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JP6529218B2 - 熱媒排出装置および熱媒排出方法 - Google Patents

熱媒排出装置および熱媒排出方法 Download PDF

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JP6529218B2
JP6529218B2 JP2014067606A JP2014067606A JP6529218B2 JP 6529218 B2 JP6529218 B2 JP 6529218B2 JP 2014067606 A JP2014067606 A JP 2014067606A JP 2014067606 A JP2014067606 A JP 2014067606A JP 6529218 B2 JP6529218 B2 JP 6529218B2
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Description

本発明は、太陽熱収集装置用の熱媒排出装置および熱媒排出方法に関する。
再生可能エネルギーを利用した効率的な電力安定供給を実現するためのシステムの一例として、太陽熱を利用した発電プラントが挙げられる(例えば特許文献1および2参照)。
この太陽熱を利用した発電プラントでは、太陽熱を太陽熱収集装置で集め、この集めた熱を熱媒を介して熱交換器に送り、この送った熱により水を蒸気に変化させ、この蒸気によりタービンを駆動させて発電を行うようになっている。
太陽熱収集装置で集めた熱は、熱媒を介して蓄熱装置により蓄熱することができ、この蓄熱した熱を、夜間といった太陽光を収集できないない時間帯に再び熱媒を通じて熱交換器に送ることにより、発電を行うことができる。このため、電力を安定的に供給することが可能となる。
このような発電プラントで使用される熱媒としては、一般的に合成オイルが使用されるが、近年において、熱媒を合成オイルから溶融塩に変更する試みがなされている。
熱媒を合成オイルから溶融塩に変更することで以下のような利点がある。
まず、従来型より高温のスチームを供給することができ、これによって、発電効率の上昇と発電コストの削減が期待できる。また、従来型と比べ、溶融塩を熱媒として使用したシステムでは蓄熱タンクの容量をより小さくすることができる。さらに、従来型(熱媒:合成オイル)は、蓄熱媒体として溶融塩を使用しているため、合成オイルと溶融塩の熱交換が必要であったが、全システムを溶融塩のみで動かすことにより熱交換器が不要となり、プラントをよりシンプルに構成することができるようになる。
米国特許出願公開第2010/0043776号明細書 特開2014−31787号公報
ところで、発電プラントに使用される太陽熱収集装置では、集光鏡(反射鏡)で太陽光を集光して、集熱管(熱媒流路)を加熱し、これによって熱媒の温度が上昇する。集熱管(熱媒流路)には熱媒を流通させるための配管が接続されているが、この配管には複数の太陽熱収集装置の熱媒流路が接続されている。
このような太陽熱収集装置では、メンテナンス時や、停電等の際に、熱媒流路を流れる熱媒に温度低下が生じて固化するおそれがある場合、熱媒流路から熱媒を短時間で排出することが必要となる。
すなわち、太陽熱収集装置に熱媒を循環させる熱媒流路は、ポンプにより熱媒を循環させているが、例えば、メンテナンス時などに、熱媒流路内の熱媒を排出する場合がある。また、熱媒はポンプにより熱媒流路を循環させられているが、停電や事故等により電源断となったり、ポンプが故障したりすると熱媒の循環が停止することになる。ここで、熱媒として、溶融塩等の凝固点となる温度が気温よりかなり高いものを用いている場合に、熱媒流路で流れなくなった熱媒が比較的短期間で冷えて固化してしまう可能性がある。この場合に、運転再開時に熱媒流路が固化した熱媒で塞がれた状態となり、熱媒流路を加熱して熱媒を溶融させる必要が生じ、運転再開に時間とコストがかかることになる。
また、例えば、沸点の低い熱媒等において、昼間の晴天時に熱媒の循環が停止すると、太陽熱収集装置内にある熱媒が流れない状態で加熱されることになり、熱媒の温度がその沸点を越えて高くなり過ぎる虞がある。
したがって、何等かの理由で、熱媒を循環させるためのポンプが停止するとともにポンプを再稼働できない場合に、熱媒流路から熱媒を排出することが必要となる。
熱媒を排出する場合、タンクを太陽熱収集装置より低いところに設置すれば、熱媒を重力によってタンクに送り込むことができる。
しかし、タンクは高さが15m以上もあり非常に高いので、タンクを太陽熱収集装置より低いところに設置するには、タンクを設置すべき地盤に大きな孔を施工し、この孔にタンクを挿入して設置する必要があり、この孔の施工やタンクの設置に非常に手間がかかるという問題がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、熱媒を貯留するタンクを太陽熱収集装置より低い位置に設置することなく、太陽熱収集装置から熱媒を重力によって排出できる熱媒排出装置および熱媒排出方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の熱媒排出装置は、熱媒流路を有する太陽熱収集装置の前記熱媒流路から熱媒を排出する熱媒排出装置であって、
前記熱媒流路の最高位置に設けられ、前記熱媒の排出時に前記熱媒流路に空気を導入するベント部と、
前記熱媒流路に接続されるとともに水平面に対して傾斜する傾斜配管と、
前記傾斜配管の前記熱媒流路が接続された部分より低い位置に接続されて、前記熱媒流路から前記傾斜配管を経て流れた熱媒を受け入れるドレイン容器と、
前記ドレイン容器から前記熱媒をタンクに送り出すポンプとを備えることを特徴とする。
ここで、傾斜配管に複数の太陽熱収集装置の熱媒流路が接続される場合、ドレイン容器は、複数の太陽熱収集装置のうち最も低い位置に配置されている太陽熱収集装置の熱媒流路が接続された位置より低い位置に1つ配置してもよいし、複数の所定の太陽熱収集装置の熱媒流路が接続された部分より低い位置にそれぞれ配置してもよい。
本発明においては、熱媒の排出時に、熱媒流路の最高位置に設けられたベント部を開放して熱媒流路に空気を導入すると、熱媒が重力によって、熱媒流路から傾斜配管に流れ込み、さらにこの傾斜配管を重力によって流れてドレイン容器に受け入れられる。そして、このドレイン容器からポンプによって熱媒をタンクに送り出し、このタンクに貯留することができる。
したがって、タンクを太陽熱収集装置より低い位置に設置することなく、太陽熱収集装置から熱媒を重力によって排出できる。
本発明の前記構成において、前記傾斜配管に複数の前記太陽熱収集装置のそれぞれの熱媒流路が接続され、
前記ドレイン容器は、複数の前記太陽熱収集装置のうち最も低い位置に配置されている前記太陽熱収集装置の前記熱媒流路が接続された位置より低い位置に配置されていてもよい。
このような構成によれば、ドレイン容器が最も低い位置に配置されているので、全ての太陽熱収集装置の熱媒流路中の熱媒を1つのドレイン容器に受け入れることができる。したがって、ドレイン容器を複数設ける場合に比して、ドレイン容器の設置の手間がかからない。
また、本発明の前記構成において、水平面に対して異なる方向に傾斜する傾斜配管がそれらの傾斜方向の最下端で接続され、この接続された接続部に前記ドレイン容器が接続されていてもよい。
このような構成によれば、異なる傾斜配管にそれぞれ接続された太陽熱収集装置の熱媒流路から熱媒をドレイン容器に受け入れることができるので、太陽熱収集装置の熱媒流路中の熱媒を効率的に排出できる。
本発明の熱媒排出方法は、熱媒流路を有する太陽熱収集装置の前記熱媒流路から熱媒を排出する熱媒排出方法であって、
前記熱媒流路の最高位置において、前記熱媒の排出時に前記熱媒流路に空気を導入することによって、前記熱媒流路に接続されるとともに水平面に対して傾斜する傾斜配管に熱媒を流し、
この傾斜配管を流れた前記熱媒を前記熱媒流路が接続された部分より低い位置に接続されたドレイン容器に受け入れ、
このドレイン容器からポンプによって前記熱媒をタンクに送り出すことを特徴とする。
本発明においては、熱媒の排出時に、熱媒流路の最高位置において熱媒流路に空気を導入することによって、熱媒が重力によって熱媒流路から傾斜配管に流れ込み、さらにこの傾斜配管を重力によって流れてドレイン容器に受け入れられる。そして、このドレイン容器からポンプによって熱媒をタンクに送り出し、このタンクに貯留することができる。したがって、タンクを太陽熱収集装置より低い位置に設置することなく、太陽熱収集装置から熱媒を重力によって排出できる。
また、本発明の前記構成において、前記傾斜配管および前記熱媒流路を流れる前記熱媒は、それが固化しないような温度に保持されるとともに、前記ドレイン容器内は、当該ドレイン容器内に受け入れた前記熱媒が固化しない温度に保温されているのが好ましい。
このような構成によれば、熱媒を固化させることなく、太陽熱収集装置の熱媒流路から熱媒を重力によってドレイン容器に受け入れることができるとともに、当該ドレイン容器からタンクに熱媒を固化させることなく送り出すことができ、当該タンクで固化されることなく貯留できる。
本発明によれば、タンクを太陽熱収集装置より低い位置に設置することなく、太陽熱収集装置から熱媒を重力によって排出できる。
本発明の第1の実施の形態に係る熱媒排出装置を含む太陽熱収集システムの概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱媒排出装置を含む太陽熱収集システムの概略構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る熱媒排出装置を含む太陽熱収集システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の熱媒排出装置を含む太陽熱収集システムの概略構成を示すものである。熱媒排出装置は、多数の太陽熱収集装置1を備えている。なお、図1では太陽熱収集装置1を2つ記載しているが、実際には太陽熱収集装置は多数(例えば100台以上)設けられている。
太陽熱収集装置1は、略U形の熱媒流路2を有しており、この熱媒流路2は、集光鏡3で集光された太陽光によって加熱され、これによって、熱媒流路2を流れる熱媒の温度が例えば290℃程度から550℃程度まで上昇するようになっている。
なお、本実施の形態では熱媒としては、硝酸ナトリウムと硝酸カリウムとの混合物からなる溶融塩が使用されている。
また、図1において、小さな直角三角形で示すものは勾配記号であり、この勾配記号にしたがって、熱媒流路2および後述する傾斜配管5が水平面に対して傾斜している。
各太陽熱収集装置1の熱媒流路2は傾斜配管5に接続されている。傾斜配管5はループ状に構成されており、図1において左端部が右端部より高くなっている。つまり、傾斜配管5は水平面に対して図1において右下がりに傾斜している。また、傾斜配管5は、平行に配置された2本の傾斜配管5a,5bを有しており、一方の傾斜配管5aと他方の傾斜配管5bとはその両端部においてそれぞれ配管5cよって接続されている。なお、配管5cには弁17が設けられているが、この弁は通常閉じた状態となっている。
傾斜配管5には2つのタンク6,7が接続されている。タンク6,7はそれぞれ熱媒を貯留するものであり、タンク6は太陽熱収集装置1によって加熱される前の290℃程度の熱媒を貯留し、タンク7は太陽熱収集装置1によって加熱された後の550℃程度の熱媒を貯留するようになっている。したがって、以下ではタンク6をコールド側タンク6と称し、タンク7をホット側タンク7と称する。
コールド側タンク6と傾斜配管5aとは接続配管10によって接続されており、コールド側タンク6に設けられた図示しないポンプによって、コールド側タンク6から接続配管10を介して傾斜配管5aに熱媒を送り込むようになっている。傾斜配管5aに送り込まれた熱媒は、接続配管10と傾斜配管5aとの接続部において分岐して、その一部が傾斜配管5aの勾配に沿って右側に流れ、残りの一部が傾斜配管5aの勾配に逆らって左側に流れるようになっている。
また、ホット側タンク7と傾斜配管5bとは接続配管11によって接続されており、太陽熱収集装置1によって加熱された後の傾斜配管5bを流れる熱媒を前記ポンプの圧力によって接続配管11を介してホット側タンク7に送り込むようになっている。
なお、接続配管11は途中で分岐して、コールド側タンク6にも必要に応じて熱媒を送り込むことが可能となっている。例えば、太陽が出ていない夜間等は太陽熱収集装置1にて熱媒を加熱できないので、その場合、前記分岐部に設けられた切替弁によって、熱媒をコールド側タンク6にのみ送り込むようにして、加熱されていない熱媒がホット側タンク7に送り込まれるのを防止するようになっている。
また、太陽熱収集装置1の熱媒流路2の一方の端部は傾斜配管5aに接続されており、他方の端部は傾斜配管5bに接続されている。したがって、通常の運転時に傾斜配管5aを流れる熱媒は太陽熱収集装置1によって加熱される前の熱媒であり、傾斜配管5bを流れる熱媒は太陽熱収集装置1によって加熱された後の熱媒である。
また、各太陽熱収集装置1の熱媒流路2の最高位置(高さ方向の最高位置)には、熱媒の排出時に熱媒流路2に空気を導入するベント部15が設けられている。このベント部15は例えば弁等によって構成されており、熱媒の排出時に弁を開放することによって、熱媒流路2に空気を導入するようになっている。なお、この弁は電磁弁でもよいし、手動で開閉可能な弁でもよいが、停電時に弁を開放させるために手動でも開閉できるような電磁弁が好ましい。
また、複数の太陽熱収集装置1のうち最も低い位置に配置されている太陽熱収集装置1の熱媒流路2が接続された位置より低い位置にドレイン容器16が配置されており、このドレイン容器16は傾斜配管5に接続されている。具体的には、傾斜配管5の右側端部の配管5cにドレイン容器16が接続されている。
配管5cの中央部には弁17が設けられ、この弁17より傾斜配管5a側の配管5cの部分とドレイン容器16とが配管18aによって接続され、弁17より傾斜配管5b側の配管5cの部分とドレイン容器16とが配管18bによって接続されている。なお、この弁17は通常は閉じた状態となっている。
また、配管18bと配管5cとの接続部には、図示しない弁が設けられている。そして、熱媒排出時にこの弁を開放することによって、傾斜配管5bを流れる熱媒を配管5c、配管18bを介してドレイン容器16に受け入れることができるようになっている。また、太陽熱収集装置1から熱媒を排出しない通常時は、前記弁は閉じた状態となっており、ドレイン容器16に加熱された熱媒が流入するのを防止している。
また、傾斜配管5aを流れる熱媒は配管5c,18aによって常にドレイン容器16に送り込まれるようになっている。
また、本実施の形態の熱媒排出装置はドレイン容器16から熱媒をコールド側タンク6に送り出すポンプ20を備えている。ドレイン容器16には排出管21が接続されており、この排出管21の途中にポンプ20が設けられている。
一方、傾斜配管5a,5bの間に排出管22が傾斜配管5a,5bと平行に設けられ、この排出管22の一方の端部はコールド側タンク6に向けて折曲され、当該コールド側タンク6に接続されている。また、排出管22の他方の端部は排出管21と接続されている。
したがって、ドレイン容器16に受け入れられた熱媒は、ポンプ20によって排出管21,22を介してコールド側タンク6に送り出され、当該コールド側タンク6に貯留されるようになっている。
このような構成の熱媒排出装置を備えた太陽熱収集システムでは、通常の運転時には、コールド側タンク6から前記図示しないポンプによって、熱媒が傾斜配管5aに送り込まれ、この傾斜配管5aから各太陽熱収集装置1の熱媒流路2に送り込まれ、太陽光によって加熱された熱媒が傾斜配管5bから接続配管11を通ってホット側タンク7に貯留される。このホット側タンク7に貯留された熱媒が図示しない配管によって発電システムに送り込まれ、タービンによって発電される。発電に使用されて温度が低くなった熱媒は図示しない配管によってコールド側タンク6に戻され、再びコールド側タンク6から図示しないポンプによって、熱媒が接続配管10を通って傾斜配管5aに送り込まれて、前記と同様にして太陽熱収集装置1で熱媒が加熱され、この加熱された熱媒がホット側タンク7に貯留される。このような工程を行うことによって、電力を安定的に供給することが可能となる。
また、傾斜配管5aを流れる熱媒の一部は配管5c、18aを介してドレイン容器16に送り込まれるとともに、このドレイン容器16からポンプ20によって排出管21,22を介してコールド側タンク6に送り出され、当該コールド側タンク6に貯留される。
なお、通常の運転時には、ポンプ20を起動させることなく、コールド側タンク6に設けられた図示しない前記ポンプの圧力によって、熱媒をドレイン容器16から排出管21,22を介してコールド側タンク6に送り出すようにしてもよい。この際、ドレイン容器16およびコールド側タンク6は熱媒が固化しない温度に保温されている。このため、当該ドレイン容器16からコールド側タンク6に熱媒を送り出して、当該コールド側タンク6で固化されることなく貯留できる。
一方、例えばメンテナンス時や停電等の際に、熱媒流路2を流れる熱媒に温度低下が生じて固化するおそれがある場合、熱媒流路2から熱媒を以下のようにして排出する。
まず、各太陽熱収集装置1の熱媒流路2の最高位置に設けられたベント部15を開放して熱媒流路2に空気を導入するとともに、配管18bと配管5cとの接続部に設けられた弁を開放する。
すると、各太陽熱収集装置1の熱媒流路2から傾斜配管5(5a,5b)に熱媒が重力によって流れ込み、さらにこの熱媒が重力によって傾斜配管5(5a,5b)を流れて、配管18a,18bを介してドレイン容器16に受け入れられる。
ドレイン容器16に受け入れられた熱媒はポンプ20によってコールド側タンク6に排出管21,22を介して送り出され、当該コールド側タンク6に貯留される。
したがって、コールド側タンク6を太陽熱収集装置1より低い位置に設置することなく、複数の太陽熱収集装置1から熱媒を重力によって排出できるとともに、コールド側タンク6の設置を経済的に行うことができる。
また、傾斜配管5および熱媒流路2を流れる熱媒は、それが固化しないような温度に保持されるとともに、ドレイン容器16内は、当該ドレイン容器16内に受け入れた熱媒が固化しない温度に保温されている。つまり、傾斜配管5および熱媒流路2からの放熱量を考慮して熱媒が固化しないように、その流量が決定されるとともに、コールド側タンク6、ホット側タンク7およびドレイン容器16が保温される。
したがって、熱媒を固化させることなく、太陽熱収集装置1の熱媒流路2から熱媒を重力によってドレイン容器16に受け入れることができるとともに、当該ドレイン容器16からコールド側タンク6に熱媒を送り出して、当該コールド側タンク6で固化されることなく貯留できる。
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態の熱媒排出装置を含む太陽熱収集システムの概略構成を示すものである。この図に示す熱媒排出装置が前記第1の実施の形態の熱媒排出装置と異なる点は、ドレイン容器を2つ設けた点であるので、以下ではこの点について説明し、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図2に示すように、傾斜配管5の傾斜方向略中央側にもドレイン容器16Aが配置されており、このドレイン容器16Aも傾斜配管5に接続されている。傾斜配管5aの傾斜方向略中央部とドレイン容器16Aとは配管18cによって接続され、傾斜配管5bの傾斜方向略中央部とドレイン容器16Aとは配管18dによって接続されている。
また、傾斜配管5aには、配管18cとの接続部よりドレイン容器16側に弁23が設けられ、傾斜配管5bには、配管18dとの接続部よりドレイン容器16側に弁24が設けられている。これら弁23,24は通常時は開放された状態となっている。
また、ドレイン容器16Aから熱媒をコールド側タンク6に送り出すポンプ20を備えている。ドレイン容器16Aには排出管21が接続されており、この排出管21の途中にポンプ20が設けられている。
排出管21には排出管22Aが接続されており、この排出管22Aがコールド側タンク6に接続されている。
したがって、熱媒排出時に、ドレイン容器16Aに受け入れられた熱媒は、ポンプ20によって排出管21,22Aを介してコールド側タンク6に送り出され、当該コールド側タンク6に貯留されるようになっている。
このような熱媒排出装置では、例えばメンテナンス時や停電等の際に、熱媒流路2を流れる熱媒に温度低下が生じて固化するおそれがある場合、熱媒流路2から熱媒を以下のようにして排出する。
まず、各太陽熱収集装置1の熱媒流路2の最高位置に設けられたベント部15を開放して熱媒流路2に空気を導入するとともに、配管18bと配管5cとの接続部に設けられた弁を開放し、さらに弁23,24を閉じる。
すると、弁23,24より上流側(図2において左側)では、各太陽熱収集装置1の熱媒流路2から傾斜配管5(5a,5b)に熱媒が重力によって流れ込み、さらにこの熱媒が重力によって傾斜配管5(5a,5b)を流れて、配管18c,18dを介してドレイン容器16Aに受け入れられる。
ドレイン容器16Aに受け入れられた熱媒はポンプ20によってコールド側タンク6に排出管21,22Aを介して送り出され、当該コールド側タンク6に貯留される。
一方、弁23,24より下流側(図2において右側)では、各太陽熱収集装置1の熱媒流路2から傾斜配管5(5a,5b)に熱媒が重力によって流れ込み、さらにこの熱媒が重力によって傾斜配管5(5a,5b)を流れて、配管18a,18bを介してドレイン容器16に受け入れられる。
ドレイン容器16に受け入れられた熱媒はポンプ20によってコールド側タンク6に排出管21,22を介して送り出され、当該コールド側タンク6に貯留される。
このように、本実施の形態では、複数の太陽熱収集装置1から排出される熱媒を、2つのドレイン容器16,16Aに受け入れることができるので、第1の実施の形態に比して短時間で太陽熱収集装置1から熱媒を重力によって排出できるという利点がある。
また、第1の実施の形態と同様に、傾斜配管5および熱媒流路2を流れる熱媒は、それが固化しないような温度に保持されるとともに、ドレイン容器16,16A内は、当該ドレイン容器16,16A内に受け入れた熱媒が固化しない温度に保温されている。つまり、傾斜配管5および熱媒流路2からの放熱量を考慮して熱媒が固化しないように、その流量が決定されるとともに、コールド側タンク6、ホット側タンク7およびドレイン容器16,16Aが保温される。
したがって、熱媒を固化させることなく、太陽熱収集装置1の熱媒流路2から熱媒を重力によってドレイン容器16,16Aに受け入れることができるとともに、当該ドレイン容器16,16Aからコールド側タンク6に熱媒を固化されることなく送り出して、当該コールド側タンク6で固化されることなく貯留できる。
なお、本実施の形態では2つのドレイン容器16,16Aのそれぞれの熱媒流路2を傾斜配管5の最も下流側(図2において右側)と、傾斜配管5の傾斜方向の略中央部とにそれぞれ接続したが、これに限ることはない。例えば、傾斜配管5の傾斜方向に沿って所定間隔で3つ以上のドレイン容器を設け、これらの熱媒流路をそれぞれ傾斜配管5に接続すればよい。
(第3の実施の形態)
図3は、第3の実施の形態の熱媒排出装置を含む太陽熱収集システムの概略構成を示すものである。この図に示す熱媒排出装置が前記第1の実施の形態の熱媒排出装置と異なる点は、水平面に対して異なる方向に傾斜する傾斜配管が複数設けられている点およびドレイン容器を2つ設けた点であるので、以下ではこの点について説明し、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、4つの傾斜配管5A〜5Dがループを構成するようにして設けられており、隣り合う傾斜配管どうしは接続されている。
傾斜配管5Aは図3において右下がりに傾斜し、傾斜配管5Bは左下りに傾斜し、これら傾斜配管5A,5Bは傾斜方向の最下端で接続されている。また、傾斜配管5Cは右下がりに傾斜し、傾斜配管5Dは左下りに傾斜し、これら傾斜配管5C,5Dは傾斜方向の最下端で接続されている。また、傾斜配管5Bと傾斜配管5Cとは傾斜方向の最上端で接続されている。
傾斜配管5Aと傾斜配管5Cとは傾斜方向が右下がりで等しくなっており、水平面に対する傾斜角度はほぼ等しくなっている。また、傾斜配管5Bと傾斜配管5Dとは傾斜方向が左下りで等しくなっており、水平面に対する傾斜角度は傾斜配管5Dの方が大きくなっている。
このような傾斜配管5A〜5Dには、それぞれ太陽熱収集装置1の熱媒流路2が第1の実施の形態と同様にして接続されている。図3では2つの太陽熱収集装置1が記載されているが、実際は各傾斜配管5A〜5Dのそれぞれに、複数の太陽熱収集装置1の熱媒流路2がそれぞれ接続されている。
傾斜配管5Aは、平行に配置された2本の傾斜配管5Aa,5Abを有しており、一方の傾斜配管5Aaと他方の傾斜配管5Abとはその一端部において配管5cよって接続されている。
また、太陽熱収集装置1の熱媒流路2の一方の端部は傾斜配管5Aaに接続されており、他方の端部は傾斜配管5Abに接続されている。
傾斜配管5Bは、平行に配置された2本の傾斜配管5Ba,5Bbを有しており、図示しない太陽熱収集装置の熱媒流路の一方の端部は傾斜配管5Baに接続され、他方の端部は傾斜配管5Bbに接続されている。
傾斜配管5Cは、平行に配置された2本の傾斜配管5Ca,5Cbを有しており、図示しない太陽熱収集装置の熱媒流路の一方の端部は傾斜配管5Caに接続され、他方の端部は傾斜配管5Cbに接続されている。
傾斜配管5Dは、平行に配置された2本の傾斜配管5Da,5Dbを有しており、一方の傾斜配管5Daと他方の傾斜配管5Dbとはその一端部において配管5cよって接続されている。
また、太陽熱収集装置1の熱媒流路2の一方の端部は傾斜配管5Daに接続されており、他方の端部は傾斜配管5Dbに接続されている。
また、傾斜配管5Aに接続された複数の太陽熱収集装置1のうち最も低い位置に配置されている太陽熱収集装置1の熱媒流路2が接続された位置より低い位置で、かつ、傾斜配管5Bに接続された図示しない複数の太陽熱収集装置のうち最も低い位置に配置されている太陽熱収集装置の熱媒流路が接続された位置より低い位置に、ドレイン容器16Bが配置されており、このドレイン容器16Bは、傾斜配管5Aと傾斜配管5Bとの接続部に接続されている。
具体的には、傾斜配管5Aaと傾斜配管5Baとの接続部に配管19aを介してドレイン容器16Bが接続されており、傾斜配管5Abと傾斜配管5Bbとの接続部に配管19bを介してドレイン容器16Bが接続されている。
また、傾斜配管5Cに接続された図示しない複数の太陽熱収集装置のうち最も低い位置に配置されている太陽熱収集装置の熱媒流路が接続された位置より低い位置で、かつ、傾斜配管5Dに接続された複数の太陽熱収集装置1のうち最も低い位置に配置されている太陽熱収集装置1の熱媒流路2が接続された位置より低い位置に、ドレイン容器16Cが配置されており、このドレイン容器16Cは、傾斜配管5Cと傾斜配管5Dとの接続部に接続されている。
具体的には、傾斜配管5Caと傾斜配管5Daとの接続部に配管19cを介してドレイン容器16Cが接続されており、傾斜配管5Cbと傾斜配管5Dbとの接続部に配管19dを介してドレイン容器16Cが接続されている。
また、コールド側タンク6は、傾斜配管5Baと傾斜配管5Caとの接続部に、接続配管25を介して接続されており、コールド側タンク6に設けられた図示しないポンプによって、コールド側タンク6から傾斜配管5Baと傾斜配管5Caとの接続部に熱媒を送り込むようになっている。この接続部に送り込まれた熱媒は、当該接続部で分岐してその一部が傾斜配管5Baの勾配に沿って左側に流れ、残りの一部が傾斜配管5Caの勾配に沿って右側に流れるようになっている。
傾斜配管5Baを流れる熱媒はさらに傾斜配管5Aaをその勾配に逆らって左側に流れるようになっている。そして、傾斜配管5Baと傾斜配管5Aaを流れる熱媒はこれらにそれぞれ接続された太陽熱収集装置1の熱媒流路2に流れ込むようになっている。
傾斜配管5Caを流れる熱媒はさらに傾斜配管5Daをその勾配に逆らって右側に流れるようになっている。そして、傾斜配管5Caと傾斜配管5Daを流れる熱媒はこれらにそれぞれ接続された太陽熱収集装置1の熱媒流路2に流れ込むようになっている。
また、ホット側タンク7は、傾斜配管5Bbと傾斜配管5Cbとの接続部に、接続配管26を介して接続されており、太陽熱収集装置1によって加熱された後の熱媒を前記ポンプの圧力によってホット側タンク7に送り込むようになっている。つまり、接続配管26の接続位置より左側にある太陽熱収集装置1によって加熱された熱媒は傾斜配管5Ab,5Bbを通って接続配管26を介してホット側タンク7に送り込まれ、右側にある太陽熱収集装置1によって加熱された熱媒は傾斜配管5Db,5Cbを通って接続配管26を介してホット側タンク7に送り込まれるようになっている。
また、傾斜配管5Ba,5Bb間には排出管27が設けられており、この排出管27にドレイン容器16Bの排出管21が接続されている。また、傾斜配管5Ca,5Cb間に排出管28が設けられており、この排出管28にドレイン容器16Cの排出管21が接続されている。また、排出管28の端部はコールド側タンク6に向けて折曲され、当該コールド側タンク6に接続されている。なお、排出管28は途中で分岐してホット側タンク7にも接続されているが、この接続部には切替弁が設けられ、通常は切替弁によって熱媒はコールド側タンク6に送り込まれるようになっている。また、排出管27は排出管28に接続されている。
したがって、熱媒排出時にドレイン容器16Bに受け入れられた熱媒は、そのポンプ20によって排出管21,27,28を介してコールド側タンク6に送り出され、当該コールド側タンク6に貯留されるようになっている。また、ドレイン容器16Cに受け入れられた熱媒は、そのポンプ20によって排出管21,28を介してコールド側タンク6に送り出され、当該コールド側タンク6に貯留されるようになっている。
このような熱媒排出装置では、例えばメンテナンス時や停電等の際に、熱媒流路2を流れる熱媒に温度低下が生じて固化するおそれがある場合、熱媒流路2から熱媒を以下のようにして排出する。
まず、各太陽熱収集装置1の熱媒流路2の最高位置に設けられたベント部15を開放して熱媒流路2に空気を導入する。
すると、傾斜配管5A,5Bに接続されている太陽熱収集装置1の熱媒流路2から傾斜配管5A(5Aa,5Ab)、5B(5Ba,5Bb)に熱媒が重力によって流れ込み、さらにこの熱媒が重力によって傾斜配管5A(5Aa,5Ab)、5B(5Ba,5Bb)を流れて、配管19a,19bを介してドレイン容器16Bに受け入れられる。
ドレイン容器16Bに受け入れられた熱媒はポンプ20によってコールド側タンク6に排出管21,27,28を介して送り出され、当該コールド側タンク6に貯留される。
また、傾斜配管5C,5Dに接続されている太陽熱収集装置1の熱媒流路2から傾斜配管5C(5Ca,5Cb)、5D(5Da,5Db)に熱媒が重力によって流れ込み、さらにこの熱媒が重力によって傾斜配管5C(5Ca,5Cb)、5D(5Da,5Db)を流れて、配管19c,19dを介してドレイン容器16Cに受け入れられる。
ドレイン容器16Cに受け入れられた熱媒はポンプ20によってコールド側タンク6に排出管21,28を介して送り出され、当該コールド側タンク6に貯留される。
このように、本実施の形態では、複数の傾斜配管5A〜5Dにそれぞれ複数接続された太陽熱収集装置1から排出される熱媒を、隣り合う傾斜配管5A,5Bおよび隣り合う傾斜配管5C,5Dの傾斜方向の最下端で接続された接続部にそれぞれ接続されたドレイン容器16B,16Cに受け入れることができるので、太陽熱収集装置1の熱媒流路2中の熱媒を効率的に排出できる。また、ドレイン容器16B,16Cを、隣り合う傾斜配管5A,5Bおよび隣り合う傾斜配管5C,5Dの傾斜方向の最下端側に配置することができるので、第1の実施の形態のようにドレイン容器16を傾斜配管5の端部側に配置するより、コールド側タンク6に近付けて配置できる。したがって、ドレイン容器16B,16Cから熱媒をコールド側タンク6に短時間で送り込むことができる。
また、2つのドレイン容器16B,16Cを備えているので、第1の実施の形態に比して短時間で太陽熱収集装置1から熱媒を排出できるという利点がある。さらに、複数の傾斜配管5A〜5Dを有するので、設置すべき土地に形状等に合わせて傾斜配管5A〜5Dを配置することができる。
また、第1の実施の形態と同様に、傾斜配管5A〜5Dおよび熱媒流路2を流れる熱媒は、それが固化しないような温度に保持されるとともに、ドレイン容器16B,16C内は、当該ドレイン容器16B,16C内に受け入れた熱媒が固化しない温度に保温されている。つまり、傾斜配管5A〜5Dおよび熱媒流路2からの放熱量を考慮して熱媒が固化しないように、その流量が決定されるとともに、コールド側タンク6、ホット側タンク7およびドレイン容器16B,16Cが保温される。
したがって、熱媒を固化させることなく、太陽熱収集装置1の熱媒流路2から熱媒を重力によってドレイン容器16B,16Cに受け入れることができるとともに、当該ドレイン容器16B,16Cからコールド側タンク6に熱媒を固化されることなく送り出して、当該コールド側タンク6で固化されることなく貯留できる。
なお、前記第1〜第3の実施形態では、熱媒として硝酸ナトリウムと硝酸カリウムとの混合物からなる溶融塩を使用した場合を例にとって説明したが、熱媒は他の溶融塩やその他の液体金属や水溶液等であってもよいし、さらにオイル等であってもよい。
1 太陽熱収集装置
2 熱媒流路
5,5a,5b 傾斜配管
5A〜5D,5Aa〜5Da,5Ab〜5Db 傾斜配管
6 コールド側タンク(タンク)
15 ベント部
16,16A〜16C ドレイン容器
20 ポンプ

Claims (5)

  1. 熱媒流路を有する太陽熱収集装置の前記熱媒流路から熱媒を排出する熱媒排出装置であって、
    前記熱媒流路の最高位置に設けられ、前記熱媒の排出時に前記熱媒流路に空気を導入するベント部と、
    前記熱媒流路に接続されるとともに水平面に対して傾斜する傾斜配管と、
    前記傾斜配管の前記熱媒流路が接続された部分より低い位置に接続されて、前記熱媒流路から前記傾斜配管を経て流れた熱媒を受け入れるドレイン容器と、
    前記ドレイン容器から前記熱媒を、前記熱媒を貯留するタンクに送り出すポンプとを備え、
    前記タンクは、前記太陽熱収集装置によって加熱される前の熱媒を貯留するコールド側タンクと、前記太陽熱収集装置によって加熱された後の熱媒を貯留するホット側タンクとを有し、
    前記熱媒の排出時に、前記ベント部を開放して前記熱媒流路に空気を導入し、
    前記熱媒流路から前記傾斜配管に熱媒が重力によって流れ込み、さらにこの熱媒が重力によって前記傾斜配管を流れて、前記ドレイン容器に受け入れられ、このドレイン容器に受け入れられた熱媒が前記ポンプによって前記コールド側タンクに送り出されることを特徴とする熱媒排出装置。
  2. 前記傾斜配管に複数の前記太陽熱収集装置のそれぞれの熱媒流路が接続され、
    前記ドレイン容器は、複数の前記太陽熱収集装置のうち最も低い位置に配置されている前記太陽熱収集装置の前記熱媒流路が接続された位置より低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱媒排出装置。
  3. 水平面に対して異なる方向に傾斜する傾斜配管がそれらの傾斜方向の最下端で接続され、この接続された接続部に前記ドレイン容器が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の熱媒排出装置。
  4. 熱媒流路を有する太陽熱収集装置の前記熱媒流路から熱媒を排出する熱媒排出方法であって、
    前記熱媒流路の最高位置において、前記熱媒の排出時に前記熱媒流路に空気を導入することによって、前記熱媒流路に接続されるとともに水平面に対して傾斜する傾斜配管に熱媒を流し、
    この傾斜配管を流れた前記熱媒を前記熱媒流路が接続された部分より低い位置に接続されたドレイン容器に受け入れ、
    前記熱媒を貯留するタンク、前記太陽熱収集装置によって加熱される前の熱媒を貯留するコールド側タンクと、前記太陽熱収集装置によって加熱された後の熱媒を貯留するホット側タンクとを有するものであって、
    前記ドレイン容器からポンプによって前記熱媒を前記コールド側タンクに送り出すことを特徴とする熱媒排出方法。
  5. 前記傾斜配管および前記熱媒流路を流れる前記熱媒は、それが固化しないような温度に保持されるとともに、前記ドレイン容器内は、当該ドレイン容器内に受け入れた前記熱媒が固化しない温度に保温されていることを特徴とする請求項4に記載の熱媒排出方法。
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