JP6547248B2 - 電子時計 - Google Patents
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Description
また、容量が大きな電池を使用すれば両方の信号を同時に受信できるが、電池のサイズも大きくなり、電子機器のサイズも大きくなる。このため、腕時計などの小型の電子機器としての実用性が低下するという課題もある。
また、GPSやGLONASSなどの複数種類の位置情報衛星の衛星信号を受信できるため、1種類の位置情報衛星の衛星信号しか受信できない場合に比べて受信対象となる位置情報衛星の数も多くなる。このため、高層ビルに囲まれて空の一部しか開けていない場所で受信を行った場合でも、位置情報衛星を捕捉できる確率を向上できる。したがって、衛星信号を受信して取得した航法メッセージから、時刻情報や位置情報を算出できる可能性も向上できる。
また、GPSやGLONASSなどの複数種類の位置情報衛星の衛星信号を受信できるため、1種類の位置情報衛星の衛星信号しか受信できない場合に比べて受信対象となる位置情報衛星の数も多くなる。このため、高層ビルに囲まれて空の一部しか開けていない場所で受信を行った場合でも、位置情報衛星を捕捉できる確率を向上できる。したがって、衛星信号を受信して取得した航法メッセージから、時刻情報や位置情報を算出できる可能性も向上できる。
なお、各受信部が順番に機能するとは、各受信部での受信処理が同時に開始されず、開始タイミングが異なることを意味する。これにより、第一受信部で衛星検索機能が実行されてから、第二受信部の衛星検索機能を実行させることができ、消費電流がピークとなるタイミングをずらすことができ、ピーク電流を低減できる。
GPS衛星と、GLONASS衛星またはBeidou衛星とを組み合わせているので、世界中において位置情報衛星を捕捉できる可能性が高まる。特に、GLONASS衛星またはBeidou衛星は高緯度や特定の地域でGPS衛星よりも捕捉しやすい場合もあるため、これらを組み合わせることで、いずれの地域でも衛星を捕捉できる可能性を向上できる。
GPS衛星および準天頂衛星と、GLONASS衛星またはBeidou衛星とを組み合わせているので、世界中において位置情報衛星を捕捉できる可能性が高まる。特に、GLONASS衛星またはBeidou衛星は高緯度や特定の地域でGPS衛星よりも捕捉しやすい場合もあるため、これらを組み合わせることで、いずれの地域でも衛星を捕捉できる可能性を向上できる。さらに、GPS衛星に加えて、準天頂衛星を第一の種類の位置情報衛星として設定している。準天頂衛星は、GPS衛星と同じ信号、周波数であり、同一の受信部で受信できる。このため、準天頂衛星用に別途受信部を設ける必要がなく、日本などの準天頂衛星を捕捉可能な地域では、衛星を捕捉できる可能性をより向上できる。
本形態では、第一、第二、第三の受信部を備えるので、三種類の位置情報衛星から送信される衛星信号を受信することができる。したがって、GPS、GLONASS、ガリレオ、Beidou等の各種のGNSSから設定した3種類の衛星信号を受信できるので、衛星を捕捉できる確率をより向上できる。さらに、各受信部は、排他的に、または、順番に機能するため、消費電流のピーク値を低減でき、腕時計のような小型の電子機器に組み込んで実用化することができる。
本形態では、各衛星信号を受信する受信部を独立して設けているので、変調方式や搬送波の中心周波数の少なくとも一方が異なる衛星信号を受信処理することができる。変調方式や搬送波の中心周波数が異なる衛星信号を1つの受信部で処理する場合には、それぞれの衛星信号に対して効率化することができないため、消費電流が増大するが、本形態では個別の受信部を設けているので、各衛星信号の受信処理を効率化できて消費電流も低減できる。
受信部において、位置情報衛星を捕捉する検索処理(サーチ処理)が最も消費電流が大きくなる。したがって、少なくとも各受信部において検索機能を排他的に機能させることで、消費電流のピーク値を低減でき、必要な電池容量も低減できて電池サイズも小型化できる。このため、腕時計のような小型の電子機器に組み込んで実用化することができる。
GPSやGLONASSなどにおいて衛星信号の1ビットの航法メッセージが送信される期間に、トラッキング機能を排他的に機能させることで、トラッキング機能を同時に実行しないために消費電流のピーク値を低減できる。また、航法メッセージの1ビット分のデータが送信される期間内で、複数の衛星信号のトラッキング処理を行うため、複数の衛星信号の各航法メッセージを1ビットのデータ送信期間内、つまりほぼ同時にデコードできる。
したがって、複数種類の位置情報衛星を同時にトラッキングしていても消費電流のピーク値を低減できる。また、捕捉した複数種類の衛星信号をほぼ同時にデコードでき、受信時間も短縮できる。
各受信部の消費電流は、衛星信号の受信周波数やチップレート(コード周波数)が高いほど大きくなる。すなわち、受信する衛星信号の種類によって、受信部において必要な消費電流は異なる。そして、本形態では、各受信部を独立して設け、受信部を機能させているときの消費電流を互いに異ならせているので、各受信部の消費電流を、各衛星信号の受信に最小限必要な消費電流に設定できる。
例えば、第一受信部および第二受信部を排他的にあるいは順番に機能させる場合、第一受信部のほうが第二受信部よりも消費電流が低い場合には、第一受信部を先に機能させ、次に第二受信部を機能させる。一方、第二受信部のほうが第一受信部よりも消費電流が低い場合には、第二受信部を先に機能させ、次に第一受信部を機能させる。
第一受信部、第二受信部、第三受信部を有する場合も、第一、第二、第三の順に消費電流が高くなるのであれば、最初に第一受信部を機能させ、次に第二受信部を機能させ、次に第三受信部を機能させればよい。
消費電流が低い受信部を先に機能させることで、所定数の衛星を捕捉するまでの消費電流を抑制できる可能性が高くなる。例えば、周波数の相違などによって、衛星検索時の消費電流は、GPS、GLONASS、Beidouの順に大きくなるとする。この場合、GPS、GLONASS、Beidouの順で検索すれば、例えば、上空が開けており、各種の衛星を捕捉できる場合には、最初のGNSSの検索、つまりGPS衛星の検索で十分な数の衛星を捕捉できる場合がある。したがって、必要な数の衛星を捕捉した時点で衛星の検索処理を終了すれば、消費電流がより大きなGLONASS衛星やBeidou衛星の検索処理を実施する必要が無く、消費電流を低減できる。
たとえば、衛星信号受信装置の受信地域などが前回と同じであれば、前回の受信時に捕捉あるいは信号受信に成功した種類の位置情報衛星を受信する受信部を先に機能させることで、その種類の位置情報衛星を早期に捕捉できる可能性が高い。また、前回複数の種類の位置情報衛星を捕捉あるいは信号受信に成功している場合には、捕捉数や受信数が多い種類の位置情報衛星を受信する受信部を先に機能させることで、その種類の位置情報衛星を早期に捕捉できる可能性が高い。そして、必要な数の衛星を捕捉した時点で衛星の検索処理を終了すれば、他の位置情報衛星の検索処理を不要にできて消費電流を低減できる。
本形態において、非機能時とは機能時に比べて消費電流が低い状態であるため、受信部を完全に停止した状態とする場合に限らず、一部の部品に電流を流してアイドル状態としておくこともできる。このように非機能時の受信部をアイドル状態としておけば、機能状態となった場合に高速処理が可能となり、受信時間を短縮できる。
本形態によれば、衛星信号の受信レベルが設定した閾値以上の位置情報衛星のみを検索できるので、検索時間を短縮できる。また、複数種類の位置情報衛星のすべてを一通り検索した際に、所定数の衛星を捕捉できない場合でも、閾値を変更して再度検索するため、所定数の衛星を捕捉できる可能性を向上できる。
本形態によれば、閾値の初期値が最も高いレベルに設定されるので、最初の検索処理時の位置情報衛星の検索処理を最も短時間で行うことができる。したがって、天頂方向に位置する衛星など、受信レベルが高い位置情報衛星で所定数の衛星を捕捉できた場合には、受信処理も短時間で行うことができる。
また、複数種類の位置情報衛星のすべてを一通り検索した際に、所定数の衛星を捕捉できない場合でも、閾値を低く変更して再度検索するため、所定数の衛星を捕捉できる可能性を向上できる。
ここで、時刻情報のみを取得する測時受信処理時には、前記所定数は例えば1機等に設定され、位置情報も取得する測位受信処理時には、前記所定数は例えば4機等に設定される。
本形態では、所定数の位置情報衛星を捕捉したら検索を終了するため、その後も検索を継続した場合に比べて消費電流を低減できる。
本形態によれば、GPSとGLONASSのように複数種類の位置情報衛星を検索できるので、例えばGPS衛星を捕捉できない場合でもGLONASS衛星を捕捉できる場合が有り、1つの位置情報衛星を捕捉して衛星信号を受信できる可能性を向上できる。したがって、測時受信処理に成功する確率を向上できる。
本形態によれば、GPSとGLONASSのように複数種類の位置情報衛星を検索できるので、例えば4機のGPS衛星を捕捉できない場合でも、2機のGPS衛星と2機のGLONASS衛星を捕捉できる場合が有り、4つの位置情報衛星を捕捉して衛星信号を受信できる可能性を向上できる。したがって、測位受信処理に成功する確率を向上できる。
本形態では、前記衛星信号受信装置を備えることで、受信対象となる位置情報衛星の数が多くなるため、衛星信号の受信に成功して時刻情報を取得できる可能性を向上できる。その上、各受信部を排他的にまたは順番に機能させることで、ピーク電流を低減でき、電池サイズも小型化できるので、複数の航法衛星システムの衛星信号を受信できる腕時計を容易に実現できる。
本形態によれば、電子時計のユーザーは、捕捉中の位置情報衛星の種類を容易に確認でき、受信状況を把握できる。
本形態によれば、電子時計のユーザーは、滞在場所などに応じて検索対象の位置情報衛星の種類を設定できるため、位置情報衛星を早期に捕捉して受信処理を短時間で行うことができる。
ソーラー発電装置を備えていれば、電池交換を不要にでき、利便性を向上できる。また、前記衛星信号受信装置は受信処理時の消費電流を低減できるため、腕時計に組み込み可能なソーラー発電装置によっても作動することができる。
また、本形態の衛星信号受信装置の制御方法は、第一の種類の位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する第一受信部と、第二の種類の位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する第二受信部と、を有する衛星信号受信装置の制御方法であって、前記第一受信部と第二受信部とを順番に機能させることを特徴とする。
これらの各制御方法によれば、前記衛星信号受信装置と同じ作用効果を奏することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子時計1の正面図であり、図2は電子時計1の概略断面図である。
図1に示すように、電子機器である電子時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星やGLONASS衛星等の位置情報衛星100のうち、少なくとも1つの位置情報衛星100からの衛星信号を受信して時刻情報を生成し、少なくとも3つの位置情報衛星100からの衛星信号を受信して位置情報を生成するように構成されている。
電子時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、時刻等を表示する表示装置10と、外部操作部材である入力装置70とを備える。
電子時計1は、外装ケース2と、カバーガラス3と、裏蓋4とを備えている。外装ケース2は、金属で形成された円筒状のケース5に、セラミックや金属で形成されたベゼル6が嵌合されて構成されている。なお、ベゼル6をセラミックで形成した場合は、金属と異なり電波を遮断しないので受信性能が向上する。また、ベゼル6を金属で形成した場合は、セラミックより加工が容易であるため製造コストを低減できる。
外装ケース2の二つの開口のうち、表面側の開口は、ベゼル6を介してカバーガラス3で塞がれており、裏面側の開口は金属で形成された裏蓋4で塞がれている。
外装ケース2の側面には、リューズ71と、3つのボタン72、73、74を備える入力装置70が設けられている。
表示装置10は、文字板11、指針21,22,23、インジケーター針24、指針25,26、日車を備える。
文字板11の大部分は、光および1.5GHz帯のマイクロ波が透過し易い非金属の材料(例えば、プラスチックまたはガラス)で形成されている。
文字板11は、前記インジケーター針24に対応する目盛12と、指針25,26に対応するサブダイヤル13と、前記日車の日付を表示するカレンダー小窓16を備える。
指針21,22,23は、文字板11の表面側に設けられている。指針21は秒針であり、指針22は分針であり、指針23は時針である。ダイヤルリング15には、指針21,22,23によって時刻を指示する目盛(インデックス)が設けられている。
このため、指針21,22,23および文字板11、ダイヤルリング15は、時刻を表示する基本時計を構成する。基本時計は、主に現在地の時刻を表示する。例えば、電子時計1がホノルルで利用されている場合には、ホノルルの現地時刻(ローカルタイム)を表示する。したがって、指針21,22,23によって時刻表示装置が構成される。
インジケーター針24は、文字板11の表面側の10時方向に設けられ、目盛12の各位置を指し示すことで各種情報を指示する。
目盛12に記載された「DST(daylight saving time)」は夏時間を意味する。リューズ71やボタン72等の入力装置70を操作して、インジケーター針24を「DST」の「ON」または「OFF」に合わせることで、電子時計1に夏時間のON/OFFを設定することができる。
目盛12に記載された飛行機形状の記号は、機内モードを表す。入力装置70を操作して、インジケーター針24を飛行機形状の記号に合わせて機内モードを選択することで、電子時計1の衛星信号の受信機能が働かないように、させることができる。
目盛12に記載された「1」と「4+」は受信モードを示す。時刻情報を取得する測時モード(測時受信処理)の際は、インジケーター針24は、「1」を指し示し、位置情報を取得する測位モード(測位受信処理)の際は、インジケーター針24は、目盛12の「4+」を指し示す。これにより、ユーザーは、電子時計1が測位モードにあるのか測時モードにあるのかを目盛12を見ることで認識できる。
指針25,26は、文字板11の表面側の6時方向に設けられている。指針25は分針であり、指針26は時針である。サブダイヤル13には、指針25,26によって時刻を指示する24時間表示の目盛が設けられている。
このため、指針25,26およびサブダイヤル13は、時刻を表示する小時計を構成する。小時計は、主に予め設定したホームタイム(例えば日本の時刻)を表示する。
文字板11の周囲には、ダイヤルリング15が配置されている。ダイヤルリング15は、プラスチックなどで形成され、カバーガラス3に平行に設けられた平板部分と、平板部分の内周から文字板11側に傾斜した傾斜部分とを備える。平板部分の外周端は、ベゼル6の内周面に接触し、傾斜部分の内周端は、文字板11に接触している。ダイヤルリング15は、平面視においてはリング形状となっており、断面視においてはすり鉢形状となっている。ダイヤルリング15の平板部分と、傾斜部分と、ベゼル6の内周面とによりドーナツ形状の収納空間が形成されており、この収納空間内には、リング状のアンテナ110が収納されている。
ダイヤルリング15には、指針21,22,23によって時刻を指示する目盛(インデックス)と、タイムゾーンの時差を示す数字およびタイムゾーンの都市名を示す略語が表示されている。
外装ケース2の側面には、外部操作手段としての入力装置70が設けられている。入力装置70は、リューズ71と、3つのボタン72、73、74を備える。入力装置70を操作すると、その手動操作に応じた処理が実行される。
具体的には、リューズ71を1段引くと、現在設定されているタイムゾーンが指針21(秒針)で表示される。現在設定されているタイムゾーンを変更したい場合は、この状態で、リューズ71を右回転させると、指針21が時計回りに移動し、「+1」加算されたタイムゾーンが順次選択される。一方、この状態でリューズ71を左回転させると、「−1」減算されたタイムゾーンが選択される。そして、リューズ71を押し込むことで、選択されたタイムゾーンが確定する。
すなわち、リューズ71を回転させることで、指針21(秒針)も連動して移動し、指針21をダイヤルリング15に表示されたタイムゾーンの時差や都市名に合わせることで、タイムゾーンを手動で選択できる。
また、リューズ71を2段引いた状態で回転させると、指針21,22,23を移動させることができ、現在時刻表示を手動修正可能な状態となる。
ボタン73を第1設定時間(例えば3秒以上、6秒未満)押して離すと、測時モードでの手動受信処理(強制受信処理)が実行される。受信処理中、インジケーター針24は、測時モードを示す「1」を指示する。
また、ボタン73を第1設定時間よりも長い第2設定時間(例えば6秒以上)押して離すと、測位モードでの手動受信処理(強制受信処理)が実行される。受信処理中、インジケーター針24は、測位モードを示す「4+」を指示する。
示す。なお、本実施形態では、「Y」は12秒位置、「N」は18秒位置に設定されている。
各ボタン72、73、74を押した際に実行される処理は、上記のものに限定されず、電子時計1の機能に応じて適宜設定すればよい。
文字板11と、駆動機構20が取り付けられている地板125との間には、光発電を行うソーラー発電装置であるソーラーパネル135が備えられている。ソーラーパネル135は、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する複数のソーラーセル(光発電素子)を直列接続した円形の平板である。また、ソーラーパネル135は、太陽光の検出機能も有している。文字板11、ソーラーパネル135および地板125には、指針軸27が貫通する穴が形成されているとともに、カレンダー小窓16の開口部が形成されている。
駆動機構20は、地板125に取り付けられ、回路基板120で裏面側から覆われている。駆動機構20は、指針21(秒針)を駆動するステップモーターと、指針22(分針)および指針23(時針)を駆動するステップモーターと、インジケーター針24を駆動するステップモーターと、指針25,26を駆動するステップモーターとを備える。さらに、電子時計1は、カレンダー小窓16で日付を表示する日車を備えているので、日車を駆動するためのステップモーターも備える。
回路基板120は、衛星信号受信装置としての受信装置(受信モジュール)30、および制御装置40を備えている。また、回路基板120の受信装置30が設けられた側(裏蓋4側)には、これらの回路部品を覆うための回路押さえ124が設けられている。
また、リチウムイオン電池などの二次電池130は、地板125と裏蓋4との間に設けられている。二次電池130は、ソーラーパネル135が発電した電力が充電回路90(図3参照)を介して充電される蓄電装置である。なお、回路押さえ124には、二次電池130を外装ケース2内に収めるための開口が設けられている。また、回路基板120とアンテナ110との間には、環状に形成された地板受リング126が配置されている。
アンテナ110は、リング形状の誘電体を基材として、これに金属のアンテナパターンをメッキや銀ペースト印刷などにより形成したものである。このアンテナ110は、文字板11の外周に配置されており、ベゼル6の内周面側に配置され、さらにプラスチックで形成されたダイヤルリング15、およびカバーガラス3で覆われているため、良好な受信を確保することが可能となっている。誘電体としては、酸化チタンなどの高周波で使える誘電材料を樹脂に混ぜて成形することができ、これにより誘電体の波長短縮と相俟ってアンテナをより小型化できる。なお、アンテナとしては、本実施形態のようなリングアンテナに限らず、例えばパッチアンテナでもよい。
図3は、電子時計1の回路構成を示すブロック図である。電子時計1は、受信装置30、制御装置40、計時装置50(計時手段)、記憶装置60(記憶手段)、入力装置70(外部操作手段)を備えている。制御装置40は、受信制御手段41、時刻修正手段42を備えている。受信制御手段41は、自動受信制御部411と手動受信制御部412とを備えている。
受信装置30は、二次電池130に蓄積された電力で駆動される負荷であり、制御装置40によって駆動されると、アンテナ110を通じて位置情報衛星100から送信される衛星信号を受信する。そして、受信装置30は、衛星信号の受信に成功した場合には、取得した軌道情報や時刻情報などの情報を制御装置40へ送信する。一方、衛星信号の受信に失敗した場合には、受信装置30は、その旨の情報を制御装置40へ送信する。
受信装置30は、図4に示すように、位置情報衛星100(図1参照)から送信される衛星信号を受信してデジタル信号に変換するRF(Radio Frequency:無線周波数)部31と、受信信号の相関判定を実行して航法メッセージを復調するベースバンド部(BB部)35とを備えて構成されている。なお、本実施形態の受信装置30は、第一の種類の位置情報衛星としてGPS衛星が設定され、第二の種類の位置情報衛星としてGLONASS衛星が設定されており、これらの2種類の位置情報衛星から送信される衛星信号を受信できるように構成されている。
RF部31は、アンテナ110で受信された衛星信号を増幅するLNA(Low Noise Amplifier)32と、LNA32で増幅された衛星信号がそれぞれ入力されるGPS処理部31AおよびGLONASS処理部31Bとを備える。
GPS処理部31Aは、GPS衛星から受信したGPS衛星信号(アナログ信号)を処理するGPSアナログ処理部33Aと、GPSアナログ処理部33Aで処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(A/D変換器)であるGPSデジタル変換部34Aとを備える。
GLONASS処理部31Bは、GLONASS衛星から受信したGLONASS衛星信号(アナログ信号)を処理するGLONASSアナログ処理部33Bと、GLONASSアナログ処理部33Bで処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(A/D変換器)であるGLONASSデジタル変換部34Bとを備える。
ベースバンド部35は、衛星信号検索部36と、衛星トラッキング部37と、演算部38とを備える。
衛星信号検索部36は、GPS衛星信号検索部36Aと、GLONASS衛星信号検索部36Bとを備える。
衛星トラッキング部37は、GPS衛星トラッキング部37Aと、GLONASS衛星トラッキング部37Bとを備える。
次に、GPSアナログ処理部33AおよびGLONASSアナログ処理部33Bの回路構成について図5を参照して説明する。なお、LNA32、GPSアナログ処理部33A、GLONASSアナログ処理部33Bによって、RF部31のアナログ処理部33が構成されている。アナログ処理部33の入力端子INは、アンテナ110に接続されて衛星信号が入力され、クロック入力端子CLKには図示略の温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)が接続され、温度に関係なくほぼ一定の周波数の基準クロック信号が入力される。
GLONASSアナログ処理部33Bも同じく、ミキサー331Bと、PLL回路332Bと、IFアンプ333Bと、IFフィルター334Bと、IFアンプ335Bとを備える。
各PLL回路332A,332Bは、VCO(Voltage Controlled Oscillator)等を備え、クロック入力端子CLKから入力される基準クロック信号を用いてローカル周波数信号を生成して出力する。
これらのGPSアナログ処理部33A、GLONASSアナログ処理部33Bは、後述するように排他的に機能する。すなわち、GPSアナログ処理部33Aが機能(動作)している間は、GLONASSアナログ処理部33Bは非機能状態に維持される。また、GLONASSアナログ処理部33Bが機能(動作)している間は、GPSアナログ処理部33Aは非機能状態に維持される。したがって、GPSアナログ処理部33AおよびGLONASSアナログ処理部33Bが排他的に機能するとは、GPSアナログ処理部33AおよびGLONASSアナログ処理部33Bが同時には機能しないことを意味する。また、GPSアナログ処理部33AおよびGLONASSアナログ処理部33Bが交互に連続して機能する場合だけでなく、GPSアナログ処理部33AおよびGLONASSアナログ処理部33Bの一方が機能した後、それらの両方が非機能状態である期間を経て他方が機能する場合も含む。
なお、非機能時のGPSアナログ処理部33A、GLONASSアナログ処理部33Bは、電流を流さずに停止状態としてもよいが、機能状態になった場合にすぐに高速処理が行えるように、IFアンプ333A、335A、IFアンプ333B、335Bに電流を流しておきアイドル状態にしておくことが好ましい。非機能時つまりアイドル状態のGPSアナログ処理部33A、GLONASSアナログ処理部33Bは、機能時に比べて低い電流値でほぼ一定しているので、GPSアナログ処理部33A、GLONASSアナログ処理部33Bの一方が機能状態であり、他方が非機能状態となっている場合も、消費電流が増大して大きな電池容量が必要となることもない。
GPSアナログ処理部33Aが機能中は、LNA32で増幅された衛星信号は、ミキサー331AでPLL回路332Aが発生するローカル周波数信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。ミキサー331AでミキシングされたIFは、IFアンプ333A、IFフィルター334A、IFアンプ335Aを通り、GPSアナログ処理部33Aの出力端子OUT1からGPSデジタル変換部34Aに出力される。
GPSデジタル変換部34Aは、GPSアナログ処理部33Aから出力されたIFをデジタル信号に変換する。
GLONASSデジタル変換部34Bは、GLONASSアナログ処理部33Bから出力されたIFをデジタル信号に変換する。
このように本実施形態では、GPS処理部31AおよびGLONASS処理部31Bは独立して設けられる。すなわち、GPS衛星信号の搬送周波数は、1575.42MHzであるのに対して、GLONASS衛星信号は1602.0MHzを中心とする周波数であり、周波数が異なる。このため、GPS衛星信号用とGLONASS衛星信号用に、それぞれ独立したアナログ処理部33A,33Bを設ければ、効率的な処理が可能となる。
ベースバンド部35は、ハードウェアとして図示を略すがDSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、SRAM(Static Random Access Memory)、RTC(リアルタイムクロック)等を含んで構成されている。そして、これらのハードウェアおよびソフトウェアの協働によって、前述した衛星信号検索部36、衛星トラッキング部37、演算部38の各機能部を実現している。
衛星信号検索部36は、図4に示すように、GPS衛星信号検索部36Aと、GLONASS衛星信号検索部36Bとを備える。
GPS衛星信号検索部36Aは、後述するGPS衛星検索工程において、各C/Aコードと同一のパターンのローカルコードを発生し、ベースバンド信号に含まれる各C/Aコードとローカルコードの相関をとる処理を行う。そして、GPS衛星信号検索部36Aは、各ローカルコードに対する相関値がピークになるようにローカルコードの発生タイミングを調整し、相関値が閾値以上となる場合にはそのローカルコードのGPS衛星に同期(すなわち、GPS衛星を捕捉)したものと判断する。
ここで、GPSでは、すべてのGPS衛星が異なるC/Aコードを用いて同一周波数の衛星信号を送信するCDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用している。従って、受信した衛星信号に含まれるC/Aコードを判別することで、捕捉可能なGPS衛星を検索(サーチ)することができる。すなわち、GPS衛星毎に設定されているPRNコードを用いて相関処理を行うことで、GPS衛星をサーチできる。
また、本実施形態では、相関方式としてスライディング相関方式を採用しており、主にDSPにおいて実行されている。
電子時計1を装着したユーザーが歩行している場合など、受信装置30を備える電子時計1自体も移動する場合があり、また、位置情報衛星100は高速で移動しているので、衛星信号の入力位相は常に変化している。この変化に追従するために、衛星トラッキング部37は、捕捉した位置情報衛星100をローカルコードを用いて相関値のピークを見つけ続ける相関処理を行うことで、衛星信号を受信する。
この際、GPS衛星信号とGLONASS衛星信号とは、C/Aコードのチップ数が異なるので、トラッキング処理も相違する。このため、それぞれのトラッキング処理を行うように、GPS衛星トラッキング部37AおよびGLONASS衛星トラッキング部37Bを設けている。
このように、GPS衛星信号の変調方式とGLONASS衛星信号の変調方式とは異なるため、衛星信号検索部36と衛星トラッキング部37とは、それぞれGPS用のGPS衛星信号検索部36AおよびGPS衛星トラッキング部37Aと、GLONASS用のGLONASS衛星信号検索部36BおよびGLONASS衛星トラッキング部37Bとを独立して設けて処理している。
演算部38は、信号をデコードするため、捕捉してトラッキングしている位置情報衛星100の航法メッセージを復調し、航法メッセージに含まれる軌道情報や時刻情報等の衛星情報から位置情報(測位データ)、時刻情報(時刻データ)を生成する。そして、演算部38は、生成した時刻データ、測位データを制御装置40に出力する。
また、ベースバンド部35のCPUは、GPS衛星信号をトラッキングするときには、RF部31のGPS処理部31Aと、ベースバンド部35のGPS衛星トラッキング部37Aとを機能(動作)させる。また、GLONASS衛星信号をトラッキングするときには、RF部31のGLONASS処理部31Bと、ベースバンド部35のGLONASS衛星トラッキング部37Bとを機能(動作)させる。したがって、これらも排他的に機能し、同時には動作させない。
したがって、本実施形態の受信装置30では、主にGPS処理部31A、GPS衛星信号検索部36A、GPS衛星トラッキング部37Aによって、第一の種類であるGPS衛星からの衛星信号を受信する第一受信部であるGPS受信部30Aが構成されている。また、主にGLONASS処理部31B、GLONASS衛星信号検索部36B、GLONASS衛星トラッキング部37Bによって、第二の種類であるGLONASS衛星からの衛星信号を受信する第二受信部であるGLONASS受信部30Bが構成されている。そして、これらのGPS受信部30AおよびGLONASS受信部30Bは排他的に機能する。
計時装置50は、二次電池130に蓄積された電力で駆動される水晶振動子等を備え、水晶振動子の発振信号に基づく基準信号を用いて時刻データを更新する。
記憶装置60は、図6に示すように、時刻データ記憶部600と、タイムゾーンデータ記憶部680と、定時受信時刻記憶部690とを備えている。
時刻データ記憶部600には、GPS衛星信号から取得したGPS時刻データ610と、GLONASS衛星信号から取得したGLONASS時刻データ620と、内部時刻データ630と、時計表示用時刻データ640と、タイムゾーンデータ650とが記憶される。
GPS時刻データ610には、受信時刻データ611と、閏秒更新データ612とが記憶される。
受信時刻データ611には、GPS衛星信号から取得した時刻情報(GPS時刻)が記憶される。閏秒更新データ612には、少なくとも現在の閏秒のデータが記憶される。すなわち、GPS衛星信号のサブフレーム4、ページ18には、閏秒に関するデータとして、「現在の閏秒」、「閏秒の更新週」、「閏秒の更新日」、「更新後の閏秒」の各データが含まれる。このうち、本実施形態では、少なくとも「現在の閏秒」のデータを、閏秒更新データ612に記憶している。
内部時刻データ630は、通常は計時装置50によって1秒ごとに更新され、衛星信号を受信して時刻情報を取得した場合には、取得した時刻情報によって修正される。したがって、内部時刻データ630には現在のUTCが記憶されている。
また、図示しないが、測位受信処理で得られた位置情報(緯度、経度)、すなわち電子時計1の現在位置を記憶するようにしてもよい。
制御装置40は、電子時計1を制御するCPUで構成されている。制御装置40は、受信装置30を制御して受信処理を実行する受信制御手段41を備える。受信制御手段41は、自動受信制御部411と、手動受信制御部412とを備える。また、制御装置40は、受信装置30で受信した衛星信号に含まれる時刻情報を取得し、この時刻情報によって前記内部時刻データ630で計時している時刻を修正する時刻修正手段42を備える。
自動受信制御部411は、定時受信時刻記憶部690に設定された定時受信時刻になった場合と、ソーラーパネル135の発電電圧または発電電流が設定値以上となった場合に、受信装置30を作動して測時モードでの受信処理を行う。
すなわち、自動受信制御部411は、計時時刻、具体的には内部時刻データ630が、定時受信時刻記憶部690に記憶された定時受信時刻になった際に、受信装置30を作動する。これを定時受信処理という。
また、自動受信制御部411は、ソーラーパネル135の発電電圧または発電電流が設定値以上となり、屋外においてソーラーパネル135に日光が照射していると判断できる場合に、受信装置30を作動する。なお、ソーラーパネル135の発電状態で受信装置30を作動する処理の回数は、1日に1回などに制約してもよい。
手動受信制御部412は、ユーザーが入力装置70のボタン73を押して強制受信操作を行った場合に、受信装置30を作動して受信処理を行う。
この際、手動受信制御部412は、前述の通り、ボタン73を押している時間に応じて、測時モードでの受信処理と、測位モードでの受信処理を切り替えて実行する。
例えば、日本標準時(JST)は、UTCに対して9時間進めた時刻(UTC+9)であるため、測位モードで取得した位置情報が日本である場合には、制御装置40は、タイムゾーンデータ記憶部680から日本標準時の時差情報(+9時間)を読み出してタイムゾーンデータ650に記憶する。このため、時計表示用時刻データ640は、UTCである内部時刻データ630にタイムゾーンデータを加算した時刻となる。
時刻修正手段42は、受信制御手段41によって時刻情報を取得して内部時刻データ630が更新された場合に、時計表示用時刻データ640に基づいて指針21,22,23を移動し、時刻表示を更新する。
ここで、位置情報衛星100であるGPS衛星から送信される衛星信号の航法メッセージについて、図7に基づいて説明する。なお、航法メッセージは、50bpsのデータとして衛星の電波に変調されている。
図7(A)〜図7(C)は、航法メッセージの構成について説明するための図である。
図7(A)に示すように、航法メッセージは、全ビット数1500ビットのメインフレームを1単位とするデータとして構成される。メインフレームは、それぞれ300ビットの5つのサブフレーム1〜5に分割されている。1つのサブフレームのデータは、各GPS衛星から6秒で送信される。したがって、1つのメインフレームのデータは、各GPS衛星から30秒で送信される。
週番号データは、現在のGPS時刻情報が含まれる週を表す情報であり、1週間単位で更新される。
サブフレーム2、3には、エフェメリスパラメーター(各GPS衛星の詳細な軌道情報)が含まれる。また、サブフレーム4、5には、アルマナックパラメーター(全GPS衛星の概略軌道情報)が含まれている。
図7(C)に示すように、HOWワードには、TOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)というGPS時刻情報が含まれている。Zカウントデータは毎週日曜日の0時からの経過時間が秒で表示され、翌週の日曜日の0時に0に戻るようになっている。つまり、Zカウントデータは、週の初めから一週間毎に示される秒単位の情報である。このZカウントデータは、次のサブフレームデータの先頭ビットが送信されるGPS時刻情報を示す。
したがって、電子時計1は、リセット後や電源投入時のように、内部に週番号データ(日付情報)を記憶していない場合のみ、サブフレーム1の週番号データを取得すれば良い。そして、週番号データを記憶している場合は、電子時計1は、6秒毎に送信されるTOWを取得すれば、現在時刻が分かる。このため、電子時計1は、通常、時刻情報としてTOWのみを取得する。
GLONASS(global navigation satellite system)は、ロシアによって運営されている衛星システムで24個の衛星で運用されており、21個の衛星によって衛星信号が送信され、残り3つの衛星はスペアとして使用されている。これらの衛星は3つの軌道に配置され、各軌道は8つの衛星を有する。すなわち、各衛星は3つの軌道平面上に並べられ、3つの軌道平面の昇交点は120度ずつずれていて、それぞれに8つの衛星が等間隔で配置される。この構成では、地球上からいつでも最低4つの衛星を見ることが可能である。
GLONASSの航法メッセージの1サイクルはスーパーフレームと呼ばれる。スーパーフレームは2.5分間隔で送られてくる。スーパーフレームは5つのフレームから構成される。図8に示すように、各フレームは15ストリングスから構成される。各ストリングスの長さは2秒であり、各フレームの長さは30秒である。
各フレームには、Immediate dataと、Non-immediate dataが存在する。Immediate dataはGPS衛星信号のエフェメリス、Non-immediate dataはアルマナックに相当する。したがて、Immediate dataを受信する事で、現在位置を計算して測位する事が可能となる。
各ストリングの「m」は4ビットのデータであり、フレーム内のストリング番号である1〜15を示す。
ストリング1の「tk」は12ビットのデータであり、5ビットで0〜23時、6ビットで0〜59分、1ビットで0秒または30秒を示す。この「tk」は、スーパーフレームの先頭が開始されるUTC時刻を示す。
ストリング5の「N4」は5ビットのデータであり、1996年からの4年のインターバル数である1〜31が示される。「NA」は11ビットのデータであり、うるう年の1月1日から数えた日数(1〜1461日のいずれか)が示される。すなわち、前述した「NT」と同じ内容である。
具体的には、現在の年月日を取得するには、ストリング5のN4とストリング4のNTあるいはストリング5のNAを受信すればよい。たとえば、N4が5、NAが10であった場合、2016年1月10になる。算出の方法は、年は1996+4×N4で計算できるので、1996+4×5=2016年となる。月日は、NAは1月1日から数えた日数なので、1月10日と算出できる。
現在の時分秒を取得するには、まずtkを受信して、その次にmを受信すればよい。tkが10時48分30秒であった場合、スーパーフレームの先頭が10時48分30秒と判る。その次に受信したmが、3であった場合は、3番目のストリングである。1つのストリングは2秒で送信されるので、スーパーフレームの先頭から6秒である事が判る。つまり、10時48分30秒+6秒で、10時48分36秒である事が判る。
GLONASSの時刻は、UTC時刻なので、うるう秒が反映されている。GPSでは、12.5分間隔で送信される、うるう秒情報を受信する必要があるが、短時間の受信でうるう秒が反映されたUTC時刻を受信することができる。
次に、電子時計1の受信処理について、図10および図11のフローチャートも参照して説明する。
図10は、受信制御手段41の手動受信制御部412により実行される手動受信処理を示すフローチャートであり、図11は、衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。
手動受信制御部412は、ステップS11で「YES」と判定すると、測時受信処理を実行する(S12)。
一方、手動受信制御部412は、ステップS11でNOと判定すると、ユーザーにより手動測位受信操作が行われたか否かを判定する(S13)。手動受信制御部412は、ユーザーによりボタン73が第2設定時間(6秒以上)押されて手動測位受信操作が行われた場合に、ステップS13で「YES」と判定し、測位受信処理を実行する(S14)。
また、ステップS12の測時受信処理およびステップS14の測位受信処理が完了すると、手動受信制御部412は、通常時刻を表示する通常時刻表示モードに戻す。
次に、ステップS12の測時受信処理およびステップS14の測位受信処理における受信処理について説明する。なお、測時受信処理および測位受信処理では、捕捉する衛星の数や取得する情報は相違するが、位置情報衛星100のサーチ、トラッキングなどの受信処理は同じであるため、まとめて説明する。なお、自動受信制御部411で行われる測時モードでの受信処理もステップS12の測時受信処理と同じであるため、説明を略す。
前述したように、受信制御手段41は、現在上空に存在し衛星信号を受信できる衛星を把握していないコールドスタート状態で受信制御を行う。
ここで、最初に実行される位置情報衛星(GPS衛星およびGLONASS衛星)100の検索は、設定可能な閾値のうち、最も高い閾値が設定されて実行される。例えば、感度閾値を、−130dBm、−135dBm、−140dBmの3段階に設定できる場合、受信制御手段41は、最も高い−130dBmを設定して位置情報衛星100の検索を実行する。このため、受信装置30は、受信レベルが−130dBm以上の位置情報衛星を検索する。
なお、GPS衛星およびGLONASS衛星の各検索処理(S21,S22)の詳細については後述する。
ここで、受信制御手段41は、ステップS21,S22で、GPS衛星およびGLONASS衛星の両方の衛星を捕捉した場合、GPS衛星のトラッキングと、GLONASS衛星のトラッキングとを排他的に実行する。すなわち、図12に示すように、GPSおよびGLONASSの各航法メッセージデータは、50bps(毎秒50ビット)の速度で送られているため、各ビットのデータ間隔は20msecである。この20msecのデータ間隔の中で、GPSおよびGLONASSの各トラッキング処理が排他的に実行される。すなわち、GPSおよびGLONASSの各トラッキング処理は同時には実行されず、GPSのトラッキング処理の後にGLONASSのトラッキング処理が行われる。
また、受信制御手段41は、GPS衛星信号をトラッキングするときにはRF部31のGPS処理部31Aと、ベースバンド部35のGPS衛星トラッキング部37Aとを機能(動作)させる。また、GLONASS衛星信号をトラッキングするときには、RF部31のGLONASS処理部31Bと、ベースバンド部35のGLONASS衛星トラッキング部37Bとを機能(動作)させる。したがって、これらも排他的に機能し、同時には動作させない。
なお、同じ種類の衛星を複数捕捉している場合も、各衛星信号のトラッキングは時分割で排他的に実行される。例えば、GPS衛星を4つ捕捉している場合、各GPS衛星信号のトラッキングは時分割で行われる。このため、1つのGPS衛星信号のトラッキング処理時間が1msecであれば、4つのGPS衛星信号のトラッキング処理時間は4msecとなる。この場合でも、20msecのデータ間隔の中で4msecの処理時間であるため、残りの16msecはトラッキング処理を休止できる。さらに、GPS衛星を4つ、GLONASS衛星を4つ捕捉している場合でも、計8つの衛星信号のトラッキング処理時間が1msec×8=8msecであれば、残りの12msecはトラッキング処理を休止できる。
そして、受信制御手段41は、ステップS25の時刻修正処理が行われると、今回の受信処理を終了する。
ここで、受信処理では、前述したように、最初に実行される位置情報衛星(GPS衛星およびGLONASS衛星)100の検索は、感度閾値「−130dBm」にて実行される。本実施形態では、感度閾値「−130dBm」にて位置情報衛星が検索されない場合、感度閾値を徐々に下げて、より受信レベルが低い衛星信号も取得できる処理がなされる。例えば、本実施形態では、感度閾値を「−135dBm」、「−140dBm」に下げて、最大3回の位置情報衛星の検索がなされる。
ステップS26において、所定回数(3回)の検索を繰り返したと判定すると(S26でYES)、受信制御手段41は、受信処理を終了する。
次に、ステップS21,S22における衛星検索処理の詳細について、図13のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS21のGPS衛星の検索処理は、衛星信号検索部36のGPS衛星信号検索部36Aが図13のフローチャートに基づいて実行し、ステップS22のGLONASS衛星の検索処理は、衛星信号検索部36のGLONASS衛星信号検索部36Bが図13のフローチャートに基づいて実行する。
衛星信号検索部36は、衛星検索処理を開始すると、まず衛星検索順を示す変数Iを1に初期化する(S31)。衛星信号検索部36では、検索順をあらかじめ設定しておく必要がある。本実施形態では、GPS衛星信号検索部36Aは、図14に示すように、GPSの衛星番号PRNによって衛星検索順を設定している。また、GLONASS衛星信号検索部36Bは、図15に示すように、チャンネル番号によって衛星検索順を設定している。
したがって、GPS衛星信号検索部36Aは、I=1の場合、衛星番号PRNが1のGPS衛星を検索する。また、GLONASS衛星信号検索部36Bは、I=1の場合、チャンネルが−7のGLONASS衛星を検索する。
なお、GPS衛星およびGLONASS衛星の検索順は、図14,15に示すものに限らない。GPS衛星の場合は、衛星番号PRNが1から昇順に並ぶものに限らず、たとえば、衛星番号PRNが10、2、30、23…のようにランダムな順番で検索してもよい。GLONASS衛星の場合も、チャンネルの番号をランダムにして検索してもよい。
したがって、GPS衛星信号検索部36Aは、D=1の場合、GPSの中心周波数1575.42MHzでGPS衛星を検索する。また、GLONASS衛星信号検索部36Bは、D=1の場合、チャンネルの値で設定される周波数でGLONASS衛星を検索する。
なお、周波数分解能は、受信レベルの感度閾値に応じて変更されるため、変数Dとドップラー周波数との関係は周波数分解能の設定値毎に用意されている。すなわち、感度閾値が低くなるほど、周波数分解能の値は小さくしている。このため、検索処理のステップ数も感度閾値が低くなると多くなり、その分、検索時間も長くなる。
衛星信号検索部36は、相関値が高ければ、その衛星が存在することが判るので、その衛星を捕捉したと判定する(S34でYES)。衛星信号検索部36は、衛星を捕捉したと判定した場合(S34でYES)、捕捉した衛星のC/Aコードを衛星トラッキング部37に出力する(S35)。これにより、衛星トラッキング部37では、捕捉した位置情報衛星100を追従し、衛星信号を受信してデータをデコードする。
衛星信号検索部36は、ステップS36でNOと判定した場合、変数Dに1を加算し(S37)、更新された変数Dに対応するドップラー周波数を用いて、ステップS33の相関処理を実行する。
一方、衛星信号検索部36は、所定数の衛星が捕捉されていないと判定した場合(ステップS38でNO)、検索の開始から所定時間が経過したかを判定する(S39)。
この所定時間は、検索対象のすべての衛星を検索するのに必要な時間を考慮して設定され、例えば60秒である。
一方、衛星信号検索部36は、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS39でNO)、すべての衛星を検索したかを判定する(S40)。すなわち、GPS衛星を検索している場合は、衛星検索順を示す変数Iがその最大値である32になっていれば、すべてのGPS衛星を検索したと判定する。また、GLONASS衛星を検索している場合は、衛星検索順を示す変数Iがその最大値である14になっていれば、すべてのGLONASS衛星を検索したと判定する。
衛星信号検索部36は、ステップS40でNOと判定した場合、Iに1を加算し(S41)、更新された変数Iに対応する衛星番号(GPS衛星の場合)やチャンネル(GLONASS衛星の場合)を用いて、ステップS32〜S40の検索処理を繰り返す。
ここで、GPS衛星およびGLONASS衛星の検索処理に要する時間について説明する。図17は、感度閾値に対するGPS衛星およびGLONASS衛星の検索時間である。
位置情報衛星100の検索(探索)にかかる時間は、前記感度閾値(閾値)の値によって異なってくる。前記閾値が低いほど、探索時間は長くなる。すなわち、前記閾値が高い場合には、受信レベルが高い位置情報衛星100のみが捕捉対象となり、探索時のドップラー周波数の周波数分解能を低く(周波数の変化量を大きく)設定できるため、図17に示すように、1衛星の検索時間も短くなり、すべての位置情報衛星100の探索にかかる時間は短く、消費電力も小さくできる。一方で、閾値が低い場合には、受信レベルが低い位置情報衛星100も捕捉対象となり、探索時の周波数分解能を高く(周波数の変化量を小さく)設定する必要があるため、図17に示すように、1衛星の検索時間も長くなり、すべての位置情報衛星100の探索にかかる時間も長く、消費電力も大きくなる。
このため、感度閾値が低くなると、すべてのGPS衛星の検索時間およびすべてのGLONASS衛星の検索時間も長くなる。
したがって、図13のステップS39における所定時間は、これらの検索時間を考慮して設定され、例えば、最も検索時間が長くなる感度閾値−140dBmのGPS衛星の検索時間(30.6秒)よりも長い時間(例えば60秒)に設定すればよい。また、ステップS39における所定時間を、検索対象の衛星の種類と、感度閾値とで求められる衛星検索時間に応じて設定してもよい。
上述した第1実施形態における電子時計1(衛星信号受信装置)によれば、以下の効果を奏する。
受信装置30に、GPS衛星信号を検索してトラッキングするGPS受信部30Aと、GLONASS衛星信号を検索してトラッキングするGLONASS受信部30Bとを設けたので、GPS衛星およびGLONASS衛星の2種類の衛星を検索、トラッキングすることができる。このため、1種類の衛星のみを検索して受信する場合に比べて、利用可能な衛星数が増加し、例えば、周囲を高層ビルに囲まれた場所で受信する場合でも、ビル間の隙間などから衛星を捕捉できる可能性が向上し、時刻情報や位置情報の取得に成功する確率も向上できる。
その上、アナログ回路であるGPSアナログ処理部33A、GLONASSアナログ処理部33Bを、各衛星の種類毎に設けたので、各処理部33A,33Bを各衛星信号の処理用に効率化でき、1つのアナログ処理部で複数種類の衛星信号を処理する場合に比べて消費電流を低減できる。したがって、この点でも電池容量の小さい腕時計において、複数の衛星測位システムを実現できる。
前述の通り、前記閾値が高い方が、位置情報衛星の探索時間を短くできる。このため、本実施形態によれば、例えば、前記閾値を第2閾値(−135dBm)に固定して探索を行う場合と比べて、早期に受信信号レベルが高い位置情報衛星を捕捉できる。
そして、受信信号レベルが高い位置情報衛星の方が、取得情報の受信成功率は高い。このため、早期に受信信号レベルが高い位置情報衛星を捕捉できることで、取得情報の受信により早期に成功でき、消費電力を低減できる。
一方で、受信信号レベルが低い位置情報衛星は、前記閾値を第2閾値や第3閾値に設定した探索で捕捉できるため、位置情報衛星100を1つも捕捉できない可能性が低下し、特に、測時受信処理で受信に成功する確率を向上できる。
検索時間は、例えば、図17のステップ1(感度閾値が−130dBm)で捕捉できる受信信号レベルであるGPS衛星が2機、GLONASS衛星が2機存在し、ステップ2(感動閾値が−135dBm)で捕捉できる受信信号レベルであるGPS衛星が2機、GLONASS衛星が2機存在する場合は以下の通りである。
本実施形態では、GPS衛星とGLONASS衛星の両方を検索できるので、ステップ1(−130dBm)の検索で、GPS衛星が2機とGLONASS衛星が2機の合計4機を捕捉することができる。このため、すべてのGPS衛星を検索する時間である10.2秒と、すべてのGLONASS衛星を検索する時間である4.2秒の合計である14.4秒が衛星の検索時間となる。したがって、デコード時間および計算時間の合計値である20秒と合計すると受信時間は34.4秒である。
これに対し、GLONASS衛星を検索せずにGPS衛星のみを検索した場合は、4機を捕捉するのにステップ1だけでなく、ステップ2(−135dBm)まで必要となる。ステップ1(−130dBm)ですべてのGPS衛星を検索する時間は10.2秒であり、ステップ2(−135dBm)ですべてのGPS衛星を検索する時間は20.4秒である。このため、合計の検索時間は30.6秒となる。したがって、デコード時間および計算時間の合計値である30秒と合計すると受信時間は60.6秒である。
すなわち、本実施形態では、受信処理における時刻情報や位置情報を取得するまでの受信時間が短くなるため、使用者であるユーザーが受信開始から終了までの待つ時間が短くなり、利便性を向上できる。
また、二次電池130の電池容量が30mAHであり、受信を行う時の消費電流を10mAの場合、GPS衛星とGLONASS衛星を検索した時の受信時間が前述のとおり34.4秒であると、約314回受信することができる。一方、GPS衛星のみを検索した時の受信時間が前述の通り60.6秒であると、約178回受信することができる。
したがって、GPS衛星とGLONASS衛星を検索した時の受信回数は、GPS衛星のみを検索した時と比較して約1.8倍多くすることができる。すなわち、本実施形態では、電子時計1の受信回数を多くすることができ、利便性を向上させることができる。
第1実施形態の電子時計1は、GPS衛星およびGLONASS衛星の2種類の衛星を検索する場合に、GPS衛星を優先して検索し(S21)、次にGLONASS衛星を検索していた(S22)。これに対し、第2実施形態の電子時計は、最初にどちらの衛星を優先して検索するかを判定して検索するものである。このため、図18に示す第2実施形態の受信処理において前記第1実施形態と同じ処理については同一符号を付し、説明を簡略する。
一方、衛星信号検索部36は、ステップS51でNOと判定すると、第1実施形態とは逆に、GLONASS衛星の検索処理(S22)、GPS衛星の検索処理(S21)の順序で衛星検索処理を実行する。
すなわち、ステップS21のGPS衛星の検索を優先した場合、GPS衛星のみで所定の衛星数(測時受信処理の場合は1機、測位受信処理の場合は4機)が捕捉された場合は、衛星信号検索部36はGLONASS衛星の検索処理S22を実行せずにトラッキング処理S23を実行する。
また、ステップS22のGLONASS衛星の検索を優先した場合、GLONASS衛星のみで所定の衛星数(測時受信処理の場合は1機、測位受信処理の場合は4機)が捕捉された場合は、衛星信号検索部36はGPS衛星の検索処理S21を実行せずにトラッキング処理S23を実行する。
トラッキング処理S23以降の各処理S23〜S27は、前記第1実施形態と同じ処理であるため、説明を省略する。
このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の作用効果が得られる上、位置情報衛星100を検索する際に、ステップS51でGPS衛星およびGLONASS衛星のどちらを優先するかを判定しているので、優先した衛星検索処理で所定数の衛星を捕捉できる確率を向上できる。すなわち、前回の捕捉数で優先する衛星の種類を設定している場合は、受信場所や受信時刻などが同じであれば、同じ種類の衛星を捕捉できる可能性が高い。従って、ステップS51で優先して検索する衛星の種類を選択することで、所定数の衛星を早期に捕捉できる。
そして、優先して検索した位置情報衛星100で所定の衛星数が捕捉できた場合(S52またはS53でYES)は、衛星検索処理を停止してトラッキング処理S23に進むため、衛星検索処理時間を短縮できる。このため、検索処理時の消費電流を低減できる。
例えば、タイムゾーンとして現在設定されている地域によって、優先する位置情報衛星100の種類を設定してもよい。すなわち、電子時計1のユーザーが滞在する現在の地域の国の全地球航法衛星システム(GNSS)の衛星を優先して受信しても良い。例えば、現在設定されている地域がアメリカであれば、GPS衛星を優先し、ロシアであれば、GLONASS衛星を優先すればよい。
また、GPS衛星とGLONASS衛星とを比較すると、低緯度から中緯度においてはGPS衛星のほうが衛星を捕捉しやすく、高緯度では軌道傾斜角がGPS衛星に比べて高いGLONASS衛星のほうが衛星を捕捉しやすい。したがって、現在地の緯度に応じて優先する位置情報衛星100の種類を設定してもよい。
第3実施形態の電子時計1は、1つの閾値で両方の衛星の検索処理を行った際に、所定の衛星数が捕捉された場合は、トラッキングのみを継続し、それ以降の衛星の検索処理を行わないものである。
このため、図19に示す第3実施形態の受信処理において前記第1実施形態と同じ処理については同一符号を付し、説明を簡略する。
そして、受信制御手段41は、受信に成功したかを判定する(S61)。受信に成功したかの判定方法は前記各実施形態と同じである。
受信制御手段41は、ステップS61で受信に成功したと判定すると(S61でYES)、衛星信号から取得した時刻情報に基づいて現在時刻を修正し(S25)、受信処理を終了する。
受信制御手段41は、ステップS62でYESと判定された場合、つまり受信に成功せずに所定時間経過した場合は、受信処理を終了する。
受信制御手段41は、ステップS26でNOと判定すると、前記実施形態と同じく閾値を変更し(S27)、GPS衛星の検索処理S21から処理を繰り返す。
また、受信制御手段41は、ステップS26でYESと判定すると、受信処理を終了する。
このような第3実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の作用効果が得られる上、GPS衛星の検索処理S21、GLONASS衛星の検索処理S22で、所定数の衛星を捕捉した場合には、検索処理を停止するため、閾値を変更して新たな検索処理を行うことがなく、その分、消費電流を低減できる。特に、閾値を低下させて新たな検索処理を行うと、検索処理時間も長くなり、消費電流も増大するが、本実施形態では検索処理に比べて消費電流が低いトラッキング処理を継続するだけであるため、受信処理時の消費電力も低減できる。
なお、第3実施形態においても、第2実施形態の優先して検索する衛星の判定処理(S51,S52,S53)を組み込んで実行してもよい。
第4実施形態の電子時計1Aは、図20に示すように、受信中に現在捕捉している全地球航法衛星システム(GNSS)等の衛星測位システムの種類を示す捕捉衛星表示装置80を備える。
捕捉衛星表示装置80は、インジケーター針81と、目盛82とを備える。インジケーター針81は、捕捉している位置情報衛星100の種類を表示する。すなわち、インジケーター針81は、GPS衛星のみを捕捉している場合は「GPS」の文字を指示し、GLONASS衛星のみを捕捉している場合は「GLO」の文字を指示し、GPS衛星およびGLONASS衛星を捕捉している場合は「GPS&GLO」の文字を指示する。
これにより、電子時計1Aのユーザーは、現在、捕捉している衛星の種類を容易に把握できる。
例えば、リューズ71やボタン72〜74の操作で衛星の選択モードに移行し、10時位置のボタン72を押した回数で衛星の種類を選択できる場合、ボタン72を押す毎に、インジケーター針81が「GPS」、「GLO」、「GPS&GLO」を順次指示する。そして、ユーザーが選択した衛星の種類をインジケーター針81が指示する状態で、衛星の選択モードを解除することで、捕捉対象の衛星の種類が確定する。したがって、入力装置70によって、位置情報衛星の種類を設定する設定装置が構成される。
このようにユーザーが捕捉対象の衛星の種類を手動選択できる場合には、ユーザーが現在地などの情報で捕捉しやすい衛星を選択できるため、衛星捕捉処理時間を短くでき、消費電流を低減できる。
第5実施形態の電子時計1は、図21に示すように、GPS衛星の検索処理時にGPS衛星に加えて、準天頂衛星システム(QZSS)の準天頂衛星を検索対象に加えた点が相違する。
すなわち、GPS衛星は、地球上の全ての地域で捕捉できる衛星軌道になっているが、昨今、日本において準天頂衛星システム(QZSS)として、特定の一地域の上空に長時間とどまる軌道をとる衛星が打ち上げられて実用化が始まっている。準天頂衛星からはGPS衛星と同様のL1 C/A信号が出力されており、中心周波数も同一であるため、GPS衛星の1衛星として使用することができる。したがって、GPS処理部31A、GPS衛星信号検索部36A、GPS衛星トラッキング部37Aを用いて、準天頂衛星も検索してトラッキングすることができる。
準天頂衛星システムは、日本で常に天頂付近に1機の衛星が見えるように、複数の軌道面にそれぞれ配置された衛星を組合せて利用する衛星システムで、これらの軌道は、所定の軌道傾斜角(赤道面からの軌道面の傾き)で、地球の自転と同じ周期で地球を回っている。衛星が常に天頂方向にあるため、山やビル等に影響されず日本全国をほぼ100%カバーし、高精度の衛星測位サービスの提供が可能となる。
なお、準天頂衛星が高緯度上空で滞空できるのは公転周期の内の一部にすぎないので、3機程度の衛星を軌道上に配置しておき、常に1機が上空に現れるようにすることが考えられている。
現在1機のみ運用であるが、今後、準天頂軌道3機、静止軌道1機の衛星がすべて打ち上げられる予定であり、2018年以降GPS網に加わる準天頂衛星は4機になる予定である。1機の準天頂衛星が仰角の高い天頂付近にいるのは1日8時間程度だが、準天頂衛星システム4機体制が稼働する状態では、日本からGPS衛星を3機追加したのと同じ状態になる。
また、図21では、準天頂衛星の検索順をGPS衛星の後に設定しているので、準天頂衛星を受信できない地域でGPS衛星の検索処理が行われた場合も、GPS衛星を先に検索して捕捉できるので、検索処理を短時間で行うことができる。
さらに、前回の測位受信時に取得した位置情報や、ユーザーが設定したタイムゾーンによって、ユーザーが準天頂衛星を捕捉できる地域に滞在していることが判定できる場合には、GPS衛星を検索する前に準天頂衛星を優先して検索してもよい。この場合、準天頂衛星を早期に捕捉できる可能性が高いため、効率の良い衛星の検索が可能となり、受信時間が短くなる。特に、1つの衛星を捕捉すればよい測時受信時には、短時間で受信処理を終了でき、低消費電流化に貢献する。
さらに、準天頂衛星を利用できる地域においては、衛星を早期に見付けるための軌道情報(アルマナック、エフェメリス)が無い状態で、受信を開始するコールドスタート時に、準天頂衛星を優先して検索することで、検索にかかる時間を短縮することができ、受信時間を短くすることができる。
さらに、前回の測位受信時に取得した位置情報や、ユーザーが設定したタイムゾーンによって、準天頂衛星を利用できない地域で受信処理を行ったことが判定できる場合には、GPS衛星の検索時に準天頂衛星を検索しないように設定してもよい。この場合、準天頂衛星を利用できない場合に、準天頂衛星を検索しないので、無駄な検索処理を無くすことができ、受信時間が長くなることも防止できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、GPS衛星またはGLONASS衛星の一方の種類のすべての衛星を所定数捕捉するまで検索し、その後に他方の種類のすべての衛星を所定数捕捉するまで検索していたが、GPS衛星とGLONASS衛星を交互に検索しても良い。この交互に検索するときには、GPS衛星とGLONASS衛星とを1機ずつ交互に検索してもよいし、2機以上の所定数ずつ交互に検索してもよい。
なお、第一受信部であるGPS受信部30Aおよび第二受信部であるGLONASS受信部30Bを順番に機能させる場合、少なくともGPS受信部30Aの検索機能(GPS処理部31A、GPS衛星信号検索部36A)を非機能状態に切り替えてから、GLONASS受信部30Bの検索機能(GLONASS処理部31B、GLONASS衛星信号検索部36B)を機能状態に切り替えることが好ましい。各GPS受信部30A、GLONASS受信部30Bを機能させた場合、位置情報衛星100を捕捉する検索機能を実行している場合が最も消費電流が大きくなるため、このタイミングをずらすことで、消費電流のピーク値を低減できるためである。
例えば、GPSやGLONASSに加えて、Beidou(中国)の衛星信号を受信する場合、Beidouは中心周波数やC/AコードがGPSやGLONASSと異なるため、RF部31にはBeidou用のアナログ回路であるBeidou処理部を設け、ベースバンド部35にはBeidou衛星信号検索部およびBeidou衛星トラッキング部を設け、これらによって第三受信部を設ける必要がある。
そして、受信制御手段41は、例えば、図22に示すように、感度閾値を設定して検索を行う各ステップ1〜3において、3種類の衛星を順次検索するように制御する。
このように位置情報衛星100の種類を増やせば、ステップ1の高い感度閾値で捕捉できる衛星が増えるので、短時間での受信が可能となり、消費電流も低減できる。
これらのGNSSにおいては、GPSと、GLONASS、Beidouは中心周波数(Center Freq.)が異なるため、RF部31においては、全く同じアナログ処理部では動作させることは困難であり、効率も低下するため、それぞれの専用のアナログ処理部を設けることが好ましい。一方で、GPSとQZSSとGALILEOは中心周波数が1575.42MHzで全く同じなので、同じアナログ処理部で処理することができる。
また、ベースバンド部35においては、GPSとGLONASS、Beidou、GALILEOはC/Aコード関係のパラメータが異なるため、全く同じ処理部(衛星信号検索部36、衛星トラッキング部37)では動作させることは困難であるため、それぞれの処理部を設けることが好ましい。一方、GPSとQZSSは前記パラメータも全く同じなので、同じ処理部(衛星信号検索部36、衛星トラッキング部37)で処理することができる。
RF部31における消費電流は、概略、受信する周波数に依存する。周波数が高いほど消費電流が大きくなるため、図23の中では、GLONASSの消費電流がもっとも大きくなる。
ベースバンド部35における消費電流は、概略、チップレート(コード周波数)に依存する。チップレート(コード周波数)が高いほど多くの処理が必要となるため、消費電流も大きくなる。
そして、衛星検索時の消費電流は、RF部31およびベースバンド部35の合計の消費電流で求められる。したがって、各受信部の消費電流は、受信するGNSSの種類によって相違する。そして、複数種類のGNSSの衛星を検索する際に、検索時の消費電流が小さい順に検索することが好ましい。すなわち、空の開けている環境の良い場所で受信した時に、最初のGNSSの検索で十分な数の衛星を捕捉できた場合に、その時点で衛星検索を終了することで、消費電流の低い受信が可能となるためである。したがって、検索時の電流が、GPSが20mA、GLONASSが22mA、Beidouが24mAの時には、GPS、GLONASS、Beidouの順番で検索することが好ましい。
Claims (12)
- 第一の種類の位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する第一受信部と、
第二の種類の位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する第二受信部と、
ソーラー発電装置と、
前記ソーラー発電装置で発電された電力を蓄電する蓄電装置と、を有し、
前記第一受信部は、前記第一の種類の位置情報衛星を捕捉する検索機能を有し、
前記第二受信部は、前記第二の種類の位置情報衛星を捕捉する検索機能を有し、
前記第一受信部および前記第二受信部は、前記蓄電装置に蓄電された電力で動作し、
前記第一受信部および前記第二受信部は、前記検索機能の実行時の消費電流が低い受信部から順番に且つ排他的に前記検索機能を機能させ、前記複数種類の位置情報衛星を検索する過程で、所定数の位置情報衛星を捕捉したら検索を終了する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記第一の種類の位置情報衛星は、GPS衛星であり、
前記第二の種類の位置情報衛星は、GLONASS衛星またはBeidou衛星であることを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記第一の種類の位置情報衛星は、GPS衛星および準天頂衛星であり、
前記第二の種類の位置情報衛星は、GLONASS衛星またはBeidou衛星であることを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記位置情報衛星の種類は、前記衛星信号の変調方式および搬送波の中心周波数の少なくとも一方が異なる位置情報衛星であることを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記第一受信部および前記第二受信部は、捕捉した位置情報衛星の衛星信号をトラッキングするトラッキング機能を有し、
前記第一受信部および前記第二受信部は、前記トラッキング機能を、衛星信号の1ビットの航法メッセージが送信される期間内で排他的に機能させることを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記第一受信部および前記第二受信部は、非機能時には、一部の部品に電流を流して機能時に比べて消費電流が低いアイドル状態に制御されることを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記第一受信部および前記第二受信部は、前記衛星信号の受信レベルが設定した閾値以上の位置情報衛星を検索して捕捉し、
前記複数種類の位置情報衛星をすべて検索した際は、前記閾値を変更して再度位置情報衛星を検索することを特徴とする電子時計。 - 請求項7に記載の電子時計において、
前記第一受信部および前記第二受信部は、前記複数種類の位置情報衛星をすべて検索する毎に、前記閾値を低くすることを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記第一受信部および前記第二受信部は、少なくとも1つの位置情報衛星を捕捉して衛星信号を受信し、受信した衛星信号から取得した情報に基づいて時刻情報を算出する測時受信処理を行う
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記第一受信部および前記第二受信部は、少なくとも4つの位置情報衛星を捕捉して衛星信号を受信し、受信した衛星信号から取得した情報に基づいて位置情報を算出する測位受信処理を行う
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の電子時計において、
捕捉中の位置情報衛星の種類を表示する表示装置を備えることを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の電子時計において、
第三の種類の位置情報衛星から送信される衛星信号を受信し、前記蓄電装置に蓄電された電力で動作する第三受信部を有し、
前記第三受信部は、前記第三の種類の位置情報衛星を捕捉する検索機能を有し、
前記第一受信部、前記第二受信部、前記第三受信部は、前記検索機能の実行時の消費電流が低い受信部から順番に且つ排他的に前記検索機能を機能させ、前記複数種類の位置情報衛星を検索する過程で、所定数の位置情報衛星を捕捉したら検索を終了する
ことを特徴とする電子時計。
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