 上面
54b 下面
55b 下面
56 角パイプ
57 角パイプ
56a 開口端
57a 開口端
56b 扁平端
56c 上面
57b 上面
58a H型鋼
58b H型鋼
59 角材
60a 梁型枠
60b 梁型枠
61 せき板
62 縦桟木
63 端太材
64 締付け金物
65 横桟木

Claims (7)

  1. 鉄骨を構造材料とする建築物においてコンクリートスラブを形成する際に用いられる中間支保工であって、
    互いに平行をなすように設置された一対の第1のH型鋼(58a,58a)の間に、それらの長手方向と直交するように架け渡されたデッキプレート(51)の下面に対して上面を当接させた状態で一対の前記第1のH型鋼(58a,58a)と平行に設置された鋼製梁(2)と、
    一対の前記第1のH型鋼(58a,58a)の両端近傍に、それらの長手方向と直交するようにそれぞれ設置される一対の第2のH型鋼(58b,58b)に取り付けられた状態で前記鋼製梁(2)の両端をそれぞれ支持する一対の梁支持具と、を備え、
    前記梁支持具は、上面に角材(59)が載置される角材受け金具(22)を有し、前記角材(59)を介して前記鋼製梁(2)の端部を支持可能に形成されていることを特徴とする中間支保工。
  2. 前記梁支持具は、
    外周面と内周面にそれぞれ第1の雄ネジ部(14a)と雌ネジ部(14b)が設けられるとともに第1の受け金具(15)が一端に取り付けられた第1の円筒体(14)と、
    第2の受け金具(16)が一端に取り付けられた第2の円筒体と、
    前記雌ネジ部(14b)に螺合する第2の雄ネジ部(19a)が外周面に設けられるとともに前記第1の円筒体(14)に一端が螺入され、他端が前記第2の円筒体によって、前記第1の円筒体(14)の円筒軸方向への移動を規制されるとともに前記円筒軸を中心として回動可能に保持された第1の支柱(19)と、
    この第1の支柱(19)の前記他端に設けられた斜歯に螺合するように前記第2の受け金具(16)の上面に設置されたウォーム(18)と、
    前記第1の円筒体(14)を前記第2の円筒体に対して、前記円筒軸方向の移動を許容しつつ、前記円筒軸を中心として回動不能に連結する第1の回り止め手段と、
    前記第1の円筒体(14)に回動可能に外挿された筒状の支持金具(21)と、
    この支持金具(21)に設置された前記角材受け金具(22)と、
    前記第1の円筒体(14)の前記第1の雄ネジ部(14a)に螺合した状態で前記第2の円筒体と前記支持金具(21)の間に設置された第1のナットと、を備えており、
    前記角材受け金具(22)は、
    平面視略矩形状をなし前記第1の円筒体(14)の前記円筒軸方向に直交するように一端が前記支持金具(21)に接合される平坦部(22a)と、
    前記第1の円筒体(14)の前記円筒軸方向と平行に前記第1の受け金具(15)へ向かって前記平坦部(22a)の他端から延設される第1の直立部(22b)と、からなり、
    前記平坦部(22a)は、前記第1の直立部(22b)と前記支持金具(21)の間に前記角材(59)を配置可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中間支保工。
  3. 前記梁支持具は、
    前記第1の円筒体(14)と前記ウォーム(18)と前記第1の支柱(19)と第1の回り止め手段を備える代わりに、
    外周面に第2の雄ネジ部(27a)が設けられるとともに前記第1の受け金具(15)が一端に取り付けられた第2の支柱(27)と、
    この第2の支柱(27)の前記第2の雄ネジ部(27a)に螺合される第2のナット(30)と、
    前記第2の支柱(27)を前記第2の円筒体に対して、その円筒軸方向の移動を許容しつつ、前記円筒軸を中心として回動不能に連結する第2の回り止め手段と、を備え、
    前記支持金具(21)は、前記第1の円筒体(14)の代わりに前記第2の支柱(27)に回動可能に外挿され、
    前記第1のナットは、前記第1の円筒体(14)の代わりに前記第2の支柱(27)の前記第2の雄ネジ部(27a)に螺合した状態で前記第2の円筒体と前記支持金具(21)の間に設置され、
    前記第2のナット(30)は、前記第2の支柱(27)の前記第2の雄ネジ部(27a)に螺合した状態で前記第2の円筒体(27)と前記第1のナットの間に設置されていることを特徴とする請求項2に記載の中間支保工。
  4. 鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物においてコンクリートスラブを形成する際に用いられる中間支保工であって、
    互いに平行をなすように設置された一対の第1の梁型枠(60a,60a)の間に、それらの長手方向と直交するように架け渡されたデッキプレート(51)の下面に対して上面を当接させた状態で一対の前記第1の梁型枠(60a,60a)と平行に設置された鋼製梁(2)と、
    一対の前記第1の梁型枠(60a,60a)の両端近傍に、それらの長手方向と直交するようにそれぞれ設置される一対の第2の梁型枠(60b,60b)に取り付けられた状態で前記鋼製梁(2)の両端をそれぞれ支持する一対の梁支持具と、を備え、
    前記梁支持具は、上面に角材(59)が載置される角材受け金具(38)を有し、前記角材(59)を介して前記鋼製梁(2)の端部を支持可能に形成されていることを特徴とする中間支保工。
  5. 前記梁支持具は、
    平面視矩形状をなすとともに一端が下方へ直角に折り曲げられるようにして直立部(34a)が形成された長尺部材(34)と、
    この長尺部材(34)の下面(34b)に上端が連結された角筒状の支柱(36)と、
    この支柱(36)の外側に遊挿された状態で前記支柱(36)に対して上端が回動可能に連結された角筒状の支持金具(37)と、
    この支持金具(37)に設置された角材受け金具(38)と、
    前記支持金具(37)においてその回動軸と平行な2つの側面のうちの一方に設けられた第1のボルト孔に、前記支持金具(37)の内部へ先端部を突出可能に螺入された傾き調整用ボルト(43)と、を備え、
    前記角材受け金具(38)は、
    平面視略矩形状をなし前記第1のボルト孔が設けられた前記支持金具(37)の前記側面に対して鋭角をなすように一端が接合される平坦部(38a)と、
    前記平坦部(38a)に直交するようにその他端から上方へ延設される第1の直立部(38b)と、からなり、
    前記平坦部(38a)は、前記第1の直立部(38b)と前記支持金具(37)の間に前記角材(59)を配置可能に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の中間支保工。
  6. 前記梁支持具は、
    前記角材受け金具において前記第1の直立部を設ける代わりに、互いに平行をなす前記平坦部の2つの端縁から一対の第2の直立部が上方へ延設された梁受け金具を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の中間支保工。
  7. 前記鋼製梁(2)は、
    鋼製の長尺部材(7)と、この長尺部材(7)の長手方向の一端から所望の間隔をあけて、第1の面(7b)に設けられる鋼製の補強部材(6)からなる一対の固定金具(5)と、
    下面(4a)に第2のボルト孔が形成された鋼製の角パイプ(4)と、
    この角パイプ(4)の内部へ先端部を突出可能に前記第2のボルト孔に螺入されたボルト(8)と、を備え、
    前記補強部材(6)は、前記長尺部材(7)の長手方向の他端側から前記角パイプ(4)の内部に少なくとも一部が前記長尺部材(7)とともに挿設可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の中間支保工。
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