[go: up one dir, main page]

JP6571064B2 - 検出装置およびセンサ装置 - Google Patents

検出装置およびセンサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6571064B2
JP6571064B2 JP2016226295A JP2016226295A JP6571064B2 JP 6571064 B2 JP6571064 B2 JP 6571064B2 JP 2016226295 A JP2016226295 A JP 2016226295A JP 2016226295 A JP2016226295 A JP 2016226295A JP 6571064 B2 JP6571064 B2 JP 6571064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mechanical vibrator
signal
transducer
mechanical
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016226295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018084442A (ja
Inventor
庸平 畠山
庸平 畠山
板倉 哲朗
哲朗 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2016226295A priority Critical patent/JP6571064B2/ja
Priority to US15/690,710 priority patent/US10928198B2/en
Publication of JP2018084442A publication Critical patent/JP2018084442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6571064B2 publication Critical patent/JP6571064B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks
    • G01C19/5614Signal processing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks
    • G01C19/5621Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks the devices involving a micromechanical structure
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5776Signal processing not specific to any of the devices covered by groups G01C19/5607 - G01C19/5719
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2201/00Specific applications of microelectromechanical systems
    • B81B2201/02Sensors
    • B81B2201/0228Inertial sensors
    • B81B2201/0242Gyroscopes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Description

本発明の実施形態は、検出装置およびセンサ装置に関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて作成した振動型のジャイロセンサが知られている。
振動型のジャイロセンサは、第1機械振動子と、第2機械振動子とを含む。第1機械振動子は、所定のばね力で保持され、第1方向に往復移動可能な機構である。第2機械振動子は、第1機械振動子と同一の基板上に形成されており、所定のばね力で保持されており、第1方向と直交する第2方向に往復移動可能な機構である。
振動型のジャイロセンサでは、第1機械振動子を第1方向に振動させる。そして、振動型のジャイロセンサでは、第1機械振動子の振動期間中に、第1方向および第2方向に直交する軸を中心に基板が回転した場合、第2方向にコリオリの力が発生する。そこで、振動型のジャイロセンサでは、第1機械振動子の振動期間中に、第2機械振動子の第2方向の位置を検出する。これにより、振動型のジャイロセンサでは、第1方向および第2方向に直交する方向を中心とする回転力を検出することができる。
ところで、振動型のジャイロセンサは、直交バイアス(直交エラーとも呼ばれる)およびステップ応答の2種類の外乱が出力信号に加わる。直交バイアスは、第1機械振動子の第1方向の振動が、第2機械振動子に加わることにより生じる。直交バイアスは、出力信号の有効成分に対して位相差が±90°の誤差成分である。直交バイアスによる誤差成分は、出力信号に対して10倍以下の振幅を有する。
また、ステップ応答は、第1機械振動子の振動をオン/オフすることにより生じる。ステップ応答による誤差成分は、出力信号の有効成分に対して100倍以下の振幅を有する。
このような2つ外乱を含んだ状態で出力信号を増幅した場合、出力信号の信号精度(SNR)は、非常に小さくなる。従って、このような出力信号から有効成分を検出する場合には、ダイナミックレンジの広いAD変換器が必要となり、信号処理回路のコストが大きくなってしまっていた。
特許第4971490号公報 米国特許第8800369号公報 特許第4370331号公報
発明が解決しようとする課題は、力学量を精度良く検出することにある。
実施形態に係る検出装置は、第1機械振動子と第2機械振動子とを有する検出機構を制御して、前記検出機構に加わる力学量を検出する。前記第1機械振動子は、所定のばね力で保持されており第1方向に往復移動可能な機構である。前記第2機械振動子は、前記第1機械振動子と同一部材上に形成されており、所定のばね力で保持されており、前記第1方向と直交する第2方向に往復移動可能な機構である。前記検出装置は、第1トランスデューサと、第2トランスデューサと、第1乗算部と、ローパスフィルタと、第3トランスデューサと、反転増幅部とを備える。前記第1トランスデューサは、第1アクチュエータにより前記第1方向に往復移動させられた前記第1機械振動子の前記第1方向における位置を検出し、検出した信号を増幅して、前記第1機械振動子の前記第1方向における位置を表す第1位置信号を出力する。前記第2トランスデューサは、前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を検出し、検出した信号を増幅して、前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を表す第2位置信号を出力する。前記第1乗算部は、前記第2トランスデューサが前記第2機械振動子から検出した信号に、信号増幅の前段で、前記第1位置信号を乗算する。前記ローパスフィルタは、前記第2位置信号に含まれる高調波成分を除去して、検出結果を表す出力信号を出力する。前記第3トランスデューサは、前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を検出し、検出した信号を増幅して、前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を表す第3位置信号を出力する。前記反転増幅部は、前記第3位置信号を反転増幅した制御信号を生成し、生成した前記制御信号を、前記第2機械振動子を前記第2方向に移動させる第2アクチュエータに与える。
第1実施形態に係るセンサ装置の構成を示す図。 第2機械振動子に加わる外乱等を示す波形図。 第1実施形態に係るセンサ装置の伝達特性を示すブロック線図。 第1トランスデューサの第1例を示す図。 第1トランスデューサの第2例を示す図。 第1トランスデューサの第3例を示す図。 第1トランスデューサの第4例を示す図。 第1トランスデューサの第5例を示す図。 バイアス型の第1乗算部および第2トランスデューサの第1例を示す図。 バイアス型の第1乗算部および第2トランスデューサの第2例を示す図。 バイアス型の第1乗算部および第2トランスデューサの第3例を示す図。 バイアス型の第1乗算部および第2トランスデューサの第4例を示す図。 スイッチ型の第1乗算部および第2トランスデューサの第5例を示す図。 スイッチ型の第1乗算部および第2トランスデューサの第6例を示す図。 スイッチ型の第1乗算部および第2トランスデューサの第7例を示す図。 スイッチ型の第1乗算部および第2トランスデューサの第8例を示す図。 第2実施形態に係るセンサ装置の構成を示す図。 第2実施形態に係るセンサ装置の伝達特性を示すブロック線図。 ループゲインの切り替えタイミング等を示す波形図。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るセンサ装置10の構成を示す図である。センサ装置10は、力学量を精度良く検出する。例えば、センサ装置10は、振動型のジャイロセンサであって、回転の角速度を精度良く検出する。
センサ装置10は、検出機構22と、検出装置24とを備える。
検出機構22は、力学量を検出するための機械的な構成である。検出機構22は、例えば、MEMS技術を用いて形成された機械的な動作をすることが可能な半導体基板である。なお、検出機構22は、半導体基板ではなく、複数の機械部品を用いて構成されたモジュールであってもよい。
検出装置24は、検出機構22の機械的な動作を検出して、電気的な信号を出力する装置である。検出装置24は、例えば、半導体基板に形成された電気的な信号処理をする電気回路である。検出装置24は、1つの半導体基板により実現されていてもよいし、複数の半導体基板により実現されていてもよい。また、検出装置24は、検出機構22と共通の基板により実現されていてもよい。
検出機構22は、第1機械振動子42と、第2機械振動子44とを有する。第1機械振動子42および第2機械振動子44は、同一部材上に形成されている。例えば、第1機械振動子42および第2機械振動子44は、同一の半導体基板上に、MEMS技術を用いて形成されている。
第1機械振動子42は、第1方向に往復移動可能な機構である。第1機械振動子42は、第1方向に、所定のばね力で保持されている。また、第1機械振動子42は、第1方向の振動を減衰させる減衰機構を有していてもよい。
第2機械振動子44は、第1方向とは直交する方向である第2方向に往復移動可能な機構である。第2機械振動子44は、第2方向に、所定のばね力で保持されている。また、第2機械振動子44は、第2方向の振動を減衰させる減衰機構を有していてもよい。
第1機械振動子42および第2機械振動子44は、所定の質量を有し往復移動可能な移動部材と、移動部材を振動させる弾性部材(例えばバネ)と、移動部材の振動を減衰させる減衰部材(例えばダンパ)とを有する。減衰部材は、空気または液体等であってもよい。
移動部材は、MEMS技術を用いて形成された音叉状の部材であってよい。すなわち、移動部材は、所定の間隔で平行に配置された複数の振動板であってよい。複数の振動板は、一方の辺が基板に固定される。このような移動部材は、複数の振動板の開放端が、配列方向に振動する。このような移動部材を有する第1機械振動子42は、移動部材の移動可能方向が第1方向となるように形成される。また、このような移動部材を有する第2機械振動子44は、移動部材の移動可能方向が第2方向となるように形成される。
検出機構22は、第1機械振動子42が第1方向に振動している状態で、検出機構22が第1方向と第2方向とに直交する方向を中心に回転した場合、第2方向にコリオリの力を発生する。コリオリの力は、検出機構22の回転速度に応じた力である。このようなコリオリの力が検出機構22に加わることにより、第2機械振動子44は、第2方向に振動する。
なお、第2機械振動子44の共振値の周波数は、検出機構22の回転速度よりも十分高い周波数となっている。従って、検出機構22が回転することにより発生するコリオリの力で、第2機械振動子44は共振点での振動はしない。
検出装置24は、発振部46と、第1アクチュエータ48と、第1トランスデューサ50と、第1ノイズ除去フィルタ52と、第2トランスデューサ54と、第1乗算部56と、ローパスフィルタ58と、第3トランスデューサ60と、第2ノイズ除去フィルタ62と、反転増幅部64と、位相調整部66と、第2アクチュエータ68と、第3アクチュエータ70と、制御部72とを有する。
発振部46は、第1機械振動子42を第1方向に振動させるための周期信号を出力する。例えば、発振部46は、第1機械振動子42の共振値の周波数の周期信号を出力する。
第1アクチュエータ48は、発振部46から出力された周期信号に応じて、第1機械振動子42を第1方向に往復移動させる。例えば周期信号の周波数が第1機械振動子42の共振値である場合、第1アクチュエータ48は、第1機械振動子42を共振周波数で振動させることができる。なお、第1アクチュエータ48は、一部分または全部が検出機構22に含まれる構成であってもよい。
第1トランスデューサ50は、第1機械振動子42の第1方向における位置を検出する。そして、第1トランスデューサ50は、検出した信号を増幅して、第1機械振動子42の第1方向における位置を表す第1位置信号を出力する。
なお、検出機構22は、第1トランスデューサ50の一部の構成を有してよい。例えば、第1トランスデューサ50は、第1機械振動子42の第1方向における位置を検出するための位置検出素子を有する。この位置検出素子は、例えば、MEMS技術を用いて検出機構22に形成されていてよい。
例えば、第1機械振動子42の移動部材が複数の振動板である場合、位置検出素子は、これらの複数の振動板と、例えば検出板とを含む構成であってよい。なお、この場合、複数の振動板は、第1機械振動子42として機能するとともに、位置検出素子としても機能する。検出板は、複数の振動板のそれぞれの間の空間に挿入される。位置検出素子は、振動板が第1方向に移動した場合、検出板と振動板との間の距離が変化する。
このような位置検出素子は、検出板と振動板との間に例えば空気を含む場合、振動板の第1方向の位置に応じて、検出板と振動板との間の容量値を変化させる。また、位置検出素子は、検出板と振動板との間に例えば導電材料を含む場合、振動板の第1方向の位置に応じて、検出板と振動板との間の抵抗値を変化させる。また、位置検出素子は、検出板と振動板との間に、例えば圧力に応じた電圧を発生する材料を含む場合、振動板の第1方向の位置に応じて、検出板と振動板との間の電圧を変化させる。
あってもよい。
第1トランスデューサ50は、このような位置検出素子の、容量値、抵抗値または電圧値等を電気回路により検出する。そして、第1トランスデューサ50は、検出した容量値、抵抗値または電圧値を表す信号を増幅することにより、第1機械振動子42の第1方向における位置を表す第1位置信号を出力することができる。
第1ノイズ除去フィルタ52は、第1トランスデューサ50から出力された第1位置信号からノイズ成分を除去する。例えば、第1ノイズ除去フィルタ52は、演算増幅器等を用いたフィルタ回路であってよい。また、検出装置24は、第1ノイズ除去フィルタ52を有さない構成であってもよい。また、第1ノイズ除去フィルタ52は、第1トランスデューサ50に含まれる増幅部と一体であってもよい。
なお、検出装置24は、第1ノイズ除去フィルタ52から出力された第1位置信号を第1アクチュエータ48に正帰還させてもよい。第1位置信号が第1アクチュエータ48に正帰還された場合、第1アクチュエータ48、第1機械振動子42、第1トランスデューサ50および第1ノイズ除去フィルタ52は、第1機械振動子42の共振値で発振する発振器を構成する。従って、この場合、検出装置24は、発振部46を有さない。このような検出装置24は、小さいエネルギーで第1機械振動子42を振動させることができる。
第2トランスデューサ54は、第2機械振動子44の第2方向における位置を検出する。そして、第2トランスデューサ54は、検出した信号を増幅して、第2機械振動子44の第2方向における位置を表す第2位置信号を出力する。
なお、検出機構22は、第2トランスデューサ54の一部の構成を有してよい。例えば、第2トランスデューサ54は、第2機械振動子44の第2方向における位置を検出するための位置検出素子を有する。この位置検出素子は、例えば、MEMS技術を用いて検出機構22に形成されていてよい。また、この位置検出素子は、第1トランスデューサ50が備える位置検出素子と同様に、容量値、抵抗値または電圧値が変化する構成であってよい。
第1乗算部56は、第1ノイズ除去フィルタ52から出力された第1位置信号を取得する。そして、第1乗算部56は、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、信号増幅の前段で、第1位置信号を乗算する。
例えば、第2トランスデューサ54が容量値および抵抗値を変化させる位置検出素子を含む場合、第1乗算部56は、第2トランスデューサ54に含まれる位置検出素子に与えるバイアス電圧またはバイアス電流を、第1位置信号に応じて変動させる。これにより、第1乗算部56は、信号増幅の前段で、位置検出素子から検出される信号に、第1位置信号を乗算することができる。
また、第1乗算部56は、2値化された第1位置信号に応じて、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号の変化方向を反転させる。例えば、第2トランスデューサ54が差動信号を出力する場合、第1乗算部56は、増幅部のポジ側の入力端に接続する信号線と、増幅部のネガ側の入力端に接続する信号線と、2値化した第1位置信号に応じて入れ替える。これにより、第1乗算部56は、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することができる。
ここで、第1位置信号は、第1機械振動子42の振動を表す信号である。すなわち、第1位置信号は、出力信号に対する直交バイアス(直交エラー)を表す信号である。また、第1乗算部56は、第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することにより、第2トランスデューサ54から出力される信号から、第1位置信号の成分を除去することができる。従って、第1乗算部56は、直交バイアスによる外乱成分を除去した信号成分を表す第2位置信号を、第2トランスデューサ54から出力させることができる。
さらに、第1乗算部56は、第2トランスデューサ54における信号増幅回路の前段において、第1位置信号の乗算をする。従って、第1乗算部56は、信号を増幅する前で、外乱を除去することができる。従って、第2トランスデューサ54は、外乱を除いた有効成分に対して増幅処理をすることができるので、信号精度(SNR)を良くすることができる。
ローパスフィルタ58は、第2トランスデューサ54から出力された第2位置信号に含まれる高調波成分を除去する。すなわち、ローパスフィルタ58は、第1位置信号を乗算することにより生じる高調波成分を除去する。そして、高調波成分を除去した第2位置信号を、検出結果を表す出力信号として出力する。なお、ローパスフィルタ58は、第2トランスデューサ54に含まれる増幅部と一体であってもよい。
第3トランスデューサ60は、第2機械振動子44の第2方向における位置を検出する。そして、第3トランスデューサ60は、検出した信号を増幅して、第2機械振動子44の第2方向における位置を表す第3位置信号を出力する。
なお、第3トランスデューサ60は、第2トランスデューサ54とは別個に設けられる。また、検出機構22は、第3トランスデューサ60の一部の構成を有してよい。例えば、第3トランスデューサ60は、第2機械振動子44の第2方向における位置を検出するための位置検出素子を有する。この位置検出素子は、例えば、MEMS技術を用いて検出機構22に形成されていてよい。また、この位置検出素子は、第1トランスデューサ50が備える位置検出素子と同様に、容量値、抵抗値または電圧値が変化する構成であってよい。
第2ノイズ除去フィルタ62は、第3トランスデューサ60から出力された第3位置信号からノイズ成分を除去する。例えば、第2ノイズ除去フィルタ62は、演算増幅器等を用いたフィルタ回路であってよい。また、検出装置24は、第2ノイズ除去フィルタ62を有さない構成であってもよい。また、第2ノイズ除去フィルタ62は、第3トランスデューサ60に含まれる増幅部と一体であってよい。
反転増幅部64は、第2ノイズ除去フィルタ62から出力された第3位置信号を取得する。そして、反転増幅部64は、第3位置信号を反転増幅した制御信号を生成する。
位相調整部66は、反転増幅部64から制御信号を取得する。位相調整部66は、第2機械振動子44による応答遅延に応じた位相分、制御信号の位相を調整する。位相調整量については、図3を参照して後述する。また、検出装置24は、位相調整部66を有さなくてもよい場合もあるが、この場合についても、図3を参照して後述する。
第2アクチュエータ68は、位相調整部66から出力された制御信号に応じて、第2機械振動子44を第2方向に移動させる。
例えば、第1機械振動子42が振動期間のオンおよびオフを繰り返した場合(測定期間のオンおよびオフを繰り返した場合)、第2機械振動子44にステップ応答による外乱が加わる。しかし、第3トランスデューサ60、第2ノイズ除去フィルタ62、反転増幅部64、位相調整部66および第2アクチュエータ68は、第2機械振動子44の移動位置を検出して、負帰還をかけて第2機械振動子44の移動位置を制御している。これにより、第2機械振動子44は、ステップ応答による外乱が加わっても安定動作することができる。従って、検出装置24は、ステップ応答による外乱が除去された出力信号を出力することができる。なお、第2アクチュエータ68は、一部分または全部が検出機構22に含まれる構成であってもよい。
第3アクチュエータ70は、第1機械振動子42の第1方向に対する移動を停止させる。例えば、第3アクチュエータ70は、第1アクチュエータ48よりも十分に強い力を第1機械振動子42に与えて、第1アクチュエータ48による力が加わっている状態であっても、第1機械振動子42の移動を強制的に停止させる。なお、第3アクチュエータ70は、一部分または全部が検出機構22に含まれる構成であってもよい。
制御部72は、第3アクチュエータ70を制御して、測定期間において、第1機械振動子42を往復移動させ、測定期間以外において、第1機械振動子42の往復移動を停止させる。
図2は、CR信号、第1機械振動子42の振動および第2機械振動子44に加わる外乱を示す波形図である。
制御部72は、検出機構22の回転速度の測定期間外において、第3アクチュエータ70にキャッチ指示(停止指示)を与えて、第1機械振動子42の往復移動を停止させる。そして、制御部72は、検出機構22の回転速度の測定期間において、第3アクチュエータ70にリリース指示(移動可能指示)を与えて、第1機械振動子42の往復移動を開始させる。例えば、制御部72は、図2のAに示すように、キャッチ指示およびリリース指示を繰り返す制御信号を第3アクチュエータ70に与える。
第1機械振動子42は、図2のBに示すように、制御部72からキャッチ指示が出力されている期間は振動しない。しかし、第1機械振動子42は、制御部72からリリース指示が出力されている期間は振動する。すなわち、第1機械振動子42は、間欠的に振動をしている。
第2機械振動子44は、第1機械振動子42が間欠動作をすることにより、ステップ応答による外乱を受ける。このため、第2機械振動子44は、何らステップ応答を除去するための対応をしなければ、図2のCに示すように、第2機械振動子44の共振周波数でステップ応答による外乱に応じて振動をしてしまう。
図3は、第1実施形態に係るセンサ装置10における、ステップ応答を除去するための伝達特性を示すブロック線図である。
第2機械振動子44、第3トランスデューサ60、第2ノイズ除去フィルタ62、反転増幅部64、位相調整部66および第2アクチュエータ68による構成されるフィードバック機構の伝達特性は、例えば、図3にように表される。Xは、第2機械振動子44に加わる外乱である。Yは、第2機械振動子44の第2方向の位置である。Aは、第2機械振動子44による機械系の共振伝達関数である。Bは、第2トランスデューサ54の伝達関数であり、定数とする。Cは、第3トランスデューサ60から第2アクチュエータ68までのフィードバック系の伝達関数であり、定数とする。
なお、簡単化のため、第2機械振動子44の共振伝達関数は、共振周波数でのゲイン(Q値)をQとし、共振周波数より低い周波数のゲインを1とする。この場合、図3の伝達関数は、Y/X=A/(1+AC)となる。
ここで、Cを1/100とする。この場合、ACが1より十分小さくなる。従って、共振周波数より低い周波数では、伝達関数は、Y/X=(A/(1+AC))≒Aとなる。また、共振周波数では、A=Qであり、Aが1より十分大きいので、伝達関数は、Y/X=(A/(1+AC))≒1/Cとなる。
このように、この伝達関数は、共振周波数でゲインが減少している。これに対して、この伝達関数は、共振周波数以外でのゲインの減少が無い。
従って、検出装置24では、第2機械振動子44での実効的なQ値を、1/CQだけ減少させ、減衰時定数を小さくすることができる。一方、検出機構22に加わるコリオリ力の周波数は、第2機械振動子44の共振周波数よりも十分に低い周波数に設定されている。従って、検出装置24は、共振周波数以外の有効な信号成分を、減衰することなく伝達することができる。
また、位相調整部66は、第2機械振動子44による応答遅延に応じた位相分、制御信号の位相を調整している。
第2機械振動子44による機械系の共振伝達関数(図3に示したA)は、2次遅れ系である。従って、この共振伝達関数の位相遅れは、最大180°である。一般に、フィードバック回路は、180°遅れた信号を負帰還した場合、発振する。そこで、位相調整部66は、発振をしないように、制御信号の位相を調整する。例えば、位相調整部66は、制御信号を微分して、位相の範囲を−90°から+90°の範囲に調整する。これにより、位相調整部66は、ステップ応答による外乱をフィードバックすることによる発振をさせないようにすることができる。
位相調整部66は、例えば、演算増幅器と、キャパシタとにより実現することができる。位相調整部66は、このような構成に限られず、他の構成であってもよい。
なお、第3トランスデューサ60は、一定電圧に制御した可変容量から電流を検出する位置検出素子を含んでもよい。このような第3トランスデューサ60を備える場合、検出装置24は、位相調整部66を有さなくてもよい。
可変容量に一定電圧を印加した場合、可変容量に、Q=C×Vの電荷がチャージされる。可変容量が微小変化することにより、ΔQ=ΔC×Vとなる。電流は、電荷量の微分値から得られる。すなわち、電流は、I=ΔQ/Δt=ΔC/Δt×Vにより得られる。従って、第3トランスデューサ60が一定電圧に制御した位置検出素子(可変容量)から電流を検出する構成である場合、検出装置24は、第3トランスデューサ60が微分機能を有する。従って、検出装置24は、位相調整部66を有さなくても、制御信号の位相の範囲を−90°から+90°の範囲に調整することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る検出装置24は、第2位置信号から直交バイアス(直交エラー)による外乱成分を除去することができる。これとともに、検出装置24は、第2位置信号からステップ応答による外乱を除去することができる。
従って、検出装置24は、小さいコストで、検出機構22に加わる力学量を精度良く検出することができる。例えば、検出装置24は、検出機構22に加わる回転の角速度を、小さいコストで精度良く検出することができる。
図4は、第1トランスデューサ50の第1例を示す図である。第1例に係る第1トランスデューサ50は、第1位置検出素子112と、第1増幅部114とを有する。
第1位置検出素子112は、第1可変抵抗120と、第2可変抵抗122とを含む。第1増幅部114は、第1差動増幅器124と、第1抵抗126と、第2抵抗128とを含む。
第1可変抵抗120は、電源電位(VDD)と、第1差動増幅器124のポジ側入力端子との間に接続される。第2可変抵抗122は、電源電位(VDD)と、第1差動増幅器124のネガ側入力端子との間に接続される。
第1抵抗126は、第1差動増幅器124のポジ側入力端子と、第1差動増幅器124のポジ側出力端子との間に接続される。第2抵抗128は、第1差動増幅器124のネガ側入力端子と、第1差動増幅器124のネガ側出力端子との間に接続される。
第1差動増幅器124は、第1可変抵抗120に流れる電流と、第2可変抵抗122に流れる電流との差に応じた電圧差を有する差動信号を出力する。
第1可変抵抗120および第2可変抵抗122は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じて抵抗値が変化する。第1差動増幅器124のポジ側入力端子およびネガ側入力端子の電圧は、コモン電位(CM)である。コモン電位(CM)は、例えば、グランド電位(GND)と電源電位(VDD)との中点電圧(VDD/2)である。従って、第1可変抵抗120および第2可変抵抗122は、電位差がVDD/2で一定なので、抵抗値が変化すると、流れる電流が変化する。
また、第1可変抵抗120および第2可変抵抗122は、抵抗値の変化の方向が逆である。従って、第1差動増幅器124は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じた電圧差を有する差動信号を出力することができる。なお、第1例に係る第1トランスデューサ50は、抵抗型と呼ばれる。
図5は、第1トランスデューサ50の第2例を示す図である。第2例に係る第1トランスデューサ50は、第2位置検出素子132と、第2増幅部134とを有する。
第2位置検出素子132は、第1圧電素子140と、第2圧電素子142とを含む。第2増幅部134は、第1演算増幅器144と、第2演算増幅器146と、第3抵抗148と、第4抵抗150と、第5抵抗152と、第6抵抗154とを含む。
第1圧電素子140は、コモン電位(CM)と、第1演算増幅器144の非反転入力端子との間に接続される。第2圧電素子142は、コモン電位(CM)と、第2演算増幅器146の非反転入力端子との間に接続される。
第3抵抗148は、第1演算増幅器144の出力端子と、第1演算増幅器144の反転入力端子との間に接続される。第4抵抗150は、第1演算増幅器144の反転入力端子と、コモン電位(CM)との間に接続される。第5抵抗152は、第2演算増幅器146の出力端子と、第2演算増幅器146の反転入力端子との間に接続される。第6抵抗154は、第2演算増幅器146の反転入力端子と、コモン電位(CM)との間に接続される。第1圧電素子140および第2圧電素子142の第1演算増幅器144に接続されるノードは、高抵抗素子などを介してコモン電位(CM)に接続される。
第1演算増幅器144および第2演算増幅器146は、第1演算増幅器144の非反転入力端子に印加される電圧と、第2演算増幅器146の非反転入力端子に印加される電圧との差に応じた電圧差を有する差動信号を出力する。
第1圧電素子140および第2圧電素子142は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じて、発生する電圧値が変化する。第1圧電素子140および第2圧電素子142は、発生する電圧値の変化の方向が逆である。このため、第1演算増幅器144の出力端子と、第2演算増幅器146の出力端子との間には、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じた電圧差が生じる。従って、第1演算増幅器144および第2演算増幅器146は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じた電圧差を有する差動信号を出力することができる。なお、第2例に係る第1トランスデューサ50は、圧電型と呼ばれる。
図6は、第1トランスデューサ50の第3例を示す図である。第3例に係る第1トランスデューサ50は、第3位置検出素子162と、第3増幅部164とを有する。
第3位置検出素子162は、第1可変容量170と、第2可変容量172とを含む。第3増幅部164は、第2差動増幅器174と、第7抵抗176と、第8抵抗178とを含む。
第1可変容量170は、接地電位(GND)と、第2差動増幅器174のポジ側入力端子との間に接続される。第2可変容量172は、接地電位(GND)と、第2差動増幅器174のネガ側入力端子との間に接続される。
第7抵抗176は、第2差動増幅器174のポジ側入力端子と、第2差動増幅器174のポジ側出力端子との間に接続される。第8抵抗178は、第2差動増幅器174のネガ側入力端子と、第2差動増幅器174のネガ側出力端子との間に接続される。
第2差動増幅器174は、第1可変容量170に流れる電流と、第2可変容量172に流れる電流との差に応じた電圧差を有する差動信号を出力する。
第1可変容量170および第2可変容量172は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じて容量値が変化する。第2差動増幅器174のポジ側入力端子およびネガ側入力端子の電圧は、コモン電位(CM)である。従って、第1可変容量170および第2可変容量172は、電位差が一定なので、容量値が変化すると、流れる電流が変化する。
また、第1可変容量170および第2可変容量172は、容量値の変化の方向が逆である。従って、第2差動増幅器174は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じた電圧差を有する差動信号を出力することができる。なお、第3例に係る第1トランスデューサ50は、容量型と呼ばれる。
図7は、第1トランスデューサ50の第4例を示す図である。第4例に係る第1トランスデューサ50は、第4位置検出素子182と、第4増幅部184とを有する。
第4位置検出素子182は、第3可変容量190と、第4可変容量192とを含む。第4増幅部184は、第3演算増幅器194と、第4演算増幅器196と、第9抵抗198と、第10抵抗200と、第11抵抗202と、第12抵抗204と、第1スイッチ206と、第2スイッチ208と、第1固定容量210と、第2固定容量212とを含む。
第3可変容量190は、一端が接地電位(GND)に接続される。第4可変容量192は、一端が接地電位(GND)に接続される。第1固定容量210の第3演算増幅器194に接続されるノードおよび第2固定容量212の第4演算増幅器196に接続されるノードは、高抵抗素子などを介してコモン電位(CM)に接続される。
第9抵抗198は、第3演算増幅器194の出力端子と、第3演算増幅器194の反転入力端子との間に接続される。第10抵抗200は、第3演算増幅器194の反転入力端子と、コモン電位(CM)との間に接続される。第11抵抗202は、第4演算増幅器196の出力端子と、第4演算増幅器196の反転入力端子との間に接続される。第12抵抗204は、第4演算増幅器196の反転入力端子と、コモン電位(CM)との間に接続される。
第1スイッチ206は、第3可変容量190の接地電位(GND)に接続されていない方の端と、電源電位(VDD)との間に接続される。第2スイッチ208は、第4可変容量192の接地電位(GND)に接続されていない方の端と、電源電位(VDD)との間に接続される。
第1固定容量210は、第3可変容量190の接地電位(GND)に接続されていない方の端と、第3演算増幅器194の非反転入力端子との間に接続される。第2固定容量212は、第4可変容量192の接地電位(GND)に接続されていない方の端と、第4演算増幅器196の非反転入力端子との間に接続される。
第1スイッチ206および第2スイッチ208は、定期的にオンとされ、第3可変容量190および第4可変容量192に一定の電荷をチャージする。第1スイッチ206および第2スイッチ208は、測定時において、オフとされる。従って、第3可変容量190および第4可変容量192のそれぞれは、測定時において、内部に一定の電荷が蓄積されている。
第3演算増幅器194および第4演算増幅器196は、第3演算増幅器194の非反転入力端子に印加される電圧と、第4演算増幅器196の非反転入力端子に印加される電圧との差に応じた電圧差を有する差動信号を出力する。
第3可変容量190および第4可変容量192は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じて容量値が変化する。第3可変容量190および第4可変容量192は、容量値が変化すると、電荷量が固定であるため、発生する電圧が変化する。
また、第3可変容量190および第4可変容量192は、容量値の変化の方向が逆である。このため、第3演算増幅器194の出力端子と、第4演算増幅器196の出力端子との間には、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じた電圧差が生じる。従って、第1演算増幅器144および第2演算増幅器146は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じた電圧差を有する差動信号を出力することができる。なお、第4例に係る第1トランスデューサ50は、電荷固定型と呼ばれる。
図8は、第1トランスデューサ50の第5例を示す図である。第5例に係る第1トランスデューサ50は、第5位置検出素子222と、第5増幅部224とを有する。
第5位置検出素子222は、第5可変容量232と、第6可変容量234とを含む。第5増幅部224は、第3スイッチ236と、第4スイッチ238と、第5スイッチ240と、第6スイッチ242と、第3差動増幅器244と、第13抵抗246と、第14抵抗248とを含む。
第3スイッチ236および第5スイッチ240は、コモン電位(CM)と電源電位(VDD)との間に直列に接続される。第4スイッチ238および第6スイッチ242は、コモン電位(CM)と電源電位(VDD)との間に直列に接続される。
第5可変容量232は、第3スイッチ236と第5スイッチ240との間の接続点と、第3差動増幅器244のポジ側入力端子との間に接続される。第6可変容量234は、第4スイッチ238と第6スイッチ242との間の接続点と、第3差動増幅器244のネガ側入力端子との間に接続される。
第13抵抗246は、第3差動増幅器244のポジ側入力端子と、第3差動増幅器244のポジ側出力端子との間に接続される。第14抵抗248は、第3差動増幅器244のネガ側入力端子と、第3差動増幅器244のネガ側出力端子との間に接続される。
第3差動増幅器244は、第5可変容量232に流れる電流と、第6可変容量234に流れる電流との差に応じた電圧差を有する差動信号を出力する。
例えば、制御部72は、第3スイッチ236および第4スイッチ238がオン、第5スイッチ240および第6スイッチ242がオフの測定期間と、第3スイッチ236および第4スイッチ238がオフ、第5スイッチ240および第6スイッチ242がオンのディスチャージ期間とを交互に繰り返す。例えば、制御部72は、測定期間とディスチャージ期間とを、第1機械振動子42の振動周期よりも十分に早い周期で繰り返す。
第5可変容量232および第6可変容量234は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じて容量値が変化する。第3差動増幅器244のポジ側入力端子およびネガ側入力端子の電圧は、コモン電位(CM)である。従って、測定期間において、第5可変容量232および第6可変容量234は、電位差が一定なので、容量値が変化すると、流れる電流が変化する。
また、第5可変容量232および第6可変容量234は、容量値の変化の方向が逆である。従って、測定期間において、第3差動増幅器244は、第1機械振動子42の第1方向における位置に応じた電圧差を有する差動信号を出力することができる。なお、第5例に係る第1トランスデューサ50は、スイッチトキャパシタ型と呼ばれる。
以上、図4から図8を参照して、第1トランスデューサ50の回路例を説明した。第3トランスデューサ60も、第1トランスデューサ50と同一の構成であってよい。なお、第3トランスデューサ60が容量型およびスイッチトキャパシタ型である場合、第3トランスデューサ60が微分機能を有するので、検出装置24は、位相調整部66を有さない構成としてもよい。
図4から図8を参照して説明した、第1トランスデューサ50の各増幅部(第1増幅部114、第2増幅部134、第3増幅部164、第4増幅部184および第5増幅部224)は、抵抗に代えてインピーダンスを有する構成であってもよい。また、図4から図8を参照して説明した、第1トランスデューサ50は、各増幅部(第1増幅部114、第2増幅部134、第3増幅部164、第4増幅部184および第5増幅部224)の構成を、後段の第1ノイズ除去フィルタ52と一体の構成としてもよい。この場合、例えば、各増幅部は、抵抗をインピーダンスに変更して、特定の周波数帯域の信号を除去する構成となる。
図9は、バイアス型の第1乗算部56および第2トランスデューサ54の第1例を示す図である。第1例に係る第2トランスデューサ54は、図4に示した抵抗型の第1トランスデューサ50と略同一の構成なので、同一の部材については同一の符号を付けて説明を省略する。
第1例に係る第1乗算部56は、電圧発生部302を含む。電圧発生部302は、第1ノイズ除去フィルタ52から出力された第1位置信号に応じた電圧を、コモン電位(CM)を中心に発生する。
第1例に係る第2トランスデューサ54の第1位置検出素子112は、電源電位(VDD)に代えて、電圧発生部302から発生された電圧により動作する。すなわち、第1可変抵抗120は、電圧発生部302の電圧出力端と、第1差動増幅器124のポジ側入力端子との間に接続される。第2可変抵抗122は、電圧発生部302の電圧出力端と、第1差動増幅器124のネガ側入力端子との間に接続される。
このような第1例に係る第1乗算部56は、第2トランスデューサ54に含まれる第1位置検出素子112に与えるバイアス電圧を、第1位置信号に応じて変動させることができる。この結果、第1例に係る第1乗算部56は、第1増幅部114の前段で、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することができる。
図10は、バイアス型の第1乗算部56および第2トランスデューサ54の第2例を示す図である。第2例に係る第2トランスデューサ54は、図6に示した容量型の第1トランスデューサ50と略同一の構成なので、同一の部材については同一の符号を付けて説明を省略する。
第2例に係る第1乗算部56は、電圧発生部302を含む。電圧発生部302は、図9に示した構成と同一である。
第2例に係る第2トランスデューサ54の第3位置検出素子162は、電圧発生部302から発生された電圧を基準として動作する。すなわち、第1可変容量170は、電圧発生部302の電圧出力端と、第2差動増幅器174のポジ側入力端子との間に接続される。第2可変容量172は、電圧発生部302の電圧出力端と、第2差動増幅器174のネガ側入力端子との間に接続される。
このような第2例に係る第1乗算部56は、第2トランスデューサ54に含まれる第3位置検出素子162に与えるバイアス電圧を、第1位置信号に応じて変動させることができる。この結果、第2例に係る第1乗算部56は、第3増幅部164の前段で、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することができる。
図11は、バイアス型の第1乗算部56および第2トランスデューサ54の第3例を示す図である。第3例に係る第2トランスデューサ54は、図7に示した電荷固定型の第1トランスデューサ50と略同一の構成なので、同一の部材については同一の符号を付けて説明を省略する。
第3例に係る第1乗算部56は、電圧発生部302を含む。電圧発生部302は、図9に示した構成と同一である。
第3例に係る第2トランスデューサ54の第4位置検出素子182は、電源電位(VDD)に代えて、スイッチを介して電圧発生部302から発生された電圧により電荷が蓄積される。すなわち、第1スイッチ206は、第3可変容量190の接地電位(GND)に接続されていない方の端と、電圧発生部302の電圧出力端との間に接続される。第2スイッチ208は、第4可変容量192の接地電位(GND)に接続されていない方の端と、電圧発生部302の電圧出力端との間に接続される。
このような第3例に係る第1乗算部56は、第2トランスデューサ54に含まれる第4位置検出素子182に与えるバイアス電圧を、第1位置信号に応じて変動させることができる。この結果、第3可変容量190および第4可変容量192には、第1位置信号に応じて変動する電荷が蓄積される。従って、第3例に係る第1乗算部56は、第4増幅部184の前段において、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することができる。
図12は、バイアス型の第1乗算部56および第2トランスデューサ54の第4例を示す図である。第4例に係る第2トランスデューサ54は、図8に示したスイッチトキャパシタ型の第1トランスデューサ50と略同一の構成なので、同一の部材については同一の符号を付けて説明を省略する。
第4例に係る第1乗算部56は、電圧発生部302を含む。電圧発生部302は、図9に示した構成と同一である。
第4例に係る第2トランスデューサ54の第5位置検出素子222は、電源電位(VDD)に代えて、スイッチを介して電圧発生部302から発生された電圧により電荷が蓄積される。すなわち、第3スイッチ236は、第5可変容量232と、電圧発生部302の電圧出力端との間に接続される。第4スイッチ238は、第6可変容量234と、電圧発生部302の電圧出力端との間に接続される。
このような第4例に係る第1乗算部56は、第2トランスデューサ54に含まれる第5位置検出素子222に与えるバイアス電圧を、第1位置信号に応じて変動させることができる。この結果、測定期間において、第5可変容量232および第6可変容量234には、第1位置信号に応じた電荷が蓄積される。すなわち、測定期間において、第5可変容量232および第6可変容量234には、第1位置信号に応じた電流が流れる。従って、第4例に係る第1乗算部56は、第5増幅部224の前段で、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することができる。
図13は、スイッチ型の第1乗算部56および第2トランスデューサ54の第5例を示す図である。第5例に係る第2トランスデューサ54は、図4に示した抵抗型の第1トランスデューサ50と略同一の構成なので、同一の部材については同一の符号を付けて説明を省略する。
第5例に係る第1乗算部56は、切替部312を含む。切替部312は、2本の信号線のクロスポイントスイッチである。すなわち、切替部312は、2本の信号線の信号経路を入れ替えるスイッチである。
第5例に係る切替部312は、2値化された第1位置信号に応じて、第1差動増幅器124のポジ側入力端子に接続される信号線と、第1差動増幅器124のネガ側入力端子に接続される信号線とを入れ替える。これにより、切替部312は、第1差動増幅器124から出力する差動信号の正負を、2値化された第1位置信号に応じて反転させることができる。第1差動増幅器124から出力される差動信号は、正負が反転すると、信号の変化方向が反転する。
このように、第5例に係る第1乗算部56は、第1位置信号に応じて、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号の変化方向を反転させることができる。これにより、第5例に係る第1乗算部56は、第1増幅部114の前段で、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することができる。
図14は、スイッチ型の第1乗算部56および第2トランスデューサ54の第6例を示す図である。第6例に係る第2トランスデューサ54は、図5に示した圧電型の第1トランスデューサ50と略同一の構成なので、同一の部材については同一の符号を付けて説明を省略する。
第6例に係る第1乗算部56は、切替部312を含む。切替部312は、図13に示した構成と同一である。
第6例に係る切替部312は、2値化された第1位置信号に応じて、第1演算増幅器144の非反転入力端子に接続される信号線と、第2演算増幅器146の非反転入力端子に接続される信号線とを入れ替える。これにより、切替部312は、第1演算増幅器144の出力端子と、第2演算増幅器146の出力端子との間の差電圧の正負を、2値化された第1位置信号に応じて反転させることができる。
このように、第6例に係る第1乗算部56は、第1位置信号に応じて、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号の変化方向を反転させることができる。これにより、第6例に係る第1乗算部56は、第2増幅部134の前段で、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することができる。
図15は、スイッチ型の第1乗算部56および第2トランスデューサ54の第7例を示す図である。第7例に係る第2トランスデューサ54は、図7に示した電荷固定型の第1トランスデューサ50と略同一の構成なので、同一の部材については同一の符号を付けて説明を省略する。
第7例に係る第1乗算部56は、切替部312を含む。切替部312は、図13に示した構成と同一である。
第7例に係る切替部312は、2値化された第1位置信号に応じて、第3演算増幅器194の非反転入力端子に接続される信号線と、第4演算増幅器196の非反転入力端子に接続される信号線とを入れ替える。これにより、切替部312は、第3演算増幅器194の出力端子と、第4演算増幅器196の出力端子との間の差電圧の正負を、2値化された第1位置信号に応じて反転させることができる。
このように、第7例に係る第1乗算部56は、第1位置信号に応じて、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号の変化方向を反転させることができる。これにより、第7例に係る第1乗算部56は、第4増幅部184の前段で、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することができる。
図16は、スイッチ型の第1乗算部56および第2トランスデューサ54の第8例を示す図である。第8例に係る第2トランスデューサ54は、図8に示したスイッチトキャパシタ型の第1トランスデューサ50と略同一の構成なので、同一の部材については同一の符号を付けて説明を省略する。
第8例に係る第1乗算部56は、切替部312を含む。切替部312は、図13に示した構成と同一である。
第8例に係る切替部312は、2値化された第1位置信号に応じて、第3差動増幅器244のポジ側入力端子に接続される信号線と、第3差動増幅器244のネガ側入力端子に接続される信号線とを入れ替える。これにより、切替部312は、第3差動増幅器244から出力される差動信号の正負を、2値化された第1位置信号に応じて反転させることができる。
このように、第8例に係る第1乗算部56は、第1位置信号に応じて、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号の変化方向を反転させることができる。これにより、第8例に係る第1乗算部56は、第5増幅部224の前段で、第2トランスデューサ54が第2機械振動子44から検出した信号に、第1位置信号を乗算することができる。
(第2実施形態)
図17は、第2実施形態に係るセンサ装置10の構成を示す図である。第2実施形態に係るセンサ装置10は、第1実施形態に係るセンサ装置10と略同一の機能および構成を有する。従って、第2実施形態を説明するにあたり、第1実施形態で説明したブロックと略同一の機能および構成を有するブロックについては、同一の符号を付けて相違点を除き説明を省略する。
第2実施形態に係る検出装置24は、発振部46と、第1アクチュエータ48と、第1トランスデューサ50と、第1ノイズ除去フィルタ52と、第2トランスデューサ54と、第1乗算部56と、ローパスフィルタ58と、第2乗算部80と、反転増幅部64と、位相調整部66と、第2アクチュエータ68と、第3アクチュエータ70と、制御部72とを有する。すなわち、検出装置24は、第1実施形態と比較して、第2乗算部80をさらに有し、第3トランスデューサ60および第2ノイズ除去フィルタ62を有さない構成である。
第2乗算部80は、第1ノイズ除去フィルタ52から出力された第1位置信号を取得する。さらに、第2乗算部80は、ローパスフィルタ58から出力された出力信号を取得する。そして、第2乗算部80は、第1位置信号に、出力信号を乗算した変調信号を生成する。
第2乗算部80は、例えば、演算増幅器等のアナログ回路により信号を乗算して変調信号を生成してもよい。また、第2乗算部80は、2値化された第1位置信号を取得し、出力信号の正負を2値化した第1位置信号に応じて切り替えて変調信号を生成してもよい。
反転増幅部64は、第2乗算部80から変調信号を取得する。反転増幅部64は、変調信号を反転増幅した制御信号を生成する。
このような第2実施形態に係る検出装置24は、第2機械振動子44の移動位置を検出して、負帰還をかけて第2機械振動子44の移動位置を制御することができる。これにより、第2機械振動子44は、ステップ応答による外乱が加わっても、安定動作することができる。従って、検出装置24は、ステップ応答による外乱が除去された出力信号を出力することができる。
図18は、第2実施形態に係るセンサ装置10における、ステップ応答を除去するための伝達特性を示すブロック線図である。
第2機械振動子44、第2トランスデューサ54、ローパスフィルタ58、第2乗算部80、反転増幅部64、位相調整部66および第2アクチュエータ68による構成されるフィードバック機構の伝達特性は、例えば、図18にように表される。Xは、第2機械振動子44に加わる外乱である。Yは、ローパスフィルタ58の出力である。Dは、第2機械振動子44による機械系の共振伝達関数である。Eは、第2トランスデューサ54の伝達関数であり、定数とする。Fは、第2乗算部80から第2アクチュエータ68までのフィードバック系の伝達関数であり、定数とする。
なお、簡単化のため、第2機械振動子44の共振伝達関数は、共振周波数でのゲイン(Q値)をQとし、共振周波数より低い周波数のゲインを1とする。この場合、図18の伝達関数は、Y/X=DE/(1+DEF)となる。
ここで、EFを1/100とする。この場合、DEFが1より十分小さくなる。従って、共振周波数より低い周波数では、伝達関数は、Y/X=(DE/(1+DEF))≒DEとなる。また、共振周波数では、D=Qであり、Dが1より十分大きいので、伝達関数は、Y/X=(DE/(1+DEF))≒1/EFとなる。
このように、この伝達関数は、共振周波数でゲインが減少している。これに対して、この伝達関数は、共振周波数以外でのゲインの減少が無い。
従って、検出装置24では、第2機械振動子44での実効的なQ値を、1/EFQだけ減少させ、減衰時定数を小さくすることができる。一方、検出機構22に加わるコリオリ力の周波数は、第2機械振動子44の共振周波数よりも十分に低い周波数に設定されている。従って、検出装置24は、共振周波数以外の有効な信号成分を、減衰することなく伝達することができる。
図19は、CR信号、第1機械振動子42の振動、第2機械振動子44に加わる外乱およびループゲインの切り替えタイミングを示す波形図である。制御部72は、例えば、反転増幅部64のゲインを切り替えてもよい。例えば、制御部72は、フィードバックループのループゲインをオンしたり、オフしたりできてよい。
例えば、図19のDに示すように、制御部72は、測定を開始するタイミングにおいて、フィードバックループのループゲインをオンとし、第2アクチュエータ68による第2機械振動子44の移動位置の制御を開始する。そして、例えば、制御部72は、測定を開始してから所定時間後に、フィードバックループのループゲインをオフとし、第2アクチュエータ68による第2機械振動子44の移動位置の制御を停止する。
第1機械振動子42が間欠動作をすることにより第2機械振動子44に加わる外乱(ステップ応答による外乱)は、第1機械振動子42が振動を開始したことにより開始し、その後、減衰する。従って、ステップ応答による外乱は、第1機械振動子42が振動を開始してから一定期間後に十分に小さくなる。そこで、制御部72は、測定を開始してから所定時間後に、第2アクチュエータ68による第2機械振動子44の移動位置の制御を停止する。これにより、制御部72は、ステップ応答による外乱が小さくなった後にフィードバックループを開放して、消費電力を小さくすることができる。
なお、制御部72は、第1実施形態に示した構成であっても、このような制御を実行してよい。これにより、第1実施形態においても、制御部72は、ステップ応答による外乱が小さくなった後にフィードバックループを開放して、消費電力を小さくすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 センサ装置
22 検出機構
24 検出装置
42 第1機械振動子
44 第2機械振動子
46 発振部
48 第1アクチュエータ
50 第1トランスデューサ
52 第1ノイズ除去フィルタ
54 第2トランスデューサ
56 第1乗算部
58 ローパスフィルタ
60 第3トランスデューサ
62 第2ノイズ除去フィルタ
64 反転増幅部
66 位相調整部
68 第2アクチュエータ
70 第3アクチュエータ
72 制御部
80 第2乗算部
302 電圧発生部
312 切替部

Claims (11)

  1. 第1機械振動子と第2機械振動子とを有する検出機構に加わる力学量を検出する検出装置であって、
    前記第1機械振動子は、所定のばね力で保持されており第1方向に往復移動可能な機構であり、
    前記第2機械振動子は、前記第1機械振動子と同一部材上に形成されており、所定のばね力で保持されており、前記第1方向と直交する第2方向に往復移動可能な機構であり、
    前記検出装置は、
    第1アクチュエータにより前記第1方向に往復移動させられた前記第1機械振動子の前記第1方向における位置を検出し、検出した信号を増幅して、前記第1機械振動子の前記第1方向における位置を表す第1位置信号を出力する第1トランスデューサと、
    前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を検出し、検出した信号を増幅して、前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を表す第2位置信号を出力する第2トランスデューサと、
    前記第2トランスデューサが前記第2機械振動子から検出した信号に、信号増幅の前段で、前記第1位置信号を乗算する第1乗算部と、
    前記第2位置信号に含まれる高調波成分を除去して、検出結果を表す出力信号を出力するローパスフィルタと、
    前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を検出し、検出した信号を増幅して、前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を表す第3位置信号を出力する第3トランスデューサと、
    前記第3位置信号を反転増幅した制御信号を生成し、生成した前記制御信号を、前記第2機械振動子を前記第2方向に移動させる第2アクチュエータに与える反転増幅部と、
    を備える検出装置。
  2. 第1機械振動子と第2機械振動子とを有する検出機構に加わる力学量を検出する検出装置であって、
    前記第1機械振動子は、所定のばね力で保持されており第1方向に往復移動可能な機構であり、
    前記第2機械振動子は、前記第1機械振動子と同一部材上に形成されており、所定のばね力で保持されており、前記第1方向と直交する第2方向に往復移動可能な機構であり、
    前記検出装置は、
    第1アクチュエータにより前記第1方向に往復移動させられた前記第1機械振動子の前記第1方向における位置を検出し、検出した信号を増幅して、前記第1機械振動子の前記第1方向における位置を表す第1位置信号を出力する第1トランスデューサと、
    前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を検出し、検出した信号を増幅して、前記第2機械振動子の前記第2方向における位置を表す第2位置信号を出力する第2トランスデューサと、
    前記第2トランスデューサが前記第2機械振動子から検出した信号に、信号増幅の前段で、前記第1位置信号を乗算する第1乗算部と、
    前記第2位置信号に含まれる高調波成分を除去して、検出結果を表す出力信号を出力するローパスフィルタと、
    前記第1位置信号に、前記出力信号を乗算した変調信号を生成する第2乗算部と、
    前記変調信号を反転増幅した制御信号を生成し、生成した前記制御信号を、前記第2機械振動子を前記第2方向に移動させる第2アクチュエータに与える反転増幅部と、
    を備える検出装置。
  3. 前記第2機械振動子による応答遅延に応じた位相分、前記制御信号の位相を調整する位相調整部をさらに備える
    請求項1または2に記載の検出装置。
  4. 前記第1乗算部は、前記第2トランスデューサに含まれる位置検出素子に与えるバイアス電圧またはバイアス電流を、前記第1位置信号に応じて変動させる
    請求項1から3の何れか1項に記載の検出装置。
  5. 前記第1乗算部は、2値化された前記第1位置信号に応じて、前記第2トランスデューサが前記第2機械振動子から検出した信号の変化方向を反転させる
    請求項1から3の何れか1項に記載の検出装置。
  6. 前記第1機械振動子の前記第1方向の移動を停止させる第3アクチュエータを制御して、測定期間以外において、前記第1機械振動子の往復移動を停止させ、測定期間において、前記第1機械振動子を往復移動させる制御部と、
    をさらに備える請求項1から5の何れか1項に記載の検出装置。
  7. 前記制御部は、測定を開始してから所定時間後に、前記第2アクチュエータによる前記第2機械振動子の移動位置の制御を停止させる
    請求項6に記載の検出装置。
  8. 前記第1機械振動子と前記第2機械振動子とを有する検出機構と、
    前記検出機構に加わる力学量を検出する、請求項1に記載の検出装置と、
    を備えるセンサ装置。
  9. 前記第1機械振動子、前記第2機械振動子、前記第1トランスデューサに含まれる位置検出素子、前記第2トランスデューサに含まれる位置検出素子、および、前記第3トランスデューサに含まれる位置検出素子は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて半導体基板に形成されている
    請求項8に記載のセンサ装置。
  10. 前記第1機械振動子と前記第2機械振動子とを有する検出機構と、
    前記検出機構に加わる力学量を検出する、請求項2に記載の検出装置と、
    を備えるセンサ装置。
  11. 前記第1機械振動子、前記第2機械振動子、前記第1トランスデューサに含まれる位置検出素子、および、前記第2トランスデューサに含まれる位置検出素子は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて半導体基板に形成されている
    請求項10に記載のセンサ装置。
JP2016226295A 2016-11-21 2016-11-21 検出装置およびセンサ装置 Active JP6571064B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226295A JP6571064B2 (ja) 2016-11-21 2016-11-21 検出装置およびセンサ装置
US15/690,710 US10928198B2 (en) 2016-11-21 2017-08-30 Detection device for detecting dynamic quantity exerted on mechanical system including first and second mechanical oscillators

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226295A JP6571064B2 (ja) 2016-11-21 2016-11-21 検出装置およびセンサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018084442A JP2018084442A (ja) 2018-05-31
JP6571064B2 true JP6571064B2 (ja) 2019-09-04

Family

ID=62146896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016226295A Active JP6571064B2 (ja) 2016-11-21 2016-11-21 検出装置およびセンサ装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10928198B2 (ja)
JP (1) JP6571064B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017205984A1 (de) * 2017-04-07 2018-10-11 Robert Bosch Gmbh Drehratensensor und Verfahren zum Betrieb eines Drehratensensors
JP6903610B2 (ja) 2018-08-27 2021-07-14 株式会社東芝 共振器およびそれを含む装置
CN118032015B (zh) * 2024-04-12 2024-06-11 四川图林科技有限责任公司 一种提升半球谐振陀螺仪品质因数的方法

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4282470A (en) * 1979-04-30 1981-08-04 Northrop Corporation Close loop control apparatus and method for a force rebalance transducer
US5331852A (en) * 1991-09-11 1994-07-26 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Electromagnetic rebalanced micromechanical transducer
US5361036A (en) * 1993-08-12 1994-11-01 Rockwell International Corporation Complex digital demodulator employing Chebychev-approximation derived synthetic sinusoid generation
US5893054A (en) * 1993-09-07 1999-04-06 Boeing North American, Inc. Amplitude detection and automatic gain control of a sparsely sampled sinusoid by computation including a hilbert transform
US5481914A (en) * 1994-03-28 1996-01-09 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Electronics for coriolis force and other sensors
JP3322067B2 (ja) * 1995-04-24 2002-09-09 株式会社デンソー 物理量検出装置
US5983718A (en) * 1997-07-14 1999-11-16 Litton Systems, Inc. Signal processing system for inertial sensor
WO2001027559A2 (en) 1999-10-13 2001-04-19 Analog Devices, Inc. Feedback mechanism for rate gyroscopes
DE10018226A1 (de) * 2000-04-12 2001-10-25 Bosch Gmbh Robert Sensorunabhängige Schwingungsamplitudenregelung
DE10350037A1 (de) * 2003-10-27 2005-05-25 Robert Bosch Gmbh Drehratensensor
DE10360963B4 (de) * 2003-12-23 2007-05-16 Litef Gmbh Verfahren zur Messung von Drehraten/Beschleunigungen unter Verwendung eines Drehraten-Corioliskreisels sowie dafür geeigneter Corioliskreisel
DE10360962B4 (de) 2003-12-23 2007-05-31 Litef Gmbh Verfahren zur Quadraturbias-Kompensation in einem Corioliskreisel sowie dafür geeigneter Corioliskreisel
US6964195B2 (en) * 2004-01-30 2005-11-15 Bei Technologies, Inc. Micromachined vibratory gyroscope and method with electronic coupling
JP4411529B2 (ja) * 2004-08-05 2010-02-10 株式会社デンソー 振動型角速度センサ
US7978785B2 (en) * 2006-08-02 2011-07-12 Edgewater Computer Systems, Inc. Quadrature frequency doubler with adjustable phase offset
EP1962054B1 (en) 2007-02-13 2011-07-20 STMicroelectronics Srl Microelectromechanical gyroscope with open loop reading device and control method of a microelectromechanical gyroscope
JP5365173B2 (ja) * 2008-02-29 2013-12-11 セイコーエプソン株式会社 物理量測定装置および電子機器
US8724731B2 (en) * 2010-02-26 2014-05-13 Intersil Americas Inc. Methods and systems for noise and interference cancellation
JP5752441B2 (ja) * 2011-02-25 2015-07-22 セイコーエプソン株式会社 駆動回路、物理量検出装置、角速度検出装置、集積回路装置及び電子機器
US9568490B2 (en) * 2012-03-19 2017-02-14 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Angular velocity sensor
US9484890B1 (en) * 2013-01-08 2016-11-01 Maxim Integrated Products, Inc. Systems and methods to reduce quadrature error in sensors
JP6084473B2 (ja) * 2013-02-01 2017-02-22 日立オートモティブシステムズ株式会社 複合センサ
CN104995483B (zh) * 2013-02-08 2017-11-03 松下知识产权经营株式会社 惯性传感器
US9910061B2 (en) * 2014-06-26 2018-03-06 Lumedyne Technologies Incorporated Systems and methods for extracting system parameters from nonlinear periodic signals from sensors
US9726491B2 (en) * 2014-07-25 2017-08-08 Northrop Grumman Systems Corporation Vibrating-mass gyroscope systems and method
US10191079B2 (en) * 2014-11-14 2019-01-29 Georgia Tech Research Corporation Method and system of dual-mode actuation and sensing for real-time calibration of axisymmetric resonant gyroscopes
US9689677B2 (en) * 2015-06-19 2017-06-27 Nxp Usa, Inc. MEMS device with common mode rejection structure
CN107210991B (zh) * 2016-01-19 2020-08-25 华为技术有限公司 误差补偿直接数字调制设备
JP2017156313A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 セイコーエプソン株式会社 角速度検出回路、角速度検出装置、電子機器及び移動体
US10534015B2 (en) * 2016-05-19 2020-01-14 Panasonic intellectual property Management co., Ltd Sensor and method for diagnosing sensor

Also Published As

Publication number Publication date
US20180143020A1 (en) 2018-05-24
JP2018084442A (ja) 2018-05-31
US10928198B2 (en) 2021-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101297654B1 (ko) 평행판 전극 타입 공진형 센서의 온도 보상 방법과 온도 및 공진 제어루프 시스템
FI126019B (en) Drive circuit for a MEMS resonator
US10309782B2 (en) Quality factor estimation for resonators
KR101709367B1 (ko) 각속도 센서와, 그것에 이용되는 동기 검파 회로
FI125611B (en) Drive circuit for starting a MEMS resonator
US9459100B2 (en) Stepped sinusoidal drive for vibratory gyroscopes
JP2015525872A5 (ja)
EP1959234A1 (en) Microelectromechanical gyroscope with suppression of capacitive coupling spurious signals and control method of a microelectromechanical gyroscope
JP6571064B2 (ja) 検出装置およびセンサ装置
JP6570214B2 (ja) Mems発振器の起動を改善するためのシステムおよび方法
JP5437368B2 (ja) マイクロエレクトロメカニカル容量センサを有する測定装置
JP2010505102A (ja) 振動センサを用いてヨーレートを測定するための装置
JP7204576B2 (ja) センサ
US9252707B2 (en) MEMS mass bias to track changes in bias conditions and reduce effects of flicker noise
JP6805188B2 (ja) 検出器
US10488201B2 (en) Vibration device
Marra et al. Single resonator, time-switched, low offset drift z-axis FM MEMS accelerometer
RU2466354C1 (ru) Микросистемный гироскоп
WO2016021305A1 (ja) 角速度センサ
KR20160100088A (ko) 자이로센서의 구동장치 및 그 제어방법
CN113454423B (zh) 用于运行电容式mems传感器的方法和电容式mems传感器
JP2007327781A (ja) 振動センサ
JP6805189B2 (ja) 物理量検出装置
JP6206113B2 (ja) 振動子駆動回路
WO2015098891A1 (ja) 静電容量検出回路及び角速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190807

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6571064

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151