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JP6469594B2 - カテーテル配置装置のためのガイドワイヤ伸長機構 - Google Patents

カテーテル配置装置のためのガイドワイヤ伸長機構 Download PDF

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JP6469594B2
JP6469594B2 JP2015560173A JP2015560173A JP6469594B2 JP 6469594 B2 JP6469594 B2 JP 6469594B2 JP 2015560173 A JP2015560173 A JP 2015560173A JP 2015560173 A JP2015560173 A JP 2015560173A JP 6469594 B2 JP6469594 B2 JP 6469594B2
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Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2011年5月13日出願の「Catheter Placement Device and Method」と題した米国特許出願第13/107,781号の一部継続出願であり、1)2010年5月14日出願の「Catheter Insertion System Including an Integrated Guidewire Dilator」と題した米国仮特許出願第61/345,005号、2)2010年5月14日出願の「Systems and Methods for Placement of an Intermediate Dwell Catheter Including a Needle Blunting System」と題した米国仮特許出願第61/345,022号、3)2010年8月9日出願の「Catheter Insertion Tool Including Fold−out Guidewire Advancement Flaps」と題した米国仮特許出願第61/372,050号、および4)2010年9月23日出願の「Catheter Insertion Tool Including Guidewire Advancement」と題した米国仮特許出願第61/385,844号の利益を主張する。本出願はまた、2013年3月1日出願の「Needle Safety and Guidewire Extension Systems for a Catheter Insertion Device」と題した米国仮特許出願第61/771,703の利益も主張する。上記の出願のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
[0002]簡単に要約すると、本発明の実施形態は、カテーテルまたは他の管状医療装置を患者の体内に挿入するための挿入器具を対象とする。一実施形態における挿入器具は、針挿入、ガイドワイヤ前進、およびカテーテル挿入を単一の装置に統合して簡単なカテーテル配置手順を実現する。
[0003]一実施形態において、挿入器具は、カテーテルの少なくとも一部分が最初に配置されている筐体と、カテーテルの少なくとも一部分が針を覆って事前配置された、筐体から遠位方向に延在する中空の針と、針の中に事前配置されているガイドワイヤとを備える。カテーテルによる遠位方向への前進に備えて、針の遠位端を越えてガイドワイヤを遠位方向に選択的に前進させるために、前進組立体も備えられている。一実施形態において、カテーテルを患者の中に選択的に前進させるために、カテーテル前進組立体も備えられている。各前進組立体は、使用者が所望の部品を選択的に前進させられるようにする滑動部または他の作動装置を備えることができる。
一実施形態において、カテーテル前進組立体は、最初に筐体の中でカテーテルのハブに取り外し可能に取り付けられている取っ手をさらに備える。次に使用者による遠位方向への取っ手の移動によって、カテーテルは筐体から遠位方向に移動する。取っ手は、カテーテルおよび取っ手に受けられている遠位先端から針が取り外されるときに針の遠位先端を隔離するための針安全部品を備えることができる。さらに、種々のガイドワイヤおよびカテーテル前進組立体が本明細書において開示される。
[0004]本発明の実施形態のこれらおよびその他の特徴は、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより明らかになるか、または以下に記載する本発明の実施形態を実践することによって知ることができる。
[0005]本開示のより具体的な説明は、添付の図面に示すその具体的な実施形態を参照することによって行う。これらの図は本発明の典型的な実施形態を示しているにすぎず、したがってその範囲を限定するものとみなされるべきではないことを理解されたい。本発明の例示的な実施形態は、添付の図面を用いることによってさらに具体的かつ詳細に説明する。
[0006]図1Aは、一実施形態によるカテーテル挿入装置の図である。図1Bは、一実施形態によるカテーテル挿入装置の図である。 [0007]図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入装置の分解図である。 図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入装置の分解図である。 [0008]図3Aは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。図3Bは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。 [0009]図4Aは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。図4Bは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。 [00010]図5Aは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。図5Bは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。 [00011]図6Aは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。図6Bは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。 [00012]図7Aは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。図7Bは、一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。 [00013]一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。 [00014]一実施形態による図1Aおよび図1Bのカテーテル挿入器具を使用する1つの段階の図である。 [00015]一実施形態による針安全部品およびカテーテル挿入器具のための環境の図である。 一実施形態による針安全部品およびカテーテル挿入器具のための環境の図である。 一実施形態による針安全部品およびカテーテル挿入器具のための環境の図である。 [00016]一実施形態によるカテーテル挿入装置の図である。 一実施形態によるカテーテル挿入装置の図である。 一実施形態によるカテーテル挿入装置の図である。 一実施形態によるカテーテル挿入装置の図である。 [00017]図11A〜11Dのカテーテル挿入装置の一部分の図である。 図11A〜11Dのカテーテル挿入装置の一部分の図である。 [00018]図13Aは、図11A〜11Dのカテーテル挿入装置の一部分の図である。図13Bは、図11A〜11Dのカテーテル挿入装置の一部分の図である。 [00019]一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入器具の使用におけるある段階の図である。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入器具の使用における別の段階の図である。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入器具の使用における別の段階の図である。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入器具の使用における別の段階の図である。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入器具の使用における別の段階の図である。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入器具の使用における別の段階の図である。 [00020]一実施形態によるカテーテル挿入装置の図である。 一実施形態によるカテーテル挿入装置の図である。 [00021]図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入装置と一緒に使用するための一体化したガイドワイヤ/拡張器の断面側面図である。 [00022]図17Aは、一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入装置と一緒に使用するための溝付きの針の図である。図17Bは、一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入装置と一緒に使用するための溝付きの針の図である。図17Cは、一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入装置と一緒に使用するための溝付きの針の図である。 [00023]図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入装置の一部分の断面側面図である。 [00024]一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入器具の使用におけるある段階の図である。 [00025]図20Aは、一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入器具の使用におけるある段階の図である。図20Bは、一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入器具の使用における別の段階の図である。 [00026]図21Aは、一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入器具の使用におけるある段階の図である。図21Bは、一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入器具の使用における別の段階の図である。 [00027]一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入器具の使用におけるある段階の図である。 [00028]一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入器具の使用におけるある段階の図である。 [00029]一実施形態による図15Aおよび図15Bのカテーテル挿入器具の使用におけるある段階の図である。 [00030]図25Aは、一実施形態による針の遠位先端およびガイドワイヤの鈍化設計の図である。図25Bは、一実施形態による針の遠位先端およびガイドワイヤの鈍化設計の図である。 [00031]一実施形態による針の遠位先端設計の斜視図である。 [00032]一実施形態によるカテーテル挿入器具の斜視図である。 [00033]一実施形態によるカテーテル挿入器具の断面図である。 [00034]図29Aは、一実施形態によるカテーテル挿入器具の図である。図29Bは、一実施形態によるカテーテル挿入器具の図である。 [00035]一実施形態によるカテーテル挿入器具の斜視図である。 [00036]一実施形態によるカテーテル挿入器具の斜視図である。 [00037]一実施形態による使用中のカテーテル挿入器具の構成を示す図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入器具の構成を示す図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入器具の構成を示す図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入器具の構成を示す図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入器具の構成を示す図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入器具の構成を示す図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入器具の構成を示す図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入器具の構成を示す図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入器具の構成を示す図である。 [00038]図33Aは、一実施形態による安全針部品の図である。図33Bは、一実施形態による安全針部品の図である。図33Cは、一実施形態による安全針部品の図である。 [00039]一実施形態によるカテーテル挿入装置の分解図である。 [00040]一実施形態によるガイドワイヤレバーの一部分を示す斜視図である。 [00041]図34のカテーテル挿入装置の近位部分の破断図である。 図34のカテーテル挿入装置の近位部分の破断図である。 [00042]図34のカテーテル挿入装置の頂部筐体部分の近位部分を示す斜視図である。 [00043]図34のカテーテル挿入装置の近位部分の破断図である。 [00044]図39Aは、一実施形態による針安全部品の図である。図39Bは、一実施形態による針安全部品の図である。 [00045]図40Aは、図39Aおよび図39Bの針安全部品の図である。図40Bは、図39Aおよび図39Bの針安全部品の図である。図40Cは、図39Aおよび図39Bの針安全部品ならびに付随する収容部の図である。図40Dは、図39Aおよび図39Bの針安全部品ならびに付随する収容部の図である。 [00046]図41Aは、図34のカテーテル挿入装置の近位部分を示す破断図である。図41Bは、図34のカテーテル挿入装置の近位部分を示す破断図である。
[00047]次に、同様の構造には同様の参照符号を付す図面を参照する。図面は、本発明の例示的な実施形態を模式的かつ概略的に表したものであり、限定するわけでも、必ずしも原寸通りに描かれるわけでもないことを理解されたい。
[00048]分かりやすくするために、「近位」という語は、本明細書に記載される装置を使用する臨床医に相対的に近い方向を指し、「遠位」という語は、臨床医から相対的に遠い方向を指すことを理解されたい。たとえば、患者の体内に配置されたカテーテルの端はカテーテルの遠位端とみなされ、体外に残っているカテーテル端はカテーテルの近位端である。また、特許請求の範囲を含めて本明細書で使用される「備える(including)」、「有する(has)」、および「具備する(having)」という語は、「含む(comprising)」という語と同じ意味をもつものとする。
[00049]本発明の実施形態は一般に、カテーテルまたは他の管状医療機器を患者の内部に配置することを補助する器具を対象とする。たとえば、患者の血管系へ到達し、薬剤の注入または体液の吸引を可能にするために、通常はさまざまな長さのカテーテルが患者の体内に配置される。本明細書に記載されるカテーテル挿入器具は、そのようなカテーテル配置を容易にする。以下の検討は特定の種類かつ比較的短いカテーテルに焦点を当てているが、末梢血管内の中間または延長留置カテーテル(peripheral IV’s intermediate or extended−dwell catheter:PICC)、中心静脈カテーテルなどの多様な種類、大きさ、および長さのカテーテルが本装置によって挿入され得ることに留意されたい。一実施形態において、約6.35cm(2.5インチ)から約11.43cm(4.5インチ)の間の長さのカテーテルが配置され得るが、他の多くの長さも可能である。別の実施形態において、約8.255cm(3.25インチ)の長さのカテーテルが配置され得る。
[00050]まず、一実施形態による全般的に10に描かれているカテーテル挿入器具(「挿入器具」)に関する種々の詳細を示す図1A〜1Bおよび図2A〜2Bを参照する。図示されているように、挿入器具10は、底部筐体部分12Bと分離可能に噛み合わされる頂部筐体部分12Aを有する筐体12を備える。中空の針16を支える針基14は、筐体部分12Aと12Bの間に挟まれている。針16は、挿入器具10の本体を通り筐体12の遠位端から外へ出るように、針基14から遠位方向に延在する。別の実施形態において、針は少なくとも部分的に中空であるが、本明細書に記載の機能を依然として可能にしている。
[00051]切欠18は、針16の遠位端近くのその壁を貫通するように画定されている。切欠18は、カテーテル挿入手順の間に患者の血管系への到達が実現されると、フラッシュバックする血液が中空の針16によって画定された管腔から出られるようにする。したがって、以下でさらに説明するように、切欠18から出る血液を臨床医が見て、血管系における適切な針配置を確認することができる。
[00052]挿入器具10は、針による到達が実現されると、ガイドワイヤ22を前進させて針16の中を通過させ、患者の血管系の中に進めるガイドワイヤ前進組立体20をさらに備える。図1Bおよび図2Aに最も明確に見られるように、ガイドワイヤ22は、ガイドワイヤの近位端が針基14の近位端の近くに位置した状態で、針16の管腔内に事前配置されている。ガイドワイヤ前進組立体20は、挿入器具10の使用中に、ガイドワイヤの遠位部分が針16の遠位端を越えて延在するように、ガイドワイヤを遠位方向に選択的に前進させるガイドワイヤレバー24を備える。ガイドワイヤレバー24は、ガイドワイヤ22の近位端に係合することによって針16の管腔を通過するようにガイドワイヤを押すレバータブ26を備える。
[00053]ガイドワイヤ前進組立体20は、頂部筐体部分12Aにスライド可能に取り付けられた滑動部28をさらに備える。ガイドワイヤレバー24の2つのタブ24Aは、使用者による滑動部の選択的な移動が、レバー24の、ひいてはガイドワイヤ22の対応する移動をもたらすように、滑動部28に動作可能に結合している。レバータブ24Aの滑動部28への係合はまた、滑動部の筐体12への結合を維持する。当然ながら、使用者が加える力をガイドワイヤの移動に転換する他の係合方式も使用され得る。適切な線路が、滑動部28およびレバー24のスライド移動を可能にするために頂部筐体部分12Aに備えられており、これは筐体12の遠位端まで延在する線路34を含む。
[00054]滑動部28は、筐体12によって画定されるレール32の周りを部分的に包む2つのアーム30を備える。特に、図5Bに最も明確に見られるように、滑動部28をまず遠位方向に前進させる間、アーム30は底部筐体レール32Aの上をスライドする。図2Aおよび図3Aに最も明確に見られるように、滑動部28をさらに遠位方向に前進させる間、アーム30はスライドして底部筐体レール32Aを通り過ぎ、頂部筐体レール32Bに至る。滑動部28のアーム30が底部筐体レール32Aに係合された状態ではなくなって、以下にさらに説明するように、2つの筐体部分12Aと12Bは分離することが可能である。
[00055]ガイドワイヤレバー24は、滑動部28が遠位方向に十分にスライドさせられたとき、頂部筐体部分12Aの内部に画定された延在部36Aを跳ね上げ、そこに係合するように、弾性的に配置された係止アーム36を備える。これは、遠位方向に伸長された後、ガイドワイヤ22が不注意によって退避することを防ぎ、こうしなかった場合は、挿入手順の間に針16の遠位先端によるガイドワイヤの遠位部分の意図しない分離が生じる可能性がある。係止アーム36による延在部36Aとの係合は、一実施形態において、ガイドワイヤ22が遠位方向に十分に伸長したことを示すために、触覚および/または聴覚的フィードバックを使用者に提供できることに留意されたい。
[00056]挿入器具10は、筐体12の中に事前配置され、カテーテル管44およびハブ46を近位端に有するカテーテル42を遠位方向に選択的に前進させるカテーテル前進組立体40をさらに備える。図1Aおよび図1Bに見られるように、カテーテル42は、上述したように、カテーテル管44の管腔が針16を覆って配置され、針16がガイドワイヤ22を覆って配置されるように、筐体12によって画定される容積の中に部分的かつ最初に事前配置されている。
[00057]特に、カテーテル前進組立体40は取っ手48を備え、取っ手48は、基部48Aと、取っ手基部から延在する2つのアーム50とを画定するものである。各アーム50は、把手面50A、指掴み50B、および2つの歯部50Cのうちの1つを画定する。把手面50Aおよび指掴み50Bは、挿入器具10の使用中にカテーテル42を選択的に遠位方向に前進させてカテーテルを患者の体内に挿入するために、使用者による取っ手の把持または接触を可能にする。歯部50Cは、取っ手48をカテーテル42に取り外し可能に接続するように、ハブ46の対応する隆起表面に係合する。
[00058]追加の部品が、カテーテル前進組立体40の取っ手48に関連して含まれる。栓、すなわち弁52が、カテーテルが患者の血管系に最初に導入されたときに血液の漏出を防ぐため、取っ手基部48Aとカテーテルハブ46との間に挟まれている。内部に針安全部品56を含む安全筐体54が、アーム50同士の間で取っ手48に取り外し可能に取り付けられている。具体的には、取っ手アーム50の内側面に含まれる突起部60が、安全筐体54に画定された対応する凹部62(図10A)と係合して、安全筐体を取っ手48に取り外し可能に固定する。蓋56は針安全部品56を支持し、安全筐体54の端部を覆う。図1Bに示すように、針16は、最初は、図2Bに示される順序で上記の部品を通って延在する。これらの部品の動作に関するさらなる詳細は以下で示す。
[00059]一実施形態において、針16およびカテーテル管44の外径は、針に対するカテーテル管のスライド移動を向上させ、患者の体内へのカテーテルの挿入を補助するために、シリコーンまたは他の適切な潤滑剤を塗られることに留意されたい。
[00060]挿入器具10は、針16を筐体12からのその出口点の近くで安定化させるための支持構造体70をさらに備える。本実施形態では、支持構造70は、針16およびカテーテル管44の円形の形状にぴったりと一致するように成形された、頂部筐体部分12Aと底部筐体12Bの境界面72を含む。境界面72は、針の中における過度の「遊び」を防ぐように針16を安定化させ、それにより、患者の血管系に最初に到達したときに使用者の精度を向上させる。
[00061]図2Aに最も明確に見られるように、頂部筐体12A、針基14、および底部筐体12Bは、後述するように、筐体のより遠位の部分が分離されているときであっても筐体12の近位端の取り付けを維持するために係合特徴部68を有する。ただし、この所望の機能を実現するために、さまざまな種類、大きさ、および数の係合特徴部が使用できることに留意されたい。
[00062]図3A〜9は、カテーテル42を患者の血管系に配置する際の挿入器具10の使用における種々の段階を示す。分かりやすくするために、種々の段階は、図示した患者への実際の挿入はなしで描かれている。図1Aに示した構成の挿入器具10によって、挿入器具10を把持した使用者は、まず針16の遠位部分を適切な挿入場所で皮膚を貫通するように案内し、皮下脈管に到達する。実現されつつある適切な脈管到達の確認は、血液フラッシュ、すなわち、針の中空内部から切欠18を介して流れ出る血液による、針16の外径とカテーテル管44の内径との間の血液の存在によって明確である。一実施形態において、脈管に到達したときに針16から筐体に入る血液によって、一実施形態では半透明の筐体である安全筐体54の中の血液の存在が、二次的な血液フラッシュ指標として役立ち得ることに留意されたい。
[00063]脈管への針の到達が確認された後、ガイドワイヤ前進組立体20が作動され、滑動部28は使用者の指によって前進させられて、中空の針16の中に最初に配置されているガイドワイヤ22(図3Aおよび図3B)を遠位方向に前進させる。ガイドワイヤは、滑動部28に動作可能に取り付けられているレバー24によって遠位方向に前進させられることに留意されたい。滑動部28を遠位方向に前進させる間、その滑動アーム30は、筐体12の両側のレール32、すなわち、まず底部筐体レール32A、次に頂部筐体レール32Bに沿って移動することにも留意されたい。
[00064]遠位方向のガイドワイヤ前進は、滑動部28が遠位方向にその全移動長をスライドさせられるまで続き、それによって、図4Aおよび図4Bに示すように、針16の遠位端を越えて伸長する所定の長さのガイドワイヤ22となる。一実施形態において、滑動部28をさらに遠位方向に前進させることは、図4Bに示すように、レバータブ26が針基14の遠位部分と接触することによって防止される。図5Aおよび図5Bは、滑動部28が遠位方向に十分に前進したとき、その滑動アーム30は底部筐体レール32Aとは係合された状態ではなくなり、頂部筐体レール32Bのみと係合していることを示す。以下でさらに見られるように、これは筐体部分12Aと12Bの分離を可能にする。
[00065]図5Aおよび図5Bに見られるように、ガイドワイヤ22が患者の脈管内で十分に伸長されると(図4Aおよび図4B)、カテーテル前進組立体40が作動させられ、取っ手48は使用者によって遠位方向に前進させられて、カテーテル管44を、針16の遠位部分およびガイドワイヤ22の上に、また挿入場所を経由して患者の血管系の中にスライドさせる。図6Aおよび図6Bは、カテーテルが取っ手48を介して前進させられるとき、筐体部分12Aと12Bが容易に分離されることによって、カテーテルハブ46は筐体12の遠位端を出られるようになり、カテーテルは患者の血管系の中に適切な程度挿入されることを示す。
[00066]図7Aおよび図7Bに示すように、挿入器具10の筐体12の中からカテーテルを除去する間、カテーテルは、遠位の針先端が安全筐体54の中に受けられ、針安全部品56と係合されるまで、針16に沿って遠位方向にスライドすることに留意されたい。図8は、次いで、取っ手48はカテーテルハブ46に取り付けられたまま、挿入器具10をカテーテル42から分離できることを示す。上述したように、取っ手48は、カテーテルハブ46と取っ手48との間に挟まれている弁52を備える。針16および安全筐体54をカテーテル42から除去するとき、弁52は、カテーテルハブ46からの不注意による血液の漏出を防ぐために、カテーテル管腔をふさぐ。図9に示すように、取っ手48は、引く、ひねる、などによってカテーテルハブ46との係合から解除され、それによって、取っ手の歯部50Cをハブから外す。標準的な手順に従って、延長脚をカテーテルハブに取り付け、カテーテル42にドレッシング材を付けることができる(dressed down)。次いで、挿入器具10の筐体12および取っ手48を廃棄することができる。
[00067]図10A〜10Cは、安全筐体54に関するさらなる詳細に加えて、針安全部品56および針16の遠位端を隔離する際の針16とのその相互作用を示す。図示されているように、安全筐体54は、上述したように、挿入器具10の使用中に針16が安全筐体54を通過し、筐体の遠位端の延在部74を介して筐体を出ることができるように構成されている。蓋58は安全筐体54の近位端の中に配置され、針16が最初に安全筐体、蓋、および針安全部品を通過するように、針安全部品56を支持するように構成されている。本実施形態における安全筐体54の延在部74は、挿入器具10の使用中に弁を開くように、弁52の中に延在し、これは弁と針との間の不要な摩擦をなくすことに留意されたい。
[00068]図10Cは、針安全部品56が屈曲体、すなわち針が最初に通って延在する拘束要素80と、摩擦要素82とを備えることを示す。図10Aに見られるように、針16がカテーテル42から引き離されるとき(図8)、針の遠位先端が近位方向に引き離されて、延在部74を通り、針安全部品の遠位部分を越えて、その結果、針がそれらとは接触していない状態となる。これにより、摩擦要素82は拘束要素80をわずかに傾斜させることができるようになり、それによって針16を定位置に拘束し、針が安全筐体54に対してさらに移動することを防ぎ、針の遠位先端を筐体内に隔離することで、不注意による針の突き刺しを防ぐ。本実施形態において、摩擦要素82は適切な大きさのOリングを含む。適切なOリングは、たとえば、Apple Rubber Products,Lancaster,NYから入手することができる。針安全部品に関するさらなる詳細、その動作原理、および類似の装置は、米国特許第6,595,955号、同第6,796,962号、同第6,902,546号、同第7,179,244号、同第7,611,485号、および同第7,618,395号に開示されており、このそれぞれはその全体が参照により本明細書に組み込まれていることに留意されたい。当然ながら、針の遠位端を隔離するために他の針安全装置を使用することもできる。
[00069]次に、一実施形態によるカテーテル挿入器具110を説明するにあたって、図11A〜13Bを参照する。これ以降の実施形態において、種々の特徴部は上記の実施形態に関連して既に説明したものに類似していることに留意されたい。したがって、以降の各実施形態は選択した側面のみを説明する。
[00070]挿入器具110は、ともにカテーテル42を部分的に取り囲む頂部筐体部分112Aと底部筐体部分112Bによって画定される筐体112を備える。遠位方向に延在する針116を支持する針基114は、筐体112内の配置のために備えられ、カテーテル42のカテーテル管44が針を覆って配置されるように位置付けられる。本実施形態および他の実施形態における挿入器具によるカテーテルの部分的な取り囲みによって、臨床医はこうしていない場合に可能であろうよりも針の遠位端に近い手で挿入器具を操作することができるようになることに留意されたい。
[00071]図13Aおよび図13Bは、頂部筐体部分112Aに取り付けられる針基114に関するさらなる詳細を示す。針基114の遠位端に備えられる針保持器126は、針116の近位端を自らの中に受ける。針116は、接着剤、溶接、または他の適切な方法によって針保持器126の中に固定される。延在部128は針保持器126の両側に備えられ、底部筐体部分112Bの側面に画定された対応する溝130の中でスライド可能に受けられるように構成されている。そのような係合によって、底部筐体部分112Bは、頂部筐体部分112Aに対して遠位方向にスライドできるようになる。
[00072]頂部レール132は針基114の上に備えられ、針基を頂部筐体部分に固定するために、頂部筐体部分112Aの近位部分に画定された対応する溝134に係合するように構成されている。閉鎖部アーム136も針基114に備わっており、針116からガイドワイヤを伸長させるように底部筐体部分112Bが遠位方向にスライドされるとき、背板124に係合するように位置付けられ、それによってその退避を防ぐ。ガイドワイヤ122は、図11Dに最も明確に見られるように、最初は背板124から遠位方向に伸長し、針保持器126および針116を通ることに留意されたい。
[00073]ガイドワイヤ前進組立体120は、針の管腔内に最初に配置されているガイドワイヤ122を、遠位方向に針116の遠位端を越えるように選択的に前進させるために備えられている。ガイドワイヤ前進組立体120は、ガイドワイヤ122がその近位の背板124において取り付けられる底部筐体部分112Bを含む。以降で示すように、底部筐体部分112Bは、ガイドワイヤ122の選択的な遠位方向への前進を可能にするように、頂部筐体部分112Aに対して遠位方向にスライド可能である。
[00074]挿入器具110は、カテーテル42を針116の上に選択的に前進させるカテーテル前進組立体140をさらに備える。前進組立体140は、まず頂部筐体112Aと底部筐体112Bとの間にスライド可能に配置され、カテーテル42のハブ46に取り外し可能に取り付けられる取っ手146を備える。図12Aおよび図12Bに最も明確に見られるように、取っ手146は、カテーテル42を前進させるために使用者が取っ手を選択的にスライドさせられるようにする2つのアーム150を備える。取っ手146は、針がカテーテル42から引き離されるときに針116の遠位先端を隔離するための針安全部品156が配置される凹部152をさらに有する。針安全部品に関するさらなる詳細は、米国特許第6,595,955号、同第6,796,962号、同第6,902,546号、同第7,179,244号、同第7,611,485号、および同第7,618,395号に開示されており、これらはそれぞれ上の参照により組み込まれている。
[00075]挿入器具110は、針116を筐体112の遠位端近くで安定化させるための支持構造体170をさらに備える。本実施形態における支持構造170は、底部筐体部分112Bの遠位部分に蝶番式に接続された2つのフラップ172を備える。図11Dおよび図12Aに見られるように閉じられたとき、フラップ172は、針116を安定化させて、挿入器具110の使用者が針を患者に挿入するのを補助する。開いているとき(図14D)、フラップ172は、以下でさらに詳述するように、カテーテルハブ46を筐体112の遠位端から外せるようにするために、開口部を設けている。底部筐体部分112Bが頂部筐体部分112Aに対してスライドさせられる前に、フラップ172は、頂部筐体部分によって画定される線路174の中に配置される。支持構造の他の種類および構成も使用することができる。挿入器具110は、以下で詳述するカテーテル挿入手順において器具の使用を補助するために、筐体112の両側に把手面176をさらに有する。
[00076]図14A〜14Eは、カテーテルを患者に挿入する際の挿入器具110の使用の種々の段階を示す。図14Aに示した構成の挿入器具110によって、挿入場所で使用者が針を患者に挿入することにより、針116の脈管への到達が実現される。脈管到達の確認は、前の実施形態に記載したように、または他の適切な方法で、針116の遠位の切欠を介した血液フラッシュバックを観察することによって実現できる。
[00077]針116の遠位部分が患者の脈管内に配置されると、ガイドワイヤ122は、遠位方向に底部筐体部分112Bを前進させることによって、針の遠位端を越えて脈管の中に伸長させられる。そのような前進は、本実施形態では、使用者の指を底部筐体部分112Bの折り畳まれたフラップ172に置き、フラップを遠位方向に押すことでガイドワイヤ122を伸長させることによって実現される。ガイドワイヤ122は十分に伸長されるまで前進させられる。針基114の閉鎖部アーム136は次いで、底部筐体部分112Bの背板124に係合し、ガイドワイヤ122の退避を防ぐ。
[00078]この段階では、カテーテル前進組立体140の取っ手146は、その一方または両方のアーム150を把持する使用者によって、挿入場所を通って患者の血管系の中にカテーテル42を遠位方向に前進させるように、遠位方向に前進させられる。これは図14Cに示され、同図では針116およびガイドワイヤ122を覆って遠位方向に前進するカテーテル管44が示されている。
[00079]図14Dに示すように、カテーテル42の継続する遠位方向の前進によって、カテーテルハブ146はフラップ172を開かせ、それにより、ハブが挿入器具筐体112から通過できる適切な開口部を設ける。フラップ172は図14Dに見られるように、カテーテルハブ46との接触によって各フラップが外側へ折れるように成形されていることに留意されたい。フラップ172は、上記のようにフラップ172に加えられる指の圧力によってガイドワイヤ122を遠位方向に十分に前進させることにより、線路174の中には配置されていない状態になることにも留意されたい。
[00080]図14Eは、フラップが線路174に係合されていない状態で、依然としてカテーテルハブ46に取り付けられている取っ手146が筐体から112から分離できるように、頂部筐体部分112Aと底部筐体部分112Bがその遠位端で分離できることを示す。この段階では図示していないが、取っ手146の凹部152に配置された針安全部品156は針の遠位端116を隔離する。次いで取っ手146は手作業でカテーテルハブ46から外すことができ(図14F)、カテーテル42の配置およびドレッシング材保護を完了することができる。取っ手146の針安全部品156によって隔離された針116を含む挿入器具110を安全に廃棄することができる。
[00081]次に、一実施形態によるカテーテル挿入器具210を説明するにあたって、図15A〜18を参照する。挿入器具210は、ともにカテーテル42を部分的に取り囲む頂部筐体部分212Aと底部筐体部分212Bによって画定される筐体212を有する。遠位方向に延在する中空の針216を支持するスライド移動する針基214は、筐体212にスライド可能に取り付けられる。特に、針基214は、以下でさらに説明する方法で頂部筐体部分212Aおよび底部筐体部分212Bの上に画定される対応するレール218にスライド可能に係合する線路214Aを有する。図15Aに示すように、針基214は筐体212に対して遠位方向に位置付けられ、それによって針216は針経路224(図18)を通り、頂部筐体部分212Aの遠位端に画定された穴から延び、その結果、針は図15Aに示すように位置付けられる。
[00082]図15Aに見られるように、挿入器具210の筐体212は、カテーテル42の一部分を取り囲む。一体化したガイドワイヤ/拡張器220が、図15Bおよび図16に示すように、カテーテル管44の管腔内に備えられ、配置されている。ガイドワイヤ/拡張器220は、遠位ガイドワイヤ部分220Aおよび近位拡張器部分220Bを有する。このような構成により、ガイドワイヤ/拡張器220は、患者の挿入場所を通って、到達した脈管の中にカテーテル管44を導く際にガイドワイヤとして役立つだけでなく、挿入場所を通るカテーテル挿入に先立ってその挿入場所を拡張することができる。他の実施形態では、ガイドワイヤ/拡張器を使用する必要はない。一実施形態において、ガイドワイヤ/拡張器220は、カテーテル42全体を通って近位方向に延在することができ、その近位端に、カテーテルの近位ルアー継手に接続可能なルアー蓋を有することができることを理解されたい。図15Aは、カテーテル42の近位部分を覆い、隔離するように筐体212に取り付けられた無菌袋217を示すことにも留意されたい。分かりやすくするために、袋217は図15Aのみに備えられているが、カテーテルの部分を保護および隔離するために、さまざまな構成の挿入器具に備わっていてもよい。
[00083]図17A〜17Cに見られるように、針216は、開始点から針の長さに沿ってその遠位端まで延在する、長手方向に延びる針溝226を有する。図17Bは、溝226が、その近位部分で、より遠位の溝部分に対して場合により広くなり得ることを示す。このような構成により、針溝226は、後述する挿入器具210の動作中、ガイドワイヤ/拡張器220を針216に挿入し、針216に対してスライドさせ、針216から取り外すことができるようする。針溝は、一実施形態では、針の全長に延在できることに留意されたい。
[00084]図18は、一実施形態による、ガイドワイヤ/拡張器220が針216の溝226に入る方法を示し、同図では、ガイドワイヤ/拡張器は、針溝を介して、頂部筐体部分212Aに画定されたガイド経路222に沿って遠位方向に延在し、針経路224に配置された中空の針216の中に入る。(ガイド経路222は図15Bにも見られる。)このように、ガイドワイヤ/拡張器220は、以降で示すように、ガイドワイヤ/拡張器と針が互いに分離されているとき、依然として溝226を介して針から外せるようにしたまま、遠位針端部を越えて延在するように中空の針216を通って遠位方向にスライドさせることができる。
[00085]図18はまた、針216を安定化させるための支持構造体270も示し、これは、針が延在する穴の周囲の頂部筐体部分212Aおよび底部筐体部分212Bの部分によって画定される境界面272を有する。当然ながら、針に安定性を与えて針を患者の血管系に挿入するのを補助するために、他の支持構造を使用することもできる。図19は、後述するように、針基が退避した後のそのさらなる移動を防ぐための、底部筐体部分212Bに備えられた針基214のための閉鎖部230の詳細を示す。
[00086]図19〜24は、カテーテルを患者に挿入する際の挿入器具210の使用の種々の段階を示す。図19に示した構成の挿入器具210によって、脈管への到達は、針216によって、挿入場所で使用者が針を患者に挿入することにより実現される。
[00087]針116の遠位部分が患者の脈管内に配置されると、ガイドワイヤ/拡張器220は、針の遠位端を越えて脈管の中に伸長するように、中空の針216を通して手作業で送り込まれる。そのような前進は、本実施形態では、針基214を静止させたまま、筐体212とカテーテル42を一緒に遠位方向に移動させることによって実現される。ガイドワイヤ122は、適切な距離だけ遠位方向に前進させられ、この距離は、本実施形態において筐体212の遠位端が皮膚挿入場所に達するまでの前進を含む。
[00088]図20Aおよび図20Bは、ガイドワイヤ/拡張器220が遠位方向に伸長されて脈管に入った後、頂部筐体部分212Aに配置されるレール部分218Aに沿って針基214を近位方向にスライド移動させることによって、針216を脈管から退避させることを示す。針基214の近位方向のスライド移動は、図21Aおよび図21Bに示すように、ハブが底部筐体部分212Bのレール部分218Bに係合し、筐体212の近位端まで十分にスライドさせられるまで続く。針基214は、針基または針216によるこの後の遠位方向の移動を防止するために、閉鎖部230に係合する(図20B)。この位置では、針の遠位端が使用者から安全に隔離されるように、針216は挿入器具筐体212の中に完全に退避されている(図21B)。一実施形態において、針の先端をさらに隔離するために、針安全部品を挿入器具に追加できることに留意されたい。針溝226を介した針216の退避中に針216から分離することができたガイドワイヤ/拡張器220の遠位部分は患者の脈管内に残ることに留意されたい。
[00089]この段階では、底部筐体部分212B(図22)および頂部筐体部分212A(図23)はカテーテル42から取り外される。次いでカテーテル42は、挿入場所を介して患者の脈管内に挿入することができる。ガイドワイヤ/拡張器220は依然としてカテーテル管44の中に配置されていること、また拡張器部分は、挿入場所および脈管進入地点を徐々に拡大することによって、カテーテル管の遠位端が脈管に入ることを補助することに留意されたい。
[00090]上述したように、一実施形態において、ハブ46および接続された延長脚を備えるカテーテル42の近位部分は、筐体212に取り付けられた無菌袋によって覆われる。無菌袋は、カテーテルが患者の脈管内に十分に挿入された後に取り外すか、または筐体部分212Aおよび212Bが取り外されるときに取り外すことができる。図24では、次いでガイドワイヤ/拡張器220がカテーテル42から取り外され、使用のためにカテーテルはドレッシング材保護され、完成される。ガイドワイヤ/拡張器220および挿入器具210の他の部分は廃棄される。
[00091]図25Aおよび図25Bは、一実施形態による中空の針316の遠位端316Aを隔離するための針鈍化機構に関する詳細を示す。図示されているように、針遠位端316Aは、その切断面が針316の内径318に配置されるように構成された傾斜部を有する。したがって、適切な大きさにされたガイドワイヤ320が遠位方向に延ばされて針316の遠位端316Aを越えたとき、針の切断面はガイドワイヤの近接によってふさがれ、したがって針端部を使用者から安全に隔離する。さらに、このように針316の遠位端316Aを鈍化すると、針先端が挿入された後の繊細な脈管の内壁を針端部が損傷させることを防ぐ。この時点で、カテーテル管44の遠位端44Aは次いで針316およびガイドワイヤ320を覆って遠位方向に前進させることができる。図26は、追加の面取り部品319を含む、別の実施形態による針端部の傾斜部316Aを示す。そのような鈍化機構は本明細書に記載の挿入器具の1つまたは複数で使用できる。
[00092]次に、一実施形態によるカテーテル挿入器具410を説明するにあたって、図27を参照する。挿入器具410は、カテーテル42を部分的に取り囲む筐体412を有する。遠位方向に延在する中空の針416は、筐体412の遠位端から外へ針が延びるように、筐体412に配置されている。
[00093]ガイドワイヤ前進組立体420は、ガイドワイヤ422を選択的に前進させ、筐体412に画定された線路430に沿ってスライドする滑動部428を備えるように示されている。ガイドワイヤ422は、滑動部428に取り付けられ、湾曲するまで筐体412内で筐体の遠位端に向かって近位方向に伸長して、ガイドワイヤ湾曲部422Aを形成し、使用者による滑動部の作動によって、針の遠位端を越えて選択的な遠位方向に前進させるために、中空の針416の近位端416Aを介してその中に進む。針416の遠位端から出るガイドワイヤ422の遠位方向の前進は、ガイドワイヤ湾曲部422Aが針近位端416Aに係合すると停止させられる。
[00094]カテーテル前進組立体440も、針416を覆うカテーテル管44を選択的に前進させ、線路430に沿ってスライドする滑動部448と、筐体412の中に配置され、滑動部448に動作可能に接続された収容部450とを備えるように示されている。収容部450はまず、滑動部448の遠位方向へのスライド移動によってカテーテルが遠位筐体端に向かって遠位方向に前進するように、カテーテルハブ46と係合される。
[00095]挿入器具410は、針416を安定化させるための支持構造体470をさらに備え、支持構造体470は、ピンによって筐体412の遠位端に蝶番式に取り付けられた2つの扉472を備える。扉472は、患者への挿入中に、針416を安定化させるのに役立つ。その後、カテーテル管44およびカテーテルハブ46が滑動部448によって遠位方向に前進させられると、扉472が開けられて、カテーテル42が扉を通過し、使用者によって挿入器具410から分離されることが可能になる。本実施形態では、くさびの特徴部が滑動部428の底面に備えられており、くさびの特徴部は、本明細書に記載するように、滑動部が遠位方向にスライドさせられたとき、扉472を押し開けるように構成されている。そのようなくさびまたは他の適切な特徴部は、本明細書に記載の他の実施形態にも備えることができる。
[00096]挿入器具410からの分離後、カテーテル42は、使用者によって前進させられ、必要に応じて患者の中に配置され得る。図示していないが、針416の遠位先端を隔離するために針安全部品が備えられていてもよいことに留意されたい。一実施形態において、ガイドワイヤ滑動部428を遠位方向にスライドさせることで、カテーテルの前進に備えて扉472を部分的に開くことができる。
[00097]図28は、別の実施形態による支持構造体480を備える挿入器具410を示し、同図では、2つの半円錐形の扉482が筐体412に蝶番式に(一体蝶番または他の適切な接続方式によって)接続され、針416を安定化させるように構成されている。図28における挿入器具410の収容部はまた、図27のものに比べて長い。したがって、挿入器具筐体からの出口点またはその近くで針を安定化させるための種々の異なる支持構造および構成を用いることができることを理解されたい。
[00098]次に、一実施形態によるカテーテル挿入器具510を説明するにあたって、図29Aおよび図29Bを参照する。挿入器具510は、カテーテル42を部分的に取り囲む筐体512を備える。中空の針516は、針が筐体512の遠位端から出て延びるように、筐体512の近位端にかぶさる針基514から遠位方向に延在する。
[00099]ガイドワイヤ前進組立体520は、ガイドワイヤ522を選択的に前進させ、筐体512に画定された線路530に沿ってスライドする滑動部528を備えるように示されている。ガイドワイヤ522は、滑動部528に取り付けられ、筐体512内で近位方向に伸長し、針基514に画定された2つの穴514Aのうちの上の方から、筐体512の近位端に取り付けられたピグテール524を介して外に出る。滑動部528が使用者によって選択的に作動させられたときに、針の遠位端を出るように遠位方向に最後に前進するために、ピグテール524の近位端近くで、ガイドワイヤ522は、湾曲してU字形のガイドワイヤ湾曲部522Aを形成し、遠位方向に伸長して筐体512の中に戻って、2つの針ハブ穴514Aのうち下の方から中空の針516の中に進む。ガイドワイヤ522による針416の遠位端から出るそのような遠位方向の前進は、ガイドワイヤ湾曲部522Aが針基514に画定された穴514Aに当接するとき、停止させられる。
[000100]カテーテル前進組立体540も、針516を覆うカテーテル管44を選択的に前進させ、線路530に沿ってスライドする滑動部548と、筐体512の中に配置され、滑動部に動作可能に接続された収容部550とを備えるように示されている。収容部550はまず、滑動部548の遠位方向へのスライド移動によってカテーテルが遠位筐体端に向かって遠位方向に前進するように、カテーテルハブ46と係合させることができる。本実施形態では、ガイドワイヤが使用者による滑動部528の作動(ガイドワイヤ前進)によって遠位方向に前進させられたとき、突出部が前進させられ、滑動部548の内側部分に係合する(カテーテル前進)ように、突出部522Bがガイドワイヤ522に備えられる。これによって、次に滑動部548もまた前進して、カテーテル42の遠位方向への前進をもたらす。したがって、一実施形態において、カテーテルは滑動部548を介して直接的に前進させても、滑動部528を介して間接的に前進させてもよい。
[000101]挿入器具510は、針516が延在する栓穴574が内部に画定された栓572を有する、針516を安定化させるための支持構造体570をさらに備える。栓572は、線路530を介して滑動部528に取り付けられており、筐体512の遠位端をふさぐことによって、患者への針挿入中に中を通る針516を安定化させるように機能する。その後、ガイドワイヤ522が滑動部528によって遠位方向に前進させられると、栓572もまた筐体512の外へ遠位方向に前進し、それによって筐体遠位端を開き、カテーテル42がそこを通れるようにする。次いでカテーテル42は使用者によって挿入器具510から分離され、使用者によって最終位置に前進させることができる。図示していないが、針516の遠位先端を隔離するために針安全部品が備えられていてもよいことに留意されたい。一実施形態において、栓572が筐体512の中のその初期位置から取り外された後、カテーテル管44および針516は、支持構造栓穴574によって制限されていない状態となっており、筐体の中心に向かって軸方向に回転できることにも留意されたい。これは図30および図31の実施形態にも当てはまる。
[000102]次に、一実施形態によるカテーテル挿入器具610を説明するにあたって、図30を参照する。挿入器具610は、カテーテル42を部分的に取り囲む筐体612を備える。中空の針616は、針が筐体612の遠位端を出て延びるように、筐体612の近位端にかぶさる針基614から遠位方向に延在する。針616は、針616の近位端から溝の遠位端616Bに延びる、長手方向に延在する近位溝616Aを有する。
[000103]ガイドワイヤ前進組立体620は、ガイドワイヤ622を選択的に前進させ、筐体612に画定された線路630に沿ってスライドする滑動部628を備えるように示されている。ガイドワイヤ622は、滑動部628に取り付けられ、湾曲するまで筐体612内で筐体の遠位端に向かって近位方向に伸長して、U字形のガイドワイヤ湾曲部622Aを形成し、使用者による滑動部の作動によって、針の遠位端を越えて選択的な遠位方向に前進させるために、中空の針616の近位溝616Aを介してその中に進む。滑動部628の遠位方向への前進によって、滑動部は、依然としてガイドワイヤ622に取り付けられたまま、筐体612から分離することに留意されたい。針616の遠位端から出るガイドワイヤ622の遠位方向の前進は、ガイドワイヤ湾曲部622Aが針の近位溝616Aの遠位端616Bに係合すると停止させられる。
[000104]カテーテル前進組立体640も、針616を覆うカテーテル管44を選択的に前進させ、滑動部の作動によってガイドワイヤ622と収容部650の両方が遠位方向に前進するように、筐体612の中に配置され、滑動部628に動作可能に接続された収容部650を備えるように示されている。収容部650は最初はカテーテルハブ46に係合されていないが、ある量の遠位方向への前進の後、ハブに係合する。これによって、次にカテーテル42が遠位筐体端に向かって遠位方向に前進する。
[000105]挿入器具610は、針616が延在する栓穴674が内部に画定された栓672を有する、針616を安定化させるための支持構造体670をさらに備える。栓672は、線路630を介して滑動部628に取り付けられており、筐体612の遠位端をふさぐことによって、患者への針挿入中に中を通る針616を安定化させるように機能する。その後、ガイドワイヤ622が滑動部628によって遠位方向に前進させられると、栓672もまた筐体612の外へ遠位方向に前進し、それによって筐体遠位端を開き、カテーテル42がそこを通れるようにする。次いでカテーテル42は使用者によって挿入器具610から分離され、使用者によって最終位置に前進させることができる。一実施形態において、収容部650は、針616の遠位端を隔離するための針安全部品を備えてもよいことに留意されたい。
[000106]次に、一実施形態によるカテーテル挿入器具710を説明するにあたって、図31を参照する。挿入器具710は、カテーテル42を部分的に取り囲む筐体712を有する。中空の針716は、針が筐体712の遠位端から出て延びるように、筐体712の近位端にかぶさる針基714から遠位方向に延在する。
[000107]前進組立体720は、ガイドワイヤ722およびカテーテル42を選択的に前進させるように示されている。前進組立体720は、使用者によって選択的に回転可能な、細糸726または他の適切な部品を介して収容部750に取り付けられている歯車730を備える。ガイドワイヤ722は、収容部750に取り付けられ、筐体712内で近位方向に伸長し、針基514に画定された2つの穴(図29A、図29Bの針基514における穴514Aに類似)のうちの一方から、筐体712の近位端に取り付けられたピグテール724を介して外に出る。歯車730が使用者によって選択的に作動させられたときに、針の遠位端を出るように遠位方向に最後に前進するために、ピグテール724の近位端近くで、ガイドワイヤ722は、湾曲してU字形のガイドワイヤ湾曲部722Aを形成し、遠位方向に伸長して筐体712の中に戻って、針基714に画定された2つの穴のうちの他方から、中空の針716の中に進む。ガイドワイヤ722による針の遠位端716から出るそのような遠位方向の前進は、ガイドワイヤ湾曲部722Aが針基714に画定された上述の穴に当接するとき、停止させられる。
[000108]前進組立体720は、針716を覆うカテーテル管44を選択的に前進させ、上記の収容部750を備えており、収容部750は、歯車の回転が収容部750を遠位方向に前進させるように、筐体712内に配置され、細糸726によって歯車730に動作可能に接続されている。ガイドワイヤ722は、その近位端が収容部750に取り付けられており、上記のように、やはり針を通って遠位方向に前進させられる。一実施形態において、歯車730は、歯車を収容部750につなぐ非剛性の細糸726のおかげで確実に、ガイドワイヤ722を遠位方向のみに前進させ、近位方向に退避できなくしていることに留意されたい。
[000109]収容部750の遠位方向への前進により、収容部は、最初はカテーテルハブ46に係合されていないが、ある量の遠位方向への前進の後、ハブに係合する。これによって、次にカテーテル42が遠位筐体端に向かって遠位方向に前進する。
[000110]挿入器具710は、針716を安定化させるための支持構造体770をさらに備え、支持構造体770は、筐体712の遠位端に蝶番式に取り付けられた、針716の通過を可能にするための穴774のある扉772を備える。扉772は、患者への挿入中に、針716を安定化させるのに役立つ。その後、カテーテル管44およびカテーテルハブ46が歯車730および収容部750によって遠位方向に前進させられると、扉772がハブによって押し開けられて、カテーテル42が使用者によって挿入器具710から分離されることが可能になる。次いでカテーテル42は、使用者によって、患者の中への最終的な配置のために前進させられ得る。図示していないが、針716の遠位先端を隔離するために針安全部品が備えられていてもよいことに留意されたい。
[000111]次に、一実施形態によるカテーテル挿入器具810を説明するにあたって、図32A〜32Iを参照する。挿入器具810は、カテーテル42を少なくとも部分的に取り囲む筐体812を備える。中空の針816は、針が最初に筐体812の遠位端を出て延びるように、筐体812の中に含まれる針基814から遠位方向に延在する。針816は、前述した針溝226(図17A〜17C)に類似する遠位溝816Aを有することで、前述したガイドワイヤ/拡張器220(図16)に類似するガイドワイヤ/拡張器822が、その中に取り外し可能に挿入できるようにしている。カテーテル42は、ガイドワイヤ/拡張器822を覆って配置される。
[000112]針基814は、針の遠位先端を安全な方法で使用者から隔離するように、筐体812の中に針816を選択的に退避させるための針退避機構818をさらに備える。退避機構818は、ばね819または針退避を行うために針816に動作可能に結合された他の適切な退避装置を備える。
[000113]前進組立体820は、ガイドワイヤ/拡張器822もカテーテル42も選択的に前進させるように示されている。前進組立体820は、筐体812に画定された線路830内を移動する滑動部828を備える。滑動部828は、筐体812の中にスライド可能に配置されたラチェット棒824に動作可能に取り付けられている。ラチェット棒824は、以下に説明するように、選択的なカテーテル前進のための複数の上歯部826と、針退避機構818の退避起動部880を作動させるための少なくとも1つの下歯部826Aとを有する。筐体812の中に配置されたカテーテル42のハブ46は、ラチェット棒824の上歯部826に係合するための爪部836を有する蓋834を自らに取り外し可能に取り付けている。
[000114]挿入器具810は、針816を安定化させるための支持構造体870をさらに備え、針816は、筐体812の遠位端によって画定された筐体穴872を有する。筐体穴872は、筐体からの出口地点で針816に安定性を与える大きさにされている。
[000115]図32A〜32Iは、カテーテルを患者に挿入する際の挿入器具810の使用の種々の段階を示す。図32Aに示した構成の挿入器具810によって、挿入場所で使用者が針を患者に挿入することにより、針816の脈管への到達が実現される。患者の脈管内での針の遠位端の適切な位置決めを行うために、針816の遠位溝816Aによって血液フラッシュバックを観察することができる。図32Bに示すように、滑動部828は遠位方向にスライドされて、遠位溝816Aを介して針816の中に遠位部分が事前配置されているガイドワイヤ/拡張器822を遠位方向に前進させ、針の遠位端から遠位方向に出て患者の脈管内に入れる。図示したように、ガイドワイヤ/拡張器822は、滑動部828によって移動させられるラチェット棒824によって間接的に前進させられる。特に、ラチェット棒824の上歯部826のうちの近位のものが、カテーテルハブ46の上にはめられる蓋834の爪部836に係合する。したがって、滑動部828およびラチェット棒824が遠位方向に移動させられると、カテーテル42およびその内部に配置されたガイドワイヤ/拡張器822も、図32Bに示すように遠位方向に移動させられる。ラチェットの同様の動きが連続的に同じように生じる。
[000116]図32Bに示した段階での滑動部828のスライド移動はまた、ラチェット棒824の下歯部826Aを針退避機構818の退避起動部880に係合させる。これによって、次にばね819は伸び、針816および退避機構818を筐体812の中に退避させることができるようになり、それによって、針の遠位先端が筐体内で使用者から隔離される。
[000117]図32Cは、滑動部828がその初期位置に戻り、それによってラチェット棒824もその初期位置に戻ることを示す。しかしながら、カテーテルハブ46に取り付けられた蓋834の爪部836は遠位方向の角度を向いているので、ラチェット棒の歯部826は、カテーテル42を退避させることなくスライドして通り過ぎ、その結果、カテーテルが定位置に残る。
[000118]図32Dでは、滑動部828が再び遠位方向に前進させられ、それによって、ラチェット棒824の近位の上歯部826が蓋の爪部836に係合し、ガイドワイヤ/拡張器822を遠位方向にさらに前進させて脈管の中に入れる。ガイドワイヤ/拡張器822を覆って配置されるため、この段階または続く段階でのカテーテル42もまた、カテーテルの長さや挿入場所までの距離などに応じて、脈管の中に前進させられる。図32Eに示すように、滑動部828は続いてその初期位置に退避させられる。ラチェットの退避は使用者が起動することも、挿入器具810に備えられた適切な機構によって自動的に起動することもできることに留意されたい。
[000119]図32Fにおいて、滑動部828およびラチェット棒824は再び遠位方向に前進させられ、ガイドワイヤ/拡張器822の筐体812およびカテーテル42から出るさらなる遠位方向への前進が生じることになる。図32Gに示すように、滑動部828は続いてその初期位置に退避させられる。図32Hでは、滑動部828およびラチェット棒824は最後に遠位方向に前進させられ、ガイドワイヤ/拡張器822および取り付けられたカテーテル42の、挿入器具810の筐体812からの遠位方向へのほぼ完全な前進が生じることになる。この段階では、カテーテル42のハブ46を把持し、カテーテルを挿入器具810から取り外すことができ、次いで挿入器具810を廃棄することができる。脈管内でのカテーテル43の最終的な位置決めは、使用者が手作業で行うことができる。蓋834もまたカテーテルハブ46から取り外される。
[000120]図33A〜33Cは、一実施形態による、針16の遠位端16Aを隔離するための針安全部品の詳細を示し、針は、図1A〜10Cに関連して既に検討したように、遠位切欠18を有する。図示したように、針16の上に乗りかかるように、蝶番付きの扉を備える安全筐体954が備えられている。2つの針安全部品956が、安全筐体954の中で対向して配置されており、そのそれぞれも針16の上に乗りかかる。各針安全部品は、針16が通過する穴を画定する基部958と、複数のアーム960とを備える。アーム960は、基部958から延び、各アームの端部が針表面に当接するように、円錐状に互いに向かって収束する。アーム960は、針16の遠位部分に画定された切欠18に係合し、針安全部品956に対する針16のさらなる移動を防ぐように構成されている。特に、各アーム960は針16の外表面に圧縮的に係合し、それにより、アームのうちの1つが針切欠18に当たったとき、アームは切欠の中にわずかに入って、針16を針安全部品956についての定位置に固定する。2つの針安全部品956は、遠位方向または近位方向のいずれかの方向へのさらなる針移動を防ぐように、安全筐体954の中に配置されている。したがって、図33A〜33Cに見られるように、針16の遠位端16Aは、安全筐体954の中で安全に隔離される。本明細書に記載する針安全部品は、たとえば図33Cに見られるように、ガイドワイヤ22が針の中を伸長するときに針を隔離するのに有用であることに留意されたい。
[000121]他の実施形態では、上記のような針安全部品が1つだけ使用されてもよい。したがって、本明細書に記載する針安全部品は、本開示に関連して使用され得る多様な針安全部品の一例として機能する。
[000122]一実施形態において、挿入器具は、カテーテルを隔離するように挿入器具筐体から遠位方向に伸長するカテーテルの遠位部分を覆って配置される滅菌被覆部または滅菌袋を備えてもよいことを理解されたい。針は、カテーテルの中に事前配置され、挿入器具筐体の中に退避可能であり、袋から延びて脈管へ到達することができる。その後、袋は、カテーテルが血管系の中に前進させられると、筐体に向かって圧縮することができ、次いでカテーテルが十分に挿入されると、処分することができる。一実施形態において、袋は、挿入中に袋を通るカテーテルまたは針をつかむのを助ける把持翼状部または他の装置を備えることができる。さらに、本明細書に記載の挿入器具は、針およびカテーテルの無菌状態を保持するために、使用前に挿入器具に取り外し可能に取り付けられた蓋または他の保護装置を備えてもよいことに留意されたい。
[000123]次に、既に上述したものに類似する部品を含む一実施形態によるカテーテル挿入装置10の分解図を示す図34を参照する。したがって、選択した相違点のみを以下に述べる。
[000124]図34は、本実施形態において、ガイドワイヤ22が自らの方に折り返されて。U字形の構成を実質的に画定することを示す。図36Aおよび図36Bは、ガイドワイヤ22がカテーテル挿入装置10の筐体12の中に配置される方法を示す。特に、これらの図は、ガイドワイヤ22の近位端が装置10の一部分に、すなわち、筐体12の頂部12Aにある固定点982に固定されることを示す。図37は、ガイドワイヤ22が、頂部筐体部分12Aの内部表面上に画定されたガイド経路984の中で近位方向に、取り外し可能に伸長することを示す。図36Aおよび図36Bは、ガイドワイヤ22の中間部分が装置10の近位端近くで自らの方に折り返されることを示す。ガイドワイヤレバー24の近位端近くに配置されるガイド面980(図35)は、可撓性ガイドワイヤ22を、折り返された実質的にU字形の構成に制限する。ガイドワイヤ22の折り返しの中間部分は、図38に最も明確に見られるように、次いで、筐体12の底部筐体部分12Bの内部表面上に画定されたチャネル986に沿って、装置10の遠位端に向かって伸長し、その後、中空の針16の中に進む。ガイドワイヤ22の自由遠位端は、最初は針16の中に存在する。
[000125]こうして上記のように配置されているため、ガイドワイヤ22は、ガイドワイヤ前進組立体20による選択的な前進のために位置付けられており、それによって、その自由遠位端は、針16の開いた遠位先端から遠位方向に伸長することができる。ガイドワイヤ22のこの選択的な前進は、本実施形態において、装置筐体12に備えられたガイドワイヤ前進滑動部28の遠位方向の移動によって実現される。ガイドワイヤ前進滑動部28の遠位方向の移動は、ガイドワイヤレバー24の対応する遠位方向のスライド移動を生じさせる。ガイドワイヤレバー24のガイド面980は、レバーが前進するとき、ガイドワイヤ22の湾曲部を遠位方向に押す。ガイドワイヤ22は、座屈せずにガイドワイヤレバー24によって前進させられるように十分に剛性であることに留意されたい。また、ガイド面980およびガイドワイヤ22は、ガイドワイヤ前進滑動部28または他の適切な機構が近位方向にスライドさせられるときに、ガイドワイヤ22が挿入器具筐体12の中に退避して戻ることを可能にするように構成されている。
[000126]スライド可能なガイドワイヤレバー24をこうして押す動きによって、ガイドワイヤ22の遠位端は、開いた針16の遠位先端から遠位方向に延びる。固定点982のその固定された近位端およびその湾曲したまたは輪になった∪字形状の構成のために、ガイドワイヤ22は、ガイドワイヤ前進滑動部28のスライド移動の速度の約2倍の速度で、また図1A〜9の装置構成でのガイドワイヤ前進速度の約2倍で遠位方向に前進させられ、ガイドワイヤ前進滑動部28の移動距離と比べるとガイドワイヤの伸長の約2倍の長さとなる。これは、さらに望ましくは、より適切にカテーテル42を患者の体内に案内するために、静脈または他の患者脈管の中への比較的より長いガイドワイヤの伸長をもたらす。したがって、本明細書に記載のガイドワイヤおよび前進組立体は、遠位方向にガイドワイヤを前進させるためのある種類の「逆滑車(reverse pulley)」機構として機能する。図示され、本明細書に記載されたものに加えて、ガイドワイヤの他の輪構成を装置10に備わっていてもよいことに留意されたい。また、ガイドワイヤの伸長対前進組立体の移動のさまざまな比も他の実施形態では可能である。
[000127]輪の導管およびガイドワイヤ前進取っ手は、本明細書に記載の所望の機能性を適切に実施できる構造の例にすぎないことに留意されたい。実際、本実施形態に関連して記載した原理を達成するために他の構造を使用することができる。また、カテーテル挿入装置筐体に取り付けられることを図示し、上述したが、ガイドワイヤの近位端は、たとえば針基14などの装置の中/上の他の構造に取り付けることができる。一実施形態におけるガイドワイヤの長さの大部分は、一般にニチノールと呼ばれるニッケルとチタンの金属合金を含んでおり、これは十分に剛性であり、ガイドワイヤが前進させられたときに、その位置の記憶を保持することなくU字形の構成に配置され得る。他の適切なガイドワイヤ材料も使用できることに留意されたい。
[000128]図39Aおよび図39Bは、カテーテル挿入が完了した後、針16の遠位先端を保護するための針安全部品56の、詳しくは上述した拘束要素80に関する種々の詳細を示す。図示したように、拘束要素80(本明細書では拘束部材とも呼ぶ)は、穴992Aを画定する前面板992と、叉状の背板994とを有する。突起996は、背板994の叉のうちの1つから延在する。馬蹄形の針貫通要素998も前面板992から空間をあけた構成で備えられており、前面板の穴992Aと同軸に合わせた穴998Aを画定する。
[000129]本明細書において、摩擦部材とも呼ばれる摩擦要素1000もまた、図40Aおよび図40Bに見られるように、本実施形態における拘束要素80に備わっており、これはすなわち、環状エラストマー要素、またはOリング1002である。図示したように、Oリング1002は、針16の一部分と叉状の背板994の両方の周りをくるむように構成されている。突起996は、図40Aおよび図40Bに示すように、Oリング1002を定位置に維持するのを補助するために使用される。そのような位置のOリング1002とすることで、比較的一定の付勢力がOリングによって拘束要素80に与えられて、以下でさらに説明するように、針16の遠位先端の保護に使用される。エラストマー要素は、Oリング以外の形態をとって、同じ機能を実施することができることに留意されたい。たとえば、拘束要素の一部分の周りをくるんだ棒または縦長のエラストマー材料および針を使用することもできる。
[000130]図40Cおよび図40Dは、収容部1008の中に配置された拘束要素80を示し、収容部1008は安全筐体54の中に配置されている。図示したように、収容部1008は、針16が最初に収容部および拘束要素を通って延びるとき、拘束要素の前面板992の対応する部分が最初に寄りかかる2つの制限面1010を画定する。針16がスライド可能に通過する保持リング1008Aは、針による収容部1008への係合を可能にする。
[000131]拘束要素80は、針と拘束要素との間の相対的なスライド移動が可能になるように、(針の遠位先端を保護する前の拘束要素を示す)40A〜40Dに示した状態で針16にまずスライド可能に配置される。針貫通要素998の穴998Aを針16が通過することで、最初に拘束要素80の傾斜移動が制限される。
[000132]針16はまた、針が叉状の背板994の叉の間に入るように、前面板992の穴992Aも通過する。上述したように、Oリング1002は、収容部1008および拘束要素80(ともに安全筐体54の中に収容されている(図34)が、装置10の使用中に針16の長さに沿って遠位方向にスライドさせられたときに抗力を加えるように、針16および背板994の周りに配置されている。そのような遠位方向のスライド移動の間にOリング1002に加えられる抗力は、次に、(拘束要素とOリングの接触によって加えられる力によって)回転モーメントを拘束要素80に与えて、図40Cに示す図から見て時計回りの動きで回転するように拘束要素を付勢する。
[000133]拘束要素80のそのような時計回りの回転は、針16が拘束要素を通って延在する間、針貫通特徴部998によって防止される。しかしながら、収容部1008および拘束要素80を含む安全筐体54が遠位方向に十分な距離スライドされることによって、針貫通要素998がスライドして針16の遠位端を通りすぎて離れると、拘束要素は制限されていない状態となり、Oリング1002によって与えられる抗力によって、拘束要素は図40Cの図から見て針に対して時計回りに傾斜する。この傾斜は、針16の外表面と前面板の穴992Aの周縁部との間での物理的な拘束によって、針16に対する拘束要素80、ひいては収容部1008の移動を固定し、したがって、拘束面として機能する。針16の遠位先端が固定された収容部1008の中に安全に配置されることで、使用者はそれにより、偶発的な針の突き刺しから保護される。
[000134]既に言及したように、Oリング1002は、拘束要素80を傾斜させるための比較的一定の付勢力を与え、(上記のように針の遠位先端が収容部に引きこまれた後)これによって拘束要素は傾斜したままとなり、その結果、より確実に収容部1008を針16の遠位先端の上に固定する。この一定の付勢力は、たとえば、針貫通特徴部998が針16に再係合し、針安全部品56の固定を解除し得る向きに拘束要素が確実に戻らないようにするために安全筐体54/収容部1008が針の遠位先端の上に固定された後、針16が安全筐体54/収容部1008に対して前後に押された場合に有益である。Oリング1002は、図示され、本明細書に記載されたものよりも大きい、または小さい針および拘束要素とともに使用してもよいことに留意されたい。
[000135]上記の実施形態のOリング1002は、上で説明したように、所望の力を加える間、上記の構造の上で伸縮するように十分にしなやかである。一実施形態において、Oリング1002材料には、天然または合成ゴム、エラストマー、ポリマー、熱可塑性物質、シリコーンなどのうちの任意の1つまたは複数が含まれる。一実施形態において、Oリング材料は、十分な引裂抵抗、所望の摩擦を与える能力、および化学的適合性を提供するように選択される。Oリングの大きさは、拘束要素および針の大きさおよび構成に従ってさまざまであり得る。他の実施形態では、Oリングは、意図された機能を提供したまま、他の形状、材料、および位置的な配置をとることができる。
[000136]図41Aは、ガイドワイヤレバーが上記のようにガイドワイヤ22を前進させることに加えて、カテーテル42を遠位方向に前進させられるようにするカテーテル前進特徴部をガイドワイヤレバー24が備えることができることを示す。本実施形態において、カテーテル前進特徴部は、ガイドワイヤレバー24の近位部分24Aに配置され、また滑動部28の使用者による遠位方向のスライド移動によってガイドワイヤレバー24が遠位方向に移動させられたときに安全筐体54の蓋58に物理的に係合するように配置された前進タブ1014を備える(図34)。そのような係合は図41Bに示されている。ガイドワイヤレバー24がさらに遠位方向に移動すると、安全缶54および間接的であるが動作可能にそこに取り付けられたカテーテル42が遠位方向に前進することになる(図34)。本実施形態における滑動部28は、ガイドワイヤレバー24の前進タブ1014を介してカテーテル42を所定の距離だけ遠位方向に前進させるようにスライドさせることができる。一実施形態において、所定の距離は、カテーテル42を、その遠位端が遠位方向に前進して針16の遠位先端を越えるまで前進させる。カテーテル42のさらなる遠位方向への前進は、必要に応じて取っ手48の遠位方向のスライド移動によって実現できる(図34)。別の実施形態において、滑動部28は、前進タブ1014を介して、必要とされる遠位方向の距離全体にわたってカテーテルを遠位方向に移動させるように構成されている。
[000137]図41Aの前進タブ1014の位置は、ガイドワイヤ22およびカテーテル42の段階的な前進をもたらすようになっている。特に、図41Aに示した位置からガイドワイヤレバー24を遠位方向に前進させることによって、ガイドワイヤ22は即座に前進し、安全筐体54およびカテーテル42は定位置に残る。ガイドワイヤレバー24を図41Bに示す位置まで遠位方向にさらに前進させることで、上で説明したように、前進タブ1014は安全缶54およびカテーテル42に係合し、それらを遠位方向に前進させ、ガイドワイヤ22を遠位方向に前進させ続ける。
[000138]したがって、針16を通してガイドワイヤ22を遠位方向に前進させ、外に出すことに加えて、ガイドワイヤレバー24はまた、詳しくは上述したように、カテーテル42を針16に沿って遠位方向に前進させ、患者の脈管の中に入れることができる。前進タブ1014の具体的な形状および構成は、安全筐体および/またはカテーテルへのその係合の方法、またそこに与えられる移動の大きさと併せて、図示され、本明細書に記載されたものから変更できることに留意されたい。
[000139]本発明の実施形態は、本開示の趣旨を逸脱することなく、他の具体的な形態で具現化することができる。上記の実施形態は、限定ではなく、あらゆる点において例示にすぎないものとみなされるべきである。したがって、実施形態の範囲は、前述の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の意味および等価範囲に含まれるあらゆる変更は、特許請求の範囲内に含まれることになる。
以上説明したように、本発明は以下の形態を有する。
[形態1]
カテーテルを患者の体内に挿入するための挿入器具であって、
前記カテーテルの少なくとも一部分が最初に配置されている筐体と、
前記筐体から遠位方向に伸長する少なくとも部分的に中空の針であって、前記カテーテルの少なくとも一部分が前記針を覆って事前配置されている、中空の針と、
前記挿入器具の一部分に固定された近位端、前記針の中に事前配置されている遠位端、およびU字形の湾曲部を実質的に画定する中間部分を含むガイドワイヤと、
前記カテーテルによる遠位方向への前進に備えて、前記ガイドワイヤの前記遠位端を前記針の遠位開口部の外へ選択的に前進させるための前進組立体とを備える、挿入器具。
[形態2]
前記ガイドワイヤの前記近位端が前記筐体の内側部分に取り付けられている、形態1に記載の挿入器具。
[形態3]
前記ガイドワイヤが、前記ガイドワイヤの位置を制限するために前記筐体に画定された少なくとも1つの線路の中に少なくとも最初は受けられている、形態1に記載の挿入器具。
[形態4]
前記前進組立体が、前記ガイドワイヤを遠位方向に前進させるための少なくとも1つのガイド面を含むスライド可能なガイドワイヤレバーを含む、形態1に記載の挿入器具。
[形態5]
前記ガイドワイヤレバーの前記少なくとも1つのガイド面が、前記ガイドワイヤの遠位方向への前進中に、前記ガイドワイヤの前記U字形の湾曲部を案内する、形態4に記載の挿入器具。
[形態6]
前記ガイドワイヤレバーが、前記筐体にスライド可能に取り付けられた滑動部によって選択的に移動可能である、形態4に記載の挿入器具。
[形態7]
前記ガイドワイヤレバーの第1の距離にわたる移動が、前記ガイドワイヤの第2の距離にわたる遠位方向の前進をもたらし、前記第2の距離が前記第1の距離に比べて長い、形態6に記載の挿入器具。
[形態8]
前記第2の距離が前記第1の距離の約2倍である、形態7に記載の挿入器具。
[形態9]
前記前進組立体がさらに、使用者が加える力によって前記カテーテルを選択的に遠位方向に前進させる、形態1に記載の挿入器具。
[形態10]
前記前進組立体の遠位方向の移動が、前記ガイドワイヤを遠位方向に前進させ、次いで前記カテーテルを遠位方向に前進させる、形態9に記載の挿入器具。
[形態11]
前記前進組立体が、前記ガイドワイヤを遠位方向に前進させるためのガイドワイヤレバーを含み、前記ガイドワイヤレバーが、さらに前記カテーテルを遠位方向に前進させるために前記カテーテルとともに含まれている安全筐体に係合するタブを含む、形態10に記載の挿入器具。
[形態12]
前記針が音波を発する、形態1に記載の挿入器具。
[形態13]
カテーテルを患者の体内に挿入するための挿入器具であって、
前記カテーテルの少なくとも一部分が最初に配置されている筐体と、
前記筐体から遠位方向に伸長する少なくとも部分的に中空の針であって、前記カテーテルの少なくとも一部分が前記針を覆って事前配置されている、中空の針と、
ガイドワイヤであって、前記挿入器具の一部分に固定された近位端、前記針の中に事前配置されている前記ガイドワイヤの遠位端、およびU字形の湾曲部を実質的に画定する中間部分を含むガイドワイヤと、
前記ガイドワイヤの前記遠位端を選択的に前進させて前記針の遠位開口部から出す前進組立体と、
前記針の前記遠位端を保護するための針安全部品とを備える、挿入器具。
[形態14]
前記針安全部品が、少なくとも1つの拘束要素と、前記少なくとも1つの拘束要素に、前記針の一部分への係合をさせ、それとの相対的な移動を防止させる少なくとも1つの摩擦要素とを含む、形態13に記載の挿入器具。
[形態15]
前記少なくとも1つの拘束要素が、まず前記針に沿ってスライド可能であり、かつ、前記針安全部品が前記針の前記遠位端近くでスライドさせられるとき、前記少なくとも1つの摩擦要素が、前記少なくとも1つの拘束要素を傾斜させる、形態14に記載の挿入器具。
[形態16]
前記少なくとも1つの拘束要素が、前記針が最初に通過する針貫通要素をさらに含み、かつ、前記少なくとも1つの拘束要素が、前記針が前記針貫通要素を通過していない状態になると、傾斜することが可能になる、形態14に記載の挿入器具。
[形態17]
前記少なくとも1つの摩擦要素が、前記針と前記拘束要素の両方の一部分の周りに配置されたエラストマー要素を含む、形態14に記載の挿入器具
[形態18]
前記少なくとも1つの摩擦要素がOリングを含む、形態17に記載の挿入器具。
[形態19]
前記少なくとも1つの拘束要素が前面板および背板を備え、前記Oリングが前記背板の周りをくるむ、形態18に記載の挿入器具。
[形態20]
前記針安全部品が収容部の中に配置され、前記収容部は安全筐体の中に配置されており、前記安全筐体が、前記カテーテルとともに取り外し可能に備わっている、形態13に記載の挿入器具。
[形態21]
カテーテル挿入器具を用いてカテーテルを患者の体内に挿入する方法であって、前記挿入器具が、前記カテーテルの少なくとも一部分が最初に配置されている筐体と、前記筐体から遠位方向に伸長する中空の針と、前記針の中に最初は事前配置されているガイドワイヤとを含み、前記方法が、
前記挿入器具から伸長する前記針を前記患者に挿入するステップと、
前記挿入器具の前進組立体によって、前記ガイドワイヤを前記針の遠位開口部から出て前記患者に入るように前進させるステップであって、前記ガイドワイヤが、前記前進組立体の移動の第1の速度に対してより大きい第2の速度で、遠位方向に前進する、ステップと、
前記患者に挿入するために前記カテーテルを前進させるステップと、
前記挿入器具を前記カテーテルから取り外すステップとを含む、方法。
[形態22]
前記カテーテルを前進させるステップが、前記前進組立体の移動によって少なくとも部分的に実施される、形態21に記載の挿入する方法。
[形態23]
前記カテーテルを前進させるステップの前に、前記前進組立体が、前記ガイドワイヤを遠位方向に前進させる、形態22に記載の挿入する方法。
[形態24]
前記ガイドワイヤの少なくとも中間部分が、U字形の構成で前記筐体の中に最初に配置されている、形態23に記載の挿入する方法。
[形態25]
カテーテルを患者の体内に挿入するための挿入器具であって、
前記カテーテルの少なくとも一部分が最初に配置されている筐体と、
前記筐体から遠位方向に伸長する少なくとも部分的に中空の針であって、前記カテーテルの少なくとも一部分が前記針を覆って事前配置されている、中空の針と、
前記挿入器具の一部分に固定された近位端、および遠位端を含むガイドワイヤと、
前記ガイドワイヤの前記遠位端を前記筐体から外へ選択的に前進させるための前進組立体と、
前記針の前記遠位端を保護するための針安全部品であって、前記針安全部品が、少なくとも1つの拘束要素と、前記少なくとも1つの拘束要素に、前記針の一部分への係合をさせ、それとの相対的な移動を防止させる少なくとも1つの摩擦要素とを備え、前記少なくとも1つの摩擦要素が、前記針および前記少なくとも1つの拘束要素の少なくとも一部分の周りをくるんだエラストマー要素を含む、針安全部品とを備える、挿入器具。
[形態26]
前記エラストマー要素がOリングを含む、形態25に記載の挿入器具。
[形態27]
前記少なくとも1つの摩擦要素が単一のOリングを含む、形態26に記載の挿入器具。
[形態28]
前記ガイドワイヤが、前記挿入器具の前記筐体の中で、実質的に、かつ最初に∪字形状を画定する中間部分をさらに含む、形態25に記載の挿入器具。
[形態29]
前記前進組立体が、前記ガイドワイヤの選択的な前進のためのスライド可能な取っ手を備え、かつ、前記前進組立体が、前記ガイドワイヤを前記筐体から遠位方向に、前記取っ手のスライド移動の速度よりも大きい速度で前進させる、形態25に記載の挿入器具。
[形態30]
前記前進組立体が、前記ガイドワイヤを覆って前記カテーテルを選択的かつ遠位方向に前進させるようにさらに構成されている、形態25に記載の挿入器具。

Claims (19)

  1. カテーテルを患者の体内に挿入するための挿入器具(10)であって、
    前記カテーテルの少なくとも一部分が最初に配置されている筐体(12)と、
    前記筐体から遠位方向に伸長する少なくとも部分的に中空の針(16)であって、前記カテーテルの少なくとも一部分が前記針を覆って事前配置されている、中空の針と、
    前記挿入器具(10)の一部分に固定された近位端、前記針の中に事前配置されている遠位端、およびU字形の湾曲部を実質的に画定する中間部分を含むガイドワイヤ(22)と、
    前記カテーテルによる遠位方向への前進に備えて、前記ガイドワイヤの前記遠位端を前記針の遠位開口部の外へ選択的に前進させるための前進組立体(20)とを備え
    前記ガイドワイヤ(22)の前記近位端が前記筐体の内側部分に取り付けられている、挿入器具。
  2. 前記ガイドワイヤ(22)が、前記ガイドワイヤの位置を制限するために前記筐体に画定された少なくとも1つの線路の中に少なくとも最初は受けられている、請求項1に記載の挿入器具。
  3. 前記前進組立体が、前記ガイドワイヤ(22)を遠位方向に前進させるための少なくとも1つのガイド面(980)を含むスライド可能なガイドワイヤレバー(24)を含む、請求項1に記載の挿入器具。
  4. 前記ガイドワイヤレバー(24)の前記少なくとも1つのガイド面(980)が、前記ガイドワイヤ(22)の遠位方向への前進中に、前記ガイドワイヤ(22)の前記U字形の湾曲部を案内する、請求項に記載の挿入器具。
  5. 前記ガイドワイヤレバー(24)が、前記筐体にスライド可能に取り付けられた滑動部(28)によって選択的に移動可能である、請求項に記載の挿入器具。
  6. 前記ガイドワイヤレバー(24)の第1の距離にわたる移動が、前記ガイドワイヤ(22)の第2の距離にわたる遠位方向の前進をもたらし、前記第2の距離が前記第1の距離に比べて長い、請求項に記載の挿入器具。
  7. 前記第2の距離が前記第1の距離の約2倍である、請求項に記載の挿入器具。
  8. 前記前進組立体がさらに、使用者が加える力によって前記カテーテルを選択的に遠位方向に前進させる、請求項1に記載の挿入器具。
  9. 前記前進組立体(20)の遠位方向の移動が、前記ガイドワイヤ(22)を遠位方向に前進させ、次いで前記カテーテルを遠位方向に前進させる、請求項に記載の挿入器具。
  10. 前記前進組立体が、前記ガイドワイヤ(22)を遠位方向に前進させるためのガイドワイヤレバー(24)を含み、前記ガイドワイヤレバー(24)が、さらに前記カテーテルを遠位方向に前進させるために前記カテーテルとともに含まれている安全筐体(54)に係合するタブ(26)を含む、請求項に記載の挿入器具。
  11. 前記針(16)が超音波を反射する、請求項1に記載の挿入器具。
  12. カテーテルを患者の体内に挿入するための挿入器具であって、
    前記カテーテルの少なくとも一部分が最初に配置されている筐体と、
    前記筐体から遠位方向に伸長する少なくとも部分的に中空の針であって、前記カテーテルの少なくとも一部分が前記針を覆って事前配置されている、中空の針と、
    ガイドワイヤであって、前記挿入器具の一部分に固定された近位端、前記針の中に事前配置されている前記ガイドワイヤの遠位端、およびU字形の湾曲部を実質的に画定する中間部分を含むガイドワイヤと、
    前記ガイドワイヤの前記遠位端を選択的に前進させて前記針の遠位開口部から出す前進組立体と、
    前記針の前記遠位端を保護するための針安全部品とを備え
    前記ガイドワイヤ(22)の前記近位端が前記筐体の内側部分に取り付けられている、挿入器具。
  13. 前記針安全部品が、少なくとも1つの拘束要素と、前記少なくとも1つの拘束要素に、前記針の一部分への係合をさせ、それとの相対的な移動を防止させる少なくとも1つの摩擦要素とを含む、請求項12に記載の挿入器具。
  14. 前記少なくとも1つの拘束要素が、まず前記針に沿ってスライド可能であり、かつ、前記針安全部品が前記針の前記遠位端近くでスライドさせられるとき、前記少なくとも1つの摩擦要素が、前記少なくとも1つの拘束要素を傾斜させる、請求項13に記載の挿入器具。
  15. 前記少なくとも1つの拘束要素が、前記針が最初に通過する針貫通要素をさらに含み、かつ、前記少なくとも1つの拘束要素が、前記針が前記針貫通要素を通過していない状態になると、傾斜することが可能になる、請求項13に記載の挿入器具。
  16. 前記少なくとも1つの摩擦要素が、前記針と前記拘束要素の両方の一部分の周りに配置されたエラストマー要素を含む、請求項13に記載の挿入器具
  17. 前記少なくとも1つの摩擦要素がOリングを含む、請求項16に記載の挿入器具。
  18. 前記少なくとも1つの拘束要素が前面板および背板を備え、前記Oリングが前記背板の周りをくるむ、請求項17に記載の挿入器具。
  19. 前記針安全部品が収容部の中に配置され、前記収容部は安全筐体の中に配置されており、前記安全筐体が、前記カテーテルとともに取り外し可能に備わっている、請求項12に記載の挿入器具。
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