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JP6566387B2 - ステアリング固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング固定構造に係わり、特に、車幅方向に延びるインパネメンバと車両を操舵するステアリング装置とを固定するステアリング固定構造に関する。
従来から、車両を操舵するステアリング装置を車幅方向に延びるステアリングハンガビームに、上側及び下側ブラケットを用いて取り付けるステアリング装置の固定構造が知られている。この構造において、下側ブラケットのみにボルトを貫通させてステアリング装置を取り付けると、下側ブラケットに荷重が集中し、車両走行時の振動によって下側ブラケットの底面が変形することがある。
これを防止するために、特許文献1のステアリング装置の固定構造は、上側ブラケット及び下側ブラケットの両方にボルトを貫通させて、下側ブラケットにステアリング装置を取り付けている。
また、特許文献2のステアリング装置の固定構造は、上側ブラケット及び下側ブラケットの両方にボルトを貫通させると共に、ブラケット内においてボルトの周囲に筒状スペーサーを配設している。
特開2006−327397号公報 特開2016−55696号公報
しかしながら、特許文献1及び2のステアリング装置の固定構造においては、上側及び下側ブラケットの両方にボルトを貫通させてステアリング装置を取り付けているために、ボルトを結合させる上側及び下側ブラケットの面を平行に形成することが必要となる。このため、上側ブラケットは、周辺部材、装置等との取り合いを考慮すると屈曲させることが必要となり、ブラケットの支持剛性が低下するという問題がある。
また、下側ブラケットとボルトとの間には隙間があるために、車両の振動が伝わると各部材が動き、ステアリングの共振が生じる問題がある。
従って、本発明は、上述した課題を解決するために、ブラケットの最適な支持剛性が得られ、ステアリングの共振を抑えるステアリング固定構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、車幅方向に延びるインパネメンバと車両を操舵するステアリング装置とを固定するステアリング固定構造であって、一端がインパネメンバに固定される上側ブラケットと、この上側ブラケットと接合すると共に、一端がインパネメンバに固定され、且つ、他端の底面に貫通孔が形成された下側ブラケットと、この下側ブラケットの貫通孔に挿通されステアリング装置と結合し、上側及び下側ブラケットを介してステアリング装置をインパネメンバに固定するための締結具と、を有し、下側ブラケットの対向する2つの側面の内側に架設された補強部材を更に有し、締結具下側ブラケットの底面の内側に接合される共に、補強部材が締結具の上面に当接し、下側ブラケットの底面、対向する2つの側面及び補強部材によって閉断面を形成している。
このように構成された本発明においては、下側ブラケットの対向する2つの側面の内側に補強部材を架設して、下側ブラケットの底面と下側ブラケットの対向する2つの側面、補強部材によって閉断面を実質的に形成する。これにより、下側ブラケットの変形を抑えることができる。また、本発明では、このような補強部材を適用すると共に、締結具を下側ブラケットの底面の内側に接合して動かないようにしているために、車両の振動により生じるステアリングの共振を抑えることができる。更に、締結具は下側ブラケットのみと貫通しているため(上側ブラケットには貫通してないため)、最適な支持剛性を得るように上側ブラケットを形成することができ、ブラケットの最適な支持剛性を得ることができる。
また、上述した課題を解決するために、車幅方向に延びるインパネメンバと車両を操舵するステアリング装置とを固定するステアリング固定構造であって、一端がインパネメンバに固定される上側ブラケットと、この上側ブラケットと接合すると共に、一端がインパネメンバに固定され、且つ、他端の底面に貫通孔が形成された下側ブラケットと、この下側ブラケットの貫通孔に挿通されステアリング装置と結合し、上側及び下側ブラケットを介してステアリング装置をインパネメンバに固定するための締結具と、を有し、下側ブラケットの対向する2つの側面の内側に架設された補強部材を更に有し、締結具が下側ブラケットの底面の内側に接合され、補強部材が締結具に当接すると共に締結具と接合している。
このように構成された本発明においては、補強部材が締結具に当接すると共に締結具と接合しているので、締結具が動かないようにされて、車両の振動により生じるステアリングの共振をより抑えることができる。
また、本発明において、好ましくは、補強部材は、平面視で締結具より大きな平板で形成され、この平板は中央に開口を有し、この開口を介して補強部材が締結具に接合される。このように構成された本発明においては、補強部材を下側ブラケットの内側に接合した後に、補強部材の開口を介して、工具等を用いて補強部材と締結具とを接合することができる。
本発明において、好ましくは、接合は、溶接接合である。このように構成された本発明においては、溶接接合されているために、車両の振動により生じるステアリングの共振を確実に抑えることができる。
また、本発明において、好ましくは、上側ブラケットの上面は、インパネメンバに固定された一端から他端に向かって下方へ傾斜して直線状に延びる。このように構成された本発明においては、上側ブラケットの上面が一端から他端に向かって下方へ傾斜して直線状に延びるよう形成されているので、上側及び下側ブラケットの面を平行に形成するために屈曲させた上側ブラケットと比較して、ブラケットの最適な支持剛性を得ることができる。
本発明のステアリング固定構造は、ブラケットの最適な支持剛性が得られ、ステアリングの共振を抑えるステアリング固定構造を提供することができる。
本発明の実施形態のステアリング固定構造を備えた車両の前方側を示す全体平面図である。 本発明の実施形態のステアリング固定構造を示す斜視図である。 図1におけるA-A断面図である。 本発明の実施形態のステアリング固定構造による上側ブラケットを取り外した状態の斜視図である。 図3におけるB-B断面図である。 本発明の実施形態のステアリング固定構造による補強部材の平面図である。 本発明の別の実施形態のステアリング固定構造による補強部材の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1乃至3を参照して、本発明の実施形態によるステアリング固定構造について説明する。図1は、本発明の実施形態のステアリング固定構造を備えた車両の前方側を示す全体平面図である。図2は、本発明の実施形態のステアリング固定構造を示す斜視図である。図3は、図1におけるA−A断面図である。
図1に示すように、車両1の前方側のダッシュパネル2付近には、車両1の車幅方向に延びるインパネメンバ7と、このインパネメンバ7に取り付けられ車両1を操舵するステアリング装置5とが設けられている。ステアリング装置5のインパネメンバ7への取り付けは、上側ブラケット15及び下側ブラケット17、前側ブラケット19、締結ボルト61、締結ナット63を用いて行われる。ステアリング装置5は運転席に配置され、ステアリング装置5の上方位置には、スピードメーターやタコメーター等のメーター表示部とスイッチ等を含むインストルメントパネル(図示せず)が配置される。
インパネメンバ7は、正円形状の断面で、内側が空洞の円筒管で形成される(図2及び図3参照)。インパネメンバ7は、車両1の車幅方向に運転席及び助手席に亘って直線状に延び、インパネメンバ7の車幅方向の左右両端に取り付けられたサイドブラケット9を用いて、車両1の前方側の車両本体11の車幅方向の左右両側に固定されている。更に、インパネメンバ7は、車幅方向の中央付近において補強するための支持部材13にて車両本体11と連結されている。インパネメンバ7は、支持部材13の連結部分の左右両側においても補強するための連結部材14にて車両本体11と連結されている。また、インパネメンバ7は、金属製の材料により形成されている。
ステアリング装置5は、運転手が操作するステアリングホイール21と、ステアリングホイール21を回転自在に固定するステアリングシャフト23と、ステアリングシャフト23の車幅方向の左右両側に配置される取付部材25と、車幅方向の左側下方に配置され、モーター等を含み運転手のステアリング操作の支援をするための電動支援装置27とを備えている(図2参照)。
取付部材25は、金属製の材料により形成され、車幅方向でステアリングシャフト23を中央として左右対称に形成される(図2参照)。取付部材25は、車両の前後方向に延びる長方形状の金属プレートで形成される取付部29と、この取付部29から下方に延びる平面で形成される側方支持部31と、車幅方向で左右対称に配置される2つの取付部29を連結する連結部31とを備えている。取付部29は、車両前後方向の前方側に締結ボルト61が貫通するための孔33が形成され、この孔33に締結ボルト61が貫通し、下面側から締結ナット63が締結することにより、ステアリング装置5が下側ブラケット17に固定される。側方支持部31は、ボルト35にてステアリングシャフト23に固定され、ステアリングシャフト23を車幅方向で左右両側から側方支持部31の平面にて挟み込むように押さえている。
上側ブラケット15は、上面37及び側面39からなる下向き凹状の断面で形成され、車両前後方向の前方側の一端にインパネメンバ7と固定される固定部41が形成されている(図2及び図3参照)。上側ブラケット15の上面37は、平坦面で形成され、側面視で、インパネメンバ7の外周縁と固定される固定部41(一端)から車両前後方向の後方側(他端)に向かって下方へ傾斜して直線状に延びるように形成されている。上側ブラケット15の側面39は、側面視で、上下方向の幅が上側ブラケット15の固定部41から車両前後方向の後方側に向かって短くなるように形成されている。上側ブラケット15の固定部41は、インパネメンバ7の外周縁を上方からオーバーハングする形状にて形成され、インパネメンバ7の外周縁と溶接接合にて固定される。
下側ブラケット17は、底面43及び側面45からなる上向き凹状の断面で形成され、車両前後方向の前方側の一端にインパネメンバ7と固定される固定部47が形成されている(図2及び図3参照)。下側ブラケット17の上向き凹状の断面は、下向き凹状の上側ブラケット15に内嵌することができるように形成されている。下側ブラケット17の底面43は、平坦面で形成され、側面視で、車両前後方向の前方側から後方側に向かって下方へ傾斜して直線状に延びる前方側底面49と、この前方側底面49から屈曲し後方側に向かって上方へ傾斜して直線状に延びる後方側底面51とを備える。この後方側底面51には、締結ボルト61を貫通させる締結孔53(貫通孔)が形成されている。この締結孔53に締結ボルト61を貫通させ締結ナット63で締めることにより、ステアリング装置5を下側ブラケット17に固定する。下側ブラケット17の固定部47は、インパネメンバ7の外周縁を下方からオーバーハングする形状にて形成され、インパネメンバ7の外周縁と溶接接合にて固定される。
上側ブラケット15及び下側ブラケット17は、上向き凹状の下側ブラケット17を下向き凹状の上側ブラケット15内に内嵌した状態で、接合箇所を溶接して接合される。上側ブラケット15及び下側ブラケット17は、両者が接合した状態において、上側ブラケット15の上面37及び側面39と下側ブラケット17の底面43及び側面45とにより閉断面を構成する。上側ブラケット15及び下側ブラケット17は、車両前後方向の前方側の一端でインパネメンバ7の外周縁を上側ブラケット15の固定部41及び下側ブラケット17の固定部47にて上下方向から挟み込んだ状態で溶接され固定される。
前側ブラケット19は、側面視で、インパネメンバ7の外周縁と固定される固定部55から車両前後方向の前方側に向かって下方へ傾斜して直線状に延びるように形成されている(図3参照)。前側ブラケット19の固定部55は、インパネメンバ7の外周縁を上方からオーバーハングする形状にて形成され、インパネメンバ7の外周縁に溶接接合され固定される。前側ブラケット19の車両前後方向の前方側は、ステアリング装置5の前方取付部57とボルト59にて固定されている。
締結ボルト61及び締結ナット63は、ステアリング装置5と下側ブラケット17とを固定する締結具である(図2及び図3参照)。締結ボルト61は、締結孔53の開口より大きい平面にて形成される頭部65と、締結孔53及び孔33の開口の内径より小さい外径の雄螺子にて形成される螺子部67とを備えている。締結ナット63は、孔33の開口より大きい平面にて形成され、締結ボルト61の螺子部67と結合するように雌螺子にて形成されている。また、本実施形態において、締結ボルト61の頭部65は、六角形状で形成されるがこれに限定されるものではない。
締結ボルト61は、下側ブラケット17の上方から下側ブラケット17の締結孔53及び取付部材25の取付部29の孔33を貫通して、取付部材25の下面に配置される締結ナット63に締結される。これによりステアリング装置5は下側ブラケット17に固定される。
次いで、図4乃至6を参照して、本発明の実施形態によるステアリング固定構造について詳しく説明する。図4は、本発明の実施形態のステアリング固定構造による上側ブラケットを取り外した状態の斜視図である。図5は、図3におけるB-B断面図である。図6は、本発明の実施形態のステアリング固定構造による補強部材の平面図である。
図4及び5に示すように、下側ブラケット17の内側の内空間には、補強部材69が下側ブラケット17の左右方向(車幅方向)の変形を防止するために、下側ブラケット17の底面43と平行で、且つ左右方向(車幅方向)において一方側の側面45の内側から対向する他方側の側面45の内側へと架設されている。これにより、下側ブラケット17の底面43と下側ブラケット17の対向する2つの側面45、補強部材69によって閉断面を実質的に形成している。
補強部材69は、金属製の矩形状の平板であり、略正方形の平面で且つ締結ボルト61の頭部65の厚さと略同じ厚さで形成されている。補強部材69の平板の平面は、締結ボルト61の頭部65の上面64より大きくなるように形成されている。平板の左右方向(車幅方向)の長さは、下側ブラケット17の側面45の内側とそれと対向する側面45の内側との間の距離と略同じ長さで形成されている。平板の前後方向(車両前後方向)の長さは、平板の左右方向の長さと略同じ長さで形成されている。平板の平面の中央には正円形状の一つの開口71が形成されている。この開口71の内径は、締結ボルト61の頭部65の上面64の外径68より小さく、且つ溶接棒等の工具が進入できる程度の大きさで形成されている。即ち、この開口71は、補強部材69と締結ボルト61の頭部65とを溶接接合するための作業口として機能する。
図5に示すように、補強部材69は、側面視で、補強部材69の下面73が締結ボルト61の頭部65の上面64に当接するように配設されている。また、補強部材69は、補強部材69の側面75が下側ブラケット17の側面45の内側と当接するように配設されている。
図6に示すように、補強部材69は、平面視で、補強部材69の開口71の中心と締結ボルト61の上面64の中心が一致するように配設されている。また、補強部材69は、平面視で、補強部材69の開口71が締結ボルト61の頭部65の外周縁より内側に位置するように配設されている。
締結ボルト61の頭部65の下面66は、下側ブラケット17の底面43の内側と当接しており、平面視で、締結ボルト61の頭部65の外周縁は、この外周縁の全周に亘る領域77において、下側ブラケット17の底面43の内側と溶接接合されている。これにより、締結ボルト61が下側ブラケット17に対して動かないように固定されている。本実施形態においては、溶接接合される領域77は頭部65の外周縁の全周であるが、これに限定されるものではなく、半周でも、一部でもあっても良く、締結ボルト61が下側ブラケット17に対して動かないように固定されていればよい。
締結ボルト61の頭部65の上面64は、補強部材69の下面73と当接している。更に、開口71の内周縁の一部の領域79は、頭部65の上面64と溶接接合されている。溶接接合する領域79は、車両前後方向の前方側に位置し、開口71の内周縁全周の約4分の1の長さである。これにより、締結ボルト61と補強部材69とが動かないように固定されている。
補強部材69の上面72の車幅方向の左右両端は、下側ブラケット17の側面45の内側と当接している。更に、当接している一部の領域81は、下側ブラケット17の側面45の内側と溶接接合されている。溶接接合する領域81の長さは、補強部材69の左右両側の一辺の約3分の1の長さである。これにより、下側ブラケット17と補強部材69とが動かないように固定されている。
次に、図7を参照して、本発明の別の実施形態によるステアリング固定構造を説明する。本実施形態のステアリング構造は、補強部材の形状を除き、基本的な構成は、上記実施形態によるステアリング構造と同様である。以下、上記実施形態との相違点のみを説明する。
図7は、本発明の別の実施形態のステアリング固定構造による補強部材の平面図である。補強部材90は、金属製の長方形状の平板で形成されており、補強部材90は、車両前後方向の前方側に偏って配置されている。補強部材90は、締結ボルト61の上面64の半分を覆う平板で形成されている。補強部材90の平板の前後方向の長さは、図6の補強部材に対して約半分の長さである。即ち、締結ボルト61の上面64の後方側は、補強部材90に覆われていない。
締結ボルト61の頭部65の上面64は、補強部材90の下面73と当接している。更に、補強部材90の後方側の側面92の一部の領域94は、締結ボルト61の上面64と溶接接合されている。溶接接合する領域94は、左右方向(車幅方向)の中央で補強部材90の長辺長さに対して約3分の1の長さである。これにより、締結ボルト61と補強部材69とが動かないように固定されている。
補強部材90の上面96の車幅方向の左右両端は、下側ブラケット17の側面45の内側と当接している。更に、当接している一部の領域98は、下側ブラケット17の側面45と溶接接合されている。溶接接合する領域98は、補強部材90の短辺の長さに対して略同じ長さである。これにより、下側ブラケット17と補強部材90とが動かないように固定されている。
本実施形態のステアリング固定構造により、下側ブラケット17の対向する2つの側面45の内側に補強部材69、90を架設しているために、下側ブラケット17の底面43と下側ブラケット17の対向する2つの側面45と補強部材69、90とによって閉断面を実質的に形成する。これにより、下側ブラケット17の左右方向(車幅方向)の変形を抑えることができる。また、締結ボルト61の頭部65の下面66を下側ブラケット17の底面43の内側に溶接接合して動かないようにしている。このために、走行中の車両の振動により生じるステアリングの共振を抑えることができる。更に、締結ボルト61は、上側ブラケット15を貫通せずに、下側ブラケット17のみを貫通して締結ナット63と結合している。このために、最適な支持剛性を得るように上側ブラケット15を形成することができ、ブラケットの最適な支持剛性を得ることができる。
また、本実施形態のステアリング固定構造によれば、締結ボルト61及びナット63が上下方向に動かないように、締結ボルト61の頭部65の上面64は、補強部材69、90の下面73と当接し、補強部材69、90の下面73に溶接接合されている。このために、車両の振動により生じるステアリングの共振をより抑えることができる。
本実施形態のステアリング固定構造によれば、補強部材69が締結ボルト61の頭部65より大きな平板で形成され、その平板の中央に開口71が形成されている。このために、補強部材69を下側ブラケット17に接合した後に、溶接用の工具等を用いて、開口71を介して補強部材69を締結ボルト61の頭部65の上面64に溶接接合することができる。
補強部材69は、平面視で、補強部材69の開口71が頭部65の外周縁の内側に位置するように配設されている。このために、補強部材69の開口71を締結ボルト61の頭部65の上面64上に配置させ、補強部材69の開口71の内周縁を上面64に溶接接合することができる。
また、本実施形態のステアリング固定構造によれば、接合は溶接接合である。このために、車両の振動により生じるステアリングの共振を確実に抑えることができる。
本実施形態のステアリング固定構造によれば、上側ブラケット15は、インパネメンバ7の外周縁と固定される固定部41(一端)から車両前後方向の後方側(他端)に向かって下方へ傾斜して直線状に延びるように形成される。このために、上側ブラケット15は支持剛性が得られる最適な形状で形成することができる。
ステアリング装置5のインパネメンバ7への固定は、車両前後方向において、インパネメンバ7の後方側は上側ブラケット15及び下側ブラケット17にて固定され、インパネメンバ7の前方側は前側ブラケット19にて固定されている。このために、ステアリング装置5をインパネメンバ7に強固に固定することができる。
上述した実施形態による溶接接合の領域77、79、81、94、98の長さ、位置は、これに限定されるものではなく適宜変更することができる。また、上述した実施形態においては、接合を溶接接合として説明したが、本発明の接合には、接着又は圧着、圧入接合も含む。
本発明の上述した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
5 ステアリング装置
7 インパネメンバ
15 上側ブラケット
17 下側ブラケット
37 上側ブラケットの上面
43 下側ブラケットの底面
45 下側ブラケットの側面
53 締結孔(貫通孔)
61 締結ボルト(締結具)
63 締結ナット(締結具)
69、90 補強部材
71 補強部材の開口

Claims (5)

  1. 車幅方向に延びるインパネメンバと車両を操舵するステアリング装置とを固定するステアリング固定構造であって、
    一端が上記インパネメンバに固定される上側ブラケットと、
    この上側ブラケットと接合すると共に、一端が上記インパネメンバに固定され、且つ、他端の底面に貫通孔が形成された下側ブラケットと、
    この下側ブラケットの貫通孔に挿通され上記ステアリング装置と結合し、上記上側及び下側ブラケットを介して上記ステアリング装置を上記インパネメンバに固定するための締結具と、を有し、
    上記下側ブラケットの対向する2つの側面の内側に架設された補強部材を更に有し、
    上記締結具上記下側ブラケットの底面の内側に接合される共に、上記補強部材が上記締結具の上面に当接し、
    上記下側ブラケットの底面、上記対向する2つの側面及び上記補強部材によって閉断面を形成している、ステアリング固定構造。
  2. 車幅方向に延びるインパネメンバと車両を操舵するステアリング装置とを固定するステアリング固定構造であって、
    一端が上記インパネメンバに固定される上側ブラケットと、
    この上側ブラケットと接合すると共に、一端が上記インパネメンバに固定され、且つ、他端の底面に貫通孔が形成された下側ブラケットと、
    この下側ブラケットの貫通孔に挿通され上記ステアリング装置と結合し、上記上側及び下側ブラケットを介して上記ステアリング装置を上記インパネメンバに固定するための締結具と、を有し、
    上記下側ブラケットの対向する2つの側面の内側に架設された補強部材を更に有し、
    上記締結具上記下側ブラケットの底面の内側に接合され、上記補強部材が上記締結具に当接すると共に上記締結具と接合している、ステアリング固定構造。
  3. 上記補強部材は、平面視で上記締結具より大きな平板で形成され、この平板は中央に開口を有し、この開口を介して上記補強部材が上記締結具に接合される、請求項1又は2に記載のステアリング固定構造。
  4. 上記接合は、溶接接合である、請求項1乃至3の何れか1項に記載のステアリング固定構造。
  5. 上記上側ブラケットの上面は、上記インパネメンバに固定された一端から他端に向かって下方へ傾斜して直線状に延びる、請求項1乃至4の何れか1項に記載のステアリング固定構造。
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