JP6521524B2 - ハードコートフィルム及び表面部材付き表示素子 - Google Patents
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Description
本発明の第1の観点に係るハードコートフィルムは、マット剤と、樹脂分としての電離放射線硬化型樹脂を含む硬化性組成物の硬化物で構成してあり、前記マット剤に起因した凸部を表面に複数備えてなる光学機能層を有し、
前記硬化性組成物は、樹脂分として、さらに、下記(a)及び(b)の1つ以上を含み、
全樹脂分中での含有割合が、電離放射線硬化型樹脂:50重量%以上85重量%未満、下記(a)及び(b):15重量%を超え50重量%以下であることを特徴とする。
前記硬化性組成物は、樹脂分として、さらに、下記(a)及び(b)の1つ以上を含み、
前記凸部のアスペクト比が、0.043以上に調整されていることを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る表面部材付き表示素子は、表示素子上に表面部材を配置され、前記表面部材を、光学機能層を防眩層およびニュートンリング防止層の少なくともいずれかとして利用した本発明のハードコートフィルムで構成したことを特徴とする。
樹脂分とマット剤を含み、
前記樹脂分は、電離放射線硬化型樹脂と、下記(a)及び(b)の1つ以上とを含み、
全樹脂分中での含有割合が、電離放射線硬化型樹脂:50重量%以上85重量%未満、下記(a)及び(b):15重量%を超え50重量%以下であることを特徴とする。
(b)熱硬化型樹脂に反応性官能基が導入されており、重量平均分子量が7万以上で、かつガラス転移温度が45℃以上の化合物。
化合物に導入される反応性官能基は、光硬化性不飽和基であることが望ましい。
(1)ハードコートフィルム及び硬化性組成物において、マット剤を、平均粒子径が0.1〜10μmのもので構成することができる。マット剤は、所定の平均粒子径を持つ単一のマット剤で構成してもよいが、平均粒子径が異なる複数のマット剤を組み合わせて用いることが好ましい。この場合、少なくとも、平均粒子径が0.1〜4.0μmの第1のマット剤と、平均粒子径が3.0〜10.0μmの第2のマット剤を含むようにすることができる。マット剤は、第1のマット剤と第2のマット剤のみを組み合わせて用いることもできる。この場合、それぞれの、粒子径分布の変動係数が15%以下のものを用いることができる。含有させるすべてのマット剤中での、第1のマット剤と第2のマット剤の重量比率は、第3以降のマット剤の含有、非含有を問わず、8:2〜6:4とすることができる。マット剤は、その使用が単一であるか複数であるかを問わず、マット剤全体で、100重量部の樹脂分に対して0.05〜5重量部の範囲で含有させることができる。
(3)ハードコートフィルム及び硬化性組成物において、(a)の熱可塑性樹脂及び(b)の熱硬化型樹脂の少なくともいずれかの反応性官能基として、(メタ)アクリロイル基を用いることができる。
第1の観点に係るハードコートフィルムは、マット剤に起因して光学機能層の表面に配置される複数の凸部のアスペクト比が、0.043以上に調整されることが好ましい。
(5)第1の観点に係る表面部材付き表示素子において、表面部材の表面側に、光学機能層を防眩層として利用した本発明のハードコートフィルムを含むことができる。また表面部材の背面側に、光学機能層をニュートンリング防止層として利用した本発明のハードコートフィルムを含むことができる。また表面部材を、保護板、タッチパネルまたは偏光フィルムで構成することができる。
(7)本発明の表面部材付き表示素子は、表示素子上に表面部材を配置され、前記表面部材がタッチパネルであり、該タッチパネルの最表面部材を、光学機能層を防眩層として利用した本発明のハードコートフィルムで構成することができる。
また、特定の樹脂分中に反応性官能基を導入させたので、電離放射線硬化型樹脂との結合が強固になる。その結果、該反応性官能基を導入していないものを配合した場合と比較して、塗膜硬度がより高められる。
本発明のハードコートフィルム及び表面部材付き表示素子は、本発明の硬化性組成物の硬化物で構成した光学機能層を有するので、防眩性やニュートンリング防止性と、スパークル防止性の両特性を同時に満足するとともに、塗膜硬度が高められている。
図1に示すように、本例の表示素子前面用フィルム1は、透明基材11上に光学機能層12が積層してある。
光重合開始剤としては、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α−アシルオキシムエステル、チオキサンソン類などの光ラジカル重合開始剤や、オニウム塩類、スルホン酸エステル、有機金属錯体などの光カチオン重合開始剤が挙げられる。紫外線増感剤としては、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィンなどが挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。
熱硬化型樹脂としては、例えば、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂などが挙げられる。
熱可塑性樹脂と熱硬化型樹脂とを比較すると、表面形状を調整しやすく、取扱い性に優れるという点で熱可塑性樹脂が好適である。
なお、本例での化合物A2のTgは、硬化前のものである。
(a)熱可塑性樹脂に反応性官能基として光硬化性不飽和基が導入されており、重量平均分子量が7万以上で、かつガラス転移温度が45℃以上の化合物A1、
(b)熱硬化型樹脂に反応性官能基として光硬化性不飽和基が導入されており、重量平均分子量が7万以上で、かつガラス転移温度が45℃以上の化合物A2。
なお、本例のマット剤として、上述した2種(第1のマット剤、第2のマット剤)以外の、第3以降のマット剤を含有する場合も含め、これら2種(第1のマット剤、第2のマット剤)を組み合わせて用いる場合、全マット剤中での、第1のマット剤と第2のマット剤の重量比率は、8:2〜6:4であることが好ましい。
コールターカウンター法とは、溶液中に分散しているマット剤粒子の数及び大きさを、電気的に測定する方法であって、粒子を電解液中に分散させ、吸引力を使って電気が流れている細孔に粒子を通過させる際に、粒子の体積分だけ電解液が置換され、抵抗が増加し、粒子の体積に比例した電圧パルスを測定する方法である。従って、この電圧パルスの高さと数とを電気的に測定することにより、粒子数と個々の粒子体積を測定して、粒子径及び粒子径分布を求めるものである。
光学機能層12の厚みは、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1μm以上であって、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下、特に好ましくは3μm以下とされる。
表示素子3としては、例えば、液晶表示素子、CRT表示素子、プラズマ表示素子、EL表示素子などが挙げられる。表面部材2としては、例えば、保護板2a、タッチパネル2b、偏光板2cなどが挙げられる。本例では、これら表面部材2(2a,2b,2c)の少なくとも一部に、本例の表示素子前面用フィルム1を含む。
なお、本例において、樹脂A〜E、マット剤A〜Eは次のものを用いた。
[樹脂B] 下記合成例2で得られた熱硬化性アクリル樹脂(固形分45%、ガラス転移温度:77℃、重量平均分子量:80,000、反応性官能基:アクリロイル基)、
[樹脂C] 下記合成例3で得られた熱硬化性アクリル樹脂(固形分40%、ガラス転移温度:86℃、重量平均分子量:100,000、反応性官能基:アクリロイル基)、
[樹脂D] 熱可塑性アクリル樹脂(アクリディック49−394−IM:DIC社、固形分50%、ガラス転移温度:16℃、重量平均分子量:65,000、反応性官能基:なし)、
[樹脂E] 熱可塑性アクリル樹脂(アクリディックA195:DIC社、固形分40%、ガラス転移温度:94℃、重量平均分子量:85,000、反応性官能基:なし)。
反応容器中に、溶媒としてメチルイソブチルケトン(MIBK)150重量部を供給して90℃まで加熱し維持した。メチルメタクリレート(MMA)61重量部、グリシジルメタクリレート(GMA)26重量部に、ラジカル重合開始剤としてアゾビス−2−メチルブチロニトリル(ABN−E)1.5重量部を混合したものを、2時間に亘って徐々に反応容器中に滴下した後、4時間に亘って放置した。その後、モノマー組成物を120℃で1時間に亘って加熱し重合体を得た。
次に、重合体を60℃まで冷却した後、重合体に、アクリル酸(AA)13重量部、重合禁止剤としてパラメトキシフェノール(MQ)0.05重量部、触媒としてトリフェニルホスフィン(TPP)0.5重量部を混合し、混合物を得た。その後、混合物を110℃で8時間に亘って加熱して、重合体にアクリル酸(AA)を付加させ、これにより熱硬化性樹脂に反応性官能基(アクリロイル基)が導入された化合物A2に相当する樹脂A(不揮発分40%、ガラス転移点86℃、重量平均分子量80,000)を製造した。
反応容器中に、溶媒としてメチルイソブチルケトン(MIBK)122重量部を供給して90℃まで加熱し維持した。メチルメタクリレート(MMA)40重量部、グリシジルメタクリレート(GMA)40重量部に、ラジカル重合開始剤としてアゾビス−2−メチルブチロニトリル(ABN−E)1.5重量部を混合したものを、2時間に亘って徐々に反応容器中に滴下した後、4時間に亘って放置した。その後、モノマー組成物を120℃で1時間に亘って加熱し重合体を得た。
次に、重合体を60℃まで冷却した後、重合体に、アクリル酸(AA)20重量部、重合禁止剤としてパラメトキシフェノール(MQ)0.05重量部、触媒としてトリフェニルホスフィン(TPP)0.5重量部を混合し、混合物を得た。その後、混合物を110℃で8時間に亘って加熱して、重合体にアクリル酸(AA)を付加させ、これにより熱硬化性樹脂に反応性官能基(アクリロイル基)が導入された化合物A2に相当する樹脂B(不揮発分45%、ガラス転移点60℃、重量平均分子量80,000)を製造した。
反応容器中に、溶媒としてメチルイソブチルケトン(MIBK)150重量部を供給して90℃まで加熱し維持した。メチルメタクリレート(MMA)61重量部、グリシジルメタクリレート(GMA)26重量部に、ラジカル重合開始剤としてアゾビス−2−メチルブチロニトリル(ABN−E)1.0重量部を混合したものを、2時間に亘って徐々に反応容器中に滴下した後、4時間に亘って放置した。その後、モノマー組成物を120℃で1時間に亘って加熱し重合体を得た。
次に、重合体を60℃まで冷却した後、重合体に、アクリル酸(AA)13重量部、重合禁止剤としてパラメトキシフェノール(MQ)0.05重量部、触媒としてトリフェニルホスフィン(TPP)0.5重量部を混合し、混合物を得た。その後、混合物を110℃で8時間に亘って加熱して、重合体にアクリル酸(AA)を付加させ、これにより熱硬化性樹脂に反応性官能基(アクリロイル基)が導入された化合物A2に相当する樹脂C(不揮発分40%、ガラス転移点86℃、重量平均分子量100,000)を製造した。
[マット剤B] アクリル樹脂粒子(テクポリマーSSX−105:積水化成品工業社、平均粒子径5.3μm、変動係数8.5%)
[マット剤C] アクリル樹脂粒子(テクポリマーMB20X−5:積水化成品工業社、平均粒子径5μm、変動係数:約20%)。
[マット剤D] アクリル樹脂粒子(MX−300:綜研化学工業社、平均粒子径3μm、変動係数9%)
[マット剤E] アクリル樹脂粒子(MX−180TA:綜研化学工業社、平均粒子径1.8μm、変動係数9%)。
厚み125μmの透明ポリエステルフィルム(コスモシャインA4350:東洋紡績社)の一方の面に、下記処方の塗布液aを塗布、乾燥、紫外線照射し、厚み3μmの光学機能層を形成し、実施例1のハードコートフィルムを得た。なお、括弧内に固形分の重量換算量を示した。
・電離放射線硬化型樹脂(固形分80%) 125部(100部)
(ユニディック17−813:DIC社)、
・樹脂A 107部(42.8部)
・光重合開始剤 3部
(イルガキュア184:チバ・ジャパン社)
・マット剤A 0.7部
・希釈溶剤 200部
塗布液aの樹脂Aの添加量を65部(固形分26部)に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を250部(固形分100部)に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aを樹脂Bに変更し、かつその添加量を95部(固形分42.75部)に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aのマット剤Aをマット剤Bに変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aを樹脂Cに変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aのマット剤Aをマット剤Cに変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を97.2部(固形分38.9部)に変更した。また、塗布液aのマット剤Aをマット剤Eに変更し、かつその添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を250部(固形分100部)に変更し、かつ電離放射線硬化型樹脂の添加量を48.75部(固形分39部)に変更した。また、塗布液aのマット剤Aをマット剤Eに変更し、かつその添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を47.6部(固形分19.0部)に変更し、かつ電離放射線硬化型樹脂の添加量を256部(固形分204.75部)に変更した。また、塗布液aのマット剤Aをマット剤Dに変更し、かつその添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を97.2部(固形分38.9部)に変更した。また、塗布液aのマット剤Aをマット剤Dに変更し、かつその添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を196.4部(固形分78.6部)に変更し、かつ電離放射線硬化型樹脂の添加量を62部(固形分50部)に変更した。また、塗布液aのマット剤Aをマット剤Dに変更し、かつその添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を250部(固形分100部)に変更し、かつ電離放射線硬化型樹脂の添加量を48.75部(固形分39部)に変更した。また、塗布液aのマット剤Aをマット剤Dに変更し、かつその添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を97.2部(固形分38.9部)に変更し、かつマット剤Aの添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を250部(固形分100部)に変更し、かつ電離放射線硬化型樹脂の添加量を48.75部(固形分39部)に変更した。また、塗布液aのマット剤Aの添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aのマット剤D(平均粒子径3μm、変動係数9%)の一部(0.07部)をマット剤E(平均粒子径1.8μm、変動係数9%)に置き換えた。すなわち、塗布液aのマット剤D(添加量は0.14部)を平均粒子径が異なる2種類のマット剤D及びマット剤E(添加量はそれぞれ0.07部とした)に変更した以外は、実施例11(樹脂Aの含有割合が28%)と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aのマット剤D(平均粒子径3μm、変動係数9%)の一部(0.07部)をマット剤A(平均粒子径5μm、変動係数9%)に置き換えた。すなわち、塗布液aのマット剤D(添加量は0.14部)を平均粒子径が異なる2種類のマット剤A及びマット剤D(添加量はそれぞれ0.07部とした)に変更した以外は、実施例11(樹脂Aの含有割合が28%)と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aを樹脂Dに変更し、かつその添加量を95部(固形分42.5部)に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aを樹脂Eに変更し、かつその添加量を95部(固形分42.75部)に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を40部(固形分16部)に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を300部(固形分120部)に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aを添加せず(添加量はゼロ)、また、塗布液aのマット剤Aをマット剤Eに変更し、かつその添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aを添加せず(添加量はゼロ)、また、塗布液aのマット剤Aをマット剤Dに変更し、かつその添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
塗布液aの樹脂Aの添加量を27.8部(固形分11.1部)に変更した。また、塗布液aのマット剤Aをマット剤Dに変更し、かつその添加量を0.14部に変更した以外は、実施例1と同様にして本例のハードコートフィルムを得た。
各例により得られたハードコートフィルムについて、以下の評価を行った。結果を表2に示す。
サイズ:3インチ、解像度:480×854dpiのワイドVGA液晶(表示素子)の液晶表示画面の全面をグリーン表示にした上で、該液晶表示画面上に各ハードコートフィルムを載置し、目視で液晶表示画面の観察を行った。その結果、スパークルが全く視認できなかったものを「◎」、スパークルが僅かに視認できるが支障がなかったものを「〇」、該「〇」評価よりも若干劣るが支障がなかったものを「△」、スパークルをはっきりと視認できたものを「×」とした。
各ハードコートフィルムを、表面が平滑なガラス板の上に光学機能層が密着するように乗せて指で押しつけ、ニュートンリングの発生状態を目視で観察した。その結果、ニュートンリングが見えなかったものを「○」、ニュートンリングが見えたものを「×」とした。
三波長蛍光灯ランプ下で黒い下地の上に各ハードコートフィルムを光学機能層が上面になるように置き、蛍光灯の映り込みを目視で評価した。その結果、蛍光灯のランプの輪郭が映り込まなかったものを「○」、僅かではあるが映り込んだものを「△」とした。
三波長蛍光灯ランプ下で黒い下地の上に各ハードコートフィルムを光学機能層が上面になるように置き、♯0000のスチールウールを200g/約2cm2の荷重で5回擦り(5回往復)、表面の傷を目視で観察した。その結果、傷が全く見えなかったものを「◎」、傷がほとんど見えなかったものを「○」、傷が僅かに見えるが支障がなかったものを「△」、傷がはっきり見えたものを「×」とした。
一部のハードコートフィルムの光学機能層の、それぞれ任意の凸部部分の5箇所について、共焦点レーザー顕微鏡(VK−9710、キーエンス社製)を使用し、対物レンズ:150倍、高さ測定ピッチ:0.01μmの条件で撮影した。そして得られた、凹凸形状の一方向(Y方向)に沿って切断した断面の凹凸プロファイルから、5箇所の凸部について、それぞれ凸部の高さHと裾野長さLを求め、その後、それぞれのアスペクト比(HのLに対する比H/L)を算出して表面性状を評価した。最終的には算出値5点の平均(Ave.)を各ハードコートフィルムのアスペクト比とした。
表1及び表2に示すように、実施例1〜17では、塗布液中に、樹脂分として、電離放射線硬化型樹脂と、化合物A2に相当する樹脂A〜Cのいずれかとを本発明の範囲で含む。その結果、得られた各ハードコートフィルムは、すべて、スパークル防止性に優れていた。これとともに、表面硬度が非常に高められていた。
なお、実施例7では、実施例1,5,6と同様の樹脂分を同量で使用したが、実施例1,5,6と異なり、粒子分布の変動係数が15%を超えるマット剤を単独で使用した。そのため、他の実施例1〜6と比較して、スパークル防止性につき若干の劣りが認められたものの、十分に優れたスパークル防止性レベルにあった。
しかしながら、実施例8〜17ではいずれも、実施例1〜7と同様に樹脂A、B又はCの含有割合を適切とした。そのため、実施例1,5,6と同様に優れた結果、すなわち得られた各ハードコートフィルムは、スパークル防止性に極めて優れていること(◎)が確認できた。
比較例2では、塗布液中での電離放射線硬化型樹脂と樹脂Eとの重量比、使用した樹脂Eのガラス転移温度と重量平均分子量のいずれも本発明の範囲内であるが、使用した樹脂Eに反応性官能基が導入されていない。そのため、得られたハードコートフィルムは、スパークルは防止できていたが、表面硬度が劣っていた。
Claims (12)
- マット剤と、樹脂分としての電離放射線硬化型樹脂(ただし、下記(a)及び(b)に相当するものを除く)を含む硬化性組成物の硬化物で構成してあり、前記マット剤に起因した凸部を表面に複数備えてなる光学機能層を有するハードコートフィルムであって、
前記硬化性組成物は、樹脂分として、さらに、下記(a)及び/又は(b)を含み、
全樹脂分中での含有割合が、前記電離放射線硬化型樹脂:50重量%以上85重量%未満、下記(a)及び(b):15重量%を超え50重量%以下であることを特徴とするハードコートフィルム。
(a)熱可塑性樹脂に光硬化性不飽和基が導入されており、重量平均分子量が7万以上で、かつガラス転移温度が45℃以上の化合物、
(b)熱硬化型樹脂に光硬化性不飽和基が導入されており、重量平均分子量が7万以上で、かつガラス転移温度が45℃以上の化合物。 - 請求項1記載のフィルムにおいて、前記凸部のアスペクト比が0.043以上であることを特徴とするハードコートフィルム。
- 請求項1又は2に記載のフィルムにおいて、前記マット剤は、平均粒子径が0.1〜10μmであることを特徴とするハードコートフィルム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のシートにおいて、前記マット剤は、平均粒子径が異なる複数のマット剤を組み合わせてなり、少なくとも、平均粒子径が0.1〜4.0μmの第1のマット剤と、平均粒子径が3.0〜10.0μmの第2のマット剤を含むことを特徴とするハードコートフィルム。
- 請求項4記載のシートにおいて、前記マット剤が、前記第1のマット剤と前記第2のマット剤のみを組み合わせてなり、それぞれの、粒子径分布の変動係数が15%以下のものを用いたことを特徴とするハードコートフィルム。
- 請求項4又は5記載のシートにおいて、すべての前記マット剤中での、前記第1のマット剤と前記第2のマット剤の重量比率が、8:2〜6:4であることを特徴とするハードコートフィルム。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のフィルムにおいて、前記マット剤は、100重量部の樹脂分に対して0.05〜5重量部の範囲で含有されていることを特徴とするハードコートフィルム。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のフィルムにおいて、前記光学機能層は、防眩効果を発現させる防眩層、または干渉縞の発生を抑制するニュートンリング防止層であることを特徴とするハードコートフィルム。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のフィルムにおいて、前記(a)の化合物及び前記(b)の化合物の少なくともいずれかの光硬化性不飽和基として、(メタ)アクリロイル基を用いたことを特徴とするハードコートフィルム。
- 表示素子上に表面部材を配置した表面部材付き表示素子において、前記表面部材は、その少なくとも一部に、請求項1〜9のいずれかに記載のハードコートフィルムを含むことを特徴とする表面部材付き表示素子。
- 表示素子上に表面部材を配置した表面部材付き表示素子において、前記表面部材を、前記光学機能層を防眩層およびニュートンリング防止層の少なくともいずれかとして利用した請求項1〜10のいずれかに記載のハードコートフィルムで構成したことを特徴とする表面部材付き表示素子。
- 請求項10又は11記載の表示素子において、前記表面部材が保護板、タッチパネルまたは偏光フィルムであることを特徴とする表面部材付き表示素子。
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