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JP6546115B2 - 超電導マグネット装置 - Google Patents

超電導マグネット装置 Download PDF

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JP6546115B2
JP6546115B2 JP2016068759A JP2016068759A JP6546115B2 JP 6546115 B2 JP6546115 B2 JP 6546115B2 JP 2016068759 A JP2016068759 A JP 2016068759A JP 2016068759 A JP2016068759 A JP 2016068759A JP 6546115 B2 JP6546115 B2 JP 6546115B2
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Description

本発明は、超電導マグネット装置に関するものである。
従来、超電導コイルを超電導状態で使用することによって高い磁場を生じさせる超電導マグネット装置が知られている。一般に、超電導マグネット装置は、超電導コイルと、超電導コイルを収容する真空容器と、真空容器に装着された電極部材と、超電導コイルと電極部材とを接続する導電部材(銅線等)と、真空容器に装着されており超電導コイルを冷却するための冷凍ユニットと、を備えている。このような超電導マグネット装置では、冷凍機によって超電導コイルが極低温に冷却される一方、電極部材は、真空容器に装着されているため、常温(300K程度)下に置かれる。ここで、電極部材は、銅線等の導電部材を介して超電導コイルに接続されているので、冷凍機からの冷熱が導電部材を介して電極部材に伝達し、これにより電極部材に霜が付着する場合がある。この課題に対応する技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1では、電極ピンへの霜の付着を抑制するために、超電導コイルと電極ピンとを接続する銅線の一部が真空容器の内面に押し当てられている。このため、冷凍機からの冷熱が銅線を介して電極ピンに至る途中で真空容器へ伝達する。これにより、前記冷熱が真空容器から放熱されるので、電極ピンの冷え過ぎに起因する当該電極ピンへの霜の付着が抑制される。
特開2009−277951号公報
特許文献1に記載の超電導マグネット装置では、真空容器からの冷熱の放熱量がより多く確保されることが望ましい。また、真空容器がステンレスからなる場合、真空容器のうち銅線が押し当てられた部位の外面に前記部位に対応する形状に霜が付着することが懸念される。
本発明の目的は、電極部材及び真空容器の双方への霜の付着を抑制可能な超電導マグネット装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、超電導マグネット装置であって、超電導コイルと、前記超電導コイルを収容する輻射シールドと、前記超電導コイルと前記輻射シールドとを冷却する冷凍ユニットと、前記輻射シールドを収容する真空容器と、前記真空容器に設けられた電極部材と、前記電極部材と前記超電導コイルとを接続する導電部材と、を備え、前記真空容器は、前記超電導コイルを収容する容器本体と、前記容器本体に接続されており前記冷凍ユニットを包囲する包囲部と、を有し、前記導電部材は、筒状の外周面を有しており前記包囲部の内面に対して絶縁部材を介して熱的に接触可能な接触部を有し、前記包囲部は、当該包囲部の径方向について少なくとも前記接触部と重なる部位の表面を含む放熱部を有し、前記放熱部の熱伝導率は、ステンレスの熱伝導率よりも高い、超電導マグネット装置を提供する。
本超伝導マグネット装置では、導電部材から真空容器の包囲部への冷熱の入熱量が確保され、しかも、その冷熱は、放熱部から有効に放散されるので、電極部材及び真空容器の双方への霜の付着が抑制される。具体的に、接触部は、筒状の外周面を有していることにより包囲部の内面に対して熱的に面接触又はそれに近い状態で接触するので、接触部から包囲部への冷熱の入熱量が確保される。換言すれば、導電部材から電極部材への冷熱の入熱量が低減される。よって、電極部材への霜の付着が抑制される。なお、包囲部と接触部との電気的な接触は、絶縁部材により遮断される。そして、放熱部の熱伝導率がステンレスの熱伝導率よりも高いので、冷凍ユニットから超電導コイル及び接触部を介して包囲部に伝達された冷熱は、放熱部から有効に放散される。よって、包囲部への霜の付着も抑制される。
この場合において、前記接触部が前記絶縁部材を介して前記包囲部の内面に密着するように当該接触部を前記包囲部に押し付ける押付部をさらに有することが好ましい。
このようにすれば、接触部の包囲部の内面への接触圧力がより高まるので、つまり、接触部と包囲部との熱的接触がより強固になるので、接触部から包囲部への冷熱の入熱量がより確実に確保される。
さらにこの場合において、前記接触部は、前記包囲部の内面に沿うように当該包囲部の周方向に沿って延びる形状を有する接触部本体と、前記接触部本体の一方側の端部に接続された第1対向部と、前記接触部本体の他方側の端部に接続されており、前記周方向について前記第1対向部と対向する第2対向部と、を有し、前記押付部は、前記第1対向部と前記第2対向部とが前記周方向に互いに離間するように前記第1対向部に対して前記第2対向部を付勢することによって前記接触部本体を前記包囲部に押し付け、前記押付部の熱伝導率は、前記接触部の熱伝導率よりも低いことが好ましい。
この態様では、押付部が各対向部を付勢することにより接触部本体が外向きに広がるように変形しようとするので、接触部本体が直接包囲部に向けて押し付けられる場合に比べて接触部本体と包囲部との強固な熱的接触状態が簡単に構築される。また、押付部の熱伝導率が接触部のそれよりも低いので、超電導コイルから電極部材に向かって伝達する冷熱は、押付部ではなく主に接触部本体を経由する。よって、接触部から包囲部への冷熱の入熱量が効果的に確保される。
また、前記超電導マグネット装置において、前記包囲部は、筒状に形成されているとともに前記容器本体に接続されておりかつステンレスからなる筒部をさらに有し、前記放熱部は、アルミニウムからなり、前記筒部のうち当該筒部の径方向について少なくとも前記接触部と重なる部位の外面を被覆する形状を有することが好ましい。
このようにすれば、接触部を介してステンレスからなる筒部に進入した冷熱が、ステンレスの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有するアルミニウムからなる放熱部を介して有効に放散される。
以上のように、本発明によれば、電極部材及び真空容器の双方への霜の付着を抑制可能な超電導マグネット装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の超電導マグネット装置の概略を示す断面図である。 図1に示す接触部の近傍の拡大図である。 図2のIII−III線での断面図である。 押付部の近傍の拡大図である。 押付部の近傍の斜視図である。 包囲部の側面図である。
本発明の一実施形態の超電導マグネット装置について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図1に示されるように、超電導マグネット装置は、超電導コイル10と、ヘリウム槽14と、輻射シールド20と、真空容器30と、電極部材40と、導電部材50と、冷凍ユニット80と、を備えている。
超電導コイル10は、超電導体(超電導物質)からなる線材を巻枠に巻回することにより得られるコイルである。
ヘリウム槽14は、超電導コイル10と液体ヘリウム12とを収容する。ヘリウム槽14は、ステンレスからなる。このヘリウム槽14には、冷凍ユニット80の一部を包囲する筒部15が接続されている。ヘリウム槽14で液体ヘリウム12が蒸発することにより生じたヘリウムガスは、筒部15内の冷凍ユニット80で冷却されることにより凝縮する。これにより生じた液体ヘリウム12は、ヘリウム槽14に滴下する。
輻射シールド20は、ヘリウム槽14及び筒部15を被覆する形状を有している。輻射シールド20は、アルミニウムからなる。輻射シールド20は、当該輻射シールド20外からヘリウム槽14への熱の侵入を抑制する。輻射シールド20は、ヘリウム槽14を収容する胴部22と、胴部22に接続されており筒部15を取り囲む円筒部24と、を有する。
真空容器30は、輻射シールド20を被覆する形状を有している。真空容器30内は真空に保たれる。これにより真空容器30内への熱の侵入が抑制される。真空容器30は、容器本体32と、包囲部34と、上壁35と、を有する。
容器本体32は、超電導コイル10、ヘリウム槽14及び輻射シールド20の胴部22を収容する。具体的に、容器本体32は、円筒状の内周壁及び円筒状の外周壁を有しており、これら内周壁及び外周壁間の空間に超電導コイル10、ヘリウム槽14及び輻射シールド20の胴部22を収容している。図1に示されるように、超電導コイル10、ヘリウム槽14、輻射シールド20の胴部22及び容器本体32は、それぞれ、その中心軸が水平となる姿勢で配置されている。容器本体32は、ステンレスからなる。
包囲部34は、容器本体32に接続されており冷凍ユニット80の一部を包囲する。本実施形態では、包囲部34は、円筒状に形成されている。この包囲部34の詳細については後述する。
上壁35は、包囲部34の上端部に接続されている。上壁35には、電極部材40及び冷凍ユニット80が接続されている。
冷凍ユニット80は、真空容器30(本実施形態では上壁35)に対して着脱自在に接続可能である。冷凍ユニット80は、第1冷却ステージ81と、第2冷却ステージ82と、を有する。
第1冷却ステージ81は、輻射シールド20に接続される。第2冷却ステージ82は、ヘリウム槽14から上方に延びる筒部15内に配置される。冷凍ユニット80の駆動部83が駆動されると、第1冷却ステージ81の温度は、30K〜60Kとなり、第2冷却ステージ82の温度は、4K程度となる。本実施形態では、駆動部83が駆動されると、輻射シールド20は、当該輻射シールド20の温度が約40K〜90Kとなるまで冷却され、また、ヘリウム槽14内の液体ヘリウム12の気化により生じたヘリウムガスは、第2冷却ステージ82に冷却されることによって凝縮する。
本実施形態では、容器本体32には、別の包囲部34Aが接続されており、この別の包囲部34Aに取り付けられた上壁に別の冷凍ユニット80Aが取り付けられている。なお、この冷凍ユニット80Aの構造は、前記冷凍ユニット80のそれとほぼ同じであるので、説明を省略する。
導電部材50は、超電導コイル10と電極部材40とを接続する。具体的に、導電部材50は、超電導コイル10と輻射シールド20とを接続する低温側導体52と、輻射シールド20と電極部材40とを接続する高温側導体60と、を有する。
低温側導体52は、酸化物リード54を含む。酸化物リード54は、外部から超電導コイル10への熱の侵入を抑制しつつ電極部材40から超電導コイル10に電気を通すことが可能な導体である。酸化物リード54は、第1冷却ステージ81と同じ温度レベルの部材に接続される。本実施形態では、酸化物リード54は、第1冷却ステージ81に固定されたプレートに接続されている。酸化物リード54は、銅線56を介して超電導コイル10と接続されている。
高温側導体60は、包囲部34の内面に接触する接触部62を含んでいる。接触部62は、筒状の外周面を有しており、絶縁部材(図示略)を介して包囲部34の内面に熱的に接触している。本実施形態では、接触部62として銅ブスバーが用いられている。接触部62の一端は、銅線72を介して電極部材40に接続されており、接触部62の他端は、銅線72を介して酸化物リード54に接続されている。具体的に、接触部62は、電極部材40のプラス極と酸化物リード54との間に設けられたプラス側接触部と、電極部材40のマイナス極と酸化物リード54との間に設けられたマイナス側接触部と、を有している。これらプラス側接触部及びマイナス側接触部は、互いに同じ構造を有している。このため、以下では、一方の接触部について説明する。図4及び図5に示されるように、接触部62は、接触部本体64と、第1対向部66と、第2対向部68と、を有する。
接触部本体64は、包囲部34の内面に沿うように当該包囲部34の周方向に沿って延びる形状を有している。つまり、本実施形態では、接触部本体64は、円筒状の外周面を有している。接触部本体64は、前記絶縁部材を介して包囲部34の内周面に熱的に接触している。
第1対向部66は、接触部本体64の一方側の端部に接続されている。第1対向部66は、接触部本体64の一方側の端部から当該接触部本体64の径方向の内側に向かって延びる形状を有している。第1対向部66と接触部本体64との角部には、銅線72を取り付けるための第1取付台70が固定(溶接)されている。図2及び図3に示されるように、第1取付台70に接続された銅線72は、酸化物リード54に接続されている。
第2対向部68は、接触部本体64の他方側の端部に接続されている。第2対向部68は、接触部本体64の周方向について第1対向部66と対向する。第2対向部68は、接触部本体64の他方側の端部から当該接触部本体64の径方向の内側に向かって延びる形状を有している。第2対向部68と接触部本体64との角部には、銅線72を取り付けるための第2取付台71が固定(溶接)されている。図2及び図3に示されるように、第2取付台71に接続された銅線72は、電極部材40に接続されている。
本実施形態の超電導マグネット装置は、押付部90をさらに備えている。押付部90は、接触部本体64の外面が前記絶縁部材を介して包囲部34の内面に密着するように当該接触部本体64を包囲部34に押し付ける。具体的に、押付部90は、第1対向部66と第2対向部68とが前記周方向に互いに離間するように(接触部本体64の径が拡大するように)第1対向部66に対して第2対向部68を付勢することによって接触部本体64を包囲部34に押し付ける。押付部90の熱伝導率は、接触部62の熱伝導率よりも低い。このため、超電導コイル10から電極部材40に向かう冷熱は、押付部90ではなく主に接触部62を経由する。本実施形態では、押付部90は樹脂からなる。
押付部90は、ボルト92と、ナット94と、を有している。第1対向部66には、ボルト92の軸部の挿通を許容する貫通孔が形成されており、第1取付台70には、前記軸部を受け入れることが可能な凹部が形成されている。図4及び図5に示されるように、ナット94は、ボルト92の軸部が前記貫通孔内及び前記凹部内に位置するとともにボルト92の頭部が第2対向部68に当接している状態で前記軸部に取り付けられている。ナット94は、ボルト92の頭部が第2対向部68を押圧した状態における第1対向部66に対するボルト92の頭部の位置を固定する(ボルト92が緩まないようにロックする)。このため、ナット94に対してボルト92が回転されることにより、第1対向部66及び第2対向部68間の距離が変更される。例えば、第1対向部66及び第2対向部68間の距離が大きくなるようにボルト92を回転させるにしたがって、接触部本体64の包囲部34に対する接触圧力が次第に大きくなる(接触部本体64と包囲部34との熱的接触がより強固になる)。
ここで、包囲部34について説明する。包囲部34は、筒部36と、放熱部38と、を有している。
筒部36は、当該筒部36の中心軸が容器本体32の中心軸と直交する姿勢で容器本体32に接続されている。筒部36は、ステンレスからなる。本実施形態では、筒部36には、連結筒37a及び蓋部37bが接続されている。連結筒37aは、筒部36の側部に接続されている。蓋部37bは、連結筒37aに対して着脱自在に接続可能である。
放熱部38は、筒部36に固定されている。放熱部38の熱伝導率は、筒部36の熱伝導率(ステンレスの熱伝導率)よりも高い。本実施形態では、放熱部38は、アルミニウムからなる。放熱部38は、筒部36のうち筒部36の径方向について少なくとも接触部62と重なる部位の表面を被覆する。本実施形態では、図2及び図6に示されるように、放熱部38は、筒部36の外周面の半分以上の領域を被覆する形状(連結筒37aを回避しながら筒部36の周方向に連続的につながる形状)を有している。放熱部38の面積は、筒部36のうち接触部62と重なる部位の表面積の10倍以上に設定されることが好ましい。放熱部38は、当該放熱部38の内周面が筒部36の外周面に密着するようにバンド39により筒部36に固定されている。
以上に説明したように、本実施形態の超電導マグネット装置では、当該装置の運転中における導電部材50から真空容器30の包囲部34への冷熱の入熱量が確保され、しかも、その冷熱は、放熱部38から有効に放散されるので、電極部材40及び真空容器30の双方への霜の付着が抑制される。具体的に、接触部62は、筒状の外周面を有していることにより包囲部34の内面に対して熱的に面接触又はそれに近い状態で接触するので、接触部62から包囲部34への冷熱の入熱量が確保される。換言すれば、導電部材50から電極部材40への冷熱の入熱量が低減される。よって、電極部材40への霜の付着が抑制される。なお、包囲部34と接触部62との電気的な接触は、絶縁部材により遮断される。そして、放熱部38の熱伝導率がステンレスの熱伝導率よりも高いので、冷凍ユニット80から超電導コイル10及び接触部62を介して包囲部34に伝達された冷熱は、放熱部38から有効に放散される。よって、包囲部34への霜の付着も抑制される。
また、超電導マグネット装置は、接触部62を包囲部34の内面に押し付ける押付部90を有している。このため、接触部62の包囲部34の内面への接触圧力がより高まるので、つまり、接触部62と包囲部34との熱的接触がより強固になるので、接触部62から包囲部34への冷熱の入熱量がより確実に確保される。
より具体的には、押付部90は、第1対向部66に対して第2対向部68を付勢することによって接触部本体64を包囲部34の内面に押し付ける。この態様では、押付部90が各対向部66,68を付勢することにより接触部本体64が外向きに広がるように変形しようとするので、接触部本体64が直接包囲部34に向けて押し付けられる場合に比べて接触部本体64と包囲部34との強固な熱的接触状態が簡単に構築される。
また、押付部90の熱伝導率は、接触部62の熱伝導率よりも低いので、超電導コイル10から電極部材40に向かって伝達する冷熱は、押付部90ではなく主に接触部本体64を経由する。よって、接触部62から包囲部34への冷熱の入熱量が効果的に確保される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、液体ヘリウム12及びヘリウム槽14は省略されてもよい。この場合、超電導コイル10は、冷凍ユニット80の第2冷却ステージ82に接続されたプレートを介して冷凍ユニット80に冷却される。
また、筒部36は、アルミニウムにより構成されてもよい。この場合、筒部36及び放熱部38は一体的に形成されることが好ましい。
また、筒部36は、円筒状に限られない。筒部36は、多角筒状に形成されてもよい。この場合、接触部本体64は、筒部36の内周面に沿う形状に形成される。
また、押付部90は、第1対向部66と第2対向部68とが筒部36の周方向に互いに離間するように第1対向部66に対して第2対向部68を付勢するものであれば、ボルト92及びナット94に限られない。例えば、押付部90として、第1対向部66に対して第2対向部68を付勢可能でかつ接触部62の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する弾性部材が採用されてもよい。ただし、上記実施形態のように押付部90としてボルト92及びナット94を採用することにより、接触部本体64の包囲部34への押付力の調整が容易になる。
10 超電導コイル
14 ヘリウム槽
20 輻射シールド
30 真空容器
32 容器本体
34 包囲部
36 筒部
38 放熱部
40 電極部材
50 導電部材
52 低温側導体
54 酸化物リード
56 銅線
60 高温側導体
62 接触部
64 接触部本体
66 第1対向部
68 第2対向部
72 銅線
80 冷凍ユニット
81 第1冷却ステージ
82 第2冷却ステージ
90 押付部
92 ボルト
94 ナット

Claims (4)

  1. 超電導マグネット装置であって、
    超電導コイルと、
    前記超電導コイルを収容する輻射シールドと、
    前記超電導コイルと前記輻射シールドとを冷却する冷凍ユニットと、
    前記輻射シールドを収容する真空容器と、
    前記真空容器に設けられた電極部材と、
    前記電極部材と前記超電導コイルとを接続する導電部材と、を備え、
    前記真空容器は、
    前記超電導コイルを収容する容器本体と、
    前記容器本体に接続されており前記冷凍ユニットを包囲する包囲部と、を有し、
    前記導電部材は、筒状の外周面を有しており前記包囲部の内面に対して絶縁部材を介して熱的に接触可能な接触部を有し、
    前記包囲部は、当該包囲部の径方向について少なくとも前記接触部と重なる部位の表面を含む放熱部を有し、
    前記放熱部の熱伝導率は、ステンレスの熱伝導率よりも高い、超電導マグネット装置。
  2. 請求項1に記載の超電導マグネット装置において、
    前記接触部が前記絶縁部材を介して前記包囲部の内面に密着するように当該接触部を前記包囲部に押し付ける押付部をさらに有する、超電導マグネット装置。
  3. 請求項2に記載の超電導マグネット装置において、
    前記接触部は、
    前記包囲部の内面に沿うように当該包囲部の周方向に沿って延びる形状を有する接触部本体と、
    前記接触部本体の一方側の端部に接続された第1対向部と、
    前記接触部本体の他方側の端部に接続されており、前記周方向について前記第1対向部と対向する第2対向部と、を有し、
    前記押付部は、前記第1対向部と前記第2対向部とが前記周方向に互いに離間するように前記第1対向部に対して前記第2対向部を付勢することによって前記接触部本体を前記包囲部に押し付け、
    前記押付部の熱伝導率は、前記接触部の熱伝導率よりも低い、超電導マグネット装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の超電導マグネット装置において、
    前記包囲部は、筒状に形成されているとともに前記容器本体に接続されておりかつステンレスからなる筒部をさらに有し、
    前記放熱部は、アルミニウムからなり、前記筒部のうち当該筒部の径方向について少なくとも前記接触部と重なる部位の外面を被覆する形状を有する、超電導マグネット装置。

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