JP6545497B2 - 硬化性組成物およびその製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 硬化性ウレタン樹脂、及び液状エポキシ樹脂から選ばれる少なくとも1種の硬化性樹脂(X)と、
下記要件(y−1)〜(y−2)を満たすα−オレフィン(共)重合体からなる消泡剤(Y)と
溶剤(Z)(ただし、前記消泡剤(Y)に該当するものを除く。)と
を含有する硬化性組成物:
(y−1)1H−NMRから測定されるメチル基指標が25〜60%である(ここで、当該メチル基指標とは、上記α−オレフィン(共)重合体を重クロロホルム中に溶解させて1H−NMRを測定し、重クロロホルム中のCHCl3に基づく溶媒ピークをリファレンス(7.24ppm)としたときにおける、0.50〜2.20ppmの範囲内にあるピークの積分値に対する、0.50〜1.15ppmの範囲内にあるピークの積分値の割合をいう。);
(y−2)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求められる重量平均分子量(Mw)が500〜50,000である。
[3] 前記硬化性樹脂(X)が硬化性ウレタン樹脂である、前記[1]または[2]に記載の硬化性組成物。
[4] 前記消泡剤(Y)の使用量が、硬化性樹脂(X)100重量部当たり、0.001〜20重量部である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[5] 前記消泡剤(Y)を構成するα−オレフィン(共)重合体の前記メチル基指標が25〜40%であることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[6] 前記消泡剤(Y)を構成するα−オレフィン(共)重合体の前記メチル基指標が40〜60%であることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[7] 前記溶剤(Z)がオイルである、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[8] 前記溶剤(Z)が有機溶剤である、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[9] 前記消泡剤(Y)と前記溶剤(Z)とをあらかじめ混合し、さらに前記硬化性樹脂(X)と混合して、前記[1]〜[8]のいずれかに記載の硬化性組成物を得ることを特徴とする硬化性組成物の製造方法。
KV40(Y)/KV40(YZ) ≧2
[11] 前記溶剤(Z)がオイルである、前記[9]または[10]に記載の硬化性組成物の製造方法。
[12] 前記溶剤(Z)が有機溶剤である、前記[9]または[10]に記載の硬化性組成物の製造方法。
[13] 前記[1]〜[8]のいずれかに記載の硬化性組成物から形成された成形体。
[14] 前記[1]〜[8]のいずれかに記載の硬化性組成物を含む塗料。
[15] 前記[1]〜[8]のいずれかに記載の硬化性組成物から形成された防水材。
[16] 前記[1]〜[8]のいずれかに記載の硬化性組成物から形成された塗膜。
本発明の硬化性組成物は、成形体、塗料、弾性塗装材、防水材等の各種用途に用いることができる。
本発明の硬化性組成物は、以下に示す硬化性樹脂(X)、消泡剤(Y)、および溶剤(Z)を含む。
本発明に係る硬化性組成物を構成する硬化性樹脂(X)は、(X−1)硬化性ウレタン樹脂及び(X−2)液状エポキシ樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の硬化性樹脂である。
本発明において、硬化性樹脂(X)となりうる成分の1つとして、硬化性ウレタン樹脂(X−1)が挙げられる。本発明で用いられる硬化性ウレタン樹脂(X−1)は、従来公知のものを含め種々の硬化性ウレタン樹脂であってもよく、一般的に、活性水素基含有化合物と過剰の有機ポリイソシアネートが大気中の水分存在下で反応して硬化する一液硬化型と、有機ポリイソシアネートを含むA液と活性水素基含有化合物を含むB液とからなり、このA液とB液を、使用の直前に所定の比率に計量、混合することにより硬化に供せられる二液硬化型とに大別される。本発明においては、硬化性ウレタン樹脂(X−1)は、一液硬化型と二液硬化型のいずれの形態で使用してもよい。硬化速度の調整が容易である二液硬化型の形態が好ましい。
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、2,4'−または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、4,4'−トルイジンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルエーテルジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート;
1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートなどの芳香環含有脂肪族ジイソシアネート;
トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−または、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエートなどの脂肪族ジイソシアネート;
1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4'−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンなどの脂環族ジイソシアネート;並びに
これらのジイソシアネートのカルボジイミド変性体、ビウレット変性体、アロファネート変性体、二量体、および三量体
など、通常のポリウレタン樹脂の製造に使用される有機ポリイソシアネートを挙げることができる。また、これらの有機ポリイソシアネートは1種単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミン、ポリオキシアルキレンポリアミンなどの脂肪族ポリアミン;
イソホロンジアミン、ノルボルネンジアミン、水添キシリレンジアミンなどの脂環式ポリアミン;
キシリレンジアミンなどの芳香環含有脂肪族ポリアミン;
3,5−ジエチル−2,4−ジアミノトルエン、3,5−ジエチル−2,6−ジアミノトルエン、4,4'−ジアミノジフェニルメタン、2,4−トリレンジアミン、2,6−トリレンジアミン、1,1'−ジクロロ−4,4'−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,1',2,2'−テトラクロロ−4,4'−ジアミノジフェニルメタン、1,3,5−トリエチル−2,6−ジアミノベンゼン、3,3',5,5'−テトラエチル−4,4'−ジアミノジフェニル−メタン、N,N'−ビス(t−ブチル)−4,4'−ジアミノジフェニル−メタン、ジ(メチルチオ)トルエンジアミンなどのアミン価180〜700の芳香族ポリアミンが挙げられる。
エチレングリコール、プロパンジオール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、アルカンジオール(炭素数:7〜22)、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、アルカン−1,2−ジオール(炭素数:17〜20)、水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジオール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、キシレングリコール、ビスヒドロキシエチレンテレフタレート、ビスフェノールA、ビスフェノールFなどの低分子ジオール;
グリセリン、2−メチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルペンタン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−3−ブタノール、および炭素数8〜24の脂肪族トリオールなどの低分子トリオール;
ペンタエリスリトールなどの、1分子中に4つ以上の水酸基を有する低分子ポリオール;
ジエチレングリコール、ジペンタエリスリトール、ジトリメチロールプロパンなど、上記低分子ジオール、上記低分子トリオール、および上記1分子中に4つ以上の水酸基を有する低分子ポリオールをそれぞれ分子間で脱水縮合して得られる対応多価アルコールエーテル;
テトラヒドロフランの開環重合によって得られるポリテトラメチレングリコール;
ひまし油などの天然油脂ポリオール;
ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオールなどのポリオレフィンポリオール、およびこれらの水素添加物
などを挙げることができる。
前記の低分子ジオール、低分子トリオール、ジアミンまたは3官能以上のポリアミンと、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドとの付加反応によって得られるポリオキシアルキレンポリオール;
前記低分子ジオール、低分子トリオールを出発物質としてε−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラクトンを開環重合して得られるポリエステルポリオール;
前記低分子ジオール、低分子トリオールを出発物質としてエチレンカーボネートを開環重合して得られるポリカーボネートポリオール;
前記低分子ジオールおよび低分子トリオールからなる群から選択される少なくとも1種のポリオールと、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、1,1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパン、3−メチル−3−エチルグルタール酸、アゼライン酸、セバチン酸、その他の脂肪族ジカルボン酸(炭素数:11〜13)、ヘット酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物との反応によって得られるポリエステルポリオール
が挙げられる。ここで、前記カルボン酸の誘導体としては、無水シュウ酸、無水コハク酸、無水2−アルキル(炭素数:12〜18)コハク酸などの酸無水物、シュウ酸ジクロリド、アジピン酸クロライド、セバチン酸クロライドなどの酸ハライドが挙げられる。
本発明では、上述したように、上記硬化性ウレタン樹脂(X−1)として、二液硬化型硬化性ウレタン樹脂を好適に採用することができる。
本発明で用いる液状エポキシ樹脂(X−2)としては、常温で液状のエポキシ樹脂であれば特に制限なく公知のものを使用することができる。具体的には、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂;グリシジルエステル型エポキシ樹脂、例えば、ヘキサヒドロフタル酸グリシジルエステル、ダイマー酸グリシジルエステル;グリシジルアミン型エポキシ樹脂、例えば、トリグリシジルイソシアヌレート、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン;線状脂肪族エポキサイド、例えば、エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油;脂環族エポキシサイド、例えば、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチルカルボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルカルボキシレートなどが挙げられ、単独でも、2種以上の混合物として使用しても良い。これらの中でも、得られる硬化物の機械的物性や耐熱性に優れ、工業的入手が容易である点から、ビスフェノール型エポキシ樹脂を含有することが好ましい。
エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル及びペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、水素化ビスフェノールAジグリシジルエーテルなど、脂肪族多価アルコールのグリシジルエーテル;
ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールジグリシジルエーテルなど、脂肪族ポリエーテルポリオールのグリシジルエーテル
などが挙げられる。好ましくは、常温で100mPa・s以下の粘度を有する多価アルコールのグリシジルエーテルまたは多価アルコールに1種以上のアルキレンオキサイドを付加することによって得られるポリエーテルポリオールのグリシジルエーテルである。また、本発明において液状エポキシ樹脂の粘度を低減させる目的で用いられるエポキシ化合物は、上記低粘度脂肪族エポキシ化合物に限られず、例えば、レゾルシノールジグリシジルエーテルなど、芳香族グリシジルエーテルのうち比較的粘度の低いものや、ジグリシジルアニリンなど、芳香族グリシジルアミンのうち比較的粘度の低いものであってもよい。これらのエポキシ化合物は、1種単独で使用しても、2種以上を混合して使用しても良い。
本発明に係る硬化性組成物を構成する消泡剤(Y)として、α−オレフィン(共)重合体が用いられる。本発明において消泡剤(Y)となるα−オレフィン(共)重合体は、具体的には炭素原子数2〜20のα−オレフィンの(共)重合体である。
メチル基指標は適切なモノマーを選定し重合することで制御可能である。
本発明に係るα−オレフィン(共)重合体は1種単独で用いてもよいし、2種以上のα−オレフィン(共)重合体を併用してもよい。
本発明において消泡剤(Y)を構成するα−オレフィン(共)重合体の好ましい一態様は、1種以上の炭素原子数6〜20のα−オレフィンからなる単量体の(共)重合体である。ここでいう、1種以上の炭素原子数6〜20のα−オレフィンからなる単量体の(共)重合体とは、炭素原子数6〜20のα−オレフィン単独重合体、または、炭素原子数6〜20のα−オレフィンに対応する構成単位を1種以上含む炭素原子数6〜20のα−オレフィン共重合体である。本明細書において、このようなα−オレフィン(共)重合体を、便宜上「高級α−オレフィン(共)重合体」と呼ぶ場合がある。更に、必要に応じて50モル%を超えない範囲で、エチレン及び/または炭素原子数3〜5のα−オレフィンを共重合成分として導入することもできる。このような高級α−オレフィン(共)重合体は一般的にPAOと総称される。
これらのα−オレフィンは1種単独でまたは2種以上組合せて用いることができる。
高級α−オレフィン(共)重合体(PAO)は、低規則性構造を有すると分子内にわずかな組成分布を有し、硬化性組成物との相容性を適切に制御しやすくなるため、好ましい。
本発明においてα−オレフィン(共)重合体の好ましい別の一態様はエチレン・炭素原子数3以上のα−オレフィン共重合体(以下、「エチレン・α−オレフィン共重合体」とも呼ぶ。)である。エチレン・α−オレフィン共重合体を構成するα−オレフィンとしては、エチレン以外のα−オレフィンが挙げられ、典型例として、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1などの炭素数3〜20のα−オレフィンなどを例示することができる。エチレン・α−オレフィン共重合体中には、これらα−オレフィンを1種単独で用いてもよく、あるいは、2種以上併用してもよい。ただし、本発明では、上記「高級α−オレフィン(共)重合体」との区別のため、エチレン・α−オレフィン共重合体における、炭素原子数6〜20のα−オレフィンに対応する構成単位の含量は50モル%未満とする。これらのα−オレフィンの内では、効果的に結晶性を落としてサンプルを液状にし、硬化性樹脂との相容性を制御して硬化性組成物の消泡性と外観のバランスを改善する点で、炭素数3〜10のα−オレフィンが好ましく、特にプロピレンが好ましい。
本発明において、消泡剤(Y)として用いられるα−オレフィン(共)重合体は、そのままの形であってもよいし、あるいは、グラフト変性によって何らかの極性基を付与されたものであってもよい。変性に利用される極性基を有するビニル化合物には、酸、酸無水物、エステル、アルコール、エポキシ、エーテル等の酸素含有基を有するビニル化合物、イソシアネート、アミド等の窒素含有基を有するビニル化合物、ビニルシラン等のケイ素含有基を有するビニル化合物などを使用することができる。
なお、上記の極性基を有するビニル化合物又はその誘導体が、α−オレフィン(共)重合体にグラフトする位置は特に制限されず、このα−オレフィン(共)重合体の任意の炭素原子に不飽和カルボン酸又はその誘導体が結合していればよい。
上記のような変性α−オレフィン(共)重合体は、従来公知の種々の方法、例えば、次のような方法を用いて調製できる。
いずれの方法も、上記極性基を有するビニル化合物又はその誘導体のグラフトモノマーを効率よくグラフト共重合させるために、ラジカル開始剤の存在下でグラフト反応を行うことが好ましい。
本発明の硬化性組成物における消泡剤(Y)の使用量は、上記硬化性樹脂(X)100重量部に対して好ましくは0.001〜20重量部、より好ましくは0.002〜15重量部、さらに好ましくは0.002〜10重量部、さらに好ましくは0.002〜3重量部、さらに好ましくは0.002〜1重量部、さらに好ましくは0.01〜0.4重量部、さらに好ましくは0.01〜0.09重量部、さらに好ましくは0.01〜0.049重量部であることが望ましい。一方、本発明の硬化性組成物全体における消泡剤(Y)の含量は、好ましくは0.0005〜12重量%以下、より好ましくは0.001〜10重量%、より好ましくは0.001〜2重量%、さらに好ましくは0.005〜1重量%、さらに好ましくは0.005〜0.4重量%、さらに好ましくは0.005〜0.2重量%、さらに好ましくは0.005〜0.06重量%、さらに好ましくは0.005〜0.03重量%であることが望ましい。上記硬化性樹脂(X)に対する消泡剤(Y)の割合や硬化性組成物全体における消泡剤(Y)の含量が、それぞれ上記下限値以上であると、消泡剤(Y)による消泡の作用が十分に発揮される。一方、上記硬化性樹脂(X)に対する消泡剤(Y)の割合や硬化性組成物全体における消泡剤(Y)の含量が、それぞれ上記上限値以下であると、得られる硬化性組成物におけるグロスの低下、あるいはブリードアウトが生じにくいので好ましい。
本発明の硬化性組成物を構成する溶剤(Z)としては、オイルや有機溶剤が挙げられる。ここで、オイルとは40℃での動粘度が5mm2/s以上のものを、有機溶剤とは40℃での動粘度が5mm2/s未満のものを指す。オイルは揮発性が低く、硬化性組成物を作成する際の作業環境を悪化させにくい点で好ましい。逆に、有機溶剤は容易に揮発するために硬化性組成物の物性に影響を与えにくいため好ましい。以下に詳しく述べる。また、特に、消泡剤(Y)として用いられる上記α−オレフィン(共)重合体が高い粘度を有する場合、オイルは消泡性を改良する効果が高く、有機溶剤を用いたときには消泡性を改良する効果が充分に得られない場合においても充分な効果が得られることがあるため好ましい。なお、一般に溶剤として用いられうる物質の中には、上記消泡剤(Y)にも該当するものも想定されるが、本発明においてそのような物質は、上記消泡剤(Y)として取り扱うこととし、溶剤(Z)としては取り扱わないこととする。
本発明の硬化性組成物における溶剤(Z)成分であるオイルとして、合成油のうち上記消泡剤(Y)に該当しないもの、例えばアルキルベンゼン類、アルキルナフタレン類、イソブテンオリゴマーまたはその水素化物、パラフィン類、ポリオキシアルキレングリコール、ジアルキルジフェニルエーテル、ポリフェニルエーテル、エステル等を使用することもできる。
本発明の硬化性組成物は、上記硬化性樹脂(X)および上記消泡剤(Y)のほか、その他の構成成分として、必要に応じて触媒(硬化剤)、溶剤、可塑剤、充填剤(フィラー)、着色剤、添加剤などを含有することができる。ここで、上記硬化性樹脂(X)として二液硬化型ウレタン樹脂(すなわち、(X−1)硬化性ウレタン樹脂のうち、二液硬化型のウレタン樹脂)を用いる場合においては、これら「その他の構成成分」はB液に予め混合して調整するのが好ましい。
本発明の硬化性組成物には、上記硬化性樹脂(X)の硬化を促進させることを目的として、触媒が含有されうる。
本発明の硬化性組成物には、必要に応じて可塑剤が含有されていてもよい。
可塑剤としては、特に限定されないが、たとえば、フタル酸ジブチル(略称:DBP)、フタル酸ジオクチル(別称:フタル酸ビス2−エチルヘキシル、略称:DEHP、DOP、DEHA)、フタル酸ジイソノニル(略称:DINP)、等の無水フタル酸とアルコールのエステル、アジピン酸ジオクチル(別称:アジピン酸ビス2−エチルヘキシル、略称:DEHA、DOA)等のアジピン酸とアルコールのエステル 、燐酸トリクレジル、燐酸トリオクチル、エポキシ化大豆油、変性ひまし油が挙げられる。これらの中で、フタル酸系可塑剤がブリードアウトを生じにくく、好適に用いることができる。本発明における可塑剤の含有量は、本発明の硬化性組成物に含まれる硬化性樹脂(X)100重量部に対して100重量部以下、好ましくは1〜80重量部、さらに好ましくは5〜50重量部程度であることが望ましい。一方、硬化性組成物全体における含量は、50重量%以下、好ましくは1〜40重量%、1〜30重量%が好ましい。
本発明の硬化性組成物には、必要に応じて充填剤が含有されていてもよい。
充填剤としては、無機充填材が好ましく、マイカ、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、グラファイト、ステンレス、アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、亜鉛華などの粉末充填剤;ガラス繊維や金属繊維などの繊維状充填剤などを挙げることができる。本発明における充填剤の含有量は、本発明の組成物に含まれる硬化性樹脂(X)100重量部に対して150重量部以下、好ましくは10〜120重量部、さらに好ましくは30〜100重量部程度であることが望ましい。硬化性組成物全体における含量は、60重量%以下、好ましくは10〜55重量%、20〜50重量%が好ましい。
本発明の硬化性組成物には、必要に応じて適宜着色剤が含有されていてもよい。
着色剤としては、特に限定されないが、たとえば、二酸化チタン、カーボンブラック、弁柄、酸化クロム、ウルトラマリン、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルーが挙げられる。
その他添加剤としては、従来公知の消泡剤、レベリング剤、色別れ防止剤、安定剤、シランカップリング剤、有機化合物系及び無機化合物系の滑剤、耐光安定剤、酸化防止剤、リン系加工熱安定剤、帯電防止剤などが挙げられる。特に、酸化防止剤、耐光安定剤は、その後の組成物の用途に応じて、適宜、添加することが好ましい。本発明の目的を損なわない範囲で、他の樹脂、エラストマー等を添加しても良い。
本発明の硬化性組成物は、上述した硬化性樹脂(X)と、上述した消泡剤(Y)と、溶剤(Z)とを必須成分として含有する組成物である。
このような本発明の硬化性組成物は、上述した硬化性樹脂(X)、上述した消泡剤(Y)、溶剤(Z)、および、任意で用いられる上記「その他の構成成分」を、公知の手法により混合することにより得ることができる。
KV40(Y)/KV40(YZ) ≧2 ・・・(1)
KV40(Y)/KV40(YZ) ≧4 ・・・(2)
本発明の硬化性組成物を硬化させる条件としては常温、熱硬化のいずれでも良い。
以下の実施例および比較例において、各物性は、以下の方法により測定あるいは評価した。
ASTM D 445に基づき、キャノン社製全自動粘度計CAV−4を用いて測定を行った。
下記の高速GPC測定装置により決定した。
高速GPC測定装置:東ソー社製HLC8320GPC
移動相:THF(和光純薬工業社製、安定剤不含有、液体クロマトグラフィー用グレード)
カラム:東ソー社製TSKgel Super MultiporeHZ−M 2本を直列連結した。
サンプル濃度:5mg/mL
移動相流速:0.35mL/分
測定温度:40℃
検量線用標準サンプル:東ソー社製PStQuick MP−M
日本電子(株)製EX270型核磁気共鳴装置を用い、溶媒として重クロロホルム,試料濃度として55mg/0.6mL、測定温度として室温、観測核として1H(270MHz)、シーケンスとしてシングルパルス、パルス幅として6.5μ秒(45°パルス)、繰り返し時間として5.5秒、積算回数としては16回、ケミカルシフトの基準値として重クロロホルム中のCHCl3に基づく溶媒ピークの7.24ppmを用いて測定した。
エチレン・α−オレフィン共重合体のエチレン含量は、上記のようにして測定された13C−NMRスペクトルから、「高分子分析ハンドブック」(朝倉書店 2008年発行 初版 P184〜211)、G.J.Ray(Macromolecules,10,773(1977))、J.C.Randall(Macro−molecules,15,353(1982))、K.Kimura(Polymer,25,4418(1984))らの報告に基づいて求めた。
B値=POE/(2PO・PE)
(式中、PEおよびPOは、それぞれエチレン・α−オレフィン共重合体中に含有される、エチレン成分のモル分率およびα−オレフィン成分のモル分率であり、POEは、全ダイアド(dyad)連鎖数に対するエチレン・α−オレフィン交互連鎖数の割合である。)
PE、POおよびPOE値は、下記のようにして測定された13C−NMRスペクトルから、前述の公知の文献に基づいて求めた。
日本電子(株)製ECP500型核磁気共鳴装置を用い、溶媒としてオルトジクロロベンゼン/重ベンゼン(80/20容量%)混合溶媒,試料濃度として55mg/0.6mL、測定温度として120℃、観測核として13C(125MHz)、シーケンスとしてシングルパルスプロトンデカップリング、パルス幅として4.7μ秒(45°パルス)、繰り返し時間として5.5秒、積算回数としては1万回以上、ケミカルシフトの基準値として27.50ppmを用いて測定した。
消泡剤として用いた高級α−オレフィン(共)重合体および液状エチレン・プロピレン共重合体の融点は、いずれもセイコーインスツルメント社製X−DSC−7000を用いて測定した。簡易密閉できるアルミサンプルパンに約8mgのサンプルを入れてDSCセルに配置し、DSCセルを窒素雰囲気下にて室温から、150℃まで10℃/分で昇温し、次いで、150℃で5分間保持した後、10℃/分で降温し、DSCセルを−100℃まで冷却した(降温過程)。次いで、−100℃で5分間保持した後、10℃/分で150℃まで昇温し、昇温過程で得られるエンタルピー曲線が極大値を示す温度を融点(Tm)とし、融解に伴う吸熱量の総和を融解熱量(ΔH)とした。ピークが観測されないか、融解熱量(ΔH)の値が1J/g以下の場合、融点(Tm)は観測されないとみなした。融点(Tm)、および融解熱量(ΔH)の求め方はJIS K7121に基づいて行った。
得られた硬化性組成物を目視にて観察し、表面に残った気泡の数の多少により下記の通り評価を行った。
○:気泡が観察されない
△:わずかに気泡が観察される
×:一面が気泡に覆われている
各実施例・比較例で得られた硬化物について、JIS Z8741 に準拠する形で、Gloss Meter VG7000(日本電色工業社製)を用いて60°表面グロスを測定した。
なお、ここで測定した60°表面グロスは、屈折率1.567であるガラス表面において規定された入射角60°での鏡面光沢度0.1001を100%としたときの鏡面光沢度に相当する。
エチレン−α−オレフィン共重合体は以下の重合例に従い製造した。なお、得られたエチレン−α−オレフィン共重合体について、必要に応じて、下記方法で水添操作を実施した。
内容積1Lのステンレス製オートクレーブに0.5重量%Pd/アルミナ触媒のヘキサン溶液100mLおよびエチレン−α−オレフィン共重合体の30重量%ヘキサン溶液500mLを加え、オートクレーブを密閉した後、窒素置換を行なった。次いで、撹拌をしながら140℃まで昇温し、系内を水素置換した後、水素で1.5MPaまで昇圧して15分間水添反応を実施した。
〔合成例1〕
[メチルフェニルメチレン(η5−シクロペンタジエニル)(η5−2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリドの合成
(i)6−メチル−6−フェニルフルベンの合成
窒素雰囲気下、200mL三口フラスコにリチウムシクロペンタジエン7.3g (101.6mmol)および脱水テトラヒドロフラン100mLを加えて攪拌した。溶液をアイスバスで冷却し、アセトフェノン15.0g(111.8mmol)を滴下した。その後、室温で20時間攪拌し、得られた溶液を希塩酸水溶液でクエンチした。ヘキサン100mLを加えて可溶分を抽出し、この有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。その後、溶媒を留去し、得られた粘性液体をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で分離し、目的物(赤色粘性液体)を得た。
窒素雰囲気下、100mL三口フラスコに2,7−ジ−t−ブチルフルオレン2.01g(7.20mmol)および脱水t−ブチルメチルエーテル50mLを添加した。氷浴で冷却しながらn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(1.65M)4.60mL(7.59mmol)を徐々に添加し、室温で16時間攪拌した。6−メチル−6−フェニルフルベン1.66g(9.85mmol)を添加した後、加熱還流下で1時間攪拌した。氷浴で冷却しながら水50mLを徐々に添加し、得られた二層の溶液を200mL分液漏斗に移した。ジエチルエーテル50mLを加えて数回振った後水層を除き、有機層を水50mLで3回、飽和食塩水50mLで1回洗浄したし。無水硫酸マグネシウムで30分間乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。少量のヘキサンを加えて得た溶液に超音波を当てたところ固体が析出したので、これを採取して少量のヘキサンで洗浄した。減圧下で乾燥し、白色固体としてメチル(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)(フェニル)メタン2.83gを得た。
窒素雰囲気下、100mLシュレンク管にメチル(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)(フェニル)メタン1.50g(3.36mmol)、脱水トルエン50mLおよびTHF 570μL(7.03mmol)を順次添加した。氷浴で冷却しながらn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(1.65M)4.20mL(6.93mmol)を徐々に添加し、45℃で5時間攪拌した。減圧下で溶媒を留去し、脱水ジエチルエーテル40mLを添加して赤色溶液とした。メタノール/ドライアイス浴で冷却 しながら四塩化ジルコニウム 728mg(3.12mmol)を添加し、室温まで徐々に昇温しながら16時間攪拌したところ、赤橙色スラリーが得られた。減圧下で溶媒を留去して得られた固体をグローブボックス内に持ち込み、ヘキサンで洗浄した後、ジクロロメタンで抽出した。減圧下で溶媒を留去して濃縮した後、少量のヘキサンを加え、−20℃で放置したところ赤橙色固体が析出した。この固体を少量のヘキサンで洗浄した後、減圧下で乾燥することにより、赤橙色固体として[メチルフェニルメチレン(η5−シクロペンタジエニル)(η5−2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリド1.20gを得た。
[エチレン(η5−シクロペンタジエニル)(η5−2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリドの合成
[エチレン(η5−シクロペンタジエニル)(η5−2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリドは、特許第4367687号公報に記載の方法で合成した。
[ジフェニルシリレン(η5-シクロペンタジエニル)(η5-2,7-ジ-t-ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリドは、J. Organomet. Chem., 509, 63 (1996) に記載の方法で合成した。
充分窒素置換した容量2リットルの攪拌翼付連続重合反応器に、脱水精製したヘキサン1リットルを張り、96mmol/Lに調整した、エチルアルミニウムセスキクロリド(Al(C2H5)1.5・Cl1.5)のヘキサン溶液を500mL/hの量で連続的に1時間供給した後、更に触媒として16mmol/Lに調整したVO(OC2H5)Cl2のヘキサン溶液を500mL/hの量で、ヘキサンを500mL/hの量で連続的に供給した。一方重合器上部から、重合液器内の重合液が常に1リットルになるように重合液を連続的に抜き出した。次にバブリング管を用いてエチレンガスを35L/hの量で、プロピレンガスを35L/hの量で、水素ガスを80L/hの量で供給した。共重合反応は、重合器外部に取り付けられたジャケットに冷媒を循環させることにより35℃で行った。
製造例1において、エチレンガスの供給量、プロピレンガスの供給量、水素ガスの供給量を適宜調整することにより、表2および表3に記載のエチレン・プロピレン共重合体(y−1)および(y−3)〜(y−5)を得た。得られた各エチレン・プロピレン共重合体の分析結果を表2に示す。
[ジフェニルシリレン(η 5 -シクロペンタジエニル)(η 5 -2,7-ジ-t-ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリドによるエチレン/プロピレン共重合
充分に窒素置換した内容積1Lのガラス製重合器にヘプタン250mLを装入し、系内の温度を50℃に昇温した後、エチレンを35L/hr、プロピレンを65L/hr、水素を100L/hrの流量で連続的に重合器内に供給し、撹拌回転数600rpmで撹拌した。次にトリイソブチルアルミニウム0.2mmolを重合器に装入し、次いでMMAO 0.868 mmolと[ジフェニルシリレン(η5-シクロペンタジエニル)(η5-2,7-ジ-t-ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリド0.00288 mmolをトルエン中で15分以上予備混合したものを重合器に装入することにより重合を開始した。その後、エチレン、プロピレン、水素の連続的供給を継続し、50℃で15分間重合を行った。少量のイソブチルアルコールを系内に添加することにより重合を停止した後、未反応のモノマーをパージした。得られたポリマー溶液を、0.2 mol/Lの塩酸100mLで3回、次いで蒸留水100mLで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られたポリマーを80℃の減圧下で一晩乾燥した。その結果、エチレン・プロピレン共重合体(y−6)2.31 gを得た。得られた各エチレン・プロピレン共重合体の分析結果を表2に示す。
[メチルフェニルメチレン(η 5 -シクロペンタジエニル)(η 5 -2,7-ジ-t-ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリドによるエチレン/プロピレン共重合
充分に窒素置換した内容積2Lのステンレス製オートクレーブにヘプタン850mLおよびプロピレン75gを装入し、系内の温度を150℃に昇温した後、水素1.56 MPa、エチレン0.11MPaを供給することにより全圧を3 MPaGとした。次にトリイソブチルアルミニウム0.4 mmol、[メチルフェニルメチレン(η5-シクロペンタジエニル)(η5-2,7-ジ-t-ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリド0.00015 mmolおよびN,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート0.0015 mmolを窒素で圧入し、攪拌回転数を400 rpmにすることにより重合を開始した。その後、エチレンのみを連続的に供給することにより全圧を3 MPaGに保ち、110℃で8分間重合を行った。少量のエタノールを系内に添加することにより重合を停止した後、未反応のエチレン、プロピレン、水素をパージした。得られたポリマー溶液を、0.2 mol/Lの塩酸1000mLで3回、次いで蒸留水1000mLで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られたポリマーを80℃の減圧下で一晩乾燥した。その結果、エチレン・プロピレン共重合体(y−7)25.1 gを得た。得られた各エチレン・プロピレン共重合体の分析結果を表2に示す。
[エチレン(η 5 −シクロペンタジエニル)(η 5 −2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリドによるエチレン/プロピレン共重合
充分に窒素置換した内容積1Lのガラス製重合器にヘプタン250mLを装入し、系内の温度を50℃に昇温した後、エチレンを25L/hr、プロピレンを75L/hr、水素を100L/hrの流量で連続的に重合器内に供給し、撹拌回転数600rpmで撹拌した。次にトリイソブチルアルミニウム0.2mmolを重合器に装入し、次いでMMAO0.688mmolと[エチレン(η5−シクロペンタジエニル)(η5−2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)]ジルコニウムジクロリド0.00230mmolをトルエン中で15分以上予備混合したものを重合器に装入することにより重合を開始した。その後、エチレン、プロピレン、水素の連続的供給を継続し、50℃で15分間重合を行った。少量のイソブチルアルコールを系内に添加することにより重合を停止した後、未反応のモノマーをパージした。得られたポリマー溶液を、0.2mol/lの塩酸100mLで3回、次いで蒸留水100mLで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られたポリマーを80℃の減圧下で一晩乾燥し、エチレン−プロピレン共重合体1.43gを得た。水添操作後の得られた各エチレン・プロピレン共重合体の分析結果を表2に示す。
高級ポリ−α−オレフィン(y−9)〜(y−10)として、以下の市販品を使用した。
y−9: 高級ポリ−α−オレフィン、酸触媒品(エクソンモービルケミカル製、Spectra Syn(商標)40、低規則性構造を有する)
y−10: 高級ポリ−α−オレフィン、酸触媒品(エクソンモービルケミカル製、Spectra Syn(商標)100、低規則性構造を有する)
これらの高級ポリ−α−オレフィンの物性を表3に示す。
z−1:パラフィン系プロセスオイル(出光興産(株)製、ダイアナプロセスオイル PW−100)、100℃動粘度=12mm2/s、40℃動粘度=102mm2/s
z−2: トルエン(関東化学社製)、40℃動粘度<5mm2/s(測定不可)
(A液について)
A液として、イソシアネート含有プレポリマー(三井化学(株)製、ハイプレンP−306A;粘度6,000cps/25℃)を用いた。
ここで、このイソシアネート含有プレポリマーにおけるNCO基含有量は0.69ミリ等量(2.9重量%)である。
ポリエーテルポリオール(三井化学(株)製、MC−506;粘度1,400cps/25℃、ポリアミン含有)105g、軟化剤としてDINP(ジェイ・プラス社製) 124g、触媒としてオクチル酸ビスマス(日東化成(株)製、ネオスタンU−600)4.3gを丸缶に装入し、タービン羽根攪拌機で撹拌しながら徐々に炭酸カルシウム(日東粉化工業(株)製、NS−200)345gを投入し、600rpmで20分撹拌して、B液となる硬化剤を調製した。このB液は、消泡剤(Y)および溶剤(Z)を含まない「B0液」に相当する。
消泡剤(Y)としてエチレン・プロピレン共重合体(y−1)を5g、溶剤(Z)として(z−1)パラフィン系プロセスオイルとを20gを100mlビーカーに測り取り、60℃に加熱しながらマグネチックスターラーで10分間混合し、その後40℃における動粘度をそれぞれ測定した。結果を表6に示す。
上記のように調製したB液24.2gに、消泡剤(Y)と溶剤(Z)の混合物26mgを加え、600rpmで1分間撹拌した。このようにして得られるB液混合物に上記A液25.8gを加え、600rpmで3分間撹拌した後、硬化性組成物を得た。
配合する溶剤(Z)の種類及び配合量を表5の通りに変更し、消泡剤(Y)と溶剤(Z)との混合を室温にて行った以外は実施例1と同様に樹脂硬化し、硬化物を得た。
得られた硬化物の外観を観察した結果を表5に示す。また、消泡剤(Y)と溶剤(Z)との混合物について、40℃における動粘度を測定した結果を表6に示す。
配合する消泡剤(Y)および溶剤(Z)の種類及び配合量を表5の通りに変更した以外は実施例1と同様に樹脂硬化し、硬化物を得た。消泡剤(Y)および溶剤(Z)以外の成分の含有量は、互いの比率を一定とし消泡剤(Y)および溶剤(Z)の添加量に応じて調整した。すなわち、上記A液と上記B液との比率を一定に保ちながら、上記A液と上記B液との合計と消泡剤(Y)および溶剤(Z)との比率を調整した。
得られた硬化物の外観を観察した結果を表5に示す。また、消泡剤(Y)と溶剤(Z)との混合物について、40℃における動粘度を測定した結果を表6に示す。
配合する消泡剤(Y)および溶剤(Z)の種類及び配合量を表5の通りに変更した以外は実施例2と同様に樹脂硬化し、硬化物を得た。消泡剤(Y)および溶剤(Z)以外の成分の含有量は、互いの比率を一定とし消泡剤(Y)および溶剤(Z)の添加量に応じて調整した。すなわち、上記A液と上記B液との比率を一定に保ちながら、上記A液と上記B液との合計と消泡剤(Y)および溶剤(Z)との比率を調整した。
得られた硬化物の外観を観察した結果を表5に示す。また、消泡剤(Y)と溶剤(Z)との混合物について、40℃における動粘度を測定した結果を表6に示す。
消泡剤(Y)および溶剤(Z)を用いなかった以外は実施例1と同様に樹脂硬化し、硬化物を得た。消泡剤(Y)以外の成分の含有量は、互いの比率を一定とし消泡剤(Y)の添加量に応じて調整した。すなわち、上記A液と上記B液との比率を一定に保ちながら、上記A液と上記B液との合計と消泡剤(Y)との比率を調整した。
得られた硬化物の外観を観察した結果を表5に示す。
配合する消泡剤(Y)の配合量を表5の通りに変更し、溶剤(Z)を用いなかった以外は実施例1と同様に樹脂硬化し、硬化物を得た。消泡剤(Y)以外の成分の含有量は、互いの比率を一定とし消泡剤(Y)の添加量に応じて調整した。すなわち、上記A液と上記B液との比率を一定に保ちながら、上記A液と上記B液との合計と消泡剤(Y)との比率を調整した。
得られた硬化物の外観を観察した結果を表5に示す。
配合する溶剤(Z)の配合量を表5の通りに変更し、消泡剤(Y)を用いなかった以外は実施例1と同様に樹脂硬化し、硬化物を得た。溶剤(Z)以外の成分の含有量は、互いの比率を一定とし消泡剤の添加量に応じて調整した。すなわち、上記A液と上記B液との比率を一定に保ちながら、上記A液と上記B液との合計と溶剤(Z)との比率を調整した。
得られた硬化物の外観を観察した結果を表5に示す。
Claims (14)
- 硬化性ウレタン樹脂である硬化性樹脂(X)と、
下記要件(y−1)〜(y−2)を満たすα−オレフィン(共)重合体からなる消泡剤(Y)と
溶剤(Z)(ただし、前記消泡剤(Y)に該当するものを除く。)と
を含有し、
前記消泡剤(Y)の使用量が、硬化性樹脂(X)100重量部に対して、0.002〜3重量部であり、前記溶剤(Z)の使用量が、硬化性樹脂(X)100重量部に対して、0.05〜10重量部である硬化性組成物:
(y−1)1H−NMRから測定されるメチル基指標が25〜60%である(ここで、当該メチル基指標とは、上記α−オレフィン(共)重合体を重クロロホルム中に溶解させて1H−NMRを測定し、重クロロホルム中のCHCl3に基づく溶媒ピークをリファレンス(7.24ppm)としたときにおける、0.50〜2.20ppmの範囲内にあるピークの積分値に対する、0.50〜1.15ppmの範囲内にあるピークの積分値の割合をいう。);
(y−2)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求められる重量平均分子量(Mw)が500〜50,000である。 - 前記消泡剤(Y)が、示差走査熱量分析(DSC)で測定される融点が観測されないことを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
- 前記消泡剤(Y)を構成するα−オレフィン(共)重合体の前記メチル基指標が25〜40%であることを特徴とする請求項1または2に記載の硬化性組成物。
- 前記消泡剤(Y)を構成するα−オレフィン(共)重合体の前記メチル基指標が40〜60%であることを特徴とする請求項1または2に記載の硬化性組成物。
- 前記溶剤(Z)がオイルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 前記溶剤(Z)が有機溶剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 前記消泡剤(Y)と前記溶剤(Z)とをあらかじめ混合し、さらに前記硬化性樹脂(X)と混合して、請求項1〜6のいずれか1項に記載の硬化性組成物を得ることを特徴とする硬化性組成物の製造方法。
- 前記消泡剤(Y)の40℃動粘度(KV40(Y),mm2/s)と、前記消泡剤(Y)と前記溶剤(Z)の混合物の動粘度40℃動粘度(KV40(YZ),mm2/s)とが下記式の関係を満たすことを特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物の製造方法。
KV40(Y)/KV40(YZ) ≧2 - 前記溶剤(Z)がオイルである、請求項7または8に記載の硬化性組成物の製造方法。
- 前記溶剤(Z)が有機溶剤である、請求項7または8に記載の硬化性組成物の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の硬化性組成物から形成された成形体。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の硬化性組成物を含む塗料。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の硬化性組成物から形成された防水材。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の硬化性組成物から形成された塗膜。
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