レーザ眼手術に関連付けられた方法及びシステムが開示される。多くの実施形態で、レーザが、角膜、水晶体嚢及び/又は水晶体核に正確な切開創を作るために用いられる。特にレーザ眼手術のための組織切開が参照されるが、本明細書の実施形態は、多数のやり方のうちの1または複数によって、整形手術やロボット手術のような多くの外科的処置で、ミクロケラトーム(微小角膜切刀)を含む多くの外科用器具でも、使用できる。
本明細書において説明される実施形態は、組織を外科的に治療する場合のような、組織の治療にとって特に好適である。多くの実施形態において、組織は、光学的に透過性のある組織、例えば眼の組織、を含む。本明細書において説明される実施形態は、多くの態様で、例えば、レーザ白内障手術、角膜切開術、LASIK、全てのレーザLASIK、フェムトLASIK、コルネアプラスティー、乱視角膜切開術、角膜弛緩切開術、角膜縁弛緩切開術、PRK、RK、屈折レンチキュラー(レンズ)摘出、及び、小切開レンチキュラー(レンズ)摘出、のための1または複数の処置を含む、多くの公知の屈折矯正ないし白内障の外科手術の1または複数と組み合わされ得る。
瞬き検出の方法及びシステムが開示される。これらの方法及びシステムは、有利には、例えば眼構造の位置決定または測定のような他の測定との組合せで、瞬きが当該測定中に生じたか否かを決定するために用いられ得る。
ここで説明される実施形態は、角膜測定システムとの組合せにとっても好適である。角膜測定システムは、レーザ外科システムの一成分であり得て、それは、患者がレーザ外科システムに結合された外科ベッドのような患者支持体に支持されている時に角膜が当該角膜測定システムで測定されることを許容する。あるいは、角膜測定システムは、レーザシステムから分離された角膜測定システム、例えば外科医のオフィスとは別の部屋に配置されたシステム、であり得る。
本明細書において説明される実施形態は、レーザ外科手術システム、例えばオプティメディカ(Optimedica)のCatalys (商標)高精度レーザシステム、AMOのiFSレーザシステム、及び同様のシステム、との組合せにとって好適である。かかるシステムは、本明細書において開示される教示に従って改造でき、眼をより正確に測定して治療することが可能である。
本明細書で用いられる「前方(又は前)」及び「後方(又は後)」という用語は、患者に対する既知の向きを示している。手術の間の患者の向きに応じて、「前方(又は前)」及び「後方(又は後)」という用語は、例えば患者がベッド上に仰臥姿勢で横たえられている場合にそれぞれ、「上側」及び「下側」という用語と類似する場合がある。「遠位」及び「前方(又は前)」という用語は、ユーザから見た場合の構造の向きを意味する場合があり、従って、「近位」及び「遠位」という用語は、例えば眼上に配置された構造について言及する場合、「前方(又は前)」及び「後方(又は後)」に類似する場合がある。当業者であれば、本明細書において説明される方法及び器械の向きの、多くの変形を認識するであろう。「前方(又は前)」、「後方(又は後)」、「近位」、「遠位」、「上側」、及び「下側」は、単に例示として用いられているに過ぎない。
本明細書で用いられる「第1」及び「第2」という用語は、構造及び方法を説明するために用いられており、構造及び方法の順序に関する限定を意味するものではない。かかる用語は、本明細書において提供される教示に基づいて、当業者には明らかなように、任意の順序であって良い。
ここで用いられるように、眼の「前方」節点及び「後方」節点という用語は、ある節に向けられた光線が眼によって反射されて、それが光軸に関して同じ角度で他の節からきたように見える、という特性を有し得る。
図1は、角膜、水晶体嚢、及び/又は水晶体核に正確な切開創を作るよう動作できる多くの実施形態としてのレーザ眼手術システム2を示している。システム2は、メインユニット4、患者チェア又は椅子6、デュアルファンクションフットスイッチ8、及びレーザフットスイッチ10を含む。
メインユニット4は、システム2の多くの主要サブシステムを含む。例えば、外部から視認できるサブシステムは、タッチスクリーンディスプレイ制御パネル12、患者インターフェース組立体14、患者インターフェース真空接続部16、ドッキング制御キーパッド18、患者インターフェース無線認証(RFID)リーダ20、外部接続部22(例えば、ネットワーク、ビデオ出力、フットスイッチ、USBポート、ドアインターロック、及びAC電力)、レーザエミッション指示器24、非常時レーザ停止ボタン26、キースイッチ28、及び、USBデータポート30を含む。
患者チェア6は、ベース32、患者支持ベッド34、ヘッドレスト36、位置決め機構体、及び、ヘッドレスト36上に設けられた患者チェアジョイスティック制御部38、を含む。位置決め制御機構体は、ベース32と患者支持ベッド34とヘッドレスト36との間に結合されている。患者チェア6は、患者チェアジョイスティック制御部38を用いて3つの軸線(x,y,z)において調節され差し向けられる(方向付けられる)よう構成されている。ヘッドレスト36及び拘束システム(図示していないが、例えば、患者の額に係合する拘束ストラップ)は、手技中、患者の頭を安定化する。ヘッドレスト36は、患者に快適さをもたらすと共に患者の頭の動きを減少させる調節可能な頸部支持体を含む。ヘッドレスト36は、患者に快適さをもたらすと共に患者の頭のサイズのばらつきに対応するために、患者の頭の位置の調節を可能にするよう鉛直方向に調節可能であるように構成されている。
患者チェア6は、手動調節を用いて、患者の脚部、胴、及び頭の傾斜関節運動を許容する。患者チェア6は、患者負荷位置、吸引リング捕捉位置、及び患者治療位置に対応している。患者負荷位置では、チェア6は、患者チェアが直立位置に戻った状態で且つ患者フットレストが下降位置にある状態で、メインユニット4の下から回転する。吸引リング捕捉位置では、チェアは、患者チェアがもたれ位置に戻った状態で且つ患者フットレストが持ち上げ位置にある状態で、メインユニット4の下から回転する。患者治療位置では、チェアは、患者チェアがもたれ位置に戻った状態で且つ患者フットレストが持ち上げ位置にある状態で、メインユニット4の下に回転する。
患者チェア6は、意図しないチェアの運動を生じさせないようにする「チェアイネーブル(chair enable)」特徴を備えている。患者チェアジョイスティック38は、2つのやり方のうちのいずれにおいても使用可能にすることができる。第1に、患者チェアジョイスティック38は、ジョイスティックの頂部上に配置された「チェアイネーブル」ボタンを有する。「チェアイネーブル」ボタンを連続的に押すことによって、ジョイスティック38による患者チェア6の位置の制御をイネーブルにすることができる。変形例として、デュアルファンクションフットスイッチ8の左側フットスイッチ40を連続的に押すと、ジョイスティック38による患者チェア6の位置の制御をイネーブルにすることができる。
多くの実施形態で、患者制御ジョイスティック38は、比例制御器である。例えば、ジョイスティックを僅かな量動かすことにより、チェアがゆっくりと動くようにすることができる。ジョイスティックを多くの量動かすと、チェアは、速く動くことができる。ジョイスティックをその最大移動限度に保持すると、チェアは、最大チェア速度で動くことができる。有効チェア速度は、患者が患者インターフェース組立体14に近づくにつれて減少されることができる。
非常時停止ボタン26を押すと、全てのレーザ出力のエミッションを停止させ、患者をシステム2に結合している真空を解除し、そして患者チェア6をディスエーブルにすることができる。停止ボタン26は、キースイッチ28に隣接した状態でシステムフロントパネル上に設けられている。
キースイッチ28を用いると、システム2をイネーブルにすることができる。待機位置にあるとき、キーを取り外すことができ、するとシステムがディスエーブルになる。動作可能位置にあるとき、キーは、システム2への電力をイネーブルにする。
デュアルファンクションフットスイッチ8は、左側フットスイッチ40及び右側フットスイッチ42を含むデュアルフットスイッチ組立体である。左側フットスイッチ40は、「チェアイネーブル」フットスイッチである。右側フットスイッチ42は、「真空ON」フットスイッチであり、このフットスイッチは、液体光学系インターフェース吸引リングを患者の眼に固定するよう真空をイネーブルにする。レーザフットスイッチ10は、システムがイネーブルにある状態で押されたときに治療レーザを作動させるシュラウド付きフットスイッチである。
多くの実施形態で、システム2は、外部通信接続部を含む。例えば、システム2は、当該システム2をネットワークに接続するネットワーク接続部(例えば、RJ45ネットワーク接続部)を含むのが良い。ネットワーク接続部を用いると、治療報告のネットワーク印刷、システム性能ログを見るためのリモートアクセス、及びシステム診断を実施するためのリモートアクセス、をイネーブルにすることができる。システム2は、当該システム2により実施される治療のビデオを出力するために用いることができるビデオ出力ポート(例えばHDMI(登録商標))を含むのが良い。出力ビデオは、例えば家族が見るため且つ/或いは訓練のため、外部モニタ上に表示するのが良い。出力ビデオは又、例えば永久記録保存目的で記録されるのが良い。システム2は、データ記憶装置への治療報告のエクスポートをイネーブルにするよう、1つ又は2つ以上のデータ出力ポート(例えば、USB)を含むのが良い。データ記憶装置上に記憶された治療報告は、任意適当な目的で、例えば、ユーザがネットワークを利用した印刷へのアクセス手段を持たない場合に外部コンピュータからの印刷のために、後でアクセスすることができる。
図2は、患者眼43に結合されたシステム2の単純化されたブロック図である。患者眼43は、角膜43C、水晶体43L及び虹彩43Iを有する。虹彩43Iは、眼43とシステム2とのアラインメントを得るために使用できる眼43の瞳孔を定める。システム2は、切断レーザサブシステム44、レンジング(測距)サブシステム46、アラインメント誘導システム48、共用光学系50、患者インターフェース52、制御エレクトロニクス54、制御パネル/GUI56、ユーザインターフェース装置58、及び、通信経路60を含む。制御エレクトロニクス54は、通信経路60を介して、切断レーザサブシステム44、レンジングサブシステム46、アラインメント誘導サブシステム48、共用光学系50、患者インターフェース52、制御パネル/GUI56、及びユーザインターフェース装置58に作動的に結合されている。
レーザ眼手術システム2Aは、眼43を可視化して撮像するために用いられ得る撮像サブシステム51を有している。制御パネル/GUI56は、ディスプレイ59を有している。レーザ眼手術システム2は、角膜診断システム53に結合するように構成され得る。レーザ眼手術システム2のために、照準合わせサブシステム46のOCTシステムが、患者の眼を位置決めする、及び/または、角膜の形状を測定するために用いられ得る。レーザ眼手術システム2のために、角膜トポグラフィーシステム53が、角膜の形状を測定するために用いられ得る。角膜トポグラフィーシステム53は、任意の数のモダリティ(様式)を適用し得て、眼の角膜曲率の読み値、眼の角膜トポグラフィー、眼の光学的コヒーレンストモグラフィー、眼のプラシドディスクトポグラフィー、眼の角膜トポグラフィーからの複数点の反射、眼の角膜トポグラフィーからの反射グリッド、眼のハートマン−シャック測定、眼のシャインプルーフ画像トポグラフィー、眼の共焦点トモグラフィー、または、眼の低コヒーレンス反射光測定、の1または複数を含む眼の形状を測定し得る。角膜の形状は、患者インターフェース52が患者の眼に結合される前、結合されている間、結合された後、に測定され得る。レーザ眼手術システム2の照準合わせサブシステム46またはレーザ眼手術システム2の撮像サブシステム546によって捕捉される画像は、レーザ眼手術システム2の制御パネル/GUI56のディスプレイまたはレーザ眼手術システム2のディスプレイ59でそれぞれ表示され得る。制御パネル/GUI56は、表示された画像の幾つかを、修正し、ディストートし(歪ませ)、または、変換するためにも用いられ得る。
多くの実施形態で、切断レーザサブシステム44は、フェムト秒(FS)レーザ技術を利用している。フェムト秒レーザ技術を用いることによって、短い持続時間(例えば、持続時間が約10-13秒)のレーザパルス(エネルギーレベルがマイクロジュール範囲にある)を厳密に合焦された箇所に送り出して組織を破壊することができ、それにより、水晶体核の超音波断片化に必要なレベルと比較して且つ長い持続時間を有するレーザパルスと比較して、必要なエネルギーレベルを実質的に減少させることができる。
切断レーザサブシステム44は、システム2の構成に適した波長を有するレーザパルスを生じさせることができる。非限定的な例を挙げると、システム2は、1020nm〜1050nmの波長を有するレーザパルスを提供する切断レーザサブシステム44を使用するよう構成されているのが良い。例えば、切断レーザサブシステム44は、1030(±5)nm中心波長をもつダイオード励起固体形態を有するのが良い。
切断レーザサブシステム44は、制御及び状態調節コンポーネントを含むのが良い。例えば、かかる制御コンポーネントは、例えばレーザパルスのエネルギー及びパルス列の平均電力を制御するためのビーム減衰器、レーザパルスを含むビームの断面空間広がりを制御するための固定アパーチュア、ビーム列のフラックス及び繰り返し率及びかくしてレーザパルスのエネルギーをモニタするための1つ又は2つ以上の電力モニタ、及びレーザパルスの伝送を可能にしたり遮断したりするためのシャッタ、のようなコンポーネントを含むのが良い。かかる状態調節コンポーネントは、レーザパルスを含むビームをシステム2の特性に適合させる調節可能なズーム組立体、及び、レーザパルスビームの位置及び/又は方向に関する変動性を許容してそれによりコンポーネントのばらつきのための裕度(tolerance)を増大させながらレーザパルスを或る距離にわたって伝えるための固定光学リレー、を含むのが良い。
レンジングサブシステム46は、眼構造の空間配置状態を3つの寸法方向で測定するよう構成されている。測定される眼構造としては、角膜の前面及び後面や、水晶体嚢、虹彩及び角膜縁の前方部分及び後方部分、が挙げられる。多くの実施形態で、レンジングサブシステム46は、光干渉トモグラフィー(OCT)画像化を利用している。非限定的な例を挙げると、システム2は、780nm〜970nmの波長を用いたOCT画像化システムを使用するよう構成されるのが良い。例えば、レンジングサブシステム46は、810nm〜850nmの波長の広域スペクトルを採用したOCT画像化システムを含むのが良い。かかるOCT画像化システムは、眼内におけるOCT測定の有効深さを調節し、それにより深さが角膜の前面から水晶体嚢の後方部分までの範囲そしてこれを超える範囲にわたる眼の角膜及び眼の構造、の前方に位置する患者インターフェースの特徴を含むシステムコンポーネントの測定を可能にする、というように調節可能な基準経路長を採用するのが良い。
アラインメント誘導サブシステム48は、システム2の光学コンポーネントを整列させるために用いられるレーザビームを生じさせるレーザダイオード又はガスレーザを含むのが良い。アラインメント誘導サブシステム48は、ドッキング及び治療中、患者の眼を位置合わせすると共に安定化するのを助けるための固視光を生じさせるLED又はレーザを含むのが良い。アラインメント誘導サブシステム48は、レーザ又はLED光源、及び、ビームをX,Y,及びZ方向に位置決めするために用いられるアクチュエータのアラインメント及び安定性をモニタするための検出器(不図示)、を含むのが良い。アラインメント誘導サブシステム48は、患者の眼の画像化を可能にして患者インターフェース52への患者の眼43のドッキングを容易にするために使用できるビデオシステムを含むのが良い。ビデオシステムにより提供される画像化システムは又、GUIを介して切れ目の所在位置を指図するために使用できる。ビデオシステムにより提供される画像化は、更に、手技の進捗状況をモニタし、手技中における患者の眼43の運動(眼球運動)を追跡し、眼の構造、例えば瞳孔及び/又は角膜縁、の所在位置及びサイズを測定するために、レーザ眼手術手技中に使用可能である。
共用光学系50は、患者インターフェース52と、切断レーザサブシステム44、レンジングサブシステム46、及びアラインメント誘導サブシステム48の各々と、の間に設けられた共通伝搬経路を提供する。多くの実施形態で、共用光学系50は、それぞれのサブシステム(例えば、切断レーザサブシステム44及びアラインメント誘導サブシステム48)からの放出光を受け取って放出光の向きを共通伝搬経路に沿って患者インターフェースに向けるためのビームコンバイナを含む。多くの実施形態で、共用光学系50は、各レーザパルスを焦点に集束させ又は合焦させる対物レンズ組立体を含む。多くの実施形態で、共用光学系50は、それぞれの放出光を3つの寸法方向に走査するよう動作可能な走査機構体を含む。例えば、共用光学系は、XY‐走査機構体及びZ‐走査機構体を含むのが良い。XY‐走査機構体を用いると、それぞれの放出光を、当該それぞれの放出光の伝搬方向を横切る2つの寸法方向に走査することができる。Z‐走査機構体を用いると、眼43内の焦点の深さを変化させることができる。多くの実施形態で、走査機構体は、レーザダイオードと対物レンズとの間に設けられ、その結果、走査機構体は、レーザダイオードによって生じたアラインメントレーザビームを走査するために用いられるようになっている。これとは対照的に、多くの実施形態で、ビデオシステムは、走査機構体がビデオシステムにより得られた像に影響を及ぼすことがないように、走査機構体と対物レンズとの間に配置されている。
患者インターフェース52は、患者の眼43の位置をシステム2に対して拘束するために用いられる。多くの実施形態で、患者インターフェース52は、真空の作用で患者の眼43に取り付けられる吸引リングを採用している。吸引リングは、例えば真空を用いて当該吸引リングを患者インターフェース52に固定することで、患者インターフェース52に結合される。多くの実施形態で、患者インターフェース52は、患者の角膜の前面から鉛直に位置がずらされた後面を有する光学的に透過性の構造を含み、適当な液体(例えば、滅菌緩衝生理的食塩水(BSS)、例えばAlcon BSS(アルコン(Alcon )部品番号(351‐55005‐1)又は均等物)の領域が患者インターフェースレンズ後面及び患者の角膜に接触した状態でこれらの間に配置されており、かかる適当な液体領域は、共用光学系50と患者の眼43との間の伝送経路の一部をなしている。光学的に透過性の構造は、1つ又は2つ以上の湾曲した表面を有するレンズ96を含むのが良い。変形例として、患者インターフェース52は、1つ又は2つ以上の実質的に平坦な表面、例えば平行なプレート又はウェッジ、を有する光学的に透過性の構造を含んでも良い。多くの実施形態で、患者のインターフェースレンズは、使い捨てであり、これを任意適当な間隔で、例えば各眼治療前に、交換するのが良い。
制御エレクトロニクス54は、切断レーザサブシステム44、レンジングサブシステム46、アラインメント誘導サブシステム48、患者インターフェース52、制御パネル/GUI56及びユーザインターフェース装置58の動作を制御すると共に通信経路60を介してこれらからの入力を受け取ることができる。通信経路60は、任意適当な形態で具体化でき、かかる形態としては、制御エレクトロニクス54とそれぞれのシステムコンポーネントとの間の任意適当な共用又は専用の通信経路が挙げられる。制御エレクトロニクス54は、任意適当なコンポーネント、例えば1つ又は2つ以上のプロセッサ、1つ又は2つ以上の書き換え可能ゲートアレイ(FPGA)、及び1つ又は2つ以上のメモリ記憶装置、を含むのが良い。多くの実施形態で、制御エレクトロニクス54は、ユーザ指定の治療パラメータに従って術前計画を提供すると共にレーザ眼手術手技に対するユーザ管理を提供するよう、制御パネル/GUI56を制御する。
ユーザインターフェース装置58は、ユーザ入力を制御エレクトロニクス54に提供するのに適した任意適当なユーザ入力装置を含むことができる。例えば、ユーザインターフェース装置58は、例えばデュアルファンクションフットスイッチ8、レーザフットスイッチ10、ドッキング制御キーパッド18、患者インターフェース無線認証(RFID)リーダ20、非常時レーザ停止ボタン26、キースイッチ28、及び患者チェアジョイスティック制御部38、のような装置を含むのが良い。
図3Aは、システム2に含めることができる多くの実施形態としての組立体62を示す単純化されたブロック図である。組立体62は、切断レーザサブシステム44、レンジングサブシステム46、アラインメント誘導サブシステム48、共用光学系50、及び患者インターフェース52の好適な形態の非限定的な実施例であると共にこれらの統合例である。切断レーザサブシステム44、レンジングサブシステム46、アラインメント誘導サブシステム48、共用光学系50、及び患者インターフェース52の他の形態及び統合例が可能であり、これらは、当業者には明らかである。
組立体62は、光学ビームを患者の眼43中に投射して走査するよう動作可能である。切断レーザサブシステム44は、超高速(UF)レーザ64(例えば、フェムト秒レーザ)を含む。組立体62を用いて、患者の眼43内で、3つの寸法方向X、Y、及びZにおいて光学ビームを走査するのが良い。例えば、UFレーザ64によって生じる短パルスレーザ光を眼組織中に合焦させて誘電破壊を生じさせ、それにより光切断を焦点(焦点ゾーン)周りに生じさせるのが良く、それにより、光誘起プラズマの付近の組織が断裂する。組立体62では、レーザ光の波長は、800nmから1200nmまで様々であって良く、レーザ光のパルス幅は、10fsから10000fsまで様々であって良い。パルス繰り返し周波数も又、10kHzから500kHzまで様々であって良い。非標的組織に対する意図しない損傷に関する安全限度は、繰り返し率及びパルスエネルギーに関して上限を定める。しきい値エネルギー、手技を終了させるまでの時間、及び安定性は、パルスエネルギー及び繰り返し率に関して下限を定める場合がある。眼43内、具体的には眼の水晶体及び水晶体嚢内の、合焦スポットのピーク電力は、光学破壊を生じさせると共にプラズマ媒介アブレーションプロセスを開始させるのに十分である。レーザ光については近赤外波長が好ましく、その理由は、生物学的組織中の線形光吸収及び散乱が近赤外波長について減少するからである。一例として、レーザ64は、120kHz(±5%)の繰り返し率及び1〜20マイクロジュール範囲の個々のパルスエネルギーで600fs未満の持続時間を有するパルスを生じさせる、繰り返しパルス化1031nm装置であるのが良い。
切断レーザサブシステム44は、制御エレクトロニクス54及びユーザにより、制御パネル/GUI56及びユーザインターフェース装置58を介して制御され、それによりレーザパルスビーム66が生じる。制御パネル/GUI56は、システム動作パラメータを設定し、ユーザ入力を処理し、集められた情報、例えば眼組織の像、を表示すると共に患者の眼43内に形成されるべき切開創の描写を表示するために用いられる。
生じたレーザパルスビーム66は、ズーム組立体68を通って進む。レーザパルスビーム66は、ユニットごとに、特にUFレーザ64が異なるレーザ製造業者から得られる場合、様々であって良い。例えば、レーザパルスビーム66のビーム直径は、ユニットごとに様々であって良い(例えば、±20%だけ)。ビームは又、ビーム品質、ビーム発散度、ビーム空間真円度、及び収差に関して、様々であって良い。多くの実施形態で、ズーム組立体68は、当該ズーム組立体68から出たレーザパルスビーム66がユニットごとに一貫したビーム直径及び発散度を有する、というように調整可能である。
ズーム組立体68を出た後、レーザパルスビーム66は、減衰器70を通って進む。減衰器70は、レーザビームの透過率及びかくしてレーザパルスビーム66中のレーザパルスのエネルギーレベルを調整するために用いられる。減衰器70は、制御エレクトロニクス54を介して制御される。
減衰器70を出た後、レーザパルスビーム66は、アパーチュア72を通って進む。アパーチュア72は、レーザパルスビーム66の外側の有効直径を設定する。次に、ズームは、アパーチュア存在場所のところでのビームのサイズ及びかくして透過される光の量を定める。透過光の量は、高と低の両方が定められる。上限は、眼内で達成できる最も高い開口数(NA)を達成するための要件によって定められる。高NAは、非標的組織についての低いしきい値エネルギー及び大きな安全マージンを促進する。下限は、高い光学スループットに関する要件によって定められる。システム内の透過損失が多すぎると、これによりシステムの寿命が短くなる。というのは、レーザ出力及びシステムが経時的に劣化するからである。加うるに、このアパーチュアを通る透過量が一貫していることが、各手技に関する最適セッティングの決定(及び共用)における安定性を促進する。典型的には、最適性能を達成するためには、このアパーチュアを通る透過量は、88%〜92%の範囲に設定される。
アパーチュア72を出た後、レーザパルスビーム66は、2つの出力ピックオフ74を通って進む。各出力ピックオフ74は、各レーザパルスの一部分をそれぞれの出力モニタ76にそらすための部分反射ミラーを含むのが良い。2つの出力ピックオフ74(例えば、主要及び補助)及びそれぞれの主要及び補助出力モニタ76は、主要出力モニタ76の誤動作の場合に冗長性を提供するために用いられる。
出力ピックオフ74を出た後、レーザパルスビーム66は、システム制御シャッタ78を通って進む。システム制御シャッタ78は、手技上及び安全上の理由でレーザパルスビーム66のオン/オフ制御を保証する。2つの出力ピックオフは、シャッタに先行して、ビームパワー、エネルギー及び繰り返し率のモニタリングをシャッタの開放のための前提条件として考慮する。
システム制御シャッタ78を出た後、光ビームは、光学系リレーテレスコープ80を通って進む。光学系リレーテレスコープ80は、レーザパルスビーム66を或る距離にわたって伝搬させる一方でレーザパルスビーム66の位置的及び方向的変動性を許容し、それによりコンポーネントのばらつきに関する裕度を増大させる。一例として、光学リレーは、アパーチュア位置の像をxyガルボミラー位置の近くの共役位置に中継するケプラー型無焦点(アフォーカル)望遠鏡であるのが良い。この態様では、XYガルボ配置場所のところでのビームの位置は、アパーチュア位置のところでのビーム角度の変化に対して不変(無関係)である。同様に、シャッタは、リレーに先立つ必要はなく、リレーの後に続いても良く又はリレー内に含まれても良い。
光学系リレーテレスコープ80を出た後、レーザパルスビーム66は、共用光学系50に送られ、共用光学系50は、レーザパルスビーム66を患者インターフェース52まで伝搬させる。レーザパルスビーム66は、ビームコンバイナ82に入射し、ビームコンバイナ82は、レーザパルスビーム66を反射する一方でレンジングサブシステム46及びアラインメント誘導サブシステム(AIM)48からの光ビームを透過させる。
ビームコンバイナ82の次に、レーザパルスビーム66は、Z‐テレスコープ84を通って進み続ける。Z‐テレスコープ84は、Z軸に沿って患者の眼43内でレーザパルス66の合焦位置を走査するよう動作可能である。例えば、Z‐テレスコープ84は、2つのレンズ群(各レンズ群は、1つ又は2つ以上のレンズを含む)を有するガリレイ望遠鏡を含むのが良い。レンズ群のうちの一方は、Z‐テレスコープ84のコリメーション位置周りでZ軸に沿って動く。この態様では、患者の眼43内のスポットの焦点位置は、Z軸に沿って動く。一般に、レンズ群の動きと焦点の動きとの間には或る関係が存在する。例えば、Z‐テレスコープは、約2倍のビーム拡大比と、レンズ群の動きと焦点の動きとの間の1:1に近い関係と、を有するのが良い。眼座標系のZ軸におけるレンズの動きと焦点の動きとの間に成り立つ正確な関係は、一定の線形(比例)関係である必要はない。この動きは、非線形であっても良く、モデル又は測定からの較正を介して、或いは、これら両方の組み合わせを介して、定められても良い。変形例として、焦点の位置をZ軸に沿って調節するために他方のレンズ群をZ軸に沿って動かしても良い。Z‐テレスコープ84は、患者の眼43内でレーザパルスビーム66の焦点を走査するためのZ‐走査装置として機能する。Z‐テレスコープ84は、制御エレクトロニクス54によって自動的に且つ動的に制御されるのが良く、そして次に説明するX及びY走査装置とは別個独立であり又はこれと相互作用するよう選択可能である。
Z‐テレスコープ84を通過した後、レーザパルスビーム66は、X‐走査装置86に入射し、このX‐走査装置は、レーザパルスビーム66をX方向に走査するよう動作可能であり、X方向は、主としてZ軸を横切る方向であり且つレーザパルスビーム66の伝搬方向を横切る方向である。X‐走査装置86は、制御エレクトロニクス54によって制御され、このX‐走査装置は、適当なコンポーネント、例えば、モータ、ガルバノメータ(検流計)、又は任意の他の周知の光学可動装置、を含むのが良い。Xアクチュエータの動作の関数としてのビームの動きの関係は、一定又は線形である必要はない。この関係のモデル化若しくは較正測定又はこれら両方の組み合わせが決定され得て、これを用いてビームの所在位置を定める(方向付ける)ことができる。
X‐走査装置86によって定められた後、レーザパルスビーム66は、Y‐走査装置88に入射し、このY‐走査装置は、レーザパルスビーム66をY方向に走査するよう動作可能であり、Y方向は、主としてX軸及びZ軸を横切る方向である。Y‐走査装置88は、制御エレクトロニクス54によって制御され、このY‐走査装置は、適当なコンポーネント、例えば、モータ、ガルバノメータ(検流計)、又は任意の他の周知の光学可動装置、を含むのが良い。Yアクチュエータの動作の関数としてのビームの動きの関係は、一定又は線形である必要はない。この関係のモデル化若しくは較正測定又はこれら両方の組み合わせが決定され得て、そしてこれを用いてビームの所在位置を定めることができる。変形例として、X‐走査装置86及びY‐走査装置88の機能は、Z軸及びレーザパルスビーム66の伝搬方向を横切る方向の2つの寸法方向にレーザパルスビーム66を走査するよう構成されたXY‐走査装置によって提供されても良い。X‐走査装置86及びY‐走査装置88は、レーザパルスビーム66の結果としての方向を変化させ、それにより患者の眼43内に位置するUF焦点の側方変位を生じさせる。
Y‐走査装置88によって定められた後、レーザパルスビーム66は、ビームコンバイナ90を通過する。ビームコンバイナ90は、レーザパルスビーム66を透過させる一方で、光ビームをアラインメント誘導サブシステム48のビデオサブシステム92に反射したりこのビデオサブシステム92からの光ビームを反射したりするよう構成されている。
ビームコンバイナ90を通過した後、レーザパルスビーム66は、対物レンズ組立体94を通過する。対物レンズ組立体94は、1つ又は2つ以上のレンズを含むのが良い。多くの実施形態で、対物レンズ組立体94は、多数のレンズを含む。対物レンズ組立体94の複雑さは、走査フィールドサイズ、合焦スポットサイズ、テレセントリシティ度、対物レンズ組立体94の近位側及び遠位側の両方の有効作業距離、並びに、収差制御量によって、高められる場合がある。
対物レンズ組立体94を通過した後、レーザパルスビーム66は、患者インターフェース52を通過する。上述したように、多くの実施形態で、患者インターフェース52は、患者の角膜の前面から鉛直に位置がずらされた後面を有する患者インターフェースレンズ96を含み、適当な液体(例えば、滅菌緩衝生理的食塩水(BSS)、例えばAlcon BSS (アルコン(Alcon )部品番号(351‐55005‐1)又は均等物)の領域が患者インターフェースレンズ96の後面及び患者の角膜に接触した状態でこれらの間に配置されており、かかる適当な液体領域は、共用光学系50と患者の眼43との間の伝送経路の一部をなしている。
制御エレクトロニクス54の制御下にある共用光学系50は、照準、レンジング、及び治療走査パターンを自動的に生成することができる。かかるパターンは、光の単一スポット、光の多数のスポット、光の連続パターン、光の多数の連続パターン、及び/又はこれらの任意の組み合わせ、で構成されるのが良い。加うるに、照準パターン(以下に説明する照準ビーム108を用いる)は、治療パターン(レーザパルスビーム66を用いる)と同一である必要はないが、オプションとして、レーザパルスビーム66が患者の安全のために所望の標的範囲内にのみ送り出されるという確認をもたらすべく治療パターンの限界を指示する、というように用いられるのが良い。これは、例えば、照準パターンが意図した治療パターンの輪郭を提供するようにさせることによって行われるのが良い。このように、治療パターンの空間広がりは、個々のスポット自体の正確な所在位置が分からない場合であってもユーザに知られるようにすることができ、かくして、走査は、速度、効率、及び/又は精度に関して最適化される。この照準パターンは又、ユーザに対するその視認性を更に高めるために、明滅として知覚されるよう形成できる。同様に、レンジングビーム102は、治療ビーム又はパターンと同一である必要はない。レンジングビームは、標的表面を識別(特定)するのに足るほど十分でありさえすれば良い。これら表面は、角膜並びに水晶体の前面及び後面を含むのが良く、これら表面は、単一の曲率半径を有する球とみなされ得る。また、光学系は、アラインメント誘導によって共用され、ビデオサブシステムは、治療ビームによって共用されるビデオサブシステムと同一である必要はない。レーザパルスビーム66の位置決め及び性質及び/又はレーザパルスビーム66が眼43上に形成する走査パターンは、更に、患者及び/又は光学システムを位置決めするための入力装置、例えばジョイスティック又は任意の他の適当なユーザ入力装置(例えば、制御パネル/GUI56)、の使用によって制御できる。
制御エレクトロニクス54は、眼43内の標的構造を標的にすると共にレーザパルスビーム66が適当な場所に合焦されて意図しない状態で非標的組織を損傷させることがないことを保証するようにするように構成されるのが良い。本明細書において説明する画像化モダリティ及び技術、例えば上述の画像化モダリティ及び技術、又は超音波は、水晶体及び水晶体嚢の所在位置を突き止めると共にその厚さを測定するために用いられるのが良く、それによりレーザ合焦方法に高い精度をもたらすことができ、かかる方法としては、2Dパターニング及び3Dパターニングが挙げられる。レーザ合焦は又、1つ又は2つ以上の方法を用いることによって達成でき、かかる方法としては、照準ビームの直接観察、又は他の公知のオフサルミック又は医用画像化モダリティ、例えば上述の画像化モダリティ、及び/又はこれらの組み合わせが挙げられる。加うるに、レンジングサブシステム、例えばOCTは、患者インターフェースと関与する特徴又は観点を検出するために使用できる。特徴としては、ドッキング構造体及び使い捨てレンズの光学構造体上の基準場所、例えば、前面及び後面の所在位置が挙げられる。
図3Aの実施形態で、レンジングサブシステム46は、OCT画像化装置を含む。追加的に又は代替的に、OCT画像化以外の画像化モダリティを用いることができる。眼のOCT走査は、患者の眼43内の関心のある構造の空間配置状態(例えば、境界部上の箇所の3次元座標、例えばX、Y、及びZ)を測定するために使用できる。関心のあるかかる構造としては、例えば、角膜の前面、角膜の後面、水晶体嚢の前方部分、水晶体嚢の後方部分、水晶体の前面、水晶体の後面、虹彩、瞳孔、及び/又は角膜縁が挙げられる。制御エレクトロニクス54によって、関心のある構造及び/又は適当にマッチングする幾何学的モデル化、例えば表面及び曲線、の空間配置状態を生じさせることができ及び/或いは用いることができ、それにより次のレーザ補助手術手技をプログラムすると共に制御することができる。関心のある構造及び/又は適当にマッチングする幾何学的モデル化の空間配置状態は又、手技に関連付けられた多様なパラメータ、例えば、とりわけ、水晶体嚢の切断並びに水晶体皮質及び核の断片化のために用いられる焦平面の軸方向上限及び軸方向下限、及び、水晶体嚢の厚さ、を求めるために使用できる。
図3Aのレンジングサブシステム46は、OCT光源及び検出装置98を含む。OCT光源及び検出装置98は、適当な広域スペクトルを持つ光を生成して放出する光源を含む。例えば、多くの実施形態で、OCT光源及び検出装置98は、810nm〜850nmの波長の広域スペクトルを持つ光を生成して放出する。生成されて放出された光は、シングルモード光ファイバ接続部によって装置98に結合される。
OCT光源及び検出装置98から放出された光は、ビームコンバイナ100に通され、ビームコンバイナ100は、この光をサンプル部分102と基準部分104に分割する。サンプル部分102の大部分は、共用光学系50を通って透過される。サンプル部分の比較的僅かな部分が、患者インターフェース52及び/又は患者の眼43から反射されて共用光学系50を通って戻り、ビームコンバイナ100を通って戻り、そしてOCT光源及び検出装置98に入る。基準部分104は、調整可能な経路長を有する基準経路106に沿って伝えられる。基準経路106は、ビームコンバイナ100からの基準部分104を受け取り、この基準部分104を調節可能な経路長にわたって伝搬させ、そして基準部分104をビームコンバイナ100に戻すよう構成されており、ビームコンバイナ100は、次に、戻された基準部分104をOCT光源及び検出装置98に向けて戻す。次に、OCT光源及び検出装置98は、サンプル部分102の戻っている僅かな部分及び戻っている基準部分104を検出組立体中に差し向ける。検出組立体は、時間領域検出技術、周波数検出技術、又は単一点検出技術を採用する。例えば、周波数領域技術は、波長が830nmであり且つ帯域幅が10nmのOCTで用いることができる。
ビームコンバイナ82の次にUFレーザパルスビーム66といったん組み合わされると、OCTサンプル部分ビーム102は、共用光学系50及び患者インターフェース52を通る当該UFレーザパルスビーム66と一緒に共用経路を辿る。このように、OCTサンプル部分ビーム102は、一般に、UFレーザパルスビーム66の所在位置を表している。UFレーザビームと同様、OCTサンプル部分ビーム102は、Z‐テレスコープ84を通過し、そしてX‐走査装置86及びY‐走査装置88によって変向され、対物レンズ組立体94及び患者インターフェース52を通り、そして眼43内に入る。眼内における構造の反射及び散乱により、戻りビームが生じ、かかる戻りビームは、患者インターフェース52を通って戻り、共用光学系50を通って戻り、ビームコンバイナ100を通って戻り、そしてOCT光源及び検出装置98中に戻る。サンプル部分102の戻り反射光は、戻り基準部分104と組み合わされてOCT光源及び検出装置98の検出器部分中に差し向けられ、かかる検出器部分は、組み合わされた戻りビームに応じてOCT信号を生じさせる。生じたOCT信号は、制御エレクトロニクスによって解釈され、それにより患者の眼43内の関心のある構造の空間配置状態が判定される。生じたOCT信号は又、患者インターフェース52の位置及び向きを測定すると共に患者インターフェースレンズ96の後面と患者の眼43との間に液体が存在しているか否かを判定するために、制御エレクトロニクスによって解釈されるのが良い。
OCT光源及び検出装置98は、基準経路106とサンプル経路との間の光路長の差を測定する原理で働く。したがって、UFレーザビームの焦点を変更するためのZ‐テレスコープ84の異なるセッティングは、眼内における患者インターフェース体積部の軸方向静止表面のためのサンプル経路の長さに影響を及ぼさない。というのは、この光路長は、Z‐テレスコープ84の異なるセッティングの関数として変化しないからである。レンジングサブシステム46は、光源及び検出方式に関連付けられた固有のZ範囲を有し、周波数領域検出方式の場合、Z範囲は、具体的には、分光計、波長、帯域幅、及び基準経路106の長さに関連付けられる。図3で用いられているレンジングサブシステム46の場合、Z範囲は、水性環境内において約4〜5mmである。この範囲を少なくとも20〜25mmに広げるには、レンジングサブシステム46内のステージZEDを介しての基準経路106の経路長の調節が必要である。サンプル経路長に影響を及ぼさないでOCTサンプル部分ビーム102をZ‐テレスコープ84中に通すことにより、OCT信号強度の最適化が考慮される。これは、OCTサンプル部分ビーム102を標的構造上に合焦させることによって達成される。合焦ビームは、シングルモード光ファイバを通って伝送可能な戻り反射ないし散乱信号を増大させると共に、当該合焦ビームの広がりの減少に起因して空間分解能を高める。サンプルOCTビームの焦点の変更は、基準経路106の経路長の変更とは無関係に達成できる。
サンプル部分102(例えば、810nm〜850nmの波長)及びUFレーザパルスビーム66(例えば、1020nm〜1050nm波長)が共用光学系50及び患者インターフェース52を通ってどのように伝搬するかにおける、例えば浸漬インデックス、屈折、収差(有色と単色の両方)のような影響に起因する基本的な差のために、OCT信号をUFレーザパルスビーム66の焦点場所に対して分析する際に注意が払われなければならない。OCT信号情報をUFレーザパルスビーム焦点場所に、そして更に相対的ないし絶対的な寸法上の量にマッチングさせるべく、X、Y、及びZの関数としての較正又は登録手順が実施され得る。
OCT干渉計の構成については、多くの好適な可能性が存在する。例えば、別の好適な構成は、時間及び周波数領域方式、シングル及びデュアルビーム方法、被掃引源等を含む。それらは、米国特許第5,748,898号明細書、同第5,748,352号明細書、同第5,459,570号明細書、同第6,111,645号明細書、及び同第6,053,613号明細書に記載されている。
システム2は、水晶体嚢及び角膜の前面及び後面の存在場所を突き止めてUFレーザパルスビーム66が所望の開口部のあらゆる箇所のところで水晶体嚢及び角膜上に合焦されることを保証するよう、設定されるのが良い。本明細書において説明する画像化モダリティ及び技術、例えば光干渉トモグラフィー(OCT)及び例えばプルキンエ画像化、シャインプルーフ画像化、共焦点又は非線形光学顕微鏡、蛍光画像化、超音波、構造化光、立体画像化、又は他の公知のオフサルミック又は医用画像化モダリティ及び/又はこれらの組み合わせを用いると、水晶体、水晶体嚢及び角膜の、形状、幾何学的形状、周長、境界、及び/又は3次元存在場所を求めることができ、それにより2D及び3Dパターニングを含むレーザ合焦方法により高い精度を与えられる。レーザ合焦は又、1つ又は2つ以上の方法を用いて達成でき、かかる方法としては、照準ビームの直接観察又は他の公知のオフサルミック又は医用画像化モダリティ及びこれらの組み合わせ、例えば上述したモダリティ及び組み合わせ(これらには限定されない)、が挙げられる。
角膜、前眼房及び水晶体の光学画像化は、切断のためのパターンを作るために用いられるのと同一のレーザ及び/又は同一のスキャナを用いて達成できる。光学画像化を用いると、前及び後水晶体嚢の軸方向存在場所及び形状(及び厚さ)、白内障の水晶体核の境界、並びに、前眼房及び角膜の特徴の深さ、に関する情報を提供することができる。次に、この情報をレーザ3‐D走査システムにロードすることができ、又は、これを用いて眼の角膜、前眼房、及び水晶体の3次元モデル/表示/画像を生成することができると共に、かかる情報を用いると、手術手技で用いられる切断パターンを定めることができる。
照準ビームの観察は又、UFレーザパルスビーム66の焦点を位置決めするのを助けるために使用できる。加うるに、赤外OCTサンプル部分ビーム102及びUFレーザパルスビーム66に代わる裸眼で見える照準ビームは、当該照準ビームが赤外ビームパラメータを正確に表示していることを条件として、アラインメントに役立ちうる。アラインメント誘導サブシステム48は、図3に示されている組立体62に含まれる。照準ビーム108は、照準ビーム光源110、例えば630〜650nm範囲のレーザダイオード、により生じる。
照準ビーム光源110が照準ビーム108を生じさせると、照準ビーム108は、照準経路112に沿って共用光学系50に伝えられ、ここで、当該照準ビームの向きがビームコンバイナ114によって変えられる。ビームコンバイナ114によって偏向された後、照準ビーム108は、共用光学系50及び患者インターフェース52を通るUFレーザパルスビーム66と一緒に共用経路を辿る。このように、照準ビーム108は、UFレーザパルスビーム66の存在場所を表す。照準ビーム108は、Z‐テレスコープ84を通り、X‐走査装置86及びY‐走査装置88によって偏向され、ビームコンバイナ90を通り、対物レンズ組立体94及び患者インターフェース52を通り、そして患者の眼43中に入る。
ビデオサブシステム92は、患者インターフェース及び患者の眼の像を得るよう動作可能である。ビデオサブシステム92は、カメラ116、照明光源118、及びビームコンバイナ120を含む。ビデオサブシステム92は、既定の構造周り又はその内部におけるパターン心合わせを提供するために制御エレクトロニクス54によって使用できる像を集める。照明光源118は、一般に、広帯域且つ非干渉性であるのが良い。例えば、光源118は、多数のLEDを含むのが良い。照明光源118の波長は、好ましくは、700nm〜750nmであるが、照明光源118からの光をUFレーザパルスビーム66、OCTサンプルビーム102、及び照準ビーム108のためのビーム経路と組み合わせるビームコンバイナ90によって許容される波長範囲であればどのような波長範囲であっても良い(ビームコンバイナ90は、当該ビデオ波長を反射する一方でOCT及びUF波長を透過させる)。ビームコンバイナ90は、照準ビーム108の波長を部分的に透過させることができ、その結果、照準ビーム108は、カメラ116で見えるようになる。オプションとしての偏光素子が照明光源118の前に配置されるのが良く、かかるオプションとしての偏光素子は、信号を最適化するために用いられる。オプションとしての偏光素子は、例えば、直線偏光子、四分の一波長板、半波長板又は任意の組み合わせであるのが良い。追加のオプションとしての検光子がカメラの前に配置されるのが良い。偏光子と検光子の組み合わせは、交差直線偏光子であるのが良く、それにより、望まれていない表面、例えば対物レンズ表面、からのスペクトル反射光がなくなる一方で、標的表面、例えば眼の意図した構造、からの散乱光の通過が可能である。照明は又、照明源がビデオシステムの画像化部分の捕捉開口数の外部に位置する独立した表面に差し向けられるよう、暗視野形態内に位置するのが良い。変形例として、照明は又、明視野形態内に位置しても良い。暗視野形態と明視野形態との両方において、照明光源は、患者のための固定ビームとして使用されるのが良い。照明は又、患者の瞳孔を照明して瞳孔と虹彩との境界を強調して虹彩検出及び眼追跡を容易にするために使用できる。近赤外波長又はその帯域幅によって生じる疑似色画像が、許容可能であると言える。
照明光源118からの照明光は、ビームコンバイナ120を通ってビームコンバイナ90に送られる。ビームコンバイナ90から、照明光は、対物レンズ組立体94及び患者インターフェース52を通って患者の眼43の方へ差し向けられる。眼43の種々の構造及び患者インターフェースから反射されて散乱された照明光は、患者インターフェース52を通って戻り、対物レンズ組立体94を通って戻り、そしてビームコンバイナ90に戻る。ビームコンバイナ90のところで、戻っている光は、ビームコンバイナ120に差し向けられて戻され、ここで、戻っている光の向きは、カメラ116の方へ変えられる。ビームコンバイナは、立方体であっても良く、板状であっても良く、又は薄膜状の要素であって良い。ビームコンバイナは又、スパイダーミラーの形態をしていても良く、それにより、照明光は、ミラーの外部広がりを超えて伝わり、一方で、像経路は、ミラーの内側反射面で反射する。変形例として、ビームコンバイナは、スクレーパミラーの形態をしていても良く、この場合、照明光は、穴を通って伝えられ、これに対し、像経路は、穴の外側に位置するミラーの反射面で反射する。カメラ116は、適当な画像化装置であって良く、例えば、適当なサイズのフォーマットのシリコンを利用した検出器アレイ(これには限定されない)であって良い。ビデオレンズは、カメラの検出器アレイ上に像を結び、他方、光学素子は、それぞれ偏光制御及び波長フィルタリングを可能にする。アパーチュア又は虹彩は、画像化NAの制御、かくして焦点深度、被写界深度及び分解能の制御を提供する。小さなアパーチュアは、患者ドッキング手順を助ける大きな被写界深度という利点を提供する。変形例として、照明経路とカメラ経路を切り替えることができる。さらに、照準光源110は、直接的には目に見えないが、ビデオサブシステム92を用いて捕捉されて表示できる赤外光を放出するよう構成され得る。
図3Bは、眼のマッピングされた治療領域182(ハッチング領域)を示しており、当該治療領域は、角膜184、後水晶体嚢186、及び角膜縁188を含む。当該治療領域182は、例えばレーザビーム品質、パルス幅、システム透過率、開口数、偏光、収差補正、及びアラインメントのような要因を組み込むために、コンピュータモデル化、例えば光線追跡及びフェーズド(位相)利用光学モデル化、によりマッピングされるのが良い。治療体積部182は、患者インターフェースの光学的に透過性の構造体の前面からZ軸に沿って15mmを超える距離にわたって延びているものとして示されており、治療体積部182は、角膜184及び水晶体190を含み、当該水晶体190の治療体積部は、前水晶体嚢192、後水晶体嚢186、水晶体核及び皮質を含む。治療体積部182は、角膜184の中心から角膜縁188を超えるところまで側方に延びている。体積部182の側方寸法は、角膜縁188の前方に位置するY輪郭194及び角膜縁188の後方に位置するX輪郭196によって定められる。図示の治療体積部182は、本明細書において説明する教示に基づいて当業者によって決定可能である。30mmに固定されたZL198及び20mmに固定されたZL199についての予想光学破壊の側方位置が示されている。Z方向寸法に沿う軸線99に対して横方向に延びるこれら表面は、軸線99から離れた側方の場所のところで光学破壊をもたらすようXガルボ及びYガルボの光学走査の場所に対応している。ZL‐30mm198及びZL‐20mm199について光学破壊の走査経路の湾曲した非平面状の形状は、本明細書において説明するマッピング及びルックアップテーブルにより補正することができる。焦点の湾曲形状を光学破壊深度のワーピング(狂い)と呼ぶ場合があり、ルックアップテーブルは、例えば治療深度のワーピングを補償するよう、逆にワーピングされるか、又は違ったやり方で調節され得る。加うるに、モデルからの予想に特有のワーピングは、汎用ルックアップテーブル内に組み込まれるのが良く、この予想形態からの任意の更なる誤差は、当該誤差を相殺するための補正要素の測定及び適用によって示されていて、ルックアップテーブルのワーピングと呼ばれる場合がある。
治療領域182は、システムの角膜縁の近くのビームについて実験的に求められる光学破壊についてのしきい量の約4倍のレーザビームエネルギーを設定するために示されている。上述の増大したエネルギー又はマージンは、ビーム系が寄与要因の所与の変動性を取り扱うことを保証する。これら寄与要因としては、エネルギー、ビーム品質、システムの透過率、及びアラインメントに関する、レーザの寿命全体にわたる劣化が挙げられる。
角膜の表面から離れて位置する患者インターフェースの光学的に透過性の構造体の後面の配置により、図示のような治療範囲の拡大を提供することができ、多くの実施形態で、光学的に透過性の構造体は、レンズを含む。変形実施形態で、光学的に透過性の構造体の後面は、例えば角膜上に配置されるのが良く、本明細書において説明するマッピング及びルックアップテーブルを用いると、患者治療に精度の向上をもたらすことができる。
患者インターフェースの光学的に透過性の構造体は、レンズ、プレート及びウェッジを製造するために用いられる多くの公知の光学的に透過性の材料のうちの1つ又は2つ以上、例えば、ガラス、BK‐7、プラスチック、アクリル樹脂、シリカ又は溶解石英のうちの1つ又は2つ以上、を有するのが良い。
治療体積部182のコンピュータマッピングは、オプションとして、本明細書において説明する構成システムの測定値を利用するマッピングにより調節できる。
図4Aは、レーザ送り出しシステム2の可動及びセンサコンポーネント相互間の対応関係を示している。可動コンポーネントは、本明細書において説明するレーザ送り出しシステム2の1つ又は2つ以上のコンポーネントを含むのが良い。レーザ送り出しシステムの可動コンポーネントは、距離ZL動くことができるズームレンズ、角度量Xm動くことができるXガルボミラー96、及び角度量Ym動くことができるYガルボミラー88、を含むのが良い。OCTシステムの可動コンポーネントは、距離ZEDにわたり基準経路106を動くことができるよう構成された可動OCT基準アームを含むのが良い。レーザ送り出しシステムのセンサコンポーネントは、X画素及びY画素、それぞれPixX及びPixY、を有するビデオカメラ、及びOCTシステムのセンサコンポーネント、例えば、本明細書において説明するスペクトル領域検出手段、を含むのが良い。ベッドを有するのが良い患者支持体は、患者Pの眼43をシステムのレーザシステム2及びシステムの軸線99に整列させるよう、3つの寸法方向において(3次元において)動くことができる。患者インターフェース組立体は、例えばシステム2及び眼43の軸線と整列するよう構成されたインターフェースレンズ96を有するのが良い光学的に透過性の構造体を含むのが良い。患者インターフェースレンズは、手術のために患者の眼43上に配置されるのが良く、光学的に透過性の構造体は、対物レンズ94から距離162を置いたところに配置されるのが良い。多くの実施形態で、光学的に透過性の構造体は、コンタクトレンズ光学距離162(以下“CLopt”)を置いたところに配置されるレンズ96を含む。光学的に透過性の構造体は、厚さ164を有し、この厚さ164は、例えばコンタクトレンズ96の厚さを含むのが良い。コンタクトレンズ96を有する光学的に透過性の構造体は、眼43に接触することができるが、多くの実施形態で、コンタクトレンズ168は、隙間168が当該レンズと角膜の頂との間に延びる状態で角膜から離隔され、その結果、コンタクトレンズ168の後面は、例えば生理的食塩水又は粘弾性溶液を含む溶液に接触するようになる。
図4Bは、器械コンポーネントを眼の物理的所在位置と協調させるための、眼空間座標基準系150から器械座標基準系151までの座標基準系のマッピングの状態を示している。レーザシステム2は、眼43の物理的座標を本明細書において説明するようにコンポーネントの器械座標にマッピングすることができる。眼空間座標基準系150は、第1のX寸法方向152、例えばX軸、第2のY寸法方向154、例えばY軸、及び第3のZ寸法方向156、例えばZ軸を有し、眼の座標基準系は、多くの公知の座標系、例えば極座標、円柱座標又はデカルト座標、のうちの1つ又は2つ以上を含むのが良い。多くの実施形態で、基準系150は、X軸が患者上の鼻‐側頭方向に差し向けられ、Y軸が患者上の上方に差し向けられ、Z軸が患者上の後方に差し向けられた、右手系トリプル(三つ組)を含む。多くの実施形態で、対応の器械座標基準系151は、一般に器械アクチュエータに対応した第1のX′寸法方向153、第2のY′寸法方向155、及び第3のZ′寸法方向157を含み、器械の座標基準系は、多くの公知の座標系、例えば極座標、円柱座標又はデカルト座標、及びこれらの組み合わせ、のうちの1つ又は2つ以上を含むのが良い。
器械座標基準系151は、システム2の1つ又は2つ以上のコンポーネントの所在位置又は存在場所に対応するのが良い。器械座標基準系151は、複数の器械座標基準系を含むのが良い。複数の器械座標基準系は、例えば各サブシステムについての座標基準系を含むのが良い。例えば、寸法方向157は、距離ZL動くことができるZ‐テレスコープレンズの運動に対応するのが良い。寸法方向153は、角度量Xm動くことができるXガルボミラー86の運動に対応するのが良く、寸法方向155は、角度量Ym動くことができるYガルボミラー88の運動に対応するのが良い。変形例として又は組み合わせ例として、寸法方向157は、OCTビームについてZ‐テレスコープの運動に対応すると共に、基準経路106を距離ZEDにわたり動くよう構成された可動OCT基準アームに対応しても良く、寸法方向153及び寸法方向155は、OCTビームについてそれぞれXガルボミラー86及びYガルボミラー88の運動に対応しても良い。寸法方向151は、ビデオカメラのX画素に対応するのが良く、寸法方向153は、ビデオカメラのY画素に対応するのが良い。器械座標基準系の軸は、多くのやり方のうちの1つ又は2つ以上のやり方で互いに組み合わせ可能であり、例えば、基準経路106の距離ZEDにわたるOCT基準アームの運動は、例えば距離ZL動くことができるZ‐テレスコープレンズの運動と組み合わせることができる。多くの実施形態で、レーザシステム2のコンポーネントの所在位置が、複数の器械座標基準系を眼43の座標基準系150にマッピングするために組み合わされる。
多くの実施形態で、眼座標基準系は、光路長座標系から眼の組織の屈折率に基づく眼の物理的座標にマッピングされる。一例は、測定が光学厚さに基づくOCTレンジングシステムである。光路長を光ビームが通過する材料の屈折率で除算することによって、物理的距離を得ることができる。好適には、群屈折率が用いられて、ビーム列の中心波長並びに帯域幅及び分散特性を有する光の群速度を考慮に入れる。ビームが2種類以上の物体を通過する時、例えば各物質を通る光路長に基づいて、物理的距離を求めることができる。眼の組織構造及び対応の屈折率が特定され得て、光路に沿う組織構造の物理的所在位置は、光路長及び屈折率に基づいて求めることができる。光路長が2つ以上の組織に沿って延びている場合、各組織に関する光路長を求めることができ、そして対応の屈折率で除算されて、各組織を通る物理的距離を求めることができる。そして光路に沿う距離を例えば追加の距離と組み合わせることができ、それにより光路長に沿う組織構造の物理的所在位置を求めることができる。加うるに、光学縦列特性を考慮に入れることができる。OCTビームがX及びY方向に走査されてテレセントリック条件からの逸脱がガルボミラーの軸方向所在位置に起因して起こる時、光路長のディストーションが現実化する。これは、ファンエラー(fan error)と通称されており、モデル化か測定のいずれかにより補正することができる。
本明細書において説明する1つ又は2つ以上の光学コンポーネント及び光源は、異なる経路長、波長、及びスペクトル帯域幅を有する場合があるので、多くの実施形態で、用いられる群屈折率は、材料並びに光ビームの波長及びスペクトル帯域幅で決まる。多くの実施形態で、光路に沿う屈折率は、材料につれて変わる場合がある。例えば、生理的食塩水は、第1の屈折率を有し、角膜は、第2の屈折率を有し、眼の前眼房は、第3の屈折率を有し、眼は、複数の屈折率を有する勾配型屈折率レンズを有している。これらの材料を通る光路長は、群屈折率によって支配されるが、ビームの屈折ないし曲げは、材料のフェーズ(phase )屈折率によって支配される。フェーズ屈折率と群屈折率との両方を考慮に入れると、構造体のX、Y、及びZ所在位置を正確に求めることができる。組織例えば眼43の屈折率は、本明細書において説明するように波長につれて変化する場合があるが、近似値としては、眼房水は、1.33であり、角膜は、1.38であり、硝子体液は、1.34であり、水晶体は、1.36〜1.41である。この場合、水晶体の屈折率は、例えば、水晶体嚢、水晶体皮質及び水晶体核については互いに異なる場合がある。水及び生理的食塩水のフェーズ屈折率は、1030nmの超高速レーザについては約1.325であり、830nmのOCTシステムについては約1.328である場合がある。1.339という群屈折率は、OCTビーム波長及びスペクトル帯域幅については1%のオーダで異なる。当業者は、本明細書において説明する測定及び治療システムの波長について眼の組織の屈折率及び群屈折率を決定可能である。システムの他のコンポーネントの屈折率は、本明細書において説明する教示に基づいて当業者であれば容易に求めることができる。
図5A乃至図5Fは、患者インターフェースに眼が接触する前に当該眼を測定するべく患者インターフェース52に結合するように構成されたトポグラフィー測定構造を示している。トポグラフィー測定構造は、眼の角膜曲率の読み値、眼のプラシドディスクトポグラフィー、眼の角膜トポグラフィーからの複数点の反射、眼のトポグラフィーの角膜からの反射グリッド、のためのリングまたは他の構造の1または複数を含み得る。多くの実施形態において、測定構造は、例えば、患者インターフェースの一成分に結合するように構成されたプラシドディスク構造を含む。トポグラフィー測定構造は、例えば、角膜から反射される時の当該測定構造の仮想画像を形成するべく、照明され得る。ある照明方法は、システム自身の内部に存在する照明器を利用し得る。代替的に、または追加的に、トポグラフィー測定構造は、患者インターフェースに取り付けられるか、あるいは、レーザシステムの構造に取り付けられた、リング型照明器を有し得る。
トポグラフィー測定構造の一実施形態が、図5Aに例示されている。トポグラフィー測定構造195は、全体的に、患者の眼の近接位置にもたらされるべき第1端204と、当該第1端と反対側で患者インターフェースに取り付けるように構成された第2端200と、を有している。第1端204は、一般的に、患者の眼の瞬き検出のために用いられる1または複数の幾何学的マーカー206を有している。好適な実施形態では、同一の幾何学的マーカー206が、角膜トポグラフィーの測定のためにも用いられ得る。これは、しかしながら、厳格に要求されるものではない。第1端は、瞬き検出のための1または複数の幾何学的マーカーと、トポグラフィー測定のための1または複数の異なる幾何学的構造を有し得る。第1端は、また、トポグラフィー測定構造195の当該第1端204を光が通過することを許容する開口202を有する。本発明に従うトポグラフィー測定構造195の別の実施形態は、図5D、図5E及び図5Fに例示されている。
第1端204における幾何学的マーカーの具体的な形状は、特には限定されない。好ましくは、幾何学的マーカーは、少なくとも1つの円を有する。別の実施形態では、幾何学的マーカーは、2または3以上の同心円を有する。他の許容可能な幾何学的マーカーは、直線(lines)と長円(ovals)とを含む。
多くの実施形態において、幾何学的マーカー206を含むトポグラフィー測定構造は、レーザシステムからの光で背面から照明されて、幾何学的マーカー206と共に眼を照明で照らす。代替的に、あるいは追加的に、トポグラフィー測定構造195は、幾何学的マーカー206を含むトポグラフィー測定構造195で眼を照明するべく、発光ダイオードのような複数の光源(不図示)を有し得る。
図5Bは、患者がレーザ眼手術システムの支持体上に置かれる時、眼に対してトポグラフィー測定構造195を位置決めするべく、患者インターフェースに取り外し可能に結合された、1または複数の幾何学的マーカーを含むトポグラフィー測定構造195を示している。OCTビームが、トポグラフィー測定構造195の開口202を通過して示されている。これは、OCT測定がトポグラフィー測定構造195によって同時になされることを許容する。
OCT測定ビームは、眼を位置決めするために用いられ得る。OCT測定ビームの当該使用は、反射されたプラシドリングの直径が角膜の曲率のみでなくリング照明と角膜との距離にも依存し得るため、プラシドシステムの絶対的な曲率読みを達成するために、特に重要であり得る。OCTは、これらの変動を最小化することを助ける。付加的に、この測定情報は、患者の椅子を積極的に位置決めして、眼を正確な所望の位置に移動させるために、利用され得る。付加的に、OCTシステム及び選択的にカメラが、高精度の測定を可能にするべく、システムに対して同心リングの実際の位置を求めるために用いられ得る。代替的に、あるいは付加的に、ここで説明されるように、ビデオカメラの焦点が、測定のために眼を位置決めするために用いられ得る。例えば、患者のトポグラフィーが測定されて軸が決定される時、トポグラフィー測定システムは、患者インターフェース構造から結合解除され得て、患者インターフェースがここで説明されるように眼に結合される。
照明器は、多くの異なる態様で構成され得る。ビデオシステムが用いられることを可能にするべく、リング構造の中央に明瞭な開口を有することは、特に重要であり得る。他の実施形態は、異なる技術によるディフューザとマスクの組合せを有し得る。これは、角膜からのリングの検出のために用いられるディフュージング角度について最適化され得る。あるいは、偏光が用いられる場合、4分の1波長板またはデポラライザ及びディフューザとリング状開口との組合せが用いられ得る。完全な利用(utilization)のため、ブロックされたリング上に照明される光は、ブロックされたリングを反射ウェッジ(くさび)として機能させ得て、光が完全に利用される。このような場合、全反射を可能にする角度が有用であり得る。強力なネガティブレンズとプラシドディスク照明器との組合せを利用することも、より良好なコントラストのため、外側リングの光強度を増大させ得る。
多くの実施形態において、トポグラフィー測定構造は、例えばリング照明器のような外部照明構造を有して、眼を照明して、当該照明構造のリング形状の仮想画像を形成する。眼の乱視軸は、ここで説明されるように、当該眼の仮想画像の測定に基づいて決定される。外部照明器は、眼の測定のために患者インターフェースに結合するように、且つ、眼が患者インターフェースに結合される時には取り外されるように、構成され得る。あるいは、外部照明器は、複数の処置を通じてレーザシステムに対する固定状態を維持する実質的な固定構造であり得る。
角膜トポグラフィーデータ及び厚みデータは、多くの態様の1または複数において組み合わされ得る。例えば、角膜トポグラフィーデータは、前方角膜面の形状プロファイルを決定するために用いられ得て、角膜厚みプロファイルデータは、例えば後方面のプロファイルを決定するために、当該前方角膜面のプロファイルに適合され得る。多くの実施形態において、前方角膜面のプロファイルは、患者インターフェースが眼に接触することなく、測定されて決定され、角膜厚みプロファイルは、患者インターフェースが眼に接触する時に、測定されて決定される。眼に接触することなく測定される角膜面のプロファイルデータは、患者インターフェースが眼に接触して測定される角膜厚みプロファイルデータと組み合わされ得て、屈折矯正切開の位置は、例えば、両方のプロファイルに応じて決定される。
図5Cに示されるように、角膜による反射光は、好適には複数の放射状線上に沿って、一般的に離散点で測定され、光が角膜から反射される時に形成される仮想画像の存在と特性とを決定する。
図5Dは、患者インターフェースと当該患者インターフェースに結合されるように構成されたトポグラフィー測定構造との構成要素を示している。
図6は、レーザ眼手術システムにおける瞬き検出方法600を実施するためのフローチャートである。本方法は、少なくとも1つの幾何学的マーカーを有するトポグラフィー測定構造を提供する工程と、前記少なくとも1つの幾何学的マーカーからの光が患者の眼の屈折構造から反射可能であるように、前記トポグラフィー測定構造を当該患者の眼の近接位置に載置する工程(602)と、を備えている。検出工程は、前記トポグラフィー測定構造が前記近接位置にある間に前記患者の眼からの反射光を所定時間に亘って検出する工程(604)を含む。本方法は、前記所定時間の前記眼の表面からの前記反射光を画像データに変換する工程(606)と、前記幾何学的マーカーからの光が前記反射光内で検出されているか否かを決定するべく前記画像データを分析する工程(608)と、を備えている。前記幾何学的マーカーが前記反射光内に存在しないと決定される場合、前記患者は前記所定時間において瞬きしたと判断される(612)。前記幾何学的マーカーが前記反射光内に存在していると決定される場合、前記患者は前記所定時間において瞬きしなかったと判断される。
患者の眼(に関連する要素)は、前記少なくとも1つの幾何学的マーカーからの光がここで説明され例えば図2に示されるようなレーザ眼手術システムの測定システムの捕捉範囲内で当該患者の眼の屈折構造から反射できるように、患者の眼に近接して位置決めされ得る。多くの実施形態では、レーザ手術のための患者の位置決めは、典型的には、患者ベッド34の移動(動き)またはレーザシステム2の移動(動き)によって可能とされる。典型的には、オペレータは、横方向位置及び軸方向位置の手動制御を有していて、工程528において、ドッキング機構または患者インターフェース52を所定位置へと案内する。ドッキング機構が存在しない場合、眼、特には角膜、が測定システムの動作範囲内に置かれるように前記移動(動き)を案内するための操作手段が設けられ得る。これは、ここで説明されるレーザシステム2のサブシステム、例えばレーザシステム2のアラインメント誘導システム48または撮像サブシステム51、の使用によって達成され得る。初期の患者位置は、ビデオカメラによって案内され得て、ビデオ画像をセンタリングすることによって横方向位置に眼を案内し、画像を焦点合わせすることによって、軸方向位置に眼を案内する。
検出工程において、患者の眼からの反射光は、所定の光路を通って検出器に向けられる。反射光の検出器への伝播は、多くの態様で達成され得る。多くの実施形態において、反射光は、図2及び図3Aのレーザシステムの共有光学系50によって方向付けられる。一実施形態では、照射光は、照射光源118を通して方向付けられ、ビームコンバイナ120を通してビームコンバイナ90に伝送され、対物レンズ組立体94と患者インターフェース52とを通して患者の眼43に向けられる。患者インターフェース52は、1または複数の幾何学的マーカー206を有するトポグラフィー測定構造を含んでいる。照射光は、患者の角膜43及び患者インターフェースから散乱され、患者インターフェース52を通って戻り、対物レンズ組立体94を通って戻り、ビームコンバイナ90に戻る。ビームコンバイナ90において、戻り光は、ビームコンバイナ120に更に戻され、そこで反射光はカメラ116に向けられる。あるいは、照射光路とカメラ光路とが切り替えられ得る。
反射光が画像データに変換される態様は、特に限定されない。例えば、反射光は、フォトディテクタに向けられ得る。本発明方法との関連で用いられ得る、データタイプ及びフォーマットを含む画像データのタイプは、特に限定されない。データは、好適にはピクセルデータである。
一旦反射光が画像データに変換されると、それは、幾何学的マーカー206の形状に対応する形状の存在に関して、解析されなければならない。好適な実施形態は、画像データ内の幾何学的マーカー206を検出するためにハフ変換を用いることである。ハフ変換技術の1つの利点は、特徴境界の描写におけるギャップについて寛容であって、画像ノイズに比較的影響されないことである。
ハフ変換は、画像内の幾何学的マーカー206を判別して隔離するために画像データを解析するために用いられ得る。ハフ変換は、一般的に、一定の曲線、例えば線、円、楕円等、の検出のために用いられる。従って、線や円の形態の幾何学的マーカー206が選択される時、特に好適である。一般化されたハフ変換が、幾何学的マーカー206の単純な解析が不可能である応用において採用され得るが、コンピュータ計算の複雑さ及び速度が、一般化されたハフアルゴリズムの使用における制限要因である。従って、好適な実施形態では、ハフ変換を用いる解析は、一般的に、一定の曲線、特には線、円及び楕円、に限定されるべきである。楕円を検出するためにハフ変換を使用することは、乱視の眼の場合、特に好適であり得る。この場合、円形態は、患者の眼から楕円として反射され得る。もっとも、乱視や他の標準(正常)で無い形状の眼の場合であっても、円形態の反射形状は、十分に円であるから、円のためのハフ変換は、患者の瞬きを検出するために正確である。
当業者によって理解されるように、ハフ変換は、1組の所与のエッジ点に最もよく適合する曲線(カーブ)のパラメータを特定する。当該エッジ点は、ロバートクロス(Roberts Cross)エッジ検出子、ソベル(Sobel)エッジ検出子、キャニー(Canny)エッジ検出子のような公知の特徴検出演算子から得られるが、ノイズを含み得る。すなわち、単一の全体特徴に対応する複数のエッジフラグメントを含み得る。エッジ検出子の出力は、画像内の特徴の場所を規定する。ハフ変換は、その特徴が何であって(すなわち、それは、当該特徴が有するパラメータ記述に関する特徴を決定する)、それらの幾つが画像内に存在しているか、を決定する。
幾何学的マーカー206が1または複数の円である場合、ハフ変換は、1または複数の円の画像データ内での存在と、もし存在すればそれらのパラメータと、を決定するために用いられ得る。円周上に相当する多数の点が公知である(見出されている)時、1または複数の円が画像データ内に存在していると言える。半径Rで中心座標(a,b)である円は、以下のパラメータ式で描写され得る。
x=a+Rcos(t)
y=b+Rsin(t)
ここで、角度tが360°の範囲全てを掃引する時、点(x,y)は円の周を辿る。
眼からの反射画像に対応する画像データが十分な数の点を含んでいて、それらの幾つかが円周上にある時、ハフ変換は、画像データ内に存在する各円を描写するパラメータトリプレット(a,b,R)を見出し、画像データ内の幾何学的マーカー206に対応する光の存在を決定する。
好適には、幾何学的マーカー206の半径は、公知の半径Rである。画像内の円が公知の半径Rである場合、パラメータ空間内での点(a,b)の軌跡は、(x,y)を中心とした半径Rの円上にある。真の中心点は、全てのパラメータ円にとって共通であり、ハフ累積アレイを用いて見出され得る。この場合、画像データ内の幾何学的マーカー206の存在ないし不存在は、基準となるハフ累積アレイを用いて決定され得る。特には、累積アレイが真の中心を有するか否かの決定を用いて決定され得る。あるいは、3次元累積マトリクスを用いることによって、公知でない半径を有する円の探索が実施され得る。ハフ変換が画像データ内の幾何学的マーカーの存在を特定する時、眼は開いている(いた)と決定され、患者は瞬きしていなかったと決定される。ハフ変換が画像データ内の幾何学的マーカーの存在を見出さない時、眼は閉じている(いた)と決定され、患者は瞬きしていたと決定される。
ハフ変換が画像データを解析するために用いられる時、好適には、画像データの前処理、例えば画像データの円滑化処理(スムージング)、が実施される。
画像データ内の幾何学的マーカー206の検出のためのハフ変換の代替的なデータ解析手法は、円の適合(フィッティング)と当該適合の良好さ(goodness)の測定(判定)や、幾何学的マーカー206と同じ形状のテンプレートとの画像相関を含む。
図7Aは,幾何学的マーカー206が2つの同心円である場合の、幾何学的マーカー206の画像データを示している。図7Bは、パラメータ空間(a,b)への円のハフ変換の結果を示している。図7Bは、累積アレイにおける真の中心に対応する高強度の領域ないし「ホットスポット」を示している。これにより、画像データ内の円の幾何学的マーカーの存在を示している。「ホットスポット」の存在に基づいて、すなわち、累積アレイにおける真の中心に基づいて、角膜からの反射光が検出された時に眼が瞬きしていなかったと判定される。
本発明による瞬き検出の方法ないしシステムにおいて、画像データが集められる時間(の長さ)は、特に制限されない。画像データの収集は、トポグラフィー測定構造が患者の眼に近接して載置された時に直ちに開始されてもよいし、オペレータの裁量でその後の任意の時点で開始されてもよい。瞬き検出のため、反射光は、区分された所定の時間(の長さ)に亘って検出され、当該所定時間中に検出された反射光が、画像データに変換される。反射光は、好適には周期的に再測定され、各時間に対応する反射光が画像データに変換されて、好適にはメモリ内に記憶される。この態様では、時間毎の患者の瞬きの発生(の有無)が、メモリ内に記憶されて収集され得る。収集されたデータは、後で判定のために利用され得る。
反射光が検出される所定時間は、一般的には、十分な光が検出器システムによって測定されることを許容するのに十分に長く、眼の瞬きを解明するのに十分に短い。眼の瞬きは、100ミリ秒ないし400ミリ秒かかる、と評価されている。測定のための所定時間は、好適には、400ミリ秒より短く、より好適には100ミリ秒よりも短い。好適には、反射光は、少なくとも2Hzで周期的に再測定され、より好ましくは少なくとも10Hzで再測定され、更に好ましくは少なくとも20Hzで再測定され、更に好ましくは30Hz以上で再測定される。
図8A及び図8Bは、本発明の多くの実施形態による、瞬き検出と角膜トポグラフィーの方法ないしシステムを図示している。図8Aは、眼が開いている時の角膜トポグラフィーと瞬き検出のシステムの動作を示している。図8Bは、眼が閉じている時の角膜トポグラフィーと瞬き検出のシステムの動作を示している。
図8Aにおいて、幾何学的マーカー206を含むトポグラフィー測定構造は、患者の眼43の近接位置に配置されていて、瞼45が開いている時、少なくとも1つの幾何学的マーカー206からの光が患者の眼の角膜44から反射可能となっている。幾何学的マーカー206が照射されると、幾何学的マーカー206に対応する光パターン208が、トポグラフィー測定構造の第1端から患者の眼43へと向けられる。患者の眼からの反射光は、共有光学系50によってディテクタ121に向けられ、ピクセルデータPixX及びPixYの形態の画像データに変換され、カメラ116を介して表示される、という仮想画像210を形成する。画像データは、幾何学的マーカー206の形状を有する仮想画像210に対応する光がディテクタ121によって検出されたか否かを決定するべく、分析される。特に図8Aにおいて、幾何学的マーカー206は、同心円の形状であり、画像データは、円が画像データ内に存在しているか否かを決定するように(例えばハフ変換によって)解析される。画像データが幾何学的マーカーの形状を含んでいると判定される場合、患者が瞬きしなかった(すなわち、患者の眼は開いていた)と判定される。好適な実施形態では、例えばパラメータ空間内の真の中心の位置に対応する仮想表示122が、カメラ116上に提供されて、患者が瞬きしなかったことを示す。
図8Bにおいて、患者の眼の瞼45は閉じていて、角膜44の上面を覆っている。図8Aと同様、幾何学的マーカー206を含むトポグラフィー測定構造は、患者の眼43の近接位置に配置されていて、瞼45が開いている時、少なくとも1つの幾何学的マーカー206からの光が患者の眼の角膜44から反射可能となっている。更に、幾何学的マーカー206が照射されると、幾何学的マーカー206に対応する光パターン208が、トポグラフィー測定構造の第1端から患者の眼43へと向けられる。しかしながら、瞼の表面と眼のまつ毛(不図示)とは、効率的に光を反射せず、光は瞼で散乱され、幾何学的マーカー206の仮想画像は、共用光学系によってディテクタ121に向けられる光で形成されない。ディテクタ121によって検出される光は、ピクセルデータPixX及びPixYの形態で画像データに変換されて、カメラ116を介して表示される。画像データは、幾何学的マーカー206の形状を有する仮想画像210に対応する光がディテクタ121によって検出されたか否かを決定するべく、分析される。特に図6Aにおいて、幾何学的マーカー206は、1つの円の形状であり、画像データは、円が画像データ内に存在しているか否かを決定するように解析される。画像データが幾何学的マーカーの形状を含んでいると判定される場合、患者が瞬きしなかった(すなわち、患者の眼は開いていた)と判定される。図示されていないが、患者が瞬きしたことを示す仮想表示が提供されてもよい。
図5Bに示すように、トポグラフィー測定構造の第1端204の開口202は、他の光に基づく測定ないし処置を許容する。例えば、OCT測定ビームが、トポグラフィー測定構造109を通過することができる。図5乃至図8の瞬き検出の方法及びシステムは、眼の構造ないし位置を測定するように設計された他の技術と同時(並列)であり得る。同時の測定の性質等は、特に制限されないで、一般的に、患者の眼の構造ないし位置のデータを生成するための任意の測定であり得る。それは、角膜トポグラフィー、トモグラフィー、レーザ手術の眼施術、を含む。
多くの実施形態において、ここで説明された瞬き検出方法は、外科システムで採用される他の測定ないし動作と、時間において相関する。これは、例えば、1または複数の他の測定が実施される所定の時間(の長さ)の間に幾何学的マーカー206からの反射光を検出することによって、達成され得る。これにより、瞬き検出と他の測定との両方が実施され、それらのデータが測定プロセスにおいて同時のT時点で記憶される。瞬き検出が、他の構造ないし位置の測定と同時に実施される時、瞬き検出は、リアルタイムに、すなわち同時の測定が実施されている時に、表示され得る。画像データは、同時の測定がなされた時間の少なくとも一部の間に瞬きが生じたか否かを判定するべく、後の解析ないし処理のために記憶され得る。瞬きが同時の測定中に検出される場合、同時の測定が再度実施され得る。あるいは、瞬きが生じていたと判定された時の同時の測定に対応するデータは、任意の後処理における更なるデータ処理ないし解析の利用から除去され得る。
レーザ眼手術システムにおける改良された撮像及び照準合わせの方法は、少なくとも1つの幾何学的マーカーを有するトポグラフィー測定構造を、前記少なくとも1つの幾何学的マーカーからの光が患者の眼の屈折表面から反射可能であるように、当該患者の眼の近接位置に提供する工程、を備えている。前記屈折表面は、好適には角膜であり、角膜の涙膜であり得る。本方法は、患者の眼に関する構造ないし位置のデータを生成する工程と、前記生成する工程の少なくとも一部の間であって且つ前記トポグラフィー測定構造が前記近接位置にある間に、前記患者の眼の屈折構造からの反射光を所定時間に亘って周期的に検出する工程と、を備えている。本方法は、更に、少なくとも1回の所定時間の前記眼の表面からの前記反射光を画像データに変換する工程と、前記幾何学的マーカーが前記反射光内に存在していたか否かを決定するべく前記画像データを分析し、前記幾何学的マーカーが存在しないと決定される場合、前記患者は前記所定時間において瞬きしたと判断される工程と、を備えている。前記幾何学的マーカーが存在すると決定される場合、前記患者は前記所定時間において瞬きしなかったと判断される。
本方法は、更に、前記患者が前記眼の測定中に瞬きしたと決定された場合において、前記患者の眼に関する構造ないし位置の情報を再生成する工程を更に備える。あるいは、本方法は、前記患者が瞬きしたと決定された時間に対応する構造ないし位置のデータが正確でないと判断する工程を含み、また、好適には、前記患者が瞬きしたと決定された時間に対応する構造ないし位置のデータを除去する工程を含む。
多くの実施形態において、前記少なくとも1つの幾何学的マーカーは、円を含む。あるいは、前記幾何学的マーカーは、複数個あって、前記複数の幾何学的マーカーは、少なくとも2つの同心円を有する。
前記画像データを分析する工程は、画像データのハフ変換、画像データの適合及び適合の良さの測定、並びに、幾何学的マーカーのテンプレートとの画像相関、の少なくとも1つを実施する工程を含んでいる。多くの実施形態において、ハフ変換が選択される。
図9は、多くの実施形態に従う、正確でディストーション(歪み)のない角膜トポグラフィー測定とそれに続くレーザ治療の一体化とを提供する方法500のフローチャートを示している。ここで説明される瞬き検出の方法及びシステムは、有利には、角膜トポグラフィー及びレーザ治療の多くの特徴と同時に利用され得る。方法500は、以下の主要な工程を備えている。工程525において、患者の眼は、ここで説明されるレーザ眼手術システム2、2Aの測定システムの捕捉範囲内に位置決めされる。工程550において、測定システムは、高精度で角膜形状を測定するために用いられる。このような測定システムは、前述のレンジングサブシステム46を有し得る。工程575において、測定時間とレーザ治療時間との間で生じ得る患者の眼の方向のあらゆる変化が、後処理のために考慮される。
位置決め工程525:
工程525では、患者の眼が、例えば図2及び図3Aに示されるような、ここで説明されるレーザ眼手術システムの測定システムの捕捉範囲内に位置決めされる。レーザ手術のための患者の位置決めは、典型的には、患者ベッド34の移動(動き)またはレーザシステム2の移動(動き)によって可能とされる。典型的には、オペレータは、横方向位置及び軸方向位置の手動制御を有していて、工程528において、ドッキング機構または患者インターフェース52を所定位置へと案内する。ドッキング機構が存在しない場合、眼、特には角膜、が測定システムの動作範囲内に置かれるように前記移動(動き)を案内するための操作手段が設けられ得る。これは、ここで説明されるレーザシステム2のサブシステム、例えばレーザシステム2のアラインメント誘導システム48または撮像サブシステム51、の使用によって達成され得る。初期の患者位置は、ビデオカメラによって案内され得て、ビデオ画像をセンタリングすることによって横方向位置に眼を案内し、画像を焦点合わせすることによって、軸方向位置に眼を案内する。この時点で、角膜は、工程531において、レンジングサブシステム46または撮像サブシステム546のOCTシステムの捕捉範囲内、典型的には軸方向にXmmないしYmm、に載置される。OCTシステムは、工程534において、角膜の軸方向位置を測定するために利用され得て、好適なディスプレイが、最終的な正確な位置決めのために、オペレータへのガイダンスを提供する。あるいは、レーザシステム2、2aと光学系を共有し得るマイクロスコープに結合されたカメラのような仮想撮像システム、とりわけCCD、が位置決め工程525を容易にするべくOCTシステムの代わりに用いられ得る。
ここで説明される瞬き検出方法は、好適には、位置測定中の瞬きの発生を検出するべくOCT測定ビームと同時に利用される。OCT測定と瞬き検出の同時の利用は、プラシドシステムの絶対的な曲率の読みを達成するために、特に重要であり得る。なぜなら、反射されるプラシドリングの直径は、角膜の曲率に依存するだけでなく、リング照射体と角膜との距離にも依存し得るからである。OCT及び瞬き検出は、これらの変動を最小化することを助け得る。付加的に、この測定情報は、患者の椅子を積極的に位置決めして眼を正確に所望位置に移動するために利用され得る。これらの利用の幾つかとの関連で、瞬き検出方法及びシステムは、OCT測定中、特には重要なOCT測定中、の瞬きを特定するために同時に利用され得る。結果として、測定は再度実施され得る。あるいは、瞬きに対応する測定データが、データ処理及び測定計算から除去され得る。
ビデオシステム及びOCTシステムは、典型的にはドッキングシステムと共に動作するように構成されている。ドッキングシステムは、しばしば、光路内に付加的な光学要素と液体媒体とを有する。従って、レーザシステムの焦点合わせアルゴリズムは、ドッキング機構の光学系とインターフェース媒体の無い動作を考慮するように、調整され得る。
測定工程550:
工程550では、測定システムは、高精度に角膜の形状を測定するために利用される。レーザシステム2、2Aは、処置対象である眼球面をマッピングするためのサブシステムを備えている。例えば、ここで説明されるOCTシステムを有するレンジングサブシステム46、あるいは、撮像サブシステム546である。後述されるように、撮像サブシステム546は、眼球面をマッピングするために、様々なモダリティ(様式)を適用し得る。例えば、プラシド撮像、ハートマン−シャック波面検出、共焦点トモグラフィー、低コヒーレンス反射光測定である。測定工程550は、前述の工程525において眼が正確に位置決めされてから実施され得る。固定光が、選択的に、患者が眼を固定の角度に位置決めされた状態に維持することを助けるべく、導入され得る。測定データの捕捉が十分に迅速であれば、例えば1秒のオーダーであれば、固定光は必要ないかもしれない。測定550の工程533において、角膜面の複数のOCTないし他のスキャンが短時間で獲得され得る。複数のスキャンは、良好なデータを得る確実性を増大させ得る。工程556で、スキャンの後処理が、潜在的な眼の動きを除去し得て、測定精度を更に改善し得る。測定工程550の工程562において、角膜からの反射光のカメラ画像から、角膜力(corneal power)が測定され得る。
角膜面がマッピングされると、多項式フィッティングアルゴリズム、あるいは他のフィッティングアルゴリズムが、工程559において、角膜の共通に利用されるパラメータを計算するために利用され得る。共通に利用されるパラメータとは、角膜の光学的パワー(optical power)、乱視(非点収差)軸角度、乱視(非点収差)の大きさ、を含む。
ここで説明される瞬きの検出及び方法は、好適には、当該測定中の瞬きの発生を検出するべく、角膜形状の測定と同時に利用される。角膜形状の測定と瞬き検出の同時の利用は、当該測定中に瞬きが生じたか否かの決定を可能にする。結果として、測定は再度実施され得る。あるいは、瞬きに対応する測定データが、データ処理及び測定計算から除去され得る。
座標系転送工程575:
工程575では、測定時間とレーザ治療時間との間で生じ得る患者の眼の方向の変化が考慮される。しばしば、患者の眼が、例えば患者インターフェース52の吸引リングで、治療のためにドッキングされる時に、様々な解剖学上の特徴を含む眼がレーザシステム座標系に対してその位置を変える、ということがあり得る。この変化は、患者の頭の移動の結果であり得るし、眼の移動の結果であり得るし、ドッキング中に適用される力のためでもあり得る。幾つかの場合では、眼の上方の空気や他の液体の屈折特性が、眼の画像を歪ませ得る。例えば、患者インターフェース52の吸引リングは、溶液、生理的食塩水、粘弾性溶液、のうちの1または複数で充填され得る。乱視軸角度のような角膜測定(結果)を、あらゆる動きや歪みを考慮するべく、新しい座標系に変換することは有効であり得る。これを達成するための幾つかの手段が提供される。
幾つかの実施形態では、工程578において、オペレータが、測定前に、典型的には角膜の周上を直径方向に横切るように位置決めされるインクドットによって、患者の眼をマーキングし得る。これらのドットは、工程581において、治療のためのドッキングの後で撮像カメラによって獲得され得て、座標変換を計算するために利用され得る。
他の実施形態では、測定工程中に撮像される、ビデオ画像、OCT画像、あるいは他のスキャン(画像)において視認できる眼球の特徴が、利用される。これらの特徴は、工程584において、治療のためのドッキング後に撮像される画像に対して相関される。この相関は、デジタル画像処理アルゴリズムによって、あるいはオペレータによって手動で、実施され得る。手動で実施される時、オペレータは、制御スクリーン上の重複画像(測定及び治療工程)によって提示され、それらの合致が視認されるまで両画像が手動で水平操作ないし回転操作される。画像操作データは、ディスプレイソフトウェアによって検出され得て、座標変換のために利用される。
前述の工程は、多くの実施形態に従う、正確でディストーション(歪み)のない角膜トポグラフィー測定とそれに続くレーザ治療の一体化とを提供する方法500を示しているが、当業者は、ここで説明された教示に基づいて、多くの変形例を認識するであろう。工程は、異なる順序で実施され得る。工程は、追加され得るし、また、削除され得る。例えば、角膜の形状は、例えば患者インターフェース52の吸引リングによる治療のためのドッキングの前、ドッキングの間、ドッキングの後、に測定され得る。多くの工程が、当該方法にとって有益である頻度で、繰り返され得る。
方法500の工程の1または複数は、ここで説明されたような電気回路や、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイのためのプログラマブルアレイロジックのようなプロセッサないし論理回路の1または複数、によって実施され得る。当該回路は、方法500の前記工程の1または複数を提供するようにプログラムされ得て、当該プログラムは、コンピュータ可読メモリに記憶されたプログラム指令や、プログラマブルアレイロジックやフィールドプログラマブルゲートアレイのような論理回路のプログラム工程、を有し得る。
ここで説明された瞬き検出のシステム及び方法は、好適には、方法500における位置決め工程525及び測定工程550のうちの1または複数との関連で利用される。図2を参照して、レーザ眼手術システム2において、レンジングサブシステム46のOCTシステムは、工程525において患者の眼を位置決めするため、及び/または、工程550において角膜の形状を測定するため、に利用され得る。レーザ眼手術システム2にとって、トポグラフィー測定構造53は、工程550において角膜の形状を測定するために利用される。角膜の形状は、患者インターフェース52が患者の眼とドッキングされる前、その間、あるいはその後、に測定され得る。レーザ眼手術システム2のレンジングサブシステム46またはレーザ眼手術システム2の撮像サブシステム51と角膜トポグラファー53とによって捕捉される画像は、レーザ眼手術システム2の制御パネル/GUI56のディスプレイまたはレーザ眼手術システム2Aのディスプレイ56Aによって表示され得る。制御パネル/GUI56は、表示された画像の幾つかを、修正し、歪ませ(歪みを補正し)、あるいは変換するためにも利用され得る。
本明細書中で引用される全ての特許ないし特許出願は、当該引用ないし参照によって、その全体について、本明細書に導入される。
更に、本開示内容、即ち本発明の要旨は、以下の特許出願、即ち、2008年3月3日に出願された米国特許出願第12/048,182号(発明の名称:METHOD AND APPARATUS FOR CRREATING INCISIONS TO IMPROVE INTRAOCULAR LENS PLACEMENT)、2008年3月13日に出願された米国特許出願第12/048,186号(発明の名称:METHOD AND APPARATUS FOR CREATING OCULAR SURGICAL AND RELAXING INCISIONS)、2013年11月1日に出願された米国特許出願第14/069,703号(発明の名称:LASER EYE SURGERY SYSTEM CALIBRATION)、2014年4月18日に出願された米国特許出願第14/256,307号(発明の名称:CORNEAL TOPOGRAPHY MEASUREMENT AND ALIGNMENT OF CORNEAL SURGICAL PROCEDURES)、2014年3月6日に出願された米国特許出願第14/199,087号(発明の名称:MICROFEMTOTOMY METHODS AND SYSTEMS)、2014年4月17日に出願された米国特許出願第14/255,430号(発明の名称:LASER FIDUCIALS FOR ALIGNMENT IN CATARACT SURGERY)、及び、2013年11月1日に出願された米国特許出願第14/069,703号(発明の名称:LASER EYE SURGERY SYSTEM CALIBRATION)、に関する。これら特許出願の開示内容全体は、当該引用ないし参照により本明細書の一部として導入され、本明細書に開示される実施形態との組合せに適しているし、当該実施形態に従っている。
ここで説明された方法及び装置は、開発中であるか商業的に入手可能であるレーザ眼手術システムの1または複数の構成要素との組合せに適している。例えば、適合可能な患者インターフェースは、WO2011/163507として発行された、PCT国際特許出願PCT/US2011/041676(発明の名称:ADAPTIVE PATIENT INTERFACE)に記載されている。眼を外科用レーザに整列させる装置及び方法は、WO2006/09021として発行された、PCT国際特許出願PCT/IB2006/000002(発明の名称:DEVICE AND METHOD FOR ALIGNING AN EYE WITH A SURGICAL LASER)に記載されている。眼を外科用レーザに整列させる装置及び方法は、WO2006/09021として発行された、PCT国際特許出願PCT/IB2006/000002(発明の名称:DEVICE AND METHOD FOR ALIGNING AN EYE WITH A SURGICAL LASER)に記載されている。眼に要素を結合するための装置は、US2010/0274228A1として発行された、米国特許出願第12/531,217号(発明の名称:APPARATUS FOR COUPLING AN ELEMENT TO THE EYE)に記載されている。眼科用途に利用するためのサーボ制御されたドッキング力装置は、US2011/0190739A1として発行された、米国特許出願第13/016,593号(発明の名称:SERVO CONTROLLED DOCKING FORCE DEVICE FOR USE IN OPHTHALMIC APPLICATIONS)に記載されている。これら特許出願の開示内容全体は、当該引用ないし参照により本明細書の一部として導入され、本明細書に開示される実施形態との組合せに適しているし、当該実施形態に従っている。
本発明の説明との関連において英文明細書における用語“a”、“an”、“the”及び類似の用語の使用は、本明細書において別段の指定がなければ又は文脈上明白に矛盾しなければ、単数と複数の両方を含むものと解されるべきである。英文明細書における用語“comprising”(「〜を有する」と訳されている場合が多い)、“having”(「〜を有する」と訳されている場合が多い)、“including”(「〜を含む」と訳されている場合が多い)及び“containing”(「〜を含む」と訳されている場合が多い)は、別段の規定がなければ、非限定的な用語(即ち、“including, but not limited to,”(「〜を含むが、〜には限定されない」)を意味している)として解されるべきである。用語“connected ”(「連結され」)は、何らかの介在が存在している場合であっても、部分的又は全体的に収納され、取り付けられ、又は互いに接合されると解されるべきである。本明細書における値の範囲についての記載は、別段の指定がなければ、その範囲に含まれる別々の各値を個別的に言及している手短な方法としての役目を果たすに過ぎず、別々の各値は、これが個別的に本明細書に記載されているかのように明細書に含まれる。本明細書において説明した方法は全て、別段の指定がなければ又は文脈上明確に矛盾しなければ、任意適当な順序で実施できる。本明細書において提供される任意の及び全ての実施例又は例示の用語(例えば、“such as ”(「例えば」と訳されている場合が多い))の使用は、本発明の実施形態を良好に示すに過ぎず、別段のクレーム請求がなければ、本発明の範囲に限定をもたらすものではない。明細書中、クレーム請求されていない何らかの要素を本発明の実施に必要不可欠なものとして指示するもの、と解されるべき用語は存在しない。
本発明の所定の実施形態を図示すると共に、ある程度の具体性を伴って例示的な形態で説明したが、かかる実施形態は、例示として提供されているに過ぎないことが当業者には明らかであろう。本発明の精神ないし範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ得ることを、当業者は理解するであろう。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物として表現された当該発明の精神及び範囲内のものである、修正、代替的構成、変更、置換、変化、の全てを包含し、部品、構造、工程の組合せ乃至配置をも包含する、ということが意図されている。