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JP6527345B2 - 車両のシャッタ開閉制御装置 - Google Patents

車両のシャッタ開閉制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両のフロント部に設けられ、フロント部に導入される外気の量を調整するための車両のシャッタ開閉制御装置に関する。
車両のフロント部に開閉自在なフロントグリルと常開の空気導入口とを設け、高速走行時にフロントグリルを閉じて車体の抗力係数を低下させながら、空気導入口から導入した冷却風でエンジンの冷却を図るシャッタ装置を設けたものが知られている。
特許文献1には、車体前端部に設けられラジエータに空気を送給するためのフロントグリルのグリル開口部を開閉する開閉装置であって、上記グリル開口部を開閉するシャッタ部材と、該シャッタ部材をグリル開口部開位置と閉位置との間で開閉駆動する駆動手段と、該駆動手段を駆動制御する制御手段とを備える開閉装置が記載されている。特許文献1に記載の開閉装置は、車速センサによって検知した車速が例えば10km/h以下になると、シャッタ部材を開放位置に移動させてグリル開口部を開き、自動車が停止した後も開いた状態を維持することで、自動車停止中にシャッタ部材で指などを挟むのを防止するようにしている。
上記特許文献1では車速センサについて詳述されていないが、一般的には車両のタイヤ回転数から車速を算出するものが広く使われている。
特開2013−133059号公報
しかしながら、特許文献1に記載の開閉装置では、下記のような課題があった。
例えば、スリッピーな路面でタイヤが空転している場合、車両の点検作業や試験等によりタイヤを空転させた場合、コンベア上を走行した場合等、車体は動いていないがタイヤが回転している状況が考えられる。このような状況では、実際の車速はゼロであるが、タイヤが回転していることから車速を検知してしまい、これにより自動車が停車中であってもシャッタが閉鎖される可能性がある。この場合に手を挟んでしまう虞があるが、従来技術はこの点に関する配慮がない。
そこで、本発明は、前記問題点を解決し、シャッタの閉鎖駆動により人の手や異物が挟まれたとしても、挟む力を小さくすることができる車両のシャッタ開閉制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の車両のシャッタ開閉制御装置は、車両の駆動源を収容する駆動源収容室に外気を導入するための開口部を開閉するシャッタと、前記シャッタを開閉する第1開閉手段と、前記第1開閉手段よりも開閉駆動力が小さい第2開閉手段と、前記シャッタの開閉を制御する開閉制御手段と、を備え、前記開閉制御手段は、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段とを切り替えることによって開閉駆動力を調整するとともに、前記開閉制御手段は、前記シャッタの開閉駆動力を調整する駆動力調整部と、前記車両の実走行の検出結果を受けて、実走行でないことを検出したか否かを判断する停車判断部と、を備え、前記駆動力調整部は、前記車両の非停車状態における第1閉鎖駆動力よりも前記車両が実走行でない場合の第2閉鎖駆動力の方が小さくなるよう開閉駆動力を調整することを特徴とする。
このような構成によれば、停車中における閉鎖駆動力を非停車中における閉鎖駆動力よりも小さく設定することで、車両停車中にシャッタが閉鎖駆動されて人の手や異物が挟まれたとしても、挟む力を小さくすることができる。また、走行中においては通常トルクで閉鎖することができるため、外気温が低くシャッタ開閉部のグリス粘度が高い場合や走行風による風圧が大きい場合等で、シャッタが閉じ難い状態でも確実に開放することができる。
また、複数の開閉手段を切り替えるだけの簡単な制御で開閉駆動力を調整することができる。
請求項2記載の車両のシャッタ開閉制御装置は、前記停車判断部が、前記車両の車速が所定値以下になることを判断し、前記駆動力調整部は、車速が所定値以下の場合、前記車両の非停車状態における前記第1閉鎖駆動力よりも前記車両の停車状態における前記第2閉鎖駆動力の方が小さくなるよう開閉駆動力を調整することを特徴とする。
請求項2記載の車両のシャッタ開閉制御装置は、前記停車判断部は、前記車両の実走行の検出結果を受けて、前記車両が実際に停止していることを判断し、前記駆動力調整部は、前記車両の非停車状態における第1閉鎖駆動力よりも前記車両が実際に停車中の第2閉鎖駆動力の方が小さくなるよう開閉駆動力を調整することを特徴とする。
このような構成によれば、複数の開閉手段を切り替えるだけの簡単な制御で開閉駆動力を調整することができる。
本発明によれば、シャッタの閉鎖駆動により人の手や異物が挟まれたとしても、挟む力を小さくすることができる車両のシャッタの開閉制御装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両のシャッタ開閉制御装置を適用した車体前部の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両のシャッタ開閉制御装置のシャッタを閉じた状態の要部断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両のシャッタ開閉制御装置のシャッタを開いた状態の要部断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両のシャッタ開閉制御装置を適用した車体前部の断面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る車両のシャッタ開閉制御装置を適用した車体前部の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両のシャッタ開閉制御装置を適用した車体前部の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両のシャッタ開閉制御装置の要部断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。また、方向を説明する場合は、車両の運転者からみた前後左右上下に基づいて説明する。本発明の実施形態では、「前」は車両Cの前進側、「後」は車両Cの後退側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側とする。
図1に示すように、車両Cのフロントボディを構成するバルクヘッド1の前面に、ラジエータ、エンジンルーム内に送られる走行風の量を制御する車両のシャッタ開閉制御装置(以下、開閉制御装置という)10が取付けられている。
図2に示すように、開閉制御装置10は、グリルカバー2およびダクト3とともに、車両Cのフロント部に設けられており、その後方には、エアコンディショナ用コンデンサ4およびラジエータ5が設けられている。車両Cの走行中、外気が、これらのグリルカバー2およびダクト3によって、エアコンディショナ用コンデンサ4およびラジエータ5に案内される。このエアコンディショナ用コンデンサ4は、コンプレッサおよびエバポレータ(いずれも図示省略)などとともに、車両Cのエアコンディショナの冷凍サイクルを構成するものである。また、ラジエータ5は、車両Cの動力源である内燃機関を冷却するためのものである。
図1および図2に示すように、開閉制御装置10は、エアコンディショナ用コンデンサ4などに導入される外気の流量を調整するためのシャッタ11と、バルクヘッド1に取付けられ、シャッタ11を支持するシャッタベース12と、シャッタベース12に設けられた複数の縦長支持部材13(図1参照)と、シャッタ11の開閉を制御する開閉制御手段30と、を備える。開閉制御手段30については後記する。
図2に示すように、グリルカバー2は、グリル2aを有し、ダクト3は、このグリル2aに前端部が接続されるとともに後端部がシャッタベース12に接続される。
<シャッタ>
図3および図4に示すように、シャッタ11は、常開(ノーマルオープン)式のものであり、複数のシャフト21と、上端部22aがシャフト21に回動自在に取り付けられたフィン22と、フィン22の背面22cに継手24を介して連結されたスライドリンク23と、を備えている。
シャフト21は、シャッタベース12および縦長支持部材13(図1参照)に固定されており、車両Cの左右方向に延びるとともに、互いに上下方向に所定の間隔を存した状態で並んでいる。シャフト21には、フィン22の上端部22aが取り付けられている。
フィン22は、上端部22aと、下端部22bと、背面部22cと、背面部22cから後方に突出し、所定距離離隔してL字型に曲げられて背面部22cと並行に左右方向に延びる回転軸部22dと、を有する。
フィン22は、上端部22aがシャフト21に回動自在に軸支され、回転軸部22dが背面部22cの後方に取り付けられている。上端部22aがシャフト21に回動自在に軸支されているので、回転軸部22dを後方上部側に移動させることで、フィン22を開放することができ、また回転軸部22dを前方下部側に移動させることで、フィン22を閉鎖することができる。フィン22は、本体部が閉鎖時には略鉛直方向に位置し、開放時には後方に回動して略水平方向まで跳ね上げられる。また、フィン22は、閉鎖時には上段のフィン22の下端部22bが、下段のフィン22の上端部22aに当接する。これにより、閉鎖時には、上段のフィン20の下端部22bと下段のフィン22の上端部22aとが隙間なく当接することによって走行風の導入が防がれる。
継手24は、フィン22の背面部22cに当接する突当部24aと、フィン22の回転軸部22dを約半円周分嵌合して回動自在に保持する湾曲部24bと、スライドリンク23に取り付ける取付部24cと、を有する。
継手24の湾曲部24bは、フィン22の回転軸部22dを回動自在に保持している。このため、継手24を移動させることで、フィン22を回動させることができる。また、継手24は、突当部24aがフィン22の背面部22cに当接することで、フィン22の背面部22cを押し、フィン22の開閉位置を適正位置に保っている。継手24の取付部24cは、スライドリンク23に取り付けられており、スライドリンク23の上下移動を湾曲部24bに嵌合したフィン22の回転軸部22dに伝達する。
スライドリンク23は、上下方向に延びており、連結ピン25および第1アームリンク26を介して、第1回転機31(第1開閉手段の一部)の回転軸31aに連結されている。
第1回転機31(第1開閉手段)は、回転軸31aが制限された回転角度の範囲内で回転し、回転軸31aに発生するトルクを利用するトルクモータである。
なお、シャッタベース12には、上ストッパおよび下ストッパ(図示省略)が取り付けられている。これらの上下のストッパは、スライドリンク23の上方および下方にそれぞれ配置されており、上下のストッパによって、スライドリンク23を含むシャッタ11の移動が規制される。
図2および図3に示すように、シャッタ11の各フィン22が閉じた状態(全閉)にある場合、ラジエータ5、エンジンルーム内には通風口6から走行風が導かれない。
また、図2および図4に示すように、シャッタ11の各フィン22が開いた状態(全開)にあり、かつ、車両Cが走行中は、グリルカバー2のグリル2aから導入された走行風は、ダクト3を通り、各フィン22間を通ってエアコンディショナ用コンデンサ4およびラジエータ5内を通過することによって熱交換する。更に、走行風はラジエータ5の後方のエンジンルーム内に至る。
<開閉制御手段>
図2に示すように、開閉制御手段30は、所定の開閉駆動力でシャッタ11を開閉する第1回転機31(第1開閉手段の一部)と、開閉駆動力を調整する制御部40とを備える。
制御部40は、CPU、RAM、ROMおよび入出力インターフェースなどからなるマイクロコンピュータにより構成される。
制御部40は、駆動力調整部40aを有し、駆動力調整部40aは、シャッタ11の「開放」と「閉鎖」の駆動力を調整する。具体的には、駆動力調整部40aは、シャッタ11を開放する方向に駆動する開放駆動力(開放トルク)よりもシャッタ11を閉鎖する方向に駆動する閉鎖駆動力(閉鎖トルク)の方が小さくなるよう開閉駆動力を調整する。開放駆動力(開放トルク)と閉鎖駆動力(閉鎖トルク)とを変える具体的方法として、例えば下記がある。本実施形態では、第1回転機31に、トルクモータを使用する。トルクモータは、入力電圧を変えることによって、トルクまたは回転数を広範囲に変化させることができる。駆動力調整部40aは、第1回転機31に印加する入力電圧の指令値をシャッタ11の開放時と閉鎖時とで変えることで閉鎖駆動力(閉鎖トルク)を小さくする。その他の方法として、回転軸31aの回転駆動力を伝達するギアを設け、開放時と閉鎖時とでギア比を変える態様でもよい。
以下、上述のように構成された開閉制御装置10の動作について説明する。
[車両C低速走行中]
車両Cの低速走行中、開閉制御手段30は、シャッタ11のフィン22を開いた状態(全開)に制御する。ここで、車両Cが低速走行から高速走行に移行した場合など、開閉制御手段30は、シャッタ11を閉鎖する。このとき、駆動力調整部40aは、シャッタ11を閉鎖する方向に駆動する閉鎖駆動力(閉鎖トルク)を、シャッタ11を開放する方向に駆動する開放駆動力(開放トルク)よりも小さくなるよう開閉駆動力を調整する。
[車両C高速走行中]
車両Cが高速走行から低速走行に移行すると、開閉制御手段30は、シャッタ11のフィン22を開いた状態(全開)に制御する。この場合、駆動力調整部40aは、シャッタ11を開放する方向に駆動する開放駆動力(開放トルク)を、シャッタ11を開放する方向に駆動する閉鎖駆動力(閉鎖トルク)よりも大きくなるよう開閉駆動力を調整する。
このように、本実施形態では、開閉制御手段30は、駆動力調整部40aが閉鎖駆動力を開放駆動力よりも小さく設定することで、シャッタ11の閉鎖駆動により人の手や異物が挟まれたとしても、挟む力を小さくすることができる。また、開放時は通常トルクで開放することができるため、外気温が低くシャッタ11の開閉部のグリス粘度が高い場合や異物を噛みこんだ場合等で、シャッタ11が開き難い状態でも確実に開放することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図5を参照して詳細に説明する。図2と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の開閉制御装置10の制御部40は、さらに、停車判断部40bを有する。また、制御部40には、車速センサ41が接続されている。
車速センサ41は、車両Cの速度である車速Vを検出し、検出信号を制御部40に出力する。車速センサ41は、例えば車両Cのタイヤ回転数から車速を算出する。
停車判断部40bは、車速センサ41により検出された車速Vに基づいて車両Cが停止しているか否かを判断する。また、停車判断部40bは、車両Cの低速・高速走行についても判断する。
駆動力調整部40aは、車両Cの非停車状態における第1閉鎖駆動力よりも車両Cの停車状態における第2閉鎖駆動力の方が小さくなるよう開閉駆動力を調整する。
以下、上述のように構成された開閉制御装置10の動作について説明する。
[車両C走行中]
制御部40は、車速センサ41の車速検出信号等を基に車両Cの走行状態を判断する。
車両Cの走行中、開閉制御手段30は、シャッタ11のフィン22を開いた状態(全開)に制御する。グリルカバー2のグリル2aから導入された走行風は、ダクト3を通り、各フィン22間を通ってエアコンディショナ用コンデンサ4およびラジエータ5内を通過することによって熱交換する。更に、走行風はラジエータ5の後方のエンジンルーム内に至る。
[車両C高速走行中]
車両Cが高速走行に移行すると、開閉制御手段30は、シャッタ11のフィン22を閉じた状態(全閉)に制御する。この場合、駆動力調整部40aは、車両Cの停車状態における第2閉鎖駆動力よりも大きい第1閉鎖駆動力でシャッタ11のフィン22を閉鎖する。車両Cが高速走行に移行した場合、強い走行風に対して迅速にシャッタ11を閉鎖するためである。シャッタ11を閉鎖することで、車両Cの走行抵抗を減らすことができる。また、ダウンフォースをかせぐことができる。
[低速走行から停車時]
開閉制御装置10は、基本的には、車速センサ41によって検知した車速Vが例えば10km/h以下になると、シャッタ11を開放位置に移動させてグリルカバー2のグリル2aを開き、車両Cが停止した後も開いた状態を維持する。この場合、駆動力調整部40aは、車両Cの非停車状態における第1閉鎖駆動力よりも車両Cの停車状態における第2閉鎖駆動力の方が小さくなるよう開閉駆動力を調整する。これにより、車両Cの停止中にシャッタ11で指などを挟むのを防止するようにしている。また、仮に、車両Cの停車中に、あやまってシャッタ11に指などを挟んだとしても、シャッタ11は比較的弱い鎖駆動力で閉鎖されるので指などを損傷する虞はない。
[変形例]
図6に示すように、本実施形態の変形例の開閉制御装置10の制御部40には、さらに実走行検出部42が接続されている。
実走行検出部42は、車両Cが実際に走行しているか否かを検出する。実走行検出部42は、例えば車両Cに撮像手段および画像解析手段を設け、路面の撮影画像を解析して車両Cの走行状態を検出する。また、別の方法として、車両CにGPSなどの位置情報取得手段を設け、車両Cの位置情報を取得して車両Cが実際に走行しているかを検出する。更に、別の方法として、車両Cに風速センサを設け、車両Cに吹き込む走行風を検出して車両Cが実際に走行しているかを検出する。なお、これらの方法を併用して車両Cの実走行を判定してもよい。
車速センサ41は、例えば車両Cのタイヤ回転数から車速Vを算出している。したがって、実際には走行していない場合であっても、タイヤが回転(空転)している場合には、車速Vを検出してしまうことが有り得る。例えば、スリッピーな路面でタイヤが空転している場合、車両Cの点検作業や試験等によりタイヤを空転させた場合、コンベア上を走行した場合等、車体は動いていないがタイヤが回転している状況が考えられる。このような状況では、車速センサ41は、実際の車速Vはゼロであるが、タイヤが回転していることから車速Vを検知してしまう。この場合、車両Cが停車中であってもシャッタ11が閉鎖され、シャッタ11に手を挟んでしまう虞がある。
本変形例では、実走行検出部42を設け、路面の撮影画像の解析や位置情報取得により車両Cの実走行を検出する。駆動力調整部40aは、車速センサ41が車速Vを検出した場合であっても、実走行検出部42が実走行でないことを検出した場合、車両Cの停車中と同様の比較的弱い閉鎖駆動力でシャッタ11を閉鎖するよう閉鎖駆動力を調整する。
これにより、実際には走行していない場合に車速Vが検出されて、これを基にシャッタ11が強い閉鎖駆動力で閉鎖される事態を防ぐことができる。すなわち、車両Cが実際には走行していない場合、シャッタ11が閉鎖駆動されて人の手や異物が挟まれたとしても、挟む力を小さくすることができる。
また、走行中においては通常トルクで閉鎖することができるため、外気温が低くシャッタ11の開閉部のグリス粘度が高い場合や走行風による風圧が大きい場合等で、シャッタ11が閉じ難い状態でも確実に開放することができる。
例えば、車速がゼロまたは「パーキングレンジ状態」において、シャッタ11のフィン22を「開」から「閉」にする場合には、トルク制限を行うことで、挟む力を小さくしてケガの発生を未然に防止する。また、シャッタ11のフィン22を「閉」から「開」にする場合には、通常トルクとすることで、凍結時等の場合であっても確実に開状態にすることができる。ここで、走行中は「開」から「閉」、または、「閉」から「開」のどちらもトルク制限をしない。上記開閉制御を行うことにより、相反する条件を満足することができる。シャッタ11の開閉は、汚れ、雪、凍結などに対応してトルクを増加させる傾向にある。本実施形態では、将来的なトルク増加傾向に対応しつつ安全面の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図7および図8を参照して詳細に説明する。図2乃至図4と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の開閉制御装置10の開閉制御手段30は、所定の開閉駆動力でシャッタ11を開閉する第1回転機31(第1開閉手段の一部)と、第1回転機31よりも開閉駆動力が小さい第2回転機32(第2開閉手段の一部)と、開閉駆動力を調整する制御部40とを備える。
図8に示すように、最上段の継手24の後端部24bは、第2アームリンク28を介して、第2回転機32(第2開閉手段の一部)の回転軸32aに連結されている。
本実施形態では、第1回転機31と第2回転機32とは、もともと出力トルクの異なる2基のモータである。また、第1回転機31と第2回転機32とは、開閉駆動力が異なるものであれば通常のモータでも構わない。
第1回転機31(第1開閉手段)は、通常使用時にシャッタ11を開閉し、第2回転機32(第2開閉手段)は、閉鎖時にシャッタ11を閉鎖する。
開閉制御手段30は、第1回転機31と第2回転機32とを切り替えることによって開閉駆動力を調整する。第1回転機31と第2回転機32とは、もともと出力トルクの異なるモータであるので、開閉制御手段30は、単に第1回転機31または第2回転機32への通電を切り替えるだけでよい。
このように、本実施形態では、複数の開閉手段を切り替えるだけの簡単な制御で開閉駆動力を調整することができる。
[変形例]
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、第3の実施形態では、第1回転機31および第2回転機32を第2の実施形態のシャッタ11の閉鎖制御に適用する例を示したが、第1の実施形態のシャッタ11の開閉制御に適用してもよい。すなわち、第1の実施形態のシャッタ11の開閉制御に適用する場合、第1、第2回転機31,32のうち、トルクの大きい回転機でシャッタ11を開放し、トルクの小さい回転機でシャッタ11を閉鎖してもよい。
また、燃料電池システムを搭載した車両に適用可能である。
1 バルクヘッド
2 グリルカバー
2a グリル
3 ダクト
4 エアコンディショナ用コンデンサ
5 ラジエータ
10 車両のシャッタ開閉制御装置
11 シャッタ
12 シャッタベース
13 縦長支持部材
21 シャフト
22 フィン
23 スライドリンク
24 継手
25 連結ピン
26 第1アームリンク
28 第2アームリンク
30 開閉制御手段
31 第1回転機(第1開閉手段の一部)
32 第2回転機(第2開閉手段の一部)
40 制御部
40a 駆動力調整部
40b 停車判断部
41 車速センサ
42 実走行検出部
C 車両

Claims (2)

  1. 車両の駆動源を収容する駆動源収容室に外気を導入するための開口部を開閉するシャッタと、
    前記シャッタを開閉する第1開閉手段と、
    前記第1開閉手段よりも開閉駆動力が小さい第2開閉手段と、
    前記シャッタの開閉を制御する開閉制御手段と、を備え、
    前記開閉制御手段は、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段とを切り替えることによって開閉駆動力を調整するとともに、
    前記開閉制御手段は、
    前記シャッタの開閉駆動力を調整する駆動力調整部と、
    前記車両の実走行の検出結果を受けて、実走行でないことを検出したか否かを判断する停車判断部と、を備え、
    前記駆動力調整部は、前記車両の非停車状態における第1閉鎖駆動力よりも前記車両が実走行でない場合の第2閉鎖駆動力の方が小さくなるよう開閉駆動力を調整することを特徴とする車両のシャッタ開閉制御装置。
  2. 前記停車判断部は、前記車両の実走行の検出結果を受けて、前記車両が実際に停止していることを判断し、
    前記駆動力調整部は、前記車両の非停車状態における第1閉鎖駆動力よりも前記車両が実際に停車中の第2閉鎖駆動力の方が小さくなるよう開閉駆動力を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のシャッタ開閉制御装置。
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