JP6568191B2 - 空調型屋内環境清浄化システム - Google Patents
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Description
また、室内を快適な空間とするために室内空気を清浄化する手段のうち、内装用の建材を利用した手段には、臭いを吸着する漆喰や、珪藻土などを壁や天井に塗る技術が知られている。また、建材以外には、HEPAフィルタ等のフィルタを用いた空気清浄機が知られている。しかし、空気清浄機のHEPAフィルタ等のフィルタは、空気中の塵埃や微小粒子状物質を除去することはできるが、シックハウスの原因の一つと考えられているホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレンその他)などの揮発性の有機化合物を清浄化することはできなかった。
図1の部分切断斜視図に示す本発明の一実施形態の空調型屋内環境清浄化システム10は、熱交換器11と、チャンバボックス12と、ダクト13と、吹き出し口14とを備えている。
床下空間が加熱又は冷却されることにより、床面が加熱又は冷却され、床暖房又は床冷房の効果も有している。
居室1の空気は、熱交換器11に吸引され、空調型屋内環境清浄化システムの機器を用いた空気の循環により暖房又は冷房が継続する。
また、必要に応じて、吹き出し口14の近傍に、図示した本実施形態では吹き出し口14の直下の床下に、ブースターファン19を設けることができる。ブースターファン19は、吹き出し口14からの気流を増大させるためのものである。
居室2の空気は、熱交換器21に吸引され、空調型屋内環境清浄化システムの機器を用いた空気の循環により暖房又は冷房が継続する。
また、必要に応じて、ディフューザ25内にブースターファン(図示せず)を設けることができる。ブースターファンは、吹き出し口24からの気流を増大させるためのものである。
また、一階の居室を図1に示した空調型屋内環境清浄化システム10とし、2階の居室を図2に示した空調型屋内環境清浄化システム20とするようにシステムを組み合わせてもよい。
(1)熱交換器11、チャンバボックス12、ダクト13及び吹き出し口14に設けられ又は設けられることがある空気フィルタのうち、少なくともいずれか一つの空気フィルタに、空気浄化用の水性コーティグ剤を塗布して塗膜を形成すること、
(2)熱交換器11、チャンバボックス12及びダクト13及び吹き出し口14のうち、少なくともいずれか一つの内面に、空気浄化用の水性コーティング剤を塗布して塗膜を形成すること、及び
(3)吹き出し口14から放出される空気の気流を受ける壁18の表面及び該壁18に接続する天井の表面のうちの少なくとも一方に、焦電体粉末及び圧電体粉末から選ばれる少なくとも一種と、金属錯体、金属粉末及び金属イオンから選ばれる少なくとも一種とを、水に含む添加剤を含有する水性コーティング剤が塗布されているか、又は前記添加剤を含有する水酸化カルシウム系塗料を塗布すること、
のうち、少なくとも一つの構造を有している。
(4)熱交換器21、チャンバボックス22、ダクト23及び吹き出し口24に設けられ又は設けられることがある空気フィルタのうち、少なくともいずれか一つの空気フィルタに、空気浄化用の水性コーティグ剤を塗布して塗膜を形成すること、
(5)熱交換器21、チャンバボックス22及びダクト23及び吹き出し口24のうち、少なくともいずれか一つの内面に、空気浄化用の水性コーティング剤を塗布して塗膜を形成すること、及び
(6)吹き出し口24から放出される空気の気流を受ける壁28の表面及び該壁28に接続する天井の表面のうちの少なくとも一方に、焦電体粉末及び圧電体粉末から選ばれる少なくとも一種と、金属錯体、金属粉末及び金属イオンから選ばれる少なくとも一種とを、水に含む添加剤を含有する水性コーティング剤が塗布されているか、又は前記添加剤を含有する水酸化カルシウム系塗料を塗布すること、
のうち、少なくとも一つの構造を有している。
(焦電体粉末及び圧電体粉末)
焦電体は、熱エネルギーを受けて電荷を発生させる物質であり、圧電体は、圧力を受けて電荷を発生させる物質である。焦電体は一般に圧電効果を有するので圧電体に包含される。したがって、本発明では焦電体と圧電体とを厳密に区別する必要はない。
金属錯体、金属粉末及び金属イオンは、焦電体や圧電体から発生した電荷が伝達され、焦電体や圧電体に正孔を生じさせる。また、金属粉末は、焦電体や圧電体から受けた電荷が空気中の酸素と反応してスーパーオキサイドを発生させる。
本発明の添加剤は、上述した焦電体粉末及び圧電体粉末から選ばれる少なくとも一種並びに金属錯体、金属粉末及び金属イオンから選ばれる少なくとも一種以外の成分を含むことができる。例えば、圧電素子を水中に均一に保持するための保持剤又は分散剤を含むことができる。保持剤又は分散剤としては、例えばゼオライトや酸化ケイ素等を用いることができる。また、用途に応じて、バインダーや接着剤や等を本発明の添加剤に含むことができる。
本発明の添加剤は、水に、上述の各成分を含有させることで製造することができる。
酒石酸第二銅水(800ppm)1000ccに100gのトルマリン粉末を含む内装材用添加剤を調製した。この内装材用添加剤の630cm3を、水酸化カルシウム系塗料500gに加えて混錬し、塗材を得た。この塗材を下地紙に塗り、アルミ板(3mm厚)に貼り付けたものを試験片とした。試験片の寸法は、165mm×165mm×3mmであった。
試験開始から3日後の小型チャンバーへのホルムアルデヒド供給は、小型チャンバー入口でホルムアルデヒド供給濃度が106μg/m3であり小型チャンバー出口のホルムアルデヒド濃度は47μg/m3であった。
試験開始から7日後の小型チャンバーへのホルムアルデヒド供給は、小型チャンバー入口でホルムアルデヒド供給濃度が109μg/m3であり小型チャンバー出口のホルムアルデヒド濃度は53μg/m3であった。
以上の結果より、試験片によりホルムアルデヒド濃度が低減されたことが判明した。
また、二酸化炭素濃度は、初期値が1000ppm、3時間後が1400ppm、6時間後が1600ppm、9時間後が2000ppmであった。
供試体の加熱を止め、10日放置後のホルムアルデヒド濃度は0ppm、二酸化炭素濃度は500ppmであった。
11、21 熱交換器
12、22 チャンバボックス
13、23 ダクト
14、24 吹き出し口
15、25 熱源
16、26 操作パネル
17、27 リモコン
18、28 壁
19 ブースターファン
Claims (5)
- 居室又は天井裏に設けられ、居室の空気を吸引して加熱又は冷却する熱交換器と、
該居室の床下又は天井裏に設けられ、該熱交換器を経て加熱又は冷却された空気が導かれるチャンバボックスと、
一端が該チャンバボックスに接続され、前記熱交換器により加熱又は冷却された空気を導くためのダクトと、
該ダクトにより導かれた空気を居室に放出するための吹き出し口と、
を備える空調型屋内環境清浄化システムであって、
前記熱交換器、前記チャンバボックス、前記ダクト及び前記吹き出し口のうち、少なくとも一つに、空気フィルタを備え、
該空気フィルタの表面に、トルマリン粉末と、酒石酸第二銅水とを含み、空気の循環エネルギー又は温度変化により揮発性有機化合物を分解する添加剤を含有する水性コーティング剤が塗布されたことを特徴とする空調型屋内環境清浄化システム。 - 居室又は天井裏に設けられ、居室の空気を吸引して加熱又は冷却する熱交換器と、
該居室の床下又は天井裏に設けられ、該熱交換器を経て加熱又は冷却された空気が導かれるチャンバボックスと、
一端が該チャンバボックスに接続され、前記熱交換器により加熱又は冷却された空気を導くためのダクトと、
該ダクトにより導かれた空気を居室に放出するための吹き出し口と、
を備える空調型屋内環境清浄化システムであって、
前記熱交換器、前記チャンバボックス、前記ダクト及び吹き出し口のうち、少なくとも一つの内面に、トルマリン粉末と、酒石酸第二銅水とを含み、空気の循環エネルギー又は温度変化により揮発性有機化合物を分解する添加剤を含有する水性コーティング剤が塗布されたことを特徴とする空調型屋内環境清浄化システム。 - 居室又は天井裏に設けられ、居室の空気を吸引して加熱又は冷却する熱交換器と、
該居室の床下又は天井裏に設けられ、該熱交換器を経て加熱又は冷却された空気が導かれるチャンバボックスと、
一端が該チャンバボックスに接続され、前記熱交換器により加熱又は冷却された空気を導くためのダクトと、
該ダクトにより導かれた空気を居室に放出するための吹き出し口と、
を備える空調型屋内環境清浄化システムであって、
前記吹き出し口が、居室の壁の近傍に設けられ、該吹き出し口から放出される空気の気流を受ける該壁の表面及び該壁に接続する天井の表面のうちの少なくとも一方に、トルマリン粉末と、酒石酸第二銅水とを含み、空気の循環エネルギー又は温度変化により揮発性有機化合物を分解する添加剤を含有する水性コーティング剤が塗布されているか、又は前記添加剤を含有する水酸化カルシウム系塗料が塗布されていることを特徴とする空調型屋内環境清浄化システム。 - 前記吹き出し口の近傍に、ブースターファンを備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の空調型屋内環境清浄化システム。
- 前記熱交換器、前記チャンバボックス、前記ダクト及び前記吹き出し口を、前記居室を複数の階に有する建物の場合に、各階の居室に対応させて備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の空調型屋内環境清浄化システム。
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