本発明は、請求項1に記載の基板スタックを取り扱うための収容システム、請求項5に記載の基板スタックを取り扱うための装置、並びに、請求項13に記載の相応の方法に関する。
半導体産業においては、通常の場合、製品基板又は支持基板のような種々の基板が相互に接合される。この接合過程はボンディングと呼ばれる。ボンディングは2種類に、つまり、一時的なボンディング及び永続的なボンディングに分類することができる。一時的なボンディングでは、第1の基板、多くは製品基板が、第2の基板、特に支持基板にボンディングされ、支持基板によって製品基板が安定化される。
製品基板に更なる処理が施されると、製品基板を支持基板から剥離することができる。この剥離過程は専門用語でデボンディングと呼ばれる。
永続的なボンディングでは、2枚の基板間、多くの場合は2枚の製品基板間の不可逆性の接合を達成することが試みられる。この種類のボンディングは、特に、異なる機能平面を有している基板スタックを構成するために使用される。The Electrochemical Society発行の刊行物ECS Transactions 01/2010;33号の第509−517頁、Dragoi,V.及びPabo,E.著「Wafer Bonding Process Selection」には、例えば、種々のボンディング方法に関する概要が記載されている。
特に、永続的なボンディングを実施する前には、製品基板の表面に設けられているアライメントマークを介して、製品基板を非常に高い精度で相互に位置合わせする必要がある。基板のアライメントとボンディングは、今日においては主として異なるモジュールにおいて、つまりアライメントモジュールとボンディングモジュールにおいて行われている。ボンディングモジュールは単にボンダとも称される。アライメントモジュール及びボンディングモジュールが分離されている場合の重要な側面は、相互にアライメントされた基板のアライメントモジュールからボンディングモジュールへの搬送にある。その搬送経路上では、たとえその経路が非常に短くとも、2枚の基板が相互にずれる可能性がある。従って、相互にアライメントされた基板を固定することが必要になる。
従来技術において、2枚の基板の固定は例えば、機械的なクランプを用いて行われている。機械的なクランプは、大抵の場合、基板ホルダ(チャック(英語:chuck)又はフィクスチャ(英語:fixture))に接続されている。2枚の基板のうちの一方は直接的に基板ホルダに置かれる。第2の基板が第1の基板に対して相対的にアライメントされた後に、2枚の基板が接触される。実際にボンディングプロセスが行われるまで、2枚の基板相互の完全な接触を阻止するためにスペーサが非常に頻繁に使用されており、そのようなスペーサは2枚の基板間の縁部から挿入される。スペーサの使用に依存せずに、機械的なクランプは2枚の基板を基板ホルダに固定することができる。2枚の基板の収容及び固定のために基板ホルダが使用される場合には、基板ホルダ及び基板を手動で、又はロボットアームによって全自動で、アライメントモジュールからボンディングモジュールへと搬送する必要がある。
本発明の課題は、基板スタックの取り扱いを改善及び/又は簡略化する、収容システム、装置及び相応の方法を提供することである。
この課題は、請求項1,5及び13の特徴部分に記載の構成によって解決される。本発明の有利な発展形態は、従属請求項に記載されている。本発明には、明細書、特許請求の範囲及び/又は図面に示した特徴のうちの少なくとも2つの特徴からなるあらゆる組み合わせも含まれる。本明細書に記載されている値の範囲において、そこに挙げられた境界内の値も限界値として開示されているとみなされるべきであり、また任意の組み合わせについても権利を主張できるとみなされる。
本発明は、特に、2枚の(半導体)基板を、若しくは2枚の(又はそれ以上の数の)基板から形成される基板スタックをアライメント、クランプ及びボンディングするための方法と装置に関する。本発明による方法は、有利には、超高真空環境において使用される。
本発明が基礎とする着想は、特に基板スタックの基板同士の接触面とは反対側に位置する2つの保持面のうちの少なくとも一方の面における収容システム(チャック又はフィクスチャ)を省略しつつ、アライメントされた2枚の(又はそれ以上の数の)基板を磁気的な固定手段によって相互に接するように固定し、それによって、基板を固定位置において相互にアライメントされた基板スタックとして取り扱えるようにすることである。
特に、本発明は、基板スタックを形成する2枚又はそれ以上の数の基板を、基板スタックの相互に背中合わせの各面に設けられている少なくとも2つの磁石を介して固定する方法によって処理する。磁石によって形成される保磁力は、0.01Nより大きい、有利には0.1Nより大きい、より有利には1Nより大きい、更に有利には10Nより大きい、最も有利には100Nより大きい。ここで示した力の値は、もっとも簡単には、2つの磁石のうちの少なくとも一方が、ばね秤に取り付けられ、第2の磁石に近付けられ、その結果、2つの磁石間に生じる力作用によってばね秤が伸長し、従って、2つの磁石の磁気吸引力によって惹起される力が簡単に求められる。2つの磁石が垂直位置にあり、且つ、異なる質量を有する場合には、求められた力の値を重力に対して補正することができる。しかしながらまた、磁力の測定は他の公知の検査方式によっても求めることができる。
一般的に、棒磁石では、クーロンの法則に相当する磁気力の法則(magnetic force law)を識別することができる。磁力は、2つの磁石の磁極強度の積に正比例するが、しかしながら、距離の二乗に反比例する。磁力は、距離rが長くなるにつれ、1/r2で減少する。この法則は、「静磁気力の法則(magnetostatic force law)」としても知られている。
本発明に従い2枚の基板の相互の固定を保証し、且つ、各基板の厚さを多くの場合に非常に良好に決定できるようにするために最小限の保磁力が必要とされるので、「静磁気力の法則」の利用によって、2枚の基板を相互に固定するために必要とされる最小限の磁力を決定することができる。これによって、所定の基板スタック厚さに関して相応の最小限の力を加えることができる磁性材料を所期のように選択することができる。
本発明による基板は、有利には基板、特に半導体基板、有利にはウェハである。それらの基板は、1500μm未満、更に有利には1000μm未満の厚さを有している。
従って、取り扱い(特にアライメントモジュールからボンディングモジュール又はその他の処理モジュールへの搬送)に関して、基板スタックの2つの保持面のうちの一方又は両方において収容システム(基板ホルダ)を一緒に搬送することを省略できる。基板ホルダは大抵の場合、非常に高価であり、特に1つのモジュールに関して最適化された重量のあるツールである。従って、モジュール間の基板ホルダの搬送はエネルギ及びコストに結び付くが、本発明によってそれらを節約することができる。特に、有利にはボンディングモジュールにおける基板ホルダとは異なる基板ホルダが使用されるアライメントモジュールの用途においては、基板スタックだけを固定手段によって移動又は搬送することができ、その際に、基板スタックの基板のアライメントが損なわれることはないことから、本発明は技術的に優れた利点を有している。
アライメントされた基板スタックをモジュール間で搬送するための基板ホルダの使用を完全に無くすことができる。これによって、上述のエネルギ及びコストが節約されるだけでなく、必要とされる基板ホルダを、本来意図して構成された目的のために解放することもできる。従って、搬送のために基板ホルダを転用することは、本発明による実施の形態によって回避される。
本発明による収容システムは、(1つ又は複数の)凹部が、周縁に配置されている少なくとも1つの段部として形成されており、また、固定手段を当接させるための当接セクションと、当接面の中心に向けられており、且つ、固定手段を載置するための載置セクションと、を備えるようにすることによって、更に発展させることができる。本発明によれば、固定手段、特に磁石体の形態の固定手段が、少なくとも大部分は自身の固有の重量によって、有利には完全に自身の固有の重量によって、基板が固定位置に固定手段によって固定されるまで、凹部に保持される。その際、凹部が周縁に均一に分散されて配置されており、特に、全周にわたり途切れることなく配置されている、及び/又は、それぞれが対向して配置されている場合には有利である。
収容システムの別の有利な実施の形態によれば、当接セクションが、収容面に対して、60°よりも小さい角度a、特に45°よりも小さい角度a、有利には30°よりも小さい角度a、更に有利には15°よりも小さい角度aで傾斜されている。これによって、固定手段がまだ固定位置に位置していないか、又は、固定手段の磁気作用が生じていない限りは、固定手段の、特に磁石体の、有利には球形状の磁石体の自発的な移動が実現される。
本発明による装置の有利な実施の形態によれば、固定手段が少なくとも2つの磁石エレメントペアを有している。磁石エレメントペアの各磁石体を基板スタックの各保持面に配置することによって、基板は、少なくとも大部分は磁石エレメントペアの磁力でもって、有利には完全に磁石エレメントペアの磁力でもって、アライメントされた固定位置に固定される。
磁石エレメントペアが、磁気的に作用する第1の磁石体と、その第1の磁石体によって磁気吸引される、特に磁気的に作用する第2の磁石体と、から形成されていることによって、基板をアライメントされた固定位置に僅かな手間で固定することができる。有利には、第1の磁石体は、第2の磁石体から空間的に離隔されている。
装置の発展形態においては、第1の磁石体及び/又は第2の磁石体が球形状に形成されている。球形状に形成することによって、基板の保持面における当接面は最小になり、また球形状の磁石体を、ボンディング過程後に、又はボンディング過程中に、簡単に、各保持面から機械的に擦り取ることができる。相互に固定すべき基板の表面のうちの一方の表面の各々にある2つの磁石球の極が強制的に相互に整列されることによって、磁石体は基板の相互に対向する位置に固定されている。
磁石体を、以下の方法のうちのいずれかによって剥離することができる:
−機械的な装置を用いて、能動的且つ機械的に擦り取るか、又は転がして取る、
−温度及び/又は交番磁場を用いた消磁によって惹起される、磁石体のうちの少なくとも一方の磁力の消失でもって、受動的且つ機械的に落下させる、
−グリップを用いて、磁石体を機械的に把持する、及び/又は、
−1つ又は複数の磁石を用いて、磁石体を磁気的に吸引する。
本発明の別の有利な実施の形態によれば、装置は、第1の基板を第2の基板に対して相対的にアライメントするためのアライメントシステムと、両基板を接触さえるための接触システムと、を有している。更に有利には、装置は、固定手段、特に磁石体を、基板スタックの相互に背中合わせの面に位置決めするための位置決めシステムを有している。
収容システムに関して記述した特徴は、以下において説明する方法の特徴としても開示されているとみなされるべきであり、またその逆についても当てはまる。
第1の基板と、その第1の基板に対してアライメントされている第2の基板と、から成る、ボンディングすべき基板スタックを取り扱うための方法も独立した発明として開示されており、この方法においては、基板スタックを取り扱うために、第1の基板は、第2の基板に対して相対的に、磁気的に作用する固定手段によって、アライメントされた固定位置に固定される。
上記の方法の有利な実施の形態によれば、固定手段も、基板スタックの相互に背中合わせの保持面に位置決めされる。
本発明の更なる利点、特徴及び詳細は、有利な実施例についての、それぞれが概略的に示されている図面に基づく説明より明らかになる。
図面において、本発明の利点及び特徴には、本発明の実施の形態に従い、それらの利点及び特徴をそれぞれ識別する参照番号を付してあり、また同一又は同様の機能を有する構成部材又は特徴には同一の参照番号を付している。
全体に個々の特徴の機能を描写できるようにするために、図面においては、本発明による特徴を縮尺通りには図示していない。個々の構成部材の比率も、部分的には比率通りには示していない。
既述の実施の形態に関して、異なる材料から形成されており且つ異なる幾何学形状を有している磁石体5,5’,5”の形態の、種々の本発明による固定手段が使用される。それらの磁石は特に強磁性である。磁石は有利には、以下の元素、又は、以下の合金のうちの1つから成る。
・特に室温及び高温の用途を目的とした場合:鉄、ニッケル、コバルト、
・特に低温の用途を目的とした場合:ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム及びエルビウム、
・合金:AlNiCo,SmCO,Nd2Fe14B,EuO,CrO2,Ni80Fe20,NiFeCo合金、ホイスラー合金。
磁石体のための材料の選択を以下のように行うことができる。所定の最大基板スタック厚さdmax(図1及び図6を参照されたい)に対して、最小保持力、即ち最小磁力Fmagが必要になる。この最小保持力Fmagは、磁石体5によってもたらされる。少なくともこの最小磁力Fmagが加えられることを保証するために、図6に従い、点線によって表されている磁力と距離との関係を示す曲線を有している材料K2を選択する必要がある。
図1から図3には、第1の基板4及び第2の基板13から形成されている基板スタック14が示されており、それらの基板スタック14は、第1の基板4の第1の接触面4o及び第2の基板13の第2の接触面13oにおいて相互に正確にアライメントされている。2つの表面4o及び13oに平行な水平方向の平面内での、2つの基板4及び13の正確なアライメントからの偏差は、1mm未満、有利には10μm未満、より有利には1μm未満、更に有利には100nm未満、特に有利には10nm未満、最も有利には1nm未満である。このアライメントのために、特にアライメントマーク11(図4dを参照されたい)が設けられている。基板スタック14は、磁石体5の形態の固定手段によって固定位置に固定される。
図1に示されている第1の実施の形態においては、磁石体5は球形状である。磁石体5はそれぞれ磁石エレメントペア5pとして、第1の接触面4o及び第2の接触面13oとは反対側の保持面4h,13hに配置されている。各磁石エレメントペア5pの磁石体5は、相互的な磁気吸引力によって自己固定されている。磁石体5はこれによって、それら磁石体5が配置されている各保持面4h,13hの方向に法線力を及ぼし、それによって、基板4,13は相互に接して固定される。
球形の磁石体5は、接触している基板4,13に対して点状の負荷しか及ぼさないという利点を有している。生じる力は、2枚の基板4及び13を共に保持するには確かに十分に大きいが、しかしながら、いかなる場合においてもそれら2枚の基板のうちの一方を破壊するに足る大きさにはならない、という事実に基づき、これによって局所的に限定された、比較的高い圧力を、少数の磁石体5だけで生じさせることができる。更に、点状の負荷が及ぼされる場合には、保持面4h,13h又は基板4,13の全表面の汚染は最小になり、このことは、高純度のプロセスにとって有利である。球状の磁石体5の剥離は、有利には、各保持面4h,13hに沿った、機械的な擦り取り又はその他の公知の方式のいずれかによって行われる。
図2に示した別の実施の形態においては、磁石体5’が円筒状に形成されている。円筒状の磁石体5’は、生じた磁力が少なくとも完全に点状に印加されずに、その代わりに、磁石5’の当接面5’oにわたり分散されるという利点を提供する。もっとも、円筒の軸が基板表面4o及び13oに対して平行であるように磁石体5’が取り付けられる場合を除いて、円筒状の磁石体5’は球形状の磁石体5のように簡単には転がして取り除くことができないので、プロセスステップ後の円筒状の磁石の剥離はより困難になる点は欠点である。
特に、磁石体5’は支持プレート25内に統合されるか、又は嵌め込まれるように形成することができる。支持プレート25は磁石体5’を収容する以外に、基板スタック14を支持プレート25の支持面25oにおいて支持するために使用される。
図3による別の実施の形態においては、リング状の磁石体5”が使用され、その外形は各基板4,13に対応し、基板4,13が円形である特別な場合には、磁石体5”の直径は各基板4,13の直径に対応する。保持面4h,13hを横切る方向における、ここに示されている磁石体5”の厚さは、数mmである。有利には、磁石体5”の厚さは0.1mmよりも厚く、有利には0.5mmよりも厚く、より有利には1.0mmよりも厚く、更に有利には2mmよりも厚く、特に有利には3mmよりも厚く、最も有利には5mmよりも厚いが、しかしながら特に10mmよりは薄い。リング状の磁石5”を、本発明によれば、相応の形状を有している既述の支持プレート25内に同様に組み入れることができる。
別の有利な実施の形態においては、前述のヴァリエーションの代わりに、少なくとも1つのトーラス状の磁石体が使用され、その外形は基板に類似し、特に基板4,13が円形である特別な場合には、磁石体の直径は基板の直径に近似する。本発明によれば、上述の円筒状の実施の形態と同様に多数の小型のトーラス状の磁石体を使用すること、又は、上述のリング状の実施の形態と同様に単一のトーラス状の磁石体を使用することが考えられる。
本発明によれば、第1の基板4が、磁石体5,5’,5”の少なくとも2つの磁石エレメントペア5pを介して、第2の基板13と相互に接合される。
択一的な各実施の形態では、各磁石エレメントペア5pにおいて、基板スタック14の両保持面4h,13hの一方の保持面には磁性の磁石体5,5’,5”が1つだけ設けられているが、他方の保持面には、特に対応する形状を有しており、且つ、「磁化可能な材料」から成る磁石体5,5’,5”が設けられている。「磁化可能な材料」は、磁性の磁石体5,5’,5”に比べて、実質的に磁化が弱いことを特徴としている。磁石5,5’,5”に近接していることによって、少なくとも部分的な磁化が行われるので、従って、本発明の意味において磁石が存在すると言える。「磁化可能な材料」とは、有利には、以下の元素又は合金のうちの1つである:
・鋼(フェライト鋼)、鉄、
・ミューメタル、
・強磁性アモルフ金属、
・強磁性ナノクリスタル金属、
本発明によれば、球形状の磁石体5の当接点に作用する緊締力は、0.01Nを上回る、有利には0.1Nを上回る、より有利には1Nを上回る、更に有利には10Nを上回る、最も有利には100Nを上回るが、しかしながら1000Nを下回る。対応する圧力は、既知の公式に基づき、使用される磁石の各幾何学形状に依存して算出される。緊締力は、接触面4o,13oにおいて相互に接触している2枚の基板4,13の表面の静止摩擦係数と共に、克服すべき相応の静止摩擦をもたらす。
以下では、アライメントプロセス後に基板スタック14を形成する2枚の基板4及び13を固定又は固着するために、磁石5,5’,5”を用いる本発明による固定方式が使用される、本発明による方法の実施の形態を説明する。
図4aに示した第1のプロセスステップにおいては、第1の基板ホルダ1(収容システム)が、プロセス装置(クラスタ17)のアライメントモジュール3に準備される。基板ホルダ1は、第1の基板4を収容するための収容面1oを有している。更に、基板ホルダ1は、少なくとも1個、有利には少なくとも2個、より有利には3個以上、更に有利には6個より多く、特に有利には9個より多く、最も有利には12個より多くの凹部2を有している。凹部2は、有利には、本発明による磁石体5の形状に適合されている。
磁石体5が球形状である場合には、球形の磁石体5が転がり離れること又は転がり落ちることを阻止するために、固定位置が確立され、且つ、磁石体5が相互的に固定されるまで、当接セクション2oは、有利には角度aだけ内側に向かって斜めに延在している。
磁石体5’が円筒状の磁石体5’である場合には、円筒状の磁石体5’を安定して載着させることができるようにするために、当接セクション2oは有利には収容面1oに平行に延在している。
図4bに示した第2のプロセスステップにおいては、本発明による磁石体5が凹部2に位置決めされる。この位置決めを手動で行うことができるか、又は有利には、半自動式の位置決めシステム6によって、更に有利には全自動式の位置決めシステム6によって行うことができる。例えば、球形状の磁石体5を連続的に供給するためのホース7と、保持部8と、収容部2に接近させることができる弁9と、から成る、半自動式又は全自動式の位置決めシステム6を用いて、凹部2に球形状の磁石体5を充填することも考えられる。ホース7の端部には、相応に全自動式に制御される弁9が設けられており、この弁9は磁石体5を個別に吐出することができ、また弁9には、ホース7を介して別の球形状の磁石5が連続的に供給される。この制御は、特にソフトウェア支援型の制御装置によって行われ、この制御装置は、プロセス装置のその他のシステムの制御も管轄する。
図4cに示した第3のプロセスステップにおいては、第1の基板4の保持面4hが、第1の基板ホルダ1の収容面1oの上に降ろされる。第1の基板はあらゆる任意の形状を有することができ、また特に、その接触面4oを任意に構造化することができる。有利には、第1の基板4はアライメントマーク11を有している。アライメントマーク11の位置を、アライメントモジュール3内の相応の光学系12によって検出することができる。検出されたデータを用いて、制御システムを介した制御が実現される。
図4dに示した第4のプロセスステップにおいては、第2の基板13が第1の基板4に対してアライメントされる。その際、アライメントマーク11が参照点として使用される。当業者であれば、図4dにおいて、いわゆる「裏面アライメント」が行われていることを理解する。この特別なアライメント方式では、アライメントマーク11は常に、各基板の同一側に設けられている。しかしながら、基本的にはあらゆる方式のアライメントを使用することができる。基板13を保持する第2の基板ホルダは、図面を見やすくするためにここでは図示していないが、しかしながら、第1の基板ホルダ1に対応するものである。全ての基板ホルダを特に、赤外線光及び/又は可視光に対して透過性にすることができる。
代替的な実施の形態においては、相応の穴、孔又は貫通部を介して、光学系12がアライメントマーク11を見えるようにすることができる。
図4eに示した第5のプロセスステップにおいては、2枚の基板4及び13が相互に接触される。
図4fに示した第6のプロセスステップにおいては、小型の磁石体5が、有利には第2のプロセスステップにおいて使用したものと同じ磁石体が、第2の基板13の保持面13hに被着される。有利には、ここでもまた、第2のプロセスステップにおいて使用した物と同じ位置決めシステム6が使用される。
図4gに示した第7のプロセスステップにおいては、本発明に従い複数の磁石体5を用いて固定されている、少なくとも2枚の基板4,13から成る基板スタック14が得られる。本発明による実施の形態では、図4d及び図4eに示したプロセスステップが必要に応じて何度も繰り返されることによって、2枚より多くの基板を固定することもできる。
図4hに示した第8のプロセスステップにおいては、本発明による基板スタック14がロボット搬送システム15によって、アライメントモジュール3からボンディングモジュール16へと搬送される。アライメントモジュール3及びボンディングモジュール16は、有利には、クラスタ17の一部であり、特に高真空クラスタの一部である(図5a又は図5bを参照されたい)。クラスタ17には、基板スタック14を処理するためのその他の別のモジュール18を設けることもできる。それらのモジュール18として、解析モジュール、加熱モジュール、冷却モジュール、コーティングモジュール、特に、遠心分離及びスプレーコーティングモジュール、現像モジュール、エッチングモジュール、洗浄モジュール等が考えられる。クラスタ17は有利には高真空クラスタである。モジュール3,16,18は、真空化可能な中央チャンバ19内に含まれている。更に、全てのモジュール3,16,18は有利には、中央チャンバ19に対して気密にシールすることができ、また中央チャンバ19から独立して真空にすることができる。中央チャンバ19はロック室18を介して周囲に接続されている。
図4iに示した第9のプロセスステップにおいては、本発明による基板スタック14が、ボンディングチャック凹部21を備えているボンディングチャック20(収容システム)の収容面20oの上に降ろされる。ボンディングチャック凹部21の当接セクション21oは、有利には、磁石ペア5pの磁石体5の磁気的な作用の消失時に、重力によって磁石5が自動的に剥離するように製造されている。特に、当接セクション21oは、ボンディングチャック20の当接面20oに対して、特に角度a’だけ傾斜されている。
図4jに示した第10のプロセスステップにおいては、圧力プレート凹部23を備えている圧力プレート22を、基板スタック14における第2の基板13の保持面13hに押し付けてボンディング過程を実施することによって、ボンディング過程が実施される。ボンディング過程は大抵の場合、高められた温度において実施される。基板スタック14はボンディングチャック20及び/又は圧力プレート22を介して加熱される。有利には、ボンディングチャック及び/又は圧力プレート内には相応の(図示していない)加熱エレメントが設けられている。圧力プレート凹部23は、特に当接面20oに対して傾斜して延在する表面23oを有している。
本発明の実施の形態の拡張形態においては、磁石体5がキュリー点を超える温度まで加熱され、その結果、磁石体5はその磁化を失い、有利には自動的に基板スタック14から落下する(図4kを参照されたい)。ボンディングチャック凹部21内の磁石体5は、有利には、ボンディングチャック凹部を構造技術的に相応に形成することによって、重力だけで自ずと落下する。
択一的な実施の形態によれば、圧力プレート凹部にある磁石体5を、突き出しエレメント24を介して押し出すことができる(図7aを参照されたい)。ボンディングチャック凹部21及び/又は圧力プレート凹部23からの磁石5の離脱は、キュリー点以下の温度においても、機械的なやり方だけで相応の押出エレメント24を介して行うこともできる。その場合、それらの押出エレメント24を相応に、ボンディングチャック20及び/又は圧力プレート22内に組み込むことが必要になる(ボンディングチャック20内の押出エレメント24は図4iから図4kには図示していない)。落下した磁石5は相応にボンディングチャンバ内で収集されて貯蔵される。
別の実施の形態においては、磁石体5が、コイル33及び磁心32から成る電磁石34によって、第1の基板及び/又は第2の基板から剥離される(図7bを参照されたい)。第1の実施の形態においては、ただ1つの電磁石34が一方の側において使用される。磁石体5を電磁石32によって剥離し、続いて電磁石34を遠ざけることによって、第2の磁石体は自動的にその保磁力を失い落下する。特別な実施の形態においては、基板スタックの上面において1つの電磁石34が使用され、且つ、基板スタックの下面において別の1つの電磁石34が使用される。電磁石34による磁石体5の剥離は、コイル33への電流供給を停止して電磁界が遮断されることによって行われる。2つの電磁石34を使用する場合には、上側の極性及び下側の極性をそれぞれ相応に選択することができ、従って、+/+,−/−,+/−又は−/+の組み合わせが考えられる。磁石体5は、それら磁石体5の極が電磁石34の印加されている極に応じて整列されるまで、相応に回転される。
別の実施の形態においては、U字の形状の磁心が使用され、その磁心の極はそれぞれ基板スタックの上面又は下面に向けられている(図7cを参照されたい)。本発明によれば、ここではコイル33が1つだけ使用される。図7cに示した電磁石34のU字の形状によって、単一のコイルを用いて、2つの異なる極が形成される。従って、極性の組み合わせの可能性として+/−又は−/+が考えられる。磁石体5は、それら磁石体5の極が電磁石34の印加されている極に応じて整列されるまで、相応に回転される。
磁石体5を剥離するための上述の本発明による種々の実施の形態に関して、それらがx方向及び/又はy方向及び/又はz方向に可動であって、その結果、磁石体5に向かって移動させることができ、磁石体5の剥離が成功した後には、再び基板スタックから遠ざけることができるように、それらの実施の形態が構成されていることは、当業者にとって自明である。
有利な実施の形態においては、後に磁石体5が改めて磁化されることによって再利用されるので、閉じられた循環が生じる。
ボンディング過程の際に生じる接合力は、100Nより大きく、有利には1000Nより大きく、更に有利には10000Nより大きく、特に有利には100000Nよりも大きい。ボンディング温度は50℃よりも高く、有利には100℃よりも高く、より有利には200℃よりも高く、更に有利には400℃よりも高く、特に有利には600℃よりも高く、最も有利には800℃よりも高い。
上述の本発明による方法は、アライメントモジュールとボンディングモジュールとの間の基板搬送にのみ限定されるものではない。本発明による方法は、基板スタック14をある区間にわたり搬送するために、複数枚の基板を1つの基板スタック14に固定することが問題となる場合には、基本的に常に使用することができる。それどころか、本発明による磁石体5,5’,5”が十分に強力である場合には、基板スタック14を長い距離にわたり搬送することも可能となる。
本発明による方法は、特に、クラスタ17における、特に高真空クラスタにおけるアライメント及びボンディングに適している。
図5a及び図5bに示されている2つの実施の形態においては、クラスタ17,17’が、クラスタロックゲート27、中央チャンバ19及び相応のモジュール3,16,18から形成されている。クラスタロックゲート27には、入口FOUP(front opening unified pod−ラック[複数枚の基板の保持部])30と、基板4,13を搬入及び搬出するための出口FOUP31が接続されている。
基板4,13の収容は、ロボットシステム15を用いて行われ、このロボットシステムは基板4,13を、クラスタロックゲート27を介して中央チャンバ19内に運び込む。中央チャンバは真空化可能であり、それどころか有利には、中央チャンバに超高真空を生じさせることができる。
中央チャンバ19を排気して、圧力を、10-3mbarを下回る値に、有利には10-4mbarを下回る値に、より有利には10-5mbarを下回る値に、更に有利には10-6mbarを下回る値に、特に有利には10-7mbarを下回る値に、最も有利には10-9mbarを下回る値に下げることができる。
モジュール3,16,18の各モジュールをそれぞれ真空にすることができ、またモジュールロックゲート26によって、中央チャンバから気密に離隔させることができる。各モジュールを排気して、圧力を、10-3mbarを下回る値に、有利には10-4mbarを下回る値に、より有利には10-5mbarを下回る値に、更に有利には10-6mbarを下回る値に、特に有利には10-7mbarを下回る値に、最も有利には10-9mbarを下回る値に下げることができる。
第1の実施の形態(図5aを参照されたい)においては、各モジュール3,16,18がモジュールロックゲート26を介して中央チャンバ19に接続されている。モジュール3,16,18は、中央チャンバ19の周囲に星形に配置されている。
クラスタ17’の第2の実施の形態(図5bを参照されたい)においては、種々のモジュール3,16,18が搬送システム28に沿って相互に平行に配置されており、且つ、搬送システム28上を1つ又は複数のロボットシステム15が動くことができる。複数のグリッパアームを備えているロボットシステム15を1つだけ設けることも考えられる。ここでは、各モジュール3,16,18がモジュールロックゲート29を介して中央チャンバ19に接続されている。
以下では、一方では本発明による磁石クランプを使用し、他方ではクラスタ17を使用する、ボンディングプロセスの特別な実施の形態を説明する。
第1の基板4は、有利には入口FOUP30から、クラスタロックゲート27を介して、クラスタ17へと運ばれるか、又は、第1の基板4は、既にクラスタ17内に存在している。クラスタ17は有利には、クラスタロックゲート27を閉鎖した直後に真空にされる。その後、ロボット搬送システム15は基板4を前処理モジュール18へと移動させる。前処理モジュール18は、モジュールロックゲート26が開放される前に、真空にされる。第1の基板4は続けて、前処理モジュール18へと搬入され、相応に前処理される。前処理モジュールとして、例えば加熱モジュール、プラズマモジュール、基板表面にイオンを衝突させるためのイオン装置、スパッタ装置、UVを放射するためのモジュール、金属を(PVD,CVD,PECVD,ALDにより)析出するためのモジュール、基板表面を所期のように酸化させるための装置等が考えられる。
第2の基板13に対しても、同一及び/又は相応の別個のモジュール18において、相応の類似の前処理が行われる。
第1の基板4は前処理モジュールからプリアライメントモジュールへと運ばれ、このプリアライメントモジュールにおいて第1の基板4の大まかなアライメントが行われる。
第2の基板13は、ロボット搬送システムのロボットアームによって、前処理モジュールから取り出されて、回転され、また同様にプリアライメントモジュールにおいて、大まかに予備位置合わせされる。第1の基板4及び/又は第2の基板13の大まかなプリアライメント(位置合わせ)のアライメント精度は、1mmよりも良い、有利には500μmよりも良い、より有利には250μmよりも良い、更に有利には100μmよりも良い、特に有利には50μmよりも良い、最も有利には20μmよりも良い。
第1の基板4はアライメントモジュール3へと運ばれ、そこにおいて予備固定され、例えば、静電式の基板ホルダによって、機械的なクランプによって、真空基板ホルダによって、又は接着によって予備固定される。第2の基板13も同様にアライメントモジュール3へと運ばれ、第1の基板4に対して相対的にX−Y方向(即ち、各接触面4o,13oに平行な方向)において位置合わせされる。更に、ウェッジエラーの補償が行われ、また2枚の基板4,13が、数mm〜数cmの間隔から、約20μm〜2000μmまでの間隔まで相対的に接近される。
接触が成功すると、接触している2枚の基板4,13から成る基板スタック14の本発明によるクランプが、磁石クランプを用いて行われる。
続いて、クラスタ17内でのボンディングチャンバ16への搬送が行われる。基板スタック14は、ロボット搬送システム15によって、ボンダ内のピンの上に降ろされる。ピンは降下し、基板スタックがボンディングチャックの上に降ろされる。本発明の実施の形態によれば、ボンディングチャック20及び/又は圧力プレート22は、磁石体5,5’,5”を収容できるように作製されている。
続いて、圧力プレート22の表面が基板スタック14に接触される。ボンディングチャック20、基板スタック14及び圧力プレート22が機械的に接触した時点から、磁石5,5’,5”を剥離することができる。磁石5,5’,5”は、キュリー点を上回る温度において強磁性が失われることに基づき自然に落下するか、又は、温度の上昇前及び/又は上昇後に機械的に剥離される。
本発明によれば、熱処理、UV光に対して透過性の圧力プレート22を介するボンディングチャンバへのUVエネルギの注入、又は、基板スタックの上面と下面との間の電圧の印加が、陽極ボンディングと同様に必要とされると考えられる。
基板スタック14の搬出前に、有利には、ボンディングチャンバの温度、またそれと共に基板スタックの温度は、ボンディング温度と室温との間の搬出温度に調整される。その後、ボンディングチャンバが開放され、ピンが基板スタックを持ち上げ、それによって、基板スタックをロボット搬送システムによって取り出すことができる。この時点では、磁石5,5’,5”は既に、ボンディングチャンバ内又はその近傍における収集用器内にある。
その後、基板スタックは有利には冷却モジュールへと搬送される。冷却モジュールにおいて、温度が室温まで下げられる。
完成した基板スタックは、クラスタロックゲート27を介して高真空クラスタから出口FOUP31へと搬出される。
図示されている最も簡単な実施の形態においては、中央チャンバ19が、クラスタロックゲート27及び/又はモジュールロックゲート26を介して、種々のモジュールを中央チャンバ19及び/又は周囲から離隔するロック室として機能する。もっとも本発明によれば、各モジュール3,16,18及び/又は入口FOUP若しくは出口FOUPの前に固有のロック室を設けて、使用されるウェハのスループットを高め、且つ、連続的な稼働を保証することができるか、若しくは、付加的なFOUPの貯蔵容積を利用して連続的な稼働を保証することができる。
中央チャンバ19と種々のモジュール3,16,18のうちの少なくとも1つのモジュールとの間のロック室の数、又は、中央チャンバ19と入口FOUP又は出口FOUPとの間のロック室の数は任意の数であってよい。少なくとも1つ、有利には少なくとも2つ、より有利には少なくとも3つ、更に有利には少なくとも4つ、特に有利には少なくとも5つ、最も有利には少なくとも6つのロック室の使用が特に有利である。
以下、親出願(特願2016−504501号)の出願当初の特許請求の範囲である。
[請求項1]
第2の基板(13)にボンディングすべき第1の基板(4)を取り扱うための収容システム(1,20)において、
−第1の基板(4)を収容するための収容面(1o,20o)と、
−前記収容面(1o,20o)に対して後退しており、且つ、前記第1の基板(4)を該第1の基板(4)にアライメントされている第2の基板(13)に対して固定するための、磁気的に作用する固定手段(5,5’,5”)を収容する、少なくとも1つの凹部(2,21)と、
を備えていることを特徴とする、収容システム(1,20)。
[請求項2]
前記凹部(2,21)は、周縁に配置されている少なくとも1つの段部として形成されており、前記固定手段(5,5’,5”)を当接させるための当接セクション(2o,21o)と、当接面(1o,20o)の中心に向けられており、且つ、前記固定手段(5,5’,5”)を載置するための載置セクション(2o,21o)と、を備えている、請求項1に記載の収容システム。
[請求項3]
前記当接セクション(2o,21o)は、前記収容面(1o,20o)に対して、60°よりも小さい角度a、特に45°よりも小さい角度a、有利には30°よりも小さい角度a、更に有利には15°よりも小さい角度aで傾斜されている、請求項1又は2に記載の収容システム。
[請求項4]
前記凹部(2,21)は、前記収容面(1o,20o)の周縁に均一に分散されて配置されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の収容システム。
[請求項5]
第1の基板(4)と、該第1の基板(4)に対してアライメントされている第2の基板(13)と、から成る基板スタック(14)を、前記第1の基板(4)を前記第2の基板(13)に対して相対的にアライメントされた固定位置に固定するための、磁気的に作用する固定手段(5,5’,5”)によって取り扱うことを特徴とする、装置。
[請求項6]
前記固定手段(5,5’,5”)は、少なくとも2つの磁石エレメントペア(5p)を有している、請求項5に記載の装置。
[請求項7]
各磁石エレメントペア(5p)は、磁気的に作用する第1の磁石体(5,5’,5”)と、該第1の磁石体(5,5’,5”)によって磁気吸引される、特に磁気的に作用する第2の磁石体(5,5’,5”)と、から形成されている、請求項6に記載の装置。
[請求項8]
前記第1の磁石体及び/又は前記第2の磁石体(5,5’,5”)は球形状に形成されている、請求項7に記載の装置。
[請求項9]
前記第1の磁石体(5,5’,5”)及び/又は前記第2の磁石体(5,5’,5”)は、前記固定位置において、少なくとも大部分は前記磁石エレメントペア(5p)によって形成される磁力によって、特に前記磁石エレメントペア(5p)によって形成される磁力のみによって、前記基板スタック(14)に固定されている、請求項7又は8に記載の装置。
[請求項10]
前記装置は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の収容システムを有している、請求項5乃至9のいずれか一項に記載の装置。
[請求項11]
前記装置は、前記第1の基板(4)を、前記第2の基板(13)に対して相対的にアライメントするためのアライメントシステムと、前記両基板(4,13)を接触させるための接触システムと、を有している、請求項5乃至10のいずれか一項に記載の装置。
[請求項12]
前記装置は、固定手段(5,5’,5”)、特に磁石体(5,5’,5”)を、前記基板スタック(14)の相互に背中合わせの面に位置決めするための位置決めシステム(6)を有している、請求項5乃至11のいずれか一項に記載の装置。
[請求項13]
第1の基板(4)と、該第1の基板(4)に対してアライメントされている第2の基板と、から成る、ボンディングすべき基板スタック(14)を取り扱うための方法において、
前記基板スタック(14)を取り扱うために、前記第1の基板(4)を、前記第2の基板(13)に対して相対的に、磁気的に作用する固定手段(5,5’,5”)によって、アライメントされた固定位置に固定することを特徴とする、基板スタック(14)を取り扱うための方法。
[請求項14]
前記固定手段(5,5’,5”)を、前記基板スタック(14)の相互に背中合わせの保持面(4h、13h)に位置決めする、請求項13に記載の方法。