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JP6579879B2 - パウチ容器用の包材およびパウチ容器 - Google Patents

パウチ容器用の包材およびパウチ容器 Download PDF

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Description

本発明は、パウチ容器用の包材およびこれを用いたパウチ容器に関する。
パウチ容器は、スポーツドリンク等の飲料、アイスクリームやゼリー等の食品等の容器として広く使用されている。特許文献1には、従来のパウチ容器の一例が開示されている。図19は、特許文献1に開示されたパウチ容器を製造するための包材を示している。同図に示された包材Xは、一対の外装フィルム91、一対のガセットフィルム92およびスパウト93を備えている。
一対の外装フィルム91は、正面側と背面側とに配置されている。一対のガセットフィルム92は、一対の側面部921を構成しており、中央側折り返し部922を有する。一対のガセットフィルム92は、各々が折りたたまれた状態で一対の外装フィルム91の間に位置している。
包材Xは、前記飲料や前記食品等の内容物を密閉状態で収容可能とするために、天側中央シール部941、天側側方シール部942、サイドシール部943および地側シール部944が形成されている。天側中央シール部941は、一対の外装フィルム91の天側端部どうしが、その一部にスパウト93を挟んだ状態で互いに接合されることにより形成されている。天側側方シール部942は、一対の外装フィルム91の天側端部と一対のガセットフィルム92の天側端部どうしが接合されることにより形成されている。サイドシール部943は、一対の外装フィルム91の側方端部と一対のガセットフィルム92の側方端部とを接合することにより形成されている。地側シール部944は、一対の外装フィルム91の地側端部どうしが接合されることにより形成されている。
図20は、包材Xが用いられたパウチ容器の一例を示している。図示されたパウチ容器Yは、包材Xの収容空間に前記飲料や前記食品等が充填されている。この充填により、包材Xは、図示されたように膨らんだ形状となる。地側シール部944は、一対の外装フィルム91の地側端部どうしが接合された部位であるため、相対的に剛性が高い。このため、パウチ容器Yにおいては、地側シール部944が地側に突出した状態となりやすい。パウチ容器Yを店頭の陳列棚等に自立させる際には、この突出した地側シール部944がパウチ容器Yの自立を不安定とさせるという問題がある。
特開2004−196414号公報
本発明は、上述の事情のもとで考え出されたものであって、収容空間の密閉性を維持しつつ、より安定して自立することが可能なパウチ容器用の包材およびパウチ容器を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供されるパウチ容器用の包材は、正面側および背面側に位置する一対の主面部と、前記一対の主面部の間において幅方向両側に配置された一対の側面部と、を有し、前記一対の主面部と前記一対の側面部とによって規定された収容空間を備えるパウチ容器用の包材において、前記一対の主面部は、前記幅方向と直角である天地方向において、前記一対の主面部の地側端縁となる地側折り返し部が形成された1枚の外装フィルムにより構成され、前記一対の側面部は、前記天地方向に沿って形成された中央側折り返し部を各々が有する一対のガセットフィルムにより構成され、前記一対の主面部の側方端部と前記一対の側面部の側方端部とが接合されたサイドシール部と、前記地側折り返し部の非接合領域を挟んで前記幅方向における両側方に互いに離間して形成された一対の地側シール部と、を有し、前記一対の地側シール部は、前記中央側折り返し部よりも前記幅方向内側に位置している前記非接合領域の前記幅方向両側において前記収容空間から外部へと至る経路を封止するものであることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記地側シール部は、前記主面部の一部と前記側面部の地側端部の少なくとも一部とが接合され且つ前記サイドシール部と繋がる第1接合領域と、前記一対の主面部のうち前記地側折り返し部と前記側面部との間の部分どうしが接合された第2接合領域と、前記第2接合領域と繋がるとともに、前記一対の主面部のうち前記側面部における前記中央側折り返し部よりも前記幅方向内側に位置する部分どうしが接合された第3接合領域と、を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記非接合領域の前記幅方向両側は、前記中央側折り返し部よりも前記幅方向外側に位置している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記地側シール部は、前記主面部の一部と前記側面部の地側端部の少なくとも一部とが接合され且つ前記サイドシール部と繋がる第1接合領域と、前記一対の主面部のうち前記地側折り返し部と前記側面部との間の部分どうしが接合された第2接合領域と、前記側面部のうち、前記地側端部の前記中央側折り返し部に接する部分を含む部分どうしが接合された第4領域と、を含み、前記第2接合領域は、前記側面部における前記中央側折り返し部よりも前記幅方向外側に位置している。
本発明の第2の側面によって提供されるパウチ容器は、本発明の第1の側面によって提供されるパウチ容器用の包材と、前記収容空間に収容された内容物と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、前記地側折り返し部の中央寄りに位置する前記非接合領域は、ヒートシール等が施されておらず非接合の領域とされている。このため、前記パウチ容器において前記収容空間に前記内容物が充填されると、前記非接合領域は、平坦な形状に広げられる。これにより、前記パウチ容器を店頭において陳列棚等により安定して自立させることができる。また、前記収容空間の地側部分から外部へと前記内容物が漏洩し得る前記経路が、前記一対の地側シール部によって封止されている。したがって、前記収容空間の密閉性を維持しつつ、前記パウチ容器をより安定して自立させることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に基づくパウチ容器用の包材を示す正面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のパウチ容器用の包材を示す要部拡大正面図である。 図3のIV−IV線に沿う要部拡大断面図である。 図3のV−V線に沿う要部拡大断面図である。 図3のVI−VI線に沿う要部拡大断面図である。 図3のVII−VII線に沿う要部拡大断面図である。 図3のVIII−VIII線に沿う要部拡大断面図である。 図1のパウチ容器用の包材の変形例を示す要部拡大正面図である。 図1のパウチ容器用の包材の製造方法の一例を示す斜視図である。 図1のパウチ容器用の包材を用いたパウチ容器を示す斜視図である。 図11のXI−XI線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態に基づくパウチ容器用の包材を示す要部拡大断面図である。 図13のXIV−XIV線に沿う要部拡大断面図である。 図13のXV−XV線に沿う要部拡大断面図である。 図13のXVI−XVI線に沿う要部拡大断面図である。 図13のXVII−XVII線に沿う要部拡大断面図である。 図13のXVIII−XVIII線に沿う要部拡大断面図である。 従来のパウチ容器用の包材の一例を示す正面図である。 図20のパウチ容器用の包材を用いたパウチ容器を示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。なお、内容物が充填されたパウチ容器を店頭で自立させた状態で、購入者側を正面側、反対側を背面側、鉛直方向に一致する天地方向において上方側を天側、下方側を地側、とする。また、天地方向と直角であって正面側および背面側の方向と直角である方向を幅方向とする。各フィルムについては、パウチ容器の状態で外部に露出する面を表面、反対側の面を裏面、とする。
図1〜図8は、本発明の第1実施形態に基づくパウチ容器用の包材を示している。本実施形態の包材A1は、外装フィルム1、一対のガセットフィルム2およびスパウト3を有しており、天側中央シール部411、一対の天側側方シール部412、4つのサイドシール部42および一対の地側シール部43が形成されている。
図1は、包材A1を示す正面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図3は、包材A1を示す要部拡大正面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う要部拡大断面図である。図5は、図3のV−V線に沿う要部拡大断面図である。図6は、図3のVI−VI線に沿う要部拡大断面図である。図7は、図3のVII−VII線に沿う要部拡大断面図である。図8は、図3のVIII−VIII線に沿う要部拡大断面図である。これらの図においては、理解の便宜上、天側中央シール部411、4つの天側側方シール部412、4つのサイドシール部42および一対の地側シール部43にハッチングを付している。
一対の主面部11は、地側折り返し部12で折り返された1枚の外装フィルム1から構成されている。一対の主面部11は、天側にスパウト3を挟んで正面側および背面側に配置されている。本実施形態においては、各主面部11は、正面視において略六角形状とされている。地側折り返し部12は、幅方向に沿って延びており、一対の主面部11の地側端部どうしを連結している。地側折り返し部12は、一対の主面部11の地側端縁となっている。外装フィルム1が地側折り返し部12において折り返されることにより、一対の主面部11は、互いに重なり合う状態とされている。
一対の側面部21は、一対の主面部11の間において幅方向両側に離間して配置されている。一対の側面部21は、それぞれガセットフィルム2から構成されており、中央側折り返し部22を有している。側面部21は、中央側折り返し部22において折り畳まれている。折り畳まれた状態の側面部21は、本実施形態においては、正面視において略五角形状とされている。中央側折り返し部22は、天地方向に沿って延びており、一対の側面部21の幅方向中央端縁となっている。また、ガセットフィルム2は、天側における幅方向外側端部に切欠き25が形成されている。
収容空間5は、内容物としての飲料や食品等を主要する空間であり、一対の主面部11および一対の側面部21によって規定されている。
各面部を構成する一対の外装フィルム1および一対のガセットフィルム2は、通常、樹脂フィルムから構成される。該樹脂フィルムには、耐衝撃性、耐磨耗性、及び耐熱性等、包装体としての基本的な性能を備えることが要求される。また、上記各シール部は、通常、ヒートシールにより形成されるので、樹脂フィルムにはヒートシール性も要求される。樹脂フィルムとしては、ベースフィルム層と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、高いガスバリア性や遮光性が要求される場合には、ベースフィルム層とシーラント層との間にバリア層を設けることが好適である。なお、ベースフィルム層そのものにバリア性を付与してもよい。この場合は、バリア層をベースフィルム層として用い、バリア層とシーラント層とを有する複層シートとなる。
ここで、ベースフィルム層、シーラント層、及びガスバリア層の構成材料を例示する。なお、これら各層の積層は、慣用のラミネート法、例えば、共押出しラミネーション、接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーション等により行うことができる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)等)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66等)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)等から構成される一層または二層以上の延伸または未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層または二層以上の延伸または未延伸フィルムが例示できる。
ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等の樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物等を蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
外装フィルム1および一対のガセットフィルム2には、内容物の商品名や原材料・使用上の注意事項等の商品説明、その他各種デザイン等を表示するための印刷層(図示せず)を設けることができる。例えば、印刷層は、グラビア印刷等の公知の方法により、ベースフィルム層の内側の面に形成できる。
本実施形態においては、外装フィルム1および一対のガセットフィルム2の裏面にヒートシール性を有するシーラント層が設けられ、表面にたとえばベースフィルム層などのヒートシール性を有さない層が設けられた場合を例に説明する。
スパウト3は、内容物の充填および注出を行うための経路を構成するものであり、たとえば樹脂からなる部材である。本例のスパウト3は、本体部31およびキャップ32を有する。本体部31は、筒状の中空部分を有する部材であり、収容空間5と外部とを繋ぐ経路を構成している。キャップ32は、本体部31に螺合することにより本体部31を封鎖するためのものである。スパウト3の本体部31の中間部分が後述するように天側中央シール部411において挟まれかつ密閉接合されることにより、スパウト3が一対の外装フィルム1に対して固定されている。
天側中央シール部411は、一対の主面部11の天側端部中央部分がヒートシールによって接合されたものである。天側中央シール部411は、幅方向において一対のガセットフィルム2の間に位置している。また、本実施形態においては、天側中央シール部411は、その中央にスパウト3を挟んでいる。一対の主面部11の天側端部とスパウト3とは、ヒートシール等により密閉状態で接合されている。
天側側方シール部412は、主面部11の天側端部の側方部分と側面部21の天側端部とがヒートシールによって接合されたものである。本実施形態においては、一対の主面部11と一対の側面部21とによって、4つの天側側方シール部412が形成されている。
サイドシール部42は、主面部11の側方端部と側面部21の側方端部とがヒートシールによって接合されたものであり、天地方向に延びている。本実施形態においては、一対の主面部11と一対の側面部21とによって、4つのサイドシール部42が形成されている。
また、本実施形態においては、包材A1に2つの肩接合部45が形成されている。肩接合部45は、側面部21の切欠き25を通して、一対の主面部11の天側端部と側方端部との交差部分の裏面どうしがヒートシールによって接合されたものである。
一対の地側シール部43は、包材A1の地側部分に設けられており、幅方向における両側方に互いに離間して配置されている。図3に示すように、一対の地側シール部43は、非接合領域121の幅方向両側において収容空間5から外部へと至る経路を封止するものである。この経路は、経路P1とP2とを含んでいる。経路P1は、収容空間5から地側折り返し部12と側面部21の地側端部211との間を通じて外部へと至る経路である。経路P2は、収容空間5から側面部21の地側端部211に交差して側面部21の外側の空間へ至る経路である。
本実施形態においては、地側シール部43は、2つの第1接合領域431、第2接合領域432および第3接合領域433を含んでいる。なお、図3においては、第1接合領域431に左上方から右下方に延びる斜線からなるハッチングを付しており、第2接合領域432に右上方から左下方に延びる斜線からなるハッチングを付しており、第3接合領域433には、第1接合領域431に付したハッチングより線間隔が狭いハッチングを付している。
第1接合領域431は、図3、図5〜図7に示すように、主面部11の一部と側面部21のうち地側端部の少なくとも一部を含む部分とがヒートシールによって接合されたものであり、サイドシール部42に繋がっている。また、本実施形態においては、第1接合領域431は、主面部11の一部と側面部21の地側端部211のすべてを含む部分とが接合されている。そして、1つの地側シール部43が、正面側と背面側とに位置する2つの第1接合領域431を含んでいる。なお、本実施形態においては、図1に示すように、主面部11および側面部21が、正面視において地側端部の幅方向外側部分が、天地方向および幅方向に対して傾斜した形状とされている。これに伴い、第1接合領域431は、天地方向および幅方向に対して傾斜した形状となっている。
第2接合領域432は、図3、図5、図8に示すように、一対の主面部11のうち、地側折り返し部12と側面部21との間の部分同士がヒートシールによって接合されたものである。第2接合領域432は、側面部21の地側端部211において、第1接合領域431と繋がっている。本実施形態においては、第2接合領域432は、側面部21の地側端部211の全長に接する領域にわたって設けられている。また、第2接合領域432は、地側折り返し部12のうち中央側折り返し部22よりも幅方向外側に位置する部分すべてに接する領域にわたって設けられている。なお、第2接合領域432は、後述する経路P1および経路P2を後述する第3接合領域433を補完して封止する機能を果たしうる構成であればよく、例えば、図9に示す変形例のように地側端部211の一部や地側折り返し部12の一部に接する領域に設けられていてもよい。
第3接合領域433は、一対の主面部11のうち中央側折り返し部22よりも幅方向における中央側に位置する部分どうしがヒートシールによって接合されたものである。第3接合領域433は、第2接合領域432に繋がっている。また、第3接合領域433は、第1接合領域431に繋がっている。本実施形態の第3接合領域433は、地側折り返し部12のうち第2接合領域432に繋がる部分に接する領域に設けられている。また、第3接合領域433の天側端縁は、第1接合領域431の天側端縁と連続しており、天地方向および幅方向に対して傾斜している。さらに、中央側折り返し部22と地側端部211とが繋がる角部においては、第1接合領域431、第2接合領域432および第3接合領域433が隙間なく互いに繋がる構成となっている。
地側折り返し部12は、幅方向両側方の部分が、一対の地側シール部43に含まれることにより、この部分を挟んで一対の主面部11同士がシートシートによって接合されている。一方、地側折り返し部12のうち一対の地側シール部43に挟まれた部分は、いずれのシール部にも接しておらず、この部分を挟んで一対の主面部11は互いに接合されていない。この非接合とされた地側折り返し部12の部分を、非接合領域121と定義する。
以上に述べた一対の地側シール部43の構成により、収容空間5から外部へと至る経路が地側シール部43によって封止されている。該経路には、経路P1および経路P2がある。経路P1は、収容空間5から、地側折り返し部12と側面部21の地側端部211との間を通じて、包材A1に対して幅方向外側の外部に至る経路である。経路P2は、収容空間5から地側折り返し部12と側面部21との間を経由し、地側端部211に交差して側面部21の外側の空間へ至る経路である。本実施形態においては、主に第3接合領域433と第2接合領域432とが形成されていることにより、経路P1が封止されている。
本実施形態においては、第3接合領域433が第1接合領域431と繋がっていることにより、特に、ガセットフィルム2の中央側折り返し部22と地側端部211とが繋がる角部が封止されている。これにより、収容空間5からガセットフィルム2の中央側折り返し部22と地側端部211とが繋がる角部を通じて側面部21の外側の空間に至る経路が基本的に封止されている。これに加えて、第2接合領域432が形成されて第3接合領域433と繋がっていることにより、収容空間5から、地側折り返し部12と側面部21の地側端部211との間を通じて、包材A1に対して幅方向外側の外部に至る経路P1が確実に封止されている。さらに、第1接合領域431と第2接合領域432とが繋がっていることにより、側面部21の地側端部211付近の部分が、主面部11に接合されている。これにより、地側折り返し部12との側面部21の地側端部211との間から、地側端部211と交差して側面部21の外側の空間へと至る経路P2が確実に封止されている。以上より、地側シール部43によって収容空間5から外部へと至る経路が封止されている。
図10は、包材A1の製造方法の一例を示している。本製造方法においては、フィルム材料10およびフィルム材料20を用いて、各々が包材A1となる複数の中間品を順次製造する。フィルム材料10は、包材A1において外装フィルム1となる材料であり、幅広の帯状材料が幅方向中央において折り畳まれながら供給される。この折り畳まれた部分は、外装フィルム1における地側折り返し部12となる。折り畳まれたフィルム材料10のうち内側を向く面が、外装フィルム1における裏面となる面であり、上述したシーラント層が設けられることによりヒートシール性を有している。フィルム材料10の外側を向く面は、外装フィルム1における表面となる面であり、ヒートシール性を有さない。
フィルム材料20は、包材A1においてガセットフィルム2となる材料である。図示された例においては、フィルム材料20は、側端縁どうしを突き合わせる、あるいは近接させることにより、上下に開口する筒状に類似した形状とされた材料であり、1つのフィルム材料20が2つのガセットフィルム2となる。フィルム材料20は、折り畳まれた状態で包材A1の製造に用いられる。折り畳まれた部分が、ガセットフィルム2における中央側折り返し部22となり、一対の側面部21が重ね合わされた関係となる。また、フィルム材料20には、開口25'が形成されている。開口25'は、ガセットフィルム2における切欠き25となるものである。フィルム材料20の外側を向く面が、ガセットフィルム2における裏面となる面であり、上述したシーラント層が設けられることによりヒートシール性を有している。フィルム材料20の内側を向く面は、ガセットフィルム2における表面となる面であり、ヒートシール性を有さない。
フィルム材料10を図中右方から左方に搬送しつつ、折り畳まれたフィルム材料10にフィルム材料20を順次挿入する。この際、地側端部211を地側折り返し部12に近接させる。次いで、図中において、ハッチングを付した領域にヒートシールを施す。これにより、サイドシール部42および地側シール部43が形成される。また、フィルム材料20の開口25'を通して、フィルム材料10のうち外装フィルム1において一対の主面部11となるべき部分どうしが接合される。この接合部分が、肩接合部45となる。このヒートシールを終えた後に、フィルム材料10およびフィルム材料20を一括して切断することにより、包材A1となる中間品が得られる。この後は、この中間品にスパウト3を挿入した状態でヒートシールを施すことにより、天側中央シール部411および天側側方シール部412を形成することにより、包材A1が得られる。
図11および図12は、包材A1を用いて製造されたパウチ容器の一例を示している。図11は、パウチ容器B1を地側から見た斜視図である。図12は、図11のXI−XI線に沿う断面図である。同図に示されたパウチ容器B1は、包材A1の収容空間5に内容物6が充填された構成とされている。内容物6は、上述した飲料および食品等であり、キャップ32が未だ装着されていない本体部31から充填される。内容物6が充填された後は、本体部31にキャップ32を螺合することによって、収容空間5がスパウト3によって密閉されている。また、内容物6が収容空間5充填されることにより、収容空間5を規定する一対の主面部11および一対の側面部21は、図示されたように膨張する。この状態において、外装フィルム1の地側折り返し部12の非接合領域121は、なんら接合されていない部分であるため、平坦な形状に広げられる。
次に、包材A1およびパウチ容器B1の作用について説明する。
本実施形態によれば、地側折り返し部12の中央寄りに位置する非接合領域121は、ヒートシール等が施されておらず非接合の領域とされている。このため、パウチ容器B1において収容空間5に内容物6が充填されると、図11および図12に示すように、非接合領域121は、平坦な形状に広げられる。これにより、パウチ容器B1を店頭において陳列棚等により安定して自立させることができる。また、収容空間5の地側部分から外部へと内容物6が漏洩し得る経路である経路P1および経路P2が、一対の地側シール部43によって封止されている。したがって、包材A1およびパウチ容器B1によれば、収容空間5の密閉性を維持しつつ、より安定して自立させることができる。
図3等に示したように、第3接合領域433が第1接合領域431と繋がっていることにより、収容空間5からガセットフィルム2の中央側折り返し部22と地側端部211とが繋がる角部を通じて側面部21の外側の空間に至る経路が基本的に封止されている。これに加えて、第2接合領域432が形成されて第3接合領域433と繋がっていることにより、収容空間5から、地側折り返し部12と側面部21の地側端部211との間を通じて、包材A1に対して幅方向外側の外部に至る経路P1が確実に封止されている。さらに、第1接合領域431と第2接合領域432とが繋がっていることにより、地側折り返し部12との側面部21の地側端部211との間から、地側端部211と交差して側面部21の外側の空間へと至る経路P2が確実に封止されている。以上より、地側シール部43によって収容空間5から外部へと至る経路を封止することができる。ただし、本実施形態においては、第3接合領域433の天側端縁が第1接合領域431の天側端縁と連続して傾いており、第3接合領域433自体が、第1接合領域431や第2接合領域432と比べて小面積の領域とされている。これにより、地側シール部43による密閉機能を担保しつつ、地側折り返し部12の非接合領域121が不当に短くなってしまうことを回避し、パウチ容器B1の自立性を確保することができる。
第1接合領域431および第2接合領域432が、側面部21の地側端部211の全長に接する領域に設けられていることにより、より確実に経路P1および経路P2を封止することができる。なお、経路P1および経路P2を封止しうる構成であれば、たとえば、地側端部211の幅方向外側の一部に接する領域に第1接合領域431および第2接合領域432が形成されていない構成であってもよい。
図13〜図18は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図13〜図18は、本発明の第2実施形態に基づくパウチ容器用の包材を示している。本実施形態の包材A2は、一対の地側シール部43の構成および一対のガセットフィルム2の構成が、上述した実施形態と異なっている。
図13は、本発明の第2実施形態に基づくパウチ容器用の包材を示す要部拡大断面図である。図14は、図13のXIII−XIII線に沿う要部拡大断面図である。図15は、図13のXIV−XIV線に沿う要部拡大断面図である。図16は、図13のXV−XV線に沿う要部拡大断面図である。図17は、図13のXVI−XVI線に沿う要部拡大断面図である。図18は、図13のXVII−XVII線に沿う要部拡大断面図である。
本実施形態においては、地側シール部43は、第1接合領域431、第2接合領域432および第4接合領域434を含んでいる。なお、図13においては、第1接合領域431に左上方から右下方に延びる斜線からなるハッチングを付しており、第2接合領域432に右上方から左下方に延びる斜線からなるハッチングを付しており、第4接合領域434には、複数の離散点からなるハッチングを付している。また、同図において第1接合領域431と第4接合領域434とが正面視において重なる領域においては、第1接合領域431および第4接合領域434の双方のハッチングを重ねて付している。
第1接合領域431は、図13、図15〜図17に示すように、主面部11の一部と側面部21のうち地側端部の少なくとも一部を含む部分とがヒートシールによって接合されたものであり、サイドシール部42に繋がっている。また、本実施形態においては、第1接合領域431は、主面部11の一部と側面部21の地側端部211の幅方向外側の一部を含む部分とが接合されている。そして、1つの地側シール部43が、正面側と背面側とに位置する2つの第1接合領域431を含んでいる。本実施形態においても、第1接合領域431は、天地方向および幅方向に対して傾斜した形状となっている。
第2接合領域432は、図13、図15、図18に示すように、一対の主面部11のうち、地側折り返し部12と側面部21との間の部分同士がヒートシールによって接合されたものである。第2接合領域432は、側面部21の地側端部211において、第1接合領域431と繋がっている。本実施形態においては、第2接合領域432は、側面部21の地側端部211の幅方向外側の一部に接する領域にわたって設けられている。また、第2接合領域432は、中央側折り返し部22よりも幅方向外側に位置する地側折り返し部12の部分のうち、中央側部分を除く領域に設けられている。すなわち、第2接合領域432は、ガセットフィルム2の中央側折り返し部22よりも幅方向外側に位置している。また、第2接合領域432の天側端縁は、第1接合領域431の天側端縁と連続しており、天地方向および幅方向に対して傾斜している。
第4接合領域434は、図13〜図15、図17に示すように、側面部21のうち、地側端部211の中央側折り返し部22に接する部分を含む部分どうしが接合されたものである。本実施形態においては、地側端部211の全長にわたって第4接合領域434が設けられている。このような第4接合領域434は、ガセットフィルム2の表面どうしが接合された部位である。この第4接合領域434を形成するには、たとえば、ガセットフィルム2として表面および裏面にヒートシール性を有するフィルム材料を使い、予め第4接合領域434を形成して地側端部211を封止したフィルム材料20を用いればよい。この場合、開口25'はあっても構わないが、特に設ける必要はない。そして、図10に示す製造方法と類似の製造方法において、ヒートシールを行う際に、たとえばシリコーン樹脂等の耐熱性材料からなるバー部材をサイドシール部42が形成される位置に合わせてフィルム材料20に挿入して各シール部を形成する。このようにすれば、正背方向に重なって位置するサイドシール部42どうしを接合することなく各シール部を形成することができる。なお、この場合は、表面および裏面にヒートシール性を有するフィルム材料を使用しているため、肩接合部45は、開口25'を設けなくとも側面部21の表面どうしが接合されることによって形成される。一方、包材A1を製造する際と同様のフィルム材料20を用いた場合には、接着剤等を用いて第4接合領域434を形成すればよい。
本実施形態によっても、収容空間5の密閉性を維持しつつ、包材A2を用いて製造されたパウチ容器をより安定して自立させることができる。また、本実施形態においては、第2接合領域432によって経路P1が確実に封止されるとともに、第4接合領域434が形成されていることにより、経路P2を確実に封止することができる。このため、第2接合領域432を中央側折り返し部22よりも幅方向外側に位置させることが可能であり、地側シール部43は、中央側折り返し部22よりも幅方向中央側に位置する部分を有さない。これは、地側折り返し部12のうち非接合領域121となる領域を拡大するのに有利であり、包材A2を用いたパウチ容器において自立に適した平坦な底部をより大きく確保可能であるという利点がある。
なお、第4接合領域434は、経路P2を封止し得るように、地側端部211のうち少なくとも第2接合領域432よりも幅方向中央側に位置する部分を含んでいればよい。たとえば、地側端部211のうち幅方向において第2接合領域432と重なり且つ外側に位置する部分は、第4接合領域434が形成されていなくてもよい。
本発明に係るパウチ容器用の包材およびパウチ容器は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るパウチ容器用の包材およびパウチ容器の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1,A2 包材
B1 パウチ容器
1 外装フィルム
10 フィルム材料
11 主面部
12 地側折り返し部
121 非接合領域
2 ガセットフィルム
20 フィルム材料
21 側面部
211 地側端部
22 中央側折り返し部
25 切欠き
25' 開口
3 スパウト
31 本体部
32 キャップ
411 天側中央シール部
412 天側側方シール部
42 サイドシール部
43 地側シール部
431 第1接合領域
432 第2接合領域
433 第3接合領域
434 第4接合領域
45 肩接合部
5 収容空間
6 内容物
P1,P2 経路

Claims (5)

  1. 正面側および背面側に位置する一対の主面部と、
    前記一対の主面部の間において幅方向両側に配置された一対の側面部と、を有し、
    前記一対の主面部と前記一対の側面部とによって規定された収容空間を備えるパウチ容器用の包材において、
    前記一対の主面部は、前記幅方向と直角である天地方向において、前記一対の主面部の地側端縁となる地側折り返し部が形成された1枚の外装フィルムにより構成され、
    前記一対の側面部は、前記天地方向に沿って形成された中央側折り返し部を各々が有する一対のガセットフィルムにより構成され、
    前記一対の主面部の側方端部と前記一対の側面部の側方端部とが接合されたサイドシール部と、
    前記地側折り返し部の非接合領域を挟んで前記幅方向における両側方に互いに離間して形成された一対の地側シール部と、を有し、
    前記一対の地側シール部は、前記中央側折り返し部よりも前記幅方向内側に位置している前記非接合領域の前記幅方向両側において前記収容空間から外部へと至る経路を封止するものであることを特徴とする、パウチ容器用の包材。
  2. 前記地側シール部は、前記主面部の一部と前記側面部の地側端部の少なくとも一部とが接合され且つ前記サイドシール部と繋がる第1接合領域と、前記一対の主面部のうち前記地側折り返し部と前記側面部との間の部分どうしが接合された第2接合領域と、前記第2接合領域と繋がるとともに、前記一対の主面部のうち前記側面部における前記中央側折り返し部よりも前記幅方向内側に位置する部分どうしが接合された第3接合領域と、を含む、請求項に記載のパウチ容器用の包材。
  3. 正面側および背面側に位置する一対の主面部と、
    前記一対の主面部の間において幅方向両側に配置された一対の側面部と、を有し、
    前記一対の主面部と前記一対の側面部とによって規定された収容空間を備えるパウチ容器用の包材において、
    前記一対の主面部は、前記幅方向と直角である天地方向において、前記一対の主面部の地側端縁となる地側折り返し部が形成された1枚の外装フィルムにより構成され、
    前記一対の側面部は、前記天地方向に沿って形成された中央側折り返し部を各々が有する一対のガセットフィルムにより構成され、
    前記一対の主面部の側方端部と前記一対の側面部の側方端部とが接合されたサイドシール部と、
    前記地側折り返し部の非接合領域を挟んで前記幅方向における両側方に互いに離間して形成された一対の地側シール部と、を有し、
    前記一対の地側シール部は、前記中央側折り返し部よりも前記幅方向外側に位置している前記非接合領域の前記幅方向両側において前記収容空間から外部へと至る経路を封止するものであることを特徴とする、パウチ容器用の包材。
  4. 前記地側シール部は、前記主面部の一部と前記側面部の地側端部の少なくとも一部とが接合され且つ前記サイドシール部と繋がる第1接合領域と、前記一対の主面部のうち前記地側折り返し部と前記側面部との間の部分どうしが接合された第2接合領域と、前記側面部のうち、前記地側端部の前記中央側折り返し部に接する部分を含む部分どうしが接合された第4接合領域と、を含み、
    前記第2接合領域は、前記側面部における前記中央側折り返し部よりも前記幅方向外側に位置している、請求項に記載のパウチ容器用の包材。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載のパウチ容器用の包材と、
    前記収容空間に収容された内容物と、を備えることを特徴とする、パウチ容器。
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