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JP6567965B2 - PCa床版の継手構造及びその構築方法 - Google Patents

PCa床版の継手構造及びその構築方法 Download PDF

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JP6567965B2 JP2015240665A JP2015240665A JP6567965B2 JP 6567965 B2 JP6567965 B2 JP 6567965B2 JP 2015240665 A JP2015240665 A JP 2015240665A JP 2015240665 A JP2015240665 A JP 2015240665A JP 6567965 B2 JP6567965 B2 JP 6567965B2
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Description

本発明は、PCa床版(プレキャストコンクリート床版)の継手構造及びその構築方法に関する。
橋梁の床版として、複数のPCa床版を橋軸方向に並ぶように橋桁の上に近接配置し、互いに近接するPCa床版同士を一体化することにより構築されるものがある。このようなPCa床版の継手構造としてRCループ継手が広く用いられている(特許文献1の図15、図16参照)。RCループ継手を用いたPCa床版は、複数のループ状鉄筋を、橋軸直角方向に間隔をおいて且つ床版本体の接合端面から延出するように配置し、ループ状鉄筋を埋め込むようにコンクリートを打設して形成される。ループ状鉄筋は、PCa床版の厚み方向に円弧を描くように湾曲し、近接配置されるPCa床版のループ状鉄筋と互いに重なり合う延出寸法に形成される。そして、近接配置された一対のPCa床版のループ状鉄筋によって形成される閉断面形状部分の内側に橋軸直角方向に延在する補強鉄筋が配置され、この状態で両PCa床版の床版本体間にコンクリートが打設されることにより、RCループ継手が構築される。
ところが、このRCループ継手では、PCa床版の配置前に予め補強鉄筋をループ状鉄筋の内側に配置しておくことができず、一対のPCa床版を所定の位置に配置した後に、ループ状鉄筋の内側に補強鉄筋を挿入しなければならない。そのため施工が煩雑であった。そこで、特許文献1に記載のプレキャスト床版では、床版本体から橋軸方向に張り出すループ状鉄筋を、それぞれ先端にエンドバンドを有する上部継手鉄筋と下部継手鉄筋とに置き換え、これらの継手鉄筋を上下方向及び橋軸直角方向に間隔をおいて配置し、上部継手鉄筋の張り出し基端部となる床版本体の上部端面を下部継手鉄筋の張り出し基端部となる床版本体の下部端面よりも凹ませることによって補強鉄筋用の仮置き収容溝を形成している(特許文献1参照)。
特開2012−62664号公報
しかしながら、特許文献1の継手構造では、上部継手鉄筋と下部継手鉄筋との間に補強鉄筋が配置されるだけであるため、上部継手鉄筋や下部継手鉄筋のエンドバンドに支圧が加わると、上部継手鉄筋の上方や下部継手鉄筋の下方のコンクリートにひび割れが発生する虞がある。また、特許文献1の継手構造では、PCa床版の配置後に上下の継手鉄筋の間に補強鉄筋を挿入する必要はないが、仮置きしておいた補強鉄筋をPCa床版の配置後に適正な位置に配置するために現場での鉄筋組立作業が必要である。更に、補強鉄筋を仮置きするために床版本体の上部端面を下部端面よりも凹ませる必要があるため、継手の橋軸方向寸法が大きくなり、現場で継手部に打設するコンクリート量が多くなる。
本発明は、このような背景に鑑み、コンクリートのひび割れの発生を抑制でき、現場での鉄筋組立作業量やコンクリート打設量を低減できるPCa床版の継手構造及びその構築方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るPCa床版(8)の継手構造(10)は、第1のPCa床版(8A)における橋軸直角方向に延在する第1の接合端面(12A)の上部(12U)及び下部(12L)から延出するように前記橋軸直角方向に間隔をおいて配置され、それぞれ先端に定着部(23)を有する複数の第1上継手鉄筋(21U)及び複数の第1下継手鉄筋(21L)と、前記第1のPCa床版(8A)に対して橋軸方向に隙間(G)を空けて近接配置された第2のPCa床版(8B)における前記第1の接合端面(12A)に対向する第2の接合端面(12B)の上部(12U)及び下部(12L)から延出するように前記橋軸直角方向に間隔をおいて配置され、それぞれ先端に定着部(23)を有し、且つ対応する前記第1上継手鉄筋(21U)又は前記第1下継手鉄筋(21L)と重なる延出長さを有する複数の第2上継手鉄筋(22U)及び複数の第2下継手鉄筋(22L)と、前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)の互いに重なる部分の下方において前記橋軸直角方向に延在する下部拘束部(27a)、及び当該下部拘束部(27a)と協働して、複数本の前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)を3方から囲むように下部拘束部(27a)の両端から上方に延出する一対の第1側部拘束部(27b)を含み、前記橋軸直角方向にオーバーラップしながら連続するように設けられる複数の下補強筋(27)と、前記第1上継手鉄筋(21U)及び前記第2上継手鉄筋(22U)の互いに重なる部分の上方において前記橋軸直角方向に延在する上部拘束部(28a)、及び当該上部拘束部(28a)と協働して、複数本の前記第1上継手鉄筋(21U)及び前記第2上継手鉄筋(22U)を3方から囲むように前記上部拘束部(28a)の両端から下方に延出する一対の第2側部拘束部(28b)を含み、前記橋軸直角方向にオーバーラップしながら連続するように設けられる複数の上補強筋(28)と、前記第1上継手鉄筋(21U)、前記第1下継手鉄筋(21L)、前記第2上継手鉄筋(22U)、前記第2下継手鉄筋(22L)、前記下補強筋(27)及び前記上補強筋(28)を巻き込むように前記隙間(G)に構築される継手コンクリート(13)とを備える構成とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係るPCa床版(8)の継手構造(10)の構築方法は、橋軸直角方向に延在する第1の接合端面(12A)の上部及び下部から延出するように橋軸直角方向に間隔をおいて配置され、それぞれ先端に定着部を有する複数の第1上継手鉄筋(21U)及び複数の第1下継手鉄筋(21L)を備える第1のPCa床版(8A)を用意するステップと、橋軸直角方向に延在する第2の接合端面(12B)の上部及び下部から延出するように橋軸直角方向に間隔をおいて配置され、それぞれ先端に定着部を有する複数の第2上継手鉄筋(22U)及び複数の第2下継手鉄筋(22L)を備える第2のPCa床版(8B)を用意するステップと、前記橋軸直角方向に延在する下部拘束部(27a)、及び当該下部拘束部(27a)の両端から上方に延出する一対の第1側部拘束部(27b)を含む複数の下補強筋(27)を用意するステップと、前記橋軸直角方向に延在する上部拘束部(28a)、及び当該上部拘束部(28a)の両端から下方に延出する一対の第2側部拘束部(28b)を含む複数の上補強筋(28)を用意するステップと、橋桁上の所定の位置に前記第1のPCa床版(8A)を配置するステップと、前記第2の接合端面(12B)と前記第1の接合端面(12A)との間に隙間(G)が形成され、且つ前記第2上継手鉄筋(22U)が前記第1上継手鉄筋(21U)と重なり、前記第2下継手鉄筋(22L)が前記第1下継手鉄筋(21L)と重なるように、前記橋桁上の前記第1のPCa床版(8A)に近接する位置に前記第2のPCa床版(8B)を配置するステップと、前記下部拘束部(27a)が前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)の互いに重なる部分の下方に位置し、且つ前記下部拘束部(27a)と前記一対の第1側部拘束部(27b)とにより複数本の前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)を3方から囲むように前記下補強筋(27)を配置するステップと、前記上部拘束部(28a)が前記第1上継手鉄筋(21U)及び前記第2上継手鉄筋(22U)の互いに重なる部分の上方に位置し、且つ前記上部拘束部(28a)と前記一対の第2側部拘束部(28b)とにより複数本の前記第1上継手鉄筋(21U)及び前記第2上継手鉄筋(22U)を3方から囲むように前記上補強筋(28)を配置するステップと、前記第1上継手鉄筋(21U)、前記第1下継手鉄筋(21L)、前記第2上継手鉄筋(22U)、前記第2下継手鉄筋(22L)、前記下補強筋(27)及び前記上補強筋(28)を巻き込むように前記隙間(G)に継手コンクリート(13)を構築するステップとを備え、前記下補強筋(27)を配置するステップが、前記第1のPCa床版(8A)を配置するステップの前に行われ、前記上補強筋(28)を配置するステップが、前記第2のPCa床版(8B)を配置するステップの前に行われる構成とする。
これらの構成によれば、第1及び第2下継手鉄筋が下補強筋によって拘束され、第1及び第2上継手鉄筋が上補強筋によって拘束され、継手コンクリートの拘束力が高まるため、定着部の支圧によってコンクリートにひび割れが生じることを抑制できる。また、下補強筋を予め第1のPCa床版に組み付けた状態で第1のPCa床版を配置し、上補強筋を第2のPCa床版に予め組み付けた状態で第2のPCa床版を配置することができるため、現場での鉄筋組立作業量を低減できる。更に、第1の接合端面及び第2の接合端面を凹ませなくても、下補強筋及び上補強筋を所定の位置に配置できるため、現場でのコンクリート打設量を低減できる。
また、上記の発明において、前記下補強筋(27)が、前記第1側部拘束部(27b)の上端から前記第1上継手鉄筋(21U)と近接して橋軸方向に延出する一対の第1延出部(27c)を更に有し、前記上補強筋(28)が、前記第2側部拘束部(28b)の下端から前記第2下継手鉄筋(22L)と近接して橋軸方向に延出する一対の第2延出部(28c)を更に有する構成とするとよい。
この構成によれば、第1側部拘束部及び第2側部拘束部の継手コンクリートへの付着力が高くなり、下補強筋による第1及び第2下継手鉄筋の拘束力及び上補強筋による第1及び第2上継手鉄筋の拘束力を高めることができるため、コンクリートのひび割れを効果的に抑制できる。
また、上記の発明において、連続するように設けられた一対の前記下補強筋(27)が、前記下部拘束部(27a)の前記オーバーラップする部分、及び当該オーバーラップする部分の両端に設けられた一対の前記第1側部拘束部(27b)により、複数本の前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)、並びに複数本の前記第1上継手鉄筋(21U)及び前記第2上継手鉄筋(22U)を3方から囲み、連続するように設けられた一対の前記上補強筋(28)が、前記上部拘束部(28a)の前記オーバーラップする部分、及び当該オーバーラップする部分の両端に設けられた一対の前記第2側部拘束部(28b)により、複数本の前記第1上継手鉄筋(21U)及び前記第2上継手鉄筋(22U)、並びに複数本の前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)を3方から囲む構成とするとよい。
この構成によれば、複数本の第1下継手鉄筋及び第2下継手鉄筋並びに複数本の第1上継手鉄筋及び第2上継手鉄筋が、1本の下補強筋や上補強筋だけでなく、これらのオーバーラップする部分によっても3方から囲まれるため、下補強筋や上補強筋による第1及び第2下継手鉄筋の拘束力及び第1及び第2上継手鉄筋の拘束力を高めることができる。
また、上記の発明において、前記第1上継手鉄筋(21U)と前記第1下継手鉄筋(21L)とは、前記橋軸直角方向において互いに対応する位置に設けられ、前記第2上継手鉄筋(22U)と前記第2下継手鉄筋(22L)とは、前記橋軸直角方向において前記第1上継手鉄筋(21U)及び前記第1下継手鉄筋(21L)と異なる互いに対応する位置に設けられ、前記連続するように設けられた一対の前記下補強筋(27)の前記オーバーラップする部分が3方から囲む前記第1上継手鉄筋(21U)、前記第2上継手鉄筋(22U)、前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)と、前記連続するように設けられた一対の前記上補強筋(28)の前記オーバーラップする部分が3方から囲む前記第1上継手鉄筋(21U)、前記第2上継手鉄筋(22U)、前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)とが、少なくとも一部で異なる構成とするとよい。
この構成によれば、下補強筋により3方から囲まれる継手鉄筋のグループと、上補強筋により3方から囲まれる継手鉄筋のグループとを分散配置することができる。これにより、下補強筋及び上補強筋による第1及び第2継手鉄筋及び継手コンクリートに対する拘束力を均等に高めることができる。
また、上記の発明において、前記下補強筋(27)が、前記第1下継手鉄筋(21L)の前記定着部の近傍及び前記第2下継手鉄筋(22L)の前記定着部の近傍を含む橋軸方向の複数列に配置され、前記上補強筋(28)が、前記第1上継手鉄筋(21U)の前記定着部の近傍及び前記第2上継手鉄筋(22U)の前記定着部の近傍を含む橋軸方向の複数列に配置されている構成とするとよい。
この構成によれば、第1上継手鉄筋と第2上継手鉄筋との重なり長さ、及び第1下継手鉄筋と第2下継手鉄筋との重なり長さを長くして、これらの継手コンクリートに対する付着力を確保すると共に、下補強筋及び上補強筋の拘束力を効果的に高めることができる。
また、上記の発明において、前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)の互いに重なる部分の下方において前記橋軸直角方向に延在し、前記第1下継手鉄筋(21L)及び前記第2下継手鉄筋(22L)の全てに亘る長さを有する下通し筋(25)と、前記第1上継手鉄筋(21U)及び前記第2上継手鉄筋(22U)の互いに重なる部分の上方において前記橋軸直角方向に延在し、前記第1上継手鉄筋(21U)及び前記第2上継手鉄筋(22U)の全てに亘る長さを有する上通し筋(26)とを更に備える構成とするとよい。
この構成によれば、継手部分の橋軸直角方向における曲げ耐力を向上させることができる。また、下補強筋及び上補強筋による第1及び第2継手鉄筋及び継手コンクリートに対する拘束力を橋軸直角方向において均等にすることができる。
このように本発明によれば、現場での鉄筋組立作業量及び現場でのコンクリート打設量を抑制できるPCa床版の継手構造及びその構築方法を提供することができる。
実施形態に係るPCa床版の組立状態を示す概略斜視図 実施形態に係るPCa床版の継手構造の縦断面図 図2中のIII−III断面図 図2中のIV−IV断面図 図2中の(A)VA−VA断面、(B)VB−VB断面、(C)AとBとを合成した断面図 図2に示される(A)下補強筋、(B)上補強筋の斜視図 PCa床版の(A)平面、(B)B断面、(C)C断面図 PCa床版の組立手順の説明図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るPCa床版8の継手構造10及びその構築方法について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るPCa床版8の継手構造10を適用した橋梁1の組立状態を示す概略斜視図である。図示されるように、橋梁1は、橋軸方向に離間して設けられた一対の橋脚2(図には一方の橋脚2のみが示される)と、一対の橋脚2に架け渡される橋桁3と、橋桁3上に構築される床版4とを有している。橋梁1は、道路橋として利用されてよく、他の目的に利用されてもよい。一対の橋脚2は、一方又は両方が橋台であってもよい。橋桁3は支承5を介して橋脚2上に配置される。本実施形態では、橋軸方向に延在する互いに平行をなす3本の桁6と、橋軸直角方向に互いに隣接する桁6同士を連結する図示しない対傾構とによって橋桁3が構成されている。
床版4は、橋軸方向に分割されてなる床版部分をそれぞれ構成する複数のPCa床版8を用いて構築される。具体的には、床版4は、複数のPCa床版8を、隙間Gを空けながら順次橋軸方向に近接配置し、互いに近接する一対のPCa床版8間に継手構造10を順次構築して複数のPCa床版8を連結することにより構築される。図示されるPCa床版8は全て同じ形状とされている。橋桁3の始端部や終端部、ジョイント等では異なる形状又は寸法のPCa床版8が用いられてもよい。図示は省略しているが、橋桁3の上面には床版固定用のスタッドが植設されている。一方、PCa床版8のスタッドに対応する位置には、スタッドを受容し、その状態で充填材が充填されることによってPCa床版8を橋桁3に固定するための固定孔9が形成されている。
図2は、PCa床版8の継手構造10周辺の縦断面を、コンクリートを透視したように示している。コンクリートや鉄筋のハッチングは省略している。図3以降の断面図においても同様である。
図1及び図2に示されるように、PCa床版8(8A、8B)は、鉄筋コンクリート製の床版本体部11を備えている。床版本体部11は、平面視において橋軸直角方向に長い概ね矩形を呈する板状とされている。床版本体部11の橋軸方向の一端面及び他端面は、それぞれ橋軸方向に近接配置されたPCa床版8との接合端面12(12A、12B)となる。以下、図2中の左側に位置し、橋桁3上の所定の位置に先に配置されるPCa床版8を第1のPCa床版8Aと称し、図2中の右側に位置し、第1のPCa床版8Aに近接する橋桁3上の所定の位置に後から配置されるPCa床版8を第2のPCa床版8Bと称する。両者を区別しない場合には、単にPCa床版8と称する。また、先に配置される第1のPCa床版8Aの第2のPCa床版8B側(図2中の右側)の端面を第1の接合端面12Aと称し、後から配置される第2のPCa床版8Bの第1のPCa床版8A側(図2中の左側)の端面を第2の接合端面12Bと称する。両者を区別しない場合には、単に接合端面12と称する。
図2に示されるように、PCa床版8の接合端面12は、それぞれ橋軸直角方向に延在し、略鉛直に延在する接合面下部12L、接合面下部12Lに対して橋軸方向に凹んだ位置にて略鉛直に延在する接合面上部12U、及び接合面下部12Lと接合面上部12Uとを接続し、斜めに延在する接合面中間部12Mとにより構成される。これにより、所定の位置に配置された第1のPCa床版8Aの第1の接合端面12Aと第2のPCa床版8Bの第2の接合端面12Bとの隙間Gは、下部に比べて上部で広くなっている。コンクリートがこの隙間Gに打設されて硬化することによって継手コンクリート13になる。
PCa床版8は、第1の接合端面12Aから延出するように床版本体部11に一体に設けられた複数の第1下継手鉄筋21L及び複数の第1上継手鉄筋21Uと、第2の接合端面12Bから延出するように床版本体部11に一体に設けられた複数の第2下継手鉄筋22L及び複数の第2上継手鉄筋22Uとを備えている。以下、第1下継手鉄筋21Lと第1上継手鉄筋21Uとを合わせて第1継手鉄筋21と称し、第2下継手鉄筋22Lと第2上継手鉄筋22Uとを合わせて第2継手鉄筋22と称し、第1継手鉄筋21と第2継手鉄筋22とを合わせて継手鉄筋21、22と称する。継手鉄筋21、22は、橋軸方向に延在し、床版4の主筋を構成する。
全ての継手鉄筋21、22の先端には、拡径した定着部23が一体に設けられている。定着部23は、継手鉄筋21、22の先端に取り付けられたエンドバンドにより構成されてもよく、継手鉄筋21、22の製造時又は製造後の加工時に継手鉄筋21、22の先端自体を拡径させてなる拡径部により構成されてもよい。定着部23は、継手鉄筋21、22に対して拡径されていることにより、継手鉄筋21、22に橋軸方向の圧縮力又は引張力が加わった時に支圧力を継手コンクリート13に伝達し、継手鉄筋21、22の継手コンクリート13に対する定着力を向上させる。
第1下継手鉄筋21Lは、第1の接合端面12Aの接合面下部12Lから延出しており、橋軸直角方向に所定の間隔をおいて配置されている。第1上継手鉄筋21Uは、第1の接合端面12Aの接合面上部12Uから延出しており、橋軸直角方向に所定の間隔をおいて、第1下継手鉄筋21Lと橋軸直角方向における同じ位置に配置されている。第2下継手鉄筋22Lは、第2の接合端面12Bの接合面下部12Lから延出しており、橋軸直角方向に所定の間隔をおいて配置されている。第2上継手鉄筋22Uは、第2の接合端面12Bの接合面上部12Uから延出しており、橋軸直角方向に所定の間隔をおいて、第2下継手鉄筋22Lと橋軸直角方向における同じ位置に配置されている。
図3は、図2中のIII−III断面を示し、図4は、図2中のIV−IV断面を示している。図2〜図4に示されるように、第2継手鉄筋22は、橋軸直角方向において第1継手鉄筋21と異なる位置に配置されている。より具体的には、第2継手鉄筋22は、橋軸直角方向に互いに隣接する第1継手鉄筋21の中央に配置されている。第1下継手鉄筋21L及び第2下継手鉄筋22Lは、互いの大部分が橋軸方向に重なる延出長さを有している。また、第1上継手鉄筋21U及び第2上継手鉄筋22Uも、互いの大部分が橋軸方向に重なる延出長さを有している。
図2及び図3に示されるように、第1下継手鉄筋21L及び第2下継手鉄筋22Lの下方には、橋軸方向に所定の間隔を空けて複数の下通し筋25が配置されている。下通し筋25は、床版本体部11の内部及び継手コンクリート13の内部の両方に配置される。下通し筋25は、橋軸直角方向に延在し、全ての第1下継手鉄筋21L及び第2下継手鉄筋22Lに亘る長さを有しており、配力筋を構成する。なお、下通し筋25は、上記長さを有する1本の鉄筋により構成される必要はなく、重ね継手等によって接続された複数本の鉄筋により構成されてもよい。本実施形態では、継手コンクリート13の内部に3本の下通し筋25が配置されている。中央の下通し筋25は、互いに対向する接合面下部12Lの中央に配置され、両端の2本の下通し筋25は、第1下継手鉄筋21Lと第2下継手鉄筋22Lとの重なり部における定着部23の近傍に配置されている。
図2及び図4に示されるように、第1上継手鉄筋21U及び第2上継手鉄筋22Uの上方には、橋軸方向に所定の間隔を空けて複数の上通し筋26が配置されている。上通し筋26は、床版本体部11の内部及び継手コンクリート13の内部の両方に配置される。上通し筋26は、橋軸直角方向に延在し、全ての第1上継手鉄筋21U及び第2上継手鉄筋22Uに亘る長さを有しており、配力筋を構成する。上通し筋26は、上記長さを有する1本の鉄筋により構成される必要はなく、重ね継手等によって接続された複数本の鉄筋により構成されてもよい。本実施形態では、継手コンクリート13の内部に5本の上通し筋26が配置されている。中央の上通し筋26は、互いに対向する接合面上部12Uの中央に配置され、両端の2本の上通し筋26は、第1上継手鉄筋21Uと第2上継手鉄筋22Uとの重なり部の外に配置され、残りの2本の上通し筋26は、第1上継手鉄筋21Uと第2上継手鉄筋22Uとの重なり部における定着部23の近傍に配置されている。
図2及び図3に示されるように、継手コンクリート13の内部における第1下継手鉄筋21Lと第2下継手鉄筋22Lとが互いに重なる部分の下方には、橋軸方向にオフセットした位置で橋軸直角方向に延在し、橋軸直角方向にオーバーラップしながら連続するように設けられる複数の下補強筋27が配置されている。下補強筋27は、継手コンクリート13の内部で橋軸方向の両端に配置された2本の下通し筋25の橋軸方向両側に、下通し筋25を介して連続するように2列に配置されている。下補強筋27は、橋軸直角方向視において逆L字状を呈している。
図2及び図4に示されるように、継手コンクリート13の内部における第1上継手鉄筋21Uと第2上継手鉄筋22Uとが互いに重なる部分の上方には、橋軸方向にオフセットした位置で橋軸直角方向に延在し、橋軸直角方向にオーバーラップしながら連続するように設けられる複数の上補強筋28が配置されている。上補強筋28は、第1上継手鉄筋21Uと第2上継手鉄筋22Uとが互いに重なる部分の橋軸方向の両端に配置された2本の上通し筋26の橋軸方向両側に、上通し筋26を介して連続するように2列に配置されている。上補強筋28は、橋軸直角方向視においてL字状を呈している。
図5(A)は図2中のVA−VA断面を示し、図5(B)は図2中のVB−VB断面を示し、図5(C)は図5(A)と図5(B)とを合成して示している。図6(A)は下補強筋27の斜視図を、図6(B)は上補強筋28の斜視図をそれぞれ示している。
図5、図6に示されるように、下補強筋27は、1本の鉄筋を曲げ加工して形成され、第1下継手鉄筋21L及び第2下継手鉄筋22Lの互いに重なる部分の下方において橋軸直角方向に延在する下部拘束部27aと、下部拘束部27aと協働して、複数本の第1下継手鉄筋21L及び第2下継手鉄筋22Lを3方から囲むように下部拘束部27aの両端から上方に延出する一対の第1側部拘束部27bと、第1側部拘束部27bの上端から第1上継手鉄筋21Uと近接して橋軸方向に延出する一対の第1延出部27cとを有している。
上補強筋28は、1本の鉄筋を曲げ加工して形成され、第1上継手鉄筋21U及び第2上継手鉄筋22Uの互いに重なる部分の上方において橋軸直角方向に延在する上部拘束部28aと、上部拘束部28aと協働して、複数本の第1上継手鉄筋21U及び第2上継手鉄筋22Uを3方から囲むように上部拘束部28aの両端から下方に延出する一対の第2側部拘束部28bと、第2側部拘束部28bの下端から第2下継手鉄筋22Lと近接して橋軸方向に延出する一対の第2延出部28cとを有している。
図5(A)、(B)に示されるように、本実施形態の下補強筋27は、下部拘束部27aと一対の第1側部拘束部27bとにより、4本の第1下継手鉄筋21L及びそれらの間に配置される3本の第2下継手鉄筋22Lを下方及び両側方から囲んでいる。第1側部拘束部27bは、第1延出部27cを第1上継手鉄筋21Uの側方に配置する長さとされている。従って、下補強筋27は、4本の第1上継手鉄筋21U及びそれらの間に配置される3本の第2上継手鉄筋22Uをも下方及び両側方の3方から囲んでいる。
橋軸直角方向に互いに隣接する下補強筋27の間には、下補強筋27により囲まれない下継手鉄筋21L、22Lとして、1本の第2下継手鉄筋22Lのみが存在し、第1下継手鉄筋21Lは存在していない。この1本の第2下継手鉄筋22Lは、鉄筋径の分だけオフセットした下補強筋27により囲まれる。つまり、複数の下補強筋27が橋軸直角方向にオーバーラップしながら連続するように設けられていることにより、全ての下継手鉄筋21L、22L及び全ての上継手鉄筋21U、22Uが下補強筋27により3方から囲まれている。
複数の下補強筋27がこのようにオーバーラップするように連続して配置されていることにより、連続配置された一対の下補強筋27(図5(A)中の下補強筋27と図5(B)中の下補強筋27)は、下部拘束部27aのオーバーラップする部分と、その両端に設けられた一対の第1側部拘束部27bとにより、複数本(2本の第1下継手鉄筋21Lと1本の第2下継手鉄筋22Lとの計3本)の下継手鉄筋21L、22Lと、複数本(2本の第1上継手鉄筋21Uと1本の第2上継手鉄筋22Uとの計3本)の上継手鉄筋21U、22Uとを3方から囲んでいる。
本実施形態の上補強筋28は、上部拘束部28aと一対の第2側部拘束部28bとにより、4本の第2上継手鉄筋22U及びそれらの間に配置される3本の第1上継手鉄筋21Uを上方及び両側方から囲んでいる。第2側部拘束部28bは、第2延出部28cを第2下継手鉄筋22Lの側方に配置する長さとされている。従って、上補強筋28は4本の第2下継手鉄筋22L及びそれらの間に配置される3本の第1下継手鉄筋21Lをも上方及び両側方の3方から囲んでいる。
橋軸直角方向に互いに隣接する上補強筋28の間には、上補強筋28により囲まれない上継手鉄筋21U、22Uとして、1本の第1上継手鉄筋21Uのみが存在し、第2上継手鉄筋22Uは存在していない。この1本の第1上継手鉄筋21Uは、鉄筋径の分だけオフセットした上補強筋28により囲まれる。つまり、複数の上補強筋28が橋軸直角方向にオーバーラップしながら連続するように設けられていることにより、全ての上継手鉄筋21U、22Uが上補強筋28により3方から囲まれている。
複数の上補強筋28がこのようにオーバーラップするように連続して配置されていることにより、連続配置された一対の上補強筋28(図5(A)中の上補強筋28と図5(B)中の上補強筋28)は、上部拘束部28aのオーバーラップする部分と、その両端に設けられた一対の第2側部拘束部28bとにより、複数本(1本の第1上継手鉄筋21Uと2本の第2上継手鉄筋22Uとの計3本)の上継手鉄筋21U、22Uと、複数本(1本の第1下継手鉄筋21Lと2本の第2下継手鉄筋22Lとの計3本)の下継手鉄筋21L、22Lとを3方から囲んでいる。
下補強筋27と上補強筋28とは、互いに協働することにより、複数本の第1下継手鉄筋21L及び第2下継手鉄筋22L、並びに複数本の第1上継手鉄筋21U及び第2上継手鉄筋22Uを4方から囲んでいる。これにより、全ての継手鉄筋21、22が下補強筋27と上補強筋28とにより4方から囲まれている。
また、連続配置された一対の下補強筋27(図5(A)中の1本と図5(B)中の1本)のオーバーラップする部分と、連続配置された一対の上補強筋28(図5(A)中の1本と図5(B)中の1本)のオーバーラップする部分とは、橋軸直角方向において異なる位置に配置されている。これにより、連続配置された一対の下補強筋27のオーバーラップする部分が3方から囲む6本の継手鉄筋21(21U、22U、21L、22L)と、連続配置された一対の上補強筋28のオーバーラップする部分が3方から囲む6本の継手鉄筋21(21U、22U、21L、22L)とは、そのうちの4本が共通し、残りの2本が互いに異なるようになっている。
次に、図7及び図8を参照して、PCa床版8の継手構造10の構築方法について説明する。
まず、図7に示されるようなPCa床版8を複数用意する。これに先立って上記構成の下通し筋25、上通し筋26、下補強筋27及び上補強筋28を予め用意する。このPCa床版8は、橋桁3上の所定の位置に配置される際には第2のPCa床版8Bになり、橋桁3上に配置された後に次のPCa床版8が橋桁3上の所定の位置に配置される際には第1のPCa床版8Aになる。PCa床版8は、図中右側の第1の接合端面12A側に複数の第1上継手鉄筋21U及び複数の第1下継手鉄筋21Lを備え、図中左側の第2の接合端面12B側に複数の第2上継手鉄筋22U及び複数の第2下継手鉄筋22Lを備えている。
第1継手鉄筋21側では、第1下継手鉄筋21Lの下方(近接配置されるPCa床版8の第2下継手鉄筋22Lと重なる部分の下方)に3本の下通し筋25及び2列の下補強筋27を予め配置し、第1上継手鉄筋21Uの上方(近接配置されるPCa床版8の第2上継手鉄筋22Uと重ならない部分の上方)に1本の上通し筋26を予め配置しておく。下補強筋27は、下部拘束部27aを第1下継手鉄筋21Lに結束し、第1延出部27cを第1上継手鉄筋21Uに結束するとよい。
第2継手鉄筋22側では、第2上継手鉄筋22Uの上方に4本の上通し筋26及び2列の上補強筋28を予め配置しておく。上補強筋28は、上部拘束部28aを第2上継手鉄筋22Uに結束し、第2延出部28cを第2下継手鉄筋22Lに結束するとよい。
次に、図8(A)に示されるように、このように配筋されたPCa床版8を第1のPCa床版8Aとして橋桁3(図1)上の所定の位置に配置し、別のPCa床版8を第2のPCa床版8Bとして上方から吊り下ろして第1のPCa床版8Aに近接する橋桁3上の所定の位置に配置する。この際、鉄筋同士が干渉することはない。
第2のPCa床版8Bを所定の位置に配置することにより、図8(B)に示されるように、第1のPCa床版8Aの第1の接合端面12Aと第2のPCa床版8Bの第2の接合端面12Bとの間に隙間Gが形成され、第2のPCa床版8Bの第2上継手鉄筋22Uが第1のPCa床版8Aの第1上継手鉄筋21Uに橋軸方向に重なり、第2のPCa床版8Bの第2下継手鉄筋22Lが第1のPCa床版8Aの第1下継手鉄筋21Lに橋軸方向に重なる。
また、下補強筋27が、下部拘束部27aと一対の第1側部拘束部27bとにより4本の第1下継手鉄筋21L及び3本の第2下継手鉄筋22Lを3方から囲むように配置され、上補強筋28が、上部拘束部28aと一対の第2側部拘束部28bとにより3本の第1上継手鉄筋21U及び4本の第2上継手鉄筋22Uを3方から囲むように配置される。つまり、下補強筋27及び下通し筋25を予め第1下継手鉄筋21Lに結束して所定の位置に配置しておき、上補強筋28及び上通し筋26を予め第2上継手鉄筋22Uに結束して所定の位置に配置しておくことにより、第1のPCa床版8Aや第2のPCa床版8Bを所定の位置に配置した後に鉄筋の組立作業を行う必要がない。
その後、隙間Gの下方に型枠31を組み立て、図8(C)に示されるように、隙間Gにコンクリートを打設し、硬化させることにより、第1下継手鉄筋21L、第1下継手鉄筋21L、第2上継手鉄筋22U、第2下継手鉄筋22L、下補強筋27及び上補強筋28を巻き込んだ継手コンクリート13が構築される。継手コンクリート13が硬化した後、型枠31は撤去する。これにより、上記構成の継手構造10が構築される。
以下、実施形態に係る継手構造10及びその構築方向の作用効果について説明する。
図3及び図4に示されるように、継手構造10は、第1下継手鉄筋21L及び第2下継手鉄筋22Lの互いに重なる部分の下方において橋軸直角方向に延在する下部拘束部27a、及び下部拘束部27aと協働して、複数本の第1下継手鉄筋21L及び第2下継手鉄筋22Lを3方から囲むように下部拘束部27aの両端から上方に延出する一対の第1側部拘束部27bを含み、橋軸直角方向にオーバーラップしながら連続するように設けられる複数の下補強筋27を備える。また、継手構造10は、第1上継手鉄筋21U及び第2上継手鉄筋22Uの互いに重なる部分の上方において橋軸直角方向に延在する上部拘束部28a、及び上部拘束部28aと協働して、複数本の第1上継手鉄筋21U及び第2上継手鉄筋22Uを3方から囲むように上部拘束部28aの両端から下方に延出する一対の第2側部拘束部28bを含み、橋軸直角方向にオーバーラップしながら連続するように設けられる複数の上補強筋28とを備える。
これらにより、下継手鉄筋21L、22Lが下補強筋27によって拘束され、上継手鉄筋21U、22が上補強筋28によって拘束され、継手コンクリート13の拘束力が高まるため、定着部23の支圧によってコンクリートにひび割れが生じることが抑制される。また、下補強筋27を予め第1のPCa床版8Aに組み付けた状態で第1のPCa床版8Aを配置し、上補強筋28を第2のPCa床版8Bに予め組み付けた状態で第2のPCa床版8Bを配置するため、現場での鉄筋組立作業量をなくすことができる。更に、第1の接合端面12A及び第2の接合端面12Bを必ずしも凹ませなくても、下補強筋27及び上補強筋28を所定の位置に配置できるため、現場コンクリートの打設量低減が可能である。
図2及び図6に示されるように、下補強筋27は、下部拘束部27a及び一対の第1側部拘束部27bに加え、第1側部拘束部27bの上端から第1上継手鉄筋21Uと近接して橋軸方向に延出する一対の第1延出部27cを更に有している。また、上補強筋28は、上部拘束部28a及び一対の第2側部拘束部28bに加え、第2側部拘束部28bの下端から第2下継手鉄筋22Lと近接して橋軸方向に延出する一対の第2延出部28cを更に有している。これらにより、第1側部拘束部27b及び第2側部拘束部28bの継手コンクリート13への付着力が高くなり、下補強筋27による下継手鉄筋21L、22Lの拘束力及び上補強筋28による上継手鉄筋21U、22Uの拘束力が高まるため、コンクリートのひび割れが効果的に抑制される。
図3〜図5に示されるように、連続するように設けられた一対の下補強筋27が、下部拘束部27aのオーバーラップする部分とその両端に設けられた一対の第1側部拘束部27bとにより、複数本の下継手鉄筋21L、22L、及び複数本の上継手鉄筋21U、22Uを3方から囲んでいる。また、連続するように設けられた一対の上補強筋28が、上部拘束部28aのオーバーラップする部分とその両端に設けられた一対の第2側部拘束部28bとにより、複数本の下継手鉄筋21L、22L、及び複数本の上継手鉄筋21U、22Uを3方から囲んでいる。これらにより、複数本の上継手鉄筋21U、22U及び複数本の下継手鉄筋21L、22Lが、1本の下補強筋27や上補強筋28だけでなく、これらのオーバーラップする部分によっても3方から囲まれるため、下補強筋27や上補強筋28による下継手鉄筋21L、22Lの拘束力及び上継手鉄筋21U、22Uの拘束力が高まる。
図5に示されるように、連続するように設けられた一対の下補強筋27のオーバーラップする部分が3方から囲む上継手鉄筋21U、22U、下継手鉄筋21L、22Lと、連続するように設けられた一対の上補強筋28のオーバーラップする部分が3方から囲む上継手鉄筋21U、22U、下継手鉄筋21L、22Lとが、少なくとも一部で異なっている。これにより、下補強筋27により3方から囲まれる継手鉄筋21、22のグループと、上補強筋28により3方から囲まれる継手鉄筋21、22のグループとが分散配置され、下補強筋27及び上補強筋28による継手鉄筋21、22及び継手コンクリート13に対する拘束力が均等に高まる
図2〜図4に示されるように、複数の下補強筋27が、第1下継手鉄筋21Lの定着部23の近傍及び第2下継手鉄筋22Lの定着部23の近傍を含む橋軸方向の複数列に配置され、複数の上補強筋28が、第1上継手鉄筋21Uの定着部23の近傍及び第2上継手鉄筋22Uの定着部23の近傍を含む橋軸方向の複数列に配置されている。これにより、第1上継手鉄筋21Uと第2上継手鉄筋22Uとの重なり長さ、及び第1下継手鉄筋21Lと第2下継手鉄筋22Lとの重なり長さを長くすることが可能になり、これらの継手コンクリート13に対する付着力が確保されると共に、下補強筋27及び上補強筋28の拘束力が効果的に高くなる。
また、継手構造10は、第1下継手鉄筋21L及び第2下継手鉄筋22Lの互いに重なる部分の下方において橋軸直角方向に延在し、複数の第1下継手鉄筋21L及び複数の第2下継手鉄筋22Lの全てに亘る長さを有する下通し筋25と、第1上継手鉄筋21U及び第2上継手鉄筋22Uの互いに重なる部分の上方において橋軸直角方向に延在し、複数の第1上継手鉄筋21U及び複数の第2上継手鉄筋22Uの全てに亘る長さを有する上通し筋26とを更に備えている。これにより、継手部分の橋軸直角方向における曲げ耐力が向上する。また、下補強筋27及び上補強筋28による継手鉄筋21、22及び継手コンクリート13に対する拘束力が橋軸直角方向において均等になる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、角度など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
8 PCa床版
8A 第1のPCa床版
8B 第2のPCa床版
10 継手構造
11 床版本体部
12 接合端面
12A 第1の接合端面
12B 第2の接合端面
13 継手コンクリート
21 第1継手鉄筋
21L 第1下継手鉄筋
21U 第1上継手鉄筋
22 第2継手鉄筋
22L 第2下継手鉄筋
22U 第2上継手鉄筋
23 定着部
25 下通し筋
26 上通し筋
27 下補強筋
27a 下部拘束部
27b 第1側部拘束部
27c 第1延出部
28 上補強筋
28a 上部拘束部
28b 第2側部拘束部
28c 第2延出部
G 隙間

Claims (6)

  1. 第1のPCa床版における橋軸直角方向に延在する第1の接合端面の上部及び下部から延出するように前記橋軸直角方向に間隔をおいて配置され、それぞれ先端に定着部を有する複数の第1上継手鉄筋及び複数の第1下継手鉄筋と、
    前記第1のPCa床版に対して橋軸方向に隙間を空けて近接配置された第2のPCa床版における前記第1の接合端面に対向する第2の接合端面の上部及び下部から延出するように前記橋軸直角方向に間隔をおいて配置され、それぞれ先端に定着部を有し、且つ対応する前記第1上継手鉄筋又は前記第1下継手鉄筋と重なる延出長さを有する複数の第2上継手鉄筋及び複数の第2下継手鉄筋と、
    前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋の互いに重なる部分の下方において前記橋軸直角方向に延在する下部拘束部、及び当該下部拘束部と協働して、複数本の前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋を3方から囲むように前記下部拘束部の両端から上方に延出する一対の第1側部拘束部を含み、前記橋軸直角方向にオーバーラップしながら同じ列で連続するように設けられる複数の下補強筋と、
    前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋の互いに重なる部分の上方において前記橋軸直角方向に延在する上部拘束部、及び当該上部拘束部と協働して、複数本の前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋を3方から囲むように前記上部拘束部の両端から下方に延出する一対の第2側部拘束部を含み、前記橋軸直角方向にオーバーラップしながら同じ列で連続するように設けられる複数の上補強筋と、
    前記第1上継手鉄筋、前記第1下継手鉄筋、前記第2上継手鉄筋、前記第2下継手鉄筋、前記下補強筋及び前記上補強筋を巻き込むように前記隙間に構築される継手コンクリートと
    を備え
    連続するように設けられた一対の前記下補強筋が、前記下部拘束部の前記オーバーラップする部分、及び当該オーバーラップする部分の両端に設けられた一対の前記下補強筋の一方の前記第1側部拘束部により、複数本の前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋、並びに複数本の前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋を3方から囲み、
    連続するように設けられた一対の前記上補強筋が、前記上部拘束部の前記オーバーラップする部分、及び当該オーバーラップする部分の両端に設けられた一対の前記上補強筋の一方の前記第2側部拘束部により、複数本の前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋、並びに複数本の前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋を3方から囲むことを特徴とするPCa床版の継手構造。
  2. 前記下補強筋が、前記第1側部拘束部の上端から前記第1上継手鉄筋と近接して橋軸方向に延出する一対の第1延出部を更に有し、
    前記上補強筋が、前記第2側部拘束部の下端から前記第2下継手鉄筋と近接して橋軸方向に延出する一対の第2延出部を更に有することを特徴とする請求項1に記載のPCa床版の継手構造。
  3. 前記第1上継手鉄筋と前記第1下継手鉄筋とは、前記橋軸直角方向において互いに対応する位置に設けられ、
    前記第2上継手鉄筋と前記第2下継手鉄筋とは、前記橋軸直角方向において前記第1上継手鉄筋及び前記第1下継手鉄筋と異なる互いに対応する位置に設けられ、
    前記連続するように設けられた一対の前記下補強筋の前記オーバーラップする部分が一対の前記上補強筋の一方の前記第2側部拘束部と協働して3方から囲む前記第1上継手鉄筋、前記第2上継手鉄筋、前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋と、前記連続するように設けられた一対の前記上補強筋の前記オーバーラップする部分が一対の前記上補強筋の一方の前記第2側部拘束部と協働して3方から囲む前記第1上継手鉄筋、前記第2上継手鉄筋、前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋とが、少なくとも一部で異なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のPCa床版の継手構造。
  4. 前記下補強筋が、前記第1下継手鉄筋の前記定着部の近傍及び前記第2下継手鉄筋の前記定着部の近傍を含む橋軸方向の複数列に配置され、
    前記上補強筋が、前記第1上継手鉄筋の前記定着部の近傍及び前記第2上継手鉄筋の前記定着部の近傍を含む橋軸方向の複数列に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載のPCa床版の継手構造。
  5. 前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋の互いに重なる部分の下方において前記橋軸直角方向に延在し、前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋の全てに亘る長さを有する下通し筋と、
    前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋の互いに重なる部分の上方において前記橋軸直角方向に延在し、前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋の全てに亘る長さを有する上通し筋と
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載のPCa床版の継手構造。
  6. 橋軸直角方向に延在する第1の接合端面の上部及び下部から延出するように橋軸直角方向に間隔をおいて配置され、それぞれ先端に定着部を有する複数の第1上継手鉄筋及び複数の第1下継手鉄筋を備える第1のPCa床版を用意するステップと、
    橋軸直角方向に延在する第2の接合端面の上部及び下部から延出するように橋軸直角方向に間隔をおいて配置され、それぞれ先端に定着部を有する複数の第2上継手鉄筋及び複数の第2下継手鉄筋を備える第2のPCa床版を用意するステップと、
    前記橋軸直角方向に延在する下部拘束部、及び当該下部拘束部の両端から上方に延出する一対の第1側部拘束部を含む複数の下補強筋を用意するステップと、
    前記橋軸直角方向に延在する上部拘束部、及び当該上部拘束部の両端から下方に延出する一対の第2側部拘束部を含む複数の上補強筋を用意するステップと、
    橋桁上の所定の位置に前記第1のPCa床版を配置するステップと、
    前記第2の接合端面と前記第1の接合端面との間に隙間が形成され、且つ前記第2上継手鉄筋が前記第1上継手鉄筋と重なり、前記第2下継手鉄筋が前記第1下継手鉄筋と重なるように、前記橋桁上の前記第1のPCa床版に近接する位置に前記第2のPCa床版を配置するステップと、
    前記下部拘束部が前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋の互いに重なる部分の下方に位置し、且つ前記下部拘束部と前記一対の第1側部拘束部とにより複数本の前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋を3方から囲むように且つ前記橋軸直角方向にオーバーラップしながら同じ列で連続するように複数の前記下補強筋を配置するステップと、
    前記上部拘束部が前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋の互いに重なる部分の上方に位置し、且つ前記上部拘束部と前記一対の第2側部拘束部とにより複数本の前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋を3方から囲むように且つ前記橋軸直角方向にオーバーラップしながら同じ列で連続するように複数の前記上補強筋を配置するステップと、
    前記第1上継手鉄筋、前記第1下継手鉄筋、前記第2上継手鉄筋、前記第2下継手鉄筋、前記下補強筋及び前記上補強筋を巻き込むように前記隙間に継手コンクリートを構築するステップと
    を備え、
    前記下補強筋を配置するステップが、前記第1のPCa床版を配置するステップの前に行われ、
    前記上補強筋を配置するステップが、前記第2のPCa床版を配置するステップの前に行われ
    前記下補強筋を配置するステップでは、連続するように設けられた一対の前記下補強筋が、前記下部拘束部の前記オーバーラップする部分、及び当該オーバーラップする部分の両端に設けられた一対の前記下補強筋の一方の前記第1側部拘束部により、複数本の前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋、並びに複数本の前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋を3方から囲むように複数の前記下補強筋を配置し、
    前記上補強筋を配置するステップでは、連続するように設けられた一対の前記上補強筋が、前記上部拘束部の前記オーバーラップする部分、及び当該オーバーラップする部分の両端に設けられた一対の前記上補強筋の一方の前記第2側部拘束部により、複数本の前記第1上継手鉄筋及び前記第2上継手鉄筋、並びに複数本の前記第1下継手鉄筋及び前記第2下継手鉄筋を3方から囲むように複数の前記上補強筋を配置することを特徴とするPCa床版の継手構造の構築方法。
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