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JP6480817B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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JP6480817B2
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Description

本発明は、ブレーキ装置に関する。
特許文献1には、車輪間隔が可変な鉄道車両の車体に固定されブレーキ本体を支持するU字状の支持枠を備えるディスクブレーキが開示されている。支持枠は、車体に取り付けられる基部と、互いに間隔をあけて基部から同じ方向に突出する第1支持部及び第2支持部と、を有する。支持枠には、第1支持部及び第2支持部を貫通してブレーキ本体を軸方向に摺動可能にフローティング支持するスライドピンが設けられる。
特開平10−230850号公報
特許文献1のディスクブレーキでは、支持枠の内側に塵埃,雪,又は灰等の異物が付着すると、第1支持枠又は第2支持枠とブレーキ本体との間に異物が挟まり、ブレーキ本体の摺動範囲が狭くなるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、フローティング支持されるブレーキ本体の摺動範囲が狭くなることを防止することを目的とする。
第1,3,及び5の発明は、車体又は台車から突出する一対の支持部を有する支持枠と、一対のガイド部材に摺動自在に支持されるブレーキ本体と、を備え、支持部と前記ブレーキ本体とは、ブレーキ本体が摺動した際に近接する面どうしが、支持枠の外側に向かって拡がるように形成されることを特徴とする。
第1,3,及び5の発明では、支持枠の内側に異物が付着していたとしても、ブレーキ本体がガイド部材に沿って摺動して支持部に近接すると、支持枠の外側に向かって拡がる面に異物が挟まれ、支持枠の外側に押し出される。そのため、支持枠の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体の摺動によって押し出されるため、異物が支持枠の内側に溜まることはない。
また、の発明は、ブレーキ本体が、弾性部材を介してガイド部材に支持され、ブレーキ本体が摺動した際に近接する面どうしのなす角度が、ブレーキ本体が弾性部材の変形によって傾斜した場合にも外側に向かって拡がる大きさに形成されることを特徴とする。
の発明では、弾性部材が弾性変形してブレーキ本体が傾斜した場合にも、ブレーキ本体が一対のガイド部材に沿って摺動して支持部に近接すると、支持枠の外側に向かって拡がる面に異物が挟まれ、支持枠の外側に押し出される。
の発明は、ブレーキ本体が摺動した際に支持部に近接する面が曲面であり、ブレーキ本体が摺動した際に近接する面どうしのなす角度が、支持部の面と曲面の接線方向の面とのなす角度であることを特徴とする。
の発明では、仮想的に曲面の接線方向の面を用いることで、平面と曲面との相対角度を測ることができる。
の発明は、支持部、ブレーキ本体が摺動した際に一対のガイド部材の間にてブレーキ本体と摺動方向に重なるように形成され、ブレーキ本体が摺動した際に近接する支持部の面は内側の面であることを特徴とする。
の発明は、支持部が、ブレーキ本体が摺動した際に一対のガイド部材の間にてブレーキ本体と摺動方向に重ならないように形成され、ブレーキ本体が摺動した際に近接する支持部の面が、車体又は台車からの突出端面であることを特徴とする。
及び第の発明では、支持枠の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体の摺動によって側方に押し出され、異物が支持枠の内側に溜まることはないため、フローティング支持されるブレーキ本体の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
の発明は、ブレーキ本体が摺動した際に支持部に近接する面が、下方に向けて支持部から離間するように形成されることを特徴とする。
の発明では、支持枠の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体の摺動によって下方に押し出され、異物が支持枠の内側に溜まることはないため、フローティング支持されるブレーキ本体の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
本発明によれば、フローティング支持されるブレーキ本体の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係るブレーキ装置の平面図である。 図1における正面図である。 図2におけるIII−III線に沿った支持枠とブレーキ本体との一部の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るブレーキ装置の正面図である。 図4におけるV−V線に沿った支持枠とブレーキ本体との一部の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るブレーキ装置の平面図である。 図6におけるVII−VII線に沿った支持枠とブレーキ本体との一部の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
以下、図1から図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係るブレーキ装置100について説明する。
まず、図1及び図2を参照して、ブレーキ装置100の全体構成について説明する。ブレーキ装置100は、作動流体として圧縮空気が用いられる鉄道車両用の空気圧ブレーキである。圧縮空気に代えて、作動油など他の作動流体を用いてもよい。
ブレーキ装置100は、車輪1とともに回転するブレーキディスク2a,2bに摩擦力を付与するものである。具体的には、ブレーキ装置100は、ブレーキディスク2a,2bをその両面から一対のブレーキライニング11a,11bで挟持し、ブレーキディスク2a,2bとブレーキライニング11a,11bとの間の摩擦力によって車輪1の回転を制動する。
ブレーキディスク2a,2bは、車輪1の表裏両面に形成されて車輪1と一体に回転する。ブレーキディスク2a,2bを車輪1と一体に形成する構成に代えて、車輪1とともに回転する別体のブレーキディスク2a,2bを設けてもよい。
ブレーキ装置100は、台車(図示省略)に支持されるブレーキ本体10と、ブレーキディスク2a,2bに摺接して摩擦力を付与可能な一対のブレーキライニング11a,11bと、ブレーキライニング11a,11bを支持する一対のガイドプレート12と、ガイドプレート12をブレーキ本体10に進退自在に支持する一対のアンカピン22と、圧縮空気の圧力によってブレーキライニング11a,11bをブレーキディスク2a,2bに押圧する押圧機構としての空気圧シリンダ17と、を備える。
ブレーキ本体10は、ブレーキ装置100が鉄道車両に適用される場合には、支持枠50を介して台車(図示省略)に支持される。ブレーキ本体10は、ブレーキ装置100が鉄道車両以外の車両に適用される場合には、車体(図示省略)に支持される。以下では、ブレーキ装置100が、車輪間隔が可変な鉄道車両の台車に支持されるものとして説明する。
図1に示すように、ブレーキ本体10は、ブレーキディスク2a,2bに跨るようにして延びる第1キャリパアーム部13a及び第2キャリパアーム部13bと、第1キャリパアーム部13aと第2キャリパアーム部13bとを連結するヨーク部14と、を有する。
図2に示すように、ブレーキ本体10は、一対のガイド部材としての上スライドピン31と下スライドピン32とによって支持枠50に対して摺動自在にフローティング支持される。ブレーキ本体10は、上スライドピン31が挿通する貫通孔(図示省略)を有する第1ピン受部15と、下スライドピン32が挿通する貫通孔(図示省略)を有する第2ピン受部16と、を備える。ブレーキ本体10は、第1ピン受部15及び第2ピン受部16の貫通孔に上スライドピン31と下スライドピン32とが挿通することによって、上スライドピン31と下スライドピン32とに対して軸方向に摺動自在に支持される。
上スライドピン31と下スライドピン32とは、車輪1の回転軸と平行に設けられる。ブレーキ本体10は、上スライドピン31と下スライドピン32とに対して摺動することによって、車輪1の回転軸方向に移動する。
図1に示すように、支持枠50は、台車に取り付けられる基部51と、基部51の両側端に各々取り付けられ台車から互いに間隔をあけて突出する一対の支持部としての第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70と、を有する。支持枠50は、基部51と第1ブラケット部60と第2ブラケット部70とが、例えば鋳造によってU字状に一体に成形される。
基部51は、平板状に形成される。基部51は、ブレーキ本体10に面する一方の面の下端に形成される第1取付部52と、一方の面と反対の他方の面の上端に形成される第2取付部53と、を有する。
第1取付部52は、ボルト(図示省略)が挿通するボルト孔52aを有する。第1取付部52は、ボルト孔52aを挿通するボルトが台車に螺合することによって、台車の側面に締結される。同様に、第2取付部53は、ボルト(図示省略)が挿通するボルト孔53aを有する。第2取付部53は、ボルト孔53aを挿通するボルトが台車に螺合することによって、台車の上面に締結される。このように、支持枠50は、ボルト孔52aを挿通するボルトとボルト孔53aを挿通するボルトとによって台車に締結される。
第1ブラケット部60は、上スライドピン31の一端が挿通する貫通孔61aと、下スライドピン32の一端が挿通する貫通孔(図示省略)と、を有する。同様に、第2ブラケット部70は、上スライドピン31の他端が挿通する貫通孔71aと、下スライドピン32の他端が挿通する貫通孔(図示省略)と、を有する。
上スライドピン31と下スライドピン32とは、支持枠50を貫通して設けられる。上スライドピン31と下スライドピン32との両端部は、支持枠50の第1ブラケット部60と第2ブラケット部70との間を連結する。ブレーキ本体10は、上スライドピン31と下スライドピン32との軸方向に摺動自在に支持枠50に支持される。図1に示すように、上スライドピン31と下スライドピン32との露出部は、ゴム製のブーツ33によって覆われてダスト等から保護されている。
車輪間隔が可変な鉄道車両では、例えば狭軌と標準軌とのように異なったレール間隔に応じて車輪1が回転軸方向に移動する。ブレーキ本体10は、車輪1の回転軸方向に摺動自在に上スライドピン31と下スライドピン32とに支持されているので、車輪1に追従して移動する。したがって、車輪1の位置が回転軸方向へ変化しても、ブレーキ本体10はその移動位置にて制動動作時に車輪1を挟持することができる。
なお、車輪間隔が可変な鉄道車両以外の車両にもブレーキ装置100は適用可能である。ブレーキ本体10は、上スライドピン31と下スライドピン32とに対して軸方向に摺動自在に支持されるため、第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70に対して移動する。したがって、第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70が車輪1に対してずれた状態で台車に取付けられても、ブレーキ本体10を車輪1に対応した所望の位置に配置させることができる。
上スライドピン31と下スライドピン32とは、弾性部材としてのゴムブッシュ34を介してブレーキ本体10を支持する。これにより、車輪1とレール(図示省略)との間の振動に起因する台車の振動がブレーキ本体10に伝達されることが抑制される。
ブレーキライニング11a,11bは、非制動時には、ブレーキディスク2a,2bと予め設定された所定の間隔をあけて対向する(図1に示す状態)。ブレーキライニング11a,11bは、制動時には、空気圧シリンダ17による押圧力を受けてブレーキディスク2a,2bに向かって移動し、ブレーキディスク2a,2bに平行に当接して押圧される。
ガイドプレート12は、車輪1の周方向に沿って形成される。各々のガイドプレート12には、ブレーキライニング11a,11bが係合する。ガイドプレート12は、長手方向の両端部が、一対のアンカピン22によってブレーキ本体10に支持される。
一方のアンカピン22は、ガイドプレート12の一端(図2では上端)をブレーキ本体10に回動可能に支持し、他方のアンカピン22は、ガイドプレート12の他端(図2では下端)をブレーキ本体10に係止する。アンカピン22は、アンカボルト21によってブレーキ本体10の上下端部にそれぞれ締結される。
次に、主に図3を参照して、上スライドピン31と下スライドピン32との間における支持枠50とブレーキ本体10との関係について説明する。第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70とブレーキ本体10との関係は同じであるため、ここでは第1ブラケット部60とブレーキ本体10との関係についてのみ説明し、第2ブラケット部70とブレーキ本体10との関係については説明を省略する。
上スライドピン31と下スライドピン32との間において、第1ブラケット部60とブレーキ本体10とは、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしが、支持枠50の外側に向かって拡がるように形成される。
第1ブラケット部60は、ブレーキ本体10が摺動した際に上スライドピン31と下スライドピン32との間にてブレーキ本体10と摺動方向に重なるように形成される(図2参照)。具体的には、第1ブラケット部60は、図2における紙面垂直方向、即ち上下スライドピン31,32の軸に平行な方向から見て、ブレーキ本体10と重なるように形成される。この場合、図3に示すように、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する第1ブラケット部60の面は、ブレーキ本体10に面する内側の内面62の先端部62aである。内面62は、車輪1の進行方向に沿って形成され、先端部62aが支持枠50の外側に向けて斜めに切り欠かれている。
一方、ブレーキ本体10が摺動した際に第1ブラケット部60に近接するブレーキ本体10の外面19は曲面である。よって、ブレーキ本体10が摺動した際に第1ブラケット部60の内面62の先端部62a近接する面は、ブレーキ本体10の外面19のうちブレーキ本体10が摺動した際に先端部62aに近接する位置における接線方向の平面19aである。このように、仮想的に外面19の接線方向の平面19aを用いることで、平面である先端部62aと曲面である外面19との相対角度を測ることができる。
よって、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしのなす角度α[deg]は、第1ブラケット部60の内面62の先端部62aとブレーキ本体10の外面19の接線方向の平面19aとのなす角度である。角度αは、内面62の先端部62aと外面19の接線方向の平面19aとが外側に向かって拡がるため、正の角度である。
なお、角度αは、ブレーキ本体10がゴムブッシュ34の弾性変形によって上スライドピン31と下スライドピン32とに対して傾斜した場合にも支持枠50の外側に向かって拡がる大きさに形成される。
次に、ブレーキ装置100の作用について説明する。
鉄道車両の走行時には、車輪1は高速で回転している。ここで、運転士の操作等によってブレーキ装置100が制動状態に切り換えられると、空気圧源から供給される圧縮空気が、通孔18を介して空気圧シリンダ17内に供給される。これにより、ブレーキライニング11a,11bが、車輪1に設けられたブレーキディスク2a,2bに押圧される。ブレーキライニング11a,11bとブレーキディスク2a,2bとが当接して摩擦力が発生すると、車輪1の回転は制動される。これにより、鉄道車両は、速度が低下してやがて停止することとなる。
運転士の操作等によってブレーキ装置100による車輪1の制動が解除されると、ブレーキライニング11a,11bはブレーキディスク2a,2bに当接した状態から離間する。また、空気圧シリンダ17内の圧縮空気は通孔18から排出されて、ブレーキディスク2a,2bとブレーキライニング11a,11bとは、再び一定の間隔をもって対峙することとなる。よって、車輪1は、ブレーキ装置100の影響を受けることなく回転することが可能となる。
ここで、支持枠50の内側に塵埃,雪,又は灰等の異物が付着すると、第1ブラケット部60又は第2ブラケット部70とブレーキ本体10との間に異物が挟まり、ブレーキ本体10の摺動範囲が狭くなるおそれがある。そのため、例えば車輪間隔を狭軌から標準軌に変更する場合に、ブレーキ本体10が車輪1に追従して移動できなくなるおそれがある。
これに対して、ブレーキ装置100では、第1ブラケット部60の内面62の先端部62aとブレーキ本体10の外面19の接線方向の平面19aとが、支持枠50の外側に拡がるように形成される。よって、支持枠50の外側に向かって拡がる先端部62aと平面19aとの間に異物が挟まるため、ブレーキ本体10が第1ブラケット部60に近接する際に、異物が支持枠50の側方に押し出される。そのため、支持枠50の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体10の摺動によって押し出されるため、異物が支持枠50の内側に溜まることはない。したがって、フローティング支持されるブレーキ本体10の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
また、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしのなす角度αは、ブレーキ本体10がゴムブッシュ34の弾性変形によって上スライドピン31と下スライドピン32とに対して傾斜した場合にも支持枠50の外側に向かって拡がる大きさに形成される。これにより、ゴムブッシュ34が弾性変形してブレーキ本体10が傾斜した場合にも、ブレーキ本体10が上スライドピン31と下スライドピン32とに沿って摺動して第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70に近接すると、支持枠50の外側に向かって拡がる面に異物が挟まれ、支持枠50の側方に押し出される。
なお、第2ブラケット部70とブレーキ本体10との間に異物が挟まった場合も同様の作用により、フローティング支持されるブレーキ本体10の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
以上の第1の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
ブレーキ装置100では、支持枠50の内側に異物が付着していたとしても、ブレーキ本体10が上スライドピン31と下スライドピン32とに沿って摺動して第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70に近接すると、支持枠50の外側に向かって拡がる面に異物が挟まれ、支持枠50の側方に押し出される。そのため、支持枠50の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体10の摺動によって押し出されるため、異物が支持枠50の内側に溜まることはない。したがって、フローティング支持されるブレーキ本体10の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、図4及び図5を参照して、本発明の第2の実施形態に係るブレーキ装置200について説明する。なお、以下に示す各実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
第2の実施形態は、図4に示すように、支持枠50の第1ブラケット部60と第2ブラケット部70とが、ブレーキ本体10が摺動した際に、上スライドピン31と下スライドピン32との間にてブレーキ本体10と摺動方向に重ならないように形成される点で、第1の実施形態と相違する。
図5を参照して、上スライドピン31と下スライドピン32との間における支持枠50とブレーキ本体10との関係について説明する。第1の実施形態と同様に、第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70とブレーキ本体10との関係は同じであるため、ここでは第1ブラケット部60とブレーキ本体10との関係についてのみ説明し、第2ブラケット部70とブレーキ本体10との関係については説明を省略する。
上スライドピン31と下スライドピン32との間において、第1ブラケット部60とブレーキ本体10とは、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしが、支持枠50の外側に向かって拡がるように形成される。
第1ブラケット部60は、ブレーキ本体10が摺動した際に上スライドピン31と下スライドピン32との間にてブレーキ本体10と摺動方向に重ならないように形成される。具体的には、第1ブラケット部60は、図4における紙面垂直方向、即ち上下スライドピン31,32の軸に平行な方向から見て、ブレーキ本体10と重ならないように形成される。この場合、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する第1ブラケット部60の面は、第1ブラケット部60の突出端面262aである。突出端面262aは、ブレーキ本体10の摺動方向に沿って、第1ブラケット部60の内面62に対して垂直に形成される。
一方、ブレーキ本体10が摺動した際に第1ブラケット部60の突出端面262aに近接する面は、ブレーキ本体10の外面19のうちブレーキ本体10が摺動した際に突出端面262aに近接する位置における接線方向の平面219aである。
よって、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしのなす角度β[deg]は、第1ブラケット部60の突出端面262aとブレーキ本体10の外面19の接線方向の平面219aとのなす角度である。角度βは、突出端面262aと外面19の接線方向の平面219aとが外側に向かって拡がるため、正の角度である。
以上の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、支持枠50の内側に異物が付着していたとしても、ブレーキ本体10が上スライドピン31と下スライドピン32とに沿って摺動して第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70に近接すると、支持枠50の外側に向かって拡がる面に異物が挟まれ、支持枠50の側方に押し出される。そのため、支持枠50の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体10の摺動によって押し出されるため、異物が支持枠50の内側に溜まることはない。したがって、フローティング支持されるブレーキ本体10の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
(第3の実施形態)
以下、図6及び図7を参照して、本発明の第3の実施形態に係るブレーキ装置300について説明する。
第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態ではブレーキ本体10の摺動によって側方に向かって異物を押し出していたが、下方に向かって異物を押し出す点で、上述した実施形態と相違する。
図7を参照して、上スライドピン31と下スライドピン32との間における支持枠50とブレーキ本体10との関係について説明する。第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70とブレーキ本体10との関係は同じであるため、ここでは第2ブラケット部70とブレーキ本体10との関係についてのみ説明し、第1ブラケット部60とブレーキ本体10との関係については説明を省略する。
上スライドピン31と下スライドピン32との間において、第2ブラケット部70とブレーキ本体10とは、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしが、支持枠50の外側に向かって拡がるように形成される。
ブレーキ本体10が摺動した際に近接する第2ブラケット部70の面は、ブレーキ本体10に面する内側の内面72である。内面72は、車輪1の進行方向に沿って形成される。
一方、ブレーキ本体10が摺動した際に第2ブラケット部70の内面72に近接する面は、ブレーキ本体10の外面19のうちブレーキ本体10が摺動した際に内面72に近接する側面319aである。側面319aは、下方に向けて第2ブラケット部70から離間するように形成される。
よって、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしのなす角度γ[deg]は、第2ブラケット部70の内面72とブレーキ本体10の側面319aとのなす角度である。角度γは、内面72と側面319aとが下方に向かって拡がるため、正の角度である。
以上の第3の実施形態によれば、支持枠50の内側に異物が付着していたとしても、ブレーキ本体10が上スライドピン31と下スライドピン32とに沿って摺動して第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70に近接すると、支持枠50の外側に向かって拡がる面に異物が挟まれ、支持枠50の下方に押し出される。そのため、支持枠50の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体10の摺動によって押し出されるため、異物が支持枠50の内側に溜まることはない。したがって、フローティング支持されるブレーキ本体10の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
第1の発明は、車体又は台車から互いに間隔をあけて突出する第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70を有する支持枠50と、第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70の間を連結する上スライドピン31及び下スライドピン32に摺動自在に支持されるブレーキ本体10と、を備え、第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70における上スライドピン31及び下スライドピン32の間とブレーキ本体10とは、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしが、支持枠50の外側に向かって拡がるように形成されることを特徴とする。
この構成では、支持枠50の内側に異物が付着していたとしても、ブレーキ本体10が上スライドピン31及び下スライドピン32に沿って摺動して第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70に近接すると、支持枠50の外側に向かって拡がる面に異物が挟まれ、支持枠50の外側に押し出される。そのため、支持枠50の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体10の摺動によって押し出されるため、異物が支持枠50の内側に溜まることはない。したがって、フローティング支持されるブレーキ本体10の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
また、ブレーキ本体10は、ゴムブッシュ34を介して上スライドピン31及び下スライドピン32に支持され、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしのなす角度α,β,及びγは、ブレーキ本体10がゴムブッシュ34の変形によって上スライドピン31及び下スライドピン32に対して傾斜した場合にも外側に向かって拡がる大きさに形成されることを特徴とする。
この構成では、ゴムブッシュ34が弾性変形してブレーキ本体10が傾斜した場合にも、ブレーキ本体10が上スライドピン31と下スライドピン32とに沿って摺動して第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70に近接すると、支持枠50の外側に向かって拡がる面に異物が挟まれ、支持枠50の外側に押し出される。
また、ブレーキ本体10が摺動した際に第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70に近接する面は曲面であり、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する面どうしのなす角度α及びβは、第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70の面と曲面の接線方向の面とのなす角度であることを特徴とする。
この構成では、仮想的に外面19の接線方向の平面19a,219aを用いることで、平面である先端部62a又は突出端面262aと曲面である外面19との相対角度を測ることができる。
また、第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70は、ブレーキ本体10が摺動した際に上スライドピン31及び下スライドピン32の間にてブレーキ本体10と摺動方向に重なるように形成され、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70の面は、ブレーキ本体10に面する内面62の先端部62aであることを特徴とする。
また、第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70は、ブレーキ本体10が摺動した際に上スライドピン31及び下スライドピン32の間にてブレーキ本体10と摺動方向に重ならないように形成され、ブレーキ本体10が摺動した際に近接する第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70の面は、第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70の突出端面262aであることを特徴とする。
これらの構成では、支持枠50の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体10の摺動によって側方に押し出され、異物が支持枠50の内側に溜まることはないため、フローティング支持されるブレーキ本体10の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
また、ブレーキ本体10が摺動した際に第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70に近接する面は、下方に向けて第1ブラケット部60及び第2ブラケット部70から離間するように形成されることを特徴とする。
この構成では、支持枠50の内側に異物が付着したとしても、ブレーキ本体10の摺動によって下方に押し出され、異物が支持枠50の内側に溜まることはないため、フローティング支持されるブレーキ本体10の摺動範囲が狭くなることを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、ブレーキ装置100,200,300はフローティング式であるが、これに代えて、対向ピストン式,踏面式,又はてこリンク式など他の形式のブレーキ装置を上スライドピン31及び下スライドピン32に沿って軸方向に移動可能に設けてもよい。
100,200,300・・・ブレーキ装置,1・・・車輪,10・・・ブレーキ本体,19・・・外面,19a・・・平面,31・・・上スライドピン(ガイド部材),32・・・下スライドピン(ガイド部材),34・・・ゴムブッシュ(弾性部材),50・・・支持枠,60・・・第1ブラケット部(支持部),62・・・内面,62a・・・先端部,70・・・第2ブラケット部(支持部),219a・・・平面,262a・・・突出端面,319a・・・側面

Claims (5)

  1. 車体又は台車から互いに間隔をあけて突出する一対の支持部を有する支持枠と、
    前記一対の支持部の間を連結する一対のガイド部材に摺動自在に支持されるブレーキ本体と、を備え、
    前記支持部における前記一対のガイド部材の間と前記ブレーキ本体とは、前記ブレーキ本体が摺動した際に近接する面どうしが、前記支持枠の外側に向かって拡がるように形成され
    前記ブレーキ本体は、弾性部材を介して前記ガイド部材に支持され、
    前記ブレーキ本体が摺動した際に近接する面どうしのなす角度は、前記ブレーキ本体が前記弾性部材の変形によって前記ガイド部材に対して傾斜した場合にも外側に向かって拡がる大きさに形成されることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキ本体が摺動した際に前記支持部に近接する面は曲面であり、
    前記ブレーキ本体が摺動した際に近接する面どうしのなす角度は、前記支持部の面と前記曲面の接線方向の面とのなす角度であることを特徴とする請求項に記載のブレーキ装置。
  3. 車体又は台車から互いに間隔をあけて突出する一対の支持部を有する支持枠と、
    前記一対の支持部の間を連結する一対のガイド部材に摺動自在に支持されるブレーキ本体と、を備え、
    前記支持部における前記一対のガイド部材の間と前記ブレーキ本体とは、前記ブレーキ本体が摺動した際に近接する面どうしが、前記支持枠の外側に向かって拡がるように形成され、
    前記支持部は、前記ブレーキ本体が摺動した際に前記一対のガイド部材の間にて前記ブレーキ本体と摺動方向に重なるように形成され、
    前記ブレーキ本体が摺動した際に近接する前記支持部の面は、前記ブレーキ本体に面する内側の面であることを特徴とするブレーキ装置。
  4. 前記支持部は、前記ブレーキ本体が摺動した際に前記一対のガイド部材の間にて前記ブレーキ本体と摺動方向に重ならないように形成され、
    前記ブレーキ本体が摺動した際に近接する前記支持部の面は、前記支持部の突出端面であることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキ装置。
  5. 車体又は台車から互いに間隔をあけて突出する一対の支持部を有する支持枠と、
    前記一対の支持部の間を連結する一対のガイド部材に摺動自在に支持されるブレーキ本体と、を備え、
    前記支持部における前記一対のガイド部材の間と前記ブレーキ本体とは、前記ブレーキ本体が摺動した際に近接する面どうしが、前記支持枠の外側に向かって拡がるように形成され、
    前記ブレーキ本体が摺動した際に前記支持部に近接する面は、下方に向けて前記支持部から離間するように形成されることを特徴とするブレーキ装置。
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