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JP6477291B2 - センシングリング - Google Patents

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Description

本発明は、車両の軸体に取り付けられるセンシングリングに関する。
従来、車両に搭載されるエンジン,変速機,カム軸などの回転角や回転速度を検出するための構造として、軸体(回転軸)に歯車状のセンシングリングを固定し、歯車の近傍における電磁場の変化を利用して軸体の位相や角速度を取得するものが知られている。例えば、電磁ピックアップ方式の回転速度検出装置では、磁性体で形成された歯車の近傍にコイルが配設され、コイルに生じる誘導起電力のパルス間隔に基づいてセンシングリングの角速度が算出される。
また、渦電流方式の回転速度検出装置では、歯車とその歯車の近傍に配設されたコイルとの距離に対応するインピーダンスが検知され、その変化に基づいてセンシングリングの角速度が算出される。これらの回転速度検出装置で用いられるセンシングリングの外周部には、一定の位相間隔で配置された歯部や、位相の基準点を与えるための欠歯部などが設けられる(特許文献1,2参照)。
特開2009-019691号公報 特開2010-216455号公報
ところで、センシングリングは軸体と一体に固定される部材であることから、機械的起振力による振動を生じやすい性質を持つ。例えば、エンジンのクランクシャフトに固定されるセンシングリングでは、ピストンの慣性力や筒内の爆発圧力などの起振力を受けて、たわみ振動が発生しうる。また、変速機やカム軸に固定されるセンシングリングにおいても、同様のたわみ振動が生じうる。したがって、各センシングリングの固有値(固有振動数,固有周波数)は、そのセンシングリングに入力されうる起振力の周波数よりも十分に高く設定しておくことが望ましい。
センシングリングの固有値を高めるための簡便な手法としては、センシングリングの板厚を大きくして剛性を高めることが挙げられる。一般に、部材の剛性を高めるに連れて固有値が上昇する。したがって、センシングリングの板厚を大きくすることで、共振の発生を抑制することができる。しかしながら、板厚を増大させるほど部品重量が増加し、燃費が悪化する。つまり、センシングリングの固有値を高めることと重量低減とはトレードオフの関係にあり、これらの両方を同時に改善することが難しいという課題がある。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、共振の発生を抑制しつつ軽量化を図ることができるようにしたセンシングリングを提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示するセンシングリングは、車両の軸体に取り付けられ、前記軸体の回転速度に対応する信号を取得するための歯車が外周に形成された中空円盤状のセンシングリングである。このセンシングリングは、前記センシングリングの中央に穿孔された円形の開口孔と、前記センシングリングを前記軸体に固定する固定具が挿通される複数の取付孔とを有する。また、円周方向に隣接する二つの取付孔の間から前記開口孔を外側に拡大してなる拡大部を備える。前記拡大部の外縁から前記外周までの半径方向の幅(リング幅)は、前記開口孔と前記拡大部との境界で最大値を持ち、前記二つの取付孔の間のスパン中央部のみで最小値を持つ。
(2)前記幅が、前記スパン中央部から円周方向に移動するに連れて、前記最小値から前記最大値へと単調増加する特性を有することが好ましい。ここでいう「単調増加」とは、前記センシングリングの中心を基準とした角度を変化させたときに、前記幅が一定値をとることなく、かつ、減少することもなく、増加することを意味する。例えば、単位角度あたりの増加量(傾き)が常に正の状態で増加し続ける。つまり、前記最小値から前記最大値までの区間において、前記角度の関数で表現された前記幅を前記角度について微分したものが、常に正の値となることが好ましい。
(3)前記幅が、前記センシングリングの中心を基準とした角度の一次関数で与えられることが好ましい。つまり、前記最小値から前記最大値までの区間において、前記角度の関数で表現された前記幅を前記角度について微分したものが一定の値となることが好ましい。あるいは、前記幅が、前記センシングリングの中心を基準とした角度の二次関数で与えられることが好ましい。
開示のセンシングリングによれば、単位質量あたりの固有振動数を大きくすることができ、共振の発生を抑制しつつ軽量化を図ることができる。
実施形態としてのセンシングリングを示す図である。 (A)は図1のセンシングリングにおけるリング幅Wと角度θとの関係を示すグラフであり、(B)はその比較例〔図3(C)のセンシングリングにおけるリング幅Wと角度θとの関係を示すグラフ〕である。 センシングリングの形状を説明するための図であり、(A)〜(C)は比較例、(D)は図1のセンシングリングである。 質量と固有値との関係を示すグラフである。 (A)〜(E)は変形例としてのセンシングリングにおけるリング幅Wと角度θとの関係を示すグラフである。
図面を参照して、実施形態としてのセンシングリングについて説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1は、エンジン回転数センサ用(クランク角センサ用)のセンシングリング1を示す図である。このセンシングリング1は、車両に搭載されるエンジンのクランクシャフト8(軸体)に取り付けられる中空円盤状の部材である。センシングリング1の外周9には、クランクシャフト8の回転速度や回転角に対応する信号を取得するための歯車が形成される。歯車を構成する個々の歯部5は、円周方向に等間隔となるように列設される。
また、外周9の一部には、歯部5が配置されない欠歯部6が設けられる。欠歯部6は、回転角(位相)の基準を与えるための部位となる。なお、歯車の近傍には、電磁場の変化を検出するコイルが配置される。コイルに生じる誘導起電力やインピーダンスの変化を検知することで、クランクシャフト8の回転速度(単位時間あたりのエンジン回転数に対応する値)を算出することが可能となる。
センシングリング1には、取付孔2,開口孔3,拡大部4が設けられる。
取付孔2は、センシングリング1をクランクシャフト8に固定する固定具(ボルト,ナット,圧入固定ピンなど)が挿通される丸孔である。図1に示すように、取付孔2は少なくとも二箇所以上の位置に、好ましくは三箇所以上の位置に設けられる。取付孔2に挿通された固定具は、クランクシャフト8に固定されたプーリーやセンシングリング1の取付け座などに対してボルトで締結固定される。
開口孔3は、取付孔2よりも内側に穿孔された円形の孔であり、図1中に破線で示すように、センシングリング1の中央に穿孔される。開口孔3には、クランクシャフト8(又はこれに固定された取付け座)が挿通される。開口孔3の中心Cは、センシングリング1の中心と一致し、かつ、クランクシャフト8の中心と一致するように配置される。また、開口孔3の直径は、取付孔2との間に所定の取付け代Mが確保される寸法に設定される。
拡大部4は、開口孔3をセンシングリング1の外側へと部分的に拡大した部分である。拡大部4が設けられる位置は、円周方向に隣接する二つの取付孔2に挟まれた範囲内に設定される。図1に示す例では、三つの取付孔2によって挟まれる位置が三箇所あるため、開口孔3の中心Cから三方向に向かって拡大部4が膨出するように設けられている。ここで、開口孔3の外縁のうち、拡大部4が形成されていない部分のことを「嵌合部7」と呼ぶ。嵌合部7は、クランクシャフト8(又はこれに固定された取付け座)が嵌入固定される部位となる。これにより、クランクシャフト8はその周囲を三方向から把持拘束されることになり、固定状態が安定する。
また、拡大部4及び嵌合部7の外縁からセンシングリング1の外周9までの、半径方向の寸法のことを「リング幅W(幅)」と呼ぶ。センシングリング1の外周9は、歯部5を除くセンシングリング1の外周端に相当する部位とする。本実施形態では、中心Cから欠歯部6までの距離を半径とした円盤の外縁部分を、センシングリング1の外周9とする。なお、二つの同心円の間隔は一定値となることから、嵌合部7におけるリング幅Wは一定値となる。これに対し、拡大部4におけるリング幅Wは、回転角に応じて変化する。
本実施形態のリング幅Wは、開口孔3と拡大部4との境界Xで最大値W2を持ち、スパン中央部Yのみで最小値W1を持つ。境界Xとは、図1に示すように、センシングリング1の正面視で(中心Cの延設方向に見て)、開口孔3及び拡大部4の輪郭線が交わる部分(拡大部4と嵌合部7との境界となる部分)である。ここで、中心Cから外周9までの距離をD1とおき、開口孔3の半径をD2とおくと、上記の最大値W2はD1−D2となる。
スパン中央部Yとは、隣接する二つの取付孔2に挟まれた部分において、それらの二つの取付孔2に対する距離が等しくなる位置のことである。図1に示すように、中心Cから各取付孔2の孔芯を通る直線を描いたときに、それらの直線によって分割される各々の外周9のことを「スパン」と呼び、各々の長さをLとする。スパン中央部Yは、上記のスパンにおける中央部分となる。なお、隣接する二つの取付孔2と中心Cとのなす角度がθ1であるとき、角の二等分線が通る位置のことを「スパン中央部Y」と定義してもよい。
図2(A)は、中心Cを基準とした角度θ(位相)とリング幅Wとの関係を例示するグラフである。ここでは、中心Cと一つの取付孔2の孔芯とを通る直線Nを基準として、角度θが定義されるものとする。嵌合部7におけるリング幅Wは、最大値W2である。これに対し、拡大部4におけるリング幅Wは、スパン中央部Yから円周方向に移動するに連れて、最小値W1から最大値W2へと単調増加する特性を有する。リング幅Wが最小値W1となる位置は、三箇所のスパン中央部Yのみである。
図2(A)に示すように、例えば区間θ2〜(θ1/2)のリング幅Wは角度θの一次関数で与えられ、区間(θ1/2)〜(θ12)のリング幅Wも角度θの一次関数で与えられる。何れの区間においても、角度θの増減に対して一定の傾きで、リング幅Wが最小値W1から最大値W2へと増大するように、拡大部4の輪郭形状が設定される。また、三箇所のスパン中央部Yにおける最小値W1は、全て同一の値に設定される。なお、図1に示すように、センシングリング1の開口孔3及び拡大部4の輪郭形状は、バランスを考慮して、直線Nに対する左右対称の形状(又は中心Cに対する回転対称形状)とすることが好ましい。
[2.比較例]
図3(A)〜(C)は、比較例としてのセンシングリング11,21,31を示す図であり、図3(D)は上記のセンシングリング1を示す図である。
図3(A)に示すセンシングリング11では、上記のセンシングリング1よりも拡大部14のサイズが縮小されている。拡大部14の形状は、開口孔3から左右二方向に向かってわずかに拡大した形状であり、拡大部14におけるリング幅Wは、嵌合部7におけるリング幅Wとほぼ同一(わずかに小さい寸法)である。
図3(B)に示すセンシングリング21は、図3(A)に示すセンシングリング11に複数の丸孔22を穿孔したものである。拡大部24の形状は、上記の拡大部14とほぼ同様である。丸孔22は、開口孔3の外側全周にわたって、開口孔3を囲むように連設される。隣接する丸孔22間の距離は、例えば所定の取付け代Mが確保される寸法に設定される。また、丸孔22と取付孔2との間の距離や、丸孔22から外周9までの距離、丸孔22から開口孔3(嵌合部7及び拡大部24)までの距離についても、所定の取付け代Mが確保される寸法に設定される。
図3(C)に示すセンシングリング31は、拡大部34におけるリング幅Wが最小値W1となる部分を、スパン中央部Yを中心として円周方向に延長したものである。すなわち、このセンシングリング31には、リング幅Wが最小値W1となり、かつ、角度θに対するリング幅Wの変化勾配がゼロとなる区間が設けられる。センシングリング31における角度θとリング幅Wとの関係を、図2(B)に例示する。拡大部34に対応する区間θ2〜(θ12)のリング幅Wは広範囲にわたって最小値W1をとり、嵌合部7に対応する区間(θ12)〜(θ12)のリング幅Wは最大値W2をとる。つまり、リング幅Wが最小値W1となる区間は、スパン中央部Yだけでなく、スパンLのほぼ全体にわたって設けられている。
[3.解析結果]
図4は、上記のセンシングリング1,11,21,31について、公知の固有値解析手法を適用し、所定の材質及び板厚における質量と固有振動数との関係を解析した結果を示すグラフである。グラフ中の符号A〜Cはセンシングリング11,21,31のそれぞれに対応し、符号Dはセンシングリング1に対応する。
符号Aのセンシングリング11は、拡大部14の面積が他よりも小さく、部材の質量が最も増大しやすい形状である。これにより、所定の固有振動数を獲得するためには、他よりも質量を増大させなければならないことが読み取れる。一方、符号Bのセンシングリング21は、複数の丸孔22が穿孔されていることから、符号Aのセンシングリング11よりも質量を小さくすることが可能である。しかし、丸孔22を穿孔することによって剛性が低下しやすく、固有振動数が全体的に低下することがわかる。
符号Cのセンシングリング31は、開口孔3から外側に向かって拡大部34が形成された形状である。この場合、符号Bのセンシングリング21と比較して、中心Cに近い側の断面が省略された形状となる。つまり、中心Cから離れた位置での断面が確保されるため、符号Bよりも比較的剛性が低下しにくくなる。しかし、拡大部34の範囲が広く、リング幅Wが最小値W1となる区間がスパンLのほぼ全体にわたって設けられるため、符号Aのセンシングリング11と比較すると剛性がやや不足し、固有振動数が全体的に低めとなってしまう。
これらに対して、符号Dのセンシングリング1は、符号Cのセンシングリング31よりも拡大部4の形状がやや小さく、スパン中央部Yのみで最小値W1を持つ形状に形成されている。これにより、符号Cのセンシングリング31のような拡大部34の形状にした場合と比較して断面二次モーメントが大きくなるため、剛性が高められ、固有振動数が上昇する。これにより、所定の固有振動数を獲得するための質量が小さくなり、部材の軽量化を図ることができる。
また、符号Dのセンシングリング1は、他と比較して、単位質量あたりの固有振動数の変化量(グラフの勾配)が大きいという特性を持つ。これは、図3(A)〜(C)に示すような構造よりも、図3(D)に示す構造の方が効率的に固有振動数を上昇させることが可能であることを意味する。例えば、センシングリング1の設計段階において固有振動数をあと10Hzだけ上昇させたいようなときに要求される質量増加量を算出すると、図3(A)〜(C)に示す構造よりも、図3(D)に示す構造の方が小さくなる。また、許容される質量増加量が与えられたときに上昇させることのできる固有振動数の幅は、図3(A)〜(C)に示すような構造よりも、図3(D)に示す構造の方が大きくなる。このように、質量変化に対する固有振動数の変動割合が上昇するため、設計自由度や仕様変更への順応性が飛躍的に向上する。
[4.効果]
(1)上記のセンシングリング1では、スパン中央部Yのみで最小値W1を持ち、拡大部4と開口孔3との境界Xで最大値W2を持つように、リング幅Wが設定される。これにより、質量変化に対する固有振動数の変動割合を上昇させることができる。したがって、固有振動数を上昇させるための質量増加量を減少させることができ、共振の発生を抑制しつつ部材の重量を低減させることができる。
また、上記のセンシングリング1では、リング幅Wが最小となる部分が各スパンにつき一点のみとなる。つまり、スパン中央部Yのみでリング幅Wが最小となる形状であることから、図3(C)に示すような構造と比較して、断面二次モーメントを大きくすることができ、剛性を高めやすい。これにより、所定の固有振動数を獲得するための質量が小さくなり、部材の軽量化を図ることができる。
一方、リング幅Wが最大値W2となる嵌合部7は、各スパンの両端において一定の幅をもって設けられるため、クランクシャフト8に対するセンシングリング1の固定状態を安定させることができ、剛性を高めることができる。したがって、固有振動数を上昇させやすくすることができる。
さらに、図3(C)に示すような構造と比較して、リング幅Wが最小となる部分が少ないため、取付孔2の近傍におけるリング幅Wを相対的に大きくとることができる。これにより、センシングリング1の固定箇所まわりの剛性を高めることができ、固有振動数を高めやすくすることができる。
(2)上記のセンシングリング1では、図2(A)に示すように、スパン中央部Yから円周方向に移動するに連れて、リング幅Wが最小値W1から最大値W2へと単調増加する特性を持っている。つまり、スパン中央部Yから取付孔2の近傍に向かってリング幅Wが徐々に増加するように(減少しないように)、拡大部4の輪郭形状が設定される。これにより、取付孔2までの距離が近い位置ほどリング幅Wを大きくすることができ、剛性低下を抑制しつつ、断面積を小さくすることができる。したがって、軽量でありながら共振が発生しにくいセンシングリング1を提供することができる。
(3)上記のセンシングリング1では、図2(A)に示すように、リング幅Wが角度θの一次関数で与えられる。これにより、シンプルな形状の螺旋弧を用いて拡大部4の輪郭形状を特性することができる。したがって、共振抑制効果や重量低減効果を得られるだけでなく、センシングリング1の生産性を向上させることができる。
(4)上記のセンシングリング1では、三箇所のスパン中央部Yにおけるリング幅Wが全て最小値W1となっており、同一の値である。これにより、センシングリング1の全周にわたって最小値W1以上のリング幅Wを確保することができ、外周9近傍の剛性を確保することができる。これにより、センシングリング1の共振の発生を抑制しつつ重量を低減させることができる。
[5.変形例]
上述の実施形態では、図2(A)に示すように、リング幅Wが角度θの一次関数で与えられるセンシングリング1を例示したが、リング幅Wと角度θとの関係はこれに限定されない。例えば、図5(A),(B)に示すように、リング幅Wと角度θとの関係を表すグラフの形状が曲線状となるように、拡大部4の輪郭形状を設定してもよい。また、図5(C)に示すように、拡大部4のリング幅Wが角度θの二次関数で与えられる形状としてもよい。少なくとも、スパン中央部Yのみで最小値W1を持つようにリング幅Wを設定し、そのリング幅Wをスパン中央部Yから取付孔2の周辺部に向かって単調増加させることで、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
また、図1には取付孔2が三箇所に設けられたセンシングリング1を示したが、取付孔2の数は任意に設定することができる。取付孔2が二箇所に設けられている場合には、これらの間に二つのスパンが存在するため、拡大部4も二箇所に設けられることになる。取付孔2の数が四個であれば、拡大部4も四箇所に設ければよい。
なお、上述の実施形態における嵌合部7は、図2(A)に示すように、区間(θ12)〜(θ12)の範囲に設けられているが、各スパンの端部のみで最大値W2をとるようにしてもよい。つまり、図5(D)に示すように、嵌合部7の幅を狭めてもよい。また、図5(E)に示すように、スパン毎にリング幅Wと角度θとの関係を相違させてもよい。少なくとも、クランクシャフト8(又はこれに固定された取付け座)が嵌入固定される部位を取付孔2の近傍に設けることで、クランクシャフト8をその周囲から把持拘束することができ、センシングリング1の固定状態をより安定化することができる。
1 センシングリング
2 取付孔
3 開口孔
4 拡大部
5 歯部
6 欠歯部
7 嵌合部
8 クランクシャフト
9 外周
1 最小値
2 最大値
X 境界
Y スパン中央部

Claims (3)

  1. 車両の軸体に取り付けられ、前記軸体の回転速度に対応する信号を取得するための歯車が外周に形成された中空円盤状のセンシングリングであって、
    前記センシングリングの中央に穿孔された円形の開口孔と、
    前記センシングリングを前記軸体に固定する固定具が挿通される複数の取付孔と、
    円周方向に隣接する二つの取付孔の間から前記開口孔を外側に拡大してなる拡大部と、を備え、
    前記拡大部の外縁から前記外周までの半径方向の幅が、前記開口孔と前記拡大部との境界で最大値を持ち、前記二つの取付孔の間のスパン中央部のみで最小値を持つ
    ことを特徴とする、センシングリング。
  2. 前記幅が、前記スパン中央部から円周方向に移動するに連れて、前記最小値から前記最大値へと単調増加する特性を有する
    ことを特徴とする、請求項1記載のセンシングリング。
  3. 前記幅が、前記センシングリングの中心を基準とした角度の一次関数又は二次関数で与えられる
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のセンシングリング。
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