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JP6541303B2 - 半導体装置およびその使用方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ボディダイオードを有するSiC(炭化珪素)基板に形成したMOS型電界効果トランジスタ(SiC−MOSFET)と、これに逆並列される還流ダイオード、特にSiC−SBD(ショットキーバリアダイオード)を有する半導体装置に関する。
図8は、SiC−MOSFET50の一例を示す断面図である。この断面図は1セル分である。nドレイン領域51上にnドリフト領域52が配置され、nドリフト領域52上にpウェル領域53(=pチャネル領域)が配置される。pウェル領域53の表面層にnソース領域54が配置され、nソース領域54とnドリフト領域52に挟まれたpウェル領域53上にゲート酸化膜55を介してゲート電極56が配置される。ソース電極57は層間絶縁膜58のコンタクトホール59を介してnソース領域54に接続し、ドレイン電極60はnドレイン領域51に接続する。このSiC−MOSFET50はpウェル領域53とnドリフト領域52およびnドレイン領域51からなるボディダイオード61を内蔵している。
前記のボディダイオード61に電流を流すと、SiC−MOSFET50内の結晶成長時に導入された基底面転位が積層欠陥62に成長し、SiC−MOSFET50のオン抵抗を増大させることが知られている。
エピタキシャル成長時にエピタキシャル層と基板の界面(エピ−基板界面)に基底面転位(線欠陥)などの欠陥が形成される。尚、この基底面とはSiC結晶の例えば(0001)面などのC面やSi面であり、基底面転位はこの面に形成された転位のことである。結晶の品質を改善することによって、この基底面転位の発生は抑制することができる。
一方、半導体プロセス中にエピタキシャル層の表面に形成されたイオン注入層を、アニール処理により活性化して拡散層(例えば、pウェル領域53など)を形成する。このイオン注入でイオン注入層直下に形成された基底面転位は、このアニール処理で完全には回復せずに残留する。
ボディダイオード61に電流を流すと、SiC−MOSFET50の内部に電子正孔対再結合エネルギーが供給される。この電子正孔再結合エネルギーは前記の基底面転位を成長させてSiC−MOSFET50の内部に積層欠陥62を形成し、SiC−MOSFET50のオン電圧を上昇させる。つまり、SiC−MOSFET50の通電劣化を引き起こす。
図9は、PL(フォトルミネッセンス)法で観察した積層欠陥62のスケッチ図であり、同図(a)は通電前の図、同図(b)は通電後の図である。観察はSiC−MOSFET50の表面電極(ソース電極57やゲート電極56)を除去して行なった。同図(a)の通電前は積層欠陥62が観察されないが、同図(b)の通電後では、積層欠陥62が面内に多数分布している。これはエピ−基板界面における基底面転位やイオン注入とその後にアニール処理により導入された基底面転位が、ボディダイオード61に電流を流すことで積層欠陥62へと成長することを示している。
特許文献1には、SiC基板に対し、半導体プロセス前にPL(フォトルミネッセンス)マッピングおよびUV(紫外線)照射をすることにより、積層欠陥を成長させ、欠陥を有する基板に形成されたデバイスを除去することでスクリーニングを実施することが記載されている。
また、特許文献2には、SiC−MOSFETのボディダイオードへ通電による欠陥の成長を防止するために、逆並列接続したSiC−SBDのオン電圧をボディダイオードの通電開始電圧よりも低くし、ボディダイオードへの通電を阻止することが記載されている。
また、特許文献3には、SiC−MOSFETのボディダイオードへ通電による欠陥の成長を防止するために、まずは還流時の電圧を検知する。次にこの検知した電圧がしきい値電圧以上のときにSiC−MOSFETにゲート電圧を印加してチャネルを開く。そしてソース領域からドレイン領域に向かって電流を流し、ボディダイオードに流れる電流を軽減する。これによって、欠陥の成長を防止することが記載されている。
特開2009−88547号公報 特開2007−305836号公報 特開2008−17237号公報
しかし、前述のSiC−MOSFET50のオン抵抗の増大を検出するためには、ボディダイオード61に100時間以上の通電が必要になる。このためボディダイオード61への通電をスクリーニング試験として採用することは困難である。
また、前記した特許文献1〜3には、ボディダイオードに流す電流を「定量的」に抑制してSiC−MOSFETの通電劣化を防止する方法については記載されていない。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、SiC−MOSFETの通電劣化を防止できる半導体装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、この発明の一態様では、炭化珪素結晶で形成され、nドレイン領域の上にnドリフト領域が配置され、前記nドリフト領域の上にはpウェル領域が配置され、前記pウェル領域の表面にはnソース領域が配置され、前記pウェル領域のうち前記nソース領域と前記nドリフト領域に挟まれた箇所の上には、ゲート酸化膜を介してゲート電極が配置され、前記pウェル領域と、前記nドリフト領域および前記nドレイン領域からなるボディダイオードを内蔵するMOS型電界効果トランジスタチップと、前記MOS型電界効果トランジスタチップに逆並列接続される還流ダイオードチップと、を備える半導体装置において、前記還流ダイオードチップは、炭化珪素結晶で形成され、定格電流50Aの順電圧降下Vfsは6.5Vであるショットキーバリアダイオードであり、かつ、前記MOS型電界効果トランジスタチップの前記ボディダイオードには25A(2.5A/mm2)の電流を流された場合に、前記ボディダイオードの順電圧降下の値が5V以上かつ9V以下であることによって、前記ボディダイオードに流れる電流の最大値を前記MOS型電界効果トランジスタチップ1個当たりの定格電流の1/10以上かつ1/3以下とする構成にする。
また別の一態様では、上記半導体装置の使用方法において、前記MOS型電界効果トランジスタをオフする場合に前記ゲート電極に印加される負のゲート電圧が−10Vから−5Vの範囲にする。
この発明により、SiC−MOSFETの通電劣化を防止することができる。また、半導体装置の大型化や製造コストの増大を抑制できる。
この発明に係る実施例の半導体装置100の説明図であり、(a)は要部断面図、(b)は等価回路である。 SiC−MOSFET7の一例を示す断面図である。 半導体装置100を誘導負荷に電力を供給するインバータ回路に組み込んだ場合の図である。 第一の通電劣化試験の結果を示す図である。 通電劣化を起こしたSiC−MOSFET7をPL法で観察したスケッチ図である。 第二の通電劣化試験の結果を示す図である。 第三の通電劣化試験の結果を示す図である。

SiC−MOSFET50の構造を示す断面図である。 PL法で観察した積層欠陥62のスケッチ図であり、(a)は通電前の図、(b)は通電後の図である。
実施の形態を以下の実施例で説明する。
図1は、この発明に係る実施例の半導体装置100の説明図であり、同図(a)は要部断面図、同図(b)は等価回路である。
この半導体装置100は、DCB(Direct Copper Bonding)基板4と、4個のSiC−MOSFET7、1個のSiC−SBD9、配線基板14、外部導出端子15およびモールド樹脂16を備えている。
DCB基板4は、絶縁板1の裏面に金属板2が固着され、またおもて面には配線パターンが形成された導電板3が固着されている。またSiC−MOSFET7のドレイン電極6は、半田5で導電板3に固着されている。SiC−SBD9のカソード電極8は、半田5で導電板3に固着されている。
配線基板14は、導電板3、SiC−MOSFET7のゲート電極10及びソース電極11、SiC−SBD9のアノード電極12に導電性のピン13を介して接続されている。また外部導出端子15は導電板3に固着されている。金属板2の裏面と外部導出端子15の先端部を露出させ、それ以外の箇所はモールド樹脂16で被覆している。
この半導体装置100は、同図(b)に示す2in1の半導体モジュールの構成要素である上下アーム17及び18に用いることができる。半導体装置100の内部では、並列接続した4個のSiC−MOSFET7と、還流ダイオードである1個のSiC−SBD9が逆並列接続されている。図1(b)の符号で、Pは正極端子、Nは負極端子、DU1は上アーム17のドレイン端子、GU1は上アーム17のゲート端子、S’U1は上アーム17の補助ソース端子である。また、SU1/DL1は上アーム17のソース端子と下アーム18のドレイン端子の共通端子、GL1は下アーム18のゲート端子、SL1は下アーム18のソース端子、S’L1は下アーム18の補助ソース端子である。各端子につけられている符号の「1」はU相、V相、W相のうちの1相を意味する。
ここでは、半導体装置100の定格電流は100Aであり、この半導体装置の定格電流をSiC−MOSFET7のチップ数(4個)で割った電流をSiC−MOSFETの定格電流とすると、SiC−MOSFETの定格電流は25Aである。また、SiC−SBD9のチップ1個の定格電流は50Aである。半導体装置100に負荷電流ILを100A流したときは、SiC−MOSFET7のチップ4個のオン電流として合計100A流れる。また負荷電流ILが還流した場合、還流電流IoとしてSiC−SBD9に50A、SiC−MOSFET7のチップ4個のボディダイオード31に合計50A流れる。
図2は、SiC−MOSFET7の一例を示す断面図である。この断面図は1セル分であり、SiC−MOSFET7のチップ内部には同構造の多数のセルが形成されている。nドレイン領域21の上にはnドリフト領域22が配置され、nドリフト領域22の上にはpウェル領域23(=pチャネル領域)が配置される。pウェル領域23の表面にはnソース領域24が配置されている。pウェル領域23のうちnソース領域24とnドリフト領域22に挟まれた箇所の上には、ゲート酸化膜25を介してゲート電極10が配置される。ソース電極11は層間絶縁膜28のコンタクトホール29を介してnソース領域24に接続され、ドレイン電極6はnドレイン領域21に接続されている。このSiC−MOSFET7はpウェル領域23と、nドリフト領域22およびnドレイン領域21からなるボディダイオード31を内蔵している。
本実施例においては、SiC−MOSFETを4個並列に搭載しているので、4個のボディダイオード31に流れる電流Ibodyの合計で、半導体装置100の定格電流100Aの1/3以下にする。言い換えると、SiC−MOSFET7のチップ1個の定格電流(半導体装置100の定格電流÷SiC−MOSFET7の個数)に対して、このボディダイオード31に流れる電流Ibodyの最大値を1/3以下にする。電流Ibodyの最大値を1/3以下にする方法は、ボディダイオード31の順電圧降下Vfを高めたり、還流ダイオードの定格電流値を高くすることで行なわれる。
このようにすることで、SiC−MOSFET7の通電劣化を防止することができる。またSiC−MOSFET7のゲートをオフする際に印加する負のゲート電圧Vgは、−10Vから−5Vの範囲にすると良い。
つぎに、具体的に例を挙げて説明する。なお以下の説明においては、それぞれのSiC−MOSFETの定格電流及びIbodyについて比較する。
温度175℃において、4個のSiC−MOSFET7の定格電流はそれぞれ25Aであり、この際のボディダイオード31のVfは5Vである。このボディダイオード31に流れる電流Ibodyを、SiC−MOSFET7のオン電流IMOSに対して30%になるようにデバイス構造を調整する。例えば、不純物拡散層Pウェル23の不純物濃度を大きくする、または不純物拡散層Pウェル23とソース電極11との界面の不純物濃度を小さくなるように不純物拡散層Pウェルをイオン注入加速エネルギーを大きくすることで深く形成し、前記23と前記11界面の接触抵抗を上げる手法などがある。また、定格電流50AのSiC−SBD9の順電圧降下Vfsは6.5Vである。
図3は、半導体装置100を誘導負荷に電力を供給するインバータ回路に組み込んだ場合の図である。Mはモータなどの誘導負荷である。ここでは、負荷電流ILとして70A通電した場合について説明する。
4個のSiC−MOSFETが並列接続されているため、1個のSiC−MOSFET7には70A÷4=18Aが流れる。また、70Aの負荷電流ILは還流電流Ioとなって1個のSiC−SBD9と4個のSiC−MOSFET7のボディダイオード31に分流する。1個のボディダイオード31に流れる電流Ibodyは18A×30%=5.4Aとなるため、4個のボディダイオード31に流れる電流Ibodyは5.4A×4=21.6Aとなる。そのため、1個のSiC−SBD9に流れる電流Ifsは70A−21.6A=48.4Aとなる。
前記したように、1個のSiC−MOSFET7に流れる電流Ibodyは5.4Aであり、SiC−MOSFET7の定格電流の25Aの1/3(8.33A)以下となる。そのためSiC−MOSFET7のオン抵抗の増大はなく、通電劣化は防止される。
一方、負荷電流ILを120A流したとすると、1個のボディダイオード31に流れる電流は9.2Aとなることから、SiC−MOSFET7は通電劣化を起こす。
図4は、第一の通電劣化試験の結果を示す図である。この通電劣化試験は図3の還流電流Ioを模擬した試験である。SiC−MOSFET7の定格電流は25Aである。図中の白丸で示した実施例において、ボディダイオード31に流す電流Ibodyは直流電流で8.33A、通電時間は最大1038時間である。通電時のSiC−MOSFET7の温度は175℃以上で安定した状態で通電する。また、ゲート電圧Vg=−10Vを印加してSiC−MOSFET7のチャネルは閉じた状態にする。通電途中で随時SiC−MOSFET7のオン電圧Von(オン抵抗)を測定してその変動を評価する。そのオン電圧Vonの測定はVg=20V,IMOS=25Aで行なった。尚、本発明の通電劣化試験において、Vonは相対値で示している。
図4から、いずれのSiC−MOSFET7も通電劣化試験後のVonの変動は初期値に対して10%以下である。このことから、ボディダイオード31に流す電流Ibody=8.33A(SiC−MOSFETの定格電流の1/3)で、ゲート電圧Vg=−10Vでは、エピ−基板界面に位置する基底面転位が積層欠陥32に成長することがなく、SiC−MOSFET7のオン電圧Vonの増大(通電劣化)は起こらないことが分かった。
図中の黒丸は、比較例としてボディダイオードの電流Ibodyを9Aにした場合である。この値はSiC−MOSFETの定格電流の1/3(=8.33A)を超えているため、900時間でVonが10%以上上昇し通電劣化を起こした。
図5は、通電劣化を起こしたSiC−MOSFET7をPL法で観察したスケッチ図である。ボディダイオード31に電流Ibodyを通電することで成長したと推測される積層欠陥32が基板表面に見られた。
図6は、第二の通電劣化試験の結果を示す図である。この試験はIbody=16A,Vg=−10Vの条件で印加時間を最大235時間、パルス通電した試験である。これはIbodyを第一の試験よりさらに増やして通電した場合である。尚、Vonは相対値で示した。
試験開始100時間までVonの増大は確認されないが、150時間を超えるとVonが初期値より15%以上増大していることが分かる。
これは、ボディダイオード31に流す電流Ibodyが16Aと大きい場合には、基底面転位が150時間掛けて積層欠陥32へと成長して、Vonを増大させるものと推測される。
図7は、第三の通電劣化試験の結果を示す図である。この試験はIbody=8.33A,Vg=−20Vの条件で直流通電した試験である。サンプルすべてにおいて開始100時間以降に少なくとも5%以上オン抵抗が初期値より増大していることが分かる。さらにそのうち1個は170時間で1.8倍増大している。これは、SiC−MOSFETをオフする場合の負のゲート電圧Vgを−10Vより低くすることで、表面側の欠陥が励起されやすくなるためと推測される。つまり、負のゲート電圧を−10Vより低くすると、ゲート酸化膜25の界面に欠陥が誘発されてSiC−MOSFET7のオン電圧Vonを増大させたものと推測される。そのため、ゲート電圧Vgを−10Vより高くして、SiC−MOSFET7を駆動するとよい。尚、Vonは相対値で示した。
また、SiC−MOSFETのゲートに印加する負の電圧Vgを−5Vより高くすると、SiC−MOSFETを確実にオフ動作させることができなくなる。
そのため、SiC−MOSFETをオフする場合にゲート電極に印加する負の電圧Vgは−10Vから−5Vの範囲にするとよい。

また、SiC−MOSFET7のチップを4個、SiC−SBD9のチップを1個収納した半導体装置100に100Aの電流を流したときの1個のボディダイオード31に流れる電流を調査した。ここでボディダイオード31のVfは25A(2.5A/mm)の電流で、5.0V,7.0V,9.0Vになる3種類である。また、SiC−SBD9は定格電流50AでVfs=6.5Vである。
Vf=9.0Vのボディダイオード31では4.5Aの電流Ibodyが流れる。
Vf=7.0Vでは、7Aの電流Ibodyが流れる。
Vf=5.0Vでは、8Aの電流Ibodyが流れる。
Vf=4.9Vでは、8.5Aの電流Ibodyが流れる。
このことから、ボディダイオード31のVfは5V以上にすると、電流IbodyをSiC−MOSFETの定格電流の1/3以下にできるので、半導体装置100の劣化を防止できる。

また、Vfsの低いSiC−SBD9を用いて、SiC−SBD9に流れる電流を増やすことで、ボディダイオード31に流れる電流を減じて、半導体装置の劣化を防止することもできる。
また、SiC−SBD9の順電圧降下Vfsが高くなると、SiC−MOSFET7のボディダイオード31に流れる電流Ibodyが大きくなる。そうすると、SiC−MOSFET7の並列数を増やすかSiC−SBD9の並列数を増やす必要が出てくる。そのため、SiC−SBD9の順電圧降下Vfsは6.5V以下とするのが好ましい。
また、前記のボディダイオード31に流れる電流をSiC−MOSFETの定格電流の1/10未満にすると、SBDに流れる電流を増やす必要があり、半導体装置が大型化し、製造コストが増大する。
そのため、本発明では、ボディダイオード31に流れる電流を半導体装置100の定格電流をSiC−MOSFETのチップ数で割った電流(SiC−MOSFETの定格電流)の1/10以上、1/3以下にすることが好ましい。
1 絶縁板
2 金属板
3 導電板
4 DCB基板
5 半田
6 ドレイン電極
7 SiC−MOSFET
8 カソード電極
9 SiC−SBD
10 ゲート電極
11 ソース電極
12 アノード電極
13 ピン
14 ピン付配線基板
15 外部導出端子
16 モールド樹脂
17 上アーム
18 下アーム
21 nドレイン領域
22 nドリフト領域
23 pウェル領域
24 nソース領域
25 ゲート酸化膜
28 層間絶縁膜
29 コンタクトホール
31 ボディダイオード
32 積層欠陥
100 半導体装置

Claims (4)

  1. 炭化珪素結晶で形成され、nドレイン領域の上にnドリフト領域が配置され、前記nドリフト領域の上にはpウェル領域が配置され、前記pウェル領域の表面にはnソース領域が配置され、前記pウェル領域のうち前記nソース領域と前記nドリフト領域に挟まれた箇所の上には、ゲート酸化膜を介してゲート電極が配置され、前記pウェル領域と、前記nドリフト領域および前記nドレイン領域からなるボディダイオードを内蔵するMOS型電界効果トランジスタチップと、
    前記MOS型電界効果トランジスタチップに逆並列接続される還流ダイオードチップと、を備える半導体装置において、
    前記還流ダイオードチップは、炭化珪素結晶で形成され、定格電流50Aの順電圧降下Vfsは6.5Vであるショットキーバリアダイオードであり、かつ、前記MOS型電界効果トランジスタチップの前記ボディダイオードには25A(2.5A/mm )の電流を流された場合に、前記ボディダイオードの順電圧降下の値が5V以上かつ9V以下であることによって、前記ボディダイオードに流れる電流の最大値を前記MOS型電界効果トランジスタチップ1個当たりの定格電流の1/10以上かつ1/3以下とすることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ショットキーバリアダイオードの順電圧降下が6.5Vであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記還流ダイオードチップの定格電流値が、並列接続された複数の前記MOS型電界効果トランジスタチップ1個当たりの定格電流値より高いことを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置の使用方法において、
    前記MOS型電界効果トランジスタチップをオフする場合に前記ゲート電極に印加される負のゲート電圧が−10Vから−5Vの範囲であることを特徴とする半導体装置の使用方法。
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