JP6478817B2 - 分別廃棄用キャップ - Google Patents
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Description
そのため、外周切り込み部30が応力集中点としての機能を十分果たさず、上部薄肉部32が延びたりして切断しにくいということがあった。
また、外筒12の外周面に外周切り込み部30が露出しているため、外観形状の見栄えが悪いという問題があった。
また、空隙部が外部に露出していないので、外観形状に優れたキャップとすることができる。
さらに、外筒の空隙部の外周側に、平面視で略くさび状に切り込まれた切欠き面が設けられ、薄肉弱化部が切欠き面のくさび形状の先端付近に形成されている実施形態では、薄肉弱化部に応力集中が生じてより小さな力で切断を開始することができる。
図2に示されるように、容器本体Dの口部1の外周には嵌合突条2が設けられ、該嵌合突条2の下部はくびれ部3に連続している。
嵌合筒部5は、ヒンジCにより上蓋Bに連設する外筒8と、外筒8の上部内周側に連設し、口部1の嵌合突条2と嵌合する嵌合溝12の上面を形成する基壁10と、外筒8との間に嵌合溝12を挟んで基壁10に連設する内筒9とを具えている。
基壁10の上部には、上蓋Bに係合する蓋係止部15が立設され、蓋係止部15は、上部に係止突条16が外方に突設され、上端は平坦面に形成されている。
隔壁18には、容器内部の内容物を注出するための開口を形成する破断可能な弱化部22が設けられ、弱化部22によって画成される除去部21には、除去部21を引き上げるプルリング23が立設されている。
プルリング23は、ヒンジC側で除去部21と支柱24で連結し、ヒンジCと反対側には下部に薄肉の指当て片25が設けられた把持部が形成されている。
口部1が嵌合溝12に嵌合したとき、外筒8と内筒9との間に挟持されるように、外筒8の内周面は、口部1の外周面に対して所定の締め代を有するようにわずかに小さな径で形成されている。
キャップ基体Aが口部1に嵌着されたときには、この締め代によって、外筒8が口部1に締まり嵌めし、口部1は、内筒9外周面と外筒8の内周面によって強く挟持されシールされるとともに、膨出環26が嵌合突条2と確実に係合する。
該切欠き面36のくさび形状の先端部35は、外筒8の外周面に薄肉弱化部31を形成し、該薄肉弱化部31は、図7に示すように、外筒8の外周面を上下方向に切断可能な縦方向引き裂きラインTを形成する。
スリット溝41の底面43の内周側には、外筒8と基壁10とを連結する破断可能な薄肉連結部42からなる周方向引き裂きラインRが形成されている。
なお、本実施例の場合、引き裂き開始点34は空隙部30に接続しているから、弱化薄肉連結部42aや移行薄肉連結部42bがなくとも破断開始に大きな困難はないため、定常薄肉連結部42cのみで周方向引き裂きラインRを形成してもよい。
また、図7(c)に示すように、スリット溝41の底面43には、空隙部30を含む周方向3箇所に、水抜き孔47が下方に貫通して設けられ、水抜き孔47の下部は、外筒8の膨出部26を含む内周面に縦方向に凹設された溝部48と連通して、外筒8の下端に開口している。
また、本実施例のキャップでは、打栓時に膨出環26が拡径するため、外筒8外周面の下部には周方向に大きな引っ張り力が発生するので、薄肉弱化部31は、スリット溝41の底面43より下方の肉厚が上方の肉厚より厚く形成され、段部37が形成されている。
橋架板40は、くさび形状の先端部35よりヒンジCと反対側で外筒8外周側と基壁10とを連結しており、縦方向引き裂きラインTの切断を開始する際に、外筒8の変形を防ぐ役割を果たす。
なお、橋架板40を設ける箇所は、くさび形状の先端部35よりヒンジCと反対側の上端開口部の全体でなく一部でもよく、また、橋架板40は必ずしも必要なわけではない。
なお、本発明はこれに限定されず、空隙部30は水抜き孔47と別に設けてもよい。
また、段部37は必ずしも必要ではない。
さらに、本実施例の空隙部30の外周側に面する外筒8には、平面視で略くさび状の切欠き面36を設けているが、このようなくさび形状に限定されず、種々の切欠き面36とすることが可能であり、また、必ずしも切欠き形状を有しなくともよい。
始端切り込み部38は、縦方向引き裂きラインTを形成する薄肉弱化部31において上端からわずかな高さ分だけ切り込まれた縦ライン壁38aと、縦ライン壁38aの下端部から傾斜してヒンジC側の外筒8外周面上端に至る傾斜壁38bとからなっており、ヒンジC側の外筒8外周面が引っ張られたとき、縦ライン壁38aの下端部の切欠き形状により応力が集中し、より小さな力で切断を開始することができる。
なお、始端切り込み部38のヒンジC側は、本実施例のように必ずしも傾斜壁38bである必要はなく、単に溝状に切り込んだ四角形状の始端切り込み部38等でもよく、縦ライン壁38a下端部に応力が集中して切りやすくなっていればどのような形状でもかまわない。
頂壁50の裏面には、密封筒52よりも内周側に環状溝が設けられ、内圧吸収薄肉部53が形成されている。
環状係合部54の上部の係止凹条55には、打栓時に蓋係止部15の上端平面部と当接する嵌合上面56が設けられている。
また、側周壁51のヒンジCの反対側の外周にはつまみ58が突設されている。
本実施例では、分別廃棄用キャップをヒンジキャップとしたが、必ずしも上蓋がキャップ基体にヒンジで連設されたヒンジキャップである必要はなく、上蓋がキャップ基体とは別体でねじやスナップ等の連結部を具えたものであってもよい。
本実施例の分別廃棄用キャップは、容器本体Dに内容物を充填した後、図2に示す閉蓋状態で嵌合筒部5を口部1にあてがい、上方から押圧して打栓する。
打栓によって上蓋Bの上方から押圧力が加わると、嵌合溝12に口部1が嵌入していき、膨出環26が嵌合突条2を乗り越えてくびれ部3に嵌合し、分別廃棄用キャップが容器本体Dに装着される(図2参照)。
また、内容物を高温充填して分別廃棄用キャップが打栓された後、容器外からシャワー水をかけて洗浄、冷却する場合でも、空隙部30が露出していないのでシャワー水がキャップ内に侵入することを防止することができる。
また、高温充填物によってキャップ内圧が高くなるようなことがあっても、内圧吸収薄肉部53によって頂壁50が膨らむように変形しキャップ内圧の上昇を抑制するので、キャップの不用意な開蓋を防止することができる。
このとき、プルリング23には、ヒンジCの反対側に指当て片25を下部に設けた把持部が形成されているので、開封時に指先が痛くなるようなことがない。
まず本実施例のキャップを開蓋して上蓋Bを把持し外方に引っ張ると、外筒8のヒンジCと連設している外周面が外方に引っ張られ、空隙部30の外周側に形成された切欠き面36に強い引っ張り力が働く。
その結果、くさび形状先端部35に位置する薄肉弱化部31に応力集中が生じ、縦方向引き裂きラインTの切断を容易に開始することができる。
このとき、図6に示された、空隙部30の上端開口部に橋架板40が設けられている変形実施例では、くさび形状の先端部35よりヒンジCと反対側の外筒8外周面が外方への変形を抑制される一方、先端部35よりヒンジC側の外筒8外周面は引っ張られて変形しようとするので、薄肉弱化部31上端における応力集中を大きくすることができる。
縦方向引き裂きラインTの破断が進行し、外方への引っ張り力によって外筒8の外周面上部が外方に変形し始めると、空隙部30のヒンジC側周方向端面32に接続する引き裂き開始点34から、周方向引き裂きラインRを形成する弱化薄肉連結部42aが破断を始める。
また、薄肉弱化部31の段部37より下方はわずかに厚肉になっているが、上方から引き裂いてきた力に慣性も加わって、外筒8の下端まで容易に切断することができ、縦方向引き裂きラインTが完全に破断する。
このとき、空隙部30には、膨出環26を含む外筒8内周面に溝部48を兼ねる凹溝39が一体に設けられているので、外筒8は膨出環26とともに基壁10から切り離されていく。
そして、引き裂き開始点34から弱化薄肉連結部42aの終端までは容易に破断が進行して、上蓋Bはキャップ基体Aから大きく離れ、さらに移行薄肉連結部42bで引き裂き力を増大させながら定常薄肉連結部42cに至り、その後は一定の引き裂き力で破断が進行していく。
なお、空隙部30に膨出環26を含む凹溝39が形成されず、周方向引き裂きラインRが切断されても膨出環26の係合状態が維持されている場合でも、大きく切り離された上蓋Bを上方に強く引っ張ることによって、外筒8を下部から捲り上げて口部1から引きはがすことはできるが、本実施例のように空隙部30と一体に膨出環26に凹溝を形成すれば、周方向引き裂きラインRの切断とともに膨出環26の係合状態を解除することができるので、キャップを簡単に分離することができる。
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
T 縦方向引き裂きライン
R 周方向引き裂きライン
O 中心
1 口部
2 嵌合突条
3 くびれ部
5 嵌合筒部
6 注出筒部
8 外筒
9 内筒
10 基壁
12 嵌合溝
15 蓋係止部
16 係止突条
17 注出筒
18 隔壁
21 除去部
22 弱化部
23 プルリング
24 支柱
25 指当て片
26 膨出環
30 空隙部
31 薄肉弱化部(縦方向引き裂きライン)
32,33 周方向端面
34 引き裂き開始点
35 先端部
36 切欠き面
37 段部
38 始端切り込み部
38a 縦ライン壁
38b 傾斜壁
39 凹溝
40 橋架板
41 スリット溝
42 薄肉連結部(周方向引き裂きライン)
42a 弱化薄肉連結部
42b 移行薄肉連結部
42c 定常薄肉連結部
43 底面
44 終端面
45 終端連結部
47 水抜き孔
48 溝部
50 頂壁
51 側周壁
52 密封筒
53 内圧吸収薄肉部
54 環状係合部
55 係止凹条
56 嵌合上面
58 つまみ
59 肉抜き凹部
Claims (6)
- 容器本体の口部に嵌合装着され注出口を有するキャップ基体を具え、
キャップ基体は、口部に嵌合する嵌合溝をはさんで垂設された外筒と内筒、および嵌合溝上部で外筒と内筒とを連結する基壁とを有する嵌合筒部を具え、
外筒には、外周面に破断可能な薄肉弱化部を形成して上下方向に貫通する空隙部が設けられるとともに、空隙部の周方向一端に接続して所定円周角の円弧範囲にわたって上方に開口を有するスリット溝が穿設され、
スリット溝の底面の外筒内周面側に、周方向に外筒と基壁とを連結する破断可能な薄肉連結部が形成され、
スリット溝底面より下方の外筒内周面には容器本体の口部に係合する膨出環が突設され、
空隙部は、スリット溝底面より下方の外筒内周面に縦方向に形成された凹溝を含むことを特徴とする分別廃棄用キャップ。 - 外筒の空隙部の外周側には、平面視で略くさび状に切り込まれた切欠き面が設けられ、薄肉弱化部は、該切欠き面のくさび形状の先端付近に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分別廃棄用キャップ。
- スリット溝底面の少なくとも外筒内周面側の一部を含んで上下に貫通する水抜き孔が、周方向の少なくとも1箇所に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の分別廃棄用キャップ。
- 空隙部が、一箇所の水抜き孔と少なくとも一部の空間を共有することを特徴とする請求項3に記載の分別廃棄用キャップ。
- 外筒外周面の上端に、薄肉弱化部に沿って切り欠かれた始端切り込み部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の分別廃棄用キャップ。
- キャップ基体の注出口を密閉する上蓋が、ヒンジを介して外筒上部に連設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の分別廃棄用キャップ。
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