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JP6570911B2 - 配管用コネクタ - Google Patents

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JP6570911B2
JP6570911B2 JP2015148454A JP2015148454A JP6570911B2 JP 6570911 B2 JP6570911 B2 JP 6570911B2 JP 2015148454 A JP2015148454 A JP 2015148454A JP 2015148454 A JP2015148454 A JP 2015148454A JP 6570911 B2 JP6570911 B2 JP 6570911B2
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Description

本発明は配管用コネクタに関するものである。
特許文献1は従来の配管用コネクタを開示している。この配管用コネクタは先端近傍にバルジ部を有する配管を接続する。この配管用コネクタは、コネクタ本体、Oリング、係止部材、及び環状キャップを備えている。コネクタ本体は配管が差し込まれる差込口が一方の端部に開口した筒状である。Oリングは、コネクタ本体内に装着されている。Oリングは、配管がコネクタ本体内に差し込まれると、差し込まれた配管の外周面とコネクタ本体の内周面とに密接して水密性を確保する。係止部材は、合成樹脂製であり、環状に形成され、内周面から内側に突き出した爪部を有している。係止部材はOリングよりも差込口側のコネクタ本体内に装着されている。この配管用コネクタは、配管がコネクタ本体内に差し込まれると、配管のバルジ部が爪部を押し広げて通過する。この配管用コネクタは、バルジ部が爪部を通過すると、バルジ部に爪部が係止して配管を抜け止めする。環状キャップは、配管の外径とほぼ等しい内径の内側部と、内側部の外側に位置する外側部との間に溝部を形成している。環状キャップは、コネクタ本体の差込口が形成された端部に溝部を嵌着し、コネクタ本体に保持される。この配管用コネクタは、環状キャップの内側部が配管の外周面とコネクタ本体の差込口の内周面との間に挟まり、配管の径方向のがたつきを抑えることができる。
特開平10−110881号公報
しかし、特許文献1の配管用コネクタは、配管のガタつきを抑えて抜け止め状態に接続するためには、配管をコネクタ本体内に差し込む動作と、環状キャップの溝部をコネクタ本体の差込口が形成された端部に嵌着させる動作が必要である。つまり、この配管用コネクタは配管のがたつきを抑えて抜け止め状態に接続するためには二動作が必要である。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、一動作でがたつきを抑えて抜け止め状態に配管を接続することができる配管用コネクタを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の配管用コネクタは、先端近傍にバルジ部を有する配管を水密状に接続する配管用コネクタであって、
差込口が開口しており、この差込口から前記配管が差し込まれるコネクタ本体と、
前記配管を前記差込口から前記コネクタ本体内に差し込むと、前記バルジ部に係止し、前記配管を抜け止め状態にする爪部を有するリテーナと、
前記コネクタ本体の前記差込口の内側に取り付けられており、前記配管を前記差込口から前記コネクタ本体内に差し込む一動作によって、前記バルジ部が当接して前記コネクタ本体内に押し込まれつつ、折り畳まれて前記配管の外周面の同一円周上で前記配管の外周面と前記コネクタ本体の内周面との間に直接的あるいは間接的に挟まる複数のがた止め部を有するがた止め部材と、
を備えていることを特徴とする。
この配管用コネクタは、配管を差込口からコネクタ本体内に差し込むと、リテーナの爪部がバルジ部に係止して配管を抜け止め状態にすることができる。また、この配管用コネクタは、配管を差込口からコネクタ本体内に差し込むと、バルジ部が当接してがた止め部材がコネクタ本体内に押し込まれる。この際、がた止め部材の複数のがた止め部が折り畳まれて配管の外周面の同一円周上で配管の外周面とコネクタ本体の内周面との間に挟まり、配管の径方向のがたつきを抑えることができる。このように、この配管用コネクタは、配管を差込口からコネクタ本体内に差し込むと、配管の径方向のがたつきを抑えて抜け止め状態にすることができる。
したがって、本発明の配管用コネクタは一動作でがたつきを抑えて抜け止め状態に配管を接続することができる。
実施例1の配管用コネクタに配管を接続した状態と配管を接続する前の状態を示す断面図である。 実施例1のコネクタ本体であって、(A)は側面図、(B)は正面図である。 実施例1の押え部材であって、(A)は側面図、(B)は正面図である。 実施例1の押え部材の上面図である。 実施例1のがた止め部材であって、(A)は側面図、(B)は正面図である。 実施例1のがた止め部材の上面図である。 実施例1のリテーナであって、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)は(B)の矢視X−X断面図である。 実施例1の配管用コネクタの分解断面図である。 実施例1の配管用コネクタであって、配管を差込口に差し込む前の状態を示す断面図である。 実施例1の配管用コネクタであって、バルジ部ががた止め部材のリング部に当接した状態を示す断面図である。 実施例1の配管用コネクタであって、バルジ部ががた止め部材のリング部に当接して押し込んでいる状態を示す断面図である。 実施例1の配管用コネクタであって、リテーナの爪部がバルジ部に係止した状態を示す断面図である。 実施例2の配管用コネクタの分解断面図である。 実施例2のがた止め部材を示す正面図である。 実施例2のリテーナを示す正面図である。 実施例3の配管用コネクタの分解断面図である。 実施例3のがた止め部材を示す正面図である。 実施例3のリテーナを示す正面図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明のがた止め部は、前記差込口の外側に露出しているとき、前記差込口の内径よりも外側に拡がり得る。この場合、この配管用コネクタは、差込口よりも外側に露出しているがた止め部に配管の挿入方向の力が加わると、がた止め部が外側に広がる方向に移動する。このため、この配管用コネクタは、差込口の外側に露出しているがた止め部に意図せずに配管の挿入方向の力が加わっても、がた止め部が外側に広がる方向に移動するのみであり、がた止め部材が差込口からコネクタ本体内に押し込まれることを防止することができる。
本発明のがた止め部は、前記配管が前記コネクタ本体内に抜け止め状態に差し込まれると、前記コネクタ本体内に収納され得る。この場合、この配管用コネクタは、配管が抜け止め状態に差し込まれているか否かをがた止め部がコネクタ本体内に収納されているか否かによって容易に判断することができる。
本発明の配管用コネクタにおいて、前記コネクタ本体と前記がた止め部とが異色であり得る。この場合、この配管用コネクタは、がた止め部がコネクタ本体内に収納されているか否かを視認し易い。このため、この配管用コネクタは、配管が抜け止め状態に差し込まれているか否かの判断を容易にすることができる。
本発明のがた止め部材は、前記バルジ部が当接するリング部と、このリング部と前記がた止め部とを連結する薄肉状の連結部とを有し得る。この場合、この配管用コネクタは、リング部にバルジ部が当接してコネクタ本体内にがた止め部材が押し込まれると、薄肉状の連結部がヒンジとして機能し、複数のがた止め部が折り畳まれて配管の外周面の同一円周上で配管の外周面とコネクタ本体の内周面との間に挟まる。このように、このガタ止め部材は簡易な構造のがた止め部材で配管の径方向のがたつきを抑制することができる。
本発明のがた止め部は周方向に分割され得る。この場合、この配管用コネクタは、がた止め部を折り畳み易くなるため、差込口から配管を差し込み易くなる。また、この配管用コネクタは、がた止め部が周方向に分割されているため、意図的に一度に全てのがた止め部に縮径方向の力が加わらない限り、がた止め部材が差込口からコネクタ本体内に押し込まれにくい。このため、この配管用コネクタは、がた止め部の一部に縮径方向の力が意図せずに加わってもがた止め部材が差込口からコネクタ本体内に押し込まれることを防止することができる。
次に、本発明の配管用コネクタを具体化した実施例1〜3について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の配管用コネクタは、図1に示すように、先端近傍にバルジ部4を有する配管1を水密状に接続する。配管1は樹脂製であり、配管本体2と、配管本体2の先端部に外嵌して接着された略円筒状の先端部材3とを有している。先端部材3は後端縁の外周縁から径方向に伸びた鍔状のバルジ部4を形成している。このようにして、配管1は先端近傍にバルジ部4を有している。
配管用コネクタは、樹脂製であり、図1〜図8に示すように、コネクタ本体10、Oリング30、押え部材50、がた止め部材70、及びリテーナ90を備えている。
コネクタ本体10は、図1に示すように、両端に円形状の差込口10Aが開口し、これら差込口10Aが連通した左右対称形状の筒体である。ここで左右は、図1における左右をいう。
コネクタ本体10は、左右両側に位置する一対の第1筒部11、第1筒部11の内側に連続して形成された一対の第2筒部12、及び一対の第2筒部12を連結する中央筒部13を有している。第1筒部11は外径及び内径が一定である。第1筒部11は差込口10Aを形成する内周面が奥側に向けて傾斜した傾斜面で形成されている。
第1筒部11は、図2(A),(B)に示すように、対向する2箇所の内周面から外方向に貫通する一対の第1貫通孔11Aが形成されている。各第1貫通孔11Aは、周方向に長い略長方形状であり、第1筒部11の中心軸に対して対称形状である。また、第1筒部11は対向する内周面の2箇所に差込口10Aから奥方向に向けて第1筒部11の中心軸に平行に伸びる一対の溝部11Bを有している。これら溝部11Bは各第1貫通孔11Aの周方向の中心に対して90°ずれた内周面に形成されている。これら溝部11Bは、断面形状が四角形であり、第1筒部11の中心軸に対して対称形状である。
第2筒部12は外径が第1筒部11の外径よりも小さい。また、第2筒部12は、第1筒部11の内径から連続して同じ内径寸法の第1内径部12A、第1内径部12Aよりも小さい内径である第2内径部12Bを形成している。つまり、第2筒部12は内周面に1段階の段部を形成している。この第2筒部12は対向する2箇所の内周面から外方向に貫通する一対の第2貫通孔12Dが形成されている。これら第2貫通孔12Dは、第1貫通孔11Aよりも小さく、周方向に長い長方形状であり、第2筒部12の中心軸に対して対称形状である。第2貫通孔12Dは後述する第2鍔部16の左右中央側の側面に沿って形成されている。
中央筒部13は、図1に示すように、外径が第2筒部12の外径よりも小さく、第2筒部12と中央筒部13との境界部の外周面が第2筒部12から中央筒部13に向けて中心軸方向に傾斜している。また、中央筒部13は、内径が第2筒部12の内径よりも小さく、第2筒部12と中央筒部13との境界部の内周面は第2筒部12から中心軸に直角に中心軸方向に立ち上がった立上げ面13Aを形成している。
コネクタ本体10は、図1及び図2(A)に示すように、左右両端の外周縁から径方向に伸びた円環状の第1鍔部15、第1筒部11と第2筒部12の境界部分の外周面から径方向に伸びた円環状の第2鍔部16を有している。
Oリング30は、図1に示すように、外径がコネクタ本体10の第2筒部12の第2内径部12Bの内径と略等しい。また、Oリング30は内径がコネクタ本体10の中央筒部13の内径よりも僅かに小さく、かつ配管1の先端部の外径よりも僅かに小さい。
押え部材50は、図1,図3及び図4に示すように、円環状である。押え部材50は、図3(A)に示すように、第1円環部51と、第1円環部51に一方の側面に連続して第1円環部51よりも外径が小さい第2円環部52とを有している。すなわち、押え部材50は外周面に段差部50Aを形成している。第1円環部51は外径がコネクタ本体10の第2筒部12の第1内径部12Aの内径よりも僅かに小さい。第2円環部52は外径がコネクタ本体10の第2筒部12の第2内径部12Bの内径よりも僅かに小さい。押え部材50は、内周面が第1円環部51側の開口から第2円環部52側に徐々に縮径した縮径部51Aと、縮径部51Aから同一内径で第2円環部52側の開口に伸びる同一内径部52Aとから形成されている。
押え部材50は、第1円環部51の外周面であり、中心軸に対して対称位置の2箇所に円柱状の一対の凸部53が形成されている。これら凸部53はコネクタ本体10の第1筒部11に形成された一対の溝部11Bに嵌められて押え部材50をスライドさせることができる大きさである。つまり、これら凸部53は、押え部材50をコネクタ本体10内に装着する際に、押え部材50が周方向に回転しないように設けられている。
また、押え部材50は、図3及び図4に示すように、第1円環部51の外周面であり、中心軸に対して対称位置の2箇所に一対の係止部54を有している。これら係止部54は第1円環部51の外周面に形成された各凸部53に対して90°ずれた外周面に形成されている。これら係止部54は第1円環部51の周方向に長い長方形状の3辺が外周面から切り離された薄板片である。これら係止部54は、第2円環部52側の長辺部分が第1円環部51の外周面に連結しており、第1円環部51側の開口側に向けて外方向に傾斜している。これら係止部54は中心軸に対して対称形状である。つまり、後述するように、これら係止部54は押え部材50をコネクタ本体10に装着する際に、第2貫通孔12Dと係合して抜け止めをするように設けられている。
がた止め部材70は、図5(A),(B)及び図6に示すように、リング部71、がた止め部73、及び連結部75を有している。リング部71は円環状である。リング部71は、がた止め部73が連結されている端面が後述するように配管1のバルジ部4が当接する当接面71Aであり、中心軸に対して直角な平面で形成されている。リング部71は、対向する2箇所の内周面から外方向に貫通する一対の第3貫通孔77が形成されている。これら第3貫通孔77は、周方向に長い長方形状であり、リング部71の中心軸に対して対称形状である。これら第3貫通孔77は、図6に示すように、当接面71A側の長辺部が外側に膨らむ湾曲面77Aで形成されている。一方、第3貫通孔77は他方の長辺部が軸方向に対して直角な平面77Bで形成されている。また、リング部71は、第3貫通孔77が形成されている部分の当接面71Aとは反対側の側面の外周角部が外側に膨らむ湾曲面71Bで形成されている。これら第3貫通孔77の開口形状はコネクタ本体10の第1筒部11に形成された第1貫通孔11Aと略同じ形状である。
リング部71は、外周面であり、中心軸に対して対称位置の2箇所に円柱状の一対の凸部79が形成されている。これら凸部79はリング部71に形成された第3貫通孔77の周方向の中心に対して90°ずれた外周面に形成されている。これら凸部79はコネクタ本体10の第1筒部11に形成された一対の溝部11Bに嵌められてリング部71をスライドさせることができる大きさである。つまり、これら凸部79は、がた止め部材70がコネクタ本体10内に押し込まれる際に、がた止め部材70が周方向に回転しないように設けられている。
がた止め部73は、図5(A),(B)及び図6に示すように、リング部71の当接面71Aであり、リング部71の周方向において第3貫通孔77が形成されていない2領域(図5(A),(B)における上下領域)の外周縁に後述する連結部75を介して連結されている。各領域に連結されたがた止め部73は周方向に7個に分割されている。がた止め部73は、板状に形成されるとともに、薄板状である連結部75の内側面に連続した内側面部73Aと、内側面部73Aに連続した当接面部73Bと、当接面部73Bの先端に連続した先端面部73Cと、先端面部73Cの外側に連続した外側面部73Dとを有している。外側面部73Dは連結部75の外側面に連続している。各がた止め部73は、当接面部73Bと外側面部73Dとが平行であり、当接面部73Bと先端面部73Cとの間の角部が直角であり、先端面部73Cと外側面部73Dとの間の角部が直角であり、当接面部73Bと内側面部73Aとの角部が鈍角である。このように、各がた止め部73は軸方向の断面形状が台形状である。また、がた止め部材70はコネクタ本体10と異なる色の樹脂で形成されている。
連結部75は、薄板状で可撓性を有しており、リング部71の当接面71A側の外周縁と、各がた止め部73の内側面部73Aと外側面部73Dとが交差する角部とを連結している。連結部75は各がた止め部73がリング部71の外径よりも外側に広がるようにリング部71とがた止め部73とを連結している。
リテーナ90は、図7(A),(B),(C)に示すように、リテーナ本体部91と、リテーナ本体部91の内周面の対向する位置から内側に向けて突出した一対の爪部93とを有している。リテーナ本体部91は、円筒部材の周方向の一部分を中心軸方向に切り欠いて呑み込み口91Aを形成し、この呑み込み口91Aを形成する両端部から外方向に屈曲したガイド片92を形成したものである。リテーナ本体部91は、内径がコネクタ本体10の第1筒部11の外径よりも僅かに大きく、コネクタ本体10の第1鍔部15と第2鍔部16との間隔よりも小さい幅(図7(A)における左右幅)を有している(図1,図9等参照)。リテーナ本体部91は内径よりも呑み込み口91A(ガイド片92同士)の間隔が小さい。
爪部93は、リテーナ本体部91の一方の端部(図7(A)における右側端部)近傍の内周面から内側に向けて突出した立上げ片部93Aと、立上げ片部93Aの側面(リテーナ本体部91の一方の端部側の側面)から突出した凸片部93Bとから形成されている、立上げ片部93Aは、リテーナ本体部91の周方向に長く、周方向の寸法よりもリテーナ本体部91の内周面から内側方向の高さ寸法が小さい平板形状であり、先端面93Cが両端に比べて中央部が凹んだ湾曲面で形成されている。また、立上げ片部93Aは、図7(C)に示すように、先端部がリテーナ本体部91の一方の端部側に向けて傾斜する傾斜面93Dを有している。凸片部93Bは、立上げ片部93Aの先端部に形成された傾斜面93Dに面一で連続する傾斜面93Eと、この傾斜面93Eの先端から立上げ片部93Aの側面に連続する折り返し面93Fとを有している。凸片部93Bはリテーナ本体部91の周方向に長い三角柱形状である。
次に、Oリング30、押え部材50、がた止め部材70、及びリテーナ90のコネクタ本体10への装着手順について説明する(図8参照)。
先ず、Oリング30をコネクタ本体10の第2筒部12の第2内径部12B内に挿入する。
次に、押え部材50の第1円環部51の外周面に形成された一対の凸部53をコネクタ本体10の第1筒部11の内周面に形成された一対の溝部11Bに嵌め込みながら、押え部材50の第1円環部51と第2円環部52との外周面に形成された段差部50Aが、コネクタ本体10の第2筒部12の第1内径部12Aと第2内径部12Bとの段部に当接するまで押え部材50をスライドさせる。すると、押え部材50の係止部54がコネクタ本体10の第2筒部12の第2貫通孔12Dに係止する。この際、押え部材50の凸部53をコネクタ本体10の溝部11Bに嵌め込みながら押え部材50をスライドさせるため、押え部材50が回転せず、係止部54を的確に第2貫通孔12Dに係止することができる。これによって、押え部材50がコネクタ本体10内の所定の位置に固定され、Oリング30がコネクタ本体10の第2筒部12の第2内径部12Bから抜け出ることを防止することができる。
次に、リテーナ90の呑み込み口91Aを広げるようにリテーナ本体部91を弾性変形させながら、リテーナ90の各爪部93をコネクタ本体10の各第1貫通孔11Aに挿入してリテーナ90をコネクタ本体10の第1筒部11の外周面に装着する。
次に、がた止め部材70のリング部71の外周面に形成された一対の凸部79をコネクタ本体10の第1筒部11の内周面に形成された一対の溝部11Bに嵌め込みながら、リング部71を第1筒部11内にスライドさせる。すると、リテーナ本体部91が弾性変形して爪部93が径方向に往復移動し、コネクタ本体10の第1貫通孔11Aとリング部71の第3貫通孔77とが重なり合って、爪部93がリング部71の第3貫通孔77に挿入される。この際、リング部71の凸部79をコネクタ本体10の溝部11Bに嵌め込みながらリング部71をスライドさせるため、がた止め部材70が回転せず、コネクタ本体10の第1貫通孔11Aとリング部71の第3貫通孔77を的確に重ね合わせ、爪部93を第3貫通孔77に挿入することができる。また、リング部71の第3貫通孔77が形成されている部分の当接面71Aとは反対側の側面の外周角部が湾曲面71Bで形成されているため、リテーナ本体部91を弾性変形させながら爪部93がこの湾曲面71Bに沿って移動し易く、リング部71の当接面71Aとは反対側の側部を爪部93が乗り越えることができる。このようにして、がた止め部材70は、リング部71がコネクタ本体10の差込口10Aの内側に取り付けられ、がた止め部73が差込口10Aの外側に露出した状態に装着される。なお、リテーナ90を装着した後にがた止め部材70を装着した例を示したが、がた止め部材70を先に装着した後にリテーナ90を装着することは何ら問題ない。
がた止め部材70がコネクタ本体10に装着された配管用コネクタは、差込口10Aの外側に露出したがた止め部73がコネクタ本体10の差込口10Aの内径よりも外側に広がっている。このため、この配管用コネクタは、がた止め部73に配管1の挿入方向の力が加わると、がた止め部73が外側に広がる方向に移動する。このため、この配管用コネクタは、差込口10Aの外側に露出しているがた止め部73に意図せずに配管1の挿入方向の力が加わっても、がた止め部73が外側に広がる方向に移動するのみであり、がた止め部材70が差込口10Aからコネクタ本体10内に押し込まれることを防止することができる。
次に、この配管用コネクタへの配管1の接続について説明する。
図10に示すように、先端近傍にバルジ部4を有する配管1をコネクタ本体10の差込口10Aからコネクタ本体10内に差し込むと、先ずバルジ部4ががた止め部材70のリング部71の当接面71Aに当接する。そして、さらに配管1をコネクタ本体10内へ差し込むと、図11に示すように、リテーナ本体部91を弾性変形させながらリング部71の第3貫通孔77の当接面71A側の長辺部の湾曲面77Aに沿って爪部93が移動する。リング部71の第3貫通孔77の当接面71A側の長辺部が湾曲面77Aで形成され、この湾曲面77Aに沿って爪部93が移動し易いため、配管1をコネクタ本体10内へスムーズに差し込むことができる。さらに配管1をコネクタ本体10内へ差し込むと、図12に示すように、リテーナ90の爪部93がバルジ部4に係止し、配管1は抜け止め状態になる。この状態で、この配管用コネクタは、Oリング30が配管1の先端部とコネクタ本体10の第2筒部12の内周面とに密接するため、配管1を水密状に接続することができる。
また、図1,図12に示されるように、がた止め部材70がコネクタ本体10内に押し込まれると、連結部75がヒンジとして機能し、がた止め部73が折り畳まれる。この際、差込口10Aの内周が奥側に向けて傾斜した傾斜面で形成されているため、この傾斜面に沿ってがた止め部73の外側面部73Dが摺動し、がた止め部73が折り畳まれ易い。そして、配管用コネクタに抜け止め状態になるまで配管1を差し込むと、図1に示すように、がた止め部材70のがた止め部73が配管1の外周面の同一円周上で配管1の外周面とコネクタ本体10の内周面との間に挟まる。より詳しく説明すると、がた止め部73が差込口10Aよりも内側に完全に収納され、がた止め部73の当接面部73Bが配管1の外周面に当接し、がた止め部73の外側面部73Dがコネクタ本体10の内周面に当接した状態になる。このように、この配管用コネクタは、配管1を差込口10Aからコネクタ本体10内に差し込むと、配管1の径方向のがたつきを抑えて抜け止め状態にすることができる。
したがって、実施例1の配管用コネクタは一動作でがたつきを抑えて抜け止め状態に配管1を接続することができる。
また、この配管用コネクタは、配管1がコネクタ本体10内に抜け止め状態に差し込まれると、がた止め部73がコネクタ本体10の差込口10Aよりも内側に完全に収納されるため、配管1が抜け止め状態に差し込まれているか否かを容易に判断することができる。また、コネクタ本体10とがた止め部73とが異色であるため、がた止め部73がコネクタ本体10に収納されているかを視認し易い。このため、この配管用コネクタは、配管1が抜け止め状態に差し込まれているか否かの判断をより容易にすることができる。
また、がた止め部材70は、リング部71と、がた止め部73と、がた止め部73とを連結する薄肉状の連結部75とを有している。このため、この配管用コネクタは、リング部71にバルジ部4が当接してコネクタ本体10内にがた止め部材70が押し込まれると、薄肉状の連結部75がヒンジとして機能し、複数のがた止め部73が折り畳まれて配管1の外周面の同一円周上で配管1の外周面とコネクタ本体10の内周面との間に挟まる。このように、この配管用コネクタは簡易な構造のがた止め部材70で配管1の径方向のがたつきを抑制することができる。
また、この配管用コネクタは、がた止め部73がリング部71の周方向において2領域の外周縁に連結部75を介して連結され、各領域において周方向に7個に分割されている。このように、がた止め部73が平板状であるため、この配管用コネクタは、がた止め部73が折り畳み易くなり、差込口10Aから配管1を差し込み易くなる。また、この配管用コネクタは、がた止め部73が周方向に分割されているため、意図的に一度に全てのがた止め部73に縮径方向の力が加わらない限り、がた止め部材70が差込口10Aからコネクタ本体10内に押し込まれにくい。このため、この配管用コネクタは、がた止め部73の一部に縮径方向の力が意図せずに加わってもがた止め部材70が差込口10Aからコネクタ本体10内に押し込まれることを防止することができる。
<実施例2>
実施例2の配管用コネクタは、図13〜図15に示すように、実施例1の配管用コネクタに比べて口径が大きく、押え部材150、がた止め部材170、及びリテーナ190の形態が実施例1と相違する。実施例1と同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
この配管用コネクタのコネクタ本体110は、図13に示すように、左右両側に位置する一対の第1筒部111、第1筒部111の内側に連続して形成された一対の第2筒部112、及び一対の第2筒部112を連結する中央筒部113を有している。第1筒部111は、外径及び内径が一定であり、同一円周上に等間隔に設けられ、内外方向に貫通する3個の第1貫通孔111Aが形成されている。各第1貫通孔111Aは周方向に長い長方形状である。また、第1筒部111は第1貫通孔111Aと同一円周上に等間隔に設けられ、内外方向に貫通する係止孔111Bが形成されている。第2筒部112は、外径が第1筒部111の外径よりも小さい。また、第2筒部112は、第1筒部111との境界部の内周面が傾斜面であり、内径が第1筒部111の内径よりも小さい。中央筒部113は外径が第2筒部112の外径よりも小さい。また、中央筒部113は、内径が第2筒部112の内径よりも小さく、第2筒部112と中央筒部113との境界部の内周面は第2筒部112から中心軸に直角に中心軸方向に立ち上がった立上げ面113Aを形成している。コネクタ本体110は、左右両端の外周縁から径方向に伸びた円環状の第1鍔部115、第1筒部111の第2筒部112側の外周面から径方向に伸びた円環状の第2鍔部116を有している。
Oリング130は外径が第2筒部112の内径とほぼ等しい。また、Oリング130は内径がコネクタ本体110の中央筒部113の内径よりも僅かに小さく、かつ配管1の先端部の外径よりも僅かに小さい。
押え部材150は、円筒状であり、第1円筒部151と、第1円筒部151の一方の側面に連続して第1円筒部151よりも外径が小さい第2円筒部153とを有している。第1円筒部151は外径がコネクタ本体110の第1筒部111の内径よりも僅かに小さい。第1円筒部151の開口端側の内周面が奥側に向けて傾斜した傾斜面で形成されている。この押え部材150をコネクタ本体110に装着すると、押え部材150の第1円筒部151の開口端が配管用コネクタの差込口150Aになる。
第2円筒部153は外径がコネクタ本体110の第2筒部112の内径よりも僅かに小さい。第1円筒部151の内径よりも第2円筒部153の内径が小さい。第1円筒部151の内周面は、第2円筒部153側に段部が形成されており、この段部の内周縁から第2円筒部153の内周面に向けて徐々に縮径している。
押え部材150は、第1円筒部151の同一円周上に等間隔に設けられ、内外方向に貫通する3個の第2貫通孔152が形成されている。第2貫通孔152はコネクタ本体110の第1筒部111に形成された第1貫通孔111Aと同一形状である。また、押え部材150は第1円筒部151の内周面に中心軸に平行に溝部155を有している。溝部155は断面形状が四角形である。また、押え部材150は第1円筒部151の外周面の同一円周上に等間隔に設けられた3個の係止部154を有している。係止部154の形状は実施例1の係止部54と同一形状である。
がた止め部材170は、図13及び図14に示すように、リング部171、がた止め部73、及び連結部75を有している。リング部171は円環状である。リング部171は、がた止め部73が連結されている端面が配管1のバルジ部4が当接する当接面171Aであり、中心軸に対して直角な平面で形成されている。リング部171は同一円周上に等間隔に設けられ、内外方向に貫通する3個の第3貫通孔177が形成されている。各第3貫通孔177は周方向に長い長方形状である。各第3貫通孔177は当接面171A側の長辺部が外側に膨らむ湾曲面177Aで形成されている。各第3貫通孔177は第1貫通孔111A及び第2貫通孔152と略同じ形状ある。
リング部171は外周面に円柱状の凸部179が形成されている。この凸部179は、押え部材150の第1円筒部151の内周面に形成された溝部155に嵌められてリング部171をスライドさせることができる大きさである。つまり、この凸部179は、がた止め部材170がコネクタ本体110に装着された押え部材150内に押し込まれる際に、がた止め部材170が回転しないように設けられている。
がた止め部73は、図14に示すように、リング部171の当接面171Aであり、リング部171の周方向において、第3貫通孔177が形成されていない3つの領域の外周縁に連結部75を介して連結されている。各領域に連結されたがた止め部73は周方向に5個に分割されている。各がた止め部73は、実施例1のがた止め部73と同一形状であり、がた止め部材170はコネクタ本体10と異なる色の樹脂で形成されている。
リテーナ190は、図15に示すように、リテーナ本体部191と、リテーナ本体部191の内周面から周方向に等間隔に内側に向けて突出した3個の爪部93とを有している。リテーナ本体部191は、円筒部材の周方向の一部分を中心軸方向に切り欠いて呑み込み口191Aを形成し、この呑み込み口191Aを形成する両端部から外方向に屈曲したガイド片192を形成したものである。リテーナ本体部191は、内径がコネクタ本体110の第1筒部111の外径よりも僅かに大きく、コネクタ本体110の第1鍔部115と第2鍔部116との間隔よりも小さい幅(図13における左右幅)を有している。リテーナ本体部191は内径よりも呑み込み口191A(ガイド片192同士)の間隔が小さい。爪部93は実施例1の爪部93と同一形状である。
次に、Oリング130、押え部材150、がた止め部材170、及びリテーナ190のコネクタ本体110への装着手順について説明する。
先ず、Oリング130をコネクタ本体110の第2筒部112の第2内径部112B内に挿入する。
次に、押え部材150の第1円筒部151と第2円筒部153との段差面が、コネクタ本体110の第1筒部111の第2筒部112側の内周面の段部に当接するまで押え部材150をスライドさせ、押え部材150の係止部154がコネクタ本体110の第1筒部111の係止孔111Bに係止させる。これによって、押え部材150がコネクタ本体110内の所定の位置に固定され、Oリング130がコネクタ本体110の第2筒部112から抜け出ることを防止することができる。
次に、リテーナ190の呑み込み口191Aを広げるようにリテーナ本体部191を弾性変形させながら、リテーナ190の各爪部93をコネクタ本体110の各第1貫通孔111A及び押え部材150の各第2貫通孔152に挿入してリテーナ190をコネクタ本体110の第1筒部111の外周面に装着する。
次に、がた止め部材170のリング部171の外周面に形成された凸部179をコネクタ本体110に装着された押え部材150の第1円筒部151の内周面に形成された溝部155に嵌め込みながら、リング部171を押え部材150内にスライドさせる。すると、リテーナ本体部191が弾性変形して爪部93が径方向に往復移動し、コネクタ本体110の第1貫通孔111A、押え部材150の第2貫通孔152、及びリング部171の第3貫通孔177とが重なり合って、爪部93がリング部171の第3貫通孔177に挿入される。この際、リング部171の凸部179を押え部材150の溝部155に嵌め込みながらリング部171をスライドさせるため、がた止め部材170が回転せず、コネクタ本体110の第1貫通孔111A、押え部材150の第2貫通孔152、及びリング部171の第3貫通孔177を的確に重ね合わせ、爪部93を第3貫通孔177に挿入することができる。このようにして、がた止め部材170は、リング部171がコネクタ本体110に装着された押え部材150が形成する差込口150Aの内側に取り付けられ、がた止め部73が差込口150Aの外側に露出した状態に装着される。なお、先にがた止め部材170を装着し、後からリテーナ190を装着することも何ら問題ない。
がた止め部材170がコネクタ本体110に装着された配管用コネクタは、差込口150Aの外側に露出したがた止め部73が差込口150Aの内径よりも外側に広がっている。このため、この配管用コネクタは、がた止め部73に配管1の挿入方向の力が加わると、がた止め部73が外側に広がる方向に移動する。このため、この配管用コネクタは、差込口150Aの外側に露出しているがた止め部73に意図せずに配管1の挿入方向の力が加わっても、がた止め部73が外側に広がる方向に移動するのみであり、がた止め部材170が差込口150Aからコネクタ本体110内に押し込まれることを防止することができる。
次に、この配管用コネクタへの配管1の接続について説明する。
先端近傍にバルジ部4を有する配管1を差込口150Aからコネクタ本体110内に差し込むと、先ずバルジ部4ががた止め部材170のリング部171の当接面171Aに当接する。そして、さらに配管1をコネクタ本体110(押え部材150)内へ差し込むと、リテーナ本体部191を弾性変形させながらリング部171の第3貫通孔177の当接面171A側の長辺部の湾曲面177Aに沿って爪部93が移動する。リング部171の第3貫通孔177の当接面171A側の長辺部が湾曲面177Aで形成され、この湾曲面177Aに沿って爪部93が移動し易いため、配管1をコネクタ本体110(押え部材150)内へスムーズに差し込むことができる。さらに配管1をコネクタ本体110内へ差し込むと、リテーナ190の爪部93がバルジ部4に係止し、配管1は抜け止め状態になる。この状態で、この配管用コネクタは、Oリング130が配管1の先端部とコネクタ本体110の第2筒部112の内周面とに密接するため、配管1を水密状に接続される。
また、がた止め部材170がコネクタ本体110(押え部材150)内に押し込まれると、連結部75がヒンジとして機能し、がた止め部73が折り畳まれる。この際、差込口150Aの内周が奥側に向けて傾斜した傾斜面で形成されているため、この傾斜面に沿ってがた止め部73の外側面部73Dが摺動し、がた止め部73が折り畳まれ易い。そして、配管用コネクタに抜け止め状態になるまで配管1を差し込むと、がた止め部材170のがた止め部73が配管1の外周面の同一円周上で配管1の外周面とコネクタ本体110の内周面との間に挟まる。より詳しく説明すると、がた止め部73が差込口150Aよりも内側に完全に収納され、がた止め部73の当接面部73Bが配管1の外周面に当接し、がた止め部73の外側面部73Dが押え部材150の内周面に当接した状態になる。このように、この配管用コネクタは、配管1を差込口150Aからコネクタ本体110内に差し込むと、配管1の径方向のがたつきを抑えて抜け止め状態にすることができる。
したがって、実施例2の配管用コネクタも一動作でがたつきを抑えて抜け止め状態に配管1を接続することができる。
また、この配管用コネクタは、配管1がコネクタ本体110内に抜け止め状態に差し込まれると、がた止め部73がコネクタ本体110の差込口150Aよりも内側に完全に収納されるため、配管1が抜け止め状態に差し込まれているか否かを容易に判断することができる。また、コネクタ本体110とがた止め部73とが異色であるため、がた止め部73がコネクタ本体110に収納されているかを視認し易い。このため、この配管用コネクタは、配管1が抜け止め状態に差し込まれているか否かの判断をより容易にすることができる。
また、この配管用コネクタは、がた止め部73がリング部171の周方向において3領域の外周縁に連結部75を介して連結され、各領域において周方向に5個に分割されている。このため、この配管用コネクタは、がた止め部73を折り畳み易くなるため、差込口150Aから配管1を差し込み易くなる。また、この配管用コネクタは、がた止め部73が周方向に分割されているため、意図的に一度に全てのがた止め部73に縮径方向の力が加わらない限り、がた止め部材70が差込口150Aからコネクタ本体110内に押し込まれにくい。このため、この配管用コネクタは、がた止め部73の一部に縮径方向の力が意図せずに加わってもがた止め部材170が差込口150Aからコネクタ本体110内に押し込まれることを防止することができる。
<実施例3>
実施例3の配管用コネクタは、図16〜図18に示すように、リテーナ290が金属製のワイヤで形成され、コネクタ本体110の第1貫通孔211A、押え部材150の第2貫通孔252、及びがた止め部材170の第3貫通孔277の形態が実施例2と相違する。他の構成は実施例2と同様であり、実施例2と同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
この配管用コネクタのリテーナ290は、図18に示すように、コネクタ本体110の第1筒部111の外径よりも僅かに大きい円周に重なる2箇所の第1円弧部291A、及び2個の第2円弧部291Bからなるリテーナ本体部291と、2個の第1円弧部291Aを連結し、内側に突出するように屈曲した1個の第1爪部293と、第1円弧部291Aと第2円弧部291Bとを連結し、内側に突出するように屈曲した2個の第2爪部295とを有している。2個の第2円弧部291Bの間は連結されておらず、呑み込み口290Aを形成している。第1爪部293は、隣り合った第1円弧部291Aの端部から内側に平行に伸びる一対の両側部293Aと、両側部293Aの先端を連結する中央部293Bとから形成されている。各第2爪部295は、中央部295Bの両端部から第1円弧部291Aの端部及び第2円弧部291Bの端部に連続する両側部295Aが外側に向けて広がっている。
コネクタ本体110は、図16に示すように、第1筒部111の同一円周上にリテーナ290の1個の第1爪部293と、2個の第2爪部295が挿入される3個の第1貫通孔211Aが形成されている。これら第1貫通孔211Aは周方向に伸びたスリット形状の両端部が差込口側に向けて凹んだ凹部211Bが形成されている。この凹部211Bに第1爪部293及び第2爪部295の両側部293A,295Aが嵌り込み、第1爪部293及び第2爪部295が第1貫通孔211Aから抜け出ることを防止している。
押え部材150は、第1円筒部151の同一円周上にリテーナ290の1個の第1爪部293と、2個の第2爪部295が挿入される3個の第2貫通孔252が形成されている。これら第2貫通孔252はコネクタ本体110の第1筒部111に形成された第1貫通孔211Aと同一形状である。
がた止め部材170のリング部171は同一円周上にリテーナ290の1個の第1爪部293と、2個の第2爪部295が挿入される3個の第3貫通孔277が形成されている。これら第3貫通孔277は周方向に伸びたスリット形状である。各第3貫通孔277は当接面171A側の側面が外側に膨らむ湾曲面277Aで形成されている。
次に、Oリング130、押え部材150、がた止め部材170、及びリテーナ290のコネクタ本体110への装着手順について説明する。
先ず、Oリング130をコネクタ本体110の第2筒部112の第2内径部112B内に挿入する。
次に、押え部材150の第1円筒部151と第2円筒部153との段差面が、コネクタ本体110の第1筒部111の第2筒部112側の内周面の段部に当接するまで押え部材150をスライドさせ、押え部材150の係止部154をコネクタ本体110の第1筒部111の係止孔111Bに係止させる。これによって、押え部材150がコネクタ本体110内の所定の位置に固定され、Oリング130がコネクタ本体110の第2筒部112から抜け出ることを防止することができる。
次に、リテーナ290の呑み込み口290Aを広げるようにリテーナ本体部291を弾性変形させながら、リテーナ290の各爪部293,295をコネクタ本体110の各第1貫通孔211A及び押え部材150の各第2貫通孔252に挿入してリテーナ290をコネクタ本体110の第1筒部111の外周面に装着する。この際、第1貫通孔211A及び第2貫通孔252の両端部に設けられた凹部に第1爪部293及び第2爪部295の両側部293A,295Aが嵌り込み、第1爪部293及び第2爪部295が第1貫通孔211Aから抜け止めされる。
次に、がた止め部材170のリング部171の外周面に形成された凸部179をコネクタ本体110に装着された押え部材150の第1円筒部151の内周面に形成された溝部155に嵌め込みながら、リング部171を押え部材150内にスライドさせる。すると、リテーナ本体部291が弾性変形して各爪部293,295が径方向に往復移動し、コネクタ本体110の第1貫通孔211A、押え部材150の第2貫通孔252、及びリング部171の第3貫通孔277とが重なり合って、各爪部293,295がリング部171の第3貫通孔277に挿入される。この際、リング部171の凸部179を押え部材150の溝部155に嵌め込みながらリング部171をスライドさせるため、がた止め部材170が回転せず、コネクタ本体110の第1貫通孔211A、押え部材150の第2貫通孔252、及びリング部171の第3貫通孔277を的確に重ね合わせ、各爪部293,295を第3貫通孔277に挿入することができる。このようにして、がた止め部材170は、リング部171がコネクタ本体110に装着された押え部材150が形成する差込口150Aの内側に取り付けられ、がた止め部73が差込口150Aの外側に露出した状態に装着される。なお、先にがた止め部材170を装着し、後からリテーナ290を装着することも何ら問題ない。
がた止め部材170がコネクタ本体110に装着された配管用コネクタは、差込口150Aの外側に露出したがた止め部73が差込口150Aの内径よりも外側に広がっている。このため、この配管用コネクタは、がた止め部73に配管1の挿入方向の力が加わると、がた止め部73が外側に広がる方向に移動する。このため、この配管用コネクタは、差込口150Aの外側に露出しているがた止め部73に意図せずに配管1の挿入方向の力が加わっても、がた止め部73が外側に広がる方向に移動するのみであり、がた止め部材170が差込口150Aからコネクタ本体110内に押し込まれることを防止することができる。
次に、この配管用コネクタへの配管1の接続について説明する。
先端近傍にバルジ部4を有する配管1を差込口150Aからコネクタ本体110内に差し込むと、先ずバルジ部4ががた止め部材170のリング部171の当接面171Aに当接する。そして、さらに配管1をコネクタ本体110(押え部材150)内へ差し込むと、リテーナ本体部291を弾性変形させながらリング部171の第3貫通孔277の当接面171A側の長辺部の湾曲面277Aに沿って各爪部293,295が移動する。リング部171の第3貫通孔277の当接面171A側の長辺部が湾曲面277Aで形成され、この湾曲面277Aに沿って各爪部293,295が移動し易いため、配管1をコネクタ本体110(押え部材150)内へスムーズに差し込むことができる。さらに配管1をコネクタ本体110内へ差し込むと、リテーナ290の各爪部293,295がバルジ部4に係止し、配管1は抜け止め状態になる。この状態で、この配管用コネクタは、Oリング130が配管1の先端部とコネクタ本体110の第2筒部112の内周面とに密接するため、配管1を水密状に接続される。
また、がた止め部材170がコネクタ本体110(押え部材150)内に押し込まれると、連結部75がヒンジとして機能し、がた止め部73が折り畳まれる。この際、差込口150Aの内周が奥側に向けて傾斜した傾斜面で形成されているため、この傾斜面に沿ってがた止め部73の外側面部73Dが摺動し、がた止め部73が折り畳まれ易い。そして、配管用コネクタに抜け止め状態になるまで配管1を差し込むと、がた止め部材170のがた止め部73が配管1の外周面の同一円周上で配管1の外周面と押え部材150の内周面との間に挟まる。より詳しく説明すると、がた止め部73が差込口150Aよりも内側に完全に収納され、がた止め部73の当接面部73Bが配管1の外周面に当接し、がた止め部73の外側面部73Dが押え部材150の内周面に当接した状態になる。このように、この配管用コネクタは、配管1を差込口150Aからコネクタ本体110内に差し込むと、配管1の径方向のがたつきを抑えて抜け止め状態にすることができる。
したがって、実施例3の配管用コネクタも一動作でがたつきを押えて抜け止め状態に配管1を接続することができる。
また、この配管用コネクタは、リテーナ290が金属製のワイヤで形成され、コネクタ本体110の第1貫通孔211A、押え部材150の第2貫通孔252、及びがた止め部材170の第3貫通孔277の形態が実施例2と相違し、他の構成は実施例2と同様であるため、上述した実施例2と同様の効果を奏することができる。
つまり、この配管用コネクタも、がた止め部73がコネクタ本体110の差込口150Aよりも内側に完全に収納されているか否かによって、配管1が抜け止め状態に差し込まれているか否かを容易に判断することができる。この際、コネクタ本体110とがた止め部73とが異色であるため、配管1が抜け止め状態に差し込まれているか否かの判断をより容易にすることができる。
また、この配管用コネクタも、がた止め部73がリング部171の外周縁に連結部75を介して連結され、周方向に分割されているため、がた止め部73が折り畳み易く、差込口150Aから配管1を差し込み易くなる。また、この配管用コネクタも、がた止め部73が周方向に分割されているため、がた止め部73の一部に縮径方向の力が意図せずに加わってもがた止め部材170が差込口150Aからコネクタ本体110内に押し込まれることを防止することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1〜3に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1〜3では、配管がコネクタ本体内に抜け止め状態に差し込まれると、がた止め部がコネクタ本体内に完全に収納されたが、がた止め部の一部が差込口から露出していてもよい。
(2)実施例1〜3では、コネクタ本体とがた止め部とが異色であったが、同色であってもよい。
(3)実施例1では、がた止め部が2領域でリング部に連結部を介して連結され、実施例2及び3では、がた止め部が3領域でリング部に連結部を介して連結されていたが、がた止め部が連結部を介してリング部に連結される領域は4個以上に分かれていてよい。
(4)実施例1では各領域でがた止め部が周方向に7個に分割され、実施例2及び3では各領域でがた止め部が周方向に5個に分割されていたが、各領域で1個のがた止め部が連結されていてもよいし、5個や7個に限らず、複数個のがた止め部が連結されていてもよい。
(5)実施例1〜3では、がた止め部が台形状であったが、他の形状であってもよい。この場合、コネクタ本体内に押し込まれた際に配管の外周面の同一円周上で配管の外周面とコネクタ本体の内周面との間に直接的あるいは間接的に挟まれる形状にすればよい。
1…配管
4…バルジ部
10,110…コネクタ本体
10A,150A…差込口
70,170…がた止め部材
71,171…リング部
73…がた止め部
75…連結部
90,190,290…リテーナ
93,293,295…爪部(293…第1爪部、295…第2爪部)

Claims (6)

  1. 先端近傍にバルジ部を有する配管を水密状に接続する配管用コネクタであって、
    差込口が開口しており、この差込口から前記配管が差し込まれるコネクタ本体と、
    前記配管を前記差込口から前記コネクタ本体内に差し込むと、前記バルジ部に係止し、前記配管を抜け止め状態にする爪部を有するリテーナと、
    前記コネクタ本体の前記差込口の内側に取り付けられており、前記配管を前記差込口から前記コネクタ本体内に差し込む一動作によって、前記バルジ部が当接して前記コネクタ本体内に押し込まれつつ、折り畳まれて前記配管の外周面の同一円周上で前記配管の外周面と前記コネクタ本体の内周面との間に直接的あるいは間接的に挟まる複数のがた止め部を有するがた止め部材と、
    を備えていることを特徴とする配管用コネクタ。
  2. 前記がた止め部は、前記差込口の外側に露出しているとき、前記差込口の内径よりも外側に拡がっていることを特徴とする請求項1記載の配管用コネクタ。
  3. 前記がた止め部は、前記配管が前記コネクタ本体内に抜け止め状態に差し込まれると、前記コネクタ本体内に収納されることを特徴とする請求項1又は2記載の配管用コネクタ。
  4. 前記コネクタ本体と前記がた止め部とが異色であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の配管用コネクタ。
  5. 前記がた止め部材は、
    前記バルジ部が当接するリング部と、
    このリング部と前記がた止め部とを連結する薄肉状の連結部と、
    を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の配管用コネクタ。
  6. 前記がた止め部は周方向に分割されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の配管用コネクタ。
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