本出願は、「Medical Device Data Processing and Communication Methods and Systems」と題する2013年3月15日に出願された米国仮出願第61/801,759号明細書に対する米国法典第35編第119条(e)に基づく優先権を主張し、そこでの開示は、全面的に参照によって本出願に組み込まれる。
本開示が詳細に記述される前に、勿論、変化してもよいように、本開示が記述された特定の実施形態に限定されないことが理解されるべきである。本明細書で使用される用語は、本開示の範囲が添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるので、特定の実施形態を記述するための目的に過ぎず、制限する意図はないことも理解されるべきである。
値の範囲が設けられる場合、その範囲の上限と下限との間の、文脈により明瞭にそうでないことが示されない限り下限の単位の十分の一までの各介在値及びこの記述された範囲内の任意の他の記述された又は介在する値が本開示内に包含されることが理解される。これらのより小さい範囲に上限と下限は、本開示内に包含されるように、より小さな範囲内に独立して含まれることができ、記述された範囲内の特別に排除された制限に従う。記述された範囲が制限の内の一方又は両方を含む場合、これらの含まれた制限の一方又は両方を排除する範囲も、本開示に含まれる。
そうでないと定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的用語及び科学的用語は、本開示が属する従来の技術の当業者によって共通に理解されているのと同じ意味を有する。本明細書で記述されるのと類似の又は等価の任意の方法及び材料は、本開示の実施やテストにおいて使用されてもよいが、好適な方法及び材料がここで記述される。本明細書で述べられる全ての出版物は参照することによって本明細書に組み込まれて、それに関連してこれら出版物が引用される方法及び/又は材料を開示し且つ記述する。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される通り、名詞は、文脈で明瞭にそうでないことを規定しない限り、複数の指示対象を含むことが留意されなければならない。
本明細書で論じられる出版物は、本願の出願日に先行して開示するため単独で提供される。本明細書のいかなる記述も、本開示が以前の開示によりそのような出版物に先行することはできないと認めるものとは解釈されない。更に、提供された出版物の日付は、独立して確認されることが必要である可能性がある実際の公開日と異なっていてもよい。
本開示を読むと当業者には明白であるように、本明細書で記述され且つ描かれた個々の実施形態の各々は、本開示の範囲や精神から逸脱することなく、他の幾つかの実施形態のいずれかの特徴から容易に分離されることができる又はそれと組み合わされることができる離散的コンポーネント及び特徴を有する。
本明細書で示される図面は、必ずしもスケールに合わせて描かれてはおらず、幾つかのコンポーネント及び特徴は、明瞭化のために、誇張される。
一般的に、本開示の実施形態は、体液中のグルコースのような少なくとも一つの分析物を検出するための生体内方法及びデバイスに関する。従って、実施形態は、センサの少なくとも一部が、体の少なくとも一つの分析物についての情報を得るために、ユーザの体内(例えば、ISF内)に位置される、例えば、ユーザの体内に経皮的に位置されるように構成された生体内分析物センサを含む。特定の実施形態では、生体内分析物センサは、皮膚の表面上のようなユーザの体の上に維持されるエレクトロニクスユニットに連結され、そのような連結は、オンボディ、生体内分析物センサエレクトロニクスアセンブリを提供する。
特定の実施形態では、分析物情報は、オンボディエレクトロニクスユニットのような第1のデバイスからユーザインターフェース機能を含むことのできる、ディスプレイ及び/又はその他の物を含む第2のデバイスに通信される。情報は、分析物情報が利用可能である場合、第1のデバイスから第2のデバイスに自動的に及び/又は連続的に通信されることができ、又は、自動的に及び/又は連続的に通信されることができず、寧ろ第1のデバイスのメモリに格納又はログされることができる。従って、本システムの多くの実施形態では、センサ/オンボディエレクトロニクス(例えば、オンボディエレクトロニクスアセンブリ)によって導出された分析物情報は、データ通信のタイミングがユーザによって選択されるようにユーザによって照会された時のみにユーザが使用可能又は確認可能な形態で利用可能とされる。
このように、生体内分析物センサが自動的に及び/又は連続的に体内の分析物レベルを監視する、即ち、センサは、その耐用期間にわたって予め定義された時間間隔でグルコースのような分析物を自動的に監視するにもかかわらず、分析物情報は、ユーザによって望まれる時にユーザに提供される又は明らかになる(ユーザインターフェースデバイスに提供される)に過ぎない。例えば、分析物センサは、生体内に配置され、且つ所与の検出期間、例えば、約14日間オンボディエレクトロニクスに連結されることができる。特定の実施形態では、センサ導出分析物情報は、オンボディエレクトロニクスでプログラムされたスケジュール(例えば、約1分毎又は約5分毎又は約10分毎等)に従って14日の期間中にわたってユーザへの出力のためにセンサエレクトロニクスアセンブリから遠隔地のモニタデバイス又は表示デバイスに自動的に通信される。特定の実施形態では、センサ導出分析物情報は、ユーザが定めた時に、例えば、ユーザが分析物情報をチェックすると決定する度に、センサエレクトロニクスアセンブリから遠隔地の監視デバイス又は表示デバイスに通信されるに過ぎない。そのような時に、通信システムが起動され、次に、センサ導出情報が、オンボディエレクトロニクスから遠隔地の監視デバイス又は表示デバイスに送られる。
更に他の実施形態では、その情報は、分析物情報が利用可能である時に、第1のデバイスから第2のデバイスに自動的に及び/又は連続的に通信されることができ、第2のデバイスは、その情報をユーザに提示又は出力することなく受信された情報を格納又はログする。そのような実施形態では、情報は、情報が利用可能となると(例えば、センサが時間スケジュールに従って分析物レベルを検出した時に)第2のデバイスにより第1のデバイスから受信される。しかしながら、受信された情報は、最初に第2のデバイスに格納され、第2のデバイスの情報に対するリクエストが検出されると、第2のデバイス(例えば、ディスプレイ)のユーザインターフェース又は出力コンポーネントに出力されるに過ぎない。
従って、特定の実施形態では、センサエレクトロニクスアセンブリが体の上に配置されそれによって生体内センサの少なくとも一部がISFのような体液と接触状態になり、センサがエレクトロニクスユニットに電気的に連結されると、センサ導出分析物情報は、表示デバイスをパワーオンし(又は、表示デバイスは連続的にパワーオンされていてもよい)、表示デバイスのメモリに格納された又はそれからアクセスされたソフトウェアアルゴリズムを実行することによって要求に応じてオンボディエレクトロニクスから表示デバイスへ通信されることができ、オンボディエレクトロニクスへ送るために一つ以上のリクエストコマンド、制御信号又はデータパケットを生成する。例えば、表示デバイスのマイクロプロセッサ又は用途指定集積回路(ASIC)の制御下で実行されるソフトウェアアルゴリズムは、生成されたリクエストコマンド、制御信号及び/又はデータパケットの送信を開始するために表示デバイスに対するオンボディエレクトロニクスの位置を検出するルーチンを含むことができる。
表示デバイスは、表示デバイスのボタンを押し下げること、データ通信機能に関連するソフトボタンを起動すること等の表示デバイス上での入力メカニズムのユーザ起動に応答して、オンボディエレクトロニクスへの送信のために一つ以上のリクエストコマンド、制御信号又はデータパケットを発生して伝送するための一つ以上のマイクロプロセッサ及び/又はASICによって実行されるためのメモリに格納されたプログラミングも含むことができる。入力メカニズムは、ユーザ起動のために構成されることができるオンボディエレクトロニクス上に又はその中に代替えとして又は追加的に設けられることができる。特定の実施形態では、ボイスコマンド又は可聴信号は、一つ以上のリクエストコマンド、制御信号又はデータパケットを生成してオンボディデバイスに伝送するためにマイクロプロセッサ又はASICに促したり又は命令したりしてメモリに格納されたソフトウェアルーチン(単数又は複数)を実行させるために使用されることができる。ボイスで起動される又はボイスコマンド又は可聴信号に応答する実施形態では、オンボディエレクトロニクス及び/又は表示デバイスは、ボイスコマンド及び/又は可聴信号を処理するためにオンボディエレクトロニクス及び/又は表示デバイスの夫々のメモリに格納されたマイクロフォン、スピーカ、及び処理ルーチンを含む。特定の実施形態では、互いに対して所定の距離(例えば、極めて近接)内にオンボディデバイスと表示デバイスを配置することは、リクエストコマンド、制御信号又はデータパケットを生成して送信するために表示デバイスのメモリに格納された一つ以上のソフトウェアルーチンを開始する。
記述されるように、実施形態は、体に装着可能なセンサエレクトロニクスアセンブリを共に提供する生体内分析物センサとオンボディエレクトロニクスを含む。特定の実施形態では、生体内分析物センサは、オンボディエレクトロニクスと完全に一体化され(製造中に固定的に接続される)、他の実施形態では、それらは分離されるが、製造後に接続可能である(例えば、センサの体への挿入前、挿入中、挿入後)。オンボディエレクトロニクスは、接着パッドを含む又はそれに取付け可能な防水ハウジングに包まれた(生体内配置のためのセンサ部分を除く)生体内グルコースセンサ、エレクトロニクス、バッテリ及びアンテナを含むことができる。特定の実施形態では、ハウジングは、少なくとも30分までは、水の約1メートル中への浸漬に耐える。特定の実施形態では、ハウジングは、例えば、約30分よりも長い間の連続する水面下での接触に耐え、その意図された使用に従って、例えば、ハウジングが水浸に適するハウジングエレクトロニクスに対する水害なしに適切に機能し続ける。
実施形態は、オンボディエレクトロニクスアセンブリからの情報を収集し、ユーザに対してセンサ導出分析物の読取結果を提供する、分離されたデバイスとして且つオンボディエレクトロニクスアセンブリから離間された可搬型手持ち表示デバイスを含む。そのようなデバイスは、メータ、リーダ、モニタ、受信機、ヒューマンインターフェースデバイス、コンパニオン等と呼ばれることができる。特定の実施形態は、統合生体内分析物メータを含むことができる。特定の実施形態では、表示デバイスは、表示デバイスと他のユニット(例えば、オンボディエレクトロニクス、バッテリを再充電するための電力ユニット、PC等)との間の通信を確立するように構成された、USB、シリアル、パラレル等の一つ以上の有線又は無線通信ポートを含む。例えば、表示デバイス通信ポートは、表示デバイスバッテリを各充電ケーブルで充電すること及び/又は表示デバイスとその互換性情報ソフトウェアとの間のデータ交換を実現することができる。
特定の実施形態の互換性情報処理ソフトウェアは、例えばデータ解析、病歴記録、データ格納、データアーカイビング及びデータ通信並びにデータ同期を実行する表示デバイス、パーソナルコンピュータ、サーバ端末上に常駐する又はそこで実行する独立型又はネットワーク接続型データ管理ソフトウェアプログラムを含むがこれらに限定されない。特定の実施形態の情報処理ソフトウェアは、例えば、追加の機能を含む及び/又はソフトウェアバグやエラー修正を含むファームウェアのバージョンを有する、表示デバイス及び/又はオンボディエレクトロニクスユニットのファームウェアをアプグレードして表示デバイス及び/又はオンボディエレクトロニクスユニットの常駐ソフトウェアをアプグレードするためのフィールドアップグレード可能機能を実行するためのソフトウェアを含むこともできる。
主題の開示の実施形態は、便宜上のためだけに、グルコース監視デバイス及びシステム、並びにグルコース監視の方法に関して主に記述され、そのような記述は、本開示の範囲を制限することを決して意図していない。分析物監視システムは、同時に又は異なる時間に種々の分析物を監視するように構成されることができることが理解されるべきである。
例えば、監視されることができる分析物は、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドロピン、クレアチンキナーゼ(例えば、CK−MB)、クレアチン、DNA、フルクトサミン、グルコース、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、ケトン、乳酸、酸素、過酸化水素、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、及び トロポニンを含むがこれらに限定されない。例えば、抗生物質(例えば、ゲンタマイシン、バンコマイシン等)、ジギトキシン、ジゴキシン、依存性薬物、テオフィリン、及び ワルファリンのような薬物の濃度も監視されることができる。一つ以上の分析物を監視するこれらの実施形態では、分析物は、単一のセンサで又は同じオンボディエレクトロニクス(例えば同時に)を使用できる複数のセンサで、又は異なるオンボディエレクトロニクスで、同時に又は異なる時間に監視されることができる。
例えば、所定の監視期間は、センサを生体内に配置してISFのような体液と接触状態にすること、及び/又はオンボディエレクトロニクスの開始(又は完全動作モードへパワーオンすること)より開始し得る。オンボディエレクトロニクスの初期化は、スイッチの起動に応答して及び/又は表示デバイスをオンボディエレクトロニクスに対して所定の距離(例えば、近接近)内に配置することによって表示デバイスによって発生及び送信されるコマンドによって、又はオンボディエレクトロニクスユニット上のスイッチのユーザの手動起動によって、例えば、ボタンを押し下げることによって、実行される、又はそのような起動は、例えば、2010年2月1日に出願された米国特許出願第12/698,129号明細書に記述されているように、挿入デバイスによって引き起こされることができる。
表示デバイスから受信されたコマンドに応答して初期化されると、オンボディエレクトロニクスは、そのメモリからソフトウェアルーチンを検索し実行してオンボディエレクトロニクスのコンポーネントを完全にパワーオンして、表示デバイスからの起動コマンドの受信に応答してオンボディエレクトロニクスを効果的に完全な動作モードに置く。例えば、表示デバイスからのコマンドの受信に先立って、オンボディエレクトロニクスのコンポーネントの内の一部は、バッテリのようなその内部電源でパワーオンされるが、他方、オンボディエレクトロニクスのコンポーネントの他の一部分は、パワーダウンされる又は電力の無いインアクティブモードを含む低電力にされるか、或いは全てのコンポーネントがインアクティブモード、即ち、パワーダウンモードに置かれることができる。コマンドを受信すると、オンボディエレクトロニクスのコンポーネントの残りの部分(又は全て)がアクティブ完全動作モードに切り替えられる。
オンボディエレクトロニクスの実施形態は、ASICで実施される制御論理、マイクロプロセッサ、メモリ等を含むエレクトロニクスを有する一つ以上のプリント回路基板、および単一のアセンブリを形成する経皮的に配置可能な分析物センサを含むことができる。オンボディエレクトロニクスは、ある期間(例えば、約2分以下、例えば、約1分以下、例えば、約30秒以下、例えば、約10秒以下、例えば、約5秒以下、例えば、約2秒以下)、及び/又は可聴及び/又は視覚及び/又は触知性(例えば、振動)通知のような確認が、オンボディエレクトロニクスからの分析物関連信号の取得の成功を示す表示デバイスに出力されるまで、所定の近接内で分析物監視システムの表示デバイスが検出されると、監視された分析物レベルに関連する一つ以上の信号又はデータパケットを提供するように構成されることができる。特定の実施形態では、識別通知が取得の不成功に対して出力されることができる。
図1は、本開示の実施形態に係る例示の生体内ベースの分析物監視システム100を示す。図示のように、特定の実施形態では、分析物監視システム100は、生体内分析物センサ101(このセンサ101の近接部分が図1に示されている)に電気的に連結され且つユーザの体の皮膚表面への取付けのための接着剤層140に取り付けられたオンボディエレクトロニクス110を含む。オンボディエレクトロニクス110は、オンボディハウジング119を含み、それは内部コンパートメントを画定する。動作されると皮膚表面を通過するように、分析物センサ101の一部を配置してISFと流体接触状態にし、且つオンボディエレクトロニクス110及び接着剤層140を皮膚表面上に配置する挿入デバイス150もまた図1に示されている。特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110、分析物センサ101、及び接着剤層140は、使用前に挿入デバイス150のハウジング内にシールされるか又はそれ自体が挿入デバイス150の端子シールを提供する。
再度図1を参照すると、分析物監視システム100は、情報をユーザに出力するためのディスプレイ122を含む表示デバイス120、データ又はコマンドを表示デバイス120に入力するため、或いは表示デバイス120の動作を制御するための、ボタン、アクチュエータ、接触感知スイッチ、容量性スイッチ、圧力感知スイッチ、ジョグホイール等の入力コンポーネント121を含む。幾つかの実施形態は、ディスプレイの無いデバイス又はユーザインターフェースコンポーネントを含まないデバイスを含んでもよいことが留意される。これらのデバイスは、データロガーとしてデータを格納する及び/又はオンボディエレクトロニクス及び/又はディスプレイの無いデバイスから他のデバイス及び/又は場所にデータを転送するためのコンジットを提供するように機能化されることができる。実施形態は、本開示の実施形態を制限する意図は決してない例示目的のために表示デバイスとして本明細書では記述される。ディスプレイの無いデバイスが特定の実施形態において使用されることができることは明白である。
特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、監視期間中、分析物センサ101から受信した監視された分析物関連データの幾つか又は全てをメモリに格納し、使用期間の終了までそれをメモリに維持するように構成されることができる。そのような実施形態では、格納されたデータは、監視期間の終わりに、例えば、オンボディエレクトロニクス110をそれが監視期間中に配置された皮膚表面から取り外すことによって分析物センサ101をユーザから除去した後に、オンボディエレクトロニクス110から検索される。そのようなデータロギング構成では、リアルタイムに監視された分析物レベルは、監視期間中に表示デバイス120に通信されない或いはオンボディエレクトロニクス110から送信されないが、寧ろ、監視期間終了後に、オンボディエレクトロニクス110から検索される。
特定の実施形態では、表示デバイス120の入力コンポーネント121は、マイクロフォンを含むことができ、且つ表示デバイス120は、そのマイクロフォンから受信された音声入力を解析するように構成されたソフトウェアを含むことができ、それによって、表示デバイス120の機能と動作は、ボイスコマンドによって制御されることができる。特定の実施形態では、表示デバイス120の出力コンポーネントは、情報を可聴信号として出力するためのスピーカを含む。スピーカ、マイクロフォン及びボイス駆動信号を発生し、処理し且つ格納するためのソフトウェアルーチンのような同様のボイス応答コンポーネントがオンボディエレクトロニクス110に設けられることができる。
特定の実施形態では、ディスプレイ122と入力コンポーネント121は、単一のコンポーネント、例えば、タッチスクリーンユーザインターフェースのようなディスプレイへの物理的接触タッチの存在と場所を検出できるディスプレイに統合されることができる。そのような実施形態では、ユーザは、ディスプレイのシングル又はダブルタッピング、ディスプレイを横切る指又は器具のドラッギング、複数の指又は複数の器具の互いに向かっての動作、複数の指又は複数の器具の互いから離れる動作等を含むがこれらに限定されない一セットの事前にプログラムされた動作コマンドを利用することによって表示デバイス120の動作を制御できる。特定の実施形態では、ディスプレイは、LCD要素及びタッチセンサとして働くシングル又はダブル機能容量性要素を有する画素の領域を有するタッチスクリーンを含む。
表示デバイス120は、例えば、遠隔端末(パーソナルコンピュータ)170のような外部デバイスとの有線データ通信のためのデータ通信ポート123も含む。データ通信ポート123の例の実施形態は、USBポート、ミニUSBポート、RS−232ポート、イーサネット(登録商標)ポート、ファイヤワイヤポート又は互換性データケーブルに繋がるように構成された他の類似のデータ通信ポートを含む。表示デバイス120は、生体外の血液グルコース測定を実行するために生体外グルコーステストストリップを受け取るための生体外テストストリップポート124を含む、一体化された生体外グルコースメータを含むこともできる。
図1を更に参照すると、特定の実施形態のディスプレイ122は、種々の情報を表示するように構成され、それらの情報の内の幾つか又は全ては、ディスプレイ122上に同時に又は異なる時間に表示されることができる。特定の実施形態では、表示された情報は、ユーザが所与のディスプレイスクリーン上に示された情報をカスタマイズできるようにユーザが選択可能となっている。ディスプレイ122は、例えば、監視期間にわたってのグルコースレベルの図形出力(食事、エクササイズ、睡眠、心拍数、血圧等のような重要なマーカーを含むことができる)を提供するための図形ディスプレイ138、例えば、監視されたグルコースレベル(情報のリクエストに応答して捕獲された又は受信された)を提供するための数値ディスプレイ132、及び例えば、ディスプレイ122上で場所を動かすことによって、分析物変化の速度、及び/又は分析物変化の速度のレートを示すトレンド又は方向性矢印ディスプレイ131を含むことができるがこれらに限定されない。
図1に更に示されるように、ディスプレイ122は、例えば、ユーザに対する日付情報を提供するための日付ディスプレイ135、ユーザに日時情報を提供するための日時ディスプレイ139、表示デバイス120の(再充電可能な又は使い捨ての)バッテリの状態を図示するバッテリレベルインジケータディスプレイ133、例えば、分析物センサ較正が必要であることをユーザに通知する、周期的、ルーチンの、又は所定回数のユーザ較正事象を必要とする監視システムにおけるセンサ較正状態アイコンディスプレイ134、音声/振動出力の状態又はアラーム状態を表示するための音声/振動設定アイコンディスプレイ136、及びオンボディエレクトロニクス、データ処理モジュール160、及び/又は遠隔端末170のような他のデバイスとの無線通信接続の指示を提供する無線接続性状態アイコンディスプレイ137を含むこともできる。図1に追加的に示されているように、ディスプレイ122は、メニューにアクセスする、ディスプレイ図形出力構成を変化するための、或いは、表示デバイス120の動作を制御するための疑似タッチスクリーンボタン125と126を更に含むことができる。
図1を再度参照すると、特定の実施形態では、表示デバイス120のディスプレイ122は、追加的に、又は視覚表示の代わりに、可聴性、触知性、又はそれらの任意の組合せであり得る、アラーム及び/又は警告通知、グルコースレベル等のアラーム通知を出力するように構成されることができる。一態様では、表示デバイス120は、ディスプレイ122上に提供された視覚出力指示に加えて、可聴及び/又は振動出力指示をユーザに提供するために、スピーカ、振動出力コンポーネント等の他の出力コンポーネントを含むことができる。
ISF(又は他の適切な体液)との流体接触を確立するために、オンボディエレクトロニクス110の皮膚表面への及び分析物センサ101の生体内への配置の後に、特定の実施形態のオンボディエレクトロニクス110は、オンボディエレクトロニクス110が表示デバイス120からのコマンド又はリクエスト信号を受信すると、分析物関連データ(例えば、監視された分析物レベルに対応するデータ及び/又は監視された温度データ、及び/又は格納された過去の分析物関連データのような)を無線で通信するように構成される。特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、表示デバイス120がオンボディエレクトロニクス110からのデータ放送の通信範囲内にある時に表示デバイス120によって受信された監視された分析物レベルに関連するリアルタイムデータを少なくとも周期的に広報するように構成されることができる、即ち、それは、情報を送信するための表示デバイスからのコマンド又はリクエストを必要としない。
例えば、表示デバイス120は、データ転送を開始するためにオンボディエレクトロニクス110に一つ以上のコマンドを送信するように構成されることができ、且つそれに応じて、オンボディエレクトロニクス110は、監視期間中に収集された格納された分析物関連データを表示デバイス120に無線で送信するように構成されることができる。次に、表示デバイス120は、パーソナルコンピュータのような遠隔端末170に接続されることができ、オンボディエレクトロニクス110からの格納された分析物レベル情報を遠隔端末170に転送するためのデータコンジットとして機能する。特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110から受信されたデータは、表示デバイス120の一つ以上のメモリに(永続的に又は一時的に)格納されることができる。特定の他の実施形態では、表示デバイス120は、オンボディエレクトロニクス110から受信されたデータを表示デバイス120に接続された遠隔端末170に渡すためのデータコンジットとして構成される。
図1を更に参照すると、データ処理モジュール160及び遠隔端末170が分析物監視システム100にも示されている。遠隔端末170は、データ管理及び解析並びに分析物監視システム100におけるコンポーネントとの通信のためのソフトウェアを含むパーソナルコンピュータ、サーバ端末、ラップトップコンピュータ、又は他の適切なデータ処理デバイスを含むことができる。例えば、遠隔端末170は、遠隔端末170と表示デバイス120及び/又はデータ処理モジュール160との間で一方向又は双方向データ通信のためのローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、又は他のデータネットワークに接続されることができる。
特定の実施形態の遠隔端末170は、医師のオフィス又は病院に配置される一つ以上のコンピュータ端末を含むことができる。例えば、遠隔端末170は、表示デバイス120の位置以外の位置に配置されてもよい。遠隔端末170と表示デバイス120は、異なる部屋又は異なる建物にあってよい。遠隔端末170及び表示デバイス120は、少なくとも約1マイル(約1.61キロメートル)離れる、例えば、少なくとも約10マイル(約16.1キロメートル)離れる、例えば、少なくとも約100マイル(約161キロメートル)離れることができる。例えば、遠隔端末170は、表示デバイス120と同じ市にあってもよく、遠隔端末170は、表示デバイス120とは異なる市にあってもよく、遠隔端末170は、表示デバイス120と同じ州にあってもよく、遠隔端末170は、表示デバイス120とは異なる州にあってもよく、遠隔端末170は、表示デバイス120と同じ国にあってもよく、又は、遠隔端末170は、表示デバイス120とは異なる国にあってもよい。
特定の実施形態では、データ処理モジュール160のような別個の任意のデータ通信/処理デバイスは、分析物監視システム100に設けられてもよい。データ処理モジュール160は、例えば、赤外線(IR)プロトコル、Bluetooth(登録商標)プロトコル、Zigbee(登録商標)プロトコル、及び802.11無線LANプロトコルのような一つ以上の無線通信プロトコルを使用して通信するコンポーネントを含むことができるがこれらに限定されない。「Bluetooth」プロトコル及び/又は「Zigbee」プロトコルに基づくプロトコルを含む通信プロトコルの追加の記述は、すべての目的のための参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2006/0193375号明細書に見られる。データ処理モジュール160は、更に、例えば、USBコネクタ及び/又はUSBポート、「イーサネット」コネクタ及び/又はポート、ファイヤワイヤコネクタ及び/又はポート、又はRS−232ポート及び/又はコネクタを含む表示デバイス120、オンボディエレクトロニクス110、又は遠隔端末170の一つ以上と有線通信を確立する通信ポート、ドライバ又はコネクタを含むことができるがこれらに限定されない。
上述された特定の実施形態ではデータ処理モジュール160は、図1に記述された分析物監視システムにおける「Bluetooth」通信モジュールとして有する一つ以上のデバイスと対になることができる「Bluetooth」通信モジュールを含む。対になると、データは、対になったデバイス同士間で交換されることができる。例えば、特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、データ処理モジュール160と対になることができる「Bluetooth」通信モジュールを備える。この場合、データ処理モジュール160は、周期的に、又は必要な時に(例えば、対にした時に又はデータリクエストを送る時に、データ処理モジュール160がオンボディエレクトロニクス110からグルコースデータをリクエストできるよう、デバイスを対にする場合)、プログラムされたデータ送信又はリクエストスケジュールに基づいてオンボディエレクトロニクス110から監視された分析物データを受信するように構成される又はそれをリクエストする又は促すようにプログラムされることができる。特定の実施形態では、表示デバイス120は、プログラムされたデータ転送スケジュールに基づいて又はオンボディエレクトロニクス110に通信される表示デバイス120からのコマンド又はリクエストの起動時に、オンボディエレクトロニクス110から監視されたグルコースデータに関連する情報を受信する又はリクエストするためにオンボディエレクトロニクス110と対になる「Bluetooth」通信モジュールを含む。
特定の実施形態では、データ処理モジュール160は、所定の時間間隔(例えば、1分に一回、5分に一回等)でポーリング又は照会信号をオンボディエレクトロニクス110に送信するようにプログラムされ、且つ呼応して、オンボディエレクトロニクス110から監視された分析物レベル情報を受信する。データ処理モジュール160は、そのメモリに、受信した分析物レベル情報を格納する及び/又はその受信情報を表示デバイス120のような他の一つのデバイスに中継又は再送する。より具体的には、特定の実施形態では、データ処理モジュール160は、オンボディエレクトロニクス110から表示デバイス120又は遠隔端末(例えば、セルラー又はWiFiデータネットワークを介して)又は両者へ受信した分析物レベルデータを再送又はパスするためのデータリレーデバイスとして構成されてもよい。
特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110とデータ処理モジュール160は、オンボディエレクトロニクス110とデータ処理モジュール160との間の周期的な通信を維持するように互いの所定距離(例えば、約1乃至12インチ(約2.54乃至約30.48センチメートル)、又は約1乃至10インチ(約2.54乃至25.4センチメール)、又は約1乃至7インチ(約2.54乃至約17.78)、又は約1乃至5インチ(約2.54乃至12.70センチメートル))内でユーザの皮膚表面上に配置されることができる。或いは、データ処理モジュール160は、ユーザのベルト又は衣類に装着されることができ、それによって、データ通信のための、オンボディエレクトロニクス110とデータ処理モジュール160との間の望ましい距離が維持される。更なる一態様では、データ処理モジュール160のハウジングは、オンボディエレクトロニクス110に連結する又はそれと係合するように構成されることができ、それによって、両デバイスが単一のデバイスとして組み合わされる又は統合されて皮膚表面上に配置される。更なる実施形態では、データ処理モジュール160は、オンボディエレクトロニクス110に取り外し可能な形で係合又は接続され、データ処理モジュール160が、任意で望み通りに取り外し又は再取り付けされることができるように追加のモジュール性を提供する。
図1を再び参照すると、特定の実施形態では、データ処理モジュール160は、1分に一回、又は5分に一回、又は30分に一回、又は任意の他の適切な又は望ましいプログラム可能な時間間隔のような所定の時間間隔でコマンド又は信号をオンボディエレクトロニクス110に送信してオンボディエレクトロニクス110から分析物関連データをリクエストするようにプログラムされる。データ処理モジュール160がリクエストされた分析物関連データを受信すると、受信したデータを格納する。このように、分析物監視システム100は、プログラムされた又はプログラム可能な時間間隔で連続的に監視された分析物関連情報を受信するように構成されることができ、その情報は、格納及び/又はユーザに表示される。データ処理モジュール160に格納されたデータは、例えば、治療に関連する判断を向上するために、監視された期間にわたるグルコースレベル可動域の期間の周期、又は監視された期間中のアラーム事象発生の頻度を識別するような以降のデータ解析のために表示デバイス120、遠隔端末170等へ引き続いて提供又は送信されることができる。この情報を利用して、医師、ヘルスケアプロバイダ又はユーザは、食事の変更、日々の習慣、エクササイズのようなルーチン等を調整又は推奨することができる。
他の一実施形態では、データ処理モジュール160は、データ処理モジュール160に設けられたスイッチのユーザ起動又は表示デバイス120から受信したユーザ開始コマンドに応答して分析物関連データを受信するためにコマンド又は信号をオンボディエレクトロニクス110に送信する。更なる実施形態では、データ処理モジュール160は、所定の時間間隔が満了した後のみにユーザ開始コマンドの受信に応答してオンボディエレクトロニクス110にコマンド又は信号を送信するように構成される。例えば、特定の実施形態では、ユーザが、例えば、最後の通信から約5時間(又は最後の通信から10時間、又は最後の通信から24時間)のようなプログラムされた期間内に通信を開始しない場合、データ処理モジュール160は、リクエストコマンド又は信号をオンボディエレクトロニクス110に自動的に送信するように構成される。或いは、データ処理モジュール160は、データ処理モジュール160とオンボディエレクトロニクス110との間の最後の通信以来所定期間が経過したことをユーザに通知するためにアラームを起動するようにプログラムされることができる。このように、ユーザ又はヘルスケアプロバイダは、分析物監視レジメンとの特定の適応性を提供するためにデータ処理モジュール160をプログラム又は構成でき、それによって、分析物レベルの頻繁な決定がユーザによって維持又は実行される。
特定の実施形態では、プログラムされた又はプログラム可能なアラーム状態が検出されると(例えば、医療的処置又は解析のための注意又は介在を必要とする生理的状態を指す、所定の許容範囲外にある分析物センサ101によって監視された検出グルコースレベル(例えば、低グルコース状態、高グルコース状態、切迫した低グルコース状態又は切迫した高グルコース状態))、一つ以上の出力指示がオンボディエレクトロニクス110の制御論理又はプロセッサによって発生されてオンボディエレクトロニクス110のユーザインターフェース上でユーザに出力されることができ、それによって是正処置がタイムリーに取られることができる。それに加えて又は代替えとして、表示デバイス120が通信範囲内にある場合、出力指示又はアラームデータは、表示デバイス120に通信されることができ、表示デバイス120のプロセッサは、アラームデータ受信を検出すると、ディスプレイ122を制御して一つ以上の通知を出力する。
特定の実施形態では、データ処理モジュール160は、表示デバイス120に設けられるのと同じ又は類似のユーザ対話及びデータ入出力オプションを提供するためのユーザインターフェースを、表示デバイス120の必要性を除去して含むことができる。換言すれば、表示デバイス120の機能性は、データ処理モジュール160に組み込まれることができ、それによって、ユーザはデータ処理モジュール160と対話して、分析物レベルを監視し且つ監視された分析物レベルと関連する通報又は警報又はアラームを受信する。
特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110の制御論理又はマイクロプロセッサは、分析物センサ101から得られた情報、例えば、現在の分析物レベル、分析物レベルの変化の加速度、分析レベルの変化のレート、及び/又は監視された期間中の過去のトレンド又は分析物レベル変動の方向を機能時間として提供する格納された監視された分析物データに基づいて決定された分析物トレンド情報に基づいて将来の又は予想される分析物レベルを決定するためのソフトウェアプログラムを含む。予測アラームパラメータは、表示デバイス120、又はオンボディエレクトロニクス110、又はその両方にプログラムされる又はプログラム可能であり、且つユーザの分析物レベルが将来のレベルに到達することを事前に予測することに先立って、ユーザに出力されることができる。これは、ユーザにタイムリーに是正処置を取るための機会を提供する。
例えば、分析物トレンド情報を提供する、監視された期間にわたる時間の関数として監視された分析物レベルのバラツキや変動のような情報は、表示デバイス120、データ処理モジュール160、及び/又は遠隔端末170、及び/又はオンボディエレクトロニクス110の一つ以上の制御論理又はマイクロプロセッサによって決定されることができる。そのような情報は、例えば、図形(線図等)として表示されて現在の及び/又は歴史的な及び/又は分析物監視システム100によって測定且つ予測される予測された将来の分析物レベルをユーザに示すことができる。そのような情報は、また、方向性矢印(例えば、トレンド又は方向性矢印ディスプレイ131を参照)又は他のアイコン(単数又は複数)、例えば、分析物レベルが増加しているか又は減少しているか、並びに分析物レベルにおける増加又は減少の加速度又は減速度を示した基準点に対するスクリーン上のアイコンの位置として表示されることができる。この情報は、分析物レベルが許容可能及び/又は臨床的に安全な範囲内に留まることを保証するために何らかの必要な是正処置を決定するため、ユーザにより利用されることができる。色、フラッシング(点滅)、フェーディング(退色)等を含む他の視覚インジケータ、並びに音声出力のピッチ、音量、又はトーンの変化を含む音声インジケータ及び/又は振動又は他の触知性インジケータもまた、ユーザに監視された分析物レベルの現在のレベル及び/又は方向及び/又は変化のレートを通知する手段としてトレンドデータのディスプレイに組み込まれることができる。例えば、グルコース変化の決定されたレート、プログラムされた臨床的に重要なグルコース閾値レベル(例えば、高グルコースレベル及び/又は低グルコースレベル)、及び生体内分析物センサによって導出された現在の分析物レベルに基づいて、システム100は、臨床的に重要なレベルに達するのに掛かる時間を決定するためのコンピュータ可読媒体に格納されたアルゴリズムを含み、臨床的に重要なレベルに到達するのに先立って、例えば、臨床的に重要なレベルが予測される前30分、及び/又は20分、及び/又は10分、及び/又は5分、及び/又は3分、及び/又は1分等に強度等が増加する出力で通知を出力する。
特定の実施形態では、データ処理モジュール160は、オンボディエレクトロニクス110の動作に関連する事前にプログラムされたパラメータを含む電気的に消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)のようなデータ格納ユニット又はメモリデバイスを含むことができる。例えば、データ処理モジュール160のメモリデバイスは、データ処理モジュール160の処理ユニットによって検索される又は読み出される指定のメモリアドレスに安全キーを含むまたは格納するようにプログラムされることができ、他方、他のメモリ位置は、オンボディエレクトロニクスデータ処理パラメータ、センサ感度情報、センサ満了データ、アラーム又は警報閾値レベル、監視された分析物レベルに関連する変化又はトレンド情報のレートを決定するためのパラメータ等を含むアドレス位置を格納又は指摘することができる。読みだされるべきメモリデバイスに格納された他のパラメータ及びデータ処理モジュール160の処理ユニットによって呼び出され且つ実行される一つ以上のルーチンは、「Bluetooth」データ通信、遠隔端末170、表示デバイス120、モバイルスマートフォン等のような他のデバイスとの有線又は配線通信のような支援されたデータ通信を含む。
図1を再度参照すると、特定の実施形態では、データ処理モジュール160による実行のためのソフトウェアアルゴリズム(単数又は複数)は、各々一つ以上のオンボディエレクトロニクス110、遠隔端末170又は表示デバイス120に接続されると実行されるようそのようなデバイスに格納された実行可能プログラムを含むSDカード、マイクロSDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、XDカード、メモリスティックカード、メモリスティックデュオカード、又はUSBメモリスティック/デバイスのような外部メモリデバイスに格納されることができる。更なる一態様では、データ処理モジュール160による実行のためのソフトウェアアルゴリズムは、例えば、WiFi又はインターネット可能スマートフォン又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)を含む携帯電話のような通信デバイスに、ダウンロード通信デバイスによる実行のためのダウンロード可能アプリケーションとして提供されることができる。
スマートフォンの例は、Windows(登録商標)、Android(商標)、iPhone(登録商標)オペレーティングシステム、Palm(登録商標)、WebOS(商標)、Blackberry(登録商標)オペレーティングシステム、又はSymbian(登録商標)オペレーティングシステムを利用したインターネット接続及び/又はローカルエリアネットワーク(LAN)を介するデータ通信のためのデータネットワーク接続性機能性を有するモバイルフォンを含む。上述のようなPDAは、例えば、一つ以上のマイクロプロセッサ及びユーザインターフェースとのデータ通信能力(例えば、ディスプレイ/出力ユニット及び/又は入力ユニット)を含み且つ、例えば、インターネットを介してデータ処理、データアプロード/ダウンロードを実行するように構成された可搬性電子デバイスを含む。そのような実施形態において、遠隔端末170は、遠隔端末170とデバイスとの間の通信が確立されると、上述の通信デバイスの内の一つ以上へ実行可能アプリケーションソフトウェアを提供するように構成されることができる。
更に他の実施形態では、実行可能ソフトウェアアプリケーションは、遠隔端末170への有線接続が必要ではなくなるよう、無線通信を経由して(OTA)OTAダウンロードとして提供されることができる。例えば、実行可能アプリケーションは、ソフトウェアダウンロードとして通信デバイスに自動的にダウンロードされることができ、且つ通信デバイスの構成によっては、自動的に又はアプリケーションのインストールを実行するため通信デバイスに関するユーザの確認又は受信応答に基づいて使用のためにデバイスにインストールされることができる。ソフトウェアのOTAダウンロード及びインストールは、データ処理モジュール160及び/又は表示デバイス120の既存の機能又は特徴に対する更新又はアプグレードであるソフトウェアアプリケーション及び/又はルーチンを含むことができる。
図1の遠隔端末170を再度参照すると、特定の実施形態では、表示デバイス120及び/又はオンボディエレクトロニクス110及び/又はデータ処理モジュール160のための、とりわけ、ソフトウェアパッチ又は修正のような新たなソフトウェア及び/又はソフトウェア更新、ファームウェア更新又はソフトウェアドライバアップグレードは、遠隔端末170と表示デバイス120及び/又はデータ処理モジュール160との間の通信が確立されると、遠隔端末170によって提供されることができる。例えば、オンボディエレクトロニクス110に対するソフトウェアアップグレード、実行可能プログラミング変更又は修正は、表示デバイス120又はデータ処理モジュール160の内の一つ以上によって遠隔端末170から受信されることができ、その後、オンボディエレクトロニクス110に提供されてそのソフトウェア又はプログラム可能機能を更新することができる。例えば、特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110に受信され且つインストールされたソフトウェアは、ソフトウェアバグ修正、先にインストールされたソフトウェアパラメータに対する変更(とりわけ、分析物関連データ格納時間間隔に対する変更、オンボディエレクトロニクス110の時間基準又は情報を再設定すること又は調節すること、送信されたデータタイプ、データ送信シーケンス、又はデータ格納期間の変更)を含むことができる。
特定の実施形態では、表示デバイス120が遠隔端末170に接続され且つ遠隔端末170で実行されるデータ管理ソフトウェアが、表示デバイス120及び/又はオンボディエレクトロニクス110におけるソフトウェアに対するアップグレードが利用可能になったことを決定すると、遠隔端末170は、ユーザの許容/開始のいずれかに基づいて又は自動的に、一実施形態においてソフトウエアアップグレードルーチンを開始するためにダウンロードされ且つ実行されるアップグレードツールを含む利用可能ソフトウェアアップグレードをダウンロード又は検索する。特定の実施形態では、ダウンロードされたソフトウェアアップグレードツールは、遠隔端末170で実行されるデータ管理ソフトウェアから独立した別個の実行可能プログラムであり、そのプログラムは、実行されると、常駐データ管理ソフトウェアから独立したソフトウェアアップグレードを実行する。
図2A乃至図2Bは、夫々、特定の実施形態における図1のオンボディエレクトロニクス110の斜視図及び頂部の横断面図である。特に、図2Aは、図2Bに示される点線Aに沿うオンボディエレクトロニクス110の横断面図を示す。図2A乃至図2Bを参照すると、特定の実施形態のオンボディエレクトロニクス110は、高さ及び厚みプロファイルが最小にされる(例えば、約10mm以下に、又は、例えば、約7mm以下に、又は、例えば、約5mm以下に、又は、例えば、約4.5mm以下に、又は、例えば、約4mm以下に)ようにサイズ及び形状が決められる。例えば、図に示されるように、特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、最も厚い点で約5mmまでの高さ又は厚み寸法を有するドーム型又はテーパー形状を含み、且つ約4mm未満、又は約3mm以下、又は約2mm以下、又は約1mm以下の高さ又は厚み寸法まで(漸進的に又は段階的に)漸減し得る。特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、その最も厚いエリア(その厚みが均一ではなくむしろ所与の単位で変化する場合)で約4.5mm厚よりも大きくないコンパクトなZ‐高さ118(例えば、オンボディエレクトロニクス110の高さ又は厚み)及び接着パッチパッチを含む僅か4.6mm厚を有する。
図2A乃至図2Bを参照すると、特定の実施形態では、分析物センサ101は、例えば、ボディエレクトロニクス110に製造中に組み付けられ且つオンボディエレクトロニクス110のPCB111に固定的に接続される。図2A乃至図2Bに示されるように、センサ101の近接部102は、PCB111の上面112に配置されて、例えば、リベット、ファスナー、クランプ等を使用して、PCB111に固定される。センサ101の固定配置された近接部102は、近接部102がPCB111の上面112上の夫々のコンタクトポイントに電気的に連結されるように配置されることができる。図2A乃至図2Bから更に見られるように、そのような実施形態では、センサ101の先端部103は、約90°の角度がセンサ101の基端部102と先端部103との間で画定されるように湾曲又は角度付が行われる。特定の実施形態では、センサ101の基端部102と先端部103との間の角度は、約90°未満、約80°未満、約70°未満、約60°未満、約50°未満、約40°未満、約30°未満、約20°未満、又は約10°未満であってもよい。
図2A乃至図2Bを更に参照すると、図示のように、センサ101は、センサ101がPCB111の上面112と下面113との間に画定される開口109を介して配置されるようにPCB111に対して配置される。特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクスのPCBは、図2A乃至図2Bに示されるように開口を含まない。
更に、接着剤層140(片面又は両面)は、センサ配置中又はその後に皮膚表面上にオンボディエレクトロニクス110を固定的に配置するために設けられることができる。接着剤は、オンボディユニットに取り付けられるように、又は例えば、ユーザによって、製造後に取り付け可能となるよう製造されることができる。特定の実施形態では、センサ挿入プロセスは、接着パッチをオンボディユニットに接着させる。特定の実施形態では、分析物センサ101を有するオンボディエレクトロニクス110は、挿入デバイス150(図1)内に(例えば、製造中に)格納又は配置され、分析物センサ101の挿入及びオンボディエレクトロニクス110の初期化に先立って、ユーザが分析物センサ101とオンボディエレクトロニクス110を挿入デバイス150(図1)に対して整合する、配置する、又は、接続する又は連結することの必要性が回避される。特定の実施形態では、オプションのセンサガイド105が分析物センサ101の挿入デバイス150との位置合わせを更に支援するために設けられる。このように、潜在的な誤使用、ユーザエラー、分析物センサ101の挿入デバイス150のニードル又は挿入メカニズムに対するユーザによる取り付け不良が回避されることができる。
図2A乃至図2Bを参照すると、オンボディエレクトロニクス110の実施形態は、縮小のために最適化されこれにより使用及び装着における快適さを最大化する寸法と重みを含む。特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、例えば、接着パッチ140を除く直径で約50mm未満、例えば、接着パッチ140を除く直径で約45mm未満、例えば、接着パッチ140を除く直径で約40mm未満、例えば、接着パッチ140を除く直径で約35mm未満、例えば、接着パッチ140を除く直径で約30mm未満の小さなオンボディフットプリントを有し、特定の実施形態では、オンボディフットプリントは、接着パッチ140を除いて約25mmから約28mmであり得る。
特定の実施形態では、接着パッチ140を含むオンボディエレクトロニクス110は、直径が約70mm未満(オンボディフットプリントが均一でない場合、その最大幅の所で)、例えば、直径が約65mm未満、例えば、直径が約60mm未満、例えば、直径が約55mm未満、例えば、直径が約50mm未満、例えば、直径が約45mm未満、例えば、直径が約40mm未満であるオンボディフットプリントを有し、特定の実施形態では、そのオンボディフットプリントは、接着パッチ140を含み約35mmから約37mmであり得る。
特定の実施形態では、接着パッチ140は、直径が約3.0インチ(約7.62センチメートル)未満、例えば、直径が約2.0インチ(約5.08センチメートル)未満、直径が約1.0インチ(約2.54センチメートル)未満であるオンボディフットプリントを有し、特定の実施形態では、接着パッチは、約1.0インチ(約2.54センチメートル)から約1.5インチ(約3.81センチメートル)以下である直径を有することができる。
実施形態は、例えば、接着パッチ140を除く約2平方インチ(約12.90平方センチメートル)未満、例えば、接着パッチ140を除く約1.5平方インチ(約9.68平方センチメートル)未満、例えば、接着パッチ140を除く約1平方インチ(約6.45平方センチメートル)未満、例えば、接着パッチ140を除く約0.9平方インチ(約5.81平方センチメートル)未満、例えば、接着パッチ140を除く約0.8平方インチ(約5.16平方センチメートル)未満、例えば、接着パッチ140を除く約0.75平方インチ(約4.84平方センチメートル)未満、例えば、接着パッチ140を除く約0.7平方インチ(約4.52平方センチメートル)未満の小さな表面積を有するオンボディエレクトロニクス110を含み、特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110の表面積は、接着パッチ140を除き約0.75平方インチ(約4.84平方センチメートル)から約0.79平方インチ(約5.10平方センチメートル)であり得る。
特定の実施形態では、接着パッチ140を含むオンボディエレクトロニクス110は、接着パッチを含む約3.0平方インチ(約19.35平方センチメートル)以下、例えば、接着パッチを含む約2.0平方インチ(約12.90平方センチメートル)以下、例えば、接着パッチを含む約1.9平方インチ(約12.26平方センチメートル)以下、例えば、接着パッチを含む約1.8平方インチ(約11.61平方センチメートル)以下、例えば、接着パッチを含む約1.75方インチ(約11.30平方センチメートル)以下、例えば、接着パッチを含む約1.6平方インチ(約10.32平方センチメートル)以下である表面積を有し、特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクスユニットの表面積は、約1.75平方インチ(約11.30平方センチメートル)から約1.77平方インチ(約11.42平方センチメートル)以下であり得る。
特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、円形のフットプリントを有することができ及び/又は接着パッチ140は、円形のフットプリントを有することができる。特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、形状が円形であることができる。オンボディエレクトロニクス及び/又は接着パッチのための他の形状は、長円形、長方形、正方形、三角形、又は多角形形状、並びに不規則な及び複雑な形状を含むがこれらに限定されない。
特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、例えば、接着パッチを含む約10グラム未満、例えば、接着パッチを含む約5グラム未満、接着パッチを含む約3.5グラム未満の低質量を有し、特定の実施形態では、その質量は、接着パッチ140を含め僅か3グラムである。
図3A乃至図3Cは、特定の実施形態における図1のオンボディエレクトロニクス110のためのサーミスタアセンブリの横断面斜視図を示す。図3Aを参照すると、特定の実施形態では、図1のオンボディエレクトロニクス110は、互いに係合されてオンボディエレクトロニクス110の統合ハウジングを形成するように構成される第1のハウジング部310と第2のハウジング部320を含む。図3Aに示されるように、第2のハウジング部320の内表面340には、第1のハウジング部310及び第2のハウジング部320を一緒に係合する又は組み付けてオンボディエレクトロニクス110の統合ハウジング(図1)を形成すると湾曲されるサーミスタ330が設けられる。図3A乃至図3Cに示されるように、第1のハウジング部310が第2のハウジング部320と組み付けられると、特定の実施形態では、サーミスタ330は、第1のハウジング部310と接触し、サーミスタ330を湾曲させる第1のハウジング部310の内表面(図示せず)内で内輪郭(図示せず)に従う。図3Cは、第1のハウジング部310と第2のハウジング部が組み付けられてオンボディエレクトロニクス110(図1)の統合ハウジングアセンブリを形成した時、第1のハウジング部310の内表面に対して湾曲された又は付勢されたサーミスタ330を示す。
図3Aを更に参照すると、第1のハウジング部310には、幾つかの実施形態では、第1のハウジング部310がユーザの皮膚上面に接触して配置されると、皮膚表面にサーミスタ330の一部を露出する開口350、即ちウインドウも示されている。
図4Aと図4Bは、夫々、特定の実施形態において取り付けられたサーミスタを有するオンボディエレクトロニクス110の側面断面図と底部平面図である。図4Aを参照すると、(第1と第2のハウジング部310と320から形成された)オンボディエレクトロニクス110の横断面図は、第1のハウジング部310の内表面に対して受動的に付勢された部分を有するサーミスタ310を示すと共に第1のハウジング部310の開口350でサーミスタ330の一部を示している。図4Bに示されるように、特定の実施形態では、紫外線(UV)接着剤層のような接着剤層410は、開口350に又はその回りに付着されてそのシールを行う。特定の実施形態の接着剤層410は、例えば、ユーザの皮膚表面と直接接触する場合、オンボディエレクトロニクスが皮膚表面上に配置される場合、サーミスタ330への熱伝導を行う。
対応する図面に記述され且つ示されるように、幾つかの実施形態では、サーミスタ330の構成は、オンボディエレクトロニクス110内での正確な位置及び配置でオンボディエレクトロニクス110(図1)との単純なアセンブリを提供する。特定の実施形態では、サーミスタ330は、第1のハウジング部310と第2のハウジング部320との組み立てに先立って、事前に付勢又は湾曲されてもよく、それによって、サーミスタ330の湾曲された形状が保持され、他方、サーミスタ330の一部を露出させる或いはオンボディエレクトロニクス110(図1)の第1のハウジング部310の開口350を介して提供されるサーミスタ330へのアクセスを有する。更に、UV接着剤層は、開口350上に又はその中に付着されると記述されているが、任意の他の適切な接着剤層は、開口350の耐水性、即ち水密シールを提供し、他方サーミスタ330へ熱伝導を提供するように付着されることができる。
図5を参照すると、特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110(図1)は、分析物センサ101(図1)の近接部と共に、注封材料で部分的に又は全体的にカプセルに包まれることができる印刷回路ボード(PCB)500を含む。PCB500及び分析物センサ101の近接部をカプセルで包むことは、PCB500上に設けられたオンボディエレクトロニクス110上の電子コンポーネントの汚染及び/又は水分からの保護を提供する。特定の実施形態では、PCB500は、一つ以上のマイクロプロセッサ及び/又はASICのようなデータ処理又は制御ユニット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、強磁性ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標))、電気的に消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)等の一つ以上のメモリ又はデータ格納デバイスを含み、分析物センサ101から受信された信号の処理に関する動作を実行するためのデータ及びプログラミング及び/又は制御論理又はルーチンを格納する。データ処理又は制御ユニットは、例えば、生のセンサ信号の電流から周波数への変換、アナログからデジタルへの変換、信号のフィルタ処理、格納、データ送信と受信などの、ただしこれらに限定されない信号処理を実行するようにプログラムされることができる。
図5を参照すると、幾つかの実施形態では、オンボディエレクトロニクス110(図1)は、分析物センサ101によって生成された信号を処理するための論理を実行するためのアプリケーション指定集積回路(ASIC)510を含む。幾つかの実施形態では、分析物センサ101(図1)の作用電極、基準電極及び対電極は、ASIC510のピンの一つに夫々電気的に連結される。より具体的には、図5に示されるように、分析物センサ101の作用電極521は、ピン541でASIC510に接続され、作用電極521をASIC510に接続するピン541の両側にあるピン551Aと551Bに接続されるガードトレース531によって囲まれる。同様に、分析物センサ101(図1)の基準電極522は、ピン542でASIC510に接続され、基準電極522をASIC510に接続するピン542の両側にあるピン552Aと552Bに接続されるガードトレース532によって囲まれる。最後に、図5に更に示されるように、幾つかの実施形態では、分析物センサ101の対電極523は、ピン543でASIC510に接続され、対電極523をASIC510に接続するピン543の両側にあるピン553Aと553Bに接続されるガードトレース533によって囲まれる。幾つかの実施形態では、ガードトレース531、532及び533は、PCB500の表面に設けられ且つASIC510への夫々のピンに接続される銅又は他の適切な電気トレースである。
図5を更に参照すると、特定の実施形態では、ASIC510は、例えば、分析物センサ101(図1)の夫々を基準電極522と対電極523と実質的に同じ電圧で基準ガードトレース532と対ガードトレース533を駆動するように構成されるユニティゲインバッファ増幅器のような、ただしこれに限定されない増幅器を含む。このように、特定の実施形態では、センサ101の電極の信号は、例えば、分析物センサ電極で信号を劣化する可能性があり、誤測定を招く表面汚染又は水分のような何らかの信号劣化源から保護される。特定の実施形態では、ASIC510のユニティゲインバッファ増幅器は、基準電極522と基準ガードトレース532との間の差電圧を約200μV未満に維持するように構成される。同様に、特定の実施形態では、ASIC510のユニティゲインバッファ増幅器は、対電極523と対ガードトレース533との間の差電圧を約200μV未満に維持するように構成される。
特定の実施形態では、ASIC510は、測定された分析物レベルに対応するデータパケット及び/又は信号をデジタル化し且つ送信することに加えて、データの暗号化、データ圧縮、シリアル番号、時間スタンプ及び温度読取の提供又は通信、オペレーティング論理、及び他の機能のような追加の機能も提供できる。更に、特定の実施形態のオンボディエレクトロニクス110(図1)は、データ、実行可能アルゴリズム等を格納する、書き込む、更新するための一つ以上のメモリデバイス560、570を含む。特定の実施形態では、ASIC510は、データを格納及び更新する及び又は実行可能アルゴリズムを格納するためのメモリデバイスのような格納デバイスを含む。特定の実施形態では、メモリデバイスは、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、強磁性ランダムアクセスメモリ(「FRAM」)、又は一つ以上のそれらの組合せを含むことができる。
特定の実施形態では、ASIC510は、チップ上に、RISC(縮小命令セット演算)プロセッサ、EEPROM、及びレジスタ(分析物センサに動作上連結されたA/Dコンバータ)を含む。特定の実施形態のEEPROMは、メモリ管理ルーチンと関連する一つ以上の特徴又は細部を中にプログラムした部分を含む。例示的特徴又は細部は、例えば、発信元アドレス(例えば、それがアレイであるか又は単一のメモリ位置であるか)、宛先アドレス、メモリにコピーするバイトのサイズ/数、メモリの位置がルーフバッファであるか否か(例えば、バッファの終わりに到達すると新たな値でより古い格納値を上書きすること)を含む。
特定の実施形態では、予め設定された数の特定の事象が定義され且つ格納することができる。例えば、そのような事象は、(1)RFパワーオン事象、(2)RFデータ読み出しコマンド、(3)RFデータログコマンド、(4)1分データ読み出し事象(例えば、分析物センサからの信号のA/D変換が完了し、デジタル化されたデータの格納の準備ができている)、又は(5)ログデータ(10分分析物データ)読み出し事象(例えば、分析物データの10分が格納のために利用可能である)を含むことができるがこれらに限定されない。例えば、分析物データの10分は、10分の分析物データに対する最後のA/D変換が完了すると、特定の実施形態において利用可能である。特定の実施形態では、他の事象又は状態が定義されてもよい。
特定の実施形態では、RISCプロセッサが特定の事象の内の一つを検出すると、RISCプロセッサは、プログラムされたメモリ管理ルーチンを実行する。メモリ管理ルーチンの実行中に、EEPROMに格納された特徴が検索される。検索された特徴に基づいて、メモリ管理ルーチンは、検出された事象に関連するデータを格納する。例えば、特定の実施形態では、RFデータログコマンド事象が検出されると、この事象に関連するデータは、検索された特徴(例えば、この事象に関連するデータに対する発信元アドレスと宛先アドレス)に従って、ASICチップ上のEEPROMの他のセクションにログされる。
特定の実施形態では、指定の事象に関連するEEPROMに格納された特性が変更されることができる。例えば、発信元アドレスと宛先アドレスは、オンボディ構成要素110の異なるメモリデバイス又は格納ユニット(例えば、ASICチップの一部ではない別個のEEPROM又はメモリ)を指すように変化又は変更されることができる。例えば、監視システム100のデータロガーアプリケーションは、データの量(例えば、1分間隔でサンプリングされた分析物データ(又は5分間隔でサンプリングされたデータ、又は10分間隔でサンプリングされたデータ)の約30日分、約45日分、約60日分以上のデータ)を制限された量のデータが格納される(例えば、15サンプルの1分間隔でサンプリングされた分析物データ、及び過去の10分間隔でサンプリングされた分析物データ6時間分)オンデマンド型アプリケーションにおけるよりもかなり大きいオンボディエレクトロニクス110に格納することを必要とする。特定の実施形態では、データロガーアプリケーションにおける格納のためのデータ量は、オンチップEEPROMの容量を越えてもよい。そのような場合、より大きいオフチップEEPROMが、データロガーアプリケーションからのデータを格納するためにオンボディエレクトロニクス110内に設けられることができる。サンプリングされた分析物データをより大きな容量のオフチップEEPROMに格納するためのオンボディエレクトロニクス110を構成するために、特定の実施形態では、イベントに関連する、EEPROMに格納された特徴は、(例えば、それらのイベントに関連する発信元アドレスと宛先アドレスを更新することによって)再プログラム又は更新され、それによって、データロギング又は格納は、より大きなオフチップEEPROMに向けられる。
このように、事象特徴を格納するオンチップEEPROMの一部を更新する又は再プログラムすることによって、オンボディエレクトロニクス110におけるデータ格納の位置は、所望のアプリケーション又はオンボディエレクトロニクス110の使用に従って、更新又は変更されることができる。更に、一つ以上の特定の事象に関連付けられた他の格納された特性は、分析物監視システム100におけるオンボディエレクトロニクス110の使用又はアプリケーションを望み通りに変更するためにEEPROMにおいて更新又は再プログラムされることができる。これは、更に有利なことに、RISCプロセッサによって特定の事象を実行するために格納されたルーチンを再プログラム又は変更することなく実現される。
使用のためのオンボディエレクトロニクス110(図1)の初期化に先立って、オンボディエレクトロニクス110がスリープモード又はアイドルモードに置かれることができる製造後の期間が存在し得る。オンボディエレクトロニクス110を初期化してスリープモード又はアイドルモードから遷移するために、特定の実施形態では、無線信号がオンボディエレクトロニクス110に提供されることができ、その無線信号がオンボディエレクトロニクス110によって受信されると、オンボディエレクトロニクス110は、例えば、オンボディエレクトロニクス110の電源をオンにすることによって、初期化ルーチンを開始してオンボディエレクトロニクス110を動作モードへとオンにする。
特定の実施形態では、スリープモード又はアイドルモード中に、オンボディエレクトロニクス110の電源又はバッテリは接続解除され、それによって、電源又はバッテリは実際の使用前には消耗されず、望ましい使用期間(例えば、30日、20日、14日、7日等)を支援することができる。(例えば、実際の意図された使用に先立って、オンボディエレクトロニクス110を偶発的に起動する近くのRFエネルギー源の存在によって)オンボディエレクトロニクス110の偶発的な起動を防止するために、特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、センサ検出/起動ルーチンを実行して意図された監視のために分析物センサのアクティブ使用状態を確認する。
より具体的には、特定の実施形態では、バッテリが起動されると、オンボディエレクトロニクス110は、スリープ即ちアイドルモードから遷移し、センサデータ収集ルーチンを開始して分析物センサ101からの電流信号に基づいて所定数のセンサデータを収集して処理するように構成される。次に、所定数のセンサデータ(例えば、10分、8分、5分等)は、一実施形態では平均化され、且つ平均化された信号レベルは、プログラムされて且つオンボディエレクトロニクス110の起動状態と関連付けられる所定の閾値レベルと比較される。平均化されたセンサ信号レベルが所定の閾値レベルよりも大きいと判断されると、オンボディエレクトロニクス110の起動状態が有効であることが宣言又は決定され、一実施形態では、オンボディエレクトロニクス110のプログラムされた動作が継続する。他方、決定された平均センサ信号レベルが所定の閾値レベル未満である場合、起動状態が無効であることが決定される。起動状態が無効であることが決定されると、特定の実施形態のオンボディエレクトロニクス110は、例えば、電子スイッチを使用して電源(例えば、バッテリ)をオフにしてアイドル状態に戻り、電源からほとんど電力を引き込まないか又は全く引き込まないよう構成される。特定の実施形態では、所定の閾値レベルは、製造中に複数のセンササンプリングに基づいて有効であると考えられる信号レベルに基づいて決定される。アイドル状態又はスリープ状態に戻ると、オンボディエレクトロニクス110は、例えば、表示デバイス120からの起動信号を使用して再び起動されることができる。起動されると、オンボディエレクトロニクス110は、上述のようにセンサ検出/起動ルーチンを実行する。
特定の実施形態では、センサ検出/起動ルーチンは、上述のルーチンに基づいて、事前設定の回数だけ失敗すると、オンボディエレクトロニクス110は、失敗状態になるようにプログラムされ、それによって、オンボディエレクトロニクス110は、最早起動不可又は使用不可となる。例えば、オンボディエレクトロニクス110がセンサ検出/起動ルーチンの実行を5回失敗すると、オンボディエレクトロニクス110は失敗状態に入り、それによって、オンボディエレクトロニクス110は、起動信号に全く応答せず、使用不能となる。
幾つかの実施形態では、センサ検出/起動ルーチンは、オンボディエレクトロニクスが最初にパワーオンされる時における初期の電流信号レベル可動域の比較を含む。より具体的には、特定の実施形態では、初期のオン段階では、センサは、アクティブセンサの存在を検出するために測定され且つ使用されることができる通常の信号レベルよりも高い信号レベルを生成する。例えば、オンボディエレクトロニクス110のパワーオン状態の開始時に最初の5秒又は10秒の時間間隔(又は30秒又は60秒のような幾つかの他の適切な時間間隔)中に、オンボディエレクトロニクス110がセンサからの信号レベルを監視し、信号セトリングが続く期待された信号スパイクが初期の期間中にセンサから検出された時に、アクティブセンサの存在が確認され、オンボディエレクトロニクス110は、プログラムされたデータ処理サイクルを開始するように構成される。初期信号スパイクとセトリングの存在は、ポーズ電圧がセンサに印加される時に間質液中の分析物センサからの信号特性に対応するので、信号セトリングの前のそのような初期信号スパイクは、分析物センサの存在を確認し且つオンボディエレクトロニクス110の起動を確認するために検出され且つ使用されることができる。
ペアリングが完了した後、表示デバイス120がオンボディエレクトロニクス110にリアルタイムに監視された分析物情報及び/又はログされた又は格納された分析物データを照会すると、特定の実施形態では、表示デバイス120に送信された応答データパケットは、34バイトの状態情報、時間情報及び較正データ、96バイトの最近の16個の1分グルコースデータポイント、及び288バイトの12時間の期間に及ぶ最近の15分間隔グルコースデータを含む合計418バイトを含む。オンボディエレクトロニクス110のメモリ又は格納ユニットのサイズ又は容量に従って、格納され且つ表示デバイス120に逐次提供されるデータは、異なる時間周期を有すること及び/又はより長い又はより短い期間にわたることができる。例えば、より大きなデータバッファの場合、表示デバイス120に提供されるグルコース関連データは、15分のサンプリング間隔で、10分のサンプリング間隔で、5分のサンプリング間隔で、又は1分のサンプリング間隔で、24時間にわたるグルコースデータを含むことができる。更に、監視された分析物レベルの過去のトレンドを示す監視された分析物レベルにおける決定されたばらつきは、オンボディエレクトロニクス110によって処理及び/又は決定されることができる、又は、或いは又はそれに加えて、格納されたデータは、表示デバイス120に提供されることができ、次に、この表示デバイス120は、受信されたデータパケットに基づいて監視された分析物レベルのトレンド情報を決定できる。
更に、他のデータタイプ及びインジケータフラグは、表示デバイス120からのリクエスト又は照会があると、表示デバイス120に通信されるデータパケットに格納されることができる。例えば、特定の実施形態では、センサ較正状態及び/又はセンサ感度は、オンボディエレクトロニクス110のメモリユニット又はデータ格納ユニットに格納されることができ、一つ以上の対応するデータ識別子は、検索されることができ、生成グルコースデータとともに生成及び通信されるデータパケットに提供されることができる。特定の実施形態では、表示デバイス120のようなデータをリクエストするデバイスへの通信のためにオンボディエレクトロニクス110によって発生されるデータパケットに含まれる他のデータ、識別子又は関連する情報は、(例えば、メモリ位置に基づく)適切な時又はプロンプトで入力を促された時に、製造及び検索中にオンボディエレクトロニクスのメモリユニットに格納されることができる。例えば、特定の実施形態では、製造中に、オンボディエレクトロニクス110の使用に特有のデータ又は情報は、そのメモリに格納又はプログラムされることができる。そのような情報は、幾つかの実施形態では、オンボディエレクトロニクス110の最初の起動中又は起動後に、事前処理を実行するために使用されるオンボディエレクトロニクス110が使用又は起動されようとしている地理的位置、センサ感知情報、センサ満了情報、センサ使用存続期間情報(30日、15日、14日、13日、12日、7日等)、センサ製造の日付、センサ起動の閾値レベル、及び/又は他のデバイス診断情報を含むことができる。
オンボディエレクトロニクス110から表示デバイス120に提供されるデータパケットのサイズは、通信プロトコル及び/又は基礎をなすデータ通信周波数:例えば、オンボディエレクトロニクス110のマイクロプロセッサ(例えば、中央処理ユニット(CPU))のようなデータ処理デバイスの利用可能性のような他のパラメータに加えて、ASIC状態マシン、データバッファ及び/又はメモリのサイズ等に加えて433MHz、13.56MHz、又は2.54MHzを使用するか否かによって変化することもできる。
図1を再度参照すると、特定の実施形態では、分析物監視システム100は、データ及び/又はタイムスタンプ及び/又は同時実施温度測定と共に過去の分析物データを上述のようなデータロガーとして構成されたメモリのようなメモリに格納できる。特定の実施形態では、分析物データは、1分あたり約1回、又は10分あたり約1回、又は1時間当たり約1回等の頻度で格納される。データロガーの実施形態は、所定の期間、例えば、医師によって指定された存続期間、例えば、約1日から約1か月以上、例えば、約3日以上、例えば、約5日以上、例えば、約7日以上、例えば、約2週間以上、例えば、約1か月以上の間過去の分析物データを格納できる。
観察されているデータの臨床的な重要性によっては、他の期間が適切である可能性がある。分析物監視システム100は、監視期間中に分析物読取を患者に表示できる。幾つかの実施形態では、データは、患者に表示されない。任意ではあるが、データロガーは、過去の分析物データを隣接する、例えば、データロガーに近接近して受信デバイスに送信できる。例えば、受信デバイスは、1インチ(約2.54センチメートル)の数分の1から約数フィート(1フィートは、約30.48センチメートル)の距離にわたって低電力で動作する送信プロトコルを使用してデータロガーと通信するように構成されることができる。例えば、そのような近接近プロトコルは、認証された無線USB(商標)、TransferJet(商標)、「Bluetooth」(IEEE802.15.1)、WiFi(商標)(IEEE802.11)、「Zigbee」(IEEE802.15.4−2006)、Wibree(商標)等を含むがこれらに限定されない。
特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、所定の処理サイクルに基づいてセンサから得られた信号を処理するように構成される。例えば、幾つかの実施形態では、オンボディエレクトロニクス110のASIC510は、例えば、15分、10分、12分、5分、2分、1分又は30秒又は他の適切な時間間隔のデータ処理サイクルを画定するように構成され、そのデータ処理サイクル中に、指定のプログラムされたデータ処理ルーチンが実行される。特定の実施形態では、画定されたデータ処理サイクル中に、ASIC510は、アクティブデータ処理モードに入り、センサ信号(例えば、センサ101によって発生される生の電流信号)に基づいて一つ以上のデータ収集ルーチンを実行するように構成される。より具体的には、特定の実施形態では、各データ処理サイクル中に、ASIC510は、プログラミング論理を実行して、例えば、設定された数のセンサ電流信号並びに例えば監視された温度のような他の監視された又は関連したデータを逐次処理するように構成される。幾つかの実施形態では、データ処理サイクルに対して、ASIC510は、一連の画定されたセンサ信号を処理し、それに、皮膚上の温度、PCBボードの温度、分析物センサ101(図1)の対電極での電流信号のレベル、及び実行されるべき何らかの他のプログラムされた信号処理が続くように構成される。
例えば、幾つかの実施形態では、オンボディエレクトロニクス110のASIC510は、各15分のデータ処理サイクルの初めに5回の10秒間のデータ収集を逐次実行し、それに、(例えば、サーミスタ330からの)皮膚上の温度、PCB又はボード温度、及び/又は対電極電流信号レベルを処理又は決定することが続くように構成される。5個の測定された又は処理されたセンサ信号の各々、温度測定及び対電極電流信号が15分のデータ処理サイクルに対応するデータパケットを生成するため処理される。生成されたデータパケットは、メモリデバイス内の一つ以上に格納されることができる及び/又は表示デバイス120から発生されたデータパケットに対するリクエストを受信すると及びそれに応答して表示デバイス120のような遠隔位置に通信されることができる。オンボディエレクトロニクス110が、データ処理サイクル中に上述のデータパケットを生成するためにデータ処理を完了すると、特定の実施形態のオンボディエレクトロニクス110は、次のデータ処理サイクルが始まるまで、オンボディエレクトロニクス110内のバッテリのような電源からほとんど電力を引き出さない又はほとんど電力を使用しないアイドル状態に戻る。
特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110がアクティブデータ処理サイクル中である時間中に、リアルタイムのグルコースデータのリクエストが、表示デバイス120から受信されてデータパケットを生成すると、データ収集ルーチンの内の一つ以上が、データ収集ルーチンと干渉し得る、表示デバイス120から受信されたRFエネルギーによって、中断させられる可能性がある。例えば、リアルタイムのグルコースデータリクエストが、15分のデータ処理サイクル内でセンサデータ収集及び処理のために5回の10秒のデータ収集ルーチンの内の2回目中に、受信されると、この2回目の10秒のデータ収集ルーチンは、表示デバイス120から受信されたRFエネルギーによって中断させられる可能性がある。オンボディエレクトロニクス110がそのような中断(即ち、アクティブデータ処理サイクル中のRFエネルギーへの露出)を検出すると、特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、他の一つのデータ収集ルーチンを実行して中断されたデータ収集ルーチンからの結果としての中断された又は劣化されたデータを置き換えるように構成される。
例として、幾つかの実施形態のオンボディエレクトロニクス110は、RFエネルギーを検出すると直ちに或いは同じ15分のデータ処理サイクル中の残りのデータ処理ルーチン(例えば、残りの3回の10秒のセンサデータ処理、温度データ処理、及び対電極信号決定)が完了すると他の一つの10秒のデータ収集ルーチンを実行し、且つ他のセンサデータを生成する。次に、追加のセンサデータ収集ルーチンからの結果としての追加のセンサデータは、メモリへの引き続く格納又は表示デバイス120への通信のためにデータパケットを生成するために使用される。
更に他の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110が、そのアクティブデータ処理サイクル中に表示デバイス120からのRFエネルギーのような信号干渉の存在を検出すると、オンボディエレクトロニクス110は、例えば、処理中のデータ処理サイクルを中断し、5回の10秒のセンサデータ収集ルーチンの内の第1回目を開始することによってデータ処理サイクルを再開する。
上で論じられたように、特定の実施形態では、センサデータ収集は、データパケットを生成するため、10秒のセンサデータ収集期間、8秒のセンサデータ収集期間、5秒のセンサデータ収集期間、3秒のセンサデータ収集期間、又は複数のセンサデータを収集するための何らかの他の適切な期間としてプログラムされることができる。更に、特定の実施形態では、5回の個別のセンサデータ収集ルーチンがデータパケットを生成するために実行されるが、特定の実施形態では、分析物センサ101によって監視されたリアルタイムのグルコースデータを表すデータパケットを生成するためにオンボディエレクトロニクス110の各アクティブデータ処理サイクル中に、4回の別個のセンサデータ収集ルーチンが実行されてもよく、又は、3回の別個のセンサデータ収集ルーチンが実行されてもよく、又は任意の他の適切な数の別個のセンサデータ収集ルーチンが実行されてもよい。
特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクスのアクティブデータ処理サイクルが比較的に短く(例えば、1分)、且つ表示デバイス120のようなデータリクエストデバイスが比較的頻繁(例えば、1分の時間間隔中に複数回)である場合、表示デバイス120からのRFエネルギーが、オンボディエレクトロニクス110のアクティブデータ処理サイクル中にオンボディエレクトロニクス110におけるデータ収集ルーチンを中断させる可能性がある。そのような場合、特定の実施形態では、ユーザが表示デバイス120を操作することは、各データリクエスト同士間の所定の時間間隔(アクティブデータ処理サイクルの内の一つ以上のサイクル中にRFエネルギーをオンボディエレクトロニクス110に曝すことになる可能性がある)に制限されることができる。例えば、ユーザは、5分間隔、又は4分間隔、又は3分間隔、又は2分間隔毎に1回のデータリクエストに制限されることができ、それによって、表示デバイス120は、表示デバイス120にデータをリクエストするスイッチ又はボタンの起動を無効化し、オンボディエレクトロニクス110からのデータ転送を開始するように構成されることができる。
特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス110は、オンボディエレクトロニクス110の動作及び/又は分析物センサからの信号から生じる検出されたエラーに関連する情報の格納又はロギングを管理するように構成される。例えば、オンボディエレクトロニクス110における特定のメモリ又は格納ユニット容量を考えると、特定のメモリ位置が特定のタイプのデータに対して確保される又は割り当てられる場合、オンボディエレクトロニクス110は、検出されたエラーに基づくエラーロギング及びエラーデータビットを格納するのに必要な対応するデータビットを動的に管理するように構成されることができる。
より具体的には、特定の実施形態では、事前設定された数のメモリ位置(例えば、3個又は5個又は7個のメモリ位置又は他の適切な数のメモリ位置)が各グルコースサンプルデータのエラービットに対して利用可能にされる。検出されたエラーが事前設定された又は予め割り当てられた数よりも実際に誤ったメモリの割り当てが大きくなる場合、特定の実施形態では、オンボディエレクトロニクス回路ボード温度データを格納するために割り当てられたメモリ位置のための最下位ビットは、事前設定された数のエラービットを超えるエラービットを格納するために使用されることができる。例えば、エラービット位置の事前設定数が5であり、且つ所与のグルコースサンプルに対して必要とされた実際の誤ったメモリの割り当て数が7である場合、オンボディエレクトロニクス110は、データ格納デバイスの5個のエラーメモリ位置の内から4個のエラーメモリ位置にエラービットを格納し、追加のメモリ位置が格納のための追加のエラービット(例えば、回路ボード温度データに対して割り当てられたメモリ中の最下位ビット(LSB)に格納される7個のエラービットの内の残りの3個のエラービット)のために使用されるか否かを示す識別子ビットとして5番目のエラーメモリ位置を保持するように構成されることができる。
従って、特定の実施形態では、サンプリングされたグルコースレベルに対応して生成された各グルコースデータパケットについて、オンボディエレクトロニクスは、回路ボード温度データのためとは別に割り当てられた又は設定されたメモリ位置のLSBを動的に割り当ててデータ格納デバイス中の事前設定されたエラーメモリ位置に格納されない余分の又は追加のエラーデータビットを格納又はログするように構成されることができる。このように、各グルコースサンプルに対応する、生成された全てのエラーデータビットは、例えば、LSBのみがエラービット格納のために使用されるので、他のデータタイプ(例えば、上で提供された例におけるボード温度データ)を犠牲にすることなく、非エラーデータタイプに専用のメモリ位置の幾つかのLSBを再割り当てすることによってオンボディエレクトロニクス110のデータ格納デバイス又はメモリユニットのメモリ構造体に格納される。
上述のように、特定の実施形態では、装置は、皮膚表面下の間質液と流体接触している部分を有する作用電極を含むグルコースセンサと、第1の所定のタイプのデータを格納するように構成された第1の複数のメモリ位置と第2の所定のタイプのデータを格納するように構成された第2の複数のメモリ位置を有するメモリユニットと、前記グルコースセンサと前記メモリユニットに動作上連結された処理ユニットを備え、前記処理ユニットが前記グルコースセンサによって生成された分析物関連信号を処理して前記メモリユニットへの格納及び前記メモリユニットからの検索を制御するように構成され、前記第1の所定のタイプのデータは、エラーデータを含み、前記第2の所定のタイプのデータは、監視された生理的状態データを含み、前記グルコースセンサの動作に関連するエラー状態が前記処理ユニットによって検出されると、前記処理ユニットは、前記第1の所定のタイプのデータに関連するデータを前記メモリユニットの前記第2の複数のメモリ位置の内のサブセットに格納するように構成され、更に、前記処理ユニットは、エラー状態インジケータを前記メモリユニットの前記第1の複数のメモリ位置のサブセットに格納するように構成される。
特定の実施形態では、前記第1の所定のタイプのデータは、前記グルコースセンサの前記動作に関連する前記エラー状態に対応する前記エラーデータを含む。
特定の実施形態では、前記エラー状態が前記処理ユニットによって検出されると、前記検出されたエラー状態に対応する複数のエラーデータビットの第1の部分は、前記第1の複数のメモリ位置の前記サブセットに格納され、且つ前記複数のエラーデータビットの第2の部分は、前記第2の複数のメモリ位置の前記サブセットに格納され、前記第1の部分及び前記第2の部分は、全てのエラーデータビットを備える。
特定の実施形態では、前記第2の所定のタイプのデータに対応する前記の監視された生理的状態は、温度データ、分析物レベルデータ、圧力データ、水分データ又は無菌性データの内の一つ以上を含む。
特定の実施形態では、前記装置は、更に、前記処理ユニットに動作上連結されたデータ通信モジュールを含み、前記データ通信モジュールは、前記第1の複数のメモリ位置と前記第2の複数のメモリ位置に単一のデータパケットで格納されたデータを遠隔位置に通信するように構成される。
特定の実施形態では、前記データ通信モジュールは、前記遠隔位置から受信されたデータのリクエストに応答して前記単一のデータパケットを前記遠隔位置に無線で通信する。
特定の実施形態では、前記メモリユニットの前記第1の複数のメモリ位置は、複数のエラーデータビットの第1の部分と前記エラー状態インジケータのみを格納する格納容量を有する。
特定の実施形態では、前記メモリユニットの前記第2の複数のメモリ位置は、複数のエラーデータビットの第2の部分及び前記監視された生理的状態データを含む前記第2の所定のタイプのデータのサブセットのみを格納する格納容量を有する。
特定の実施形態では、前記第2の複数のメモリ位置に格納された前記第2の所定のタイプのデータの前記サブセットは、前記監視された生理的状態データを表すのに十分なビット分解能を有する。
特定の実施形態では、複数のエラーデータビットの第2の部分は、前記第2の複数のメモリ位置中の最下位ビット位置に格納される。
特定の実施形態では、前記メモリユニットは、更に、前記グルコースセンサの較正状態識別子と関連するデータを含む第3の所定のタイプのデータを格納するための第3の複数のメモリ位置を含む。
特定の実施形態では、前記処理ユニットは、前記グルコースセンサから受信された信号状態に基づいて、前記格納された較正状態識別子を更新する。
特定の実施形態では、前記メモリユニットは、更に、グルコースセンサ使用存続期間と関連するデータを含む第3の所定のタイプのデータを格納するための第3の複数のメモリ位置を含む。
特定の実施形態では、前記グルコースセンサ使用存続期間と関連する前記データは、センサ失効データを含む。
特定の実施形態では、前記メモリユニットは、更に、グルコースセンサの地理的使用位置に関連するデータを含む第3の所定のタイプのデータを格納するための第3の複数のメモリ位置を含む。
特定の実施形態では、前記メモリは、更に、グルコースセンサ製造情報に関連するデータを含む第3の所定のタイプのデータを格納するための第3の複数のメモリ位置を含む。
特定の実施形態では、前記グルコースセンサ製造情報に関連する前記データは、グルコースセンサ感度データを含む。
特定の実施形態では、前記メモリユニットは、更に、グルコースセンサ使用タイプに関連するデータを含む第3の所定のタイプのデータを格納するための第3の複数のメモリ位置を含む。
特定の実施形態では、前記グルコースセンサ使用タイプに関連する前記データは、遡及的グルコースセンサデータ収集動作を含む。
特定の実施形態では、前記グルコースセンサ使用タイプに関連する前記データは、リアルタイムのグルコースセンサデータの捕獲及び出力動作を含む。
特定の実施形態の方法は、グルコースセンサ動作に関連するエラー状態を検出するステップと、前記検出されたエラー状態に対応するエラーデータを生成するステップと、前記エラーデータを格納するために構成された第1の所定のメモリ位置に前記生成されたエラーデータの第1の部分を格納するステップと、監視された生理的データを格納するために構成された第2の所定のメモリ位置に前記生成されたエラーデータの第2の部分を格納するステップと、エラーデータフラグを生成することと前記エラーデータを格納するために構成された前記第1の所定のメモリ位置に前記エラーデータフラグを格納するステップとを有してなる。
特定の実施形態では、前期方法は、更に、第1及び第2の所定のメモリ位置に格納されるエラーデータを含む単一のデータパケットを生成するステップ、及び前記遠隔位置受信したデータリクエストへの回答として前記の単一のデータパケットを遠隔位置に対し無線で送信するステップを備える。
特定の実施形態では、前記第1の所定のメモリ位置は、前記発生されたエラーデータの前記第1の部分と前記発生されたエラーデータフラグのみを格納する格納容量を有する。
特定の実施形態では、前記第2の所定のメモリ位置は、前記発生されたエラーデータの前記第2の部分及び前記監視された生理的データのサブセットのみを格納する格納容量を有する。
本開示の構造及び動作の方法における種々の他の変更及び代替は、本開示の実施形態の範囲及び精神から離れることなく当業者には明白である。本開示は、特定の実施形態に関連して記述されたが、請求される本開示は、そのような特定の実施形態に不当に制限されるべきではないことが理解されるべきである。以下の請求項は、本開示の範囲を画定し、且つこれらの請求項とその等価物の範囲内の構造及び方法は、その範囲に含まれるべきであることが意図されている。